JP5108343B2 - 光記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明はスタンパを使用して作製された光記録媒体(光情報記録媒体)に関する。本発明の応用分野としては、例えばDVD+Rディスク、DVD−Rディスク、HD DVD−Rディスク、BD−Rディスクが挙げられる。
光記録媒体として、例えばCD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)など各種の記録媒体が提案されている。これらの光記録媒体は、一般的にPC(ポリカーボネート)等より成る光透過性の基板上に、例えば記録トラックに沿ってグルーブ(案内溝)、ピットなどが形成され、この上に例えば反射層、各種の記録層、保護層などが形成された構成とされる。
ところで、本発明が関係する先行発明として、下記特許文献1〜5に記載されたものがある。特に、特許文献5には、ランドプリピットがグルーブの一部である蛇行部分によって構成されている光記録媒体が開示されている。
従来より色素材料を記録層とするDVD−Rなどにおいては、グルーブのウォブル振幅に対応してランド部にピットを形成するいわゆるランドプリピット(LPP:Land Pre Pit)を設け、このLPP(ランドプリピット)によりデータ記録時の高精度の位置決めを行うとか、記録アドレスやその他の記録に必要な情報の取得を行うフォーマットを採用している(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
ところが、DVD−Rにおいては、このLPPを設けることによるPI(Parity of Inner-code)エラーの悪化が問題となっている。これに対する対策として、例えばLPPの形状を特異的に微小化するフォーマットも考えられるが、LPP自体の変調度(LPPb)の低下、またAR特性(記録後再生波形特性)の安定性能の確保が困難となる。
ここで図1〜図3に、光記録媒体の基板に形成されたランドプリピット20の形状を概略的に示した模式図を示す。なお、図1〜図3においては、図面の見やすさを考慮して、グルーブがウォブリングしている様子は省略され、直線的に描かれている。
図1は、ランドプリピット20をランド11の略中央に独立して形成した例、
図2は、ランドプリピット20を内周側にずらして形成した例、
図3は、はランドプリピット20を、グルーブ12の一部である蛇行部分によって構成した例である。
各例は特許文献3(上記図1の場合)、特許文献4(上記図2の場合)、特許文献5(上記図3の場合)に示されている。
ランドプリピット20の大きさについては、図1〜図3に示すようにトラック方向のランドプリピットの長さをLw、トラック方向に垂直な方向のランドプリピットの長さをAwとしている。
また一般的に、図1のようにランドプリピットがランド11の略中央に独立して形成された基板を製造する場合や、図2のように、ランドプリピットを内周側にずらして形成された基板を製造する場合、用いる光記録媒体用原盤(スタンパ)は、グルーブを形成するためのレーザビームとは別に、ランドプリピットを形成するためのレーザビームを用いてカッティングされたフォトレジスト原盤の転写によって作製される。このように、グルーブ形成用のレーザビームとランドプリピット形成用のレーザビームの、2つのレーザビームを用いてフォトレジスト原盤をカッティングし、光記録媒体用原盤を作製する方法は「2ビームカッティング法」と呼ばれることがある。
これに対し、図3に示すように、ランドプリピットをグルーブの一部である蛇行部分によって構成された基板を製造する場合、基板の製造に用いる光記録媒体用原盤は、単一のレーザビームを用いてカッティングされたフォトレジスト原盤の転写によって作製される。この場合、ランドプリピットを形成すべき部分においては、レーザビームの照射位置が外周側に大きくずらされ、これによりグルーブの一部である蛇行部分をランドプリピットとすることができる。このように、単一のレーザビームを用いてフォトレジスト原盤をカッティングし、光記録媒体用原盤を作製する方法は、「1ビームカッティング法」と呼ばれることがある。
このように、ランドプリピットを備える光記録媒体を製造する場合、その基板の製造に用いる光記録媒体用原盤は、2ビームカッティング法又は1ビームカッティング法によって作製することが可能である。こうした光記録媒体用原盤(スタンパ)から射出成形によって成形された基板上に記録層、反射層を作製し光情報記録媒体を作製する。
