<第1実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、図1,2に示すように、本体枠2と、本体枠2にヒンジ結合されて開閉可能な前面枠3と、を備えて構成されている。本体枠2は、外枠(機枠)2aと、外枠2aにヒンジ結合されて開閉可能とし、遊技盤5を設けてなる中枠(内枠)2bと、を備えて構成されている。前面枠3は、遊技盤5の前方側に配置される透明なガラス部41と、ガラス部41の下方に配置されて、球受け皿44を設けた皿ユニット部43と、を備えて構成されている。皿ユニット部43には、遊技球を遊技盤5の遊技領域12に打ち出すために操作するハンドル48や皿球抜きボタン49、通路球抜きボタン50、演出ボタン51が配設されている。
遊技盤5の外縁側には、外側レール部9と内側レール部10とを有してなるレール部8が配設され、レール部8の内側の遊技領域12には、中央に配置された画像表示装置15を設けてなるセンター役物14や、その周囲に配置される図示しない釘、風車17、普通入賞口18、賞球の無い入賞口(ゲート)19、第1始動口20、第2始動口(電動チューリップ)21、大入賞口(アタッカー)22、アウト口23等の公知の部材が、配設されている。
このパチンコ遊技機1では、ハンドル48を操作すれば、皿ユニット部43の内部に設けられた球送り装置60の後述する送り部材70(図7参照)と、遊技盤5の下方に配置された発射装置30の発射杆32(図5,6参照)と、が連動するように作動されて、球受け皿44上の遊技球が、球送り装置60の送り部材70によって、1球ずつ、発射装置30の後述する発射レール35上に送られ、ついで、発射装置30の発射杆32が、発射レール35上の遊技球を、叩いて発射させることから、遊技球が、発射装置30から、レール部8を経て、遊技領域12に打ち出されることとなる。
そして、遊技領域12に打ち出された遊技球は、普通入賞口18、ゲート19、第1始動口20、第2始動口21、大入賞口22、アウト口23のいずれかに入球する。この時、遊技球が、普通入賞口18、第1始動口20、開放時の第2始動口21や大入賞口22に入賞すれば、所定数の遊技球が球受け皿44上に払い出され、ゲート19を通過すれば、抽選により第2始動口21を所定時間若しくは所定回数開放させることとなる。また、遊技球が、第1始動口20や開放時の第2始動口21に入賞すれば、抽選により、大当たり、中当たり、小当たり等の当たりや外れが決定され、当たりとなれば、大入賞口22を、その当たりに応じて開放時間、開放回数、入賞個数等を制限して、開放することとなる。これらの作動や遊技フローは、公知のものであり、遊技盤5の背面側(後面側)に配置された図示しないメイン制御基板が、入賞時のセンシングに基づき、各種の作動信号を出力し、そして、メイン制御基板からの当たりや外れ等の抽選結果に基づいて、図示しないサブ制御基板が、所定数の遊技球を払い出したり、所定のランプ27やスピーカ28等を作動させつつ、所定の演出を画像表示装置15に表示することとなる。
このようなパチンコ遊技機1に対し、不正行為者は、可撓性を有した0.1〜0.3φ程度の細い釣り糸のような連結材Sを付けた遊技球Bを、通常の遊技球と同様に、球受け皿44から、ハンドル48を操作し、球送り装置60を経て、発射装置30に送り、発射装置30から遊技領域12へ打ち出す。その際、連結材Sの元部端側は、球受け皿44側に残しておく。そして、不正行為者は、その連結材Sの元部側を引張ったり繰出したりして、遊技球Bを操作し、遊技球Bを、賞球のある既述の入賞口18,20,21,22に入球させ、それらの入賞スイッチ(球検知スイッチ)25の部位で、連結材Sを操作して、遊技球Bを往復移動させることにより、入賞スイッチ25を何回もオンさせて、賞球を得ようと、不正を働くこととなる。
発射装置30について説明すると、発射装置30は、図4〜6に示すように、前方側をカバー33に覆われた発射杆32と、発射通路34と、を備えて構成されている。発射杆32は、揺動中心部32aから放射状に延びる打球部32bとアーム部32cとを備え、揺動中心部32aが図示しないロータリソレノイドの通電によって回動されれば、発射杆32が、正面視で、打撃位置BPまで時計回り方向に回転し、発射通路34の発射レール35上にある遊技球Bを打球部32bによって叩き、ついで、ロータリソレノイドの通電停止により、発射杆32が、図示しない磁石の吸着力と自重とにより、反時計回り方向に回転して、原位置FPに復帰することとなる。なお、アーム部32cは、発射杆32の打撃位置BPと復帰位置(原位置)FPとへの配置を的確に行えるように、図示しない所定のストッパに当接して、発射杆32を一定位置に配置できるように、構成されるとともに、所定位置に配置される磁石に対応して、発射杆32の復帰時に吸着される部位、として形成されている。
