JP5084352B2 - 車載用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の室内に設置される車載用表示装置に係り、特に、表示部材の表示画面が運転者から見やすい位置にあり、しかも表示部材に設けられた操作手段を手で容易に操作することが可能な車載用表示装置に関する。
下記の特許文献1には、地図情報など、種々の情報を表示する車載用表示装置が開示されている。
この車載用表示装置では、車両のインストルメントパネルの上方に、車載用オーディオ装置の作動状態などを表示する第1の表示部材が設けられ、インストルメントパネルの下方に、ナビゲーション装置の地図情報を表示する第2の表示部材が設けられている。
第2の表示部材はタッチパネル式であり、第2の表示部材の表示画面を指等で触れることにより、所望の表示内容を表示させることができる。
また、以下の特許文献2に記載の車載用表示装置では、インストルメントパネルの上方位置に表示部材が配置されている。
特開2006−15939号公報 特開2002−192986号公報
前記特許文献1に記載の車載用表示装置では、運転者が操作可能なタッチパネル式の第2の表示部材が、インストルメントパネルの比較的低い位置に設置されている。そのため、手で操作するのは比較的容易であるが、表示画面が運転者の運転操作中の目線よりもかなり下側にあり、また、表示画面が運転者に比較的接近した位置にあるため、運転中に表示画面を頻繁に目視することが難しい。
一方、特許文献1に記載の第1の表示部材や、特許文献2に記載の表示部材のように、画面を高い位置で且つ運転者から比較的離れた位置に設置すると、運転者の運転操作中の目線と画面を見るための目線との角度が小さくなり、運転中に画面を見やすくなり、その際の安全性も確保できる。
しかしながら、表示画面が高い位置で且つ運転者から離れた位置にあると、タップパネル式の表示画面の操作を行うために、または、表示画面の周囲の枠体に設けられている各種操作釦を操作するために、手を伸ばさなくてはならなくなり、操作しづらく、また運転中に姿勢を変えることになって安全上好ましくない。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、表示画面が運転者から見やすい位置にあり、且つ表示部材に設けられた操作手段を、楽な姿勢で手で操作することが可能とされた車載用表示装置を提供することを目的としている。
本発明は、表示画面を有する表示部材と、前記表示部材に設けられて手で操作可能な入力手段と、後退位置にある操作部材を操作者に接近する方向へ移動させて前記入力手段を手で操作可能な操作位置へ至らせる移動機構と、
前記後退位置にある前記表示部材の表示画面の前方を覆う前面パネルを、前記表示画面と重ならない開放位置に退避させて前記表示画面を目視可能状態とする駆動機構と、
前記表示部材に手が近づいたことを検知する検知部材が設けられ、
車両が走行していないときで、且つ前記検知部材で手が検知されたときに、前記移動機構によって、目視可能状態の前記表示部材が前記操作位置へ移動させられることを特徴とするものである。
さらに、前記表示部材が前記目視位置にあるときに、前記前面パネルは、前記表示画面の一部にのみ重なる半開放位置へ移動することが可能である。
また、本発明は、前記表示部材が前記目視位置にあるとき、前記操作手段に手が触れても操作入力を行うことができないことが好ましい。
なお、前記入力手段は、前記表示画面に設けられ、表示画面がタッチパネル式である。または表示部材の表示画面以外の枠部分に押釦方式などの操作手段が設けられてもよい。
本発明の車載用表示装置では、走行中は、表示部材の表示画面が運転中の目線で見やすい位置にあり、操作時には運転者に接近して手で操作しやすい姿勢となる。
図1は参考例の車載用表示装置が、車両のインストルメントパネルに設けられている状態を示す外観斜視図、図2(A)(B)および図3(A)(B)は、参考例の車載用表示装置の動作を説明する部分斜視図である。図4(A)は参考例の車載用表示装置の一部を破断させた正面透視図、図4(B)は上面図である。図5ないし図8および図10は、参考例の車載用表示装置の動作別の側面図である。図9は要部の拡大側面図であり、(A)は前面パネルが表示部材を覆っている状態を示す図で、(B)は、前面パネルが(A)の状態から回動した状態を示す図である。なお、図8においては、ギアG及び切り替え部材106Aは省略している。また、図9においては、切り替え部材106Aに斜線を施している。
図1に示すように、自動車の室内の前方には、ダッシュボード13とその上にインストルメントパネル14が設けられている。ステアリングホイール11の回転軸の高さ位置は、ダッシュボード13とインストルメントパネル14との中間付近である。ステアリングホイール11よりも奥側に、計器表示部12が設けられており、計器表示部12はインストルメントパネル14よりもやや上の位置に配置されている。
参考例の車載用表示装置100の前面パネル102は、インストルメントパネル14と同じ高さに位置している。図2(A)に示すように、収納姿勢では、表示部材103が前面パネル102の背後に位置している。図2(B)に示すように、目視位置にある表示部材103は、その表示画面103aがインストルメントパネル14よりも上方で且つ計器表示部12の右側に位置している。目視位置にある表示画面103aの運転者の目からの距離は、計器表示部12とほぼ同じか、または計器表示部12よりもやや遠い。図3(B)に示すように、操作位置に移動した表示部材103は、表示画面103aがインストルメントパネル14と同じ高さである。図3(B)に示す操作位置の表示部材103は、図2(B)の目視位置のときよりも運転者に近づくように前進している。
表示部材103の表示画面103aには、カーナビゲーションシステムの情報や、その他の各種走行情報が表示される。表示部材103には、入力手段が設けられており、図3(B)に示すように、操作位置に移動したときに、運転者が手で前記入力手段を操作することができる。この入力手段は、表示画面103aの表示領域の表面に設けられた透明なタッチパネルセンサーである。または、表示部材103の表示画面103a以外の枠体に設けられた操作釦などである。
図示しない制御部では、表示部材103が図3(B)の操作位置に至ったときにのみ前記入力手段への操作が可能となり、図3(B)の操作位置以外の姿勢、例えば図1および図2(B)に示す目視位置や、図3(A)に示すように表示部材103が移動している途中などにおいては、入力手段が操作されても、入力信号が生成されず、または制御部では、このときの入力手段への操作入力が無視される。
図4および図5に示すように、参考例の車載用表示装置100は、上方パネル101を有し、運転者側である前側(X1側)には前面パネル102が設けられている。図2(A)および図5に示すように、収納姿勢の表示部材103は、前面パネル102よりも奥側(X2側)に配置されている。
図5に示すように、上方パネル101は所定の面積を有する平板形状であり、そのX2側の基部101Aは、インストルメントパネル14内に埋設されている左右の両側板に対して軸部101aを介して回動自在に支持されており、上方パネル101は、軸部101aを支点として開放方向であるα1方向と閉鎖方向であるα2方向とへ回動自在である。図4(B)及び図5に示すように、上方パネル101のX1側の先部101Bでは、Y1側にラック支持部材104Aが、Y2側にラック支持部材104Bが、それぞれ固定されている。
ラック支持部材104A,104Bは同一の構造及び形状であり、図5には一方のラック支持部材104Aが示されている。ラック支持部材104Aは、上下方向(Z1−Z2方向)へ向けて曲線形状に延び、X2側にはラック噛み合い部104A1が形成されている。なお、他方のラック支持部材104BにもX2側にラック噛み合い部104B1が形成されている。
車載用表示装置100の内部には第1の駆動機構K1が設けられている。第1の駆動機構K1は、第1の駆動モータM1及び伝達歯車群H1からなっており、伝達歯車群H1のうち、最もX1側に設けられた伝達歯車h1が、ラック支持部材104Aのラック噛み合い部104A1と噛み合っている。
表示部材103は液晶表示パネルであり、表示画面103aの表面に、前記入力手段として透明なタッチパネルセンサーが設けられている。図5に示すように、表示部材103の上方で左右両側には、外側に向かって突出する支持凸部103b,103bが形成されており、Y1側の支持凸部103bはラック支持部材104Aの基部104A2に軸支され、Y2側の支持凸部103bはラック支持部材104Bの基部104B2(図示せず)に軸支されている。よって、表示部材103は、その上端の支持凸部103b,103bが両側に位置するラック支持部材104A,104Bに回動自在に支持されている。
表示部材103または、前面パネル102、さらにはインストルメントパネル14のうちの、図2(A)(B)において、前面パネル102の左右両側方に近接した位置には、手などの物体が、表示部材103に近づいたことを検知する検知センサ(図示せず)が設けられている。検知センサは、例えば、赤外線センサなどである。検知センサからの検出信号は、後述する第1の駆動モータM1や第2の駆動モータM2の駆動の制御を行う制御部(図示せず)に伝達される。制御部は、この検出信号に基づいて、第1の駆動モータM1や第2の駆動モータM2の駆動の制御を行う。
図5ないし図10に示すように、インストルメントパネル14内に埋設されている車載用表示装置100の右側板には、摺動溝105Aが形成されている。摺動溝105Aは、上下方向に直線状に延びる本溝105A1と、本溝105A1の途中からX1方向に向けて斜めに延びる分岐溝105A2とが連続して形成されている。表示部材103の右側面の下端部には、摺動突出部103cが突出しており、この摺動突出部103cが摺動溝105A内に摺動自在に挿入されている。同様に、車載用表示装置100の左側板にも、摺動溝105B(図示せず)が形成されており、表示部材103の左側面の下端部に設けられた摺動突出部103cが、摺動溝105B内に摺動自在に挿入されている。
第1の駆動モータM1が駆動されると、その駆動力が伝達歯車群H1を介してラック支持部材104Aに伝達される。伝達歯車h1が図5において時計方向に回転すると、伝達歯車h1と、ラック支持部材104Aのラック噛み合い部104A1との噛み合いにより、ラック支持部材104Aに上方への駆動力が作用する。このとき、ラック支持部材104Aの上方への駆動力により、上方パネル101は、軸部101aを中心としてα1方向に回動する。上方パネル101のα1方向の回動力により、ラック支持部材104Bにも上方への駆動力が伝達される。すると、ラック支持部材104A,104Bの上方への駆動力により、表示部材103が、その支持凸部103b,103bを介して上方へ持ち上げられる。このとき、表示部材103の摺動突出部103c,103cは、摺動溝105A,105B内を下から上に向けて摺動する。
逆に、伝達歯車h1が図5において反時計方向に回転すると、上記とは逆の動作により、表示部材103が、その支持凸部103b,103bを介して下方へ移動させられる。
前面パネル102は平板形状である。図2(A)および図5に示すように、表示部材103が収納姿勢のときは、前面パネル102は、インストルメントパネル14の表面と同一面に位置している。また前面パネル102は、表示部材103の表示画面103aの全面を覆っている。図5に示すように、前面パネル102の下端には両側方へ突出する回動支点102aが設けられ、前面パネル102の下端部は、両側板に対して回動支点102aを中心としてβ1−β2方向に回動自在に軸支されている。前面パネル102の基部のY1側には、扇形状のギアGが一体に形成されており、ギアGの中心は回動支点102aの軸芯に一致している。
車載用表示装置100の内部には第2の駆動機構K2が設けられている。第2の駆動機構K2は、第2の駆動モータM2及び伝達歯車群H2からなっており、伝達歯車群H2のうち、最もX1側に設けられた伝達歯車h2がギアGと噛み合っている。よって、第2の駆動モータM2が駆動されると、その駆動力が伝達歯車群H2を介してギアGに伝達されて、ギアGが回転する。このギアGの回転とともに、前面パネル102が回動支点102aを中心としてβ1−β2方向に回動する。
前面パネル102と、車載用表示装置100の右側板との間には、切り替え部材106Aが設けられ、切り替え部材106Aは回動中心106A1を中心としてγ1−γ2方向に回動自在に前記右側板に軸支されている。切り替え部材106Aの上方にはほぼ台形形状の遮断部106A2が設けられ、摺動溝105Aに左右方向で重なるようになっている。切り替え部材106Aの中央部には長穴形状の長溝106A3が形成されている。前面パネル102の、ギアGの付近には、駆動凸部102bが設けられており、駆動凸部102bは長溝106A3に挿入され、長溝106A3内を摺動可能となっている。前面パネル102と、車載用表示装置100の左側板との間にも、同様の切り替え部材が設けられ、同様の構造となっている。ただし、前面パネル102の基部のY2側には、ギアGは設けられていない。
図9(A)(B)に示すように、前面パネル102がβ1−β2方向へ回動すると、駆動凸部102bと長溝106A3とが摺動し、前面パネル102のβ1−β2方向への回動と連動して、切り替え部材106AとY2側の切り替え部材とがγ1−γ2方向に回動する。
参考例の車載用表示装置100では、第1の駆動機構K1,上方パネル101,ラック支持部材104A及び104B,摺動溝105A及び105Bが、表示部材103を移動させる移動機構として機能する。
次に、参考例の車載用表示装置100の動作を説明する。
(収納状態から目視位置への動作)
車両のイグニッションスイッチがOFFで、エンジンが切られている状態では、車載用表示装置100は、図2(A)および図5に示す収納状態である。収納状態では、前面パネル102のX1側の表面がインストルメントパネル14の表面と同一面であり、また、上方パネル101はインストルメントパネル14上面と同一面である。そして、図5に示すように、表示部材103が前面パネル102の背後側で且つ上方パネル101よりも下側に収納されている。この収納状態では、表示部材103は、前面パネル102によって、外部からは見えない状態になっており、表示部材103の盗難が防止されている。
図5に示す収納状態では、前面パネル102が最もβ2方向に回動しており、前面パネル102の駆動凸部102bが、切り替え部材106Aの長溝106A3の上方端に位置している。このため、切り替え部材106Aは最もγ2方向に回動させられ、切り替え部材106Aの遮断部106A2が摺動溝105Aの分岐溝105A2にのみ重なっており、本溝105A1から分岐溝105A2への経路が遮断部106A2によって遮断されている。そして、表示部材103の摺動突出部103cは、摺動溝105Aの本溝105A1の下方端に位置している。なお、Y2側においても、同様の配置となっている。
図5に示す収納状態で、車両のイグニッションスイッチをONにすると、第1の駆動モータM1が駆動され、その駆動力が伝達歯車群H1を介してラック支持部材104Aに伝達される。伝達歯車h1が、図5において時計方向に回転し、伝達歯車h1と、ラック支持部材104Aのラック噛み合い部104A1との噛み合いにより、ラック支持部材104Aに上方への駆動力が作用する。このとき、上方パネル101がα1方向に回動し、ラック支持部材104Bも、ラック支持部材104Aとともに上方へ移動させられる。すると、ラック支持部材104A,104Bの上方への駆動力により、表示部材103が、その支持凸部103b,103bを介して上方へ持ち上げられる。このとき、表示部材103の摺動突出部103c,103cは、摺動溝105Aの本溝105A1内および摺動溝105Bの本溝105B1内を上に向けて摺動する。
そして、表示部材103が図6に示す位置に至ると、第1の駆動モータM1の駆動が停止される。このとき、表示部材103は、その表示画面103aのうちの一部分である領域S1のみを外部に露出しており、一部の狭い領域S1に、サイドブレーキの状態や車載用オーディオ装置の作動状態など、領域S1の広さで十分に伝達できる情報が表示される。そして、表示部材103を図6の状態にしたまま車両を動かし、走行することができる。表示範囲が領域S1に限定されているため、表示内容を即座に且つ容易に把握できる。特に、走行中においては、表示内容を把握しようとして、運転がおろそかになることを防止でき、走行の安全性を維持できる。
なお、表示画面103aに表示させる表示内容によって、表示部材103の上方への移動量を制御部で制御し、表示部材103を図6に示す位置よりも下方の位置又は上方の位置とし、表示範囲を領域S1よりも狭く又は広くしてもよい。
また、例えば、エンジンを停止させる前の走行中において、表示画面103aの全面を利用して、ナビゲーション機能を利用していた場合には、その利用履歴が制御部に記憶されており、その履歴に基づいて、表示部材103が、図5に示す収納位置から上方に移動させられて、図2(B)および図7に示す位置まで上昇する。図7に示す位置では、表示画面103aの全面が外部に露出し、運転者から画面の全域を視認できるようになっている。
参考例では、図6に示すように表示画面103aの一部を目視できる状態が、表示部材103の「第1の目視位置」であり、図7に示す位置が、表示部材103の「第2の目視位置」である。
図1に示すように、表示部材103が第1の目視位置または第2の目視位置に設置されているとき、表示画面103aは、インストルメントパネル14よりも上方で計器表示部12とほぼ同じ高さ位置、またはそれよりもやや高い位置に設置される。また、インストルメントパネル14から上方に突出した表示画面103aは、運転者の目から離れた位置にある。よって、運転者が運転中に表示画面103aを見やすくなり、目視のときに目線をずらす角度が少ないので安全性を保てる。
(目視位置から操作位置への動作)
表示部材103を図6に示す第1の目視位置とした状態で、車両を動かして運転している最中に、車載用表示装置100をナビゲーション装置などとして使用するために、図7の第2の目視位置に切換えたい場合には、表示画面103aに手などを近づける。すると、前記検知センサが、表示画面103aに手などが近づいたことを検知し、検知センサからの検出信号に基づいて、第1の駆動モータM1が再度駆動される。
第1の駆動モータM1が再度駆動されると、伝達歯車群H1を介して、ラック支持部材104Aが、図6に示す位置からさらに上方へ移動し、上方パネル101が、図6に示す位置からさらにα1方向に回動し、ラック支持部材104Bも、ラック支持部材104Aとともにさらに上方へ移動させられる。そして、ラック支持部材104A,104Bの上方への駆動力により、表示部材103が、その支持凸部103b,103bを介して上方へ持ち上げられ、図7に示す第2の目視位置に至る。このとき、表示部材103の摺動突出部103c,103cは、摺動溝105A,105B内を摺動し、図7においては、摺動溝105Aの本溝105A1および摺動溝105Bの本溝105B1の上方端に至る。摺動突出部103c,103cが本溝105A1,105B1の上方端に至ると、第1の駆動モータM1の駆動が停止される。図7に示す位置では、図2(B)にも示すように、表示画面103aは、その全面が外部に露出している。
表示部材103が図7に示す第2の目視位置で停止した時点で、表示画面103aの表示内容が自動的に切換えられる。例えば、図6に示す第1の目視位置において、表示画面103aのうちの前面パネル102で覆われていない上方の狭い領域に、車両走行のための情報、例えばサイドブレーキの状態、オーディオ情報などが表示されているときに、表示部材103に手を近づけると、図2(B)および図7に示す第2の目視位置へ移行し、その時点で、表示画面103aに、カーナビゲーション機構の道路地図情報などが表示される。
表示部材103が、図2(B)および図7に示す第2の目視位置にあるときに、表示内容などの変更やカーナビゲーション機能での設定の変更のための操作が必要なときは、表示画面103aに手を近づけて前記検知センサを動作させる。検知センサを動作させると、第1の駆動モータM1が、上記とは逆方向に駆動され、伝達歯車h1が反時計方向に回転し始める。また、第2の駆動モータM2が始動し、伝達歯車h2が反時計方向に回転し始める。伝達歯車h2の反時計方向への回転により、ギアGが時計方向に回転させられ、このギアGの時計方向の回転により、図3(A)および図8に示すように、前面パネル102が回動支点102aを中心としてβ1方向に回動させられる。
図9(B)に示すように、前面パネル102がβ1方向に回動すると、図7においては切り替え部材106Aの長溝106A3の上方端にあった、前面パネル102の駆動凸部102bもβ1方向に移動する。すると、駆動凸部102bが長溝106A3の外周をβ1方向に押圧し、この押圧力により、切り替え部材106Aは、その長溝106A3を介し、回動中心106A1を中心として、前面パネル102のβ1方向への回動と連動してγ1方向に回動する。
前面パネル102がβ1方向に回動し、図9(B)及び図10に示す位置に至ると、前面パネル102の駆動凸部102bが、切り替え部材106Aの長溝106A3の下方端に至り、切り替え部材106Aの遮断部106A2が、摺動溝105Aの本溝105A1に重なり、本溝105A1の経路が遮断される。他方で、摺動溝105Aの分岐溝105A2への経路は開放される。このとき、第2の駆動モータM2の駆動が停止される。
この前面パネル102のβ1方向への回動に対応して、伝達歯車h1の反時計方向への回転により、ラック支持部材104Aが、図7に示す位置から下方へ移動させられる。この移動により、上方パネル101が、図7に示す位置からα2方向へ回動し、ラック支持部材104Bも、ラック支持部材104Aとともに下方へ移動させられる。そして、ラック支持部材104A,104Bの下方への駆動力により、表示部材103が、その支持凸部103b,103bを介して、摺動突出部103c,103cを摺動溝105A,105B内で摺動させながら、下方へ移動する。このとき、摺動溝105Aの本溝105A1への経路が、切り替え部材106Aの遮断部106A2によって遮断され、摺動溝105Aの分岐溝105A2への経路が開放されている。このため、摺動突出部103c,103cは、摺動溝105Aの分岐溝105A2及び摺動溝105Bの分岐溝に進入し、表示部材103は分岐溝に沿って下方へ移動する。
そして、図10に示すように、摺動突出部103c,103cが分岐溝105A2及び摺動溝105Bの分岐溝の下方端に至ると、第1の駆動モータM1の駆動が停止される。表示部材103は、その下方部分が運転者側(X1側)に近づく、傾斜した操作位置となる。このとき、図3(B)にも示されるように、表示画面103aは、その全面が運転者から視認可能であり、しかも、インストルメントパネル14と同じ高さ位置に下がり、運転者が手で操作しやすい操作位置となる。また、この操作位置では、表示部材103が、図7に示す第2の目視位置よりもX1方向へ移動して運転者に近づく。よって、運転者は、体を大きく前に傾かせる必要がなく、手を表示画面103aに触れて、車載用表示装置100を容易に操作することができる。
なお、実際に車両に搭載されたときは、表示部材103が図10に示す操作位置になっても、車両走行中では、タッチパネルセンサーなどに手を触れても操作信号を入力することができない。表示部材103が操作位置に至った後に、走行速度がほぼゼロになると操作可能になる。または、サイドブレーキを掛けたときに操作可能になる。あるいは、シフトレバーをパーキングやニュートラルのポジションに設定したときに、表示部材103の操作が可能となる。
また、走行中に、図7に示す第2の目視位置にある表示部材103に手を近づけて検知センサを動作させても、移動機構が動作せずに、表示部材103が第2の目視位置のまま動かず、走行速度がほぼゼロになっているとき、サイドブレーキを掛けたとき、または、シフトレバーをパーキングやニュートラルのポジションに設定したときで、且つ検知センサが手などを検知したときに、図10に示す操作位置へ移行することが好ましい。
さらに、手を検知する検知センサを設けず、車両が停止しているか走行しているかの走行状態に応じて、表示部材103が、図6に示す第2の目視位置から図10に示す操作位置に自動的に移動するものであってもよい。
例えば、走行中に図7に示す第2の目視位置であときに、走行速度がほぼゼロになると、自動的に表示部材103が図10に示す操作位置に至る。あるいは、停車して、サイドブレーキを掛けたとき、または、シフトレバーをパーキングやニュートラルのポジションに設定したときに、自動的に表示部材103が操作位置に移動してもよい。
あるいは、ナビゲーション機能と連動して、目的地に近づいたときに、表示部材103が図10に示す操作位置に自動的に移動してもよい。
次に、本発明の実施の形態の車載用表示装置200について説明する。
図11(A)は車載用表示装置200の収納状態を示す部分斜視図、図11(B)は車載用表示装置200において、表示部材が第1の目視位置に設定された状態を示す部分斜視図、図12(A)は表示部材が第2の目視位置に設定された状態を示す部分斜視図、図12(B)は表示部材が操作位置に設定された状態を示す部分斜視図である。図13は、実施の形態の車載用表示装置200を示す正面透視図で、図14は、図13の車載用表示装置の上面図で、(A)は下側パネルが支持レバーによって保持されている状態を示す図、(B)は下側パネルの支持レバーによる保持が解除されたときの図である。図15は本実施の形態における駆動連結体を示す斜視図、図16、図18及び図19は、車載用表示装置200の動作別の側面図、図17は要部拡大図である。なお、図16ないし図18は透視図である。また、図17及び図18では、伝達歯車204ないし207を省略している。
図13及び図16に示すように、本実施の形態の車載用表示装置200では、最も運転者側(X1側)に前面パネル201が設けられている。図13及び図16に示すように、前面パネル201は、その中央から上側が上側パネル201A、下側が下側パネル201Bとなっており、上側パネル201Aと下側パネル201Bは、互いに独立して動くことができるようになっている。
図11(A)に示すように、収納状態では、上側パネル201AのX1側の表面と下側パネル201Bの表面とが連続しており、これら表面は、インストルメントパネル14の表面とほぼ同一面にある。そして、表示部材202は、上側パネル201Aと下側パネル201Bとが連続した前面パネル201の背後に収納されている。
図16に示すように、上側パネル201Aは、その基部の回動中心201A1を中心として、(a)−(b)方向に回動自在に設けられている。上側パネル201AのY1側の基部には上側駆動歯車203が設けられ、上側駆動歯車203の回転中心は回動中心201A1と一致している。
図13及び図16に示すように、下側パネル201BのY1側の側方には、4つの伝達歯車204,205,206,207が、上下方向にそれぞれ噛み合いながら、回転可能に設けられている。最も上側に設けられた伝達歯車204は、上側パネル201Aに設けられた上側駆動歯車203と噛み合っている。また、図14と図17に示すように、最も下側に設けられた伝達歯車207よりもY1側には、伝達歯車207の回転中心となる軸209と同軸上に、下側駆動歯車208が設けられている。軸209の外周は、伝達歯車207に対応する部分までは円筒形状であるが、図17に示すように、下側駆動歯車208に対応するY1側端部209aは、その外形が略ロの字形状の長方形となっており、下側駆動歯車208は、駆動力が伝達されていない状態では、Y1側端部209aによって動かないようにロックされている。また、図14(A)及び(B)に示すように、下側パネル201BのY1側の側方の後方部分には、保持凹部201B1が形成されている。
図16に示すように、車載用表示装置200の内部には第3の駆動機構K3が設けられており、第3の駆動機構K3は、第3の駆動モータM3,伝達歯車群H3、そして駆動連結体210とを有している。
図15に示すように、駆動連結体210は、補助ギア211と上側駆動ギア212と下側駆動ギア213が一体となって構成されている。補助ギア211,上側駆動ギア212及び下側駆動ギア213は、共通の回転軸210aを中心として回転可能となっている。
図14及び図15に示すように、補助ギア211は駆動連結体210の最も内側に設けられ、補助ギア211の外周にはカム溝211aが形成されている。カム溝211aは、内側溝211a1と進路変更溝211a2と外側溝211a3を有している。
図13及び図16に示すように、補助ギア211の上方には支持レバー214が設けられている。支持レバー214は、その先部が支持部214aとなっており、基部の回転軸214bを中心として(c)―(d)方向に回動可能になっている。支持部214aと回転軸214bとの間には受け部214cが設けられており、
受け部214cには、カム溝211a方向に突出し、カム溝211a内に挿入される凸部214dが設けられている。
図15に示すように、上側駆動ギア212は、補助ギア211の半径とほぼ同じ半径で形成されており、その外周の全周が歯部212aとなっている。そして、図16に示すように、上側駆動ギア212は、歯部212aを介して伝達歯車207と噛み合っている。また、図13及び図16に示すように、上側駆動ギア212は、歯部212aを介して伝達歯車群H3と噛み合っている。
図15に示すように、下側駆動ギア213は、補助ギア211及び上側駆動ギア212の半径よりも大きな半径で形成されており、その外周の一部に部分歯部213aが形成されている。そして、図14及び図17に示すように、下側駆動ギア213は下側駆動歯車208と対向している。
第3の駆動モータM3が駆動されると、その駆動力は、伝達歯車群H3を介して上側駆動ギア212に伝達され、上側駆動ギア212が回転駆動される。上側駆動ギア212が回転駆動されると、伝達歯車207,206,205,204を介して上側駆動歯車203が回転され、この回転により、上側パネル201Aが、回動中心201A1を中心として(a)−(b)方向に回動する。
また、上側駆動ギア212が回転駆動されると、上側駆動ギア212とともに回転軸210aを中心として補助ギア211が回転し、支持レバー214の凸部214dが、補助ギア211のカム溝211a内を摺動する。また、上側駆動ギア212が回転駆動されると、回転軸210aを中心として上側駆動ギア212とともに下側駆動ギア213も回転する。
図16に示す表示部材202はタッチパネル式で、X1側の表示画面202aに指等で触れることによって操作可能な液晶表示パネルである。
図16に示すように、車載用表示装置200の内部には第4の駆動機構K4が設けられている。第4の駆動機構K4は、第4の駆動モータM4及び伝達歯車群H4からなっている。
表示部材202には、表示部材202をX1−X2方向に移動させる、歯車やカム溝などからなる進退機構(図示せず)が設けられており、第4の駆動モータM4の駆動力が伝達歯車群H4を介して前記進退機構に伝達され、この駆動力によって表示部材202がX1−X2方向に移動可能となっている。
表示部材202又はインストルメントパネル14には、参考例と同様に、手などの物体が、表示部材202に近づいたことを検知する検知センサ(図示せず)が設けられている。検知センサからの検出信号は、第3の駆動モータM3や第4の駆動モータM4の駆動の制御を行う制御部(図示せず)に伝達される。制御部は、この検出信号に基づいて、第3の駆動モータM3や第4の駆動モータM4の駆動の制御を行う。
本実施の形態では、第4の駆動機構K4及び前記進退機構が、表示部材202を移動させる移動機構として機能する。
次に、本実施の形態の車載用表示装置200の動作を説明する。
(収納状態から目視位置への動作)
車両が停車しており、イグニッションスイッチがOFFの状態では、表示部材202は、図11および図16に示す収納状態となっている。図16に示す収納状態では、表示部材202の前方(X1側)は、前面パネル201によって塞がれている。この状態のときには、表示部材202は、前面パネル201によって、外部からは見えない状態になっており、表示部材202の盗難が防止されている。
図16に示す収納状態では、前面パネル201の上側パネル201Aは最も(b)方向に回動し、下側パネル201Bは最も(f)方向に回動している。このとき、支持レバー214の凸部214dは、補助ギア211に形成されたカム溝211aの内側溝211a1の端部に位置しており、支持レバー214は、図14(A)で示すように、最も(c)方向に回動している。このとき、支持レバー214の支持部214aが、下側パネル201Bの保持凹部201B1に当接し、下側パネル201Bが支持部214aによって保持され、回動しないようになっている。また、図17に示すように、下側駆動歯車208は、下側駆動ギア213の、部分歯部213aが設けられていない平滑部213bと当接しており、この状態で、下側駆動ギア213が回転されても、下側駆動歯車208は、軸209のY1側端部209aによって回転しないようになっている。
図16に示す収納状態で、車両のエンジンを始動させると、第3の駆動モータM3が駆動され、その駆動力が伝達歯車群H3を介して上側駆動ギア212に伝達されて、上側駆動ギア212が回転駆動される。上側駆動ギア212が回転駆動されると、伝達歯車207,206,205,204を介して、上側駆動歯車203が、図16における時計方向に回転され、この回転により、上側パネル201Aが、回動中心201A1を中心として(a)方向に回動する。このとき、上側駆動ギア212とともに下側駆動ギア213も回転するが、上側パネル201Aが図18の(i)に示す位置まで回動するまでは、下側駆動歯車208は、下側駆動ギア213の平滑部213bと当接している。よって、下側駆動歯車208は、下側駆動ギア213の回転によっては回転駆動されない。また、上側パネル201Aが図18の(i)に示す位置まで回動するまでは、支持レバー214の凸部214dは、補助ギア211のカム溝211aの内側溝211a1内を摺動する。このため、図14(A)に示すように、下側パネル201Bは、支持レバー214の支持部214aによって保持されている。よって、第3の駆動モータM3の駆動により、上側駆動歯車203のみが図16における時計方向に回転され、上側パネル201Aのみが(a)方向に回動し、下側パネル201Bは図16に示す位置にあるままである。
そして、上側パネル201Aが図18の(i)に示す位置に至ると、第3の駆動モータM3の駆動が停止される。このとき、図11(B)にも示すように、表示部材202は、その表示画面202aのうちの一部分である領域T1のみが運転者から視認可能な第1の目視位置となる。このとき、領域T1には、サイドブレーキの状態や車載用オーディオ装置の作動状態など、領域T1の広さで十分な情報だけが表示される。そして、上側パネル201Aを図11(B)および図18の(i)に示す第1の目視位置にしたまま車両を動かし、走行することができる。
第1の目視位置では、表示画面202aの表示範囲が領域T1に限定されているため、表示内容を即座に且つ容易に把握できる。また、表示画面202aは、インストルメントパネル14内のX2側へ奥まった位置にあり、運転者の目から離れた位置にある。よって、運転者が走行中に前方を目視しているときに、表示画面202aに表示された内容を見るために、目線を表示画面202aに移す際に、目線を傾かせるのに必要な角度が小さくてよく、運転中の安全性が損なわれることがない。
なお、表示画面202aに表示させる表示内容によって、上側パネル201Aの(a)方向への回動量を制御部で制御し、上側パネル201Aを図18の(i)に示す位置よりも(b)方向の位置とし、表示画面202aの表示範囲を領域T1よりも狭くしてもよい。
また、エンジンを停止させる前の走行中において、表示画面202aの全面を利用して、ナビゲーション機能を利用していた場合には、その利用履歴が制御部に記憶されている。この場合に、イグニッションスイッチをONにすると、前記履歴に基づいて、後述する動作により上側パネル201A及び下側パネル201Bが回動させられて、表示部材202が図19において(i)で示す位置となってもよい。図19の(i)に示す位置では、表示画面202aの全面が運転者から視認できる。表示部材202が図19の(i)となったときが、表示部材202の「第2の目視位置」である。
図18の(i)で示す状態では、支持レバー214の凸部214dは、補助ギア211に形成されたカム溝211aの内側溝211a1と進路変更溝211a2との境界位置である第1の境界部211b1に位置している。また、下側駆動歯車208は、下側駆動ギア213の平滑部213bと当接している。
(目視位置から操作位置への動作)
表示部材202が図18の(i)で示す第1の目視位置のときに、運転者が、表示画面202aに手などを近づけると、前記検知センサがこの手を検知し、検知センサからの検出信号に基づいて、第3の駆動モータM3が再度駆動される。
第3の駆動モータM3が再度駆動されると、第3の駆動モータM3の駆動力が伝達歯車群H3を介して上側駆動ギア212に伝達され、上側駆動ギア212が回転駆動される。すると、上側駆動ギア212の回転駆動により、上側パネル201Aは、図18の(i)に示す位置からさらに(a)方向に回動する。そして、上側駆動ギア212とともに補助ギア211が回転し、図14(B)に示すように、支持レバー214の凸部214dが、補助ギア211に形成されたカム溝211aの進路変更溝211a2内を摺動する。そして、凸部214dは、カム溝211aの外側溝211a3と進路変更溝211a2との境界位置である第2の境界部211b2に至る。この間においては、上側駆動ギア212とともに下側駆動ギア213も回転し、凸部214dが第2の境界部211b2に至ると、下側駆動ギア213の部分歯部213aが下側駆動歯車208と噛み合う。
その後、さらに第3の駆動モータM3が回転駆動されると、補助ギア211が回転し、支持レバー214の凸部214dが、カム溝211aの外側溝211a3内に進入する。すると、支持レバー214が回動軸214bを中心として(d)方向に回動し、支持レバー214の支持部214aによる下側パネル201Bの保持が解除される。また、下側駆動ギア213の回転により、その部分歯部213aを介して下側駆動歯車208が回転駆動される。よって、図18の(ii)に示すように、上側駆動ギア212の回転によって上側パネル201Aが(a)方向に回動され、同時に、下側駆動ギア213の回転によって下側パネル201Bが(e)方向に回動される。この間、凸部214dは、カム溝211aの外側溝211a3内を摺動し、支持部214aによる下側パネル201Bの保持は解除されたままである。そして、上側パネル201A及び下側パネル201Bは、図19に示す位置に至る。図19の(i)に示す第2の目視位置では、表示画面202aは、その全面が運転者から視認できるようになる。
参考例と同様に、図19の(i)の第2の目視位置に至ったときに、画面の表示内容が、それまでの操作情報の表示などから、画面の全域を使用したカーナビゲーション機能に基づく地図表示などに自動的に切換えられてもよい。
図19において(i)で示すように、第2の目視姿勢の表示部材202では、表示画面202aが運転者の目から遠いため、運転者が運転中に前方を見る視線を少し傾かせるだけで第2の目視位置の表示画面を見ることができる。
図19の(i)で示すように、表示部材202が第2の目視位置にあるときに、手を表示部材202に近づけて、検知センサが手を検知すると、第4の駆動モータM4が始動する。その駆動力は、伝達歯車群H4を介して表示部材202の進退機構に伝達され、表示部材202はX1方向へ前進させられる。そして、表示部材202は、図19の(ii)に示す操作位置に至る。このとき、表示部材202は最も運転者に近づいた位置となる。よって、運転者は、手などで表示画面202aに触れて、車載用表示装置200を容易に操作することができる。
なお、操作位置にある表示部材202を操作できるのは、自動車が停車などしいているときのみである。また、参考例と同様に、速度が低いとき、サイドブレーキを掛けているとき、またはシフトレバーをパーキングやニュートラルに設定しているときで、且つ検知センサーで手を検知したときにのみ、表示部材202が、図19の(i)に示す第2の目視位置から図19の(ii)で示す操作位置に自動的に移動するようにしてもよい。
また、上記においては、上側パネル201Aが図19の(i)に示す第2の目視位置にあるときに、手などを表示画面202aに近づけることにより、表示部材202を図19の(ii)に示す操作位置に移動させた。しかし、上側パネル201Aが、図18の(i)に示す第1の目視位置よりも(b)方向にあるとき、あるいは、上側パネル201A及び下側パネル201Bが図18の(i)に示す第1の目視位置にあるときに、手などを表示画面202aに近づけることにより、表示部材202を図19の(ii)に示す操作位置に移動させてもよい。
さらに、手などが表示画面202aに近づいたことを検知することによって、表示部材202を図19の(ii)に示す操作位置に移動させるのではなく、自動車が停車したときなどに、表示部材202が、図19(i)に示す第2の目視位置から図19(ii)に示す操作位置に自動的に移行してもよい。
例えば、参考例と同様に、サイドブレーキを入れることにより、又は、シフトレバーをパーキングやニュートラルに入れることにより、表示部材202を、図18または図19の(i)に示す位置から図19の(ii)に示す操作位置に移動させてもよい。
なお、上記以外にも、例えば、車速が20km/h以上である場合に、表示部材202は、図18又は図19の(i)の位置にあり、車速が0又は低速(20km/hまで)になった場合に、上記と同様の動作により、表示部材202を図19の(ii)に示す操作位置に移動させてもよい。あるいは、ナビゲーション機能と連動して、目的地に近づいたときに、上記と同様の動作により、表示部材202を図19の(ii)に示す操作位置に移動させてもよい。
参考例の車載用表示装置が、車両のインストルメントパネルに設けられている状態を示す概観斜視図、 (A)(B)は参考例の車載用表示装置を動作別に示す部分斜視図、 (A)(B)は参考例の車載用表示装置を動作別に示す部分斜視図、 参考例の車載用表示装置を示す図で、(A)は一部を破断させた正面透視図、(B)は上面図である。 参考例の車載用表示装置の動作別の図、 参考例の車載用表示装置の動作別の図、 参考例の車載用表示装置の動作別の図、 参考例の車載用表示装置の動作別の図、 要部拡大図で、(A)は前面パネルが表示部材を覆っている状態を示す図、(B)は、前面パネルが(A)の状態から回動した状態を示す図、 参考例の車載用表示装置の動作別の図、 (A)(B)は、本発明の実施の形態の車載用表示装置を動作別に示す部分斜視図、 (A)(B)は実施の形態の車載用表示装置を動作別に示す部分斜視図、 本発明の実施の形態の車載用表示装置を示す正面透視図、 車載用表示装置の上面図で、(A)は下側パネルが支持レバーによって保持されている状態を示す図、(B)は下側パネルの支持レバーによる保持が解除されたときの図 本実施の形態における駆動連結体を示す斜視図、 実施の形態の車載用表示装置の動作別の図、 要部拡大図、 実施の形態の車載用表示装置の動作別の図、 実施の形態の車載用表示装置の動作別の図、
符号の説明
14 インストルメントパネル
100,200 車載用表示装置
103,202 表示部材
105A,105B 摺動溝
106A 切り替え部材
201 前面パネル
201A 上側パネル
201B 下側パネル
210 駆動連結体
211 補助ギア
211a カム溝
212 上側駆動ギア
212a 歯部
213 下側駆動ギア
213a 部分歯部
214 支持レバー

Claims (3)

  1. 表示画面を有する表示部材と、前記表示部材に設けられて手で操作可能な入力手段と、後退位置にある操作部材を操作者に接近する方向へ移動させて前記入力手段を手で操作可能な操作位置へ至らせる移動機構と、
    前記後退位置にある前記表示部材の表示画面の前方を覆う前面パネルを、前記表示画面と重ならない開放位置に退避させて前記表示画面を目視可能状態とする駆動機構と、
    前記表示部材に手が近づいたことを検知する検知部材が設けられ、
    車両が走行していないときで、且つ前記検知部材で手が検知されたときに、前記移動機構によって、目視可能状態の前記表示部材が前記操作位置へ移動させられることを特徴とする車載用表示装置。
  2. 前記表示部材が前記目視可能状態にあるときに、前記前面パネルは、前記表示画面の一部にのみ重なる半開放位置へ移動することが可能である請求項記載の車載用表示装置。
  3. 前記表示部材が前記目視可能状態にあるとき、前記操作手段に手が触れても操作入力を行うことができない請求項1または2記載の車載用表示装置。
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