JP5067688B2 - 植物におけるタンパク質のジスルフィド結合形成を阻害する方法 - Google Patents
植物におけるタンパク質のジスルフィド結合形成を阻害する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5067688B2 JP5067688B2 JP2007051398A JP2007051398A JP5067688B2 JP 5067688 B2 JP5067688 B2 JP 5067688B2 JP 2007051398 A JP2007051398 A JP 2007051398A JP 2007051398 A JP2007051398 A JP 2007051398A JP 5067688 B2 JP5067688 B2 JP 5067688B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dna
- protein
- plant
- ero1
- gene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
しかしながら、イネ(Oryza sativa)PDI1-1遺伝子欠損変異体esp2において種子貯蔵タンパク質の一つグルテリンが前駆体として蓄積することが報告されている(非特許文献18)。グルテリンはまずERにおいて前駆体分子(プログルテリン:分子量約 57 kD)として合成され、ジスルフィド結合が形成された後、最終的に貯蔵液胞へと輸送され酸性サブユニット(分子量 37-39 kD)および塩基性サブユニット(分子量 22-23 kD)にプロセシングされることから、イネ種子胚乳細胞においてもPDIがタンパク質ジスルフィド結合形成に必須であることが示唆される。PDI遺伝子は多重遺伝子族を形成し、これまでにイネでは19、トウモロコシ(Zea mays)では22、シロイヌナズナでは22のオルソログが同定されている(非特許文献19)。
小麦粉に水を加え、捏ねると生地ができる。小麦粉の生地の特性は、システイン残基の還元型チオール基が捏ねる際にジスルフィド結合を形成して、タンパク質複合体のグルテンを形成することに依存する(非特許文献20、21)。小麦粉はタンパク質含量が高いものから強力粉、中力粉、薄力粉に分類される。強力粉はタンパク質に含まれる還元型チオール基の量が多いため、生地にした際にジスルフィド結合を多く形成しグルテン形成能も高くなると考えられる。一方、米粉に水を加え捏ねて生地にしてもグルテンが形成されないのは、米粉に含まれるタンパク質には還元型チオール基が少ないことが原因の一つと考えられる。従って、小麦粉の代替品として米粉を使用する際には、還元型チオール基を多く含んだ米粉の使用が望ましいと考えられるが、そのような性質を有した米粉はこれまで報告されていない。一般に、小麦粉の代替品として米粉を使用する際は、米粉に小麦粉由来の粉末グルテンを添加することが必要である(特許文献1)。
さらに、液胞由来タンパク質顆粒PBIIへの局在化に分子内ジスルフィド結合形成を必須とするα-グロブリン(Glb)への、Ero1遺伝子発現抑制の影響を検討した。その結果、Ero1 RNA干渉形質転換体ではGlbが野生型とは異なる形状の顆粒として観察された。
〔1〕 植物の細胞内において、内因性の以下の(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの発現を抑制することを特徴とする、該細胞内タンパク質のジスルフィド結合形成を網羅的に阻害する方法。
(a)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA。
(b)配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA。
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA。
(d)配列番号:1に記載の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔2〕 植物の細胞内において、内因性の以下の(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの発現を抑制することを特徴とする、プロテインジスルフィドイソメラーゼの酸化活性を阻害する方法。
(a)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA。
(b)配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA。
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA。
(d)配列番号:1に記載の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
〔3〕 胚乳細胞において特異的に当該DNAの発現を抑制することを特徴とする、〔1〕または〔2〕に記載の方法。
〔4〕 植物が単子葉植物である、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の方法。
〔5〕 下記(i)から(iv)のいずれかに記載のDNAを植物の細胞内に導入する工程を含む、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の方法。
