JP5086927B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子を有する撮像装置に関する。より具体的には、本発明は、撮像素子を含む撮像装置内の光学系を組み立てるための技術に関する。
いわゆるデジタルカメラ内には、レンズや撮像素子(たとえばCCD)などの種々の光学素子が配置されている。正確な被写体像を撮像素子上に形成するために、各光学素子自体の性能を向上する改良のほか、各光学素子を支持する部材の形状や配置に関しても種々の改良が加えられている。
たとえば特許文献1は、光学系の組み立て時に、撮像素子と撮像素子に隣接する光学素子との間にパッキンを設け、撮像素子上への埃の混入を防止している。パッキンの形状は種々検討されており、特許文献1では、その図5に示される構成や、当該構成を改良した図1等に示される構成が開示されている。
また、光学系の組み立て後においては、光学系の光軸と撮像素子とが垂直であるかどうかが検査される。垂直でなければ、被写体像の結像状態がCCD上で不均一になり、被写体像がぼけるからである。検査の結果、垂直でなかった場合には、一旦分解し、再度組み立てて再検査を行う。しかしながらこれでは非常に効率が悪い。そこで、たとえば特許文献2では、CCDとCCD固定部材とを3つの調整ねじを用いて固定する際、各ねじのねじ込み量を調整することにより、CCDの取り付け角度を調整可能としている。
特開平4−314273号公報(図5、図1等) 特開2004−287304号公報
特許文献1の図5に記載されたパッキンの構造は簡単ではあるが、特許文献1では組み立て工程での変形に伴う隙間の発生が指摘されている。また、特許文献1の図1等に記載されたパッキンの構造は複雑であり、高価である。
また特許文献2に記載の、3つの調整ねじを用いてCCDの取り付け角度を調整する技術は、各調整ねじのねじ込み量に応じて、どのようにCCDの取り付け角度が変化するかが直感的にわかりにくく、試行錯誤が必要であり、精度よくCCDの取り付け角度を調整することが困難であった。
本発明の目的は、正確な被写体像を撮像素子上に形成するために有用な、光学系の組み立て工程において適用可能な技術を提供することである。具体的な本発明の第1の目的は、簡単な構成で、かつ、撮像素子などの光学部材の間への埃の進入を確実に防止するための部材を提供することにある。また本発明の第2の目的は、撮像素子の光軸に対する角度を、直交した2方向に対して独立して高精度で調整可能にするための構造を、単純な構成で提供することである。
本発明による撮像装置は、光軸上に設けられた第1光学部材および第2光学部材であって、いずれか一方が撮像素子である、第1光学部材および第2光学部材と、前記第1光学部材および前記第2光学部材の間の空間を囲むように配置された弾性部材とを有し、前記弾性部材は前記光軸に対して傾斜した傾斜面を有しており、前記第1光学部材および前記第2光学部材の少なくとも一方が前記傾斜面において前記弾性部材と当接することにより、前記空間を封止する。
前記第1光学部材および前記第2光学部材の少なくとも一方は、前記傾斜面の中腹において前記弾性部材と当接することにより、前記空間を封止してもよい。
前記第1光学部材は撮像素子であり、前記第2光学部材は光学フィルタであり、前記弾性部材は、前記光軸と直交する直交面であって、前記第2光学部材と当接する直交面をさらに備えており、前記第1光学部材が前記傾斜面において前記弾性部材と当接することにより、前記弾性部材を弾性変形させ、それにより前記空間を封止してもよい。
前記弾性部材は前記光軸に対してそれぞれが傾斜した第1傾斜面および第2傾斜面を備えており、前記第1傾斜面は前記第1光学部材と当接し、前記第2傾斜面は前記第2光学部材と当接してもよい。
前記第1光学部材および前記第2光学部材の一方は撮像素子であり、他方は光学フィルタであってもよい。
本発明によれば、板金のような板状体の第1部分および第2部分をブリッジ部で接続し、かつ、第1部分の固定孔、および、第2部分の調整孔をそれぞれ貫通する複数の固定部材を用いて、板状体が保持部材に保持されるよう構成されている。第1部分と第2部分とが一体化されず、ブリッジ部によって接続されるよう構成したので、固定孔を利用して第1部分を固定し、かつブリッジ部を弾性変形させて第2部分の光軸に対する傾きを調整することが可能である。特に、第1部分が保持部材に固定されているため、安定して第2部分の傾きを調整することが可能である。
