JP5100689B2 - 動画像符号化装置及び動画像復号装置 - Google Patents
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Description
プログレッシブ信号は、「順次走査」と呼ばれているものであり、PCモニタなどに使用されている走査線を上から下に1ラインずつ走査していくものである。
一方、インタレース信号は、「飛び越し走査」と呼ばれているものであり、1フレームを2つのフィールドに分割し、それぞれのフィールドが互いに重ならない1ライン置きに走査していくものである。
このインタレース信号を効率よく符号化処理する国際標準方式として、以下の非特許文献1に開示されている「MPEG−2」や、非特許文献2に開示されている「AVC」などがある。
MPEG−2では、輝度信号が16画素×16ラインの画素数で構成されるマクロブロックを一単位として符号化処理を行う。
動画像信号がインタレース信号の場合、図7の斜線が施されていないフィールドの信号(以下、「トップフィールド」と称する)16画素×8ライン分と、斜線が施されているフィールドの信号(以下、「ボトムフィールド」と称する)16画素×8ライン分とが組み合わされた16画素×16ラインの信号でマクロブロックが構成される。
一方、「dct_type」が“1”であれば、図9に示すように、インタレース信号のトップフィールドとボトムフィールドを分離して配置することでフィールドブロックを構成する。
即ち、動画像信号が静止状態の場合、トップフィールドとボトムフィールドの間の信号には時間的な変化がないため、フィールドに分けることなく、空間距離の近い信号を使用した方が高い符号化効率が得られる。そのため、動画像信号が静止状態の場合には、フレームブロックを構成する。
逆に、動画像信号が動きのある状態の場合、2つのフィールドの間には時間的な変化が生じるため、空間距離の近さよりも、それぞれのフィールドに分けて時間距離の近い信号を使用した方が高い符号化効率が得られる。そのため、動画像信号が動きのある状態の場合には、フィールドブロックを構成する。
量子化部では、予め用意されている量子化マトリクスを用いて、DCT部により算出されたDCT係数を量子化して、量子化インデックスを算出する。
可変長符号化部では、量子化部により算出された量子化インデックスを可変長符号化して符号化データを生成する。
図10(A)のように、マクロブロックの中に4つの円が並んでいるインタレース信号を符号化する場合を考える。
このようなインタレース信号からフレームブロックを構成する場合、図10(B)に示すように、一つのブロック内に一つの円が入るため、水平方向の信号の状態と垂直方向の信号の状態とに差がなく等しくなる。そのため、DCT係数も水平方向と垂直方向の値が等しくなる。
一方、フィールドブロックを構成する場合、1ラインおきの信号を用いてブロックが構成されるため、一つのブロックが画面上に占める面積がフレームブロックと比べて垂直方向で2倍となる。そのため、図10(C)に示すように、一つのブロック内に二つの円が入るので、水平方向の信号と比べて垂直方向の信号が2倍の密度になる。したがって、DCT係数も垂直方向の値が水平方向の値と比べて2倍大きくなる。
このようにフレームブロックとフィールドブロックとでは、DCT係数の分布(特に垂直方向の分布)が異なる傾向があるにもかかわらず、従来の動画像符号化装置では、1種類の量子化マトリクスしか用意されていないため、効率のよい符号化処理を実現することができない。
また、この発明は、上記の動画像符号化装置によりインタレース形式の動画像信号が符号化されている符号化データを効率的に復号して、復号画像を出力することができる動画像復号装置を得ることを目的とする。
図1はこの発明の実施の形態1による動画像符号化装置を示す構成図である。
図1において、画面並べ替え部1はインタレース形式の動画像信号(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)であるインタレース信号を入力すると、符号化順にピクチャの並び替えを行うとともに、そのインタレース信号をマクロブロック単位に分割する処理を実施する。
減算器2は画面並べ替え部1から出力されたマクロブロック単位のインタレース信号と動き補償部14により生成された予測画像の画像信号との差分を求め、その差分を示す差分信号を出力する処理を実施する。
また、ブロック化部4は構成したブロックの種類がフレームブロックであるのか、フィールドブロックであるのかを示すdct_type(ブロックタイプ信号)を出力する処理を実施する。
