JP5064281B2 - 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具 - Google Patents

生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具 Download PDF

Info

Publication number
JP5064281B2
JP5064281B2 JP2008092151A JP2008092151A JP5064281B2 JP 5064281 B2 JP5064281 B2 JP 5064281B2 JP 2008092151 A JP2008092151 A JP 2008092151A JP 2008092151 A JP2008092151 A JP 2008092151A JP 5064281 B2 JP5064281 B2 JP 5064281B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stent
linear
slidable
joint
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008092151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009240612A (ja
Inventor
孝之 鬼頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP2008092151A priority Critical patent/JP5064281B2/ja
Publication of JP2009240612A publication Critical patent/JP2009240612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5064281B2 publication Critical patent/JP5064281B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明は、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に生じた狭窄部、もしくは閉塞部の改善に使用される生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具に関する。
生体内留置用ステントは、血管あるいは他の生体内管腔が狭窄もしくは閉塞することによって生じる様々な疾患を治療するために、その狭窄もしくは閉塞部位を拡張し、その内腔を確保するためにそこに留置する一般的には管状の医療用具である。
ステントは、体外から体内に挿入するため、そのときは直径が小さく、目的の狭窄もしくは閉塞部位で拡張させて直径を大きくし、かつその管腔をそのままで保持する物である。
ステントとしては、金属線材、あるいは金属管を加工した円筒状のものが一般的である。カテーテルなどに細くした状態で装着され、生体内に挿入され、目的部位で何らかの方法で拡張させ、その管腔内壁に密着、固定することで管腔形状を維持する。ステントは、機能および留置方法によって、セルフエクスパンダブルステントとバルーンエクスパンダブルステントに区別される。バルーンエクスパンダブルステントはステント自体に拡張機能はなく、ステントを目的部位に挿入した後、ステント内にバルーンを位置させてバルーンを拡張させ、バルーンの拡張力によりステントを拡張(塑性変形)させ目的管腔の内面に密着させて固定する。このタイプのステントでは、上記のようなステントの拡張作業が必要になる。
ステント留置の目的は、PTCA等の手技を施した後に起こる再狭窄の予防、およびその低減化を図るものである。そして、近年では、このステントに生理活性物質を担持させることによって、管腔の留置部位で長期にわたって局所的にこの生理活性物質を放出させ、再狭窄率の低減化を図るものが利用されている。
そして、バルーンエクスパンダブルステントは、拡張するバルーンによりステントを塑性変形させることにより拡張し、目的管腔(例えば、血管)の内面に密着させる。バルーンエクスパンダブルステントは、塑性変形していることにより高い拡張維持力(ラジアルフォース)を備える。
血管は、心臓の拍動によって拡張/収縮を繰り返しているが、上記のようにステントを留置することによって、この生理的な動きを阻害する可能性がある。本発明者が検討したところ、上記のステントは、ラジアルフォースが高いことに起因し、血管の収縮時にステントのエッジには大きな負荷がかかり、これが再狭窄の一因になるものと考える。
特表2004−515307号公報(特許文献1)に開示されているステントは、少なくとも一続きのスライド /固定半径要素と、1つの連接要素及び複数の停止部を有する少なくとも1つのラチェット機構とで構成される。ラチェット機構は、縮小時直径から拡張時直径への半径要素の一方向のスライドを許容すると共に、拡張時直径から半径方向への反動を阻止するものが開示されている。
特表2004−515307号公報
特許文献1のステントは、スライド機構を備えるものの縮小時直径から拡張時直径への半径要素の一方向のスライドを許容するが拡張時直径から半径方向への反動を阻止するものとなっている。よって、このステントでは、血管収縮時に対応できない。
本発明の目的は、ステントとして全体的に十分な拡張力を備え、かつ、ステント留置後において、拍動等の生体内管腔の収縮方向への変形に追従して変形し、かつ、過剰な生体内管腔の縮径化を阻止し、良好な生体内管腔の拡張状態を維持することができる生体内留置用ステントおよびそれを備える生体器官拡張器具を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1)生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、
前記ステントは、生体内留置操作時に変形する屈曲部と、屈曲部間を接続し、生体内留置操作時に実質的に変形しない線状部とを備える線状構成要素により形成された環状体が、前記ステントの軸方向に複数配列され、かつ隣り合う環状体が連結されたものであり、さらに、前記線状部は、該線状部の途中に設けられたスライド可能部を備えており、該スライド可能部は、該スライド可能部により区分された前記線状部間の近接方向への移動を許容するものであり、さらに、前記スライド可能部により区分された前記線状部間の近接方向への所定距離移動時に作用し、それ以上の近接を防止する近接移動距離制限機能を備えている生体内留置用ステント。
(2)前記スライド可能部は、前記スライド可能部により区分された前記線状部間の近接時に作用する反発力発生機能を備えている上記(1)に記載の生体内留置用ステント。
(3)前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された前記線状部間の離間方向への移動を許容し、かつ、所定距離離間方向への移動時に係合し、それ以上の離間を防止する離間移動距離制限部を備えている上記(1)または(2)に記載の生体内留置用ステント。
(4)前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された一方の前記線状部の端部に位置する第1ジョイント部と、前記スライド可能部により区分された他方の前記線状部の端部に位置し、前記第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部と、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部間が所定距離以上離間した時に係合し、それ以上の離間を規制する係合部とを備え、該係合部により前記離間移動距離制限部が構成されている上記(3)に記載の生体内留置用ステント。
