JP5094178B2 - 薄型水冷ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、パソコンやプロジェクター等の発熱部を有する電子機器を冷却したり、燃料電池の送液に使用する薄型水冷ポンプに関するものである。
電子機器の冷却には空冷方式と水冷方式とがあるが、静音性が要求される今日の電子機器において、冷却能力を保ちつつ静音性を追求する上では、空冷方式よりも水冷方式の方が効率が良い。
図17は、従来のポンプの逆止弁の構造を示す図である。図17の上段は、ポンプ室のプレート17に液体が通過する貫通孔11を設け、貫通孔11にゴムなど弾力のある板弁17aを当てることで、液体の流れを一方向に制御する板弁構造の逆止弁である。
また、図17の下段に示すように、ポンプ室のプレート17に貫通孔11を空け、貫通孔11をゴムなど弾力のある傘弁17bで塞ぐことで、液体の流れを一方向に制御する傘弁構造の逆止弁もある。
特許文献1に記載されているように、量産性に優れ、流量を容易に変更可能な設計自由度の高い圧電ポンプ及びその製造方法並びに逆止弁構造の発明も公開されている。
特開2006−046272号公報
しかしながら、従来の板弁や傘弁は、その材質がゴムなので、劣化しやすく、また、弁の往復運動により貫通孔面で摩耗が生じ、貫通孔のシールが弱くなり、長い時間安定して使用することができない。また、吐出圧力の点でもゴム製の弁は劣る。
また、特許文献1に記載の発明は傘弁構造であるが、ポンプ全体の厚さが大きくなってしまい、ノートパソコンなど小型の電子機器に搭載する場合には、薄型のポンプが求められる。
そこで、本発明は、液体の逆流が少なく、安定した流量を得ることができる薄型水冷ポンプを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するために、液体が入る吸入管3と液体が出る吐出管4を有する薄型のポンプベース2と、前記ポンプベース2の上に載せるポンプ室15の底板であり吸入管3からポンプ室15に液体を通す貫通孔11とポンプ室15から吐出管4に液体を通す貫通孔11aを有するプレート9と、前記プレート9の吸入側の貫通孔11の上面に板バネ16を取り付けて液体の流れを一方向に制御する吸入側逆止弁10と、前記プレート9の吐出側の貫通孔11aの下面に板バネ16を取り付けて液体の流れを一方向に制御する吐出側逆止弁10aと、前記プレート9の上側で振動することによりポンプ室15に液体を吸い込んだり送り出したりする圧電素子7と、前記プレート9及び圧電素子7の間に挟みポンプ室15を密閉する環状の素子取付けゴム8aと、前記プレート9及び圧電素子7を収めたポンプベース2に蓋をするカバー5と、前記圧電素子7とカバー5の間に挟む緩衝材である環状のダンパーゴム8とからなることを特徴とする薄型水冷ポンプの構成とした。
本発明は、以上の構成であるから以下の効果が得られる。第1に、金属製の板バネの留穴位置付近に折り目を付け、貫通孔に対して凸状にすることにより、固定した板バネが貫通孔に密着して貫通孔をしっかりシールすることができ、ポンプの動作が安定する。
第2に、ポンプ室のプレートにパンチ加工で貫通孔を空けた後に、貫通孔の周囲にハーフピアスでプレス加工を施すことにより、パンチ加工で生じたバリが板バネに接触するのを防止し、貫通孔のシール性を向上させることができる。
第3に、プレートの貫通孔と留穴の間にゴミ排出溝を設けることにより、プレートと板バネの間に挟まったゴミを排出することができるようになり、貫通孔のシール性が向上する。
第4に、プレートに整流用突起を設けて液体の流れを制御することにより、液体の流速が大きくなり、混入したガスも排出することができるので、ポンプの流量が安定する。
