JP5096434B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、検出対象ガス中の特定ガス成分の濃度に応じた濃度信号を出力するガスセンサに関する。
従来より、検出対象ガス中の特定ガス成分濃度(例えば内燃機関の排気ガス中のNOx濃度)に応じた濃度信号を出力するセンサ素子を備えたガスセンサが知られている。なお、このガスセンサを制御するセンサ制御装置は、センサ素子からの濃度信号を取得するために、センサ素子を構成するセンサ本体部やそのセンサ本体部を加熱するヒータの駆動制御を行うように構成される。
ところで、センサ素子(センサ本体部)からの濃度信号と特定ガス成分濃度との関係を表す特性(以下、特定ガス濃度特性という)、あるいは、ヒータの抵抗値(インピーダンス値)とヒータ温度との関係を表す特性(以下、ヒータ温度特性という)には、ガスセンサ毎の個体差による微妙なばらつき(即ち、個体間のばらつき)が存在し得る。
このため、ガスセンサ側に備えられた記憶媒体に、そのガスセンサ毎についての特定ガス濃度特性やヒータ温度特性などを示す情報(以下、個体情報という)を個々に記憶するように構成されたものが知られている。これにより、センサ制御装置は、このセンサ制御装置に接続されたガスセンサの記憶媒体から個体情報を取得し、この個体情報を用いて個体間のばらつきを補正することができる(例えば、特許文献1参照)。
また、この種のガスセンサでは、一般的に、図11に示すように、記憶媒体100が実装された配線基板101を収容する樹脂ケース102と、配線基板101を水密に覆うシール部103とを備え、樹脂ケース102内の設置面104に配線基板101を載置した状態で、その樹脂ケース102内に熱可塑性樹脂を充填することにより、シール部103が形成される(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−72478号公報 特開2009−192486号公報
ところで、従来のガスセンサでは、シール部103の形成時に樹脂ケース102内に熱可塑性樹脂を高圧で充填することにより、設置面104から配線基板101が一時的に離間してしまい、その結果、配線基板101と設置面104との隙間部分に熱可塑性樹脂が浸入することがある。
しかし、シール部103の形成時において、設置面104から配線基板101が離間する時間が短く、配線基板101と設置面104との接触面積が大きいため、配線基板101と設置面104との隙間全体に熱可塑性樹脂が行き渡らない可能性があった。
つまり、配線基板101と設置面104との隙間全体に熱可塑性樹脂が行き渡るために必要な時間が長いため、配線基板101と設置面104との隙間部分に、熱可塑性樹脂が浸入する領域と、熱可塑性樹脂が浸入しない領域とが形成され、これにより、その隙間部分に気泡が生じてしまう虞があった。
そして、配線基板101と設置面104との隙間部分に気泡が残った状態でシール部103が形成されると、周囲の温度が変化する場合に、シール部103が膨張したり、気泡の内圧が上昇したりすることにより、その気泡を起点としてシール部103に割れ(クラック)が生じる可能性があるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、クラックの発生を抑制可能なシール構造を有するガスセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1に記載のガスセンサは、検出対象ガス中の特定ガス成分の濃度に応じた濃度信号を出力するセンサ素子と、センサ素子毎に予め設定されてそのセンサ素子の出力補正及び駆動補正の少なくとも一方に用いられる個体情報を記憶する記憶媒体と、記憶媒体が実装されるとともに、記憶媒体に電気的に接続される接続部を有する配線基板とを備えている。
また、本発明のガスセンサは、記憶媒体から接続部を介して個体情報を出力するための端子部が貫通して配置された設置面を有する出力基台と、配線基板を水密に覆う熱可塑性樹脂からなるシール部とを備えている。
ここで、本発明のガスセンサにおいて、出力基台は、設置面に突設された突設部を備えている。なお、突設部は、配線基板における対向する二つの板面のうち、一方の板面である第1の板面が設置面に面した状態で、配線基板を支持する支持面を有する。また、配線基板の接続部は、突設部の支持面に配線基板が支持された状態で、端子部に接合される。そして、シール部は、接続部に端子部が接合された状態で、配線基板の周囲に熱可塑性樹脂が充填されていることを要旨とする。
このように構成されたガスセンサでは、出力基台の突設部(詳しくは、支持面)によって、設置面から配線基板の板面(詳しくは、第1の板面)が離間した状態で配線基板が支持されるため、シール部の形成時に配線基板の周囲に熱可塑性樹脂を充填すると、配線基板と設置面との隙間にも熱可塑性樹脂が全体に行き渡る。これにより、配線基板と設置面との隙間部分に気泡が生じることを防止できるため、周囲の温度が変化する場合であっても、シール部に割れ(クラック)が生じ難くなる。
