JP5064119B2 - 真空引き方法及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、真空引き方法及び記憶媒体に関し、特に、壁面や構成部品の表面に水分が付着する真空処理室を備える真空処置装置の真空引き方法に関する。
真空処理装置、例えば、プラズマ処理装置は真空処理室(チャンバ)を備え、基板としてのウエハをチャンバ内に収容し、該ウエハにプラズマ処理、例えば、エッチング処理を施す。プラズマ処理を繰り返し行うと、チャンバの壁面や構成部品の表面にデポが付着する。このデポを定期的に除去するためには壁面や構成部品の表面をクリーニングする、具体的には、アルコール等を含む布で拭く(ワイピング)必要がある。このとき、チャンバ内に作業者の腕を進入させる必要があるため、チャンバは大気開放される。チャンバが大気開放されると、大気中の水分が壁面や構成部品の表面に付着する。
クリーニング後、チャンバ内は真空引きされるが、チャンバ内から大気等が排出された後も、壁面や構成部品の表面に付着した水分が気化して放出される(脱ガスする)ため、真空引きに時間を要するという問題があった。
そこで、真空引きに要する時間を短縮するために、様々な真空引き方法が開発されている。例えば、真空引き開始後に一旦乾燥不活性ガスを導入してチャンバ内を大気圧以上の陽圧状態とし、さらに真空引きを継続する方法が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。この方法によれば、乾燥不活性ガスの充填時に壁面に付着した水分の掃引・置換が促進され、真空引き時間が短縮される。
特開2002−249876号公報
しかしながら、上述した真空引き方法でも、チャンバ内の減圧を行うと、大気等が排出された後、壁面や構成部品の表面に付着した水分が気化し始め、その後も、チャンバ内の減圧を行うと、断熱膨張によって水分の温度は低下し、やがて0℃を下回る。このとき、未だ気化していない水分は凝固することがある。
凝固した水分は、真空引きの際に容易には気化することがない(事実として、本発明者が実験を行ったところ、目標圧力1.3×10−3Pa(1×10−5Torr)近傍では排気において水分が最も多いことが確認されている。)。すなわち、凝固した水分は長時間に亘って蒸発し続け、また、壁面等の微小な凹部において凝固していない水分を閉じ込める。したがって、依然として真空引き時間が短縮されていないという問題がある。
また、凝固した水分はパーティクルの発生、異常放電、構成部品の腐食等の水分を原因とする不具合を引き起こすという問題もある。
本発明の目的は、水分を原因とする不具合を引き起こすことなく、真空引き時間を短縮することができる真空引き方法及び記憶媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の真空引き方法は、真空処理室を備える真空処理装置の真空引き方法であって、前記真空処理室を真空引きして前記真空処理室内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持して前記真空処理室内の水分を凝固させることなく前記真空処理室内の圧力を調整する第1の圧力調整ステップと、前記第1の圧力調整ステップ後に、前記真空処理室内を前記第1の圧力調整ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧する第2の圧力調整ステップと、を有することを特徴とする。
請求項記載の真空引き方法は、請求項記載の真空引き方法において、前記第1の圧力調整ステップ及び前記第2の圧力調整ステップを繰り返すことを特徴とする。
請求項記載の真空引き方法は、請求項1又は2記載の真空引き方法において、前記真空処理室内に加熱ガス又は常温の不活性ガスを導入することを特徴とする。
請求項記載の真空引き方法は、請求項1又は2記載の真空引き方法において、前記真空処理室内に水分分解ガスを導入することを特徴とする。
請求項記載の真空引き方法は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の真空引き方法において、前記真空処理室内の雰囲気を低酸素分圧雰囲気へ置換することを特徴とする。
請求項記載の真空引き方法は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の真空引き方法において、前記真空処理室の壁面や構成部品の表面を加熱することを特徴とする。
請求項7記載の真空引き方法は、請求項乃至6のいずれか1項に記載の真空引き方法において、前記真空処理室内を真空引き可能にクライオポンプが配置され、前記第1の圧力調整ステップ及び前記第2の圧力調整ステップを繰り返した後、最後の前記第1の圧力調整ステップに続いて真空引きを継続し、前記真空処理室内が1.3×10Pa(0.1Torr)以下に減圧された後、前記クライオポンプが稼働することを特徴とする。