また、複数の光学部材間の空間を囲むように弾性部材が配置されており、少なくとも1つの光学部材が、光軸に対して傾斜した弾性部材の傾斜面において弾性部材と当接する。傾斜面の最上端の部分で光学部材と弾性部材と当接させないようにしたため、単純な構成で上述の空間を確実に封止でき、それにより塵の侵入を確実に防止できる。
以下、添付の図面を参照して、本発明による撮像装置の実施形態を説明する。以下では、撮像装置はデジタルカメラであるとする。
図1(a)〜(c)は、本実施形態によるデジタルカメラ100の外観を示す。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図である。
デジタルカメラ100は鏡筒1を有している。撮影対象の被写体からの光が鏡筒1に入射すると、デジタルカメラ100内の光学系を経て、後述する撮像素子(本実施形態ではCCD)上に結像する。撮像素子は受けた光の強度に応じた大きさの電気信号を出力する。その後、電気信号はデジタル化されて映像データが生成される。図1(b)に示す液晶ディスプレイ10には、映像データに基づく画像が表示される。図1(c)に示すシャッタボタン12が押下されると、そのときの画像データがメモリカード(図示せず)に書き込まれる。
後に詳細に説明するように、本実施形態によるデジタルカメラ100では、CCDはデジタルカメラ100の光学系の光軸と垂直になるよう調整されている。CCD上における結像状態は均一であるため、像の片ぼけが生じることはない。
また、CCDと隣接して配置される光学フィルタとの間には、弾性部材であるクッション(本実施形態ではゴム製のクッション)が配置されており、CCDと光学フィルタとの間の空間を封止している。クッションは製造が容易な構造であり、かつ、非常に簡単かつ確実に、CCDと光学フィルタとの間の空間を封止することができる。
次に、デジタルカメラ100内の光学系の構成を説明する。なお、本明細書においては、「光学系」はレンズ、プリズム、光学フィルタおよびCCDを含んでいる。光学系を構成する素子や部品は、光学素子と呼ぶ。
図2は、光軸3を含む平面による鏡筒1の断面図である。被写体からの光は、図2の上側から鏡筒1に入射し、鏡筒1内を進む。図2には、鏡筒1よりもデジタルカメラ100の奥に配置されるCCDユニット2もあわせて示している。
図3は、CCDユニット2の詳細な断面図である。光軸3に垂直にCCD44、クッション45、および、光学フィルタ46が配置されている。
被写体からの光は、図中の光軸3に示す方向に沿って鏡筒1からCCDユニット2に入射する。入射した被写体からの光は、まず光学フィルタ46を通過する。光学フィルタ46は、たとえば赤外線カットフィルタや紫外線カットフィルタである。その後、光学フィルタ46およびCCD44の間に存在する空間30を通過してCCD44に入射する。CCD44は入射した光に対応する電気信号を出力する。電気信号は、CCD44と接続されたフレキシブルプリント基板(後述)を介して出力される。
クッション45および光学フィルタ46は、接着剤で貼り付けられている。またCCD44およびクッション45は、隙間なく接触している。後者についてより具体的に説明すると、CCD44がクッション45に押圧されて、クッション45が弾性変形する。これは、両者の接触位置では、CCD44から押し付けられる力とクッション45の復元力とが釣り合う状態になっていることを意味している。さらに、CCD44は、光軸に対して傾斜したクッション45の傾斜面中腹においてクッション45に押圧されている。この状態では、CCD44とクッション45との間に隙間は生じない。空間30は、CCD44、クッション45および光学フィルタ46によって完全に封止されており、外部からの塵が空間30内に進入することはない。
図4は、CCDユニット2の組み立て図を示す。CCDユニット2は、板金42と、フレキシブルプリント基板43と、CCD44と、クッション45と、光学フィルタ46と、ばね47bおよび47cと、マスタフランジ48とを含んでおり、これらがこの順に積層されて組み立てられる。板金42からばね47bおよび47cまでの構成要素は、3本のビス41a〜41cを用いてマスタフランジ48に固定され保持される。マスタフランジ48は、上述の多くの部品を保持する保持部材として機能する。
以下、各構成要素を説明する。ただし図3においてCCD44、クッション45および光学フィルタ46を説明したので、以下での再度の説明は省略する。
板金42は、フレキシブルプリント基板43およびCCD44が取り付けられる金属製の板状体である。板金42の詳細は図5を参照しながら後述する。