本発明は、液体の逆流が少なく、安定した流量を得るという目的を、逆止弁の板バネに折り目を付けて又は板バネを湾曲させてプレートに対し凸状にすることにより、取り付けた板バネが貫通孔に密着する逆止弁構造、プレートにパンチ加工で貫通孔を空けた後、弁を取り付けた側から前記貫通孔の周りをハーフピアスでプレス加工することにより、逆止弁に前記貫通孔のバリが接触しないようにした貫通孔構造、プレートの貫通孔と逆止弁の取付位置の間にゴミ排出溝を設け、前記プレートと逆止弁の間に挟まったゴミを排出できるゴミ詰まり防止構造、並びに、プレート上に整流用突起を設け、ポンプ室における吸入側から吐出側へ液体の流れを制御することにより、液体の流速を大きくし、液体に混入したガスを排出できるガス抜き構造により実現した。
以下に、添付図面に基づいて、本発明である薄型水冷ポンプについて詳細に説明する。図1は、本発明である薄型水冷ポンプの斜視図である。図2は、本発明である薄型水冷ポンプの平面図である。
薄型水冷ポンプ1において、ベース2は、プラスチック等を容器状に成形したポンプの基台である。内部は中空で上面が空いており、図3で説明する圧電素子7や図4で説明するプレート9などが収納され、カバー5で蓋がされる。側面には吸入管3と吐出管4が設けられる。また、取付孔2aや突出部2bなども設けられる。
取付孔2aは、ベース2を電子機器等にネジ留めするために四隅に設けた孔である。突出部2bは、ベース2内の圧電素子7に電源を供給する電線6のために設けたスペースである。
吸入管3は、ベース2の内部から外部に延びたパイプであり、外部の液体を吸入口3aからベース2内に吸い込む。吐出管4は、ベース2の内部から外部に延びたパイプであり、ベース2内の液体を吐出口4aから外部へ吐き出す。
カバー5は、ベース2の上面を塞ぐ蓋であり、蓋部5aと縁部5bからなる。蓋部5aは、中央の盛り上がった部分であり、ベース2内の圧電素子7やプレート9を覆う。縁部5bは、蓋部5aの周囲の平坦な部分であり、留具6aでベース2に固定するための留穴5cが複数空けられる。
図3は、本発明である薄型水冷ポンプのカバーを外した状態の平面図である。カバー5は、ベース2の表面の若干窪んだ凹部2cに嵌め込まれているが、留穴2dに固定された留具6aを全て除去することにより、取り外すことができる。
カバー5を外したベース2内には、中央に圧電素子7が配置され、圧電素子7の外周部の上にダンパーゴム8が置かれる。ダンパーゴム8は、環状の緩衝材であり、圧電素子7とカバー5の内側に挟んで、圧電素子7を押さえる。
圧電素子7は、電気エネルギーと機械エネルギーを変換する素子である。円盤状の圧電素子7に対して電圧を加えると逆圧電効果により変形する。即ち、交流電界を圧電素子7に加えることで振動させることができる。
尚、圧電素子7には、ベース2の突出部2bの側において、外周部から接続部7aが延びる。接続部7aを介して電線6が接続され、外部の電源から圧電素子7に電気が供給される。
図4は、本発明である薄型水冷ポンプの圧電素子を外した状態の平面図である。圧電素子7及びダンパーゴム8を外したベース2内には、中央にプレート9が配置され、プレート9の外周部の上に環状の素子取付けゴム8aが置かれる。
即ち、圧電素子7とプレート9と素子取付けゴム8aに囲まれた空間がポンプ室15である。尚、素子取付けゴム8aが圧電素子7とプレート9の間の空間を確保すると共に、ポンプ室15内の液体が漏れないように、圧電素子7とプレート9の外周部をシールする。
プレート9は留具6bによりベース2に固定されるが、圧電素子7は単に上に載っているだけである。また、圧電素子7は振動するので、ダンパーゴム8と素子取付けゴム8aとで上下から押さえ、位置を安定させている。
プレート9は円盤状であり、ベース2からポンプ室15に液体を吸入する貫通孔11と、ポンプ室15からベース2に液体を吐出する貫通孔11aとが空けられる。また、貫通孔11、11aには、液体の流れを一方向のみに制御して逆流を防ぐための逆止弁10、10aが設けられる。