請求項8記載の真空引き方法は、請求項乃至6のいずれか1項に記載の真空引き方法において、前記第1の圧力調整ステップ及び前記第2の圧力調整ステップを繰り返した後、最後の前記第1の圧力調整ステップに続いて真空引きを継続し、前記真空処理室内が1.3×10Pa0.1Torr)以下に減圧された後、前記真空処理室内へ不活性ガスを導入する第3の圧力調整ステップと、前記真空処理室内の前記不活性ガスを排気して前記真空処理室内を1.3×10−2Pa(0.1mTorr)以下に減圧する第4の圧力調整ステップとを繰り返すことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9記載の真空引き方法は、真空処理室を備える真空処理装置の真空引き方法であって、前記真空処理室を真空引きして前記真空処理室内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持して前記真空処理室内の水分を凝固させることなく前記真空処理室内を減圧する減圧ステップと、前記減圧ステップ後に、前記真空処理室内を前記減圧ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧して前記真空処理室内で断熱圧縮を行う昇圧ステップとを有することを特徴とする。
請求項10記載の真空引き方法は、請求項記載の真空引き方法において、前記減圧ステップ及び前記昇圧ステップを繰り返すことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項11記載の記憶媒体は、真空処理室を備える真空処理装置の真空引き方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、前記真空引き方法は、前記真空処理室を真空引きして前記真空処理室内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持して前記真空処理室内の水分を凝固させることなく前記真空処理室内の圧力を調整する第1の圧力調整ステップと、前記第1の圧力調整ステップ後に、前記真空処理室内を前記第1の圧力調整ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧する第2の圧力調整ステップと、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項12記載の記憶媒体は、真空処理室を備える真空処理装置の真空引き方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、前記真空引き方法は、前記真空処理室を真空引きして前記真空処理室内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持して前記真空処理室内の水分を凝固させることなく前記真空処理室内を減圧する減圧ステップと、前記減圧ステップ後に、前記真空処理室内を前記減圧ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧して前記真空処理室内で断熱圧縮を行う昇圧ステップとを有することを特徴とする。
請求項1記載の真空引き方法及び請求項11記載の記憶媒体によれば、真空引きの際、第1の圧力調整ステップで、真空処理室内の圧力が6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持され、その後、第2の圧力調整ステップで、第1の圧力調整ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧する。
断熱膨張による温度の低下に伴って気化していない水分(液化した水分)が凝固する臨界点である、水分の蒸気圧曲線における三重点の圧力は6.1×10Pa(4.6Torr)である。すなわち、真空引きの際、真空処理室内の圧力が三重点の圧力を下回ることがないため、真空処理室内において水分が凝固するのを防止して水分の排出を促進することができ、もって、水分を原因とする不具合を引き起こすことなく、真空引き時間を短縮することができる。
請求項記載の真空引き方法によれば、第1の圧力調整ステップ及び第2の圧力調整ステップが繰り返される。すなわち、水分の排出促進及び加熱による水分の凝固防止が繰り返される。その結果、より真空引き時間を短縮することができる。
請求項記載の真空引き方法によれば、真空処理室内に加熱ガス又は常温の不活性ガスが導入されるので、水分の温度が三重点の温度を下回るのを確実に防止することができ、もって、真空処理室内において水分が凝固するのをより確実に防止することができる。