フレキシブルプリント基板43は、CCD44と電気的に接続され、CCD44から出力された電気信号をデジタルカメラ100内部に伝送するための配線および回路を有している。
ばね47bおよび47cはたとえばコイルばねであり、ビス41bおよび41cが貫通する。ばね47bおよび47cは、ビス41bおよび41cが締め付ける方向(マスタフランジ48に向かう方向)とは逆の方向に弾性力を作用させ、それにより、それらの間に挟まれた板金42から光学フィルタ46までの要素のがたつきを防止している。
次に、図5を参照しながら、板金42を詳細に説明する。
図5は、板金42の拡大図である。図4に示すビス41a〜41cは、図5の紙面の表から裏に向かう方向に締め付けられる。
本実施形態による板金42は、大きく分けて4つの部分から構成されている。具体的には、板金42は、第1部分50aと、第2部分50bと、2つのブリッジ部50cおよび50dとから構成されている。
第1部分50aには、固定用ビス孔42aが開けられている。固定用ビス孔42aは、ビス41aを貫通させる孔である。
第2部分50bには、調整用ビス孔42bおよび42cが開けられている。調整用ビス孔42bおよび42cは、それぞれビス41bおよび41cを貫通させる孔である。また、第2部分50bには、CCD44およびフレキシブルプリント基板43を取り付けるための段差部分51が含まれている。
ブリッジ部50cおよび50dは、第1部分50aと第2部分50bとを接続しており、その幅は比較的狭い。
CCD44が取り付けられた板金42は、CCDユニット2の組み立て後に、CCD44が光軸に垂直になるよう調整することが可能な構造を有している。そのために設けられた主要な構造のひとつが、ブリッジ部50cおよび50dである。以下、その構造および調整方法を詳細に説明する。
なお、以下では、CCD44と光軸とを垂直に調整する工程もあわせて説明する。当該工程は、CCDユニット2の組み立て途中に実施されてもよく、また、組立工程が完了した後に実施されてもよい。
ブリッジ部50cは、固定用ビス孔42aおよび調整用ビス孔42bを結ぶ直線と略平行な方向(図5のX軸方向)に延びるよう設けられている。また、ブリッジ部50dは、固定用ビス孔42aおよび調整用ビス孔42cを結ぶ直線と略平行な方向(図5のY軸方向)に延びるよう設けられている。
ビス41a、41cには、フランジ部(ネジ頭部分)q1の下に段付き部q2が設けられている。固定用ビス孔42aは、丸孔で、その径はビス41aの段付き部q2の径とほぼ一致するように設定されている。ビス孔42cは、長孔で、その長辺Pはビス41cの段付き部q2の径よりも長く設定されており、その短辺Qはビス42aの径とほぼ一致するように、設定されている。
ビス41aを固定用ビス孔42aに挿入し、ビス41cをビス孔42cに挿入し、締め込むことによって、丸孔と長孔との関係によって、板金42は、ビス41aとビス41cによって、マスタフランジ48に精度よく位置決めされる。
ビス41aは、固定用ビス孔42aに完全に締め付けされる。続いて、ビス41bをビス孔42bに締め付ける。ビス孔42bの径Rはビス41bの径よりも大きい。その理由は、マスタフランジ48に設けられたビス孔(図示せず)の位置が製造上の誤差によって若干ずれることがある点に鑑み、マージンを与えるためである。すでにビス孔42aおよび42cがビス41aおよび41cで締め付けられているが、ビス孔42bの径Rをビス41bの径よりも大きくとることにより、確実にビス41bをビス孔42bに挿すことができる。なおビス孔42bは「バカ孔」とも呼ばれる。
ビス41aと異なり、ビス41bおよび41cは完全にはビス孔42bおよび42cには締め付けられない。それぞれの締め付け高さに応じて、マスタフランジ48に対する第2部分50bの角度を調整するためである。
なお、上述したビス41a、ビス41bおよびビス41cを締め付ける順序は一例であり、逆であってもよい。
本実施形態においては、図5のX軸方向およびY軸方向は、矩形のCCD44のそれぞれの辺と平行である。
ブリッジ部50dは、弾性変形し、変形の大きさは、ビス41cをビス孔42cに締め付ける高さに応じて定まる。ビス41cを深く締め付ければ、ブリッジ部50dは紙面の表から裏に向かう方向に大きく変形し、浅く締め付ければ、変形の程度は小さくなる。マスタフランジ48に対する第2部分50bの角度は、Y軸に沿った方向に関して、ブリッジ部50dが弾性変形することにより、ビス41cの締め付け高さに比例して変化する。これにより、第2部分50bに取り付けられたCCD44のY軸方向の角度のみを、X軸方向の角度を変化させることなく、調整することができる。
ブリッジ部50cは、弾性変形し、変形の大きさは、ビス41bをビス孔42bに締め付ける高さに応じて定まる。ビス41bを深く締め付ければ、ブリッジ部50cは紙面の表から裏に向かう方向に大きく変形し、浅く締め付ければ、変形の程度は小さくなる。マスタフランジ48に対する第2部分50bの角度は、X軸に沿った方向に関して、ブリッジ部50cが弾性変形することにより、ビス41bの締め付け高さに比例して変化する。これにより、第2部分50bに取り付けられたCCD44のX軸方向の角度のみを、Y軸方向の角度を変化させることなく、独立して調整することができる。
上述のように、ブリッジ部50cおよび50dは、ビス41bおよび41cの締め付け高さに応じて弾性変形するよう設計されている。したがって、ブリッジ部50cおよび50dは、弾性変形を生じやすい構成であることが好ましい。たとえば、ブリッジ部50cおよび50dの幅をより細く、かつ、より長くすると、ブリッジ部50cおよび50dのばね係数(弾性係数)を小さくすることができる。またはブリッジ部50cおよび50dの材質によってもばね係数を調整することができる。
なお、本実施形態においては、ビス41bおよび41cの締め付けの程度にかかわらず、第2部分50bは弾性変形をしない。CCD44が取り付けられる第2部分50bが変形すると、ビス41bおよび41cの締め付けによる高さ調整以外の要因によってCCD44の角度と光軸との位置関係が変動するからである。
上述のとおり、ビス41bおよび41cの締め付ける高さに応じて、図5の紙面表から裏に向かう方向については、マスタフランジ48に対する第2部分50bの角度を調整できる。
CCDユニット2の調整において、ビス41bおよび41cのフランジ部に、板金42ビス孔42b、42cの周辺部分を確実に、当接させるために本実施形態においては、図4に示すばね47bおよび47cを設けている。
図6は、ビス41bおよび41cの締め付け時における、締め付け部分の板金42の断面図である。ばね47bおよび47cは、ビス41bおよび41cの締め付け方向とは反対の方向に弾性力を与える。これにより、図5の紙面裏から表に向かう方向に第2部分50bの角度を変化させることができ、ビス41bおよび41cの高さ調整時に、ブリッジ部50cおよび50dが弾性域を超えて変化させた時でも、ばね47bおよび47cにより、確実に、ビス41bおよび41cのフランジ部を、板金42ビス孔42b、42cの周辺部分に当接させることが可能である。
本実施形態においては、ばね47bおよび47cの軸は、ビス41bおよび41cの軸と一致させている。そして、ビス41bおよび41cが板金42を締め付ける時の作用点S1と、ばね47bおよび47cが板金42に弾性力を作用させる作用点S2とを近接させている。図5に示す方向から板金42をみたとき、ビスの作用点とばねの作用点は、ビス孔42bおよび42c近傍の略同じ位置である。ビスの作用点とばねの作用点が離れていると、第2部分50bが変形しやすくなる。そこで、第2部分50bへの無用な負荷を低減するため、ビスの作用点とばねの作用点とを略同じ位置にした。
上述した本実施形態の構成によれば、マスタフランジ48に対する第2部分50bの角度を、X軸に沿った方向に関して調整したいか、または、Y軸に沿った方向に関して調整したいかに応じて、ビス41bおよび41cのいずれかを締め付け、または緩めればよい。試行錯誤が不要になり、調整のための作業時間を大幅に短縮できる。
マスタフランジ48は、光軸と直交するように設計され、デジタルカメラ100本体に取り付けられる。本願の機構によりCCD44が取り付けられた第2部分50bの角度をX軸、もしくは、Y軸に沿った方向に対してそれぞれ独立してビスによって調整することが可能となるため、CCD44が光軸に対して垂直になるように精度よく調整することができる。
また、ビス41aのみを完全に締め付けるだけで、X軸およびY軸の両方向について独立して、かつ安定的に傾き調整を行うことができるという利点も得ることができる。板金の構成も非常に簡単である。
ビス41aは完全に締め付けられているため、振動、落下等の外力が作用した場合でも、第2部分50bの傾きの変化が発生しにくい。特にビス41bおよび41cのフランジ部直下にバネを配置することにより、第2部分50bの傾きをより安定して維持できる。また、ブリッジ部とバネとが互いに反対方向の力を加えながら位置を調整できるため、微妙な角度の調整が可能であり、位置の精度を高めることができる。
ネジ41a、41cにおいて、そのフランジ部(ネジ頭部分)q1の下に設けられた段付き部q2の外径により、板金42は平面方向(X−Y面方向)の位置決めがされている。ネジ41b、41cによってCCDの傾き調整が行われた時でも、常にネジ41a、41cの段付き部q2の外径により板金42の平面方向(X−Y面方向)の位置決めがなされている。
ネジ41a、41b、41cは通常、金属もしくは硬度の高いセラミック等の物質で製作されている。そのため、CCDの傾き調整時や、振動、落下等の外力が作用した場合にも、板金42に設けられたビス穴42cの端面と、ネジ41cの段付き部q2がこすれても、樹脂と金属のこすれ時のように、削れやきしみ(スティックスリップ)が発生したりすることがなく、傾きの変化が発生しにくい。また、環境変化、経時変化による傾きの変化が少ないという利点もある。仮に、板金に穴を設け、マスタフランジに設けた突起によって板金の平面方向の位置決めを行う構成を採用すると、本発明の利点はより強調される。すなわち、マスタフランジは一般的に樹脂部品で構成されるため、樹脂部品の突起と板金の穴とが係合することになる。すると、傾き調整時に、樹脂の突起が削れたり、スムーズに樹脂の突起と板金の穴部の端面が摺動しなかったりするため、高精度の傾き調整が不可能である。よって、本願発明の構成による利点は非常に有用である。
次に、CCD44、クッション45および光学フィルタ46の組み立て工程を説明する。
図7は、クッション45の斜視図である。図7から明らかなように、クッション45は、一方の開口部の方が他方の開口部よりも大きくなるよう構成されている。
図8は、組み付け方向に沿って切断したクッション45の断面図である。クッション45は、光軸3に対して傾斜した傾斜面80を有している。この傾斜面80が存在することにより、開口部82の方が他方の開口部83よりも大きく構成されている。クッション45の開口部83の周囲を形成する枠81は、この例では光軸3に垂直である。
次に、図9および図10を参照しながら、CCD44がクッション45に組み付けられる前後の、クッション45の形状の変化を説明する。
図9は、CCD44がクッション45に組み付けられる直前の状態を示す。また図10は、CCD44がクッション45に組み付けられた直後の状態を示す。
図9および図10に示すように、CCD44は、クッション45の傾斜面80の中腹91においてクッション45と当接し、光軸3に沿った方向にクッション45を押さえつける。これにより、クッション45が撓む。このとき、両者の接触位置には、CCD44から押し付けられる力とクッション45の復元力とが加えられている。接触位置においてはCCD44とクッション45との間には隙間が生じていない状態である。
なお、傾斜面80の中腹91においてクッション45と当接させるために、CCD44のクッション45側の角部分には段差(切り欠き部)が設けられている。段差を設けることにより、CCD44を、傾斜面80のより下方の中腹91において当接させることができる。ただし、切り欠き部を設けることは必須ではない。
一方、枠81は隣接する光学フィルタ46と位置92において接着される。また、クッション45の外縁は、マスタフランジ48によって移動や変形が規制されている。これにより、空間30は、CCD44、クッション45および光学フィルタ46によって完全に封止される。よって、外部からの塵が空間30内に進入することはない。
なお、本実施形態においては、クッション45はゴム製であるとしたが、これは一例である。クッション45は、たとえばシリコン、エラストマー、プラスチックなどの他の弾性材料を用いて作製されたものであってもよい。
本実施形態においては、図9および10に示すように、クッション45の傾斜面80の中腹91においてCCD44とクッション45とを当接させるとした。当業者であれば、背景技術の欄において言及した特許文献1の図5のように、CCDとパッキン(クッション)とが本願図8の開口部82に相当する最上部で当接されるよう構成することが一般的であると考えられる。特許文献1では、パッキン最上部の撓みによる変形を問題点として指摘しているが、さらに他の問題も存在する。
図11は、3つの金型110a、110bおよび110cを用いて形成されているクッション45を示す。3つの金型110a、110bおよび110cを利用することにより、各金型の接合部において、クッション45にはバリが形成される。具体的には、金型110aおよび110cの接合部で形成されるバリ111a、金型110aおよび110bの接合部で形成されるバリ111b、および、金型110bおよび110cの接合部で形成されるバリ111cである。
