JP5103527B2 - 回転ピストン機械 - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジングに対して固定されている回転軸のまわりを、ハウジング内で一緒に回転できる少なくとも2つのピストンが配置されているハウジングを含む回転ピストン機械に関する。
ピストンは、ハウジング内に取り付けられており回転軸のまわりをピストンと一緒に回転するピストン・ケージ内に、摺動式に取り付けられており、2つのピストンの互いに対向している端面部と、ピストン・ケージと、により規定される作動チェンバの体積の増減を交互に繰り返すために、2つのピストンは回転軸のまわりを回転している間に互いに逆向きの往復運動を実行する。回転軸は作動チェンバを貫通しており、ピストン・ケージは作動チェンバから、および作動チェンバへ、ガスを吸入および排出するためのガス交換開口部を有している。
この種類の回転ピストン機械は、下記特許文献1から知られている。
本発明の回転ピストン機械は、内燃機関(燃焼機関)、ポンプ、またはコンプレッサとして使用することができる。
このような回転ピストン機械を内燃機関として使用する場合、可燃混合気の吸入、圧縮、および点火と、燃焼済み可燃混合気の膨張および排気と、の個々の作動サイクルが、少なくとも2つのピストンの2つの終端位置間の往復運動により達成され、ピストンの往復運動は回転軸のまわりでのそれらのピストンの回転運動から導き出される。
このような回転ピストン機械をコンプレッサとして使用する場合、動作は同様であるが、回転ピストン機械内で燃焼プロセスが行われず、したがって可燃混合気の点火が行われず、ガス(特に空気)が高圧に圧縮されるだけである。
上述した文献から知られている回転ピストン機械は、ハウジング内に4つのピストンを有しており、これらの4つのピストンはピストン・ケージと一緒になって、回転軸に沿って互いに対向して配置されかつハウジングの端面部の方に向いている2つの作動チャンバを規定している。
吸入、圧縮、膨張、および排気のサイクルは、2つの作動チェンバのそれぞれにおいて行われる。この既知の回転ピストン機械を内燃機関として使用する場合、2つの作動チェンバは同じ方向で増減し、吸入、圧縮、膨張、および排気のサイクルの順番が一方の作動チェンバから他方の作動チェンバへ2サイクル分だけ位相シフトする。この既知の回転ピストン機械をコンプレッサとして使用する場合、2つの作動チェンバは、それぞれ反対方向に増減する。すなわち、一方の作動チェンバの体積が減少している間、他方の作動チェンバの体積は増加している。
どちらの場合でも、本明細書の意味する範囲において幾何学軸として理解されるべきであり、かつピストンがそのまわりを回転する回転軸は、両方の作動チェンバを貫通している。
ハウジング内のそれぞれのガス入口開口部およびそれぞれのガス出口開口部が、既知の回転ピストン機械の2つの作動チェンバのそれぞれと関連している。ピストン・ケージ内には各作動チェンバ用にそれぞれのガス交換開口部が存在し、各ガス交換開口部はそれぞれの作動チェンバに通じており、ピストン・ケージが回転軸のまわりを回転するたびに、各ガス交換開口部がそれぞれのガス入口開口部と、またはガス出口開口部と、一時的に連通して、ピストン・ケージ内のガス交換開口部がハウジング内のガス入口開口部またはガス出口開口部と重なるとき、各作動チェンバの中へ、または各作動チェンバから外へ、ガス交換を行うことができるようになっている。ピストン・ケージの回転軸のまわりでの残りの回転角度範囲では、ピストン・ケージはハウジング内のガス入口開口部とガス出口開口部とを気密式に封止して、特定の作動チェンバに吸入されたガス(内燃機関の場合は燃料空気混合気)が圧縮され点火されて作動することができるようになっている。
本発明の意味する範囲において、用語「ガス」は一般的な意味で理解されるべきであり、例えば、空気、燃料空気混合気、燃焼済み燃料空気混合気、または他の任意の流体を含んでいる。
既知の回転ピストン機械では、ガス交換開口部は回転軸から所定の距離のところに、ピストン・ケージ内で横方向または半径方向に配置されている。
既知の回転ピストン機械の利点は、ガス交換開口部の開閉がハウジング内のピストン・ケージの回転だけで達成されるため、作動チェンバの間のガス交換を行うための弁が不要であることである。
対照的に、直線往復動ピストン・エンジンの分野では、シリンダの作動チェンバの中への、およびシリンダの作動チェンバから外へのガス交換を、弁を用いて、特に、いわゆるチューリップ・バルブを用いて制御する際の経験から得た非常に良い技術がある。
国際公開第WO2006/089576号パンフレット 国際公開第WO2006/128545号パンフレット
しかしながら、回転ピストン機械に対する、特に、既知の回転ピストン機械などの球形エンジンに対する、技術的に非常に簡単な解決法として提示されるガス交換制御用のロータリー・ディスク・バルブ・システムは、このようなガス交換制御システムでの長年にわたる関連した経験が欠けているため、技術領域において不安視されている。
したがって、本発明の目的は、弁、特に、通常のチューリップ・バルブを用いてガス交換を制御できる回転ピストン機械を提供することである。
本発明の回転ピストン機械は、ガス交換開口部を回転軸上に配置することにより、および封止部材をガス交換開口部内に配置してあり、この封止部材は回転軸に関して回転できないような態様でピストン・ケージに連結されており、かつガス交換開口部を開閉するためにピストン・ケージに対して回転軸の軸方向に可動であり、回転軸のまわりでの封止部材の回転運動から封止部材の軸方向運動を導き出す封止部材の制御機構が存在する。
本発明を通して、例えば、上記特許文献1から知られているような弁制御式ガス交換を備えた回転ピストン機械が提供される。これを達成するために、既知の回転ピストン機械と比較して、まず最初にピストン・ケージ内のガス交換開口部を回転軸まで移動させて、幾何学軸と仮定される回転軸がピストン・ケージ内のガス交換開口部を貫通するようにした。この軸方向に配設されたガス交換開口部内に、本発明に基づく封止部材を配置しており、この封止部材は回転軸に関して回転できないような態様でピストン・ケージに連結されている。したがってピストン・ケージと一緒に回転軸のまわりを回転する。このことは、封止部材がピストン・ケージに対して回転軸のまわりでの回転の方向へのいかなる相対運動をも行わないという効果を有している。その結果、封止部材の閉位置における密封問題は発生せず、この閉位置において封止部材はピストン・ケージ内のガス交換開口部の縁端部に接触して静止している。封止部材を用いてガス交換開口部を開くために、および封止部材を用いてガス交換開口部を閉じるために、封止部材はピストン・ケージに対して回転軸の軸方向に可動である。
さらに、本発明に基づいて、回転軸のまわりでの封止部材の回転運動から封止部材の軸方向運動を導き出す封止部材用の制御機構、すなわち、弁制御システムが提供される。それによって、その実現のために複雑な電子制御システムを必要とすることなく、通常の直線往復動ピストン・エンジンの場合のように回転ピストン・エンジンの回転速度に連続的に適応する封止部材の開閉の自動制御を達成することができる。この種類の制御システムは、通常の直線往復動ピストン・エンジンの弁の従来のカムシャフト制御に相当する。
本発明の好ましい構成では、封止部材は、ディスク・バルブ、特にチューリップ・バルブの形をしており、このチューリップ・バルブの弁体は閉位置にあるとき、ピストン・ケージの内側に形成された弁座に接触して静止しており、このチューリップ・バルブはガス交換開口部を開くために作動チェンバの中に向かう方向に可動である。
この構成では、本発明の回転ピストン機械は、エンジン技術において非常に有効であったディスク・バルブ、特にチューリップ・バルブを使用する。ピストン・ケージの内側の弁座の配置により、作動チェンバ内でガスを圧縮しているとき、ディスク・バルブは閉位置にあって弁座にしっかりと押し付けられており、その結果、最適な気密性を達成している。内燃機関として回転ピストン機械を使用する場合の、点火および膨張(作動)に対しても同じことが言える。
さらに本発明の好ましい構成では、制御機構は、封止部材に固定された少なくとも1つの制御カムと、ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムと、を含んでおり、ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムは封止部材に固定された制御カムと協働して、封止部材に固定された制御カムがハウジングに固定された制御カムに沿って動くとき、封止部材を閉位置から開位置に移動させるようになっている。
この構成により、回転軸のまわりでの封止部材の回転運動から、封止部材を開閉するための封止部材の軸方向運動を導き出すため、封止部材のための構造的に簡単な機械的制御システムを生み出す。その理由は、封止部材に固定された制御カムが封止部材と一緒に同じ速度で回転軸のまわりを動いているためである。封止部材に固定された制御カムがハウジングに固定された制御カムに沿って動くとき、封止部材は押されて開位置になる。
本発明のさらなる構成によると、封止部材の閉位置への復帰は、封止部材を開位置から閉位置に押し戻す、例えば、バネなどのエネルギー貯蔵要素により実行されることが好ましい。
要約すると、それによって、回転速度に適応する完全に機械的な封止部材の制御が達成される。
上述した構成の発展形では、制御機構は、封止部材に固定された1つの制御カムと、周方向に互いに所定の距離を置いて配置されハウジングに固定された2つの制御カムと、を有しているか、または周方向に互いに所定の距離を置いて配置され封止部材に固定された2つの制御カムと、ハウジングに固定された1つの制御カムと、を有している。
この構成では、回転軸のまわりでのそれぞれの完全な回転の間に封止部材は開閉を2回行い、一方の開期間は作動チェンバにガスを吸入する役目を果たし、他方の開期間は作動チェンバからガスを排出する役目を果たす。本発明の回転ピストン機械では、通常の直線往復動ピストン・エンジンとは対照的に、ガスを吸入および排出するために原理上ただ1つの封止部材だけが必要であるが、通常の直線往復動ピストン・エンジンではガス吸入およびガス排出のために別々の制御機構を備えた別々の弁を設けてある。
構造的に特に簡単な構成では、封止部材に固定された平面状制御要素のマージン領域内に、封止部材に固定された少なくとも1つの制御カムを形成しており、封止部材に固定された平面状制御要素の向かい側に位置しておりハウジングに固定された平面状制御要素のマージン領域内に、ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムを配置している。
制御カムを有しているその制御要素の表面が実質的に横方向に回転軸まで延びている平面状制御要素、例えば、円盤状制御要素、のマージン領域内に制御カムを配置することにより、回転軸自体が拘束されず、本発明の回転ピストン機械を内燃機関として使用する予定であるとき、封止部材のステムまたはタペット部分などを介して、例えば、燃料を噴射することが可能となるなどの利点を有しており、この封止部材の後方端部には封止部材に固定された平面状制御要素が配置されている。それぞれの平面状制御要素上に、回転軸周囲の周方向において限定された広がりを有する、すなわち、波状の、例えば正弦波様の凸部の形の、軸方向凸部として特定の制御カムを形成することが好ましい。
この場合、ハウジングに固定された平面状制御要素が凹形テーパ状制御面を有しており、封止部材に固定された平面状制御要素が、凹形テーパ状制御面に対して実質的に相補的な凸形テーパ状制御面を有しているとき、制御カムがこれらの制御面上に形成されることがさらに好ましい。
この構成の利点は、相補的に構成された制御面により、ハウジングに固定された制御要素および封止部材に固定された制御要素が互いに誘導されることである。さらなる利点は、制御カムが回転軸に関して斜めに配設された表面上にあり、そのことが回転運動の軸方向運動への変換を助けることである。
さらに本発明の好ましい構成では、制御機構は封止部材の開時間および/または閉時間を変更するために調整可能である。
周知のように、内燃機関の出力は回転速度に依存しており、封止部材の軸方向運動を作り出す制御機構を用いて封止部材の開時間および/または閉時間を負荷と回転速度との関数として変更できるという点で、内燃機関の出力が回転速度に依存するという認識も、上述した手段を用いた本発明の回転ピストン機械において考慮に入れることができる。
この態様の構造的に簡単な実施態様では、ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムは、回転軸のまわりの周方向の位置調整が可能であるとき、好ましい。
ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムの回転軸のまわりの周方向の位置調整を行うことにより、回転角度、したがって、ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムと、封止部材に固定された少なくとも1つの制御カムとが、互いに係合状態になり、および互いに係合状態から外れる時間を変更することが達成される。この係合および係合解除の時間は、封止部材の開閉の時間を決定する。
例えば、回転軸のまわりの周方向の限定された角度範囲で上述した制御要素を回転可能にすることにより、および制御要素に適した回転駆動装置を提供することにより、このような位置調整を実施することができ、この上述した制御要素上には、ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムが形成されている。
制御機構が封止部材に固定された1つの制御カムと、周方向に互いに所定の距離を置いて配置されハウジングに固定された2つの制御カムと、を含む上述した構成との関連において、ハウジングに固定された両方の制御カムは周方向において位置調整可能であることが好ましく、ハウジングに固定された2つの制御カムは互いに独立して位置調整可能であることが好ましい。
この場合、ガス吸入の開始および/または終了と、ガス排出の開始および/または終了の両方を、好ましくは互いに独立して調整できることが有利であり、これにより、本発明の回転ピストン機械を内燃機関として使用する場合、その出力特性がさらに向上する。
技術的に簡単な設計であり、したがって有利な構成では、これは、ハウジングに固定された上述の制御要素が2つの部分を有しており、これらの2つの部分が、それぞれハウジングに固定された制御カムのうちの1つを有しており、2つの部分が回転軸周囲の周方向において、互いに対して、および/または一緒に、位置調整可能であることにより達成される。
したがって、この構成では、ハウジングに固定された制御要素は2部分構成を有し、これらの2つの部分のそれぞれは制御カムを有しており、その結果、ガス吸入プロセスとガス排出プロセスの両方に対する封止部材の開時間および/または閉時間は、2つの部分の位置を調整することにより変更できる。
さらに本発明の好ましい構成では、制御機構は封止部材の開状態の継続時間を変更するために調整可能である。
封止部材の開状態の継続時間を用いて、最適な出力特性を達成するために、特に作動チェンバに吸入されるガス量を回転ピストン機械の回転速度の関数として適合できることが有利である。したがって、出力要求が低いときには、封止部材の開状態の継続時間を短くして、より少ない外気を作動チェンバに吸入することにより、外気(燃焼用空気)と燃料との混合比(回転ピストン機械を内燃機関として使用する場合)を下げることができ、対照的に、出力要求が大きいときには、外気と燃料とのより高い混合比が必要となり、それは封止部材のより長い開期間により達成される。
さらに本発明の好ましい構成では、制御機構は閉位置と開位置の間の封止部材のリフトを変更するために調整可能である。
また、封止部材のリフトが流入ガスの流量に影響を及ぼすため、閉位置と開位置の間の封止部材の開口リフトの調整機能により、作動チェンバに吸入されるガス量を変化させることができる。
上述した2つの調整を行うことができる、利点を有する簡単な設計の構成では、ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムは、封止部材に固定された少なくとも1つの制御カムに対して回転軸の軸方向に調整可能である。
ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムが封止部材に固定された少なくとも1つの制御カムから離れて、その結果、2つの波状制御カムが相互に係合した状態になる時間が遅くなり、係合解除の時間が対応して早くなるとき、封止部材の開状態の継続時間は対応して短くなる。また同時に、閉位置と開位置の間の封止部材のリフトは小さくなる。ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムが、封止部材に固定された少なくとも1つの制御カムの方に向かう適切な軸方向運動により、封止部材のリフトと同様に、封止部材の開状態の継続時間は対応して長くなる。
ハウジングに固定された少なくとも1つの制御カムの位置調整を実施するために、ハウジングに固定された上述の制御要素上に軸方向駆動装置を設けてもよく、この軸方向駆動装置はハウジングに固定された制御要素を、回転軸の方向に、封止部材に固定された制御要素に向かって、または封止部材に固定された制御要素から離れる方向に、同様に移動させる。
さらに本発明の好ましい構成では、ピストン・ケージの軸方向延長部内に、延長部内の導管に通じるガス交換開口部を形成しており、この導管は延長部から横方向外方へつながっており、ピストン・ケージの回転とともにハウジング内のガス入口開口部およびハウジング内のガス出口開口部と交互に連通する。
したがって、延長部内の導管は作動チェンバから離れる方向の封止部材の側部上にあり、ハウジング内の導管内、およびガス入口開口部およびガス出口開口部の領域内に、密封問題につながる可能性がある大きな圧力が蓄積しないという利点を有している。
さらに本発明の好ましい構成では、封止部材内に燃料噴射装置を配置している。
この場合、本発明の回転ピストン機械を内燃機関として使用する場合に、封止部材の存在にもかかわらず、燃料を直接作動チェンバ内の回転軸上に有利に、したがって作動チェンバの中心に噴射できることが有利である。
さらに本発明の好ましい構成では、封止部材内に作動チェンバ内のガスに点火するための点火装置を配置している。
この構成は、本発明の回転ピストン機械を火花点火燃料(ガソリン)で稼動できる内燃機関として使用する場合に特に適しており、上述した構成と同様に、燃料空気混合気の点火が作動チェンバ内の中心で行われるというさらなる利点を有している。
さらなる利点および特徴は、下記の説明および添付図面から明らかである。
上述した特徴、および後述される予定の特徴は、指定された特定の組み合わせにおいてだけでなく、他の組み合わせにおいても、またはその特徴単独でも、本発明の範囲を逸脱することなく使用することができることは自明である。
本発明の実施形態を図面で示すとともに、図面を参照して、さらに詳細に後述する。
本発明の回転ピストン機械の全体斜視図を示している。 図1の回転ピストン機械の一部の縦断面図を示している。 ガス交換システムの第1の実施形態を備えた図1の回転ピストン機械の一部のさらなる縦断面図を示している。 図3の一部のガス入口を通る平面に沿った縦断面図を示しており、図3と比較して異なる運動位置にある回転ピストン機械のピストンを示している。 図3の一部の回転ピストン機械のガス出口を通る平面に沿った縦断面図を示しており、回転ピストン機械のピストンは図3と比較して変化した運動位置にある。 図3の実施形態における回転ピストン機械のガス交換システムの封止部材用の制御機構の詳細を1つの斜視図で示している。 図3の実施形態における回転ピストン機械のガス交換システムの封止部材用の制御機構の詳細を別の斜視図で示している。 ガス交換システムのさらなる実施形態の2つの動作位置の、本発明の回転ピストン機械の図3に相当する詳細を示している。 ガス交換システムのさらなる実施形態の2つの動作位置の、本発明の回転ピストン機械の図3に相当する詳細を示している。 ガス交換システムのさらなる実施形態の2つの動作位置の、回転ピストン機械の一部のさらなる縦断面図を示している。 ガス交換システムのさらなる実施形態の2つの動作位置の、回転ピストン機械の一部のさらなる縦断面図を示している。 図7aおよび図7bの回転ピストン機械のガス交換システムの封止部材用の制御機構の図6に相当する図を斜視図で示している。 図7aおよび図7bの回転ピストン機械のガス交換システムの封止部材用の制御機構の図6に相当する図を斜視図で示している。 図7aおよび図7bの回転ピストン機械のガス交換システムの封止部材用の制御機構の図6に相当する図を斜視図で示している。 図7aおよび図7bの回転ピストン機械のガス交換システムの封止部材用の制御機構の図6に相当する図を斜視図で示している。 図8aおよび図8bの回転ピストン機械のガス交換システムの封止部材用の制御機構を1つの斜視図で示している。 図8aおよび図8bの回転ピストン機械のガス交換システムの封止部材用の制御機構を別の斜視図で示している。 図9a〜図9dの制御機構のさらなる詳細を1つの図で示している。 図9a〜図9dの制御機構のさらなる詳細を別の図で示している。 図10aおよび図10bの制御機構のさらなる詳細を示している。 図13a〜図13fは、本発明の回転ピストン機械のガス交換制御システムの模式図である。 内蔵式点火装置を備えた封止部材を有するガス交換システムのさらなる変形例の図4に相当する図である。 内蔵式点火装置を備えた封止部材を有するガス交換システムのさらなる変形例の図4に相当する拡大図である。 内蔵式燃料噴射を備えた封止部材の領域内のガス交換システムの一部を示している。
図1〜図5は、全体が参照符号10を付される回転ピストン機械を示している。
回転ピストン機械10は、内燃機関(燃焼機関)として設計してもよいが、またコンプレッサとして設計してもよい。
回転ピストン機械10は、内部が実質的に球形のハウジング12を有する球形エンジンまたは球形コンプレッサの一般的な形態を有している。図1では、ハウジング12が閉じられた状態で示されているが、図2〜図5では、それらの図面の断面図に基づいてハウジング12の内部が示されている。
ハウジング12は、2つのハウジング主要部分14および16と、2つのハウジング・エンド・カバー18および20とにより実質的に形成されている。2つのハウジング主要部分14および16が互いに取り外し可能であるように、ハウジング・エンド・カバー18および20はハウジング主要部分14および16から取り外し可能であり、上述した部分の互いに対する結合は、ねじを用いて達成される。
合計4個のピストン、すなわち、第1のピストン22、第2のピストン24、第3のピストン26、および第3のピストン26に向かい合って図2の描画面の手前に位置している第4のピストン(図示せず)がハウジング12内に配置されており、そのうち3個だけが図面で確認できる。
各ピストン22,24,26、および第4のピストン(図示せず)は、ハウジング12内で、ハウジングに対して固定されている回転軸28のまわりを一緒に走行する。回転軸28は幾何学軸として理解されるべきであり、ハウジングの中心を通っている。
回転軸28との関連で、ハウジング12内でピストン22および24を、ピストン26および第4のピストンに対して90°ずらして配置しているが、上記特許文献1で図示して説明しているように、第3のピストン26および第4のピストンを、ピストン22および24と同じ平面内に配置してもよく、特に、ピストンの配置に関する詳細な説明については、この文献を参照すること。
ピストン22,24,26、および第4のピストン(図示せず)はピストン・ケージ30内に配置され摺動式に取り付けてあり、このピストン・ケージ30は、それ自体が回転軸28のまわりをハウジング12内で回転可能に取り付けられている。回転軸28に関して、ピストン22,24,26、および第4のピストンは回転できないような態様でピストン・ケージ30に連結されているが、それらのピストンがハウジング12内でピストン・ケージ30と一緒に回転軸28のまわりを回転するとき、それらのピストンは、ピストン・ケージ30に対して、回転軸28に対して実質的に垂直な往復運動を2つの終端位置の間で行うことができる。この目的のために、ピストン22,24,26、および第4のピストンはピストン・ケージ30内に摺動式に取り付けてある。
回転軸28のまわりでのピストン22,24,26、および第4のピストンの回転運動から、それらのピストンの往復運動を導き出すために、図2のピストン22の走行部材32およびピストン24の走行部材34に示すように、少なくとも1つのそれぞれの走行部材がピストン22,24,26、および第4のピストンのそれぞれと関連している。また、第3のピストン26および第4のピストンも対応する走行部材を有しているが、使用された図面には示されていない。ピストン22および24の走行部材32および34は共通制御カム36に沿って誘導され、この共通制御カム36は、図示の実施形態では、ハウジング上に取り付けられたカム・ピース38上に形成されており、上記特許文献1に説明しているように、ピストン22および24の往復運動を作り出すために波状凹部と凸部とを備えた輪郭を有しているが、ピストンの運動の詳細な説明については、この文献を参照することとし、この関連で、この文献の内容は本開示の要旨の一部を形成している。カム・ピース38上の対応する制御カム40は第3のピストン26と第4のピストンとに関連している。
図2では、互いに最大限に近づいている運動位置にあるピストン22,24を示している。また、この位置はTDC位置(上死点)とも呼ばれる。ピストン22および24が回転軸28の周囲を回転するとき、ピストン22および24は、上述のTDC位置からBDC位置(下死点)に到達するまで互いに離れる方向に移動することができ、このBDC位置ではピストン22および24は最大限に離れている(互いに約60°離れている)。第3のピストン26および第4のピストンは、ピストン22および24と同じ方向に運動する。すなわち、図2では、第3のピストン26および第4のピストンもまたTDC位置にある。すべての4個のピストンが一緒にTDC位置とBDC位置の両方に到達するこの構成は、回転ピストン機械10を内燃機関として使用する場合に適している。しかしながら、回転ピストン機械10をコンプレッサとして使用する場合、第3のピストン26および第4のピストンを含む対がちょうどBDC位置にあるときに、ピストン22および24を含む対がTDC位置に到達するのが好ましく、逆もまた同様である。
ここに示した実施形態では、ピストン22,24,26、および第4のピストンの往復運動は、旋回運動、または湾曲経路に沿った運動である。あるいは、ピストンの往復運動は、同じ出願人の文献、上記特許文献2に開示しているように直線経路に沿った運動、すなわち、直線運動であってもよい。この場合、ピストンの直線運動は回転軸28に対して傾いており、例えば、ピストンの直線運動は、回転軸28に対して60°〜85°、好ましくは70°〜80°の範囲内の角度を有していてもよい。
ピストン22および24は第1の作動チェンバ42を規定する第1のピストン対を形成し、第3のピストン26および第4のピストンは第2の作動チェンバ44を規定する第2のピストン対を形成している。図2および図3に示すすべてのピストン22,24,26、および第4のピストンのTDC位置では、作動チェンバ42および44の体積は最小になっている。同様にBDC位置では、作動チェンバ42および44の体積は最大になっている。
回転軸28は両方の作動チェンバ42および44を貫通しており、具体的には作動チェンバ42および44の中心を通っている。
ピストン22,24,26、および第4のピストンの往復運動に従って、作動チェンバ42および44の体積は周期的に増減する。
ピストン22の端面部46とピストン24の端面部48とにより、およびピストン・ケージ30により作動チェンバ42の範囲を定めており、端面部46および48は互いに対向している。第3のピストン26は対応する端面部50を有しており、端面部50に対向している第4のピストンの端面部(図示せず)とともに、ピストン・ケージ30と一緒になって作動チェンバ44の範囲を定めている。特に図2の第3のピストン26の場合や図4および図5を見ても分かるように、端面部46,48、および50は円形であり、第3のピストン26と第4のピストンとに対する穴52を見ても分かるように、ピストン22,24,26、および第4のピストンが摺動式に取り付けられているピストン・ケージ30内の穴も同様に円形である。
ピストン22,24,26、および第4のピストンが回転軸28のまわりを回転するとき、それらの往復運動の結果として、吸入、圧縮、作動(膨張)、および排気のサイクルが作動チェンバ42および44内で行われる。
上述のサイクルに必要な、作動チェンバ42および44の中へ、および作動チェンバ42および44から外へ、の周期的なガス交換を行うために、図1に示すように、ガス交換システム54が作動チェンバ42と関連しており、ガス交換システム56が作動チェンバ44と関連している。
ガス交換システム54およびガス交換システム56の構成は同じであるため、以下ではガス交換システム54に限定して説明している。
ガス交換システム54はハウジングに固定されたガス入口58と、ハウジングに固定されたガス出口60と、を含んでおり、これらのガス入口58およびガス出口60は、ここではハウジング12上の連結部分で表されている。ピストン・ケージ30は、回転軸28上に回転軸28と同心に配置されたガス交換開口部62を有している。図4および図5に示すように、ガス交換開口部62はピストン・ケージ30の軸方向延長部66内の穴の形の導管64内に続いており、特に図3を見ると明らかなように、延長部66は回転軸28と同心に構成されている。
ピストン・ケージ30が回転軸28のまわりを回転するとき、導管64は、図4に示すようにガス入口58と、および図5に示すようにガス出口60と、に交互に連通する。図3に示すピストン・ケージ30の回転位置では、延長部66内の導管64は、ガス入口58とガス出口60のどちらとも連通しない。
ピストン・ケージ30内のガス交換開口部62を耐圧封止するために、ガス交換システム54の一部を形成する封止部材68をガス交換開口部62内に配置している。
封止部材68はディスク・バルブの形、実施形態ではチューリップ・バルブの形をしているとともに、封止部材68は弁体70を有しており、この弁体70は、封止部材68の閉位置では、ピストン・ケージ30の内側のガス交換開口部62の縁端部に形成された弁座72に接触して静止している。弁体70および弁座72は円形または楕円形である。図2および図3では、閉位置にある封止部材68を示しており、封止部材68がガス交換開口部62を封止してピストン・ケージ30の延長部66内の導管64に対して密閉している。したがって、あらかじめ吸入されたガスを高圧に圧縮でき、点火後に、作動チェンバ42内で同様に高圧で膨張させることができる。
図2および図3に示すような閉位置から図4および図5に示す開位置まで封止部材68を回転軸28の軸方向に動かすことができ、その結果、図4に示すように、ガス入口58を介して作動チェンバ42にガスを吸入することができ、図5に示すように、ガス出口60を介して作動チェンバ42からガスを排出することができる。
封止部材68は回転できないような態様でピストン・ケージ30に連結されており、ピストン・ケージ30と一緒に回転軸28のまわりを回転し、封止部材68とピストン・ケージ30の間の回転できないように固定した連結は、後述するようにピストン・ケージ30の延長部66により達成される。したがって、封止部材68が回転するとき、弁体70および弁座72は回転軸28のまわりで回転の方向に回転運動を行う。対照的に、封止部材68はピストン・ケージ30に対して回転軸28の方向に、すなわち、軸方向に可動であり、封止部材68を閉位置から開位置へ動かすことができるようになっており、機能に従って、逆もまた同様に行われる。
図2および図3に示す閉位置から、封止部材68を作動チェンバ42の中に移動させる図4および図5に示す開位置へ封止部材68を動かすために、封止部材68のための制御機構74を設けてあり、この制御機構74は、封止部材68がピストン・ケージ30と一緒に回転軸28のまわりを回転するとき、回転軸28のまわりでの封止部材68の回転運動から封止部材68の軸方向運動を導き出す。
この目的を達成するために、制御機構74は、ハウジングに固定された制御要素76と、封止部材に固定された制御要素78と、を含んでいる。ハウジングに固定された制御要素76は、ハウジング・エンド・カバー18に連結されているハウジング部分80(図1参照)内に配置されている。図3〜図5に示す実施形態では、軸方向にも、回転軸28のまわりの回転の方向にも、どちらの方向にも制御要素76を移動させることができない。
封止部材に固定された制御要素78は、回転できないような態様で封止部材68のバルブ・ステム82を介して封止部材68の弁体70に連結されている。上述したように、封止部材68は回転できないような態様でピストン・ケージ30に連結されており、図示の実施形態では、この連結は、制御要素78がタペット部分84を有しており、このタペット部分84が、ピストン・ケージ30の延長部66内に相補的に形成されたレセプタクル86にぴったり合うように、したがって回転できないように、しかし軸方向に可動であるように受け入れられることにより実施している。
図6aおよび図6bでは、ハウジングに固定された制御要素76および封止部材に固定された制御要素78を別々に、互いに引き離した状態で示している。封止部材に固定された制御要素78に一体化して連結されるタペット部分84を、ここでは正方形断面で示している。
また、制御要素76を動かないように保持するためにハウジング部分80内の対応する表面と協働する1つ以上の平坦部88の形をした回転防止要素が、ハウジングに固定された制御要素76上に設けてある。
封止部材に固定された制御要素78およびハウジングに固定された制御要素76は、両方とも平面状構成(planar configuration)を有している。すなわち、互いに対向している制御面90および92を有している。制御面90および92は回転軸28の周囲に同軸に広がっているが、回転軸28の外側に位置している。制御面90は半径方向外側から半径方向内側に向かって凹形にテーパがついており、制御面92は半径方向外側から半径方向内側に向かって凸形にテーパがついており、その結果、2つの制御面90および92は実質的に互いに相補的になっている。
封止部材に固定された制御要素78の制御面92上に、封止部材に固定された制御カム94を形成しており、この制御カム94は、回転軸28の周囲の周方向から見ると第1の端部96と第2の端部98とを有し、端部96および98の間で制御曲面92の残存部分よりも軸方向に***している。この***部分が端部96および98の領域内で制御曲面92の残存部分に変化する変わり目は、正弦波様の形状を有している。
対照的に、ハウジングに固定された制御要素76の制御面90は、ハウジングに固定された2つの制御カム100および102を有しており、これらの制御カム100および102は、回転軸28の周囲の周方向から見ると互いに所定の距離を置いて配置されており、制御カム94のように実質的に正弦波様の形状を有する軸方向に***したそれぞれの部分を制御面90上にそれぞれ有している。
図2〜図5に示す組立状態では、制御面90および92は互いにかみ合っており、その結果、制御要素78が回転軸28の周囲に回転するとき、制御カム94は制御カム100および102を相次いで通過して、それらと係合状態になり、および係合状態から外れるようになっており、図4および図5に示すように、制御要素78、したがって、ステム82を介して封止部材68は、各係合の間、圧力を加えられてまたは押されて開位置になっている。制御カム94および100および102の周方向の広がりと、制御カム100および102の周方向の配置とは、封止部材68の開閉時間および開状態の継続時間に従って、および封止部材68の所要のリフトに従って、構成されている。
封止部材68を開位置から閉位置に戻すことは、例えば、圧縮バネの形のエネルギー貯蔵要素104により達成され、このエネルギー貯蔵要素104はピストン・ケージ30の延長部66のレセプタクル86内に配置されており、エネルギー貯蔵要素104の一方の端部は封止部材に固定された制御要素78のタペット部分84に接触し、他方の端部はピストン・ケージ30に接触するように位置しており、図2および図3に示すように封止部材68が閉位置になるように予負荷を加えている。封止部材に固定された制御要素78の制御カム94が制御カム100または制御カム102との係合状態から外れるとき、封止部材68を開位置から閉位置に自動的に戻す。
ハウジングに固定された制御要素76上に2つの制御カム100および102を設けることにより、封止部材68に固定された制御要素78の完全な回転の間に封止部材68は2回開く。すなわち、作動チェンバ42にガスを吸入するために1回開き(図4)、および作動チェンバ42からガスを排気するために1回開く(図5)。
上述した制御機構74は、封止部材68を制御するための非常に簡単な構造の可能性を示している。この簡単な構成では、封止部材68の開閉時間および開状態の継続時間は、回転ピストン機械10の稼動中は変更できない。
この制御機構の発展形について後述しており、その発展形では、制御機構は封止部材68の開時間および/または閉時間を変更するために調整可能である。
このような制御機構74aを図7aおよび図7bに示しており、以下では制御機構74との差異に限定して説明している。
制御機構74aの制御機構74との差異は、図9a〜図9cに示すように、ハウジングに固定された制御要素76aが、一緒になって制御曲面90aを形成する2つの部分106および108を有しており、したがって、制御要素76aは周方向に半分に分割されて2つの部分106および108を形成するという点である。部分106および108は軌道輪109上に摺動式に取り付けられている。
この場合、部分108上に制御カム100を形成し、部分106上に制御カム102を形成している。
2つの部分106および108は回転軸28の周囲の周方向における位置を互いに独立して調整可能であり、これにより、回転軸28に関する制御カム100および102の角度位置を調整可能である。回転軸28の周囲における制御カム100および/または102の角度調整は、作動チェンバ42にガスを吸入するプロセスにおいて、および/または、作動チェンバ42からガスを排出するプロセスにおいて、封止部材68の開時間および封止部材68の閉時間を変化させる。
ハウジングに固定された制御要素76aの2つの部分106および108の位置を調整するための駆動装置を図11aおよび図11bに示している。
部分108の位置を調整するために、2つの正反対の回転方向にウォーム112を駆動できる、例えば、サーボモータなどの駆動装置110を設けてあり、ウォーム112は部分108の外歯114とかみ合っており、部分108の位置はウォーム112の回転方向に応じて回転軸28のまわりで時計回りにまたは反時計回りに調整される。調整角度は5°〜20°に限定してもよい。
部分106では、ウォーム118を駆動する駆動装置116を設けてあり、このウォーム118は回転軸28のまわりにおける部分106の位置を調整するために部分106の外歯120と協働する。
また、駆動装置110および116は図1にも示されている。
図8aおよび図8bは、封止部材68を制御するためのさらなる調整の可能性を有している、制御機構のさらなる発展形を示している。図8aおよび図8bは、ガス交換システム56に関連しているが、しかしながらこのガス交換システム56の設計は、上述したようにガス交換システム54と同じである(ただし、回転軸28に関する角度位置を除く)。
参照記号74bで示したこの制御機構は、閉位置と開位置の間の封止部材68のリフトを変更するために、および封止部材68の開状態の継続時間を変更するために、さらに調整可能である。
この目的のために、制御機構74bは、封止部材に固定された制御要素78bに対して、軸方向に、すなわち、回転軸28の方向に、ハウジングに固定された制御要素76bを移動させることができ、したがって、より大きい距離だけ、またはより小さい距離だけ制御面90bを制御面92bから離間させることができる。制御面90bおよび92bを離間させることにより、関連する制御カムの100b,102b、および94bもまた、より大きい距離だけ、またはより小さい距離だけ互いに離間し、これにより、封止部材に固定された制御要素78bが回転軸28の周囲を回転するとき、これらの制御カムの係合状態の継続時間が、したがって、封止部材68の開状態の継続時間が短くなったり長くなったりするとともに、同様に封止部材に固定された制御要素78bの軸方向ストロークが、したがって、閉位置と開位置の間の封止部材68のリフトが増減する。
図10aおよび図10bはハウジングに固定された制御要素76bを示しており、この制御要素76bは、ハウジングに固定された制御要素76aと比較して、ねじ124を備えた軸方向延長部122を有している。
図12に示すように、中間歯車126はこのねじとかみ合うが、軸方向には動かず、かつ駆動装置132が回転させるウォーム130とかみ合う外歯128を有している。また、駆動装置132は図1にも示されている。
ガス交換システム54の動作について図13を参照しながら以下で説明する。
図13fはハウジングに固定された制御要素76bを作動チェンバ42の方向から見た図を示しており、以下の説明のために、この制御要素76bをそれぞれ約90°の範囲の4つの領域1,2,3、および4に細分している。矢印131は、封止部材に固定された制御要素78bの回転軸28のまわりの回転方向を示している。Rは、回転軸28のまわりの周方向における制御カム100bおよび102bを備えた部分106および108の位置調整の最大範囲を示しており、この範囲は約15°である。
図13aはハウジングに固定された制御要素76および封止部材に固定された制御要素78をそれぞれ展開図で示しており、制御要素76,78の図13aの左端は、それぞれの右端に続いている。
図13aはハウジングに固定された制御カム100および102に対する調整の可能性のない制御機構74の最も簡単な場合に関連している。図13aは封止部材に固定された制御要素78を示しており、封止部材に固定された制御要素78の制御カム94が、ハウジングに固定された制御要素76の領域4から領域1へ移行するそのちょうど変わり目にあたる回転軸28のまわりの回転位置にある状態を示している。封止部材に固定された制御要素78のこの回転位置では、封止部材68は閉じている。作動チェンバ42内では、作動(膨張)の作動サイクルが終わったばかりである。ピストン22および24はBDC位置にある。封止部材に固定された制御カムを有する封止部材に固定された制御要素78が、ハウジングに固定された制御要素76に沿って矢印132の方向に走行するとき、封止部材に固定された制御カム94は最初にハウジングに固定された制御カム100の上に上がり、これにより、封止部材68が開くとともに、ピストン22,24がBDC位置からTDC位置の方向に移動して互いに近づく。図5に示すように作動チェンバ42からガス出口60を介してガスを排出する作動サイクルがここで行われる。領域1の最後には、エネルギー貯蔵要素104による予負荷の結果、封止部材68が自動的に閉じる。このときピストン22,24はTDC位置にあり、図3に示すように作動チェンバ42は最小体積を有している。
その直後に、封止部材に固定された制御カム94はハウジングに固定された制御カム102の上に上がり、図4に示すように封止部材68が再び開いてガス入口58を介して作動チェンバ42にガスを吸入する。領域2の最後には、封止部材68が再び閉じる。その後、封止部材に固定された制御カム94がハウジングに固定された制御要素76の領域3および4に沿って走行するとき、封止部材68は閉じており、作動チェンバ42内でピストン22,24のBDC位置から圧縮の作動サイクルが最初に行われ、その後、ピストン22,24のTDC位置から作動の作動サイクルが再び行われる。その結果、ピストン22,24は、図13aの左端から図13aの最後まで合計360°回転軸28のまわりをハウジング12内のピストン・ケージ30と一緒に回転する。
図13b〜図13dは、図13aと同じ動作を示しているが、しかしここではハウジングに固定された制御要素76aに対する動作を示しており、この制御要素76aは封止部材68の開閉時間を変更するために、ハウジングに固定された制御カム100aおよび102aの回転軸28のまわりにおける位置調整を可能にしている。
図13bはハウジングに固定された制御要素76aの設定を示しており、この設定では、排出(領域1)の作動サイクルは早めに始まるが、吸入の開始時間は変わらない、すなわち、中立であるように、部分108を回転軸28のまわりに移動させている。Oは、封止部材68の開位置の継続時間を示している。
図13cはハウジングに固定された制御要素76aの位置調整を示しており、これにより、制御要素76aの部分108を図13bとは反対向きに回転軸28のまわりに移動させて、排出の作動サイクルは遅れて始まるが、吸入のタイミングは引き続き変わらないようになっている。
図13dは、部分106を回転軸28のまわりに移動させているが、部分108は中立位置にある動作状態を示している。したがって、排出の開始時間は中立位置に対して変わらないが、吸入は中立位置に対して早めに始まる。
図13eは、ハウジングに固定された制御要素76bを使用する場合のガス交換システムの動作を示しており、この制御要素76bは封止部材に固定された制御要素78に対して、回転軸28の軸方向に調整可能である。図13eはハウジングに固定された制御要素76bの軸方向位置を示しており、この軸方向位置では図13a〜図13dの図と比較して、制御要素76bを封止部材に固定された制御要素78からさらに離間させている。その結果は、封止部材に固定された制御カム94が、より短い期間の間、ハウジングに固定されたそれぞれの制御カム100bおよび102bと係合状態にあるということ、および封止部材に固定された制御要素78のストローク、したがって、封止部材68のリフトもまた短くなるということである。図13eは、特に、ハウジングに固定された制御要素76bの動作位置を示しており、この動作位置では、封止部材に固定された制御カム94がハウジングに固定された制御カム100bと係合状態にある継続時間を短くしたため、排出の継続時間Oが短くなっている。さらに、ハウジングに固定された制御カム102bを回転軸28の周囲の方向に移動させて、吸入時間が中立位置に対して遅くなっており、同時に、ハウジングに固定された制御要素76bの軸方向移動により吸入の継続時間Oが中立位置の場合よりも短くなっている。
作動チェンバ44と関連するガス交換システム56の動作は同じであり、唯一の差異は、作動、排出、吸入、および圧縮の作動サイクルがガス交換システム54と比較して2つの作動サイクル分だけ位相シフトしているということだけである。作動チェンバ42内で作動の作動サイクルがちょうど行われているとき、作動チェンバ44内では吸入などの作動サイクルが行われている。
図14aおよび図14bは封止部材68の変形例を示しており、この変形例は回転ピストン機械10をガソリンで稼動できる内燃機関として使用する場合に適している。この目的のために、燃料135をガス入口58の中に噴射できる燃料噴射ノズル133をガス入口58内に組み込んでおり、封止部材68が開いているときに空気および燃料の混合気であるガスを作動チェンバ42に受け入れることができるようになっている。作動チェンバ42内のガスに点火するために、封止部材68内に点火装置134を組み込んでおり、この点火装置134の点火用電極136を回転軸28のすぐ近くに配置している。
点火用電極136はバルブ・ヘッド70の位置にある。この目的のために、封止部材68のバルブ・ステム82を中空管として構成しており、この中空管内に点火装置134を回転軸28に対して固定して配置してある。すなわち、点火装置134は回転軸28のまわりをバルブ・ステム82およびバルブ・ヘッド70と一緒には回転しないようになっている。点火装置134または点火プラグは、ケーブル接続139まで延びている給電線を有している。この場合、点火装置134は制御要素76および78(または76aもしくは76bを貫通している。必要に応じて、燃焼ガスのブローバックを防止するために、点火装置134とステム82の間のすき間の中を通って作動チェンバの中に圧縮空気141を噴射してもよい。
図15は回転ピストン機械10をディーゼル・エンジンとして使用するのに特に適している封止部材68のさらなる変更を示している。
燃料噴射装置138は、この場合も先と同様に中空管の形をした封止部材68のバルブ・ステム82を貫通しており、この燃料噴射装置138の作動チェンバ端部には、超高圧下でディーゼル燃料を作動チェンバ42の中に噴射することができる複数の細かいノズル開口142を有する噴射ノズル140を配置してある。この場合も先と同様に、燃料噴射装置138をバルブ・ステム82内に回転軸28に対して固定して配置してあることが好ましい。燃料噴射装置138上にグロー・ワイヤ146を配置してもよい。燃料噴射装置138はステム82を貫通し、制御要素78および76(または76aもしくは76b)を貫通して噴射バルブ(詳細は図示せず)まで延びている。
これらの実施形態は、封止部材68が回転軸28上にあっても、回転ピストン機械10を内燃機関として、特に火花点火として、およびディーゼル・エンジンとして使用することが可能であることを示している。

Claims (18)

  1. ハウジング(12)に対して固定されている回転軸(28)のまわりを、前記ハウジング(12)内で一緒に回転できる少なくとも2つのピストン(22,24)が配置されている前記ハウジング(12)を含み、前記ピストン(22,24)は、前記ハウジング(12)内に取り付けられ前記回転軸(28)のまわりを前記ピストン(22,24)と一緒に回転するピストン・ケージ(30)内に、摺動式に取り付けられており、前記2つのピストン(22,24)の互いに対向している端面部(46,48)と、前記ピストン・ケージ(30)と、により規定される作動チェンバ(42)の体積の増減を交互に繰り返すために、前記2つのピストン(22,24)は前記回転軸(28)のまわりを回転している間に互いに逆向きの往復運動を実行し、前記回転軸(28)は前記作動チェンバ(42)を貫通しており、前記ピストン・ケージ(30)は前記作動チェンバ(42)から、および前記作動チェンバ(42)へ、ガスを吸入および排出するためのガス交換開口部(62)を有している、回転ピストン機械であって、 前記ガス交換開口部(62)を前記回転軸(28)上に配置し、
    記ピストン・ケージ(30)に連結され、前記ピストン・ケージ(30)と一緒に前記回転軸(28)の周りを回転する封止部材(68)であって、前記ガス交換開口部(62)を開閉するために、前記ピストン・ケージ(30)に対して前記回転軸(28)の軸方向に可動である前記封止部材(68)を、前記ガス交換開口部(62)内に配置し、
    前記封止部材(68)の前記回転軸(28)のまわりの前記回転運動に基づいて前記封止部材(68)の前記軸方向運動を導き出す制御機構(74;74a;74b)を設けていること、を特徴とする回転ピストン機械。
  2. 前記封止部材(68)弁体(70)を有し、該弁体(70)は閉位置において前記ピストン・ケージ(30)の内側に形成された弁座(72)に接触し、前記ガス交換開口部を開くために前記作動チェンバ(42)の中に向かう方向に可動である、請求項1に記載の回転ピストン機械。
  3. 前記制御機構(74;74a;74b)は、前記封止部材(68)に固定された少なくとも1つの第一制御カム(94)と、前記ハウジングに固定された少なくとも1つの第二制御カム(100,102;100a,102a;100b,102b)と、を含み、
    前記第二制御カム(100,102;100a,102a;100b,102b)は前記第一制御カム(94)が前記第二制御カム(100,102;100a,102a;100b,102b)に沿って動くとき、前記封止部材(68)を前記閉位置と前記開位置との間で移動させる請求項1又は請求項2に記載の回転ピストン機械。
  4. 前記第一制御カム(94)は、前記封止部材に固定された第一平面状制御要素(78)に、前記回転軸(28)から離れて形成されており、前記第二制御カム(100,102;100a,102a;100b,102b)は、前記第一平面状制御要素(78)の向かい側に位置しており前記ハウジングに固定されている第二平面状制御要素(76;76a;76b)に、前記回転軸(28)から離れて配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の回転ピストン機械。
  5. 前記第二平面状制御要素(76;76a;76b)は凹形テーパ状制御面(90)を有しており、前記第一平面状制御要素(78)は、前記凹形テーパ状制御面に対して実質的に相補的な凸形テーパ状制御面(92;92a;92b)を有しており、前記第一、第二の制御カム(94,100,102;94,100a,102a;94,100b,102b)がこれらの制御面上に形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の回転ピストン機械。
  6. 前記第二制御カム(100a,102a;100b,102b)は、前記回転軸(28)のまわりの周方向の位置調整が可能であることを特徴とする、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  7. 前記制御機構(74;74a;74b)が、前記封止部材に固定された1つの第一制御カム(94)と、周方向に互いに所定の距離を置いて配置され前記ハウジングに固定された2つの第二制御カム(100,102;100a,102a;100b,102b)と、を有していることを特徴とする、請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  8. 前記制御機構(74;74a;74b)が、周方向に互いに所定の距離を置いて配置され前記封止部材に固定された2つの第一制御カムと、前記ハウジングに固定された1つの第二制御カムと、を有していることを特徴とする、請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  9. 前記ハウジングに固定された前記2つの第二制御カム(100a,102a;100b,102b)は、互いに独立して、周方向の位置調整が可能であることを特徴とする、請求項7に記載の回転ピストン機械。
  10. 前記ハウジングに固定された前記制御要素(76a;76b)が2つの部分(106,108)を有しており、前記2つの部分が、前記ハウジングに固定された前記制御カム(100a,102a;100b,102b)のうちの1つをそれぞれ有しており、前記2つの部分(106,108)が前記回転軸(28)のまわりの周方向において、互いに独立してまたは一緒に、位置調整可能であることを特徴とする、請求項9に記載の回転ピストン機械。
  11. 前記第二制御カム(100b,102b)が、前記第一制御カム(94)に対して前記回転軸(28)の軸方向に移動可能であることを特徴とする、請求項3〜請求項10のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  12. 前記制御機構(74a;74b)が、前記封止部材(68)の開時間、閉時間の一方又は両方を変更するために調整可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  13. 前記制御機構(74b)が、前記封止部材(68)の前記開状態の継続時間を変更するために調整可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  14. 前記制御機構(74b)が、前記閉位置と前記開位置の間の前記封止部材(68)のリフトを変更するために調整可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  15. 前記制御機構(74;74a;74b)が、前記封止部材(68)を軸方向に前記開位置から前記閉位置に戻すためのエネルギー貯蔵要素(104)を有していることを特徴とする、請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  16. 前記ピストン・ケージ(30)の軸方向延長部(66)内に、前記延長部(66)内の導管(64)に通じる前記ガス交換開口部(62)を形成しており、前記導管は前記延長部から横方向外方へつながっており、前記ピストン・ケージ(30)の回転とともに前記ハウジングのガス入口(58)および前記ハウジングのガス出口(60)と交互に連通することを特徴とする、請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  17. 前記封止部材(68)内に燃料噴射装置(138)を配置していることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
  18. 前記封止部材内に前記作動チェンバ内のガスに点火するための点火装置(134)を配置していることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載の回転ピストン機械。
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