JP5104868B2 - 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法並びに無線通信システム、無線端末及び基地局装置 - Google Patents

無線通信システムにおけるランダムアクセス方法並びに無線通信システム、無線端末及び基地局装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5104868B2
JP5104868B2 JP2009527976A JP2009527976A JP5104868B2 JP 5104868 B2 JP5104868 B2 JP 5104868B2 JP 2009527976 A JP2009527976 A JP 2009527976A JP 2009527976 A JP2009527976 A JP 2009527976A JP 5104868 B2 JP5104868 B2 JP 5104868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
random access
base station
contention
wireless terminal
preamble
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009527976A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009022386A1 (ja
Inventor
好明 太田
喜晴 田島
一央 大渕
義博 河▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2009022386A1 publication Critical patent/JPWO2009022386A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5104868B2 publication Critical patent/JP5104868B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • H04W74/0833Random access procedures, e.g. with 4-step access
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/002Transmission of channel access control information
    • H04W74/008Transmission of channel access control information with additional processing of random access related information at receiving side
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • H04W74/0866Non-scheduled access, e.g. ALOHA using a dedicated channel for access
    • H04W74/0891Non-scheduled access, e.g. ALOHA using a dedicated channel for access for synchronized access
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法並びに無線通信システム、無線端末及び基地局装置に関する。本発明は、例えば、次世代移動通信システムに用いると好適である。
携帯電話などの移動通信システムは、現在、CDMA方式による第三世代方式がサービスを開始しているが、より高速な通信が可能となる次世代移動通信システム(LTE:Long Term Evolution)の検討が3GPP(3rd Generation Partnership Project)(R)で進められている(後記の非特許文献1参照)。そこでは、伝送レートの高速化に加えて、伝送遅延の削減が議論されている。
移動通信システムにおいては、基地局装置(evolved Node B:eNB)と無線端末である移動局装置(User Equipment:UE)とが通信を開始するに当たって、UEが最初に送信を行なうためのチャネルが用意される。3GPPにおいては、これをランダムアクセスチャネル(RACH)と呼び、RACHによる通信開始手順をランダムアクセスと呼ぶ(後記の非特許文献2参照)。
RACHには、eNBがUEからの送信を識別するための最小限の情報が含まれる。また、RACHは通信開始時に使用され、以降の通信には個別チャネル(または共有チャネル)が使用されるため、複数のUEが同時に使用しなければ、UE同士で共通に使用することができる。そこで、RACHには、シグネチャと呼ばれる識別子を適用し、これによりeNBがRACHで同時に送信してくるUEを識別できるようにしている。
ランダムアクセスは、次の4つの場合、即ち、(1)初回データを送信する場合、(2)下りデータ発生時に上りの同期を確立する場合、(3)上りデータ発生時に上りデータ送信を要求する場合、(4)ハンドオーバを実行する際移動先基地局と同期をとる場合、に実行される。なお、eNBからUEへの方向が「下り」(ダウンリンク:DL)であり、その逆の方向が「上り」(アップリンク:UL)である。
ここで、(1)初回データ送信時及び(3)上りデータ送信時において、UEは使用可能なシグネチャ(プリアンブル)の中からランダムに一つを選んで使用する(Contention Based Random Access Procedure)。従って、低い確率ではあるが、複数のUEが同時に同じシグネチャで送信を行なうことが起こり得る。
一方、(2)下りデータ送信時はeNBがUEにあらかじめ個別のシグネチャを割り当て、(4)ハンドオーバの場合にも、シグネチャの衝突が発生すると接続の瞬断や場合によっては通信切断となるため、ハンドオーバするUEにはあらかじめ個別のシグネチャを割り当てる方法が適用される(Non-contention Based Random Access Procedure)。
(a)Contention Based Random Access Procedure
図20に、前記非特許文献2記載の、前記(1)及び(3)の場合に用いられるランダムアクセス手順の例を示す。
UEは、上りデータが発生すると、ランダムに選択したシグネチャを含むメッセージ(Random Access Preamble)#1−1(上り送信要求)をeNB宛にRACHにて送信する(ステップS101)。その際、複数のUEが同時に同じシグネチャを用いて送信を開始してしまい、競合することが起こりうる。しかし、競合が生じたとしても、この段階でeNBは有効なUEのIDを認識できないため、どのUE間でシグネチャの競合が生じたのかはわからない。
前記メッセージ#1−1(シグネチャ)を受けたeNBは、上り通信のための同期信号や送信許可などとともに、受信した前記メッセージ#1−1に対する応答メッセージ(Random Access Response)#1−2を返信する(ステップS102)。当該応答メッセージ#1−2は、複数のUEが同時にRACHにて送信を行なってきた場合には当該複数のUE宛に返信される。
次いで、前記応答メッセージ#1−2を受けたUEは、自局IDをメッセージ(Scheduled Transmission)#1−3にて送信してUL通信のスケジューリングをeNBに要求する(ステップS103)。
eNBは、このメッセージ#1−3を受信することにより、有効なUEのID(以下、端末IDともいう)を認識できるので、どのUE間でシグネチャの競合が発生したかを認識することができ、競合が発生していればメッセージ(Contention Resolution)#1−4を該当UE宛に送信することで、競合解決を行なう(ステップS104)。
(b)Non-contention Based Random Access Procedure
図21に、前記非特許文献2記載の、前記(2)及び(4)の場合に用いられるランダムアクセス手順(Non-contention Based Random Access Procedure)の例を示す。
まず、eNBは、管理しているUEに対して、メッセージ(Random Access Preamble assignment)#2−1により、予め個別シグネチャを割り当てておく(ステップS201)。
UEは、前記メッセージ#2−1によりeNBから割り当てられた個別シグネチャを用いてeNBに対してUL同期要求を行なう。即ち、UEは、個別シグネチャ含むメッセージ#2−2をRACHにてeNB宛に送信する(ステップS202)。
eNBは、当該メッセージ#2−2を受信すると、上り通信のための同期信号や送信許可などとともに、当該メッセージに対する応答メッセージ#2−3を返信する(ステップS203)。
3GPP,"Requirements for Evolved UTRA(E-UTRA) and Evolved UTRAN(E-UTRAN)",TR25.913 V7.3.0,Release 7,March 2006 3GPP,"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN)",TS36.300,Release 8,V8.1.0, June 2007
前記のように、非特許文献2では、ランダムアクセスに関して2種類のプロシージャが検討されているため、例えば、前記(2)下りデータ発生時に上りの同期を確立する場合と、前記(3)上りデータ発生時に上りデータの送信要求を行なう場合とで、それぞれ異なるプロシージャが同時進行することになる。
このように異なるプロシージャがそれぞれ同時進行してしまうと、それぞれのプロシージャで個別のリソース(前記シグネチャなど)が必要となるため、プロシージャが進行している最中は2種類のシグネチャが割り当てられることにより、シグネチャが無駄に使われることになる。
そこで、本発明の目的の一つは、前記複数のランダムアクセスのいずれかを選択的に実行できるようにすることにある。
また、前記ランダムアクセスで用いるシグネチャ等のリソースの有効利用を図ることも本発明の目的の一つである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
前記目的を達成するために、本発明では、以下に示す「無線通信システムにおけるランダムアクセス方法並びに無線端末及び基地局装置」を用いる。
(1)即ち、本発明の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法は、基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、前記無線端末は、コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとを検出した場合に、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択し、選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で送信する。
(2)ここで、前記無線端末において、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルは、前記基地局装置への上りデータ発生に伴って生成され、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルは、前記基地局装置から前記無線端末への下りデータ発生に伴って前記基地局装置から受信されてもよい。
(3)さらに、前記無線端末は、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの進行を停止し、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中に、前記情報として、下りデータの受信のために上り通信の同期確立を要求する上り同期要求情報を、前記基地局装置へ送信してもよい。
(4)また、前記無線端末は、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの進行を停止し、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中又は完了後に、前記情報として、上りデータの送信を要求する上りデータ送信要求情報を、前記基地局装置へ送信してもよい。
(5)さらに、前記上り同期要求情報は、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与してもよい。
(6)また、前記上りデータ送信要求情報は、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与してもよい。
(7)さらに、前記基地局装置は、前記無線端末から受信した前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとの存在を検出した後、前記無線端末から前記情報を受信すると、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブル又は前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルの管理を解放してもよい。
(8)また、本発明の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法は、基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、前記無線端末は、前記基地局装置への上りデータ発生に伴ってコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを生成する前に、前記基地局装置からの下りデータ発生に伴って前記基地局装置から非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを受信すると、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中又は完了後に、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情を、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスとは異なる過程で送信する。
(9)さらに、本発明の無線通信システムは、基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムであって、前記無線端末は、コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択する手段と、選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で送信する手段と、をそなえ、前記基地局装置は、前記無線端末から前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを受信する手段と、前記無線端末へ前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられるプリアンブルを送信する手段と、前記情報を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で受信する手段とをそなえる
(10)また、前記基地局装置は、前記無線端末から受信した、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、前記無線端末へ送信した、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとを管理し、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのうち前記選択されなかったプリアンブルの管理を解放してもよい。
(11)また、本発明の無線端末は、基地局装置へのコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、無線端末がランダムに選択したプリアンブルを生成する生成手段と、前記基地局装置への非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを前記基地局装置から受信する受信手段と、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択する選択手段と、選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で送信する送信手段と、をそなえる。
