JP5096838B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5096838B2
JP5096838B2 JP2007220585A JP2007220585A JP5096838B2 JP 5096838 B2 JP5096838 B2 JP 5096838B2 JP 2007220585 A JP2007220585 A JP 2007220585A JP 2007220585 A JP2007220585 A JP 2007220585A JP 5096838 B2 JP5096838 B2 JP 5096838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
cup
fuel pump
pump
shield material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007220585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009052484A (ja
Inventor
守 立石
鉄治 井上
浩市 水谷
享 須田
和行 徳田
奨英 小林
定秀 荒谷
隆之 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2007220585A priority Critical patent/JP5096838B2/ja
Publication of JP2009052484A publication Critical patent/JP2009052484A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5096838B2 publication Critical patent/JP5096838B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

この発明は、燃料タンクの燃料をエンジン等へ供給する燃料ポンプを備えた燃料供給装置に関する。
従来、この種の技術として、下記の特許文献1に記載された燃料供給装置が知られている。この装置は、燃料タンクに形成された開口部を覆う蓋部材と、燃料タンクの中に設けられてモータにより駆動される燃料ポンプと、燃料タンクの中の燃料液面の高さを検出する液面計と、液面計からの出力信号を処理する液面計制御回路と、燃料ポンプを駆動制御するポンプ制御回路とを備え、そのポンプ制御回路が蓋部材に設置される。
特開2004−332582号公報
ところで、近年、車両の軽量化や燃料タンクの形状の自由度を確保するために、燃料タックを樹脂成型品とすることが増えてきた。ここで、特許文献1に記載の燃料供給装置を、樹脂製の燃料タンクに設けたり、蓋部材を樹脂により成形したりした場合、燃料タンクの中の燃料ポンプ(そのモータ)から発生する電気ノイズ(ラジオノイズ)を燃料タンク自体でシールドすることができなくなり、ポンプ制御回路が電気ノイズの悪影響を受けるおそれがあった。例えば、ポンプ制御回路が、電気ノイズの悪影響を受けて燃料ポンプを誤動作させたり、ポンプ制御回路が、受けた電気ノイズを更に増幅させたりするという懸念があった。
また、近年の燃料タンクは、車両において、シート座面部の下に搭載されるのが主流である。ここで、燃料タンクは上面側が金属製のシート座面で、側面外周が金属製の車体(ボディ)で覆われ、燃料タンクがシールドされている。しかし、樹脂製の燃料タンクの場合、搭載場所やシート座面の樹脂化等の変更により燃料タンクの上側から金属板等の金属部材がなくなると、燃料タンクの上側をシールドすることができず、燃料ポンプから発生する電気ノイズの車室内への悪影響を回避することができなくなる。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料ポンプから発生する電気ノイズの外部への悪影響を防止することを可能と、併せて車両において燃料タンクの上側に金属板等の金属部材がなくても電気ノイズの車室内への悪影響を防止することを可能とした燃料供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータで駆動される燃料ポンプと、燃料ポンプの外周を覆うケースと、燃料ポンプ及びケースを収容するカップとを備えた燃料供給装置において、燃料ポンプから発生する電気ノイズを全方位シールドするためのシールド材をカップに設け、シールド材は、金属製であって、カップの外側又は内側に設けられ、或いは、インサート成形によりカップと一体に設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、燃料供給装置が樹脂製の燃料タンクの中に設けられても、燃料ポンプから発生する電気ノイズがカップに設けられたシールド材により全方位シールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。また、シールド材がカップに設けられるので、燃料タンク等にシールド材を別途設ける必要がなく、シールド材のためのスペース確保や工作が容易である。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、シールド材は金属網であることを趣旨とする。