(5)前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された一方の前記線状部の端部に位置する第1ジョイント部と、前記スライド可能部により区分された他方の前記線状部の端部に位置し、前記第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部と、前記スライド可能部内のスライド可能領域にて前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部とを繋ぐ湾曲細線状接合部とを備えるものであり、該湾曲細線状接合部は、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の近接方向への移動時に両者間により押圧されることによりつぶれ、所定距離以上の両者の近接を防止する前記近接移動距離制限機能を構成するものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(6)前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された一方の前記線状部の端部に位置する第1ジョイント部と、前記スライド可能部により区分された他方の前記線状部の端部に位置し、前記第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部と、前記スライド可能部内のスライド可能領域にて前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部により保持された弾性部材とを備えるものであり、該弾性部材は、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の近接方向への移動時に両者間により押圧されることにより圧縮されるとともに所定距離以上の両者の近接を防止する前記近接移動距離制限機能を構成するものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(7)前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された一方の前記線状部の端部に位置する第1ジョイント部と、前記スライド可能部により区分された他方の前記線状部の端部に位置し、前記第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部と、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の向かい合う端部には、同極の磁性を帯びた帯磁部が設けられており、該帯磁部は、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の近接方向への移動時に増加する磁性反発力により所定距離以上の両者の近接を防止する前記近接移動距離制限機能を構成するものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(8)前記各環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(9)前記ステントの両端部に位置する環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えておらず、前記ステントの両端部以外に位置する環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(10)前記ステントの中央部に位置する環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えておらず、前記ステントの中央部以外に位置する環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(11)前記各環状体は、前記ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部および前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記各一端側屈曲部と前記各他端側屈曲部を繋ぐ複数の前記線状部とを有する環状に連続した無端の環状体である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(12)前記ステントは、前記ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部および前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記各一端側屈曲部と前記各他端側屈曲部を繋ぐ複数の前記線状部とを有する環状に連続した無端の複数の前記環状体を備え、隣り合う環状体は、一方の前記環状体の前記他端側屈曲部と他方の前記環状体の前記一端側屈曲部が近接するように配置され、近接する1または複数の屈曲部間が連結された状態となっている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(13)前記各環状体は、一端側屈曲部と他端側屈曲部を有するステントの軸方向に長い線状リング部が複数ステントの中心軸を取り囲むように配列され、かつ、隣接する線状リング部が接合部にて接続された環状体からなるものである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(14)前記ステントは、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、該ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものである上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(15)チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンと、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張される上記(14)に記載のステントとを備える生体器官拡張器具。
本発明の生体内留置用ステントは、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、生体内留置操作時に変形する屈曲部と、屈曲部間を接続し、生体内留置操作時に実質的に変形しない線状部とを備える線状構成要素により形成された環状体が、ステントの軸方向に複数配列され、かつ隣り合う環状体が連結されたものであり、さらに、線状部は、線状部の途中に設けられたスライド可能部を備えており、スライド可能部は、スライド可能部により区分された線状部間の近接方向への移動を許容するものであり、さらに、スライド可能部により区分された線状部間の近接方向への所定距離移動時に作用し、それ以上の近接を防止する近接移動距離制限機能を備えている。
特に、このステントでは、線状部はスライド可能部により区分され、かつ、スライド可能部により区分された線状部間は、近接方向に移動可能であるため、ステントは、生体管腔の収縮(例えば、拍動)に追従して変形可能であるため、ステントのエッジが生体血管の内壁面に大きな負荷を与えることがなく、また、スライド可能部は、スライド可能部により区分された線状部間の近接方向への所定距離移動時に作用し、それ以上の近接を防止する近接移動距離制限機能を備えているため、過剰な生体内管腔の縮径化を阻止し、良好な生体内管腔の拡張状態を維持する。
本発明の生体内留置用ステントについて以下の好適実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例の生体内留置用ステントの正面図である。図2は、図1の生体内留置用ステントの展開図である。図3は、図1の生体内留置用ステントの拡張時の正面図である。図4は、図1の生体内留置用ステントの拡張時の展開図である。図5は、図4の部分拡大図である。図6は、図4の部分拡大図である。図7は、本発明のステントの作用を説明するための説明図である。
