JP5084090B2 - 洗浄料組成物及びそれを含有する多孔質材 - Google Patents

洗浄料組成物及びそれを含有する多孔質材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多孔質材含浸保持用洗浄料組成物に関する。さらに本発明は、当該洗浄料組成物を多孔質材に含浸保持することによって洗浄料を徐々に且つ長期に亘り持続的に放出することのできる洗浄料含有多孔質材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、洗浄料に徐放性をもたせ、その効果を長期に持続させる為の方法として、種々の方法が提案されている。例えば、製剤的工夫を施すことにより洗浄料そのものに徐放性を持たせる方法や多孔質材の中に洗浄料を充填する方法などが知られている。前者の方法は、洗浄料以外に徐放性付与剤を用いるため、化学物質による人体への安全性や環境への影響が懸念される。一方、後者の具体例としては、垢すりや皮膚の角質を除去する洗浄具として、軽石の内部に空洞を設けその空洞部に洗浄剤を充填することにより該洗浄剤の液相分が徐々に滲出するように工夫された洗浄剤入り軽石が提案されている(実用新案第3038960号)。しかしこの場合、洗浄剤を内部に封入するために一旦軽石を中央付近で切断し、内部に空洞を設けてそこに洗浄剤を充填後、再び接着する方法といった煩雑な方法で作成されるものであり、製造にコストと時間がかかるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、徐放性と持続性を備えた洗浄料含有多孔質材をより簡単な方法で作成するのに適した洗浄料組成物を提供することを目的とする。より詳細には、本発明は、液体状態で多孔質材に含浸しやすく、しかも多孔質材に担持された状態での使用条件下では徐放性と持続性を発揮する洗浄料組成物を提供することを目的とする。さらに、本発明はかかる洗浄料を含有することによって、洗浄料の効果が長期に亘って持続する多孔質材(洗浄料含有多孔質材)を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねたところ、洗浄成分としてアニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含有し、特定の物理的性状を有する洗浄料組成物が、多孔質材への含浸性に優れ、かつ洗浄料組成物が多孔質材に含浸固化した後の使用において、多孔質材から洗浄料組成物が適度に溶出して長期に亘って洗浄作用が持続することを見いだした。本発明はかかる知見に基づいて開発されたたものであり、具体的には下記の態様を包含するものである。
項1.洗浄成分として、アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含有し、80℃条件下での粘度が90mPa・s以下であって、常温で固体状で略80℃で液状を呈することを特徴とする、多孔質材含浸保持用洗浄料組成物。
項2.多孔質材が、開孔を有し、見掛気孔率が5〜80%であるものである項1に記載の多孔質材含浸保持用洗浄料組成物。
項3.多孔質材が、硬質体である項2に記載の多孔質材含浸保持用洗浄料組成物。
項4.項1に記載の多孔質材含浸保持用洗浄料組成物を含有する多孔質材。
項5.開孔を有し、見掛気孔率が5〜80%であることを特徴とする項4に記載の多孔質材。
項6.圧縮強さが10kg以上である項4または5に記載の多孔質材。
項7.洗浄具、トイレ洗浄材、ポット洗浄材、排水口洗浄材、または入れ歯洗浄材として用いられる項4乃至6のいずれかに記載の多孔質材。
項8.項1乃至3のいずれかに記載の多孔質材含浸用洗浄料組成物を液体状態に調整して多孔質材を含浸させる工程、及び冷却固化させる工程を有する、項4乃至7のいずれかに記載の多孔質材の製造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】
(1)洗浄料組成物
本発明の洗浄料組成物は、洗浄成分として、アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含有し、80℃条件下での粘度が90mPa・s以下で、常温で固体状で略80℃で液体状を呈することを特徴とするものである。
【0006】
ここで本発明で用いられるアニオン界面活性剤としては、本発明の組成物が上記性質を備えることを限度として特に制限されないが、好ましくは融点が40〜75℃、より好ましくは45〜70℃、更に好ましくは50〜60℃のものを挙げることができる。具体的には、疎水基として炭素数12〜18の直鎖状アルキル基及び親水基としてカルボン酸の塩を有する高級脂肪酸塩(例えば石鹸等)、疎水基として炭素数12〜18の直鎖状アルキル基及び親水基としてスルホン基の塩を有するアルキルスルホン酸塩またはスルホン化高級脂肪酸塩、疎水基として炭素数12〜18の直鎖状アルキル基及び親水基としてアルコールの硫酸エステルの塩を有する高級アルコール硫酸エステル塩を例示することができる。より具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸及びステアリン酸等の炭素数12〜18の高級脂肪酸の塩;ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸塩;N−ラウロイルサルコシンナトリウム等のアシルサルコシン塩;α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸等のリン酸モノエステルを挙げることができる。好ましくは、炭素数12〜18の高級脂肪酸の塩である。
【0007】
ここで、塩としては、ナトリウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩、及びトリエタノールアミン塩などのアルカノールアミン塩を挙げることができる。一般的に、ナトリウム塩を有するアニオン界面活性剤は比較的融点が高く、またカリウム塩やトリエタノールアミン塩は比較的融点が低い傾向にある。ゆえに、本発明においては、特に制限することなく、上記の融点を有する塩の形態のアニオン界面活性剤を適宜選択して用いることができる。
【0008】
なお、本発明において洗浄成分としてアニオン界面活性剤を用いる場合、1種単独で用いてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。
【0009】
本発明で用いられるノニオン界面活性剤としては、本発明の組成物が上記性質を備えることを限度として特に制限されないが、アニオン界面活性剤と同様に、融点が40〜75℃の範囲にあるものを好適に挙げることができる。より好ましくは融点が45〜70℃の範囲、更に好ましくは50〜60℃の範囲にあるものである。具体的には、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルポリオキシエチレンエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸を挙げることができる。なお、ここで脂肪酸としては炭素数12〜18のラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸を挙げることができる。より具体的には、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド及びラウリン酸モノイソプロパノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;ラノリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール及びジオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリンエーテル及びポリオキシエチレンオレインエーテル等のアルキルポリオキシエチレンエーテル;モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル;ジステアリン酸エチレングリコール及びモノステアリン酸エチレングリコール等のエチレングリコール脂肪酸を例示することができる。
【0010】
なお、本発明において洗浄成分としてノニオン界面活性剤を用いる場合、1種単独で用いてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。
【0011】
本発明の洗浄料組成物は、洗浄成分として上記のアニオン界面活性剤またはノニオン界面活性剤を各々単独または両者を組み合わせて含有することができる。洗浄料組成物中に含まれるこれらの洗浄成分(総量)の配合割合は、本発明の組成物が上記の性質を備えることを限度として特に制限されないが、固形分換算で、洗浄料組成物100重量%中15〜45重量%、好ましくは20〜40重量%、より好ましくは25〜35重量%の範囲を挙げることができる。
【0012】
さらに本発明の洗浄料組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、殺菌・抗菌剤、起泡剤、粘度調整剤、香料、着色料、pH調整剤、消臭・防臭剤、及び希釈剤等を含有していてもよい。
【0013】
ここで殺菌・抗菌剤としては、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリド等の4級アンモニウム塩型のカチオン界面活性剤;N−アルキルベタインやアルキルベタイン(例えばラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸プロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなど)のベタイン型の両性界面活性剤を挙げることができる。具体的な殺菌剤として、アルキルトリメチルアンモニウムクロリドとしては、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドやベヘニルトリメチルアンモニウムクロライドを、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロリドとしては、ジミリスチルジメチルアンモニウムクロライドやジステアリルジメチルアンモニウムクロライドを挙げることができる。
【0014】
また起泡剤としてはラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル酸ジエタノールアミド並びに炭素数12〜18の脂肪酸塩、具体的にはラウリン酸塩、ステアリ酸塩、パルミチン酸塩及びミリスチン酸塩を挙げることができる。なお、ここで脂肪酸の塩としては、ナトリウム及びカリウムなどの脂肪酸のアルカリ金属塩、及び脂肪酸亜鉛を挙げることができる。
【0015】
さらに粘度調整剤としては、グリセリン、ひまし油、スクワラン、パルミチン酸、白色ワセリン、ミツロウ、流動パラフィン、1,3-ブチレングリコール等を;pH調整剤としては、塩酸、酢酸、クエン酸、硫酸、水酸化ナトリウム、アンモニア等を;また消臭・防臭剤としてはカテキンやフラボノイド等の天然系消臭剤並びにラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのベタイン系消臭剤を挙げることができる。また希釈剤としては水、及びエタノールなどのアルコールを挙げることができる。
【0016】
本発明の洗浄料組成物は、80℃条件下で粘度が90mPa・s以下であることを特徴とする。好ましくは80℃条件下で85mPa・s以下、より好ましくは80℃条件下で65mPa・s以下である。なお、ここでいう粘度は上記特定の温度条件下、B型粘度計で1番ローターを用いて60rpm回転させて測定して得られる粘度をいう。
【0017】
さらに本発明の洗浄料組成物は、常温で固体状、略80℃で液体状を呈するものである。
【0018】
ここで常温とは25℃前後の温度をいう。本発明の洗浄料組成物は25℃以下、好ましくは35℃以下、より好ましくは40℃以下、さらに好ましくは45℃以下で固体状を有し、また75℃以上、好ましくは65℃以上、より好ましくは55℃以上で液体状を呈することが望ましい。
【0019】
かかる性質を備える本発明の洗浄料組成物は、液体状態で多孔質材の孔内に滲入しやすく、かつ常温状態で孔内で固体状態となって安定に保有されるのに適した組成物である。ゆえに、本発明の洗浄料組成物は、洗浄料含有多孔質材の原料成分として有用である。また、洗浄料組成物の具体的な態様は、洗浄料含有多孔質材の用途(例えば、垢すりや皮膚の角質除去等の人体洗浄具、タイルや 等の硬質表面の洗浄具、トイレ洗浄材、ポット洗浄材、排水口洗浄材、入れ歯洗浄材等)に応じて、適宜調製することができる。
【0020】
なお、ここで本発明の洗浄料組成物を担持させるために用いらる多孔質材としては、制限はされないが、下記(2)に記載する多孔質材を好適に例示することができる。
【0021】
(2)洗浄料組成物含有多孔質材及びその製造方法
本発明は、洗浄料組成物含有多孔質材を提供する。
【0022】
本発明の洗浄料組成物含有多孔質材は、上記の本発明の洗浄料組成物を液体状で多孔質材に含浸させ、次いで固化させることによって調製することができる。
【0023】
具体的には、本発明の洗浄料組成物含有多孔質材は、上記本発明の洗浄料組成物を加温して液状とし、これに多孔質材を浸漬して洗浄料組成物を含浸させ、次いで冷却固化することによって調製することができる。
【0024】
ここで洗浄料組成物の加温条件は、洗浄料組成物が溶融して液状になる温度であれば特に制限されない。本発明の洗浄料組成物は少なくとも略80℃で液体状態を有するものであるから、80℃前後に加温すればよい。ただし、洗浄料組成物が溶融して液状になる温度であれば足り、かかる温度に何ら制限されるものではない。多孔質材の浸漬温度は、洗浄料組成物が溶融状態を保持する温度であれば特に制限されないが、通常50〜90℃、好ましくは60〜80℃の範囲を挙げることができる。なお浸漬時間は、洗浄料組成物が多孔質材に含浸されることを限度に特に制限されない。通常、数秒〜数時間、好ましくは30秒〜1時間、より好ましくは2〜15分間を例示することができるが、これらに何ら制限されない。固化条件は、洗浄料組成物が固化する温度条件下に配置しておけばよく、具体的には、常温以下、具体的には略25℃以下の条件下に配置されることが好ましい。
【0025】
本発明において、洗浄料組成物を含浸保持させる対象の多孔質材としては、特に制限されないが、開孔を有し、見掛気孔率が5〜80%、好ましくは30〜70%、より好ましくは40〜60%の範囲にあるものである。
【0026】
ここで開孔とは、気孔の少なくとも一端が多孔質材の表面に対して開いている孔であり、一般的な開孔として、個々の気孔が連結されてできた溝型気孔、袋小路型気孔、環状型気孔、くぼみ気孔、及び微小気孔が知られいる(「わかりやすい工業用陶磁器」技報堂出版(株)発行、1969年6月30日発行、第259頁)。さらに本発明でいう開孔には多孔質材の一面から他の面につながってなる連続気孔が包含される。
【0027】
本発明で好適に用いられる多孔質材は、かかる孔によって形成される空隙部分と物質自体の部分から構成されてなるものであり、その量的割合を評価する指標として見掛気孔率を挙げることができる。見掛気孔率は、下式の空隙部分と物質との量的関係を示す物性である。
【0028】
【数1】
【0029】
本発明においては、当該見掛気孔率は「耐火れんがの見掛気孔率・吸水率・比重の測定方法」JIS R 2205-1992に従って、下式によって求めることができる。
【0030】
【数2】
【0031】
なお、ここで乾燥試料の質量、飽水試料の水中質量及び飽水試料の質量はいずれも上記JIS R 2205-1992に規定される方法に従って測定することができる。
【0032】
本発明で好適に用いられる多孔質材は、上記特性を有するものであれば、それを構成する物質の素材は特に制限されるものではない。具体的に素材の一例を挙げるとすれば、セメント、石灰、石膏、フライアッシュ、珪藻土、粘土等の無機質素材;活性炭、木炭、竹炭及び焼結樹脂等の有機物素材;堆積岩や火成岩等の天然鉱物;海綿;焼結金属やセラミックなどの無機焼結物;ウレタンやプラスチック等の合成高分子化合物;セルロースやパルプ等の半合成高分子化合物;綿や麻などの天然高分子化合物等を挙げることができる。
【0033】
具体的には、本発明で好適に使用される多孔質材として、上記特性を備える下記の構造物を挙げることができる:有機焼結体(活性炭、木炭、竹炭、焼結樹脂など)、無機焼結体(セラミック、焼結金属など)、繊維構造物(不織布、織物、原綿など)、合成高分子構造物(ウレタンスポンジ、プラスチックなど)、半合成高分子構造物(セルローススポンジ、パルプモールド等)、天然鉱物(堆積岩、火成岩等)、海綿。
【0034】
また、多孔質材として、シラス等の天然原料を加熱して発泡させてバルーン状にして、これを圧縮成形したもの:天然軽石素材の粉末と発泡スチロールなどの樹脂剤との混合物を圧縮成形して固めたもの:または天然軽石素材の粉末とスチロール樹脂との混合物を所定形状の型枠に充填成形し、焼成と同時にスチロール樹脂を燃焼させて気孔を形成させたもの:耐火性素材(例えば、セメント、石灰、石膏、フライアッシュ、珪藻土、粘土等の無機質素材、活性炭、木炭、竹炭及び焼結樹脂等の有機物素材、堆積岩や火成岩等の天然鉱物、または焼結金属やセラミックなどの無機焼結物等)と燃性成分(例えば、おがくず、籾殻、コーヒー滓、種子、茶殻、プラスチック及びこれらの粉砕物等のように高温燃焼によって消失する成分)の混合物を圧縮成形して固めたものを焼成し、焼性成分を燃焼させて気孔を形成させたものを用いることもできる。
【0035】
多孔質材の形態は特に制限されず、石鹸型(楕円球形)、フットボール形、球形、立方形、板状などを広く挙げることができる。
【0036】
本発明で用いられる多孔質材は、硬質体であることが好ましい。その硬度は特に制限されないが、好ましくは圧縮強さとして10kg以上、好ましくは50kg以上、より好ましくは100kg以上を有することが望ましい。なお、ここでいう圧縮強さは「耐火レンガの圧縮強さの試験方法」JIS R2206に従って測定することができ、当該方法によって測定し得られる値をいう。
【0037】
本発明の洗浄料組成物含有多孔質材は、表面に形成される開孔による凹凸により擦り効果及び汚垢除去効果に優れるとともに、内部に安定して洗浄料組成物を保有しているため、洗浄使用時に徐々に洗浄料が溶出する。ゆえに垢すりや皮膚の角質を除去する人体洗浄具やタイルや土間などの硬質面の洗浄具等のように、多孔質材による擦り作用とそこから溶出する洗浄料による洗浄作用との両方の作用を利用して対象物を洗浄する洗浄具として有用に用いることができる。特に、人体洗浄具とする場合、従来の軽石よりも肌を滑らかに擦ることができ、よりマイルドな使用感で角質を除去することができるという利点もある。また本発明の洗浄料組成物含有多孔質材は、トイレ洗浄材、ポット洗浄材、排水口洗浄材、入れ歯洗浄材等などのように多孔質材から洗浄料を徐放させて対象物を洗浄する洗浄材として用いることができる。
【0038】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例によって限定されることはない。なお、下記の実施例において特に言及する場合を除いて、%とは重量%を、また部とは重量部を意味するものとする。
【0039】
また、実施例1〜3及び比較例1及び2にて示す各洗浄料組成物の粘度は、各特定の温度条件(実施例1〜3、比較例2:80℃、比較例1:200℃)で、B型粘度計(1型ローター使用)を用いて60rpm回転で測定したものである。
【0040】
【0041】
上記各成分を混合して、直方体の形態に250kg/cm2の圧力で加圧成形した後、800℃で素焼きし、さらに1300℃で焼成し、多孔質材を得た。なお、おがくずは平均粒径2mmになるように篩いにかけたものを用いた。得られた多孔質材の各成分の重量%は下記の通りである:カオリン鉱物65%、石英15%、長石5%、石灰石15%。
【0042】
得られた多孔質材について、重量、圧縮強さ、及び見掛気孔率を調べた。なお、圧縮強さは「耐火レンガの圧縮強さの試験方法」JIS R2206、に従って測定し、見掛気孔率は「耐火れんがの見掛気孔率・吸水率・比重の測定方法」JIS R 2205-1992に従って測定した。その結果、見掛気孔率は40%、圧縮強さは200kgであった。
【0043】
実施例1
下記の成分を混合して80℃に加熱して溶融し、液状の洗浄料組成物を調製し、80℃における粘度を測定した。
【0044】
【0045】
調製した洗浄料組成物は80℃で液状を呈していた。また当該温度における粘度は40〜45mPa・sであった。
【0046】
かかる洗浄料組成物に、参考例1に記載する方法で調製した多孔質材を浸漬し、80℃条件で2分間放置し、次いで、洗浄料組成物から引き上げて、常温下で10分間放置した。斯くして調製した洗浄料組成物含有多孔質材について、(1)洗浄料組成物の含浸性、(2)洗浄料保持力(洗浄料の滲出性)及び(3)人体洗浄具としての効果について評価した。
【0047】
(1)洗浄料組成物の含浸性
洗浄料組成物の含浸性は、下式により多孔質材100重量%に対する含浸洗浄料組成物の割合(含浸%)を算出し、下記の基準に基づいて評価をした。
【0048】
【数3】
【0049】
<評価基準>
○:洗浄料の含浸%が70%以上
△:洗浄料の含浸%が50%以上70%未満
×:洗浄料の含浸%が50%未満。
【0050】
(2)洗浄料保持力(洗浄料の滲出性)
洗浄料組成物含有多孔質材の洗浄料保持力(洗浄料の滲出性)は、洗浄料組成物含有多孔質材を水に濡らし、ガラス瓶に入れ、40℃、75RH%条件下で24時間放置した後の該多孔質材からの洗浄料の滲みだしを下記の基準に従って目視により測定し、評価した。
<評価基準>
○:多孔質材の表面に、洗浄料の滲み出しが殆ど見られない。
△:多孔質材の表面に、洗浄料の滲み出しがやや見られる。
×:多孔質材の表面に、洗浄料の滲み出しがかなり見られる。
【0051】
(3)人体洗浄具としての洗浄効果
洗浄料組成物含有多孔質材を実際にパネラー10名にかかとの角質除去に使用してもらい、除去(洗浄)効果を下記の基準に従って評価してもらった。
<評価基準>
1:角質除去効果あり
2:角質除去効果ややあり
3:どちらともいえない
4:角質除去効果はあまりない
5:角質除去効果なし。
【0052】
これらのパネラーの評価を総計して、下記の基準により洗浄料組成物含有多孔質材の洗浄効果を評価した。
<総合評価基準>
○:1及び2と回答した人数が全体の70%以上
△:1及び2と回答した人数が全体の50%以上70%未満
×:1及び2と回答した人数が全体の50%未満。
【0053】
実施例2
下記の成分を混合して80℃に加熱して溶融し、液状の洗浄料組成物を調製し、80℃における粘度を測定した。
【0054】
<処方例>
【0055】
調製した洗浄料組成物は80℃で液状を呈していた。また当該温度における粘度は15〜22mPa・sであった。
【0056】
かかる洗浄料組成物に、参考例1に記載する方法で調製した多孔質材を浸漬し、80℃条件で2分間放置し、次いで、洗浄料組成物から引き上げて、常温下で10分間放置した。斯くして調製した洗浄料組成物含有多孔質材について、実施例1と同様にして、洗浄料組成物の含浸性、洗浄料の保持力(洗浄料の滲出性)及び洗浄具の使用感を評価した。
【0057】
実施例3
下記の成分を混合して80℃に加熱して溶融し、液状の洗浄料組成物を調製し、80℃における粘度を測定した。
【0058】
<処方>
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル 100%
(DKS NL−600F、第一工業製薬(株)製)
調製した洗浄料組成物は65℃で既に液状を呈していた。また80℃における粘度は約53Pa・sであった。
【0059】
かかる洗浄料組成物に、参考例1に記載する方法で調製した多孔質材を浸漬し、80℃条件で2分間放置し、次いで、洗浄料組成物から引き上げて、常温下で10分間放置した。斯くして調製した洗浄料組成物含有多孔質材について、実施例1と同様にして、洗浄料組成物の含浸性、洗浄料の保持力(洗浄料の滲出性)及び洗浄具としての使用感を評価した。
【0060】
比較例1
下記の成分を混合して200℃に加熱して溶融し、液状の洗浄料組成物を調製し、200℃における粘度を測定した。
【0061】
調製した洗浄料組成物は80℃では溶融しないが200℃で液状を呈した。また当該温度における粘度は180〜200mPa・sであった。
【0062】
かかる洗浄料組成物に、参考例1に記載する方法で調製した多孔質材を浸漬し、200℃条件で2分間放置し、次いで、洗浄料組成物から引き上げて、常温下で10分間放置した。斯くして調製した洗浄料組成物含有多孔質材について、実施例1の方法と同様にして、洗浄料組成物の含浸性及び洗浄具としての使用感を評価した。
【0063】
比較例2
下記の成分を混合して70℃に加熱して溶融し、液状の洗浄料組成物を調製し、80℃における粘度を測定した。
<処方>
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー 100%
調製した洗浄料組成物は70℃で液状を呈していた。また80℃における粘度は130mPa・sであった。
【0064】
かかる洗浄料組成物に、参考例1に記載する方法で調製した多孔質材を浸漬し、80℃条件で2分間放置し、次いで、洗浄料組成物から引き上げて、常温下で10分間放置した。斯くして調製した洗浄料組成物含有多孔質材について、実施例1と同様にして洗浄料組成物の含浸性及び洗浄具としての使用感を評価した。
【0065】
表1に、上記実施例1〜3及び比較例1及び2で調製した洗浄料組成物含有多孔質材の洗浄料組成物の含浸性、洗浄料の保持力(洗浄料の滲出性)及び洗浄具としての使用感の評価結果を示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】
本発明の洗浄料組成物は、液体状態で多孔質材の孔内に滲入しやすく、かつ常温状態で孔内で固体状態となって安定に保有されるのに適している。このため、洗浄料含有多孔質材の洗浄料原料として有用である。
【0068】
また本発明の洗浄料組成物含有多孔質材は、擦り効果及び汚垢除去効果に優れるとともに、内部に安定して洗浄料組成物を保有しているため、洗浄使用時に徐々に洗浄料が溶出する。ゆえに垢すりや皮膚の角質を除去する人体洗浄具やタイルや土間などの硬質面の洗浄具等として有用である。特に、人体洗浄具とする場合、従来の軽石よりも肌を滑らかに擦ることができ、よりマイルドな使用感で角質を除去することができるという利点もある。また本発明の洗浄料組成物含有多孔質材は、トイレ洗浄材、ポット洗浄材、排水口洗浄材、入れ歯洗浄材等などのように多孔質材から洗浄料を徐放させて対象物を洗浄する洗浄材として有用である。

Claims (3)

  1. 洗浄成分として、疎水基として炭素数12〜18の直鎖状アルキル基及び親水基としてカルボン酸の塩を有する高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルよりなる群から選択される少なくとも1種を含有し、80℃条件下での粘度が15〜53mPa・sであって25℃で固体状で80℃で液状を呈する多孔質材含浸保持用洗浄料組成物であって、
    該多孔質材が
    圧縮強さ10kg以上の硬質体で、
    開孔を有し、
    見掛気孔率が30〜70%で、且つ
    該洗浄料組成物を含浸して人体洗浄具として用いられるものである
    ことを特徴とする、多孔質材含浸保持用洗浄料組成物。
  2. 請求項1に記載の多孔質材含浸保持用洗浄料組成物を含有する、人体洗浄具として用いられる多孔質材であって、
    洗浄料組成物を含浸保持させる対象の多孔質材が、
    圧縮強さ10kg以上の硬質体で
    開孔を有し、且つ
    見掛気孔率が30〜70%である
    多孔質材。
  3. 請求項に記載の多孔質材含浸用洗浄料組成物を液体状態に調整して、
    圧縮強さ10kg以上の硬質体であり、
    開孔を有し、且つ
    見掛気孔率が30〜70%である
    多孔質材に含浸させる工程、及び
    冷却固化させる工程を有する、
    請求項に記載の多孔質材の製造方法。
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