(i)〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なアンチセンスRNAをコードするDNA。
(ii)〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物を特異的に開裂するリボザイム活性を有するRNAをコードするDNA。
(iii)〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なdsRNAをコードするDNA。
(iv)〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAがコードするタンパク質を特異的に認識するアプタマーをコードするDNA。
〔6〕 アグロバクテリウムによって、DNAを植物の細胞内に導入することを特徴とする〔5〕に記載の方法。
〔7〕 〔1〕〜〔6〕に記載の方法によって、〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの発現が抑制された植物体。
〔8〕 下記(i)から(iv)のいずれかに記載のDNA。
(i)〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なアンチセンスRNAをコードするDNA。
(ii)〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物を特異的に開裂するリボザイム活性を有するRNAをコードするDNA。
(iii)〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なdsRNAをコードするDNA。
(iv)〔1〕(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAがコードするタンパク質を特異的に認識するアプタマーをコードするDNA。
〔9〕 植物の細胞内において、タンパク質のジスルフィド結合形成を網羅的に阻害するために用いる、〔8〕に記載のDNA。
〔10〕 植物の細胞内において、プロテインジスルフィドイソメラーゼの酸化活性を阻害するために用いる、〔8〕に記載のDNA。
〔11〕 〔9〕または〔10〕に記載のDNAを含むベクター。
〔12〕 〔8〕に記載のDNAまたは〔11〕に記載のベクターを保持する形質転換植物細胞。
〔13〕 〔12〕に記載の形質転換植物細胞を含む形質転換植物体。
〔14〕 〔13〕に記載の形質転換植物体の子孫またはクローンである、形質転換植物体。
〔15〕 〔13〕または〔14〕に記載の形質転換植物体の繁殖材料。
〔16〕 〔13〕または〔14〕に記載の形質転換植物体の製造方法であって、〔8〕に記載のDNAまたは〔11〕に記載のベクターを植物細胞に導入し、該植物細胞から植物体を再生させる工程を含む方法。
主要な食物アレルゲンとして貯蔵タンパク質が挙げられるが、これらは複数のシステイン残基を有するタンパク質であり、ジスルフィド結合を形成して安定したαへリックス構造をとりIgE抗体に対する高次構造エピトープとなる。本発明の方法により、可食部におけるタンパク質ジスルフィド結合形成を網羅的に阻害し、低アレルゲン性の植物を提供することが可能である。
また、本発明の方法により作製された形質転換イネの胚乳は、Ero1依存的なタンパク質ジスルフィド結合形成が阻害され、その結果の一つとして還元型チオール基を多く含んでいる。従って、粉砕した種子に水を加え捏ねて作製した生地では、チオール基間でジスルフィド結合が形成されるために、生地の粘性、可塑性および弾力性が増大する。粘性、可塑性および弾力性が増大した生地特性を有する米粉を、例えば小麦粉の代替品として、または小麦粉と混合して利用することができる。
本発明は、植物の細胞内において、内因性Ero1遺伝子の発現を抑制することを特徴とする、該細胞内タンパク質のジスルフィド結合形成を網羅的に阻害する方法に関する。さらに、本発明は、植物の細胞内において、内因性Ero1遺伝子の発現を抑制することを特徴とする、プロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)群の酸化活性を阻害する方法に関する。
(a)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA。
(b)配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA。
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA。
(d)配列番号:1に記載の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
相同遺伝子を単離するための当業者によく知られた方法としては、ハイブリダイゼーション技術(Southern, E. M., Journal of Molecular Biology, Vol. 98, 503, 1975)やポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術(Saiki, R. K., et al. Science, vol. 230, 1350-1354, 1985, Saiki, R. K. et al. Science, vol.239, 487-491,1988)が挙げられる。即ち、当業者にとっては、Ero1遺伝子の塩基配列(例えば、配列番号:1に記載のDNA)もしくはその一部をプローブとして、またEro1遺伝子に特異的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドをプライマーとして、種々の植物からEro1遺伝子の相同遺伝子を単離することは通常行いうることである。