請求項記載の真空引き方法によれば、真空処理室内に水分分解ガスが導入されるので、気化した水分の分解が促進される。その結果、水分の分圧が低下するため、壁面や構成部品の表面に付着した水分の気化を促進することができる。
請求項記載の真空引き方法によれば、真空処理室内の雰囲気が低酸素分圧雰囲気へ置換される。このとき、水分が分解されて水分の分圧が低下するため、壁面や構成部品の表面に付着した水分の気化を促進することができる。
請求項記載の真空引き方法によれば、真空処理室の壁面や構成部品の表面が加熱されるので、気化した水分が液化・凝固して壁面や構成部品の表面に再付着するのを防止することができる。
請求項7記載の真空引き方法によれば、第1の圧力調整ステップ及び第2の圧力調整ステップを繰り返した後、最後の第1の圧力調整ステップに続いて真空引きが継続され、真空処理室内が1.3×10Pa(0.1Torr)以下に減圧された後、クライオポンプが稼働する。クライオポンプは低圧雰囲気において水分を吸着するので、低圧雰囲気において水分の分圧を低下させることができ、壁面や構成部品の表面に付着した水分の気化を促進することができる。
請求項記載の真空引き方法によれば、第1の圧力調整ステップ及び第2の圧力調整ステップを繰り返した後、最後の第1の圧力調整ステップに続いて真空引きが継続され、真空処理室内が1.3×10Pa(0.1Torr)以下に減圧された後、真空処理室内を真空引きしつつ該真空処理室内へ不活性ガスを導入する第3の圧力調整ステップと、真空処理室内の不活性ガスを排気して真空処理室内を1.3×10−2Pa(0.1mTorr)以下に減圧する第4の圧力調整ステップとが繰り返される。第3の圧力調整ステップ及び第4の圧力調整ステップを繰り返すと、断熱膨張によって真空処理室内の雰囲気が冷却される。これにより、比較的低温で開始される真空処理に円滑に移行することができる。また、真空処理室内において圧力脈動が発生して粘性流が生じるため、該粘性流が付与するガス粘性力によって真空処理室内のパーティクルを除去することができる。
請求項9記載の真空引き方法及び請求項12記載の記憶媒体によれば、真空処理室内の水分を凝固させることなく真空処理室内が減圧され、その後、真空処理室内で断熱圧縮が行われる。すなわち、水分が凝固するのを防止して水分の排出を促進することができると共に、断熱圧縮によって真空処理室内の雰囲気温度を上昇させることによって水分を加熱し、水分の温度が、断熱膨張による温度の低下に伴って気化していない水分(液化した水分)が凝固する臨界点である、水分の蒸気圧曲線における三重点の温度を下回るのを防止することができる。その結果、水分を原因とする不具合を引き起こすことなく、真空引き時間を短縮することができる。
請求項10記載の真空引き方法によれば、真空処理室内の水分を凝固させることなく真空処理室内を減圧する減圧ステップ及び真空処理室内で断熱圧縮を行う昇圧ステップが繰り返される。すなわち、水分の排出促進及び加熱による水分の凝固防止が繰り返される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る真空引き方法が適用される真空処理装置の構成を概略的に示す断面図である。この真空処理装置は基板としての半導体ウエハに真空処理であるエッチング処理を施すように構成されている。
図1において、真空処理装置10は、例えば、直径が300mmの半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wを収容するチャンバ11(真空処理室)を有し、該チャンバ11内にはウエハWを載置する円柱状のサセプタ12が配置されている。また、真空処理装置10では、チャンバ11の内側壁とサセプタ12の側面とによって、サセプタ12上方のガスをチャンバ11の外へ排出する流路として機能する側方排気路13が形成される。この側方排気路13の途中には排気プレート14が配置される。
排気プレート14は多数の孔を有する板状部材であり、チャンバ11を上部と下部に仕切る仕切り板として機能する。排気プレート14によって仕切られたチャンバ11の上部(以下、「反応室」という。)17には、後述するプラズマが発生する。また、チャンバ11の下部(以下、「排気室(マニホールド)」という。)18にはチャンバ11内のガスを排出する排気管15がAPC(Adaptive Pressure Control)バルブ16を介して接続される。排気プレート14は反応室17に発生するプラズマを捕捉又は反射してマニホールド18への漏洩を防止する。
排気管15にはTMP(Turbo Molecular Pump)及びDP(Dry Pump)(ともに図示しない)が接続され、これらのポンプはチャンバ11内を真空引きして減圧する。具体的には、DPはチャンバ11内を大気圧から中真空状態(例えば、1.3×10Pa(0.1Torr)以下)まで減圧し、TMPはDPと協働してチャンバ11内を中真空状態より低い圧力である高真空状態(例えば、1.3×10−3Pa(1.0×10−5Torr)以下)まで減圧する。なお、チャンバ11内の圧力はAPCバルブ16によって制御される。
チャンバ11内のサセプタ12には下部高周波電源19が下部整合器20を介して接続されており、該下部高周波電源19は所定の高周波電力をサセプタ12に供給する。これにより、サセプタ12は下部電極として機能する。また、下部整合器20は、サセプタ12からの高周波電力の反射を低減して高周波電力のサセプタ12への供給効率を最大にする。
サセプタ12の上部には、静電電極板21を内部に有する静電チャック22が配置されている。静電チャック22は或る直径を有する下部円板状部材の上に、該下部円板状部材より直径の小さい上部円板状部材を重ねた形状を呈する。なお、静電チャック22はアルミニウムからなり、上面にはセラミック等が溶射されている。サセプタ12にウエハWを載置するとき、該ウエハWは静電チャック22における上部円板状部材の上に配される。
また、静電チャック22では、静電電極板21に直流電源23が電気的に接続されている。静電電極板21に正の高直流電圧が印加されると、ウエハWにおける静電チャック22側の面(以下、「裏面」という。)には負電位が発生して静電電極板21及びウエハWの裏面の間に電位差が生じ、該電位差に起因するクーロン力又はジョンソン・ラーベック力により、ウエハWは静電チャック22における上部円板状部材の上において吸着保持される。
また、静電チャック22には、吸着保持されたウエハWを囲うように、円環状のフォーカスリング24が載置される。フォーカスリング24は、導電性部材、例えば、シリコンからなり、反応室17においてプラズマをウエハWの表面に向けて収束し、エッチング処理の効率を向上させる。
また、サセプタ12の内部には、例えば、円周方向に延在する環状の冷媒室25が設けられる。この冷媒室25には、チラーユニット(図示しない)から冷媒用配管26を介して低温の冷媒、例えば、冷却水やガルデン(登録商標)が循環供給される。該低温の冷媒によって冷却されたサセプタ12は静電チャック22を介してウエハW及びフォーカスリング24を冷却する。
静電チャック22における上部円板状部材の上のウエハWが吸着保持される部分(以下、「吸着面」という。)には、複数の伝熱ガス供給孔27が開口している。これら複数の伝熱ガス供給孔27は、伝熱ガス供給ライン28を介して伝熱ガス供給部(図示しない)に接続され、該伝熱ガス供給部は伝熱ガスとしてのヘリウム(He)ガスを、伝熱ガス供給孔27を介して吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する。吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給されたヘリウムガスはウエハWの熱を静電チャック22に効果的に伝達する。
チャンバ11の天井部には、サセプタ12と対向するようにシャワーヘッド29が配置されている。シャワーヘッド29には上部整合器30を介して上部高周波電源31が接続されており、上部高周波電源31は所定の高周波電力をシャワーヘッド29に供給するので、シャワーヘッド29は上部電極として機能する。なお、上部整合器30の機能は上述した下部整合器20の機能と同じである。
シャワーヘッド29は、多数のガス穴32を有する天井電極板33と、該天井電極板33を着脱可能に釣支するクーリングプレート34と、クーリングプレート34を覆う蓋体35とを有する。また、該クーリングプレート34の内部にはバッファ室36が設けられ、このバッファ室36には処理ガス導入管37が接続されている。シャワーヘッド29は、処理ガス導入管37からバッファ室36へ供給された処理ガスを、ガス穴32を介して反応室17内へ供給する。
また、シャワーヘッド29はチャンバ11に対して着脱自在であるため、チャンバ11の蓋として機能する。チャンバ11からシャワーヘッド29を離脱させれば、作業者はチャンバ11の壁面や構成部品に直接触れることができ、これにより、作業者はチャンバ11の壁面や構成部品の表面(以下、単に「チャンバ11の壁面等」という。)をクリーニングすることができ、もって、チャンバ11の壁面等に付着したデポを除去することができる。
この真空処理装置10では、サセプタ12及びシャワーヘッド29に高周波電力を供給して、反応室17内に高周波電力を印加することにより、該反応室17内においてシャワーヘッド29から供給された処理ガスを高密度のプラズマにして該プラズマによってウエハWにエッチング処理を施す。
また、真空処理装置10は、チャンバ11内において、チャンバ11の壁面等を加熱する加熱機構(図示しない)を有する。該加熱機構はチャンバ11の壁面等を加熱する。さらに、真空処理装置10では、チャンバ11内を真空引き可能にすべくクライオポンプ(図示しない)が配置されている。該クライオポンプは低温部へ気化した水分が集まるという性質を利用したものであり、低温が維持されるコールドトラップを有し、該コールドトラップの表面に付着した水分を凝固させて捕獲する。これにより、クライオポンプはチャンバ11内の水分の分圧を低下させる。
なお、上述した真空処理装置10の各構成部品の動作は、真空処理装置10が備える制御部(図示しない)のCPUがエッチング処理に対応するプログラムに応じて制御する。
ところで、この真空処理装置10では、チャンバ11の壁面等をクリーニングするために、チャンバ11からシャワーヘッド29を離脱させると、チャンバ11は大気開放されるため、大気中の水分が壁面や構成部品の表面に付着する。そして、上述したように、クリーニング後、チャンバ11内をTMPやDPによって真空引きする際、チャンバ11内の減圧を行うとチャンバ11内において水分が凝固することがあるが、この現象について以下の水分の蒸気圧曲線を用いて説明する。
図2は、水分の蒸気圧曲線を示す図であり、横軸は温度を示し、縦軸は圧力を示す。
図2において、曲線A及び横軸で囲まれる領域Gにおいて水分は気化し、曲線A及び直線Bで囲まれる領域Lにおいて水分は液化し、曲線A、直線B及び縦軸で囲まれる領域Sにおいて水分は凝固する。
チャンバ11内にガスが残留している状態(領域Lにおける(a))からTMPやDPによる真空引きが開始され、チャンバ11内のガスが排出されてしまうと、チャンバ11の壁面等に付着した水分は沸騰して気化する(曲線Aにおける(b))。特に、チャンバ11内の圧力低下が急激である場合には、水分は突発的に沸騰する。
TMPやDPによる真空引きが継続されると、チャンバ11内はさらに低圧になるため、水分は沸騰したまま温度が低下する(曲線Aにおける(b)から(c))。そして、温度がほぼ0℃になる(曲線Aにおける(c):水の三重点)と、まだ気化していない水分は凝固する。水分が凝固すると水分子間の結合が強固となり、圧力を上げても気化が困難な状態となる(すなわち、凝固した水分は容易に気化することがない)。さらに圧力が低下すると、温度は約−30℃まで低下する(曲線Aにおける(d))。
本実施の形態では、チャンバ11内の真空引きの際、チャンバ11の壁面等に付着した水分が凝固するのを防止するために、チャンバ11内の圧力を制御する。具体的には、チャンバ11内をDPによって真空引きする際、APCバルブ16によってチャンバ11内の圧力を少なくとも6.7×10Pa(5Torr)以上に維持する。
図3は、本実施の形態に係る真空引き方法としての減圧処理における圧力遷移図である。図3において横軸は時間を示し、縦軸はチャンバ11内の圧力を示す。この減圧処理は、真空処理装置10においてチャンバ11の壁面等をクリーニングした後に実行される。
まず、真空処理装置10において、チャンバ11にシャワーヘッド29を装着し、DPによってチャンバ11内の真空引きを開始する(時間T1)。このとき、まず、チャンバ11内のガスが排出され、該ガスが排出されてしまうと、チャンバ11の壁面等に付着した水分は沸騰して気化するが、チャンバ11内の真空引きは継続されるので、水分の温度は断熱膨張によって低下する。
次いで、チャンバ11内の圧力が6.7×10Pa(5Torr)に低下すると、APCバルブ16によって一定の時間、例えば、数十秒間に亘ってチャンバ11内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)(大気圧以下且つ6.7×10Pa以上)に維持する(第1の圧力調整ステップ)。
ここで、沸騰しながら断熱膨張によって温度が低下する水分が凝固する臨界点である、水分の蒸気圧曲線における三重点(図2の曲線Aにおける(c))の圧力は6.1×10Pa(4.6Torr)である。すなわち、チャンバ11内の圧力は三重点の圧力を下回ることがないため、チャンバ11の壁面等に付着し且つ未だ気化していない水分も凝固しない。すなわち、チャンバ11内の圧力を6.7〜13.3×10Paに維持することにより、チャンバ11内の水分を凝固させることなくチャンバ11内が減圧される(減圧ステップ)。このとき、水分が凝固しないため、チャンバ11の壁面等に付着した水分の気化を継続することができ、もって、チャンバ11内からの水分の排出を促進することができる。
次いで、チャンバ11内に加熱ガスを急速に導入してチャンバ11内を1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)(第1の圧力調整ステップにおける圧力よりも高く且つ大気圧以下の圧力)まで急速に昇圧させる(第2の圧力調整ステップ、昇圧ステップ)。チャンバ11内が1.3〜2.7×10Paまで急速に昇圧されると、断熱圧縮によってチャンバ11内の雰囲気温度が上昇するため、チャンバ11の壁面等に付着した水分が加熱され、該水分の温度が上昇する。したがって、例えば、チャンバ11内の圧力が6.7〜13.3×10Paに維持されている間に、該水分の温度が断熱膨張によって三重点の温度近傍まで低下していても、水分の温度が三重点の温度を下回るのを防止することができる。
