JP5091127B2 - Il−18結合タンパク質の精製のための方法 - Google Patents

Il−18結合タンパク質の精製のための方法 Download PDF

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Description

本発明は、タンパク質精製の分野におけるものである。より具体的には、それは、アフィニティークロマトグラフィーによるIL−18結合タンパク質(IL−18BP)の精製に関する。具体的には、本発明は、アフィニティークロマトグラフィーにおける合成リガンドの使用を含んで成る。
タンパク質は、一般的に「生物学的製剤(biologicals)」とも呼ばれる薬剤として商業的に重要になってきている。最も大きなチャレンジの1つは、商業的規模におけるタンパク質の精製に関する、費用効率が高く効率的な方法の開発である。現在、多くの方法が、タンパク質の大規模調製に利用可能である。しかし、粗生成物は、不純物の複雑な混合物も含み、これらは時々所望の生成物から分離するのが困難である。
保健機関は、ヒト投与を意図したタンパク質に対して高水準の純度を要求する。更に、多くの精製法は、所定のタンパク質の生物学的活性を損ない得る低い又は高いpH、高い塩濃度又は他の極限的な条件の適用を必要とする段階を含み得る。従って、任意のタンパク質に対して、十分な純度を可能にし、同時にタンパク質の生物学的活性を保持する精製方法を確立することはチャレンジである。
クロマトグラフィーは類似の物理化学的特性を有する分子の分離を可能にするので、これは適切な精製技術である。異なるタイプのクロマトグラフィーのうち、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー及びアフィニティークロマトグラフィーは、工業的方法に対して最も一般的に用いられている。
イオン交換クロマトグラフィー系は、主に交換における差異に基づいたタンパク質の分離のために広く用いられてきた。イオン交換クロマトグラフィーにおいて、周囲(surrounding)緩衝液のイオン強度が低い場合、溶質の表面上の荷電パッチ(patch)は、クロマトグラフィーマトリクスに結合した反対荷電により引き付けられる。一般的に、溶出は、緩衝液のイオン強度(すなわち、伝導率)を増大させて、イオン交換マトリクスの荷電部位に対して溶質と競合させることにより達成される。pHを変化させ、それにより溶質の荷電を変えることは、溶質の溶出を達成する別の方法である。伝導率又はpHにおける変化は、漸進的(勾配溶離)又は段階的(段階溶出)であることができる。
陰イオン交換体は、弱又は強のいずれかで分類することができる。弱陰イオン交換体上の荷電基は、弱塩基(これは、脱プロトン化される)であり、従って、高いpHでその荷電を放つ。DEAEセルロースは、弱陰イオン交換体の例であり、アミノ基は、pH9未満で正に荷電し、それよりも高いpH値でその荷電を徐々に失い得る。ジエチルアミノエチル(DEAE)又はジエチル−(2−ヒドロキシ−プロピル)アミノエチル(QAE)は、例えば対イオンとして塩化物を有する。
一方、強陰イオン交換体は、強塩基を含み、これは、イオン交換クロマトグラフィーに通常用いられるpH範囲(pH1〜14)で正の荷電を保持する。Q−セファロース(Qは、4級アンモニウムを意味する)は、強陰イオン交換体に対する例である。
陽イオン交換体も、弱又は強のいずれかとして分類することができる。強陽イオン交換体は、pH1〜14で荷電を保持する強酸(例えば、スルホプロピル基)を含む;一方、弱陽イオン交換体は、弱酸(例えば、カルボキシメチル基)を含み、これは、pHが4又は5未満に低下すると徐々にその荷電を失う。カルボキシメチル(CM)及びスルホプロピル(SP)は、例えば対イオンとしてナトリウムを有する。
疎水性固定相を有するクロマトグラフィー系も、タンパク質の精製において広く用いられてきた。疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)及び逆相液体クロマトグラフィー(RPLC)は、この分類に含まれる。HICおよびRPLCによる分離に関する物理化学的基礎は、疎水性効果であり、タンパク質は、疎水性の差異に基づいて疎水性固定相上で分離される。
HICにおいて、一般的に、高塩濃度緩衝液中の試料分子は、HICカラム上に入れられる。緩衝液中の塩は、水分子と相互作用し、溶液中の分子の溶媒和を減少させ、それにより、試料分子の疎水性領域を曝露し、その結果、これはHICカラムにより吸着される。分子がより疎水性であると、結合を促進するのにより少ない塩が必要とされる。通常、低下する塩勾配は、カラムから試料を溶出するのに用いられる。イオン強度が減少すると、分子の疎水性領域の曝露は増大し、分子は増大する疎水性の順にカラムから溶出する。試料溶出は、穏やかな有機変性剤又は洗浄剤の溶出緩衝液への添加によっても達成され得る。HICは、例えばProtein Purification,2d Ed.,Springer−Verlag,New York,ページ176−179(1988)において概説されている。
HICにおいて、異なるクロマトグラフィー支持体は、様々なリガンドを担持するのに利用することができる。リガンドは、それらの疎水性に関して異なる。一般的に用いられる疎水性リガンドは、フェニル−残基、ブチル−残基又はオクチル−残基である。
逆相クロマトグラフィーは、HICに密接に関係したタンパク質精製方法である。両方とも、生体分子の表面上の溶媒接触可能な非極性基とマトリクスの疎水性リガンドとの間の相互作用に基づいている。しかし、逆相クロマトグラフィーにおいて用いられるリガンドは、HICリガンドよりも疎水性リガンドにより高度に置換される。HIC吸着剤の置換の程度は、C2〜C8アリールリガンドのマトリクスの10〜50μモル/mLの範囲のであることができ、C4〜C8アルキルリガンドのマトリクスの数百μモル/mLが、逆相クロマトグラフィー吸着剤として通常用いられる。
疎水性相互作用クロマトグラフィー及び逆相クロマトグラフィーは、疎水性相互作用クロマトグラフィーが水性溶媒条件で実施され、イオン強度における交換がカラムを溶出するのに用いられる点でも区別される。典型的には、タンパク質は、タンパク質の表面上に位置した疎水性基により自然の状態で結合し、自然の状態は、溶出条件の間保持される。これとは対照的に、逆相クロマトグラフィーは疎水性溶媒を利用し(典型的には、アセトニトリル)、リガンドの結合は、溶媒の疎水性とカラム官能基の間の相分配の作用である。典型的には、タンパク質は、そのような溶媒中である程度変性し、全ポリペプチド配列の疎水性により結合する。大部分の疎水性基は球状タンパク質のコア中に存在するので、結合は、タンパク質の変性の程度及びこれらの基のカラム官能基への接近可能性に関係する。
タンパク質精製に関する異なる技術の中で、アフィニティークロマトグラフィーは特に注目に値する。それは、不純物の複雑な混合物からの標的タンパク質の超高度の選択性に対する要求を満たし、それにより、より優れた生成物品質を提供する。
アフィニティークロマトグラフィーは、カラムマトリクスに結合したリガンド、すなわち、具体的な成分、例えば金属イオン、ペプチド、化学分子、タンパク質、核酸に結合するタンパク質の生物学的機能に依存する。このリガンドは、様々なマトリクス、例えばセルロース又はアガロースに固定又は結合されることができる。その後、標的タンパク質は、カラムを通り、リガンドによりそれに結合し、同時に他のタンパク質は溶出する。標的タンパク質の精製は、通常、標的タンパク質を含む溶液を、多量の結合又は固定化リガンドを提示するカラムに通すことにより達成される。これは、標的タンパク質の生物学的特異性、例えば基質に対する酵素の親和性に依存するので、非常に効率的な精製方法である。
しかし、マトリクスに結合させることのできる様々なリガンドは莫大であり、最適なリガンドの選択は、1つのタンパク質から他のものに対して容易に推測され得ない。少なくとも3つの制限的な要素、すなわち、タンパク質の特定のリガンドに対する異なる親和性、十分な多量のリガンドのマトリクスへの固定化、及び潜在的に制限されたリガンドのタンパク質の結合部位への接近可能性が関与する。従って、どのアフィニティークロマトグラフィーマトリクスが標的タンパク質に結合するかを推測的に述べるのは極めて困難である。
インターロイキン−18結合タンパク質(IL−18BP)は、初めにIL−18カラム上で尿素からアフィニティー精製された天然の可溶性タンパク質である(Novick et al.1999)。IL−18BPは、インビトロにおけるIFN−γのIL−18誘導及びNF−κBのIL−18活性化を無効にする。更に、IL−18BPは、LPSを注射されたマウス中でIFN−γの誘導を阻害する。