さらに、本発明は、植物の細胞内において、内因性Ero1遺伝子の発現を抑制することを特徴とする、PDIの酸化活性を阻害する方法を提供する。
一連のフォールディング過程の中でジスルフィド結合は可溶性タンパク質であるPDIにより形成される。PDIはチオール−ジスルフィド酸化還元酵素であり,CxxC(配列番号:10)活性部位を含む二つのチオレドキシン様ドメインを有しそれぞれジスルフィド結合形成および異性化を触媒する。
本発明のジスルフィド結合形成の阻害は小胞体内で行なわれることが好ましい。
なお、本発明において、阻害されるタンパク質のジスルフィド結合は、タンパク質分子内のジスルフィド結合であってもよいし、タンパク質分子間のジスルフィド結合であってもよい。
本発明の植物として、より好ましくは単子葉植物、最も好ましくはイネが挙げられる。
また、本発明の方法により作製されたイネの胚乳では還元型チオール基を多く含んでいる。従って、粉砕した種子に水を加え捏ねて作製した生地では、チオール基間でジスルフィド結合が形成されるために、生地の粘性、可塑性および弾力性が増大する。粘性、可塑性および弾力性が増大した生地特性を有する米粉の利用法として、例えば小麦粉の代替品としての利用、または小麦粉と混合しての利用が挙げられるが、これらに限定されない。
アンチセンス核酸が標的遺伝子の発現を抑制する作用としては、以下のような複数の要因が存在する。すなわち、三重鎖形成による転写開始阻害、RNAポリメラーゼによって局部的に開状ループ構造がつくられた部位とのハイブリッド形成による転写抑制、合成の進みつつあるRNAとのハイブリッド形成による転写阻害、イントロンとエキソンとの接合点でのハイブリッド形成によるスプライシング抑制、スプライソソーム形成部位とのハイブリッド形成によるスプライシング抑制、mRNAとのハイブリッド形成による核から細胞質への移行抑制、キャッピング部位やポリ(A)付加部位とのハイブリッド形成によるスプライシング抑制、翻訳開始因子結合部位とのハイブリッド形成による翻訳開始抑制、開始コドン近傍のリボソーム結合部位とのハイブリッド形成による翻訳抑制、mRNAの翻訳領域やポリソーム結合部位とのハイブリッド形成によるペプチド鎖の伸長阻止、および核酸とタンパク質との相互作用部位とのハイブリッド形成による遺伝子発現抑制などである。これらは、転写、スプライシング、または翻訳の過程を阻害して、標的遺伝子の発現を抑制する。
本発明の「アプタマー」は、「アプタマー」単独で疾患の治療に使用することもできるが、他の分子種、例えば、蛍光標識色素などを結合させた形態で使用することもできる。
(i)下記(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なアンチセンスRNAをコードするDNA。
(ii)下記(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物を特異的に開裂するリボザイム活性を有するRNAをコードするDNA。
(iii)下記(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なdsRNAをコードするDNA。
(iv)下記(a)〜(d)のいずれかに記載のDNAがコードするタンパク質を特異的に認識するアプタマーをコードするDNA。
(a)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA。
(b)配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA。
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするDNA。
(d)配列番号:1に記載の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNA。
これらのDNAは、植物の細胞内において、タンパク質のジスルフィド結合形成を網羅的に阻害するため、またはプロテインジスルフィドイソメラーゼの酸化活性を阻害するために用いることが可能である。
本発明のベクターには、上述のRNAiを誘導するために構築されたベクターが含まれる。本発明のベクターは、本発明のDNAが含まれるため、細胞に導入された場合には該細胞において転写によって形成される一本鎖RNAが分子内で対合してdsRNAを形成する。
また上記「植物細胞」には、種々の形態の植物細胞、例えば、懸濁培養細胞、プロトプラスト、葉の切片、カルス等が含まれる。
本発明におけるEro1遺伝子の発現を抑制するDNAは、通常、適当なベクターへ担持(挿入)され、宿主細胞へ導入される。即ち本発明は、Ero1遺伝子の発現を抑制するDNAまたはベクターを保持する宿主細胞を提供する。該ベクターとしては、挿入したDNAを安定に保持するものであれば特に制限されない。本発明のDNAを内因性遺伝子を有する細胞内に導入および発現させる目的としてベクターを用いる場合には、特に発現ベクターが有用である。発現ベクターとしては、試験管内、植物個体内等で本発明のEro1遺伝子の発現を抑制するDNAを発現するベクターであれば特に制限されないが、例えば、試験管内発現であればpBESTベクター(プロメガ社製)、植物個体であればpBINPLUSベクター(van Engelen, F.A. et al., (1995). pBINPLUS: an improved plant transformation vector based on pBIN19. Transgenic Res. 4, 288-290.)などを例示することができる。ベクターへの本発明のDNAの挿入は、常法(Molecular Cloning, 5.61-5.63)により、例えば、制限酵素サイトを用いたリガーゼ反応により行うことができる。
植物体内への投与は、ex vivo法であっても、in vivo法であってもよい。
なおこれら上述の形質転換方法は、宿主となる植物などの種類(例えば単子葉植物、双子葉植物)に応じて適宜選択することが好ましい。
本発明の植物細胞には、培養細胞の他、植物体中の細胞も含まれる。また、プロトプラスト、苗条原基、多芽体、毛状根も含まれる。
組み換えベクターを導入した植物細胞は、導入された選抜マーカー遺伝子の種類に従って適当な選抜用薬剤を含む公知の選抜用培地に置床し培養する。これにより形質転換された植物培養細胞を得ることができる。
この場合、形質転換植物体からのDNAの抽出は、公知のJ.Sambrookらの方法(Molecular Cloning、第2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989)に準じて実施することができる。
具体的には、ウェスタンブロッティング法によりEro1タンパク質発現レベルを解析する方法や種子貯蔵タンパク質の蓄積量を比較解析する方法が挙げられる。本発明においてはEro1タンパク質発現レベルの減少、プログルテリンの過剰蓄積が認められた場合に、Ero1遺伝子の発現が抑制されていると判断することができる。さらに、Ero1遺伝子の発現が抑制されたか否かを確認する方法として、基質タンパク質-PDI-Ero1電子伝達カスケードの結果生じると考えられる過酸化水素の発生量が減少するか否かの解析、または、α−グロブリンが液胞由来タンパク質顆粒PBIIとして蓄積するか否かを解析することもできる。
(1)Ero1 RNA干渉誘導ベクターの構築およびイネ形質転換
イネ(Oryza sativa cv Nipponbare)種子より全RNAを抽出し、逆転写反応によりcDNAを調製した。cDNAを鋳型としてPCRを行い、イネEro1(Os03g0733800)のVal-119からLys-410をコードするDNA断片を増幅した。センス鎖およびアンチセンス鎖を連結した逆方向反復配列断片を調製し、hygromycin phosphotransferaseを含むバイナリーベクター(Kawagoe, Y., et al., (2005) Plant Cell 17, 1141-1153)のα-グロブリン(Glb)遺伝子プロモーター下流に制限酵素認識部位を用いて導入して、Ero1 RNA干渉誘導ベクターを作製した(図1A)。
Ero1 RNA干渉誘導下で、GFP-GlbもしくはGFP-GlbΔC融合タンパク質を発現させるバイナリーベクター(BV)は、下記DV(Destination Vector)およびEV(Entry Vector)間における付着部位(att)組換えにより計四種作製した(DV1xEV1; DV1xEV2; DV2xEV1; DV2xEV2)(図3)。
具体的には、DVはGlbプロモーター下流にsp-GFP-Glbもしくはsp-GFP-GlbΔCを含むバイナリーベクター(Kawagoe, Y., et al., (2005) Plant Cell 17, 1141-1153)に、attR1-CmR-ccdB-attR2断片(Invitrogen)を導入し作製した(DV1およびDV2)。
また、EVは上記Ero1遺伝子の逆方向反復配列断片を、pENTRベクター(Invitrogen)のattL1-attL2間に制限酵素部位を用いて導入し作製した。Ero1遺伝子の逆方向反復配列の上流には胚乳で発現する2種のプロモーター、Gt1(Zheng, Z., et al., (1993) Plant J. 4, 357-366)(EV1)およびAPS2bプロモーター(EV2)(恩田・川越,2006年農芸化学会発表; Ohdan, T., et al., (2005) J. Exp. Bot. 56, 3229-3244)を連結した。Gt1プロモーターはGt1遺伝子(AK107314)の開始コドンより上流2530塩基、APS2bプロモーターはAPS2b遺伝子(AK103906)の5'-UTRを含む2048塩基を、ゲノムDNAを鋳型としてPCRにより増幅した.Ero1遺伝子の逆方向反復配列下流にはGt1ターミネーターを連結し、これはGt1遺伝子(AK107314)の終始コドンより下流944塩基を同様にして単離した。
イネの形質転換は上記ベクターを用いアグロバクテリウム法により行った(Goto, F., et al., (1999) Nat. Biotechnol. 17, 282-286)。
Ero1 RNA干渉誘導下で、GFP-Glb融合タンパク質を共発現させた形質転換体について(図3)、T1登熟種子より切片(100 μm)を作製した。この切片の胚乳アリューロン層の隣接細胞におけるGFP蛍光像を、共焦点レーザー顕微鏡(TCS SP2 AOBS, Leica Microsystems)により連続的に取得した。コントロールとしてGFP-Glb融合タンパク質のみを発現させた形質転換体についても同様に解析を行った。
胚乳細胞における過酸化水素発生は過酸化水素特異的蛍光プローブを用いて可視化した。野生型登熟種子切片(100 μm)を、過酸化水素特異的蛍光プローブBES-H2O2(Wako)を5 μM含む1xPBS緩衝液に浸し、室温で30分間反応させた後、蛍光像を共焦点レーザー顕微鏡により観察した(励起波長:488 nm;蛍光波長:505-555 nm)。なお、BES-H2O2の過酸化水素特異性を確認するため、スーパーオキシド特異的蛍光プローブBES-So(Wako)を用いて反応を行った。その結果、BES-H2O2とは異なり蛍光は検出されず(データ未記載)、BES-H2O2が過酸化水素特異的に反応することを確認した。PBIはローダミン染色(Rhodamine B、Sigma)により可視化した。
野生型もしくはEro1 RNA干渉形質転換体のT1登熟種子を液体窒素中で破砕し、SDS-Urea緩衝液(50 mM Tris-Cl, pH 6.8, 8 M Urea, 4 % (w/v) SDS, 20 % (v/v) glycerol, 5 % (v/v) 2-mercaptoethanol)に懸濁した(種子20 mg/ 700 mL)。25℃で4時間振とうし、全抽出タンパク質をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)(アクリルアミド14 %)により分離した。
(3)で抽出した種子全タンパク質をSDS-PAGEで分離し,polyvinyliden difluoride膜(ATTO)に電気的転写後、抗イネEro1ウサギ抗体と反応させた。抗原-抗体複合体は、Horseradish peroxidase標識抗ウサギ抗体(ロバ)(Amersham Biosciences)を用いて、ECL(Amersham Biosciences)により検出した。抗体作製に用いた抗原イネEro1タンパク質は、下記の方法で調製した。
イネESTクローン(OSJNEc05N03)を鋳型としてPCRを行い、Ero1のArg-57からC末端までをコードするDNA断片を増幅した。得られたPCR断片を、制限酵素部位を用いてpQE30(QIAGEN)に導入し、N末端6xHisタグ組換えタンパク質発現ベクターを構築した(Ero1/pQE30)。宿主大腸菌BL21をEro1/pQE30で形質転換し、Ampicillin(50 μg/mL)を含むLB液体培地中37℃で前培養した。Isopropyl-β-D(-)-thiogaractopyranoside (1 mM)を添加後、37℃で2時間培養し、遠心(5000 rpm, 5分間)により集菌した。
大腸菌細胞を緩衝液A(20 mM Tris-Cl, pH7.5, 2 mM EDTA, 0.2 M NaCl, 1 mg/mL lysozyme)中で超音波破砕後遠心(13000 rpm, 10分間)し、得られた沈殿画分を緩衝液B(100 mM Tris-Cl, pH7.5, 2 mM EDTA, 0.2 M NaCl, 1% (w/v) deoxycholic acid, 1 % (v/v) Nonidet P40, 10 mM 2-mercaptoethanol)に懸濁洗浄後、上記遠心により目的タンパク質を封入体として回収した。封入体を緩衝液C(50 mM リン酸緩衝液, pH 8.0, 250 mM KCl, 8 M Urea, 10 % (v/v) glycerol)に懸濁後遠心(10000 rpm, 20分間)し、上精よりEro1タンパク質をNi-NTA Agarose(QIAGEN)樹脂を用いて精製した。
イネEro1ホモログは第3染色体にコードされている。本発明では極めて高い配列特異性を有するRNA干渉法によりイネEro1遺伝子発現の抑制を行った。まず、イネEro1遺伝子について、酵母やシロイヌナズナのそれと一次構造上相同性の高い領域をコードするDNA断片を単離した。その逆方向反復配列断片を導入したRNA干渉誘導ベクターを構築し、形質転換イネを作製した(図1A)。
なお、高等植物においてEro1タンパク質を介した酸化的フォールディングが行なわれている場合には、Ero1遺伝子は植物体の生育に必須である可能性がある。そこで植物個体の稔性を維持するため、Ero1遺伝子発現を種子胚乳特異的に抑制した。具体的には、RNA干渉誘導の制御因子として異なる三種の胚乳特異的プロモーターを比較検討した。イネ種子貯蔵タンパク質α-グロブリンもしくはグルテリンをコードする遺伝子(それぞれGlbおよびGt1)と、細胞質型ADP-glucose pyrophosphorylaseのsmall subunitをコードするAPS2b遺伝子のプロモーターを単離し、Ero1遺伝子の逆方向反復配列の上流に連結して、それぞれ形質転換体を作製した。種子稔性はAPS2bプロモーターを使用した場合が最も高く、APS2b>Gt1>=Glbの順で向上した。
作製した形質転換イネの種子より全タンパク質を抽出しEro1タンパク質発現レベルをウエスタン法により比較解析したところ、野生型と比べRNA干渉形質転換体ではEro1タンパク質の発現レベルが顕著に低下し(図1B)、種子におけるEro1遺伝子の発現が本法により抑制されることを確認した。
種子貯蔵タンパク質の蓄積を比較解析したところ、野生型と比較してEro1 RNA干渉形質転換体ではグルテリンが前駆体分子種(プログルテリン)として過剰蓄積した(図1C)。
酵母では、ERにおけるタンパク質の酸化的フォールディングの一連の過程において電子がポリペプチド鎖からEro1タンパク質へと伝達されるが、基質タンパク質-PDI-Ero1電子伝達カスケードの最終電子受容体として酸素分子が報告されている(Tu, B. P., and Weissman, J. S. (2002) Mol. Cell 10, 983-994)。そして、酸素分子への電子供与の結果、過酸化水素等活性酸素種が発生することが示唆されている(Tu, B. P., and Weissman, J. S. (2002) Mol. Cell 10, 983-994; Gross, E., et al., (2006) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 103, 299-304)。本発明においては、種子胚乳細胞においてEro1を介した電子伝達カスケードが機能していることを調べる一つの指標として、過酸化水素の発生に着目した。野生型登熟種子の胚乳生細胞を過酸化水素特異的蛍光プローブと反応後共焦点レーザー顕微鏡解析を行ったところ、強い蛍光(BES蛍光)が検出された(図2A)。ER由来タンパク質顆粒であるPBIはローダミン染色により可視化されるが、BES蛍光はPBIと共局在し、BES蛍光強度はPBI間で差異を示した(図2B)。
以上の結果より、イネ種子胚乳細胞においてEro1タンパク質を介した基質タンパク質-PDI-Ero1電子伝達カスケードが機能していること、およびEro1遺伝子の発現抑制によりその電子伝達が阻害されることが示唆された。
α-グロブリンはA, B, C 三つの領域から成り、それぞれシステイン残基を含むコンセンサス配列を有する(領域A, L45xxC48(配列番号:7); 領域B, C78C79xQ81L82(配列番号:8); 領域C, P168xxC171(配列番号:9))。先行研究でα-グロブリンは最終的に液胞由来タンパク質顆粒PBIIとして蓄積し、α-グロブリンのPBII局在化には領域B-C間分子内ジスルフィド結合形成が必須であることが報告されている(Kawagoe, Y., et al., (2005) Plant Cell 17, 1141-1153)。
そこで、Ero1遺伝子発現抑制のα-グロブリン(Glb)細胞内蓄積への影響を調べるため、Ero1 RNA干渉をGt1もしくはAPS2bプロモーター(それぞれPGt1もしくはPAPS2b)制御下誘導し、GFP-Glb融合タンパク質を共発現させた(図3A, 3Bおよび3C上段)。
登熟種子切片について共焦点レーザー解析を行ったところ、Ero1 RNA干渉形質転換体においてGFP蛍光は野生型とは異なる形状を示した。具体的には、野生型ではGFP蛍光が直径約4μmの球状として観察されるのに対し、PGt1::Ero1 RNA干渉形質転換体ではPBIIとは区別される小さい顆粒が多く観察され、PAPS2b::Ero1 RNA干渉形質転換体においても小さい顆粒として観察された(図4)。
一方、領域Cを欠損したα-グロブリン(GlbΔC)はPBIに局在し、これは分子間ジスルフィド結合形成依存的である(Kawagoe, Y., et al., (2005) Plant Cell 17, 1141-1153)。そこでEro1 RNA干渉誘導下で、GFP-GlbΔC融合タンパク質を共発現させ(図3A, 3Bおよび3C下段)、同様に解析を行った。その結果、PGt1::Ero1 RNA干渉形質転換体およびPAPS2b::Ero1 RNA干渉形質転換体ではGFP蛍光が大小の顆粒さらにネットワーク状として観察され(図5)、野生型における典型的なPBIとは異なる形状を示した(図2B, 右パネル ローダミン)。
これらの結果より、Ero1が胚乳細胞におけるタンパク質顆粒形成に重要であり、Ero1遺伝子の発現抑制により種子タンパク質のジスルフィド結合形成が阻害されることが示唆された。
Claims (13)
- 植物の細胞内において、内因性の以下の(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの発現を抑制することを特徴とする、該細胞内タンパク質のジスルフィド結合形成を網羅的に阻害する方法。
(a)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA。
(b)配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA。
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において30アミノ酸以内のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列を含み、細胞内タンパク質のジスルフィド結合形成を促進する機能を有するタンパク質をコードするDNA。
(d)配列番号:1に記載の塩基配列からなるDNAと90%以上の配列同一性を有し、細胞内タンパク質のジスルフィド結合形成を促進する機能を有するタンパク質をコードするDNA。 - 植物の細胞内において、内因性の以下の(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの発現を抑制することを特徴とする、プロテインジスルフィドイソメラーゼの酸化活性を阻害する方法。
(a)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA。
(b)配列番号:1に記載の塩基配列のコード領域を含むDNA。
(c)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において30アミノ酸以内のアミノ酸が置換、欠失、挿入、および/または付加したアミノ酸配列を含み、プロテインジスルフィドイソメラーゼの酸化活性を有するタンパク質をコードするDNA。
(d)配列番号:1に記載の塩基配列からなるDNAと90%以上の配列同一性を有し、プロテインジスルフィドイソメラーゼの酸化活性を有するタンパク質をコードするDNA。 - 胚乳細胞において特異的に当該DNAの発現を抑制することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- 植物が単子葉植物である、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
- 下記(i)から(iv)のいずれかに記載のDNAを植物の細胞内に導入する工程を含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
(i)請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なアンチセンスRNAをコードするDNA。
(ii)請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物を特異的に開裂するリボザイム活性を有するRNAをコードするDNA。
(iii)請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なdsRNAをコードするDNA。
(iv)請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAがコードするタンパク質を特異的に認識するアプタマーをコードするDNA。 - アグロバクテリウムによって、DNAを植物の細胞内に導入することを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 請求項1から6のいずれかに記載の方法によって、請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの発現が抑制された植物体。
- 下記(i)から(iv)のいずれかに記載のDNA又は該DNAを含むベクターを含む、植物の細胞内において、タンパク質のジスルフィド結合形成を網羅的に阻害するための、または、プロテインジスルフィドイソメラーゼの酸化活性を阻害するための、剤。
(i)請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なアンチセンスRNAをコードするDNA。
(ii)請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物を特異的に開裂するリボザイム活性を有するRNAをコードするDNA。
(iii)請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAの転写産物と相補的なdsRNAをコードするDNA。
(iv)請求項1(a)から(d)のいずれかに記載のDNAがコードするタンパク質を特異的に認識するアプタマーをコードするDNA。 - 請求項8に記載のDNAまたはベクターを保持する、細胞内において、タンパク質のジスルフィド結合形成が網羅的に阻害された、または、プロテインジスルフィドイソメラーゼの酸化活性が阻害された、形質転換植物細胞。
- 請求項9に記載の形質転換植物細胞を含む形質転換植物体。
- 請求項10に記載の形質転換植物体の子孫またはクローンである、形質転換植物体。
- 請求項10または11に記載の形質転換植物体の繁殖材料。
- 請求項10または11に記載の形質転換植物体の製造方法であって、請求項8に記載のDNAまたはベクターを植物細胞に導入し、該植物細胞から植物体を再生させる工程を含む方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007051398A JP5067688B2 (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 植物におけるタンパク質のジスルフィド結合形成を阻害する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007051398A JP5067688B2 (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 植物におけるタンパク質のジスルフィド結合形成を阻害する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008212018A JP2008212018A (ja) | 2008-09-18 |
JP5067688B2 true JP5067688B2 (ja) | 2012-11-07 |
Family