ここで、基板成形時、外周部の転写性が十分でない場合が多い。この場合において、外周部での溝特性等の項目で規格外れになる可能性がある。特に1ビームカッティング法によって蛇行形状のランドプリピットが形成されたスタンパを用いて基板を成形した場合、スタンパ上で内周部のランドプリピットと外周部のランドプリピットとを同一の長さに形成しておくと、基板上で内周部と外周部においてランドプリピットのLw(トラック方向の長さ)を比較した時に、外周部では長さが短くなり、外周部でのLPP信号が小さくなってアドレス位置の読み取り等で不具合を生じやすくなる。
特開2000−353342号公報 特開2001−291283号公報 特開2002−32918号公報 特開2001−118288号公報 特開2002−25121号公報
本発明は、従来技術の上記事情に鑑みなされたもので、その主な目的はLPP信号、ジッターやPIエラー等の種々のパラメータを総合的に満足する光記録媒体を提供することである。
したがって、本発明の他の目的は、このような光記録媒体を製造することができるスタンパを射出成形に用いて得られる基板による光記録媒体の製造方法を提供することである。
上記課題は、次の発明によって解決される。
ォブルグルーブ及びランドプリピットが形成された基板を有する光記録媒体を製造するためのスタンパであって、その表面に少なくとも前記ウォブルグルーブ及び前記ランドプリピットが形成され、前記ランドプリピットが前記ウォブルグルーブの一部である蛇行部分によって構成されており、前記ランドプリピットの前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLwとしたときに内周部から外周部に向かって、長さLwが長くなっているスタンパを用いて射出成形した基板と、前記基板上に設けられ、下記化学式(1)で表されるスクアリリウム色素と下記化学式(2)で表されるホルマザンキレート色素を7:3の混合割合で含有する記録層と、を備え、前記スタンパに形成された前記ランドプリピットにおいて内周部(R=24mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_inとし、外周部(R=58mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_outとしたときに、Lw_outのLw_inに対する比:Lw_out/Lw_inが1.10以上、1.30以下であり、且つ、(Lw_out+Lw_in)/2が850nm以上、1150nm以下であり、前記スタンパを用いて射出成形した基板は、前記ランドプリピットにおいて内周部(R=24mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_inとし、外周部(R=58mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_outとしたときに、Lw_outのLw_inに対する比:Lw_out/Lw_inが1.00以上、1.10以下であり、且つ、(Lw_out+Lw_in)/2が700nm以上、1150nm以下であることを特徴とする光記録媒体。
Figure 0005108343
Figure 0005108343
本発明によれば、例えばDVD−Rとして、ジッター8%未満、PIエラー280未満、BLER5%未満、AR特性15以上のものが容易に、かつ歩留まりよく製造することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
なお、本発明は以下の実施形態や実施例に限定されるものではなく、その他記録層材料、構成などの異なる光記録媒体及び光記録媒体製造用スタンパに適用することが可能であり、ランドプリピットを設ける各種の光記録媒体において、本発明構成を逸脱しない範囲で種々の変形、変更が可能である。
<スタンパの製造工程>
まず、本発明で用いるスタンパの製造工程の一例について、図面を参照して説明する。図4(A)〜(F)は、従来と同様の光記録媒体製造用スタンパの製造工程を示す工程図である。
まず、図4(A)に示すように、表面洗浄されたガラス等より成る原盤用の基板61に、図示しないがカップリング剤等を介してフォトレジスト等の感光層62を塗布する。この感光層62に対して後述する図5に示す光学記録装置を用いて、情報に対応するピット形状、または光記録媒体にグルーブを設ける場合はその形状に対応する露光を行って潜像を形成し、現像工程を経てず4(B)に示すように、所定の情報信号に対応するグルーブパターン63a及びランドプリピットパターン63bを形成し、いわゆるガラス原盤を作製する。
そして、このガラス原盤の凹凸パターン面、即ち信号形成面上を覆って、例えば無電界メッキ法等により薄い導電化膜を形成した後、電気メッキ法等によって図4(C)に示すようにメッキ層64aを形成する。その後、図4(D)に示すように、メッキ層を剥離してスタンパ64(いわゆるマスタースタンパ)を形成する。
そしてこの後、所定の剥離剤等を塗布した後、同様にスタンパ64に無電界メッキ、電気メッキを施して、図4(E)に示すように凹凸パターンが転写されたいわゆるマザースタンパ65を形成し、更にこのマザースタンパ65から同様の工程により、図4(F)に示すようにグルーブパターン66a及びランドプリピットパターン66bが形成されたサンスタンパ66を得ることができる。このサンスタンパ66を多数用意することによって、射出成形法、2P法等により光記録媒体製造用基板を生産性良く製造することができる。
なお、上述のガラス原盤に対する光学記録は、図5に概略構成を示す一般的な光学記録装置により行うことができる。
Krレーザ発振器201は露光用光ビームを発生する。レーザ発振器201から発せられた光ビームは反射ミラー203,204にて各々反射されて対物レンズ205に入射し、対物レンズ205を通過した光ビームは記録原盤206上に照射される。反射ミラー202及び203間にはAO変調器(Acoustic Optical Modulator)207aが設けられており、FM変調器207から供給される記録すべき映像信号や音声信号などの信号をAO変調器207aによって、光ビームが該信号に応じて変調を受ける。
AO変調器207aとして、非平行面を出入射面とするウェッジプリズム、AOD(光響光学偏向器)又は回転ミラーが使用される。AODは例えば、約300MHzの中心周波数の高周波電気信号を入力し、その中心周波数を変化させることによって、1次回折光の回折角度が変化することを利用するものである。一方、ウェッジプリズム及び回転ミラーを使用するものとしては、これらを回動駆動するDCモータ、ステッピングモータ、ピエゾ素子などの駆動系を制御して、その屈折光及び反射光の偏向を用いる。変調された露光用光ビームにより、回転する記録原盤206上のポジ型フォトレジスト層が露光される。また、反射ミラー203及び204間には光ビームエキスパンダ208が設けられており、これによって対物レンズ205のレンズ一杯にビームを入射させるために光ビーム径が拡大される。
一方、対物レンズ205を駆動しフォーカスサーボをなすためにHeNeレーザ発振器210を含むフォーカスサーボ用光学系が光ディスクカッティング装置に用いられている。レーザ発振器210から発せられた光ビームは反射ミラー211及びダイクロイックミラー212によって各々反射され露光用光ビームに合流後、反射ミラー204に入射する。対物レンズ208を通過した光ビームは記録原盤206上に照射される。なお、レーザ発振器210のフォーカス用光ビームは、記録原盤206を露光することがないよう、その波長及び強度が選定されている。反射ミラー211及びダイクロイックミラー212間には偏光ビームスプリッタ213が設けられており、記録原盤206からの反射光は対物レンズ205を通過して反射ミラー204及びダイクロイックミラー212によって反射され、偏光ビームスプリッタ213によって反射されてシリンドリカルレンズ214を介して4分割光ディテクタ215に供給される。光ディテクタ215の各出力信号はフォーカスサーボ制御回路216に供給され、フォーカスサーボ制御回路216は光ディテクタ215の各出力信号に応じて対物レンズ205のアクチュエータ217を駆動する。
さらにまた、記録原盤206を保持しこれを回転せしめるターンテーブル219を回転せしめるスピンドルモータ220の回転を制御するスピンドルサーボ回路221と、対物レンズ205を含む光学系などを担持する光ヘッドを記録原盤206の半径方向において移動せしめる駆動モータ222の回転を制御するする光ヘッド送りサーボ回路223とが、光ディスクカッティング装置に備えられている。
かかる光ディスクカッティング装置においては、コントローラ260による発振器201、変調器207、サーボ系216,221,223の制御によって、LPP信号を重畳したウォブリング信号で変調された1つの光ビームで、記録原盤のポジ型フォトレジスト層に照射露光し、ポジ型フォトレジスト層の露光部分をピットとしてエッチング、現像してトラックを形成している。
まず、光ディスクカッティング装置に、ガラス円盤206aの主面上にフォトレジスト層206bを形成した記録原盤206を、レーザーカッティング装置のターンテーブル219に載置する。その後、テーブルを回転させ、図6に示すように、光ビームLaを、原盤上を螺旋又は同心円状に相対移動させつつ、LPP信号を重畳したウォブリング信号で変調されたカッティング光ビームLaをフォトレジスト層206b上に集光せしめ、カッティング光ビームのスポットを、グルーブトラック12に対し垂直な方向に偏倚させ、偏倚したスポットを、グルーブトラック12を元の位置に復帰させることにより、トラックの潜像をフォトレジスト層206bに形成する。この時、LPP信号重畳ウォブリング信号を用いているので、カッティング光ビームスポットは一定間隔で第1振幅よりも大なる第2振幅で揺動する。
次に、露光したフォトレジスト原盤を現像装置に装着し、これを現像して潜像部分を除去する。図3に示すように、原盤において、グルーブトラックの側面から蛇行した部分がランドプリピット20として形成される。
次に、ポストベークで定着させた後、フォトレジスト層206b上にニッケル又は銀などの導電膜をスパッタリング又は蒸着などによって形成し、例えばニッケル電鋳によりニッケルスタンパを形成して、該スタンパをガラス盤206aから分離して、ニッケルスタンパを得る。該スタンパによって、例えば射出成形法や、いわゆる2P法により、図3に示すものと同一の所定プリ情報を有した樹脂光ディスク基板のレプリカが作製される。
また今回、露光原盤作製時において図6のカッティング光ビームスポットをグルーブトラック12に対し垂直な方向に偏倚させる時間を面内で調整することで、図3のLwを内周部から外周部にかけて長くした。
この図3では、長さLwのランドプリピットを有するグルーブトラック12が1本しか示されていないが、スタンパ全体としては当然に多数本のグルーブトラックが形成されており、これらのグルーブトラックが有するランドプリピットの長さLwを比較すると、スタンパの内周部から外周部にかけて順に長くなっている点に特徴がある。つまり、本発明の実施形態に係るスタンパは、図3に示す構造のスタンパを改良したものと言える(下記表1を参照)。
このことにより、作製されたスタンパを用いて成形板を作製した場合に、内周部と外周部においてランドプリピットのLw(トラック方向の長さ)を比較した時に、内周部と外周部で長さが同程度以上になり、外周部でのLPP信号が小さくなってアドレス位置の読み取り等で不具合を起こすという問題を解消することができた。
具体的なランドプリピット形状としては、内周部(R=24mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_in、外周部(R=58mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_outとしたときに、Lw_out/Lw_inを1.10以上、1.30以下とすることが好ましい。この範囲を外れて1.10より小さいと、外周部でのLPP信号が小さくなりアドレス位置の読み取り等で不具合を起こしやすくなり、1.30より大きくになると、外周部でのジッタやPIエラー等で不具合を起こしやすくなる。
更に、(Lw_out+Lw_in)/2が850nm以上、1150nm以下であることが好ましい。この範囲を外れて850nmより小さいと、面内においてLPP信号が小さくなりアドレス位置の読み取り等で不具合を起こしやすくなり、1150nmより大きいと、面内においてジッタやPIエラー等で不具合を起こしやすくなる。
また図3のAwすなわち、(Aw(in)+Aw(out))/2については100以上、200nm以下が好ましい(下記表1を参照)。任意のあるランドプリピットに着目した場合、上記Aw(in)はその内周側のAwの値を示し、上記Aw(out)はその外周側のAwの値を示している。
Awが上記範囲を外れて100nmより小さいと、面内においてLPP信号が小さくなりアドレス位置の読み取り等で不具合を起こしやすくなり、200nmより大きいと、面内においてジッタやPIエラー等で不具合を起こしやすくなる。
<ディスク構成>
本発明の光記録媒体の実施形態について説明する。なお、本発明の実施形態は以下に説明するものに限ったものではなく、2層ディスクにも適用可能である。
層構成は図7に示すとおりである。ここで符号1は基板、2は有機色素からなる記録層、3は反射層、4は保護層、5は接着層、6はカバー層である。
以下に、本発明の光情報記録媒体に用いるその他の層材料について具体的に説明する。
[基板]
基板は、基板側から記録再生を行なう場合には使用レーザに対して透明でなければならないが、記録層側から記録再生を行なう場合には透明である必要はない。
基板材料としては、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチック、或いは、ガラス、セラミック、金属などを用いることができる。
なお、基板の表面にはトラッキング用の案内溝や案内ピット、更にアドレス信号などのプリフォーマットが形成されていても良い。また溝形状は、溝深さ:1000〜2000Å、溝幅(底幅):0.2〜0.3μmが好ましい。スピンコート製膜の場合には溝内に色素が充填される傾向があるため、第1記録層と第1反射層の界面形状はこの充填量と基板溝形状により決定されるので、界面反射を利用するには上記範囲が適している。
またランドプリピット形状としては、内周部(R=24mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_in、外周部(R=58mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_outとしたときに、Lw_out/Lw_inを1.00以上、1.10以下とすることが好ましい。この範囲を外れて1.00より小さいと、外周部でのLPP信号が小さくなり、アドレス位置の読み取り等で不具合を起こしやすくなる。1.10より大きくなると、外周部でのジッターやPIエラー等で不具合を起こしやすくなる。
更に、(Lw_out+Lw_in)/2が700nm以上、1150nm以下であることが好ましい。この範囲を外れて700nmより小さいと、面内においてLPP信号が小さくなりアドレス位置の読み取り等で不具合を起こしやすくなり、1150nmより大きいと、面内においてジッターやPIエラー等で不具合を起こしやすくなる。
[記録層]
記録層はレーザ光の照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録するものであり、その材料としては有機色素を主成分とするものを用いる。ここで、主成分とは、記録再生に必要十分な量の有機色素を含有することを意味するが、通常は、必要に応じて適宜添加する少量の添加剤を除き、有機色素のみを用いる。
有機色素の例としては、アゾ系、ホルマザン系、ジピロメテン系、(ポリ)メチン系、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、テトラアザポルフィリン系、スクアリリウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系(インダンスレン系)、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナンスレン系、トリフェノチアジン系色素、或いはそれらの金属錯体などが挙げられる。中でも好ましいのは、アゾ(金属キレート)色素、ホルマザン(金属キレート)色素、スクアリリウム(金属キレート)色素、ジピロメテン(金属キレート)色素、トリメチンシアニン色素、テトラアザポルフィリン色素である。
また、シアニン色素と、スクワリリウム金属キレート化合物は、DVD用記録材料として優れた性能を有する。
シアニン色素化合物としては、従来使用されている化合物がそのまま使用できる。特許第2594443号公報、特許第3698708号公報、特許第3659922号公報に開示されている材料などである。
上記色素は熱分解特性として、分解開始温度100〜360℃のものが好ましく、100〜350℃のものが特に好ましい。分解開始温度が360℃を越えると記録時のピット形成がうまく行われずジッター特性が悪くなる。また、100℃未満であるとディスクの保存安定性が悪化する。
上記色素には光学特性、記録感度、信号特性などの向上の目的で他の有機色素、金属、金属化合物を混合してもよく、或いは色素層と他の有機色素、金属、金属化合物からなる層を積層しても良い。このような金属、金属化合物の例としては、In、Te、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、Al、Be、TeO2 、SnO、As、Cdなどが挙げられ、それぞれを分散混合するか或いは積層して用いることができる。
更に、上記染料中に高分子材料、例えばアイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の材料、或いはシランカップリング剤などを分散混合しても良いし、特性改良の目的で安定剤(例えば遷移金属錯体)、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤などを一緒に用いることも出来る。
記録層の形成は、蒸着、スパッタリング、CVD、溶剤塗布などの通常の手段によって行うことができる。
塗布法を用いる場合には、上記染料などを有機溶剤に溶解し、スプレー、ローラーコーティグ、ディッピング、スピンコーティングなどの慣用のコーティング法によって行うことが出来る。用いられる有機溶媒としては一般にメタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;クロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエタン、四塩化炭素、トリクロルエタンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼンなどの芳香族類;メトキシエタノール、エトキシエタノールなどのセロソルブ類;ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの炭化水素類などが挙げられる。
好ましい色素膜厚は、4〜100nmである。色素膜厚がこの範囲よりも薄いと信号変調度(コントラスト)が得難く、反対に厚いとマークの形状が揃い難くジッターが増加し易いためである。
[反射層]
反射層材料としては、レーザー光波長に対する反射率の高い物質が好ましく、その例としては、Au、Ag、Cu、Al、Ti、V、Cr、Ni、Nd、Mg、Pd、Zr、Pt、Ta、W、Si、Zn、Inから選ばれた少なくとも1種の金属及び半金属を挙げることができる。中でも、Au、Ag、Cuの何れかを主成分とし、Au、Ag、Cu、Al、Ti、V、Cr、Ni、Nd、Mg、Pd、Zr、Pt、Ta、W、Si、Zn、Inから選ばれた少なくとも1種を0.1〜10重量%添加した合金が好ましく、特にInが好ましい(合金であるから、当然ながらAuとAu、AgとAg、CuとCuの組合せは除く)。0.1重量%以上添加することにより、結晶粒が微細化し耐蝕性に優れた薄膜となる。しかし、10重量%を超えて添加すると反射率が低下するため好ましくない。母材としてはスパッタレートが高いAgが最も好ましく、添加物としては屈折率nが小さく吸収係数kが大きいAu、Cu、Mg、Inが特に好ましい。
Agは全元素中で最もnが小さく光利用効率が最も高いので、その特性を損なわないようにするためには、添加物の総量を5重量%以下にすることが特に好ましい。
更に、前述したAu、Ag、Cuの何れかを主成分とする合金からなる第1反射層上に上記と同様の補助層を積層する場合には、まず合金からなる反射層をスパッタリングにより形成し、続いて上記と同様にして補助層を積層すればよい。
好ましい反射層膜厚は5〜500nmであり、特に好ましくは10〜300nmである。5nmよりも薄いと充分なウォブル特性が得られず、500nmより厚いとジッター特性が悪くなる。
[透明中間層]
透明中間層は接着層として用いることが好ましく、その材料としては既存のアクリレート系、エポキシ系、ウレタン系の紫外線硬化型又は熱硬化型接着剤等が使用できる。更に、透明シートにより貼り合わせる方法でも良い。膜厚は45〜70μmの範囲にすることが好ましい。この範囲を外れると再生光であるレーザー光を第1又は第2情報記録層上に焦点が来るように絞り、反射光を検出することにより各情報記録層の信号を再生することが難しくなる。
以下、本発明に係る光記録媒体の各実施例、および比較例について、図面を参照して詳細に説明する。各実施例は、図7で説明したDVD−R型構成の光記録媒体に本発明を適用したものである。
<実施例1〜7、比較例1>
スタンパ作製時の面内(R=24mm、40mm、58mm)のランドプリピット形状・溝形状を下記表1に示す。ランドプリピット形状・溝形状ともに原子間力顕微鏡(AFM、ナノテクノロジー製)を用いてスタンパ作製時に評価を行った。なお、表1において、例えば実施例1〜4は、前述のように規定されたそれぞれの数値限定条件を全て満たしているものである。
Figure 0005108343
上記スタンパを用いて、PC(ポリカーボネート)を基板材料として射出成形を行った。またこのとき作製した基板のランドプリピット形状・溝形状についてもスタンパ作製時に評価を行った(上記表1を参照)。作製された基板上に色素記録層を形成し、更にこの上にAgより成る反射層、紫外線硬化樹脂より成る保護層を形成して光記録媒体を構成した。また、ウォブルグルーブの幅は320nm、トラックピッチは740nmとした。
この基板上に、下記化学式(1)のスクアリリウム色素と、下記化学式(2)のホルマザンキレート色素を7:3の割合で混合し、2,2,3,3−テトラフルオルプロパノールに溶解した塗布液をスピンコートすることにより、厚さ50nm(500Å)の第1記録層を形成した。次に、第1記録層上に、Arをスパッタガスとして、スパッタリング法により厚さ100nm(1000Å)のAgからなる反射層を成膜した。更に、この反射層上に紫外線硬化樹脂をスピンコート法により塗布し、当該紫外線硬化樹脂に対して紫外線を照射し硬化させることにより、膜厚10μmの保護層を形成した。次いで、上記基板とカバー板(PC)とを、紫外線硬化型接着剤(日本化薬株式会社製、KARAYAD DVD576)で貼り合わせ、図7に示すDVD−R型の光記録媒体を作製した。