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、カップの外周が金属網で覆われていることを趣旨する。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、シールド材をカップの外側全体に設けたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、燃料ポンプとケースをカップに収容してから、カップの外側全体にシールド材を後付けすることも可能となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、カップの上側を第1のシールド材により覆い、カップの上側以外の部分を第1のシールド材とは別の第2のシールド材により覆ったことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項に記載の発明の作用に加え、カップの上側の部分は、第1のシールド材を単独で適宜加工することにより、カップの上側から出た配管や配線との干渉を避けてカップの上側を第1のシールド材により覆うことが可能となる。カップの上側以外の部分は、第2のシールド材により適宜覆うことが可能となる。
請求項1乃至3に記載の発明によれば、燃料供給装置が樹脂製の燃料タンクの中に設けられても、燃料ポンプから発生する電気ノイズの外部への悪影響を防止することができ、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。併せて、車両において燃料タンクの上側に金属板等の金属部材がなくても電気ノイズの車室内への悪影響を防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、最終工程でシールド材をカップに設けることができ、燃料供給装置の製作を容易にすることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加え、カップの上側については第1のシールド材により容易に覆うことができる。
以下、本発明の燃料供給装置を「燃料ポンプユニット」に具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態の燃料ポンプユニット1を断面図により示す。この燃料ポンプユニット1は、ユニット上部2とユニット下部3から構成される。燃料ポンプユニット1は、樹脂製の燃料タンク4の中に設置されて使用される。ユニット下部3は、有底筒状(すなわち略コップ状)のリザーブカップ5と、1次フィルタ6と、燃料ポンプ7と、プレッシャレギュレータ8と、2次フィルタ9とを備える。これら1次フィルタ6、燃料ポンプ7、プレッシャレギュレータ8及び2次フィルタ9は、リザーブカップ5の中に収容されて位置決めされ、アッシー化されている。
1次フィルタ6は、ナイロン製の袋状フィルタと、その内部に挿入された樹脂製の骨格とで構成される。袋状フィルタの内部空間は燃料ポンプ7の吸入孔に連通する。1次フィルタ6は、リザーブカップ5の中に収容され、同カップ5の底面に沿って配置される。燃料中の異物は、この1次フィルタ6により概ね除去され、後述する2次フィルタ9でさらに除去される。1次フィルタ6で異物が概ね除去された燃料が、燃料ポンプ7に吸引される。
図1に示すように、燃料ポンプ7は、ほぼ縦型円柱形状をなし、その底部に燃料吸入管(図示略)を有する。燃料吸入管には、1次フィルタ6が接続される。燃料ポンプ7の上端部には、電気コネクタ11及び燃料吐出管12が設けられる。燃料ポンプ7は、モータ13を内蔵し、電気コネクタ11を通じてモータ13が通電されることで駆動され、リザーブカップ5の中の燃料を1次フィルタ6から吸入して昇圧し、燃料吐出管12から吐出するようになっている。
燃料吐出管12は、プレッシャレギュレータ8に接続される。プレッシャレギュレータ8は、燃料吐出管12の中の燃料圧力を所定値に維持するリリーフバルブである。プレッシャレギュレータ8は、2次フィルタ9に供給される燃料の圧力、ひいてはエンジンへ供給される燃料の圧力を所定値に調整するようになっている。燃料圧力の調整によりプレッシャレギュレータ8から逃がされた燃料は、戻り配管及びジェットポンプ(共に図示略)を介してリザーブカップ5の中に戻される。プレッシャレギュレータ8は、後述するフィルタカバー14に形成された、プレッシャレギュレータ8のための取付部15の中に収容され、その取付部15にキャップ16が組み付けられることにより抜け止めされる。
燃料ポンプ7は、2次フィルタケース17の中心に設置される。2次フィルタ9は、ドーナツ状をなし、燃料ポンプ7は、この2次フィルタケース17の中に収容される。これにより燃料ポンプ7の外周は2次フィルタケース17により覆われる。2次フィルタケース17の上側開口は、フィルタカバー14により覆われる。2次フィルタケース17及びフィルタカバー14はそれぞれ樹脂より成形される。2次フィルタケース17は、2次フィルタ9によって内室と外室とに二分される。燃料吐出管12は、この2次フィルタケース17の外室に連通する。フィルタカバー14には、燃料供給管18が接続される。2次フィルタケース17の内室には、燃料供給管18が連通する。燃料ポンプ7から吐出された燃料は、2次フィルタケース17の外室から2次フィルタ9を介して2次フィルタケース17の内室に至り、燃料供給管18へ流れる。この燃料供給管18は、ユニット上部2を貫通して燃料タンク4の外へ伸びる。この実施形態の場合、燃料供給管18は、エンジン(図示略)に設けられたデリバリパイプ(図示略)を介してインジェクタ(図示略)に接続される。そして、燃料ポンプ7で加圧され、プレッシャレギュレータ8で一定圧に調整され、1次フィルタ6と2次フィルタ9で異物が除去された燃料は、これら燃料供給管18及びデリバリパイプを通じてインジェクタに供給される。燃料ポンプ7は、2次フィルタケース17の中空部の中に、その底面開口部から挿入されて収容される。2次フィルタケース17の底部には、ステー19が組み付けられ、このステー19によって燃料ポンプ7が2次フィルタケース17から抜け止めされる。燃料ポンプ7とステー19との間には、クッションラバー20が介在され、燃料ポンプ7が弾性的に支持される。
図1に示すように、ユニット上部2は、樹脂より成形されたユニットカバー21と、ユニットカバー21に設けられたポンプコントローラ22とを備える。ユニットカバー21は、燃料タンク4の上壁4aに固定され、燃料タンク4の取付孔4bを塞ぐ円板部21aと、その円板部21aの下面から突出する円筒状のスカート部21bと、そのスカート部21bから下方に伸びる一対の案内レール21c,21dとを含む。スカート部21bは、燃料タンク4の取付孔4bに嵌合可能に形成される。ユニットカバー21が燃料タンク4の取付孔4bを塞ぐように装着されることにより、この燃料ポンプユニット1は燃料タンク4に設置され、位置決めされる。ユニットカバー21の円板部21aの外周縁部は、燃料タンク4の取付孔4bの口縁部上にシールガスケット(図示略)を介して接合され、取付孔4bの口縁部上にボルト(図示略)により締め付けられる。これにより、燃料タンク4にユニットカバー21が固定される。ポンプコントローラ22は、ユニットカバー21に形成された収容部21eの中に収容されて固定される。このポンプコントローラ22には、ユニットカバー21の下面側において燃料ポンプ7から延びるハーネス30Aが接続される。また、ポンプコントローラ22には、ユニットカバー21の上面側において給電用ハーネス30Bが接続される。このハーネス30Bは、車載電源であるバッテリ等に接続される。
図2に、ユニットカバー21を側面図により示す。図3に、ユニットカバー21を正面図により示す。図4に、一つの案内レール21cとリザーブカップ5との関係を斜視図により示す。図2,3に示すように、ユニットカバー21のスカート部21bには、下方へ延びる平板状をなす一対の案内レール21c,21dが形成される。各案内レール21c,21dには、その中央に長手方向に沿って延びる長孔23が形成される。この長孔23の上端には、円形孔24が形成され、その孔24の両脇が薄肉部25となっている。各案内レール21c,21dの下端部には、下端から上方へ伸びる一対のスリット26が形成される。スリット26は、長孔23の両脇に形成される。
図1,4に示すように、リザーブカップ5には、各案内レール21c,21dに対応して鞘状をなす一対のスロット27a,27bが形成される。各スロット27a,27bには、対応する案内レール21c,21dが移動可能に組み付けられる。各スロット27a,27bが案内レール21c,21dに沿って相対移動することにより、リザーブカップ5が案内レール21c,21dに沿ってスライドし、ユニットカバー21に対して近付いたり、離れたりするようになっている。各スロット27a,27bの中には、テーパ状の突起28a,28bが形成される。各突起28a,28bは、各案内レール21c,21dに対して一方向への摺動を許容するように構成される。リザーブカップ5がユニットカバー21に組み付けられる際には、各案内レール21c,21dが弾性変形することで各突起28a,28bを乗り越えるようになっている。通常の使用時には、ユニットカバー21とリザーブカップ5が離間しないように、各案内レール21c,21dの長孔23の端部に各突起28a,28bが係合するようになっている。
各スロット27a,27bの内側には、金属板29が配置される。この金属板29により、各案内レール21c,21dと、それを受け入れるスロット27a,27bとが摺接するときの異音等の発生が抑えられるようになっている。金属板29として、例えば、腐食しにくいステンレスを使用することができる。
ユニットカバー21とリザーブカップ5との間には、圧縮スプリング(図示略)が介在して設けられ、そのスプリングによりリザーブカップ5が燃料タンク4の底壁4cへ向けて付勢される。燃料タンク4は樹脂でブロー成形されたものであり、残存燃料量や気温の変化によって若干変形することがある。リザーブカップ5は、燃料タンク4の変形に抗して、常時、燃料タンク4の底壁4cに当接するように付勢される。
ところで、この実施形態では、燃料ポンプユニット1が燃料タンク4の中に設けられるものの、燃料タンク4が樹脂製であることから、燃料ポンプユニット1の燃料ポンプ7(そのモータ13)から発生する電気ノイズ(ラジオノイズ)を、燃料タンク4によってシールドすることができない。従来使用されてきた金属製の燃料タンクによれば、それ自体が電気ノイズに対してシールド機能を発揮できることから、その中に燃料ポンプが設けられた場合に、燃料ポンプから発生する電気ノイズは問題にならなかった。しかし、この実施形態のように樹脂製の燃料タンク4では、それ自体にシールド機能がないことから、燃料タンク4の中に設けられた燃料ポンプ13から発生する電気ノイズを対策する必要がある。そこで、この実施形態では、燃料ポンプユニット1に電気ノイズ対策のための構成を設けている。以下、その構成について説明する。
図5に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。上記したようにこの燃料ポンプユニット1は、燃料ポンプ7と、燃料ポンプ7の外周を覆い、2次フィルタ9を内蔵してなる2次フィルタケース17と、燃料ポンプ7及び2次フィルタケース17等を収容するリザーブカップ5と、リザーブカップ5の上部に組み付けられたユニットカバー21と、燃料ポンプ7を駆動制御するためにユニットカバー21に設けられたポンプコントローラ22とを備える。この実施形態の燃料ポンプユニット1には、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズをシールドするための第1のシールド材31及び第2のシールド材32がリザーブカップ5の外側全体に設けられる。この実施形態では、リザーブカップ5の上側が第1のシールド材31により覆われ、リザーブカップ5の上側以外の部分、すなわちリザーブカップ5の外周壁及び底壁が、第1のシールド材31とは別の第2のシールド材32により覆われる。第1のシールド材31の外周縁部は、第2のシールド材32の上部外周に接触している。リザーブカップ5の上側からはハーネス30A等の配線や燃料供給管18等の配管、並びに案内レール21c,21dが出ていることから、第1のシールド材31を設けるのに、これらの突出物との干渉を避ける必要がある。この実施形態では、第1のシールド材31を単独で適宜加工することにより、突出部との干渉を避けることができる。例えば、第1のシールド材31に適宜切り込みを入れて各突出物との干渉を避けることが考えられる。ここで、第1のシールド材31として、金属網等を使用することができる。第2のシールド材32として、リザーブカップ5を導電性樹脂材料で形成したり、リザーブカップ5に金属網をインサート成形したり、リザーブカップ5の表面に金属メッキを施したり、リザーブカップ5の外周を金属網で覆ったりすることが考えられる。導電性樹脂材として、例えば、樹脂材料に「SUSフィラー」等の金属材料を混合することが考えられる。金属網として、例えば、「クロムメッキを施した鉄、SUS」等の金属を使用することが考えられる。金属メッキとして、例えば、「無電解銅、無電解ニッケル」等の金属を使用することが考えられる。
この実施形態で、ポンプコントローラ22は、燃料ポンプ7を駆動制御するためのポンプ駆動回路33を備え、その駆動回路33には、電気フィルタ34,35が設けられる。この実施形態では、ポンプ駆動回路33のポンプ接続側、すなわち燃料ポンプ7に接続される側であって、ポンプ駆動回路33と燃料ポンプ7との間にポンプ側電気フィルタ34が設けられ、ポンプ駆動回路33の電源接続側、すなわち車載バッテリに接続される側に、電源側電気フィルタ35が設けられる。この実施形態では、各電気フィルタ34,35は、LCフィルタにより構成される。
また、この実施形態では、各シールド材31,32がアースされる。すなわち、第1のシールド材31がアース線36を介してポンプ駆動回路33に接続されることで、各シールド材31,32がアースされる。
以上説明したこの実施形態の燃料ポンプユニット1の電気ノイズ対策に係る構成によれば、燃料ポンプユニット1が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズが、各シールド材31,32によりシールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。このため、燃料ポンプユニット1が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズの外部に対する悪影響を防止することができる。すなわち、この電気ノイズが車載の電気機器に悪影響を及ぼすことを防止することができる。特に、この実施形態では、各シールド材31,32がリザーブカップ5に設けられるので、燃料タンク4等にシールド材を別途設ける必要がなく、各シールド材31,32のためのスペース確保や工作が容易である。このため、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。また、この実施形態では、リザーブカップ5の外側全体にシールド材31,32が設けられるので、燃料ポンプ7を中心に全方位へ向かう電気ノイズの漏れが低減される。特に、リザーブカップ5の上側が第1のシールド材31により覆われるので、燃料タンク4が車両に搭載された状態で、燃料タンク4と車室との間の部材が樹脂化されて金属板材で仕切られていなくても、燃料ポンプユニット1から上方向へ漏れる電気ノイズを対策することができ、電気ノイズの車室内への悪影響を防止することができる。
この実施形態では、各シールド材31,32を、リザーブカップ5の外側全体に設けたので、燃料ポンプ7と2次フィルタケース17をリザーブカップ5に収容してから、リザーブカップ5の外側全体に各シールド材31,32を後付けすることが可能となる。例えば、各シールド材31,32をそれぞれ金網で構成した場合、これら金網でリザーブカップ5の外側全体を後から覆うことが可能となる。このため、最終工程で各シールド材31,32をリザーブカップ5に設けることができ、燃料ポンプユニット1の製作を容易なものにすることができる。
この実施形態では、リザーブカップ5の上側を第1のシールド材31により覆い、リザーブカップ5の外周及び底壁の部分を第2のシールド材32により覆うようにしている。従って、リザーブカップ5の上側の部分は、第1のシールド材31を単独で適宜加工することにより、リザーブカップ5の上側から出た燃料供給管18等の配管やハーネス30A等の配線、並びに案内レール21c,21dとの干渉を避けてリザーブカップ5の上側を第1のシールド材31により覆うことが可能となる。また、リザーブカップ5の外周及び底壁部分は、第2のシールド材32により適宜覆うことが可能となる。このため、リザーブカップ5の上側については、第1のシールド材31により容易に覆うことができる。この意味で、電気ノイズを全方位シールドするためにリザーブカップ5の全体をシールド材31,32により容易に覆うことができる。
また、この実施形態では、シールド材31がアースされることから、アースしない場合に比べて電気ノイズのシールド効果を増すことができる。更に、この実施形態では、ポンプ駆動回路33に電気フィルタ34,35が設けられるので、ポンプ駆動回路33での電気ノイズの増幅が電気フィルタ34,35により抑えられる。特に、ポンプ駆動回路33の電源接続側に電源側電気フィルタ35が設けられるので、ポンプ駆動回路33から外部への電気ノイズの漏れが抑えられる。このため、この電源側電気フィルタ35の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。更に、ポンプ駆動回路33のポンプ接続側にポンプ側電気フィルタ34が設けられるので、燃料ポンプ7からポンプ駆動回路33への電気ノイズの侵入がこのポンプ側電気フィルタ34により抑えられる。この意味で、ポンプ側電気フィルタ34の分だけ電気ノイズの低減効果を更に高めることができる。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより次のように実施することができる。
(1)前記実施形態では、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズを全方位シールドするためのシールド材31,32をリザーブカップ5の外側に設けた。これに対し、燃料ポンプから発生する電気ノイズを全方位シールドするためのシールド材をリザーブカップの内側に設けてもよい。
(2)前記実施形態では、シールド材を、第1のシールド材31と第2のシールド材32に2分割して構成したが、シールド材を2分割しない一体物として構成してもよい。
(3)前記実施形態では、ポンプコントローラ22のポンプ駆動回路33に2つの電気フィルタ34,35を設けたが、2つの電気フィルタ34,35のうちポンプ側電気フィルタ34を省略したり、両方の電気フィルタ34,35を省略したりすることもできる。
(4)前記実施形態では、各シールド材31,32をアースしたが、このアースを省略することもできる。
(5)前記実施形態では、燃料ポンプ7の外周を覆うケースとして、2次フィルタを内蔵した2次フィルタケース17を使用したが、この2次フィルタケースに限られるものではなく、燃料ポンプの外周を単に覆うケースであってもよい。
燃料ポンプユニットを示す断面図。 ユニットカバーを示す側面図。 ユニットカバーを示す正面図。 案内レールとリザーブカップとの関係を示す斜視図。 燃料ポンプユニットの概略を示す断面図。
1 燃料ポンプユニット
4 燃料タンク
5 リザーブカップ
7 燃料ポンプ
13 モータ
17 2次フィルタケース
31 第1のシールド材
32 第2のシールド材

Claims (5)

  1. モータで駆動される燃料ポンプと、前記燃料ポンプの外周を覆うケースと、前記燃料ポンプ及び前記ケースを収容するカップとを備えた燃料供給装置において、
    前記燃料ポンプから発生する電気ノイズを全方位シールドするためのシールド材を前記カップに設け
    前記シールド材は、金属製であって、前記カップの外側又は内側に設けられ、或いは、インサート成形により前記カップと一体に設けられた
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記シールド材は金属網であることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記カップの外周が前記金属網で覆われていることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記シールド材を前記カップの外側全体に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
  5. 前記カップの上側を第1のシールド材により覆い、前記カップの上側以外の部分を前記第1のシールド材とは別の第2のシールド材により覆ったことを特徴とする請求項に記載の燃料供給装置。
JP2007220585A 2007-08-28 2007-08-28 燃料供給装置 Expired - Fee Related JP5096838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220585A JP5096838B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220585A JP5096838B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009052484A JP2009052484A (ja) 2009-03-12
JP5096838B2 true JP5096838B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=40503767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220585A Expired - Fee Related JP5096838B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5096838B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5516976B2 (ja) 2010-07-14 2014-06-11 アイシン精機株式会社 電動ポンプ
JP7271383B2 (ja) * 2019-09-30 2023-05-11 愛三工業株式会社 燃料ポンプモジュール、燃料供給装置及び燃料ポンプモジュールの燃料タンクへの設置方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5263459A (en) * 1992-11-27 1993-11-23 Walbro Corporation Fuel delivery with self-priming fuel pump
JP3640001B2 (ja) * 1996-04-01 2005-04-20 株式会社デンソー 燃料供給装置
JP3932205B2 (ja) * 1997-02-11 2007-06-20 有限会社カズインベストメント 電磁波遮断ネット
JP3411193B2 (ja) * 1997-07-01 2003-05-26 株式会社日立ユニシアオートモティブ 回動角検出装置
JP2001280212A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Keihin Corp 内燃機関における燃料ポンプユニット装置
US6541883B2 (en) * 2001-05-01 2003-04-01 Walbro Corporation RFI shield structure for an electric motor in a fuel pump housing
JP2003139007A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Denso Corp 燃料供給装置
JP4743175B2 (ja) * 2006-07-11 2011-08-10 株式会社デンソー 車両用燃料供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009052484A (ja) 2009-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7806109B2 (en) Fuel supply apparatus
US20080216801A1 (en) Fuel supply system
JP4752801B2 (ja) 燃料供給装置
CN112145327B (zh) 燃料供给装置
JP2009036101A (ja) 燃料供給装置
JP4194589B2 (ja) 燃料供給装置
JP4257657B2 (ja) ポンプモジュール
US7497208B2 (en) Fuel supply device having shielded in-tank fuel pump for use in automotive vehicle
US20060032663A1 (en) Lid of fuel tank
JP3956867B2 (ja) 燃料供給装置
JP5096838B2 (ja) 燃料供給装置
US20040000516A1 (en) In-tank type fuel feed apparatus
JP3640001B2 (ja) 燃料供給装置
US20210115885A1 (en) Fuel Supply Device
US11396856B2 (en) Fuel supply device
JP5033649B2 (ja) 燃料供給装置
JP5756354B2 (ja) 燃料供給装置
WO2018110205A1 (ja) 燃料供給装置
JP6953344B2 (ja) 燃料タンク用蓋
JP2010105452A (ja) 燃料供給制御装置
JP5276872B2 (ja) 燃料供給装置
WO2021054176A1 (ja) 燃料ポンプモジュール
JP7354052B2 (ja) 燃料供給装置
JP2013241884A (ja) 燃料供給装置
JP6465945B1 (ja) 燃料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5096838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees