JP5068180B2 - 静電ゾーンプレートを備える荷電粒子曝露 - Google Patents

静電ゾーンプレートを備える荷電粒子曝露 Download PDF

Info

Publication number
JP5068180B2
JP5068180B2 JP2007554380A JP2007554380A JP5068180B2 JP 5068180 B2 JP5068180 B2 JP 5068180B2 JP 2007554380 A JP2007554380 A JP 2007554380A JP 2007554380 A JP2007554380 A JP 2007554380A JP 5068180 B2 JP5068180 B2 JP 5068180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate electrode
electrode
electrode means
partial
aperture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007554380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008530737A (ja
Inventor
プラッツグマー,エルマー
セルヌスカ,ステファン
Original Assignee
アイエムエス ナノファブリケーション エージー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アイエムエス ナノファブリケーション エージー filed Critical アイエムエス ナノファブリケーション エージー
Publication of JP2008530737A publication Critical patent/JP2008530737A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5068180B2 publication Critical patent/JP5068180B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

本発明は照射システム、照射システムの後に設置されるターゲットへのPDシステムによりパターン化されたビームを放射するため、パターン規定(PD)システム及び放射システムからなるエネルギ荷電粒子をターゲットへ照射するための粒子ビーム放射処理装置の改善に関する。照射システムはPDシステム位置でほぼテレセントリック/共心で、そして同時にPDシステムのアパチャに確保された全エリアを照射するのに十分広い、広域照射ビームヘエネルギ粒子を発生させ、かつ形成させるのに役立ち、ビーム方向に沿って見られるように、照射システムの後に位置するPDシステムは照射ビーム経路のエネルギ粒子を通過するアパチャから構成されるアパチャ配列を設置し、これによりアパチャ配列から出るパターン化ビームを形成し、そしてPDシステムの後に設置される放射システムは上記のようなパターン化ビームを放射する。
この種の処理装置の1つの重要な応用は、リソグラフ装置のような半導体技術で使用される粒子ビームリソグラフの分野であり、ここでは基板表面上に所要パターンを規定するため、ウエハは放射線感受性ホトレジスト層でカバーされ、所望構造をリソグラフ装置によりホトレジスト上に画像化され、次に先の曝露ステップにより規定されたパターンにより部分的除去によりパターン化され、次にエッチングのような更なる構造化処理のためのマスクとして使用される。この種の処理装置の別の重要な応用は、特に100nm以下の固有サイズを有するナノスケール装置の製作又は機能化に使用される、直接イオンビーム材料修正又はイオンビーム誘導エッチングそして/または蒸着によるナノスケールパターン化の分野である。
マルチビーム直接書込み構想を実現させる米国特許6,768,125で記述されるようなIMS構想PLM2(「マスクなし放射リソグラフ」の省略)は単一電子源から抽出される電子ビームを構築するためのプログラマブルアパチャ・プレートシステム(APS)を使用する。APSで電子の運動エネルギは5keVである。APSの後、電子は100keV迄加速され、APSの像を200回縮小し、そして基板上に放射する。
電気光学システムで、しばしば出くわす問題は画像化収差とひずみの補正である。例えば照射ビームの収差の場合、小ビームの局部的な方向はPD装置のプレート構成要素の連続した開口部の配列と同列ではないので、小ビームの経路は遮断されるような状況が起こる。もしプレート構造要素のずれがあれば同様の影響がある。放射システムの収差はターゲット上のアパチャ配列像にひずみを導入する。
従来技術で知られるように、環状電極の組み合わせにより形成される静電レンズは常に集束レンズ(正屈折力)であり、そして例外なく電極配列の形状にだけやや影響される三次の大きな収差を有する。発散レンズ(負屈折力)を使用することにより、集束と発散のレンズの三次収差への影響を打ち消すことにより、組み合わせレンズシステムの収差補正を達成することができ、更に収差の他の係数も大きく低下させることができる。しかし環状電極だけでは負屈折力のレンズを達成できず、一方ビームが通過するプレート又は制御格子電極の使用が必要である。
出願人/代理人の米国特許5,801,388と米国特許6,326,632は夫々マスクの正面と後に設置された環状電極と組み合わせた発散レンズの形成のためリソグラフ装置のマスクの使用を提案する。
しかし、三次より高ランクの収差エラーそして/またはひずみの補正及び固有収差係数の修正、又はPD装置のずれの修正を可能にする発散レンズを有することがしばしば望ましい。更に照射ビーム(照射システムの収差エラー)のための、そしてPD装置(放射システムの収差エラー)の後のビームのための組み合わせ修正が望ましい。
粒子システムの照射そして/または放射システムに存在する色々な収差の影響を減らすため発散レンズを使用した粒子ビームシステムの提供がこの発明の1つの目標である。放射状と円形像ひずみに対し修正可能/制御可能な粒子ビームシステムの提供がこの発明の別の目的である。
この目的はパターン規定装置のアパチャ用開口部を有し、プレート電極手段の表面エリアの非重複サブエリアへの区分に従い、互いに隣接して配置される多くの部分電極から構成される複合電極からなるプレート電極の提供により達成され、特許請求の範囲で記述される様に、部分電極は異なる静電位を与えられるのに適し、複合電極は全体としてパターン規定装置のアパチャ設置に確保されたエリアをカバーする横寸法を有する。複合電極、特に部分電極は好ましくは金属のような電気伝導材料から作る。しかしもし静電界の存在する静電環境に置くと、よく規定された静電境界を発生させる材料であれば何でも選択できる。電気伝導材料の1つの代替物は十分にドーピングされた半導体材料である。
粒子ビーム放射処理装置又は好ましくはパターン規定システムには1つ以上のプレート電極手段が存在する。
このプレート電流は、発散レンズそして/または上で論じた画像化問題に対する特有の補正を実施するための簡単だが十分な手段を提供する静電ゾーンプレート(EZP)を実現する。それは、EZPは断面の殆どの部分をカバーする一方、ビームは開口部(PD装置のアパチャに対応する)を横断するだけで、これで全体では断面のごく一部だけしかカバーしていない事実によることも認識すべきである。
本発明の1つの利点の実現で、プレート電極手段は、光軸に沿って見られるように複合電極平面の外に好ましくはプレート電極手段の近くに設置される少なくとも1つの付加電極を有する電極配列に設置される。付加電極は、同様に複合電極平面の外に設置された少なくとも1つの多極電極からなる。
好ましくは、部分電極は光軸に直角方向の二次元平面に沿って設置される。
本発明の好適な実施形態で、プレート電極は、ビーム方向に沿って見られるように、パターン規定装置の残りの構成要素の真正面又は後に設置される。これはそのアパチャ領域が基板上に画像化される対象物を表現する特にPD装置にとって収差修正を容易にする。
少なくとも2つの連続したプロジェクタステージ、即ち少なくとも1つの非最終プロジェクタステージと1つの最終ステージからなる放射システムを有する粒子ビーム装置に関する本発明の1つの有益な応用で、プレート電極手段は、放射システムの非最終ステージにより形成されるようなアパチャパターンの中間像位置又はその近くに設置される。プレート電極手段は好ましくは中間像位置に設置されるが、個々の小ビーム(夫々アパチャに対応する)がプレート電極手段位置で識別される限り、その近くにだけ移動させることができる。
部分電極の色々な配列は固有機能により可能であり、かつ有益である。例えば、それらは共心リング状又はプレート電極手段の光軸周りに配置される扇形である。扇形部分電極をプレート電極手段の中心エリアの周りに配置し、この中心エリアは少なくとも1つの更なる部分電極を形成する。
プレート電極手段は更に部分電極の下で並列に配置された共通電極からなり、共通電極は絶縁スペーサ層により部分電極から分離される。この共通電極の1つの機能はプレート電極手段の反対側のよく規定された電位を提供することである。
部分電極間の浮遊電界の影響を抑制するため、絶縁誘電材料を、隣接部分電極の異なる電位を分離するため、そして隣接アパチャ位置での全浮遊電界を抑制する誘電分極を生成するため、隣接部分電極間の隙間に備える。又は抵抗性物質を異なる部分電極電位の電位分割チェーンを形成するため隣接部分電極の隙間に備える。
それらの場所の小ビーム上の部分電極端部で発生する浮遊電界の影響を排除する1つの簡単な方法はパターン規定システムのアパチャに対応する開口部が各部分電極エリア内にのみ存在する一方、部分電極端部又はそれらの間の隙間には存在しないことである。
既に述べたように、本発明は色々な画像化問題の修正のための万能手段を提供する。1つの特別な応用で、本発明によるプレート電極手段を例えば焦点外平面における屈折により仮想像を移動させるため、放射システムの環状静電レンズ要素と組み合わせ静電レンズを形成させることにより画像ひずみを修正するためパターン規定装置の後の位置で(又はその最終要素として)使用する。
本発明によるプレート電極手段の別の応用は、焦点外平面での屈折により中間像の仮想像を部分的に移動させることにより画像ひずみを修正するため、放射システムに形成される中間像位置の代わり又は後に設置されるように計画する。
多くの中の1つの更なる応用で、本発明によるプレート電極は、プレート電極手段の片側又は両側の放射システムの環状静電レンズ要素と組み合わせた静電レンズを形成することにより中間像位置又はその近くに負焦点長を生成するため、放射システムに形成される中間像位置又はその近くに設置されるのに適する。
この発明は、管状電極(リング状電極、環状電極)及び複合プレート電極により形成された発散レンズを使用した粒子ビームシステムを提供することを準備する。例えば複合プレート電極は多数のマルチゾーン電極を有する平面静電ゾーンプレート(EZP)として実現される。EZPはPD装置のアパチャを通る粒子ビームの通過のための穴を備え、そして光軸に垂直なビーム経路に配置される。管状電極とEZPのシステムは照射システムそして/又は放射システムへ一体化される(従ってEZPは夫々PD装置の真正面又はその後にある)。この開示の骨組みで、管状電極という言葉は多極電極、例えば全体として管状または環状の形状を有する8極を含む。本発明の進んだ実施形態で、EZPは放射システムの中間像の位置又はその付近に付加的に一体化される。管状電極とEZPへ異なる静電位を与えることにより、EZPと管状電極は、半径方向に制御できる負そして/又は正の屈折力を備えるグリッドレンズ・タイプの静電レンズを形成する。グリッドレンズの屈折力はEZPのゾーン電極の異なる電位により制御することができ、従って照射システムの上記非均一性及び放射システムの画像化収差(ビームの高次角ひずみ)を補正することができる。ウエハ(特にウエハでの粒子のいわゆる着地角度を削減できる)でのビームのテレセントリシティの最適化もまた可能となる。この発明によるこのタイプの設計の更なる実施形態で、ビームの交差点(「クロスオーバ」)は管状電極及びゾーン電極に対する電位を変化させることにより均質化でき、いわゆる確率論的空間電荷効果を最小化する。例えばPD(照射システムと放射システムに向いた)の両側の1つのシステムのいくつかのEZP装置を使用して、いくつかの修正効果を同時に重ねることができる。
以下に論ずる本発明の好適な実施形態は、出願人(代理人)の米国特許6,768,125(英国特許2,389,454A)で開示されるようなパターン規定(PD)システムを備えるPML2型粒子ビーム曝露装置に基づき、PML2システムに関するその開示、特にここで使用されるPD装置をこの開示の一部としてここで開示する。
図1(横縮尺は縦と異なる)の長さ方向断面図に関して、PML2装置100の主な構成要素は、‐図1でこの例では垂直下向きのリソグラフビームIb、pbの方向に対応して‐照射システム101、PDシステム102、放射システム103及び例えば半導体基板41のターゲットを備えるターゲットステーション104である。粒子光学システム101、103は静電そして/又は電磁レンズを使用して実施される。装置100の電気光学部品101、102、103は、装置の光軸cxに沿ったビームIb、pbのスムーズな伝播を保証するため、高真空に保持される真空ハウジング(表示なし)に入れられる。
リソグラフ装置100は、本発明による2つのプレート電極手段81、82を有する。第1のEZP81は照射システム101に向けられ、PDシステム102の正面に、即ち照射システム101の最後の2つの管状電極191、192と組み合わせ、第1発散レンズの形成を可能にする。第2EZP82は放射システム103へ向けられ、PDシステム102の後に、即ち放射システム103の第1管状電極391、392と組み合わせて、第2発散レンズの形成を可能にする。管状電極191、192、391、392の実際の形は、光学システムのレイアウトに応じてここで図(大部分、簡単な長方形のみを明確化のためここでは図示する)で示す、より複雑な形状を有する。照射とプロジェクタシステム101、103の他の電極は示さず、代わりにそれらはレンズ記号で示される。
PDシステム102は基板41上に画像化されるアパチャの配列21を備えるPD装置及びPD装置を設置し、電気的に制御するための装置(表示なし)からなる。PD装置は米国特許6,768,125に詳細に述べられるような共に重ねられた多くのプレートから構成されるアパチャプレート・システム(APS)20として実現される。表示した実施形態でEZP81、82は夫々APSの第1及び最終プレートと一体化され、変形ではそれらはAPSプレートの正面又は後に分離要素として実現される。
アパチャ配列21の同時照射が可能なように、照射ビームIbの幅は十分でなければならない。好ましくは、その直径は照射ビームのテレセントリック領域/共心領域の長さより少なくとも1桁以上大きく、これはビーム発散がPDプレートスタックの1つのプレートにより形成されるサブビームが著しい強度損失なくスタックの最終プレートを通過するように十分小さいことを意味する。
