JP5098054B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明はR,G,Bの3原色フィルタがモザイク状に配置された単板撮像素子にて撮像した画像信号を処理する技術に関する。
デジタルカメラ等に利用されている単板撮像系では、画素毎に異なる色フィルタを装着した単板撮像素子を用いており、素子からの出力画像においては、各画素につき一種類の色成分値しか得られない。その結果、カラーデジタル画像を生成するために、各画素で欠落している色成分値を補う補間処理が必要となる。補間処理を行なう際には、処理方法を工夫しないと最終的なカラー画像にぼけや偽色などの劣化が生じる。そのため、従来より種々の方法が提案されている。
図1は、特許文献1に記載されたエッジ検出に基づく従来例を示す説明図である。この従来例においては、図2( a )に示す色フィルタ配置を持つ単板Bayer配列撮像素子を対象としている。この撮像素子に対し、図2( a )に示すように注目画素であるR22の周囲に十字状の近傍をとり、注目画素に対する水平方向と垂直方向のGに対する補間値Gh、Gvを式(1)に示されているように推定する。
Figure 0005098054
次に、水平、垂直どちらの方向に段差が多いかを示す評価値dH、dVを、式(2)と計算し、評価値が小さく、より平坦と判断された方向の補間値を用いる。
Figure 0005098054
ここで、|x|はxの絶対値を表す。
また、特許文献2では単板撮像素子からの画像信号に対し、色信号毎の人の視覚感度を考慮し、色信号毎に異なる補間処理を適用する例が示されている。これは色信号R,G,Bに関して、B信号は相対的に視覚感度に対しての寄与度が低いため、B信号に対し、補間精度は低いが処理が単純な二アレストネイバー補間を適用することで処理速度を高め、R,G信号に対してはより高画質なバイキュービック補間を適用することで、画質を維持しつつ、全体として処理速度を向上させる方式が開示されている。
特開平8−298669号 特開2000−151989号 Jean-Francois Aujol, Guy Gilboa, Tony Chan & Stanley Osher,Structure-Texture Image Decomposition--Modeling, Algorithms, and Parameter Selection, International Journal of Computer Vision, Volume 67, Issue 1 (April 2006) Pages: 111 - 136 Year of Publication: 2006 小松, 齋藤, "超解像手法を用いたデモザイキング方の提案" 2004IMPS, I-4.07, 2004
特許文献1においては、原画像信号から補間値を求めており、大域的なエッジ構造と、微細な振動成分を表すテクスチャ成分、あるいはノイズ成分が重畳されている領域においては、補間精度が低下してしまうという問題がある。また、評価値の算出に際しても同様の問題により、正確な評価値の算出が困難となる。
特許文献2においても、同様に各色信号に大域的なエッジ構造と、微細な振動成分を表すテクスチャ成分、あるいはノイズ成分が混合され、それらが重畳されている領域において補間精度が低下し、エッジ部の偽色やリンギングが発生するという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、原画像信号から抽出した大域的なエッジ構造に対応する骨格成分、および微細な振動成分に対応するテクスチャ成分のそれぞれに最適な補間処理を施すことで、高精度な補間処理を可能とする撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて一つ以上欠落している映像信号を処理する画像処理装置において、前記色信号に対し、骨格成分である第1成分および前記色信号と前記第1成分間の残差から得られる第2成分を含む複数の成分に分離する成分分離手段と、前記色信号の前記第1成分に対し、色信号が欠落している画素位置における前記第1成分を補間する第1の補間手段と、前記色信号の前記第2成分に対し、色信号が欠落している画素位置における前記第2成分を補間する第2の補間手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、第1成分と第2成分に分離し、成分別に各成分の特性を考慮した最適な補間処理を適用することにより、高品質な補間処理が可能となる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
第1の実施形態
図1は本発明の第1の実施形態に係る撮像装置のシステム構成図であり、光学系101、固体撮像素子102、A/D変換部103(以下、A/D103)、成分分離部104、バッファ105、ノイズ推定部106、ノイズ低減部107、第1補間部108、エッジ方向判別部109、第2補間部110、信号処理部111、成分合成部112、出力部113、システムコントローラ100からなる。
固体撮像素子102はA/D103を介して成分分離部104へ接続されている。成分分離部104はバッファ105へ接続されている。バッファ105は第1補間部108、ノイズ推定部106、ノイズ低減部107へ接続されている。ノイズ推定部106はノイズ低減部107へ接続されている。第1補間部108はエッジ方向判別部109、信号処理部111に接続されている。ノイズ低減部107、エッジ方向判別部109は第2補間部110へ接続されている。信号処理部111、第2補間部110は成分合成部112へ接続されている。成分合成部112は出力部113へ接続されている。各処理部はシステムコントローラ100と双方向に接続され制御される。
図1において処理の流れを説明する。
固体撮像素子102はシステムコントローラ100の制御に基づき、光学系101を通して固体撮像素子102面上に結像した光学像をアナログ画像信号として出力する。前記アナログ画像信号はA/D103へ転送される。
なお、本実施形態においては、固体撮像素子102は図2(a)に示すBayer型原色フィルタを前面に配置した単板撮像素子を想定している(図2(a)は例として5×5画素領域を表記している)。ここで、Rij、Gij、Bijはそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の画素を表し、i、j(i,j=0,…,4)はそれぞれX方向、Y方向の座標を表している。
Bayer型原色フィルタは2×2画素の画素配列(R00,G01,G10,B11)を基本単位としており、緑(G)の色フィルタG01,G10が対角方向に2画素配置され、残りの対角方向の一方に赤(R)の色フィルタR00が一つ、他方に青(B)の色フィルタB11が一つ、それぞれ配置されたものとなっている。
A/D103は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号である原画像信号Iは成分分離部104へ転送される。
成分分離部104では、原画像信号Iの色成分毎に第1成分Uと第2成分Vに分解する。第1成分Uは、平坦成分(緩やかに変化する成分)とエッジ成分を含む原画像信号Iの骨格成分(幾何学的画像構造)であり、第2成分Vは、テクスチャの様な細かい構造成分とノイズを含む、原画像信号Iに対する第1成分Uの残差成分である。
なお、ここでは、説明を簡単にするために、原画像信号Iを2成分に分離する場合について説明するが、3成分以上に分離することも可能である。画像の成分分離の方法には加算型分離と乗算型分離があり、その詳細については後述する。
分離された第1成分Uはバッファ105を介して第1補間部108、ノイズ推定部106へ転送され、第2成分Vはバッファ105を介してノイズ低減部107へ転送される。
第1補間部108では第1成分Uに対して、Total-Variationの最適化に基づくデモザイキング手法を適用する。これにより第1成分に含まれる大域的なエッジ構造に対し、エッジの先鋭度を高め、リンギング歪みを抑えた高精度な補間処理を行うことが可能となる。補間処理の詳細は後述する。補間後の第1成分Uはエッジ方向判別部109、信号処理部111に転送される。
エッジ方向判別部109では、第1成分Uに基づきエッジ方向を判別する。エッジ方向判別結果は第2補間部110に転送される。方向判別処理の詳細については後述する。
ノイズ推定部106では、図4に示す信号レベル−ノイズ分散モデル(以下、ノイズモデル)またはその近似データを参照して、画素毎に第1成分Uの信号レベルに対応する第2成分Vに含まれるノイズ量σを推定する。第1成分Uは原画像信号Iの大域的なエッジ構造に対応する骨格成分であるので、第1成分Uの信号レベルから得られるノイズ量σは、原画像信号Iに含まれていたノイズ量σにほぼ等しく、原画像信号Iに含まれるノイズ量σは第2成分Vに含まれるノイズ成分として分離される。すなわち第1成分Uの信号レベルに基づきノイズモデルを参照することで、第2成分Vに含まれるノイズ量を推定することが可能である。ノイズ量推定の詳細については後述する。推定したノイズ量σはノイズ低減部107へ転送される。
ノイズ低減部107では、バッファ105を介して第2成分Vを、ノイズ推定部106からノイズ量σを取得する。次に第2成分Vに対してノイズ量σに基づく軟判定閾値処理(以下、コアリング処理)を行うことでノイズ低減処理を行う。
ここで、コアリング処理とは、典型的には、入力信号が下限閾値、上限閾値により設定されたコアリング範囲以内に属する場合に、その信号値を一律ゼロとし、コアリング範囲を外れる場合には閾値だけ減算、または加算した信号値とするような処理をさしており、本実施形態においては下限閾値、上限閾値をノイズ量σにより制御することで、ノイズ量σに応じたノイズ低減処理を実現している。コアリング処理の詳細については後述する。ノイズ低減後の第2成分Vは第2補間部110へ転送される。
第2補間部110では、ノイズ低減部107からノイズ低減処理後の第2成分Vを、エッジ方向判別部109からエッジ方向を取得し、第2成分Vに対し、エッジ方向に基づく方向別補間処理を行う。補間処理の詳細は後述する。
補間処理後の第2成分Vは成分合成部112へ転送される。
信号処理部111では、補間処理後の第1成分Uに対してWB補正、γ補正、色強調処理等の所定の信号処理を施した後、処理後の第1成分Uを成分合成部112へ転送する。
成分合成部112では、補間処理および所定の信号処理がなされた後の第1成分Uと補間処理後の第2成分Vを所定の比率、例えば1:1の比率で合成し、合成画像I’を得る。合成画像I’は出力部113にて、フラッシュメモリ等で構成される記憶メディアに記録される。
(成分分解部)
次に成分分離部104において行う原画像信号Iの成分分離の詳細について説明する。
原画像信号Iから第1成分Uを抽出するとき、その基準として、平坦成分(緩やかに変化する成分)やエッジ成分を含む原画像信号Iの骨格成分が保持されるような処理を用いる。画像分解の手法には、上記の通り、加算型分離と乗算型分離があり、以下各手法について順に説明する。
加算型分離
加算型分離では、原画像信号Iが式(3)で示すように、第1成分Uと第2成分Vの和として表される。
Figure 0005098054
ここでは、まず、有界変動関数とノルムを用いた分解方法を説明する。
分解を行うために、非特許文献1に記載のA2BC変分モデル(Aujol-Aubert-Blanc-Feraud-Chambolle model)を用いる。最適解として求められる第1成分Uの性質としては、不連続境界によって区分された複数の“滑らかな輝度変化の小部分領域”から構成された有界変動関数空間BV(Bounded Variation Function Space)としてモデル化され、第1成分Uのエネルギーは式(4)のTV(Total-Variation)ノルムJ(U)で定義される。
Figure 0005098054
一方、式(3)中の第2成分Vの関数空間は振動関数空間Gとモデル化される。振動関数空間Gは、振動母関数g1、g2によって式(5)のように表現された関数の空間であり、そのエネルギーは式(6)のGノルム‖V‖Gとして定義される。
Figure 0005098054
Figure 0005098054
原画像信号Iの分解問題は、エネルギー汎関数を最小化する式(7)の変分問題として定式化される。この変分問題は、ChambolleのProjection法によって解くことができる。
Figure 0005098054
これにより原画像信号Iから分解される第2成分Vはノイズの影響を受けるが、第1成分Uはノイズの影響をほとんど受けず、エッジを鈍らせることなく骨格成分(幾何学的画像構造)が抽出される。
その他の加算型分離方法の例としては、メジアンフィルタ、モホロジフィルタ等による適応的平滑化を行うようにしてもよい。以下、有界変動関数によらない加算型分離の方法の例を示す。
例1:第1成分Uを原画像信号Iにメジアンフィルタ処理した結果とし、第2成分Vを原画像信号Iに対する第1成分Uの残差とする方法
例2:第1成分Uを原画像信号Iに多値モホロジフィルタを掛けた結果とし、第2成分Vを原画像信号Iに対する第1成分Uの残差とする方法
例3:第1成分Uを原画像信号IにBilateral Filterを施した結果とし、第2成分Vを原画像信号Iに対する第1成分Uの残差とする方法
乗算型分離
続いて乗算型分離の方法について説明する。乗算型分離では、原画像信号Iが第1成分Uと第2成分Vの積によって表されるが、原画像信号Iを対数変換した対数原画像信号をfとすると、式(8)のように加算型分離問題に変換することができる。
Figure 0005098054
ここでは、前述と同様に有界変動関数とノルムを用いた分解方法を説明する。乗算型分離問題は対数領域において加算型分離と同様にA2BC変分モデルを用いて解くことができる。以下では、乗算型分離を前提として、対数領域におけるA2BC変分モデルについて簡単に述べる。
式(8)中の対数第1成分Uの関数空間は、前述の加算型分離モデルの第1成分Uと同様に不連続境界によって区分された複数の“滑らかな輝度変化の小部分領域”から構成された有界変動関数空間BV(Bounded Variation Function Space)としてモデル化され、対数第1成分Uのエネルギーは式(9)のTV(Total-Variation)ノルムJ(U)で定義される。
Figure 0005098054
一方、式(8)の対数第2成分Vの関数空間は、振動関数空間Gとモデル化される。振動関数空間Gは、振動母関数g1、g2によって式(10)のように表現された関数の空間であり、そのエネルギーは式(11)のGノルム‖V‖Gとして定義される。
Figure 0005098054
Figure 0005098054
したがって、対数原画像信号fの分解問題は、エネルギー汎関数を最小化する式(12)の変分問題として定式化される。
Figure 0005098054
これにより原画像信号Iから分解される第2成分Vはノイズの影響を受けているが、第1成分Uはノイズの影響をほとんど受けず、エッジを鈍らせることなく骨格成分(幾何学的画像構造)が抽出される。
ここで、加算型分離、乗算型分離ともに、色信号毎に独立に処理され、R信号、B信号に関しては、横方向にX軸を、縦方向にY軸を設定し、G信号に関しては、斜め45度方向にX軸を、斜め―45度方向にY軸を設定している。
図2(b)、(c)は、図2(a)に示すBayer配列の画像を成分分離した場合に生成される第1成分U、第2成分Vを示している。
ここで、Ruij、Guij、Buij(i,j=0,…,4)はそれぞれR、G、Bの第1成分を表し、Rvij、Gvij、Bvij(i,j=0,…,4)はそれぞれR、G、Bの第2成分を表している。
原画像信号I、第1成分U、第2成分Vのお互いに対応する位置における各画素値の関係は、加算型分離の場合Rij=Ruij+Rvijであり、乗算型分離の場合Rij=Ruij×Rvijとなっている。
成分分離後の第1成分U、および第2成分Vはバッファ105へ転送される。
(第1補間部)
次に第1補間部108における第1成分Uの補間処理について説明する。
第1成分Uはエッジや線などに対応する不連続跳躍を含んだ有界変動関数として分離された成分であり、線形補間法を適用すると、過度にエッジがぼけたり、リンギング歪みが発生したりする。これらのアーティファクトの発生を抑えるために、非特許文献2に記載のTV(Total-Variation)正則化を利用した超解像デモザイキング(以下、SD−TV)法を適用する。SD−TV法はTotal-Variation正則化を考慮することで、ナイキスト周波数以上の周波数成分についてもリンギング歪みの抑圧に有効な任意の成分が適宜付け加えることで有界変動関数を補間するため、ぼけた印象が少なくリンギング歪みの目立たないデモザイク画像が得られる。
SD−TV法は、式(13)に示すエネルギー汎関数を最小化する変分問題として定式化され、これを最小化した状態における第1成分Uがデモザイキング結果となる。
Figure 0005098054
ここでwがデモザイキング結果として出力される復元画像を、uがデモザイキング前の初期画像として入力される観測画像を、sは復元画像wに対するぼけ/ホールド積分作用素をナイキスト周波数帯域内に帯域制限した線形作用素を表している。
第1項の積分は復元画像wのTotal-Variationノルムを表しており、これはリンギングの発生を評価したエネルギー量を意味する。
第2項は観測画像uに対する復元画像wの忠実度を、画像のぼけとサブ標本化とを考慮して評価したエネルギー項である。
式(13)のエネルギー汎関数を復元画像wの各画素値に関して偏微分した値を零とすることで、Euler-Lagrange方程式が得られる。実際には、Euler-Lagrange方程式を、式(14)の時間発展方程式の形式に書き直し、反復計算により復元画像wを求める。
Figure 0005098054
以上の手法により、補間された第1成分Uはエッジ方向判別部109、信号処理部111へ転送される。
(ノイズ推定部)
次に、ノイズ推定部106におけるノイズ量の推定方法について説明する。
ノイズ推定部106では、第2成分Vに対する予め実測に基づき測定されたノイズモデルが記録され、ノイズモデルを参照することで、画素毎に第2成分Vの信号値に対するノイズ量σを推定する。
以下ノイズモデルについて説明する。
ノイズ量σは、A/D103変換直後の信号レベルL0に対して2次曲線的に増加する。これを特開2005−175718公報に開示されているように信号レベル−ノイズ分散モデル(ノイズモデル)を2次関数で表すと、式(15)が得られる。
Figure 0005098054
ここで、α、β、γは定数項である。
しかしながら、ノイズ量σは信号レベルだけではなく、素子の温度やゲインによっても変化する。図4は、一例として、ある温度tにおけるゲインに関連する3種類のISO感度(ゲイン)100、200、400に対するノイズ量σをプロットしている。ゲインに関連するISO感度により異なる曲線を描く。ゲインをg、温度をtとし、上記を考慮した形でノイズモデルの定式化を行うと式(16)と表すことができる。
Figure 0005098054
ここで、αgt、βgt、γgtはゲインg、温度tに応じて決まる定数項である。カラー映像信号の場合、このノイズモデルは各色信号に対して独立に適用することができる。
ノイズ推定部106には上記ノイズモデルがあらかじめ記録されており、これを用いて信号レベルに基づくノイズ量σの推定を行う。信号レベルには骨格成分である第1成分Uの信号レベルを用いることで、高精度な推定を行うことが可能となる。ここで得られるノイズ量σは、原画像信号Iに含まれていたノイズ量σ、すなわち原画像信号Iから分離された第2成分Vに含まれるノイズ量σにほぼ等しい。ノイズ量σはノイズ低減部107に転送される。
なお、ここでは画素毎にノイズ量を推定しているが、注目画素を含む局所領域毎にノイズ量を推定するようにしてもよい。
(ノイズ低減部)
次に、ノイズ低減部107の動作の詳細について説明する。
ノイズ低減部107ではノイズ推定部106により推定したノイズ量に基づき、画素毎に第2成分Vに対してコアリング処理によるノイズ低減処理を行う。
まず、ノイズ推定部106で推定したノイズ量σから式(17)により、コアリング上限幅T1、下限幅T2をノイズ量σに比例する値として設定する。
Figure 0005098054
ここで、kは所定の係数、例えば0.5である。
次に、バッファ105から第2成分Vを取得し、コアリング処理、すなわち処理前の信号値Aと、処理後の信号値Dの関係が式(18)、および図5のグラフで表される信号処理を行うことで、ノイズの低減を行う。
Figure 0005098054
ここで、Bは基準値であり、上限閾値C1はB+T1(T1>0)、下限閾値C2はB+T2(T2<0)としている。
図6(a),(b)はコアリング処理が行われる様子を示しており、図6(a)に示す1次元の信号値Aに対してコアリング処理を行うと、図6(b)に示す信号値Dが得られる。
ここで、一般に基準値Bには信号値Aの移動平均を用いるが、処理対象である第2成分Vは、原画像信号Iから骨格成分である第1成分Uを除いたものであるので、本実施形態においては基準値Bは0としている。
コアリング処理結果は第2補間部110へ転送される。
(エッジ方向判別部)
次に、エッジ方向判別部109の動作の詳細について説明する。
エッジ方向判別部109では、まず第1補間部108により補間された第1成分Uを取得した後、色信号毎に第1成分Uに対し、注目画素を中心とする所定サイズの矩形領域、例えば本実施形態では周囲5×5の画素ブロックを抽出する。なお、この領域のサイズは必要に応じて他のサイズにすることも可能である。続いて、抽出した画素ブロックに基づいて、方向別にエッジ方向を判定するための評価値を算出する。
図3は抽出した5×5の画素ブロックから方向を判別する様子を示した図である。
A00〜A44は、所定の色信号について抽出した画素ブロック内の各画素を示し、中心画素A22が注目画素位置に相当する。本実施形態では判別するエッジの方向を図3に示す方向1〜4の4方向としている。方向数については必要に応じて8方向等に増やすことも可能である。方向判別においては、方向1から方向4までについて、どれが最もエッジに沿った方向であるかを決定するため、それぞれの方向について評価値を計算する。評価値としては様々な物が考えられるが、本実施形態においては、式(19)の評価式に基づき算出した評価値E1〜E4を使用する。E1〜E4はそれぞれ方向1から方向4に対応した評価値である。
Figure 0005098054
エッジが存在する場合はこの評価値が大きくなり、エッジが存在しない場合には小さくなる特徴を有する。
エッジ方向判別部109はE1からE4の中で最小値を検出し、それに対応する方向はエッジが存在しないと判断することで、その方向をエッジに沿った方向と判定する。
検出したエッジ方向は第2補間部110へ転送される。
(第2補間部)
次に、第2補間部110の動作の詳細について説明する。
第2補間部110では、ノイズ低減部107からノイズ低減がなされた第2成分Vを取得した後、第2成分Vに対し、注目画素を中心とする所定サイズの矩形領域、例えば本実施形態では周囲5×5の画素ブロックを抽出する。
図2(c)は第2成分Vから抽出した5×5の画素ブロックを示した図である。Rvij、Gvij、Bvijはそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の第2成分Vの画素を表し、i、j(i,j=0,…,4)はそれぞれX方向、Y方向の座標を表している。まず、エッジ方向判別部109より注目画素の色信号に対応するエッジ方向を取得する。取得したエッジ方向に応じて、G信号の補間、すなわちR、またはBの位置におけるG信号の生成を行う。
以下、図2(c)の22の位置における欠落したG信号Gv22の生成過程を例として説明する。
取得したエッジ方向がE1である場合、水平方向にエッジが形成されていると判断されるため、式(20)に示される水平方向の補間処理によりGv22を生成する。
Figure 0005098054
取得したエッジ方向がE2である場合、垂直方向にエッジが形成されていると判断されるため、式(21)に示される垂直方向の補間処理によりGv22を生成する。
Figure 0005098054
取得したエッジ方向がE2、E4である場合、斜め45°、または−45°方向にエッジが形成されていると判断されるため、式(22)に示される等方的な補間処理によりGv22を生成する。
Figure 0005098054
以上の処理を欠落している全Gv画素に関して行う。
次に、上記の処理により全画素について画素値をもつG信号を生成した後、これを用いてR、B信号の欠落画素を補間処理により生成する。R、Bの補間は色差の線形補間により行う。
以下、図2(c)の12、23、13の位置における欠落したR信号Rv12、Rv23、Rv13の生成過程を例として説明する。
Rv12は式(23)に示される垂直方向の補間処理により生成される。
Figure 0005098054
Rv23は式(24)に示される水平方向の補間処理により生成される。
Figure 0005098054
Rv13は式(25)に示される等方的な補間処理により生成される。
Figure 0005098054
以上のように、色差信号(Rvij−Gvij)を線形補間することで、欠落した全Rv画素を生成する。
以上R信号の補間方法を示したが、欠落しているB信号の算出については上記のRをBに置き換えた同様の処理により求めることができる。補間処理後の第2成分Vは成分合成部112へ転送される。
続いて上記画像処理による作用効果について説明する。
上記画像処理によれば、第1成分Uと第2成分Vに分離し、成分別に各成分の特性を考慮した最適な補間処理を適用するようにしたことにより、高品質な補間処理が可能となる。
また、第2成分Vに対し、補間された第1成分Uの特徴(上記第1の実施形態では、先に補間された第1成分Uから判別されたエッジ方向)に応じた補間処理を行うようにしたことにより、先に補間された第1成分Uの特徴を考慮した補間処理を行うことができ、高品質な補間処理が可能となる。
また、第1成分Uの補間処理に際して、エッジ部のリンギングの発生をTotal-Variationにより簡潔に評価し、これを最適化するようにしたことにより、エッジ構造を維持した高精度な補間処理が可能となる。
また、補間後の第1成分Uと第2成分Vを合成することで、原画像信号Iに対し、成分毎の特徴に応じた最適な補間処理がなされた画像信号I’が得られる。
また、成分分離後の第2成分Vに対しノイズ低減を行うようにしたことにより、第1成分Uに含まれる大域的なエッジ構造に影響を与えない高精度なノイズ低減処理が可能となる。このとき、第2成分Vの局所領域毎に予めノイズ量を推定し、ノイズ量に基づくノイズ低減処理を行うようにしたので、第2成分Vの局所領域のノイズ付加の程度に応じた高精度なノイズ低減処理が可能となる。
なお、本実施形態における処理では、Bayer型原色フィルタにより撮像された画像信号を対象としているが、これに限定されるものではなく、所定のカラーフィルタ配列を用いて撮像された画像信号に対して適用することも可能である。
また、第1補間部108においてSD−TV法を、第2補間部110においてエッジ方向を考慮した線形補間処理を適用しているが、これに限定されるものではなく、バイキュービック補間法やニアレストネイバー補間法等、各成分の特徴や処理時間等を考慮した上で、既存の種々の補間処理手法を組み合わせ適用する構成とすることも可能である。
また、第2補間部110において、第1成分Uの特徴を表すパラメータとしてエッジ方向を算出し、これを利用した補間処理を行っているが、パラメータ(として利用する特徴量)はこれに限定されるものではなく、例えば第2成分Vに対し、第1成分Uから抽出したエッジ強度や、コントラスト、ヒストグラムや、色信号間の相互相関係数等の種々のパラメータを算出し、これを用いた補間処理を行う構成とすることも可能である。反対に第2補間部110の処理を、第1成分Uの特徴とは無関係に独立に処理する構成とすることも可能である。
さらに、第1の実施形態では、成分分離部104から成分合成部112までの処理をハードウェア処理により実現することを前提としているが、これらの処理をソフトウェア処理により実現してもよい。
図7は、成分分離部104から成分合成部112までの処理をソフトウェア処理により実現する場合のフローを示している。ソフトウェアはコンピュータのROM、RAM等の記憶装置に格納され、コンピュータのCPUによって実行される。
ステップS01では、原画像信号Iを第1成分Uと第2成分Vに分解する。
ステップS02では、第1成分Uに対してTotal-Variationに基づく補間処理を行う。
ステップS03では、第1成分Uに基づきエッジ方向を示す評価値を算出した後、評価値に基づきエッジ方向を判定する。
ステップS04では、第1成分Uの信号レベルに基づき第2成分Vに対するノイズ量σを推定する。
ステップS05では、第2成分Vに対してS04で推定したノイズ量σに基づくコアリング処理によるノイズ低減処理を行う。
ステップS06では、ノイズ低減後の第2成分Vに対してS03で判定したエッジ方向に基づき、補間処理を行う。
ステップS07では、補間処理後の第1成分Uに対してWB調整、γ補正、色強調処理等の所定の信号処理を施す。
ステップS08では、補間処理後の第1成分Uと補間処理後の第2成分Vを合成し、合成画像I’を得る。
このように成分分離部104から成分合成部112までの処理をソフトウェア処理により実現してもよく、ハードウェア処理により実現する場合と同じ作用効果が奏される。
第2の実施形態
図8は本発明の第2の実施形態に係る撮像装置のシステム構成図である。
基本構成は第1の実施形態例と同等であり、同一の構成には同一の名称と番号を割り当てている。以下、異なる部分のみ説明する。
本実施形態は、図1に示す第1の実施形態から、第1補間部108が第1補間部202に、第2補間部110が第2補間部201に置換された構成となっている。
ノイズ低減部107は第2補間部201に接続され、第2補間部201はエッジ方向判別部109、成分合成部112に接続されている。バッファ105、エッジ方向判別部109は第1補間部202に接続されている。第1補間部202は信号処理部111に接続されている。
第1の実施形態においては第1補間部108により補間された第1成分Uのエッジ方向に基づき、第2補間部110において第2成分Vの補間処理を行っていたが、第2の実施形態においては第2補間部201においてノイズ低減後の第2成分Vに対する補間処理を先に行い、補間処理後の第2成分Vから判定したエッジ方向に基づき、第1補間部202において第1成分の補間処理を行う点が異なる。
図8において処理の流れを説明する。
第1の実施形態と同様に、成分分離部104で分離された第1成分Uはバッファ105を介して第1補間部202、ノイズ推定部106に転送され、第2成分Vはバッファ105を介してノイズ低減部107へ転送される。ノイズ推定部106において推定されたノイズ量σに基づき、ノイズ低減部107において第2成分Vに対してノイズ低減処理が行われる。ノイズ低減後の第2成分Vは第2補間部201へ転送される。第2補間部201においては所定の補間処理がなされる。補間処理の詳細は後述する。補間後の第2成分Vはエッジ方向判別部109、成分合成部112に転送される。エッジ方向判別部109では、第2成分Vから第1の実施形態と同様の処理により、エッジ方向を判別し、これを第1補間部202へ転送する。ただし、第1の実施形態と異なり、第1成分Uに変えて、第2成分Vを入力して与え、第2成分Vに基づくエッジ方向の判別を行っている。
第1補間部202では、第1成分Uに対し、エッジ方向判別部109から転送されたエッジ方向に基づく補間処理を行った後、これを信号処理部111へ転送する。補間処理の詳細は後述する。
信号処理部111において、補間処理後の第1成分Uに対し所定の信号処理がなされた後、成分合成部112にて補間処理後の第2成分Vと合成され、出力部113にてフラッシュメモリ等で構成される記憶メディアに記録される。
(第2補間部)
次に、第2補間部201の動作の詳細について説明する。
第2補間部201では、ノイズ低減部107からノイズ低減がなされた第2成分Vを取得した後、第2成分Vに対し、注目画素を中心とする所定サイズの矩形領域、例えば本実施形態では周囲5×5の画素ブロックを抽出する。
図2(c)は第2成分Vから抽出した5×5の画素ブロックを示した図である。
まず、G信号の補間、すなわちR、またはBの位置におけるG信号の生成を行う。図2(c)の22の位置における欠落したG信号Gv22の生成過程を例として説明すると、Gv22は式(22)に示される線形補間処理により生成する。同様の処理を欠落している全Gv画素に関して行う。
上記の処理により全画素について画素値をもつG信号を生成したら、次に、これを用いてR、B信号の欠落画素を補間処理により生成する。R、Bの補間は色差の線形補間により行う。
図2(c)の12、23、13の位置における欠落したR信号Rv12、Rv23、Rv13の生成過程を例として説明すると、Rv12は式(23)に示される水平方向の補間処理により生成され、Rv23は式(24)に示される垂直方向の補間処理により生成され、Rv13は式(25)に示される等方的な補間処理により生成される。このように、色差信号(Rij−Gvij)を線形補間することで、欠落した全Rv画素を生成する。
以上R信号の補間方法を示したが、欠落しているB信号の算出については上記のRをBに置き換えた同様の処理により求めることができる。補間処理後の第2成分Vはエッジ方向判別部109、成分合成部112へ転送される。
(第1補間部(方向別補間))
次に、第1補間部202の動作の詳細について説明する。
第1補間部202では、まず第1成分Uに対し、注目画素を中心とする所定サイズの矩形領域、例えば本実施形態では周囲5×5の画素ブロックを抽出する。
図9は第1成分Uから抽出した7×7の画素ブロックを示した図である。Ruij、Guij、Buijはそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の第1成分Uの画素を表している。
まず、エッジ方向判別部109より注目画素の色信号に対応するエッジ方向を取得する。取得したエッジ方向に応じて、G信号の補間、すなわちR、またはBの位置におけるG信号の生成を行う。
以下、図9の33の位置における欠落したG信号Gu33の生成過程を例として説明する。
取得したエッジ方向がE1である場合、水平方向にエッジが形成されていると判断されるため、式(26)に示される水平方向の補間処理によりGu33を生成する。
Figure 0005098054
ここで、第2項、第3項においてB画素値の1次微分値を重みづけ加算することで、B信号のエッジ構造に応じた補正処理を行っている。補間重み係数ah、bhは式(27)により決定される。
Figure 0005098054
f(x)は式(28)に示される関数であり、ΔCa、ΔCbは式(29)で示される。
Figure 0005098054
ここで、Tは所定の閾値である。
Figure 0005098054
取得したエッジ方向がE2である場合、垂直方向にエッジが形成されていると判断されるため、
水平方向と同様の補間処理を行う。すなわち33の位置における欠落したG信号Gv33の生成において、式(26)〜(29)におけるGu30、Bu31、Gu32、Bu33、Gu34、Bu35、Gu36をそれぞれGu03、Bu13、Gu23、Bu33、Gu43、Bu53、Gu63に置換した式から求められる。
取得したエッジ方向がE2、E4である場合、斜め45°、または−45°方向にエッジが形成されていると判断されるため、式(30)に示される等方的な補間処理によりGu33を生成する。
Figure 0005098054
以上の処理を欠落している全Gu画素に関して行う。
次に、上記の処理により全画素について画素値をもつG信号を生成した後、これを用いてR、B信号の欠落画素を補間処理により生成する。R、Bの補間は色差の線形補間により行う。
以下、図9の23、34、24の位置における欠落したB信号Bu23、Bu34、Bu24の生成過程を例として説明する。
Bu23は式(31)に示される垂直方向の補間処理により生成される。
Figure 0005098054
Bu34は式(32)に示される水平方向の補間処理により生成される。
Figure 0005098054
Bu24は式(33)に示される等方的な補間処理により生成される。
Figure 0005098054
以上のように、色差信号(Buij−Guij)を線形補間することで、欠落した全Bu画素を生成する。
以上B信号の補間方法を示したが、欠落しているR信号の算出については上記のBをRに置き換えた同様の処理により求めることができる。補間処理後の第2成分Vは信号処理部111へ転送される。
続いて上記画像処理による作用効果について説明する。
上記画像処理によれば、第1成分Uと第2成分Vに分離し、成分別に各成分の特性を考慮した最適な補間処理を適用するようにしたことにより、高品質な補間処理が可能となる。
また、第1成分Uに対し、補間された第2成分Vの特徴(上記第2の実施形態では、先に補間された第2成分Vから判別されたエッジ方向)に応じた補間処理を行うようにしたことにより、先に補間された第2成分Vの特徴を考慮した補間処理を行うことができ、高品質な補間処理が可能になる。
また、補間後の第1成分Uと第2成分Vを合成することで、原画像信号Iに対し、成分毎の特徴に応じた最適な補間処理がなされた画像信号I’が得られる。
また、成分分離後の第2成分Vに対しノイズ低減を行うようにしたことにより、第1成分Uに含まれる大域的なエッジ構造に影響を与えない高精度なノイズ低減処理が可能となる。このとき、第2成分Vの局所領域毎に予めノイズ量を推定し、ノイズ量に基づくノイズ低減処理を行うようにしたので、第2成分Vの局所領域のノイズ付加の程度に応じた高精度なノイズ低減処理が可能となる。
なお、第2の実施形態では、成分分離部104から成分合成部112までの処理をハードウェア処理により実現することを前提としているが、これらの処理をソフトウェア処理により実現してもよい。
図10は、成分分離部104から成分合成部112までの処理をソフトウェア処理により実現する場合のフローを示している。ソフトウェアはコンピュータのROM、RAM等の記憶装置に格納され、コンピュータのCPUによって実行される。
ステップS01では、原画像信号Iを第1成分Uと第2成分Vに分解する。
ステップS04では、第1成分Uの信号レベルに基づき第2成分Vに対するノイズ量σを推定する。
ステップS05では、第2成分Vに対してS04で推定したノイズ量σに基づくコアリング処理によるノイズ低減処理を行う。
ステップS09では、ノイズ低減後の第2成分Vに対して補間処理を行う。
ステップS10では、第2成分Vに基づきエッジ方向を示す評価値を算出した後、評価値に基づきエッジ方向を判定する。
ステップS11では、第1成分Uに対してS10で判定したエッジ方向に基づき、補間処理を行う。
ステップS07では、補間処理後の第1成分Uに対してWB調整、γ補正、色強調処理等の所定の信号処理を施す。
ステップS08では、補間処理後の第1成分Uと補間処理後の第2成分Vを合成し、合成画像I’を得る。
このように成分分離部104から成分合成部112までの処理をソフトウェア処理により実現してもよく、ハードウェア処理により実現する場合と同じ作用効果が奏される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
第1の実施形態に係る撮像装置の構成図である。 Bayer配列に基づく画像データを示す図である。 方向判別方法を説明するための図である。 ノイズモデルを説明するための図である。 コアリング処理を説明するための図である。 コアリング処理が行われる様子を表す図である。 第1の実施形態における、成分分解部104から画像合成部112までの処理に対応するフローチャートである。 第2の実施形態に係る撮像装置の構成図である。 第1成分Uから抽出した7×7画素ブロックを示す図である。 第2の実施形態における、成分分解部104から画像合成部112までの処理に対応するフローチャートである。
符号の説明
104 成分分離部(成分分離手段)
108、202 第1補間部(第1の補間手段)
110、201 第2補間部(第2の補間手段)

Claims (13)

  1. 各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて一つ以上欠落している映像信号を処理する画像処理装置において、
    前記色信号に対し、骨格成分である第1成分および前記色信号と前記第1成分間の残差から得られる第2成分を含む複数の成分に分離する成分分離手段と、
    前記色信号の前記第1成分に対し、色信号が欠落している画素位置における前記第1成分を補間する第1の補間手段と、
    前記色信号の前記第2成分に対し、色信号が欠落している画素位置における前記第2成分を補間する第2の補間手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第2の補間手段は、前記第2成分に対し、前記第1の補間手段により補間された前記第1成分の特徴に応じた補間処理を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    補間後の前記第1成分からエッジ成分の方向を判別する方向判別手段を備え、
    前記第1成分の特徴が前記第1成分から判別された前記エッジ成分の方向であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第1の補間手段は、前記第1成分に対し、前記第2の補間手段により補間された前記第2成分の特徴に応じた補間処理を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    補間後の前記第2成分からエッジ成分の方向を判別する方向判別手段を備え、
    前記第2成分の特徴が前記第2成分から判別された前記エッジ成分の方向であることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の画像処理装置において、
    前記第1の補間手段は、前記第1成分に対し、全変動エネルギー(Total-Variationノルム)を算出するエネルギー算出手段を備え、前記全変動エネルギーを最適化することにより前記第1成分に対する補間処理を行う、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の画像処理装置において、
    補間後の前記第1成分と、補間後の前記第2成分との合成を行う合成手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の画像処理装置において、
    成分分離後の前記第2成分に対し、ノイズ低減処理を行うノイズ低減手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置において、
    前記ノイズ低減手段は、前記第2成分に対し、注目画素毎ないし注目画素を含む局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段を備え、前記ノイズ量に基づくノイズ低減処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  10. 各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて一つ以上欠落している映像信号処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムにおいて、
    前記色信号に対し、骨格成分である第1成分および前記色信号と前記第1成分間の残差から得られる第2成分を含む複数の成分に分離する成分分離ステップと、
    前記色信号の前記第1成分に対し、色信号が欠落している画素位置における前記第1成分を補間する第1の補間ステップと、
    前記色信号の前記第2成分に対し、色信号が欠落している画素位置における前記第2成分を補間する第2の補間ステップと、
    コンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  11. 請求項10に記載の画像処理プログラムにおいて、
    前記第2の補間ステップは、前記第2成分に対し、前記第1の補間ステップにより補間された前記第1成分の特徴に応じた補間処理を行う、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  12. 請求項10に記載の画像処理プログラムにおいて、
    前記第1の補間ステップは、前記第1成分に対し、前記第2の補間ステップにより補間された前記第2成分の特徴に応じた補間処理を行う、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  13. 各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて一つ以上欠落している映像信号を処理する画像処理方法において、
    前記色信号に対し、骨格成分である第1成分および前記色信号と前記第1成分間の残差から得られる第2成分を含む複数の成分に分離する成分分離ステップと、
    前記色信号の前記第1成分に対し、色信号が欠落している画素位置における前記第1成分を補間する第1の補間ステップと、
    前記色信号の前記第2成分に対し、色信号が欠落している画素位置における前記第2成分を補間する第2の補間ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
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