本発明の生体内留置用ステント1は、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着するステントである。ステント1は、生体内留置操作時に変形する屈曲部4,5と、屈曲部4,5間を接続し、生体内留置操作時に実質的に変形しない線状部7(7a、7b)とを備える線状構成要素により形成された環状体2が、ステント1の軸方向に複数配列され、かつ隣り合う環状体2が連結されたものである。線状部7は、線状部の途中に設けられたスライド可能部6を備えている。スライド可能部6は、スライド可能部6により区分された線状部7a,7b間の近接方向への移動を許容するものであり、さらに、スライド可能部6により区分された線状部7a,7b間の近接方向への所定距離移動時に作用し、それ以上の近接を防止する近接移動距離制限機能を備えている。
この実施例のステント1は、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、ステントの内部より半径方向に広がる力が付加された時に拡張可能なステントであり、いわゆるバルーン拡張型ステントである。
そして、この実施例のステント1では、図1ないし図4に示すように環状体2は、ステントの一端側に位置する複数の一端側屈曲部4と他端側に位置する複数の他端側屈曲部5と一端側屈曲部4と他端側屈曲部5間を繋ぐ線状部7とを備える波状環状体となっている。そして、線状部7は、直線状部となっている。そして、軸方向に隣り合う環状体2は、ステントの一端側に位置する環状体2の他端側屈曲部5と他端側に位置する環状体2の一端側屈曲部4が近接するように配置されるとともに、連結部3により接続されている。
そして、ステント1は、図1の状態にて生体内に挿入され、ステントの内部より半径方向に広がる力が付加された時に、図3の状態に拡張する。展開図では、図2の状態から図4の状態に変形する。そして、上記の変形時に、一端側屈曲部4および他端側屈曲部5は、開く方向に変形するが、一端側屈曲部4と他端側屈曲部5間を繋ぐ線状部7は、実質的に変形しない。このため、線状部7に設けられているスライド可能部6にも拡張に起因する実質的な変形は生じない。
この実施例のステント1における波状環状体は、図1およびその展開図である図2に示すように、ほぼ同じピッチの複数の一端側屈曲部4と他端側屈曲部5と線状部7とを有し、環状に連続した無端の波状体となっている。なお、波状環状体の山(もしくは谷)の数は、4〜10が好適である。そして、この実施例のステント1では、隣り合う環状体間には、複数(具体的には、2つまたは3つ)の連結部3が設けられている。特に、この実施例のステント1では、接合部は、隣り合う環状体間に3つ設けられている部位と2つ設けられている部位とが交互となるように配置されている。さらに、ステント1の両端部に位置する環状体間には、3つの接合部が設けられている。連結部3は、隣り合う環状体間に複数備えることが好ましいが、1つのみ備えるものであってもよい。さらには、隣り合う環状体のすべての近接する屈曲部を接合してもよい。特に、ステント1では、図2および図4に示すように、各接合部は、ステント1の中心軸に対して等角度となるように配置されており、かつ、上述のように、3つの接合部と2つの接合部が交互となるように配置されている。このため、ステント1では、連結部3によりステントの一端より他端まで連結した2列の線状部が形成されている。そして、その2列の線状部は、ステントの中心軸に対してほぼ向かい合うものとなっている。このため、各線状部がスライド可能部6を備えていても、ステント全体として安定した軸方向保形性を備えている。
なお、本発明のステントの形態は、上述したステント1のような、複数の波状環状体により構成されたもの、また、複数の波状環状体の近接する頂点間を接合するものに限定されるものではない。
そして、この実施例のステント1では、各線状部7は、スライド可能部6を備えている。線状部は、スライド可能部6により一端側線状部7aと他端側線状部7bに区分される。スライド可能部6は、線状部7aと線状部7b間の近接方向への移動を許容する。スライド可能部6は、線状部7aと線状部7b間の近接方向への所定距離移動時に作用し、それ以上の近接を防止する近接移動距離制限機能63を備えている。そして、スライド可能部は、スライド可能部6により区分された線状部7aと線状部7b間の近接時に作用する反発力発生機能を備えていることが好ましい。
この実施例のステント1では、図5および図6に示すように、スライド可能部6は、スライド可能部6により区分された一方の線状部(例えば、一端側線状部7a)の端部に位置する第1ジョイント部61と、スライド可能部6により区分された他方の線状部(例えば、他端側線状部7b)の端部に位置し、第1ジョイント部61をスライド可能に収納する第2ジョイント部62と、スライド可能部6内の収納部65にて第1ジョイント部61と第2ジョイント部62とを繋ぐ湾曲細線状接合部63とを備えている。この湾曲細線状接合部63は、第1ジョイント部61と第2ジョイント部62の近接方向への移動時(例えば、第1ジョイント部61を有する先端側線状部7aの他端側線状部方向への移動時)に両者間により押圧されることによりつぶれ、図7に示すように、所定距離以上の両者の近接を防止する近接移動距離制限機能を構成している。さらに、この湾曲細線状接合部63は、押圧変形過程においてある程度の反発力を生じるものであり、反発力発生機能をも発揮する。
さらに、この実施例のステント1では、図5および図6に示すように、スライド可能部6は、スライド可能部6により区分された線状部7aと線状部7b間の離間方向への移動を許容し、かつ、所定距離離間方向への移動時に係合し、それ以上の離間を防止する離間移動距離制限部を備えている。具体的には、スライド可能部6は、第1ジョイント部61と第2ジョイント部62間が所定距離以上離間した時に係合し、それ以上の離間を規制する係合部64,67とを備え、係合部により離間移動距離制限部が構成されている。
具体的には、図5および図6に示すように、スライド可能部6は、係止部である膨出部64を有する第1ジョイント部61と、膨出部64をスライド可能に収納する第2ジョイント部62とにより構成されている。第1ジョイント部61は、一方の線状部7aもしくは線状部7bの端部に設けられ、他方の線状部7aもしくは線状部7b方向に延びる線状要素であり、その先端部に膨出部(係止部)64が形成されている。第2ジョイント部62は、第1ジョイント部61の線状要素部分を摺動可能に挿通する切欠部66を有する係合部67と、係止部(膨出部)64を収納する収納部65を備えている。収納部65の開口部の幅(言い換えれば、切欠部66の幅)は、膨出部64の幅より小さいものとなっている。そして、収納部65内にスライド可能領域が形成される。スライド可能部6により区分された線状部7aと線状部7bが、離間する方向に所定長動いたとき、膨出部64と係合部67(収納部65の開口部)が係合することにより、両者のそれ以上の離間を防止する。そして、第1ジョイント部61の膨出部64の端部とこの端部と向かい合う第2ジョイント部62の収納部65の端部間には、湾曲細線状接合部63が設けられている。この湾曲細線状接合部63により、第1ジョイント部61が第2ジョイント部62から分離しないものとなっている。そして、この実施例のステント1では、湾曲細線状接合部63は、第2ジョイント部62のそれぞれの側部方向に屈曲部を有するものとなっている。具体的には、湾曲細線状接合部63は、2つの屈曲部を有するS字状(逆S字状)のものとなっている。このため、このステント1が留置された血管が収縮すると、それに追従し、スライド可能部6内において、一端側線状部7aもしくは他端側線状部7bまたは両者が近接方向に移動する。湾曲細線状接合部63は、その形状より、ある程度のバネ弾性を備えている。そして、一端側線状部7aと他端側線状部7b間の近接距離(両者のスライド長)が、湾曲細線状接合部63の弾性変形領域である場合には、湾曲細線状接合部63は、変形前の状態に復元する。また、このステント1が留置された血管が大きく収縮し、一端側線状部7aと他端側線状部7b間の近接距離(両者のスライド長)が、湾曲細線状接合部63の弾性変形領域を越える場合には、図7に示すように、湾曲細線状接合部63は、塑性変形する。そして、図7に示すように、最大許容塑性変形状態となった後は、それ以上の変形が不能であり、一端側線状部7aと他端側線状部7bのそれ以上の近接を阻止する。また、この湾曲細線状接合部63は、変形が進むに従って反発力(塑性変形に必要な力)も高くなる。なお、湾曲細線状接合部63としては、上述したような形態が好ましいが、側部方向に1つのみの屈曲部を有するものであってもよい。
そして、この実施例のステント1では、図5ないし図7に示すように、係止部(膨出部)64および収納部65は、略矩形状のものとなっている。両者の形状は、上記のようなものに限定されるものではない。例えば、係止部および収納部は、略円形のものであってもよい。さらに、係止部および収納部は、上記の矩形状のもの、円形状のものに限らず、多角形、楕円形であってもよく、さらに、膨出部および収納部は、両者の形状が異なるもの、例えば、膨出部が、円形、楕円形、多角形であり、収納部が、矩形状のものであってもよい。また、第1ジョイント部と第2ジョイント部の形態は、逆であってもよい。
そして、線状部7におけるスライド可能部6を構成する第1ジョイント部61と第2ジョイント部62の配置形態は、特に限定されない。図5の上部のスライド可能部6aでは、第1ジョイント部は、一端側線状部7aに設けられ、第2ジョイント部62は、他端側線状部7bに設けられている。しかし、図5の下部のスライド可能部6bでは、第1ジョイント部は、他端側線状部7bに設けられ、第2ジョイント部62は、一端側線状部7aに設けられている。言い換えれば、このステント1では、軸方向に隣り合うスライド可能部は、反転した状態となっている。そして、このステント1では、自由端屈曲部(連結部3を持たない屈曲部)4,5と連続する線状部7a,7bは、膨出部64を有する第1ジョイント部61を備えていることが好ましい。このようにすることにより、自由端屈曲部部分における追従性が良好なものとなる。
また、スライド可能部の形態としては、図8および図9に示すようなものであってもよい。
図8は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントのスライド可能部付近の拡大図である。図9は、図8のA−A線拡大断面図である。
この実施例におけるスライド可能部6cの基本構成は、上述したスライド可能部6と同じである。このスライド可能部6cでは、湾曲細線状接合部63を備えておらず、その変わりに、弾性部材71を備えている。
スライド可能部6cは、図8および図9に示すように、スライド可能部6cにより区分された一方の線状部(例えば、線状部7a)の端部に位置する第1ジョイント部61と、スライド可能部6cにより区分された他方の線状部(例えば、線状部7b)の端部に位置し、第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部62と、スライド可能部6c内のスライド可能領域にて第1ジョイント部61と第2ジョイント部62により保持された弾性部材71とを備えている。弾性部材71は、第1ジョイント部61と第2ジョイント部62の近接方向への移動時に両者間により圧縮されるとともに所定距離以上の両者の近接を防止する近接移動距離制限機能を構成している。
第1ジョイント部61および第2ジョイント部62については、上述した通りである。弾性部材71は、その一端部75に形成された溝部73により、第1ジョイント部61の膨出部64の端部に装着されている。また、弾性部材71は、他端部76に形成された溝部74により、第2ジョイント62の収納部65の内側基端部に装着されている。よって、弾性部材71は、第1ジョイント部61と第2ジョイント部62により保持された状態となっている。また、弾性部材71は、両側部においても第2ジョイント部62の収納部65の側部に装着可能な溝部を備えている。このため、弾性部材71は、ステントより容易に離脱しないものとなっている。さらに、弾性部材71は、弾性変形を容易なものとするために、両側部に凹部を備えている。この弾性部材71は、スライド可能部6cに、近接移動距離制限機能と線状部間の近接時に作用する反発力発生機能の両者を付与するものとなっている。
そして、この実施例のステントでは、ステントが留置された血管が収縮すると、それに追従し、スライド可能部6c内において、一端側線状部7aもしくは他端側線状部7bまたは両者が近接方向に移動する。弾性部材71は、弾性変形性を備えており、一端側線状部7aと他端側線状部7b間は、弾性部材71の弾性変形可能限度までは、近接することができるが、それ以上の近接は、弾性部材71により阻止される。そして、弾性部材71は、血管の収縮状態より復帰した場合には、もとの形状に復元するためスライド可能部6cの状態も変形前の状態に復元する。そして、この弾性部材71は、変形が進むに従って反発力(弾性変形に必要な力)も高くなる。なお、弾性部材71としては、上述したような形態が好ましいが、側部に凹部を持たないもの、円形のものなどであってもよい。側部方向に1つのみの屈曲部を有するものであってもよい。
また、スライド可能部の形態としては、図10および図11に示すようなものであってもよい。
図10は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントのスライド可能部付近の拡大図である。図11は、図10のB−B線拡大断面図である。
この実施例におけるスライド可能部6dの基本構成は、上述したスライド可能部6と同じである。このスライド可能部6dでは、湾曲細線状接合部63を備えておらず、その変わりに、2つの帯磁部78,79を備えている。
スライド可能部6dは、図10および図11に示すように、スライド可能部6dにより区分された一方の線状部(例えば、線状部7a)の端部に位置する第1ジョイント部61と、スライド可能部6dにより区分された他方の線状部(例えば、線状部7b)の端部に位置し、第1ジョイント部61をスライド可能に収納する第2ジョイント部62を備えており、第1ジョイント部61と第2ジョイント部62の向かい合う端部には、同極の磁性を帯びた帯磁部78,79が設けられている。この2つの帯磁部78,79は、第1ジョイント部61と第2ジョイント部62の近接方向への移動時に増加する磁性反発力により所定距離以上の両者の近接を防止する近接移動距離制限機能を構成している。
第1ジョイント部61および第2ジョイント部62については、上述した通りである。第1の帯磁部は、帯磁部材78により構成されている。第1の帯磁部材78は、図10および図11に示すように、第1ジョイント部61の膨出部64の端部を挟むように装着されている。また、第1の帯磁部78は、第2ジョイント部62の収納部65の内面に実質的に接触しない形態となっている。また、第2の帯磁部は、帯磁部材79により構成されている。第2の帯磁部材79は、図10および図11に示すように、第2ジョイント62の収納部65の内側基端部を挟むように装着されている。この2つの帯磁部78,79は、スライド可能部6dに、近接移動距離制限機能と線状部間の近接時に作用する反発力発生機能の両者と付与するものとなっている。
第1の帯磁部78と第2の帯磁部79は、同極に帯磁しているため、通常状態では所定長離間する。そして、ステントが留置された血管が収縮すると、それに追従し、スライド可能部6d内において、一端側線状部7aもしくは他端側線状部7bまたは両者が近接方向に移動する。一端側線状部7aと他端側線状部7b間は、2つの帯磁部78,79の近接可能限度までは、近接することができるが、それ以上の近接は、帯磁部78,79の反発力により阻止される。そして、血管が収縮状態より復帰した場合には、帯磁部78と帯磁部79間を近接させる方向に働いていた力が消失するので、スライド可能部6dは、変形前の状態に復元する。そして、帯磁部78,79間は、近接が進むに従って反発力も高くなる。
そして、上述したすべての実施例のステントにおいて、スライド可能部の最大スライド長としては、0.03〜0.06mm程度が好適である。また、上述したすべての実施例のステントにおいて、図12に示すステント10のように、自由端屈曲部は、易変形部を有する自由端屈曲部4a,5aとなっていることが好ましい。自由端屈曲部4,5は、図6の状態から図7の状態に変形する際に、若干広がる方向に変形する。上記のように、自由端屈曲部4a,5aに易変形部を設けることにより、その変形性が良好なものとなる。易変形部としては、図12に示すような小幅部を設けることにより形成することができる。なお、このような易変形部を設けない場合には、線状部7a,7bの近接方向への移動時における自由端屈曲部4,5による反発性が期待できる。よって、易変形部を設けるか否かは、ステントの留置対象部位などを考慮して選択するものとなる。
さらに、上述したステント1では、すべての線状部が、スライド可能部を備えるものとなっている。そのようなものであることが好ましいが、一部の線状部が、スライド可能部を備えないものであってもよい。
例えば、図13に示すステント20では、ステント20の両端部に位置する環状体2aの線状部は、スライド可能部を備えないものとなっている。このようにすることにより、ステントの両端部の血管変形への追従性が低下するものの、ステントに付与される軸方向に移動させようとする力に対する抵抗力を高くすることができる。
また、図14に示すステント30のように、ステントの中央部に位置する環状体2aの線状部が、スライド可能部を備えないものであってもよい。このようにすることにより、ステントの中央部の血管変形への追従性が低下するものの、ステントに付与される軸方向に移動させようとする力に対する抵抗力を高くすることができる。
また、本発明のステントとしては、図15に示すようなステント40であってもよい。図15は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの展開図である。
このステント40では、各環状体42は、ステント40の軸方向に長い線状リング部41が複数ステント40の中心軸を取り囲むように配列され、かつ、隣接する線状リング部41が接合部48にて接続されたものとなっている。
そして、ステント40は、図15に示すように、複数の環状体42が、ステント40の軸方向にほぼ直線状となるように配列されるとともに、隣り合う環状体42を連結する連結部43を備えている。そして、この実施例のステント40では、図15に示すように、連結部43は、隣り合う環状体42の接合部48を連結するものとなっている。また、連結部43は、隣り合う環状体42間に複数(具体的には、3つ)設けられている。連結部43は、隣り合う環状体42間に、ステント40の中心軸に対して等角度となるように複数設けられていることが好ましい。
そして、この実施例のステント40では、環状体42は、線状リング部41と、線状リング部41の側部を接続する接合部48とにより構成されている。具体的には、環状体42は、ステント40の軸方向に長い線状リング部41を複数ステントの周方向に備え、かつそれらが側部にて接合部48により接合した形態となっている。
線状リング部41は、略菱形状となっており、ステント40の軸方向に向かい合う2つの軸方向角部44,45と、ステント40の周方向に向かい合う2つの周方向角部46,47と、4つの角部44,45,46,47を接続する4本の斜行線状部51,52,53,54を備えている。そして、接合部48は、近接しかつ隣り合う一方の線状リング部の周方向角部46と他方の線状リング部の周方向角部47とを接続している。また、1つの環状体42における線状リング部41の数は、4〜10が好適である。なお、線状リング部の形状としては、矩形状、軸方向に長い5角以上の多角形状、楕円状などであってもよい。
そして、このステント40では、図15に示すように、4本の斜行線状部51,52,53,54は、それぞれ線状部の途中に設けられたスライド可能部56を備えている。スライド可能部56は、スライド可能部56により区分された線状部間の近接方向への移動を許容するものであり、さらに、スライド可能部56により区分された線状部間の近接方向への所定距離移動時に作用し、それ以上の近接を防止する近接移動距離制限機能を備えている。スライド可能部56としては、上述したすべてのタイプのスライド可能部を用いることができる。また、上記のステント40では、すべての斜行線状部がスライド可能部を備えているが、このようなものに限定されるものではなく、例えば、図13に示すステント20のように、ステントの両端部に位置する線状部は、スライド可能部を備えないものとしてもよい。また、図14に示すステント30のように、ステントの中央部に位置する環状体の線状部は、スライド可能部を備えないものとしてもよい。さらには、各リング状部材41の先端側の線状部51,54のみ、もしくは、基端側の線状部52、53のみにスライド可能部を設けたものであってもよい。
上述したすべての実施例のステントにおいて、ステントは、非拡張時の直径が、0.8〜1.8mm程度が好適であり、特に、0.9〜1.4mmがより好ましい。また、ステントの非拡張時の長さは、9〜40mm程度が好適である。また、1つの波状環状体の長さは、0.7〜2.0mm程度が好適である。また、1つの波状環状体の一端側および他端側屈曲部数は、4〜8が好ましく、特に、5〜7が好ましい。また、環状体の数としては、4〜20が好適である。また、ステントの成形時(圧縮前)の直径は、1.5〜3.5mm程度が好適であり、特に、2.0〜3.0mmがより好ましい。さらに、ステントの肉厚としては、0.05〜0.15mm程度が好適であり、特に、0.08〜0.12mmが好適であり、線状構成要素の幅は、0.07〜0.15mm程度が好適であり、特に、0.08〜0.13mmが好適である。
ステントの形成材料としては、ある程度の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステンレス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもしくはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトベース合金等が考えられる。またステント形状を作製した後に貴金属メッキ(金、プラチナ)をしてもよい。ステンレス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好適である。
また、ステントは、面取りされていることが好ましい。ステントの面取り方法としては、ステントを最終形状に形成した後、化学研磨、電解研磨もしくは機械研磨することにより行うことができる。化学研磨としては、ステンレス化学研磨液に浸漬することにより行うことが好ましい。ステンレス化学研磨液としては、ステンレスを溶解できるものであればよく、例えば、塩酸と硝酸からなる混合液を基本成分とし、これに、溶解速度調整、平滑化および光沢性付与のための有機硫黄化合物および界面活性剤を添加したものが好ましい。
さらに、ステントの最終形状を作製した後、焼きなましすることが好ましい。焼きなましを行うことにより、ステント全体の柔軟性および可塑性が向上し、屈曲した血管内での留置性が良好となる。焼きなましを行わない場合に比べて、ステントを拡張した後の拡張前形状に復元しようとする力、特に、屈曲した血管部位で拡張した時に発現する直線状に復帰しようとする力が減少し、屈曲した血管内壁に与える物理的な刺激が減少し、再狭窄の要因を減少させることができる。焼きなましは、ステント表面に酸化被膜が形成されないように、不活性ガス雰囲気下(例えば、窒素と水素の混合ガス)にて、900〜1200℃に加熱した後、ゆっくりと冷却することにより行うことが好ましい。
次に、本発明の生体器官拡張器具を図面に示す実施例を用いて説明する。
図16は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の部分省略正面図である。
図17は、図16に示した生体器官拡張器具の先端部の拡大部分断面図である。
図18は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の作用を説明するための説明図である。
本発明の血管拡張器具100は、チューブ状のシャフト本体部102と、シャフト本体部102の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーン103と、折り畳まれた状態のバルーン103を被包するように装着され、バルーン103の拡張により拡張されるステント1とを備える。
そして、ステント1としては、上述したステント1ならびに上述したすべての実施例のステントを用いることができる。
この実施例の血管拡張器具100は、上述したステント1と、ステント1が装着されたチューブ状の生体器官拡張器具本体101とからなる。
生体器官拡張器具本体101は、チューブ状のシャフト本体部102と、シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーン103とを備え、ステント1は、折り畳まれた状態のバルーン103を被包するように装着され、かつバルーン103の拡張により拡張されるものである。
ステント1としては、上述したすべての実施例のステントを用いることができる。なお、ここで使用されるステントは、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能ないわゆるバルーン拡張型ステントが用いられる。
この実施例の生体器官拡張器具100では、図16に示すように、シャフト本体部102は、シャフト本体部102の先端にて一端が開口し、シャフト本体部102の後端部にて他端が開口するガイドワイヤールーメン115を備えている。
この生体器官拡張器具本体101は、シャフト本体部102と、シャフト本体部102の先端部に固定されたステント拡張用バルーン103とを備え、このバルーン103上にステント1が装着されている。シャフト本体部102は、内管112と外管113と分岐ハブ110とを備えている。
内管112は、図17に示すように、内部にガイドワイヤーを挿通するためのガイドワイヤールーメン115を備えるチューブ体である。内管112としては、長さは、100〜2500mm、より好ましくは、250〜2000mm、外径が、0.1〜1.0mm、より好ましくは、0.3〜0.7mm、肉厚10〜250μm、より好ましくは、20〜100μmのものである。そして、内管112は、外管113の内部に挿通され、その先端部が外管113より突出している。この内管112の外面と外管113の内面によりバルーン拡張用ルーメン116が形成されており、十分な容積を有している。外管113は、内部に内管112を挿通し、先端が内管112の先端よりやや後退した部分に位置するチューブ体である。
外管113としては、長さは、100〜2500mm、より好ましくは、250〜2000mm、外径が、0.5〜1.5mm、より好ましくは、0.7〜1.1mm、肉厚25〜200μm、より好ましくは、50〜100μmのものである。
この実施例の生体器官拡張器具100では、外管113は、先端側外管113aと本体側外管113bにより形成され、両者が接合されている。そして、先端側外管113aは、本体側外管113bとの接合部より先端側の部分において、テーパー状に縮径し、このテーパー部より先端側が細径となっている。
先端側外管113aの細径部での外径は、0.50〜1.5mm、好ましくは0.60〜1.1mmである。また、先端側外管113aの基端部および本体側外管113bの外径は、0.75〜1.5mm、好ましくは0.9〜1.1mmである。
そして、バルーン103は、先端側接合部103aおよび後端側接合部103bを有し、先端側接合部103aが内管112の先端より若干後端側の位置に固定され、後端側接合部103bが外管の先端に固定されている。また、バルーン103は、基端部付近にてバルーン拡張用ルーメン116と連通している。
内管112および外管113の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましくは、ポリオレフィンである。
バルーン103は、図17に示すように、折り畳み可能なものであり、拡張させない状態では、内管112の外周に折り畳まれた状態となることができるものである。バルーン103は、図18に示すように、装着されるステント1を拡張できるようにほぼ同一径の筒状部分(好ましくは、円筒部分)となった拡張可能部を有している。略円筒部分は、完全な円筒でなくてもよく、多角柱状のものであってもよい。そして、バルーン103は、上述のように、先端側接合部103aが内管112にまた後端側接合部103bが外管113の先端に接着剤または熱融着などにより液密に固着されている。また、このバルーン103では、拡張可能部と接合部との間がテーパー状に形成されている。
バルーン103は、バルーン103の内面と内管112の外面との間に拡張空間103cを形成する。この拡張空間103cは、後端部ではその全周において拡張用ルーメン116と連通している。このように、バルーン103の後端は、比較的大きい容積を有する拡張用ルーメンと連通しているので、拡張用ルーメン116よりバルーン内への拡張用流体の注入が確実である。
バルーン103の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、ポリアリレーンサルファイド(例えば、ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。特に、延伸可能な材料であることが好ましく、バルーン103は、高い強度および拡張力を有する二軸延伸されたものが好ましい。
バルーン103の大きさとしては、拡張されたときの円筒部分(拡張可能部)の外径が、2〜4mm、好ましくは2.5〜3.5mmであり、長さが10〜50mm、好ましくは20〜40mmである。また、先端側接合部103aの外径が、0.9〜1.5mm、好ましくは1〜1.3mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは1〜1.3mmである。また、後端側接合部103bの外径が、1〜1.6mm、好ましくは1.1〜1.5mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは、2〜4mmである。
そして、この血管拡張器具100は、図17および図18に示すように、拡張されたときの円筒部分(拡張可能部)の両端となる位置のシャフト本体部の外面に固定された2つのX線造影性部材117、118を備えている。なお、ステント1の中央部分の所定長の両端となる位置のシャフト本体部102(この実施例では、内管112)の外面に固定された2つのX線造影性部材を備えるものとしてもよい。さらに、ステントの中央部となる位置のシャフト本体部の外面に固定された単独のX線造影性部材を設けるものとしてもよい。
X線造影性部材117、118は、所定の長さを有するリング状のもの、もしくは線状体をコイル状に巻き付けたものなどが好適であり、形成材料は、例えば、金、白金、タングステンあるいはそれらの合金、あるいは銀−パラジウム合金等が好適である。
そして、バルーン103を被包するようにステント1が装着されている。ステントは、ステント拡張時より小径かつ折り畳まれたバルーンの外径より大きい内径の金属パイプを加工することにより作製される。そして、作製されたステント内にバルーンを挿入し、ステントの外面に対して均一な力を内側に向けて与え縮径させることにより製品状態のステントが形成される。つまり、上記のステント1は、バルーンへの圧縮装着により完成する。
内管112と外管113との間(バルーン拡張用ルーメン116内)には、線状の剛性付与体(図示せず)が挿入されていてもよい。剛性付与体は、生体器官拡張器具100の可撓性をあまり低下させることなく、屈曲部位での生体器官拡張器具100の本体部102の極度の折れ曲がりを防止するとともに、生体器官拡張器具100の先端部の押し込みを容易にする。剛性付与体の先端部は、他の部分より研磨などの方法により細径となっていることが好ましい。また、剛性付与体は、細径部分の先端が、外管113の先端部付近まで延びていることが好ましい。剛性付与体としては、金属線であることが好ましく、線径0.05〜1.50mm、好ましくは0.10〜1.00mmのステンレス鋼等の弾性金属、超弾性合金などであり、特に好ましくは、ばね用高張力ステンレス鋼、超弾性合金線である。
この実施例の生体器官拡張器具100では、図16に示すように、基端に分岐ハブ110が固定されている。分岐ハブ110は、ガイドワイヤールーメン115と連通しガイドワイヤーポートを形成するガイドワイヤー導入口109を有し、内管112に固着された内管ハブと、バルーン拡張用ルーメン116と連通しインジェクションポート111を有し、外管113に固着された外管ハブとからなっている。そして、外管ハブと内管ハブとは、固着されている。この分岐ハブ110の形成材料としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
なお、生体器官拡張器具の構造は、上記のようなものに限定されるものではなく、生体器官拡張器具の中間部分にガイドワイヤールーメンと連通するガイドワイヤー挿入口を有するものであってもよい。
図1は、本発明の一実施例の生体内留置用ステントの正面図である。 図2は、図1の生体内留置用ステントの展開図である。 図3は、図1の生体内留置用ステントの拡張時の正面図である。 図4は、図1の生体内留置用ステントの拡張時の展開図である。 図5は、図4の部分拡大図である。 図6は、図4の部分拡大図である。 図7は、本発明のステントの作用を説明するための説明図である。 図8は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントのスライド可能部付近の拡大図である。 図9は、図8のA−A線拡大断面図である。 図10は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントのスライド可能部付近の拡大図である。 図11は、図10のB−B線拡大断面図である。 図12は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの拡張時の展開図である。 図13は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの拡張時の展開図である。 図14は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの拡張時の展開図である。 図15は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの展開図である。 図16は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の部分省略正面図である。 図17は、図16に示した生体器官拡張器具の先端部の拡大部分断面図である。 図18は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の作用を説明するための説明図である。
符号の説明
1 生体内留置用ステント
2 環状体
3 接合部
4 一端側屈曲部
5 他端側屈曲部
6 スライド可能部
7, 7a,7b 線状部

Claims (15)

  1. 生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、
    前記ステントは、生体内留置操作時に変形する屈曲部と、屈曲部間を接続し、生体内留置操作時に実質的に変形しない線状部とを備える線状構成要素により形成された環状体が、前記ステントの軸方向に複数配列され、かつ隣り合う環状体が連結されたものであり、さらに、前記線状部は、該線状部の途中に設けられたスライド可能部を備えており、該スライド可能部は、該スライド可能部により区分された前記線状部間の近接方向への移動を許容するものであり、さらに、前記スライド可能部により区分された前記線状部間の近接方向への所定距離移動時に作用し、それ以上の近接を防止する近接移動距離制限機能を備えていることを特徴とする生体内留置用ステント。
  2. 前記スライド可能部は、前記スライド可能部により区分された前記線状部間の近接時に作用する反発力発生機能を備えている請求項1に記載の生体内留置用ステント。
  3. 前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された前記線状部間の離間方向への移動を許容し、かつ、所定距離離間方向への移動時に係合し、それ以上の離間を防止する離間移動距離制限部を備えている請求項1または2に記載の生体内留置用ステント。
  4. 前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された一方の前記線状部の端部に位置する第1ジョイント部と、前記スライド可能部により区分された他方の前記線状部の端部に位置し、前記第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部と、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部間が所定距離以上離間した時に係合し、それ以上の離間を規制する係合部とを備え、該係合部により前記離間移動距離制限部が構成されている請求項3に記載の生体内留置用ステント。
  5. 前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された一方の前記線状部の端部に位置する第1ジョイント部と、前記スライド可能部により区分された他方の前記線状部の端部に位置し、前記第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部と、前記スライド可能部内のスライド可能領域にて前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部とを繋ぐ湾曲細線状接合部とを備えるものであり、該湾曲細線状接合部は、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の近接方向への移動時に両者間により押圧されることによりつぶれ、所定距離以上の両者の近接を防止する前記近接移動距離制限機能を構成するものである請求項1ないし4のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  6. 前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された一方の前記線状部の端部に位置する第1ジョイント部と、前記スライド可能部により区分された他方の前記線状部の端部に位置し、前記第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部と、前記スライド可能部内のスライド可能領域にて前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部により保持された弾性部材とを備えるものであり、該弾性部材は、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の近接方向への移動時に両者間により押圧されることにより圧縮されるとともに所定距離以上の両者の近接を防止する前記近接移動距離制限機能を構成するものである請求項1ないし4のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  7. 前記スライド可能部は、該スライド可能部により区分された一方の前記線状部の端部に位置する第1ジョイント部と、前記スライド可能部により区分された他方の前記線状部の端部に位置し、前記第1ジョイント部をスライド可能に収納する第2ジョイント部と、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の向かい合う端部には、同極の磁性を帯びた帯磁部が設けられており、該帯磁部は、前記第1ジョイント部と前記第2ジョイント部の近接方向への移動時に増加する磁性反発力により所定距離以上の両者の近接を防止する前記近接移動距離制限機能を構成するものである請求項1ないし4のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  8. 前記各環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えている請求項1ないし7のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  9. 前記ステントの両端部に位置する環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えておらず、前記ステントの両端部以外に位置する環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えている請求項1ないし7のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  10. 