IL−18BP遺伝子は、ヒト第11染色体に位置し、膜貫通ドメインをコードするエキソンは、IL−18BP遺伝子を含んで成る8.3kbゲノム配列中に見出すことはできなかった。別のmRNAスプライシングにより生成されるIL−18BPの4つのアイソフォームが、これまでヒトで同定された。それらは、指名されたIL−18BPa、b、c及びdであり、全て、同一のN末端を共有し、C末端では異なる(Novick et al 1999)。これらのアイソフォームは、IL−18に結合するそれらの能力の点で異なる(Kim et al.2000)。4つのヒトIL−18BP(hlL−18BP)アイソフォームのうちで、アイソフォームa及びcは、IL−18に対して中和能を有することが知られている。最も豊富なIL−18BPアイソフォームである、アイソフォームaは、ラピッドオンレート(rapid on−rate)及びスローオフレート(slow off−rate)でIL−18に対して高い親和性を示し、解離定数(Kd)は約0.4nmである(Kim et al.2000)。IL−18BPは、脾臓中で構成的に発現し、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する。IL−18のIL−18BPとの相互作用に関わる残基は、コンピューターモデリングの使用(Kim et al.2000)、及び類似のタンパク質IL−1βのIL−1RタイプIとの相互作用に基づいて説明された(Vigers et al.1997)。
IL−18BPは、多くの細胞中で構成的に存在し(Puren et al.1999)、健康なヒトにおいて循環し(Urushihara et al.2000)、サイトカイン生物学において独特な現象を示す。IL−18BPのIL−18に対する高い親和性(Kd=0.4nm)並びに循環中で見出されるIL−18BPの高い濃度(IL−18より20倍モル過剰である)により、循環中IL−18分子の全部ではないがほとんどのIL−18分子がIL−18BPに結合していることが推測された。従って、IL−18に対する細胞表面受容体と競合する循環するIL−18BPは、天然の抗炎症性免疫抑制分子として作用し得る。
IL−18BPは、多くの疾病及び疾患、例えば乾癬、クローン病、関節リウマチ、乾癬性関節炎、肝臓損傷、敗血症、アテローム性動脈硬化症、虚血性心疾患、アレルギー等における治療タンパク質として示唆されてきた。例えば、WO99/09063、WO01/07480、WO01/62285、WO01/85201、WO02/060479、WO02/096456、WO03/080104、WO02/092008、WO02/101049、WO03/013577を参照のこと。IL−18BPが例えばヒトに対する投与のための治療タンパク質として提案された場合、十分に高い純度の十分な量のIL−18BPに対する満たされない必要性が存在する。
IL−18BPに対する精製方法は、WO2005/049649に記載されている。しかし、この方法は、アフィニティークロマトグラフィーの段階を含んでいない。
従って、優れた純度及び高い収率のIL−18BPをもたらす別の精製方法が望ましい。
発明の概要
本発明は、タンパク質、特にIL−18結合タンパク質(IL−18BP)に対する精製方法の開発に基づく。
従って、第一の側面において、本発明は、式(I)の合成アフィニティークロマトグラフィーリガンドの使用に関する
Figure 0005091127
{式中、A1、A2、B1、B2、X及びZは、精製されたIL−18BPの生成のために、以下の詳細な説明において記載されているように規定される}
第二の側面において、本発明は、マトリクスに結合する式(I)の合成リガンドを利用するアフィニティークロマトグラフィー段階を含んで成る、流体からの精製IL−18結合タンパク質(IL−18BP)の生成のための方法に関する。
発明の詳細な説明
以下の段落は、本発明の化合物を構成する様々な化学部分の定義を提供し、明確に記載された定義がより広い定義を提供しない限り、明細書及び特許請求の範囲を通して一様に適用されることが意図される。
「C1−C6−アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有する一価のアルキル基を指す。この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ヘキシルなどのような基により例示される。
「アリール」は、単環(例えば、フェニル)又は多縮合環(例えば、ナフチル)を有する6〜14個の炭素原子の不飽和芳香族炭素環基を指す。好ましいアリールとしては、フェニル、ナフチル、フェナントレニルなどが挙げられる。アリール環は、ヘテロシクロアルキル基に縮合されることもできる。このような縮合アリールとしては、ジヒドロベンズイミダゾール−2−オン、ベンゾ[1,3]ジオキソールなどが挙げられる。
「C1−C6−アルキルアリール」は、アリール置換基を有するC1−C6−アルキル基、例えばベンジル、フェネチルなどを指す。
「ヘテロアリール」は、単環式複素芳香族基、又は二環式若しくは三環式縮合環複素芳香族基を指す。複素芳香族基の具体例としては、任意に置換されたピリジル、ピロリル、ピリミジニル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,5−トリアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、1,3,4−チアジアゾリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、イソベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、3H−インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、キノリジニル、キナゾリニル、フタラジニル、キノキサリニル、シンノリニル、ナフチリジニル、ピリダジニル、ピリド[3,4−b]ピリジル、ピリド[3,2−b]ピリジル、ピリド[4,3−b]ピリジル、キノリル、イソキノリル、テトラゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、キサンテニル又はベンゾキノリルなどが挙げられる。
「C2−C6−アルケニル」は、好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、1つ以上のアルケニル不飽和の部位を有するアルケニル基を指す。好ましいアルケニル基としては、エテニル(−CH=CH2)、n−2−プロペニル(アリル、−CH2CH=CH2)などが挙げられる。
「C2−C6−アルキニル」は、好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、1つ以上のアルキニル不飽和の部位を有するアルキニル基を指す。好ましいアルキニル基としては、エチニル(−C≡CH)、プロピニル(−CH2C≡CH)などが挙げられる。
「アシル」は、基−C(O)Rを指し、ここで、Rとしては、「C1−C6−アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C3−C8−シクロアルキル」、「C3−C8−ヘテロシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」が含まれる。
「アシルオキシ」は、基−OC(O)Rを指し、ここで、Rとしては、「C1−C6−アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」が含まれる。
「アルコキシ」は、基−O−Rを指し、ここで、Rとしては、「C1−C6−アルキル」又は「アリール」又は「ヘテロアリール」又は「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」が含まれる。好ましいアルコキシ基としては、例により、メトキシ、エトキシ、フェノキシなどを含む。
「アルコキシカルボニル」は、基−C(O)ORを指し、ここで、Rとしては、「C1−C6−アルキル」又は「アリール」又は「ヘテロアリール」又は「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」が含まれる。
「アミノカルボニル」は、基−C(O)NRR’を指し、ここで、各R、R’としては、独立に、水素又はC1−C6−アルキル又はアリール又はヘテロアリール又は「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」が含まれる。
「アシルアミノ」は、基−NR(CO)R’を指し、ここで、各R,R’は、独立に、水素又は「C1−C6−アルキル」又は「アリール」又は「ヘテロアリール」又は「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」である。
「ハロゲン」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子を指す。
