JP5084275B2 - 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置 - Google Patents

廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5084275B2
JP5084275B2 JP2007003109A JP2007003109A JP5084275B2 JP 5084275 B2 JP5084275 B2 JP 5084275B2 JP 2007003109 A JP2007003109 A JP 2007003109A JP 2007003109 A JP2007003109 A JP 2007003109A JP 5084275 B2 JP5084275 B2 JP 5084275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbide
waste
molded body
plastic
solid fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007003109A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008169289A (ja
Inventor
幹夫 茂木
勝四郎 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2007003109A priority Critical patent/JP5084275B2/ja
Publication of JP2008169289A publication Critical patent/JP2008169289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5084275B2 publication Critical patent/JP5084275B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Description

本発明は、都市ごみ等の廃棄物の熱分解処理により生じる炭化物とプラスチックを主原料として固形燃料化する、廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置に関するものである。
近年、可燃性の廃棄物を処理する方法のうち、廃棄物を焼却炉で燃焼するようにした燃焼方式に代るものとして、廃棄物を加工することにより資源として再生させて利用することが提案されており、かかる廃棄物の資源化の一つとしては、上記廃棄物中の可燃成分を燃料(熱源)として再利用する、所謂、サーマルリサイクルを図るものがある。
この種の廃棄物中の可燃成分を燃料として再利用するために提案されている手法の一つとしては、都市ごみ等の廃棄物(一般廃棄物)を原料として破砕、選別、圧縮成型等の工程を経てごみ固形化燃料(Refuse Derived Fuel:以下、RDFという)を製造し、該R
DFを必要に応じて貯留、搬送して、発電用やその他各種の燃焼炉(焼却炉)にて燃料として利用するものがある。しかし、上記RDFは、原料としているものが一般廃棄物であることから、組成のばらつきが大きく、そのため、燃焼時の発熱量が不安定になるおそれがあって、品質を安定化させることが難しいと云われていた。又、原料とする一般廃棄物に厨芥類等が含まれているときには腐敗の問題が懸念されるため、石灰等を別途添加してpHを調整する必要があった。更に、原料に塩化ビニル等の塩素含有プラスチックが含まれている場合は燃焼時に塩化水素ガスやダイオキシン類が発生する虞があるため、その対策が必要とされること等の問題が懸念されていた。しかも、燃焼時の発熱量が比較的低いことから、燃料としての利用価値はあまり高くないというのが実状である。
そのため、廃棄物中の可燃成分を利用してより発熱量の高い燃料化を図るための手法として、上記都市ごみ等の一般廃棄物に比して排出源がより明らかな産業廃棄物としての紙(古紙)とプラスチック(廃プラスチック)や、一般廃棄物中から選別された古紙と廃プラスチックを原料として高発熱量の固形燃料(RPF:Refuse Paper&Plastic Fuel)を製造するようにしたものが近年着目されてきている。
上記RPFは、たとえば、再生困難な古紙と、塩化ビニル等の塩素含有プラスチックを除去した廃プラスチックとをそれぞれ破砕した後、混合し、該古紙破砕片と廃プラスチック破砕片の混合物を、所要形状に圧縮成型させることによって製造するようにしてある。
これにより、上記RPFは、古紙と廃プラスチックという品質の比較的安定した原料を使用することに起因して、燃料としての品質の安定化を図ることができると共に腐敗の虞を解消でき、又、プラスチックを含んでいるため化石燃料の代替燃料として使用可能な程度まで熱量を高めることができて、燃料としての利用価値を高めることができるものとなる。更には、古紙と廃プラスチックとの混合割合を変化させることによって発熱量を調整することも可能とされている。
更に、上記RPFと同様の古紙と廃プラスチックに加えて、より広範な可燃性の廃棄物を原料として固形燃料化を図る手法として、以下のような手法も提案されてきている。すなわち、図2及び図3に示す如く、主に家庭から排出されるごみに代表されるような可燃ごみ(廃棄物)aを、先ず、炭化工程ST1にて、図示しない炭化装置(熱分解炉)に装入して、蒸し焼きにすることにより炭化させてごみ炭(炭化物)bとする。次に、混合工程ST2にて、上記ごみ炭bと廃プラスチックcと古紙dとを所定の重量比で混合した後、該混合物を、破砕工程ST3にて所要の大きさに破砕する。次いで、得られる破砕物を、圧縮工程ST4にて、圧縮に伴って発生する摩擦熱等により含まれている廃プラスチックcが軟化するまで圧縮すると共に、該圧縮された圧縮物を、整粒工程ST5にて所要形状に整粒(成型)して固形燃料化するものである。
具体的には、上記圧縮工程ST4及び整粒工程ST5は、図3に示す如き一つの圧縮・整粒装置eにて行うようにしてある。すなわち、図3に示す圧縮・整粒装置eは、ケーシングf内に、周壁面に多数のダイ孔hを有してなる回転ドラム状のダイ(リングダイ)gと、上記ダイgに内接して該ダイgを支えると共に回転させるローラi,jと、上記ダイgの外周面に沿って配置したカッタkと、上記ダイgの内側へ上記破砕工程ST3にて破砕処理された破砕物lを投入する投入ダクトmとからなる構成としてある。これにより、上記投入ダクトmを通してダイgの内側に投入された破砕物lが、ローラi,jで強く押されることによりダイ孔hへ押し込まれて、この際生じる摩擦熱による発熱により上記破砕物l中に含まれている廃プラスチックcの破砕片を軟化させて、ごみ炭bや古紙dの破砕片と融合させて一体化させるようにすると同時に、このダイ孔hへの押し込みに伴って、既にダイ孔hに入っていた破砕物lが、該ダイ孔hよりダイgの外周側へはみ出すように押し出されるようにし、このはみ出た部分の破砕物lがカッタkにより切断されることによって、一定の径で且つ一定の長さ寸法に製粒された固形燃料(廃棄物の炭化物と紙・プラスチックの混合燃料:C−RPF)nが製造されるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
なお、都市ごみ等の廃棄物を熱分解処理した後のチャー(炭化物)から固形燃料(RDF)を製造するための手法の1つとして、熱分解炉へ給じん機より廃棄物を供給し、該廃棄物を熱分解炉内にて不活性雰囲気下で外熱により間接的に加熱、乾燥させて熱分解させ、しかる後、上記熱分解炉の出口部となる分離室より熱分解残渣としてのチャーを取り出し、その後、大型不燃物と金属類とを取り除いた後のチャーに対し、水分を10〜30%添加して混練した後、圧縮成型することにより所要形状の圧縮成型品を造り、次に、該圧縮成型品を強制通風冷却させて硬化させて固形燃料(RDF)を得るようにする手法が従来提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
ところで、廃棄物の炭化処理を行う廃棄物炭化処理施設と、C−RPF製造施設は、必ずしも同一場所に設置されないことがある。すなわち、たとえば、廃棄物炭化処理施設ごとに小規模のC−RPF製造施設を個別に付設するのではなく、処理の広域化を図るために、或る地域に存在する複数の廃棄物炭化処理施設で製造される炭化物を、1つのC−RPF製造施設に集めてC−RPFの製造を大規模に行うことが考えられ、このような場合には、炭化処理施設で製造した廃棄物の炭化物を、C−RPF製造施設まで搬送する必要が生じる。
特開2001−240882号公報 特開2001−271080号公報
ところが、廃棄物炭化処理施設で製造する廃棄物の炭化物は、粉状やフレーク状であって、見かけ上の比重が小さく、非常にかさばるため、そのままでは効率よく搬送することが難しく、更に、炭化処理施設からの搬出作業や、C−RPF製造施設への搬入作業の際に、炭化物の粉が飛散し易くて、周辺環境が悪化する虞が懸念されるというのが実状である。
そこで、上記特許文献2に記載されているような廃棄物の炭化物を単独で固形化する手法が従来提案されていることに鑑みて、上記炭化処理施設で製造される炭化物を一旦固形化し、該固形化された状態の炭化物を、C−RPF製造施設まで搬送して、C−RPF製造用の原料として用いることが考えられる。
しかし、従来提案されているC−RPFの製造手法は、廃棄物の熱分解炉より取り出されたままの粉状やフレーク状の炭化物を前提として開発されているため、固形化された炭化物をそのまま原料として用いることができない。そのために、上記固形化された炭化物を、従来提案されているC−RPFの製造方法で原料として使用するためには、壊砕することが要求される。したがって、廃棄物炭化処理施設で廃棄物の炭化物を一旦固形化し、該固形化された炭化物をC−RPF製造施設で壊砕するという工程が必要となるため手間や時間、コストが嵩んでしまう。
そこで、本発明は、特許文献1に記載されているものを更に押し進めて、廃棄物炭化処理施設で製造した廃棄物の炭化物を、廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造施設へ搬送する必要が生じるような場合であって、廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料を効率よく製造することができる廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、廃棄物炭化処理施設にて廃棄物を熱分解した後、該熱分解により得られる炭化物を所要粒径に成型して炭化物成型体にする工程と、上記炭化物成型体を固形燃料製造施設へ搬送する工程と、該固形燃料製造施設にて、上記炭化物成型体を、粒径を有したままの状態で廃プラスチック破砕物と混合して、該粒径を有したままの状態の炭化物成型体を含んでいる原料混合物にする工程と、該原料混合物を、上記炭化物成型体の粒径よりも大きな口径を有するダイスを備える押出成形機にて、上記炭化物成型体を破壊することなく押出成型して廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料を製造するようにする廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法、及び、廃棄物炭化処理施設に、廃棄物を熱分解して炭化物を得るための熱分解炉と、該熱分解炉で得られる炭化物を成型して所要粒径の炭化物成型体とするための成型装置とを備え、且つ固形燃料製造施設に、上記廃棄物炭化処理施設より搬送される炭化物成型体の受入部を備えると共に、該受入部の下流側に、上記炭化物成型体と廃プラスチック供給部より供給されて破砕された廃プラスチック破砕物とを、上記炭化物成型体の粒径を有したままの状態で混合して、該粒径を有したままの状態の炭化物成型体を含んでいる原料混合物とするための混合機と、該混合機より得られる原料混合物を、該原料混合物中に含まれる上記炭化物成型体の粒径よりも大きな口径のダイスを通して、上記炭化物成型体を破壊することなく押出成型するための押出成型機とを備えてなる構成を有する廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造装置とする。
又、上記構成における炭化物成型体を廃プラスチックと混合する混合機に、水を添加できるようにした構成とする。
本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)廃棄物炭化処理施設にて廃棄物を熱分解した後、該熱分解により得られる炭化物を所要粒径に成型して炭化物成型体にする工程と、上記炭化物成型体を固形燃料製造施設へ搬送する工程と、該固形燃料製造施設にて、上記炭化物成型体を、粒径を有したままの状態で廃プラスチック破砕物と混合して、該粒径を有したままの状態の炭化物成型体を含んでいる原料混合物にする工程と、該原料混合物を、上記炭化物成型体の粒径よりも大きな口径を有するダイスを備える押出成形機にて、上記炭化物成型体を破壊することなく押出成型して廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料を製造するようにする廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置としてあるので、廃棄物炭化処理施設にて得られる廃棄物の炭化物を、固形燃料製造施設へ搬送するときには、予め所要粒径に固めてある炭化物成型体の状態で搬送作業を実施できるため、搬送効率を高めることができると共に、取り扱いを容易なものとすることができ、更には、搬送過程で粉状の炭化物が飛散して作業環境が悪化する虞を未然に防止できる。又、固形燃料製造施設では、搬入される上記炭化物成型体を、壊砕することなく、粒径を保持させたまま、製品としての廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料へ包含させることができ、これにより、上記廃棄物炭化処理施設における炭化物成型体の成形作業の労力、時間、コストを無駄にすることなく有効活用して廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料を製造することが可能になる。
