JP5082286B2 - Western-style toilet - Google Patents
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Description
本発明は、便器本体の側面にスカート部材が装着される洋風便器に関するものである。 The present invention relates to a Western-style toilet bowl in which a skirt member is mounted on a side surface of a toilet bowl body.
従来から、住宅等の便器には、陶磁器質からなる衛生陶器が広く使用されている。しかし、衛生陶器は陶磁器質からなるため、成形や焼成等の製造工程において、変形や割れが発生するおそれがあり、一定の品質を保持して製造することが困難であった。 Conventionally, sanitary ware made of ceramics has been widely used for toilets such as houses. However, since sanitary ware is made of porcelain, it may be deformed or cracked in the manufacturing process such as molding or firing, and it is difficult to manufacture it with a certain quality.
そのため、便器の全体又は一部が、樹脂等の陶磁器質以外の工業材料で構成された便器の試作が本発明者により行われている。例えば、特許文献１では、洋風便器の側面を構成するスカート部材及び便座の下方に配置されるリム部が樹脂で構成された洋風便器が開示されている。
使用者は洋風便器の使用に際し、便座に腰掛けて便器を使用する。この場合、便器には使用者の体重が垂直荷重として加わる。このとき、洋風便器の側面を構成するスカート部材も、便器全体にかかる垂直荷重の一部を負担することになる。ここで、スカート部材にかかる垂直荷重は、スカート部材の下端部を介して床に伝えられる。 When using a Western style toilet, the user sits on the toilet seat and uses the toilet. In this case, the weight of the user is applied to the toilet as a vertical load. At this time, the skirt member constituting the side surface of the Western-style toilet also bears a part of the vertical load applied to the entire toilet. Here, the vertical load applied to the skirt member is transmitted to the floor via the lower end portion of the skirt member.
このため、体重のある使用者が勢いよく便器に腰掛けたときなどは、スカート部材に加わる垂直荷重によって、スカート部材の下端部に変形が生じたりや割れなどの破損が生じたりするおそれがある。 For this reason, when a heavy user sits on the toilet vigorously, the vertical load applied to the skirt member may cause deformation or breakage of the lower end portion of the skirt member.
そこで本発明は、上記問題点を鑑みて、垂直荷重が加わった場合であっても、スカート部材に変形や破損が生じにくい洋風便器の提供を課題とする。 Therefore, in view of the above problems, an object of the present invention is to provide a Western-style toilet that is less likely to be deformed or damaged in the skirt member even when a vertical load is applied.
上記課題を解決するため、請求項１の発明は、便器本体の側面にスカート部材が装着される洋風便器であって、平面視Ｕ字状の前記スカート部材の両側面下部に第１内向フランジがあると共に、便器本体側に第１嵌合溝が形成され、前記平面視Ｕ字状のスカート部材の第１内向フランジを前記第１嵌合溝に嵌合させることにより、スカート部材を便器本体に装着して、スカート部材により便器本体を覆うことが可能であり、かつ、前記便器本体を床に固定する床固定部材を備えており、前記第１嵌合溝が床固定部材と床とで形成されることを特徴とした。これにより、スカート部材にかかる垂直荷重をフランジ面で受けることができるようになる。このため、下端部に働く力がフランジ面で分散されることになる。その結果、スカート部材に垂直荷重が働いた場合に、スカート部材の下部に変形や破損が生じることを防止することができる。 In order to solve the above-mentioned problem, the invention of claim 1 is a Western-style toilet in which a skirt member is mounted on a side surface of a toilet body, and first inward flanges are provided at lower portions of both side surfaces of the skirt member in plan view. In addition, a first fitting groove is formed on the toilet body side, and the first inward flange of the U-shaped skirt member in a plan view is fitted into the first fitting groove, whereby the skirt member is formed in the toilet body. wearing, Ri can der to cover the toilet body by the skirt member, and provided with a floor fixing member for fixing the toilet body on the floor, in the first fitting groove and the floor anchoring member and the floor formed was characterized by Rukoto. Thereby, the vertical load applied to the skirt member can be received by the flange surface. For this reason, the force which acts on a lower end part will be disperse | distributed by a flange surface. As a result, when a vertical load is applied to the skirt member, it is possible to prevent the lower part of the skirt member from being deformed or damaged.
また、内向きのフランジを設けることにより、スカート部材の剛性を向上させることができるため、スカート部材は変形しにくい。さらに、内向きのフランジとしたことから、便器本体に装着されたスカート部材の表面には余計な突起が現れない。そのため、洋風便器の側面を無駄のない流線形の外観に仕上げることができる。 Moreover, since the rigidity of the skirt member can be improved by providing the inward flange, the skirt member is hardly deformed. Furthermore, since it is an inward flange, no extra protrusion appears on the surface of the skirt member mounted on the toilet body. Therefore, the side surface of the Western-style toilet can be finished in a streamlined appearance without waste.
また、便器本体側の嵌合溝にスカート部材のフランジを嵌合させて、スカート部材を便器本体に装着することができるため、便器本体に対するスカート部材の位置決めが容易になる。 In addition , since the skirt member can be fitted to the toilet body by fitting the flange of the skirt member into the fitting groove on the toilet body side, the positioning of the skirt member with respect to the toilet body is facilitated.
また、第１内向フランジを床に当接させることができ、スカート部材に働く垂直荷重を確実に床に伝えることができる。また、スカート部材と床とを固定するためのねじ止めが不要であるため、スカート部材を便器本体に着脱するのに手間がかからず、外観も簡素にすることができる。 Further , the first inward flange can be brought into contact with the floor, and the vertical load acting on the skirt member can be reliably transmitted to the floor. Further, since screwing for fixing the scan cart member and the floor is not necessary, takes the hassle to attach and detach the skirt member to the toilet body, the appearance can also be simplified.
請求項２の発明は、請求項１に記載の発明において、スカート部材の上部に第２内向フランジがあり、便器本体に第２内向フランジに対応する第２嵌合溝があり、第２内向フランジが第２嵌合溝に嵌合されることを特徴とした。これにより、便器本体とスカート部材との一体性を高めることができ、便器本体にかかる垂直荷重をスカート部材に確実に伝えることができる。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the skirt member has a second inward flange at the top, the toilet body has a second fitting groove corresponding to the second inward flange, and the second inward flange. Is fitted into the second fitting groove. Thereby, the integrity of the toilet body and the skirt member can be improved, and the vertical load applied to the toilet body can be reliably transmitted to the skirt member.
請求項３の発明は、請求項１または２に記載のいずれかの発明において、スカート部材を所定の装着位置で固定するストッパーが備えられたことを特徴とした。これにより、スカート部材を便器本体に固定するのにねじ等が不要となる。そして、ストッパーによって、スカート部材を便器本体に固定させることができるため、ワンタッチでスカート部材を装着することができる。
The invention of
また、本発明に係る洋風便器は、スカート部材によって、便器本体のうち床や壁に固定された部分を覆い隠すことができ、スカート部材自身にもねじ止め部分がない。そのため、外観からねじ止め部分をなくして、便器全体の美感を向上させることができる。 Moreover, the western style toilet bowl which concerns on this invention can cover the part fixed to the floor and the wall among toilet bowl bodies with a skirt member, and the skirt member itself does not have a screwing part. Therefore, it is possible to eliminate the screwing portion from the appearance and improve the aesthetics of the entire toilet.
本発明では、スカート部材の下端部に設けた内向フランジによって、スカート部材にかかる垂直荷重を受けることができるため、スカート部材の下端部に変形や破損が生じるのを防止することができる。 In the present invention, since the vertical load applied to the skirt member can be received by the inward flange provided at the lower end portion of the skirt member, it is possible to prevent the lower end portion of the skirt member from being deformed or damaged.
図１は、本発明を実施した洋風便器１の分解斜視図であり、図２は、図１に示すスカート部材３のＡＡ断面矢視図であり、図３は、床固定部材１５の断面図である。
FIG. 1 is an exploded perspective view of a western style toilet 1 embodying the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA of the
本実施形態に係る洋風便器１は、便器本体２とスカート部材３によって構成されている。便器本体２は、図示しない蓋４及び便座５、と据え付け部６によって構成されている。据え付け部６は、公知のそれと同様に、***物を受けるために上面が開口したボール面を含むボール部８と、ボール部８の縁部を覆うリム部７と、ボール部８に続く取り付け部９を備えており、リム部７の下部には上方嵌合溝２１（第２嵌合溝）が形成されている。
A Western-style toilet 1 according to this embodiment includes a toilet body 2 and a
また、ボール部８の内面となるボール面には、一部に水が溜まり、残る一部が露出するものであり、露出する部位は水流によって洗い流すことができる。そして、リム部７の上部に前記した便座５があり、さらに便座５の上に蓋４が設けられている。便座５及び蓋４は、公知のそれと同様に据え付け部６に対して揺動（開閉）可能である。
In addition, the ball surface that is the inner surface of the
スカート部材３は、便器本体２に装着されるものであり、樹脂製である。また、便器本体２に対する使用者の立ち位置を前方として、スカート部材３は、据え付け部６の前面側及び側面側を覆う。スカート部材３は、図１の様に上部側の径が大きく、下部側の径が小さい。そのためスカート部材３の側面は、上部側から下側にかけて内方向に傾斜し、オーバーハング形状を呈している。
The
また、図１及び図２に示すようにスカート部材３の上端部には上フランジ部１１（第２内向フランジ）が内向きに形成されており、下端部には同様に下フランジ部１２（第１内向フランジ）が内向きに形成されている。そして、下フランジ部１２の両側端には突起２２が設けられている。
Further, as shown in FIGS. 1 and 2, an upper flange portion 11 (second inward flange) is formed inward at the upper end portion of the
本実施形態に係る洋風便器１は、床固定部材１５によって床に据え付けられている。床固定部材１５は、一枚の金属板を折り曲げて形成され、図３に示すように、第１底面１６と、第２底面１７、内側壁１８、外側壁１９から構成される。第１底面１６と第２底面１７とは段状に形成されている。内側壁１８は第１底面１６と隣接しており、外側壁１９は第２底面１７と隣接している。
The western style toilet 1 according to the present embodiment is installed on the floor by a
図１に示すように床固定部材１５は、内側壁１８を便器本体２の据え付け部分６に当接させ、第１底面１６を床２６に当接させ、そのそれぞれをボルトで固定して設置される。このとき、図３に示すように第２底面１７と床２６との間には、下方嵌合溝２０（第１嵌合溝）として機能する所定の空間が形成される。また、下方嵌合溝２０を形成する第２底面１７の所定の位置には、凹部２３が設けられている。本実施形態においては、便器本体２の左右それぞれに床固定部材１５が配置されており、左右の床固定部材１５によって便器本体２は床２６に据え付けられる。
As shown in FIG. 1, the
続いて、便器本体２へのスカート部材３の装着方法について説明する。上記のようにして床２６に据え付けられた便器本体２に対し、スカート部材３は、図１に示すように便器本体２の前方から装着される。
Next, a method for attaching the
まず、便器本体２の前方からスカート部材３の上フランジ部１１の左右の端部を上方嵌合溝２１に位置合わせし、下フランジ部１２の左右の端部を下方嵌合溝２０に位置合わせする。その後、スカート部材３を後方に向かって押し込むと、上フランジ部１１は上方嵌合溝２１に挿入され、下フランジ部１２は下方嵌合溝２０に挿入される。そして、そのままスカート部材３を後方に押し込むと、上フランジ部１１と下フランジ部１２が、上方嵌合溝２１と下方嵌合溝２２のそれぞれに沿って移動する。その後、スカート部材３を所定の装着位置にまで移動させると、図４に示すように、下フランジ部１２の側端部に設けた突起２２が、下方嵌合溝２０に設けられた凹部２３に嵌まり込む。これにより、スカート部材３の移動が制限され、スカート部材３を便器本体に対して固定させることができる。
First, the left and right ends of the
また、便器本体２に装着されたスカート部材３は、前方に引き出すことにより便器本体２から取り外すことができる。使用者は、スカート部材３を少し強めに引く出すことにより、突起２２を凹部２３から抜き出すことができ、便器本体２の前方に引き出すことにより取り外すことができる。
The
このように、本実施形態に係るスカート部材３は、便器本体２に対し容易に装着及び取り外すことができる。このため、スカート部材３を装着するのにねじ等が不要である。また、便器本体２を床２６に据え付けている床固定金具１５等もスカート部材３によって覆い隠される。その結果、本実施形態における洋風便器１は、外観上、ねじ止め部分をなくすことができ、従来までの洋風便器に比べ美感を向上させることができる。
Thus, the
また、使用者が便座５に腰掛けて洋風便器１を使用する際、洋風便器１全体には、使用者の体重が垂直荷重として加わる。このとき、スカート部材３は、この垂直荷重の一部を負担することになる。本実施形態に係るスカート部材３には、便器本体２の上方嵌合溝２１に嵌合させた上フランジ部を介して、便器本体２から垂直荷重が伝達される。
When the user sits on the toilet seat 5 and uses the Western-style toilet 1, the weight of the user is applied to the entire Western-style toilet 1 as a vertical load. At this time, the
本実施形態に係るスカート部材３は下部に下フランジ部１２を備えており、スカート部材３に働く垂直荷重は下フランジ部１２を介して床２６に伝達される。ここで、スカート部材３の下部では、スカート部材３に伝達された垂直荷重が下フランジ面１２において分散されるため、垂直荷重によってスカート部材３に変形や割れ等の破損が生じにくい。
The
また、本実施形態に係るスカート部材３は、上記のように取り外しが容易であるため、取り外して洗浄することもできる。さらに、スカート部材３に破損が生じた場合、従来の洋風便器であれば便器全体を交換する必要があったが、本実施形態に係る洋風便器１においては、スカート部材３だけを交換すればよい。ここで、本実施形態に係るスカート部材３は樹脂製であるため、従来の衛生陶器からなる洋風便器と比べ安く製造することができる。そのため、従来の洋風便器よりも交換にかかる費用を安く抑えることができる。
Moreover, since the
上記実施形態において、便器本体２は床固定部材１５によって床２６に据え付けられたが、本発明は、床２６に据え付けられる洋風便器１に限定されるものではない。取り付け部９ａを便器本体２の背面側に設け、便器本体２を壁面に取り付けて固定支持する方式の壁掛け式便器についても、本発明を適用することができる。
In the said embodiment, although the toilet bowl body 2 was installed in the
上記実施形態では、ストッパーとして下フランジ部１２に突起２２を設け、下方嵌合溝２０（床固定部材１５）に凹部２３をそれぞれ設けたが、下フランジ部１２に凹部２３を設け、下方嵌合溝２０に突起２２を設けてもよい。また、ストッパーの位置については特に限定があるわけではなく、例えば、上方フランジ部１１に突起２２を設け、上方嵌合溝２１に凹部２３を設けてもよい。
In the above embodiment, the
１ 洋風便器
２ 便器本体
３ スカート部材
１１ 上フランジ部
１２ 下フランジ部
２０ 下方嵌合溝
２１ 上方嵌合溝
２２ 突起
２３ 凹部
２６ 床
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