JP5086722B2 - 開き戸の指詰め防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、開き戸の指詰め防止構造に関するものである。
従来の開き戸では、特に吊元部に対する安全の配慮が乏しく、使用者の不注意とはいえ仮に指を挟んでしまった場合、指を痛めてしまう危険性が潜んでいる。
特許文献1には、2つの取り付けプレートを備えた丁番において、当該プレート間に10mm以上の隙間が形成すると共に、縦枠と扉の表面板との間に10mm以上の隙間を形成することで指詰め対策を行っている。しかしながら、このものでは、特別な丁番を用意する必要があると共に、扉体の戸尻側部位の納まりも当該丁番の影響を受けることになる。さらに、特許文献1のものでは、扉体を閉じる過程で指が挟まれた場合に、挟まれた指(関節)の向きによっては、指を痛めてしまうおそれがある。
特開平10−72972
本発明は、特別な丁番を用意することなく、仮に指を挟んでしまった場合でも、指を痛めることがないような指詰め防止構造を提供することを目的とする。
本発明が採用した技術手段は、ドア枠と扉体とからなる開き戸の指詰め防止構造において、ドア枠の戸尻側縦枠の見込壁は、室内側に位置する第1見込面と、閉鎖時に扉体の戸尻側端面に対向する第2見込面と、を備えており、第1見込面は、閉鎖時に扉体の戸尻側端面が当該第1見込面と第2見込面の間に位置するように第2見込面に対して偏倚して延出しており、第1見込面の先端と扉体の間には指挟み防止用の第1の隙間が形成されており、第1見込面の先端側部位と第2見込面の室内側部位の間に形成された空間には変形可能な気密部材が設けてあり、扉体の戸尻側端部の少なくとも高さ方向の所定部位は、高さ方向に延出する凹部と、凹部の底に向かって退避可能に当該凹部に弾性支持された可動カバーと、からなり、前記可動カバーの見込面が扉体の戸尻側端面を形成することで、前記可動カバーの見込面と前記第2見込面との間に指挟み防止用の第2の隙間が形成されており、前記凹部の室内側部位を構成する扉体の室内側面部の戸尻側端部は、第1見込面の先端の延長線上まで延出しており、通常時には可動カバーの室内側見付面は、前記扉体の室内側面部の戸尻側端部から第2見込面に向かって突出しており、閉鎖状態では前記気密部材が前記可動カバーの室内側見付面に接触することで気密を確保しており、扉体が閉じる過程で指が挟まれた場合には、可動カバーが凹部底側に退避可能である、開き戸の指詰め防止構造、である。本明細書において、弾性支持とは、力が作用すると弾性的に変位して、力が取り除かれると元の位置に復帰するように支持されることを意味し、より具体的には、可動カバーは、弾性部材(バネ材、ゴム材、スポンジ等)を介して弾性支持される。また、指挟み防止用の第2の隙間は、可動カバーが変位する前の通常時に既に指を痛めない程度の所定寸法を備えているもの、あるいは、通常時には狭く、可動カバーの変位後に指を痛めない程度の所定寸法に拡大するもの、の両方を含む。尚、本発明において、室内側と室外側が逆であってもよく、後述する図面では、上側が室内側、下側が室外側であるが、図面において上側を室内側、下側を室外側としても発明は成立する。
一つの態様では、扉体の室外側面部の戸尻側端部は、当該扉体の室内側面部の戸尻側端部よりも戸尻側縦枠側に延出しており、可動カバーの室外側見付面は、前記凹部の室外側部位を構成する扉体の室外側面部の戸尻側端部の内側に納まっている。
一つの態様では、前記凹部は扉体の全高に亘って延出しており、前記可動カバーの上下に位置して固定カバーが装着されており、固定カバーには扉体を回動させるための丁番が装着される。
一つの態様では、前記凹部は、室内側見付面、室外側見付面、見込面から断面視コ字状のフレームから形成されている。フレームの見込面が凹部の底となっており、前記扉体の室内側面部の戸尻側端部は、フレームの室内側見付面の端部である。一つの態様例では、フレームの室内側見付面は室外側見付面よりも短い寸法となっており、カバーの室内側見付面がフレームの室内側見付面の端部から突出しており、カバーの室外側見付面はフレームの室外側見付面の端部の内側に納まっている。
本発明では、第1見込面の先端と扉体の間には指挟み防止用の第1の隙間が形成されており、可動カバーの見込面と第2見込面との間に指挟み防止用の第2の隙間が形成されており、扉体が閉じる過程で指が挟まれた場合には、前記可動カバーが凹部底側に退避可能であるので、扉体が閉じる時に扉体と戸尻側縦枠との間に指を挟んでしまった場合には、指を挟んだ状態で扉体が閉鎖方向に回動しても可動カバーにおいて指が接触する部位が凹部底側に退避して逃げて、挟まれた指にかかる力を緩和し、挟まれた指(関節)の方向に拠らず、指を痛めることがない。前記凹部の室内側部位を構成する扉体の室内側面部の戸尻側端部が、第1見込面の先端の延長線上まで延出しているものでは、閉鎖時に室内側面部の戸尻側端部から突出している可動カバーの室内側見付面の露出を防ぐことができる。また、扉体の室内側面部の戸尻側端部は、第1見込面の先端の延長線上までしか延出していないので、扉体が閉鎖する時に、誤って指が挟まっても、指は退避可能に支持された可動カバーに当たり、扉体の室内側面部の戸尻側端部に当たることがなく、挟まれた指にかかる力を緩和し、指を痛めることがない。また、扉体の室内側面部の戸尻側端部が、第1見込面の先端の延長線上までしか延出していなくても、閉鎖状態では前記突出する可動カバーの室内側見付面に気密部材が接触することで気密を確保することができる。そして、本発明では、上述のように主として扉体の戸尻側端部の構成に特徴を持たせることで指詰め防止構造を提供しているので、指詰め防止構造は丁番の構成に拠ることがなく、通常の丁番を用いることができる。
扉体の室外側面部の戸尻側端部は、当該扉体の室内側面部の戸尻側端部よりも戸尻側縦枠側に延出しており、可動カバーの室外側見付面は、前記凹部の室外側部位を構成する扉体の室外側面部の戸尻側端部の内側に納まっているものでは、室外側に可動カバーの室外側見付面及び見込面が露出することがなく、可動カバーを介して防犯上不利な隙間を生じさせることがなく、カバー装着部位における室外側からのこじ開けを防止し、防犯上有利である。また、前記凹部は扉体の全高に亘って延出しており、前記可動カバーの上下に位置して固定カバーが装着されており、固定カバーには扉体を回動させるための丁番が装着されるものでは、扉体の戸尻側部位に可動部を設けて指詰めを防止するものでありながら、簡単な構成で開き戸としての機能を担保することができる。また、上述のように丁番は通常の丁番でよい。
図1に示すように、扉装置は、建物開口部を形成する枠体と、建物開口部を開閉するように枠体に設けられた扉体1、とからなる。枠体は、上枠2、下枠3、戸先側縦枠4、戸尻側縦枠5、からなる方形状の四周枠である。扉体1は、正面視縦長方形状の室外側面部10及び室内側面部11を備えており、戸尻側部位(吊元側部位)を丁番6を介して枠体の戸尻側縦枠5に対して回動自在に装着されている。扉体1の室外側面部10及び室内側面部11には、戸先側に近接して、扉体1の高さの略中央部位に位置して取手7が設けられる。
扉体1の戸尻側端部は高さ方向に延出する凹部が形成されており、凹部に対してカバー8が装着される。扉体1は、四周状のフレームを備えており、扉体1の戸尻側端部の凹部は、扉体1の戸尻側において高さ方向に延出するフレーム9から構成されている。カバー8は扉体1の高さ方向に延出する部材であって、室外側面部10に沿って延出する室外側見付面80と、室内側面部11に沿って延出する室内側見付面81と、扉体1の厚さ方向に延出する見込面82と、から断面視略コ字状に形成されている。一つの態様では、カバーは薄肉の金属製板材からなり、ある程度の弾性を備えている。室内側見付面81と見込面82とで形成される角部83は、誤って指が接触したり挟まれたりした場合を考慮して、湾曲面に形成されている。
一つの態様では、カバー8は、3つのカバー8A,8B,8Cから構成されている(図5参照)。カバー8Bは、図1の高さHに対応する部位に装着されており、カバー8A,8Cは、カバー8Bの上下に位置して、ヒンジ6に対応する部位に装着される。高さHは、扉体1の閉鎖時に指を挟む可能性がある高さを含む領域である。
カバー8Bは、バネ材12を介してフレーム9に装着された可動カバーであり、カバー8A,8Cは固定部材13を介してフレーム9に装着されている固定カバーである。フレーム9に対して装着されるカバー8の見込面82が扉体1の戸尻側端面を形成する。3つのカバー8A,8B,8Cの見込面82は、通常時、すなわち、カバー8Bにいかなる外力も作用していない時には、面一となっている。
フレーム9は、室外側面部10に沿って延出する室外側見付面90と、室内側面部11に沿って延出する室内側見付面91と、扉体1の厚さ方向に延出する見込面92と、から断面視略コ字状に形成されている。室外側見付面90は室内側見付面91よりも大きい寸法を備えている。フレーム9の見込面92が凹部の底となっている。
ここで、扉体1の室外側面部10はフレームに張設された表面材100から、扉体1の室内側面部11はフレームに張設された表面材110から、それぞれ形成されており、表面材100,110の扉体幅方向の戸尻側端部は、それぞれ、室外側見付面90、室内側見付面91の周囲を被覆するように折り返し密着させてある。
バネ材12は、1枚の板体を、2つの面部が対向するように湾曲させて形成された板バネであり、対向状の第1面部120、第2面部121と、これらを接続する湾曲状の接続部122を備えている。外力が作用していない状態では、第1面部120、第2面部121は所定の間隔を維持しており、この間隔を狭める方向の力が作用すると、第1面部120、第2面部121は接近する方向に変形する。そして外力が取り除かれると、第1面部120、第2面部121は所定の間隔まで復帰する。
カバー8Bは、バネ材12を介してフレーム9に装着されており、フレーム9から形成される凹部に対して、凹部の底に向かって退避可能に支持されている。フレーム9の見込面92には、バネ材12の第1面部120が螺子14を用いて取り付けられる。そして、バネ材12の第2面部121には、カバー8の見込面82が螺子15を用いて取り付けられる。
カバー8A,8Cが装着される固定部材13は断面視コ字状で剛性を備えた部材である。図7に示すように、固定部材13はカバー8A,8Cの見込面82に内側から当てる板部13Aを備えており、丁番6の一方の板部は、固定部材13に裏当てされたカバー8A,8C対して図示しない螺子で固定され、丁番6の他方の板部は、第2見込面53に装着された固定部材17に対して図示しない螺子で固定される。
カバー8の見込寸法は、フレーム9から形成された凹部の見込寸法と略同じであり、通常時(バネ材12に外力が作用していない状態)には、カバー8の室外側見付面80の外面がフレーム9の室外側見付面90の内面(図示の例では、折り曲げられた表面材100を介して)に接触しており、カバー8の室内側見付面81の外面がフレーム9の室内側見付面の内面91(図示の例では、折り曲げられた表面材110を介して)に接触している。通常時において、カバー8の室外側見付面80は凹部内に納まっており、カバー8の室内側見付面81は凹部から突出している。
戸尻側縦枠5は、室外側見付面50と、室内側見付面51と、を備え、戸尻側縦枠5の室内側見付面51は室外側見付面50よりも大きい寸法を備えている。戸尻側縦枠5の見込壁は、室内側に位置する第1見込面52と、閉鎖時に扉体1の戸尻側端面(カバー8の見込面82)に対向する第2見込面53と、を備えている。第2見込面53は、室外側見付面50から第1見込面52の外方(開口部から離間する方向)に位置して見込方向に延出しており、閉鎖時に扉体1の戸尻側端面(カバー8の見込面82)に対向する第1部分53Aと、第1部分53Aの室内側に位置する第2部分53Bと、を備えている。
第1見込面52は、室内側見付面51から扉体1に向かって(室外側に向かって)見込方向に延出するが、第1見込面52の延出寸法は、閉鎖時に、第1見込面52の室外側の先端52Aと扉体1の室内側面部11(図示の例ではフレーム9の室内側見付面91)との間には指挟み防止用の隙間G1が形成されるような寸法となっている。隙間G1の具体的な寸法は、人間の指のサイズから適宜設定され得る。
また、扉体1の室内側面部11の戸尻側端部(図示の例ではフレーム9の室内側見付面91の端部91A)を、第1見込面52の先端52Aの延長線上まで延出させることで、通常時に室内側面部11の戸尻側端部に対して突出しているカバー8の室内側見付面81の部分が室内側から目立たないようにしている。また、扉体1の室内側面部11の戸尻側端部(図示の例ではフレーム9の室内側見付面91の端部91A)が第1見込面52の先端52Aの延長線上までしか延出していないため、扉体1を閉鎖する時に誤って指を挟んだ場合でも、図3に示すように、指は退避可能なカバー8Bに接触して、扉体1の室内側面部11の戸尻側端部(図示の例ではフレーム9の室内側見付面91の端部91A)に接触することはない。扉体1の室外側面部10の戸尻側端部(図示の例ではフレーム9の室外側見付面90の端部90A)は通常時にはカバー8の見込面82と面一となっている。カバー8Bの室外側見付面80は常に凹部内、すなわち、扉体1の室外側面部10の戸尻側端部(図示の例ではフレーム9の室外側見付面90の端部90A)より内側に納まっており、凹部から突出することがない。扉体1の閉鎖状態において、フレーム9の室外側見付面90が室内側見付面91に比べて戸尻側縦枠5側に延出し、端部90Aと室外側見付面50の扉体側先端との間にバール等の差し込みを困難にする小さい隙間S1(図2参照)を形成することで、カバー装着部位におけるこじ開けを防止しており、防犯上有利である。
第1見込面52は、扉体1の戸尻側端面が第1見込面52と第2見込面53の間に位置するように第2見込面53に対して偏倚して延出している。第2見込面53の第2部分53Bは、第1見込面52の先端部位52Bと対向するように延出しており、第1見込面52と第2見込面53の第2部分53Bは、底片54によって連結されており、第1見込面52の先端部位52Bと、第2見込面53の第2部分53Bと、底片54と、から、気密部材16を嵌め込むための凹溝が形成されている。当該凹溝に設けた気密部材16は、閉鎖時に扉体1(カバー8の室内側見付面81)に接触して隙間G1を塞いでいる。より具体的には、扉体1の戸尻側端部に装着されたカバー8の室内側見付面81は、凹部を形成する扉体1の室内側面部11の戸尻側端部(図示の例ではフレーム9の室内側見付面91の端部91A)から突出しており、気密部材16は当該突出したカバー8の室内側見付面81に接触する。
カバー8Bを、バネ材12を介して扉体1の戸尻側端部の凹部に装着したことで、扉体1の戸尻側端面(カバー8Bの見込面82)と戸尻側縦枠5の第2見込面53(第1部分53A)の隙間G2の寸法は可変となっている。
図2に示すように、通常の扉体閉鎖時では、カバー8Bの見込面82と戸尻側縦枠5の第2見込面53(第1部分53A)とは対向しており、この時の隙間G2は最小寸法である。カバー8Bの見込面82は、隙間G2を拡大する方向にバネ材12を介して退避可能に支持されており、図3に示すように、扉体1を閉鎖する時に誤って指が挟まれた場合には、カバー8Bの見込面82が凹部の底側(フレーム9の見込面92側)に退避して逃げていく。
より具体的に説明する。扉体1が閉じる時に指が挟まれる時には、隙間G1と隙間G2の間に位置して、可動カバー8Bの角部83ないし角部83近傍部位と、角部83に離間対向する気密部材16の部分と、の間に指が挟まれることになる。挟まれた指に接触する角部83を構成する可動カバー8Bは、凹部底側に退避可能に弾性支持されているため、指を挟んだ状態で扉体1が閉じる方向に回動しても、角部83(指に力が作用する点)が凹部底側に退避して逃げていくため、挟まれた指(関節)の方向に拠らず、挟まった指に作用する力を緩和することができる。特に、指が深く挟まれた場合には、第1見込面52の先端52Aと角部83との2つの点で指に力が作用するが、一方の作用点である角部83が凹部底側に退避して逃げていくため、第1見込面52の先端52Aにおいて指に作用する力を緩和することができる。
さらに、図4に示すように、扉体1が閉鎖状態となっても、退避したカバー8Bの見込面82と戸尻側縦枠5の第2見込面53(第1部分53A)の間には、拡大された隙間G2が得られるため、隙間G2が指挟み防止用の隙間として機能する。尚、図示の例では、隙間G2は拡大される前の状態(図2)でも指先を痛めない程度の間隔を備えているが、可動カバー8Bの見込面82が凹部底側に退避可能である構成は、上述のように扉体1を閉鎖する時に挟まった指に作用する力を緩和するという点においても重要である。
このように、第1見込面52の先端52Aと扉体1の間には指挟み防止用の隙間G1が形成されており、可動カバー8Bの見込面82と第2見込面53との間に指挟み防止用の隙間G2が形成されており、扉体1が閉じる時には可動カバーの角部83(指に力が作用する点)が凹部底側に退避可能であるので、指を挟んだ状態で扉体1が閉鎖方向に回動し、そして閉鎖状態となっても、挟まれた指にかかる力が緩和され、指を痛めることがない。
図8は、他の実施形態を示す図であり、既述の実施形態における図2に対応している。既述の実施形態と同一の構成要素には同一の参照番号が付してあり、同一の参照番号が付された要素については既述の記載を援用することができる。図7に示す実施形態の扉体1の戸尻側端部の構成は既述の実施形態と同じであり、扉体1の戸尻側端部(特に、可動カバー8B)の構成・作用効果については既述の記載を援用することができる。
ドア枠の戸尻側縦枠5の見込壁は、室内側に位置する第1見込面52と、閉鎖時にカバー8Bの見込面82(扉体1の戸尻側端面)に対向する第2見込面18と、を備えており、第1見込面52は、カバー8Bの見込面82が第1見込面52と第2見込面18の間に位置するように第2見込面18に対して偏倚して延出しており、第1見込面52の先端52Aと扉体1の室内側面部11との間には指挟み防止用の隙間G1が形成されている。第1見込面52の先端側部位52Bと第2見込面18の室内側部分53Bと底片54の間に形成された空間には、閉鎖時に扉体1に接触して隙間G1を塞ぐ変形可能な気密部材16が設けてある。
戸尻側縦枠5の第2見込面18の少なくとも高さ方向の所定部位を、扉体1の戸尻側端面17と第2見込面18との間隔を拡大する方向にバネ材12を介して退避可能に支持することで、カバー8Bの見込面82と第2見込面18との間に指挟み防止用の隙間G2が形成されている。
より具体的には、戸尻側縦枠5は、第2見込面18に対して平行して延出する第3見込面55を備えており、カバー8Bの見込面82に対向する第2見込面18は、第3見込面55に対して装着されるカバーの見込面から形成される。カバーは、既述の実施形態のカバー8と同様に、3つのカバーから構成されている。カバー18Bは、図1の高さHに対応する部位に装着されており、カバー18Bの上下に位置して、ヒンジ6に対応する部位に2つのカバーが装着される。第3見込面55には、バネ材12の第1面部120が螺子14を用いて取り付けられる。そして、バネ材12の第2面部121には、第2見込面18(カバー18Bの見込面)が螺子15を用いて取り付けられる。
図8は図2と類似の図であり、扉体閉鎖時における通常時では、カバー8Bの見込面82と戸尻側縦枠5の第2見込面18(カバー18Bの見込面)とは対向しており、この時の隙間G2は最小寸法である。カバー18Bの見込面、すなわち第2見込面18、及びカバー8Bの見込面82は、共に、隙間G2を拡大する方向にバネ材12を介して退避可能に支持されており、扉体1を閉鎖する時に誤って指が挟まれた場合には、カバー8Bの見込面82が凹部の底側に退避して逃げていく。さらに、扉体1が閉鎖状態となっても、退避したカバー18Bの見込面とカバー8Bの見込面82との間には、拡大された隙間G2が得られるため、隙間G2が指挟み防止用の隙間として機能する。
扉装置を室外側から見た正面図である。 第1実施形態の指詰め防止構造を備えた扉装置の戸尻側部位の横断面図であり、扉体の閉鎖状態を示す。 第1実施形態の指詰め防止構造を備えた扉装置の戸尻側部位の横断面図であり、扉体を閉鎖する時に指が挟まれた状態を示す。 第1実施形態の指詰め防止構造を備えた扉装置の戸尻側部位の横断面図であり、図3の状態からさらに扉体が閉鎖された状態を示す。 第1実施形態のカバーの構成および取付構造を説明する図である。 第1実施形態のバネ材の構成及び取付構造を説明する図である。 図2に類似する図であって、図2が可動カバーの横断面を示しているのに対して、図7は固定カバーの横断面示している。 第2実施形態の指詰め防止構造を備えた扉装置の戸尻側部位の横断面図であり、扉体の閉鎖状態を示す。
符号の説明
1 扉体
5 戸尻側縦枠
52 第1見込面
53 第2見込面
8 カバー
82 カバー8の見込面(扉体の戸尻側端面)
83 角部
9 フレーム
11 室内側面部
12 バネ材
18 第2見込面(カバー18Bの見込面)
G1 隙間
G2 隙間

Claims (2)

  1. ドア枠と扉体とからなる開き戸の指詰め防止構造において、
    ドア枠の戸尻側縦枠の見込壁は、室内側に位置する第1見込面と、閉鎖時に扉体の戸尻側端面に対向する第2見込面と、を備えており、第1見込面は、閉鎖時に扉体の戸尻側端面が当該第1見込面と第2見込面の間に位置するように第2見込面に対して偏倚して延出しており、第1見込面の先端と扉体の間には指挟み防止用の第1の隙間が形成されており、
    第1見込面の先端側部位と第2見込面の室内側部位の間に形成された空間には変形可能な気密部材が設けてあり、
    扉体の戸尻側端部の少なくとも高さ方向の所定部位は、高さ方向に延出する凹部と、凹部の底に向かって退避可能に当該凹部に弾性支持された可動カバーと、からなり、
    前記可動カバーの見込面が扉体の戸尻側端面を形成することで、前記可動カバーの見込面と前記第2見込面との間に指挟み防止用の第2の隙間が形成されており、
    前記凹部の室内側部位を構成する扉体の室内側面部の戸尻側端部は、第1見込面の先端の延長線上まで延出しており、
    通常時には可動カバーの室内側見付面は、前記扉体の室内側面部の戸尻側端部から第2見込面に向かって突出しており、閉鎖状態では前記気密部材が前記可動カバーの室内側見付面に接触することで気密を確保しており、
    扉体が閉じる過程で指が挟まれた場合には、前記可動カバーが凹部底側に退避可能であり、
    扉体の室外側面部の戸尻側端部は、当該扉体の室内側面部の戸尻側端部よりも戸尻側縦枠側に延出しており、可動カバーの室外側見付面は、前記凹部の室外側部位を構成する扉体の室外側面部の戸尻側端部の内側に納まっている、開き戸の指詰め防止構造。
  2. 前記凹部は扉体の全高に亘って延出しており、前記可動カバーの上下に位置して固定カバーが装着されており、固定カバーには扉体を回動させるための丁番が装着される、請求項に記載の指詰め防止構造。
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