JP5070803B2 - 流量計測装置および流体供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、ガスの配管流路に接続されたガス器具の動作を判別して器具別の使用流量計測や器具別の保安処理を行う流量計測装置および流体供給システムに関するものである。
従来、この種の流量計測装置は、図6に示すように、ガス流路に流れるガス流量を計測するガス流量計測手段1と、この計測結果より流量の増加を検出する流量増加検出手段2と、この流量増加に伴うガス流量の瞬時増減変化を検出する流量増減検出手段3と、前記瞬時増減変化検出時に新たなガス燃焼器具の使用開始を判定する器具判定手段4と、前記流量増加検出手段で検出されたガス流量の増加分を、前記新たなガス燃焼器具の使用開始に伴うガス流量の増加分として登録する流量登録手段5とを備えていた(例えば、特許文献1参照)。
上記構成によって、新たにガス燃焼器具の使用を開始した場合にガス流量は瞬時に増減変化して安定したガス流量になる事に着目し、増減変化を判定時に新たなガス燃焼器具の使用開始を判定することで、簡易な方法で新たなガス燃焼器具の使用開始を判定するとともに、流量の減少変化に基づいて使用停止を判定することができるものである。
特開2002−174542号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ガス器具の使用開始や使用停止を常時監視していなければならず、ガス器具が故障して既に取り外されていたり、暖房器具のように冬場しか使用されないガス器具についても年中判別していなければならなく、誤判別を発生する機会が増加して信頼感を失いかねない。また、判別処理に要する消費電力が発生し、電池で駆動するガスメータでは、電池容量を大きくしなければならないという課題があった。
前記従来の課題を解決するために、流路に流れる流体の流量を計測する流量計測手段と、前記流量計測手段が所定時間間隔ごとに計測した使用流量の変動から求める任意の時間間隔の差分流量を基に使用されている器具を判別する器具判別手段と、前記器具判別手段の動作を切り換える器具判別動作切換手段を備えたものである。
これによって、ガス器具の器具判別動作を切り換えることができ、ガス器具が故障して取り外されたときは器具判別動作を停止させたり、夏場の器具判別動作を停止させたりすることができるので、使用していない器具を誤判別することがなくなり、器具判別の信頼感を損なうことがないと共に、器具判別の動作処理を停止させることができるので、消費電力を低減することができ、電池で駆動されるガスメータの場合は長期間の動作を可能とすることができる。
本発明の流量計測装置は、器具判別手段の動作を切り換える器具判別動作切換手段を備えることで、ガス器具の器具判別動作を切り換えることができ、器具判別動作を停止させたりすることができるので、使用していない器具を誤判別することがなくなり、器具判別の信頼感を損なうことがないと共に、器具判別の動作処理を停止させることができるので、消費電力を低減することができる。
第1の発明は、流路に流れる流体の流量を計測する流量計測手段と、前記流量計測手段が所定時間間隔ごとに計測した使用流量の変動から求める任意の時間間隔の差分流量を基に使用されている器具を判別する器具判別手段と、前記器具判別手段の動作を切り換える器具判別動作切換手段を備え、前記切換手段は、所定の期間において前記判別手段が器具の動作を判別しなかった器具が発生した場合、自動的に器具判別機能の停止と開始動作を選択し、前記判別手段は、器具ごとに前記器具判別機能の停止と開始動作を選択する構成とすることにより、ガス器具の器具判別動作を切り換えることができ、器具判別動作を停止させたりすることができるので、使用していない器具を誤判別することがなくなり、器具判別の信頼感を損なうことがないと共に、器具判別の動作処理を停止させることができるので、消費電力を低減することができる。また、所定の期間において器具判別手段が器具の動作を判別しなかった器具が発生した場合、自動的に器具判別機能の停止と開始動作を選択することにより、使用されていない器具に判別する誤判別を低減することができる。また、各器具ごとに器具判別機能の停止と開始動作を選択することで、ガス器具の器具判別動作を切り換えることができ、各器具ごとに器具判別動作を開始させたり停止させたり任意に行うことができ、より細かくガス器具の使用実態や顧客の要望にあわせて器具判別の機能を選択することができる。