(12)また、前記選択手段は、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、無線端末がランダムに選択したプリアンブルを選択し、前記送信手段は、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中に、前記情報として、下りデータの受信のために上り通信の同期確立を要求する上り同期要求情報を、前記基地局装置へ送信してもよい。
(13)さらに、前記選択手段は、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを選択し、前記送信手段は、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中に、前記情報として、上りデータの送信を要求する上りデータ送信要求情報を、前記基地局装置へ送信してもよい。
(14)また、前記送信手段は、前記上り同期要求情報を、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与してもよい。
(15)さらに、前記送信手段は、前記上りデータ送信要求情報を、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与してもよい。
(16)また、本発明の基地局装置は、無線端末からコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを受信する手段と、前記無線端末へ非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられるプリアンブルを送信する手段と、前記無線端末で選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記無線端末から送信される情報を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で受信する手段と、をそなえる。
(17)ここで、前記基地局装置は、前記無線端末から受信した、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、前記無線端末へ送信した、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとを管理する管理手段と、前記無線端末から受信された前記情報に基づき前記無線端末において前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれが選択されたかを判別する判別手段と、前記判別手段で選択されたと判別した一方のプリアンブルに対応する一方のランダムアクセスを継続して、前記情報に応じた制御を実施する制御手段と、をそなえてもよい。
(18)また、例えば、基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、前記無線端末は、コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとを検出した場合に、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択し、選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情報の送信を実施する、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法を用いることができる。
(19)さらに、例えば、基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、前記無線端末は、前記基地局装置への上りデータ発生に伴ってコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを生成する前に、前記基地局装置からの下りデータ発生に伴って前記基地局装置から非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを受信すると、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中又は完了後に、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情報の送信を実施する、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法を用いることができる。
(20)また、例えば、基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムであって、前記無線端末は、コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択する手段と、選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情報の送信を実施する手段とをそなえ、前記基地局装置は、前記無線端末から前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを受信する手段と、前記無線端末へ前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられるプリアンブルを送信する手段と、前記無線端末で選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で送信される前記情報を受信する手段と、をそなえる、無線通信システムを用いることができる。
(21)さらに、例えば、基地局装置へのコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、無線端末がランダムに選択したプリアンブルを生成する生成手段と、前記基地局装置への非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを前記基地局装置から受信する受信手段と、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択する選択手段と、選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情報の送信を実施する送信手段と、をそなえた、無線端末を用いることができる。
(22)また、例えば、無線端末からコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを受信する手段と、前記無線端末へ非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられるプリアンブルを送信する手段と、前記無線端末で選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記無線端末から送信される情報を受信する手段と、をそなえた、基地局装置を用いることができる。
(18)ここで、前記判別手段は、前記第3の情報が、下りデータの受信のために上り通信の同期確立を要求する上り同期要求情報であると、前記無線端末において前記第1の情報が選択されたと判別してもよい。
(19)また、前記判別手段は、前記第3の情報が、上りデータの送信を要求する上りデータ送信要求情報であると、前記無線端末において前記第1の情報が選択されたと判別してもよい。
(20)さらに、前記制御手段は、前記判別手段で選択されなかったと判別した他方の情報の前記管理手段での管理を解放してもよい。
前記本発明によれば、前記複数のランダムアクセスのいずれかを選択的に実行することができる。
また、前記ランダムアクセスで用いるシグネチャ等のリソースの有効利用を図ることができる。さらに、ランダムアクセスチャネル(RACH)の干渉を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る基地局(eNB)の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る移動局(UE)の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るランダムアクセス手順(方法)を説明するシーケンス図である。 図3に示すランダムアクセス手順実施時のeNBの動作を説明するフローチャートである。 図3に示すランダムアクセス手順実施時のUEの動作を説明するフローチャートである。 異なるランダムアクセス手順が同時進行する場合を説明するシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係るランダムアクセス手順(方法)を説明するシーケンス図である。 図7に示すランダムアクセス手順実施時のeNBの動作を説明するフローチャートである。 図7に示すランダムアクセス手順実施時のUEの動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態の第1変形例を説明するシーケンス図である。 第2実施形態の第2変形例を説明するシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係るランダムアクセス手順(方法)を説明するシーケンス図である。 図10に示すランダムアクセス手順実施時のeNBの動作を説明するフローチャートである。 図10に示すランダムアクセス手順実施時のUEの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るランダムアクセス手順(方法)を説明するシーケンス図である。 図13に示すランダムアクセス手順実施時のeNBの動作を説明するフローチャートである。 図13に示すランダムアクセス手順実施時のUEの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係るランダムアクセス手順(方法)を説明するシーケンス図である。 本発明の第6実施形態に係るランダムアクセス手順(方法)を説明するシーケンス図である。 従来のランダムアクセス手順(コンテンションベースランダムアクセス手順)を説明するシーケンス図である。 従来のランダムアクセス手順(非コンテンションベースランダムアクセス手順)を説明するシーケンス図である。
符号の説明
10 基地局(eNB)
11 アンテナ
12 送受信部
13 バッファ部
14 判定部
15 シグネチャ管理部
16 無線リソース管理部
20 移動局(UE)
21 アンテナ
22 送受信部
23 バッファ部
24 シグネチャ管理部
25 アクセス判定部
26 識別子付与部
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
〔1〕第1実施形態
図1は本発明の第1実施形態に係る基地局装置(eNB)の機能ブロック図であり、図2は本発明の第1実施形態に係る移動局装置(UE)の機能ブロック図であり、これらのeNB10とUE20とで無線通信システムが構成される。なお、eNB10及びUE20は前記無線通信システムにおいて複数存在することができる。また、これらの図1及び図2に示す構成は、以降の第2乃至第4実施形態においても、特に断らない限り、共通である。さらに、本例での基地局装置10は、無線ネットワーク制御装置(RNC)の機能の一部又は全部を具備するLTEでのeNBであることを想定しているが、LTEよりも前の世代での(RNCの機能が組み込まれない)基地局であっても構わない。加えて、コンテンションベースランダムアクセス手順と、非コンテンションベースランダムアクセス手順の両方法が規定された基地局であれば、どのシステムの基地局であっても構わない。
(eNBの説明)
図1に示すeNB10は、その要部の機能に着目すると、例えば、アンテナ11と、送受信部と、バッファ部13と、判定部14と、シグネチャ管理部15と、無線リソース管理部16とをそなえる。
ここで、アンテナ11は、UE20からの上り無線信号を受信する一方、UE20への下り無線信号を送信するものである。当該アンテナ11は、送受信に共用であるが、送信と受信とで個別に設けられていてもよい。
送受信部(送信手段、受信手段)12は、アンテナ11で受信された上り無線信号について所定の受信処理を行なう一方、バッファ部13からのデータ(下りデータ)について所定の送信処理を行なうものである。
前記受信処理には、例えば、低雑音増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、利得調整、所定の復調方式による復調、所定の復号方式による復号などが含まれる。一方、前記送信処理には、前記上り送信データの所定の符号化方式による符号化、符号化データの所定の変調方式(QPSKや16QAM等)による変調、所定の無線フレームの生成、無線周波数への周波数変換(アップコンバート)、電力増幅などが含まれる。前記無線フレームには、例えば、OFDMAやOFDMAに準拠した無線フレームを適用できる。
バッファ部13は、シグネチャ管理部15からの制御の下、UE20宛の下りデータを一時的に保持するものであり、判定部(判別手段)14は、送受信部12で受信処理された上りデータ(メッセージ)を基にUL同期要求やULスケジューリング要求がUE20から求められているか否かを判定して、UE20においてランダムシグネチャと個別シグネチャのいずれが選択されたかを判別する機能を具備する。
なお、本例において、ランダムシグネチャとは、UE20において生成されたランダムに生成されたシグネチャ(第1の情報)を意味し、個別シグネチャとは、eNB10がUE20に割り当てた(送信した)シグネチャ(第2の情報)を意味する。また、詳細な前記判定(判別)手法については後述する。
シグネチャ管理部(管理手段)15は、ランダムアクセス(プロシージャ)に用いるシグネチャ(Random Access Preamble)(以下、プリアンブルともいう)を管理するとともに、ランダムアクセスに用いるUE20宛の下りメッセージを生成するもので、UE20に対するシグネチャの割当、解放を行なう機能も具備する。なお、前記解放は、判定部14での判定結果に応じて実施する。
無線リソース管理部16は、UE20との通信(ランダムアクセス時の通信も含む)に用いるUL及びDLの無線リソース〔チャネル周波数や時間(送受信タイミング)など〕とその割り当てとを管理するもので、例えば前記OFDMAの場合であれば、サブチャネル周波数とシンボル時間とで規定される2次元の送受信領域(バーストと呼ばれる)の配置(マッピング)を管理する機能を具備する。
加えて、この無線リソース管理部16は、UE20において選択されなかったシグネチャに対応するランダムアクセスの過程でUE20から受信されるはずであった上りメッセージ(第3の情報)に応じた制御を実施する制御手段としての機能も果たす。
(UEの説明)
一方、図2に示すUE20は、その要部の機能に着目すると、例えば、アンテナ21と、送受信部22と、バッファ部23と、シグネチャ管理部24と、アクセス判定部25と、識別子付与部26とをそなえる。
ここで、アンテナ21は、eNB10からの下り無線信号を受信する一方、eNB10への上り無線信号を送信するものである。当該アンテナ21も、送受信に共用であるが、送信と受信とで個別に設けられていてもよい。
送受信部(送信手段、受信手段)22は、アンテナ21で受信された下り無線信号について所定の受信処理を行なう一方、バッファ部23からのデータ(上りデータ)及び識別子付与部26経由のeNB宛の上りメッセージ(Random Access PreambleやScheduled Transmissionメッセージ)について所定の送信処理を行なうものである。
UE20においても、前記受信処理には、例えば、低雑音増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、利得調整、所定の復調方式による復調、所定の復号方式による復号などが含まれる。一方、前記送信処理には、前記上り送信データの所定の符号化方式による符号化、符号化データの所定の変調方式(QPSKや16QAM等)による変調、所定の無線フレームへの上りデータの多重(マッピング)、無線周波数への周波数変換(アップコンバート)、電力増幅などが含まれる。
バッファ部23は、シグネチャ管理部24からの制御の下、eNB10宛の上りデータを一時的に保持するものであり、シグネチャ管理部24は、ランダムアクセス処理(プロシージャ)に用いるシグネチャ(Random Access Preamble)を管理するものである。
アクセス判定部25は、シグネチャ管理部24と連携して、ランダムアクセス手順に用いる所定のメッセージを生成するもので、ここでは、シグネチャの多重割当が生じているか否か、即ち、eNB10から割り当てられた個別シグネチャと、自局(シグネチャ管理部24)でランダムに生成したランダムシグネチャとが存在するか否かを監視(確認)し、多重割当時にいずれのシグネチャを有効とするかを判定する機能を具備する。
識別子付与部26は、アクセス判定部25で生成されたeNB10宛の上りメッセージ(例えば、端末IDを通知するメッセージ等)に、UE20において上りデータも発生しているため上りデータの送信(ULスケジューリング)を要求するメッセージや、eNB10に下りデータが到着しているため下りデータ受信に必要なUL同期要求に対するUL同期確認も兼ねていることを示す情報(識別子やフラグ等)を付与する機能を具備する。なお、UL同期確認とは、UE20はeNB10からのULタイミング情報を正しく受信したためUL同期は確保できた、ということをeNB10に通知(確認応答)することである。
(ランダムアクセス手順の説明)
以下、上述のごとく構成された本例の無線通信システムの動作(ランダムアクセス手順)について、図3〜図5を参照しながら詳述する。なお、図3は本例のランダムアクセス手順(方法)を説明するシーケンス図、図4は本例のランダムアクセス手順実施時のeNB10での動作を説明するフローチャート、図5は本例のランダムアクセス手順実施時のUE20での動作を説明するフローチャートである。
なお、図20及び図21の表記と同様に、以降において、#1−1〜#1−4を付して示すメッセージは、本来、コンテンションベースランダムアクセス手順(第1のランダムアクセス)で用いられるメッセージを表し、#2−1〜#2−3を付して示すメッセージは、本来、非コンテンションベースランダムアクセス手順(第2のランダムアクセス)で用いられるメッセージを表すものとする。
まず、UE20において上りデータが発生しバッファ部23に当該上りデータが保持されると(図5のステップB1)、UE20は、シグネチャ管理部24にてランダムシグネチャ(Random Access Preamble)を生成、記憶する(図5のステップB2)。つまり、シグネチャ管理部24は、eNB10への上りデータ発生時に実行すべきコンテンションベースランダムアクセスに用いるシグネチャを生成する生成手段としての機能を具備する。
そして、UE20は、アクセス判定部25にて、当該シグネチャを含むランダムアクセスプリアンブルメッセージ(上り送信要求)#1−1を生成して送受信部22経由でアンテナ21からeNB10に向けて送信する(図3のステップS1a及び図5のステップB3)。
eNB10は、前記上り送信要求メッセージ#1−1を受信すると、上り通信のための同期信号や送信許可などとともに、受信した前記上り送信要求メッセージ#1−1に対する応答メッセージ(Random Access Response)#1−2を返信する(図3のステップS2)。当該応答メッセージ#1−2は、複数のUE20が同時にRACHにて送信を行なってきた場合には当該複数のUE20宛に返信される。
ここで、当該応答メッセージ#1−2の送信前に、eNB10においてUE20宛の下りデータが上位装置から到着し(バッファ部13に下りデータが存在し)(図4のステップA1)、その受信処理を終了することができなかった等の理由で、UE20が送信した前記上り送信要求メッセージ#1−1を認識できなかったとする。
この場合、eNB10は、シグネチャ管理部15にて、前記下りデータの宛先UE20がランダムアクセス(UL同期要求)するのに用いるべきシグネチャ(個別シグネチャ:第2の情報)を生成、記憶し(図4のステップA2)、当該個別シグネチャをシグネチャ割当メッセージ(RA Preamble Assignment)#2−1にて送受信部12経由で前記宛先UE20に送信する(図3のステップS1b及び図4のステップA3)。
これらの上り送信要求メッセージ#1−1(図3のステップS1a)とシグネチャ割当メッセージ#2−1(図3のステップS1b)の送信終了段階では、eNB10において「どのUE20がどのシグネチャを使用しているか」を認識することができない。つまり、どのUE20について2つのシグネチャ(Random PreambleとDedicated Preamble)が発行されているかを認識できない。これは、前記非特許文献2において、いずれのメッセージにもUE20を識別する情報(端末ID)が含まれないこととなっているからである。
前記非特許文献2によれば、端末IDは、メッセージ(Scheduled Transmission)#1−3に含めることができるとされているから、その場合、eNB10において、どのUE20がどのシグネチャを使っているかを識別できるのは、UE20から当該メッセージ#1−3(図3のステップS3)を受信した後である。
これに対し、UE20では、自局20の端末IDをeNB10に通知したか否かに関わらず、上り送信要求メッセージ#1−2(図3のステップS1a)とシグネチャ割当メッセージ#2−1(図3のステップS1b)の送信終了段階で、自局生成のランダムシグネチャ(Random Preamble)と、eNB10から割り当てられた個別シグネチャ(Dedicated Preamble)とが両方存在していること、つまり、前記2種類のランダムアクセスの発生を認識(検出)することができる。
このように、1台のUE20に対して複数のシグネチャが発行された場合、UE20は、いずれのシグネチャを使用するかを判断する。即ち、UE20は、前記ステップS2によりeNB10からの個別シグネチャの割当(受信)があると(図5のステップB4)、アクセス判定部25が、2つのシグネチャ(プリアンブル)の多重割当が生じているか否かをシグネチャ管理部24と連携して確認する(図5のステップB5)。
その結果、多重割当が生じていれば(ステップB5のyesルート)、UE20(アクセス判定部25)は、eNB10から割り当てられた個別シグネチャを無視し(図3のステップS1c及び図5のステップB6)、自局で生成したランダムシグネチャを有効なシグネチャとして選択する。つまり、アクセス判定部25は、前記2つのシグネチャのいずれか一方を選択する選択手段としての機能を具備する。なお、多重割当が生じていない場合も、UE20において、自局生成のランダムシグネチャが有効になる(ステップB5のnoルート)。
これにより、UE20で生成したランダムシグネチャによるランダムアクセス手順(コンテンションベースランダムアクセス手順)が有効となり、UE20は、コンテンションベースランダムアクセス手順を継続する。
即ち、UE20は、メッセージ#1−3を生成してeNB10へ送信する(図3のステップS3及び図5のステップB7)。その際、UE20は、自局宛の下りデータがeNB10に到着していることを前記シグネチャ割当メッセージ#2−1の受信により認識しているため、好ましくは、当該メッセージ#1−3に、「下りデータを受信するために必要なUL同期確認も兼ねている」ことを示す情報(識別子やフラグ)を、識別子付与部26により付与して送信する。UL同期確認とは、UE20はメッセージ(Random Access Response)#1−2に含まれるULタイミング情報を正しく受信したためUL同期は確保できた、ということを確認応答することである。
つまり、選択されなかった非コンテンションランダムアクセスの過程でeNB10に対して送信するはずであったUL同期要求(第3の情報)は、UL同期のためにeNB10からULタイミング情報を受信するためのメッセージであるが、選択されたコンテンションベースランダムアクセスの過程#1−2で、UE20は既に該タイミング情報は取得している。そこで、送信すべきメッセージ#1−3に、UL同期は取得できたことをeNB10に通知するために、UL同期確認を付与してeNB10に送信する。
ただし、eNB10では、前述したごとくメッセージ#1−3を受信した時点で、シグネチャが二重に割り当てられているUE20を識別できるから、前記識別子やフラグが明示的に付与されていなくても、当該UE20からのメッセージ#1−3はUL同期要求を兼ねていると暗黙的に判断することもできる。
eNB10では、前記メッセージ(兼UL同期確認)#1−3の受信を認識すると(図4のステップA4のyesルート)、当該UE20に対して割り当てた個別シグネチャが同UE20において無視された(UE20で生成したランダムシグネチャが優先された)と判定部14にて判断するから、シグネチャ管理部15において、当該UE20に対して割り当てた個別シグネチャを解放する(図3のステップS3−1及び図4のステップA5)。
したがって、eNB10が割り当てた個別シグネチャによるランダムアクセス手順(非コンテンションベースランダムアクセス手順)は停止され、UE20に割り当てた個別シグネチャをランダムアクセス手順の途中で(早期に)解放することができ、シグネチャの有効利用を図ることができる。なお、前記メッセージ#1−3がUL同期確認を兼ねていないと認識した場合(ステップA4でnoの場合)、下りデータが到着しておらず、通常の上りデータ通信だけが発生しているケースであるため、eNB10は、メッセージ#1−4の送信を行なう(ステップA7)。
また、eNB10は、無線リソース管理部16により、前記UL同期確認(第3の情報)に応じた処理(制御)、例えば、下りデータのスケジューリングを開始する(図4のステップA6)。
また、eNB10は、前記メッセージ(兼UL同期確認)#1−3の受信により、シグネチャ割当メッセージ#2−1に対する応答(Randomu Access Preamble)がUE20から無くても良いことを認識することができるから、シグネチャ割当メッセージ#2−1の無駄な再送を回避することができる。さらに、eNB10は、個別シグネチャの割り当てを行なったにも関わらず、コンテンションベースランダムアクセス手順で用いられるメッセージ#1−3を受信していることから、UE20において上りデータも発生していることを認識できる。
eNB10は、前記メッセージ(兼UL同期確認)#1−3を受信することにより、有効なUE20のIDがわかるので、どのUE間でシグネチャの競合が発生したのかを認識することができ、競合解決(Contention Resolution)メッセージ#1−4を該当UE20宛に送信することで、競合の解決を行なう(図3のステップS4)。
以上のように、本例のランダムアクセス方法によれば、上りデータと下りデータとが同時期に発生したUE20が存在しても、当該UE20は、自局で生成したシグネチャを選択してコンテンションベースランダムアクセスを継続するから、例えば図6に示すように、あるUE20に対して、前記2種類のランダムアクセス手順が最後まで同時進行することがない。したがって、ランダムアクセスの制御プレーンを簡素化することができ、また、ランダムアクセスに用いるシグネチャの有効利用を図ることができる。さらに、ランダムアクセスチャネル(RACH)の干渉を抑制することができる。
ただし、前記2種類のランダムアクセス手順は、それぞれ同時進行させることも可能である。したがって、例えば、前記メッセージ(兼UL同期確認)#1−3が他のUEと競合していた場合、UE20は、eNB10から通知される競合解決メッセージ#1−4を参照することにより、競合が生じたことがわかる。この場合、非テンションベースランダムアクセスを継続すると、UL同期を確保するために時間を要する可能性があるため、前記メッセージ#2−1によりeNB10から割り当てられた個別シグネチャを使って、非コンテンションベースランダムアクセスを同時実行することもできる。ただし、その際は、該UE20に対する個別シグネチャの有効期限を長く設定しておく必要がある。
また、コンテンションベースランダムアクセスの継続中に、選択されなかった非コンテンションベースランダムアクセスの過程でeNB10に送信されるはずであった情報(UL同期確認)をeNB10に送信するから、上りデータの送信処理とともに下りデータの受信処理も確実に実施することができる。
さらに、前記UL同期要求は、選択されたコンテンションベースランダムアクセスの過程でeNB10に送信されるものとされている上りメッセージ#1−3と兼用にすることで、UL同期確認に個別の上りメッセージを用意(定義)する必要がなく、無線リソースの有効利用を図ることができる。
また、本例では、後述する第2実施形態に比して、eNB10とUE20との間で送受するメッセージ数を削減できるから、さらなる無線リソースの有効利用や、再送制御(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)によるエラーリカバリの短縮を図ることができる。
〔2〕第2実施形態
図7は本発明の第2実施形態に係るランダムアクセス手順を説明するシーケンス図、図8は第2実施形態に係るランダムアクセス手順実施時のeNB10での動作を説明するフローチャート、図9は第2実施形態に係るランダムアクセス手順実施時のUE20での動作を説明するフローチャートである。
本実施形態では、UE20は、前記プリアンブルの多重割当が生じた場合、自局で生成したシグネチャ(第1の情報)の方を無視し、eNB10から割り当てられた個別シグネチャ(第2の情報)を選択する。よって、非コンテンションベースランダムアクセス手順が継続することになる。
まず、UE20において上りデータが発生しバッファ部23に当該上りデータが保持されると(図9のステップB11)、UE20は、シグネチャ管理部24にてランダムなシグネチャ(Random Access Preamble)を生成、記憶し(図9のステップB12)、アクセス判定部25にて、当該シグネチャを含む上り送信要求(Random Access Preamble)メッセージ#1−1を生成して送受信部22経由でアンテナ21からeNB10に向けて送信する(図7のステップS1a及び図9のステップB13)。
eNB10は、前記上り送信要求メッセージ#1−1を受信すると、上り通信のための同期信号や送信許可などとともに、受信した前記上り送信要求メッセージに対する応答メッセージ(Random Access Response)#1−2を返信する(図7のステップS2)。当該応答メッセージ#1−2は、複数のUE20が同時にRACHにて送信を行なってきた場合には当該複数のUE20宛に返信される。
ここで、本例においても、当該応答メッセージ#1−2の送信前に、eNB10においてUE20宛の下りデータが上位装置から到着し(バッファ部13に下りデータが存在し)(図8のステップA11)、その受信処理を終了することができなかった等の理由で、UE20が送信した前記上り送信要求メッセージ#1−1を認識できなかったとする。
この場合、eNB10は、シグネチャ管理部15にて、前記下りデータの宛先UE20がランダムアクセス(UL同期要求)するのに用いるべきシグネチャ(個別シグネチャ)を生成、記憶し(図8のステップA12)、当該個別シグネチャをシグネチャ割当メッセージ(RA Preamble Assignment)#2−1にて送受信部12経由で前記宛先UE20に送信する(図7のステップS1b及び図8のステップA13)。
前記シグネチャ割当メッセージ#2−1を受信したUE20は、eNB10から割り当てられた個別シグネチャを含むメッセージ(Random Access Preamble)#2−2をRACHにてeNB10宛に送信する(図7のステップS2a)。
ここで、UE20では、上り送信要求メッセージ#1−1(図7のステップS1a)とシグネチャ割当メッセージ#2−1(図7のステップS1b)の送信終了段階で、自局生成のランダムシグネチャと、eNB10から割り当てられた個別シグネチャとが両方存在していることを認識することができる。
そこで、UE20は、いずれのシグネチャを使用するかを判断する。即ち、本例のUE20は、前記ステップS2によりeNB10からのシグネチャ割当があると(図9のステップB14)、アクセス判定部25が、2つのシグネチャ(プリアンブル)の多重割当が生じているか否かをシグネチャ管理部24と連携して確認する(図9のステップB15)。
その結果、多重割当が生じていれば(ステップB15のyesルート)、UE20は、自局生成のランダムシグネチャ(eNB10に送信したシグネチャ)を無視し(図7のステップS1d及び図9のステップB16)、eNB10から割り当てられた個別シグネチャを有効なシグネチャとして選択する。なお、多重割当が生じていない場合も、個別シグネチャが有効になる(ステップB15のnoルート)。
これにより、eNB10が割り当てた個別シグネチャによるランダムアクセス手順(非コンテンションベースランダムアクセス手順)が継続する。
その後、UE20は、メッセージ#1−3を生成してeNB10へ送信する(図7のステップS3及び図9のステップB17)。その際、UE20は、上りデータも発生しているため、好ましくは、当該メッセージ#1−3に、「上りデータの送信(スケジューリング)を要求するメッセージ(ULスケジューリング要求)も兼ねている」ことを示す情報(識別子やフラグ)を、識別子付与部26により付与して送信する。
つまり、選択されなかったコンテンションランダムアクセスの過程でeNB10に対して送信するはずであったULスケジューリング要求(第3の情報)を、eNB10宛のメッセージ#1−3に付与してeNB10に送信する。
ただし、eNB10では、前記メッセージ#1−3を受信した時点で、シグネチャが二重に割り当てられているUE20を識別できるから、前記識別子やフラグが明示的に付与されていなくても、当該UE20からのメッセージ#1−3はULスケジューリング要求を兼ねていると暗黙的に判断することもできる。
eNB10では、前記メッセージ#1−3(兼ULスケジューリング要求)の受信を認識すると(図8のステップA14のyesルート)、当該UE20に対して割り当てた個別シグネチャが同UE20において有効とされたと判断することができるから、シグネチャ管理部15において、当該UE20から受信し管理しているランダムシグネチャを解放する(図7のステップS3−2及び図8のステップA15)。
したがって、UE20が生成したランダムシグネチャによるランダムアクセス手順(コンテンションベースランダムアクセス手順)は無効となり(停止され)、ランダムシグネチャをランダムアクセス手順の途中で(早期に)解放することができ、シグネチャの有効利用を図ることができる。
そして、eNB10は、無線リソース管理部16により、前記ULスケジューリング要求に応じた処理(制御)としてULの無線リソース割当を実施する(図8のステップA16)。なお、本例は、個別シグネチャが有効となるケースであるから、該UE20向けに限りコンテンションベースランダムアクセス手順における競合解決メッセージ#1−4の送信は不要であり停止することも可能である(図7のステップS4及び図8のステップA17)。また、前記メッセージ#1−3がULスケジューリング要求を兼ねていないと認識した場合、eNB10は、処理を終える(図8のステップA14のnoルート)。
以上のように、本例のランダムアクセス方法によれば、上りデータと下りデータとが同時期に発生したUE20が存在しても、UE20は、eNB10から割り当てられたシグネチャを選択して非コンテンションベースランダムアクセスを継続するから、この場合も、あるUE20に対して、前記2種類のランダムアクセス手順が最後まで同時進行することがない。したがって、ランダムアクセスの制御プレーンを簡素化することができ、また、ランダムアクセスに用いるシグネチャの有効利用を図ることができる。さらに、RACHの干渉を抑制することができる。
また、UE20は、非コンテンションベースランダムアクセスの継続中に、選択されなかったコンテンションベースランダムアクセスの過程でeNB10に送信されるはずであった情報(ULスケジューリング要求)をeNB10に送信するから、上りデータの送信処理とともに下りデータの受信処理も確実に実施することができる。
さらに、eNB10に対する前記ULスケジューリング要求は、上りメッセージ#1−3と兼用にすることで、ULスケジューリング要求に個別の上りメッセージを用意(定義)する必要がなく、無線リソースの有効利用を図ることができる。
なお、上述した第1及び第2実施形態では、UE20からeNB10に対して上り送信要求メッセージ#1−1が送信された後に、eNB10からUE20に対してシグネチャ割当要求メッセージ#2−1が送信されたイメージであるが、逆の順序でこれらのメッセージ#1−1,#2−1が送信された場合も、シグネチャの多重割当が生じることに変わりないから、いずれかのシグネチャを有効とすればよい。
(2.1)第1変形例
前記のeNB10に対するULスケジューリング要求を兼ねるメッセージは、例えば図10に示すように、前記図7のステップS2aで送信されるメッセージ(Random Access Preamble)#2−2としてもよい。
この場合、UE20は、メッセージ#1−3を送信する必要がないため、当該メッセージ#1−3の送信(ステップS3)を停止することができる。したがって、無駄な上りメッセージの送信を回避することができ、上り無線リソース(帯域)の有効利用を図ることができる。
また、eNB10では、メッセージ#1−3を受信しなければ、どのUE20がどのプリアンブルを使っているかを認識できない(つまり管理できない)から、プリアンブルの解放も必要ない(図7にのステップS3−2を実行する必要がない)。したがって、eNB10でのプリアンブル管理の処理負荷を軽減することができる。
(2.2)第2変形例
さらに、前記のeNB10に対するULスケジューリング要求は、非コンテンションベースランダムアクセス手順の継続中に送信するのではなく、例えば図11に示すように、該手順の完了後(eNB10からUE20に対するメッセージ#2−3の送信後)、メッセージ#2−3に対する応答(ACK/NACK信号)とともに送信してもよい(図11のステップS5)。また、メッセージ#2−3の送信後に、個別の上りメッセージとして送信してもよい。
〔3〕第3実施形態
図12は本発明の第3実施形態に係るランダムアクセス手順を説明するシーケンス図、図13は第3実施形態に係るランダムアクセス手順実施時のeNB10での動作を説明するフローチャート、図14は第3実施形態に係るランダムアクセス手順実施時のUE20での動作を説明するフローチャートである。
本実施形態では、第1及び第2実施形態とは異なり、UE20に個別シグネチャが割り当てられた状態で、UE20において上りデータが発生した場合について説明する。
即ち、eNB10においてUE20宛の下りデータが上位装置から到着(バッファ部13に下りデータが存在)すると(図13のステップA21)、eNB10は、シグネチャ管理部15にて、前記下りデータの宛先UE20がランダムアクセス(UL同期要求)するのに用いるべきシグネチャ(個別シグネチャ)を生成、記憶し(図13のステップA22)、当該個別シグネチャをシグネチャ割当メッセージ#2−1(RA Preamble Assignment)にて送受信部12経由で前記宛先UE20に送信する(図12のステップS11及び図13のステップA23)。
UE20は、前記シグネチャ割当メッセージ#2−1を受信すると、これにより割り当てられた個別シグネチャをシグネチャ管理部24にて記憶、管理する(図14のステップB21)。
その後、UE20において上りデータが発生しバッファ部23に当該上りデータが保持されると(図14のステップB22)、UE20(シグネチャ管理部24)は、第1及び第2実施形態のようにはランダムシグネチャの生成を行なわない(図12のステップS12及び図14のステップB23)。
代わりに、UE20は、アクセス判定部25にて、eNB10から割り当てられた個別シグネチャを含むUL同期要求(Random Access Preamble)メッセージ#2−2を生成して送受信部22経由でアンテナ21からeNB10に向けて送信する。
その際、UE20は、上りデータが発生しているため、当該メッセージ#2−2に、「ULスケジューリング要求も兼ねている」ことを示す情報(識別子やフラグ)を、識別子付与部26により付与して送信する(図12のステップS13及び図14のステップB24)。
つまり、UE20は、下りデータ発生時の上り同期を取得(確立)するためのシグネチャを使ってランダムアクセスを実行する際、ULスケジューリング要求も併せてeNB19に送信する。
eNB10では、前記メッセージ#2−2(兼ULスケジューリング要求)の受信を認識すると(図13のステップA24のyesルート)、無線リソース管理部16により、そのULスケジューリング要求に応じたULの無線リソースの割り当て制御を実施し(図13のステップA25)、シグネチャ管理部15により、前記メッセージ#2−2に対する応答メッセージ#2−3を生成し、UE20へ送信する(図12のステップS14)。なお、前記UL同期要求メッセージ#2−2にULスケジューリング要求が含まれない場合(図13のステップA24でnoの場合)、通常の上りデータ通信だけが発生しているケースであるため、eNB10は、ULリソース割当を行なわずにメッセージ#2−3の送信を行なう(図13のステップA26)。
以上のように、本例のランダムアクセス方法によれば、eNB10においてUE20宛の下りデータが発生しeNB10が当該UE20に対してシグネチャを割り当てた後、当該UE20にて上りデータが発生すると、UE20は、コンテンションベースランダムアクセスのためのシグネチャの生成は行なわずに、eNB10が割り当てたシグネチャを用いて非コンテンションベースランダムアクセスを継続するから、前記2種類のランダムアクセス手順が同時進行することがない。
したがって、ランダムアクセスの制御プレーンを簡素化することができ、また、ランダムアクセスに用いるシグネチャの有効利用を図ることができる。また、UE20及びeNB10ともに前記2種類のシグネチャを常時管理する必要がない。
さらに、前記非コンテンションベースランダムアクセスの継続中に、コンテンションベースランダムアクセスの過程でeNB10に送信されるはずであった情報(ULスケジューリング要求)をeNB10に送信するから、下りデータの受信処理とともに上りデータの送信処理も確実に実施することが可能となる。
また、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ#2−2がULスケジューリング要求も兼ねているから、後述する第4実施形態(ULスケジューリング要求をランダムアクセス応答メッセージ#2−3に対する確認応答メッセージが兼ねる場合)に比して、上りデータ送信開始までの遅延を削減することができる。
〔4〕第4実施形態
図15は本発明の第4実施形態に係るランダムアクセス手順を説明するシーケンス図、図16は第4実施形態に係るランダムアクセス手順実施時のeNB10での動作を説明するフローチャート、図17は第4実施形態に係るランダムアクセス手順実施時のUE20での動作を説明するフローチャートである。
本実施形態でも、第3実施形態と同様に、UE20に予め個別シグネチャが割り当てられている状態で、UE20において上りデータが発生した場合について説明する。
即ち、eNB10においてUE20宛の下りデータが上位装置から到着(バッファ部13に下りデータが存在)すると(図16のステップA31)、eNB10は、シグネチャ管理部15にて、前記下りデータの宛先UE20がランダムアクセス(UL同期要求)するのに用いるべきシグネチャ(個別シグネチャ)を生成、記憶し(図16のステップA32)、当該個別シグネチャをシグネチャ割当メッセージ#2−1(RA Preamble Assignment)にて送受信部12経由で前記宛先UE20に送信する(図15のステップS11及び図16のステップA33)。
UE20は、前記シグネチャ割当メッセージ#2−1を受信すると、これにより割り当てられた個別シグネチャをシグネチャ管理部24にて記憶、管理する(図17のステップB31)。
その後、UE20において上りデータが発生しバッファ部23に当該上りデータが保持されると(図17のステップB32)、UE20(シグネチャ管理部24)は、第1及び第2実施形態のようにはランダムシグネチャの生成を行なわない(図15のステップS12及び図17のステップB33)。
代わりに、UE20は、アクセス判定部25にて、eNB10から割り当てられた個別シグネチャを含むメッセージ#2−2(Random Access Preamble)を生成して送受信部22経由でアンテナ21からeNB10に向けて送信する(図15のステップS13及び図17のステップB34)。
eNB10では、前記メッセージ#2−2の受信を認識すると(図16のステップA34のyesルート)、無線リソース管理部16により、ULの無線リソースの割り当てを実施し(図16のステップA35)、シグネチャ管理部15により、前記メッセージ#2−2に対する応答メッセージ#2−3を生成し、UE20へ送信する(図15のステップS14)。なお、前記メッセージ#2−2(兼ULスケジューリング要求)の受信を認識できない場合、eNB10は、処理を終える(図16のステップA34のnoルート)。
一方、UE20は、eNB10から前記応答メッセージ#2−3を受信すると(図17のステップB34)、これに対する確認応答(ACK/NACK)メッセージ#3をアクセス判定部25にて生成してeNB10に送信する。その際、UE20は、当該確認応答メッセージ#3に、「ULスケジューリング要求も兼ねている」ことを示す情報(識別子やフラグ)を、識別子付与部26により付与して送信する(図17のステップB35)。なお、確認応答メッセージ#3と同時に送信するのではなく、個別の上りメッセージで送信してもよい。
つまり、UE20は、下りデータ発生時の上り同期を取得(確立)するためのシグネチャを使ってランダムアクセスを実行する際、そのランダムアクセスが終了した後にULスケジューリング要求をeNB10に送信する。
以上のように、本例のランダムアクセス方法によれば、eNB10においてUE20宛の下りデータが発生しeNB10が当該UE20に対してシグネチャを割り当てた後、当該UE20にて上りデータが発生すると、UE20は、コンテンションベースランダムアクセスのためのシグネチャの生成は行なわずに、eNB10が割り当てたシグネチャを用いて非コンテンションベースランダムアクセスを継続するから、第3実施形態と同様の効果ないし利点が得られる。
加えて、本例では、ランダムアクセス応答メッセージ#2−3に対する確認応答メッセージ#3がULスケジューリング要求を兼ねているから、当該確認応答メッセージ#3が伝搬環境によってeNB10にて正しく受信、認識できなかったとしても、少なくとも下りデータの送信は正常に開始することができる。
なお、ULスケジューリング要求を兼ねる上りメッセージは、例えば、CQIをeNB10に報告する上りメッセージとすることも可能である。
〔5〕第5実施形態
図18は本発明の第5実施形態に係るランダムアクセス手順を説明するシーケンス図である。本例は、eNB10からUE20に対する応答メッセージ(Random Access Response)#1−2の送信以後にシグネチャ割当メッセージ(RA Preamble Assignment)#2−1が送信された場合の例である。
即ち、UE20において上りデータが発生すると、UE20は、シグネチャ管理部24にてランダムシグネチャを生成し、これを含むランダムアクセスプリアンブルメッセージ(上り送信要求)#1−1をeNB10に向けて送信する(ステップS1a)。
eNB10は、前記メッセージ#1−1を受信すると、上り通信のための同期信号や送信許可などとともに、受信した前記上り送信要求メッセージ#1−1に対する応答メッセージ(Random Access Response)#1−2を返信する(ステップS2)。当該応答メッセージ#1−2は、複数のUE20が同時にRACHにて送信を行なってきた場合には当該複数のUE20宛に返信される。
この段階で、eNB10においてUE20宛の下りデータが上位装置から到着すると、eNB10は、シグネチャ管理部15にて、個別シグネチャを生成してシグネチャ割当メッセージ(RA Preamble Assignment)#2−1にてUE20に送信する(ステップS2b)。
UE20では、前記シグネチャ割当メッセージ(RA Preamble Assignment)#2−1を受信すると、前記ランダムシグネチャと個別シグネチャとが存在し多重割当が発生する。UE20は、当該多重割当を検出すると、第1又は第2実施形態と同様にして、いずれか一方のシグネチャを選択して、選択したシグネチャに対応する一方のランダムアクセスの実行を継続する(図18にはコンテンションベースランダムアクセスが選択された様子を示している)。
この場合、第1実施形態のように、その後のステップS3で送信する上りメッセージ#1−3でUL同期確認を兼ねることができる。また、第2実施形態のように、上りメッセージ#1−3でULスケジューリング要求を兼ねることもできるし、上りメッセージ(Random Access Preamble)#2−2でULスケジューリング要求を兼ねることもできる。さらに、ULスケジューリング要求は、応答メッセージ#2−3に対するACK/NACK信号で送信することもできるし、個別の上りメッセージで送信することもできる。
そして、eNB10は、メッセージ#1−3を受信する等して有効なUE20のIDを認識すると、多重割当状態のシグネチャの一方を解放することが可能となる。
つまり、第1実施形態と本例から、UE20へのシグネチャ割当メッセージ(RA Preamble Assignment)#2−1の送信タイミングは、メッセージ#1−3をeNB10が受信する以前のどのタイミングになってもよい。
〔6〕第6実施形態
図19は本発明の第6実施形態に係るランダムアクセス手順を説明するシーケンス図である。本例は、UE20からeNB10へのメッセージ(Scheduled Transmission)#1−3の送信以後にeNB10からシグネチャ割当メッセージ(RA Preamble Assignment)#2−1がUE20に送信された場合の例である。
即ち、UE20において上りデータが発生すると、UE20は、ランダムシグネチャを含むランダムアクセスプリアンブルメッセージ(上り送信要求)#1−1を、eNB10に送信し(ステップS1a)、これに対する応答メッセージ#1−2を受信(ステップS2)した後、メッセージ#1−3を送信する(ステップS3)。
eNB10は、当該メッセージ#1−3を受信すると、有効なUE20のID(端末ID)の検出処理を開始する。有効な端末IDを検出すれば、どのUE20間でシグネチャの競合が発生したかを認識することができ、競合が発生していれば競合解決メッセージ(Contention Resolution)#1−4を該当UE20宛に送信することで、競合解決を行なう(ステップS4)。
ここで、当該メッセージ#1−3の処理中に、eNB10においてUE20宛の下りデータが上位装置から到着し(バッファ部13に下りデータが存在し)、その受信処理を終了することができなかった等の理由で、UE20が送信した前記メッセージ#1−3を認識できなかったとする。
この場合、eNB10は、シグネチャ管理部15にて、前記下りデータの宛先UE20がランダムアクセス(UL同期要求)するのに用いるべきシグネチャ(個別シグネチャ:第2の情報)を生成、記憶し、当該個別シグネチャをシグネチャ割当メッセージ(RA Preamble Assignment)#2−1にて送受信部12経由で前記宛先UE20に送信する(ステップS3a)。
これらのメッセージ#1−3とメッセージ#2−1の送受信処理が終了すると、eNB10において「どのUE20がどのシグネチャを使用しているか」を認識することができる。つまり、どのUE20について2つのシグネチャ(Random PreambleとDedicated Preamble)が発行されているかを認識できる。
ここで、UE20とその他のUE(以下、他UEという)との間で競合が生じていなかった場合、UE20に対して多重割当が生じていると判定できるので、eNB10(シグネチャ管理部15)は、UE20に割り当てた個別シグネチャを即座に解放し、競合解決メッセージ#1−4を通常通り送信する(ステップS4)。この段階で上り同期は正常に確保できるため、下りデータの送信が開始できる。
一方、UE20と他UEとの間で競合が生じた場合、UE20と他UEから伝送されてきたそれぞれのメッセージ#1−3が衝突する可能性がある。この場合、この段階でUE20に対して多重割当が生じているとは判定できないので、UE20に割り当てた個別シグネチャを即座に解放することはできない。競合が生じた場合、eNB10は、競合解決メッセージ#1−4において、競合が生じたことをUE20に通知する。この場合、シグネチャが多重しているUE20が検出されるまで、個別シグネチャは保有することが好ましい。
これに対し、UE20では、自局20の端末IDをeNB10に通知したか否かに関わらず、メッセージ#1−3とシグネチャ割当メッセージ#2−1の送信終了段階で、自局生成のランダムシグネチャ(Random Preamble)と、eNB10から割り当てられた個別シグネチャ(Dedicated Preamble)とが両方存在していること、つまり、前記2種類のランダムアクセスの発生を認識(検出)することができる。
このとき、eNB10においてUE20と他UEから伝送されてきたそれぞれのメッセージ#1−3が衝突しなかった場合、UE20は、eNB10から通知される競合解決メッセージ#1−4を参照することにより、競合は生じなかったことが分かる。この場合、UE20は、例えば、個別プリアンブルを解放し、コンテンションベースランダムアクセス手順でUL同期を確保することが可能である。その理由は、メッセージ#1−2でULタイミング情報を既に正しく受信しているためである。
一方、eNB10においてUE20と他UEから伝送されてきたそれぞれのメッセージ#1−3が衝突していた場合、UE20は、eNB10から通知される競合解決メッセージ#1−4を参照することにより、競合が生じたことが分かる。この場合、UE20は、個別プリアンブルを解放し、第1実施形態のようにコンテンションベースランダムアクセス手順でUL同期要求とULスケジューリング要求とを同時に確保することが可能である。また、第2乃至第4実施形態のように、非コンテンションベースランダムアクセス手順でUL同期要求とULスケジューリング要求とを確保することも可能である。
さらに、第1実施形態で前述したように、それぞれのランダムアクセス手順を同時に進行させることも可能である。つまり、競合が生じていたことを検出すると、前記メッセージ#2−1で通知された個別シグネチャを使って、ノンコンテンションベースランダムアクセスを同時に実行することもできる。
なお、本実施形態では、前記メッセージ#1−3の処理中に前記メッセージ#2−1が送信される場合を記載しているが、前記メッセージ#2−1が、前記メッセージ#1−2と前記メッセージ#1−3の間で送信される場合でも、本実施形態は同様な動作になることはいうまでもない。
以上の各実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
〔7〕付記
(付記1)
基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、
前記無線端末は、
第1のランダムアクセスに用いる第1の情報と、前記基地局装置から受信した、第2のランダムアクセスに用いる第2の情報とを検出した場合に、
前記第1の情報と前記第2の情報とのいずれか一方を選択する、
ことを特徴とする、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記2)
前記無線端末において、
前記第1の情報は、前記基地局装置への上りデータ発生に伴って生成され、
前記第2の情報は、前記基地局装置から前記無線端末への下りデータ発生に伴って前記基地局装置から受信される、
ことを特徴とする、付記1記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記3)
前記無線端末は、
選択した情報を用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される第3の情報の送信を実施する、
ことを特徴とする、付記1又は2に記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記4)
前記無線端末は、
前記第2のランダムアクセスの進行を停止し、
前記第1のランダムアクセスの継続中に、前記第3の情報として、下りデータの受信のために上り通信の同期確立を要求する上り同期要求情報を、前記基地局装置へ送信することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記5)
前記無線端末は、
前記第1のランダムアクセスの進行を停止し、
前記第2のランダムアクセスの継続中又は完了後に、前記第3の情報として、上りデータの送信を要求する上りデータ送信要求情報を、前記基地局装置へ送信することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記6)
前記上り同期要求情報は、前記第1のランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与することを特徴とする、付記4記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記7)
前記上りデータ送信要求情報は、前記第2のランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与することを特徴とする、付記5記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記8)
前記基地局装置は、
前記無線端末から受信した前記第1の情報と、前記無線端末に割り当てた前記第2の情報との存在を検出した後、前記無線端末から前記第3の情報を受信すると、前記第1の情報又は前記第2の情報の管理を解放することを特徴とする、付記3記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記9)
基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、
前記無線端末は、
前記基地局装置への上りデータ発生に伴って第1のランダムアクセスに用いる第1の情報を生成する前に、前記基地局装置からの下りデータ発生に伴って前記基地局装置から第2のランダムアクセスに用いる第2の情報を受信すると、
前記第2の情報を用いた前記第2のランダムアクセスの継続中又は完了後に、前記第1のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される第3の情報の送信を実施する、
ことを特徴とする、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
(付記10)
基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムであって、
前記無線端末は、
第1のランダムアクセスに用いる第1の情報と、前記基地局装置から受信した、第2のランダムアクセスに用いる第2の情報とのいずれか一方を選択し、
前記基地局装置は、
前記第1の情報と前記第2の情報とのうち前記選択されなかった情報の管理を解放する、
ことを特徴とする、無線通信システム。
(付記11)
基地局装置への第1のランダムアクセスに用いる第1の情報を生成する生成手段と、
前記基地局装置への第2のランダムアクセスに用いる第2の情報を前記基地局装置から受信する受信手段と、
前記第1の情報と前記第2の情報のいずれか一方を選択する選択手段と、
をそなえたことを特徴とする、無線端末。
(付記12)
前記選択手段で選択した情報に対応する一方のランダムアクセスを継続し、前記選択手段で選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される第3の情報の送信を実施する送信手段をさらにそなえたことを特徴とする、付記11記載の無線端末。
(付記13)
前記選択手段は、前記第1の情報を選択し、
前記送信手段は、前記第1のランダムアクセスの継続中に、前記第3の情報として、下りデータの受信のために上り通信の同期確立を要求する上り同期要求情報を、前記基地局装置へ送信することを特徴とする、付記12記載の無線端末。
(付記14)
前記選択手段は、前記第2の情報を選択し、
前記送信手段は、
前記第2のランダムアクセスの継続中に、前記第3の情報として、上りデータの送信を要求する上りデータ送信要求情報を、前記基地局装置へ送信することを特徴とする、付記12記載の無線端末。
(付記15)
前記送信手段は、
前記上り同期要求情報を、前記第1のランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与することを特徴とする、付記13記載の無線端末。
(付記16)
前記送信手段は、
前記上りデータ送信要求情報を、前記第2のランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与することを特徴とする、付記14記載の無線端末。
(付記17)
無線端末から受信した、第1のランダムアクセスに用いる第1の情報と、前記無線端末へ送信した、第2のランダムアクセスに用いる第2の情報とを管理する管理手段と、
前記無線端末から受信された第3の情報に基づき前記無線端末において前記第1の情報と前記第2の情報のいずれが選択されたかを判別する判別手段と、
前記判別手段で選択されたと判別した一方の情報に対応する一方のランダムアクセスを継続して、前記第3の情報に応じた制御を実施する制御手段と、
をそなえたことを特徴とする、基地局装置。
(付記18)
前記判別手段は、
前記第3の情報が、下りデータの受信のために上り通信の同期確立を要求する上り同期要求情報であると、前記無線端末において前記第1の情報が選択されたと判別することを特徴とする、付記17記載の基地局装置。
(付記19)
前記判別手段は、
前記第3の情報が、上りデータの送信を要求する上りデータ送信要求情報であると、前記無線端末において前記第1の情報が選択されたと判別することを特徴とする、付記17記載の基地局装置。
(付記20)
前記制御手段は、
前記判別手段で選択されなかったと判別した他方の情報の前記管理手段での管理を解放することを特徴とする、付記17〜19のいずれか1項に記載の基地局装置。
以上詳述したように、本発明によれば、複数のランダムアクセスのいずれかを選択的に実行でき、また、前記ランダムアクセスで用いるシグネチャ等のリソースの有効利用を図ることができるから、無線通信技術分野にとって極めて有用と考えられる。

Claims (16)

  1. 基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、
    前記無線端末は、
    コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとを検出した場合に、
    前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択し、
    選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で送信する、
    ことを特徴とする、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
  2. 前記無線端末において、
    前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルは、前記基地局装置への上りデータ発生に伴って生成され、
    前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルは、前記基地局装置から前記無線端末への下りデータ発生に伴って前記基地局装置から受信される、
    ことを特徴とする、請求項1記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
  3. 前記無線端末は、
    前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの進行を停止し、
    前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中に、前記情報として、下りデータの受信のために上り通信の同期確立を要求する上り同期要求情報を、前記基地局装置へ送信することを特徴とする、請求項1または2に記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
  4. 前記無線端末は、
    前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの進行を停止し、
    前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中又は完了後に、前記情報として、上りデータの送信を要求する上りデータ送信要求情報を、前記基地局装置へ送信することを特徴とする、請求項1または2に記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
  5. 前記上り同期要求情報は、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置へ送信すべき上りメッセージに付与することを特徴とする、請求項3記載の無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
  6. 基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、
    前記無線端末は、
    前記基地局装置への上りデータ発生に伴ってコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを生成する前に、前記基地局装置からの下りデータ発生に伴って前記基地局装置から非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを受信すると、
    前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中又は完了後に、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情を、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスとは異なる過程で送信する、
    ことを特徴とする、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
  7. 基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムであって、
    前記無線端末は、
    コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択する手段と
    選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で送信する手段と、をそなえ
    前記基地局装置は、
    前記無線端末から前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを受信する手段と
    前記無線端末へ前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられるプリアンブルを送信する手段と
    前記情報を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で受信する手段と、をそなえる
    ことを特徴とする、無線通信システム。
  8. 前記基地局装置は、
    前記無線端末から受信した、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、前記無線端末へ送信した、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとを管理し、
    前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのうち前記選択されなかったプリアンブルの管理を解放する、
    ことを特徴とする、請求項7記載の無線通信システム。
  9. 基地局装置へのコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、無線端末がランダムに選択したプリアンブルを生成する生成手段と、
    前記基地局装置への非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを前記基地局装置から受信する受信手段と、
    前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択する選択手段と、
    選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で送信する送信手段と、
    をそなえたことを特徴とする、無線端末。
  10. 無線端末からコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを受信する手段と、
    前記無線端末へ非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられるプリアンブルを送信する手段と、
    前記無線端末で選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記無線端末から送信される情報を、前記選択されなかった他方のランダムアクセスとは異なる過程で受信する手段と、
    をそなえたことを特徴とする、基地局装置。
  11. 前記無線端末から受信した、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、前記無線端末へ送信した、前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとを管理する管理手段と、
    前記無線端末から受信された前記情報に基づき前記無線端末において前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれが選択されたかを判別する判別手段と、
    前記判別手段で選択されたと判別した一方のプリアンブルに対応する一方のランダムアクセスを継続して、前記情報に応じた制御を実施する制御手段と、
    をそなえたことを特徴とする、請求項10記載の基地局装置。
  12. 基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、
    前記無線端末は、
    コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとを検出した場合に、
    前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択し、
    選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情報の送信を実施する、
    ことを特徴とする、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
  13. 基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムにおけるランダムアクセス方法であって、
    前記無線端末は、
    前記基地局装置への上りデータ発生に伴ってコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを生成する前に、前記基地局装置からの下りデータ発生に伴って前記基地局装置から非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを受信すると、
    前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの継続中又は完了後に、前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情報の送信を実施する、
    ことを特徴とする、無線通信システムにおけるランダムアクセス方法。
  14. 基地局装置と無線端末とをそなえた無線通信システムであって、
    前記無線端末は、
    コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと、非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択する手段と、
    選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情報の送信を実施する手段と、をそなえ、
    前記基地局装置は、
    前記無線端末から前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを受信する手段と、
    前記無線端末へ前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられるプリアンブルを送信する手段と、
    前記無線端末で選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で送信される前記情報を受信する手段と、をそなえる、
    ことを特徴とする、無線通信システム。
  15. 基地局装置へのコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、無線端末がランダムに選択したプリアンブルを生成する生成手段と、
    前記基地局装置への非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルを前記基地局装置から受信する受信手段と、
    前記コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルと前記非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記基地局装置が前記無線端末に割り当てたプリアンブルとのいずれか一方を選択する選択手段と、
    選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記基地局装置に対して送信される情報の送信を実施する送信手段と、
    をそなえたことを特徴とする、無線端末。
  16. 無線端末からコンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられる、前記無線端末がランダムに選択したプリアンブルを受信する手段と、
    前記無線端末へ非コンテンションベースランダムアクセス手順に従ったランダムアクセスで用いられるプリアンブルを送信する手段と、
    前記無線端末で選択したプリアンブルを用いた一方のランダムアクセスの継続中もしくは完了後に、選択されなかった他方のランダムアクセスの過程で前記無線端末から送信される情報を受信する手段と、
    をそなえたことを特徴とする、基地局装置。
JP2009527976A 2007-08-10 2007-08-10 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法並びに無線通信システム、無線端末及び基地局装置 Active JP5104868B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/065745 WO2009022386A1 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法並びに無線通信システム、無線端末及び基地局装置

Related Child Applications (6)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012086402A Division JP5778613B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP2012140657A Division JP5778628B2 (ja) 2012-06-22 2012-06-22 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP2012140659A Division JP5778630B2 (ja) 2012-06-22 2012-06-22 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP2012140660A Division JP5778631B2 (ja) 2012-06-22 2012-06-22 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP2012140658A Division JP5778629B2 (ja) 2012-06-22 2012-06-22 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP2012140661A Division JP5778632B2 (ja) 2012-06-22 2012-06-22 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009022386A1 JPWO2009022386A1 (ja) 2010-11-11
JP5104868B2 true JP5104868B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40350450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009527976A Active JP5104868B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法並びに無線通信システム、無線端末及び基地局装置

Country Status (12)

Country Link
US (6) US8737320B2 (ja)
EP (1) EP2187682B1 (ja)
JP (1) JP5104868B2 (ja)
KR (7) KR101234418B1 (ja)
CN (1) CN101779517B (ja)
AU (1) AU2007357770B2 (ja)
BR (1) BRPI0721904A2 (ja)
CA (1) CA2694090C (ja)
ES (1) ES2718235T3 (ja)
MX (1) MX2010001611A (ja)
RU (5) RU2520107C2 (ja)
WO (1) WO2009022386A1 (ja)

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100926571B1 (ko) * 2007-12-06 2009-11-12 한국전자통신연구원 무선 통신 시스템에서 임의 접속 응답 정보의 송수신 방법,이를 구현하는 기지국 장치 및 단말장치
WO2009111233A1 (en) 2008-03-04 2009-09-11 Interdigital Patent Holdings, Inc. Method and apparatus for accessing a random access channel by selectively using dedicated or contention-based preambles during handover
KR101548748B1 (ko) * 2008-08-07 2015-09-11 엘지전자 주식회사 랜덤 접속 절차를 수행하는 방법
JP5380459B2 (ja) * 2008-10-30 2014-01-08 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線基地局及び移動通信方法
WO2011038780A1 (en) * 2009-10-02 2011-04-07 Nokia Siemens Networks Oy Resource setting control for transmission using contention based resources
JP2011155336A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Sharp Corp 通信システム及び移動局装置及び基地局装置及び処理方法
JP4945652B2 (ja) 2010-03-29 2012-06-06 シャープ株式会社 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、ランダムアクセス方法及び集積回路
JP2011223479A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Sharp Corp 移動局装置、基地局装置、無線通信システム、無線通信方法および集積回路
US20120300714A1 (en) * 2011-05-06 2012-11-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods and apparatus for random access procedures with carrier aggregation for lte-advanced systems
US8395985B2 (en) 2011-07-25 2013-03-12 Ofinno Technologies, Llc Time alignment in multicarrier OFDM network
US9237537B2 (en) 2012-01-25 2016-01-12 Ofinno Technologies, Llc Random access process in a multicarrier base station and wireless device
US8526389B2 (en) 2012-01-25 2013-09-03 Ofinno Technologies, Llc Power scaling in multicarrier wireless device
US9161322B2 (en) 2012-01-25 2015-10-13 Ofinno Technologies, Llc Configuring base station and wireless device carrier groups
US20130258956A1 (en) * 2012-04-01 2013-10-03 Esmael Hejazi Dinan Random Access Process in a Wireless Device
WO2013151651A1 (en) 2012-04-01 2013-10-10 Dinan Esmael Hejazi Cell group configuration in a wireless device and base station with timing advance groups
US11943813B2 (en) 2012-04-01 2024-03-26 Comcast Cable Communications, Llc Cell grouping for wireless communications
US8971280B2 (en) 2012-04-20 2015-03-03 Ofinno Technologies, Llc Uplink transmissions in a wireless device
US11252679B2 (en) 2012-04-16 2022-02-15 Comcast Cable Communications, Llc Signal transmission power adjustment in a wireless device
US8964593B2 (en) 2012-04-16 2015-02-24 Ofinno Technologies, Llc Wireless device transmission power
WO2013158511A1 (en) 2012-04-16 2013-10-24 Dinan Esmael Hejazi Cell group configuration for uplink transmission in a multicarrier wireless device and base station with timing advance groups
US11582704B2 (en) 2012-04-16 2023-02-14 Comcast Cable Communications, Llc Signal transmission power adjustment in a wireless device
US11825419B2 (en) 2012-04-16 2023-11-21 Comcast Cable Communications, Llc Cell timing in a wireless device and base station
US8958342B2 (en) 2012-04-17 2015-02-17 Ofinno Technologies, Llc Uplink transmission power in a multicarrier wireless device
US9179425B2 (en) 2012-04-17 2015-11-03 Ofinno Technologies, Llc Transmit power control in multicarrier communications
US11882560B2 (en) 2012-06-18 2024-01-23 Comcast Cable Communications, Llc Carrier grouping in multicarrier wireless networks
US9113387B2 (en) 2012-06-20 2015-08-18 Ofinno Technologies, Llc Handover signalling in wireless networks
US9084228B2 (en) 2012-06-20 2015-07-14 Ofinno Technologies, Llc Automobile communication device
US11622372B2 (en) 2012-06-18 2023-04-04 Comcast Cable Communications, Llc Communication device
US9107206B2 (en) 2012-06-18 2015-08-11 Ofinne Technologies, LLC Carrier grouping in multicarrier wireless networks
US8971298B2 (en) 2012-06-18 2015-03-03 Ofinno Technologies, Llc Wireless device connection to an application server
US9179457B2 (en) 2012-06-20 2015-11-03 Ofinno Technologies, Llc Carrier configuration in wireless networks
US9210619B2 (en) 2012-06-20 2015-12-08 Ofinno Technologies, Llc Signalling mechanisms for wireless device handover
WO2014199978A1 (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 京セラ株式会社 ユーザ端末、基地局、及びプロセッサ
US10693613B2 (en) * 2013-06-13 2020-06-23 Convida Wireless, Llc Telecommunications apparatus and methods
US20150230135A1 (en) * 2014-02-10 2015-08-13 Qualcomm Incorporated Inter radio access technology cellular handover
JP5934276B2 (ja) * 2014-03-28 2016-06-15 アンリツ株式会社 試験装置及び試験方法
WO2016208285A1 (ja) * 2015-06-22 2016-12-29 ソニー株式会社 通信制御装置、通信制御方法、ネットワークスイッチ、経路制御方法、及び通信システム
CN106341896B (zh) * 2015-07-07 2020-01-24 电信科学技术研究院 一种数据传输方法和设备、***
AU2017405782A1 (en) * 2017-03-23 2019-11-07 Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. Method for random access, terminal, and network device
CN110035473B (zh) * 2018-01-11 2020-11-20 维沃移动通信有限公司 一种***信息的传输方法和用户终端
JP7455817B2 (ja) * 2019-04-26 2024-03-26 株式会社Nttドコモ 端末、基地局、通信システム及び通信方法
US11665748B2 (en) 2020-07-24 2023-05-30 Samsung Electronics Co., Ltd. RACH procedures for non-terrestrial networks

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09116954A (ja) * 1995-10-17 1997-05-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 群予約型空線制御アクセス方法
JP2002027539A (ja) * 2000-06-19 2002-01-25 Lucent Technol Inc ワイヤレスデータのリンクレベルのサポート

Family Cites Families (60)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6259724B1 (en) * 1996-10-18 2001-07-10 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Random access in a mobile telecommunications system
US6597675B1 (en) * 1997-04-30 2003-07-22 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Random access in a mobile telecommunications system
KR100381012B1 (ko) * 1998-05-04 2003-08-19 한국전자통신연구원 부호분할 다중접속 방식에서 상향 공통 채널의 임의 접속 장치및 방법
US6643275B1 (en) * 1998-05-15 2003-11-04 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Random access in a mobile telecommunications system
US6606313B1 (en) * 1998-10-05 2003-08-12 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Random access in a mobile telecommunications system
EP0993215A1 (en) * 1998-10-05 2000-04-12 Sony International (Europe) GmbH Transmission of random access bursts with at least one message part
DE69834639T2 (de) * 1998-10-05 2006-12-14 Sony Deutschland Gmbh Automatische Bestimmung des Punkts für Direktzugriffs-Kanalaufteilungsverfahren
DE69842034D1 (de) * 1998-10-05 2011-01-20 Sony Deutschland Gmbh Prioritätsschema für einen Zufallszugriffskanal
US6256301B1 (en) * 1998-10-15 2001-07-03 Qualcomm Incorporated Reservation multiple access
JP4242487B2 (ja) * 1998-11-26 2009-03-25 株式会社ケンウッド 移動無線端末
KR100327104B1 (ko) * 1998-12-05 2002-07-31 한국전자통신연구원 부호분할다중접속방식에서역방향공통채널의임의접속장치및방법
JP3165125B2 (ja) * 1998-12-24 2001-05-14 日本電気株式会社 無線通信における多重アクセス方法
DE69925238T2 (de) * 1999-03-10 2006-02-23 Sony International (Europe) Gmbh Übertragungsverfahren für ein Zufallszugriffsburst
EP1037481A1 (en) 1999-03-15 2000-09-20 Sony International (Europe) GmbH Simultaneous transmission of random access bursts
DE19930509A1 (de) * 1999-07-03 2001-01-04 Philips Corp Intellectual Pty Drahtloses Netzwerk zur Anforderung eines kollisionsbehafteten Kanals
DK1201040T3 (da) * 1999-07-07 2004-05-10 Samsung Electronics Co Ltd Kanaltilordningsapparat og fremgangsmåde for en fælles-packetdatakanal i et WCDMA-mobilkommunikationssystem
RU2168278C2 (ru) * 1999-07-16 2001-05-27 Корпорация "Самсунг Электроникс" Способ произвольного доступа абонентов мобильной станции
RU2262202C2 (ru) * 1999-11-29 2005-10-10 Самсунг Электроникс Ко., Лтд. Устройство и способ назначения общего пакетного канала в системе мобильной связи мдкр
US7079507B2 (en) * 2000-02-25 2006-07-18 Nokia Corporation Method and apparatus for common packet channel assignment
US6778835B2 (en) * 2000-03-18 2004-08-17 Lg Electronics Inc. Method for allocating physical channel of mobile communication system and communication method using the same
GB0007337D0 (en) * 2000-03-28 2000-05-17 Koninkl Philips Electronics Nv Radio communication system
US7349371B2 (en) * 2000-09-29 2008-03-25 Arraycomm, Llc Selecting random access channels
US7088734B2 (en) * 2001-03-27 2006-08-08 Motorola, Inc. Slot format and method for increasing random access opportunities in a wireless communication system
KR100452639B1 (ko) * 2001-10-20 2004-10-14 한국전자통신연구원 위성 이동 통신 시스템에서 공통 패킷 채널 접속 방법
US7369532B2 (en) * 2002-02-26 2008-05-06 Intel Corporation Apparatus and method for an audio channel switching wireless device
US7551546B2 (en) * 2002-06-27 2009-06-23 Nortel Networks Limited Dual-mode shared OFDM methods/transmitters, receivers and systems
US7197314B2 (en) * 2002-12-05 2007-03-27 Nokia Corporation Communication system