前記ステントの中央部に位置する環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えておらず、前記ステントの中央部以外に位置する環状体のすべての前記線状部は、前記スライド可能部を備えている請求項1ないし7のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  11. 前記各環状体は、前記ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部および前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記各一端側屈曲部と前記各他端側屈曲部を繋ぐ複数の前記線状部とを有する環状に連続した無端の環状体である請求項1ないし10のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  12. 前記ステントは、前記ステントの軸方向の一端側に頂点を有する複数の一端側屈曲部および前記ステントの軸方向の他端側に頂点を有する複数の他端側屈曲部と、前記各一端側屈曲部と前記各他端側屈曲部を繋ぐ複数の前記線状部とを有する環状に連続した無端の複数の前記環状体を備え、隣り合う環状体は、一方の前記環状体の前記他端側屈曲部と他方の前記環状体の前記一端側屈曲部が近接するように配置され、近接する1または複数の屈曲部間が連結された状態となっている請求項1ないし10のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  13. 前記各環状体は、一端側屈曲部と他端側屈曲部を有するステントの軸方向に長い線状リング部が複数ステントの中心軸を取り囲むように配列され、かつ、隣接する線状リング部が接合部にて接続された環状体からなるものである請求項1ないし10のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  14. 前記ステントは、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、該ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものである請求項1ないし13のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  15. チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンと、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張される請求項14に記載のステントとを備えることを特徴とする生体器官拡張器具。
JP2008092151A 2008-03-31 2008-03-31 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具 Expired - Fee Related JP5064281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008092151A JP5064281B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008092151A JP5064281B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009240612A JP2009240612A (ja) 2009-10-22
JP5064281B2 true JP5064281B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=41303239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008092151A Expired - Fee Related JP5064281B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5064281B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2016225552B2 (en) * 2015-02-27 2018-05-17 Terumo Kabushiki Kaisha Stent and method of manufacturing stent

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6540777B2 (en) * 2001-02-15 2003-04-01 Scimed Life Systems, Inc. Locking stent

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009240612A (ja) 2009-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10687967B2 (en) Stretchable stent and delivery system
JP6764960B2 (ja) ステント及びカテーテル・ステント・システム
JP4871692B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP2009131397A (ja) 生体器官拡張器具
JP5243023B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP4846414B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP5064281B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP4373599B2 (ja) 生体器官拡張器具
JP5053885B2 (ja) 生体器官拡張器具
JP7029578B1 (ja) ステント
JP4351802B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP5401148B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP4373456B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP5960463B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP4909000B2 (ja) 血管内留置用ステントおよび血管拡張器具
JP5248165B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP5064282B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
WO2018211796A1 (ja) ステント
JP4908743B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP2012034896A (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP5847160B2 (ja) ステントおよびステントデリバリーシステム
JP4060774B2 (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP2011115634A (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具
JP2012071045A (ja) 生体内留置用ステントおよびステントデリバリーシステム
JP2008086462A (ja) 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110113

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees