JP5099548B2 - 締結体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、電池パック、簡易充電器等、その構成部品あるいは付属部品、あるいは、使用材料が再使用可能となるように解体容易な製品の製造に適用され、当該製品の解体に有効な形状記憶合金製ワッシャおよびネジを用いた締結体構造に関するものである。
一般に、ネジ止めされた製品を解体する場合、従来はそのネジをゆるめ、そしてネジを外す操作を手作業で行っていた。最近は、締結の際に形状記憶合金製のワッシャをネジと組み合わせて使用する、いわゆる容易な解体を実現させる技術開発が進み、その方法は部品のリサイクルユースおよび資源回収の面からも注目されている。
このような易解体技術は、例えば、特許文献1に記載されている。まず、ネジ締結体を製造するに際して、ネジに形状記憶合金製ワッシャを挿入し組み合わせた複合品を最初に準備する。そして、その形状記憶合金製ワッシャには、予め所定温度以上でネジの頭部外径よりも大きな内径形状になるように記憶させておき、部品の締結時にはネジの軸部に挿入できる程度の小内径に加工調整している。そのため、その複合品を用いて部品を締結して製品を製造し、使用後その製品を解体する際には、ワッシャを前記した所定温度以上に加熱すると、ワッシャ内径が記憶していた大きな直径へと復元するので、形状記憶合金製ワッシャがネジの頭部から飛び出し、製品を短時間内に解体させることができるものである。
一方、通常、ネジ止めするときは、部品が確実に締結できるように、大きな締結力(トルク)がネジに加えられる。その際、ワッシャをネジに組み合わせて使用し、かつ、そのネジの頭部軸側を、皿ネジ形状に加工していると、製品の解体時に、ワッシャがネジの頭部から抜け出て外れやすくなる。このようにネジの頭部が皿ネジ形状を有するネジは、ワッシャを外す際に好都合である。
特開2005−16713号公報
しかし、従来のネジでは、解体時を考慮した形状記憶合金製のワッシャと組み合わせて使用する場合には、以下に示すような問題点が存在する。
すわなち、従来のネジは、締結部品を締結する目的で雌ネジ部あるいは設置面に直接、捩じ込まれた場合、その頭部に皿ネジ形状が加工してあると、ネジの頭部がワッシャ内径に入り込むように回転して捩じ込まれることになる。そうすると、ネジが回転して捩じ込まれることにより、ワッシャ内径がネジの頭部外径よりも大きくなる方向に、ワッシャ腕部が拡がってしまい、締結目的を達成することが困難になってしまう。
本発明は前記した問題点に鑑み創案されたものであって、皿ネジ形状の頭部を有するネジと、形状記憶合金製ワッシャとを組合せて使用するネジ部材を用いて、締結部品を設置部に締結するときに、必要な締結力をかけても形状記憶合金製ワッシャの腕部が拡がり難くなり、かつ、解体するときには形状記憶合金製ワッシャを取り外すことが容易にできる締結体構造を提供することを課題とする。
すなわち、本発明に係る締結体構造は、設置部に設けられた雌ネジ部と対で使用される雄ネジ部の一端側に設けられた皿ネジ形状の頭部を有するネジと、このネジの雄ネジ部に対応した寸法で、かつ環状の一部が切り離された形状の形状記憶合金製ワッシャと、を備えるネジ部材を使用して、前記設置部に締結部品を締結する締結体構造であって、前記形状記憶合金製ワッシャは、その材料の形状復元温度以上では内径が前記ネジの頭部の外径よりも大きな復元形状となるように形成されており、前記締結部品は、ネジ用孔を有し、前記ネジ用孔が前記ネジの頭部より大きな直径で、かつ、前記形状記憶合金製ワッシャの外径より小さな直径に形成されており、前記形状記憶合金製ワッシャに当接する前記ネジの頭部下面に形成された傾斜面、または、前記ネジに当接する前記形状記憶合金製ワッシャのネジ当接面に、凹凸部が設けられており、前記凹凸部は、前記頭部の内径側から外径側に向かって、または、形状記憶合金製ワッシャの内径側から外径側に向かって、形成されたものである。