したがって、本発明のガスセンサによれば、シール部におけるクラックの発生を抑制することができる。また、配線基板と出力基台の設置面との隙間に熱可塑性樹脂を良好に行き渡らせることができるため、熱可塑性樹脂による充填を円滑に行うことができ、熱可塑性樹脂の充填工程に時間を要さずに、効率よくガスセンサを得ることも可能となる。
ここで、本発明のガスセンサにおいて、出力基台の突設部は、設置面のうち、一箇所に設けられてもよいし、請求項2に記載のように、設置面を平面視して二分割した各領域に設けられてもよい。
後者の場合、前者の構成と比較すると、配線基板の板面に垂直な方向への配線基板の縁部の移動が抑制されるため、出力基台の設置面に対する配線基板の位置がより安定した状態で、突設部の支持面に配線基板が支持される。これにより、配線基板の周囲に熱可塑性樹脂を充填する際に、配線基板が不安定な状態となること(いわゆる、配線基板のぐらつき)をより抑制できるため、シール部をより好適に形成することができる。
また、本発明のガスセンサにおいて、記憶媒体は、配線基板における対向する二つの板面のうち、出力基台の設置面に面する側の板面(第1の板面)に実装されてもよいし、請求項3に記載のように、第1の板面の反対側の板面である第2の板面に実装されてもよい。
後者の場合、前者の構成と比較すると、配線基板において、突設部の支持面に接触する領域と、記憶媒体が実装される領域とを、第1の板面と第2の板面とにそれぞれ分けることができるため、第1の板面および第2の板面を小さくすることができる。これに伴い、出力基台の設置面を小さくすることもできるため、ひいては、配線基板や出力基台を小型化することができる。
また、本発明のガスセンサにおいて、請求項4に記載のように、配線基板には、当該配線基板を厚み方向に貫通する貫通孔が形成され、且つ、接続部は、配線基板における対向する二つの板面のうち、少なくとも一方の板面における貫通孔の周縁に設けられてもよい。なお、貫通孔は、端子部が挿通可能な大きさの内径を有する。
この場合、貫通孔に端子部が挿入されることによって、配線基板の板面に平行な方向への配線基板の移動が抑制されるため、出力基台の設置面に対する配線基板の位置がさらに安定した状態で、突設部の支持面に配線基板が支持される。これにより、配線基板の周囲に熱可塑性樹脂を充填する際に、いわゆる配線基板のぐらつきをさらに抑制できるため、シール部をさらに好適に形成することができる。また、貫通孔の周縁に接続部が設けられているため、接続部に端子部をより容易に接合させることができる。
また、本発明のガスセンサは、請求項5に記載のように、センサ素子を制御するセンサ制御装置に装着されるコネクタと、コネクタ及び接続部に電気的に接続されたリード線とともに出力基台が挿入される筒状の弾性部材とを備えてもよい。なお、弾性部材は、開口部と、この開口部に隣接する収容部とを備えている。そして、リード線のうちコネクタに接続される側の端部をコネクタ側端部とすると、開口部は、シール部が形成された出力基台とコネクタとが連結された状態(連結状態)でコネクタ側端部を包囲し、収容部は、この連結状態で出力基台を収容するようにそれぞれ構成されている。
ここで、出力基台は、リード線の一部を収容するケース部と、そのケース部の側面に突設された突起片とを備えている。なお、突起片は、弾性部材への出力基台の挿入方向に対する反対側を向く係止面を有する。そして、収容部の内壁には、開口部にコネクタ側端部が包囲された状態で突起片が配置される位置に、係止面に係止される溝部が形成されている。
このように構成されたガスセンサでは、記憶媒体が実装された配線基板(実装済基板)に水が付着することをシール部によって防止できることに加えて、実装済基板やリード線等が外部に晒されること(例えば、実装済基板やリード線に塵や埃が付着すること)を弾性部材によって防止できる。また、出力基台の係止面を溝部に係止させることにより、弾性部材を出力基台に装着できるため、接着剤を用いて弾性部材を出力基台に固定させる必要がなく、これにより、材料費を抑制することができる。さらに、弾性部材の弾性変形によって、弾性部材を出力基台から取り外すことが可能であるため、例えばリード線とコネクタとの接続箇所に何らかの異常があった場合等に、メンテナンスを容易に行うことができる。
本発明が適用されたガスセンサとしてのNOxセンサ2を備えるガス検出装置1の概略構成を示す構成図である。 ガス検出装置1の内部構成を示す構成図である。 接続用ケーブル部5の構成を示す第1の斜視図である。 接続用ケーブル部5の構成を示す第2の斜視図である。 ブラケット30および保持部40の構成を示す斜視図である。 回路部10の構成を説明するための説明図である。 配線基板34を出力基台19に取り付ける方法を示す説明図である。 コネクタブーツ29の構成を示す斜視図である。 コネクタブーツ29を接続用ケーブル部5に取り付ける方法を示す説明図である。 他の実施形態における回路部10の構成を説明するための説明図である。 従来のガスセンサにおける樹脂ケース102内のシール構造を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明が適用されたガスセンサとしてのNOxセンサ2を備えるガス検出装置1の概略構成を示す構成図であり、図2は、このガス検出装置1の内部構成を示す構成図である。
図1に示すように、ガス検出装置1は、車両の内燃機関やボイラ等の各種燃焼機器の排気経路内に設けられて排ガス中の特定ガス成分濃度としての窒素酸化物(NOx)濃度を検出するNOxセンサ2と、このNOxセンサ2を制御するセンサ制御装置3とを備えている。
また、NOxセンサ2は、NOx濃度に応じた濃度信号をセンサ制御装置3に出力するセンサ素子4と、このセンサ素子4に第1リード線51を介して接続されたコネクタ6を有する接続用ケーブル部5と、接続用ケーブル部5に取り付けられるコネクタブーツ29とを備えている。
なお、コネクタ6は、センサ制御装置3に接続されたコネクタ7に対して着脱可能な構成をなし、コネクタ7と嵌合して取り付けられることにより、NOxセンサ2とセンサ制御装置3とを電気的に接続するように構成されている。つまり、NOxセンサ2は、コネクタ6,7を取り外すことにより、NOxセンサ2を容易に交換することが可能に構成されている。
接続用ケーブル部5は、詳細について後述するが、コネクタ6に第2リード線52を介して接続されてセンサ制御装置3に対して入力や出力を行う回路部10を有する。回路部10は、NOxセンサ2(センサ素子4)毎の個体間のばらつきを補正するために予め設定された個体情報を記憶し、センサ制御装置3から個体情報を取得するための要求信号を入力すると、その要求信号に応じてセンサ制御装置3に個体情報を出力するように構成されている。なお、第1リード線51、第2リード線52、コネクタ7とセンサ制御装置3とをつなぐリード線は複数本存在するが、図1ではガス検出装置1の構成の理解を容易にするために1本で表示している。
センサ素子4は、図2に示すように、ジルコニア等の酸素イオン伝導性のある固体電解質層に、その固体電解質層を挟み込むように多孔質電極(例えば、白金,白金合金,白金とセラミックスを含むサーメット等)が配置されてなる第1酸素ポンプセル11および酸素分圧検知セル12、さらには固体電解質層の一面に一対の電極が配置された第2酸素ポンプセル13を、絶縁層14を介して積層した構造を有するセンサ本体部8を備える。
さらに、センサ素子4は、例えばアルミナ等の絶縁性セラミックスからなるシート状の絶縁層15を介して、センサ本体部8と積層一体化されることにより構成され、これら絶縁層15の間に設けられたPtを主体として、バッテリ(図示ぜず)との通電により発熱し、センサ本体部8を加熱するヒータ9を備えている。
このうち、センサ本体部8は、多孔質状の第1拡散経路16を介して検出対象ガス空間(排気経路内)に連通する第1測定室21、及び、多孔質状の第2拡散経路17を介して第1測定室21に連通する第2測定室22を有し、第1酸素ポンプセル11および第2酸素ポンプセル13により、第1測定室21および第2測定室22内の酸素のポンピング(汲み出し,汲み入れ)をそれぞれ可能にする。そして、酸素分圧検知セル12により、酸素濃度を一定に制御された酸素基準室18と第1測定室21との酸素濃度差、つまり第1測定室21内の酸素濃度の測定を可能とするように構成されている。
一方、センサ制御装置3は、第1酸素ポンプセル11,酸素分圧検知セル12,第2酸素ポンプセル13を駆動するセンサ駆動部23と、ヒータ9を駆動するヒータ駆動部24と、センサ駆動部23およびヒータ駆動部24を制御する制御部25とを備えている。なお、ヒータ駆動部24は、ヒータ9をPWM駆動するためにヒータ9への通電のオンまたはオフの切り替えを行うように構成されている。
具体的に言うと、センサ制御装置3の制御部25は、ヒータ駆動部24を介してヒータ9の温度制御を行うことにより、センサ本体部8を活性温度(例えば、750℃)まで加熱し、この状態で、センサ駆動部23を介して酸素分圧検知セル12の両端電圧Vsが予め設定された一定電圧(例えば、425mV)となるように第1酸素ポンプセル11に流す第1ポンプ電流Ip1を制御する。すると、第1酸素ポンプセル11を介して第1測定室21内の酸素濃度が所定の低濃度(≒0%)に保持される。このときに流れる第1ポンプ電流Ip1が、検出対象ガス中の酸素濃度に応じた大きさとなる。
これと共に、センサ制御装置3の制御部25は、センサ駆動部23を介して第2酸素ポンプセル13に、第2測定室22から酸素を汲み出す方向に一定の第2ポンプ電圧Vp2(例えば、450mV)を印加する。つまり、第1測定室21内の酸素濃度を所定の低濃度に保持し、且つ第2ポンプ電圧Vp2を所定の電圧に保持すると、第2測定室22では、第2酸素ポンプセル13を構成する多孔質電極の触媒作用によって、検出対象ガス中(換言すると、第1測定室21から流入するガスであって、酸素濃度が所定の低濃度に保持されたガス中)のNOxが窒素と酸素とに分解され、その分解により得られた酸素が第2測定室22から酸素基準室18に面する第2酸素ポンプセル13の他方の電極に向けて汲み出される。このときに流れる第2ポンプ電流Ip2が、検出対象ガス中のNOx濃度に応じた大きさとなる。
そして、センサ制御装置3の制御部25は、センサ本体部8により出力される濃度信号(即ち、第1ポンプ電流Ip1,第2ポンプ電流Ip2)に基づいて、排気ガス中の酸素濃度およびNOx濃度をそれぞれ検出する濃度検出処理を実行し、これら濃度に関する情報(酸素濃度情報,NOx濃度情報)を、図示しない外部装置(例えば、エンジンECU)に送出する。
なお、センサ制御装置3の制御部25は、NOxセンサ2の回路部10に要求信号を出力してその回路部10から個体情報を取得する情報取得処理を実行し、第1ポンプ電流Ip1と酸素濃度との関係を表す特性や、第2ポンプ電流Ip2とNOx濃度との関係を表す特性を設定する。そして、センサ制御装置3の制御部25は、濃度検出処理を実行する際に、情報取得処理により取得した個体情報に基づいて、センサ本体部8の出力補正を行うように構成されている。
<接続用ケーブル部の構成>
次に、図3及び図4は、いずれも接続用ケーブル部5の構成を示す斜視図であり、このうち、図3は、接続用ケーブル部5をコネクタ6の斜め上方側から見た図であり、図4は、接続用ケーブル部5をコネクタ6の斜め下方側から見た図である。
なお、図3及び図4(並びに図9)では、第1リード線51が2本しか図示されていないが、実際には、センサ素子4の構成に応じて必要な数(本実施形態では6本)の第1リード線51がコネクタ6に接続されている。
図3及び図4に示すように、接続用ケーブル部5は、前述のコネクタ6および回路部10に加えて、回路部10を構成する出力基台19とコネクタ6とを連結するための長板状(金属製)のブラケット30を備えている。なお、出力基台19は、詳細について後述するが、第2リード線52の一部を収容する略箱型のケース部49を備えている。
また、コネクタ6には、センサ制御装置3に接続されたコネクタ7が嵌合される嵌合面26と、第1リード線51が挿入される第1挿入孔31、および第2リード線52が挿入される第2挿入孔32が設けられた挿入面27と、ブラケット30を取り付けるためのブラケット取付面28とが形成されている。
そして、ケース部49から引き出された第2リード線52は、ケース部49内に配設された方向と逆向きに折り曲げられ、挿入面27の第2挿入孔32に挿入されることによって、コネクタ6と電気的に接続され、出力基台19を有する回路部10とともに、リード線51,52とコネクタ6との接続箇所付近を保護するためのコネクタブーツ29(図8参照)に挿入される。
一方、出力基台19においては、ブラケット30を取り付けるための略矩形状のブラケット取付面35(図5参照)がケース部49の下方側に形成されている。そして、出力基台19は、このブラケット取付面35(図5参照)においてブラケット30を保持するための保持部40を備えている。
<ブラケット及び保持部の構成>
ここで、図5は、ブラケット30および保持部40の構成を示す斜視図である。
図5に示すように、ブラケット30は、当該ブラケット30における長手方向の一方の端部において切り欠き状に形成されて一対の内壁面37を有するスライダ部50と、このスライダ部50の一方の内壁面37に凹設されることで係止面38が形成されてなるフック部60とを備えている。また、ブラケット30における長手方向の他方の端部には、コネクタ6を取り付けるための取付孔39が設けられている。
なお、以下では、ブラケット30における長手方向の端部のうち、スライダ部50およびフック部60が配置されている側をブラケット先端部41、取付孔39が配置されている側をブラケット後端部42という。また、ブラケット後端部42およびコネクタ6の構成並びに取付方法については、公知技術であるためその説明を省略する(詳しくは、特開2009−121975号公報参照)。
一方、保持部40は、ブラケット取付面35に突設されてフック部60に係止されるストッパ部45と、スライダ部50の内壁面37を摺動可能にブラケット取付面35に立設されて、フック部60をストッパ部45へ案内する外壁面48を有するガイド壁部46と、ブラケット取付面35と直交する方向へのスライダ部50の移動範囲を制限する制限板部47と、ブラケット先端部41の一部を挟み込む一対のサイド壁部44とを備えている。
なお、以下では、ガイド壁部46の外壁面48に沿ってフック部60がストッパ部45へ案内される方向をガイド方向、ブラケット取付面35と直交する方向を取付面方向、ガイド壁部46の外壁面48と直交する方向を外壁面方向とする。
ガイド壁部46は、ブラケット取付面35のうちガイド方向と逆向き側の縁部のほぼ中央位置から、スライダ部50の内壁面37に相当する長さだけガイド方向に延びて形成されている。また、サイド壁部44は、ブラケット取付面35のうちガイド方向側の縁部の両側端に配置されている。なお、ガイド壁部46およびサイド壁部44は、外壁面方向から見て互いに重ならないように配置されている。
ストッパ部45は、取付面方向から見て制限板部47と重ならない位置であり、且つ、ガイド壁部46の外壁面48に当接する位置に設けられている。また、ストッパ部45は、フック部60に係止された状態で係止面38に当接する当接面(図示せず)と、ガイド壁部46におけるガイド方向側の端面とが、段差のない状態(面一)となるように配置されている。
制限板部47は、ブラケット取付面35においてガイド壁部46により二分された領域のうち、ストッパ部45が配置されている領域側に位置する短側部61と、ストッパ部45が配置されていない領域側に位置する長側部62とからなる。このうち、長側部62においては、ブラケット取付面35との対向面がブラケット取付面35と概ね平行となるように形成されている。
また、短側部61のブラケット取付面35に面する側は、ブラケット取付面35との距離がガイド方向に向かうほど大きくなる傾斜面63を有している。なお、傾斜面63は、短側部61におけるブラケット取付面35との対向面の全ての領域に形成されている。一方、ストッパ部45には、ブラケット取付面35からの高さがガイド方向に向かうほど大きくなる突設面64が形成されている。
つまり、ブラケット30および保持部40は、スライダ部50をガイド壁部46に沿ってガイド方向に摺動させると、ブラケット30の弾性変形によって、ストッパ部45の突設面64と制限板部47の傾斜面63とに沿ってブラケット30が移動し、フック部60の係止面38がストッパ部45に係止されるようになっている。
このように構成されたブラケット30および保持部40では、フック部60の係止面38がストッパ部45に係止されることによって、ガイド方向と逆向きへのスライダ部50の移動範囲が制限され、ガイド壁部46のうちガイド方向と逆向きの端部によって、ガイド方向へのスライダ部50の移動範囲が制限される。さらに、制限板部47によって、取付面方向へのスライダ部50の移動範囲が制限されるとともに、スライダ部50の内壁面37がガイド壁部46の外壁面48に外嵌され、なお且つ、ブラケット先端部41がサイド壁部44に挟み込まれることよって、外壁面方向へのスライダ部50の移動も制限される。
<回路部の構成>
次に、図6は、回路部10の構成を説明するための説明図であり、後述するシール部36が形成される前の態様と、そのシール部36が形成された後の態様とを示している。また、図7は、後述する配線基板34を出力基台19に取り付ける方法を示す説明図である。
図6に示すように、回路部10は、当該回路部10が取り付けられているNOxセンサ2についての個体情報を記憶する記憶媒体33と、記憶媒体33が実装されるとともに、記憶媒体33に電気的に接続される(換言すれば、配線を介して導通する)接続部53(図7参照)を有する板状の配線基板34と、記憶媒体33から接続部53(図7参照)を介して個体情報を出力するための柱状の端子部54が貫通して配置された設置面55を有する出力基台19と、配線基板34を水密に覆うシール部36とを備えている。なお、設置面55は、出力基台19において、出力基台19とコネクタ6とがブラケット30によって連結された状態で、コネクタ6の挿入面27に対向する位置に設けられている(図4参照)。
また、記憶媒体33に記憶されている個体情報としては、第1ポンプ電流Ip1と酸素濃度との関係を表す特性を設定するための情報(O2ゲインとO2オフセット)と、第2ポンプ電流Ip2とNOx濃度との関係を表す特性を設定するための情報(NOxゲインとNOxオフセット)とからなるセンサ特性情報といったセンサ素子の出力補正に用いられる情報が挙げられる。ちなみに、この個体情報は、NOxセンサ2の製造過程において得られる個々のセンサ素子4に対して、所定の検査装置にて個別に検査することで得られる情報であって、検査に供されたセンサ素子4を備えるNOxセンサ2に組み込まれる記憶媒体に記憶されるものである。なお、上記個体情報を用いたセンサ素子の出力補正に関しては、特開平11−72478号公報にて知られているため、これ以上の説明は省略する。
図7に示すように、出力基台19は、ナイロン系樹脂(例えば、PA66ナイロン)を材料として形成され、前述のケース部49および保持部40に加えて、設置面55に突設された突設部57を有する台座部59を備えている。なお、台座部59の内側には、図示を省略するが、ケース部49の内部に連通する空洞領域が形成されており、この空洞領域において、端子部54が第2リード線52に接続されている。また、台座部59は、出力基台19において、ブラケット取付面35にブラケット30が取り付けられる際にブラケット30に干渉しない位置に設けられている(図5参照)。
そして、台座部59は、前述の設置面55に加えて、設置面55に繋がって形成された第1の側周面81と、ケース部49に繋がって形成された第2の側周面82とを有し、第1の側周面81に対して第2の側周面82が外側に突出して配置されている。また、第2の側周面82のうち、ケース部49の側面65に略平行な領域(以下、対象側面という)83は、ケース部49の側面65よりも外側に突出しない位置に配置されている。なお、本実施形態では、対象側面83がケース部49の側面65に対して段差のない状態(面一)となるように配置されている。
突設部57は、配線基板34における対向する二つの板面のうち、一方の板面である第1の板面71が設置面55に面した状態で、配線基板34を支持する支持面58を有している。そして、配線基板34における二つの板面のうち、第1の板面71とは反対側の板面である第2の板面72には、記憶媒体33が実装されている。つまり、配線基板34において、突設部57の支持面58に接触する領域と、記憶媒体33が実装される領域とを、第1の板面71と第2の板面72とにそれぞれ分けることにより、配線基板34や出力基台19(台座部59)の小型化が図られている。