なお、ブロック化部4はブロック構成手段を構成している。
この実施の形態1では、符号化対象信号の動きが小さく、その動き量が基準値に満たない場合、その符号化対象信号を「動きの無い信号」と称し、符号化対象信号の動きが大きく、その動き量が基準値以上である場合、その符号化対象信号を「動きのある信号」と称する。
量子化部6は予めフレームブロックに対応する量子化マトリクスとフィールドブロックに対応する量子化マトリクスを用意しており、ブロック化部4から出力されたdct_typeが「フレームブロック」である旨を示す場合、フレームブロックに対応する量子化マトリクスを用いて、DCT部5から出力されたDCT係数を量子化することで量子化インデックスを算出し、そのdct_typeが「フィールドブロック」である旨を示す場合、フィールドブロックに対応する量子化マトリクスを用いて、DCT部5から出力されたDCT係数を量子化することで量子化インデックスを算出する処理を実施する。なお、量子化部6は量子化手段を構成している。
IDCT部8は逆量子化部7から出力されたDCT係数にIDCT(逆離散コサイン変換)を施して、局部復号信号であるフレームブロック又はフィールドブロックを出力する処理を実施する。
加算器10はスイッチ9から出力された予測画像の画像信号とIDCT部8から出力された局部復号信号を加算して、予測用参照画像の画像信号を出力する処理を実施する。
フレームメモリ12はスイッチ11から出力された予測用参照画像の画像信号を格納するメモリである。
動き検出部13は画面並べ替え部1から出力されたマクロブロック単位のインタレース信号とフレームメモリ12により格納されている予測用参照画像の画像信号との間で動きベクトルを検出する処理を実施する。
可変長符号化部15は量子化部6により算出された量子化インデックス、ブロック化部4から出力されたdct_type及び動き検出部13により検出された動きベクトルなどを可変長符号化して符号化データを出力する処理を実施する。なお、可変長符号化部15は可変長符号化手段を構成している。
画面並べ替え部1は、インタレース形式の動画像信号であるインタレース信号を入力すると、符号化順にピクチャの並び替えを行うとともに、そのインタレース信号をマクロブロック単位に分割する。
減算器2は、画面並べ替え部1からマクロブロック単位のインタレース信号を受けると、そのインタレース信号と動き補償部14により生成された予測画像の画像信号との差分を求め、その差分を示す差分信号をモード判定部3に出力する。
なお、モード判定部3は、採用する符号化処理方式を決定するに際して、例えば、フレーム内符号化処理で符号化した場合の符号化効率と、フレーム間符号化処理で符号化した場合の符号化効率とを比較し、符号化効率が高い方の符号化処理方式を選択する。
ブロック化部4は、符号化対象信号の動きの有無を判定して、動きの無い信号であれば、図8に示すように、その符号化対象信号のトップフィールドとボトムフィールドを交互に配置することでフレームブロックを構成し、そのフレームブロックをDCT部5に出力する。
一方、動きのある信号であれば、図9に示すように、そのトップフィールドとボトムフィールドを分離して配置することでフィールドブロックを構成し、そのフィールドブロックをDCT部5に出力する。
ブロック化部4は、フレームブロック又はフィールドブロックを構成すると、構成したブロックの種類を示すdct_typeを量子化部6,逆量子化部7及び可変長符号化部15に出力する。
ここで、図2はフレームブロックに対応する量子化マトリクスとフィールドブロックに対応する量子化マトリクスの一例を示す説明図である。
フレームブロックの信号は、図10(B)に示すように、水平方向と垂直方向の信号の状態が等しいため、方向に関係なく等しく量子化処理を実施することができるようにするために、量子化マトリクスの値についても、図2(A)に示すように、水平方向と垂直方向が同じ傾向を有しているものを用意している。
一方、フィールドブロックの信号は、図10(C)に示すように、水平方向と比べて垂直方向の信号の状態が2倍の密度になるため、図2(B)に示すように、量子化マトリクスの値が垂直方向に対して水平方向が2倍になるようにしている。
これにより、垂直方向のDCT係数の量子化誤差が水平方向のDCT係数の量子化誤差と比べて2分の1に小さくできるため、垂直方向の信号の状態をより性能よく符号化処理することが可能となる。
一方、そのdct_typeが「フィールドブロック」である旨を示す場合、フィールドブロックに対応する図2(B)の量子化マトリクスを用いて、DCT部5から出力されたDCT係数を量子化することで量子化インデックスを算出する。
一方、そのdct_typeが「フィールドブロック」である旨を示す場合、フィールドブロックに対応する図2(B)の量子化マトリクスを用いて、量子化部6により算出された量子化インデックスを逆量子化してDCT係数をIDCT部8に出力する。
IDCT部8は、逆量子化部7からDCT係数を受けると、そのDCT係数にIDCTを施して、局部復号信号であるフレームブロック又はフィールドブロックを加算器10に出力する。
加算器10は、スイッチ9から出力された予測画像の画像信号とIDCT部8から出力された局部復号信号を加算して、予測用参照画像の画像信号をスイッチ11に出力する。
スイッチ11は、加算器10から出力された予測用参照画像の画像信号をフレームメモリ12に格納する。
動き補償部14は、動き検出部13が動きベクトルを検出すると、その動きベクトルを用いて、フレームメモリ12により格納されている予測用参照画像の画像信号の動き補償を実施して、予測画像の画像信号を生成する。
可変長符号化部15は、量子化部6により算出された量子化インデックス、ブロック化部4から出力されたdct_type、動き検出部13により検出された動きベクトルや、符号化方式情報(符号化処理方式としてフレーム内符号化処理が採用されているのか、フレーム間符号化処理が採用されているのかを示す情報)などを可変長符号化して符号化データを出力する。
なお、この実施の形態1では、動きの有る/無しでブロック化部4が構成するブロックを切り替えるものについて示したが、動きの有る/無しに関わらず両方のブロックを構成して、両方のブロックの符号化処理を実施し、符号量の少ない方のブロック、あるいは、符号化処理によって発生する符号化雑音が小さい方のブロック、あるいは、符号量と符号化雑音のバランスが良い方のブロックを選択するようにしてもよい。
このような構成にすることにより、符号化効率を高めることができる効果が得られる。
図3はこの発明の実施の形態2による動画像符号化装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
モード判定部21は図1のモード判定部3と同様にして、符号化対象信号をブロック化部4に出力する処理を実施するほか、量子化マトリクスの選択に用いる指標信号として、符号化処理方式がフレーム内符号化処理であるのか、フレーム間符号化処理であるのかを示すフラグ「mtx_flag」を量子化部22に出力する処理を実施する。
モード判定部21は、画面並べ替え部1から出力されたマクロブロック単位のインタレース信号と、減算器2から出力された差分信号とを入力すると、図1のモード判定部3と同様に、符号化対象信号として、そのインタレース信号又は差分信号をブロック化部4に出力する。
また、モード判定部21は、量子化マトリクスの選択に用いる指標信号として、符号化処理方式がフレーム内符号化処理であるのか、フレーム間符号化処理であるのかを示すフラグ「mtx_flag」を量子化部22、逆量子化部23及び可変長符号化部24に出力する。
量子化部22は、ブロック化部4から出力されたdct_typeが「フレームブロック」である旨を示す場合、モード判定部21から出力されたフラグ「mtx_flag」を参照して、フレームブロックに対応する複数の量子化マトリクスの中から量子化に用いる量子化マトリクスを選択する。
フレームブロックに対応する複数の量子化マトリクスのうち、例えば、フラグ「mtx_flag」がフレーム内符号化処理を採用する旨を示している場合、フレーム内符号化処理に適している量子化マトリクスを選択し(例えば、AC係数を細かく量子化することが可能な量子化マトリクス)、フラグ「mtx_flag」がフレーム間符号化処理を採用する旨を示している場合、フレーム間符号化処理に適している量子化マトリクスを選択する(例えば、AC係数を粗く量子化することが可能な量子化マトリクス)。
フィールドブロックに対応する複数の量子化マトリクスのうち、例えば、フラグ「mtx_flag」がフレーム内符号化処理を採用する旨を示している場合、フレーム内符号化処理に適している量子化マトリクスを選択し(例えば、AC係数を細かく量子化することが可能な量子化マトリクス)、フラグ「mtx_flag」がフレーム間符号化処理を採用する旨を示している場合、フレーム間符号化処理に適している量子化マトリクスを選択する(例えば、AC係数を粗く量子化することが可能な量子化マトリクス)。
量子化部22は、量子化に用いる量子化マトリクスを選択すると、その量子化マトリクスを用いて、DCT部5から出力されたDCT係数を量子化することで量子化インデックスを算出する。
逆量子化部23は、量子化部22と同様の方法で、逆量子化に用いる量子化マトリクスを選択し、その量子化マトリクスを用いて、量子化部22により算出された量子化インデックスを逆量子化してDCT係数をIDCT部8に出力する。
ただし、可変長符号化部24において、符号化方式情報が可変長符号化されるので、モード判定部21から出力されたフラグ「mtx_flag」については必ずしも可変長符号化する必要がない。
この場合、量子化部22及び逆量子化部23は、画素のアスペクト比が縦長の場合、図10(C)に示すように、垂直方向の信号の密度が多くなるので、図2(B)のフィールドブロック用の量子化マトリクスのような傾向を示す量子化マトリクスを選択する。一方、画素のアスペクト比が水平方向と垂直方向で等しい場合、図10(B)に示すような信号の状態になるので、図2(A)のフレームブロック用の量子化マトリクスのような傾向を示す量子化マトリクスを選択する。
この場合、量子化部22及び逆量子化部23は、例えば、垂直方向に大きな値を有するDCT係数が多ければ、図2(B)のフィールドブロック用の量子化マトリクスのような傾向を示す量子化マトリクスを選択する。一方、垂直方向のDCT係数と水平方向のDCT係数との間に特に偏りがなければ、図2(A)のフレームブロック用の量子化マトリクスのような傾向を示す量子化マトリクスを選択する。
図4はこの発明の実施の形態3による動画像復号装置を示す構成図である。
図4において、可変長復号部31は図1の動画像符号化装置から出力された符号化データを可変長復号して、量子化インデックスを逆量子化部32に出力し、dct_type(ブロックタイプ信号)を逆量子化部32及びマクロブロック化部34に出力し、動きベクトルを動き補償部38に出力する処理を実施する。なお、可変長復号部31は可変長復号手段を構成している。
マクロブロック化部34は可変長復号部31から出力されたdct_typeが「フレームブロック」である旨を示す場合、IDCT部33から出力されたフレームブロック内のフィールドを並び替えて元のマクロブロックを構成し、可変長復号部31から出力されたdct_typeが「フィールドブロック」である旨を示す場合、IDCT部33から出力されたフィールドブロック内のフィールドを並び替えて元のマクロブロックを構成する処理を実施する。なお、マクロブロック化部34はマクロブロック構成手段を構成している。
スイッチ36は復号画像のピクチャに応じて、加算器35から出力された復号画像の画像信号を格納するフレームメモリ37を切り替える処理を実施する。
フレームメモリ37は復号画像の画像信号を格納するメモリである。
動き補償部38は可変長復号部31から出力された動きベクトルを用いて、フレームメモリ37により格納されている復号画像の画像信号の動き補償を実施して、予測画像の画像信号を生成する処理を実施する。
可変長復号部31は、図1の動画像符号化装置から出力された符号化データを入力すると、その符号化データを可変長復号して、量子化インデックスを逆量子化部32に出力し、dct_typeを逆量子化部32及びマクロブロック化部34に出力する。また、動きベクトルを動き補償部38に出力する。
一方、そのdct_typeが「フィールドブロック」である旨を示す場合、フィールドブロックに対応する図2(B)の量子化マトリクスを用いて、可変長復号部31から出力された量子化インデックスを逆量子化してDCT係数をIDCT部33に出力する。
IDCT部33は、逆量子化部32からDCT係数を受けると、そのDCT係数にIDCTを施して、フレームブロック又はフィールドブロックをマクロブロック化部34に出力する。
一方、そのdct_typeが「フィールドブロック」である旨を示す場合、IDCT部33から出力されたフィールドブロック内のフィールドを並び替えることで(図1のブロック化部4と逆の処理)、元のマクロブロックを構成して、そのマクロブロックを加算器35に出力する。
なお、ここでは、元のマクロブロックの並べ方については、本発明に影響を及ぼさないため言及しない。例えば、元のマクロブロックの状態として、二つのフィールドを組み合わせたフレームの状態(図7の状態)であってもよいし、それぞれのフィールドを分離した状態であってもよいし、その他の並べ方であってもよい。
スイッチ36は、加算器35により生成された復号画像の画像信号をフレームメモリ37に格納する。
動き補償部38は、可変長復号部31から出力された動きベクトルを用いて、フレームメモリ37により格納されている復号画像の画像信号の動き補償を実施して、予測画像の画像信号を生成し、その予測画像の画像信号を加算器35に出力する。
図5はこの発明の実施の形態4による動画像復号装置を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