ID=39832846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007051398A Expired - Fee Related JP5067688B2 (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 植物におけるタンパク質のジスルフィド結合形成を阻害する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5067688B2 (ja) |
-
2007
- 2007-03-01 JP JP2007051398A patent/JP5067688B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008212018A (ja) | 2008-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2017203182B2 (en) | Constructs for expressing transgenes using regulatory elements from panicum ubiquitin genes | |
JP4558711B2 (ja) | 短いdsRNA配列を用いた植物中での効率的遺伝子サイレンシング | |
CN105132425B (zh) | 用于增强植物中组成型基因表达的调节性核酸分子 | |
EP2383344B1 (en) | Genes regulating plant branching, promoters, genetic constructs containing same and uses thereof | |
WO2005028646A1 (ja) | 効率的なdna逆位反復構造の調製方法 | |
Yamchi et al. | Proline accumulation in transgenic tobacco as a result of expression of Arabidopsis Δ 1-pyrroline-5-carboxylate synthetase (P5CS) during osmotic stress | |
CN115209915A (zh) | 募集dna聚合酶用于模板化编辑 | |
US7452988B2 (en) | Vector for suppression of lachrymatory factor synthase (LFs) in transgenic onions | |
WO2019163601A1 (ja) | 形質転換植物、およびその利用 | |
KR20160067974A (ko) | 제아 메이스 조절 요소 및 그의 용도 | |
JP5067688B2 (ja) | 植物におけるタンパク質のジスルフィド結合形成を阻害する方法 | |
KR20160067973A (ko) | 제아 메이스 조절 요소 및 그의 용도 | |
KR20160065952A (ko) | 제아 메이스 메탈로티오네인-유사 조절 요소 및 그의 용도 | |
KR102358538B1 (ko) | 유전자 총법을 이용한 미세조류의 교정 방법 | |
WO2011010485A1 (ja) | エイコサノイド生産方法、並びにゼニゴケ由来のエイコサノイド生合成系遺伝子及びその利用 | |
JP2018515079A (ja) | VLPを利用した長い二本鎖RNAのin vivo生成 | |
JP4651410B2 (ja) | イネのアントラニル酸合成酵素遺伝子oasa2の新規改変遺伝子およびその利用 | |
JP2005278636A (ja) | 植物の半矮性化に関与するブラシノステロイド生合成遺伝子d11、並びにその利用 | |
AU2004262676B2 (en) | Moss expressing promoting regions | |
WO2006101854A2 (en) | Compositions and methods for controlling fungal diseases | |
JP5278658B2 (ja) | イネの感光性遺伝子Ehd3とその利用 | |
KR101434218B1 (ko) | 오이 모자이크 바이러스에 대하여 저항성을 가지는 siRNA 를 코딩하는 뉴클레오타이드, 이를 포함하는 벡터, 및 이에 의하여 형질 전환된 오이 모자이크 바이러스에 대하여 저항성을 가지는 식물 | |
JP5206419B2 (ja) | Rsisを用いた簡便な遺伝子発現抑制方法 | |
WO2007020898A1 (ja) | ケイ素吸収に関与する遺伝子、およびその利用 | |
JPH1169979A (ja) | プロモーター配列およびその利用法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120516 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120703 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120730 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120803 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |