JP5063520B2 - プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理基板にプラズマ処理を施す技術に係り、特に処理容器内で高周波電極上に基板を保持するために静電チャックを用いる枚葉式のプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置に関する。
枚葉式のプラズマ処理装置は、典型的には、真空排気可能な処理容器内でサセプタ等と称される試料台の上に被処理基板(たとえば半導体ウエハ)を載置して該基板にドライエッチング、酸化、堆積等のプラズマ処理を施すようにしている。
一般に、高周波電極を兼ねるサセプタは、導電性および加工性に優れた材質たとえばアルミニウムからなり、処理容器内に非接地で、つまり電気的にフローティング状態で取り付けられ、プラズマ処理中には処理容器の外の高周波電源より整合器を介して一定周波数の高周波を印加されるようになっている。
また、機構的には、処理前の基板をサセプタにローディングし、処理後の基板をサセプタからアンローディングするためのリフトピンがサセプタを貫通して昇降移動できるようになっている。
さらに、プラズマ処理中の基板の温度を制御するために、サセプタの内部に冷却用の冷却媒体流路あるいは加熱用のヒータ素子等が設けられる。この場合、サセプタの温度を基板に効率よく伝えるために、サセプタに形成したガス流路を介して基板の裏面に所定の圧力で伝熱用のガス(一般にHeガス)を供給するようにしている。
上記のようなサセプタを用いるプラズマ処理装置は、サセプタ上に基板を固定して保持するために、サセプタの主面つまり基板載置面に静電チャックを一体に設けている(たとえば特許文献1参照)。この種の静電チャックは、誘電体膜の中に薄い導電体(電極)を封入しており、該導電体にたとえば2〜3kVの高圧DC(直流)電圧を印加してサセプタ上の基板に静電気を発生させ、クーロン力で基板を吸着固定する仕組みになっている。
特開2005−123578号公報
ところで、上記のようにサセプタが高周波電極を兼ねているプラズマ処理装置では、プラズマ処理の開始に先立って静電チャックの導電体に高圧DC電圧を印加すると、その直後に基板とサセプタとの間でガス(特に伝熱用ガス)が異常放電して基板がダメージを受けやすい(少なくとも不定な確率で起こり得る)ことが問題となっている。
すなわち、静電チャックにはリフトピンや伝熱用ガスを通すための貫通孔が設けられており、これらの貫通孔が基板とサセプタとの間にガス空間を形成する。静電チャックの導電体に高圧DC電圧を印加すると、静電誘導によって基板およびサセプタのどちらの電位も瞬時に高圧DC電圧と略等しい電位まで上昇する。しかし、この直後に、基板から静電気の電荷が処理容器内の処理空間を介してグランド電位の容器側壁あるいは上部電極に流出することにより、基板の電位がグランド電位まで下がる。一方、サセプタには静電気の電荷がそのまま帯電し続けるため、サセプタの電位は高圧DC電圧の電位を保つ。これによって、基板とサセプタとの間で静電チャックの貫通孔内のガスに高圧DC電圧と略等しい電圧が印加されることとなり、パッシェンの法則の放電開始条件が満たされると、異常放電が発生する。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、基板載置台を兼ねる高周波電極と被処理基板との間で静電チャックの貫通孔を介した異常放電を確実に防止して、プラズマプロセスの歩留まりを向上させるようにしたプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するためにするために、本発明のプラズマ処理方法は、真空排気可能な処理容器内で、第1電極に設けられた静電チャックにより被処理基板を静電気の吸着力で前記第1電極上に保持し、前記第1電極に第1高周波を印加して前記基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、前記プラズマ処理を開始する前は前記静電チャックの誘電体膜の中に封入されている導電体および前記第1電極をそれぞれ電気的に接地しておく工程と、前記第1電極および前記静電チャックを貫通して移動可能なリフトピンを操作して前記電極の上に前記基板をローディングする工程と、前記第1電極上に前記基板をローディングした後の第1の時点で前記静電チャックの導電体に対して第1極性の第1直流電圧の印加を開始する工程と、前記第1の時点の後の第2の時点で前記第1電極を電気的に接地状態からフローティング状態に切り換える工程と、前記第2の時点の後の第3の時点で前記第1電極に対する前記第1高周波の印加を開始する工程と、前記第3の時点から所定時間経過後の第4の時点で前記第1電極に対する前記第1高周波の印加を停止する工程と、前記第4の時点の後の第5の時点で前記第1電極を電気的にフローティング状態から接地状態に切り換える工程と、前記第5の時点の後の第6の時点で前記静電チャックの導電体に対する前記第1直流電圧の印加を停止して接地電位に戻す工程と、前記第6の時点の後の第7の時点で前記リフトピンを操作して前記第1電極上から前記基板をアンローディングする工程とを有する。
また、上記の目的を達成するためにするために、本発明のプラズマ処理装置は、真空排気可能な処理容器と、前記処理容器内で被処理基板を載置する第1電極と、プラズマ処理中に前記第1電極に印加するための第1高周波を出力する第1高周波電源と、前記第1電極に設けられ、誘電体膜の中に封入された導電体を有する静電チャックと、前記静電チャックに静電吸着力を発生させるための第1極性の第1直流電圧を出力する第1直流電源と、前記静電チャックの導電体をグランド電位端子または前記第1直流電源の出力端子のいずれかに選択的に切換可能な第1スイッチと、前記第1電極を電気的に接地状態またはフローティング状態のいずれかに切換可能な第2スイッチと、前記第1電極を貫通して移動可能に設けられたリフトピンと、前記第1電極上で前記基板のローディングおよびアンローディングを行うために前記リフトピンの昇降動作を操作するリフトピン操作部と、前記処理容器内に所望の処理ガスを供給するための処理ガス供給部と、プラズマ処理を開始する前は前記静電チャックの導電体および前記第1電極をそれぞれ電気的に接地しておくように前記第1および第2のスイッチを制御し、前記リフトピンを操作して前記第1電極の上に前記基板をローディングするように前記リフトピン操作部を制御し、前記第1電極上に前記基板をローディングした後の第1の時点で前記静電チャックの導電体に対して前記第1直流電源からの第1極性の第1直流電圧の印加を開始するように前記第1スイッチを制御し、前記第1の時点の後の第2の時点で前記第1電極を電気的に接地状態からフローティング状態に切り換えるように前記第2スイッチを制御し、前記第2の時点の後の第3の時点で前記第1電極に対する前記第1高周波の印加を開始するように前記第1高周波電源を制御し、前記第3の時点から所定時間経過後の第4の時点で前記第1電極に対する前記第1高周波の印加を停止するように前記第1高周波電源を制御し、前記第4の時点の後の第5の時点で前記第1電極を電気的にフローティング状態から接地状態に切り換えるように前記第2スイッチを制御し、前記第5の時点の後の第6の時点で前記静電チャックの導電体に対する前記第1直流電源からの前記第1直流電圧の印加を停止して接地電位に戻すように前記第1スイッチを制御し、前記第6の時点の後の第7の時点で前記リフトピンの操作により前記第1電極上から前記基板をアンローディングするように前記リフトピン操作部を制御する制御部とを有する。
本発明においては、第1電極上に基板をローディングした後の第1の時点で静電チャックの導電体に対して第1極性の第1直流電圧の印加を開始する際に、第1電極を電気的に接地しておく。これにより、静電チャック導電体の電位が立ち上がるのと同時に、静電誘導によって基板の電位がいったん第1直流電圧に略等しい電位に上昇するのに対して、第1電極の電位はグランド電位に保たれる。ここで、基板電位の上昇は一瞬であり、直ぐに基板から電荷が流出して基板の電位がグランド電位に戻るので、基板と第1電極との間に第1直流電圧に相当する高圧の直流電圧が実質的に掛かることはなく、基板と第1電極との間のガス空間で(静電チャックの貫通孔を介して)異常放電が発生することはない。
また、本発明においては、プラズマ処理の終了後は、先に第5の時点で第1電極を電気的にフローティング状態から接地状態に切り換えてから、第6の時点で静電チャックの導電体に対する第1直流電圧の印加を停止して接地電位に戻す。これにより、静電チャック導電体の電位が立ち下がるのと同時に、静電誘導によって基板の電位がグランド電位からいったん第1直流電圧に略等しい負の電位に低下するのに対して、第1電極の電位はグランド電位に保たれる。ここで、基板電位の低下は一瞬であり、直ぐに基板から電荷が流出して基板の電位がグランド電位に戻るので、基板と第1電極との間に第1直流電圧に相当する高圧の直流電圧が実質的に掛かることはなく、基板と第1電極との間のガス空間で(静電チャックの貫通孔を介して)異常放電が発生することはない。
本発明のプラズマ処理装置においては、プラズマ処理中に基板の温度を制御するために、第1電極を所望の温度に温調する温調部と、第1電極の温度を基板に伝えるために第1電極および静電チャックにそれぞれ形成されたガス通路を介して基板の裏面に伝熱用のガスを供給する伝熱用ガス供給部とが設けられる。この場合、制御部は、伝熱用ガスの供給を、上記第1の時点と上記第2の時点の間で開始し、上記第4の時点と上記第5の時点の間で停止するように伝熱用ガス供給部を制御する。
また、プラズマ処理後に、基板から静電気を短時間で迅速に除去するために、好適には、第1スイッチを介して静電チャックの導電体に電気的に接続可能な 第2極性の第2直流電圧を出力する第2直流電源も設けられる。この場合、制御部は、上記第6の時点と上記第7の時点との間で、静電チャックの導電体に対して第2直流電源より第2極性の第2直流電圧を印加し、次いで再び接地電位に戻すように第2スイッチを制御する。
本発明においては、上記第1の時点から上記第2の時点までの遅れ時間が、好ましくは1〜10秒に設定され、さらに好ましくは3〜4秒に設定される。また、上記第5の時点から上記第6の時点までの遅れ時間が、好ましくは0.1〜5秒に設定され、さらに好ましくは1〜2秒に設定される。
本発明のプラズマ処理装置において、好適には、制御部は、処理ガスの供給を、上記第3の時点と同時またはその直前に開始して上記第4の時点と同時またはその直後に停止するように処理ガス供給部を制御してよい。
また、好適な一態様において、第1電極に印加される第1高周波は、主として処理ガスのプラズマの生成に寄与する。
別の好適な一態様によれば、主として処理ガスのプラズマから基板へのイオンの引き込みに寄与する第2高周波を出力する第2高周波電源が設けられる。この場合、制御部は、第1電極に対する第2高周波の印加を、上記第3の時点で開始して上記第4の時点で停止するように第2高周波電源を制御する。
別の好適な一態様において、第1電極に印加される第1高周波は、主として前記処理ガスのプラズマから基板へのイオンの引き込みに寄与する。
別の好適な一態様によれば、処理容器内で第1電極と平行に向かい合う第2電極と、主として処理ガスのプラズマの生成に寄与する第2高周波を出力する第2高周波電源とが設けられる。この場合、制御部は、第2電極に対する第2高周波の印加を、上記第3の時点で開始して上記第4の時点で停止するように第2高周波電源を制御する。
本発明のプラズマ処理方法またはプラズマ処理装置によれば、上記のような構成および作用により、基板載置台を兼ねる高周波電極と被処理基板との間で静電チャックの貫通孔を介した異常放電を確実に防止して、プラズマプロセスの歩留まりを向上させることかできる。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1および図2に、本発明の一実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す。図1は装置全体図、図2は静電チャック周りの部分拡大断面図である。
このプラズマ処理装置は、容量結合型の平行平板プラズマエッチング装置として構成されており、たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属製の円筒型チャンバ(処理容器)10を有している。チャンバ10は保安接地されている。
チャンバ10内には、被処理基板としてたとえば半導体ウエハWを載置する円板または円柱状のサセプタ12が下部電極として水平に配置されている。このサセプタ12は、たとえばアルミニウムからなり、チャンバ10の底から垂直上方に延びるたとえばセラミック製の絶縁性筒状支持部14により非接地で、つまり電気的(特にDC的)にフローティング状態で支持されている。この筒状支持部14の外周に沿ってチャンバ10の底から垂直上方に延びる導電性の筒状内壁部16とチャンバ10の側壁との間に環状の排気路18が形成され、この排気路18の底に排気口20が設けられている。この排気口20には排気管22を介して排気装置24が接続されている。排気装置24は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、チャンバ10内の処理空間を所望の真空度まで減圧することができる。チャンバ10の側壁には、半導体ウエハWの搬入出口を開閉するゲートバルブ26が取り付けられている。
サセプタ12には、高周波電源28がRFケーブル30、下部整合器32および下部給電棒34を介して電気的に接続されている。高周波電源28は、プラズマエッチング中にプラズマからサセプタ12上の半導体ウエハWに引き込まれるイオンのエネルギーを制御するのに適した周波数(通常13.56MHz以下)を有するバイアス制御用の高周波RFLを出力する。
下部給電棒34は、ローパス・フィルタ33およびリレースイッチ35を介してグランド電位端子にも電気的に接続されている。リレースイッチ35がオフ(オープン)状態になっているときは、下部給電棒34およびサセプタ12はDC的にフローティング状態に保たれる。リレースイッチ35がオン(クローズ)状態になると、下部給電棒34およびサセプタ12はDC的に接地される。
ローパス・フィルタ33は、下部給電棒34からリレースイッチ35側に高周波が漏れるのを確実に阻止するために用いられている。なお、ローパス・フィルタ33およびリレースイッチ35は、下部整合器32の筐体の中に設けられてもよい。
サセプタ12は半導体ウエハWよりも一回り大きな直径または口径を有している。サセプタ12の上面には、処理対象の半導体ウエハWが載置され、その半導体ウエハWを囲むようにフォーカスリング36が取り付けられている。このフォーカスリング36は、半導体ウエハWの被加工材に応じて、たとえばSi,SiC,C,SiO2の中のいずれかの材質で構成されている。
サセプタ12の上面には、ウエハ吸着用の静電チャックまたはESC(Electro-Static Chuck)38が設けられている。このESC38は、膜状または板状の誘電体40の中にシート状またはメッシュ状の導電体(電極)42を封入してなり(図2)、サセプタ12の上面に一体形成または一体に固着されており、該導電体42にはチャンバ10の外に配置される静電吸着力発生用の正極性直流電源44,除電用の負極性直流電源46またはグランド電位端子48の中の1つが選択スイッチ50および高圧線52を介して電気的に接続可能となっている。なお、サセプタ12内で高圧線52は、たとえば鞘状の絶縁体53によって絶縁被覆されている(図2)。
サセプタ12の内部には、たとえば円周方向に延びる環状の冷媒室または冷媒流路54が設けられている。この冷媒室54には、チラーユニット(図示せず)より配管56,58を介して所定温度の冷媒たとえば冷却水cwが循環供給される。冷却水cwの水温および流量を調整してサセプタ12を一定温度に温調することができる。そして、サセプタ12の温調を通じて半導体ウエハWの温度を制御するために、伝熱用ガス供給部(図示せず)からの伝熱用ガスたとえばHeガスが、ガス供給管60、サセプタ12内部のガス通路62およびESC38のガス孔64を介して半導体ウエハWの裏面に所定の圧力で供給されるようになっている。
サセプタ12およびESC38には、サセプタ12上での半導体ウエハWのローディング/アンローディングに用いられる複数本(たとえば3本)のリフトピン66を昇降移動可能に通す貫通孔68,70がそれぞれ形成されている。リフトピン66は、たとえば樹脂またはセラミック等の絶縁体からなり、リング状の水平昇降板72に支持されている。この水平昇降板72は、エアシリンダまたはボールねじ機構等からなるアクチエータ74の昇降駆動軸76に結合されている。
なお、昇降駆動軸76を通すためにチャンバ10の底壁に形成された穴はガイド機能を有するシール部材78によって封止されている。また、リフトピン66を通すサセプタ12の貫通孔68の内壁は、たとえば樹脂またはセラミックからなる鞘状または筒状の絶縁体80で覆われている(図2)。
チャンバ10の天井には、サセプタ12と平行に向かい合って上部電極を兼ねるシャワーヘッド82が設けられている。このシャワーヘッド82は、サセプタ12と向かい合う電極板84と、この電極板84をその背後(上)から着脱可能に支持する電極支持体86とを有し、電極支持体86の内部にガス室88を設け、このガス室88からサセプタ12側に貫通する多数のガス吐出孔90を電極支持体86および電極板84に形成している。電極板84とサセプタ12との間の空間Sがプラズマ生成空間ないし処理空間となる。ガス室88の上部に設けられるガス導入口88aには、処理ガス供給部92からのガス供給管94が接続されている。電極板84はたとえばSi、SiCあるいはCからなり、電極支持体86はたとえばアルマイト処理されたアルミニウムからなる。
シャワーヘッド82とチャンバ10の上面開口縁部との間は、たとえばアルミナからなるリング形状の絶縁体95が気密に塞いでいる。シャワーヘッド82は電気的に非接地でチャンバ10に取り付けられており、別の高周波電源96がRFケーブル98、上部整合器100および上部給電棒102を介してシャワーヘッド(上部電極)82に電気的に接続されている。高周波電源96は、高周波放電つまりプラズマ生成に適した周波数(好ましくは40MHz以上)を有する高周波RFHを一定のパワーおよび一定の周波数で出力する。
制御部103は、マイクロコンピュータおよび各種インタフェースを含み、外部メモリまたは内部メモリに格納されるソフトウェア(プログラム)およびレシピ情報にしたがって、このプラズマエッチング装置内の各部たとえば排気装置24、高周波電源28,96、整合器32,100、スイッチ35,50、リフト機構のアクチエータ74、チラーユニット(図示せず)、伝熱用ガス供給部(図示せず)および処理ガス供給部92等の個々の動作および装置全体の動作(シーケンス)を制御する。
図3に、このプラズマエッチング装置の1回の枚葉処理における各部(主に電位)の波形図を示す。以下、図3および図4A〜図4I(等価回路図)につき、このプラズマエッチング装置における主な動作および作用を説明する。
先ず、処理対象の半導体ウエハWがチャンバ10内に搬入される前も搬入された後も、プラズマエッチングのプロセスが開始される前は、図3の時点t0の状態が維持されている。すなわち、選択スイッチ50がグランド電位端子48に切り換わっていて、ESC38の導電体42の電位はグランド電位(零ボルト)である(図3の(a))。伝熱用Heガスの供給は停止(オフ)している(図3の(b))。リレースイッチ35はオン(クローズ)状態にあり(図3の(c))、サセプタ12の電位はグランド電位(零ボルト)に保たれている(図3の(d))。両高周波電源28,96はオフ状態にある(図3の(f))。また、処理ガス供給部92は処理ガスの供給を止めている。排気装置24は稼動しており、チャンバ10内の圧力(真空圧力)をスタンバイ用の設定値に保っている。
図4Aに、図3の時点t0におけるESC38周りの等価回路を示す。この等価回路において、ESC導電体42と半導体ウエハWとの間でESC上部誘電体膜40U(図2)を挟む上部ESCコンデンサ104が形成され、ESC導電体42とサセプタ12との間でESC下部誘電体膜40L(図2)を挟む下部ESCコンデンサ106が形成される。ここで、半導体ウエハWは、主として処理空間Sに存在するガスからなる抵抗(以下、「空間抵抗」と称する。)Rpを介してグランド電位のチャンバ10側壁と電気的に接続されているとみなしている。もっとも、この空間抵抗Rpは、その抵抗値が圧力に応じて不定に変化する定性的なものである。図3の時点t0では、上部および下部ESCコンデンサ104,106のいずれにも電荷は蓄積されていない。
図3では図示省略しているが、上記時点t0よりも前に、あるいは遅くても後述する時点t1よりも前に、ウエハ搬入およびローディング動作が行われる。ウエハ搬入動作は、ゲートバルブ26を開けて、隣室のロードロック・チャンバまたはトランスファ・チャンバ(図示せず)から搬送アーム(図示せず)を招き入れて処理対象の半導体ウエハWをチャンバ10内に搬入させる。ローディング動作は、アクチエータ74が作動して、リフトピン66を上昇させて搬送アームより半導体ウエハWを受け取り、次いでリフトピン66を降下させて半導体ウエハWをサセプタ12上つまりESC38の上に載置する。
上記のようなウエハ搬入およびローディング動作が終了した後の時点t1で、選択スイッチ50が正極性直流電源44に切り換わり、正極性直流電源44の出力電圧つまり高圧DC電圧Vp(たとえば2kボルト)がスイッチ50および高圧線52を介してESC導電体42に印加される。これによって、ESC導電体42の電位はそれまでの零Vから高圧DC電圧Vpの電位まで瞬時に立ち上がる。
図4Bに、図3の時点t1におけるESC38周りの等価回路を示す。サセプタ12はリレースイッチ35を介してグランド電位端子に接続されているので、ESC導電体42に高圧DC電圧Vpが印加されると、下部ESCコンデンサ106には充電電流iaが瞬間的に流れ、瞬時に電荷量QL(CL×Vp)の電荷が蓄積される。ここで、CLはコンデンサ106のキャパシタンスである。ESC下部誘電体膜40L(図2)は、高圧DC電圧Vpに等しい電圧を印加されるが、絶縁破壊を起こすようなことはない。
一方、上部ESCコンデンサ104においても、空間抵抗Rpを介して充電電流ibがCR時定数で指数関数的に流れ、このコンデンサ104のキャパシタンスをCUとすると、電荷量QU(CU×Vp)の電荷が蓄積される。この場合、図3の(e)に示すように、半導体ウエハWの電位はいったん高圧DC電圧Vpと略等しい電位に上昇し、それからCR時定数で指数関数的にグランド電位(零ボルト)まで下がる。ESC上部誘電体膜40U(図2)も、高圧DC電圧Vpに略等しい電圧を瞬間的に印加されるが、絶縁破壊を起こすようなことはない。
次に、上記時点t1の直後の時点t2で伝熱用ガス供給部がオンしてHeガスの供給を開始し(図3の(b))、その直後の時点t3でリレースイッチ35がそれまでのオン(クローズ)状態からオフ(オープン)状態に切り換わる。
図4Cに、上記時点t3におけるESC38周りの等価回路を示す。この時、サセプタ12はそれまでの接地状態からフローティング状態に変わるが、サセプタ12の電位はそれまでと同じグランド電位(零ボルト)に保たれる。下部ESCコンデンサ106に蓄積されている電荷量QLの電荷も保持される。
なお、ESC導電体42に対する高圧DC電圧Vpの印加を開始した時(時点t1)からサセプタ12を接地状態からフローティング状態に切り換える時(時点t3)までの経過時間または遅れ時間は、好ましくは1〜10秒でよく、より好ましくは3〜4秒に設定されてよい。
次いで、上記時点t3の直後の時点t4で、両高周波電源96,28が同時にオンして高周波RFH,RFLをそれぞれ出力する(図3の(f))。さらに、この時点t4と同時またはそれと前後して、処理ガス供給部92が処理ガスつまりエッチングガスの供給を開始する。また、排気装置24は、チャンバ10内の圧力(真空圧力)を処理用の設定値になるように排気動作する。チャンバ10内でシャワーヘッド82より処理空間Sに導入されたエッチングガスは高周波放電によってプラズマ化し、このプラズマで生成されるラジカルやイオンが半導体ウエハW表面のレジストマスクを通して被加工膜と反応し、被加工膜が所望のパターンにエッチングされる。
このプラズマエッチングのプロセスにおいて、エッチングガスの放電またはプラズマ生成には高周波電源96よりシャワーヘッド(上部電極)82に印加される比較的高い周波数(40MHz以上)の高周波RFHが主に寄与し、プラズマから半導体ウエハWへのイオンの引き込みには高周波電源28よりサセプタ(下部電極)12に印加される比較的低い周波数(13.56MHz以下)の高周波RFLが主に寄与する。
プラズマエッチングの最中は、つまり処理空間Sにプラズマが生成されている間は、そのバルクプラズマPRとシャワーヘッド(上部電極)82との間に上部イオンシースSHUが形成され、バルクプラズマPRとサセプタ(下部電極)12との間に下部イオンシースSHLが形成される。そして、シャワーヘッド82には上部イオンシースSHUの電圧降下に略等しい負極性の上部自己バイアス電圧−vdcが発生し、サセプタ12および半導体ウエハWには下部イオンシースSHLの電圧降下に略等しい負極性の下部自己バイアス電圧−Vdcが発生する(図3の(d),(e))。
図4Dに、プラズマエッチング期間TP中の任意の時点t5におけるESC38周りの等価回路を示す。この等価回路において、下部ブロッキングコンデンサ32Cは下部整合器32内に含まれており、このコンデンサ32Cに充電される電圧が下部自己バイアス電圧−Vdcとなる。また、上部ブロッキングコンデンサ100Cは上部整合器100内に含まれており、このコンデンサ100Cに充電される電圧が上部自己バイアス電圧−vdcとなる。
下部イオンシースSHLは、ダイオード108とコンデンサ110との並列回路として表わすことができる。ここで、ダイオード108は、高周波RFLの各サイクル内でサセプタ(下部電極)12側の電位がプラズマ電位に近づいた瞬間にプラズマから下部電極側に電子電流が流れる状態を表す。また、コンデンサ110は、高周波RFLの各サイクル内でRFL電圧の時間変化に基づいて下部電極表面の電荷密度ないし下部イオンシースSHL内の電束が時間的に変化する状態、つまり変位電流が流れる状態を表す。同様にして、上部イオンシースSHUは、ダイオード112とコンデンサ114との並列回路として表わすことができる。
上記のように、プラズマエッチング期間TP中の等価回路は、ESC38周りのDC的な特性に高周波RFL,RFHによるAC的な特性が加わって重ね合わされたものとなる。
プラズマエッチング期間TPがタイムアップすると、その時点つまり図3の時点t6で、両高周波電源28,96が同時にオフして高周波RFL,RFHの出力をそれぞれ停止する(図3の(f))。また、この時点t6と同時またはそれと前後して、処理ガス供給部92が処理ガス(エッチングガス)の供給を停止する。これによって、処理空間Sにおいてプラズマが消滅し、プラズマエッチングのプロセスが停止する。プラズマが消滅すると、上部自己バイアス電圧−vdcおよび下部自己バイアス電圧−Vdcも無くなり、サセプタ12および半導体ウエハWの電位はそれぞれグランド電位(零ボルト)付近に戻る(図3の(d),(e))。
図4Eに、プラズマエッチングのプロセスが停止した上記時点t6におけるESC38周りの等価回路を示す。図示のように、プラズマエッチングが開始される直前の状態(図4C)と殆ど同じDC状態に戻る。
上記のようにしてプラズマエッチングのプロセスが停止すると、その直後の時点t7で伝熱用ガス供給部がオフしてHeガスの供給を停止する(図3の(b))。そして、その直後の時点t8で、リレースイッチ35がそれまでのオフ(オープン)状態からオン(クローズ)状態に切り換わる(図3の(c))。
図4Fに、上記時点t8におけるESC38周りの等価回路を示す。サセプタ12の電位がグランド電位(零ボルト)付近に戻っているので、リレースイッチ35に電流は殆ど流れず、下部ESCコンデンサ106の充電電荷はそのまま保持される。
上記のようにサセプタ12がリレースイッチ35を介して接地状態になってから、その直後の時点t9で選択スイッチ50がグランド電位端子48に切り換わり、ESC導電体42が接地状態になる(図3の(a))。
図4Gに、上記時点t9におけるESC38周りの等価回路を示す。ESC導電体42とサセプタ12とが選択スイッチ50およびグランドラインを介して電気的に短絡され、下部ESCコンデンサ106は放電して、それまで蓄積していた電荷の全部を一瞬に失う。また、ESC導電体42と半導体ウエハWとが選択スイッチ50、グランドラインおよび空間抵抗Rpを介して電気的に短絡され、上部ESCコンデンサ104も放電して指数関数的に蓄積電荷を失う。
さらに、この実施形態では、上記時点t9の直後の時点t10で、選択スイッチ50が負極性直流電源46に切り換わり、ESC導電体42には負極性の高圧DC電圧−VN(たとえば−3kボルト)が印加される(図3の(a))。これによって、上部ESCコンデンサ104の放電がさらに促進される。一方、下部ESCコンデンサ106には逆方向に充電電流ieが流れ、瞬時に電荷量−QL(CL×VN)で負電荷が蓄積される。ESC下部誘電体膜40L(図2)は、高圧DC電圧−VNを印加されるが、絶縁破壊することはない。図4Hに、上記時点t10におけるESC38周りの等価回路を示す。
なお、サセプタ12をフローティング状態から接地状態に切り換えた時(時点t8)からESC導電体42に対する高圧DC電圧Vpの印加を止める時(時点t9)までの経過時間または遅れ時間は、好ましくは0.1〜5秒でよく、より好ましくは1〜2秒に設定されてよい。
そして、上記時点t10の直後の時点t11で、選択スイッチ50がグランド電位端子48に切り換わり、ESC導電体42は接地状態にリセットされる(図3の(a))。これにより、ESC導電体42とサセプタ12とが選択スイッチ50およびグランドラインを介して電気的に短絡され、下部ESCコンデンサ106は放電して、それまで蓄積していた負電荷の全部を一瞬に失う。一方、ESC導電体42と半導体ウエハWとが選択スイッチ50、グランドラインおよび空間抵抗Rpを介して電気的に短絡され、上部ESCコンデンサ104の電荷も殆ど完全に無くなる。つまり、半導体ウエハWに帯電していた電荷(静電気)は略完全に除去(除電)される。図4Iに、上記時点t11におけるESC38周りの等価回路を示す。
図3では図示省略しているが、上記時点t11よりも後に、半導体ウエハWのアンローディングおよび搬出が行われる。アンローディング動作は、アクチエータ74が作動して、リフトピン66を上昇させて半導体ウエハWをサセプタ12の上方に水平に持ち上げる。この際、上記のように半導体ウエハWは十全に除電されているので、静電気の引力(クーロン力)は発生せず、半導体ウエハWを容易にESC38から離すことができる。ウエハ搬出動作は、ゲートバルブ26を開けて、隣室のロードロック室またはトランスファ・チャンバ(図示せず)から搬送アーム(図示せず)を招き入れて半導体ウエハWを渡し、チャンバ10の外に搬出させる。
上記のように、この実施形態のプラズマエッチング装置では、1回の枚葉プラズマエッチング処理において、ESC38に高圧DC電圧VP,−VNを印加した際に、半導体ウエハWとサセプタ12との間に高圧DC電圧VP,−VNに相当するような高圧(数kボルト)のDC電圧が実質的に掛かることはないので、半導体ウエハWとサセプタ12との間のガス空間(62,64),(70,68)において異常放電が発生するおそれはない。したがって、半導体ウエハWに異常放電によるダメージを与えずに済み、プラズマエッチングプロセスの歩留まりを向上させることができる。
なお、上記時点t1で、ESC導電体42に高圧DC電圧Vpが印加されると、サセプタ12がグランド電位(零ボルト)に保持された状態で、半導体ウエハWの電位が静電誘導によってグランド電位(零ボルト)から高圧DC電圧Vpと同レベルにまで立ち上がるが、それは極一瞬の尖頭値であり、直ぐにグランド電位(零ボルト)に戻るので、異常放電には至らない。
同様に、ESC導電体42の電位が上記時点t9でVP→零ボルトに変わり、上記時点t10で零ボルト→−VNに変わり、上記時点t11で−VN→零ボルトに変わった時も、サセプタ12はグランド電位(零ボルト)に保持されている。これらの時点で、半導体ウエハWの電位が静電誘導によってグランド電位(零ボルト)から高圧DC電圧−V p ,−VN p と略同レベルまで立ち下がる(または立ち上がる)ものの、それは極一瞬の尖頭値であり、直ぐにグランド電位(零ボルト)に戻るので、異常放電には至らない。
[比較例]
図5に、上述した実施形態とはリレースイッチ35の切換タイミングを異にする比較例のシーケンスを示す。この比較例では、プラズマエッチングのプロセスを開始する直前に、先ず時点toでリレースイッチ35をそれまでのオン(クローズ)状態からオフ(オープン)状態に切り換えておいて(図5の(c))、その直後の時点t1で選択スイッチ50をそれまでのグランド電位端子48から正極性直流電源44に切り換えて、ESC導電体42の電位をそれまでのグランド電位から高圧DC電圧VPに等しい電位に立ち上げる(図5の(a))。
この場合、ESC導電体42の電位がグランド電位からVPの電位まで立ち上がると、静電誘導によってサセプタ12および半導体ウエハWのそれぞれの電位もそれまでのグランド電位から瞬時にVPの電位まで同時に立ち上がる(図5の(d),(e))。この直後、半導体ウエハWの方は、空間抵抗Rpを介して静電気の正電荷がチャンバ10の側壁へ流出するので、ウエハ電位が指数関数的に低下する(図5の(e))。一方、サセプタ12の方は、静電気の電荷が流出せず、そのまま帯電し続けるため、サセプタ電位はVPの電位を保つ(図5の(d))。これにより、半導体ウエハWの電位がグランド電位付近まで下がった時に、つまり図5の時点ta付近で、半導体ウエハWとサセプタ12との間のガス空間(62,64),(70,68)に高圧DC電圧VPと略等しい電圧が印加されることになる。それによって常にガス空間(62,64),(70,68)で異常放電が発生するわけではないが、その時の圧力によってパッシェンの法則の放電開始条件が満たされると、異常放電が発生しやすくなる。異常放電が発生すると、その発生場所で半導体ウエハWを貫通して放電電流がチャンバ10側壁に流れ、半導体ウエハWが損傷する。
なお、リフトピン66を通すためにサセプタ12に形成されている貫通孔68の内壁は絶縁体80で覆われてはいるが、その上端の接触界面の隙間120を抜けて放電することがある(図2)。
また、この比較例では、プラズマエッチングのプロセスが終了した時点t6で、ESC導電体42およびサセプタ12のいずれも高圧DC電圧VPの電位に保持されている(図5の(a),(d))。そして、先ず時点t9で選択スイッチ50をそれまでの正極性直流電源44からグランド電位端子48に切り換えて、ESC導電体42の電位をVPからグランド電位に引き下げる(図5の(a))。
この場合、ESC導電体42の電位がVPからグランド電位に立ち下がると、静電誘導によって、これと同時に、サセプタ12の電位がVPからグランド電位に立ち下がり(図5の(d))、半導体ウエハWの電位がグランド電位から−VPの電位に立ち下がる(図5の(e))。この直後、半導体ウエハWの方は、空間抵抗Rpを介して静電気の負電荷がチャンバ10の側壁へ流出するので、ウエハ電位が指数関数的に上昇してグランド電位に戻る。
そして、時点t10で選択スイッチ50をグランド電位端子48から負極性直流電源46に切り換えて、ESC導電体42の電位をグランド電位から−VNに引き下げる(図5の(a))。そうすると、やはり静電誘導によって、サセプタ12の電位がグランド電位から−VNに立ち下がり(図5の(d))、半導体ウエハWの電位が略グランド電位から−VNの電位に立ち下がる(図5の(e))。この直後、半導体ウエハWの方は、空間抵抗Rpを介して静電気の負電荷がチャンバ10の側壁へ流出するので、ウエハ電位が指数関数的に上昇してグランド電位に戻る。一方、サセプタ12の方は、フローティング状態にあり、静電気の電荷が流出せず、そのまま帯電し続けるため、サセプタ電位は−VNの電位を保つ。そうすると、半導体ウエハWの電位がグランド電位付近まで下がると、つまり図5の時点tb付近で、半導体ウエハWとサセプタ12との間のガス空間(62,64),(70,68)に高圧DC電圧−VNと略等しい電圧が印加されることになる。この場合も、常にガス空間(62,64),(70,68)で異常放電が発生するわけではないが、その時の圧力によってパッシェンの法則の放電開始条件が満たされると、異常放電が発生しやすくなる。
なお、この比較例では、時点t11で選択スイッチ50を負極性直流電源46からグランド電位端子48に切り換えて、ESC導電体42の電位を−V N からグランド電位に戻し(図5の(a))、その直後の時点 12 でリレースイッチ35をそれまでのオフ(オープン)状態からオン(クローズ)状態に切り換えるようにしている(図5の(c))。
上記のような比較例では、プラズマエッチングのプロセスを開始する直前の上記時点ta付近で半導体ウエハWとサセプタ12との間のガス空間(62,64),(70,68)で異常放電が実際に発生したときは、プラズマエッチングのプロセスを終了した直後の上記時点tb付近で異常放電が発生する確率が飛躍的に高まるという問題もある。
すなわち、図6に示すように、上記時点ta付近で異常放電が実際に発生すると、サセプタ12から静電気が放出されて無くなり、サセプタ12はフローティング状態にありながらも、その電位がグランド電位に下がる(図6の(d))。このため、時点t9で選択スイッチ50をそれまでの正極性直流電源44からグランド電位端子48に切り換えて、ESC導電体42の電位をVPからグランド電位に引き下げると(図6の(a))、静電誘導によって、サセプタ12の電位がグランド電位から−VPに立ち下がり(図6の(d))、半導体ウエハWの電位が略グランド電位から−VPの電位に立ち下がる(図6の(e))。この直後、半導体ウエハWの方は、空間抵抗Rpを介して静電気の負電荷がチャンバ10の側壁へ流出するので、ウエハ電位が指数関数的に上昇してグランド電位に戻る。一方、サセプタ12の方は、フローティング状態にあり、静電気の電荷が流出せず、そのまま帯電し続けるため、サセプタ電位は−VPの電位を保つ。そうすると、半導体ウエハWの電位がグランド電位付近まで下がると、つまり図6の時点t10の直前で、半導体ウエハWとサセプタ12との間のガス空間(62,64),(70,68)に高圧DC電圧−VPと略等しい電圧が印加されることになり、この場面でも異常放電が再発する可能性は十分にある。
しかし、異常放電の再発する可能性が決定的に高いのは、時点t10で選択スイッチ50をグランド電位端子48から負極性直流電源46に切り換えて、ESC導電体42の電位をグランド電位から−VNに引き下げた直後の時点tb付近である。すなわち、ESC導電体42の電位がグランド電位から−VNに立ち下がると、静電誘導によって、サセプタ12の電位がそれまでの−VPからさらに−VNだけ立ち下がって−(VP+VN)のレベルに達する。一方、半導体ウエハWの方は、空間抵抗Rpを介して静電気の負電荷がチャンバ10の側壁へ流出するので、ウエハ電位が指数関数的に上昇してグランド電位に戻る。これにより、時点tb付近で半導体ウエハWとサセプタ12との間のガス空間(62,64),(70,68)に(VP+VN)の電圧が印加されることになる。プロセス開始直後は印加電圧VPの下で放電しているので、印加電圧(VP+VN)の下では殆ど確実に異常放電が再発することになる。そして、半導体ウエハWは決定的なダメージを受けることになる。
[他の実施形態]
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明の上記実施形態に限定されるものでは決してなく、種種の変形が可能である。
たとえば、上記実施形態では、プラズマエッチングの終了後に半導体ウエハWの除電を短時間で行うためにESC導電体42に負極性直流電圧−VNを印加したが、除電時間の短縮化を必要としない場合は負極性直流電圧−VNの印加(したがって負極性直流電源46の備え付け)を省くことも可能である。
本発明のプラズマ処理方法またはプラズマ処理装置は、上記実施形態のような上部電極にプラズマ生成用の高周波を印加し、下部電極にイオン引き込み用の高周波を印加する上下部2周波印加方式に限定されるものではなく、たとえばサセプタ(下部電極)に両高周波を重畳して印加する下部2周波重畳印加方式や、サセプタ(下部電極)に一種類の高周波のみを印加する単一周波印加方式等も可能である。
上記実施形態は、チャンバ内で平行平板電極間の高周波放電によってプラズマを生成する容量結合型プラズマ処理装置に係るものであった。しかし、本発明は、チャンバの上面または周囲にアンテナを配置して誘電磁界の下でプラズマを生成する誘導結合型プラズマ処理装置や、マイクロ波のパワーを用いてプラズマを生成するマイクロ波プラズマ処理装置等にも適用可能である。
本発明は、プラズマエッチング装置に限定されず、プラズマCVD、プラズマ酸化、プラズマ窒化、スパッタリングなどの他のプラズマ処理装置にも適用可能である。また、本発明における被処理基板は半導体ウエハに限るものではなく、フラットパネルディスプレイ用の各種基板や、フォトマスク、CD基板、プリント基板等も可能である。
本発明の一実施形態におけるプラズマエッチング装置の構成を示す縦断面図である。 実施形態のプラズマエッチング装置における静電チャック(ESC)周りの構成を示す部分拡大断面図である。 実施形態のプラズマエッチング装置の1回の枚葉処理における装置内の各部(主に電位)の波形図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 図3の一時点におけるESC周りの等価回路を示す回路図である。 比較例の1回の枚葉処理における装置内各部(主に電位)の波形図である。 プラズマプロセスの開始時に異常放電が発生した場合の比較例の1回の枚葉処理における装置内の各部(主に電位)の波形図である。
符号の説明
10 チャンバ(処理容器)
12 サセプタ(下部電極)
24 排気装置
28 高周波電源
35 リレースイッチ
38 静電チャック(ESC)
40 ESC誘電体膜
40U 上部ESC誘電体膜
40L 下部ESC誘電体膜
42 ESC導電体
44 正極性直流電源
46 負極性直流電源
48 グランド電位端子
50 選択スイッチ
54 冷却室
62 ガス通路
64 ガス孔
66 リフトピン
68,70 貫通孔(リアトピン通し孔)
82 シャワーヘッド(上部電極)
92 処理ガス供給部
96 高周波電源

Claims (20)

  1. 真空排気可能な処理容器内で、第1電極に設けられた静電チャックにより被処理基板を静電気の吸着力で前記第1電極上に保持し、前記第1電極に第1高周波を印加して前記基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、
    前記プラズマ処理を開始する前は前記静電チャックの誘電体膜の中に封入されている導電体および前記第1電極をそれぞれ電気的に接地しておく工程と、
    前記第1電極および前記静電チャックを貫通して移動可能なリフトピンを操作して前記電極の上に前記基板をローディングする工程と、
    前記第1電極上に前記基板をローディングした後の第1の時点で前記静電チャックの導電体に対して第1極性の第1直流電圧の印加を開始する工程と、
    前記第1の時点の後の第2の時点で前記第1電極を電気的に接地状態からフローティング状態に切り換える工程と、
    前記第2の時点の後の第3の時点で前記第1電極に対する前記第1高周波の印加を開始する工程と、
    前記第3の時点から所定時間経過後の第4の時点で前記第1電極に対する前記第1高周波の印加を停止する工程と、
    前記第4の時点の後の第5の時点で前記第1電極を電気的にフローティング状態から接地状態に切り換える工程と、
    前記第5の時点の後の第6の時点で前記静電チャックの導電体に対する前記第1直流電圧の印加を停止して接地電位に戻す工程と、
    前記第6の時点の後の第7の時点で前記リフトピンを操作して前記第1電極上から前記基板をアンローディングする工程と
    を有するプラズマ処理方法。
  2. 前記第1の時点から前記第2の時点までの時間を1〜10秒に設定する、請求項1に記載のプラズマ処理方法。
  3. 前記第5の時点から前記第6の時点までの時間を0.1〜5秒に設定する、請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理方法。
  4. 前記第1電極の温度を前記基板に伝えるために前記第1電極および前記静電チャックにそれぞれ形成されたガス通路を介して前記基板の裏面に伝熱用ガスを供給する動作を、前記第1の時点と前記第2の時点の間で開始し、前記第4の時点と前記第5の時点の間で停止する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラズマ処理方法。
  5. 前記基板から静電気を短時間で迅速に除去するために、前記第6の時点と前記第7の時点との間で、前記静電チャックの導電体に対して前記第1極性とは逆の第2極性の第2直流電圧を印加し、次いで再び接地電位に戻す、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラズマ処理方法。
  6. 前記プラズマ処理は、前記処理容器内に所望の処理ガスを導入し、導入した前記処理ガスを放電させてプラズマを生成し、前記プラズマのイオンまたはラジカルに所定の化学反応を行わせる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプラズマ処理方法。
  7. 前記第1高周波は、主として前記処理ガスのプラズマの生成に寄与する、請求項6に記載のプラズマ処理方法。
  8. 前記第1高周波は、主として前記処理ガスのプラズマから前記基板へのイオンの引き込みに寄与する、請求項6に記載のプラズマ処理方法。
  9. 前記処理容器内で前記第1電極と平行に向かい合う第2電極が設けられ、
    前記第3の時点から前記第4の時点まで主として前記処理ガスのプラズマの生成に寄与する第2高周波を前記第2電極に印加する、
    請求項8に記載のプラズマ処理方法。
  10. 前記第1高周波と周波数の異なる第2高周波を前記第1高周波と同時に前記第1電極に印加する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプラズマ処理方法。
  11. 真空排気可能な処理容器と、
    前記処理容器内で被処理基板を載置する第1電極と、
    プラズマ処理中に前記第1電極に印加するための第1高周波を出力する第1高周波電源と、
    前記第1電極に設けられ、誘電体膜の中に封入された導電体を有する静電チャックと、
    前記静電チャックに静電吸着力を発生させるための第1極性の第1直流電圧を出力する第1直流電源と、
    前記静電チャックの導電体をグランド電位端子または前記第1直流電源の出力端子のいずれかに選択的に切換可能な第1スイッチと、
    前記第1電極を電気的に接地状態またはフローティング状態のいずれかに切換可能な第2スイッチと、
    前記第1電極を貫通して昇降可能に設けられたリフトピンと、
    前記第1電極上で前記基板のローディングおよびアンローディングを行うために前記リフトピンの昇降動作を操作するリフトピン操作部と、
    前記処理容器内に所望の処理ガスを供給するための処理ガス供給部と、
    プラズマ処理を開始する前は前記静電チャックの導電体および前記第1電極をそれぞれ電気的に接地しておくように前記第1および第2のスイッチを制御し、前記リフトピンを操作して前記第1電極の上に前記基板をローディングするように前記リフトピン操作部を制御し、前記第1電極上に前記基板をローディングした後の第1の時点で前記静電チャックの導電体に対して前記第1直流電源からの第1極性の第1直流電圧の印加を開始するように前記第1スイッチを制御し、前記第1の時点の後の第2の時点で前記第1電極を電気的に接地状態からフローティング状態に切り換えるように前記第2スイッチを制御し、前記第2の時点の後の第3の時点で前記第1電極に対する前記第1高周波の印加を開始するように前記第1高周波電源を制御し、前記第3の時点から所定時間経過後の第4の時点で前記第1電極に対する前記第1高周波の印加を停止するように前記第1高周波電源を制御し、前記第4の時点の後の第5の時点で前記第1電極を電気的にフローティング状態から接地状態に切り換えるように前記第2スイッチを制御し、前記第5の時点の後の第6の時点で前記静電チャックの導電体に対する前記第1直流電源からの前記第1直流電圧の印加を停止して接地電位に戻すように前記第1スイッチを制御し、前記第6の時点の後の第7の時点で前記リフトピンの操作により前記第1電極上から前記基板をアンローディングするように前記リフトピン操作部を制御する制御部と
    を有するプラズマ処理装置。
  12. 前記第1の時点から前記第2の時点までの時間は1〜10秒である、請求項11に記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記第5の時点から前記第6の時点までの時間は0.1〜5秒である、請求項11または請求項12に記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記第1電極を所望の温度に温調する温調部と、
    前記第1電極の温度を前記基板に伝えるために前記第1電極および前記静電チャックにそれぞれ形成されたガス通路を介して前記基板の裏面に伝熱用のガスを供給する伝熱用ガス供給部と
    を有し、
    前記制御部が、前記伝熱用ガスの供給を、前記第1の時点と前記第2の時点の間で開始し、前記第4の時点と前記第5の時点の間で停止するように前記伝熱用ガス供給部を制御する、
    請求項11〜13のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記第1スイッチを介して前記静電チャックの導電体に電気的に接続可能な 第2極性の第2直流電圧を出力する第2直流電源を有し、
    前記制御部が、前記基板から静電気を短時間で迅速に除去するために、前記第6の時点と前記第7の時点との間で、前記静電チャックの導電体に対して前記第2直流電源より前記第2極性の第2直流電圧を印加し、次いで再び接地電位に戻すように前記第2スイッチを制御する、
    請求項11〜14のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記制御部が、前記処理ガスの供給を、前記第3の時点と同時またはその直前に開始して前記第4の時点と同時またはその直後に停止するように前記処理ガス供給部を制御する、請求項11〜15のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  17. 前記第1電極に印加される第1高周波は、主として前記処理ガスのプラズマの生成に寄与する、請求項11〜16のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  18. 主として前記処理ガスのプラズマから前記基板へのイオンの引き込みに寄与する第2高周波を出力する第2高周波電源を有し、
    前記制御部が、前記第1電極に対する前記第2高周波の印加を、前記第3の時点で開始して前記第4の時点で停止するように前記第2高周波電源を制御する、
    請求項17に記載のプラズマ処理装置
  19. 前記第1電極に印加される第1高周波は、主として前記処理ガスのプラズマから前記基板へのイオンの引き込みに寄与する、請求項11〜16のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  20. 前記処理容器内で前記第1電極と平行に向かい合う第2電極と、
    主として前記処理ガスのプラズマの生成に寄与する第2高周波を出力する第2高周波電源と
    を有し、
    前記制御部が、前記第2電極に対する前記第2高周波の印加を、前記第3の時点で開始して前記第4の時点で停止するように前記第2高周波電源を制御する、
    請求項19に記載のプラズマ処理装置。
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