圧電素子7がポンプ室15の外側へ変形することにより、ポンプ室15内に液体を吸い込み、圧電素子7がポンプ室15の内側へ変形することにより、ポンプ室15内から液体を吐き出す。
吸入時には、吸入側の逆止弁10が開いて液体が流入し、吐出側の逆止弁10aが閉じて液体の流出を防ぐ。また、吐出時には、吸入側の逆止弁10が閉じて液体の流入を防ぎ、吐出側の逆止弁10aが開いて液体が流出する。
図5は、本発明である薄型水冷ポンプのプレートを外した状態の平面図である。プレート9は、ベース2の留穴2eに固定された留具6bを全て除去することにより、取り外すことができる。
プレート9及び素子取付けゴム8aを外したベース2内には、吸入管3の出口である吸入孔3bと、吐出管4の入口である吐出孔4bが存在する。吸入孔3bと吸入側の貫通孔11とが合わせられ、吐出孔4bと吐出側の貫通孔11aとが合わせられる。
吸入管3及び吐出管4は、凹部2cの下側に配置され、吸入孔3b及び吐出孔4bは、凹部2cより上に出るように設けられる。吸入孔3b及び吐出孔4bには、縁に沿ってオーリング8bが配置され、プレート9の貫通孔11、11aとの間に隙間ができないようにシールする。
以上より、薄型水冷ポンプ1は、液体が入る吸入管3と液体が出る吐出管4を有する薄型のポンプベース2と、前記ポンプベース2の上に載せるポンプ室15の底板であり吸入管3からポンプ室15に液体を通す貫通孔11とポンプ室15から吐出管4に液体を通す貫通孔11aを有するプレート9と、前記プレート9の吸入側の貫通孔11の上面に板バネ16を取り付けて液体の流れを一方向に制御する吸入側逆止弁10と、前記プレート9の吐出側の貫通孔11aの下面に板バネ16を取り付けて液体の流れを一方向に制御する吐出側逆止弁10aと、前記プレート9の上側で振動することによりポンプ室15に液体を吸い込んだり送り出したりする圧電素子7と、前記プレート9及び圧電素子7の間に挟みポンプ室15を密閉する環状の素子取付けゴム8aと、前記プレート9及び圧電素子7を収めたポンプベース2に蓋をするカバー5と、前記圧電素子7とカバー5の間に挟む緩衝材である環状のダンパーゴム8とからなることを特徴とする。
図6は、本発明である薄型水冷ポンプの図2のA−Aで切断した断面図である。図7は、本発明である薄型水冷ポンプの図2のB−Bで切断した断面図である。図8は、本発明である薄型水冷ポンプの図2のC−Cで切断した断面図である。
ベース2内において、吸入孔3b及び吐出孔4bの上にオーリング8bを介してプレート9を設置し、その上に素子取付けゴム8aを介して圧電素子7を載置し、さらにその上にダンパーゴム8を介してカバー5を被せる。
ポンプ室15は、圧電素子7とプレート9と素子取付けゴム8aにより密閉されており、内部に液体が流れる。圧電素子7に交流電界を印加することで圧電素子7を振動させ、液体の吸入と吐出を繰り返す。
圧電素子7が変形してポンプ室15の容積が拡がることで負圧が生じ、吸入口3aから吸入管3に液体が吸い込まれ、吸入孔3bまで来た液体が逆止弁10を押し開いて、貫通孔11からポンプ室15に液体が流入する。
また、圧電素子7が逆に変形してポンプ室15の容積が縮まることで圧力が生じ、ポンプ室15内の液体が逆止弁10aを押し開き、貫通孔11aから吐出孔4bに液体が流出し、吐出管4を通って吐出口4aから液体が吐き出される。
オーリング8bは、吸入孔3bとプレート9との間の液漏れを防止し、吐出孔4bとプレート9との間の液漏れを防止する。また、素子取付けゴム8aは、ポンプ室15の液漏れを防止する。
さらに、圧電素子7とカバー5の間にダンパーゴム8、圧電素子7とプレート9の間に素子取付けゴム8aを挟むことにより、圧電素子7の外周部の衝撃を和らげ、位置や動作を安定させている。
