JP5086042B2 - 画像形成装置及び画像形成処理補正制御プログラム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成処理補正制御プログラム Download PDF

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本発明は、現像剤を用いて像担持体の表面に形成された潜像をトナー像として可視化する現像装置と、前記像担持体の表面に形成されたトナー像が一次転写像として転写される中間転写体と、該中間転写体に転写された一次転写像の現像剤量を検出する濃度検出部と、該濃度検出部で検出された現像剤量値を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された現像剤量値に基づいて画像形成処理に係わる電気的設定値を制御する制御回路部と、を備えた画像形成装置及び画像形成処理補正制御プログラムに関する。
従来から、トナーを現像剤として用い、現像装置によって像担持体の表面に形成された潜像をトナー像として可視化した後、その像担持体の表面に形成されたトナー像を一次転写像として中間転写体に転写したうえで、その中間転写体に転写された一次転写像を転写紙に転写する画像形成装置が周知である。
この際、中間転写体に転写された一次転写像の現像剤量を濃度検出センサで検出し、その検出された現像剤量値に基づいて画像形成処理に係わる電気的設定値が制御回路部によって制御される。
また、トナーカートリッジ等に収納された補給用トナーを現像装置へと補給する構成を採用した場合、そのトナー補給量の制御方法としては、現像装置に設置されたトナーエンプティセンサや上述したトナー濃度検知センサで得られた検出値に応じて、トナーカートリッジ等からのトナー補給の可否やトナー補給量を制御回路部が判定する場合がある。
特に、トナーとキャリアとを含む二成分系の現像剤を用いた画像形成装置においては、電気的設定値としてのトナー帯電量をコントロールすることは安定した画像品質を保つ為には非常に重要であり、トナー帯電量が適正値でないと、画像濃度低下やカブリ画像等の発生の要因となってしまう。
また、このようなトナー帯電量を制御する際、トナー濃度検知センサによってトナー濃度が充分でないと判断された場合に、トナー補給を行って現像装置内のトナー濃度を上げることによってトナー帯電量を適正化させようとするが、現像装置内トナー濃度がある程度の値を超えてしまうとトナー帯電量が低下しすぎてトナー飛散の発生原因となる。
従って、トナー補給量は、現像装置内のトナー濃度が画像不具合の発生しない上限に設定される。
しかしながら、トナー濃度センサの検出値に基づいて制御を行う際、常に狙い通りにフィードバックが行われるとは限らず、逆に検出値がカブリ等の画像不具合を引き起こす要因となる虞があった。
例えば、現像剤は経時的に特性変化をする場合があるため、その特性変化によって引き起こされるセンサ検出値と現像装置内トナー濃度との関係に対する乖離を修正する必要がある等、トナー濃度センサの検出値と実際のトナー濃度値との関係は一意的ではなく、印刷状況によって変化する(例えば、特許文献1参照)。
そこで、トナー濃度センサとは別にトナー飛散検出センサを設置し、画像形成処理中にトナー飛散が発生した場合には、トナー濃度や攪拌速度等を変更することによってトナー飛散を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平08−202137号公報 特開平08−328435号公報
ところが、上記の如く構成された画像形成装置にあっては、専用のトナー飛散検出センサを設置する必要があるうえ、トナー飛散が発生した場合に、その旨を検知してトナー濃度や攪拌速度等を変更する技術であるため、トナー飛散を未然に抑制することはできず、トナー飛散の発生時点でカブリ画像が出力されてしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、専用のセンサ等を設置することなく、画像形成処理中にトナー飛散が発生する虞があるかを未然に検知することにより、実際に画像形成処理を行っている際の画像不具合の発生を抑制し得て、安定した画像形成処理を行うことができる画像形成装置及び画像形成処理補正制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、現像剤を用いて像担持体の表面に形成された潜像をトナー像として可視化する現像装置と、前記像担持体の表面に形成されたトナー像が一次転写像として転写される中間転写体と、該中間転写体に転写された一次転写像の現像剤量を検出する濃度検出部と、該濃度検出部で検出された現像剤量値を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された現像剤量値に基づいて画像形成処理に係わる電気的設定値を制御する制御回路部と、を備えた画像形成装置において、前記制御回路部は、前記中間転写体を停止したまま前記現像装置を所定期間駆動した後に前記中間転写体を駆動して前記像担持体を経由せずに直接前記中間転写体に飛散した現像剤量値を前記濃度検出部に検出させると共に、その飛散現像剤量値を補正値として画像形成処理に係わる電気的設定値を制御することを特徴とする。
この際、前記制御回路部は、トナー像が形成されていない状態で前記中間転写体を駆動して前記濃度検出部で検出した際の検出値をバックグラウンド測定値として前記記憶部に記憶すると共に、前記中間転写体を停止したまま前記現像装置を所定期間試用駆動した後に前記中間転写体を駆動して前記濃度検出部で検出した際の飛散現像剤量値を前記記憶部に記憶し、その飛散現像剤量値からバックグラウンド測定値を減算した値を補正値とするのが好ましい。
また、本発明の画像形成処理補正制御プログラムは、所定のトリガーを監視する監視ステップと、所定のトリガーの到来を受けて中間転写体を駆動してトナー像が形成されていない状態での現像剤量値を検出するバックグラウンド測定値検出ステップと、トナー像が形成されていない状態での現像剤量値を記憶するバックグラウンド測定値記憶ステップと、前記中間転写体を停止したまま現像装置を所定期間駆動する現像装置試用駆動ステップと、前記中間転写体を再駆動して像担持体を経由せずに直接前記中間転写体に飛散した飛散現像剤量値を検出する飛散測定値検出ステップと、前記像担持体を経由せずに直接前記中間転写体に飛散した飛散現像剤量値を記憶する飛散測定値記憶ステップと、飛散現像剤量値からバックグラウンド測定値を減算して補正値を算出する算出ステップと、算出された補正値に基づいて画像形成処理に係わる電気的設定値を制御するフィードバックステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、専用のセンサ等を設置することなく、画像形成処理中にトナー飛散が発生する虞があるかを未然に検知することにより、実際に画像形成処理を行っている際の画像不具合の発生を抑制し得て、安定した画像形成処理を行うことができる。
次に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのタンデム方式のカラープリンタの説明図、図2は本発明の一実施形態に係る要部の説明図、図3は本発明の一実施形態に係るトナー飛散状態の要部の拡大作用説明図、図4は本発明の一実施形態に係る素地データ取得時の要部の拡大作用説明図、図5は本発明の一実施形態に係る飛散データ取得時の要部の拡大作用説明図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのタンデム方式のカラープリンタ11は、プリンタ本体12の内部に、転写紙(図示せず)を収納する給紙カセット13と、給紙カセット13から転写紙を取り出す給紙部14と、給紙カセット13又は図示を略する手差トレイから供給された転写紙に画像形成処理を行う画像形成処理部15と、給紙カセット13又は手差トレイから供給された転写紙を搬送する転写紙搬送経路16と、転写紙搬送経路16で搬送された転写紙に画像形成処理部15で画像形成処理(一次転写)したトナー像を転写する二次転写部17と、二次転写部17で転写されたトナー像を転写紙に定着する定着部18と、を備えている。
画像形成処理部15は、例えば、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)を用いて画像形成処理を行うタンデム方式が採用されている。尚、以下の説明では、特に色指定に関する場合にのみ、各算用数字の符号に括弧書きで(Y,M,C,K)の色を付し、共通の場合には算用数字のみの符号を付して説明する。
画像形成処理部15は、各色(Y,M,C,K)毎に対応して、補給用トナーを収納した複数のトナーコンテナ19と、各色トナーを図示を略するパーソナルコンピュータから送信された印刷データに含まれる画像データに基づいてトナー像を形成するアモルファスシリコン製の複数の感光体ドラム20と、各感光体ドラム20にトナーを供給する複数の現像器21と、各感光体ドラム20に形成されたトナー像が一次転写される無端状の中間転写ベルト22と、中間転写ベルト22の回動移動方向最下流側に配置された感光体ドラム20と二次転写部17との間に配置されたトナー濃度検知センサ23と、トナー濃度検知センサ24とは略反対側に配置されて中間転写ベルト22の表面に付着した残トナー等を除去するクリーニングデバイス24と、各感光体ドラム20にビーム光束を出射する露光器ユニット25と、を備えている。
各感光体ドラム20は、その各表面に露光器ユニット25から出射されたビーム光束に基づいて各色のトナー像を担持して中間転写ベルト22にトナー像を転写するためのものであり、現像器21と共に中間転写ベルト22の下方に配置されている。また、感光体ドラム20の周囲には、帯電器(帯電ローラ)26、露光器ユニット25、現像器21、一次転写ローラ27、クリーニング装置28、除電器29が転写プロセス順に配置されている。
感光体ドラム20と一次転写ローラ27との協働によって構成された各一次転写部で中間転写ベルト22上に転写されたトナー像は、給紙カセット13又は手差トレイから転写紙搬送経路16を通って搬送されてきた転写紙に対し二次転写部17で転写される。
各現像器21は、基本的に同一構成のものが中間転写ベルト22の下方に回動移動方向に沿って隣接配置されている。また、各現像器21と各トナーコンテナ19とは、中間転写ベルト22の上下に離間配置されていることから、図2に示すように、トナーコンテナ19から現像器21への補給用トナーの補給には、中間転写ベルト22を避けるために略水平方向に補給用トナーを搬送する第1トナー補給経路30と、少なくともトナーコンテナ19と現像器21との上下離間距離に相当する距離だけ略垂直方向に補給用トナーを搬送する第2トナー補給経路31とでトナー補給経路を構成している。
この際、第1トナー補給経路30では、搬送スパイラル32によって補給用トナーが搬送される。この搬送スパイラル32は、各トナーコンテナ19に対応して設けられており、同軸上で回転すると共に、一つの駆動モータ33で共有して同時回転する。尚、駆動モータ33は、トナーコンテナ19内の補給用トナーをトナーコンテナ19内で攪拌・搬送するための駆動系を駆動させる駆動モータ34で共有することも可能である。
また、各現像器21は、第2トナー補給経路31を経由して補給された補給用トナーを攪拌しつつ紙面と直交する方向に往復搬送する一対の攪拌スパイラル35,36と、露光器ユニット25から出射されたビーム光束によって形成された潜像に基づいて感光体ドラム20の表面に攪拌スパイラル36で搬送された補給用トナーを供給する現像ローラ37と、現像器21内の補給用トナー量を検知するトナー濃度センサ38と、を備えている。
中間転写ベルト22は、プリンタ本体12内で水平方向に延びて配置された無端ベルトであり、画像形成動作に伴って循環駆動される。また、中間転写ベルト22上に転写されたトナー像は、給紙カセット13又は手差トレイから転写紙搬送経路16を通って搬送されてきた転写紙に対し二次転写部17で転写する。
尚、二次転写部17でトナー像を転写した転写紙は転写紙搬送経路16を通って定着部18で定着された後、転写紙搬送経路16の終端部へと案内されてプリンタ本体12の上面として兼用する排紙トレイ12aに向けて排出される。
トナー濃度検知センサ23は、図3に示すように、中間転写ベルト22のトナー像の反射濃度を測定し、その検知値を制御回路部39に出力する。
この制御回路部39は、ROM40に格納した画像形成処理全般に係わる各種制御プログラムに基づいて、各感光体ドラム20を制御する他、各現像器21へのトナー補給や現像器21に印加するバイアス電圧等の現像条件、帯電器26の帯電バイアス、露光器ユニット25のレーザパワー等の露光条件、除電器29のイレース光量、等のキャリブレーションを実行する。尚、トナー濃度検知センサ23は、中間転写ベルト22の回動移動方向並びにこの回動移動方向と直交する幅方向のそれぞれに複数設けることができる。この際、トナー濃度検知センサ23は、中間転写ベルト22の幅方向片側だけのトナー濃度を検知したのでは片焼けの場合に対応できないため、両幅付近に配置するのが好ましい。
また、ROM40には、本発明の画像形成処理補正に係わる制御プログラムも格納されており、この画像形成処理補正制御プログラムを実行する制御回路部39とでマイクロコンピュータを構成している。尚、画像形成処理を実行する際の画像データ等は、このROM40とは別のRAM41又はHDD42等の記憶部に一時的に記憶される。また、制御回路部39は、トナー濃度検知センサ23からの検知結果をRAM41又はHDD42に記憶する。
露光器ユニット25は、各感光体ドラム20(Y,M,C,K)に対応した複数の光源43(Y,M,C,K)から放射された各ビーム光束を、2つに分割されたユニット、即ち、光源43(Y),43(M)及び光源43(C),43(K)を対としてそれぞれ共用するポリゴンミラー等の偏光器44(YM),44(CK)で偏光走査しつつ感光体ドラム20(Y,M,C,K)にビーム光束を結像する。
上記の構成において、現像器21と中間転写ベルト22とが近接配置されており、しかも現像器21と中間転写ベルト22との間には遮蔽物等は何も存在しない構成が採用されていることから、図3に示すように、現像器21、特に、現像ローラ37からのトナーTが飛散して直接中間転写ベルト22に付着し易い構成となっている。
この際、中間転写ベルト22に直接付着したトナーTのトナー濃度は、トナー濃度検知センサ23によって検出することができる。
以下、本発明に係わる画像形成装置におけるトナー飛散検出の具体例を説明する。尚、以下の説明では、各色の現像器21の任意の一つを対象として説明するが、全ての現像器21を対象として同時にトナー飛散検出を行うか個別に行うかは任意である。
先ず、図4に示すように、中間転写ベルト22にトナーTが飛散していない状態でのトナー濃度検知センサ23の検出値を、中間転写ベルト22の素地データ(バックグラウンド測定値)としてRAM41又はHDD42に記憶する。
この際、中間転写ベルト22には、同一範囲でのトナー濃度検出を行うことにより検出値の信頼性を向上するため、トナー濃度検知センサ23に所定の検出対象エリア22aを設定(図3,図4,図5の太線参照)するのが望ましい。
次に、トナー濃度検知センサ23で素地データとして検出した同一箇所でトナーTの飛散検出を行うために、検出対象エリア22aが対象の現像器21の近傍に位置するように中間転写ベルト22を回動移動させた後、所定位置で中間転写ベルト22を停止した状態で現像器21を駆動させ、トナー飛散を発生させる(図3参照)。
さらに、図5に示すように、トナーTが飛散した状態の中間転写ベルト22を駆動させて、その付着部位を再度トナー濃度検知センサ23の検出位置へと搬送させ、中間転写ベルト22上の飛散トナー濃度を測定し、その測定値を飛散現像剤量値としてRAM41又はHDD42に記憶する。
制御回路部39では、検出した飛散現像剤量値から予め検出したバックグラウンド測定値(素地データ)を減算することによって飛散トナー量を算出し、この飛散トナー量を補正値としてトナー補給量等(駆動モータ33の駆動時間等)の設定やトナー濃度センサ38の補給開始値を変更し、トナーコンテナ19から現像器21への補給用トナーの過補給を防止する。また、この補正値はRAM41又はHDD42に記憶し、各感光体ドラム20を制御する他、各現像器21へのトナー補給や現像器21に印加するバイアス電圧等の現像条件、帯電器26の帯電バイアス、露光器ユニット25のレーザパワー等の露光条件、除電器29のイレース光量、等のキャリブレーションを画像形成処理に係わる電気的設定値として制御する際の補正値として利用する。
尚、このようなトナー飛散検出タイミングは、少なくともカラー機等において行われるキャリブレーションの実行タイミングで行われるのが好ましい。
即ち、キャリブレーション時には、一般的に素地データの読み込みを行った後に、キャリブレーション用パッチデータが描き込まれ、再度パッチデータの読み込みが行われるからである。
このキャリブレーションタイミングと同時にトナー飛散検出を行うことによって、素地データの読み込みを行う時間を短縮する事が可能となり、ユーザーに対する待ち時間の軽減をも実現することができる。
また、環境変化(四季の変化等による機内温度や機内湿度の変化等)や印刷状況(大量枚数の画像形成処理や、積算印字率・積算枚数・積算トナー使用量等)によってトナー飛散検知を行っても良い。
この際、トナー飛散の発生し易い状況、即ち、トナー帯電量が低下している状況(例えば高温高湿環境を検知した場合等)では、電源投入時や印刷開始前にトナー飛散検知を行う事によって、画像品質の安定化を行う事ができる。
図6は、京セラミタ社製 LS−5025(20ppm 二成分系T/C=9% ドラム周速120mm/sec)を用いて測定したトナー帯電量と絶対湿度量との関係を示すグラフ図である。尚、図6のグラフ図において、横軸はプロット=距離(mm)を示し、例えば20プロット=20mmである。また、絶対湿度量とは、単位体積中に存在する水分量であり、帯電量はTREK社製 Q/Mメータを使用し、単位重量中のトナー帯電量を計測したものである。
この際、図6において、エラーバーはこれまでの印刷状況などにより帯電量として取り得る範囲を示し、二点鎖線は飛散開始帯電量を示しており、5μC/g以下の帯電量ではトナー飛散が発生することを示している。図中のプロットでは飛散開始帯電量を超えており、通常は飛散が発生しないが、エラーバーで示すようにトナー補給の設定値によっては飛散が発生してしまう可能性がある。例えば、エラーバーの示す範囲では、帯電量が10μC/g以下になる所、つまり絶対湿度量が20g/m3以上となる環境においてはトナー飛散検知を行う。
図7は、このようなトナー飛散検知開始ルーチンの一例を示すフロー図である。
(ステップS1)
ステップS1では、制御回路部39は、図示しないメイン電源を投入したタイミングであるか否かを監視し、メイン電源を投入した直後の起動時であればステップS4へと移行し、既にメイン電源を投入している状態であればステップS2へと移行する。
(ステップS2)
ステップS2では、制御回路部39は、待機モードから復帰したタイミングであるか否かを監視し、待機モードから復帰した直後であればステップS4へと移行し、待機モード中である場合や待機モード前の状態であればステップS3へと移行する。
(ステップS3)
ステップS3では、制御回路部39は、図示しないタイマーのカウントにより、待機モード中に所定時間が経過したか否かを監視し、所定時間経過前であればステップS1へとループし、所定時間経過後であればステップS4へと移行する。
(ステップS4)
ステップS4では、制御回路部39は、絶対湿度量が20g/m3以上に達したか否かを監視し、達した場合にはステップS5へと移行し、達していない場合にはステップS1へとループする。尚、絶対湿度量が20g/m3以上に達してしない場合、ステップS3へとループしても良いし、引き続きステップS4を監視しても良い。
(ステップS5)
ステップS5では、制御回路部39は、トナー飛散検知モードを起動してこのルーチンを終了する。
図8は、ステップS5における具体的なトナー飛散検知ルーチンの一例を示すフロー図である。
(ステップS5−1)
ステップS5−1では、制御回路部39は、中間転写ベルト22を駆動させ、トナー濃度検知センサ23での素地データ(バックグラウンド測定値)を取得してステップS5−2へと移行する。
(ステップS5−2)
ステップS5−2では、制御回路部39は、取得した素地データ(バックグラウンド測定値)をRAM41又はHDD42に記憶してステップS5−3へと移行する。
(ステップS5−3)
ステップS5−3では、制御回路部39は、中間転写ベルト22を停止したまま現像器21を所定期間駆動してステップ5−4へと移行する。
(ステップS5−4)
ステップS5−4では、制御回路部39は、所定位置で中間転写ベルト22を停止した状態で現像器21を駆動させた後、中間転写ベルト22を駆動させ、トナー濃度検知センサ23で飛散トナー濃度を測定し、飛散データ(飛散現像剤量値)を取得してステップS5−5へと移行する。
(ステップS5−5)
ステップS5−5では、制御回路部39は、取得した飛散データ(飛散現像剤量値)をRAM41又はHDD42に記憶してステップS5−6へと移行する。
(ステップS5−6)
ステップS5−6では、制御回路部39は、検出した飛散現像剤量値からバックグラウンド測定値(素地データ)を減算することによって飛散トナー量を算出し、この飛散トナー量(トナー濃度値)を補正値としてステップS5−7へと移行する。
(ステップS5−7)
ステップS5−7では、制御回路部39は、算出した補正値を利用して、トナー補給量等の設定、感光体ドラム20、現像器21、露光器ユニット25、帯電器26、除電器29等のキャリブレーションを画像形成処理に係わる電気的設定値として補正制御するためにフィードバックする。
図9は、トナー濃度検知センサ23で検出したバックグラウンド測定値としての素地データと飛散現像剤量値となる飛散データのサンプリングデータの一例を示すグラフ図である。
図9において、飛散データ1は、トナーTの飛散が発生する現像器21を用いてサンプリングした値を示している。一部、素地データよりもトナー濃度検知センサ23で読み取った値の方が大きい部分がある。この部分はトナー飛散が集中した部分であり、予めトナーTの飛散が集中する部位を決定しておき、その領域を飛散検出領域での平均値が107となっている。
一方、素地データの平均値は80となっていることから、飛散データ1と素地データとの差分は27となり、この値をトナー飛散値(補正値)とする。
このトナー飛散値の増減によってトナー補給制御にフィードバックを行い、トナー補給量や現像バイアスを調整することによってトナー飛散の抑制を行う。
この際、トナー補給は、現像器21に設置されたトナー濃度センサ38によって現像器21内のトナー量を計測し、その計測値が予め設定された閾値に対して大きくなった場合に補給を行うようになっている。
従って、この閾値に対し、上述した補正値を利用して閾値を変更し、現像器21内のトナー量を変えてトナー帯電量を上げることでトナーTの飛散を抑制する。尚、図10に示すように、変更後の閾値:Vrefは、Vref=2.0Vとなっており、この値に対する現像バイアスVdcへの修正値は−80Vとなる。
このように、現像ローラ37に印加する現像バイアスの直流成分を調整することによって、トナーTの飛散量を抑制することができる。
ところで、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置をカラープリンタ11に適用して説明したが、例えば、複写機や複合機等の画像形成装置全般に適用することができることは勿論である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのタンデム方式のカラープリンタの説明図である。 本発明の一実施形態に係る要部の説明図である。 本発明の一実施形態に係るトナー飛散状態の要部の拡大作用説明図である。 本発明の一実施形態に係る素地データ取得時の要部の拡大作用説明図である。 本発明の一実施形態に係る飛散データ取得時の要部の拡大作用説明図である。 本発明の一実施形態に係る実機レベルでのトナー帯電量と絶対湿度量との関係を示すグラフ図である。 本発明の一実施形態に係るトナー飛散検知開始ルーチンの一例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係るトナー飛散検知ルーチンの一例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係るトナー濃度検知センサで検出した素地データと飛散データの一例を示すグラフ図である。 本発明の一実施形態に係る補正値を利用した具体的な修正値の一覧の図表である。
符号の説明
11…カラープリンタ(画像形成装置)
20…感光体ドラム(像担持体)
21…現像器
22…中間転写ベルト(中間転写体)
23…トナー濃度検知センサ(濃度検出部)
39…制御回路部
41…RAM(記憶部)
42…HDD(記憶部)

Claims (3)

  1. 現像剤を用いて像担持体の表面に形成された潜像をトナー像として可視化する現像装置と、前記像担持体の表面に形成されたトナー像が一次転写像として転写される中間転写体と、該中間転写体に転写された一次転写像の現像剤量を検出する濃度検出部と、該濃度検出部で検出された現像剤量値を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された現像剤量値に基づいて画像形成処理に係わる電気的設定値を制御する制御回路部と、を備えた画像形成装置において、
    前記制御回路部は、前記中間転写体を停止したまま前記現像装置を所定期間駆動した後に前記中間転写体を駆動して前記像担持体を経由せずに直接前記中間転写体に飛散した現像剤量値を前記濃度検出部に検出させると共に、その飛散現像剤量値を補正値として画像形成処理に係わる電気的設定値を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御回路部は、トナー像が形成されていない状態で前記中間転写体を駆動して前記濃度検出部で検出した際の検出値をバックグラウンド測定値として前記記憶部に記憶すると共に、前記中間転写体を停止したまま前記現像装置を所定期間試用駆動した後に前記中間転写体を駆動して前記濃度検出部で検出した際の飛散現像剤量値を前記記憶部に記憶し、その飛散現像剤量値からバックグラウンド測定値を減算した値を補正値とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 所定のトリガーを監視する監視ステップと、所定のトリガーの到来を受けて中間転写体を駆動してトナー像が形成されていない状態での現像剤量値を検出するバックグラウンド測定値検出ステップと、トナー像が形成されていない状態での現像剤量値を記憶するバックグラウンド測定値記憶ステップと、前記中間転写体を停止したまま現像装置を所定期間駆動する現像装置試用駆動ステップと、前記中間転写体を再駆動して像担持体を経由せずに直接前記中間転写体に飛散した飛散現像剤量値を検出する飛散測定値検出ステップと、前記像担持体を経由せずに直接前記中間転写体に飛散した飛散現像剤量値を記憶する飛散測定値記憶ステップと、飛散現像剤量値からバックグラウンド測定値を減算して補正値を算出する算出ステップと、算出された補正値に基づいて画像形成処理に係わる電気的設定値を制御するフィードバックステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする画像形成処理補正制御プログラム。
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