「スルホニル」は、基「−SO2−R」を指し、ここで、Rとしては、H、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキル」、ハロゲンで置換された「C1−C6−アルキル」、例えば−SO2−CF3基、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6− アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル"から選択される。
「スルファニル」は、基−S−Rを指し、ここで、Rとしては、H、「C1−C6−アルキル」、任意にハロゲンで置換された「C1−C6−アルキル」 、例えば−S−CF3基、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6− アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」が含まれる。或いは、「アミノ」は、基−NRR’を指し、ここで、各R、R’は、独立に、水素、「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6− アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」であり、ここで、R及びR’は、それらが結合する窒素原子と共に、任意に3−8−員ヘテロシクロアルキル環を形成することができる。
「アミン」は、構造−NRR’を有する基を指し、ここで、R及びR’としては、水素、又は「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6− アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」が含まれる。
「エーテル」は、構造−O−を有する基を指す。
「チオエーテル」は、構造−S−を有する基を指す。
「置換又は非置換」、別段個々の置換基の定義により制約されなければ、上記の基、例えば「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、「アルコキシ」、「アリール」及び「ヘテロアリール」などの基は、「C1−C6−アルキル」、「C1−C6−アルキルアリール」、「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、1級、2級若しくは3級アミノ基又は4級アンモニア部分、「アシル」、「アシルオキシ」、「アシルアミノ」、「アミノカルボニル」、「アルコキシカルボニル」、「アリール」、「アリールオキシ」、「ヘテロアリール」、「ヘテロアリールオキシ」、カルボキシル、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、スルファニル、ニトロ、スルホキシ、スルホニル、スルホンアミド、アルコキシ、チオアルコキシ、トリハロメチルなどから成る群から選択される1〜5個の置換基により任意に置換されることができる。本発明の枠組みの中で、「置換」は、隣接した置換基が閉環を受ける状況も含むことが意図されている。具体的には、近接の官能置換基が関連する場合、例えば保護基を得る試みの中で閉環により形成されたラクタム、ラクトン、環状無水物、及びアセタール、チオアセタール、アミナールを形成する。
本発明は、精製されたIL−18BPを生じさせるIL−18BPのための精製方法の開発に基づいている。
第一の側面において、本発明は、精製IL−18結合タンパク質(IL−18BP)の生成のための、式(I)の合成アフィニティークロマトグラフィーリガンドの使用に関する
Figure 0005091127
{式中、A1及びA2は、以下の構造のアミン、エーテル及びチオエーテルから成る群から選択される:
Figure 0005091127
(式中、R1は、水素、置換又は非置換C1−C6−アルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換C1−C6−アルキルアリールから成る群から選択される);
1及びB2は、独立に、置換又は非置換C1−C6−アルキル、置換又は非置換C3−C8−シクロアルキル、及び置換又は非置換アリールから成る群から選択され、ここで、B1及びB2は、独立に、任意に、R2、OR2、SR2、又はN(R22で置換される;ここで、
各R2は、独立に、水素、置換又は非置換C1−C6−アルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換C1−C6−アルキルアリールの群から選択される;
各Xは、独立に、窒素、水素を担持する炭素、塩素基を担持する炭素、又はシアノ基を担持する炭素を表し;且つ
Zは、マトリクスとの反応が可能な官能基である}。
更なる実施態様において、式(I)のアフィニティークロマトグラフィーリガンドは、精製タンパク質の生成に使用することができる。
本明細書中で用いる場合、用語「マトリクス」は、クロマトグラフィーにおいて用いられる任意のマトリクス又は担体物質、例えば多糖類ベースのマトリクス(例えば、アガロース、セファロース、デキストラン、セファデックス)、合成物質ベースのマトリクス(例えば、メタクリル酸塩、ポリスチレン、ジビニルベンゼン)、又は鉱物ベースのマトリクス(例えば、セラミック、シリカ)に関する。マトリクス物質は、具体的な物質に依存して、異なる架橋形態で存在することができる。当該物質は、ビーズとして用いることができる。樹脂の体積、並びに用いられるカラムの長さ及び直径は、いくつかのパラメータ、例えば処理される流体の体積、本発明の方法にかけられる流体中のタンパク質の濃度などに依存し、これを決定することは、十分当業者の技術の範囲内である。
官能基Zは、リガンドとマトリクスの間に結合を形成することができる任意の基、例えばアミン、アジド、ヒドロキシなどであることができる。Zは、マトリクスに結合した官能基、例えばリガンドと直接的に反応するアミン活性化アガロースのアミンであることもできる。官能基は、標的タンパク質に対する結合能又は選択性を向上するためにスペーサーを導入することもできる。C1−C8のスペーサー長(すなわち、1〜8個の炭素原子)を、当業者に周知の容易な化学反応により導入することができる。
好ましい実施態様において、本発明は、精製IL−18結合タンパク質(IL−18BP)の生成のための、式(II)の合成アフィニティークロマトグラフィーリガンドの使用に関する
Figure 0005091127
(式中、A1、A2、B1、B2及びZは、上記のように規定される)。
別の実施態様において、A1及びA2はアミンである。
別の実施態様において、B1及びB2は、独立に、C1−C6−アルキル、C3−C8−シクロアルキル及びアリールから成る群から選択され;ここで、B1及びB2は、独立に、任意に、R2、OR2、SR2、又はN(R22で置換される;且つ、
各R2は、独立に、水素、C1−C6−アルキル、アリール、及びC1−C6−アルキルアリールから成る群から選択される。
好ましい実施態様において、B1及びB2、或いは置換B1及びB2は、独立に以下の群から選択される:
Figure 0005091127
(式中、「*」は、BがAに結合する位置を示す)。
1つの実施態様において、B1及びB2は同一である。
好ましい実施態様において、B1及びB2はn−ヘキシルである。
更に好ましい実施態様において、A1及びA2は、構造−N(CH3)−を有するアミンである。
好ましい実施態様において、各Xは窒素である。
更に好ましい実施態様において、ZはNHである。
リガンドのマトリクスへの固定化のためのいくつかの潜在的な経路が存在する。トリクロロトリアジンのアミンとの反応により開始する1つの潜在的な経路を、スキーム1に示す:
Figure 0005091127
別の経路は、トリクロロトリアジンのアミン活性化マトリクスへの結合により開始し、アミンとの反応へと続く。第三の経路は、2つのアミンのトリクロロトリアジンへの結合であり、置換クロロトリアジンのアミン活性化マトリクスへの結合へと続く。これらの一般的な経路は、当業者に知られた様々なプロトコルに適用することができる。
アミン活性化マトリクスは、任意の商業用のマトリクス物質のアミノ化により調製することができ、或いは商業的供給源から購入することができる。異なる長さのスペーサーは、エチレンジアミン、プロピレンジアミンのような二官能性試薬のマトリクス物質又はリガンドとの反応、或いはスペーサーの導入により、マトリクスと官能基又は官能基とリガンドの間に挿入することができる。
好ましい実施態様において、官能基は、スペーサーを用いずに、マトリクスへと直接的に結合される。
1つの実施態様において、カラムのアフィニティーリガンド密度は、5μmol/g〜55μmol/gである。
別の実施態様において、アフィニティーリガンド密度は、10、20、30、40又は50μmol/gである。
好ましい実施態様において、アフィニティーリガンド密度は、樹脂の20μmol/gである。
好ましい実施態様において、上記のアフィニティーリガンドは、精製ヒト組み換えIL−18BPの生成に用いられる。
別の好ましい実施態様において、アフィニティーリガンドは、無血清細胞培地上清からのIL−18BPの生成に用いられる。
別の実施態様において、アフィニティーリガンドは、流体からのIL−18BPの捕獲に用いられる。
第二の側面において、本発明は、流体を、上記のアフィニティーリガンドを利用するアフィニティークロマトグラフィーにかけることを含んで成る、精製タンパク質、具体的にはIL−18結合タンパク質(IL−18BP)の生成のための方法に関する。
1つの実施態様において、この方法は、4〜37℃の温度で実施する。
好ましい実施態様において、この方法は、室温(16〜25℃)で実施する。
1つの実施態様において、この方法は、アフィニティークロマトグラフィーの後に、40%超又は50%超の純粋なIL−18BPを回収する。
好ましい実施態様において、この方法は、アフィニティークロマトグラフィーの後に、>60%又は70%又は>80%の純粋なIL−18BPを生み出す。
好ましい実施態様において、この方法は、純粋なIL−18BPを生み出し、ここで、単量体IL−18BPの比率は80%より高い。ここで、純度は、ブラッドフォード分析により測定した場合95%より高い、又はELISAにより測定した場合100,000ppm未満の宿主細胞タンパク質(HCP)の純度に関する。
別の好ましい実施態様において、単量体IL−18BPの比率は、少なくとも95%であり、或いはアフィニティークロマトグラフィー段階の後で95%より高い。
1つの実施態様において、この方法は、疎水性電荷誘導クロマトグラフィー(例えば、固定化リガンドとして4−メルカプトエチル−ピリジン(MEP))、固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフィー(例えば、キレートセファロース上で)、イオン交換クロマトグラフィー(例えば、カルボキシメチル(CM)−樹脂、例えばCMセファロースFF)、疎水性相互作用クロマトグラフィー(例えば、フェニル樹脂、例えばフェニルセファロースFF上で)、及び逆相クロマトグラフィー(例えば、逆相−source 30 RPC上で)から成る群から選択される1つ以上の追加のクロマトグラフィー段階を更に含んで成る。上記のクロマトグラフィー段階の任意の1つとの組み合わせの、或いは互いの任意の組み合わせの、本発明のアフィニティーリガンドを含んで成る精製段階を用いることが特に好ましい。好ましくは、アフィニティークロマトグラフィーは、流体からのIL−18BPの捕獲、例えば細胞培養物の採取に用いる。
より好ましくは、アフィニティークロマトグラフィーには、以下の更なる精製段階が続く:
(a)アフィニティークロマトグラフィーの溶出液を、固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフィーにかける段階;
(b)金属イオンアフィニティークロマトグラフィーの溶出液を、疎水性電荷相互作用クロマトグラフィーにかける段階;
(c)疎水性電荷相互作用クロマトグラフィーの溶出液を、陽イオン交換クロマトグラフィーにかける段階;
(d)陽イオン交換クロマトグラフィーの流出物(flow−through)を、疎水性相互作用クロマトグラフィーにかける段階;
(e)疎水性相互作用の溶出液を、逆相クロマトグラフィーにかける段階。
段階(a)は、好ましくは、キレートしたZn2+イオンを有するキレートセファロースカラム、例えばキレートセファロースファストフローカラム上で実施する。好ましくは、IL−18BPの結合は、pH8.5±0.1、好ましくはこのpHを有する50mMのリン酸ナトリウム及び0.5MのNaCl中で実施する。洗浄段階は、平衡緩衝液中の15mMの塩化アンモニウムを用いて実施することができる。溶出は、好ましくは、pH9.0±0.5、例えばpH8.7又はpH9で、例えばこのpHを有する0.075Mの酢酸アンモニウム又は0.06Mの酢酸アンモニウム中で実施する。
段階(b)は、好ましくは、MEP(4−メルカプトエチルピリジン誘導体)カラム、例えばMEP HyperCel(登録商標)(LifeSciences)上で実施する。IL−18BPの結合は、好ましくはpH6.1±0.1で、例えばこのpHを有するPBS 1× +1 NaCl中で実施する。溶出は、好ましくは、pH8.4±0.1で、例えば20mMのリン酸緩衝液プラス35%のプロピレングリコール中で実施し、この混合物はpH8.4±0.1を有する。
段階(c)は、好ましくは、カルボキシメチル−セファロース(CM)カラム上で実施する。これは、流出物を更なる精製のために回収する段階である。この段階は、例えば塩及びpH条件に関連する具体的な環境下で、IL−18BPは当該樹脂に結合せず、一方、用いられる不純物(例えば、宿主細胞タンパク質、血清由来のタンパク質)はそれに結合する、という事実に基づいている。好ましくは、段階(c)は、pH6.0±0.2で、例えば1mMのMES(N−モルホリノエタンスルホン酸)の存在下で実施する。
段階(d)は、好ましくは、フェニルセファロースカラム、例えばフェニルセファロースファストフローカラム上で実施する。好ましくは、IL−18BPの結合は、約pH9.1±0.2で、例えばこのpHを有する50mMのホウ酸ナトリウム及び0.9M硫酸ナトリウム又は0.10Mの硫酸アンモニウム中で実施する。フェニルセファロースカラムからの溶出は、好ましくは、pH9.1±0.2で、高塩濃度の存在下、例えば50mMのホウ酸ナトリウム9.1±0.2、このpHを有する0.15Mの硫酸アンモニウム中で実施する。
段階(e)は、好ましくは、Source 30 RPCカラム上で実施する。IL18−BPのカラム物質への結合は、好ましくは、pH9.1±0.2で、例えば50mMのホウ酸ナトリウム緩衝液中で実施する。溶出は、好ましくは、勾配を用いて実施し、IL−18BPは、アセトニトリル中で0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA)の約28〜32%溶出する。
精製の段階(a)〜(e)と関連する上記の条件は、本発明の1つの段階、又は段階の組み合わせ(サブコンビネーション)を実施する場合にも適用することができることが理解される。
別の実施態様において、この方法は、更に、1つ以上のウイルス除去ろ過段階を含んで成る。
別の実施態様において、IL−18BPの精製IL−18BPの生成のための方法は、ヒト組み換えIL−18BPを生成する。
別の実施態様において、この方法は、流体を用いて開始し、ここで、この流体は、無血清細胞培養上清である。
この精製方法のいくつかのパラメータは、アフィニティーカラムの結合能及びIL−18BPの精製の選択性を向上させるために変えることができる(例えば温度、pH,平衡緩衝液の塩濃度、ローディング緩衝液及び/又は溶出緩衝液)。
1つの実施態様において、平衡緩衝液PBSはpH7.0である。
別の実施態様において、平衡緩衝液は、5.5〜7.0のpHを有するリン酸ナトリウム緩衝液である。
別の実施態様において、リン酸ナトリウム平衡緩衝液は、更にNa2SO4を含んで成る。
1つの実施態様において、アフィニティーカラムには、IL−18BPを含んで成る流体を入れ、それにより、流体を、5.5〜7.0のpHを有するリン酸ナトリウム及び硫酸ナトリウム緩衝液の混合物中でカラムに適用する。
好ましい実施態様において、ローディング緩衝液のpHは5.5である。
1つの実施態様において、この緩衝液は、更に、Na2SO4を含んでなり、結合能を更に強化する。
別の実施態様において、流体は、浄化バイオリアクター採取物を含んで成る。
1つの実施態様において、アフィニティーカラムは、IL−18BPを含んで成る流体をアフィニティーカラムに入れた後、pH7.0のリン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム及びPBSの群から選択される緩衝液により洗浄し、非特異的に結合したタンパク質を除去する。
別の実施態様において、洗浄緩衝液は、更に、Na2SO4を含んで成る。
1つの実施態様において、IL−18BPの溶出は、pH7のリン酸ナトリウム緩衝液及びプロピレングリコールの混合物を含んで成る緩衝液中で実施する。
別の実施態様において、溶出緩衝液混合物中のプロピレングリコールの比率は、5%〜70%である。
別の実施態様において、プロピレングリコールの比率は、30%〜50%である。
好ましい実施態様において、溶出緩衝液は、pH7の50mMのリン酸ナトリウム及び35%のプロピレングルコールの混合物を含んで成る。
別の実施態様において、溶出緩衝液はPBSを含んで成る。
別の実施態様において、PBS溶出緩衝液は、更に、10%、20%、30%、40%、50%又は60%のエチレングリコールを含んで成る。
別の実施態様において、PBS溶出緩衝液は、更に、10%、20%、30%、40%、50%又は60%のプロピレングリコールを含んで成る。
別の実施態様において、PBS溶出緩衝液は、更に、0.5M、1.0M、1.5M又は2.0Mの塩化ナトリウムを含んで成る。
別の実施態様において、溶出緩衝液は、更に、塩化ナトリウム及びエチレングリコール又はプロピレングリコールを含んで成る。
1つの実施態様において、細胞液は、細胞液をカラム上に導入する前に、遠心分離又はろ過することができる。
別の好ましい実施態様において、IL−18BPを含んで成るこの流体は、この流体をアフィニティーカラムに入れる前に、0.45μmのフィルターに通してろ過する。
別の実施態様において、本発明の方法は、更に、疎水性相互作用クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー及び陰イオン交換クロマトグラフィーから成る群から選択される1つ以上の追加のクロマトグラフィー段階を含んで成る。
好ましい実施態様において、本発明の方法は、更に、
a.疎水性相互作用クロマトグラフィー、
b.逆相クロマトグラフィー、及び
c.陰イオン交換クロマトグラフィー、
を含んで成る。
本発明の方法により精製したタンパク質がヒトへの投与を意図している場合、この方法において1つ以上のウイルス除去の段階を更に含むことが有利である。好ましくは、ウイルス除去ろ過段階は、アフィニティークロマトグラフィーの後に実施する。
IL−18BPが精製される流体の初期体積が大きい場合、精製方法を実際に開始する前に、タンパク質を捕獲し、それを少量の緩衝液に再懸濁することにより物質の体積を減少させることが有利であり得る。
貯蔵又は輸送を容易にするために、例えば、本発明の任意の精製段階の前及び/又は後に、この物質を凍結及び解凍することができる。
本発明によると、精製されるIL−18BPは天然、すなわち天然のIL−18BPであることができる。従って、これは、任意の天然の起源又は物質から、例えば尿などの体液から精製することができる。
IL−18BPは、任意の動物又はヒト起源から得ることもできる。好ましくは、精製されるIL−18BPがヒトであり、より好ましくは、それは組み換えIL−18BPである。組み換えIL−18BPは、真核生物発現系、例えば大腸菌(Escherichia coli)のような細菌系で産生することができる。これは、真核発現系、例えば酵母、昆虫又は哺乳動物細胞中で産生することもできる。本発明によれば、哺乳動物細胞、例えば動物細胞株、又はヒト細胞株中でIL−18BPを発現することが好ましい。チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)は、IL−18BPの発現に特に適した細胞株の例である。
精製するIL−18BPがそれを分泌する哺乳動物細胞により発現される場合、本発明の精製方法の出発物質は、採取物又は粗IL−18BPとも呼ばれる細胞培養上清である。細胞が動物血清を含む培地中で培養される場合、細胞培養上清は、不純物として血清タンパク質も含む。
好ましくは、IL−18BP発現細胞は、無血清条件下で培養する。この場合、本発明の精製方法の出発物質は、不純物として宿主細胞タンパク質を主に含む無血清細胞培養上清である。成長因子、例えばインスリンが、細胞培地に添加される場合、例えば、これらのタンパク質も、好ましくは、精製工程の間に除去されるだろう。
IL−18BPが可溶性分泌タンパク質であるので、これは、その天然のシグナルペプチドにより、或いは異種シグナルペプチド、すなわち用いる特定の発現系でより効率的であり得る別の分泌タンパク質から得られるシグナルペプチドにより、細胞培養上清中に放出される。従って、IL−18BPが精製される流体は、好ましくは、細胞培養上清、例えばCHO−細胞上清である。細胞が培地を含む血清中で培養される場合、細胞培養上清は、動物由来の血清を含んで成ることができる。無血清培地、すなわちウシ胎仔又は他の動物起源から得られる血清を含まない培地中で培養した細胞の上清から、このタンパク質を精製することが好ましい。
用語「IL−18結合タンパク質」は、本明細書中で、「IL−18BP」と同義に用いられる。この用語は、IL−18結合タンパク質、例えばWO99/09063又はNovick et al.,1999中で定義されるものに関する。この用語IL−18BPは、Kim et al.,2000で定義されているもののように、IL−18結合タンパク質のスプライス変異体及び/又はアイソフォーム、特にIL−18BPのヒトアイソフォーム及びcを含む。本明細書中で用いる場合、用語「IL−18PB」は、WO99/09063で定義されているように、IL−18BPのムテイン、機能性誘導体、活性画分、縮合タンパク質、環状並べ替え(permutated)タンパク質及び塩を更に含む。
本発明の精製方法の対象であるIL−18BPは、グリコシル化又は非グリコシル化されていることができ、これは、尿などの天然起源から得ることができ、或いは、好ましくは、これは組み換え技術により産生することができる。組み換え発現は、E.コリ(E.Coli)のような原核生物発現系において、或いは真核生物、好ましくは哺乳動物発現系で実施することができる。
本明細書中で用いる場合、用語「ムテイン」は、IL−18BPのアナログ又はウイルスIL−18BPのアナログを指し、ここで、天然のIL−18BP又はウイルスIL−18BPの1つ以上のアミノ酸残基は、異なるアミノ酸残基により置換され、或いは欠失され、或いはIL−18BP又はウイルスIL−18BPの天然の配列に1つ以上のアミノ酸残基が付加されるが、得られる産物の活性を、野生型IL−18BP又はウイルスIL−18BPと比較して大幅に変化させない。これらのムテインは、既知の合成法により及び/又は部位特異的突然変異誘発法、又はそれに適した他の既知の技術により調製する。
本発明のムテインは、核酸、例えばDNA又はRNAによりコードされるタンパク質を含み、これは、IL−18BP又はウイルスIL−18BP(両方とも、WO99/09063に開示されている)をコードするDNA又はRNAと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする。用語「ストリンジェントな条件」は、当業者が通常「ストリンジェントな」と呼ぶハイブリダイゼーション及びその後の洗浄の条件を指す。上記のAusubel et al.,Current Protocols in Molecular Biology,Interscience,N.Y.,§§6.3及び6.4(1987,1992)を参照のこと。ストリンジェントな条件の例としては、試験下でのハイブリッドの理論値Tmより12〜20℃低い洗浄条件、例えば5分間の2×SSC及び0.5%のSDS、15分間の2×SSC及び0.1%のSDS;37℃で30〜60分間の0.1×SSC及び0.5%のSDS、その後の68℃で30〜60分間の0.1×SSC及び0.5%SDS、が挙げられるが、これに限定されない。当業者は、ストリンジェンシー条件が、DNA配列、オリゴヌクレオチドプローブ(例えば、10〜40塩基)又は混合オリゴヌクレオチドプローブの長さにも依存することを理解する。混合プローブを用いる場合、SSCの代わりに塩化テトラメチルアンモニウム(TMAC)を用いるのが好ましい。上記のAusubelを参照のこと。
同一性は、配列を比較することにより決定される、2つ又はそれ以上のポリペプチド配列又は2つ又はそれ以上のポリヌクレオチド配列の間の関係を反映する。一般に、同一性は、2つのポリヌクレオチド又は2つのポリペプチド配列それぞれの、比較する長さの配列にわたる、ヌクレオチド対ヌクレオチド又はアミノ酸対アミノ酸の正確な対応を示す。
正確な同一性が存在しない配列に対して、「%同一性」を決定することができる。一般に、配列間で最大の同一性が得られるように、比較する2つの配列を整列する。これは、1方又は双方の配列のいずれかにおいて「ギャップ」を挿入することを含み、アラインメントの程度を高めることができる。%同一性は、比較する各配列の全長にわたり決定することができ(いわゆる、グローバルアラインメント)、これは、同一の配列又は非常に似た長さの配列に特に適しており、或いは、より短い規定された長さにわたり決定することができ(いわゆる、ローカルアラインメント)、これは同等でない長さの配列により適している。
2つ又はそれ以上の配列の同一性および相同性を比較する方法は当分野で周知である。即ち例えば、Wisconsin Sequence Analysis Package,version9.1(Devereux J et al,1984)で入手可能なプログラム、例えばプログラムBESTFITおよびGAPを使用して、2つのポリヌクレオチド間の%同一性ならびに2つのポリペプチド配列間の%同一性および%相同性を決定することができる。BESTFITは、Smith and Waterman(1981)の「ローカル相同性」アルゴリズムを使用して、2つの配列間で最良の類似性を持つ単一の領域を見いだす。配列間の同一性および/または相同性を決定するための他のプログラム、例えばBLASTファミリーのプログラム(Altschul S F et al,1990,Altschul S F et al,1997、NCBIのホームページからアクセス可能(www.ncbi.nlm.nih.gov))およびFASTA(Pearson W R,1990)もまた当分野で既知である。
任意のこのようなムテインは、好ましくは、IL−18BPのものと十分に重複した、又はウイルスIL−18BPに十分に重複したアミノ酸配列を有し、例えば実質的にIL−18BPと類似の活性を有する。IL−18BPの1つの活性は、IL−18に結合する能力である。ムテインがIL−18への実質的な結合活性を有する限り、それは、例えばアフィニティークロマトグラフィーの手段により、IL−18の精製に用いることができ、従って、IL−18BPへの実質的に類似の活性を有すると考えることができる。このようにして、任意の所定のムテインがIL−18BPと実質的に同一の活性を有するか否かは、このようなムテインを、例えばそれが適切に標識したIL−18に結合するか否かを決定するための試料サンドイッチ競合試験、例えばラジオイムノアッセイ又はELISAアッセイにかけることを含んで成るルーチンな実験により決定することができる。
好ましい実施態様において、WO99/09063で定義されているように、任意のこのようなムテインは、IL−18BP又はウイルスによりコードされたIL−18BPホモログのいずれかの配列と少なくとも40%の同一性又は相同性を有する。より好ましくは、それは、それに少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、又は最も好ましくは、少なくとも90%の同一性又は相同性を有する。
本発明に従って使用できるIL−18BPポリペプチドのムテイン若しくはウイルスIL−18BPのムテイン、又はそれらをコードしている核酸は、本明細書に記載の技術および手引きに基づき過度の実験をせずに当業者がルーチンに入手できる、置換ペプチドまたはポリヌクレオチドとしての、実質的に対応する配列の有限集合を包含する。
本発明に従う好ましいムテインの変化は、「保存的」置換として知られるものである。IL−18BPポリペプチド又はタンパク質又はウイルスIL−18BPの保存的アミノ酸置換は、その群のメンバー間での置換が当該分子の生物学的機能を保持するような、充分似通った物理化学的性質を有する群内の同義的アミノ酸を包含できる(Grantham,1974)。特に挿入または欠失が数個のアミノ酸、例えば30未満、好ましくは10未満のアミノ酸しか含まず、しかも機能的コンホメーションにとって必須のアミノ酸、例えばシステイン残基を除去または置換させない場合には、上記定義による配列においてアミノ酸の挿入および欠失を、それらの機能を変化させずに行い得るという事が明白である。このような欠失および/または挿入によって生成されるタンパク質およびムテインは、本発明の範囲内に包含される。
好ましくは、同義的アミノ酸群は表1に定義されるものである。より好ましくは、同義的アミノ酸群は表2に定義されるものであり、最も好ましくは、同義的アミノ酸群は表3に定義されるものである。
Figure 0005091127
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本発明で使用するためのIL−18BPポリペプチド若しくはタンパク質のムテイン、又はウイルスIL−18BPのムテインを取得するために使用できるタンパク質のアミノ酸置換を生成する例には、任意の既知の方法段階、例えば米国特許第4959314号、同第4588585号及び同第4737462号(Mark et al);同第5116943号(Koths et al.)、同第4965195号(Namen et al);同第4879111号(Chong et al);及び同第5017691号(Lee et al);並びに米国特許第4904584号(Shaw et al)に記載のリジン置換タンパク質がある。
用語「融合タンパク質」は、例えば体液中での延長された滞留時間を有する、別のタンパク質と融合した、IL−18BP若しくはウイルスIL−18BPを含むポリペプチド、又はそのムテイン若しくはフラグメントを指す。従って、IL−18BP又はウイルスIL−18BPは、別のタンパク質、ポリペプチドなど、例えば免疫グロブリン又はそのフラグメントと融合することができる。
本明細書で使用する「機能的誘導体」とは、当分野で既知の手段によって残基上の側鎖またはN末端基若しくはC末端基として存在する官能基から調製できる、IL−18BP又はウイルスIL−18BPの誘導体、並びにそれらのムテインおよび融合タンパク質を包含し、それらは、医薬として許容され続ける限り、即ち、IL−18BP又はウイルスIL−18BPの活性と実質的に類似のタンパク質の活性を破壊せず、それを含有する組成物に毒性を与えない限り、本発明に包含される。
これらの誘導体としては、例えば、抗原部位を遮蔽し、IL−18BP又はウイルスIL−18BPの体液中での滞留を延長することができるポリエチレングリコール側鎖が挙げられる。他の誘導体には、カルボキシル基の脂肪族エステル、アンモニアまたは1級もしくは2級アミンとの反応によるカルボキシル基のアミド、アシル部分を用いて生成されるアミノ酸残基の遊離アミノ基のN−アシル誘導体(例えば、アルカノイルまたは炭素環式アロイル基)、またはアシル部分を用いて生成される遊離ヒドロキシ基(例えば、セリルまたはスレオニル残基のヒドロキシ基)のO−アシル誘導体がある。
IL−18BP又はウイルスIL−18BP、ムテイン及び融合タンパク質の「活性画分」として、本発明は、その活性画分がIL−18BPと実質的に類似の活性を有する限り、単独の、またはそれに結合した随伴分子または残基、例えば糖又はリン酸残基を伴う当該タンパク質分子のポリペプチド鎖の任意のフラグメント若しくは前駆体、または、当該タンパク質分子の凝集体または糖残基自身を包含する。
本明細書中で用いられる場合、用語「塩」は、IL−18BP阻害剤分子もしくはそのアナログのカルボキシル基の塩およびアミノ基の酸付加塩の両者を指す。カルボキシル基の塩は当分野で既知の手段によって生成でき、無機塩、例えばナトリウム、カルシウム、アンモニウム、鉄または亜鉛塩など、および、例えばアミン、例えばトリエタノールアミン、アルギニンまたはリジン、ピペリジン、プロカインなどによって生成される有機塩基との塩を包含する。酸付加塩は、例えば鉱酸、例えば塩酸または硫酸との塩、および有機酸、例えば酢酸または蓚酸との塩を包含する。無論、このような塩はいずれも、IL−18BP阻害剤の生物活性、例えば血球中のIFN−ガンマの誘導を保持しなければならない。
IL−18BP及びそのスプライス変異/アイソフォームの配列は、WO99/09063又はNovick et al.,1999、並びにKim et al.,2000から得ることができる。
IL−18BPの機能的誘導体は、ポリマーと結合して、タンパク質の特性、例えば安定性、半減期、バイオアベイラビリティー、人体による耐性、又は免疫原性を改善することができる。この目的を達成するために、IL−18BPは、例えばポリエチレングリコール(PEG)に結合され得る。PEG化は、例えばWO92/13095に記載の既知の方法により実施することができる。従って、好ましい実施態様において、機能的誘導体は、1つ又はそれ以上の官能基に結合した少なくとも1つの部分を含んで成り、これは、アミノ酸残基上に1つ又はそれ以上の側鎖として生じる。この部分がポリエチレングリコール(PEG)部分である1つの実施態様は、極めて好ましい。
本発明の更に好ましい実施態様において、IL−18BPは免疫グロブリン融合を含んで成る。すなわち、IL−18の阻害剤は、IL−18結合タンパク質の全て又は部分を含んで成る融合タンパク質であり、これは、免疫グロブリンの全て又は部分に融合する。免疫グロブリン融合タンパク質を生成するための方法は、当業界で周知であり、例えばWO01/03737に記載されたものである。当業者は、得られる本発明の融合タンパク質は、IL−18BPの生物学的活性、特にIL−18への結合を保持することを理解するだろう。融合は、直接的であるか、または長さ1ないし3アミノ酸残基という短いまたはこれより長い、例えば13アミノ酸残基長であり得る短いリンカーペプチドを介していてもよい。このリンカーは、IL−18BP配列および免疫グロブリン配列の間に導入される、例えば配列E−F−M(Glu−Phe−Met)というトリペプチドであるか、またはGlu−Phe−Gly−Ala−Gly−Leu−Val−Leu−Gly−Gly−Gln−Phe−Metを含む13アミノ酸リンカー配列であることができる。得られた融合タンパク質は、改善された特性、例えば延長された体液中での滞留時間(半減期)、増大した特異的活性、増大した発現レベルを有し、或いは融合タンパク質の精製が容易である。
好ましい実施態様において、IL−18BPは、Ig分子の定常領域に融合する。好ましくは、それは重鎖領域、例えばヒトIgG1のCH2及びCH3ドメインに融合する。IL−18BP及び免疫グロブリンの部分を含んで成る具体的な融合タンパク質の生成は、WO99/09063の実施例11に記載されている。Ig分子の他のアイソフォームは、本発明の融合タンパク質、例えばアイソフォームIgG2又はIgG4、或いは他のIgクラス、例えばIgM又はIgAの生成にも適している。融合タンパク質は、単量体又は多量体、ヘテロ多量体又はホモ多量体であることができる。
第三の側面において、本発明は、本発明の精製の方法により精製したタンパク質に関する。以下において、このタンパク質は、「精製IL−18BP」とも呼ばれる。この精製IL−18BPは、好ましくは高度に精製されたIL−18BPである。高度に精製されたIL−18BPは、例えば1レーンあたり2mcgの量でタンパク質を導入した後に銀染色PAGE−ゲル中で単一のバンドの存在により決定される。精製IL−18BPは、HPLCにおいて単一のピークとして動くものとして規定することもできる。精製IL−18BPは、HPLCにおいて単一のピークとして動くものとして規定することもできる。
本発明の精製方法から得られるIL−18BP調製物は、20%未満の不純物、好ましくは10%、5%、3%、2%又は1%未満の不純物を含むことができ、或いは、それは均質に精製されることができる。すなわち任意のタンパク質混入物質を含まない。
精製IL−18BPは、治療用途、すなわち患者への投与を意図することができる。精製IL−18BPが患者に投与される場合、それは、好ましくは、全身に、好ましくは皮下又は筋肉内、或いは局所的に、すなわち局所的に投与する。精製IL−18BPの具体的な使用に依存して、直腸又は髄腔内投与も適切であり得る。
この目的のために、精製IL−18BPは、医薬組成物として、すなわち医薬として許容される担体、賦形剤などと共に処方することができる。
「医薬として許容し得る」という定義は、活性成分の生物活性の有効性を妨げない、そしてそれが投与される宿主にとって毒性でない、任意の担体の包含を意図する。例えば、非経口投与のためには、活性タンパク質は、生理食塩水、デキストロース溶液、血清アルブミンおよびリンゲル液のようなビヒクル中で注射用の単位投薬形態で処方できる。
本発明の医薬組成物の活性成分は、種々の方法で個体に投与することができる。投与経路には、皮内、経皮(例えば、徐放製剤)、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、経口、頭蓋内、硬膜外、局所、直腸、及び鼻内経路がある。その他任意の治療上有益な投与経路、例えば上皮または内皮組織を介した吸収、または活性物質をコードしているDNA分子を患者に投与する(例えば、ベクターによって)遺伝子治療(これは、活性物質のインビボ発現および分泌を惹起する)を利用することもできる。加えて、本発明に係るタンパク質(群)を生物活性物質の他の成分、例えば医薬として許容し得る界面活性剤、賦形剤、担体、希釈剤およびビヒクルと共に投与することもできる。
非経口(例えば、静脈内、皮下、筋肉内)投与のためには、活性タンパク質(群)を、医薬として許容し得る非経口ビヒクル(例えば、水、生理食塩水、デキストロース溶液)ならびに等張性を維持する添加物(例えばマンニトール)または化学的安定性を維持する添加物(例えば保存剤および緩衝剤)と共に、溶液、懸濁液、エマルジョンまたは凍結乾燥粉末に調合することができる。この製剤を、一般に使用される技術によって滅菌する。
本発明の活性タンパク質(群)のバイオアベイラビリティーを、人間の体内での当該分子の半減期を増大させるコンジュゲーション方法、例えばPCT特許出願WO92/13095に記載のようにこの分子をポリエチレングリコールに結合させる方法を用いて改善することもできる。
活性タンパク質(群)の治療有効量は、アンタゴニストのタイプ、IL−18BPに対するアンタゴニストの親和性、アンタゴニストにより発現される任意の残留細胞毒性、投与経路、患者の臨床状態(例えば、内因性IL−18活性の無毒性レベルを保持する望ましさ)、といった多くの変化要因の関数となる。
「治療有効量」とは、投与された時にIL−18阻害剤がIL−18の生物学的活性の阻害をもたらすことである。単回または複数回投薬としての個体への投与量は、IL−18阻害剤の薬物動態学的性質、投与経路、患者の状態および性質(性別、年齢、体重、健康状態、体格)、症状の程度、同時に行われる治療、治療頻度および所望の効果を包含する様々な因子に応じて変わる。確立された用量範囲の調節および操作、並びに個々におけるIL−18の阻害を決定するインビトロ及びインビボでの方法は、充分に当業者の能力の範囲内にある。
精製IL−18BPは、約0.001〜100mg/kgまたは約0.01〜10mg/kg体重、又は約0.1〜5mg/kg体重又は約1〜3mg/kg体重又は約2mg/kg体重の量で用いることができる。
更に好ましい実施態様において、精製IL−18BPは、毎日、1日おきに又は週3回又は週1回投与する。
日用量は通常、分割用量で、または所望の結果を得るために有効な持続放出剤型で投与する。2回目またはその後の投与は、初回または前回その個体に投与した用量と同じか、より少ないか、またはより多い用量で実施できる。2回目またはその後の投与は、疾患の最中または発症に先立って投与できる。
本発明によると、精製IL−18BPは、治療有効量で、他の治療レジメン又は薬剤(例えば、多剤レジメン)と共に、前、同時又は連続的に、個々に対して、予防的に又は治療的に投与することができる。
精製IL−18BPは、多くの疾病又は疾患の処置及び/又は予防のための薬剤の調製に用いることができる。このような疾病又は疾患は、好ましくはIL−18介在疾患である。具体的には、精製IL−18BPは、乾癬、乾癬性関節炎、クローン病、関節リウマチ、肝障害、例えばアルコール肝硬変、敗血症、アテローム性動脈硬化症、虚血性心疾患、アレルギー、特に遅延型過敏症、及び閉鎖性頭部外傷の処置及び/予防に有用であり得る。
本発明を完全に記載したが、過度の実験をせずに、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、広範囲の同等のパラメータ、濃度及び条件の中で同一のものを実施することができることを、当業者は理解するだろう。
本発明をその具体的な実施態様との関連で説明したが、それは更なる変更が可能であることが理解されるだろう。本出願は、一般的に本発明の原理に従う本発明の任意の変形、使用又は適合を対象とすることを意図しており、本発明が関連する技術の既知の又は通例の実施に入るような、及び添付の特許請求の範囲に記載した上記の必須の特徴に適用することができるような、この開示からの逸脱を包含する。
雑誌の記事または要約、公開されたまたは公開されていない米国又は外国特許出願、登録された米国又は外国特許、又はその他任意の参考文献を包含する、本明細書に引用した全ての参考文献は、その引用文献に記載された全てのデータ、表、図面および文章を含めて、引用により本明細書の一部とする。さらに、本明細書に引用した参考文献中に引用されている参考文献の全内容もまた、引用により本明細書の一部とする。
既知方法の段階、常套的方法の段階、既知方法または常套的方法に対する言及は、本発明の何らかの側面、説明または態様が、関連技術に開示、教示または示唆されているとの容認を表すものでは決してない。
前記の具体的態様の説明は、本発明の一般的性質を完全に表しているため、当分野における通常の知識(本明細書に引用した文献の内容を含む)を適用することにより、過度の実験をせずに、本発明の一般概念を逸脱することなく、そのような具体的態様を容易に修飾および/または様々な応用へと適合させる事ができる。したがって、このような適合および修飾は、本明細書に記載の教示および手引きに基づき、開示された態様の等価物の範囲内にあることが意図されている。本明細書の語法または用語は説明目的のためであって限定を目的とするものではなく、本明細書の用語または語法は、当業者の知識と組み合わせて、本明細書に記載の教示および手引きに照らして当業者により解釈されるべきであることは明白である。
実施例1:無血清CHO細胞上清からの組み換え、ヒトIL−18BPの精製
式(I)又は(II)の固定化アフィニティーリガンドを含んで成るアフィニティーカラムを、精製目的で用いた。
アフィニティーリガンドを、合成スキーム1で概説したマトリクスに結合させた。市販のアフィニティークロマトグラフィー物質のための一般的な指示に従って、カラムに、合成したアフィニティーカラム物質を詰め、使用の前に一回ブランクで実施した。