発射通路34は、板金製として上面側をV字状に凹ませた発射レール35と、その周囲の下ガイドレール36及び上ガイドレール37と、を備えて構成され、さらに、後面側を、発射装置30のベース板31に囲われ、前面側を、前面枠3側の球送り装置60等の部材に囲われて、構成されている。
そのため、発射レール35上で打球部32bに叩かれた遊技球Bは、図5に示すように、発射通路34を上昇し、中枠2bに設けられた転動路2c等を経て、レール部8側に発射され、そして、レール部8を経て、遊技領域12に打ち出される。
なお、レール部8の下方には、図2,5に示すように、前面枠3側に設けられた球案内樋部53が配設されている。この球案内樋部53は、発射装置30によって発射された遊技球Bが遊技領域12に打ち出されずにレール部8内を戻ってくる遊技球Bを、球受け皿44側に戻す戻し通路54を備えて構成され、外側レール部9の下端9aの下方に、戻し通路54の流入口54aを開口させている。さらに、球案内樋部53には、戻し通路54の後方側に配置されて、賞球や貸し出しで払い出される遊技球を、球受け皿44側に転動させる払出側通路55も、配設されている。図2に示す符号55aの部位は、払出側通路55の流入口である。さらに、図2に示す符号56は、発射通路34を上昇する遊技球を転動させる転動路56である。
そして、このパチンコ遊技機1では、図6〜10に示すように、球送り装置60に、第1実施形態の切断部位CT1を設けている。
球送り装置60は、図2〜4に示すように、球受け皿44の遊技球Bの転動路45(図1参照)における終端(下端)の排出口46に連なるように、配設されている。なお、排出口46は、図3に示すように、前面枠3の後面に開口されており、その下縁側には、通路球抜きボタン50の操作により、スライドして、球送り装置60側ではなく、球受け皿44から下方に遊技球を排出するように開口するシャッタ47(図13参照)が、配設されている。
球送り装置60は、図7に示すように、ケース61、ソレノイド64、揺動プレート65、送り部材70、ガイドレール部材77、及び、切断用部品90、を備えて構成され、ケース61は、相互に締結される前カバー62と後カバー63とを備えて構成されている。実施形態の場合、ケース61や切断用部品90以外のソレノイド64等の部品は、前カバー62と後カバー63との少なくとも一方に組み付けられたり、あるいは、前カバー62と後カバー63との両者の締結時に、位置決めされるように、ケース61に組み付けられている。
ソレノイド64は、コ字形の支持プレート66に保持されて、通電時、揺動プレート65を吸着する。揺動プレート65は、上端を、支持プレート66に締結される引張りコイルばね67と連結させ、上下方向の中間の支持部65aを支持プレート66の係止片66a,66aに支持させている。そのため、揺動プレート65は、支持部65aを揺動中心として、ソレノイド64の通電により、先端部65bをソレノイド64側に接近させ、ソレノイド64の通電停止により、コイルばね67の付勢力により、先端部65bをソレノイド64から離すように、揺動する。
送り部材70は、図7,13に示すように、平面視としてU字状として、「U」の字の底部71に軸支部71aを配置させ、軸支部71aに、後カバー63に上下両端を支持される支持ピン68を挿通させることにより、支持ピン68を中心に、左右方向に揺動可能に配設されている。そして、送り部材70は、底部71の上面に、湾曲した半割り円筒状の突起74,75を突設させ、突起74,75間に、揺動プレート65の先端部65bを嵌め込んでいる。そのため、ソレノイド64の通電と通電停止とにより、揺動プレート65が左右に揺動すれば、送り部材70は、支持ピン68を中心として、左右に揺動する。
また、送り部材70は、底部71から左右両側の前方に延びる二つの規制杆部72,73を備え、規制杆部72,73の間に、1個分の遊技球Bを収納できる凹部70aを形成している。規制杆部72は、ソレノイド64の非通電時における揺動プレート65がソレノイド64から離れた位置に配置されている際、球受け皿44側の排出口46の後方を塞ぐ位置に、前面の受止面72aを配置させて、球受け皿44側の排出口46に位置する遊技球Bの球送り装置60側への流入を阻止している。そして、ソレノイド64の通電に伴って、揺動プレート65がソレノイド64に接近する方向に揺動すれば、規制杆部72が、右方に回転し、受止面72aを排出口46から右方にずらすため、排出口46に配置されていた遊技球Bが凹部70a内に進入する。ついで、ソレノイド64への通電停止により、コイルばね67の付勢力が作用して、揺動プレート65がソレノイド64から離れれば、規制杆部72が、排出口46を塞ぐように復帰する。そしてその際、規制杆部73は、下方側に延びるような厚さ寸法を小さくした板状として、かつ、その下方のガイドレール部材77の転動路79の底壁80が、左下がりに傾斜しているため、凹部70a内に収納していた遊技球Bは、規制杆部73の下方を潜り抜けるように、左下がりの転動路79の底壁80上を、左方に転動していくこととなる。そのため、ソレノイド64の1サイクル分の通電・通電停止により、送り部材70が1回分左右に揺動し、排出口46を経てガイドレール部材77の流入口78側に流入しようと待機していた遊技球Bが、1個ずつ、転動路79を経て、そして、転動路79の終端の流下口82を経て、発射装置30に送られることとなる。