図9は、本発明である薄型水冷ポンプのプレートの平面図である。プレート9は、ポンプ室15の底板であり、本体である円板9aは、金属製の薄い円形の板を加工したものである。
円板9aには、吸入孔3bの位置に合わせて吸入側の貫通孔11が空けられ、吐出孔4bの位置に合わせて吐出側の貫通孔11aが空けられる。尚、留穴9bは、留具6bでベース2に取り付けるための穴である。
吸入側の貫通孔11には、吸入側の逆止弁10が取り付けられる。逆止弁10は、貫通孔11に対し、吸入孔3bと反対側の面に取り付けられ、液体が吸入孔3bからポンプ室15の方向のみに流れるように制御する。
吐出側の貫通孔11aには、吐出側の逆止弁10aが取り付けられる。逆止弁10aは、貫通孔11aに対し、吐出孔4bと同じ側の面に取り付けられ、液体がポンプ室15から吐出孔4bの方向のみに流れるように制御する。
吸入側の逆止弁10は、一端をリベット14でかしめることにより円板9aに固定され、他端で吸入側の貫通孔11を塞ぐ。また、吐出側の逆止弁10aは、一端をリベット14aでかしめることにより円板9aに固定され、他端で吐出側の貫通孔11aを塞ぐ。
吸入側の貫通孔11にはハーフピアス11cが施され、吐出側の貫通孔11aにはハーフピアス11dが施される。また、円板9aには、吸入側にゴミ排出溝12及び整流用突起13が設けられ、吐出側にゴミ排出溝12a及び整流用突起13aが設けられる。
尚、逆止弁10、10aについては、図10から図13において、ハーフピアス11c、11dについては、図14において、ゴミ排出溝12、12aについては、図15において、整流用突起13、13aについては、図16において、詳細に説明する。
図10は、本発明である薄型水冷ポンプの逆止弁に留穴の位置で折り目を付けた場合の図である。図11は、本発明である薄型水冷ポンプの逆止弁に折り目を付けずに留穴の位置で湾曲させた場合の図である。図12は、本発明である薄型水冷ポンプの逆止弁に留穴より端側で折り目を付けた場合の図である。尚、吸入側の逆止弁10も吐出側の逆止弁10aも同様である。
逆止弁10は、板バネ16を用いて弁構造にしたものである。板バネ16は、薄い金属製の板であり、固定側にはリベット14を通すための留穴16aが空けられ、弁側は貫通孔11の形状に合わせて円弧状である。
板バネ16は、留穴16aの位置において山折りで折り目16bを付けて凸状にするが、応用例として、折り目16bではなく湾曲部16cを設けたものや、留穴16aより端側に折り目16bを付けたものなどがある。
図10の上段は、第1例として挙げた逆止弁10を示す平面図であり、図10の下段は、平面図のF−Fで切断した断面図である。尚、第1例は、留穴16aの位置において、山折りで折り目16bを付けたものである。
図11の上段は、第2例として挙げた逆止弁10を示す平面図であり、図11の下段は、平面図のG−Gで切断した断面図である。尚、第2例は、留穴16aの位置において、折らずに緩やかな山状に湾曲部16cを設けたものである。
図12の上段は、第3例として挙げた逆止弁10を示す平面図であり、図10の下段は、平面図のH−Hで切断した断面図である。尚、第3例は、留穴16aより端側において、山折りで折り目16bを付けたものである。
逆止弁10をゴム材料でなく金属材料やプラスチック材料にすることにより、劣化しにくく寿命も長くなる。また、折り目16bや湾曲部16cを形成しやすくなる。バネとして弾性力もあり、吐出圧力も高くなるので、ポンプの周波数特性が良く、安定した流量も得られる。
図13は、本発明である薄型水冷ポンプの逆止弁の構造を示す図である。尚、図13は図9のD−Dで切断した断面図であり、上段は逆止弁10を取り付ける前、下段は逆止弁10を取り付けた後を示す。
本発明の逆止弁構造は、逆止弁10、10aの板バネ16に折り目を付けて又は板バネ16を湾曲させてプレート9に対し凸状にすることにより、取り付けた板バネ16が貫通孔11、11aに密着するようにしたものである。
プレート9の円板9aに空けた留穴9cの上に、逆止弁10の留穴16aを合わせて載せ、留穴9c及び留穴16aに対し、上方からリベット14を貫通させ、リベット14の下側をかしめて固定する。
図17の上段に示すように、プレート17上の板弁17aがゴム材料であると、液体が貫通孔11を通り板弁17aが往復運動を繰り返すことで、板弁17aの貫通孔11付近に摩耗を生じ、板弁17aが貫通孔11を完全に塞ぐことができなくなり、逆流が生じる可能性がある。
予め、逆止弁10の板バネ16に折り目16b又は湾曲部16cを設けて凸状にしておくことで、リベット14でかしめたときに突起した部分が押されて板バネ16が貫通孔11に密着する、また、凸状であるため凹状に反りづらくなる。
図14は、本発明である薄型水冷ポンプのプレートの貫通孔の構造を示す図である。尚、上段は図9のD−Dで切断した断面図であり、下段は図9のE−Eで切断した断面図である。また、図18は、従来のポンプのプレートの貫通孔の構造を示す図である。
本発明の貫通孔構造は、プレート9にパンチ加工で貫通孔11、11aを空けた後、弁取り付け側から貫通孔11、11aの周りをハーフピアス11c、11dでプレス加工することにより、逆止弁10、10aに貫通孔11、11aのバリが接触しないようにしたものである。
図18に示すように、プレート17にパンチ加工で貫通孔11を空けると、貫通孔11の縁にバリ11bが生じて凹凸ができる場合がある。バリ11bのはみ出た部分が当たると、板弁17aが貫通孔11を完全に塞げない。
プレート9の円板9aにパンチ加工で貫通孔11、11aを空けた後、貫通孔11、11aの周りを弁取り付け側からハーフピアス11c、11dを施すことにより、バリ11bを陥没させることができる。尚、ハーフピアスとは、穴を空けずに、半分だけ押し込んで、突起又は溝を形成するプレス加工である。
即ち、円板9aに貫通孔11、11aを打ち抜いた後、弁取り付け側から貫通孔11、11aよりも若干大きい形状で半分陥没させて段差を設ければ、貫通孔11、11aのバリ11bが逆止弁10、10aに当たることはなくなり、貫通孔11、11aを完全に塞ぐことができる。それにより逆流もなくなり、周波数特性の良い安定した流量が得られるようになる。
弁取り付け側からパンチ加工すれば、バリ11bが反対側に出来るのでハーフピアス11c、11dは必要ないが、パンチ方向がはっきりしていない場合は、いずれの方向であったとしてもハーフピアス11c、11dを施しておけば良いので、金型構造に自由度を持たせることができる。
図15は、本発明である薄型水冷ポンプのプレートのゴミ排出溝の構造を示す図である。尚、図15の上段は、図9のD−Dで切断した断面図であり、図15の下段は、逆止弁10の平面図である。また、図19は、従来のポンプのプレートの円板の構造を示す図である。
本発明のゴミ詰まり防止構造は、プレート9の貫通孔11、11aと逆止弁10、10aの取付位置の間にゴミ排出溝を12、12a設け、プレート9と逆止弁10、10aの間に挟まったゴミ17cを排出できるようにしたものである。
図19に示すように、貫通孔11に液体を通す際に板弁17aを開くたびに、板弁17aとプレート17の間に液体に混入したゴミ17cなどが挟まって、シール性が悪くなることがある。
プレート9の貫通孔11と、逆止弁10をプレート9に固定するリベット14との間に、ゴミ排出溝12を設ける。ゴミ排出溝12の形成手段としては、プレス加工、ハーフピアスなどがある。プレート9は、プラスチック製のものを用いることもでき、プラスチック製の場合は、樹脂成形などによりゴミ排出溝12を設ける。
尚、逆止弁10の脇からゴミ17cを排出できるように、逆止弁10の幅よりも長くする。ただし、ゴミ排出溝12自体にゴミ17cが溜まらず排出されるだけの長さを設ける必要がある。
逆止弁10とプレート9の円板9aとの間にゴミ17cが挟まったとしても、ゴミ17cがゴミ排出溝12まで来れば排出することができる。ゴミ排出溝12があることで、逆止弁10のバネの力でゴミ17cを挟んでしまうのを防ぎ、貫通孔11のシール性を保つことができる。
図16は、本発明である薄型水冷ポンプのプレートの整流用突起の構造を示す図である。尚、図16の上段は、プレート9の平面図であり、図16の下段は、平面図のI−Iで切断した断面図である。また、図20は、従来のポンプのプレートの液体の流れを示す図である。
本発明のガス抜き構造は、プレート9上に整流用突起13、13aを設け、ポンプ室15の液体の流れを吸入側から吐出側へ制御することにより、液体の流速を大きくし、液体に混入したガス17dを排出できるようにしたものである。
図20に示すように、プレート17上の吸入側の貫通孔11から流入した液体は、吐出側の貫通孔11aに向かって流れるが、流れが全体的に分散するため流速も減少するし、液体が流れやすい箇所と流れにくい箇所が生じて、流れにくい箇所に液体に混入したガス17dなどが溜まり、ポンプの性能を下げてしまう可能性がある。
プレート9の円板9aに対し、整流用突起13及び整流用突起13aを設けて流れが分散しないように制御する。例えば、吸入側の逆止弁10の左上に逆J字状の整流用突起13を***させ、吐出側の逆止弁10aの右下にJ字状の整流用突起13aを***させて、吸入側の貫通孔11から吐出側の貫通孔11aまで略S字状の流路を形成させる。
尚、整流用突起13は、プレス加工で突起を形成する、ハーフピアスで突起を形成する、突起物を円板9aに貼り合わせる、又は樹脂成形する等、円板9a上に突起を形成できる手段により設ける。また、J字状以外でも流れを制御できる形状であれば構わない。
流れが分散せずにほぼ一定となることで、流速を大きくすることができ、流れに勢いが付くので、液体に混入したガス17dなども一緒に流すことができる。液体の流量も一定となり、ポンプの性能も安定する。
以上のように、本発明である薄型水冷ポンプは、金属製の板バネの留穴位置付近に折り目を付け、貫通孔に対して凸状にすることにより、固定した板バネが貫通孔に密着して貫通孔をしっかりシールすることができ、ポンプの動作が安定する。
また、ポンプ室のプレートにパンチ加工で貫通孔を空けた後に、貫通孔の周囲にハーフピアスでプレス加工を施すことにより、パンチ加工で生じたバリが板バネに接触するのを防止し、貫通孔のシール性を向上させることができる。
さらに、プレートの貫通孔と留穴の間にゴミ排出溝を設けることにより、プレートと板バネの間に挟まったゴミを排出することができるようになり、貫通孔のシール性が向上する。
また、プレートに整流用突起を設けて液体の流れを制御することにより、液体の流速が大きくなり、混入したガスも排出することができるので、ポンプの流量が安定する。
本発明である薄型水冷ポンプの斜視図である。 本発明である薄型水冷ポンプの平面図である。 本発明である薄型水冷ポンプのカバーを外した状態の平面図である。 本発明である薄型水冷ポンプの圧電素子を外した状態の平面図である。 本発明である薄型水冷ポンプのプレートを外した状態の平面図である。 本発明である薄型水冷ポンプの図2のA−Aで切断した断面図である。 本発明である薄型水冷ポンプの図2のB−Bで切断した断面図である。 本発明である薄型水冷ポンプの図2のC−Cで切断した断面図である。 本発明である薄型水冷ポンプのプレートの平面図である。 本発明である薄型水冷ポンプの逆止弁に留穴の位置で折り目を付けた場合の図である。 本発明である薄型水冷ポンプの逆止弁に折り目を付けずに留穴の位置で湾曲させた場合の図である。 本発明である薄型水冷ポンプの逆止弁に留穴より端側で折り目を付けた場合の図である。 