バリ111aは、傾斜面80の最上部(図8に示す開口部82の最上部)に形成されている。よって、CCDとクッション45とが仮に傾斜面80の最上部で当接されると、最上部の撓みが生じなかったとしてもバリ111aによって隙間が生じ、空間30を完全に封止することができない。
なお、バリ111aをいくらか除去することは可能であるが、そのための工程が必要となり、コストおよび時間が必要になる。バリおよび本体は同材料で連続して形成されているため、バリを完全に除去することは非常に困難である。バリを完全に除去しようとすると本体部分も除去してしまうという危険がある。また、金型の接合部が被密閉物と完全に接するように構成し、バリを発生させないようにするのは不可能に近い。
また、ゴムなどの辺縁部は経年劣化により変形しやすいため、バリの有無にかかわらず、空間30の封止を長期間維持できない。
したがって、傾斜面80の最上部で当接されることによる問題点は無視できない。特許文献1では、当該構成の問題点を指摘して他の構成への開発の契機とし、他の構成を開発している。
一方、本実施形態によれば、そのようなバリ111aが存在していたとしても除去する必要はなく、かつ確実に空間30を封止できる。特に特許文献1の図1に記載されたパッキンと比較すると、クッション45の構成は簡単であり、金型作製も容易である。よって安価に入手または製造することができる。
本実施形態によれば、弾性部材(クッション45)の傾斜面中腹において光学素子を当接させるため、バリや素子形状のバラツキの影響を受けることなく、高い密閉性を実現できる。また、光学素子であるCCDおよび光学フィルタの間隔がばらついても、高密閉度を実現することが可能になる。さらに、傾斜面中腹を利用するため、CCDの傾きを調整しても高い密閉性を維持できる。さらに使用時に弾性部材の圧縮、変形が生じても、その影響を受けることもない。
上述した構成の組み立て工程および調整工程により、本実施形態によるデジタルカメラ100では、CCD44はデジタルカメラ100の光学系の光軸と垂直になるよう調整され、また、CCD44と光学フィルタ46との間の空間30がクッション45を用いて封止されている。
上述の説明では、図5に示す形状の板金42を挙げたが、これは一例であり、他の構成を採用することも可能である。
図12は、他の構成例による板金120を示す。図5に示す板金42と同じ機能または構成を有する箇所には同じ参照符号を付している。
板金120もまた、第1部分50aと、第2部分50bと、2つのブリッジ部50cおよび50dとから構成されている。板金42と異なり、板金120は、ブリッジ部50cおよび50dが一体的に形成されている。
ただし、ブリッジ部50cが、固定用ビス孔42aおよび調整用ビス孔42bを結ぶ直線と平行な方向(図5のX軸方向)に延びるよう設けられている点、および、ブリッジ部50dが、固定用ビス孔42aおよび調整用ビス孔42cを結ぶ直線と平行な方向(図5のY軸方向)に延びるよう設けられている点は、板金42と同じである。ブリッジ部50cおよび50dが弾性変形する方向は、板金42と同じであるため、ビス41bおよびビス41cのいずれを締め付け、または緩めればよいかを直感的に判断できる。
次に、図13〜15を参照しながら、ばね47bおよび47c(図4および6)が不要な構成を説明する。
図13は、本実施形態によるさらに他の構成例による板金130の一部断面図である。板金130にもブリッジ部が設けられており、図13にはブリッジ部50cのみが示されている。
板金42では、第1部分50a、第2部分50b、および、ブリッジ部50cおよび50dが同一平面上に設けられていることを想定していた。
一方、板金130では、ブリッジ部50cおよび50dの少なくとも一方には予め反りが与えられている。その結果、板金130では、第1部分50a、第2部分50b、および、ブリッジ部50cおよび50dは同一平面上には存在しない。以下では、ブリッジ部50cに反りが与えられている例を説明する。
図13では、ビス41bをビス孔42bに締め付けていない状態での、板金130の断面形状が示されている。
ブリッジ部50cの反りは、ビス41bを締め付ける方向とは反対方向に与えられている。予め反りを与えておくことにより、ビス41bを締め付けたとき、その反対方向にブリッジ部50c自体の弾性力が作用する。この弾性力はばね47bの弾性力に相当する。これにより、ばね47bを設ける必要がなくなる。
図14は、第1部分50a、第2部分50b、および、ブリッジ部50cが略水平な状態になるまでビス41bを締め付けた状態での、板金130の断面形状が示されている。この状態においても、ビス41bの締め付け方向と反対方向にブリッジ部50cの弾性力が作用している。
そして図15は、図14の状態からさらにビス41bを締め付けた状態での、板金130の断面形状が示されている。図14の状態における弾性力よりも大きいブリッジ部50cの弾性力が、ビス41bの締め付け方向と反対方向に作用している。
ブリッジ部が弾性力を持つように板金42を設計しているため、予めビス41bを締め付ける方向とは反対方向に反りを与えておくことは容易であり、かつ、製造コストは実質的には増加しない。ばねが不要になるため、コストも抑えることが可能である。
上述の図8では、クッション45には、CCD44が配置される側の開口部に傾斜面80を設けるとした。しかしこれは一例である。傾斜面80を光学フィルタ46側の開口部にのみ設けてもよい。このとき、CCD44側の枠は光軸3に直交するように形成される。または、CCD44側および光学フィルタ46側のそれぞれに傾斜面を設けてもよい。なお、光学フィルタ46に代えて、可視光に関して透明な透明板を設けてもよい。
本発明は、撮像素子を有するデジタルカメラ等の光学系の組み立て工程および光軸と撮像素子との位置調整工程に適用可能であり、正確な被写体像を撮像素子上に形成する上で有用である。
本発明の実施形態によるデジタルカメラ100の外観を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図である。 光軸3を含む平面による鏡筒1の断面図である。 CCDユニット2の詳細な断面図である。 CCDユニット2の組み立て図を示す。 板金42の拡大図である。 ビス41bおよび41cの締め付け時における、締め付け部分の板金42の断面図である。 クッション45の斜視図である。 組み付け方向に沿って切断したクッション45の断面図である。 CCD44がクッション45に組み付けられる直前の状態を示す図である。 CCD44がクッション45に組み付けられた直後の状態を示す図である。 3つの金型110a、110bおよび110cを用いて形成されているクッション45を示す図である。 他の構成例による板金120を示す図である。 さらに他の構成例による板金130の一部断面図である。 第1部分50a、第2部分50b、および、ブリッジ部50cが略水平な状態になるまでビス41bを締め付けた状態での、板金130の断面形状を示す図である。 図14の状態からさらにビス41bを締め付けた状態での、板金130の断面形状を示す図である。
符号の説明
42 板金
43 フレキシブルプリント基板
44 CCD
45 クッション
46 光学フィルタ
47b、47c ばね
48 マスタフランジ
50a 板金42の第1部分
50b 板金42の第2部分
50c、50d ブリッジ部
80 クッション45の傾斜面
81 クッション45の枠
82 クッション45の広い開口部
83 クッション45の狭い開口部
91 傾斜面80の中腹

Claims (4)

  1. 光軸上に設けられた第1光学部材および第2光学部材であって、いずれか一方が撮像素子である、第1光学部材および第2光学部材と、
    前記第1光学部材および前記第2光学部材の間の空間を囲むように配置された弾性部材と
    を有する撮像装置であって、
    前記弾性部材は前記光軸に対して傾斜した傾斜面を有しており、
    前記第1光学部材および前記第2光学部材の少なくとも一方が前記傾斜面の中腹において前記弾性部材と当接することにより、前記空間を封止する、撮像装置。
  2. 前記第1光学部材は撮像素子であり、
    前記第2光学部材は光学フィルタであり、
    前記弾性部材は、前記光軸と直交する直交面であって、前記第2光学部材と当接する直交面をさらに備えており、
    前記第1光学部材が前記傾斜面において前記弾性部材と当接することにより、前記弾性部材を弾性変形させ、それにより前記空間を封止する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記弾性部材は前記光軸に対してそれぞれが傾斜した第1傾斜面および第2傾斜面を備えており、前記第1傾斜面は前記第1光学部材と当接し、前記第2傾斜面は前記第2光学部材と当接する、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第1光学部材および前記第2光学部材の一方は撮像素子であり、他方は光学フィルタである、請求項1に記載の撮像装置。
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