JP5102116B2 - 無線携帯端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナが搭載される高周波基板を内蔵する無線携帯端末装置に関する。
従来、無線通信機に内蔵されたアンテナから放射される電波の方向を所望の方向に制御するために、アンテナが搭載される高周波基板に切欠きスリットを設けたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−274719号公報
近年、バーコードを読み取る光学読取機能と、RFタグとの間でデータ通信を行う無線通信機能とを有する携帯端末装置が利用されるようになってきた。
このような携帯端末装置では、利用者の使い勝手を損なわないために、バーコードを読み取るために携帯端末装置をバーコードに向ける方向と、RFタグを読み取るために携帯端末装置をRFタグに向ける方向とが略一致していることが望ましい。すなわち、携帯端末装置に内蔵されたカメラ(以下、内蔵カメラともいう)でバーコードを読み取る方向(以下、カメラ読取方向ともいう)と、携帯端末装置に内蔵されたアンテナ(以下、内蔵アンテナともいう)から放射される電波の方向(以下、電波放射方向ともいう)とが略一致していることが望ましい。
したがって、電波放射方向がカメラ読取方向と一致するように、電波放射方向を制御する必要がある。しかし、電波放射方向を制御するために特許文献1に記載の技術を適用して、内蔵アンテナが搭載される高周波基板に切欠きスリットを設けると、高周波基板に設けられる高周波回路部の搭載面積が小さくなり、高周波基板の設計自由度が低下するという問題があった。
なお、高周波基板のサイズを大きくすることによって、電波放射方向を制御することができる。しかし、小型化が重要視される携帯端末装置では、高周波基板のサイズの拡大は望ましくない。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、高周波基板の設計自由度を低下させることなく、内蔵アンテナから放射される電波の方向を制御することができる無線携帯端末装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の無線携帯端末装置は、波長がλである電波の送受信を行うアンテナエレメントが搭載されるとともに4辺が全てλ/4以下の矩形状に形成された高周波基板を内蔵する無線携帯端末装置であって、アンテナエレメントが、高周波基板の矩形を構成する4辺のうちの1辺の端縁部上に、この1辺に沿って配置され、高周波基板は、当該無線携帯端末装置に内蔵された基板である内蔵基板または当該無線携帯端末装置に内蔵された導体板である内蔵導体板と、高周波基板とを導通可能に接続するための接続点である導通接続点が、アンテナエレメントが配置されている端縁部の1辺以外の3辺のうちの少なくとも1辺の端縁部上に設けられることを特徴とする。
まず、4辺が全てλ/4以下の矩形状に形成された高周波基板を構成する4辺のうちの1辺の端縁部上に、この1辺に沿ってアンテナエレメントが配置され、且つ導通接続点が設けられていない場合において、アンテナエレメントが給電されたときの高周波基板に流れる電流の方向のシミュレーション結果を図3(a)に示す。
また図3(b)は、図3(a)に示す状況におけるアンテナエレメントの指向性のシミュレーション結果を示す図である。なお図3(b)では、アンテナエレメントの放射強度が大きいほど濃い色で表されている。
図3(a)に示すように、アンテナエレメントが給電されることにより、アンテナエレメントの長手方向に沿って電流が流れる(矢印Y1を参照)。また、端縁部にアンテナエレメントが配置されている1辺(図3(a)中の辺4a。以下、アンテナ設置辺という)に交差する2辺(図3(a)中の辺4b,4d)のうちの一方の辺(図3(a)では辺4b)と、アンテナ設置辺に平行な辺(図3(a)中の辺4c。)の端縁部上において、この2辺に沿って電流が流れる(矢印Y2,Y3を参照)。一方、アンテナ設置辺に交差する2辺のうちの他方の辺(図3(a)では辺4d)の端縁部上において、この1辺に沿って電流が流れない。
これにより、高周波基板の表面の中央部には、アンテナ設置辺に対して斜め方向となる電流が流れる(矢印Y4を参照)。このため図3(b)に示すように、アンテナエレメントの指向性のピークが、アンテナエレメントの正面からずれる。
次に、4辺が全てλ/4以下の矩形状に形成された高周波基板を構成する4辺のうちの1辺の端縁部上に、この1辺に沿ってアンテナエレメントが配置され、且つ、アンテナエレメントが配置されている端縁部の1辺以外の3辺のうちの1辺の端縁部上に導通接続点が設けられている場合において、アンテナエレメントが給電されたときの高周波基板に流れる電流の方向のシミュレーション結果を図4(a)に示す。
また図4(b)は、図4(a)に示す状況におけるアンテナエレメントの指向性のシミュレーション結果を示す図である。なお図4(b)では、アンテナエレメントの放射強度が大きいほど濃い色で表されている。
図4(a)に示すように、アンテナエレメントが給電されることにより、アンテナエレメントの長手方向に沿って電流が流れる(矢印Y11を参照)とともに、アンテナ設置辺以外の3辺の端縁部上において、この3辺に沿って電流が流れる(矢印Y12,Y13,Y14,Y15を参照)。
これにより、高周波基板4の表面4eの中央部には、辺4aに対して略平行方向となる電流が流れる(矢印Y16を参照)。このため図4(b)に示すように、アンテナエレメントの指向性のピークが、アンテナエレメントの正面近傍になる。
次に、図6〜図8は、アンテナ設置辺以外の3辺の端縁部上において、この3辺に沿って、1つの導通接続点を移動させて配置した場合のアンテナエレメントの指向性のシミュレーション結果を示す図である。
なお、図6(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g),(h),(i)はそれぞれ、図5の位置P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9に導通接続点が配置された場合のシミュレーション結果を示す。また、図7(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g),(h),(i),(j),(k)はそれぞれ、図5の位置P9,P10,P11,P12,P13,P14,P15,P16,P17,P18,P19に導通接続点が配置された場合のシミュレーション結果を示す。また、図8(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g),(h),(i)はそれぞれ、図5の位置P19,P20,P21,P22,P23,P24,P25,P26,P27に導通接続点が配置された場合のシミュレーション結果を示す。なお図6〜図8では、アンテナエレメント3の放射強度が大きいほど濃い色で表されている。
図6〜図8に示すように、導通接続点を、アンテナ設置辺以外の3辺の端縁部上において、この3辺に沿って配置することにより、アンテナエレメントの指向性のピークの位置を、導通接続点が配置されていない場合の指向性のピークの位置から移動させることができる。
一方、図9(a)に示すように、高周波基板の中央部に導通接続点を配置した場合には、図9(b)に示すように、アンテナエレメントの指向性のピークの位置は、導通接続点が配置されていない場合の指向性のピークの位置と比べてほとんど変化しない。これは、高周波基板の中央部に導通接続点を配置しても、高周波基板の端縁部に沿って流れる電流を制御することができないためである。
以上より、請求項1に記載の無線携帯端末装置によれば、アンテナエレメントから放射される電波の方向を制御することができる。また、導通接続点が高周波基板の端縁部に配置されるため、導通接続点が設けられることによる高周波基板の設計自由度の低下を抑制することができる。
また請求項1に記載の無線携帯端末装置において、アンテナエレメントの指向性のピークがアンテナエレメントの正面近傍になるようにするには、請求項2に記載のように、導通接続点を介して高周波基板と導通可能に接続される内蔵基板または内蔵導体板が、高周波基板を挟んでアンテナエレメントが配置されている側と反対側において、アンテナエレメントと対向するように配置されるようにするとよい。
これは、内蔵基板または内蔵導体板が、高周波基板を挟んでアンテナエレメントと対向しないように配置されている場合には(図15(a)を参照)、アンテナエレメントの指向性のピークがアンテナエレメントの正面からずれる(図15(b)を参照)のに対し、内蔵基板または内蔵導体板が、高周波基板を挟んでアンテナエレメントと対向するように配置されている場合には(図14(a)を参照)、アンテナエレメントの指向性のピークがアンテナエレメントの正面近傍になる(図14(b)を参照)からである。
