JP5076513B2 - 遠心式コンプレッサ装置、燃料電池用コンプレッサ、及び該燃料電池用コンプレッサの制御方法 - Google Patents

遠心式コンプレッサ装置、燃料電池用コンプレッサ、及び該燃料電池用コンプレッサの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動モータのロータを軸方向に非接触状態で支持する磁気軸受装置を備えた遠心式コンプレッサ装置、該遠心式コンプレッサ装置が適用される燃料電池用コンプレッサ、及び該燃料電池用コンプレッサで用いられる制御方法に関する。
従来、この種の遠心式コンプレッサ装置では、前記ロータの回転速度(回転数)を目標値として電動モータの回転が制御され、それによってロータの先端に軸支されたインペラにより軸方向に吸入され、圧縮して径方向に吐出される空気の流量又は圧力が所望の値と一致するようにされている(特許文献1参照)。
即ち、従来の遠心式コンプレッサ装置では、予め前記ロータ(インペラ)の回転速度と吐出空気の流量又は圧力の関係が設定されており、該関係に基づきロータの回転速度が目標値と一致するように電動モータの回転を制御すれば、吐出空気に所望の流量又は圧力が得られるようになっている。
また、前記磁気軸受装置は、前記ロータをアキシャル方向(軸方向)又はラジアル方向(径方向)にそれぞれ非接触状態で支持するための一対の磁気軸受を備えている。そして、該磁気軸受装置では、前記ロータの変位に伴い変化する制御電流を、各磁気軸受に一定となる定常電流に合わせた励磁電流を当該一対の磁気軸受(の各電磁石)に供給することでロータを中立位置(ロータが外力を受けない状態で回転する設計上の位置)にて支持させるようにしている。
ところで、上記した遠心式コンプレッサ装置の利用例として、燃料電池を利用した自動車等の車両に搭載され、吐出空気を当該燃料電池に供給する燃料電池用コンプレッサが知られている(特許文献2参照)。この燃料電池用コンプレッサでは、インペラの先端近傍に、該インペラの回転により内部に圧縮空気を生成するとともに該圧縮空気を外部に排出する通路にもなる加圧ボリュートが設けられている。
特開2001−342995号公報 特開2004−301225号公報
ところが、こうした燃料電池用コンプレッサでは、インペラ自体の加工精度のばらつきや、該インペラと加圧ボリュート等のクリアランスの設定値からのずれ等が生じる場合がある。そして、これによって、従来のように電動モータのロータの回転速度(回転数)を目標値として吐出空気の流量や圧力を調節する場合では、当該吐出空気に所望の流量又は圧力が得られないことがあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、インペラ自体の加工精度のばらつき等、遠心式コンプレッサ装置に吐出空気の流量や圧力に変動を生じさせる要因がある場合でも、該要因に左右されることなく、所望の流量又は圧力を有する吐出空気が得られる遠心式コンプレッサ装置、該遠心式コンプレッサ装置が適用される燃料電池用コンプレッサ、及び、該燃料電池用コンプレッサで用いられる制御方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、インペラを軸支するロータをステータで回転駆動する電動モータと、前記ロータを軸方向に非接触状態で支持する一対の磁気軸受とを備えた遠心式コンプレッサ装置において、前記一対の磁気軸受に前記ロータの浮上位置を調節すべく供給され、当該ロータの変位に伴い変化する制御電流に基づいて吐出空気の圧力を推定する圧力推定手段を備え、吐出空気の圧力を目標値として、前記圧力推定手段によって得られた吐出空気の圧力に基づいて前記電動モータの回転を制御すること、を要旨とする。
同構成によれば、吐出空気の圧力を目標値として電動モータの回転を制御するので、インペラ自体の加工精度のばらつき等の要因に左右されることなく、所望の圧力を有する吐出空気が得られるようになる。
同構成によれば、圧力推定手段によって得られた吐出空気の圧力に基づいて(吐出空気の圧力を測定値として)電動モータの回転を制御するので、インペラ自体の加工精度のばらつき等の要因に左右されることなく、所望の圧力を有する吐出空気が得られるようになる。