の発明は、特に、第1の発明の流量計測装置の前記切換手段はさらに、手動で前記器具判別機能の停止と開始動作を選択することで、作業者や管理者が器具判別機能の開始や停止を任意の時期に設定変更することができる。
の発明は、特に第1またはの発明の流量計測装置の前記切換手段は、前記判別手段を制御するマイコンが保有するカレンダーに基づいて自動的に前記器具判別機能の停止と開始動作を選択することで、例えば冬季と夏季で器具判別機能を自動的に設定することができ、管理者の作業を低減することができる。
の発明は、特に、第1から第の発明の流量計測装置は、流体の温度を計測する温度計測手段を備え、前記温度計測手段の計測温度が所定以上になった場合、前記切換手段は自動的に器具判別機能の停止と開始動作を選択することにより、冬季と夏季の区別なく、温度によって器具判別機能の動作を自動的に選択できるので、カレンダー機能や手動設
定機構を備える必要がなく、簡単な構成で暖房シーズン(冬季)や冷房シーズン(夏季)の自動設定を実現することができる。
の発明は、特に、第の発明の流量計測装置の温度計測手段は、流量計測手段としての超音波流量計の超音波の伝搬時間を用いて流体の温度を計測する温度計測手段を備えることで、超音波流量計の計測原理を応用することで温度測定が実現でき、特別な部品を付加することなく簡単な構成で暖房シーズン(冬季)や冷房シーズン(夏季)の自動設定を実現することができる。
の発明は、特に、第1から第の発明の流量計測装置を流体供給システムに利用した場合、それぞれの家庭で個別に器具判別動作を開始させたり、停止させたりすることができ、1家庭だけでなく地域全体に器具判別手段を波及することができるので、器具ガス料金の施策の普及を促進することができるとともに、ガス料金だけでなく器具判別の結果により保安機能などを設定することで安全なガス供給システムを地域全体で実現するシステムとして有効に利用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における流量計測装置としてのガスメータのブロック図を示すものである。
図1においてガスメータは、流路6に流れる流量を計測する流量計測手段としての超音波流量計7と、前記超音波流量計7が所定時間間隔ごとに計測した流量値を基に任意の時間間隔差分流量を求め、その基に時間間隔差分流量の特徴から流路6に接続されて使用されているガス器具19,20,21を判別する器具判別手段8を備え、器具判別手段8の動作を切り換える器具判別動作切換手段9を備えた構成とした。ここで、10はガス器具19,20,21ごとの使用流量を算出する器具別流量算出手段、11はガス管路、12は流量計測装置としてのガスメータ、13はガスを停止させたい時に流路6を遮断する流路遮断弁、14はそれぞれの部位の動作を制御するマイコン、15は電池、16は表示部、17は操作部、18は通信部、19,20,21はガス管路に接続されたガス器具である。
以上のように構成されたガスメータ12について、以下その動作、作用を説明する。
まず、図2と図3を用いて器具判別手段8の動作、判別方法について説明する。
使用開始器具の判別や使用停止器具の判別の判定は、所定時間間隔としての2秒間隔で計測された超音波流量計7の瞬時流量値の差分流量を用いて行う。ここで、差分流量は、所定時間間隔の2倍を特定間隔として用い、4秒間の流量差を特定間隔差分流量として用いる。この差分流量を4秒差分流量と呼ぶこととする。
そこで、4秒差分流量が所定流量値より大きくプラス値の場合、なんらかのガス器具が動作開始したと判別し、また4秒差分流量が所定流量値より大きくマイナス値の場合、なんらかのガス器具が動作停止したと判定する。
なお、2秒間隔の計測や、4秒差分流量を用いることは、1実施例であり、ケースによっては他の時間を用いて行うこともあるし、いろいろな時間間隔の差分流量を組み合わせて使用することもある。ただ、本実施の形態のように電池15で駆動させる超音波を利用したガスメータ12では、低消費電力と計測精度の観点から、2秒間隔計測による4秒差分流量を用いることが適している。すなわち、4秒差分流量で判別することで、器具の動作を見逃すことなく検出することができるのである。
そして、4秒差分流量が、判別条件として登録されている流量値と等しいか、またはその流量範囲に該当する場合は、その差分流量値から所定器具と判別して開始器具判別または停止器具判別を行なうものである。
例えば、使用される流量が低流量域の場合、ガス器具19,20,21はたくさん存在する。そこで、差分流量だけでは判別が困難であり、差分流量の挙動を見て判別する。図2の流量変化特性図は、時刻T1でガス器具20としてのガスファンヒータが使用開始され、その後、時刻T2でガス器具21としてのガスコンロが使用開始される。そして、時刻T3ではガスコンロの火力調節が低流量側に行われ、時刻T4でガスファンヒータが停止し、時刻T5でガスコンロが停止したことを示したものである。
このような特性の場合、図3に示す4秒差分流量の流量変化特性から、時刻T1では、差分流量が開始器具判別条件の流量値Qsより大きく、その差分流量の立上がりが緩やかである特徴を判別して、器具判別手段8がガスファンヒータである判別とする。
また、時刻T2では差分流量が開始器具判別条件の流量値Qsより大きく、その差分流量の立上がりが急激であるので、ガスコンロの開始判別条件と適合しガスコンロと判別する。なお、これら条件は、事前に記憶メモリーに記憶された条件であり、立上がりの緩やかさ加減は数値的に設定されているものである。そして、これらの諸条件はそれぞれの家庭において適切な条件に書き換えられて登録、変更されているものである。
また、時刻T3では差分流量が立ち下がっていることが検出されているが、差分流量の絶対値が器具停止判別条件の流量値Qeより小さいので器具停止とは判別しない。そして、時刻T4では、差分流量の絶対値が所定の閾値Qeを越えているので何かのガス器具が停止したと判別する。ここで、先に使用開始と判別した使用開始器具であるガスファンヒータとガスコンロの中から、どちらのガス器具が停止したかを判別する。
ここでは、ガスコンロの火力が途中で調整されたため、立下りの差分流量だけからではどのガス器具かは非常に判別しにくくなっている。そこで、次の計測時間に計測された流量値を判別すると、絶対流量がQ4という非常に少ない流量で流れていることがわかる。この流量はガスコンロの火力を絞ったときにのみ発生する小流量(この値も判別条件として設定しておくものである)なので、ガスコンロが時刻T4からT5の間では使用されていることが分かる。
よって、時刻T4の時に停止したガス器具は、開始判別したガス器具の中から最後まで動いていたガスコンロを除くことによって、途中で停止したガス器具はガスファンヒータであることがわかる。
また、時刻T5では差分流量が小さく立ち下がっているが、閾値Qbを越えないので停止器具とは判別されない。しかし、この後の超音波流量計の計測流量がゼロになっていることから、器具判別手段8はガス器具19,20,21が全て停止したと判別する。そして、残った開始器具の中から時刻T5でガスコンロが停止したと判別するのである。
そして、器具別流量算出手段10は、判別されたガス器具19,20,21の使用した流量を、開始時の差分流量Q1と、停止時の差分流量(Q3−Q4)の平均流量値と、ガス器具が使用された時間、すなわちT4−T1の時間を掛け合わせることで、ガスファンヒータの使用流量を近似的に求めることができる。すなわち、ガスファンヒータの使用流量Qは、Q=(Q1+Q3−Q4)/2*(T4−T1)*3600から求まる。
また、ガスコンロの積算流量は、全積算流量からガスファンヒータの積算流量値を差し引いた値で求めることができる。このように、それぞれのガス器具の使用時間を明確にすることで、それぞれの器具が使用したガス流量を個別に算出することができるのである。
次に、器具判別動作切換手段について説明する。
器具判別動作切換手段9は、ガス器具19,20,21の器具判別動作を切り換えることができ、器具判別動作を停止させたり、開始させたりすることができるものである。マイコン14に接続された操作部17に備えられたスイッチ信号や電気的な端子の接続などによって器具判別機能の動作を停止する指示や、開始する指示を手動で送ることができる。その他、通信機能を持つガスメータ12の設定器から、電文操作によって器具判別の機能の停止や動作開始の指示を手動でガスメータ12の通信部18に送ることも可能である。また、表示部16には器具判別の動作を開始すれば、表示部に「器具判別中」の表示(マークでも可)をすることで器具判別の動作設定が確認でき、スムーズに操作を行い完了することができる。設定スイッチや端子は、ガスメータ12に装備されている場合や、別設置の宅内表示器に設置されている場合も考えられる。宅内から設定することができれば、ユーザーが個々に設定することができる。
このような器具判別動作の切換機能は次のような場合に使用する。例えば、ガス器具が故障によって使用されなくなっている状態では、器具判別手段8の機能を停止させておくことで、使用していないガス器具に誤判別することがなくなり、器具判別の信頼感を損なうことを防止することができる。また、動かないガス器具の判別は無駄な処理であり、器具判別手段8の動作処理を停止させることで、消費電力を低減することができる。ガスメータ12は電池15で10年間動作しているので、消費電力を低減することは非常に大きな意味を持ち、電池15の容量を少なくできることでガスメータ12の小型化にもつながり、低コスト化にも効果が波及する。
また、各家庭でのガス器具の使用状況は異なり、器具判別の機能を使用する家庭や使用しない家庭がある。その時にも、器具判別動作切換手段9によって器具判別動作を開始させたり停止させたり任意に行うことで、それぞれの家庭のガス器具の使用実態や顧客の要望にあわせて器具判別の機能を選択することができる。
また、複数の器具の動作を判別する器具判別手段8においては、各ガス器具ごとに器具判別機能の停止と開始動作を選択することで、ガス器具の器具判別動作を切り換えることができ、各ガス器具ごとに器具判別動作を開始させたり停止させたり任意に行うことができ、より細かくガス器具の使用実態や顧客の要望にあわせて器具判別の機能を選択することができる。
さらに、手動で器具判別機能の停止と開始動作を選択することで、作業者や管理者が器具判別機能の開始や停止を任意の時期に設定変更することができる。
また、器具判別動作切換手段9によって、器具判別機能の停止と開始動作を選択を自動で行うこともできる。例えば、器具判別手段8をコントロールするマイコン14が管理する計時手段のひとつであるカレンダーに基づいて、自動的に器具判別機能の停止と開始動作を選択することができる。例えば、冬季と夏季で器具判別機能を自動的に設定するのであれば、カレンダーの日付を基に、12月1日から器具判別機能を動作開始し、翌年3月31日まで継続して動作するように設定する。そして、4月1日から11月30日まで、器具判別機能を停止させるように設定でき、自動的に器具判別の機能を開始、停止させることができる。このような自動設定によって、管理者の作業を低減することができ、管理者や作業者の手を煩わせることなく設定することができる。そして、1年の1/3期間動作、2/3期間停止とすることで電池15の消耗を抑え、ガスメータ12の電池寿命を長持ちさせることができる。または少ない電池15で10年間動作させることができる。
また、逆に4月1日から11月30日まで器具判別機能を動作させ、12月1日から翌
年3月31日まで器具判別動作を停止させることも可能で、器具判別機能により考えられている器具別ガス料金に対応して、動作期間を設定することができる。
さらに、器具判別動作切換手段9は、所定の期間において器具判別手段8がガス器具の動作を判別しなかったガス器具が発生した場合、自動的に器具判別機能の停止と開始動作を選択することができる構成とした。例えば、1ヶ月間、器具判別手段8によって動作が確認できなかったガス器具は、実際に使用されていないか、判別を間違っている可能性がある。このようなガス器具があることが分かったとき、自動的にそのガス器具の器具判別動作を停止し、器具判別しないように設定変更することとした。それによって、使用されていない器具に誤判別することを低減することができ、信頼性の向上につながるものである。
なお上述した「1ヶ月」は、一例であって、1週間でも良いし、2週間でも良いし、それぞれの使用状況に応じて変更できるようにしておくこともできる。また、マイコン14で管理されるカレンダーで説明したが、器具判別手段8がガスメータ外の外付けユニットに内蔵されているような場合は、ガスメータのマイコン14が管理するカレンダーでも、外付けユニットが管理するカレンダーでも、いずれかが管理するカレンダーで設定が可能とすることで、カレンダーによる自動設定が可能となる。
また、器具判別動作切換手段9によって手動で器具判別の動作を切換られる場合と、自動的に切り換えられることを説明したが、手動と自動の両方の設定が可能として使い分けられるようにすることも可能である。
このような流量計測装置を流体供給システムに利用した場合、それぞれの家庭で個別に器具判別動作を開始させたり、停止させたりすることができ、1家庭だけでなく地域全体に器具判別手段8を波及することができるので、器具ガス料金の施策の普及を促進することができるとともに、ガス料金だけでなく器具判別の結果により保安機能などを設定することで安全なガス供給システムを地域全体で実現するシステムとして有効に利用することができ、器具別料金などの顧客サービスを実現することができるものである。
なお、以上の説明は超音波流量計を用いた場合について説明したが、他の瞬間式の流量計測手段でも、同様の効果が得られることは明白である。そして、瞬時流量計を用いることで、流量に関係なく等時間間隔に計測タイミングが設定できるので、どんな流量のガス器具でもタイミングよく器具を判別することができる。また、ガスメータ12で説明したが、工業用流量計や水道メータにおいても同様に、流量計測装置の下流側に接続された使用器具の判別や器具別使用流量の計測、器具の保安に使用することができる。
また、器具別料金についての実施例で説明したが、器具判別の情報は、ガスを安全に供給する保安機能に用いることも可能である。その場合、器具判別動作切換手段9によって、器具判別の動作を切り換えることで、ガス器具別の保安機能も切り換えることができる。例えば、ガス器具ごとに連続使用の許可時間を設定することが可能になるが、器具判別の動作を開始したときにのみガス器具別の連続使用時間制限を有効にし、器具判別機能を停止した時は、ガス器具別の連続使用時間制限も停止することができる。また、自動的に器具判別の動作を開始する場合、保安機能も自動的に器具判別による保安機能に切り換えられる。このように、器具判別動作切換手段9によって、保安機能の切換えも可能となり、器具判別の動作と保安機能の連携をスムーズに行うことができる。
さらに、器具判別動作切換手段9によって手動で器具判別の動作を切り換えるタイミングは、検針時であったり、ガスボンベの点検時期、交換時期であったり自由に選ぶことができ、いつでも設定を変更できる自由度の高いシステム構成である。
また、器具判別手段8は、流量計測手段の流量値のみでガス器具を特定する方法で説明したが、ガス器具から信号を受けてガス器具を特定する方法を用いたり、個別ガス器具の流量を計測してガス器具を特定する方法などを含め、それぞれを組み合わせた他の器具判別手段としても、器具判別動作切換手段の構成や仕組みを用いれば同様の効果が得られることは明確である。また、それぞれの器具判別手段を選択することも器具判別動作切換手段の機能として考えることもできる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態である流量計測装置の器具判別動作切換手段と、流量計測装置としての超音波流量計からの伝搬時間情報を取得して温度を計測する温度計測手段22との構成を示すブロック図である。実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
まず、図4に示す温度計測手段22について説明する。
超音波流量計7は、図5に示すように流路6に角度θで傾斜して対向させた1対の超音波振動子の間に超音波を伝搬させ、その伝搬時間を電子回路で計測して下記の計算式より流量を算出するものである。
例えば、図5のような構成の流路6において、超音波振動子としての第1圧電振動子23から第2圧電振動子24に向かって伝搬する時間T1を計測すると、
T1=L/(C+Vcosθ)
となる。また、第2圧電振動子24から第1圧電振動子23に向かって伝搬する時間T2を計測すると、
T2=L/(C−Vcosθ)
となる。ここで、Vは流路6内の流速、Cは音速、θは傾斜角度である。そして、T1とT2の逆数の差をとると、次式のようにしてT1、T2から流速Vが求まる。
1/T1−1/T2=2Vcosθ/L
V=(L/2cosθ)・(1/T1−1/T2)
この流速Vに流路6の断面積Sと流量補正係数αを掛けて、流量Qを算出するものである。
Q=α・S・V
ここで、流量補正係数αは、正しい流量との差を補うための補正係数である。
この計算原理を利用することで温度計測手段を実現する方法について説明する。伝搬時間T1とT2の逆数の和を取ることによって、流速Vの項が消去され、次式のように音速Cを求めることができる。
1/T1+1/T2=2C/L
C=(L/2)・(1/T1+1/T2)
よって、例えば流体が空気の時は、流体温度をTとすると、
C=331.5+0.61T
の式から、温度Tを求めることができるのである。
本実施の形態では、超音波流量計7とマイコン14とを接続して構成で簡略的に記載しているが、超音波流量計7からマイコン14が伝搬時間情報を受け取ってマイコン14が温度を算出する構成としている。
次に、計測された温度を用いて器具判別手段8の動作を制御する器具判別動作切換手段9の動作について説明する。
前述のように超音波流量計7の伝搬時間を用いて流体の温度を計測する温度計測手段22の計測温度が所定値以上になった場合、器具判別動作切換手段9は自動的に器具判別機能の停止と動作を選択することにより、冬季と夏季の区別をすることなく、温度によって器具判別機能の動作を自動的に選択できるので、カレンダー機能や手動設定機構を備える必要がなく、簡単な構成で暖房シーズン(冬季)や冷房シーズン(夏季)の自動設定を実現することができる。
例えば、暖房シーズンのみに器具判別動作をさせたい時は、温度計測手段22の計測温度が18゜C以上になった場合、器具判別の動作を停止させるという動作が可能となる。また、冷房シーズンに器具判別したい場合は、計測温度が28゜C以上になった場合、器具判別の動作を開始させるという設定が可能となる。ただし、温度が変動する場合があるので、設定温度のしきい値は幅を持たせて安定して器具判別動作が行えるような工夫が必要である。
また、超音波流量計7の超音波の伝搬時間を用いて流体の温度を計測する温度計測手段22を実現することで、特別な部品を付加することなく簡単な構成で暖房シーズン(冬季)や冷房シーズン(夏季)の自動設定を実現することができる。
このように、使用開始器具と使用停止器具の使用状態、またはその前後の流量値差分の使用状態からガス器具を判別することができ、それぞれの流量値や使用状態の時間から器具別の流量を算出することができる。その結果、器具別料金などの顧客サービスを実現することができるものである。
なお、以上の説明はガスメータで説明したが、工業用流量計や水道メータにおいても同様に、流量計測装置の下流側に接続された使用器具の判別や器具別使用流量の計測、器具の保安に使用することができる。
以上のように、本発明にかかる流量計測装置は、ガスメータや工業用流量計や水道メーターに適用することができる。
本発明の実施形態1における流量計測装置のブロック図 同流量計測装置で計測される流量パターン図 同流量計測装置で計測される差分流量パターン図 本発明の実施形態2における流量計測装置のブロック図 同流量計測装置で使用される超音波流量計の構成図 従来の流量計測装置のブロック図
符号の説明
6 流路
7 超音波流量計(流量計測手段)
8 器具判別手段
9 器具判別動作切換手段
11 ガス管路
12 ガスメータ(流量計測装置)
13 流路遮断弁
14 マイコン
15 電池
16 表示部
17 操作部
18 通信部
19、20、21 ガス器具
22 温度計測手段

Claims (6)

  1. 流路に流れる流体の流量を計測する流量計測手段と、
    前記流量計測手段が所定時間間隔ごとに計測した使用流量の変動から求める任意の時間間隔の差分流量を基に使用されている器具を判別する判別手段と、
    前記判別手段の動作を切り換える切換手段を備え、
    前記切換手段は、所定の期間において前記判別手段が器具の動作を判別しなかった器具が発生した場合、自動的に器具判別機能の停止と開始動作を選択し、
    前記判別手段は、器具ごとに前記器具判別機能の停止と開始動作を選択する流量計測装置。
  2. 前記切換手段はさらに、手動で前記器具判別機能の停止と開始動作を選択する請求項1記載の流量計測装置。
  3. 前記切換手段は、前記判別手段を制御するマイコンが保有するカレンダーに基づいて自動的に前記器具判別機能の停止と開始動作を選択する請求項1または2に記載の流量計測装置。
  4. 流体の温度を計測する温度計測手段を備え、前記温度計測手段の計測温度が所定以上になった場合、前記切換手段は自動的に器具判別機能の停止と開始動作を選択する請求項1乃至のいずれか1項記載の流量計測装置。
  5. 前記流量計測手段は超音波流量計であり、前記超音波流量計の超音波の伝搬時間を用いて流体の温度を計測する請求項記載の流量計測装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項記載の流量計測装置を用いた流体供給システム。
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