また請求項1または請求項2に記載の無線携帯端末装置において、アンテナエレメントの指向性のピークがアンテナエレメントの正面近傍になるようにするには、請求項3に記載のように、一端が導通接続点に接続されて、高周波基板と、内蔵基板または内蔵導体板とを導通可能に接続するための接続線である導通接続線を備え、導通接続線の他端は、アンテナエレメントの給電部からλ/10以上離れた位置で内蔵基板または内蔵導体板に接続されるようにするとよい。
この理由を以下に説明する。
まず、導通接続線の一端が給電部の近傍で内蔵基板と接続されている場合(図10(a)を参照)と、導通接続線の一端が給電部からλ/10より少し短い距離離れた位置で内蔵基板と接続されている場合(図11(a)を参照)には、アンテナエレメントの指向性のピークがアンテナエレメントの正面からずれる(図10(b),図11(b)を参照)。
一方、導通接続線の一端が給電部からλ/10離れた位置で内蔵基板と接続されている場合(図12(a)を参照)と、導通接続線の一端が給電部からλ/10より少し長い距離離れた位置で内蔵基板と接続されている場合(図13(a)を参照)には、アンテナエレメントの指向性のピークがアンテナエレメントの正面近傍になる(図12(b),図13(b)を参照)。
また、給電部からλ/10より十分長い距離離れた位置で導通接続線の一端が内蔵基板と接続されている場合(図2を参照)には、アンテナエレメントの指向性のピークが、アンテナエレメントの正面近傍になる(図4(b)を参照)。
以上より、給電部からの距離がλ/10以上となる位置で導通接続線の一端が内蔵基板8と接続されている場合には、アンテナエレメントの指向性のピークがアンテナエレメント3の正面近傍になる。
以下に本発明の実施形態について図面をもとに説明する。
図1は本発明が適用された無線携帯端末装置1の全体構成図、図2は高周波基板4及び内蔵基板8の斜視図である。
無線携帯端末装置1は、図1に示すように、無線携帯端末装置1の構成要素を収容する略直方体の筺体2と、RFタグ(不図示)との間でデータ通信を行うためのアンテナエレメント3と、アンテナエレメント3が搭載される高周波基板4と、バーコード(不図示)を読み取るカメラユニット5と、各種情報を表示する表示パネル6と、利用者により操作可能な複数の操作キー7と、無線携帯端末装置1を制御するための制御回路が搭載された内蔵基板8と、無線携帯端末装置1の構成要素に電源を供給するバッテリ9とから構成される。
これらのうち筺体2は、その表面2aを形成する表面板11に表示パネル6と操作キー7が装着されている。なお、長手方向の先端側面12側に表示パネル6が、長手方向の後端側面13側に操作キー7が配置されている。
また筺体2は、その裏面2bを形成する裏面板14に、カメラユニット5とバッテリ9が装着されている。なお、高周波基板4を挟んで長手方向の先端側面12側にカメラユニット5が、長手方向の後端側面13側にバッテリ9が配置されている。
また高周波基板4は、操作キー7と非対向となる位置に配置される。これは、人体が触れる頻度が多い部分である操作キー7周辺にアンテナエレメント3が配置されないようにするためである。
また図2に示すように、高周波基板4は矩形状に形成されている。そしてアンテナエレメント3が、高周波基板4の矩形を構成する4辺4a,4b,4c,4dうちの1辺4aの端縁部上において、この1辺4aに沿って配置される。なお、高周波基板4の表面4eには、アンテナエレメント3の近傍で且つ辺4bの近傍となる位置に、アンテナエレメント3の給電部3aが設けられている。
また高周波基板4は、4辺4a,4b,4c,4dの長さがそれぞれλ/4以下である。ここで、「λ」は、アンテナエレメント3が送受信を行う電波の波長を示す。本実施形態では、「λ」は950MHzである。そして高周波基板4には、高周波基板4と内蔵基板8とを導通させるための接続線20の一端が接続される接続点21が設けられている。
なお接続点21は、アンテナエレメント3が配置されている端縁部の辺4a以外の3辺4b,4c,4dのうちの少なくとも1辺の端縁部上に設けられる。本実施形態では、接続点21は、辺4cと辺4dとが交差する角部に配置されている。
図3(a)は、高周波基板4と内蔵基板8とが導通可能に接続されていない場合にアンテナエレメント3が給電されたときの高周波基板4に流れる電流の方向のシミュレーション結果を示す図である。また図3(b)は、図3(a)に示す状況におけるアンテナエレメント3の指向性のシミュレーション結果を示す図である。なお図3(b)では、アンテナエレメント3の放射強度が大きいほど濃い色で表されている。
図3(a)に示すように、アンテナエレメント3が給電されることにより、アンテナエレメント3の長手方向に沿って電流が流れる(矢印Y1を参照)とともに、辺4b,4cの端縁部上において、この辺4b,4cに沿って電流が流れる(矢印Y2,Y3を参照)。一方、辺4dの端縁部上において、この1辺4dに沿って電流が流れない。なお辺4bは、辺4aに交差するとともに給電部3aが近傍に配置されている辺である。また辺4cは、辺4aと平行な辺である。また4dは、辺4bと平行な辺である。
これにより、高周波基板4の中央部には、辺4aに対して斜め方向となる電流が流れる(矢印Y4を参照)。このため図3(b)に示すように、アンテナエレメント3の指向性のピークが、アンテナエレメント3の正面からずれる。なお、これら図3(a),(b)に示す現象は、高周波基板4の4辺がλ/4以下である場合に生じる。
図4(a)は、高周波基板4と内蔵基板8とが接続点21を介して導通可能に接続されている場合にアンテナエレメント3が給電されたときの高周波基板4に流れる電流の方向のシミュレーション結果を示す図である。また図4(b)は、図4(a)に示す状況におけるアンテナエレメント3の指向性のシミュレーション結果を示す図である。
図4(a)に示すように、アンテナエレメント3が給電されることにより、アンテナエレメント3の長手方向に沿って電流が流れる(矢印Y11を参照)とともに、辺4b,4c,4dの端縁部上において、この辺4b,4c,4dに沿って電流が流れる(矢印Y12,Y13,Y14,Y15を参照)。
これにより、高周波基板4の中央部には、辺4aに対して略平行方向となる電流が流れる(矢印Y16を参照)。このため図4(b)に示すように、アンテナエレメント3の指向性のピークが、アンテナエレメント3の正面近傍になる。
図5は、図6〜図8に示すシミュレーション結果における接続点21の配置を示す高周波基板4の平面図である。
図6は、辺4aと辺4dとが交差する角部K1(図5を参照)から辺4cと辺4dとが交差する角部K2(図5を参照)までの間で辺4dに沿って等間隔で接続点21を移動させた場合(図5の矢印Y21を参照)のアンテナエレメント3の指向性のシミュレーション結果を示す図である。図6(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g),(h),(i)はそれぞれ、図5の位置P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9に接続点21が配置された場合のシミュレーション結果を示す。
図7は、辺4cと辺4dとが交差する角部K2から辺4bと辺4cとが交差する角部K3(図5を参照)までの間で辺4cに沿って等間隔で接続点21を移動させた場合(図5の矢印Y22を参照)のアンテナエレメント3の指向性のシミュレーション結果を示す図である。図7(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g),(h),(i),(j),(k)はそれぞれ、図5の位置P9,P10,P11,P12,P13,P14,P15,P16,P17,P18,P19に接続点21が配置された場合のシミュレーション結果を示す。
図8は、辺4bと辺4cとが交差する角部K3から辺4bとアンテナエレメント3とが交差する角部K4(図5を参照)までの間で辺4bに沿って等間隔で接続点21を移動させた場合(図5の矢印Y23を参照)のアンテナエレメント3の指向性のシミュレーション結果を示す図である。図8(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g),(h),(i)はそれぞれ、図5の位置P19,P20,P21,P22,P23,P24,P25,P26,P27に接続点21が配置された場合のシミュレーション結果を示す。
なお図6〜図8では、アンテナエレメント3の放射強度が大きいほど濃い色で表されている。
図6〜図8に示すように、接続点21をP1〜P27に配置することにより、アンテナエレメント3の指向性のピークの位置を、接続点21が配置されていない場合の指向性のピークの位置から移動させることができる。
図9(a)は、図9(b)に示すシミュレーション結果における接続点21の配置を示す高周波基板4の平面図である。また図9(b)は、図9(a)に示す位置に接続点21を配置した場合のアンテナエレメント3の指向性のシミュレーション結果を示す図である。
図9(a)に示すように、高周波基板4の中央部に接続点21を配置した場合には、図9(b)に示すように、アンテナエレメント3の指向性のピークの位置は、接続点21が配置されていない場合の指向性のピークの位置と比べてほとんど変化しない。
以上より、無線携帯端末装置1によれば、アンテナエレメント3から放射される電波の方向を制御することができる。また、接続点21が高周波基板4の端縁部に配置されるため、接続点21が設けられることによる高周波基板4の設計自由度の低下を抑制することができる。
図10(a)は、接続線20の一端20aが給電部3aの近傍で内蔵基板8と接続されていることを示す高周波基板4及び内蔵基板8の平面図である。図11(a)は、接続線20の一端20aが給電部3aからλ/10より少し短い距離離れた位置で内蔵基板8と接続されていることを示す高周波基板4及び内蔵基板8の平面図である。図12(a)は、接続線20の一端20aが給電部3aからλ/10離れた位置で内蔵基板8と接続されていることを示す高周波基板4及び内蔵基板8の平面図である。図13(a)は、接続線20の一端20aが給電部3aからλ/10より少し長い距離離れた位置で内蔵基板8と接続されていることを示す高周波基板4及び内蔵基板8の平面図である。
図10(b),図11(b),図12(b),図13(b)はそれぞれ、図10(a),図11(a),図12(a),図13(a)に示す状況におけるアンテナエレメント3の指向性のシミュレーション結果を示す図である。なお図10(b),図11(b),図12(b),図13(b)では、アンテナエレメント3の放射強度が大きいほど濃い色で表されている。
図10(a),図11(a)に示すように、給電部3aからの距離がλ/10未満となる位置で接続線20の一端20aが内蔵基板8と接続されている場合には、図10(b),図11(b)に示すように、アンテナエレメント3の指向性のピークが、アンテナエレメント3の正面からずれる。
一方、図12(a),図13(a)に示すように、接続線20の一端20aが給電部3aからλ/10離れた位置、及びλ/10より少し長い距離離れた位置で接続線20の一端が内蔵基板8と接続されている場合には、図12(b),図13(b)に示すように、アンテナエレメント3の指向性のピークがアンテナエレメント3の正面近傍になる。また図2に示すように、給電部3aからλ/10より十分長い距離離れた位置で接続線20の一端20aが内蔵基板8と接続されている場合には、図4(b)に示すように、アンテナエレメント3の指向性のピークが、アンテナエレメント3の正面近傍になる。したがって、給電部3aからの距離がλ/10以上となる位置で接続線20の一端20aが内蔵基板8と接続されている場合には、アンテナエレメント3の指向性のピークがアンテナエレメント3の正面近傍になる。
なお図10〜図13は、「λ」が950MHzであるときの結果を示すものである。しかし「λ」がその他の波長である場合でも、給電部3aからλ/10以上となる位置で接続線20の一端20aが内蔵基板8と接続されている場合に、アンテナエレメント3の指向性のピークがアンテナエレメント3の正面近傍になるというシミュレーション結果が得られた。
図14(a),図15(a)はそれぞれ、図14(b),図15(b)に示すシミュレーション結果における高周波基板4と内蔵基板8との位置関係を示す斜視図である。また図14(b),図15(b)はそれぞれ、図14(a),図15(a)に示すように高周波基板4と内蔵基板8を配置した場合のアンテナエレメント3の指向性のシミュレーション結果を示す図である。なお図14(a),図15(a)では、アンテナエレメント3の放射強度が大きいほど濃い色で表されている。
図14(a)に示すように、内蔵基板8が、高周波基板4を挟んでアンテナエレメント3と対向するように配置されている場合には、図14(b)に示すように、アンテナエレメント3の指向性のピークがアンテナエレメント3の正面近傍になる。
一方、図15(a)に示すように、内蔵基板8が、高周波基板4を挟んでアンテナエレメント3と対向しないように配置されている場合には、図15(b)に示すように、アンテナエレメント3の指向性のピークが、アンテナエレメント3の正面からずれる。
以上説明した実施形態において、接続点21は本発明における導通接続点、接続線20は本発明における導通接続線である。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記実施形態では、高周波基板4と内蔵基板8とが接続線20を介して接続されるものを示した。しかし、無線携帯端末装置1に導体板が内蔵されている場合には、高周波基板4と導体板とを接続線20を介して接続するようにしてもよい。なお、この導体板は本発明における内蔵導体板である。
また上記実施形態では、アンテナエレメントとして逆Fアンテナを用いたものを示したが、これに限られるものではなく、小型・低姿勢であり、実装基板に発生する電流影響で指向性が変化するアンテナ(逆Lアンテナ、PIFA、チップアンテナなど)であればよい。
無線携帯端末装置1の全体構成図である。 高周波基板4及び内蔵基板8の斜視図である。 接続点21がない場合の、高周波基板4に流れる電流の方向と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。 接続点21がある場合の、高周波基板4に流れる電流の方向と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。 接続点21の配置を示す高周波基板4の平面図である。 等間隔で接続点21を移動させた場合の指向性のシミュレーション結果を示す第1の図である。 等間隔で接続点21を移動させた場合の指向性のシミュレーション結果を示す第2の図である。 等間隔で接続点21を移動させた場合の指向性のシミュレーション結果を示す第3の図である。 接続点21の配置を示す高周波基板4の平面図と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。 接続線20の一端の位置と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。 接続線20の一端の位置と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。 接続線20の一端の位置と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。 接続線20の一端の位置と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。 高周波基板4と内蔵基板8との位置関係と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。 高周波基板4と内蔵基板8との位置関係と、指向性のシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
1…無線携帯端末装置、2…筺体、3…アンテナエレメント、3a…給電部、4…高周波基板、5…カメラユニット、6…表示パネル、7…操作キー、8…内蔵基板、9…バッテリ、20…接続線、21…接続点

Claims (3)

  1. 波長がλである電波の送受信を行うアンテナエレメントが搭載されるとともに4辺が全てλ/4以下の矩形状に形成された高周波基板を内蔵する無線携帯端末装置であって、
    前記アンテナエレメントが、前記高周波基板の矩形を構成する4辺のうちの1辺の端縁部上に、この1辺に沿って配置され、
    前記高周波基板は、
    当該無線携帯端末装置に内蔵された基板である内蔵基板または当該無線携帯端末装置に内蔵された導体板である内蔵導体板と、前記高周波基板とを導通可能に接続するための接続点である導通接続点が、前記アンテナエレメントが配置されている端縁部の1辺以外の3辺のうちの少なくとも1辺の端縁部上に設けられる
    ことを特徴とする無線携帯端末装置。
  2. 前記導通接続点を介して前記高周波基板と導通可能に接続される前記内蔵基板または前記内蔵導体板が、
    前記高周波基板を挟んで前記アンテナエレメントが配置されている側と反対側において、前記アンテナエレメントと対向するように配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線携帯端末装置。
  3. 一端が前記導通接続点に接続されて、前記高周波基板と、前記内蔵基板または前記内蔵導体板とを導通可能に接続するための接続線である導通接続線を備え、
    前記導通接続線の他端は、前記アンテナエレメントの給電部からλ/10以上離れた位置で前記内蔵基板または前記内蔵導体板に接続される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線携帯端末装置。
JP2008149526A 2008-06-06 2008-06-06 無線携帯端末装置 Expired - Fee Related JP5102116B2 (ja)

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