次いで、時間T1から時間T2までの間、チャンバ11内の圧力の6.7〜13.3×10Paへの維持(以下、単に「圧力維持」という。)と、チャンバ11内の圧力の1.3〜2.7×10Paまでの急速昇圧(以下、単に「急速昇圧」という。)とを複数回、例えば3回繰り返す(サイクルパージ)。ここで、1回の圧力維持及びこれに続く急速昇圧に要する時間は、例えば、1分である。また、時間T1から時間T2までの間、加熱機構はチャンバ11の壁面等を加熱する。
次いで、上記サイクルパージ後も、DPによってチャンバ11内の真空引きを継続し(時間T2〜時間T3)、圧力が1.3×10Pa(0.1Torr)を下回ると、TMPを稼働させ、その後(時間T3以後)、DP及びTMPによって真空引きを継続しつつ、クライオポンプを稼働させる。該クライオポンプはチャンバ11内の水分の分圧を低下させる。
次いで、チャンバ11内の圧力が目標圧力1.3×10−3Pa(1×10−5Torr)まで低下すると、本処理を終了する(時間T4)。
図3の処理によれば、真空引きの際、チャンバ11内の圧力が6.7〜13.3×10Paに維持されるので、チャンバ11内において水分が凝固するのを防止して水分の排出を促進することができ、もって、水分を原因とする不具合を引き起こすことなく、真空引き時間を短縮することができる。
また、図3の処理によれば、圧力維持に続いて、チャンバ11内を1.3〜2.7×10Paまで急速に昇圧させるので、水分の温度が三重点の温度を下回るのを防止することができ、もって、チャンバ11内において水分が凝固するのを確実に防止することができる。
上述した図3の処理では、上記圧力維持と上記急速昇圧が複数回繰り返される。すなわち、水分の排出促進及び加熱による水分の凝固防止が繰り返される。その結果、より真空引き時間を短縮することができる。
また、上述した図3の処理では、チャンバ11内に加熱ガスが導入されるので、チャンバ11の壁面や構成部品が加熱され、該壁面や構成部品の表面に付着した水分の温度が三重点の温度を下回るのを確実に防止することができる。
さらに、上述した図3の処理では、チャンバ11の壁面等が加熱機構によって加熱されるので、チャンバ11の壁面等から気化した水分が液化・凝固して該壁面等に再付着するのを防止することができる。
また、上述した図3の処理では、圧力維持及び急速昇圧に続いて真空引きが継続され、チャンバ11内が1.3×10Pa以下に減圧された後、クライオポンプが稼働するので、水分の分圧を低下させることができ、チャンバ11の壁面等に付着した水分の気化を促進することができる。
上述した図3の処理では、急速昇圧の際に加熱ガスをチャンバ11内に導入したが、導入されるガスの温度は水分の温度より高ければよく、例えば、常温(20℃程度)であってもよい。なお、急速昇圧される際に導入されるガス(常温のガスも含む)は、不活性ガスであるのが好ましい。また、加熱ガスの代わりに、水分分解ガス、例えば、ヨウドメチルプロパン、アセチルクロライド、アセトンジアチルアセトン、ジクロロプロパン、ジメチルプロパン、ジブロモプロパン、トリメチルジシラン、ジメチルジクロロシラン、モノメチルトリクロロシラン、若しくはテトラクロロシラン等を導入してもよい。これらのガスは気化した水分の分解を促進する。その結果、チャンバ11内において水分の分圧が低下するため、チャンバ11の壁面等に付着した水分の気化を促進することができる。
水分の分解効率の観点からは、上述したガスのうち、特に、メチルシラン化合物が好ましい。また、水分分解ガスを加熱して導入してもよく、これにより、チャンバ11の壁面等の加熱と、チャンバ11内における水分の分圧の低下とを同時に行うことができる。
上述した図3の処理では、圧力維持においてチャンバ11内の圧力を常に6.7×10Pa以上に維持するが、短時間であれば該圧力が6.7×10Paより低くなってもよい。短時間であれば、水分が凝固する可能性は低く、また、例え、凝固したとしても急速昇圧における加熱によって気化又は液化させることができる。
また、上述した図3の処理では、圧力維持及び急速昇圧の際、チャンバ11内雰囲気を低酸素分圧雰囲気へ置換してもよい。具体的には、チャンバ11内の雰囲気を循環させる循環路(図示しない)を真空処理装置10に設け、該循環路に、図4に示す、酸素分圧極低化パイプ40を設ける。酸素分圧極低化パイプ40は、固体電解質、例えば、ジルコニアからなり、内表面が白金電極(図示しない)で覆われている。該酸素分圧極低化パイプ40には直流電圧が印加され、内面(白金電極)と外面との間に電位差が生じている。
酸素分圧極低化パイプ40を通過するチャンバ11内雰囲気のうち、酸素分子41は白金電極から電子を受け取り、下記化学式(1)に示すように、酸素イオン42に分解される。
+ 4e → 2O− …… (1)
分解された酸素イオン42は電位差によって酸素分圧極低化パイプ40の外面に導かれ、外面に到達すると、下記化学式(2)に示すように、酸素分子41となり、酸素分圧極低化パイプ40から放出される。
2O− → O + 4e …… (2)
この酸素分圧極低化パイプ40は、酸素分子だけではなく、酸素化合物からも上記と同様の原理で酸素原子を分離して酸素分子として放出することができる。すなわち、チャンバ11内の気化した水分から酸素原子を分離してチャンバ11内の雰囲気を低酸素分圧雰囲気へ置換することができる。このとき、酸素原子が分離された水分は水素ガスとなるため、チャンバ11内から水分が減り、結果として、チャンバ11内の水分の分圧が低下する。これにより、チャンバ11の壁面等に付着した水分の気化を促進することができる。
上述した図3の処理では、圧力が1.3×10Paを下回った後も真空引きを継続したが、このとき、チャンバ11内へ不活性ガスを導入し(第3の圧力調整ステップ)、その後、チャンバ11内の不活性ガスを排気してチャンバ11内を1.3×10−2Pa(0.1mTorr)以下へ急速に減圧する(第4の圧力調整ステップ)ことを繰り返してもよい。チャンバ11内への不活性ガスの導入及びチャンバ11内の1.3×10−2Paへの急速減圧を繰り返すと、断熱膨張によってチャンバ11内の雰囲気が冷却される。これにより、比較的低温で開始されるエッチング処理に円滑に移行することができる。また、チャンバ11内において圧力脈動が発生して粘性流が生じるため、該粘性流が付与するガス粘性力によってチャンバ11内のパーティクルも除去することができる。
なお、上述した実施の形態では、本実施の形態に係る真空引き方法が適用される真空処理装置がエッチング装置であったが、真空処理装置はこれに限られず、例えば、成膜装置であってもよい。
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、コンピュータに供給し、コンピュータのCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、プログラムコード及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムコードを記憶できるものであればよい。或いは、上記プログラムコードは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることによりコンピュータに供給されてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、CPU上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
上記プログラムコードの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
次に本発明の実施例について説明する。
実施例
まず、本発明者は、真空処理装置10において、シャワーヘッド29をチャンバ11から離脱させてチャンバ11内の構成部品を全て新品に交換し、また各構成部品をワイピングすることによってクリーニングを行った。そして、12時間後にシャワーヘッド29をチャンバ11に装着し、図3の減圧処理を実行した。このとき、チャンバ11内が目標圧力1.3×10−3Paまで低下するのに要した時間を計測した。計測の結果、要した時間は3時間30分であった。
比較例
本発明者は、実施例と同様に各構成部品のクリーニングを行い、12時間後にシャワーヘッド29をチャンバ11に装着した。そして、DPやTMPによって単調にチャンバ11内の真空引きを行った。このときも実施例と同様に、チャンバ11内が目標圧力1.3×10−3Paまで低下するのに要した時間を計測した。計測の結果、要した時間は5時間以上であった。
以上より、図3の減圧処理を実行することによって真空引き時間を大幅に短縮することができることが分かった。
本発明の実施の形態に係る真空引き方法が適用される真空処理装置の構成を概略的に示す断面図である。 水分の蒸気圧曲線を示す図である。 本実施の形態に係る真空引き方法としての減圧処理における圧力遷移図である。 酸素分圧極低化パイプの構成を概略的に示す断面図である。
符号の説明
W ウエハ
10 真空処理装置
11 チャンバ
29 シャワーヘッド
40 酸素分圧極低化パイプ

Claims (12)

  1. 真空処理室を備える真空処理装置の真空引き方法であって、
    前記真空処理室を真空引きして前記真空処理室内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持して前記真空処理室内の水分を凝固させることなく前記真空処理室内の圧力を調整する第1の圧力調整ステップと、
    前記第1の圧力調整ステップ後に、前記真空処理室内を前記第1の圧力調整ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧する第2の圧力調整ステップと、
    を有することを特徴とする真空引き方法。
  2. 前記第1の圧力調整ステップ及び前記第2の圧力調整ステップを繰り返すことを特徴とする請求項1記載の真空引き方法。
  3. 前記真空処理室内に加熱ガス又は常温の不活性ガスを導入することを特徴とする請求項1又は2記載の真空引き方法。
  4. 前記真空処理室内に水分分解ガスを導入することを特徴とする請求項1又は2記載の真空引き方法。
  5. 前記真空処理室内の雰囲気を低酸素分圧雰囲気へ置換することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の真空引き方法。
  6. 前記真空処理室の壁面や構成部品の表面を加熱することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の真空引き方法。
  7. 前記真空処理室内を真空引き可能にクライオポンプが配置され、
    前記第1の圧力調整ステップ及び前記第2の圧力調整ステップを繰り返した後、最後の前記第1の圧力調整ステップに続いて真空引きを継続し、前記真空処理室内が1.3×10Pa(0.1Torr)以下に減圧された後、前記クライオポンプが稼働することを特徴とする請求項乃至6のいずれか1項に記載の真空引き方法。
  8. 前記第1の圧力調整ステップ及び前記第2の圧力調整ステップを繰り返した後、最後の前記第1の圧力調整ステップに続いて真空引きを継続し、前記真空処理室内が1.3×10Pa0.1Torr)以下に減圧された後、
    記真空処理室内へ不活性ガスを導入する第3の圧力調整ステップと、
    前記真空処理室内の前記不活性ガスを排気して前記真空処理室内を1.3×10−2Pa(0.1mTorr)以下に減圧する第4の圧力調整ステップと
    を繰り返すことを特徴とする請求項乃至6のいずれか1項に記載の真空引き方法。
  9. 真空処理室を備える真空処理装置の真空引き方法であって、
    前記真空処理室を真空引きして前記真空処理室内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持して前記真空処理室内の水分を凝固させることなく前記真空処理室内を減圧する減圧ステップと、
    前記減圧ステップ後に、前記真空処理室内を前記減圧ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧して前記真空処理室内で断熱圧縮を行う昇圧ステップと
    を有することを特徴とする真空引き方法。
  10. 前記減圧ステップ及び前記昇圧ステップを繰り返すことを特徴とする請求項9記載の真空引き方法。
  11. 真空処理室を備える真空処理装置の真空引き方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、
    前記真空引き方法は、
    前記真空処理室を真空引きして前記真空処理室内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持して前記真空処理室内の水分を凝固させることなく前記真空処理室内の圧力を調整する第1の圧力調整ステップと、
    前記第1の圧力調整ステップ後に、前記真空処理室内を前記第1の圧力調整ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧する第2の圧力調整ステップと、
    を有することを特徴とする記憶媒体。
  12. 真空処理室を備える真空処理装置の真空引き方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、
    前記真空引き方法は、
    前記真空処理室を真空引きして前記真空処理室内の圧力を6.7〜13.3×10Pa(5〜10Torr)に維持して前記真空処理室内の水分を凝固させることなく前記真空処理室内を減圧する減圧ステップと、
    前記減圧ステップ後に、前記真空処理室内を前記減圧ステップにおける圧力よりも高い1.3〜2.7×10Pa(100〜200Torr)まで昇圧して前記真空処理室内で断熱圧縮を行う昇圧ステップと
    を有することを特徴とする記憶媒体。
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