ガイドレール部材77は、図6,7,11〜14に示すように、排出口46に連通するように、排出口46の後方に遊技球Bの流入口78を配置させ、そして、流入口78から遊技球Bを転動させるように転動路79を配設させている。転動路79の終端は、遊技球Bを落下させる流下口82としており、流下口82は、発射装置30の発射レール35の上面に遊技球を落下可能な位置に配置されている。
転動路79は、流入口78から左方に傾斜して下がり、さらに、斜め右後方側に反転するように、曲がりながら下がって、流下口82に向かうように配設されている。この転動路79は、底壁80と、転動路79の曲がる外周側に配置される側壁81と、を備えて構成されている。
そして、第1実施形態では、転動路79の右後方に反転するような反転部(曲がり部)79aにおける内側の通路面IF側に、すなわち、遊技球Bの曲がった通路LRにおける内側の通路面IF側に、切断用部品90を配設させている。この切断用部品90は、図7〜13に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂から形成されており、底壁80に固定する三角板状の取付座91と、ガイド壁92と、柱状部93と、を備えて構成されている。取付座91には、切断用部品90を底壁80に取り付けるための取付孔91aと、底壁80の位置決め孔85に嵌合される位置決め突起91bと、が配設されている。なお、切断用部品90を取り付ける際には、ねじ87が使用され、底壁80側には、ねじ87を螺着させる取付孔84が形成されている。
ガイド壁92は、取付座91の前縁側から上方に延びるように配設されて、送り部材70の規制杆部73の下方を潜り抜ける遊技球Bを、底壁80上で左方に転動させるように案内する。
柱状部93は、ガイド壁92の左端で三角柱状に、取付座91から上方に延びるように形成されている。そして、柱状部93の通路面IF側におけるコーナ部94には、上下に3つの溝部96(96A,96B,96C)が形成されている。
各溝部96は、遊技球Bの底壁80上を転動する移動方向に沿って、換言すれば、底壁80に沿って、前側から後下がりに延びるように、形成され、凹んだ底部97を挟んで、上下方向で対向する対向壁部98,99を備えて構成されている。なお、各溝部96の形成される方向は、曲がった通路LRを通る遊技球Bの移動方向に沿って形成されており、連結材Sを付けた遊技球Bが、遊技球Bの転動する上流側の流入口78から、コーナ部94(反転部79a)を回るように底壁80上を転動して、下流側の流下口82に到達すれば、連結材Sは、流入口78から流下口82まで連なるように延びて、結果的に、連結材Sが遊技球Bの転動する移動方向と一致して延びる状態となる。そのため、緊張状態となる連結材Sは、溝部96に沿った状態で直線状となって、溝部96内の全域に進入し易くなる。
そして、各溝部96は、開口96a側から底部97側にかけて対向壁部98,99相互の対向面98a,99aが狭まるように、相互に相対的に傾斜して形成されている。すなわち、各溝部96は、開口96aの上下方向の開口幅を、底部97側にかけて狭めるように形成されている。さらに、実施形態では、底部97において、対向面98a,99aの少なくとも一方が凹んで、上下方向の幅を広くするような広口部97aを形成している(図9参照)。
実施形態の場合、上部側の二つの溝部96A,96Bにおける下方側の対向壁部99が、その対向面99aの底部97側を凹ませて、副溝部99bを形成するようにして、広口部97aを形成している。また、下端の溝部96Cの対向する対向壁部98,99相互が、共に、対向面98a,99aの底部97側を凹ませて、副溝部98b,99bを形成するようにして、広口部97aを形成している。
そして、第1実施形態の切断部位CT1では、各溝部96の底部97側に、刃部103を埋設させて、形成され、切断用部品90が、三つの切断部位CT1を配設させて、構成されている。実施形態の場合、刃部103は、金属製のカッタから形成され、切断用部品90の成形時に、インサート成形したり、あるいは、別途、成形後に上下に貫通するような取付孔を設けて、その取付孔から刃部103を差し込んで取り付けられている。そして、刃部103は、各溝部96の形成方向と略直交方向で交差する方向、換言すれば、曲がった通路LRの通路面IFを転動する遊技球Bの移動方向と略直交するように、実施形態では、上下方向に沿うように配置させ、さらに、先端の切刃104を、底部97から開口96a側に向けるように、コーナ部94の曲率中心側からコーナ部94の頂部94aに向かって、配置させている。
この刃部103の配置位置は、各溝部96の開口96aの周縁が、遊技球Bを受け止めるカバー部101となって、各溝部96の開口96aの周縁に遊技球Bが当たっても、刃部103に遊技球Bが接触しない位置としている。さらに、実施形態の場合、溝部96の形成方向に沿った方向における中間位置で、すなわち、溝部96の前方側から斜め右下後方向に延びる方向に沿った溝部96の中間位置で、底部97側からコーナ部94の頂部94a側へ向かうように、切刃104を向けて、配置されている。特に、実施形態では、切刃104が、対向壁部98,99の副溝部98b,99bの対向面部98c,99cとの間に、隙間hを残して、配設されている。
この第1実施形態の切断部位CT1を設けた球送り装置60では、不正行為者が、ハンドル48を操作して、連結材Sを付けた遊技球Bを、球受け皿44の転動路45と排出口46と経て、球送り装置60に流入させ、さらに、発射装置30から、レール部8を経て、遊技領域12に打ち出そうとする際、その球送り装置60の部位では、図11〜13に示すような挙動となる。
すなわち、連結材Sを付けた遊技球Bが、送り部材70の左右の揺動により、排出口46から流入口78を経て、ガイドレール部材77の転動路79に流入して、規制杆部73の下方を潜り抜けて、切断用部品90付近に到達する(図11のA〜C、図13のAの二点鎖線参照)。その後、遊技球Bは、さらに転動して、反転部79aを通過して、流下口82から発射装置30の発射レール35上に流下しようとする(図12のA,B、図13のBの実線参照)。
その際、遊技球Bから延びる連結材Sが、切断用部品90の何れかの溝部96に進入し、溝部96の底部97側の刃部103と接触可能な状態となる。そして、遊技球Bに連結された連結材Sが、緊張状態で、切断部位CT1の刃部103に対して接触すれば、刃部103により切断される(図13のBの二点鎖線、図14参照)。
なお、連結材Sが、緊張状態となる場合は、例えば、球受け皿44側に連結材Sの操作把持側を残した状態で、遊技球Bが落下する重量を連結材Sにかけた際や、遊技球Bが発射装置30により発射されて連結材Sを牽引した際、あるいは、遊技球Bが遊技領域12に打ち出された状態で、連結材Sの操作把持側を引っ張った際、等に、生じる。そして、そのような連結材Sの緊張状態では、切断部位CT1が、遊技球Bの曲がった通路LRにおける内側の通路面IF側に、配設されていれば、連結材Sが、刃部103に対して、切刃104と略直交方向に摺動して、切刃104に削られたり、あるいは、切刃104に沿って摺動して、切刃104に引き切りされる状態となったり、さらには、切刃104に押し切りされるように押圧されて、刃部103が、容易に、連結材Sを切断する。
そして、第1実施形態では、連結材Sが、切断部位CT1の刃部103に対して、緊張状態として接触する部位に、単に、切断部位CT1を、配設するだけで、容易に、連結材Sを切断できて、簡便な構成で、遊技球Bの操作を不能にできて、不正行為を防止できる。また、カバー部101が、遊技球Bの刃部103との直接接触を防止できて、正常遊技時の遊技球Bを傷付けることもない。
したがって、第1実施形態の球送り装置60を備えたパチンコ遊技機1では、連結材Sを付けた遊技球Bを使用しようとしても、簡便な構成として、その遊技球Bの操作を不能にできる。
そして、第1実施形態では、切断部位CT1を、遊技球Bの進入不能な開口幅として、曲がった通路LRを通過する遊技球Bに沿って延び、底部97側にかけて開口幅を狭める溝部96を設けて、構成し、刃部103を、緊張状態の連結材Sと接触可能として、溝部96の底部97側に、配置させ、カバー部101を、刃部103の周囲における溝部96の開口96aの周縁から、構成している。そのため、遊技球Bが切刃104に接触しない状態として、連結材Sが、遊技球Bの曲がった通路LRにおけるコーナ部(反転部、曲がり部)97a等の内側の通路面IF側を、摺動しつつ通過する際、円滑に、対向面98a,99aを滑って溝部96内の狭まった底部97側に入り込んで、刃部103と接触することから、刃部103が、容易に、連結材Sを切断することができる。
また、第1実施形態では、球受け皿44から発射装置30の発射レール35に落下させるまでの遊技球Bの通路、すなわち、球送り装置60の転動路79であって、曲がった通路LRの内側の通路面IF側に、切断部位CT1を、配設している。そのため、第1実施形態では、遊技球Bがレール部8や遊技領域12に至るまで、すなわち、連結材Sを付けた遊技球Bが、球受け皿44からパチンコ遊技機1内に入り込んで、目視できないエリア、に配置されている際、連結材Sを切断できることから、不正行為者が連結材Sの切断される原因や理由を把握し難く、そのため、不正行為者の不正行為を繰り返す意欲を、効果的に削ぐことができる。
さらに、第1実施形態では、切断部位CT1を設けた部材を、着脱可能な交換部品としている球送り装置60としており、既存のパチンコ遊技機において、交換して、切断部位CT1を設けた部品(球送り装置)60を取り付けることができて、容易に、連結材Sを付けた遊技球Bによる不正行為対策を図ることができる。
また、第1実施形態の切断部位CT1では、刃部103の切刃104が、対向壁部98,99の副溝部98b,99bの対向面部98c,99cとの間に、隙間hを残して、配設されている。このような副溝部98b,99bは、溝部96の底部97側で、底部97の開口幅を広げるように、配設されており、連結材Sが底部97側から離れようとしても、副溝部98b,99bにおける底部97と対向する対向面部98c,99cが、抜けようとする連結材Sを係止して、連結材Sが副溝部98b,99b内から離脱することを防止できる。そのため、緊張状態の連結材Sが、一旦、緩んで、再度、緊張状態となる場合、副溝部98b,99bから外れていないことから、直ちに、切刃104に接触して、迅速に、切断される。
なお、実施形態の場合、切刃104と対向面部98c,99cとの間の隙間hの寸法は、連結材Sの直径より大きく設定されているが、隙間hの寸法を、連結材Sの直径と同等、若しくは、若干、小さくすれば、連結材Sが隙間hに進入する際、連結材Sが、切刃104に沿って摺動して、切刃104に引き切りされ易くなる。
さらに、発射装置30に至るまでの通路に、切断部位CT1を設ける場合には、遊技球Bの曲がった通路LRにおける内側の通路面IF側に設ければよく、例えば、図15〜17に示すように、球送り装置60の流下口82の下縁88側や左縁89側に設けてもよい。下縁88側は、遊技球Bが流下口82から発射レール35上に落下することから、遊技球Bの下方に曲がった通路LRの内側の通路面IF側となる。また、左縁89側は、発射レール35上の遊技球Bが発射されれば、流下口82から左斜め上方に曲がった通路LRにおける内側の通路面IFとなる。
なお、流下口82の下縁88側や左縁89側に設けた切断部位CT1は、切断用部品90のコーナ部94に設けた三つの溝部96と刃部103とを設けた構造と同様である。但し、下縁88側の切断部位CT1は、三つの溝部96の全てに、左方に凹むように、副溝部99bを設け、また、左縁89側の切断部位CT1は、三つの溝部96の全てに、上方に凹むように、副溝部98bを設けている。すなわち、発射装置30から発射される遊技球Bが、斜め上左方向に向いて、打ち出されることから、連結材Sも、流下口82から斜め上左方向に向いて引っ張られ、その際、連結材Sが、下縁88側では、左側の副溝部99bに進入し易くなり、また、左縁98側では、上側の副溝部98bに進入し易くなるからである。
そして、これらの流下口82の下縁88側や左縁89側に設けた切断部位CT1でも、連結材Sを付けた状態で遊技球Bがレール部8側に発射されれば、何れかの溝部96内に進入して、連結材Sが、切断部位CT1の刃部103に対して、緊張状態として接触する状態(遊技球Bの発射された際、あるいは、発射後の連結材Sの操作時等)となることから、容易に、連結材Sを切断できて、簡便な構成で、遊技球Bの操作を不能にでき、不正行為を防止できる。また、カバー部101が、遊技球Bの刃部103との直接接触を防止できて、正常遊技時の遊技球Bを傷付けることもない。
<第2実施形態>
つぎに、第2実施形態の切断部位CT2を説明すると、図5,18,19に示すように、遊技領域12側に打ち出された遊技球Bのレール部8への戻りを防止可能な戻り防止片120に、切断部位CT2が配設されている。このような戻り防止片120は、外側レール部9と内側レール部10とを備えて構成されるレール部8の内側レール部10の上端10a側に、配設されている。そして、この戻り防止片120の配置箇所では、レール部8の内側レール部10の上端10aから遊技領域12側に向かって下方に反転するように、遊技球Bが通過することから、戻リ防止片120は、遊技球Bの曲がった通路LRにおける内側の通路面IF側に、配置されていることとなる。
この戻り防止片120は、第2実施形態の場合、内側レール部10の上端10aに嵌合させて取着される取付基部110に、揺動可能に、保持されている。取付基部110は、内側レール部10の上端10aに嵌合される四角筒形状の結合筒部111と、結合筒部111から上方に延びて戻り防止片120を保持する保持枠部112と、を備えて構成されている。保持枠部112は、前後で対向する支持壁部114,114と、支持壁部114,114相互を遊技領域12側で連結する連結壁部113と、を備えて構成されている。支持壁部114,114には、相互の対向面に、前後方向に沿って配設される支持ピン115を支持する軸支部114aが形成され、軸支部114aに支持された支持ピン115は、戻り防止片120の軸部122に挿通されている。
戻り防止片120は、上下方向の中間付近に、支持ピン115を挿通させる軸部122を配設させ、軸部122の左方側において、上方側に略長方形板状の逆止片部123を配設させ、下方側に錘部121を配設させて構成されている。錘部121は、逆止片部123を上下方向に沿って配置させた際、取付基部110の連結壁部113に当接されて、逆止片部123のレール部8側への回転(図19の反時計方向回り)、を規制している。
そして、戻り防止片120の逆止片部123の上縁123a側には、レール部8から遊技領域12側に向かう方向に貫通するように、溝部124が形成されている。また、溝部124は、上端側の開口124aから進入する連結材Sが、底部125に移動し易いように、底部125側にかけてテーパ状に前後方向に沿った開口幅を狭めるように、すなわち、底部125から延びる対向壁部126,127を、上方に向かって拡開させるように、配設させている。特に、実施形態では、対向壁部126,127は、遊技球Bの刃部131との接触を防止できるように、底部125側の開口幅を急激に狭めるように、上方へ膨らむような曲面状に、形成されている。
そして、溝部124の底部125には、切断部位CT2を構成する刃部131が配設され、その周囲の対向壁部126,127付近を、遊技球Bの刃部131との接触を防止するカバー部129としている。刃部131は、上端側に薄肉の切刃132を備え、その切刃132を、底部125の形成方向(左右方向)と交差するように、前後方向に沿わせて配置させて、底部125の左右方向の中央に配置されている。さらに、切刃132は、下方に凹むように湾曲して形成されている。そして、この刃部131の配置位置は、周囲の対向壁部126,127の縁付近を、遊技球Bの刃部131との接触を防止するカバー部129とするように、底部125に接近させるように、設定されている。
この第2実施形態の戻り防止片120は、連結材Sを付けた状態で発射された遊技球Bが、レール部8を上昇してくれば、図19のA,Bに示すように、遊技球Bに押されて、軸部122を回動中心として、遊技領域12側へ上縁123aを倒し、そして、遊技球Bが上縁123aを越え、下方に流下すれば、図19のCに示すように、錘部121の重量により、戻る。その際、遊技球Bから連結材Sが延びていれば、遊技球Bの重量や落下運動する遊技球Bの慣性力が加わって、連結材Sが、緊張状態となって、戻り防止片120の上縁123aに引っ掛かり、さらに、溝部124の開口124aから、対向壁部126,127を案内面とするように、底部125側に滑り、刃部131の切刃132に接触する。そして、連結材Sは、切刃132が下方に凹むように湾曲していることもあいまって、切刃132に引き切りされるように、切断され、あるいは、対向壁部126,127を滑ってくる勢いで、切刃132に押し切りされて、切断される。あるいは、遊技球Bの移動による牽引によって、切刃132に削られるように、連結材Sが切刃132と摺動して、切断される。
そのため、第2実施形態の切断部位CT2では、連結材Sが、下方に引っ張られ、緊張状態となって、戻り防止片120の上縁123a側に設けた切断部位CT2の溝部124に入り、そして、刃部131と接触して、円滑に、切断される。すなわち、第2実施形態では、遊技球Bを操作しようと、球受け皿44側の連結材Sの操作把持部を引っ張る前に、遊技球Bを操作不能に、連結材Sを切断させることができる。勿論、遊技球Bが遊技領域12に打ち出されて落下した直後に、連結材Sが切断されなくとも、その後の連結材Sの引っ張り操作時には、連結材Sが、緊張状態となって刃部131と摺動するため、刃部131の切刃132が、連結材Sを部分的に削り取る状態となり、円滑に連結材Sを切断することができる。
また、第2実施形態でも、カバー部129が、遊技球Bの刃部131との直接接触を防止できることから、正常遊技時の遊技球を傷付けることもない。
さらに、第2実施形態でも、切断部位CT2を設けた部材が、パチンコ遊技機1の交換部品の一つである戻り防止片120であり、既存のパチンコ遊技機において、交換して、切断部位CT2を設けた部品(戻り防止片)120を取り付けることができて、容易に、連結材Sを付けた遊技球Bによる不正行為対策を図ることができる。
なお、第2実施形態の場合、戻り防止片120は、取付基部110に揺動可能に支持されて、取付基部110と一体的な戻り防止部品109として、構成されており、部品交換時には、取付基部110と戻り防止片120とを一体的に組み付けた戻り防止部品109として、交換されることとなる。
また、戻り防止片に切断部位を設ける場合、遊技領域12に打ち出される遊技球Bから延びる連結材Sは、戻り防止片120の上縁123aにおける前後方向中央付近に配置されて、下方へ引っ張られる状態となり易いが、連結材Sが、遊技盤面6に接近し過ぎて、戻り防止片120の上縁123aからずれてしまうことを考慮して、図20〜22に示すように、戻り防止片120Aを構成してもよい。
この戻り防止片120Aでは、逆止片部123Aの後縁123bが、取付基部110Aの後方側の支持壁部114Aを対応させて、遊技盤5に設けた凹部5aに収納させて、遊技盤面6より後方に埋め込まれるように、配設されている。特に、図例の場合には、溝部124の開口124aが、遊技盤面6に進入するように、換言すれば、対向壁部126の上縁126aが、遊技盤面6より後方に位置するように、配設されている。
なお、遊技盤5に設けた凹部5aは、遊技球Bの通過を許容できるように、逆止片部123Aの上縁123a側の揺動を可能とした状態で、取付基部110Aの後方側の支持壁部114Aと逆止片部123Aとを収納できるように、構成されている。そして、図例の取付基部110Aは、ねじ117止め等して、揺動可能に支持する戻り防止片120Aを、内側レール部10の上端10aに連なるように、配設させている。
この戻り防止片120Aでは、遊技盤面6と戻り防止片120Aとの間に、連結材Sが嵌ること無く、円滑に、連結材Sを、切断部位CT2の溝部124内に導入させ、そして、刃部131の切刃132によって、切断できる。
また、戻り防止片に設ける切刃としては、図例のような一枚刃の刃部131でなく、図23,24に示すように、溝部124の底部125側にかけて、切刃132,132を相互に接近させつつ重ねるように、二枚の刃部131Aを底部125に設けてもよい。
<第3実施形態>
さらに、レール部に切断部位を設ける場合には、図25〜27に示す第3実施形態の切断部位CT3のように構成してもよい。
この第3実施形態の切断部位CT3は、外側レール部9と内側レール部10とを備えて構成されるレール部8の内側レール部10に、配設され、特に、実施形態の場合、内側レール部10に取り付ける切断用部品140に、設けられている。この内側レール部10は、遊技領域12を囲むように、外膨らみの曲線状に形成されており、遊技球Bの曲がった通路LRにおける内側の通路面IF側を構成することとなる。
切断用部品140は、内側レール部10に取り付けるための取付基部141と、半割り円柱状の突条部142と、を備えて構成されている。取付基部141は、断面コ字形として、内側の嵌合溝141aに、内側レール部10を嵌めれば、その部位に、取り付け固定されるように、構成されている。
そして、突条部142は、外側レール部9側に、開口143aを開けた溝部143を配設させて、溝部143は、レール部8を通過する遊技球Bの移動方向に沿って、底部144を配置させている。すなわち、底部144から前後で対向するように延びる対向壁部145,146が、取付基部141から外側レール部9側に向かって、相互に拡開するように、配設されている。特に、この第3実施形態でも、対向壁部145,146は、遊技球Bの刃部150との接触を防止できるように、底部125側の開口幅を急激に狭めるように、レール部8を通過する遊技球Bの軌跡側、換言すれば、外側レール部9側の左方側に向かって、膨らむような曲面状に、形成されている。
そして、底部144に、第2実施形態と同様に、切断部位CT3を構成する切刃151を有した一枚の刃部150が配設されている。切刃151は、レール部8を通過する遊技球Bの移動方向と直交するように、配設されている。切刃151は、中央を、底部144に接近させるように、凹ませて、構成されている。そして、刃部150の周囲の対向壁部145,146付近が、遊技球Bの刃部150との接触を防止するカバー部148としている。
また、切断用部品140は、内側レール部10に取り付けられた際、突条部142の内側レール部10からの突出高さH0を、発射装置30から発射されて外側レール部9の内側面9bを転動してくる遊技球Bが突条部142と接触しないように、設定されている。
そして、遊技球Bが内側レール部10の上端10aを経て遊技領域12に打ち出される際、連結材Sが、内側レール部10に接触するように、連結材Sが緊張状態となった際、その緊張状態の連結材Sを折曲させつつ接触できるように、切刃151の内側レール部10からの突出高さH1が、設定されている。換言すれば、遊技球Bがレール部8等の小さな曲率の部位の曲がり通路LRを通過する際には、緊張状態の連結材Sが刃部150と接触できるように、切刃151が溝部143の底部144から突設されている。勿論、切刃151の底部144からの突設状態は、底部144や対向壁部145,146の縁144a,145a,146aからなるカバー部148が、レール部8を上昇する遊技球や遊技領域12に打ち出されずに戻ってくる遊技球Bの刃部150との接触を防止できる範囲内で、設定されている。
この第3実施形態では、遊技球Bが、発射装置30から発射され、レール部8を経て、遊技領域12に打ち出されようとすれば、遊技球Bに連なる連結材Sは、内側レール部10の外周側の全面に接触するように、牽引されることから、切断部位CT3の溝部143内に入り込んで、円滑に、刃部150の切刃151と摺動して、切断されることとなる。この時の連結材Sの切断は、連結材Sが緊張状態で溝部143内に入り込んで、対向壁部145,146を滑り、さらに、切刃151の部位でも部分的に滑って、切刃151に引き切りされたり、切刃151に押し切りされたり、あるいは、切刃151に削られたりして、行われる。さらに、連結材Sの切断は、連結材Sの引っ張り操作時に、連結材Sが、切刃151に削られて、切断される場合もある。
そして、この第3実施形態の切断部位CT3でも、緊張状態の連結材Sが接触する部位である内側レール部10に、単に、切断部位CT3を設けた切断用部品140を、配設するだけで、容易に、連結材Sを切断できて、簡便な構成で、遊技球Bの操作を不能にできて、不正行為を防止できる。また、カバー部148が、遊技球Bの刃部150との直接接触を防止できて、正常遊技時の遊技球Bを傷付けることもない。
そして、この第3実施形態は、内側レール部10に単に組み付けるだけで、内側レール部10に切断部位CT3を配設でき、既存のパチンコ遊技機でも、簡単に、不正行為対策を行うことができる。
なお、第3実施形態の切断用部品140では、内側レール部10に取り付ける際、断面コ字形の取付基部141を利用して、その嵌合溝141aに、内側レール部10を嵌め込むだけで、簡単に行えるワンタッチのクリップタイプを示したが、他に、ねじ止め等で取り付けるように構成してもよい。
<第4実施形態>
また、切断部位を内側レール部に設ける場合、図28〜30に示す第4実施形態のように、内側レール部10自体に、切断部位CT4を構成する溝部155を設けてもよい。
この溝部155は、内側レール部10の前後方向の中央付近に、内側レール部10に沿って長く延びる長穴状に貫通された開口155aを設けて、形成され、対向壁部157,158が、内側レール部10の開口155aの内周面から形成されている。換言すれば、溝部155は、開口155aの上下端部に底部156,156を設けて、それらの底部156,156間を、開口させて、形成されている。そして、上端側の底部156Uにおける内側レール部10の内周面10b側に、刃部162が固定されている。
刃部162は、上方へ湾曲するような切刃163を下向きに配設させている。そして、刃部162の周囲の底部156Uや対向壁部157,158における外側レール部9側の縁156a,157a,158a付近が、開口155aの前後方向の開口幅や内側レール部10の肉厚と対応して、遊技球Bの刃部162との接触を防止するカバー部160としている。
この第4実施形態の切断部位CT4では、遊技球Bが、発射装置30から発射され、レール部8を経て、遊技領域12に打ち出されようとすれば、遊技球Bに連なる連結材Sは、内側レール部10の外周側の全面に接触するように、牽引されることから、切断部位CT4の溝部155の開口155a内に入り込んで、円滑に、刃部162の切刃163と摺動して、切断されることとなる。この時の連結材Sの切断は、連結材Sが緊張状態で溝部155内に入り込んで、切刃151に削られたり、引き切りされたり、あるいは、押し切りされて、行われる。さらに、連結材Sの切断は、連結材Sの繰出操作時に、連結材Sが、切刃151に削られて、切断される場合もある。
そして、この第4実施形態の切断部位CT4でも、緊張状態の連結材Sが接触する部位である内側レール部10に、単に、溝部155と刃部162とからなる切断部位CT4を設けるだけで、容易に、連結材Sを切断できて、簡便な構成で、遊技球Bの操作を不能にできて、不正行為を防止できる。また、カバー部160が、遊技球Bの刃部162との直接接触を防止できて、正常遊技時の遊技球Bを傷付けることもない。
<変形例>
なお、各実施形態では、刃部103,131,131A,150,162として、金属製やセラミック製等の薄手の切刃を持ったカッターから形成した場合を示したが、既述したように、刃部は、切断砥石・やすり・サンドペーパ等の細かい凹凸を設けた研削具、から形成することができる。
また、刃部103,131,131A,150,162は、各実施形態のように、カバー部101,129,148,160を構成する切断用部品90,140、戻り防止片120,120A、内側レール部10に、別体として組み付けたり、あるいは、各実施形態と相違して、周囲のカバー部と一体的に形成したり、適宜、一体的に形成後、後加工して、形成してもよい。
さらに、刃部103,131,131A,150,162は、緊張状態の連結材Sとの接触時、削ったり、引き切り、押し切り等で切断できる位置に、その切刃104,132,151,163や研削面を配置させればよい。
また、各実施形態では、切断部位CT1,CT2,CT3,CT4を、遊技球Bが球受け皿44から発射装置30に至るまでの部位、あるいは、レール部8の部位に配設した場合を示したが、他に、入賞口における入賞スイッチ(球検知スイッチ)25の直前部位や、大当り遊技中に右打ちする場合のセンター役物14の右上部付近等に、切断部位を配設してもよい。