本発明である薄型水冷ポンプの逆止弁の構造を示す図である。 本発明である薄型水冷ポンプのプレートの貫通孔の構造を示す図である。 本発明である薄型水冷ポンプのプレートのゴミ排出溝の構造を示す図である。 本発明である薄型水冷ポンプのプレートの整流用突起の構造を示す図である。 従来のポンプの逆止弁の構造を示す図である。 従来のポンプのプレートの貫通孔の構造を示す図である。 従来のポンプのプレートの円板の構造を示す図である。 従来のポンプのプレートの液体の流れを示す図である。
符号の説明
1 薄型水冷ポンプ
2 ベース
2a 取付孔
2b 突出部
2c 凹部
2d 留穴
2e 留穴
3 吸入管
3a 吸入口
3b 吸入孔
4 吐出管
4a 吐出口
4b 吐出孔
5 カバー
5a 蓋部
5b 縁部
5c 留穴
6 電線
6a 留具
6b 留具
7 圧電素子
7a 接続部
8 ダンパーゴム
8a 素子取付けゴム
8b オーリング
9 プレート
9a 円板
9b 留穴
9c 留穴
10 逆止弁
10a 逆止弁
11 貫通孔
11a 貫通孔
11b バリ
11c ハーフピアス
11d ハーフピアス
12 ゴミ排出溝
12a ゴミ排出溝
13 整流用突起
13a 整流用突起
14 リベット
14a リベット
15 ポンプ室
16 板バネ
16a 留穴
16b 折り目
16c 湾曲部
17 プレート
17a 板弁
17b 傘弁
17c ゴミ
17d ガス

Claims (4)

  1. 液体が入る吸入管と液体が出る吐出管を有する薄型のポンプベースと、前記ポンプベースの上に載せるポンプ室の底板であり吸入管からポンプ室に液体を通す貫通孔とポンプ室から吐出管に液体を通す貫通孔を有するプレートと、前記プレートの吸入側の貫通孔の上面に板バネを取り付けて液体の流れを一方向に制御する吸入側逆止弁と、前記プレートの吐出側の貫通孔の下面に板バネを取り付けて液体の流れを一方向に制御する吐出側逆止弁と、前記プレートの上側で振動することによりポンプ室に液体を吸い込んだり送り出したりする圧電素子と、前記プレート及び圧電素子の間に挟みポンプ室を密閉する環状の素子取付けゴムと、前記プレート及び圧電素子を収めたポンプベースに蓋をするカバーと、前記圧電素子とカバーの間に挟む緩衝材である環状のダンパーゴムとからなり、
    前記逆止弁の板バネに折り目を付けて又は板バネを湾曲させて前記プレートに対し凸状にすることにより、取り付けた板バネが貫通孔に密着する逆止弁構造を有し、
    前記プレート上に整流用突起を設け、ポンプ室における吸入側から吐出側への液体の流れがポンプ室内の端から端までに渡って略S字状になるように制限することにより、前記ポンプ室における吸入側から吐出側への液体の流れを制御することにより、液体の流速を大きくし、液体に混入したガスを排出できるガス抜き構造を設けたことを特徴とする薄型水冷ポンプ。
  2. プレートにパンチ加工で貫通孔を空けた後、弁を取り付ける側から前記貫通孔の周りをハーフピアスでプレス加工することにより、逆止弁に前記貫通孔のバリが接触しないようにした貫通孔構造を有することを特徴とする請求項1に記載の薄型水冷ポンプ。
  3. プレートの貫通孔と逆止弁の取付位置の間にゴミ詰まり防止構造を設け、前記プレートと逆止弁の間に挟まったゴミを排出できるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薄型水冷ポンプ。
  4. 前記逆止弁の板バネの折り目又は湾曲は、前記板バネの取り付け位置又はその近傍に設けることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の薄型水冷ポンプ。
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