1mlのフリット(fritted)重力送り(gravity−fed)Piksiキットカラムを、15CV(カラム体積)のPBSを用いてpH7.0で平衡化した。
精製工程を、IL−18BP発現CHO細胞からの無血清細胞培養上清(非ろ過、25℃で解凍)中に存在する組み換えヒトIL−18BPを用いて開始する。
カラムに、約1〜2mgの採取したr−hIL−18BPを入れた。溶液を、カラムに入れる前に、0.45μmのフィルターに通してろ過した。
試料の導入が完了した後、カラムを、約10CVのPBS、pH7.0で洗い(1.洗浄)、約10CVのPBS/0.2 NaCl、pH7.0で洗った(2.洗浄)。これらの画分(FT)は、細胞培養不純物のみを含んでいたので廃棄した。
5CVのPBS/0.5 NaCl/50%のエチレングリコールを用いて溶出を開始した。r−hIL−18BPが主なピークとして溶出した。典型的な溶出プロファイルを図1に示す。
溶出の完了後、カラムを、30%のイソプロピルアルコール及び0.2MのNaOHを含む5CVの再生緩衝液でフラッシュし浄化した。
一般的なアフィニティークロマトグラフィー条件:
温度:16〜25℃(RT)又は4℃
Figure 0005091127
精製タンパク質の分析
1.Elisa(導入物、流出物及び溶出液)
2.SDS−PAGE/CB(流出物及び溶出液)
3.SDS−PAGE/WB(流出物及び溶出液)
4.ブラッドフォード分析(導入物、流出物及び溶出液)
流出物及び溶出液画分の分析は、SDS−PAGEゲルにおける溶出液中の55〜66kDaの純粋なタンパク質バンドを明らかにした。以下の構造のアフィニティーリガンドにより、高純度のIL18BPタンパク質が得られた:
Figure 0005091127
図2は、アフィニティーリガンド#2、#5、#6及び#7を用いたクロマトグラフィーの実施からの画分の回収率及び純度をまとめる。タンパク質含有量は、HPLCにより測定した。
ウエスタンブロット法は、アフィニティーリガンド#2、#6及び#7を用いて、混ぜ合わせた溶出液及び溶出テール画分が80%超の純度を示すことを示唆した。リガンド#6及び#7は、IL−18BPの二量体及び凝集型よりも単量体の溶出に対して好ましい選択性を示した(結果は示さない)。
図3は、表において、全ての回収したIL−18BPタンパク質、その単量体型及び二量体型の収率における、異なる洗浄及び溶出緩衝液の影響をまとめる。精製は、アフィニティーリガンド#6を用いて実施した。
実施例2:無血清CHO細胞上清からの組み換え、ヒトIL−18BPの精製
式(I)又は(II)の固定化アフィニティーリガンドを含んで成るアフィニティーカラムを、精製方法に用いた。
アフィニティーリガンドを、合成スキーム1で概説したように、マトリクスに結合させた。市販のアフィニティークロマトグラフィー物質のための一般的な指示に従って、カラムに、合成したアフィニティーカラム物質を詰め、使用の前に一回ブランクで実施した。
カラムを、5BV(ベッド体積)のリン酸Na緩衝液50mM+Na2SO4 1.2M、pH5.5、伝導率103mS/cmを用いて平衡化した。
精製工程を、IL−18BP発現CHO細胞からの無血清細胞培養上清(非ろ過、25℃で解凍)中に存在する組み換えヒトIL−18BPを用いて開始する。
カラムに、約1.55mgの採取したr−hIL−18BP+Na2SO4 1.2Mを入れ、リン酸(H3PO4)によりpHを5.5に調整した。カラムに入れる前に、溶液を0.45μmのフィルターに通してろ過した。
試料導入が完了した後、カラムを、約10BVのリン酸Na緩衝液50mM+Na2SO4 1.2M、pH5.5、伝導率103mS/cmでフラッシュした。これらの画分(FT)は、細胞培養不純物のみを含んでいたので廃棄した。
カラムを、リン酸ナトリウムと硫酸ナトリウムの混合物を含む緩衝液を用いて洗った。
溶出を、Naリン酸緩衝液50mM+プロピレングリコール35%、pH7、伝導率70mS/cmにより開始した。r−hIL−18BPが主なピークとして溶出した。典型的な溶出プロファイルを図1に示す。
溶出が完了した後、カラムを、3BVの1,6−ヘキサンジオール50%/NaOH 1Mを含む再生緩衝液を用いてフラッシュし浄化した。
カラムを、10mMの水酸化ナトリウム中で、室温で、次のサイクルの使用まで保存することができる。
一般的なアフィニティークロマトグラフィー条件:
温度:16〜25℃(RT)
Figure 0005091127
2回の精製の実施の平均は、ブラッドフォードにより87%の純度を有するIL−18BPを与えた(HCP 30000ppm)。単量体の回収率は、出発物質の97%であった。
Figure 0005091127
図1は、アフィニティーリガンド#5を用いた典型的な溶出プロファイルを示す。F7−非結合;2、3−溶出;4−溶出テール(tail);F8−ストリップ(strip)。 図2は、アフィニティーリガンド#2、#5、#6及び#7を用いたアフィニティークロマトグラフィーの実施からの画分の回収率及び純度を示す。NB=非結合画分、E=溶出液、ET=溶出テール。 図3は、全ての回収されたIL−18BPタンパク質、その単量体型及びその二量体型に対する収率への、異なる洗浄及び溶出緩衝液の影響を示す。精製は、アフィニティーリガンド#6を用いて実施した。EG=エチレングリコール、PEG=プロピレングリコール、NB=非結合画分;n.d.=決定していない。「収率」に関する値は、以下のように計算する:(溶出画分中のIL18BP(g))/(カラムに導入した全IL18BP(g))。

Claims (18)

  1. 精製IL−18結合タンパク質(IL−18BP)の生成のための、以下の式:
    Figure 0005091127
    {式中、Zは、マトリクスとの反応が可能な官能基であり、アミン、アジド、及びヒドロキシからなる群から選ばれるか、又は当該リガンドと直接反応するアミン活性化アガロースのアミンである}。
    で表されるアフィニティーリガンドの使用。
  2. Zが−NH−である、請求項1に記載の使用。
  3. マトリクスがアガロースである、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 流体からIL−18BPを捕獲するための、請求項1〜のいずれか一項に記載のアフィニティーリガンドの使用。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載のアフィニティーリガンドを用いて、流体をアフィニティークロマトグラフィーにかけることを含んで成る、精製IL−18BPの生成のための方法。
  6. アフィニティークロマトグラフィーを室温で実施する、請求項に記載の方法。
  7. IL−18BPの回収率が、アフィニティークロマトグラフィーの後で、40%超である、請求項又はに記載の方法。
  8. IL−18BPの回収率が、アフィニティークロマトグラフィーの後で、50%超である、請求項に記載の方法。
  9. IL−18BPの純度が、アフィニティークロマトグラフィーの後で、60%超である、請求項5〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. IL−18BPの純度が、アフィニティークロマトグラフィーの後で、70%超である、請求項に記載の方法。
  11. IL−18BPの純度が、アフィニティークロマトグラフィーの後で、80%超である、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 単量体IL−18BPの比率が、アフィニティークロマトグラフィー段階の後で、約80%超である、請求項11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 疎水性相互作用クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー及び陰イオン交換クロマトグラフィーから成る群から選択されるクロマトグラフィー段階を更に含んで成る、請求項〜1のいずれか一項に記載の方法。
  14. 1つ以上のウイルス除去ろ過段階を更に含んで成る、請求項又はに記載の方法。
  15. IL−18BPがヒト換えIL−18BPである、請求項14のいずれか一項に記載の方法。
  16. IL−18BPがヒトの組換えIL−18BPである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
  17. 流体が無血清細胞培養上清である、請求項〜1のいずれか一項に記載の方法。
  18. 流体が無血清細胞培養上清である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
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