図2はPD装置の概略配置を示し、横の縮尺は縦と同一ではない。PD装置20は、開口部が揃うように搭載されたプレートスタックからなる。第1EZPは、導電層283のようにプレートから層281を絶縁することに役立つ絶縁層282上に形成される分割された(区分された)電極層281としてPD装置の第1プレート(カバープレート)上に実現される。同様に第2EZPはPD装置の最終プレート(アパチャプレート)の底部上に実現される。確かに、アパチャプレート(=サブビーム経路に沿った最小アパチャからなるビーム形成プレート)はカバープレート又は遮蔽プレートのいずれかと組み合すことができ、これは図2に示すEZPはPD装置の付加プレートとして実現される。PD装置の中間プレートは多くのビーム遮蔽(「遮蔽プレート」と称する)用に使用される一方、遮蔽プレートにより屈折されたビームの停止はPLM2装置の下部にあるビーム経路の更に下流にある共通停止プレートにより実現される。(例えば図1の遮蔽膜204)
又第1EZPと共に負屈折力のレンズを形成するために使用できる照射システムの最終の2つのプレート191、192を図示する。同様に放射システムの最初の2つの電極391、392は第2のEZPと共に発散レンズに使用できる。正又は負のいずれかの焦点距離を調節出来ることを最大限利用するためには、少なくとも1つの電極を(EZPに付加して)必要とする。
図3aの平面図と図3bの長さ方向断面図(図3aのA‐A線に沿う断面)は本発明による、例えばカバープレート上の第1EZPのマルチゾーン電極の第1版を示す。平坦な(基本的に二次元の)複合電極8は静電中心部電極830を囲む円形(又は環状)静電部分電極831から構成される。中心電極830はPD装置のアパチャ配列21エリアをカバーする一方、複合電極8は全体としてアパチャ領域範囲と隣接する管状電極9の半径を越えて伸びる。
マルチゾーン電極の第2版を図4aと図4bに示す。ここでアパチャ配列エリアは中心部分電極840と円形部分電極841の最内部によりカバーされる。アパチャ配列内のアパチャ付近の複合電極間の小さい隙間距離を選択することにより、夫々のサブビーム上の浮遊電界の影響を十分小さく保つことができる。
図5aと5bはEZP配置の詳細を示す。等距離アパチャ(図5a)間には、例えば異なる部分電極によりカバーされるゾーン間に幅1μmの隙間280が存在する。50μmシリコンプレートは3つの1μm厚の層281、282、283でカバーされる(図5b)。伝導層283は、静電電位U0で表されるプレート下領域からマルチゾーンプレートの電界を遮蔽する。第2層282は絶縁層である。絶縁層282の厚さは十分適切に選ばれるので、層281の部分電極に静電位を与えるための供給線を収納できる。層281は異なる静電位U1、U2を与える異なる静電部分電極を実現する。アパチャと並ぶ開口部直径を最大局部静電界強度を最大化するように選び、層281と283の集束効果は十分小さいので、一般的な10〜50μradの開口数NAは余り増加しない(例えば1m以上の焦点距離で)。このため絶縁層を取り止め逆行形状開口部を形成し、281と282間の距離を適切であればアパチャ幅の数倍に増加させることができる。5keV電子と数ボルトの電位差にはこのような寸法が必要である。ゾーン電極(U1、U2)とシリコンプレートU0間の電位は数ボルトの範囲内にある。これらのゾーンセクタ間の浮遊電界は1/r(rは隙間への距離を示す)に比例する二極電界である。アパチャを通過するビームへのこの浮遊電界の影響を最小化するため、アパチャと隙間間に大きな距離を備える一方、隙間280の幅を小さくすべきである。基本的には軸方向にあるEZPにより生成される静電界を光軸断面に沿って制御/調節することができる。従って粒子の飛翔方向は減速または加速により半径方向に影響される。(半径角修正、ビームの半径方向集束)。
隙間280の長さ方向断面詳細図の図5cで示す好ましい変形で、電極平面281の複合電極セグメント間の絶縁は誘電材料285から作られる。これにより、電位差による関連する平面内の電気分極は隣接するビーム経路のための隣接複合電極セグメントの効果的な静電界を減少させ、これにより浮遊電界の減少を達成する。電界の2つの影響、即ち相互に非常に打ち消し合う(i)電極からと(ii)誘電材料285の誘導分極から、との影響を示す。
図6aと6bはゾーン電極間の減少した浮遊電界を備える変形の詳細図を示す。電極間の隙間280´を10μmに拡幅し、抵抗性材料286で充填する。ゾーン電極間の電位は均質抵抗に対し直線的に変化する。明らかなように連続抵抗(例えばドーピングによる)を使用して導電エリア間の電位の非線型変化に影響を与える。
図7の平面図はマルチゾーン電極の別の変形を示す。この場合、複合電極エリアをアパチャ領域を超えて伸びるセクタ電極871へ分割する。アパチャ領域21の中心はアパチャがないことが望ましい。これはアパチャ領域を例えば2つ又は4つのアパチャ帯へ分割することにより実現される。静電領域は半径ベクトルに直角に変化し、従って半径方向に直角の粒子飛翔方向に影響する(接線角修正、接線ビーム集束)
この点で、隣接管状電極のリング電極も一組の扇形電極99からなり、こうして多極電極99を実現することは図23に関し注目するに値する。このような多極電極99は図7bに示す共心配列の代わりに適切な配列のマルチゾーン電極を組み合わせる。
図8の平面図はリング状でかつ区分された部分電極の組み合わせのまた別のマルチゾーン電極を示す。この場合、電極881は円形電極リングの扇形である。アパチャ領域の中心に、1つだけ円形電極880がある。静電界は半径ベクトルに直角及び並行に変化し、従って半径方向に直角及び並行な粒子の飛翔方向に影響する(接線/半径角修正、接線/半径ビーム集束)
部分電極のモザイク型組み合わせも可能であり、1つの例を図9に示す。長方形部分電極891はアパチャ領域内及び好ましくはこれを越えるエリアもカバーする。電界はxy方向に制御できる。半径方向構成要素のない画像収差を修正できる。この場合、複合電極は環状電極9の半径内にある。
図10は部分電極の1つの更なる実現を示す。電極は、抵抗性材料296により電気的に接続される金属物質291の電極層281の金属エリアとして実現される。電極は標準的半導体方法で作られる。膜とアパチャ開口部は2つの絶縁導電層を有するウエハへエッチングされる。次に電極境界をウエハへリソグラフでコピーする。このプロセス後、ゾーン電極間の隙間をエッチングする。電極を直接接触させ、電極間にレジストメッシュ(電位計効果を使用して)を使用する。又示すセクションの横方向に沿った静電位の空間変化を示す。
図11は電極のまた別の実現を示し、ここでは各アパチャの周りに、金属材料291´の範囲が存在する一方、抵抗性材料296´が図のように電位の連続挙動を提供する。こうして抵抗材料296´は異なる部分電極の個々の静電位を規定する電位分割鎖を形成する。電極を直接接触させ、この電極間の電位を電極間のこのエリアをドーピングすることにより制御する。
図12aと12bは20mm×20mmアパチャ配列の最小のぼやけの画像システムに最適化された電位を備えるEZP(上部)の一例を示す。図12aは10個の異なる広幅円形静電ゾーン電極841´を備えるEZPを示す(図4a参照、ここでは環状電極9は示していない。)図12bは電極の最適化電位を示す。正電圧の領域は正屈折力のレンズを形成し、そして負電圧の領域は負屈折力のレンズ(発散レンズ)を形成する。この最適化EZPは改善されたビーム放射(図15)、画像平面の図面(図16)及びビームぼやけを達成し、一方ぼやけはEZPのない場合に比較し50%減少している。ウエハ上のテレセントリシティに最適であれば(=焦点深度と相関する、表示なし)、結果のテレセントリシティを、放射システムに向く1つだけのEZPを使用して、10倍以上減少させる。
図13は図12aと12bの配列の等電位線の長さ方向断面図の表示である。光軸は図の底部にあり、左側のEZPと管状電極を右上隅に示す。静電領域と粒子への力も等電位に直交する。
図14は2つのアパチャに沿ったPD装置の長さ方向断面詳細図である(米国特許6,768,125の図6参照)。第1EZP81は照射ビームIbの進入局部角を修正することにより、APSにおけるビームのテレセントリシティを制御する。このEZPのアパチャは1つの単一マルチビームの直径を規定し、基板(これは放射システムの対象物)上へ放射する。中間プレート202は夫々個々のビームをオンオフするために使用される遮蔽プレートである。第2のEZP82を使用して第1EZP81のアパチャの仮想ひずみを実現し、破線はビームbpの仮想経路を示して、実際のアパチャ(元の目標物)の代わりに仮想目標物をターゲットに対して画像化する。従ってウエハ上の空間ひずみの調整が可能である。
図15は光学システムのビーム放射、即ち出願人/代理人により行われた計算による光軸へのビーム距離へのビーム角度の機能的依存を示す。破線は元のPD装置位置でのビーム放射である。線の曲がりは照射システムの収差エラーから起こる。EZPを使用して、照射システムのビーム放射をほぼ完全な点源に修正する(直線)ことが可能となる。
図16はEZP(破線)を使用せず、出願人/代理人により行われた計算により最適化された(実線)EZPを備えるウエハの画像平面を示す。底部軸は光軸cxを表す。見られるように、EZPは画像平面の曲がりを減らし、従ってビームぼやけは最小化される。
本発明によるEZPは、例えば画像ひずみの修正に使用される。このために焦点外平面での屈折により仮想画像を移動させるため、放射システムの環状静電レンズ要素と組み合わせて静電レンズを形成するため、それをパターン規定装置の後(又はその最後の要素として)に設置する。もし予備ひずみアパチャプレート(ここで、予備ひずみとは拡大図のひずみを真の画像が理想的拡大画像に関してひずまないように、目標平面での「負」のひずみを導入することにより補正することを意味する。)が使用されれば、本発明によるEZPを使用して、例えば磁気レンズの磁気特性の不均質性又は空間電荷効果により発生する画像ひずみの残りのエラーを補正する。
一般に、EZP上の電極は殆どいかなる形状も可能である。例えば磁気式二重レンズの場合の画像領域境界上の螺旋ひずみのような典型的画像ひずみ(ハンカチ型)を補正するため、EZPの電極の形は予想エラーに対し最適化できる。このためEZPの電極電位の傾斜方向(電位増加方向のEZP表面内の)をひずみベクトルの反対方向に選択する。(即ち、各画像点に対しとられた実際位置(ひずんだ)と理想位置(正常)の間の差違ベクトル)。これを達成するため、図9に示すようなアレー状セグメント又は適切な電位と隙間密度(等高線図におけるような)を備える形状最適化電極のいずれかを使用する。
既に述べたように、本発明によるEZPはPD装置との組み合わせにおいて適しているだけでなく、リソグラフ装置内の他の場所でも適している。例えば図1で示すように、1つ以上のEZP83、84又は他のレンズ要素と1つ以上のEZPとの組み合わせを中間画像位置又はその近くに配置する。これによりPDシステム102の精密な構造を邪魔することなく収差エラーの修正が可能になる。図4aに示すようなタイプのEZPの設計と構造について図17〜21に関し以下により詳細に論ずる。
図17はSOIウエハ上に生成された円形電極配列を備えるEZP装置17の平面図を示す。EZP固有エリアは中心部分電極170と多くの円形(又は環状)部分電極171(夫々図4aの電極840、841に対応する)から構成される。アパチャ領域21のエリアを正方形で表示し、簡単のためアパチャは図17では表示していない。個々の電位をEZPの電気接点として使用できるピン172により、夫々の電極170、171に与える。各ピン172から始めて、帯導電体173が夫々の電極へ給電する。帯導電体173は図17に符号で表示され、それらはEZP装置17表面下に実現され、こうして電極170、171下を走り、SOIウエハ上に形成されたCMOS層で一体化される。
図17はSOIウエハ上に生成された円形電極配列を備えるEZP装置17の平面図を示す。
図18は図17のアパチャエリアの拡大詳細図を示す。見られるようにこの例ではアパチャ(小正方形として示す)は部分電極170、171でカバーされるエリア内にのみ存在するのに対し、電極端部や電極間の隙間180領域には、アパチャを設けない。図18にも、帯導体173のいくつかを符号で示す。
図19は1つの最内部円形部分電極を供給する帯導電体173に沿った図17のEZP製造の長さ方向断面図である。帯導電体173をSOIウエハ(絶縁層17i例えばSiOは実線で示す。)のCMOS層780内で一体化して備えられる。図19の拡大詳細図である図20から見られるように、遮蔽導体783を帯導電体173の上下に配置し、これにより少なくとも3つの導電体平面がCMOS層780内に存在する。
図21はEZP装置17の2〜3のアパチャに沿った更なる拡大断面図を示す。最も左側に、上記のように帯導電体給電部を示す。粒子ビームはアパチャAを図のほぼ上から下へ横断して上から照射される。環状電極171、170の領域にのみアパチャが存在し、電極の端部や隙間180にはアパチャは形成されない。又図21にSOI絶縁層17iと基準グランド電位(0V)を提供する底部金属層17mを示す。アパチャはミラー電荷から起こる影響を減らすためSOI層17iの下の領域ではより幅広い。
1つの特別な実施形態で、アパチャ幅は電極層17eで5〜10μm(正方形側)であり、SOI層17iの下で約12〜25μmである(例えば正方形又は円形断面で)。絶縁層は下が切り取られ、それにより層位置でのアパチャ幅は15〜28μmである。層の厚さは:電極層17e=1〜5μm、CMOS層780=5〜12μm、上部シリコン層(CMOSと絶縁層の間)=3〜20μm、絶縁層=0.2〜2.5μm、下部シリコン層(絶縁層下)=20〜80μm、及び底部金属層=1〜5μmである。
EZPの製造プロセスの1つの可能な配列を図22に関し以下に示す。このプロセスは例えば300〜600μmの全開始厚さの埋設絶縁層1i(例0.2〜2.5μmSiO)を備える<100>SOIウエハ(A)から開始し、絶縁層はSOIウエハの前側下の約3〜20μmの初期位置にある。従来技術でよく知られるようなCMOS処理により上記CMOS層780をウエハ上部上に形成する‐ステップ(B)。ウエハの裏側を薄くしてそのウエハ(C)の底部シリコン層厚さを約20〜80μmにする。望むなら、次に裏側のレジストパターン処理を続く金属層1mのリフトオフに対して行う。次にこの金属層1mを蒸着のような蒸着法、スパッタ又は電気メッキのような適切な処理により生成する−ステップ(D)。次にレジスト層(存在すれば)を除去する。次にアパチャを適切な処理、例えば活性イオンエッチング(RIE)により絶縁層1i迄、下部シリコン(金属層のアパチャをリフトオフ処理を使用して形成するのでなければ金属層を含む)へ形成する。こうして金属層17mは又はその最終構造を得る。その結果の構造(E)のアパチャを好ましくはアパチャ壁が並列に走るか又は絶縁層(底面に比べウエハ内のアパチャ断面がより広くなる)に対して伸びるような形状にする。次のステップで、SiO層を下部切り取り層17i(F)を生成するためRIE(例えば、CHF+酸素プラズマ用)によりエッチングする。望むなら、次に前面上のレジストパターン処理を行う。次に例えば金又はチタンでできた金属層を蒸着のような蒸着法、スパッタ又は電気メッキのような適切な処理で生成する‐ステップ(G)。次にレジスト層(存在すれば)を除去する。次にこの金属層をレジストのリフトオフにより部分電極17eへ組み込み、リフトオフの代わりに、金属層組み込みをRIEステップにより行う。次にCMOS層780及び3〜20μm厚の前部シリコン層を通してアパチャの前側をエッチングする。これをRIEのような適切な異方性エッチング処理により行い、これにより並行に走るか又は開口部で少しだけ幅広いアパチャを絶縁層へ生成させる。こうして生成されたEZP装置(H)のアパチャ幅は例えば5×5μm又は10×10μmである。
以下に、この発明を図面に関してより詳細に説明する
本発明が実現されるリソグラフ装置の概略の長さ方向断面図である。 PD装置の概略配置を示す。 および 夫々マルチゾーン電極の第1版の平面図及び長さ方向断面図を示す。 および 夫々マルチゾーンの第2版の平面図及び長さ方向断面図を示す。 および 夫々2つの部分電極間の隙間に配置されたEZPの拡大平面図及び長さ方向断面図詳細図を示す。 図5bに示す隙間の更なる拡大詳細図である。 および 夫々ゾーン電極間の抑制された浮遊電界を備える平面図及び長さ方向断面詳細図を示す。 区分電極を備えるマルチゾーン電極の変形を示す。 リング状と扇形電極との組み合わせの更なる変形である。 部分電極のモザイク型組み合わせを示す。 空間的に変動する電位を備える部分電極の実現を示す。 空間的に変動する電位を提供する別の実現を示す。 その電位がぼやけの最小化に最適なEZPを示す。 図12aの電極の最適電位を示す。 図12aと12bの配置の等電位線の長さ方向断面図を示す。 2つのアパチャに沿ったPD装置の長さ方向断面詳細図である。 本発明により改善された光学システムのビーム放射を示す。 EZP(破線)を使わず最適EZP(実線)で、ウエハでの画像平面を示す。 円形電極配列のEZP装置の平面図である。 図17のアパチャエリア内の拡大詳細図を示す。 図17のEZP装置の長さ方向断面図である。 図19の拡大詳細図である。 図17のEZP装置の2〜3のアパチャに沿った更なる拡大断面図を示す。 図17と21のEZPの製造プロセスを示す。そして 多極管状電極と組み合わせたEZPの平面図を示す。
符号の説明
8:プレート電極手段
9:環状電極
11:電子源
17、81、82、83、84:EZP
17e:電極層
17i、282:絶縁層
17m:金属層
20:アパチャプレート・システム(APS)
21:アパチャ配列
41:半導体装置
99、871:セクタ電極
100:PML2
101:コンデンサシステム
102:PDシステム
103:放射システム
104:ターゲット位置
170、171、881:電極
172:ピン
173:導電体
180、191、192、391、392:第1環状電極
204:遮蔽膜
280、280’:隙間
281:複合電極
283:導電層
285:誘電装
291、291’:金属物質
296、296’:抵抗性材料
780:CMOS層
830、831:部分電極
840:中心部分電極
841:円形部分電極
841’:円形ゾーン電極
880:円形電極
891:正方形部分電極

Claims (21)

  1. エネルギ荷電粒子のビーム(pb)によりターゲット(41)を照射するための粒子ビーム放射処理装置であって、
    −略セントリック/共心でかつ十分幅広い照射ビーム(Ib)に前記エネルギ粒子を発生させ、そして形成するための照射システム(101)、
    −ビーム方向に沿って見られるように、照射システムの後に設置され、照射ビーム経路のエネルギ粒子を透過するアパチャで構成され、これによりアパチャ配列から出るパターン化ビーム(pb)を形成する、パターン規定システム(102)、
    −パターン規定システム(102)の後に設置され、放射システムの後に設置されるターゲット(41)上にパターン化ビーム(pb)を放射するのに適した放射システム(103)、からなり、
    更に、パターン規定システム(102)のアパチャ配列(21)のアパチャに対応する開口部を有する少なくとも1つのプレート電極手段(8、81、82)からなり、そしてプレート電極手段(8、81、82)の表面エリアの非重複サブエリアへの区分に応じて互いに隣接するように配置される多くの部分電極(830、831、840、841、870、880、881、891)から構成される複合電極(281)からなり、該部分電極は異なる静電位を与えられるのに適し、前記部分電極の少なくとも1つは複数の前記開口部を取り囲み、複合電極は全体としてパターン規定システム(102)にアパチャ配列(21)を画像化するビーム部が通過するエリアをカバーする横寸法を有し、
    パターン規定システム(102)のアパチャに対応する開口部が各部分電極のエリア内にのみ存在することを特徴とする、粒子ビーム放射処理装置(100)。
  2. 前記プレート電極手段の少なくとも1つ又は全てはパターン規定システムに含まれ、そして複合電極は全体としてパターン規定システム(102)のアパチャ配列(21)用に確保されたエリアをカバーする横寸法を有する、請求項1に記載の装置。
  3. 請求項2に記載のような前記装置用エネルギ粒子を透過するアパチャで構成されるアパチャ配列(21)からなる粒子ビーム放射処理装置(100)のためのパターン規定装置であって、
    パターン規定装置(102)のアパチャ配列(21)のアパチャに対応する開口部を有する少なくとも1つのプレート電極手段(8、81、82)からなり、そしてプレート電極手段(8、81、82)の表面エリアの非重複サブエリアへの区分に応じて、互いに隣接するように配置される多くの部分電極(830、831、840、841、870、880、881、891)から構成される複合電極(281)からなり、該部分電極は異なる静電位を与えられるのに適し、前記部分電極の少なくとも1つは複数の前記開口部を取り囲み、該複合電極は全体としてパターン規定装置(102)にアパチャ配列(21)用に確保されたエリアをカバーする横寸法を有し、
    パターン規定システム(102)のアパチャに対応する開口部が各部分電極のエリア内にのみ存在することを特徴とするパターン規定装置。
  4. 照射ビームのエネルギ粒子を透過するアパチャから構成されるアパチャ配列(21)を有するパターン規定装置を備える粒子ビーム放射処理装置のためのプレート電極手段であって、
    前記プレート電極手段はパターン規定システム(102)のアパチャ配列のアパチャに対応する開口部を有し、そして多くの部分電極(830、831、840、841、870、880、881、891)から構成され、プレート電極手段(8、81、82)の表面エリアの非重複サブエリアへの区分に応じて互いに隣接するように配置される複合電極(281)からなり、該部分電極は異なる静電位を加えられるのに適し、前記部分電極の少なくとも1つは複数の前記開口部を取り囲み、該複合電極は全体としてアパチャ配列(21)を画像化するビーム部が通過するエリアをカバーする横寸法を有し、
    パターン規定システム(102)のアパチャに対応する開口部が各部分電極のエリア内にのみ存在することを特徴とする、プレート電極手段。
  5. 光軸に沿って見られるように、複合電極平面の外に設置される少なくとも1つの管状電極(191、192、391、392)を有する電極配列に設置されるのに適した、請求項4に記載のプレート電極手段。
  6. 調節可能な負焦点距離を有する負屈折力のレンズを形成するのに適した、請求項5に記載のプレート電極手段。
  7. 少なくとも1つの付加電極は光軸に沿って見られるように、複合電極平面の外に設置される少なくとも1つのマルチポール電極からなる、請求項5または6に記載のプレート電極。
  8. 請求項4に記載のプレート電極手段が、ビーム方向に沿って見られるようにパターン規定装置(102)の他の構成要素の直ぐ前又は後に設置されていることを特徴とする、 請求項3に記載のパターン規定装置。
  9. 少なくとも2つの連続するプロジェクタステージ、即ち少なくとも1つの非最終プロジェクタステージと1つの最終プロジェクタステージからなる放射システムを有する粒子ビーム装置で使用されるのに適し、プレート電極手段は放射システムの非最終ステージにより形成されるようなアパチャ配列の中間画像位置又はその近くに設置される、請求項4に記載のプレート電極手段。
  10. 部分電極は光軸に直交する二次元平面に沿って設置される、請求項4に記載のプレート電極手段。
  11. 部分電極は共心リング(830、831、881)状の形状である、請求項4に記載のプレート電極手段。
  12. 部分電極はプレート電極手段の光軸(cx)の周りに配置される扇形(871、881)の形状である、請求項4に記載のプレート電極手段。
  13. 扇形の前記部分電極(871、881)は少なくとも1つの更なる部分電極により形成されるプレート電極手段の中心エリア(880)の周りに配置される、請求項8に記載のプレート電極手段。
  14. 絶縁スペーサ層により部分電極から分離された、部分電極下に並行に配置される共通電極(283)からなる、請求項4に記載のプレート電極手段。
  15. 隣接部分電極(281)間の隙間に備えられる絶縁誘電材料からなる、請求項4に記載のプレート電極手段。
  16. 隣接部分電極(281)間の隙間に配置される抵抗性材料(296、296’)からなる、請求項4に記載のプレート電極手段。
  17. 部分電極は導電材料でできている、請求項4に記載のプレート電極手段。
  18. 焦点外平面の屈折により仮想画像を移動させるため、環状静電レンズ要素と組み合わせて静電レンズを形成することにより画像ひずみを修正するため、最終要素として、請求項4〜7、9〜17のいずれかに記載のプレート電極手段、および、環状静電レンズ要素を備えることを特徴とする請求項3に記載のパターン規定装置。
  19. 電極配列に設置された、請求項5〜7のいずれかに記載のプレート電極手段を備える、請求項3に記載のパターン規定装置。
  20. 焦点外平面での屈折により中間画像の仮想画像を部分的に移動させることにより画像ひずみを修正するため、放射システム(103)に形成された中間画像位置の代わり又はその後に、請求項4〜7、9〜17のいずれかに記載のプレート電極手段が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  21. プレート電極手段の片側又は両側に放射システムの静電レンズ要素と組み合わせて静電レンズを形成することにより中間画像位置又はその近くに負焦点距離を生成するため、放射システム(103)に形成される中間画像位置の代わり又はその後に、請求項4〜7、9〜17のいずれかに記載のプレート電極手段が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
JP2007554380A 2005-02-11 2006-02-09 静電ゾーンプレートを備える荷電粒子曝露 Active JP5068180B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ATA230/2005 2005-02-11
AT2302005 2005-02-11
PCT/AT2006/000049 WO2006084298A1 (en) 2005-02-11 2006-02-09 Charged-particle exposure apparatus with electrostatic zone plate

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008530737A JP2008530737A (ja) 2008-08-07
JP5068180B2 true JP5068180B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=36539946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007554380A Active JP5068180B2 (ja) 2005-02-11 2006-02-09 静電ゾーンプレートを備える荷電粒子曝露

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8304749B2 (ja)
EP (1) EP1851784B8 (ja)
JP (1) JP5068180B2 (ja)
WO (1) WO2006084298A1 (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5241195B2 (ja) * 2006-10-30 2013-07-17 アイエムエス ナノファブリカツィオン アーゲー 荷電粒子露光装置
NL2001369C2 (nl) * 2007-03-29 2010-06-14 Ims Nanofabrication Ag Werkwijze voor maskerloze deeltjesbundelbelichting.
EP2019415B1 (en) 2007-07-24 2016-05-11 IMS Nanofabrication AG Multi-beam source
JPWO2009020208A1 (ja) * 2007-08-09 2010-11-04 国立大学法人京都大学 動径多極子型配置レンズ及びそれを用いた荷電粒子光学系装置
JP5153348B2 (ja) * 2008-01-09 2013-02-27 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子ビーム軌道補正器及び荷電粒子ビーム装置
US8581190B2 (en) * 2008-09-25 2013-11-12 Hitachi High-Technologies Corporation Charged particle beam apparatus and geometrical aberration measurement method therefor
SE0802101A2 (sv) * 2008-10-07 2010-07-20 Tetra Laval Holdings & Finance Omkopplingsbar anordning för elektronstrålesterilisering
US8198601B2 (en) * 2009-01-28 2012-06-12 Ims Nanofabrication Ag Method for producing a multi-beam deflector array device having electrodes
EP2228817B1 (en) * 2009-03-09 2012-07-18 IMS Nanofabrication AG Global point spreading function in multi-beam patterning
US8729492B2 (en) 2010-07-20 2014-05-20 The Research Foundation For The State University Of New York Methods, devices, and systems for manipulating charged particle streams
WO2012062854A1 (en) * 2010-11-13 2012-05-18 Mapper Lithography Ip B.V. Lithography system and method of refracting
US8933425B1 (en) * 2011-11-02 2015-01-13 Kla-Tencor Corporation Apparatus and methods for aberration correction in electron beam based system
JP5493029B2 (ja) * 2013-04-12 2014-05-14 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線応用装置
EP2913838B1 (en) 2014-02-28 2018-09-19 IMS Nanofabrication GmbH Compensation of defective beamlets in a charged-particle multi-beam exposure tool
EP2937889B1 (en) * 2014-04-25 2017-02-15 IMS Nanofabrication AG Multi-beam tool for cutting patterns
US20150311031A1 (en) 2014-04-25 2015-10-29 Ims Nanofabrication Ag Multi-Beam Tool for Cutting Patterns
EP2950325B1 (en) 2014-05-30 2018-11-28 IMS Nanofabrication GmbH Compensation of dose inhomogeneity using overlapping exposure spots
KR102247563B1 (ko) 2014-06-12 2021-05-03 삼성전자 주식회사 전자빔을 이용한 노광 방법과 그 노광 방법을 이용한 마스크 및 반도체 소자 제조방법
JP6892214B2 (ja) 2014-07-10 2021-06-23 アイエムエス ナノファブリケーション ゲーエムベーハー 畳み込みカーネルを使用する粒子ビーム描画機のカスタマイズ化
US9568907B2 (en) 2014-09-05 2017-02-14 Ims Nanofabrication Ag Correction of short-range dislocations in a multi-beam writer
KR101665935B1 (ko) * 2014-11-07 2016-10-17 한국생산기술연구원 이온빔 전하밀도의 공간 산포 균일화를 위한 전극구조를 구비하는 이온빔가공장치 및 이를 이용한 기판가공방법
US9653263B2 (en) 2015-03-17 2017-05-16 Ims Nanofabrication Ag Multi-beam writing of pattern areas of relaxed critical dimension
EP3096342B1 (en) 2015-03-18 2017-09-20 IMS Nanofabrication AG Bi-directional double-pass multi-beam writing
US10410831B2 (en) 2015-05-12 2019-09-10 Ims Nanofabrication Gmbh Multi-beam writing using inclined exposure stripes
US9754759B2 (en) * 2015-11-20 2017-09-05 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Electrostatic multipole device, electrostatic multipole arrangement, and method of manufacturing an electrostatic multipole device
US9620329B1 (en) * 2015-11-20 2017-04-11 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Electrostatic multipole device, electrostatic multipole arrangement, charged particle beam device, and method of manufacturing an electrostatic multipole device
US9620328B1 (en) * 2015-11-20 2017-04-11 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Electrostatic multipole device, electrostatic multipole arrangement, charged particle beam device, and method of operating an electrostatic multipole device
US10325756B2 (en) 2016-06-13 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Method for compensating pattern placement errors caused by variation of pattern exposure density in a multi-beam writer
US10325757B2 (en) 2017-01-27 2019-06-18 Ims Nanofabrication Gmbh Advanced dose-level quantization of multibeam-writers
US10522329B2 (en) 2017-08-25 2019-12-31 Ims Nanofabrication Gmbh Dose-related feature reshaping in an exposure pattern to be exposed in a multi beam writing apparatus
US11569064B2 (en) 2017-09-18 2023-01-31 Ims Nanofabrication Gmbh Method for irradiating a target using restricted placement grids
US10651010B2 (en) 2018-01-09 2020-05-12 Ims Nanofabrication Gmbh Non-linear dose- and blur-dependent edge placement correction
US10840054B2 (en) 2018-01-30 2020-11-17 Ims Nanofabrication Gmbh Charged-particle source and method for cleaning a charged-particle source using back-sputtering
JP7180515B2 (ja) 2019-04-11 2022-11-30 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法
US11099482B2 (en) 2019-05-03 2021-08-24 Ims Nanofabrication Gmbh Adapting the duration of exposure slots in multi-beam writers
KR20210132599A (ko) 2020-04-24 2021-11-04 아이엠에스 나노패브릭케이션 게엠베하 대전 입자 소스
EP4095882A1 (en) 2021-05-25 2022-11-30 IMS Nanofabrication GmbH Pattern data processing for programmable direct-write apparatus
US11651934B2 (en) * 2021-09-30 2023-05-16 Kla Corporation Systems and methods of creating multiple electron beams

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01139384A (ja) * 1987-11-13 1989-05-31 Toshiba Corp 鉄道用コンテナ冷却装置
DE59502762D1 (de) 1994-01-13 1998-08-13 Ims Ionen Mikrofab Syst Teilchenoptisches abbildungssystem
US6989546B2 (en) * 1998-08-19 2006-01-24 Ims-Innenmikrofabrikations Systeme Gmbh Particle multibeam lithography
DE19946447B4 (de) 1998-10-13 2012-01-19 Ims Nanofabrication Ag Teilchenoptisches Abbildungssystem für Lithographiezwecke
JP4947841B2 (ja) 2000-03-31 2012-06-06 キヤノン株式会社 荷電粒子線露光装置
JP4647820B2 (ja) 2001-04-23 2011-03-09 キヤノン株式会社 荷電粒子線描画装置、および、デバイスの製造方法
US6768125B2 (en) * 2002-01-17 2004-07-27 Ims Nanofabrication, Gmbh Maskless particle-beam system for exposing a pattern on a substrate
EP2302458B1 (en) * 2002-10-25 2016-09-14 Mapper Lithography Ip B.V. Lithography system
JP4615816B2 (ja) 2002-11-14 2011-01-19 キヤノン株式会社 電子レンズ、その電子レンズを用いた荷電粒子線露光装置、デバイス製造方法
CN1759465B (zh) * 2003-03-10 2010-06-16 迈普尔平版印刷Ip有限公司 用于产生多个小波束的装置
CN101103417B (zh) 2003-09-05 2012-06-27 卡尔蔡司Smt有限责任公司 粒子光学***和排布结构,以及用于其的粒子光学组件
EP2019415B1 (en) * 2007-07-24 2016-05-11 IMS Nanofabrication AG Multi-beam source

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006084298A1 (en) 2006-08-17
JP2008530737A (ja) 2008-08-07
EP1851784A1 (en) 2007-11-07
EP1851784B8 (en) 2016-10-19
US20080230711A1 (en) 2008-09-25
EP1851784B1 (en) 2016-06-29
US8304749B2 (en) 2012-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5068180B2 (ja) 静電ゾーンプレートを備える荷電粒子曝露
US10163604B2 (en) Multiple charged particle beam apparatus
JP5415720B2 (ja) マルチビーム源
TWI691998B (zh) 靜電多極元件、靜電多極裝置及製造靜電多極元件的方法
US7084411B2 (en) Pattern-definition device for maskless particle-beam exposure apparatus
JP5160021B2 (ja) 粒子光学投影装置
KR100495651B1 (ko) 하전입자선노광장치와 디바이스의 제조방법 및하전입자선응용장치
JP5565684B2 (ja) 結合電極を有するマルチビーム偏向器アレイ手段
US20080283767A1 (en) Pattern definition device having distinct counter-electrode array plate
US8368015B2 (en) Particle-optical system
US11302511B2 (en) Field curvature correction for multi-beam inspection systems
JP2005129944A (ja) 帯電粒子マルチビーム露光装置
JP2014513432A (ja) 一つ以上の荷電粒子ビームのマニピュレーションのためのマニピュレーターデバイスを備えている荷電粒子システム
JP2015056668A (ja) 補正プレートを有する荷電粒子多重ビーム装置
JP2013008534A (ja) 荷電粒子線レンズ用電極
JP4143204B2 (ja) 荷電粒子線露光装置及び該装置を用いたデバイス製造方法
JP3976835B2 (ja) 電子ビーム露光方法及び電子ビーム露光装置
US20240212970A1 (en) Adjustable Magnetic Lens Having Permanent-Magnetic and Electromagnetic Components
EP4273902A1 (en) A multi-beam pattern definition device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120221

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120814

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5068180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350