JP5077016B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、時分割多重通信型の通信システムに関し、特に、アクティブスターカプラによって同一バスに接続された複数のノードのうちの少なくとも2つの同期ノードがバス上に同期フレームを送出するとともに互いの同期フレームを監視することで通信クラスタ内の通信同期を確立する通信システムに関する。
複数のノードが同一の通信バスに接続されて通信を行う通信システムでは、1つのノードに故障が発生し、例えばこの故障したノードがバス上に連続してデータ”1”を送出するような状況となった場合には、バスがデータ”1”に固定されてしまい、通信が停止することになる。通信システムでこのような通信障害が発生した場合には、異常の発生箇所を特定して障害の復旧を行う必要がある。
通信システムにおける異常の発生箇所を特定する技術としては、従来、各ノード毎および各ノードとバスの接続点にノードやメインバスを切り離す手段を設け、システムに通信障害が発生した場合には、各ノードやメインバスを順次切り離していき、どの部位を切り離したときに通信が正常になるかを確認することで、故障の発生箇所を特定するという技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−232366号公報
しかしながら、車載通信システムの1つとして知られているFlexRay(Daimler Chrysler AGの登録商標)のように、通信クラスタ内の少なくとも2つの同期ノードにより通信同期を確立するようにしている通信システムにおいては、通信障害が発生した場合の故障発生箇所を特定する手法として特許文献1に記載されているような従来の技術をそのまま適用すると、以下のような問題が生じる。
すなわち、FlexRayのような通信システムでは、通信クラスタ内の少なくとも2つの同期ノードがバス上に同期フレームを送出するとともに互いの同期フレームを監視することで通信クラスタ内の通信同期を確立するようにしているので、通信障害発生時に故障発生箇所を特定するために各ノードを順次切り離していくと、同期ノードを切り離したときに当該同期ノードからの同期フレームの送出が途絶え、通信クラスタ内の通信同期がとれなくなって、正常な通信が行えなくなってしまう。
本発明は、以上のような実情に鑑みて創案されたものであって、同期ノードを切り離した場合でも通信クラスタ内の通信同期を確保できるようにして、通信障害が発生した場合に故障発生箇所の特定を適切に行えるようにした通信システムを提供することを目的としている。
本発明は、複数のノードがアクティブスターカプラによって同一バスに接続されて通信クラスタを構成し、当該通信クラスタ内の少なくとも2つの同期ノードがバス上に同期フレームを送出するとともに互いの同期フレームを監視することで通信クラスタ内の通信同期を確立する時分割多重通信型の通信システムにおいて、アクティブスターカプラに代理同期フレーム送出手段を設けることで、上述した課題を解決する。代理同期フレーム送出手段は、アクティブスターカプラから同期ノードが物理的または論理的に切り離された場合に、切り離された同期ノードの代理で同期フレームをバス上に送出する。
本発明によれば、異常発生箇所を特定するために同期ノードをアクティブスターカプラから切り離した場合でも、切り離された同期ノードの代理としてアクティブスターカプラによりバス上に同期フレームが送出されるので、通信クラスタ内の通信同期を確保しながら故障発生箇所の特定を適切に行うことができる。
以下、本発明の実施形態として、通信プロトコルにFlexRayを採用した車載用の通信システムに本発明を適用した例について、具体的に説明する。通信プロトコルにFlexRayを採用した通信システムでは、上述したように、通信クラスタ内の少なくとも2つの同期ノードがバス上に同期フレームを送出するとともに互いの同期フレームを監視することで通信クラスタ内の通信同期を確立するようにしているが、本実施形態の通信システムは、アクティブスターカプラにより各ノードが同一バスに接続された、いわゆるアクティブスター型のネットワークトポロジを有する通信システムであることを前提としており、アクティブスターカプラに、同期ノードの代理として同期フレームをバス上に送出する機能を持たせている点に大きな特徴を有している。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態の通信システムの概略構成を模式的に示すシステム構成図である。本実施形態の通信システムは、アクティブスターカプラ10を中心として、このアクティブスターカプラ10に接続された複数のノードにより通信クラスタが構成され、これら複数のノード間でFlexRayプロトコルに従った時分割多重通信を行うものである。ここでは、簡単のためにノードA、ノードB、ノードC、ノードDの4つのノードがアクティブスターカプラ10に接続されて、これら4つのノードA〜Dで通信クラスタが構成されいるものとする。ここで、通信クラスタを構成する4つのノードA〜Dのうち、ノードB、ノードCが同期ノードとされており、このノードBとノードCがお互いの同期フレームを監視して、FlexRayプロトコルの同期ルールに基づいた同期動作を行っている。
FlexRayプロトコルでの通信の仕組みを図2に概略的に示す。FlexRayプロトコルでの通信は、通信システムの稼動中に繰り返されるコミュニケーション・サイクル(通信サイクル)を単位として行われる。コミュニケーション・サイクルは、図2に示すように、スタティック・セグメントと、ダイナミック・セグメントと、シンボル・ウィンドウと、ネットワーク・アイドルタイムの4つのセグメントから構成される。
スタティック・セグメントは、フレームサイズ一定で通信を行う期間であり、複数のスタティック・スロットから構成される。スタティック・スロットは、スタティック・セグメントにおいて1フレームの送信に割り当てられる時間区分であり、全てのスタティック・スロットの時間は等しく、そのスロット内で送信されるフレームの長さも等しい。このスタティック・セグメントでは、通信クラスタ内の各ノードが予め定められたスケジュールにのみ従って通信を行う。
ダイナミック・セグメントは、フレームサイズ可変で通信を行う期間であり、複数のダイナミック・スロットから構成される。ダイナミック・スロットは、ダイナミック・セグメントにおいて1フレームの送信に割り当てられる時間区分であり、その長さは、スロットの最小単位であるミニスロットの整数倍とされ、通信クラスタ内の各ノードの送信要求に従って変化させることが可能である。このダイナミック・セグメントでは、通信クラスタ内の各ノードが優先度に従った通信を行うことが可能である。
シンボル・ウィンドウは、通信システムのスタートアップ時やウェイクアップ時などに使用される領域であり、また、ネットワーク・アイドルタイムは、エラー訂正やクロック同期の同期補正量算出などで使用される領域である。なお、上述したコミュニケーション・サイクルにおけるダイナミック・セグメントとシンボル・ウィンドウは、オプションとして設定されるものであり、通信システムの構成や用途によっては不要とされる。
FlexRayプロトコルのフレーム・フォーマットを図3に概略的に示す。FlexRayのフレームは、図3に示すように、ヘッダ・セグメント(5バイト)と、ペイロード・セグメント(0〜254バイト)と、トレイラ・セグメント(3バイト)の3つのセグメントで構成される。ヘッダ・セグメントには、送信するデータに関するヘッダ情報が格納され、ペイロード・セグメントには、データそのものが格納される。また、トレイラ・セグメントはフレーム全体でエラーがあるかどうかをチェックする機能を持ち、ヘッダ・セグメントとペイロード・セグメントをCRC(Cyclic Redundancy Check)にかけた結果が格納される。
ヘッダ・セグメントに格納されるヘッダ情報の中には、1ビットの同期フレーム・インジケータが含まれている。同期フレーム・インジケータは、そのフレームが同期フレームであるかどうかを示すフラグである。本実施形態の通信システムでは、同期ノードであるノードBおよびノードCがバス上に送出する同期フレームは、このヘッダ・セグメントの同期フレーム・インジケータの値が「1」、つまりフラグオンを示す値となっている。
本実施形態の通信システムでは、通信クラスタ内の各ノードA〜Dが、上述したコミュニケーション・サイクルのスタティック・セグメントにおいて自ノードに割り当てられたスタティック・スロット内で、自ノードのアプリケーションデータを含む上述したフォーマットのフレームをバス上に送出する。また、通信クラスタ内の各ノードA〜Dは、スタティック・セグメントの他ノードに割り当てられたスタティック・スロットで他ノードがバス上に送出したフレームを受信する。このとき、同期ノードであるノードBおよびノードCは、ヘッダ・セグメントの同期フレーム・インジケータの値を「1」とした同期フレームをバス上に送出し、お互いの同期フレームを監視することで通信クラスタ内の通信同期を確立する。