同構成によれば、ロータの変位に伴い変化する制御電流に基づいて吐出空気の圧力を推定する圧力推定手段を用いるので、吐出空気の圧力を直接測定することなく、電動モータの回転の制御に必要となる吐出空気の圧力を得ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の遠心式コンプレッサ装置において、前記圧力推定手段によって得られた吐出空気の圧力のフィードバック信号と、外部に備えられたECU(電子制御装置)からの圧力指令信号との偏差が0になるように前記電動モータの回転をフィードバック制御すること、を要旨とする。
同構成によれば、圧力推定手段によって得られた吐出空気の圧力のフィードバック信号と、外部に備えられたECUからの圧力指令信号との偏差が0になるように電動モータの回転をフィードバック制御するので、インペラ自体の加工精度のばらつき等の要因に左右されることなく、より確実に所望の圧力を有する吐出空気が得られるようになる。しかも、該フィードバック制御にあたってPID制御を採用すれば、さらに精度良く且つ安定な吐出空気の圧力の調節が実現されるようになる。
請求項に記載の発明は、車両に備えられた燃料電池に圧縮空気を供給する燃料電池用コンプレッサであって、請求項1又は請求項に記載の遠心式コンプレッサ装置を用いること、を要旨とする。
同構成によれば、インペラ自体の加工精度のばらつき等の要因に左右されることなく、燃料電池で要求される最適な圧力を有する吐出空気が安定して得られるようになる。
請求項に記載の発明は、燃料電池を利用した自動車等の車両に搭載され、吐出空気を当該燃料電池に供給するべく当該車両に設けられ、インペラを先端部で支持するロータをステータで回転駆動する電動モータと、前記ロータを軸方向に非接触状態で支持する一対の磁気軸受とを備えた燃料電池用コンプレッサの制御方法であって、前記一対の磁気軸受に前記ロータの浮上位置を調節すべく供給され、当該ロータの変位に伴い変化する制御電流に基づいて吐出空気の圧力を推定する圧力推定ステップと、前記推定された圧力のフィードバック信号と、車両に備えられたECU(電子制御装置)からの圧力指令信号との偏差が0になるように前記電動モータの回転をフィードバック制御する回転制御ステップとを含むこと、を要旨とする。
同構成によれば、吐出空気の圧力の圧力フィードバック信号と、車両に備えられたECUからの圧力指令信号との偏差が0になるように電動モータの回転をフィードバック制御するので、インペラ自体の加工精度のばらつき等の要因に左右されることなく、燃料電池で要求される最適な圧力を有する吐出空気が安定して得られるようになる。
本発明によれば、インペラ自体の加工精度のばらつき等の吐出空気の流量や圧力に変動を生じさせる要因がある場合でも、該要因に左右されることなく、所望の流量又は圧力を有する吐出空気が得られるようになる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
本実施形態の遠心式コンプレッサ装置は、自動車等の車両に搭載され、該車両の動力源としての燃料電池に主として空気を圧縮状態として供給する燃料電池用コンプレッサとして使用される。
図1に示すように、前記燃料電池用コンプレッサ1は、燃料電池に圧縮された空気を供給するインペラ11と、該インペラ11を回転駆動するための電動モータ10と、該インペラ11及び電動モータ10を収容する有底円筒状のハウジング15とを備えている。この燃料電池用コンプレッサ1は、車両内において、図1に示す水平状態で使用される(図1においては、ロータ12の軸方向と直交する方向が鉛直方向となる)。
前記電動モータ10は、インペラ11を先端部12tで支持するロータ12及び該ロータ12を電磁力により回転駆動するステータ13を備えている。
前記インペラ11は、ハウジング15の一部を構成する加圧ボリュート16内に回転可能に収容されている。該加圧ボリュート16には、空気を燃料電池用コンプレッサ1内部に導入する空気導入路16aと、圧縮空気を外部に吐出(排出)する空気排出路16bとが設けられている。
前記ロータ12は、その中央部位が径方向外方に膨出して大径部12cを形成しており、その先端側(インペラ11側)及び後端側には、前記大径部12cを挟み込むように、鉄等の磁性体からなる前後一対の円盤状のフランジ部12a,12bが相対回転不能に設けられている。そして、該ロータ12は、それぞれ、前記フランジ部12a,12bを、ハウジング15に固設された前後一対のアキシャル磁気軸受21,22(該アキシャル磁気軸受21,22の鉄製のヨーク部には、コイル巻線21a,22aが巻回され、複数の電磁石を構成している。)に対面させて軸方向(アキシャル方向)に非接触状態で支持されるとともに、同ハウジング15に前記アキシャル磁気軸受21,22に挟まれる位置にて固設された前後一対のラジアルフォイル軸受17a,17bによって径方向(ラジアル方向)に非接触状態で支持される。尚、図1に示す燃料電池用コンプレッサ1においては、前記ロータ12の軸方向の位置を検出するアキシャル位置センサ23がハウジング15の底部15aの中央位置に配設されている。
本実施形態で用いる磁気軸受装置2は、前記した燃料電池用コンプレッサ1に備えられるものであり、図1及び図2を参照して、前記した一対のアキシャル磁気軸受21,22及びアキシャル位置センサ23を含む機械本体201と、前記アキシャル磁気軸受21,22の各電磁石の電磁力を制御してロータ12の浮上位置を調節するとともに、該ロータ12の回転速度を制御して燃料電池用コンプレッサ1の吐出空気の流量又は圧力を調節するコントローラ202とを備えている。以下、ロータ12の軸方向をZ軸、Z軸と直交するとともに互いに直交する2つの径方向をX軸、Y軸とする。
前記機械本体201は、ロータ12をステータ13で回転駆動する電動モータ10、ロータ12をZ軸方向に離間した2箇所において、X軸方向及びY軸方向に非接触状態で支持するラジアルフォイル軸受17a,17b、ロータ12をZ軸方向に非接触状態で支持する前後一対のアキシャル磁気軸受21,22、及びロータ12のZ軸上の位置を検出して位置検出信号を出力するアキシャル位置センサ23を備えている。
前記コントローラ202は、アキシャル位置センサ23から入力される位置検出信号に基づきロータ12の中立位置からのZ軸上における変位量を演算して該変位量に対応する変位信号を出力する位置センサ回路23a、ロータ12に外力が作用しても中立位置で支持するための電磁石制御信号を出力するとともに該ロータ12を所定の回転数で回転駆動するための回転数指令信号を出力するDSP(DSP:Digital Signal Processor;デジタル信号処理装置)ボード25、該DSPボード25から入力される電磁石制御信号に基づき前記アキシャル磁気軸受21,22の各電磁石を駆動する磁気軸受駆動回路21b、及びDSPボード25から入力される回転数指令信号に基づき電動モータ10のロータ12の回転数を制御するインバータ回路26を備えている。
前記DSPボード25には、制御プログラムが実行可能なデジタル処理手段としてのDSP25a、該DSP25aに設けられた記憶手段としてのROM及びフラッシュメモリ(図示せず)、A/D変換器24a,24b、D/A変換器24c,24d,24e、並びにD/A変換器24cから入力される目標値としての信号とD/A変換器24eから入力されるフィードバック信号(測定値)とを比較して偏差をA/D変換器24aに出力する比較器27が、図2に示す接続状態で配設されている。
前記DSPボード25において、D/A変換器24cは、車両に備えられたECU(電子制御装置)から送信され、本実施形態の燃料電池用コンプレッサ1の吐出空気の圧力を指定する圧力指令信号を受信できるように当該ECUに接続されている。また、前記DSP25aには、電動モータ10の回転を制御すべくA/D変換器24aから入力される信号を回転数指令信号に変換してインバータ回路26に出力する電動モータ駆動部25b、位置センサ回路23aからA/D変換器24bを介して入力されるロータ12の変位信号に基づいて電磁石制御信号を演算し、該電磁石制御信号をD/A変換器24dを介して磁気軸受駆動回路21bに出力するAMB(AMB:Active Magnetic Bearing;能動型磁気軸受)制御部25d、及び、該AMB制御部25dから出力される前記電磁石制御信号に基づき、燃料電池用コンプレッサ1の吐出空気の圧力p1を推定(演算)し、その結果得られた圧力信号をD/A変換器24cに出力する、吐出空気の圧力を推定する圧力推定手段としての空気圧力推定部25cが備えられている。尚、前記ROMには、DSP25aで処理される制御プログラムが格納されており、フラッシュメモリには、前記アキシャル磁気軸受21,22の制御パラメータを記憶した制御パラメータテーブルや、バイアス電流値(定常電流値)を記憶したバイアス電流値テーブル等が設けられている。
そして、前記磁気軸受駆動回路21bは、DSPボード25からの電磁石制御信号に基づく制御電流icを前記ROMに記憶された定常電流ioに合わせたアキシャル方向励磁電流ieを前記アキシャル磁気軸受21,22の各電磁石に供給する。また、前記インバータ回路26は、DSPボード25からの回転数指令信号に基づき電動モータ10のロータ12の回転数を制御する。これにより、該ロータ12は、前記アキシャル磁気軸受21,22及びラジアルフォイル軸受17a,17bによって中立位置に非接触状態で支持された状態で電動モータ10のステータ13で回転駆動される。
このロータ12の回転に伴ってインペラ11が回転することにより、図1を参照して、空気が加圧ボリュート16の空気導入路16aを通って矢印a1(導入空気の圧力:p0[MPa])の方向に導入されて加圧され、さらに圧縮状態にて加圧ボリュート16の空気排出路16bを通って矢印a2(吐出空気の圧力:p1[MPa])の方向に排出され、図示しない加湿機を経由して車両の燃料電池に供給される。ここで、空気の圧縮に伴い、ロータ12に対してZ軸方向に負荷荷重F[N]がかかり、該負荷荷重Fによってロータ12が中立位置からZ軸方向に沿って変位するようになる。そして、該変位量に対応する変位信号が位置センサ回路23aからA/D変換器24bを介してDSP25aのAMB制御部25dに入力され、該AMB制御部25dにて当該変位信号に基づき電磁石制御信号が演算される。次に、この電磁石制御信号が空気圧力推定部25cに入力される。ここで、図3(a)の磁気軸受装置のアキシャル方向励磁電流ieと遠心式コンプレッサの吐出空気圧力p1との関係グラフに示すように、電磁石制御信号に対応する制御電流icと吐出空気圧力p1とは比例関係(ic=K・p1)にあることが確認されている。このため、前記空気圧力推定部25cにおいて、当該関係に基づいて、制御電流icから吐出空気圧力p1が推定され、該推定された吐出空気圧力p1に対応する吐出圧力信号が演算される(圧力推定ステップ)。そして、この吐出圧力信号は、D/A変換器24cを介して比較器27にフィードバック信号(測定値)として入力され、車両に備えられたECU(電子制御装置)から送信された圧力指令信号(目標値)と比較され、得られた偏差に対応する信号がA/D変換器24aを介してDSP25aの電動モータ駆動部25bに入力される。次いで、該電動モータ駆動部25bにおいて前記偏差が0になるようにPID動作によりインバータ回路26に出力される回転数指令信号が調節され、その回転数指令信号に応じて電動モータ10のロータ12の回転速度がフィードバック制御される(回転制御ステップ)。この結果、本実施形態の燃料電池用コンプレッサ1では、前記ECUによって指令されたとおりの圧力がその吐出空気に安定して得られるようになる。
以上、本実施形態の燃料電池用コンプレッサ1によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、ロータ12の変位に伴い変化する制御電流icに基づいて吐出空気の圧力を推定する圧力推定手段として、DSP25aに備えられた空気圧力推定部25cを用い、同空気圧力推定部25cによって得られた吐出空気の圧力に基づき電動モータ10の回転を制御する。このため、インペラ11自体の加工精度のばらつき等の要因に左右されることなく、燃料電池で要求される最適な圧力を有する吐出空気が安定して得られるようになる。
(2)本実施形態では、DSP25aに備えられた空気圧力推定部25cによって得られた吐出空気の圧力のフィードバック信号と、車両に備えられたECUからの圧力指令信号との偏差が0になるように電動モータ10の回転をフィードバック制御するので、確実に所望の圧力を有する吐出空気が得られるようになる。
(3)本実施形態では、インペラ11自体の加工精度のばらつき等の要因に左右されることなく、燃料電池で要求される最適な圧力を有する吐出空気が安定して得られるようになる。これにより、自動車用途として高い信頼性を具備する燃料電池用コンプレッサ1が実現されている。
尚、上記実施形態は、以下のように変形してもよい。
・上記実施形態では、吐出空気の圧力を目標値として電動モータ10の回転を制御するようにしたが、必要に応じて、吐出空気の流量を目標値として制御することも可能である。この場合は、図3(b)に示す制御電流icと吐出空気の流量qとの間で確認された比例関係(ic=K・q)が利用される。
・上記実施形態では、磁気軸受装置2における演算処理にDSP25aを用いたが、これに限定されるものではなく、例えばパーソナルコンピュータ、CPU(中央演算処理装置)等、DSP以外のものを用いてもよい。
・上記実施形態では、DSP25aに備えられた空気圧力推定部25c(圧力推定手段)により推定された吐出空気の圧力に基づき、電動モータ10の回転を制御した。しかし、それに代えて、燃料電池用コンプレッサ1の吐出空気の圧力を直接的に検知(測定)する圧力センサ(圧力検知手段)を加圧ボリュート16の空気排出路16b内等に設置し、該圧力センサにより検知された吐出空気の圧力に基づき、電動モータ10の回転を制御することも可能である。
・上記実施形態では、本発明の遠心式コンプレッサ装置を燃料電池用コンプレッサに適用した例を示したが、該遠心式コンプレッサ装置は、その他、圧縮空気を生成する汎用のターボ型コンプレッサにも適用することもできる。
本発明の実施形態に係る燃料電池用コンプレッサの軸方向断面図。 本発明の実施形態に係る燃料電池用コンプレッサに適用される磁気軸受装置のブロック図。 (a)は、磁気軸受装置のアキシャル方向励磁電流ieと燃料電池用コンプレッサの吐出空気圧力p1との関係(制御電流icと吐出空気圧力p1との関係)を示すグラフ図、(b)は、磁気軸受装置のアキシャル方向励磁電流ieと燃料電池用コンプレッサの吐出空気流量qとの関係(制御電流icと吐出空気流量qとの関係)を示すグラフ図。
符号の説明
1…燃料電池用コンプレッサ(遠心式コンプレッサ装置)、2…磁気軸受装置、10…電動モータ、11…インペラ、12…ロータ、12t…先端部、13…ステータ、21,22…アキシャル磁気軸受(一対の磁気軸受)、25a…DSP、25c…空気圧力推定部。

Claims (4)

  1. インペラを軸支するロータをステータで回転駆動する電動モータと、前記ロータを軸方向に非接触状態で支持する一対の磁気軸受とを備えた遠心式コンプレッサ装置において、
    前記一対の磁気軸受に前記ロータの浮上位置を調節すべく供給され、当該ロータの変位に伴い変化する制御電流に基づいて吐出空気の圧力を推定する圧力推定手段を備え、
    吐出空気の圧力を目標値として、前記圧力推定手段によって得られた吐出空気の圧力に基づいて前記電動モータの回転を制御することを特徴とする遠心式コンプレッサ装置。
  2. 請求項に記載の遠心式コンプレッサ装置において、
    記圧力推定手段によって得られた吐出空気の圧力のフィードバック信号と、外部に備えられたECU(電子制御装置)からの圧力指令信号との偏差が0になるように前記電動モータの回転をフィードバック制御する遠心式コンプレッサ装置。
  3. 車両に備えられた燃料電池に圧縮空気を供給する燃料電池用コンプレッサであって、
    請求項1又は請求項に記載の遠心式コンプレッサ装置を用いることを特徴とする燃料電池用コンプレッサ。
  4. 燃料電池を利用した自動車等の車両に搭載され、吐出空気を当該燃料電池に供給するべく当該車両に設けられ、
    インペラを先端部で支持するロータをステータで回転駆動する電動モータと、前記ロータを軸方向に非接触状態で支持する一対の磁気軸受とを備えた燃料電池用コンプレッサの制御方法であって、
    前記一対の磁気軸受に前記ロータの浮上位置を調節すべく供給され、当該ロータの変位に伴い変化する制御電流に基づいて吐出空気の圧力を推定する圧力推定ステップと、
    前記推定された圧力のフィードバック信号と、車両に備えられたECU(電子制御装置)からの圧力指令信号との偏差が0になるように前記電動モータの回転をフィードバック制御する回転制御ステップとを含むことを特徴とする燃料電池用コンプレッサの制御方法。
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