JP5106014B2 - 電線接続用保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、主に電線同士のスリーブ接続作業の際に用いられる小型で簡単な構造の電線接続用保持具に関する。
低圧架空配電線路の工事においては、当該電線路の縁線部分などにおいて直接活線作業により電線同士を接続することがあり、その場合には、圧縮スリーブや圧着スリーブなどの電線接続用スリーブ(以下、単にスリーブという。)を用い、その管軸方向両端に設けられた電線挿通口にそれぞれ電線端部の被覆を剥いて露出させた導体(以下、端部導体という。)を挿入し、圧縮工具や圧着工具などの専用工具を用いて当該スリーブの所定の位置を塑性変形することで、このスリーブを介して電線同士を接続するのが一般的である。例えば、電線同士を一直線に突き合わせて接続するのに圧縮スリーブを用いる場合、まず作業者が圧縮スリーブの長さ方向両端の電線挿通口のいずれかに一方の電線の端部導体を差込み、圧縮工具を用いて当該開口端部寄りのスリーブ外周を1回圧縮して両者を仮接続し、続いてスリーブの仮接続した側とは反対側の電線挿通口に他方の電線の端部導体を挿入し、同様に圧縮工具を用いて当該電線挿通口寄りのスリーブ外周を圧縮して仮接続する。そうして、当該スリーブ外周の所定の位置を前記圧縮工具を用いてそれぞれ規定された回数圧縮することで、2本の電線を接続している。
スリーブの圧縮作業には非常に大きな操作力を要するため、作業者は両手で圧縮工具を操作する必要がある。しかし、この作業は、通常、作業者1名で行うものであり、電線の端部導体をスリーブに挿入した状態でこれらを片手で保持しなければならないため、スリーブ外周の所定の位置を圧縮工具で挟んだ上で、もう片方の手と太腿とで当該工具を操作して圧縮しているのが現状である。特に、強風時には、電線の端部導体がスリーブに確実に挿入された状態を維持するのに集中する必要があり、この圧縮作業はより困難となっていた。
また、圧縮工具を用いてスリーブの所定の位置を圧縮する際には、当該工具の操作に力を集中する必要があるため、片手でスリーブと電線とを十分に保持することができず、電線がスリーブから抜け落ちることがあり、その場合には接続作業をやり直す必要があった。また、仮に電線が抜け落ちない場合であっても、スリーブに電線の端部導体が所定の長さ挿入されない状態で接続されることもあり、その場合には後日接触不良など種々の問題を引き起こす可能性があった。
特開平6−165333号公報 特開平10−22039号公報 特開平7−46735号公報
本発明は、前記事情に鑑み、主に電線同士をスリーブ接続する際に、前記核電線およびスリーブをそれぞれ把持してこれらを確実に接続できる簡単な構造の電線接続用保持具を提供することを目的とする。
前記目的は、本発明の一局面によれば、2本の電線をスリーブ接続する際に用いられる電線接続用保持具であって、スリーブの所定の位置をその管軸方向に直角に把持可能な幅狭のスリーブ把持部と、前記スリーブ把持部を挟んでその両側に配置され、前記スリーブ管軸方向両端の電線挿通口の軸線のそれぞれに略平行に前記各電線を把持可能な2つの電線把持部と、専用工具によって前記スリーブを塑性変形するのに支障のない位置で前記スリーブ把持部および前記各電線把持部を相互に連結する連結部とを備え、前記連結機構部は、前記スリーブ把持部に一端が固定され、これに把持される前記スリーブの長さ方向に略直角な方向に延設されたスリーブ把持部アームと、その他端に固定される連結部材と、一端が前記電線把持部のそれぞれに固定され、他端が前記連結部材を介して前記スリーブ把持部アームに回動可能に連結される1対の電線把持部アームとから構成されることを特徴とする電線接続用保持具によって達成される。
前記目的は、本発明の別の局面によれば、2本の電線をスリーブ接続する際に用いられる電線接続用保持具であって、スリーブの所定の位置をその管軸方向に直角に把持可能な幅狭のスリーブ把持部と、前記スリーブ把持部を挟んでその両側に配置され、前記スリーブ管軸方向両端の電線挿通口の軸線のそれぞれに略平行に前記各電線を把持可能な2つの電線把持部と、専用工具によって前記スリーブを塑性変形するのに支障のない位置で前記スリーブ把持部および前記各電線把持部を相互に連結する連結部とを備え、前記連結機構部は、前記スリーブ把持部に一端が固定され、これに把持されるスリーブの長さ方向に略直角な方向に延設されたスリーブ把持部アームと、前記電線把持部のそれぞれに一端が固定され、前記スリーブ把持部アームに平行に延設された1対の電線把持部アームと、記スリーブ把持部アームと前記電線把持部アームのそれぞれとを連結する各2本の連結部材とによって前記スリーブ把持部アームを共通にする2組の平行クランク機構で構成されることを特徴とする電線接続用保持具によって達成される。
本発明の電線接続用保持具は、スリーブ把持部と、2つの電線把持部と、これらを所定の位置関係に配置するように相互に連結する連結機構部とを備える簡単な構造とし、これら各把持部によってスリーブおよび2本の電線をそれぞれ把持することとしたので、従来のように電線とスリーブとを片手で保持する必要がなくなることで圧縮工具などの操作に専念することができ、スリーブからの電線の抜け落ちや接触不良を引き起こすような接続を防止して電線同士のスリーブ接続を確実に行なうことができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明は以下の各図に示す実施形態に限定されない。なお、以下の各図では、同一または共通の各部については同一の符号を付し、以下ではこれら各部についての重複した説明は省略する。
[実施形態1]
図1は、本発明の電線接続用保持具の実施形態の一例を示す正面図である。この図に示す電線接続用保持具1は、スリーブSの所定の位置を把持可能なスリーブ把持部10と、2つの電線把持部11、12と、これらを所定の位置関係に配置するように相互に連結する連結機構部13とを備えている。なお、以下では、それぞれの把持部10〜12の連結機構部側を「基端側」といい、その反対側を「先端側」ということとする。
本発明におけるスリーブSとしては、その管軸方向両端に設けられた電線挿通口に電線W1、W2の端部導体C1、C2をそれぞれ挿入し、所定の部分(以下、塑性変形部分という。)を圧縮工具または圧着工具などの専用工具によって塑性変形させることで、2本の電線同士を接続できるものが使用できる。具体的には、直線突き合わせ用圧縮スリーブ、直線突き合わせ用圧着スリーブ、直線重ね合わせ用圧縮スリーブ、直線重ね合わせ用圧着スリーブなどが挙げられる。また、例えば端部導体を同一方向に揃えた2本の電線を接続する終端重ね合わせ用スリーブや閉端接続端子なども、これらのサイズによっては使用できる。これらのうち、直線突き合わせ用スリーブが好適に使用できる。図1に示す実施形態では、このスリーブSとして、直線突き合わせ用圧縮スリーブを用いて、電線同士をスリーブ接続する場合について説明する。
(スリーブ把持部)
スリーブ把持部10は、スリーブSの所定の位置をその管軸方向に直角に把持可能であればその構造や形状について特に限定されず、例えばスリーブSの外周面に適合する開口を備えたものの他、書類綴じ用などのバネ式のクリップなどの公知の把持具であってもよい。好ましくは、スリーブSの管軸方向両端の開口に電線W1、W2の端部導体C1、C2をそれぞれ挿入する際に、スリーブSがずれない程度に確実に把持可能なものであるのがよい。
スリーブ把持部10は、前記のように変形塑性部分Scを圧縮工具や圧着工具などの専用工具を操作して塑性変形させる際に邪魔にならないように、スリーブ把持部10におけるスリーブSの管軸方向に平行な方向は幅狭とされる。この幅は、スリーブSの種類やサイズ(接続しようとする電線のサイズ)によって異なり、一概には言えないが、直線突き合わせ用スリーブの場合、通常、5〜10mm程度とされる。
このスリーブ把持部10の材質については特に制限されず、例えば鉄、銅、アルミニウム、ステンレスなどの金属や硬質プラスチックなどの材料によって形成することができる。
図2は、好適なスリーブ把持部の一例を示す図である。この図において、スリーブ把持部10は、固定把持片20と、該固定把持片20に対向し、基端側に摘み片22を備えた可動把持片21とを備えている。固定把持片20と可動把持片21とは、それぞれこれらの対向する面に互いに接近する方向に突出する軸支片を備えており、各軸支片が各把持片20、21の長さ方向に直角でかつこれらの幅方向(スリーブSの管軸方向)に平行に配置された軸23を互いに共有して軸支するように構成されている。この軸23には、ねじりコイルバネ27が緩装され、当該コイルバネ27の両端部は、把持片20,21の基端
側の内面に設けられた案内溝内にそれぞれ収容されている(図2では、可動把持片側の案内溝22aのみ図示している。)。このねじりコイルバネ27によって、可動把持片21の先端側は固定把持片21のそれに対して接近する方向に付勢されており、摘み片22を操作して固定把持片20および可動把持片21の先端側を開閉することで、スリーブSを把持することができるようになっている。
このスリーブ把持部10のスリーブSにおける把持位置は、専用工具を用いて当該スリーブS塑性変形部分Scを除いた部分のなかで適宜設定される。例えば、スリーブSが直線突き合わせ用スリーブである場合には、その管軸方向両側の電線挿通口から略中間まで電線の端部導体をそれぞれ挿入し、図1に示すように、前記専用工具によって塑性変形部分Scを塑性変形させることになる。そのため、この場合には、スリーブ把持部10が把持する位置は、スリーブSの略中間位置がスリーブ把持部10による把持位置となる。また、スリーブSが重ね合わせ用スリーブである場合には、塑性変形部分は、当該スリーブの略中間に位置するので、当該領域を除いた両端部のいずれかがスリーブ把持部10による把持位置となる。
(電線把持部)
電線把持部11、12は、それぞれ前記スリーブ管軸方向両端の電線挿通口の軸線のそれぞれに略平行に電線(図1におけるW1、W2)を把持可能であれば、その構造および形状については特に限定されず、公知の把持具などを使用できる。好ましくは、この電線把持部11、12はいずれも一旦電線を把持したら、その後の工具を用いた電線同士のスリーブ接続作業中に当該電線把持部11、12から電線W1、W2が脱落しないよう確実に電線の被覆を把持できる構造を備えているものがよい。このような電線把持部の具体例として、図2に示すスリーブ把持部と同様の構造、形状および材質を備えたものの他、以下に示すような電線W1、W2を把持するとともに、当該電線W1、W2をその軸線方向に沿って送り出すことができるものなどが挙げられる。なお、2つの電線把持部11,12は、互いに同様の構造、形状を備えたものであってもよく、異なる構造、形状を備えたものであってもよい。
図3は、図2に示す構造とは異なる電線把持部の一具体例を示している。この図に示す電線把持部14(16)は、外周に溝が設けられ、溝付きゴムロール33、36と、側面視円弧状の案内板39とから主に構成されている。溝付きゴムロール33、36は、ワンウエイクラッチ・ベアリングの外周面にその円周方向に沿った溝を有するゴム層が貼設されたものであり、一方向には回転するがその反対方向には回転しないようになっている。電線把持部アーム13(15)の先端に固定された直方体状の基台30の先端面に互いに平行に先端側に向けてそれぞれ立設され、略中間に鍔34,37を備える軸31、32のそれぞれに、これらのゴムロール33、36が回転方向を合わせて嵌め込まれ、さらに先端側からナット35、38を螺合することで固定されている。
一方、案内板39は、その長さ方向略中間に当該案内板39に垂直に基端側に向けて立設された支持片40を備えており、その基端側の端部寄りに穿設された貫通孔にはボルト41が挿通されている。このボルト41は、基台30の側面に穿設されたねじ穴に螺合するようになっており、支持片40と基台30との間のねじ部にはコイルバネ42が緩装されている。基台30のねじ穴にボルト41をねじ込むことで、電線W1(またはW2)は、溝付きゴムロール33,36と案内板39との間に挟み込まれ、このコイルバネ42の付勢力によってこれらの間でより確実に把持される。しかも、このその軸線方向スリーブSの電線挿通口に向けて送り出すことができるようになっている。
(連結機構部)
本実施形態における連結機構部13は、スリーブ把持部アーム15と、1対の電線把持部アーム17、18と、これらを相互に連結する連結部材16とから構成されている。電線把持部アーム17、18は、連結部材16に回動可能に連結されている。この構成により、各電線把持部11、12をスリーブ把持部10を挟んでその両側に配置するように、圧縮工具などのスリーブSの塑性変形に支障のない位置でこれら各把持部10〜12を相互に連結している。
スリーブ把持部アーム15は、スリーブ把持部10の基端側にその一端が公知の方法で固定され、当該スリーブ把持部10が把持するスリーブSの管軸方向に直角な方向に延設されている。このスリーブ把持部アーム15の形状には特に制限はなく、円形、楕円形、略円形、略楕円形のほか、四角形、三角形などの通常の多角形などの断面形状を有する棒状体や管状体などを使用できる。また、このスリーブ把持部アーム15は前記形状を備えた硬質材料であれば特に限定されず、例えば鉄、銅、アルミニウム、ステンレスなどの金属、硬質プラスチック材料、ガラスなどによって形成することができる。
2つの電線把持部11、12には、これらの基端側に公知の方法で一端が固定され、スリーブ把持部アーム15と同方向(これらが把持する電線の軸線方向)に延設される直線部分171、181と、その先端でこれに直角に折曲され、互いに接近する方向に延びる直線部分172、182とからなる略L字状の電線把持部アーム17、18がそれぞれ設けられている。この1組の電線把持部アーム17、18は、スリーブ把持部アーム15と同様の断面形状を有する棒状体や管状体で形成することができる。また、これらのアーム17、18は、スリーブ把持部アーム15と同様の素材によって形成することができる。なお、電線把持部アーム17、18の形状は、このような略L字状に限定されず、スリーブ把持部アーム15の先端に設けられた後述する連結部材16と各電線把持部11,12との間を直線的にまたはジグザグ状に連結するようなものであってもよい。また、電線把持部アーム17,18は、互いに同様の構造、形状であってもよく、異なる構造、形状であってもよい。
スリーブ把持部アーム15と2つの電線把持部アーム17、18を相互に連結する連結部材16は略T字状を呈している。この連結部材16は、公知の硬質または軟質の材料によって形成することができる。この連結部材16と前記各把持部アーム15、17、18との固定は、それぞれ公知の方法によって行なうことができる。
[実施形態2]
図4は、本発明の電線接続用保持具の実施形態の別の例を示している。この図に示す実施形態は、図1に示す電線把持部アーム17、18の一変形例を示すものであり、その他の構成については本質的に変わるところはない。連結部材1に連結される各電線把持部アーム17、18の直線部分172、182をそれぞれ直線部分171、181から直角に折曲された直線部分172a,182aと、これらを挿入可能な開口端部を一端に備え、他端が連結部材16に固定される外管172b、182bとからなる入れ子構造とし、伸縮自在に構成することもできる。
本実施形態では、スリーブ把持部10が把持するスリーブSの管軸方向に平行に伸縮自在とすることで、電線把持部11、12にそれぞれ電線を把持させた後に、電線把持部アーム17,18の直線部分172、182をそれぞれ収縮させて各電線W1,W2をこれらの軸線方向に互いに接近させることで、前記電線挿通口に挿入することが可能となる。
た、図4に示す実施形態において、電線把持部アーム17、18は、連結部材16に回動可能に連結されている。この場合、電線把持部アーム17,18は、これを構成する直線部分172、182(172a、182a)の軸心回りに回動可能とすることで、電線同士のスリーブ接続作業以外の作業にも本発明の電線接続用保持具を使用できるようになる。
接続作業以外の作業としては、例えば低圧架空電線路から分岐された架空引込線の当該分岐箇所の近傍に電線ヒューズを取り付ける作業が挙げられる。この電線ヒューズFHは、通常、内外二重筒からなる絶縁筒の長さ方向両端に保護キャップを被覆し、該保護キャップを貫通して中心線上に電線(リード線)を接続する円筒状の接続端子を対向配置し、該接続端子間に、中央に低溶融金属片を備えたヒューズエレメントを張設した構造を備えたものである。図5は、図1に示す実施形態において、電線把持部アーム18を回動可能とした構成を用いた電線ヒューズの取り付け状態を示す図である。この図に示すように、本発明の電線接続用保持具の電線把持部アーム18は、その直線部分182の軸心回りに図1に示す位置から約180°回動されており、それに伴い電線把持部12も反転した位置に移動している。このように電線把持部アーム18を回動させることで、当該アーム18が邪魔にならずに電線ヒューズFHの長さ方向一端に設けられた接続端子Sをスリーブ把持部10で把持できるようになるとともに、電線W1を接続端子Sの電線挿通口に挿入した状態で当該接続端子Sを専用工具により塑性変形することで接続することができるようになる。
[実施形態3]
図6は、本発明の電線接続用保持具の実施形態のさらに別の例を示している。この図に示す実施形態では、スリーブ把持部11の基端側にスリーブ把持部アーム10が延設され、また2つの電線把持部14、16の基端側に一端がそれぞれ固定された電線把持部アーム17,18がスリーブ把持部アーム15の延設方向と同方向に延設されている。これらスリーブ把持部アーム15と2つの電線把持部アーム17、18とは、それぞれ略矩形の断面形状を有する帯状体とされている。これら各アーム15、17、18の長さは、それぞれ同じ長さでも異なる長さでもよいが、少なくとも電線把持部アーム17、18は図5に示すように同じ長さに設定するのが好ましい。
スリーブ把持部アーム15の長さ方向略中間には、この図に垂直な方向に貫通し、ボルトまたはリベットなどを挿通可能な2つの貫通穴15a、15bが所定の中心間距離だけ離してそれぞれ穿設されている。また、電線把持部アーム17、18には、これらの長さ方向基端側寄りにスリーブ把持部アーム15における貫通孔15a、15bの中心間距離と同等の中心間距離でボルト、蝶ねじなどをねじ込み可能な2つのねじ穴17a、17b;18a、18b(いずれも略同等の穴径)がそれぞれ穿設されている。
連結部材47、48;51、52は、それぞれ同じ形状およびサイズの細長い帯状体であり、これらの一端部にはそれぞれスリーブ把持部アーム15の貫通穴15a、15bと略同等の直径の透孔が、また他端部には電線把持部アーム17,18のねじ穴よりも僅かに大きい直径を有する透孔がそれぞれ穿設されている。
図6に示すように、連結部材47、48は、図に向って奥側からスリーブ把持部アーム15および電線把持部アーム17に連結され、また連結部材51、52は、図に向って手前側からスリーブ把持部アーム15および電線把持部アーム18に連結されている。連結部材47、48と電線把持部アーム17とは、前者の一端部に穿設された透孔を後者の2つのねじ穴17a、17bに合わせて蝶ねじ45、46をねじ込むことによって連結されている。また、連結部材51,52と電線把持部アーム18とについても前記と同様に穴合わせを行い、蝶ねじ53、54をねじ込むことによって連結されている。各連結部材47、48、51、52の他端とスリーブ把持部アーム15とは、後者の略中間に穿設された貫通穴15a、15bに前者のそれぞれの透孔を合わせてボルトおよびナットなどの締結具、あるいはリベットによって締結、連結される。
スリーブ把持部アーム15および電線把持部アーム17、18と連結部材47、48、51、52とを前記のように連結することで、スリーブ把持部アーム15を共通にする2組の平行クランク機構が形成され、蝶ボルト45、46、53、54を緩めることで、アーム13、15はそれぞれアーム10に対して平行な状態を維持しながら図に向って上下方向に移動することができるようになっている。
本実施形態の電線接続用保持具1を用いて電線同士を突き合わせてスリーブ接続する場合、蝶ボルト45、46、53、54を調整してアーム10、13、15の長さ方向に対して連結部材47、48、51、52を略垂直に配置する。これによりスリーブ把持部11によってスリーブSを把持した場合に、スリーブSの管軸方向両端の電線挿通口に各電線の端部導体を挿入状態または挿入可能状態にしてこれら各電線W1,W2を把持することができる。このとき、必要であれば、図5に示すように、連結部材48、52の回動を規制する回動規制手段として突起10c、10cをアーム10の図に向って手前側および奥側の面にそれぞれ突設しておくことで、スリーブ把持部10が恥じするスリーブSの管軸と電線把持部11,12がそれぞれ把持する各電線の軸線とが略合致する位置で、連結部材47、48、51、52の回動を規制することができる。
また、蝶ボルト45、46;53、54を緩めて電線把持部11または12を回動させることで、電線ヒューズFHの接続端子Sに電線を圧縮接続する場合にも、本実施形態の電線接続用保持具を好適に使用することができる。また、本実施形態の電線接続用保持具は、未使用時にはコンパクトに折り畳め、携帯性および収納性に優れたものとなる。
以上説明したように、本発明の電線接続用保持具は、スリーブ把持部および2つの電線把持部を所定の位置関係に配置するようにこれらを相互に連結する連結機構部を備え、スリーブ把持部が把持するスリーブの電線挿通口に各電線の端部導体を挿入した状態でこれらを把持することができるので、スリーブを塑性変形させるのに電線とスリーブとを片手で保持する必要がなくなり、その結果、圧縮工具などの操作に専念することができ、スリーブからの電線の抜け落ちや接触不良を引き起こすような接続を防止して電線同士のスリーブ接続を確実に行なうことができる。また、本発明の電線接続用保持具は、連結機構部を介して2つの電線把持部のうち少なくとも一方を移動させ、その位置を変えることで、電線ヒューズ接続端子への電線の接続作業にも使用できるようになる。
また、本発明の電線接続用保持具は、前記の通りスリーブ把持部、2つの電線把持部および連結機構部を備えた簡単な構造であるので製作が容易であり、これら各部の素材を適宜選択することで、軽量化を図ることができる。
本発明の電線接続用保持具の実施形態の一例を示す図である。 スリーブ把持部の一例を示す斜視図である。 電線把持部の一例を示す斜視図である。 本発明の電線接続用保持具の実施形態の別の例を示す図である。 図1に示す実施形態の別の使用方法を示す図である。 本発明の電線接続用保持具の実施形態のさらに別の例を示す図である。 図6に示す実施形態の別の使用方法を示す図である。
1 電線接続用保持具
10 スリーブ把持部
11、12 電線把持部
13 連結機構部
15 スリーブ把持部アーム
15a、15b ねじ穴
15c 突起
16 連結部材
17、18 電線把持部アーム
17a、17b、18a、18b ねじ穴
20 固定把持片
21 可動把持片
20a、21a 内周面
22 摘み部
23 軸
24 ねじりコイルバネ
30 基台
31、32 軸
33、36 溝付きゴムロール
39 案内板
40 案内板支持部
41 ボルト
42 コイルバネ
45、46、53、54 蝶ねじ
47,48,51,52 連結部材
C1,C2 端部導体
FH 電線ヒューズ
S スリーブ(電線ヒューズ接続端子)
Sc 塑性変形部分(圧縮部)
W1,W2 電線

Claims (3)

  1. 2本の電線をスリーブ接続する際に用いられる電線接続用保持具であって、
    スリーブの所定の位置をその管軸方向に直角に把持可能な幅狭のスリーブ把持部と、
    前記スリーブ把持部を挟んでその両側に配置され、前記スリーブ管軸方向両端の電線挿通口の軸線のそれぞれに略平行に前記各電線を把持可能な2つの電線把持部と、
    専用工具によって前記スリーブを塑性変形するのに支障のない位置で前記スリーブ把持部および前記各電線把持部を相互に連結する連結機構部とを備え、
    前記連結機構部は、
    前記スリーブ把持部に一端が固定され、これに把持される前記スリーブの長さ方向に略直角な方向に延設されたスリーブ把持部アームと、
    その他端に固定される連結部材と、
    一端が前記電線把持部のそれぞれに固定され、他端が前記連結部材を介して前記スリーブ把持部アームに回動可能に連結される1対の電線把持部アームと
    から構成されることを特徴とする電線接続用保持具。
  2. 前記1対の電線把持部アームは、前記連結部材に連結され、伸縮可能な直線部分と前記電線把持部から延設される直線部分とからそれぞれ構成される略L字状を呈している請求項に記載の電線接続用保持具。
  3. 2本の電線をスリーブ接続する際に用いられる電線接続用保持具であって、
    スリーブの所定の位置をその管軸方向に直角に把持可能な幅狭のスリーブ把持部と、
    前記スリーブ把持部を挟んでその両側に配置され、前記スリーブ管軸方向両端の電線挿通口の軸線のそれぞれに略平行に前記各電線を把持可能な2つの電線把持部と、
    専用工具によって前記スリーブを塑性変形するのに支障のない位置で前記スリーブ把持部および前記各電線把持部を相互に連結する連結機構部とを備え、
    前記連結機構部は、
    前記スリーブ把持部に一端が固定され、これに把持されるスリーブの長さ方向に略直角な方向に延設されたスリーブ把持部アームと、
    前記電線把持部のそれぞれに一端が固定され、前記スリーブ把持部アームに平行に延設された1対の電線把持部アームと
    前記スリーブ把持部アームと前記電線把持部アームのそれぞれとを連結する各2本の連結部材とによって前記スリーブ把持部アームを共通にする2組の平行クランク機構で構成されることを特徴とする電線接続用保持具
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