JP5063276B2 - ディスク回転駆動装置のクランプ及びクランプ製造方法 - Google Patents

ディスク回転駆動装置のクランプ及びクランプ製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータ等の情報処理装置に供されるハード・ディスク・ドライブ(HDD「Hard Disk Drive」)等のディスク回転駆動装置のクランプ及びクランプ製造方法に関する。
従来、ディスク回転駆動装置のクランプとして、特許文献1に記載のものがある。
このクランプは、回転バランスを調整するために取り付けられるバランスリング(ワイヤバランサ)が環状溝に配置され、径方向或いは回転方向に係止されることで取り付けられている。このバランスリングにより、モータ回転時の回転振れを抑制できる。
しかし、バランスリングが、径方向或いは回転方向に係止される構造であるため、回転軸方向の係止が不十分となり、衝撃入力時にバランスリングが回転軸方向に抜け落ちる恐れがあった。
これに対し、図4〜図6に示す参考例の構造が考えられる。図4は、クランプの平面図、図5は、Cリングの平面図、図6は、図4のVI−VI線矢視断面図である。
図4〜図6のように、クランプ101は、外周部に係止壁103を備え、係止壁103に、図5で示すC型のバランスリングであるCリング105を開き部側が適切な位置となるように嵌め込んでいる。Cリング105は、開き方向の弾性力で係止壁103に弾接係止され、且つオーバーハング部107によりクランプ101に対するCリング105の回転軸方向への抜け止めが行なわれている。
しかし、単にオーバーハング部107を形成すると、オーバーハング部107の部分で肉厚が増大し、その分重量が増大すると共に、周方向で重量のバランス誤差を招き易いという問題がある。
かかる問題は、オーバーハング部107をプレス成型、切削加工の何れで成型する場合にも招来するが、特にプレス成型では、曲げ抵抗が大きいことにも起因して、オーバーハング部(凸部)形状のばらつきにより、周方向での重量のバランス誤差を招き易くなる。
WO2003/001522
解決しようとする問題点は、単にオーバーハング部を形成すると、オーバーハング部の部分で肉厚が増大し、その分重量が増大すると共に、周方向で重量のバランス誤差を招き易い点である。
また、プレス成型では、曲げ抵抗が大きく、オーバーハング部(凸部)形状のばらつきにより、周方向での重量のバランス誤差を招き易くなる点である。
本発明は、オーバーハング部をプレス加工で形成するとき、曲げ工程での曲げ抵抗を減少させ、周方向で重量のバランス誤差を招き難くするために、回転駆動可能な回転体に中央部が固定されると共に外周部に当接部を周回状に備え、前記外周部に、前記回転体側の回転バランスを調整するバランスリングの係止壁を周回状に有し、前記係止壁の内周側に、径方向内側に突出して前記バランスリングを回転軸方向へ抜け止め係止可能なオーバーハング部を有し、前記回転体に装着され情報の記録が可能なディスクに前記当接部を当接させて回転軸心方向の押し付け力を付与することにより該ディスクを前記回転体に固定的に支持し、前記係止壁の内周側に前記バランスリングを配置し前記オーバーハング部により回転軸方向へ抜け止め係止するディスク回転駆動装置のクランプであって、前記係止壁の曲げ成形前に該係止壁となるべき部分の板厚方向側面での凹部となるべき部分の押圧成形による板厚方向への肉移動で前記オーバーハング部となるべき部分を突出成形し、その後前記係止壁の曲げ成形により前記オーバーハング部となるべき部分を前記オーバーハング部として形成することをディスク回転駆動装置のクランプの特徴とする。
また、回転駆動可能な回転体に中央部が固定されると共に外周部に当接部を周回状に備え、前記外周部に、前記回転体側の回転バランスを調整するバランスリングの係止壁を周回状に有し、前記係止壁の内周側に、径方向内側に突出して前記バランスリングを回転軸方向へ抜け止め係止可能なオーバーハング部を有し、
前記回転体に装着され情報の記録が可能なディスクに前記当接部を当接させて回転軸心方向の押し付け力を付与することにより該ディスクを前記回転体に固定的に支持し、前記係止壁の内周側に前記バランスリングを配置し前記オーバーハング部により回転軸方向へ抜け止め係止するディスク回転駆動装置のクランプの前記係止壁をプレスによる曲げ成形により立ち上げるクランプ製造方法であって、前記係止壁の曲げ成形前に該係止壁となるべき部分の板厚方向側面での凹部となるべき部分の押圧成形による板厚方向への肉移動で前記オーバーハング部となるべき部分を突出成形し、その後前記係止壁の曲げ成形により前記オーバーハング部となるべき部分を前記オーバーハング部として形成することをクランプ製造方法の特徴とする。
本発明は、回転駆動可能な回転体に中央部が固定されると共に外周部に当接部を周回状に備え、前記外周部に、前記回転体側の回転バランスを調整するバランスリングの係止壁を周回状に有し、前記係止壁の内周側に、径方向内側に突出して前記バランスリングを回転軸方向へ抜け止め係止可能なオーバーハング部を有し、前記回転体に装着され情報の記録が可能なディスクに前記当接部を当接させて回転軸心方向の押し付け力を付与することにより該ディスクを前記回転体に固定的に支持し、前記係止壁の内周側に前記バランスリングを配置し前記オーバーハング部により回転軸方向へ抜け止め係止するディスク回転駆動装置のクランプであって、前記係止壁の曲げ成形前に該係止壁となるべき部分の板厚方向側面での凹部となるべき部分の押圧成形による板厚方向への肉移動で前記オーバーハング部となるべき部分を突出成形し、その後前記係止壁の曲げ成形により前記オーバーハング部となるべき部分を前記オーバーハング部として形成する。
このため、オーバーハング部を有しながら、重量増を押さえることができる。また、重量増の抑制や曲げ抵抗の抑制等により、周方向での重量のバランス誤差を押さえることができる。
また、本発明のクランプ製造方法は、前記オーバーハング部の突出は、係止壁の曲げ成形前における凹部となるべき部分の押圧成形によるクランプ素材の肉移動に起因する。
このため、例えば、クランプ素材の板厚の3倍以下等の板厚に比較して高さの低い係止壁をプレス加工で形成するとき、オーバーハング部となるべき部分の押圧成形を曲げ工程の前に行うことにより所望の形状を得ることができ、オーバーハング部(凸部)形状のばらつきを抑制し、周方向での重量のバランス誤差を招き難くすることができる。
オーバーハング部を形成しながら、肉厚増大による重量増大を抑制すると共に、周方向での重量のバランス誤差を招き難くするという目的を、オーバーハング部に位置的に対応する凹部を周回状に形成して実現した。
また、オーバーハング部をプレス加工で形成するとき、曲げ工程での曲げ抵抗を減少させ、周方向で重量のバランス誤差を招き難くするという目的を、オーバーハング部の突出を、前記凹部の押圧成形によるクランプ素材の肉移動に起因させることで実現した。
[クランプ]
図1は、本発明実施例1のクランプの断面図、図2は、同要部の拡大断面図である。
図1のクランプ1は、例えば2.5インチサーバ用HDD等のディスク回転駆動装置(図示せず)に取り付けられるものである。ディスク回転駆動装置は、情報の記録・再生が可能な磁気ディスク(後記)を回転駆動するものである。
ディスク回転駆動装置は、回転駆動可能な回転体であるハブ(図示せず)に、磁気ディスクをクランプ1による回転軸心方向の押し付け力により固定的に支持する。
クランプ1は、例えば、ばね性のあるステンレススチールで回転体形状に形成され、外周部3に当接部5を周回状に備えると共に中央部が回転駆動可能な回転体であるハブ(図示せず)の嵌合軸部(図示せず)にビス(図示せず)により締結固定される構造となっている。クランプ1の当接部5は、情報の記録が可能なディスクである磁気ディスク7に当接し、回転軸心方向の押し付け力を付与することにより該磁気ディスク7をハブに固定的に支持している。
クランプ1は、図1,図2のように、全体的にハット断面形状に形成され、中央部9が、外周部3に対して窪んで形成され、中央部9に、ビスを貫通させる貫通孔11が設けられている。
クランプ1の外周部3には、軸心方向に指向して前記当接部5が断面湾曲状で周回状に形成されている。
外周部3には、当接部5よりも外周側に係止壁15が周回状に立ち上げ形成されている。係止壁15は、回転バランスを調整するバランスリングであるCリング17を径方向に弾接させて支持するものである。Cリング17の直径Dは、HDDの大きさにもよるが、本実施例ではφ0.7となっている。
この係止壁15の立ち上げ寸法である当接部5からの高さhは、クランプ素材の板厚の3倍以下(h/t≦3)で且つ前記Cリング17を係止可能とする寸法以上である。本実施例では、クランプ素材の板厚t=0.6mmに対してh=1.5mmとなっている。クランプ素材の板厚の3倍以下の数値は、プレス成形上の困難性と2.5インチ小型HDDでの高さ(厚み)寸法制約により定義されている。
前記係止壁15の内周面19は、回転軸に沿った面となっている。この係止壁15の内周側に、前記Cリング17を回転軸方向へ抜け止め係止するオーバーハング部21が設けられている。オーバーハング部21は、内周面19に対して径方向内側に突出形成されている。
前記オーバーハング部21は、前記Cリング17が当接する前記係止壁15の内周面19に対して0.1〜0.3mmの範囲で突出するように設定され、本実施例では、p=0.15mmとなっている。オーバーハング部21は、回転軸方向に対して傾斜した傾斜内周面23を有している。この傾斜内周面23が係止壁15の内周面19に対してなす角度θは、回転軸方向に対し15°〜45°の範囲で設定され、本実施例では、θ=25°に設定されている。
前記係止壁15の外周側には、前記オーバーハング部21に位置的に対応する凹部25が周回状に形成されている。本実施例において凹部25は、前記オーバーハング部21に対応した大きさの断面形状を備えている。すなわち、凹部25は、凹部斜面27,29により鈍角の断面V字型のVノッチであり、凹部斜面27は、オーバーハング部21の傾斜内周面23に対して平行又は平行に近い対応関係に形成されている。凹部25の最深部は、クランプ1の径方向でオーバーハング部21の中間部に位置的に対応している。凹部25の最深部の深さdは、オーバーハング部21の突出量pとほぼ同一である。
本実施例において、前記オーバーハング部21の突出は、前記凹部25の押圧成形によるクランプ素材の肉移動に起因している。
かかる構成のクランプ1であり、Cリング17を係止壁15の内周面19に弾接係止させることができる。衝撃入力時等には、オーバーハング部21によりクランプ1に対するCリング17の回転軸方向への抜け止めを行うことができる。
[Cリングによるモータ回転時センタ振れ規制]
コンピュータに使用されるメイン記憶装置として一般に使用されるHDDは、コンピュータが使用される環境により求められる特性、品質に違いがある。
本発明実施例のクランプ1が用いられるHDDは、主に企業のサーバとして使用され、個人ユースのコンピュータ、携帯機器等、他の用途で使用されるものより高いレベルのアクセススピード、信頼性等が要求される。
特に、アクセススピードは、記憶媒体である磁気ディスクの回転数に依存するところが大きく、サーバ以外の用途に用いられるHDDは、7,200rpm以下のものが圧倒的に多いのに対し、サーバ用途で用いられるHDDは、10,000〜15,000rpmと高回転であり、これにより多重アクセスがあっても高速で反応できるようになっている。
但し、高速で回転することにより、モータ回転時のセンター振れによるアクセス精度への影響も大きくなり、一般的にサーバ用のHDDでは、モータ回転軸振れを規制する必要がある。また、規制する仕組みが設けられている。
本実施例のクランプ1が用いられるサーバ用HDDは、このセンター振れをバランスリングと呼ばれる前記Cリング17により規制することができる。
すなわち、組付の際に、先ずCリング17を装着せずにセンター振れを測定する。
センター振れが修正されるようにCリング17の開き部側を適切な位置に配置し、Cリング17をクランプ1にセットする。
再度センター振れを測定し、問題のないことを確認する。
[クランプ製造方法]
本発明実施例のクランプのクランプ製造方法では、第1曲げ工程において、クランプ素材39の外周部3となるべき部分の1次曲げを行なう。
次に、第2曲げ工程において、前記凹部25となるべき部分の成形及びオーバーハング部21となるべき部分の突出成形を行なう。このオーバーハング部21となるべき部分は、プレス成形を用いた凹部25となるべき部分の押圧成形によるクランプ素材の肉移動により形成される。
その後、第3曲げ工程において、前記係止壁15の曲げ成形により前記オーバーハング部21を形成する。
前記バランスリングによる回転振れの制御は、従来3.5インチHDDにおいて行われており、クランプは、クランプ素材にアルミニュームを用いて切削加工により成形していた。
ちなみに、数年前まではサーバ用のHDDには小型化が問われることはなかったため、殆どが3.5インチサイズのHDDが使用されていた。
ところが、近年、サーバにも省スペース化、小電力化、静音性が求められるようになり、これら特性を達成するのに有利なより小型の2.5インチサイズのHDDをサーバ用として使用するケースが多く見られるようになった。
ただ、2.5インチサイズのHDDでも、回転時のセンター振れ規制は必要となり、クランプにCリングの抜け止め構造が必要となる。
しかし、2.5インチHDDは、3.5インチHDDの1/2〜1/3程度の厚みしかなく、必然的にクランプの総厚み(高さ)も押さえる必要があり、3.5インチサーバ用HDDに用いられるクランプに対して変更を施す必要がある。この変更点を以下に示す。
材質変更:クランプ素材をアルミニュームからステンレススチールに変更する。これは、クランプ力を保持したまま素材厚を薄くする必要があるので、高応力に耐える素材とするためである。
加工方法の変更:切削加工をプレス加工とする。これは、一般的に機械加工はコスト増となるため、加工をプレス成形とし、コスト低減を図り或いはコスト増を抑制する。
クランプの総高さの抑制:2.5インチHDDの厚みに応じて寸法hを押さえる必要がある。
本発明実施例の製造方法は、これら全ての要求を満足した形で2.5インチHDDに使用されるクランプ1を生産することができる。
[実施例の効果]
本発明実施例は、回転駆動可能なハブに中央部が締結固定されると共に外周部3に当接部5を周回状に備え、前記ハブに装着され情報の記録が可能な磁気ディスクに前記当接部5を当接させて回転軸心方向の押し付け力を付与することにより該磁気ディスクを前記ハブに固定的に支持するディスク回転駆動装置のクランプ1において、前記外周部3に、回転バランスを調整するCリング17の係止壁15を周回状に設け、前記係止壁15の内周側に、前記Cリング17を回転軸方向へ抜け止め係止可能なオーバーハング部21を径方向内側に突設し、前記係止壁15の外周側に、前記オーバーハング部21に位置的に対応する凹部25を周回状に形成した。
このため、オーバーハング部21を有しながらオーバーハング部21及び凹部25を相対的に形成して形状誤差を吸収し、周方向での重量のバランス誤差を押さえることができる。
ここに、本発明は、加工方法は問わないが、特に、プレス成型により単にオーバーハング部21を形成したときは、プレス成型での曲げ抵抗が大きく、オーバーハング部(凸部)形状のばらつきにより、周方向での重量のバランス誤差を招き易くなる。
これに対し、オーバーハング部21を凹部25と共にプレス成型したときは、プレスの曲げ抵抗を抑制することで、プレス成型によるオーバーハング部21を有しながら、オーバーハング部21(凸部)形状のばらつきを抑制し、周方向での重量のバランス誤差を押さえることができる。
前記凹部25は、前記オーバーハング部21の突出量に対応した大きさの断面形状を備えている。
このため、係止壁15の形状誤差を確実に押さえることができる。
前記オーバーハング部21は、前記Cリング17が当接する前記係止壁15の内周面19に対し0.1〜0.3mmの範囲で径方向に、例えばp=0.15mm突出している。
このため、Cリング17の抜け止めを確実に行うことができる。
前記オーバーハング部21は、回転軸方向に対し15°〜45°の範囲で、例えばθ=25°の角度に傾斜設定された傾斜内周面23を有する。
このため、Cリング17の抜け止めを確実に行うことができる。
前記係止壁15の前記当接部5からの高さhは、クランプ素材の板厚tの3倍以下で且つ前記Cリング17を係止可能とする寸法以上である。
このため、プレス成形を可能としながら薄型の2.5インチHDDにも対応でき、且つCリング17を確実に係止させることができる。
前記オーバーハング部21の突出は、前記凹部25の押圧成形によるクランプ素材の肉移動に起因する。
このため、第2曲げ工程で前記凹部25となるべき部分の成形及びオーバーハング部21となるべき部分の突出成形を行なうとき、オーバーハング部21となるべき部分は、プレス成形を用いた凹部25となるべき部分の押圧成形によるクランプ素材の肉移動により形成することができる。
前記凹部25となるべき部分の成形及びオーバーハング部21となるべき部分の突出成形を行った後、前記係止壁15の曲げ成形により前記オーバーハング部21を形成する。
このため、2.5インチサーバ用HDD等のようにクランプ高さに相当の制限を伴う条件下でも、クランプ素材にステンレススチールを用いて素材厚を薄くしてクランプ力を保持させながら、オーバーハング部21を含めてプレス加工をすることができ、ステンレススチールのクランプ素材でも、オーバーハング部を容易に加工することができ、コスト低減或いはコスト増の抑制を可能とする。
[変形例]
図3は、本発明実施例の変形例に係る凹部の断面形状を示す要部断面図である。
上記実施例は、凹部25を鈍角の断面V字型のVノッチとしたのに対し、図3(a)の、円弧断面のノッチである凹部25A、図3(b)の、鋭角のVノッチである凹部25B、図3(c)の、直角のVノッチである凹部25C、図3(d)の、直角のVノッチの底部を円弧とした凹部25D、図3(e)の、直角のVノッチを複数段備えた凹部25Eとすることもできる。
図3(d)の変形例では、鈍角、鋭角のVノッチの底部を円弧とした凹部とすることもでき、図3(e)の変形例では、他の変形例を複数段備えた凹部とすることもできる。
[その他]
前記凹部25は、周方向連続したものに限らず、一定間隔で形成することもできる。また、オーバーハング部21を有しながらオーバーハング部21及び凹部25を相対的に形成して形状誤差を吸収できるものであれば、凹部25〜25Eなどは、必ずしもオーバーハング部21に対応した断面形状である必要はない。
前記オーバーハング部21は、凹部25の変形に応じて変形させること、或いは凹部25とは無関係に凹部25の変形のバリエーションで変形させることも可能である。
前記オーバーハング部21は、周方向連続したものに限らず、一定間隔で形成することもできる。
前記オーバーハング部21に、Cリング17の抜け止め係止可能とするのは、Cリング17の取り付け状態で係合させる構造、或いはCリング17が衝撃などにより係止壁15の内周面19に沿って移動したとき係合させる構造の何れでもよい。
前記オーバーハング部21と凹部25とは、切削加工により形成することもできる。
前記係止壁15は、周方向に連続したものに限らず、一定間隔でスリットが形成されたものも含まれる。
クランプの断面図である(実施例1)。 クランプの要部拡大断面図である(実施例1)。 (a)〜(e)は、凹部の各変形例を示す要部断面図である(変形例)。 クランプの平面図である(参考例)。 Cリングの平面図である(参考例)。 クランプの要部拡大断面図である(参考例)。
符号の説明
1 クランプ
3 外周部
5 当接部
7 磁気ディスク(ディスク)
15 係止壁
17 Cリング(バランスリング)
19 内周面
21 オーバーハング部
23 傾斜内周面
25,25A,25B,25C,25D,25E 凹部

Claims (7)

  1. 回転駆動可能な回転体に中央部が固定されると共に外周部に当接部を周回状に備え、
    前記外周部に、前記回転体側の回転バランスを調整するバランスリングの係止壁を周回状に有し、
    前記係止壁の内周側に、径方向内側に突出して前記バランスリングを回転軸方向へ抜け止め係止可能なオーバーハング部を有し、
    前記回転体に装着され情報の記録が可能なディスクに前記当接部を当接させて回転軸心方向の押し付け力を付与することにより該ディスクを前記回転体に固定的に支持し、
    前記係止壁の内周側に前記バランスリングを配置し前記オーバーハング部により回転軸方向へ抜け止め係止するディスク回転駆動装置のクランプであって
    前記係止壁の曲げ成形前に該係止壁となるべき部分の板厚方向側面での凹部となるべき部分の押圧成形による板厚方向への肉移動で前記オーバーハング部となるべき部分を突出成形し、
    その後前記係止壁の曲げ成形により前記オーバーハング部となるべき部分を前記オーバーハング部として形成した、
    ことを特徴とするディスク回転駆動装置のクランプ。
  2. 請求項1記載のディスク回転駆動装置のクランプであって、
    前記係止壁の内周側に、前記オーバーハング部を有し、
    前記係止壁の外周側に、前記オーバーハング部に位置的に対応する凹部を有する、
    ことを特徴とするディスク回転駆動装置のクランプ。
  3. 請求項1又は2記載のディスク回転駆動装置のクランプであって、
    前記凹部は、前記オーバーハング部の突出量に対応した大きさの断面形状を備えている、
    ことを特徴とするディスク回転駆動装置のクランプ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載のディスク回転駆動装置のクランプであって、
    前記オーバーハング部は、前記バランスリングが当接する前記係止壁の内周面に対し0.1〜0.3mmの範囲で径方向に突出している、
    ことを特徴とするディスク回転駆動装置のクランプ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載のディスク回転駆動装置のクランプであって、
    前記オーバーハング部は、回転軸方向に対して15°〜45°の範囲で傾斜設定された傾斜内周面を有する、
    ことを特徴とするディスク回転駆動装置のクランプ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項記載のディスク回転駆動装置のクランプであって、
    前記係止壁の前記当接部からの高さは、クランプ素材の板厚の3倍以下で且つ前記バランスリングを係止可能とする寸法以上である
    ことを特徴とするディスク回転駆動装置のクランプ
  7. 回転駆動可能な回転体に中央部が固定されると共に外周部に当接部を周回状に備え、
    前記外周部に、前記回転体側の回転バランスを調整するバランスリングの係止壁を周回状に有し、
    前記係止壁の内周側に、径方向内側に突出して前記バランスリングを回転軸方向へ抜け止め係止可能なオーバーハング部を有し、
    前記回転体に装着され情報の記録が可能なディスクに前記当接部を当接させて回転軸心方向の押し付け力を付与することにより該ディスクを前記回転体に固定的に支持し、
    前記係止壁の内周側に前記バランスリングを配置し前記オーバーハング部により回転軸方向へ抜け止め係止するディスク回転駆動装置のクランプの前記係止壁をプレスによる曲げ成形により立ち上げるクランプ製造方法であって、
    前記係止壁の曲げ成形前に該係止壁となるべき部分の板厚方向側面での凹部となるべき部分の押圧成形による板厚方向への肉移動で前記オーバーハング部となるべき部分を突出成形し、
    その後前記係止壁の曲げ成形により前記オーバーハング部となるべき部分を前記オーバーハング部として形成する、
    ことを特徴とするクランプ製造方法。
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