また、突設部57は、設置面55のうち、当該設置面55を平面視して二分割した各領域に一つずつ設けられている。そして、配線基板34は、当該配線基板34を厚み方向に貫通して形成された貫通孔56を有し、この貫通孔56に端子部54が挿入されることにより、突設部57の支持面58に支持される。つまり、台座部59は、突設部57によって、配線基板34の板面に垂直な方向への配線基板34の移動を抑制するとともに、貫通孔56に挿入された端子部54によって、配線基板34の板面に平行な方向への配線基板34の移動を抑制するように構成されている。
接続部53は、第2の板面72における貫通孔56の周縁に設けられ、配線基板34に実装された記憶媒体33に当該接続部53が電気的に接続され、且つ、突設部57の支持面58に配線基板34が支持された状態で、端子部54に接合(例えば、ハンダ付け)されている。
このようにして、突設部57(詳細には、支持面58)に配線基板34が支持されることで、図6に示すように、出力基台19の設置面55と配線基板34の第1の板面71(詳細には、第1の板面71のうちで突設部57に支持されている領域や端子部54を貫通している領域を除く面部分;以下、この部分を第1の板面部分711ともいう)との間に、突設部57の高さの分の隙間が形成されることになる。
そして、配線基板34は、接続部53が端子部54に接合された状態で、これら接続部53および端子部54を介して、センサ制御装置3から個体情報を取得するための要求信号を入力すると、その要求信号に応じて、記憶媒体33に記憶されている個体情報を出力するように構成されている。
図6に戻り、シール部36は、接続部53に端子部54が接合された状態で、配線基板34および第1の側周面81の周囲に熱可塑性樹脂が充填されることにより形成される。そして、熱可塑性樹脂としては、出力基台19(台座部59)を形成するナイロン系樹脂よりも熱膨張率の高いホットメルト樹脂(例えば、ヘンケルジャパン(株)製のマクロメルト(登録商標))が用いられる。本実施形態では、上述したように、出力基台19の設置面55と配線基板34の第1の板面71(詳細には、第1の板面部分711)との間には、突設部57の高さの分の隙間が形成されているため、熱可塑性樹脂は、その充填工程において当該隙間全体に行き渡ることができ、配線基板34の周囲を確実に水密に覆うことができる。
ここで、図11に示すように、従来では、樹脂ケース102内に熱可塑性樹脂を充填することにより、樹脂ケース102の側面105に挟まれるようにシール部103が配置されていたため、樹脂ケース102を形成する樹脂(ナイロン系樹脂)よりも熱可塑性樹脂の膨張率が高い場合、周囲の温度変化によって、樹脂ケース102からシール部103が剥離する可能性があり、シール部103による防水性が損なわれる虞があった。
具体的には、樹脂ケース102の側面105がシール部103における外側に配置されるため、周囲の温度が上昇してシール部103が外側方向に膨張すると、樹脂ケース102がシール部103と同一の伸びを強いられ、逆に周囲の温度が下降して樹脂ケース102が収縮すると、シール部103が樹脂ケース102よりも大きい収縮率で収縮する。そして、これらシール部103および樹脂ケース102が膨張および収縮を繰り返すことにより、樹脂ケース102の側面105からシール部103が剥離する可能性があった。
一方、図6に戻り、回路部10では、台座部59の第1の側周面81を覆うようにシール部36が配置されているため、台座部59を形成する樹脂(ナイロン系樹脂)よりも熱可塑性樹脂(シール部36)の膨張率が高い場合、周囲の温度が上昇しても、シール部36が外側方向に規制を受けることなく膨張できる。また、シール部36が外側方向に膨張しても、台座部59がシール部36と同一の伸びを強いられずに済む。これにより、シール部36および台座部59が膨張および収縮を繰り返す場合であっても、従来の構成と比較して、台座部59からシール部36が剥離することを抑制できる。
ところで、ケース部49は、当該ケース部49の側面65に突設された突起片66を備えている。また、突起片66は、ケース部49の側面65に直交する係止面67を有している。なお、突起片66において、係止面67は、コネクタブーツ29(図8参照)への出力基台19の挿入方向に対する反対側を向いて配置されている。
<コネクタブーツの構成>
次に、図8は、コネクタブーツ29の構成を示す斜視図である。また、図9は、コネクタブーツ29を接続用ケーブル部5に取り付ける方法を示す説明図である。なお、図9は、接続用ケーブル部5をコネクタ6の上方側から見た図であり、接続用ケーブル部5のうちコネクタブーツ29および回路部10を断面で示している。
図8及び図9に示すように、コネクタブーツ29は、ゴム製の筒状をなした弾性部材であり、シール部36が形成された出力基台19とコネクタ6とがブラケット30によって連結された状態で、リード線51,52のうちコネクタ6に接続される側の端部(コネクタ側端部)84を包囲する開口部68と、この開口部68に隣接すると共に回路部10(詳細には、回路部10および第2リード線52)を収容する収容部69とを備えている。なお、本実施形態の収容部69は、コネクタ6に接続された第1リード線51の一部も収容している。
また、収容部69の内壁75には、開口部68にリード線51,52のコネクタ側端部84が包囲された状態で、出力基台19(ケース部49)の突起片66が配置される位置に、突起片66の係止面67に係止される溝部76が形成されている。
さらに、コネクタブーツ29は、収容部69から第1リード線51を外部に引き出すための開口面を有する引出部74を備えている。なお、引出部74から外部に引き出された第1リード線51は、引出部74に嵌合される被覆部材(図示せず)により被覆される。
つまり、コネクタブーツ29では、収容部69に回路部10やリード線51,52が収容されることにより、回路部10やリード線51,52に塵や埃が付着することを防止し、開口部68にリード線51,52のコネクタ側端部84が包囲されることにより、コネクタ6の挿入面27付近におけるリード線51,52の屈曲を防止している。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のNOxセンサ2では、出力基台19の突設部57(支持面58)によって、設置面55から配線基板34の板面(第1の板面71)が離間した状態で配線基板34が支持されるため、シール部36の形成時に配線基板34の周囲に熱可塑性樹脂を充填すると、配線基板34と設置面55との隙間にも熱可塑性樹脂が全体に行き渡る。
したがって、本実施形態のNOxセンサ2によれば、配線基板34と設置面55との隙間部分に熱可塑性樹脂が浸入しない領域(気泡)が生じることを防止できるため、周囲の温度が変化する場合であっても、シール部36に割れ(クラック)が生じ難くなり、ひいては、シール部36におけるクラックの発生を抑制することができる。
また、NOxセンサ2では、ケース部49の係止面67を溝部76に係止させることにより、コネクタブーツ29を出力基台19に装着できるため、接着剤を用いてコネクタブーツ29を出力基台19に固定させる必要がなく、これにより、材料費を抑制することができる。さらに、コネクタブーツ29の弾性変形によって、コネクタブーツ29を出力基台19から取り外すことが可能であるため、例えばリード線51,52とコネクタ6との接続箇所に何らかの異常があった場合等に、メンテナンスを容易に行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態(以下、第1実施形態という)に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
ここで、図10は、他の実施形態における回路部10の構成を説明するための説明図であり、シール部36が形成される前の態様を示している。なお、図10では、端子部54に相当する領域内に斜線を施している。
例えば、第1実施形態のNOxセンサ2では、接続部53が、第2の板面72における貫通孔56の周縁に設けられているが、これに限定されるものではなく、配線基板34における二つの板面のうち、少なくとも一方のいずれかの領域に設けられればよい。
具体例としては、図10の左側部分(他の実施形態A)に示すように、接続部53が、第1の板面71に形成されており、突設部57の支持面58に配線基板34が支持された状態で、設置面55上の端子部54に接合(あるいは固着)されてもよい。この場合、配線基板34に貫通孔56が設けられていない構成であってもよい。
また、第1実施形態および他の実施形態AのNOxセンサ2では、配線基板34の接続部53を設置面55上の端子部54に固着することにより、突設部57の支持面58に配線基板34を固定しているが、これに限定されるものではなく、突設部57の支持面58に配線基板34を固定しない構成であってもよい。
具体例としては、図10の右側部分(他の実施形態B)に示すように、配線基板34の貫通孔56に設置面55上の端子部54が挿入されることにより、突設部57の支持面58に配線基板34が支持された状態で、配線基板34の接続部53に端子部54がワイヤ接続されてもよい。
なお、第1実施形態および他の実施形態A,Bの回路部10では、シール部36の形成時に、熱可塑性樹脂が、配線基板34および第1の側周面81の周囲に充填されるが、これに限定されるものではなく、少なくとも配線基板34の周囲に充填されればよい。
ところで、第1実施形態の回路部10では、突設部57が、設置面55のうち、当該設置面55を平面視して二分割した各領域に一つずつ設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、設置面55のうち一箇所に設けられてもよいし、設置面55の中心に対称となる複数の位置に一つずつ設けられてもよい。また、第1実施形態の端子部54は、柱状に形成されているが、これに限定されるものではなく、各種の形状が採用され得る。
さらに言えば、第1の実施形態の記憶媒体33は、第2の板面72に実装されているが、これに限らず、第1の板面71に実装されてもよい。ちなみに、第1の実施形態では、ガスセンサとしてNOxセンサ2を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、排ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサや全領域空燃比センサであってもよい。
なお、第1の実施形態の出力基台19(詳細には、ケース部49)の係止面67は、ケース部49の側面に直交しているが、これに限定されるものではなく、例えば、ケース部49の側面に対する角度が鋭角をなすように設けられてもよい。
また、上記の実施形態では、記憶媒体33に記憶させる個体情報として、センサ素子4の出力補正に用いる情報を記憶させたが、記憶させる個体情報としては、センサ素子4の駆動補正に用いられる情報であっても良い。例えば、ヒータ9の抵抗値が目標値となるように当該ヒータ9の通電制御(加熱制御)を行う構成においては、ガスセンサ毎のヒータ9の抵抗値(インピーダンス値)を示す個体情報を記憶させ、その個体情報に基づいて目標値を補正するにしても良い。また、センサ素子4を構成するセル(例えば、酸素分圧検知セル12)の内部抵抗値(インピーダンス値)が目標値となるように当該ヒータの通電制御(加熱制御)を行う構成においては、ガスセンサ毎のセルの内部抵抗値を示す個体情報を記憶させ、その個体情報に基づいて目標値を補正したり、定期的に検出されるセルの内部抵抗値を補正したりしても良い。
1…ガス検出装置、2…NOxセンサ、3…センサ制御装置、4…センサ素子、5…接続用ケーブル部、6…コネクタ、8…センサ本体部、9…ヒータ、10…回路部、19…出力基台、29…コネクタブーツ、30…ブラケット、33…記憶媒体、34…配線基板、35…ブラケット取付面、36…シール部、40…保持部、49…ケース部、51…第1リード線、52…第2リード線、53…接続部、54…端子部、55…設置面、56…貫通孔、57…突設部、58…支持面、59…台座部、66…突起片、67…係止面、68…開口部、69…収容部、71…第1の板面、72…第2の板面、76…溝部。

Claims (5)

  1. 検出対象ガス中の特定ガス成分の濃度に応じた濃度信号を出力するセンサ素子と、
    前記センサ素子毎に予め設定されて該センサ素子の出力補正及び駆動補正の少なくとも一方に用いられる個体情報を記憶する記憶媒体と、
    前記記憶媒体が実装されるとともに、該記憶媒体に電気的に接続される接続部を有する配線基板と、
    前記記憶媒体から前記接続部を介して前記個体情報を出力するための端子部が貫通して配置された設置面を有する出力基台と、
    前記配線基板を水密に覆う熱可塑性樹脂からなるシール部と、
    を備えるガスセンサにおいて、
    前記出力基台は、前記設置面に突設された突設部を備え、
    該突設部は、前記配線基板における対向する二つの板面のうち、一方の板面である第1の板面が該設置面に面した状態で、該配線基板を支持する支持面を有し、
    前記配線基板の接続部は、前記突設部の支持面に前記配線基板が支持された状態で、前記端子部に接合され、
    前記シール部は、前記接続部に前記端子部が接合された状態で、前記配線基板の周囲に前記熱可塑性樹脂が充填されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記突設部は、前記設置面のうち、該設置面を平面視して二分割した各領域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記記憶媒体は、前記配線基板における対向する二つの板面のうち、前記第1の板面とは反対側の板面である第2の板面に実装されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスセンサ。
  4. 前記配線基板には、当該配線基板を厚み方向に貫通する貫通孔が形成され、
    該貫通孔は、前記端子部が挿通可能な大きさの内径を有し、
    前記接続部は、前記配線基板における対向する二つの板面のうち、少なくとも一方の板面における前記貫通孔の周縁に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のガスセンサ。
  5. 前記センサ素子を制御するセンサ制御装置に装着されるコネクタと、
    前記コネクタ及び前記接続部に電気的に接続されたリード線とともに前記出力基台が挿入される筒状の弾性部材と、
    を備え、
    前記出力基台は、前記リード線の一部を収容するケース部と、該ケース部の側面に突設された突起片とを備え、
    該突設片は、前記弾性部材への前記出力基台の挿入方向に対する反対側を向く係止面を有し、
    前記リード線のうち前記コネクタに接続される側の端部をコネクタ側端部として、
    前記弾性部材は、前記シール部が形成された前記出力基台と前記コネクタとが連結された状態で、前記コネクタ側端部を包囲する開口部と、該開口部に隣接すると共に前記出力基台を収容する収容部とを備え、
    該収容部の内壁には、前記開口部に前記コネクタ側端部が包囲された状態で前記突起片が配置される位置に、前記係止面に係止される溝部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のガスセンサ。
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