また、特に本実施形態の通信システムでは、通信障害発生時に、通信クラスタ内の各ノードA〜Dをアクティブスターカプラ10から順次切り離していき、通信が正常になったかどうかにより故障発生箇所を特定することが行われるが、その際、同期ノードであるノードBやノードCがアクティブスターカプラ10から切り離されたときには、アクティブスターカプラ10が、ノードBやノードCに割り当てられたスタティック・スロット内で、ノードBやノードCの代理として同期フレームを送出することで、同期フレームが途切れないようにして通信クラスタ内の通信同期を確保するようにしている。
図4は、本実施形態の通信システムにおいて用いられるアクティブスターカプラ10の内部構成を示すブロック図である。アクティブスターカプラ10の内部には、図4に示すように、分配部11と、通信コントローラ12と、代理同期フレーム送出制御部13と、コネクタ離脱検出部14とが設けられている。
分配部11は、通信クラスタ内の1つのノードから入力された通信信号を他の全てのノードへ送信するものである。すなわち、ノードAに繋がるバスB1、ノードBに繋がるバスB2、ノードCに繋がるバスB3、ノードDに繋がるバスB4のそれぞれが、この分配部11において同一バスとして接続されており、各ノードからバス上に送出されたフレームは、この分配部11により他のノードに分配される。
通信コントローラ12は、通信プロトコル処理を実施するものである。特に、本実施形態の通信システムでは、この通信コントローラ12が、代理同期フレーム送出制御部13からの指示に従い、同期ノード(本実施形態ではノードBおよびノードC)の代理で同期フレームをバス上に送出する機能を有している。
代理同期フレーム送出制御部13は、通信クラスタ内に存在する同期ノード(本実施形態ではノードBおよびノードC)の各同期フレームの情報をもち、コネクタ離脱検出部14からの検出信号に応じて、通信コントローラ12にどの同期ノードの代理として同期フレームを送信するかを指示するものである。
コネクタ離脱検出部14は、同期ノード(本実施形態ではノードBおよびノードC)とアクティブスターカプラ10との接続部であるコネクタC1,C2の離脱を検出するものである。コネクタC1,C2には、バスB2,B3を接続する接点以外に、コネクタ離脱検出部14からの検出線L1,L2がループ状に接続されている。コネクタC1,C2がアクティブスターカプラ10に装着されている通常時においては、このコネクタ離脱検出部14からの検出線L1,L2がループを形成して電流が流れた状態とされているが、コネクタC1,C2が離脱すると検出線L1,L2のループが途切れて通電が遮断する。コネクタ離脱検出部14は、この通電の遮断を検知することで、コネクタC1,C2が離脱したことを検出する。
次に、本実施形態の通信システムによる動作について説明する。
本実施形態の通信システムでは、通信障害が発生していない通常時においては、通信クラスタ内の各ノードA〜Dが、自ノードに割り当てられたスタティック・スロット内でフレームを送出する。各ノードA〜Dから送出されたフレームは、アクティブスターカプラ10の分配部11を介して他の全てのノードに分配され、受信される。このとき、同期ノードであるノードBおよびノードCは、自ノードに割り当てられたスタティック・スロット内で同期フレームを送出するとともに、他ノードから送出された同期フレームを監視して、FlexRayプロトコルの同期ルールに基づいた同期動作を行うことで通信クラスタ内の通信同期を確立している。
ここで、例えば図5に示すように、ノードDに故障が発生し、この故障したノードDがバスB4上に連続してデータ”1”を送出し続けるような状況になった場合を考える。この場合、バスB4がデータ”1”に固定されるため、このバスB4から分配部10を介してその他のノードA〜Cに繋がるバスB1〜B3も同様にデータ”1”に固定されてしまい、通信が停止することになる。
このような場合には、通信クラスタ内の各ノードA〜Dをアクティブスターカプラ10から順次切り離していき、通信が正常になったかどうかにより故障発生箇所を特定することが行われる。その際、各ノードA〜Dを単純に切り離していくだけでは、同期ノードBや同期ノードCが切り離されたときに、当該同期ノードからの同期フレームの送出が途絶えて通信クラスタ内の通信同期がとれなくなってしまい、その後、故障が発生しているノードDをアクティブスターカプラ10から切り離すことで、バスB1〜B3がデータ”1”に固定された状態から開放されたとしても、通信は正常に復帰しない。そこで、本実施形態の通信システムでは、同期ノードであるノードBやノードCがアクティブスターカプラ10から切り離されたときに、アクティブスターカプラ10が、切り離された同期ノードの代理でバス上に同期フレームを送出するようにしている。
具体的には、例えば図5に示すように、同期ノードであるノードBがアクティブスターカプラ10から切り離された場合、ノードBとアクティブスターカプラ10との接続部であるコネクタC1が離脱する。このとき、コネクタ離脱検出部14からの検出線L1が断線して通電が遮断される。コネクタ離脱検出部14は、この検出線L1の通電の遮断を検知することでコネクタC1が離脱したことを検出し、同期ノードであるノードBがアクティブスターカプラ10から切り離されたことを示す情報を、代理同期フレーム送出制御部13に送る。
代理同期フレーム送出制御部13は、通信クラスタ内の同期ノードのフレームID等の同期フレーム情報をあらかじめ持っているため、コネクタ離脱検出部14からノードBが切り離されたことを示す情報が送られると、この切り離されたノードBの代理でバス上に送出すべき同期フレームはどれかを認識し、その情報を通信コントローラ12に送る。通信コントローラ12は、代理同期フレーム送出制御部13からの情報をもとに、切り離されたノードBの代理で、FlexRayプロトコルに従って同期フレームをバス上に送出する。
このとき、通信コントローラ12は、図2に示したコミュニケーション・サイクルのスタティックセグメントにおいて、ノードBに割り当てられたスタティック・スロットを利用して、ノードBの代理として同期フレームを送出する。例えば、図2の例で「slot3」がノードBが同期フレームを送出するスロットとして割り当てられているとすると、通信コントローラ12は、この「slot3」のタイミングで、ノードBの代理として同期フレームをバス上に送出する。
この通信コントローラ12がノードBの代理としてバス上に送出する同期フレームは、ヘッダ・セグメントのみノードBが送出する同期フレームと同一の内容とされ、ペイロード・セグメントやトレイラ・セグメントには、何らかのダミーデータが入れておけばよい。なお、ペイロード・セグメントに、当該フレームがノードBの代理として送出された同期フレームであることを示す特定のデータを入れておく仕様とすれば、ノードBの代理で同期フレームが送出されていることを他のノードは認識することができ、他のノードが通信は継続するものの正常時とは異なるフェールセーフ動作に入るといった対応を図ることも可能となる。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の通信システムでは、通信クラスタ内の各ノードA〜Dをアクティブスターカプラ10から順次切り離して通信障害の要因となっている故障発生箇所を特定する際、同期ノードであるノードBやノードCがアクティブスターカプラ10から切り離されたときに、アクティブスターカプラ10が、ノードBやノードCの代理として同期フレームを送出するようにしている。したがって、この通信システムによれば、同期ノードが切り離されたときでも同期フレームが途切れないようにすることができ、通信クラスタ内の通信同期を確保しながら故障発生箇所の特定を適切に行うことができる。
また、本実施形態の通信システムでは、アクティブスターカプラ10が同期ノードの代理として同期フレームをバス上に送出する際に、切り離された同期ノードが同期フレームを送出するスロットとして割り当てられたスロット内で同期フレームを送出するようにしているので、通信のリソースを余分に消費することなく、通信クラスタ内の通信同期を確保することができる。
また、本実施形態の通信システムでは、同期ノードとアクティブスターカプラ10との接続部であるコネクタの離脱を検出してアクティブスターカプラ10が同期フレームを送出するようにしているので、簡便な構成で、且つ、確実に、同期ノードが切り離されたときにアクティブスターカプラ10がその代理として同期フレームを送出して、通信クラスタ内の通信同期を確保することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明を適用した通信システムの第2の実施形態について説明する。本実施形態の通信システムは、通信障害が発生したときに、アクティブスターカプラ10が通信クラスタ内の各ノードを順次切り離す処理を行いながら、同期ノードを切り離したときには、その切り離した同期ノードの代理として同期フレームをバス上に送出するようにしたものである。なお、通信システム全体の構成および基本的な動作は上述した第1の実施形態と同様であるので、以下、第1の実施形態と同様の部分については同一の符号を付して重複した説明を省略し、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明する。
図6は、本実施形態の通信システムにおいて用いられるアクティブスターカプラ10の内部構成を示すブロック図である。本実施形態の通信システムでは、図6に示すように、アクティブスターカプラ10の内部に、第1の実施形態で説明したコネクタ離脱検出部14の代わりに、スイッチ部15と、ノード切り離し制御部16とが設けられている。
スイッチ部15は、通信クラスタ内の各ノードA〜Dをアクティブスターカプラ10から切り離すための4つのスイッチSW1〜SW4から構成される。これら4つのスイッチSW1〜SW4は、通信システムに障害が発生していない通常時においては全てオンされて、各ノードA〜Dをアクティブスターカプラ10の分配部11に接続している。一方、通信障害が発生した際には、これら4つのスイッチSW1〜SW4は、ノード切り離し制御部16からの制御指令に従って選択的にオフされ、対応するノードを切り離す。
ノード切り離し制御部16は、通信コントローラ12により通信障害が検知されて、通信コントローラ12から通信障害発生を示す情報が送られてくると、スイッチ部15に対して制御指令を出力し、通信クラスタ内の各ノードA〜Dに対応する4つのスイッチSW1〜SW4を順次オフさせる。また、このとき、ノード切り離し制御部16は、スイッチ部15の4つのスイッチSW1〜SW4のうちで、同期ノードであるノードBに対応するスイッチSW2をオフさせるときと、同期ノードであるノードCに対応するスイッチSW3をオフさせるときは、現在切り離しているノードが同期ノードである旨の情報を代理同期フレーム送出制御部13に送る。
代理同期フレーム送出制御部13は、第1の実施形態で説明したように、通信クラスタ内の同期ノードのフレームID等の同期フレーム情報をあらかじめ持っているため、ノード切り離し制御部16から同期ノードを切り離すことを示す情報が送られると、この切り離された同期ノードの代理でバス上に送出すべき同期フレームはどれかを認識し、その情報を通信コントローラ12に送る。通信コントローラ12は、第1の実施形態と同様に、代理同期フレーム送出制御部13からの情報をもとに、切り離された同期ノードの代理で、FlexRayプロトコルに従って同期フレームをバス上に送出する。
図7は、本実施形態の通信システムにおいて、アクティブスターカプラ10により実施される処理の概要を示すフローチャートである。以下、この図7のフローチャートに沿ってアクティブスターカプラ10の動作を説明する。
まず、ステップS1において、通信コントローラ12により通信障害の発生が検知されると、通信コントローラ12からノード切り離し制御部16に対して通信障害発生を示す情報が送られる。ノード切り離し制御部16は、通信コントローラ12から通信障害発生を示す情報が送られてくると、ステップS2において、スイッチ部15のスイッチSW1〜SW4を順次オフして通信クラスタ15内の各ノードA〜Dを順次切り離す処理を開始する。
このとき、ノード切り離し制御部16は、切り離しの対象とされるノードが同期ノードであるかどうかを監視して(ステップS3)、切り離しの対象とされるノードが同期ノードであれば、代理同期フレーム送出制御部13に対してその旨の情報を送る。代理同期フレーム送出制御部13は、ノード切り離し制御部16から切り離しの対象とされるノードが同期ノードである旨の情報が送られてくると、通信コントローラ12に対して代理で送出すべき同期フレームの情報を送る。そして、通信コントローラ12が、ステップS4において、代理同期フレーム送出制御部13からの情報に従い、切り離されている同期ノードの代理として同期フレームをバス上に送出する。
その後、通信コントローラ12は、ステップS2でのノードの切り離しにより通信が正常に復帰したか否かを監視する(ステップS5)。そして、通信が正常に復帰しなければ、ステップS6において、切り離していないノードがあるかどうか、つまり、通信クラスタ内の全てのノードの切り離しを行っても通信が正常に復帰しないかを確認する。ここで、切り離していないノードがあれば、ノード切り離し制御部16に対して次のノードの切り離しを指示し、ステップS2以降の処理を繰り返す。一方、全てのノードの切り離しを行っても通信が正常に復帰しない場合には、ステップS7において通信を停止し、処理を終了する。
また、通信コントローラ12は、ステップS2でのノードの切り離しにより通信が正常に復帰した場合(ステップS5の判定でYESの場合)には、ステップS8において、当該ノードを切り離したままで通信を継続させる。このとき、切り離したノードが同期ノードである場合には、通信コントローラ12は、この切り離した同期ノードの代理としての同期フレームの送出を継続的に行って、通信クラスタ内の通信同期を維持する。
具体的な例を挙げて説明すると、例えば同期ノードであるノードCに故障が発生して通信障害となった場合、ノード切り離し制御部16の制御によりSW3をオフしてノードCを切り離したときに、通信が正常に復帰する。このとき、通信コントローラ12は、ノードCを切り離したままで通信を継続させるとともに、ノードCが同期フレームを送出するスロットとして割り当てられたスロット内で、ノードCの代理としてバス上に同期フレームを送出し続ける。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の通信システムでは、通信障害が発生したときに、アクティブスターカプラ10が通信クラスタ内の各ノードを順次切り離す処理を行いながら、同期ノードを切り離したときには、その切り離した同期ノードの代理として同期フレームをバス上に送出するようにしている。したがって、この通信システムによれば、通信クラスタ内の通信同期を確保しながら故障発生箇所の特定を行うことができ、しかも、この故障発生箇所の特定を自動で行うことができる。
また、本実施形態の通信システムによれば、故障発生箇所が特定できたときに、その故障が発生しているノードを切り離した状態で通信を継続させ、故障が発生しているノードが同期ノードであれば、その後もアクティブスターカプラ10から同期フレームを継続的に送出するようにしているので、同期ノードが故障した場合であってもそれ以外のノード間での通信を継続させることができる。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の一適用例を例示したものであり、本発明の技術的範囲が以上の各実施形態で説明した内容に限定されることを意図するものではない。つまり、本発明の技術的範囲は、以上の各実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、この開示から容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
本発明を適用した通信システムの概略構成を模式的に示すシステム構成図である。 FlexRayプロトコルでの通信の仕組みを概略的に示す図である。 FlexRayプロトコルのフレーム・フォーマットを概略的に示す図である。 第1の実施形態の通信システムにおいて用いられるアクティブスターカプラの内部構成を示すブロック図である。 ノードDに故障が発生して故障発生箇所の特定を行っているときに同期ノードであるノードBが切り離された状態を示す図である。 第2の実施形態の通信システムにおいて用いられるアクティブスターカプラの内部構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の通信システムにおいて用いられるアクティブスターカプラの処理の概要を示すフローチャートである。
符号の説明
10 アクティブスターカプラ
12 通信コントローラ
13 代理同期フレーム送出制御部
14 コネクタ離脱検出部
15 スイッチ部
16 ノード切り離し制御部

Claims (4)

  1. 複数のノードがアクティブスターカプラによって同一バスに接続されて通信クラスタを構成し、当該通信クラスタ内の少なくとも2つの同期ノードが前記バス上に同期フレームを送出するとともに互いの同期フレームを監視することで通信クラスタ内の通信同期を確立する時分割多重通信型の通信システムにおいて、
    前記アクティブスターカプラが、当該アクティブスターカプラから前記同期ノードが物理的または論理的に切り離された場合に、切り離された同期ノードの代理で同期フレームを前記バス上に送出する代理同期フレーム送出手段を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記代理同期フレーム送出手段は、通信サイクルの中で前記切り離された同期ノードが同期フレームを送信する期間として割り当てられた期間内で前記同期フレームの送出を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記アクティブスターカプラは、前記同期ノードを前記アクティブスターカプラに接続するコネクタの離脱を検出する検出手段をさらに備え、
    前記代理同期フレーム送出手段は、前記検出手段により前記コネクタの離脱が検出されたときに、前記同期フレームの送出を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記アクティブスターカプラは、通信クラスタ内の各ノードを順次切り離すノード切り離し手段をさらに備え、
    前記代理同期フレーム送出手段は、前記ノード切り離し手段により前記同期ノードが切り離されたときに、前記同期フレームの送出を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
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