以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施しうる。
なお、以下の実施形態と請求項の関係は次のとおりである。実施形態1は主として請求項1、9などについて説明する。実施形態2は主として請求項2、3、10などについて説明する。実施形態3は主として請求項4、5、11などについて説明する。実施形態4は主として請求項6、12などについて説明する。実施形態5は、主として請求項7、13などについて説明する。実施形態6は、主として請求項8、14などについて説明する。
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、加速度センサーを有する。そして、加速度センサーを利用し、利用者のウォーキングなどに応じた加速度データをリアルタイムで取得して分析し、分析結果に応じたコメントなどを出力することを特徴とする。
<実施形態1の機能的構成>
図1は、本実施形態の放送受信装置の機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように本実施形態の「携帯端末装置」(0100)は、「加速度センサー」(0101)と、「加速度データ取得部」(0102)と、「演算式格納部」(0103)と、「分析部」(0104)と、「テーブル保持部」(0105)と、「動作描写情報取得部」(0106)と、「動作描写情報出力部」(0107)を有する。
なお、以下に記載する本装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやRAM、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェイスなどが挙げられる。
またこれらハードウェアやソフトウェアは、RAM上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記憶媒体に固定した記憶媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
以下、本実施形態の「携帯端末装置」(0100)と、「加速度センサー」(0101)と、「加速度データ取得部」(0102)と、「演算式格納部」(0103)と、「分析部」(0104)と、「テーブル保持部」(0105)と、「動作描写情報取得部」(0106)と、「動作描写情報出力部」(0107)の機能的構成について説明する。
「携帯端末装置」(0100)とは、利用者が容易に携帯可能な小型の装置である。本実施形態の携帯端末装置は、利用者の歩く動作や走る動作などから加速度データを測定し、有用情報を提供する機能を有する。具体的には、携帯電話や、携帯型音楽プレーヤーなどが該当する。
「加速度センサー」(0101)は、歩く動作または走る動作などにより発生する加速度を測定するよう構成されている。具体的には、ばねに取り付けた重りが変位する量を測定し、重りにかかる加速度を測定することとなる。加速度センサーは、重りの変位を測定する手段によりいくつかの種類があるが、本実施形態においてはいずれの加速度センサーを用いるかは特段制限されない。しかし、携帯電話などの携帯端末装置に備えることを考慮すると、静電容量型などの小型なタイプを用いるのが望ましい。
「加速度データ取得部」(0102)は、加速度センサーから加速度データを取得するよう構成されている。図2に、加速度データ取得部(0102)が取得する加速度データを模式的に示した図の一例を示す。図中、横軸が時間軸、縦軸が加速度軸である。加速度データ取得部(0102)は、加速度データの測定を開始する指示信号(以下、「開始信号」という)をトリガに加速度センサーから加速度データの取得を開始し、測定を終了する指示信号(以下、「終了信号」という)をトリガに加速度データの取得を終了する。加速度データ取得部(0102)は、この間、取得した加速度データを保存するよう構成されてもよい。なお、前記開始信号や終了信号は、利用者が携帯端末装置に備え付けられた操作ボタンなどを操作することで入力されてもよい。また、終了信号は、一定時間以上(例:30分以上)新たな加速度データが取得されない場合に、自動的に携帯端末装置の内部より発せられてもよい。
「演算式格納部」(0103)は、加速度データを分析するための演算式を格納するよう構成されている。格納される演算式は、「測定時間を算出するための演算式」、「測定時間内の歩数を算出するための演算式」、「一歩に要する時間(以下、「一歩タイム」という。)を算出するための演算式」、「一歩における加速度の位相差(以下、「一歩強度」という)を算出するための演算式」、「一歩タイム、一歩強度などの時間変化を算出するための演算式」、「一歩タイム、一歩強度などの平均値を算出するための演算式」、「一歩タイム、一歩強度などの最大値、最小値を算出するための演算式」などが考えられる。なお、前記演算式は一例であり、加速度データを分析し、その他のデータを算出するような演算式を格納してもよい。前記演算式の具体例としては以下のようなものが考えられる。
「測定時間内の歩数を算出するための演算式」としては、歩数としてカウントするためのしきい値(加速度)をあらかじめ保有しておき、測定時間内にそのしきい値を所定の向き(加速度小→大)で超える回数をカウントするようなものでもよい。当該演算式の場合、図2における丸で囲んだ部分をカウントすることとなる。また、「一歩タイムを算出するための演算式」としては、歩数をカウントしてから次の歩数をカウントするまでの時間間隔を算出するようなものでもよい。当該演算式の場合、図2における丸で囲んだ部分の隣同士の時間間隔を算出するようなものでもよい。また、「一歩強度を算出するための演算式」としては、歩数をカウントしてから次の歩数をカウントするまでの間における最大加速度と最小加速度を算出し、その差を算出するようなものでもよい。当該演算式の場合、図2における三角で囲んだ部分の加速度と、四角で囲んだ部分の加速度の差を算出することとなる。また、「一歩タイム、一歩強度などの時間変化を算出するための演算式」としては、前記演算式により算出した一歩タイム、一歩強度の結果を蓄積していき、それを比較演算するようなものでもよい。また、「一歩タイム、一歩強度などの平均値を算出するための演算式」、「一歩タイム、一歩強度などの最大値、最小値」などについても同様に、前記演算式により算出した一歩タイム、一歩強度の結果を蓄積しておき、当該算出結果を利用することで算出してもよい。なお、前記は一例であり、その他の演算式で歩数、一歩タイム、一歩強度などを算出してもよい。
「分析部」(0104)は、加速度データ取得部が取得した加速度データを、演算式格納部が格納している演算式を利用して直ちに分析するよう構成されている。ここで、「直ちに」分析する目的は、ウォーキングなどを実施している利用者に、測定した加速度データに基づく有用情報をリアルタイムで提供するためである。よって、「直ちに」とは、前記目的を達成できる時間範囲内であればよく、必要以上に短い時間範囲を意味するものではない。
分析の具体例としては、測定時間を算出するための演算式を利用して「測定時間」を算出する。また、歩数を算出するための演算式を利用して、「測定時間内における歩数」を算出する。これらの算出データより、利用者がウォーキングなどを行った時間や歩数などの実行履歴を分析できる。
または、一歩タイムを算出するための演算式を利用して、「測定時間内のすべての一歩タイム」を算出する。そして、一歩タイムの時間変化を算出するための演算式を利用して、「測定時間内における一歩タイムの時間変化」を算出する。当該算出データより、「歩くリズム(ほぼ一定、ばらばら、など)」や、「歩くペースの時間変化」などを分析できる。「歩くリズム」は、比較的短い時間内における一歩タイムの時間変化により判別できる。「歩くペースの時間変化」は、比較的長い時間内における一歩タイムの時間変化により判別できる。
または、一歩強度を算出するための演算式を利用して、「測定時間内のすべての一歩強度」を算出する。そして、一歩強度の時間変化を算出するための演算式を利用して、「測定時間内における一歩強度の時間変化」を算出する。ここで、力強く地面を蹴り、元気に歩いている場合に一歩強度は大きくなる。よって、当該算出データより、「歩いている利用者の元気度」や、「元気度の時間変化」などを分析できる。なお、前記は一例であり、分析部(0104)は、演算式格納部(0103)が格納しているあらゆる演算式を利用して加速度データを分析する。
「テーブル保持部」(0105)は、分析結果と分析結果を描写する動作描写情報とを関連付けたテーブルを保持するよう構成されている。「分析結果を描写する動作描写情報」は、文章、アイコン、静止画、動画などからなり、それらが示す内容は、利用者が現在行っているウォーキングなどを継続して実施する動機付けになるようなものである。
具体的には、「測定時間(ウォーキングなどの実施時間)」の分析結果と関連付けて、「あと○分でトータル時間20分。脂肪燃焼開始。がんばれ!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。同様に、「測定時間内の歩数」の分析結果と関連付けて、「あと△歩でトータル100歩。目標達成。ファイト!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。
また、「測定時間内における一歩タイムの時間変化」の分析結果と関連付けて、「歩くリズムが一定です。非常に良い!」、「歩くリズムがバラバラです。落ち着いて!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。また、「歩くペースが落ちてきました。気合いだ!」、「スタート時より歩くペースが落ちていません。その調子!」、「歩くペースが上がってきました。スゴイ!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。
さらに、「測定時間内の一歩強度」や「測定時間内における一歩強度の時間変化」の分析結果と関連付けて、「元気ですね。いいぞ!」、「元気が落ちてきました。限界に挑戦!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。
なお、前記は一例であり、その他の内容の動作描写情報(文章)を保持してもよい。
また、分析結果と関連付けて、応援している様子や楽しそうな様子などを示すアイコン、静止画、動画などを保持してもよい。アイコン、静止画、動画などは、前記文章と関連付けて文章の内容にあったものをそれぞれ保持してもよい。
「動作描写情報取得部」(0106)は、加速度データの分析結果に応じた動作描写情報を取得するよう構成されている。すなわち、動作描写情報取得部(0106)は、加速度データの分析結果を分析部(0104)より取得すると、その分析結果と関連付けられている動作描写情報をテーブル保持部(0105)より取得する。ここで、分析部(0104)での分析結果が複数ある場合(例:「測定時間−○分」、「歩数−△歩」、「一歩タイム−□秒」など)は、すべての分析結果に応じた動作描写情報を取得してもよい。動作描写情報取得部(0106)が取得した動作描写情報は、以下で説明する出力部(0107)により、利用者に提供されることになる。前記の通り、動作描写情報の内容は、利用者が現在行っているウォーキングなどを継続して実施する動機付けになるようなものである。よって、多くの動作描写情報が利用者に提供されても、利用者にとって不都合はないと考えられるからである。しかしながら、多くの情報の提供を望まず、特定の情報のみの提供を希望する利用者もいると考えられる。よって、あらかじめ提供してほしい動作描写情報(例:「測定時間情報」、「歩数情報」、「ペース情報」、「元気度情報」など)を登録することができるように構成し、動作描写情報取得部(0106)は、登録内容に応じた動作描写情報のみをテーブル保持部(0105)から取得するようにしてもよい。また、動作描写情報は前記の通り、文章のほかアイコン、静止画、動画、これらの組み合わせなどであってもよい。かかる場合、動作描写情報取得部(0106)は、分析結果に応じた動作描写情報として、文章、アイコン、静止画、動画などすべてを取得してもよい。また、利用者があらかじめ提供してほしい動作描写情報(「文章」、「アイコン」、「静止画」、「動画」など)を登録できるように構成し、動作描写情報取得部(0106)は、登録内容に応じた動作描写情報のみをテーブル保持部(0105)から取得するようにしてもよい。
ここで、動作描写情報取得部(0106)が動作描写情報を取得するタイミングとしては、以下のような例が考えられる。例えば、利用者が携帯端末装置に備えられた操作キーなどにより入力した、「動作描写情報を要求する入力信号」の受信をトリガに、分析部(0106)より分析結果を取得し、その分析結果に応じた動作描写情報をテーブル保持部(0105)より取得してもよい。または、一定時間おきに(例:「5分おき」、「10分おき」など)分析部(0106)より分析結果を取得し、その分析結果に応じた動作描写情報をテーブル保持部(0105)より取得してもよい。さらには、分析結果があらかじめ定められたある条件をクリアした際に、その旨(条件クリア)を示す信号の受信をトリガに、分析部(0106)より分析結果を取得し、その分析結果に応じた動作描写情報をテーブル保持部(0105)より取得してもよい。「あらかじめ定められる条件」としては、例えば、「測定時間−45分」、「歩数−500歩」、「一歩タイムがスタート時(例:スタートから3分間の平均)の1.5倍」、「一歩強度がスタート時(例:スタートから3分間の平均)の70%以下」、「5分間新たな歩数のカウントがされない」などでもよい。なお、前記は一例であり、その他の条件を定めてもよい。この場合、テーブル保持部(0105)は、前記のような条件クリアに応じた動作描写情報を保持していてもよい。
その他、動作描写情報取得部(0106)は、利用者が携帯端末装置を傾けた際(携帯端末装置を耳にあて音声を聞く動作などを行った際)に、それをトリガに分析部(0106)より分析結果を取得し、その分析結果に応じた動作描写情報をテーブル保持部(0105)より取得してもよい。このような携帯端末装置の傾きに応じた機能については、以下の実施形態6で詳細を説明する。
なお、動作描写情報取得部(0106)は、動作描写情報を外部サーバから取得してもよい。このように構成した場合、外部サーバに格納している動作描写情報を定期的に更新することで、利用者が動作描写情報に飽きてしまうという不都合を回避できる。前記のような不都合を回避するために、テーブル保持部(0105)が格納している動作描写情報を定期的に更新できるように構成してもよい。
「動作描写情報出力部」(0107)は、動作描写情報を出力するよう構成されている。すなわち、前記のようにして動作描写情報取得部(0106)が動作描写情報を取得すると、それを受け取り、受け取った動作描写情報を画像情報、音声情報などとして出力する。
<実施形態1のハードウェア構成>
図3は、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。図に示すように、本発明の携帯端末装置は、「加速度センサー」、「加速度データ取得部」、「演算式格納部」、「分析部」、「テーブル保持部」、「動作描写情報取得部」、「動作描写情報出力部」などを構成する「CPU」(0301)、「RAM」(0302)、「VRAM」(0303)、「不揮発性メモリ」(0304)、「ユーザI/F」(0305)、「音声出力部」(0306)、「ディスプレイ」(0307)、「加速度センサー」(0308)、「バス」(0309)などを備えている。
なお、図3は一例であり、本発明の携帯端末装置において、その他の要素(「インターネットI/F」、「通信制御部」など)を備えることを禁ずるものではない。当該前提は以下のすべての実施形態において同様である。
以下に、図3のハードウェア図で本実施形態を実現する手段の一例を説明する。
まず、CPU(0301)は、利用者がユーザI/F(0305)より入力した加速度データの測定を開始する指示信号を取得する。すると、RAM(0302)に展開された加速度データ取得分析プログラムの加速度データ取得命令に従い、加速度センサー(0308)を制御して加速度データを取得し、取得した加速度データをRAM(0302)に格納していく。そして、分析命令に従い、演算プログラムを取り出してRAM(0302)に展開すると、RAM(0302)に格納されている加速度データを分析し、分析結果をRAM(0302)に格納していく。
その後、CPU(0301)は、利用者がユーザI/F(0305)より入力した動作描写情報を出力する指示信号を取得すると、RAM(0302)に展開された動作描写情報出力プログラムの動作描写情報取得命令に従い、分析結果に応じた動作描写情報を不揮発性メモリ(0304)より取り出す。そして、出力命令に従い、ディスプレイ(0307)を制御して画像情報やテキスト情報などを出力したり、音声出力部(0306)を制御して音声情報を出力したりする。
<実施形態1の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図4のフローチャートに示す。
まず、本実施形態のアプリケーションを起動し、測定を開始する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S0401)、加速度センサーから加速度データを取得する(S0402)。そして、加速度データを分析するための演算式を取り出すと(S0403)、取り出した演算式を利用して加速度データを分析し(S0404)、分析結果を一時保存する(S0405)。
その後、動作描写情報を出力する指示信号(利用者の入力信号など)を受信するまで(S0406)、前記処理(S0402〜S0405)を繰り返す。そして、動作描写情報を出力するための指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S0406)、分析結果に応じた動作描写情報を取り出し(S0407)、出力する(S0408)。
その後、測定を終了する指示信号(利用者の入力信号など)を受信するまで(S0409)、前記処理(S0402〜S0408)を繰り返す。そして、測定を終了する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S0409)、機能を終了する。
<実施形態1の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、利用者は、現在実施しているウォーキングやランニングなどの行為中に歩数や歩行時間などに応じた動作描写情報を受け取ることができる。そして、動作描写情報を確認することで、「もう少し頑張ろう!」という気持になることができる。その結果、一回の運動量を増やすことができ、体力増加や健康維持などの効果を効率的に得ることができる。
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1を基本とし、さらに、加速度データの分析結果の過去履歴を蓄積していく。そして、リアルタイムで取得して分析した分析結果と過去履歴の分析結果とを比較分析などし、比較分析結果に応じたコメントなどをも出力することを特徴とする。
<実施形態2の機能的構成>
図5は、本実施形態の放送受信装置の機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように本実施形態の「携帯端末装置」(0500)は、「加速度センサー」(0501)と、「加速度データ取得部」(0502)と、「演算式格納部」(0503)と、「分析部」(0504)と、「テーブル保持部」(0505)と、「動作描写情報取得部」(0506)と、「動作描写情報出力部」(0507)と、「分析結果履歴保持部」(0508)を有する。また、「分析部」(0504)は、「履歴比較分析手段」を有してもよい。
なお、「加速度センサー」(0501)と、「加速度データ取得部」(0502)と、「演算式格納部」(0503)と、「テーブル保持部」(0505)と、「動作描写情報取得部」(0506)と、「動作描写情報出力部」(0507)については、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「分析結果履歴保持部」(0508)と、「分析部」(0504)の、「履歴比較分析手段」の機能的構成を中心に説明する。
「分析結果履歴保持部」(0508)は、分析部での分析結果の履歴を保持するよう構成されている。図6は、分析結果履歴保持部(0508)が保持する分析結果履歴データを模式的に示した一例である。図に示すように、分析結果履歴保持部(0508)は、分析部(0504)での分析結果である「測定時間」、「歩数」、「最速一歩タイム」、「最遅一歩タイム」、「平均一歩タイム」、「最大一歩強度」、「最小一歩強度」、「平均一歩強度」などを、測定日と関連付けて保持してもよい。なお、前記は一例であり、測定時間内の一歩タイム、一歩強度の時間変化を示すデータなど、その他の分析結果を保持してもよい。
「分析部」の「履歴比較分析手段」は、分析した加速度データの分析結果を、分析結果履歴保持部が保持する分析結果履歴と比較するよう構成されている。ここで、「分析した加速度データの分析結果」とは、加速度データ取得部(0502)が加速度センサー(0501)からリアルタイムで取得した加速度データを、分析部がリアルタイムで分析した結果である(当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。)。一方、「分析結果履歴保持部が保持する分析結果履歴」とは、過去に、分析部(0504)が分析し、分析結果履歴保持部が保持している分析結果である。すなわち、履歴比較分析手段は、現在利用者が行っているウォーキングなどに関する分析結果と、過去のウォーキングなどの動作に関する分析結果を比較するよう構成されている。
ここで、履歴比較分析手段で行われる比較は、分析結果を利用してあらゆる比較がなされる。例えば、すべての過去履歴を利用して「過去平均測定時間」を算出し、「過去平均測定時間」と「現在の測定時間」を大小比較してもよい。または、すべての過去履歴の中から「最大測定時間」を特定し、「最大測定時間」と「現在の測定時間」を大小比較してもよい。その他、「歩数」、「平均一歩タイム」、「平均一歩強度」などについても前記と同様にして比較してもよい。その他、すべての過去履歴を利用して、測定開始から所定時間内(例:「23分15秒」)における「平均歩数」、「最大歩数」、「最小歩数」などを算出し、「現在の所定時間内(例:「23分15秒」)の歩数」と大小比較してもよい。前記は一例であり、履歴比較分析手段は、「リアルタイムで取得した加速度データの分析結果」と、「過去履歴の分析結果」を利用してあらゆる比較を行い、現在行っているウォーキングなどに関するあらゆる比較分析結果を算出する。
ここで、分析部の履歴比較分析手段が前記比較分析を行うタイミングとしては、動作描写情報を出力する信号を受信したのをトリガに行ってもよい。これは、実施形態1において動作描写情報取得部が動作描写情報を取得するタイミングとして説明したものと同様である。
なお、本実施形態の場合、「テーブル保持部」(0505)は、前記のような比較による分析結果と、比較分析結果を描写する動作描写情報とを関連付けたテーブルを保持してもよい。例えば、「測定時間(ウォーキングなど実施時間)」を利用した比較分析結果と関連付けて、「今までで一番長く歩いているよ。やったね!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。または、「歩数」を利用した比較分析結果と関連付けて、「あと○歩で自己新記録達成。ガンバレ!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。
また、「一歩タイムの時間変化」を利用した比較分析結果と関連付けて、「今までで一番ペースが速いぞ。いいぞ!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。また、「一歩強度の時間変化」を利用した比較分析結果と関連付けて、「いつもより元気がないですね。過去の自分に負けるな!」などの動作描写情報(文章)を保持してもよい。
なお、前記は一例であり、その他の内容の動作描写情報(文章)を保持してもよい。
また、比較分析結果と関連付けて、応援している様子や楽しそうな様子などを示すアイコン、静止画、動画などを保持してもよい。アイコン、静止画、動画などは、前記文章と関連付けて文章の内容にあったものをそれぞれ保持してもよい。
<実施形態2のハードウェア構成>
図7は、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。図に示すように、本発明の携帯端末装置は、「加速度センサー」、「加速度データ取得部」、「演算式格納部」、「分析部」、「テーブル保持部」、「動作描写情報取得部」、「動作描写情報出力部」、「分析結果履歴保持部」、「分析部」の「履歴比較分析手段」などを構成する「CPU」(0701)、「RAM」(0702)、「VRAM」(0703)、「不揮発性メモリ」(0704)、「ユーザI/F」(0705)、「音声出力部」(0706)、「ディスプレイ」(0707)、「加速度センサー」(0708)、「バス」(0709)などを備えている。
以下に、図7のハードウェア図で本実施形態を実現する手段の一例を説明する。なお、加速度センサーから加速度データを取得し、分析するまでの手段は実施形態1と同様にして実現できる。よって、ここでの説明は省略する。以下、利用者からの動作描写情報出力指示信号を受信し、過去の分析結果履歴と、現在リアルタイムで分析した分析結果を比較して、動作描写情報を出力する手段の一例を説明する。
CPU(0701)は、利用者がユーザI/F(0705)より入力した動作描写情報を出力する指示信号を取得すると、RAM(0702)に展開された分析結果比較プログラムの分析結果履歴取得命令に従い、不揮発性メモリ(0304)より分析結果履歴を取り出して、RAM(0702)に格納する。そして、比較命令に従い、分析結果と分析結果履歴を利用して比較処理を実行し、比較結果をRAM(0702)に格納する。
その後、RAM(0702)に展開された動作描写情報出力プログラムの動作描写情報取得命令に従い、分析結果(比較結果を含む)に応じた動作描写情報を不揮発性メモリ(0704)より取り出す。そして、出力命令に従い、ディスプレイ(0707)を制御して画像情報やテキスト情報などを出力したり、音声出力部(0706)を制御して音声情報を出力したりする。
<実施形態2の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図8のフローチャートに示す。
なお、加速度センサーから加速度データを取得し、分析するまでの処理の流れは実施形態1と同様にして実現できる。よって、ここでの説明は省略する。以下、利用者からの動作描写情報出力指示信号を受信し、過去の分析結果履歴と、現在リアルタイムで分析した分析結果を比較して、動作描写情報を出力する処理の流れの一例を説明する。
まず、動作描写情報を出力する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S0801)、分析結果履歴を取り出す(S0802)。そして、取り出した分析結果履歴を利用して、リアルタイムで分析した分析結果を比較分析する(S0803)。
その後、分析結果(比較分析結果を含む)に応じた動作描写情報を取り出し(S0804)、ディスプレイなどに出力する(S0805)。
<実施形態2の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、利用者は、現在実施しているウォーキングやランニングなどの行為中に、「過去の自分のウォーキングなどのデータ」と、「現在の自分のウォーキングなどのデータ」を比較分析した結果、及び、それに応じたコメントなどを受け取ることができる。その結果、利用者は「もう少し頑張ろう!」という気持になることができ、一回の運動量を増やすことができる。
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1、2を基本とし、さらに、利用者のウォーキングやランニングに応じたコースのID(「通勤コース」、「朝ウォーキングコース」、「お散歩コース」など)を一以上保有し、分析結果履歴を前記コースIDと関連付けて蓄積していく。そして、発明機能を実施してウォーキングなどを開始する際に、あらかじめ利用者にいずれかのコースを選択させる。そして、リアルタイムで取得して分析した分析結果と過去履歴の分析結果履歴とを比較する際には、あらかじめ利用者が選択したコースのIDと関連付けられている分析結果履歴のみを利用して比較処理し、比較分析結果に応じたコメントなどを出力することを特徴とする。
<実施形態3の機能的構成>
図9は、本実施形態の放送受信装置の機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように本実施形態の「携帯端末装置」(0900)は、「加速度センサー」(0901)と、「加速度データ取得部」(0902)と、「演算式格納部」(0903)と、「分析部」(0904)と、「テーブル保持部」(0905)と、「動作描写情報取得部」(0906)と、「動作描写情報出力部」(0907)と、「分析結果履歴保持部」(0908)と、「コースID保持部」(0909)を有し、「分析結果履歴保持部」(0908)は、「コース別履歴保持手段」を有する。また、「コースID受付部」(0910)を有してもよい。さらに、「分析部」(0904)の「履歴比較分析手段」は、「第一特定履歴比較分析器」を有してもよい。
なお、「加速度センサー」(0901)と、「加速度データ取得部」(0902)と、「演算式格納部」(0903)と、「テーブル保持部」(0905)と、「動作描写情報取得部」(0906)と、「動作描写情報出力部」(0907)については、前記実施形態での説明と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「コースID保持部」(0909)と、「分析結果履歴保持部」(0908)の「コース別履歴保持手段」と、「コースID受付部」(0910)と、「分析部」(0904)の「履歴比較分析手段」の「第一特定履歴比較分析器」の機能的構成を中心に説明する。
「コースID保持部」(0909)は、コースIDを一以上保持するよう構成されている。ここで、「コース」とは、利用者がウォーキングやランニングなどを実施するコースのことである。「コースID」とは、利用者のウォーキングなどのコースを識別するIDであり、例えば、「通勤コース」、「通学コース」、「朝ウォーキングコース」、「夜ランニングコース」、「お散歩コース」などが考えられる。なお、前記は一例であり、コースIDは、利用者が任意に文字、数字、記号、絵文字、などの組み合わせにより決定できてもよい。
「分析結果履歴保持部」(0908)の「コース別履歴保持手段」は、コースIDと関連付けて分析結果履歴を保持するよう構成されている。参考までに、コース別履歴保持手段が保持する分析結果履歴の模式図の一例を図11に示す。
「コースID受付部」(0910)は、コースIDの入力を受付けるよう構成されている。入力を受付ける手段としては、例えば、コースID保持部(0909)から保持しているコースIDを取得し、携帯端末装置のディスプレイにすべてのコースIDを表示する。そして、携帯端末装置に備え付けられた操作キーなどにより、一つのコースを選択入力させることで受付けてもよい。または、携帯端末装置に備え付けられたマイクなどを利用して、音声情報でコースの選択入力を受け付けてもよい。
なお、「コースID受付部」(0910)がコースIDの入力を受付けるタイミングとしては、加速度データの測定を開始するときが望ましい。「コースID受付部」(0910)がコースIDの入力を受付けると、以下で説明する「分析部」(0904)の「履歴比較分析手段」の「第一特定履歴比較分析器」は、入力されたコースIDと関連付けられている分析結果履歴のみを利用して、リアルタイムで取得した加速度データの分析結果を比較分析する。よって、前記のように測定開始時にコースIDの入力を受付けるように構成することで、測定開始時よりそのウォーキングの状況(通勤時、散歩時など)に適合した分析を行うことができ、状況に適合した有用情報を利用者に提供することが可能となる。
しかしながら、コースIDの入力を受付けるタイミングは測定開始時に制限されるものでない。例えば、「コースID受付部」(0910)は、ウォーキングなどの途中でコースの変更ができるように、測定中にコースIDの入力を受付けるよう構成されてもよい。
「分析部」(0904)の「履歴比較分析手段」の「第一特定履歴比較分析器」は、分析した加速度データの分析結果を、コースID受付部(0910)で受付けたコースIDと関連付けられている分析結果履歴のみと比較するよう構成されている。ウォーキングなどは、実施する状況に応じてその内容(速さなど)が異なると考えられる。例えば、通勤中は、比較的足早に歩く場合が多いと考えられる。また、散歩中は、比較的ゆっくりと歩く場合が多いと考えられる。よって、分析した加速度データの分析結果を、過去のすべての分析結果履歴と比較した比較分析結果では、利用者が本当に欲する情報を提供できていない可能性がある。そこで、第一特定履歴比較分析器は、リアルタイムで取得して分析した加速度データの分析結果を分析結果履歴と比較分析する際、コースID受付部(0910)で受付けたコースIDと関連付けられている分析結果履歴のみを利用して比較分析する。前記比較分析結果は、利用者のウォーキングの状況(通勤時、散歩時、朝ウォーキング時など)に応じた適切な比較分析結果である。よって、かかる比較分析結果に応じて出力される動作描写情報は、利用者にウォーキングなどを継続させる十分な動機付けになる。なお、比較分析の内容については、実施形態2で説明した「履歴比較分析手段」と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態3の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図10のフローチャートに示す。
まず、本実施形態のアプリケーションを起動すると(S1001)、利用者からコースIDを受付ける(S1002)。その後、加速度データの測定を開始する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S1003)、加速度センサーより加速度データを取得する(S1004)。そして、加速度データを分析するための演算式を取り出すと(S1005)、取り出した演算式を利用して加速度データを分析し(S1006)、分析結果を一時保存する(S1007)。
その後、動作描写情報を出力する指示信号(利用者の入力信号など)を受信するまで(S1008)、前記処理(S1004〜S1007)を繰り返す。そして、動作描写情報を出力する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S1008)、受付けたコースIDと関連付けられている分析結果履歴を取り出す(S1009)。次に、取り出した分析結果履歴のみを利用して、リアルタイムで分析した分析結果を比較分析する(S1010)。そして、分析結果(比較分析結果を含む)に応じた動作描写情報を取り出し(S1011)、ディスプレイなどに出力する(S1012)。
その後、測定を終了する指示信号(利用者の入力信号など)を受信するまで(S1013)、前記処理(S1004〜S1012)を繰り返す。そして、測定を終了する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S1013)、一時保存しておいた分析結果を不揮発性メモリに保存し、測定を終了する(S1014)。
<実施形態3の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、利用者は、現在実施しているウォーキングやランニングなどの行為中に、「現在実施しているウォーキングなどに関するデータ(歩数など)」と、現在の状況(通勤時、散歩時、など)と同様の状況で過去に実施した「過去のウォーキングなどに関するデータ」とを比較分析した結果、及び、それに応じたコメントなどを受け取ることができる。その結果、利用者は現在の自分のウォーキングなどを適切に分析した結果などを取得することができ、自己の気持ちを効果的に高揚させることができる。
<<実施形態4>>
<実施形態4の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1、2、3を基本とし、さらに、利用者のウォーキングやランニングなどに応じたコースのID(「通勤コース」、「朝ウォーキングコース」、「お散歩コース」など)を地理的情報(住所など)と関連付けて一以上保有する。そして、GPS機能を利用して利用者が現在行っているウォーキングなどのコースを自動で特定すると、特定したコースのIDと関連付けられている分析結果履歴のみを利用して、リアルタイムで分析した結果を比較することを特徴とする。
<実施形態4の機能的構成>
図12は、本実施形態の放送受信装置の機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように本実施形態の「携帯端末装置」(1200)は、「加速度センサー」(1201)と、「加速度データ取得部」(1202)と、「演算式格納部」(1203)と、「分析部」(1204)と、「テーブル保持部」(1205)と、「動作描写情報取得部」(1206)と、「動作描写情報出力部」(1207)と、「分析結果履歴保持部」(1208)と、「コースID保持部」(1209)を有し、「分析結果履歴保持部」(1208)は、「コース別履歴保持手段」を有する。また、「地理的情報取得部」(1212)を有してもよい。さらに、「コースID保持部」(1209)は、「地理付コースID保持手段」を、「分析部」(1204)の「履歴比較分析手段」は、「第二特定履歴比較分析器」を有してもよい。
なお、「加速度センサー」(1201)と、「加速度データ取得部」(1202)と、「演算式格納部」(1203)と、「テーブル保持部」(1205)と、「動作描写情報取得部」(1206)と、「動作描写情報出力部」(1207)と、「分析結果履歴保持部」(1208)については、前記実施形態での説明と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「地理的情報取得部」(1212)と、「コースID保持部」(1209)の「地理付コースID保持手段」と、「分析部」(1204)の「履歴比較分析手段」の「第二特定履歴比較分析器」の機能的構成を中心に説明する。
「コースID保持部」(1209)の「地理付コースID保持手段」は、コースIDを地理的情報と関連付けて保持するよう構成されている。コースIDと関連付けて保持される「地理的情報」とは、住所や、緯度経度などにより、コースIDを特定するための情報である。「地理的情報」は、利用者が移動した履歴を特定することで、コースIDを特定するような情報であってもよい。または、スタート地点とゴール地点のみを特定することで、コースIDを特定するような情報であってもよい。地理付コースID保持手段は、前記地理的情報をコースID(例:「通勤コース」、「お散歩コース」など)と関連付けて保持する。なお、前記コースIDは、利用者が任意に定めることができてもよい。
「地理的情報取得部」(1212)は、コースIDを特定するための現在地の地理的情報を取得するよう構成されている。具体的には、GPS機能を利用して、現在地の地理的情報を取得する。そして、取得した現在地の地理的情報を、コースID保持部(1209)の地理付コースID保持手段が保持している、コースIDと関連付けられた「地理的情報」と比較することで、一つのコースIDを特定する。
なお、地理的情報取得部(1212)が地理的情報を取得するタイミングとしては、加速度データの測定を開始した際が好ましい。地理的情報取得部(1212)が取得した現在地の地理的情報は、コースIDを特定するために利用される。よって、前記タイミングで現在地の地理的情報を取得することで、ウォーキングなどの開始時からコースIDを特定し、利用者に有用情報を提供することができる。なお、コースID保持部(1209)の地理付コースID保持手段が同じスタート地点のコースIDを複数保持している場合には、測定開始時(スタート時)に現在地の地理的情報を取得しても、一つのコースIDを特定することができない。かかる場合、地理的情報取得部(1212)は、測定開始時だけでなく、一定時間おき、または、常時、現在地の地理的情報を取得するよう構成されてもよい。このように構成することで、コースID保持部(1209)の地理付コースID保持手段が同じスタート地点のコースIDを複数保持していても、最終的に一つのコースIDを特定することができる。
なお、コースIDと関連付けて保持している地理的情報がスタート地点とゴール地点のみを特定する情報であった場合で、かつ、同じスタート地点のコースIDが複数保持されていた場合、地理的情報取得部(1212)は、取得した現在地の地理的情報を利用してただ一つのコースIDを特定することができない。かかる場合は、現在地の地理的情報を利用して特定した複数のコースIDの中から、一つのコースIDを利用者に選択させてもよい。
「分析部」(1204)の「履歴比較分析手段」の「第二特定履歴比較分析器」は、分析した加速度データの分析結果を、地理的情報取得部で取得した現在地の地理的情報で特定されるコースIDと関連付けられている分析結果履歴のみと比較するよう構成されている。すなわち、第二特定履歴比較分析器は、地理的情報取得部(1212)より、特定したコースIDを取得すると、そのコースIDと関連付けられている分析結果履歴のみを利用して、分析した加速度データの分析結果を比較分析する。ここで、前記のように、コースID保持部(1209)の地理付コースID保持手段が同じスタート地点のコースIDを複数保持している場合には、ただ一つのコースIDを特定できず、複数の候補コースIDを有する時間帯(スタート時など)がある。かかる場合、第二特定履歴比較分析器は、複数の候補コースIDの中から、分析結果履歴を一番多く蓄積しているコースIDを特定し、そのコースIDと関連付けられている分析結果履歴のみを利用して、分析した加速度データの分析結果を比較分析してもよい。なお、比較分析の内容については、実施形態2で説明した「履歴比較分析手段」と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態4のハードウェア構成>
図13は、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。図に示すように、本発明の携帯端末装置は、「加速度センサー」、「加速度データ取得部」、「演算式格納部」、「分析部」、「テーブル保持部」、「動作描写情報取得部」、「動作描写情報出力部」、「分析結果履歴保持部」、「分析部」の「履歴比較分析手段」、「コースID保持部」、「分析結果履歴保持部」の「コース別履歴保持手段」、「地理的情報取得部」、「コースID保持部」の、「地理付コースID保持手段」、「分析部」の「履歴比較分析手段」の「第二特定履歴比較分析器」などを構成する「CPU」(1301)、「RAM」(1302)、「VRAM」(1303)、「不揮発性メモリ」(1304)、「ユーザI/F」(1305)、「音声出力部」(1306)、「ディスプレイ」(1307)、「加速度センサー」(1308)、「バス」(1309)、「GPS通信部」(1310)などを備えている。
以下に、現在地の地理的情報から一つのコースIDを特定するまでの処理を実現する手段の一例を、図13のハードウェア図を用いて説明する。
まず、CPU(1301)は、利用者がユーザI/F(1305)より入力した加速度データの測定を開始する指示信号を取得する。すると、RAM(1302)に展開されたコースID特定プログラムの地理的情報取得命令に従い、GPS通信部(1310)を制御し、現在地の地理的情報を取得してRAM(1302)に格納する。そして、地理的情報比較命令に従い、不揮発性メモリ(1304)より地理付コースIDを取り出してRAM(1302)に格納すると、地理付コースIDの地理的情報と、現在地の地理的情報を比較処理する。そして、地理的情報の一致するコースIDを特定すると、RAM(1302)に格納する。以降、当該コースIDと関連付けて保持されている分析結果履歴のみを利用して、比較などし、動作描写情報を出力する。なお、当該処理は、実施形態1や実施形態2で説明したものと同様にして実現できる。よって、ここでの説明は省略する。
一方、地理的情報の一致するコースIDが複数ある場合には、CPU(1301)は、コースID特定プログラムの仮決定命令に従い、不揮発性メモリ(1303)より分析結果履歴を取り出すと、前記複数のコースIDのうち最も分析結果履歴が多いコースIDを特定し、RAM(1302)に格納する。そして、一定時間、そのコースIDと関連付けて保持されている分析結果履歴のみを利用して、比較などし、動作描写情報を出力する。
その後、一定時間が経過すると、CPU(1301)は、再び、RAM(1302)に展開されたコースID特定プログラムの地理的情報取得命令に従い、GPS通信部(1310)を制御し、現在地の地理的情報を取得してRAM(1302)に格納する。そして、前記候補として残っている複数のコースIDの中から、現在地の地理的情報で特定されるコースIDを特定する。
以降、現在地の地理的情報でただ一つのコースIDが特定されるまで、前記処理を繰り返す。
<実施形態4の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図14のフローチャートに示す。
まず、本実施形態のアプリケーションを起動し、測定を開始する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S1401)、GPS機能を起動するなどして、現在地の地理的情報を取得する(S1402)。そして、現在地の地理的情報と、地理付コースIDとして登録されている地理的情報を比較し、一致するものを特定する(S1403)。比較の結果、ただ一つの地理付コースIDを特定できた場合(S1404)、特定した地理付コースIDを保存する。一方、比較の結果、ただ一つの地理付コースIDが特定されず、複数の地理付コースIDが特定された場合(S1404)、複数の地理付コースIDの中から、分析結果履歴が最も多く記録されている地理付コースIDを特定し(S1405)、特定した地理付コースIDを保存する。
次に、加速度センサーより加速度データを取得する(S1406)。そして、加速度データを分析するための演算式を取り出すと(S1407)、取り出した演算式を利用して加速度データを分析し(S1408)、分析結果を一時保存する(S1409)。
その後、動作描写情報を出力する指示信号(利用者の入力信号など)を受信するまで(S1410)、前記処理(S1406〜S1409)を繰り返す。そして、動作描写情報を出力するための指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S1410)、ただ一つに特定した地理付コースIDと関連付けられている分析結果履歴を取り出す(S1411)。そして、取り出した分析結果履歴のみを利用して、リアルタイムで分析した分析結果を比較分析する(S1412)。その後、分析結果(比較分析結果を含む)に応じた動作描写情報を取り出し(S1413)、ディスプレイなどに出力する(S1414)。
以降、測定開始時点において地理付コースIDを特定した際に、取得した地理的情報との比較により、ただ一つの地理付コースIDが特定された場合には(S1415)、測定を終了する指示信号(利用者の入力信号など)を受信するまで(S1417)、前記処理(S1406〜S1415)を繰り返す。
一方、測定開始時点において地理付コースIDを特定した際に、取得した地理的情報との比較により、ただ一つの地理付コースIDが特定されなかった場合には(S1415)、一定時間経過後(S1416)、再び、GPS機能を起動するなどして、現在地の地理的情報を取得し(S1402)、同様の処理を繰り返す(S1403〜S1414)。
その後、測定を終了する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S1417)、一時保存しておいた分析結果を不揮発性メモリに保存し測定を終了する(S1418)。
<実施形態4の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、利用者は、コースを選択入力するなどの面倒な操作をすることなく、現在実施しているウォーキングやランニングなどの行為中に、「現在実施しているウォーキングなどに関するデータ(歩数など)」と、現在の状況(通勤時、散歩時、など)と同様の状況で過去に実施した「過去のウォーキングなどに関するデータ」とを比較分析した結果、及び、それに応じたコメントなどを受け取ることができる。その結果、利用者は現在の自分のウォーキングなどを適切に分析した結果などを取得することができ、自己の気持ちを効果的に高揚させることができる。
<<実施形態5>>
<実施形態5の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1から4を基本とし、さらに、測定した加速度データの分析結果に応じて出力されたコメントなど(動作描写情報)を外部機器に送信することを特徴とする。また、前記外部機器への送信は、利用者がウォーキングなどを行っている最中にリアルタイムでなされることを特徴とする。
<実施形態5の機能的構成>
図15は、本実施形態の放送受信装置の機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように本実施形態の「携帯端末装置」(1500)は、「加速度センサー」(1501)と、「加速度データ取得部」(1502)と、「演算式格納部」(1503)と、「分析部」(1504)と、「テーブル保持部」(1505)と、「動作描写情報取得部」(1506)と、「動作描写情報出力部」(1507)と、「送信部」(1513)を有する。
なお、「加速度センサー」(1501)と、「加速度データ取得部」(1502)と、「演算式格納部」(1503)と、「分析部」(1504)と、「テーブル保持部」(1505)と、「動作描写情報取得部」(1506)と、「動作描写情報出力部」(1507)については、前記実施形態での説明と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「送信部」(1513)の機能的構成を中心に説明する。
「送信部」(1513)は、動作描写情報出力部(1507)から出力された動作描写情報を外部機器に送信するよう構成されている。「送信部」(1507)の送信は、利用者がウォーキングなどを実行中にリアルタイムで行うことができる。その送信手段は特段制限されないが、ウォーキングなどを実行中に送信することを考慮すると、無線通信が望ましい。例えば、赤外線通信、メール通信、Bluetooth(「ブルートゥース エスアイジー、インコーポレイテッド」の登録商標)通信などが考えられる。また、その他の送信手段として、人体通信を利用してもよい。「人体通信」とは、人間の体を通信媒体として利用し、微弱な電気信号によりデータのやりとりを行う通信手段である。「送信部」(1513)は、前記のような通信手段を一以上有し、外部機器に動作描写情報を送信するよう構成されている。「外部機器」とは、携帯電話、パソコンなど、前記通信機能を有するあらゆる機器が該当する。なお、外部機器は、本発明の機能(加速度データの測定など)を有することを必須の条件とするものではない。
ここで、送信部(1513)が、動作描写情報を外部機器に送信する具体的例としては以下のようなものが考えられる。
例えば、利用者と一緒にウォーキングなどを行っている人間(以下、「同行者」という)が保持している機器(外部機器)に対して、動作描写情報を自動的に送信してもよい。かかる場合、利用者の動作描写情報を取得した同行者は、利用者の「元気度の変化」などを容易に把握することができる。また、同行者が利用者のウォーキングに途中から加わった場合でも、容易に、利用者のウォーキング実行時間や、歩数、元気度の変化、ペースの変化を把握することができる。そして、必要に応じて激励などの適切なメッセージをおくることが可能となる。その結果、利用者は同行者から自己の状態にあった適切なメッセージをもらい、「頑張ろう」という強い気持ちになることができる。なお、当該通信は、Bluetooth通信により、あらかじめ登録していた同行者が近づいてきたら自動接続し、それをトリガに動作描写情報を送信してもよい。または、人体通信により、あらかじめ登録していた同行者の人体と接触したのをトリガに動作描写情報を送信してもよい。人体通信は、周囲に人間が密集しているような状態(例:多数の人が参加しているウォーキング大会など)において動作描写情報を送信するのに適切な手段である。さらには、メール通信などにより、動作描写情報出力部(1507)が動作描写情報を出力するのをトリガに、あらかじめ登録していた同行者に送信してもよい。かかる場合、利用者に出力されたすべての動作描写情報があらかじめ登録していた同行者に送信されることとなる。
または、利用者があらかじめ送信相手として登録している同行者以外の人間が保持している機器(外部機器)に対して、動作描写情報を自動的に送信してもよい。かかる場合、利用者が一人でウォーキングなどを行っていたとしても、離れた場所にいる知人などに動作描写情報をリアルタイムで送信することができる。そして、動作描写情報を受信した知人などから、現在の状態にあった適切な応援メッセージなどをEメールなどにより取得することが可能となる。その結果、利用者は、適切な激励メッセージなどにより頑張ろうという強い気持ちになることができる。なお、かかる場合は、動作描写情報を取得する人間が、利用者のウォーキングなどの状態を監視することができる効果もある。その結果、例えば、ウォーキング中の利用者になんらかの事故が生じても、動作描写情報を取得した知人がすぐに事態を察知し、迅速な対応をとることができる。当該場合は、送信部(1513)は、「本実施形態の測定機能を継続中に、新たな歩数の計測が一定時間(例:3分間)以上なされない場合に、その旨を示す動作描写情報をあらかじめ登録されている人間に自動送信する」などのように、一定条件をクリアすると自動送信するように構成してもよい。
さらには、利用者があらかじめ送信相手として登録している同行者や同行者以外の人間が保持している機器(外部機器)が、本発明の機能(加速度データの測定など)を有している場合には、前記のようにして動作描写情報を送信すると、動作描写情報を受信した外部機器は、それをトリガに、送信相手の動作描写情報を送信するよう構成されてもよい。その結果、利用者は、ウォーキングを行っている最中に、あらかじめ送信相手として登録している知人などの歩数をも知ることができ、競争心が煽られ、もう少し頑張ろうという強い気持ちになることができる。
<実施形態5のハードウェア構成>
図16は、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。図に示すように、本発明の携帯端末装置は、「加速度センサー」、「加速度データ取得部」、「演算式格納部」、「分析部」、「テーブル保持部」、「動作描写情報取得部」、「動作描写情報出力部」、「送信部」などを構成する「CPU」(1601)、「RAM」(1602)、「VRAM」(1603)、「不揮発性メモリ」(1604)、「ユーザI/F」(1605)、「音声出力部」(1606)、「ディスプレイ」(1607)、「加速度センサー」(1608)、「バス」(1609)、「メール通信部」(1611)、「人体通信部」(1612)、「Bluetooth通信部」(1613)、「赤外線通信部」(1614)などを備えている。なお、「メール通信部」(1611)、「人体通信部」(1612)、「Bluetooth通信部」(1613)、「赤外線通信部」(1614)については、いずれか一以上を有していればよく、すべてを有することを必須とはしない。
以下、図16のハードウェア図で本実施形態を実現する手段の一例を説明する。なお、加速度センサー(1608)から加速度データを取得して分析し、分析結果をRAM(1602)に格納する手段については、前記実施形態と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、RAM(1602)に格納した分析結果に応じて動作描写情報を取得し、外部機器に送信する手段の一例を説明する。
CPU(1601)は、あらかじめBluetooth通信ができるように登録しておいた外部機器より、Bluetooth通信部(1612)を介して接続要求信号を受信すると、Bluetooth通信プログラムに従い、Bluetooth通信部(1612)を制御して、当該外部機器と自動接続する。
そして、RAM(1602)に展開された動作描写情報出力プログラムの動作描写情報取得命令に従い、分析結果に応じた動作描写情報を不揮発性メモリ(1604)より取り出して、RAM(1602)に格納する。その後、RAM(1602)に展開された動作描写情報送信プログラムの送信命令に従い、RAM(1602)に格納された動作描写情報を取り出すと、Bluetooth通信部(1612)を制御して、外部機器に送信する。
なお、前記は動作描写情報をBluetooth通信により外部機器に送信する手段について説明したが、その他、メール通信、人体通信、赤外線通信についても同様にして実施することができる。
<実施形態5の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図17のフローチャートに示す。
なお、加速度センサーから加速度データを取得して、分析部で分析するまでの処理の流れは、前記実施形態と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、分析部での分析結果に応じて動作描写情報を取得し、送信部が外部機器に送信するまでの処理の流れの一例を説明する。
まず、動作描写情報を外部機器に送信する指示信号を取得すると(S1701)、分析結果に応じた動作描写情報を取得する(S1702)。そして、取得した動作描写情報を、前記指示に従って、外部機器に送信する(S1703)。
<実施形態5の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、利用者は現在実施しているウォーキングやランニングなどの行為中に、当該ウォーキングに関する歩数や歩行時間などに応じた動作描写情報を、自動的に外部機器に送信することができる。その結果、動作描写情報を取得した知人などから、現在の状態に合った適切な応援メッセージなどを取得することができ、「もう少し頑張ろう」という気持ちになることができる。そして、一回の運動量を増やすことができ、体力増加や健康維持などの効果を効率的に得ることができる。
<<実施形態6>>
<実施形態6の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1から4を基本とし、さらに、傾きを検出する機能を有する。そして、所定角度以上の傾きを検出すると、それをトリガに、測定した加速度データの分析結果に応じたコメントなど(動作描写情報)を出力することを特徴とする。
<実施形態6の機能的構成>
図18は、本実施形態の放送受信装置の機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように本実施形態の「携帯端末装置」(1800)は、「加速度センサー」(1801)と、「加速度データ取得部」(1802)と、「演算式格納部」(1803)と、「分析部」(1804)と、「テーブル保持部」(1805)と、「動作描写情報取得部」(1806)と、「動作描写情報出力部」(1807)と、「傾き検知部」(1814)を有し、「動作描写情報取得部」(1806)は、「傾き対応取得手段」を有する。
なお、「加速度センサー」(1801)と、「加速度データ取得部」(1802)と、「演算式格納部」(1803)と、「分析部」(1804)と、「テーブル保持部」(1805)と、「動作描写情報出力部」(1807)については、前記実施形態での説明と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「傾き検知部」(1814)と、「動作描写情報取得部」(1806)の「傾き対応取得手段」の機能的構成を中心に説明する。
「傾き検知部」(1814)は、携帯端末装置の傾きを検知するよう構成されている。傾きを検知する具体的手段としては、加速度センサー(1801)を利用して、ばねに取り付けた重りが重力により変位する量を測定することで実現できる。傾き検知部(1814)は、ある一定角度以上の傾きを検知すると、当該旨を示す信号を、以下で説明する「動作描写情報取得部」(1806)の「傾き対応取得手段」に送信するように構成されてもよい。例えば、図19(A)のように携帯端末装置を垂直にした状態を基本姿勢として、そこから45度以上の傾きを検知すると、当該旨を示す信号を「動作描写情報取得部」(1806)の「傾き対応取得手段」に送信してもよい。図19(B)は、図19(A)の携帯端末装置を(あ)の矢印で示す向きから見た概念図である。そして、図19(C)は、図19(B)の状態から45度傾けた状態を示している。「傾き検知部」(1814)は、図19(C)の状態になると、45度以上の傾きを検知した旨を示す信号を「動作描写情報取得部」(1806)の「傾き対応取得手段」に送信することとなる。なお、前記角度(45度)は一例であり、その他の角度を検知するようにしてもよい。
「動作描写情報取得部」(1806)の「傾き対応取得手段」は、傾き検知部で検知される傾きに応じて動作描写情報を取得するよう構成されている。すなわち、「傾き対応取得手段」は、傾き検知部(1814)より傾きを検知した旨の信号を受信すると、それをトリガに、分析部(1806)より分析結果を取得し、その分析結果に応じた動作描写情報をテーブル保持部(1805)より取得する。ここで、本実施形態の携帯端末装置は、利用者の要求に応じて動作描写情報を出力する。利用者は、本実施形態の携帯端末装置により、携帯端末装置を傾けることで、容易に、動作描写情報の要求を行うことができる。
なお、「動作描写情報取得部」(1806)の「傾き対応取得手段」が取得した動作描写情報は、動作描写情報出力部(1807)により出力されることとなるが、「傾き対応取得手段」が取得した動作描写情報は、音声情報、または、音声情報と他の情報の組み合わせにより出力されてもよい。携帯端末装置を傾ける行為は、携帯端末装置を耳にあてて音声情報を聞くためのものと考えられるからである。
また、携帯端末装置はイヤフォンを挿入するためのインターフェイスを有しておき、動作描写情報出力部(1807)は、イヤフォンが前記インターフェイスに挿入されているのを検知している間は、動作描写情報を、音声情報、または、音声情報と他の情報の組み合わせにより出力するよう構成されてもよい。
<実施形態6の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図20のフローチャートに示す。
まず、本実施形態のアプリケーションを起動し、測定を開始する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S2001)、加速度センサーより加速度データを取得する(S2002)。そして、加速度データを分析するための演算式を取り出すと(S2003)、取り出した演算式を利用して加速度データを分析し(S2004)、分析結果を一時保存する(S2005)。
その後、携帯端末装置の傾きを検知するまで(S2006)、前記処理(S2002〜S2005)を繰り返す。そして、携帯端末装置の傾きを検知すると(S2006)、分析結果に応じた動作描写情報を取り出し(S2007)、動作描写情報を音声情報として出力する(S2008)。
その後、測定を終了する指示信号(利用者の入力信号など)を受信するまで(S2009)、前記処理(S2002〜S2008)を繰り返す。そして、測定を終了する指示信号(利用者の入力信号など)を受信すると(S2009)、機能を終了する。
<実施形態6の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、利用者は、現時点で実施しているウォーキングやランニングなどの行為中に、面倒な操作をすることなく、容易に、当該ウォーキングなどに関する歩数や歩行時間などに応じた動作描写情報を取得することができる。そして、取得した動作描写情報により、「もう少し頑張ろう」という気持ちになることができる。その結果、一回の運動量を増やすことができ、体力増加や健康維持などの効果を効率的に得ることができる。