JP5107890B2 - 注射器用ピストンネスト - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、外周面の一部の同一周面に周方向に沿ったくぼみを有する注射器用ピストンを格納し、保管したり搬送するための容器(以下、ピストンネストという)に関する。
【背景技術】
【0002】
注射器は基本的には図7の概略断面図に示すように、内部に薬液28が充填される注射筒21と、注射筒21内に摺動可能に挿入されたピストン25と、注射筒21の先端部22を取り外し可能に密封するノズルキャップ24と、注射筒21の先端部22から注射筒21内部の薬液28を流出させるためにピストン25を押圧するプランジャー26の各構成部材からなる。
現在増えつつある既充填注射器製剤は、これらを組み合わせ注射器内に薬液を充填したまま市場を流通する。既充填注射器は、通常製薬メーカーの製造ラインで組み上げられる。一般的には、まず注射筒21の先端部22にノズルキャップ24が打栓され、注射筒21内に薬液28が充填され、その後ピストン25が注射筒内に打栓されて薬液28が密封される。
また、注射器の各構成部材は、従来製造ラインで組み上げる直前に、洗浄や滅菌等の処理が行われ、薬液の包装に使用されるのが一般的であった。
しかし、このような注射器の構成部材の洗浄や滅菌は、製薬メーカーにとって煩雑な作業であり、近年、注射器の構成部材製造メーカーに対して、これらの作業を行った製品を納入して欲しいという要望が強くなっている。
【0003】
そこで、このような要望にこたえるべく、注射器構成部材メーカーは、製造環境および品質を管理した上で、注射筒に関しては特表2004−513707号公報や特表2004−513708号公報に開示のような注射器の搬送容器を開発することにより、製薬メーカーでその包装容器をそのまま滅菌にかければ注射器を使用することができるようになった。また、ノズルキャップ24やピストン25についても、滅菌バッグとよばれる包装材の一部をTYVEK(登録商標)のような、選択的にEOG(エチレンオキサイドガス)や水蒸気のみを通過させ、微粒子や微生物を通さない材料で構成した包装袋で包装することにより、上記の注射筒と同様、製薬メーカーで滅菌のみを行えば、そのまま使用することができるようになった。
しかしノズルキャップ24やピストン25は、通常数百個から数千個単位で滅菌バックに包装されるため、搬送等の振動による製品同士の摩擦等から、微粒子や表面に傷が発生する恐れがある。
また、開封後、注射筒と組み付ける場合に、向きや方向を揃えるための整列機を使用せざるを得ず、作業性が悪いばかりか、異物の混入の恐れもあった。よって、搬送時や組み付け作業時にも、傷の発生や異物の混入の恐れのない包装方法や包装容器の開発が望まれている。
【発明の開示】
【0004】
本発明は注射器用ピストンの包装に関する上記状況に鑑みてなされたものであり、包装、梱包、保管及び搬送中におけるピストンに対する傷の発生や異物の混入が防止でき、注射器構成部材とともに注射器を組み立てる際の組み立て作業が衛生的に、かつ、簡略化できるピストンネストを提供することを目的とする。
本発明者は複数の注射器用ピストン(以下、単に「ピストン」ともいう)をランダムに袋詰めして梱包、保管並びに搬送する従来の方法に代えて、複数のピストンを1つの容器にそれぞれ独立に格納してこれらを保管並びに搬送することを発想し、そのための専用容器の構造について鋭意検討した。
その結果、1枚の基板に複数のピストン格納部を設け、各ピストン格納部にそれぞれ1つのピストンを格納し、保管、並びに搬送するようにすれば、ピストンに傷が発生したり異物が混入することが防止できる上、整列機を使用せずに注射器に組立てることができ、また、他の注射器構成部材用の専用容器(ネスト)と組み合わせて用いることにより、梱包容器からの取り出しや注射器に組立てる作業がより簡単となり、前記目的が達成されることを見いだし本発明に到った。
【0005】
すなわち、本発明の目的は下記の構成を採用することによって達成される。
(1)外周面の一部の同一周面に周方向に沿ったくぼみを有する注射器用ピストンを出し入れ可能に格納するための注射器用ピストンネストであって、基板と、該基板の片側面を一方の開口端とし該基板に対して垂直に該基板を貫通し該基板の反対側の面から突出させた複数の円筒状の注射器用ピストン格納部とからなり、上記注射器用ピストン格納部の内周面の一部に、該ピストン格納部の内壁面を内側に向けて膨出させた膨出部が、該ピストン格納部の内壁の中心より該開口端に近い側に1カ所または複数カ所設けられ、前記くぼみと前記膨出部との係合により前記注射器用ピストンが前記ピストン格納部に保持されることを特徴とする注射器用ピストンネスト。
(2)外周面の一部の同一周面に周方向に沿ったくぼみを有する注射器用ピストンを出し入れ可能に格納するための注射器用ピストンネストであって、基板と、該基板に対して垂直に該基板を貫通し、該基板の両側の面から出させた複数の円筒状の注射器用ピストン格納部とからなり、前記注射器用ピストン格納部の内周面の一部に、該ピストン格納部の内壁面を内側に向けて膨出させた膨出部が、該ピストン格納部の内壁の中心より該開口端に近い側に1カ所または複数カ所設けられ、前記くぼみと前記膨出部との係合により前記注射器用ピストンが前記ピストン格納部に保持されることを特徴とする注射器用ピストンネスト。
)前記膨出部は前記ピストン格納部の内周面の同一周面にリング状に形成されていることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の注射器用ピストンネスト。
)前記膨出部は前記注射器用ピストン格納部の内周面の同一周面にバンプ状に点在させて形成されていることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の注射器用ピストンネスト。
)前記注射器用ピストン格納部の前記膨出部を除く内径が、ほぼ同一であることを特徴とする前記(1)〜()のいずれかに記載の注射器用ピストンネスト。
)前記注射器用ピストン格納部の前記膨出部を除いた部分における内径を、一方の開口端側から他方の開口端側に向かってほぼ漸減させてなることを特徴とする前記(1)〜()のいずれかに記載の注射器用ピストンネスト。
)前記ピストン格納部に注射器用ピストンを格納してなる前記(1)〜()のいずれかに記載の注射器用ピストンネスト。
)前記注射器用ピストンの外周面と前記ピストン格納部の前記膨出部を除く部分の内周面との間には、少なくとも一部に空隙を有することを特徴とする前記()に記載の注射器用ピストンネスト。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は本発明の注射器用ピストンネストの一実施例を例示する斜視図(a)、平面図(b)、及びT−T面での縦断面図(c)である。
図2は本発明の注射器用ピストンネストのピストン格納部にピストンを格納した状態を例示する中心軸に平行な面の断面図である。
3は本発明の注射器用ピストンネストのピストンの先端7側からみた底面図(ピストンが格納されていない状態)である。
図4は本発明の注射器用ピストンネストの他の実施例の、ピストン5の先端7側からみた底面図(ピストンが格納されていない状態)である。
図5は本発明のさらに別の実施例であるピストンネストの、ピストン格納部にピストンを格納した状態を例示する中心軸に平行な面の断面図である。
図6は本発明の注射器用ピストンネストのさらに別の実施例を例示する斜視図である。
図7は基本的な注射器の概略断面図である。
【発明の効果】
【0007】
本発明のピストンネストによれば、基板面に複数の筒状のピストン格納部を設け、洗浄もしくは滅菌までの処理を終えたピストンをそれぞれのピストン格納部に各注射器用ピストンを独立に格納するようにしたので、包装、梱包、保管、搬送時における異物の混入や、ピストン外周面の傷による表面損傷の発生等を抑制することができる。また、他の注射器構成部材とともに注射器を組み立てる際の組立て作業が衛生的に、かつ、簡略化できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について図面を用いてさらに詳細に説明する。
図1は本発明のピストンネストの一実施例を例示するもので、図1の(a)、(b)及び(c)はそれぞれその斜視図、平面図及び図1の(a)におけるT−T面の断面図である。また、図2(a)は本発明のピストンネストにおける複数のピストン格納部の中の1つに注射器用ピストンを格納した状態を例示する軸に平行な断面図であり、図2(b)は図2(a)の中で点線で丸く囲まれた部分の拡大断面図である。また、図3は開口端12側からみた平面図(ピストンが格納されていない状態)であり、図4は本発明の別の態様のピストンネスト1について、図3と同じく開口端12側からみた平面図(ピストンが格納されていない状態)である。
【0009】
本発明のピストンネスト1はポリプロピレン等の汎用樹脂で構成することが好ましい。しかし、ピストンネストにピストンを格納した状態で滅菌処理を行う場合もあるので、ピストンネスト自体も滅菌に耐えられる材料を適宜選択するべきである。例えば、蒸気滅菌を行うのであれば軟化点(融点)の高い材料を選択し、放射線滅菌を行うのであれば、耐放射線性の高い材料が選択されるべきである。
【0010】
本発明のピストンネスト1は基板2の一方の側の表面を一方の開口端9とし、他方の開口端12側を基板2を貫通させて、基板2の他方の側に突出させた筒状(図1〜3では円筒状)の注射器用ピストン格納部(以下、単にピストン格納部ともいう)3が基板2の面に対して垂直に複数設けられている。なお、ピストン格納部3は基板2と一体に成形されているが、両端が開口した筒状のピストン格納部3を別途作製しておき、所定の間隔を隔てて複数の貫通孔が穿設された基板2上の各貫通孔に、別途作製した該ピストン格納部3をはめ込んでも良い。
【0011】
図2に例示するように本発明のピストンネスト1は、円筒状のピストン格納部3を構成する外壁6の一部、例えば端部近傍(中心部よりも開口端9側によったところ)の内周面に、内側(中心軸側)に向かってその内壁が膨出し、その周囲の部分よりも肉厚となった膨出部4が同一周面の周方向全体に、もしくは部分的に形成されている点が本例のピストンネストの構造上の最大の特徴である。
【0012】
ピストン格納部3に格納されるピストン5は、これを注射器の注射筒内に挿入した際、ピストンが注射筒内壁面を円滑に摺動できるように、ピストンの外周面には、通常、その長さ方向の中央部より後端側(プランジャーが嵌め込まれる側)において周方向にくぼみ10が形成されている。ピストン格納部3に設けられる膨出部4は、ピストン5が格納された際にピストン5の後端8(プランジャーが接続される側)の近傍に設けられているこのくぼみ10と軽く係合し、格納されたピストン5をピストンネスト1に固定する機能を有する。
【0013】
ピストン格納部3の内周面の1部に形成される膨出部4は、膨出している内壁面が比較的幅広でしかも緩やかに膨出させた形状とする外に、軸に平行な膨出部4の断面が方形または三角形状を呈した凸条の形状に膨出させても良いが、ピストン5の外周面の傷の発生を防止し得る点で、図2及び図3に示すように内壁面を比較的幅広で、内側(中心軸側)へ緩やかに膨出させた形状とするのがより好ましい。
【0014】
膨出部4はピストン格納部3の内周面の全領域ではなく、円筒状のピストン格納部3の内壁の中心より開口端9に近い側に1カ所もしくは数カ所設けられる。膨出部4を円筒状のピストン格納部3の1カ所に設ける場合は、図2及び図3に例示するようにピストン格納部3の内周面の同一周面にリング状に形成されるが、図4に示すようにピストン格納部3の内周面の同一周面にバンプ状に点在(図4に例示の例では3ケ所に点在)させておいても良い。
【0015】
ピストン格納部3は、膨出部4の部分を除いてほぼ同一の内径とし、その場合には、開口端9、12の中の少なくとも一方(ピストン5が出し入れされる側の開口端)の開口径をピストン格納部3の内径(A)よりも少し大きくしておくことによってピストン5の出し入れが行い易くなり、また、ピストン格納部3へのピストンの出し入れ時にピストンに傷を発生させることがないのでより好ましい。
【0016】
なお、本例ではピストン格納部3の内径を、膨出部4の部分を除いてほぼ同一とする例を例示したが、膨出部4を除いた部分における内径を、一方の開口端側から他方の開口端側に向かってほぼ漸減させるような構造としても良い。このように、一方の開口端側から他方の開口端側に向かってほぼ漸減させるような構造とすることにより、開口径が大きい方の開口端からのピストンの出し入れが行い易く、しかも、ネストを裏返して開口径の大きい方の開口端側を下に向けることによって、全てのピストンを一度に取り出すことができるので好ましい。
【0017】
また、ピストン格納部3の内壁面に膨出部4を設けた形態の本発明の注射器用ピストンネストの場合には、膨出部4を除く部分のピストン格納部3の内径(A)よりも、格納されるピストン5のくぼみ10を除いた部分(ピストン5の最大径の部分)の外径(B)の方をやや小さく(A>B)し、ピストン5をピストン格納部3に格納したとき、ピストン格納部3の膨出部4を除く部分の内周面とピストン5の外周面との間の少なくとも一部に間隙(クリアランス)11を生じさせるようにしておくと、ピストン5をピストン格納部3に格納した状態で蒸気滅菌を行う際に蒸気がピストン5の周囲に十分拡散するため、滅菌がより完全に行える外、ピストンの出し入れによるピストン外周面の傷の発生を防止する点においてもより好ましい。
【0018】
図5は本発明のさらに別の実施例のピストンネストにおける、その1つのピストン格納部にピストンを格納した状態を示す拡大断面図である。なお、図5においても、図1〜図4に例示する先の実施例のピストンネストと同一部分は同じ符号を付してある。
本例のピストンネストは、ピストン格納部3の構造以外は図1〜図4に例示する先の実施例のピストンネストと同様である。
本例のピストンネストにおけるピストン格納部3は、軸に垂直な断面が円形で、その両端が開口したほぼ円柱状の形状を有している点では図2に例示のピストンネストと同様である。
【0019】
本例(図5に例示)のピストンネストは、ピストン格納部3の内壁面には膨出部は設けず、ピストン格納部3の内径を、一方の開口端側の内径(A)と他方の開口端の内径とは同一とはせず(A≠B)、しかも一方の開口端(例えば開口端12)側から他方の開口端(例えば開口端9)側に向かってピストン格納部3の内径を漸減させた構造とするものである。
そして、本例のピストンネストでは、ピストン5の外径の最大部分(B)よりも、ピストン格納部3のいずれか一方の開口端の内径(A)を小さくし、ピストン格納部3にピストン5を格納した際に、ピストン格納部3の内壁面からその内側(中心軸方向)に向かってピストン5の外壁に押圧され、この力に抗しながら格納することにより、ピストン5をピストン格納部3に固定され、ピストンの脱離が防止される。
【0020】
図6は本発明の更に別の実施例を示すピストンネストの斜視図である。図1〜5に例示のピストンネストは、ピストン格納部3の一方の開口端(9又は12)が基板2の一方の面と同一面上に位置し、他方の開口端が基板2のその反対の面の側に突出した構造を有するが、本例のピストンネストは図6に例示するように、ピストン格納部3の両開口端(9及び12)はそれぞれ基板2の両表面からともに突出した構造を有するものである。なお、本例(図6に例示)のピストンネストは、基板2とピストン格納部3の配置関係が前記のような関係になっている外には、ピストン格納部3の内部の構造等については前記の図1〜5に例示の本発明のピストンネスト変わるところはない。
なお、ピストン格納部3へのピストン5の挿入口と取出口とは、ピストン格納部3の同一側の開口端としてもよく、また、挿入口と取出口とは異なる開口端側としてもよいことはいうまでもない。
【0021】
本発明のピストンネストは、これに格納可能な所定の形状と寸法を有するピストン5をピストン格納部3の両端開口部のいずれか一方から挿入し、ピストン格納部3の内壁の膨出部4にピストン5のくぼみ10を緩やかに係合させることによりピストン格納部3内に格納される。
ピストンが格納されたピストンネストは、医薬品メーカーなどの注射器組み立ての現場に供給され、本発明のピストンネストから、格納されているピストン5を引き抜きとり、他の注射器構成材とともに注射器の組み立てに供される。
本発明のピストンネストを注射筒用ネストと組み合わせることにより、更に注射器の組立てを効率的に行うことができる。従来、製薬メーカーの製造ラインを注射筒1本ずつ流れていたものを、ネスト単位で流すことにより、ネスト収納単位ごとに一括で製造を行う方法である。
【0022】
具体的には、ノズルキャップと組み合わせた注射筒を注射筒用ネストに格納されたまま、薬液充填ラインに流し、薬液をネストごとに一括して充填する。ピストンネストのピストン格納部の位置を注射筒用ネストの注射筒格納部の位置と合わせておけば、当該薬液の充填された注射筒ネストの上にピストンネストの位置を合わせ、格納されているピストンを一括して上から注射筒へ落とし込めば、ネスト単位で既充填注射製剤が製造可能である。
この方法を用いれば、注射筒やピストンをネストから取り出す必要がないため、ネストからの出し入れに起因する微粒子等の発生の恐れもなく衛生的であるばかりか、1つのネストに収容される数十本から数百本単位で製造が可能であるので、製剤の製造効率を飛躍的に向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の注射器用ピストンネストはピストン表面にキズ等の損傷を発生させることがなく、注射器用ピストンの滅菌、保管や、搬送用として好適に使用される。

Claims (8)

  1. 外周面の一部の同一周面に周方向に沿ったくぼみを有する注射器用ピストンを出し入れ可能に格納するための注射器用ピストンネストであって、
    基板と、該基板の片側面を一方の開口端とし該基板に対して垂直に該基板を貫通し該基板の反対側の面から突出させた複数の円筒状の注射器用ピストン格納部とからなり、上記注射器用ピストン格納部の内周面の一部に、該ピストン格納部の内壁面を内側に向けて膨出させた膨出部が、該ピストン格納部の内壁の中心より該開口端に近い側に1カ所または複数カ所設けられ、
    前記くぼみと前記膨出部との係合により前記注射器用ピストンが前記ピストン格納部に保持されることを特徴とする注射器用ピストンネスト。
  2. 外周面の一部の同一周面に周方向に沿ったくぼみを有する注射器用ピストンを出し入れ可能に格納するための注射器用ピストンネストであって、
    基板と、該基板に対して垂直に該基板を貫通し、該基板の両側の面から出させた複数の円筒状の注射器用ピストン格納部とからなり、前記注射器用ピストン格納部の内周面の一部に、該ピストン格納部の内壁面を内側に向けて膨出させた膨出部が、該ピストン格納部の内壁の中心より該開口端に近い側に1カ所または複数カ所設けられ、
    前記くぼみと前記膨出部との係合により前記注射器用ピストンが前記ピストン格納部に保持されることを特徴とする注射器用ピストンネスト。
  3. 前記膨出部は前記ピストン格納部の内周面の少なくとも同一周面にリング状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の注射器用ピストンネスト。
  4. 前記膨出部は前記注射器用ピストン格納部の内周面の少なくとも同一周面にバンプ状に点在させて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の注射器用ピストンネスト。
  5. 前記注射器用ピストン格納部の前記膨出部を除く内径が、ほぼ同一であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の注射器用ピストンネスト。
  6. 前記注射器用ピストン格納部の前記膨出部を除いた部分における内径を、一方の開口端側から他方の開口端側に向かってほぼ漸減させてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の注射器用ピストンネスト。
  7. 前記ピストン格納部に注射器用ピストンを格納してなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の注射器用ピストンネスト。
  8. 前記注射器用ピストンの外周面と前記ピストン格納部の前記膨出部を除く部分の内周面との間には、少なくとも一部に空隙を有することを特徴とする請求項7に記載の注射器用ピストンネスト。
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