このように構成した締結体構造は、ネジの頭部の傾斜面または形状記憶合金製ワッシャのネジ当接面に形成した凹凸部により、ネジと形状記憶合金製ワッシャとが当接した状態でネジの頭部を捩じ込むと、ネジの頭部の回転する方向に対しては凹凸部が抵抗となって形状記憶合金製ワッシャがネジと供に回る(連れ回る、あるいは、共回る)状態になる。そのため、ネジが、形状記憶合金製ワッシャのワッシャ腕部を拡がらせるように形状記憶合金製ワッシャに対して捩じ込まれることがない。また、締結体構造は、解体時に所定温度以上に形状記憶合金製ワッシャを加熱することにより、ワッシャ腕部がネジの頭部外径より大きくなるように形状変化して、頭部に形成した凹凸部が邪魔することなくネジから形状記憶合金製ワッシャが取り外される。
また、前記締結体構造において、前記ネジは、頭部と雄ネジ部との間に、前記雄ネジ部の直径より大きく、かつ、前記頭部の直径より小さな段部を有する構成とした。
このように構成した締結体構造は、ネジの段部に形状記憶合金製ワッシャを係合させ、かつ、形状記憶合金製ワッシャが常にネジの軸部分に対して中央となる位置に位置決めされた状態で締結作業を進めることができる。
さらに、前記締結体構造において、前記凹凸部は、前記ネジの頭部下面または形状記憶合金製ワッシャの中央から周縁に向かって放射状に形成され、かつ、前記ネジの頭部下面または形状記憶合金製ワッシャの周方向に凹部および凸部が交互に連続している構成とした。
このように構成した締結体構造は、ネジが締め付けられたときに、凹凸部によりネジの頭部が形状記憶合金製ワッシャを押圧する状態となり、凹凸部が回転する方向に対して形状記憶合金製ワッシャの表面に引っかかり、形状記憶合金製ワッシャを供回りさせる状態となる。また、締結体構造は、解体時に形状記憶合金製ワッシャを所定温度以上に加熱させることでワッシャ腕部を拡がらせる場合、凹凸部が放射状に形成されていることからスムーズに形状記憶合金製ワッシャがネジから取り外される。
本発明に係る締結体構造は、ネジにおける頭部の傾斜面または形状記憶合金製ワッシャのネジ当接面に凹凸部を備えることで、解体時のことを考慮したネジの頭部の構成である皿ネジ形状の頭部および形状記憶合金製ワッシャを用いて、ドライバ等により大きなトルクがかけられても、形状記憶合金製ワッシャのワッシャ腕部を拡がらせることなく、ネジを締め付けることができる。そのため、締結体構造は、確実にかつ強固に締結部品を締結させることができると共に、解体時には加熱するだけで、形状記憶合金製ワッシャの腕部を拡がらせて締結部品を取り外し易くすることができる。したがって、製品の解体作業を容易にし、部品のリサイクルあるいは資源回収を図る上で都合がよい。
締結体構造は、ネジに段部を備えると、形状記憶合金製ワッシャをその段部に係合した状態で設置部と締結部品との締結作業を円滑に実施できるので、作業性および効率性に優れている。
締結体構造は、ネジの頭部下面の傾斜面に、例えば、型成形あるいは機械成形によりローレット加工を施して、凹凸部を形成している。そのため、締結体構造では、ネジの頭部の回転方向に対してその凹凸部が形状記憶合金製ワッシャに引っかかり、ネジと供回りをする状態となることから、ネジがワッシャ腕部を拡げさせることなく締結部品を締結できる。また、締結体構造は、解体時には、その凹凸部が形状記憶合金製ワッシャの離脱を邪魔することがないので解体作業を効率的に進めることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、締結体構造の全体を模式的に示す分解斜視図、図2(a)、(b)は締結体構造を示す断面図および解体状態を示す断面図、図3(a)、(b)は、締結体構造に使用するモジュールネジの頭部に形成された凹凸部を模式的に示す底面図および側面図、図4(a)〜(g)は、締結体構造の締結手順および分解手順を、一部を切り欠いて示す斜視図および側面図である。
図1および図2(a)に示すように、締結体構造1は、モジュールネジ(ネジ)2と、形状記憶合金製ワッシャ3とから構成されるネジ部材4を、ネジ用孔11を穿設した締結部品10に挿通して、締結部品10を設置部20に締結するものである。なお、ここでいうモジュールネジ2は、一般的なネジのことを指し、皿ネジ加工を施した頭部2aに続いて雄ネジ部2dを備えているものや、あるいは、皿ネジ加工を施した頭部2aにシャンク(段部)2cを介して雄ネジ部2dを備えるものである。
締結体構造1において、モジュールネジ2と、形状記憶合金製ワッシャ3と、締結部品10のネジ用孔11と、設置部20との関係は、図2(a)、(b)に示す配置と寸法とになっている。すなわち、締結部品10のネジ用孔11の直径D2は、モジュールネジ2の頭部2aの直径(外径)D1より大きく、形状記憶合金製ワッシャ3の外径D3より小さく形成されている。そして、形状記憶合金製ワッシャ3の内径は、常温締結時においてモジュールネジ2の頭部2aの直径D1より小さくなるように形成されている。
また、設置部20に形成された雌ネジ部21は、モジュールネジ2の雄ネジ部2dが螺合自在になるように形成されている。なお、図2(b)に示すように、形状記憶合金製ワッシャ3は、所定温度以上に加熱されると、ワッシャ内径がモジュールネジ2の頭部2aの外径D1より大きくなるように予め記憶させてある。
図1および図2(a)に示すように、モジュールネジ2は、皿ネジ加工を施した頭部2aと、この頭部2aに連続して形成されたシャンク2cと、このシャンク2cに連続して形成された雄ネジ部2dとを備えている。
モジュールネジ2の頭部2aは、後記する締結部品10のネジ用孔11の直径より小さい直径に形成されている。また、この頭部2aには、その頭部下面に皿ネジ加工により形成された傾斜面2bが形成されており、傾斜角度(皿角)θは、広い締め付けトルク幅(例えば、雄ネジ径4mmのネジ(M4)の場合、1.1〜1.37[N.m])で部材を締結させると共に、解体時には形状記憶合金製ワッシャ3が容易に抜け出せるように設定されている。具体的には、頭部2aの傾斜面の傾斜角度(皿角)θは、90〜175度の範囲となるように設けられている。頭部2aの傾斜面2bは、その傾斜角度θが前記の範囲内であると、形状記憶合金製ワッシャ3を介して所定の締付力をかけて締結状態にすることができる。また、解体時に、形状記憶合金製ワッシャ3が容易に取り外しやすくなる。したがって、頭部2aは、その傾斜角度θを90〜175度の範囲に設定している。なお、傾斜角度θは、100〜170度であることがさらに望ましく、110〜150の範囲であることがより好ましい。
また、図3(a)、(b)に示すように、モジュールネジ2の頭部2aの傾斜面2bは、ここでは頭部2aの頭部下面において全面となるように形成されている。そして、この傾斜面2bには、凹凸部5が設けられている。この凹凸部5は、頭部下面の周縁から中央(あるいは中央から周縁)に向かって放射状に一定幅で三角形状の凸部5aおよび凹部5bが形成されている。なお、凹凸部5は、ここでは、凸部5aおよび凹部5bが頭部下面の周方向に連続して形成している。そして、凹凸部5は、凸部5aの頂部から凹部5bの底部までの高さ寸法h1を、ここでは0.05〜0.15mmの範囲で設定している。なお、凸部5aの周方向の数は、特に限定されないが、12〜42山(特に好ましい範囲は20〜36山)の範囲として設定している。また、凸部5aは、一定の高さで頭部下面の周縁から中央に向かって形成されている。このような頭部2aの傾斜面2bに凹凸部5を形成したモジュールネジ2は、圧造成形によって製造することができる。
シャンク2cは、頭部2aと雄ネジ部2dとの間に形成されており、雄ネジ部2dの直径より大きく、頭部2aの直径より小さく形成されている。このシャンク2cは、モジュールネジ2を締付ける作業を行う場合に、形状記憶合金製ワッシャ3を挿通して形状記憶合金製ワッシャ3が抜け落ちないようにするためのものであると共に、モジュールネジ2の軸部分の中央に形状記憶合金製ワッシャ3が配置されるように位置決めするためのものである。なお、図示していないが、シャンク2cの下端に「つば」あるいは「爪」を設ける構成にすることで、形状記憶合金製ワッシャ3の仮取付けが容易になる。
雄ネジ部2dは、後記する設置部20に設けた雌ネジ部21と対として使用されるものである。この雄ネジ部2dは、その先端が尖がるように形成されている。
図1および図2(a)に示すように、形状記憶合金製ワッシャ3は、環状の一部に切り込みが形成され、その切り込みの左右となるワッシャ腕部が離間できる形状に形成されている。なお、形状記憶合金製ワッシャ3は、ここでは、ほぼC字形状に加工して形成されている。そして、形状記憶合金製ワッシャ3は、その材料の形状復元温度以上では、その内径が頭部2aの外径よりも大きな復元状態となるように構成されている。そして、締結時には、後記する締結部品10のネジ用孔11の直径D2に対して、ワッシャ内径部が小さく、かつ、ワッシャ外径部が大きく形成されている。そして、形状記憶合金製ワッシャ3は、モジュールネジ2の頭部2aの直径D1より、ワッシャ内径部が小さく、かつ、ワッシャ外径部が大きく、常温締結状態における最外径の直径がD3であり、ワッシャ内径部の直径がD1より小さくなる幅寸法を備えるように形成されている。この形状記憶合金製ワッシャ3は、ワッシャ腕部の位置が上下方向に互い違いとなるように形成してスプリング作用を発揮できるように形成されていてもよい。形状記憶合金製ワッシャ3は、常温ではマルテンサイト相を呈して容易に変形でき、変態温度(マルテンサイト変態温度)以上ではオーステナイト相を呈して記憶された形状に回復する性質を備えており、必要とする変態温度に応じて各種の金属の混合割合を調整した合金組成物が使用されている。
形状記憶合金製ワッシャ3に使用される好ましい形状記憶合金としては、Ti−Ni合金等が挙げられ、この合金中に含まれるNi含有量は49.5at%〜51.0at%(原子パーセント)が好適である。また、このTi−Ni合金に、Cu、Fe、Cr、V、Nb、Co等のいずれか一種以上を10at%以下の量で含有させた合金であってもよく、例えば、Ti−Ni−Cu合金が挙げられる。さらに、Cu−Al−Ni、Cu−Zn−Al、Cu−Al−Ni−Mn−Ti、Cu−Al−Mn、Cu−Zn等のCu系合金であってもよい。その他に、Au−Cd、In−Ti、Fe−Pt等の合金も使用可能である。
形状記憶合金製ワッシャ3にTi−Ni合金を使用するときには、変態温度以上の温度である400〜500℃(例えば450℃)で、内径がD1(図2参照)以上になるように形状記憶処理を行い(例えば、環状体に切り欠き[隙間]を形成したC字形状や弧状にする)、室温(常温)で締結時に必要なD1よりも小さな所定の内径形状に加圧加工する(例えば、切り欠き[隙間]を狭め内径がD1以下になるようなC字形状にする)。形状記憶合金製ワッシャ3は、例えば、マルテンサイト変態温度が75〜100℃である形状記憶合金の場合、この形状記憶合金を75〜100℃以上の温度に加熱すれば、記憶させた形状、つまり、図2(b)に示すように、ワッシャ腕部間の距離を大きくして、頭部2aの直径より大きなワッシャ内径へと復元する。
締結部品10は、モジュールネジ2の頭部2a直径D1より大きく形成した直径D2のネジ用孔11を備えている。ここで使用される締結部品10は、金属で形成されたものや、合成樹脂で形成されたものであり、その表面に塗装、防錆等の表面処理がなされていても構わない。なお、締結部品10は、ネジ用孔11の周面に、形状記憶合金製ワッシャ3の下面に当接する孔周面12を設定している。
設置部20は、締結部品10をモジュールネジ2により締結する部位または部品であり、モジュールネジ2の雄ネジ部2dに対応する雌ネジ部21が形成されている。
雌ネジ部21は、筒部材の内側にネジが形成されている構成や、あるいは、設置部20の部材に雌ネジ部が直接形成されている構成である。この雌ネジ部21は、図2では、モジュールネジ2の雄ネジ部2dの長さ寸法より長く形成されているが、その長さ寸法は雄ネジ部2dより短い場合や、あるいは、同等であっても構わない。なお、タッピングネジを使用する場合には、設置部20には雌ネジ部21を設けない構成となる。
つぎに、締結体構造1の締結手順および分解手順を図4(a)〜(d)を中心に、図2を適宜参照して説明する。
はじめに、図4(a)に示すように、設置部20の雌ネジ部21に合わせて、締結部品10のネジ用孔11を連通する配置状態にする。
そして、図4(b)に示すように、モジュールネジ2に形状記憶合金製ワッシャ3が挿入し係合しているネジ部材4を用いて設置部20に締結部品10をネジ止めする。ネジ止めするときに、形状記憶合金製ワッシャ3が、モジュールネジ2のシャンク2cに係合している状態であると締結時の作業性が良好になる。
図4(c)、(d)に示すように、モジュールネジ2は、手動あるいはロボットハンド等によりドライバDrで捩じ込まれる。このとき、雄ネジ径が4mm(M4)以下のモジュールネジ2によって締付ける場合、締結力(締付トルク)として、通常は0.9〜1.37(N.m)の範囲で行われ、好ましくは1.0〜1.25(N.m)、さらに好ましくは1.0〜1.20(N.m)の範囲となる場合が多い。
締結体構造1では、モジュールネジ2がドライバDrにより締められるときに、モジュールネジ2の頭部2aの下面に形成されている凹凸部5が、形状記憶合金製ワッシャ3の当接する部分に係合した(引っ掛かった)状態となることで、モジュールネジ2と形状記憶合金製ワッシャ3とが供回りして、形状記憶合金製ワッシャ3が拡がろうとする力を、抑えようとする。つまり、モジュールネジ2の捩じ込まれるときの回転する力を形状記憶合金製ワッシャ3に与えないようにして、形状記憶合金製ワッシャ3のワッシャ腕部が拡がるのを防止している。そのため、締結体構造1では、モジュールネジ2と形状記憶合金製ワッシャ3とが凹凸部5により同時に回転して、形状記憶合金製ワッシャ3が締結部品10の孔周面12に押し付けられ、ワッシャ腕部が拡がることなくモジュールネジ2による強固な締結を実現することになる。
つぎに、部品を解体する場合、図4(e)に示すように、部品を解体する作業時に、締結体構造1を形状記憶合金製ワッシャ3が備えるマルテンサイト変態温度より高い所定温度以上の環境に置く。例えば、熱風や過熱蒸気を形状記憶合金製ワッシャ3の近傍に、あるいは形状記憶合金製ワッシャ3に向けて吹きかけると、形状記憶合金製ワッシャ3が記憶していた形状に戻ろうとして、ワッシャ内径部がモジュールネジ2の頭部2aの直径より大きくなるようにワッシャ腕部を拡げる状態となる。
そのため、図4(f)に示すように、形状記憶合金製ワッシャ3は、モジュールネジ2の頭部2aから外れる。
そして、図4(g)に示すように、設置箇所全部の形状記憶合金製ワッシャ3(図では一つのみ記載)が外れることで、締結部品10が設置部20より外れる状態となり、設置部20に対して締結部品10が分離した状態となる。
あとは、モジュールネジ2を設置部20からドライバDr等により回転させて取り外すことで、モジュールネジ2、形状記憶合金製ワッシャ3、締結部品10および設置部20が分解状態となる。あるいは、設置部20が合成樹脂製の場合には、モジュールネジ2が付いたままの設置部20を機械粉砕し、その後にモジュールネジ2を粉砕物の中から回収してもよい。
以上説明したように、モジュールネジ2の頭部下面に形成した凹凸部5により、形状記憶合金製ワッシャ3のワッシャ腕部を拡がらせることなく、所望の締付けトルクで設置部20に締結部品10を締結できると共に、解体時に形状記憶合金製ワッシャ3をモジュールネジ2から離脱させて、締結部品10の取り外しを容易にすることができる。
以上説明したように、締結体構造1は、モジュールネジ2の頭部下面となる傾斜面に凹凸部5を設けているので、締結するときにモジュールネジ2と形状記憶合金製ワッシャ3が供回りをして、ワッシャ腕部を拡がらせる力を形状記憶合金製ワッシャ3に与え難くなっている。したがって、高い締付けトルクを締結作業時に適用しても、解体時の解体性を確保した状態で締結することが可能となる。
なお、締結体構造1に使用される凹凸部5の形状は、凸部5aおよび凹部5bの形状が共に三角形状として頭部の周方向に一定幅で連続する構成として説明したが、例えば、図5〜図9に示す構成としても構わない。なお、図5〜図9においてすでに説明した構成は同じ符号を付して説明を省略する。
すなわち、図5(a)に示すように、台形状の凸部5cおよび凹部5dが頭部2aの周方向に連続する構成とすることや、図5(b)に示すように、三角形の頂点を垂直より所定角度斜めに立ち上げた形状となる鋸目状の凸部5eおよびその凸部5eの間となる凹部5fが頭部2aの周方向に連続する構成であってもよい。このように、凸部5c,5eには、エッジ(角部分)が形成されるような形状であれば構わない。さらに、凸部5eと凹部5fが異なる形状(例えば、凹部が平坦部)となっていても良い。
また、凹凸部5の同形状で形成される凸部5aと凹部5bとの間隔は、図3に示すように等間隔であってもよいし、図6に示す構成であっても構わない。すなわち、図6(a)に示すように、凸部5aと凹部5bとが平坦部7を介して一定間隔で形成されることや、あるいは、図6(b)に示すように、凸部5aを平坦部7で独立して形成し、かつ、凸部5aと凹部5bとを連続させ平坦部7により間隔を開けるように構成しても構わない。このように凸部5aおよび凹部5bの形状が同じ形状であるとした場合に、平坦部7を介して凸部5aを独立して所定間隔ごとに形成することや、あるいは、凸部5aと凹部5bとを平坦部7を介して所定間隔ごとに形成することや、それらの組み合わせとして形成することであっても構わない。なお、頭部2aの内周側から外周側に向かって形成された凸部5aは、所定角度以上で交差するようにバッテン形状に形成した場合、解体時に形状記憶合金製ワッシャ3がその交差した凸部(図示せず)に引っ掛かり取り外し難くなるので好ましくない。
さらに、凹凸部5の形成方向は、図3では、頭部2aの中央から周縁に向かって、かつ、頭部2aの周方向に連続して形成する構成として説明したが、図7に示すような構成であっても構わない。すなわち、図7(a)に示すように、頭部2aの頭部下面に形成される凹凸部15は、頭部2aの中央から周縁に向かって所定傾斜角度に螺旋状に形成されることや、また、図7(b)に示すように、凹凸部25は、頭部2aの中央から周縁に向かって放射状の凹部(あるいは凸部25a)25bと、この放射状の凹部(あるいは凸部25a)25bの左右に線対称で、その中央となる凹部25bから周縁に向かうに従って離間する方向に所定角度で配置される凸部(あるいは凹部25b)25aを、頭部2aの周方向に設ける構成であってもよい。このように凹凸部15,25の形成方向は、頭部2aと供回りする方向で、かつ、解体時に形状記憶合金製ワッシャのワッシャ腕部が拡がる動作に対して結果的に邪魔にならない方向であれば構わない。
そして、凸部5aおよび凹部5bの設置長さは、図3では、シャンク2cから頭部2aの周縁まで連続して一定幅で設けられているが、図8に示すような構成であっても構わない。すなわち、図8(a)に示すように、形状記憶合金製ワッシャ3に当接する頭部下面に形成されるように、凸部35aを形成する構成としている。つまり、凸部35aは、頭部2aのシャンク2c側と頭部2aの周縁側の間で、頭部2aの中央から周縁に向かって放射状に形成する構成としてもよい。また、図8(b)に示すように、凸部45aは、頭部2aの下面でシャンク2c側となる周方向の環状エリアと、周縁側の周方向となる環状エリアと、シャンク2c側の環状エリアと周縁側の環状エリアとの間となる環状エリアの3つの環状エリアごとに配置されている。そして、凸部45aは、頭部2aの周方向に対して螺旋状に配置した状態となるように構成しても構わない。なお、図8では、平坦部を凹部35b,45bとしている。このように凸部35a,45aおよび凹部35b,45bの設置長さは、頭部2aと供回りする方向で、かつ、解体時に形状記憶合金製ワッシャ3のワッシャ腕部が拡がる動作に対して結果的に邪魔にならない設置長さであれば構わない。
また、図3では、凹凸部5の頭部2aの中央から周縁に向かって形成される幅は、一定間隔として説明したが、図9に示すような構成であっても構わない。すなわち、図9に示すように、凹凸部55は、断面三角形状の凸部55aと、平坦部となる凹部55bとが交互に周方向に形成されている。そして、凸部55aは、シャンク2c側から周縁に向かって幅寸法および高さ寸法が小さくなるように形成されている。また、ここでは、二つの凸部55a,55aの間の平坦部を凹部55bとしている。
以上、図5ないし図9を参照して説明したように、凹凸部の構成は、凸部と凹部とが内径側から外径側に向かって形成されると共に、周方向に沿って設置されている。そして、締結部品10を高いトルク値で締結する際に、凸部のエッジ部分により形状記憶合金製ワッシャ3に係合して(ひっかかり)、モジュールネジをドライバ等により捩じ込むときに供回りする状態となって、確実に締結でき、かつ、解体時に形状記憶合金製ワッシャ3がモジュールネジ2から外れやすい状態であれば、その構成を限定するものではない。
また、図1〜図9の説明では、ネジ2の頭部2aの傾斜面2bに凹凸部5を設ける構成として説明したが、頭部2aに形成する代わりに、図10に示すように、ネジ2の頭部2aに当接する形状記憶合金製ワッシャ3のネジ当接面51に形成した凹凸部50としても構わない。形状記憶合金製ワッシャ3に凹凸部50を設ける場合には、断面が三角形状の切込みをワッシャ周方向に放射状に形成して凹部50bとし、その凹部50b、50bの間を凸部50aとしている。
なお、ここでは、凹部50bを形成することで、凸部50aを結果として形成したが、形状記憶合金製ワッシャ3のネジ当接面51に凸部50aを突起として形成する構成(図示せず)としても構わない。そして、図5〜図9に示したように、凸部50aおよび凹部50bは、その形状、設置間隔、設置幅、設置長さは、モジュールネジ2と供回りして締結部品10を設置部20に固定でき、かつ、解体時に、形状記憶合金製ワッシャ3が頭部2aから離脱できる構成であれば、特に限定されるものではない。
さらに、ネジ2はその先端を先尖りとして説明したが、先端の形状は平坦あるいは曲面等の形状であってもよく、特に限定されるものではない。また、締結体構造1は、モジュールネジ2を使用する例として説明したが、タッピングネジであっても構わない。
つぎに、実施例を通して本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
S45C相当焼き入れ鋼で作成した、長さ80×幅30mm×厚み10mmの鋼板を用意し、その鋼板に、次のような穴を10箇所等間隔に穿孔してテストピースとした。その鋼板の上部深さ4mmの位置まで穴径φ7.0mmのザグリを設け、その下部にM4.0の雌ネジを加工した。モジュールネジ2は、頭部2aが6.5mmで傾斜角度が20度(皿角140度)の頭部下面に、図3(a)、(b)に示すように、凹凸部5をローレット加工により形成した。このときのモジュールネジ2の頭部下面の周方向における凸部5aは、その数を36山とし、その高さh1を0.1mmとした。また、モジュールネジ2の段部(シャンク)の径は、5mmとし、雄ネジ部長さ10mmとしたものを使用した。
そして、変態温度が88℃のTi−Ni合金を、通常の引き抜き加工によって線材へと成形し、その後、線材の上下を圧延機で圧延してワイヤーとした。さらに、その後プレス等により平面が1.8mmで側面が1.2mmの断面扁平なワイヤーとし、そのワイヤーを丸めてC字型に加工して、形状記憶合金製ワッシャ3とした。形成した形状記憶合金製ワッシャ3は、モジュールネジの段部(シャンク)に挿入して係合させた状態で、使用した。
そして、テストピースに10ヶ所設けた各穴に形状記憶合金製ワッシャ3を係合した状態のモジュールネジ2を1.1N.m(30箇所)および1.37N.m(10箇所)のトルク値で締め付け、締結状態を観察した。
その結果を表1に示す。表1に示すように、30箇所および10箇所のすべての位置で、ワッシャ腕部の拡がりが初期設定から0.3mm以下に収まり、確実な締結状態が実現した。したがって、モジュールネジの頭部下面に凹凸部5を形成すると、モジュールネジを強いトルクで締付けても、強固に締結することができた。
なお、比較例としては、頭部2aの傾斜面2bに凹凸部5を形成しなかった以外は、前記実施例と同じ構成のネジを用いて締結テストを10箇所において行った。その結果、いずれの箇所においてもモジュールネジを捩じ込んだときに形状記憶合金製ワッシャ3のワッシャ腕部が拡がり強固な締結状態を実現できなかった。
Figure 0005099548
また、締結した形状記憶合金製ワッシャにドライヤにより100℃の熱風を吹きつけ、形状記憶合金製ワッシャ3が頭部2aより完全に離脱するかを確認した。なお、完全に離脱したものを「○」とし、また、完全に離脱しないでテストピースのネジ用孔とモジュールネジ2の間に落ち込み挟まったものを「△」とし、頭部2aから離脱しなかったものを「×」とした。なお、表1において「△」は、50%の合格率として評価した。
表1に示すように、ほとんどの形状記憶合金製ワッシャ3が加熱時に頭部2aから離脱する状態になった。このように、モジュールネジ2の頭部下面に凹凸部5を形成することで、締結時には所定締付けトルクで締結でき、さらに、加熱時には形状記憶合金製ワッシャ3を頭部2aから確実に離脱させることができる。
なお、前記した説明では、モジュールネジ2においてシャンク(段部)2cを設けた構成で説明したが、このシャンク2cがない状態のネジであっても構わない。
本発明に係る締結体構造を模式的に示す分解斜視図である。 (a)、(b)は、本発明に係る締結体構造の断面図および分解した状態を示す断面図である。 (a)は、本発明に係る締結体構造に用いるモジュールネジの頭部下面を一部断面にして示す底面図、(b)は本発明に係る締結体構造に用いるモジュールネジの頭部を切欠いて示す側面図である。 (a)〜(g)は、本発明に係る締結体構造の締結手順および分解手順について一部を切り欠いて示す側面図あるいは斜視図である。 (a)、(b)は、本発明に係る締結体構造の凹凸部の他の構成を模式的に示す模式図である。 (a)、(b)は、本発明に係る締結体構造の凹凸部の凸部あるいは凸部と凹部の設置間隔の他の構成を模式的に示す模式図である。 (a)、(b)は、本発明に係る締結体構造の凹凸部における形成方向を一部断面にして模式的に示す底面図である。 (a)、(b)は、本発明に係る締結体構造の凹凸部における凸部の設置長さの他の構成を一部断面にして模式的に示す底面図である。 本発明に係る締結体構造の凹凸部における凸部の設置幅についての他の構成を一部断面にして模式的に示す底面図である。 締結体構造の他の構成を模式的に示す分解斜視図である。
符号の説明
1 締結体構造
2 モジュールネジ(ネジ)
2a 頭部
2b 傾斜面
2c シャンク
2d 雄ネジ部
3 形状記憶合金製ワッシャ
4 ネジ部材
5 凹凸部
5a 凸部
5b 凹部
10 締結部品
11 ネジ用孔
12 孔周面
20 設置部
21 雌ネジ部

Claims (3)

  1. 設置部に設けられた雌ネジ部と対で使用される雄ネジ部の一端側に設けられた皿ネジ形状の頭部を有するネジと、このネジの雄ネジ部に対応した寸法で、かつ環状の一部が切り離された形状の形状記憶合金製ワッシャと、を備えるネジ部材を使用して、前記設置部に締結部品を締結する締結体構造であって、
    前記形状記憶合金製ワッシャは、その材料の形状復元温度以上では内径が前記ネジの頭部の外径よりも大きな復元形状となるように形成されており、
    前記締結部品は、ネジ用孔を有し、前記ネジ用孔が前記ネジの頭部より大きな直径で、かつ、前記形状記憶合金製ワッシャの外径より小さな直径に形成されており、
    前記形状記憶合金製ワッシャに当接する前記ネジの頭部下面に形成された傾斜面、または、前記ネジに当接する前記形状記憶合金製ワッシャのネジ当接面に、凹凸部が設けられており、
    前記凹凸部は、前記ネジの頭部の内径側から外径側に向かって、または、形状記憶合金製ワッシャの内径側から外径側に向かって、形成されていることを特徴とする締結体構造。
  2. 前記ネジは、頭部と雄ネジ部との間に、前記雄ネジ部の直径より大きく、かつ、前記頭部の直径より小さな段部を有することを特徴とする請求項1に記載の締結体構造
  3. 前記凹凸部は、前記ネジの頭部下面または形状記憶合金製ワッシャの中央から周縁に向かって放射状に形成され、かつ、前記ネジの頭部下面または形状記憶合金製ワッシャの周方向に凹部および凸部が交互に連続していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の締結体構造。
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