KR20040064867A (ko) * 2003-01-10 2004-07-21 삼성전자주식회사 이동통신 시스템에서 역방향 메시지의 전송 구간을제공하는 방법
US7239884B2 (en) * 2003-01-23 2007-07-03 Motorola, Inc. Method for providing improved access times for a communication device
FR2862824B1 (fr) * 2003-11-25 2006-02-10 Cit Alcatel Procede de gestion de communications dans un reseau de communications a acces aleatoire et a longs delais de transmission d'acquitements de demande d'acces
KR100567211B1 (ko) * 2003-12-11 2006-04-03 한국전자통신연구원 직교주파수분할 다중접속에서의 임의 접속용 데이터 전송시스템 및 그 방법
FR2865600B1 (fr) * 2004-01-26 2006-05-19 Evolium Sas Adaptation dynamique de la detection de demandes d'acces a un reseau cellulaire de communications, en fonction de l'environnement radio associe a l'equipement de communication demandeur
US7643454B2 (en) * 2004-06-07 2010-01-05 Alcatel-Lucent Usa Inc. Methods of avoiding multiple detections of random access channel preamble in wireless communication systems
US20060239239A1 (en) * 2005-04-26 2006-10-26 Navini Networks, Inc. Random access method for wireless communication systems
EP1897388A1 (en) * 2005-06-29 2008-03-12 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Evaluation of random access preamble codes
US20070064665A1 (en) * 2005-08-23 2007-03-22 Interdigital Technology Corporation Method and apparatus for accessing an uplink random access channel in a single carrier frequency division multiple access system
US7474671B2 (en) * 2005-11-04 2009-01-06 Research In Motion Limited System and method for resolving contention among applications requiring data connections between a mobile communications device and a wireless network
EP1949566B1 (en) * 2005-11-04 2014-04-30 LG Electronics Inc. Random access channel hopping for frequency division multiplexing access systems
US8254316B2 (en) * 2005-12-15 2012-08-28 Interdigital Technology Corporation QOS-based multi-protocol uplink access
BRPI0706353B1 (pt) * 2006-01-05 2023-01-24 Interdigital Patent Holdings, Inc Método para alocar recursos de rádio em um sistema de comunicação móvel
US8000305B2 (en) * 2006-01-17 2011-08-16 Motorola Mobility, Inc. Preamble sequencing for random access channel in a communication system
KR101018037B1 (ko) * 2006-01-20 2011-03-02 노키아 코포레이션 향상된 커버리지가 있는 임의 접속 절차
US9232537B2 (en) * 2006-02-07 2016-01-05 Qualcomm Incorporated Apparatus and method for fast access in a wireless communication system
CN1878052B (zh) * 2006-04-29 2011-03-02 中兴通讯股份有限公司 基于单载波发射和接收***的随机接入信号的发射方法
KR101010581B1 (ko) * 2006-08-09 2011-01-25 삼성전자주식회사 이동통신 시스템에서 랜덤액세스 프로시져를 이용한 정보의 송수신방법 및 장치
US8295243B2 (en) * 2006-08-21 2012-10-23 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for random access in an orthogonal multiple-access communication system
US8184609B2 (en) * 2006-08-25 2012-05-22 Samsung Electronics Co., Ltd. System and method for random access in a wireless communication system
US8199706B2 (en) * 2006-10-27 2012-06-12 Texas Instruments Incorporated Random access design for high doppler in wireless networks
US7990927B2 (en) * 2006-10-31 2011-08-02 Infineon Technologies Ag Method and apparatus for transmitting data in a communication system
US20080146242A1 (en) * 2006-12-18 2008-06-19 Nokia Corporation Method for requesting an uplink resource allocation during a downlink data transmission
US8897276B2 (en) * 2007-01-25 2014-11-25 Nokia Corporation Collision detection for random access procedure
WO2008096959A1 (en) * 2007-02-06 2008-08-14 Lg Electronics Inc. Use of dedicated rach signatures
DE102007006872B4 (de) * 2007-02-07 2016-08-25 Kendrion (Villingen) Gmbh Kugelsitzventil mit konturiertem Steuerstößel
EP2127442B1 (en) * 2007-03-19 2012-10-31 LG Electronics Inc. Methods and procedures to allocate UE dedicated signatures
CN101272336B (zh) * 2007-03-21 2015-03-25 创新音速有限公司 无线通信***处理随机访问过程的方法及其相关装置
US7881722B2 (en) * 2007-04-02 2011-02-01 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Selection of an uplink carrier frequency corresponding to one of co-sited cells having different coverage areas and supporting different uplink data rates
US20080268849A1 (en) * 2007-04-30 2008-10-30 Motorola, Inc. Method and apparatus for handover in a wireless communication system
US20080273482A1 (en) * 2007-05-02 2008-11-06 Lg Electronics Inc. Uplink access method for receiving a point-to-multipoint service
EP2015478B1 (en) * 2007-06-18 2013-07-31 LG Electronics Inc. Method of performing uplink synchronization in wireless communication system
US8169992B2 (en) * 2007-08-08 2012-05-01 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Uplink scrambling during random access

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09116954A (ja) * 1995-10-17 1997-05-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 群予約型空線制御アクセス方法
JP2002027539A (ja) * 2000-06-19 2002-01-25 Lucent Technol Inc ワイヤレスデータのリンクレベルのサポート

Also Published As

Publication number Publication date
KR20120082936A (ko) 2012-07-24
RU2012122458A (ru) 2013-12-10
WO2009022386A1 (ja) 2009-02-19
US20120263133A1 (en) 2012-10-18
RU2012122455A (ru) 2013-12-10
KR101344530B1 (ko) 2013-12-24
RU2012122459A (ru) 2013-12-10
EP2187682B1 (en) 2019-01-02
CA2694090C (en) 2015-10-06
US20100118788A1 (en) 2010-05-13
RU2012122453A (ru) 2013-12-10
KR101218965B1 (ko) 2013-01-21
KR20120081233A (ko) 2012-07-18
AU2007357770A1 (en) 2009-02-19
US20120257595A1 (en) 2012-10-11
US20120257578A1 (en) 2012-10-11
KR101412383B1 (ko) 2014-06-27
KR20110132478A (ko) 2011-12-07
KR101234418B1 (ko) 2013-02-18
US8743818B2 (en) 2014-06-03
RU2519920C2 (ru) 2014-06-20
US20120263115A1 (en) 2012-10-18
CN101779517A (zh) 2010-07-14
CN101779517B (zh) 2013-01-02
RU2519848C2 (ru) 2014-06-20
KR101274386B1 (ko) 2013-06-17
JPWO2009022386A1 (ja) 2010-11-11
RU2520241C2 (ru) 2014-06-20
US20120250628A1 (en) 2012-10-04
KR20120083512A (ko) 2012-07-25
KR20120081235A (ko) 2012-07-18
US8737320B2 (en) 2014-05-27
RU2520107C2 (ru) 2014-06-20
KR101274400B1 (ko) 2013-06-17
RU2520259C2 (ru) 2014-06-20
US8902836B2 (en) 2014-12-02
CA2694090A1 (en) 2009-02-19
US8724577B2 (en) 2014-05-13
MX2010001611A (es) 2010-06-23
ES2718235T3 (es) 2019-06-28
US8902837B2 (en) 2014-12-02
KR20120081234A (ko) 2012-07-18
AU2007357770B2 (en) 2013-03-14
BRPI0721904A2 (pt) 2014-02-25
EP2187682A1 (en) 2010-05-19
RU2012122454A (ru) 2013-12-10
KR20100038408A (ko) 2010-04-14
KR101350087B1 (ko) 2014-01-08
EP2187682A4 (en) 2015-03-25
US8902838B2 (en) 2014-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5104868B2 (ja) 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法並びに無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP5778631B2 (ja) 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP5778613B2 (ja) 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP5778629B2 (ja) 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP5778628B2 (ja) 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP5778632B2 (ja) 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
JP5778630B2 (ja) 無線通信システムにおけるランダムアクセス方法、無線通信システム、無線端末及び基地局装置
RU2461999C2 (ru) Способ осуществления произвольного доступа в системе беспроводной связи, система беспроводной связи, беспроводной терминал и модуль базовой станции
AU2013206031C1 (en) Method for random access in wireless communication system, wireless communication system, wireless terminal, and base station unit

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5104868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3