(2)炭化物成型体を廃プラスチックと混合する混合機に、水を添加できるようにした構成とすることにより、上記混合機で廃プラスチックと炭化物成型体を撹拌混合する際に、該炭化物成型体に由来する粉状の炭化物が飛散する虞を確実に防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置の実施の一形態を示すもので、先ず、廃棄物炭化処理施設Aにて、都市ごみの如き廃棄物1を熱分解炉(炭化炉)2で熱分解させて熱分解残渣としての炭化物3を生成し、該炭化物3を、成型装置4で粒径が10mm以下、たとえば、5mm程度となるように所要形状に成型(固形化)して成型体5を製造し、該炭化物成型体5を、図示しない所要の搬送手段により廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料製造施設(以下、単に固形燃料製造施設と云う)Bへ搬送する。
次いで、上記固形燃料製造施設Bにて、上記炭化物成型体5と、塩化ビニル等の塩素含有プラスチックを予め除去してある廃プラスチック6を破砕したものとを混合機7に投入して、均等に撹拌混合して原料混合8とし、しかる後、該原料混合物8を、押出成型した後、養生保管して、廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料(C−RPF)9を製造するようにする。
詳述すると、上記廃棄物炭化処理施設Aには、廃棄物1を熱分解する熱分解炉2より炭化物3を取り出すための炭化物取出ライン10の下流側に、炭化物3を成型するための成型装置4を設ける。なお、上記成型装置4は、水又は所要のバインダーを用いて上記炭化物3を固めて一定の強度、たとえば、後工程で廃プラスチック6と一緒に混合機7で撹拌混合する際や、上記廃プラスチック6との混合物である原料混合物8を押出成型する際にも、ある程度形状を保持できるような強度を備えた炭化物成型体5を成型できれば、任意の形式の成型装置4を用いてよい。
又、上記成型装置4で成型する炭化物成型体5は、粒径が10mm以下、たとえば、5mm程度となるようにしておく。ここで、炭化物成形体5の粒径を10mm以下としたのは、最終的に所要形状の廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料9を製造するための押出成型工程で用いる後述する押出成形機16のダイス17に、該炭化物成型体5を破壊させずに通過させることができるようにするためである。したがって、上記押出成型機16のダイス17がより大口径の場合には、炭化物成形体5の粒径をより大きく設定してもよい。更に、上記成型装置4で成型する炭化物成型体5は、外部からの局所的な力を受け難くして形状を保持し易くするという観点や、製造された炭化物成形体5を廃棄物炭化処理施設Aから固形燃料製造施設Bへ搬送する際の取り扱いのし易さ等の観点からすると、形状を球形とすることが好ましいが、円筒形や、不定形であっても特に問題は生じない。
上記成型装置4には、図示しない粒度選別部を装備して、成型された炭化物成型体5を該粒度選別部にて篩を通すことで、大きすぎる粒径のものや、粉状物は除去し、粒度がほぼ一定の炭化物成形体5のみを外部へ取り出すことができるようにしておく。上記粒度選別部にて除去された大きすぎる粒径のものは破砕し、粉状物は再び成型のための原料として利用するようにすればよい。
上記固形燃料製造施設Bは、上記炭化物成形体5を受け入れるためのホッパ等の炭化物成形体5用の受入部11を備える。該受入部11の下流側には、必要に応じて選別機12を設けて、上記受入部11より供給される炭化物成型体5を、該選別機12の下流側に設けられる混合機7へ供給する前に、再度10mm以下、たとえば、5mm程度となるように粒度調整を行うようにしてもよい。
更に、上記固形燃料製造施設Bには、塩素含有プラスチックを予め除去してある廃プラスチック6を供給できるようにしてある廃プラスチック供給部13を備え、該廃プラスチック供給部13の下流側に、破砕機14を設けて、上記廃プラスチック供給部13より供給される廃プラスチック6を、上記破砕機14にて粒径10〜100mmとなるように破砕して廃プラスチック破砕物6aを生成できるようにしてある。
上記破砕機14と、上記選別機12の下流側(該選別機12を設けない場合には、上記受入部11の下流側)に、混合機7を設ける。これにより、上記選別機12を経るか又は直接上記受入部11より供給される炭化物成型体5と、上記廃プラスチック供給部13より破砕機14を経て供給される廃プラスチック破砕物6aとを、所定の割合で上記混合機7へ投入して、上記炭化物成型体5を、所要の粒径を有したまま、上記廃プラスチック破砕物6aと撹拌混合して、上記各材料の粒子がほぼ均等に分散された原料混合物8を生成させることができるようにしてある。
上記において、上記混合機7へ供給する廃プラスチック破砕物6aと、炭化物成型体5の供給割合は、上記廃プラスチック破砕物6aの発熱量が約33.6MJ/kg、上記炭化物成型体5の発熱量が約16.8MJ/kgであることに鑑みて、最終的に製造する固形燃料9に所望する発熱量が得られるように適宜調整すればよい。すなわち、たとえば、約25.2MJ/kgの石炭相当の発熱量を有する固形燃料9を製造する場合は、上記廃プラスチック破砕物6aと、炭化物成型体5の供給割合を、1:1となるようにすればよい。
更に、上記混合機7にて廃プラスチック破砕物6aと炭化物成型体5を撹拌混合する際に、該炭化物成型体5に由来する粉状の炭化物が飛散する虞を確実に防止できるようにするために、図1に二点鎖線で示す如く、上記混合機7に、生成させる原料混合物8に比して数%程度となるように水15を添加できるようにしてもよい。なお、この水は、後工程で原料混合物8の押出成型を行うときに作用する熱によって蒸発されるか、成型された廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料9の養生、保管中に自然に蒸発するため、該固形燃料の発熱量に影響を及ぼすことはない。
上記混合機7の下流側位置には、多孔盤状のダイス17から原料混合物8を圧縮して押出成型するための押出成型機16を設ける。更に、上記押出成型機16は、上記ダイス17の口径が、上記炭化物成型体5の粒径よりも大となる寸法であって、所要形状の廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料9を製造するための許容範囲内でできるだけ大きな口径、たとえば、40mmの口径となるようにしてある。更に、図示してはいないが、上記ダイス17にヒータを装着して、該ダイス17の温度を、上記原料混合物8中に含まれている廃プラスチック破砕物6aの軟化温度まで確実に昇温できるようにしてもよい。これにより、上記混合機7より供給される原料混合物8を、上記ダイス17を通して押出成型する際に、該原料混合物8中に含まれている炭化物成型体5を破壊させることなく通過させると共に、原料混合物8中の廃プラスチック破砕物6aを確実に軟化させることができるため、該軟化した廃プラスチック破砕物6aにより外皮表面が形成されると共に、その内部に炭化物成型体5がそのままの粒径で包含されてなる押出成型体9aを得ることができるようにしてある。
上記押出成型機16の下流側には、養生保管ゾーン18を設けて、上記押出成型機16において上記原料混合物8の押出成型時に作用させた熱によって高温となっている上記押出成型品9aを、冷却、自然乾燥及び硬化させて、製品としての廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料9得ることができるようにしてある。
以上の構成としてある本発明の廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造装置を用いて廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料9を製造する場合は、先ず、廃棄物炭化処理施設Aでは、廃棄物1を熱分解炉2で熱分解処理して炭化物3を回収し、該炭化物3を成型装置4へ供給して、所要粒径に成型してなる炭化物成型体5が製造されるようにする。
次に、上記炭化物成型体5を、図示しない所要の搬送手段により固形燃料製造施設Bへ搬送して、受入部11へ投入するようにする。上記受入部11に受け入れた上記炭化物成型体5は、必要に応じて選別機12にて粒径選別を行った後、混合機7へ供給する。
又、該固形燃料製造施設Bでは、別途、廃プラスチック供給部13より供給される廃プラスチック6を破砕機14に供給して、所要粒径の廃プラスチック破砕物6aとさせた後、該廃プラスチック破砕物6aを、上記混合機7へ、上記炭化物成型体5との供給割合が所定の値となるようにして供給する。これにより、上記混合機7では、上記炭化物成型体5と廃プラスチック破砕物6aが共に均質に分散された原料混合物8が形成される。
その後、上記原料混合物8を押出成型機16に供給して、該原料混合物8を圧縮して押出成型する際の摩擦熱と、ヒータにより必要に応じて行う加熱によって加熱されるダイス17を通して、上記原料混合物8を押出成型して圧縮成型品9aを形成すると、得られる圧縮成型品9aは、外皮表面が軟化されて接着作用を生じた廃プラスチック破砕物6aによって覆われ、その内部に炭化物成型体5が所要の粒径のまま包含されるようになる。
しかる後、上記押出成型品9aを、養生保管ゾーン18で冷却、乾燥、硬化させるようにする。これにより、冷却、乾燥した製品、すなわち、上記押出成型品9aの形状に対応した所要形状の廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料9が製造されるようになる。
このように、本発明の廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置によれば、廃棄物炭化処理施設Aにて、廃棄物1の炭化物3を成型してなる炭化物成型体5を製造して、該炭化物成型体5を固形燃料製造施設Bへ搬送するようにしてあることから、効率のよい搬送を行うことができると共に、搬送過程で粉状の炭化物3が飛散して作業環境が悪化する虞を未然に防止できる。
又、固形燃料製造施設Bでは、搬入される上記炭化物成型体5を、壊砕することなく、粒径を保持させたまま、最終的に製造される廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料9へ包含させることができる。よって、上記廃棄物炭化処理施設Aにおける炭化物成型体5の成形作業の労力、時間、コストを無駄にすることなく有効活用して廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料9を製造することが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、押出成型機16は、混合機7より供給される原料混合物8に含まれている炭化物成型体5をそのまま通過させ得るダイスを備えると共に、上記炭化物成型体5に、破壊を生じさせるような過剰な力を与えることなく押出成型できれば、いかなる形式の押出成型機16を用いるようにしてもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置の実施の一形態を示す概要図である。 従来提案されている廃棄物の炭化物と廃プラスチックと古紙を原料とする固形燃料の製造方法を示す概要図である。 図2に示した製造方法で用いる成型機を示す概略切断側面図である。
符号の説明
A 廃棄物炭化処理施設
B 固形燃料製造施設
1 廃棄物
2 熱分解炉
3 炭化物
4 成型装置
5 炭化物成型体
6 廃プラスチック
6a 廃プラスチック破砕物
7 混合機
8 原料混合物
9 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料
11 受入部
13 廃プラスチック供給部
15 水
16 押出成型機
17 ダイス

Claims (3)

  1. 廃棄物炭化処理施設にて廃棄物を熱分解した後、該熱分解により得られる炭化物を所要粒径に成型して炭化物成型体にする工程と、上記炭化物成型体を固形燃料製造施設へ搬送する工程と、該固形燃料製造施設にて、上記炭化物成型体を、粒径を有したままの状態で廃プラスチック破砕物と混合して、該粒径を有したままの状態の炭化物成型体を含んでいる原料混合物にする工程と、該原料混合物を、上記炭化物成型体の粒径よりも大きな口径を有するダイスを備える押出成形機にて、上記炭化物成型体を破壊することなく押出成型して廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料を製造するようにすることを特徴とする廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法。
  2. 廃棄物炭化処理施設に、廃棄物を熱分解して炭化物を得るための熱分解炉と、該熱分解炉で得られる炭化物を成型して所要粒径の炭化物成型体とするための成型装置とを備え、且つ固形燃料製造施設に、上記廃棄物炭化処理施設より搬送される炭化物成型体の受入部を備えると共に、該受入部の下流側に、上記炭化物成型体と廃プラスチック供給部より供給されて破砕された廃プラスチック破砕物とを、上記炭化物成型体の粒径を有したままの状態で混合して、該粒径を有したままの状態の炭化物成型体を含んでいる原料混合物とするための混合機と、該混合機より得られる原料混合物を、該原料混合物中に含まれる上記炭化物成型体の粒径よりも大きな口径のダイスを通して、上記炭化物成型体を破壊することなく押出成型するための押出成型機とを備えてなることを特徴とする廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造装置。
  3. 炭化物成型体を廃プラスチックと混合する混合機に、水を添加できるようにした請求項2記載の廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造装置。
JP2007003109A 2007-01-11 2007-01-11 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置 Active JP5084275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003109A JP5084275B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003109A JP5084275B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008169289A JP2008169289A (ja) 2008-07-24
JP5084275B2 true JP5084275B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=39697691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003109A Active JP5084275B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5084275B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4389334B2 (ja) * 2000-03-24 2009-12-24 株式会社Ihi 廃棄物熱分解チャーからのrdf製造方法及び装置
JP4845423B2 (ja) * 2005-05-25 2011-12-28 株式会社Ihi 廃棄物の炭化物と繊維含有バイオマス・プラスチックの混合燃料の製造方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008169289A (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5777207B2 (ja) 繊維状バイオマスからの炭化物の製造方法
KR101433141B1 (ko) 하수슬러지를 이용한 고형연료화 제조방법
JP4097618B2 (ja) 固形燃料の製造方法
JP2000273460A (ja) 可燃性廃棄物の合成石炭化方法および合成石炭化装置
JP4845423B2 (ja) 廃棄物の炭化物と繊維含有バイオマス・プラスチックの混合燃料の製造方法及び装置
KR20030003159A (ko) 하수 슬러지와 폐합성수지류를 이용한 고형연료(r.d.f)제조장치와 그 제조방법
JP5084275B2 (ja) 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置
KR20030051850A (ko) 폐기 플라스틱 입상화물 제조 방법 및 그 열분해 방법
JP4338747B2 (ja) 木質ペレット燃料の製造方法及び製造システム
JP4868872B2 (ja) 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置
KR100661875B1 (ko) 폐페인트를 이용한 가연성고체연료
JP3278384B2 (ja) 廃棄物の無公害化再生処理プラント
JP5084273B2 (ja) 廃棄物の炭化物とプラスチック混合固形燃料の製造方法及び装置
JP5084274B2 (ja) 廃棄物の炭化物とプラスチック含有固形燃料の製造方法及び装置
KR200312379Y1 (ko) 하수 슬러지와 폐합성수지류를 이용한 고형연료(r.d.f)제조장치
JPH07256645A (ja) 廃プラスチック材を含む廃棄物の減容固形化装置
JP3771847B2 (ja) 廃棄プラスチックの成形方法
TWI829579B (zh) 廢棄物製成衍生燃料的方法
JP2009293032A (ja) 廃プラスチックの熱分解方法
JP6428137B2 (ja) 繊維屑のリサイクル方法
JP2004225014A (ja) 廃棄物からなる燃料およびその製造方法
JPS6356598A (ja) 廃棄物を利用した特殊燃料の製造法
RU2736209C2 (ru) Способ и установка для обработки исходного материала
JP2006056267A (ja) 廃棄プラスチックの成形方法
JPS6311309A (ja) 廃プラスチツクペレツト及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5084275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250