可変長復号部41は図3の動画像符号化装置から出力された符号化データを可変長復号して、量子化インデックス及びフラグ「mtx_flag」を逆量子化部42に出力し、dct_type(ブロックタイプ信号)を逆量子化部42及びマクロブロック化部34に出力し、動きベクトルを動き補償部38に出力する処理を実施する。なお、可変長復号部41は可変長復号手段を構成している。
可変長復号部41及び逆量子化部42以外は、上記実施の形態3と同じである。
可変長復号部41は、図3の動画像符号化装置から出力された符号化データを入力すると、その符号化データを可変長復号して、量子化インデックス及びフラグ「mtx_flag」を逆量子化部42に出力し、dct_typeを逆量子化部42及びマクロブロック化部34に出力する。また、動きベクトルを動き補償部38に出力する。
逆量子化部42は、可変長復号部41から出力されたdct_typeが「フレームブロック」である旨を示す場合、可変長復号部41から出力されたフラグ「mtx_flag」を参照して、フレームブロックに対応する複数の量子化マトリクスの中から逆量子化に用いる量子化マトリクスを選択し、その量子化マトリクスを用いて、可変長復号部41から出力された量子化インデックスを逆量子化してDCT係数を出力する。
一方、そのdct_typeが「フィールドブロック」である旨を示す場合、可変長復号部41から出力されたフラグ「mtx_flag」を参照して、フィールドブロックに対応する複数の量子化マトリクスの中から逆量子化に用いる量子化マトリクスを選択し、その量子化マトリクスを用いて、可変長復号部41から出力された量子化インデックスを逆量子化してDCT係数を出力する。
このような構成にすることによって、動画像符号化装置に入力される画像信号の状態や、動画像符号化装置で設定されたビットレートなどのパラメータに応じて、最適な量子化マトリクスを設計し、これを用いて符号化処理を行うことが可能となる。
Claims (2)
- マクロブロック内のインタレース形式の動画像信号のトップフィールドとボトムフィールドを交互に配置するフレームブロック又は上記動画像信号のトップフィールドとボトムフィールドを分離して配置するフィールドブロックを構成するブロック構成手段と、
上記ブロック構成手段により構成されたフレームブロック又はフィールドブロックを離散コサイン変換する離散コサイン変換手段と、
量子化マトリクスを選択する際に動画像信号を構成する画素のアスペクト比を示す指標信号を参照するとともに、上記ブロック構成手段により構成されたブロックの種類がフレームブロックであれば、上記フレームブロックに対応する量子化マトリクスを用いて、上記離散コサイン変換手段の変換結果を量子化することで量子化インデックスを算出し、上記ブロック構成手段により構成されたブロックの種類がフィールドブロックであれば、上記フィールドブロックに対応する量子化マトリクスを用いて、上記離散コサイン変換手段の変換結果を量子化することで量子化インデックスを算出する量子化手段と、
上記動画像信号を構成する画素のアスペクト比を示す指標信号と、上記量子化手段により算出された量子化インデックス及び上記ブロック構成手段により構成されたブロックの種類を示すブロックタイプ信号を可変長符号化して符号化データを出力する可変長符号化手段とを備えた動画像符号化装置。 - 符号化データを可変長復号して、画素のアスペクト比を示す指標信号と量子化インデックスとブロックタイプ信号を出力する可変長復号手段と、
量子化マトリクスを選択する際に上記画素のアスペクト比を示す指標信号を参照するとともに、上記可変長復号手段から出力されたブロックタイプ信号が示すブロックの種類がフレームブロックである場合、上記フレームブロックに対応する量子化マトリクスを用いて、上記可変長復号手段から出力された量子化インデックスを逆量子化し、上記可変長復号手段から出力されたブロックタイプ信号が示すブロックの種類がフィールドブロックである場合、上記フィールドブロックに対応する量子化マトリクスを用いて、上記可変長復号手段から出力された量子化インデックスを逆量子化する逆量子化手段と、
上記逆量子化手段の逆量子化結果を逆離散コサイン変換することでフレームブロック又はフィールドブロックを出力する逆離散コサイン変換手段と、
上記逆離散コサイン変換手段から出力されたフレームブロック又はフィールドブロック内のフィールドを並び替えて元のマクロブロックを構成するマクロブロック構成手段とを備えた動画像復号装置。
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