Figure 0005108343
Figure 0005108343
次に、上述の実施例1〜7、比較例1における各光記録媒体に対し、DVD−R対応の評価装置、すなわち再生用光の波長λが650nm、対物レンズの開口数NAが0.60±0.05の評価装置を用いて、ジッター(%)、PIエラー、BLER(%)、AR特性、LPPb(変調度)を測定した。また評価条件については6×速度(20.94m/s)の条件でDVD(8−16)信号を記録した。記録条件はDVD−R規格に準じたパルス発光パターンを採用した。
この結果を下記表2に示す。なお、例えばDVD−Rにおいては、ジッター8%未満、PIエラー280未満、BLER5%未満、AR特性15以上とするように規格が選定されている。従って、下記表2の結果から上述の各実施例における本発明構成の光記録媒体は、規格内の良好なエラー特性、再生特性を示すことが明らかである。
Figure 0005108343
光記録媒体に形成されたランドプリピットの一具体例を概略的に示す模式図である。 光記録媒体に形成されたランドプリピットの別の具体例を概略的に示す模式図である。 光記録媒体に形成されたランドプリピットの更に別の具体例を概略的に示す模式図である。 スタンパの製造工程を順に示す断面図である。 光ディスク原盤作製用の光ディスクカッティング装置の構成を示すブロック図(光学記録装置のブロック図)である。 本発明に係る光ディスク原盤の一部を示す概略斜視図である。 本発明に係る光記録媒体の層構成を示す断面図である。
符号の説明
1:基板
2:記録層
3:反射層
4:保護層
5:接着層
6:カバー層
11:ランド
12:グルーブトラック
13:ビームスポットの軌跡(trace of beam spot)
(グルーブ中心線)
20:ランドプリピット(LPP)
61:基板
62:感光層
63a:グルーブパターン
63b:ランドプリピットパターン
64:スタンパ(マスタスタンパ)
64a:メッキ層
65:マザースタンパ
66:サンスタンパ
66a:グルーブパターン
66b:ランドプリピットパターン
La:光ビーム
206:記録原盤
206a:ガラス円盤
206b:フォトレジスト層
La:光ビーム
Aw:ランドプリピットの大きさ
(トラック方向に垂直な方向の長さ)
Lw:ランドプリピットの大きさ
(トラック方向の長さ)
Aw(in):内周側のAw寸法
Aw(out):外周側のAw寸法
W(G):グルーブの幅
W(LPP):LPPの幅

Claims (1)

  1. ウォブルグルーブ及びランドプリピットが形成された基板を有する光記録媒体を製造するためのスタンパであって、その表面に少なくとも前記ウォブルグルーブ及び前記ランドプリピットが形成され、前記ランドプリピットが前記ウォブルグルーブの一部である蛇行部分によって構成されており、前記ランドプリピットの前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLwとしたときに内周部から外周部に向かって、長さLwが長くなっているスタンパを用いて射出成形した基板と、
    前記基板上に設けられ、下記化学式(1)で表されるスクアリリウム色素と下記化学式(2)で表されるホルマザンキレート色素を7:3の混合割合で含有する記録層と、を備え
    前記スタンパに形成された前記ランドプリピットにおいて内周部(R=24mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_inとし、外周部(R=58mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_outとしたときに、Lw_outのLw_inに対する比:Lw_out/Lw_inが1.10以上、1.30以下であり、且つ、(Lw_out+Lw_in)/2が850nm以上、1150nm以下であり、
    前記スタンパを用いて射出成形した基板は、前記ランドプリピットにおいて内周部(R=24mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_inとし、外周部(R=58mm)での前記ウォブルグルーブに沿う方向の長さをLw_outとしたときに、Lw_outのLw_inに対する比:Lw_out/Lw_inが1.00以上、1.10以下であり、且つ、(Lw_out+Lw_in)/2が700nm以上、1150nm以下であることを特徴とする光記録媒体。
    Figure 0005108343

    Figure 0005108343
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