JP5056411B2 - 白金または白金合金製の構造体およびそれを用いたガラス製造装置 - Google Patents
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Description
これら中空円筒管間の接合、または中空円筒管と減圧脱泡装置の他の構成要素との接合、特許文献1に記載の減圧脱泡装置の場合、上昇管若しくは下降管と減圧ハウジングとの接合、のため、中空円筒管の外周には、図6に示すような平板でかつ円板状のフランジ3′が設けられている。また、ガラス製造装置では、内部を通過する溶融ガラスと温度差を生じさせないため、溶融ガラスが通過する導管は加熱される。導管の加熱は、ヒータ等の熱源により、導管を外部から加熱する場合もあるが、白金または白金合金製の中空円筒管の場合、該中空円筒管に通電用の電極を設けて、通電加熱することが広く行われている。
通電用の電極には、中空円筒管に流れる電流が均等になるように、図6に示すような平板でかつ円板状のフランジ3′が使用される。
すなわち、円板状のフランジの内周側は、溶融ガラスが通過する中空円筒体に接合されているので1100℃以上の高温となる。一方、フランジの外周側は、減圧ハウジング等、減圧脱泡装置の他の構成要素と接合する際、接合部を気密にするためゴムパッキンを介して接合される。このため接合部は、ゴムパッキンの耐熱温度以下(例えば、50〜60℃)に冷却されている。通電用の電極においても、フランジの外周部は、外部電源(通常は導線を介して)と接合するため冷却されている。この温度差によってフランジには熱応力が加わる。本発明者らは、この温度差による熱応力によってフランジの内周側にクラックが生じるおそれがあることを見出した。
フランジを高温下に置いた場合、温度差がなくてもフランジには熱応力が加わる。しかしながら、本明細書で対象とするのは、このようなものではなく、温度差による熱応力、すなわち、ガラス製造装置の溶融ガラスの導管に設けられたフランジのように、内周側および外周側が固定されたフランジに部位によって温度差がある場合に、該温度差が原因でフランジに加わる熱応力を意味する。
・フランジの内周側は中空円筒体の外周に固定されており、フランジの外周側は減圧ハウジング等、減圧脱泡装置の他の構成要素と固定されているため、温度差による熱応力はフランジから解放されない。
・フランジを構成する白金または白金合金の機械的強度は高温になるほど低下する。したがって、フランジの内周側は外周側に比べて強度が低くなっている。
また、本発明は、該構造体を溶融ガラスの導管として用いた溶融ガラスの製造装置を提供することを目的とする。
前記フランジには、応力ひずみ吸収構造が設けられていることを特徴とする白金または白金合金製の構造体(以下、「本発明の構造体」という。)を提供する。
本発明の構造体において、前記応力ひずみ吸収構造は、前記構造体の使用時における温度が前記フランジを構成する材料の融点の1/10以上となる部位に設けられていることが好ましい。
3/10≦X/Y≦9/10
X:中空円筒管の外周部から応力ひずみ吸収構造までの距離
Y:中空円筒管の外周部からフランジ外縁部までの距離
また、本発明は、溶融ガラスの導管として、本発明の構造体を用いた減圧脱泡装置を提供する。
本発明のガラス製造装置または本発明の減圧脱泡装置において、前記フランジは、前記白金または白金合金製の構造体を通電加熱するための電極をなすことが好ましい。
本発明のガラス製造装置は、使用時、フランジにクラックが発生することが防止されるため、高品質なガラスを製造することができる。例えば、減圧脱泡装置の減圧ハウジングとの接合部に使用されるフランジでクラックが発生すると、減圧ハウジング内を所望の減圧状態に保持できなくなるため、溶融ガラス中の気泡を所望のレベルまで除去できなくなるが、本発明のガラス製造装置ではフランジにクラックが発生しないので、減圧ハウジング内を充分に減圧状態にして溶融ガラス中の気泡を所望のレベルまで除去できる。
一方、導管を通電加熱するための電極として使用されるフランジでクラックが発生すると、導管を通電加熱できなくなるので、溶融ガラスと導管との間に温度差が生じてガラスを製造することが困難になる。また、導管に通電加熱できなくなると、急激な温度変動が生じ、これによる熱応力によって新たなクラックが発生するおそれがある。
本発明のガラス製造装置では、これらの問題が解消されている。
2,2′:中空円筒体
3,3′:フランジ
4:応力ひずみ吸収構造
図1に示すように、本発明の構造体1は、中空円筒体2と、該中空円筒体2の外周に設けられたフランジ3と、で構成される。フランジ3は、中空円筒体2の外周から放射状に延びており、その形状が円板状である。中空円筒体2およびフランジ3は、白金製、または白金−金若しくは白金−ロジウムのような白金合金製である。構造体1において、中空円筒体2とフランジ3とは別部材である。すなわち、フランジ3は、中空円筒体2の外周に接続されている。中空円筒体2の外周にフランジ3を接続するには、中空円筒体2の外周にフランジ3を溶接すればよい。ここで、中空円筒体2の外周にフランジ3を直接溶接してもよいが、両者の間に他の部材、例えば、白金または白金合金製のリング状の部材を配置して、該他の部材にフランジ3を溶接してもよい。
ヤング率、引張強度といった材料の機械的性質が一様であるとの仮定の下で、構造物部材に応力が加わった場合、断面形状などが変化している部位に、該応力(およびそれによるひずみ)が集中する。したがって、応力ひずみ吸収構造4の好ましい形態は、フランジ3と同心円をなすように形成された変形部である。
本発明の構造体を減圧脱泡装置の上昇管または下降管として使用する場合を例にとると、フランジの内周側は、溶融ガラスが通過する中空円筒体に接合されているので1100℃以上の高温となる。一方、フランジの外周側は、ゴムパッキンを介して減圧脱泡装置の他の構成要素と接合するため、ゴムパッキンの耐熱温度以下(例えば、50〜60℃)に冷却されている。すなわち、本発明の構造体の使用時、フランジ3は部位によって温度が異なっている。応力ひずみ吸収構造4は、これら構造体1の使用時における温度が異なるフランジ3の部位の中でも、白金または白金合金の機械的強度との関係で、構造体1の使用時における温度が高温になりすぎない部位に設けることが好ましい。
応力ひずみ吸収構造4を、構造体1の使用時における温度がフランジ3を構成する材料の融点の1/2以下となる部位に設けた場合、応力ひずみ吸収構造(変形)4に加わる熱応力およびこれによるひずみに対して、該部位が十分な機械的強度を有している。応力ひずみ吸収構造4は、構造体1の使用時における温度がフランジ3を構成する材料の融点の9/20以下となる部位に設けることがより好ましい。
本発明の構造体1において、応力ひずみ吸収構造4は、構造体1の使用時における温度がフランジ3を構成する材料の融点の1/10以上となる部位に設けることが好ましい。応力ひずみ吸収構造4を、構造体1の使用時における温度がフランジ3を構成する材料の融点の1/10以上となる部位に設けた場合、熱応力およびこれによるひずみを応力ひずみ吸収構造4で十分集中させることができる。したがって、フランジ3の他の部位、特にフランジ3の内周側に、熱応力およびこれによるひずみが集中するおそれがない。応力ひずみ吸収構造4は、構造体1の使用時における温度がフランジ3を構成する材料の融点の1/5以上となる部位に設けることがより好ましい。
3/10≦X/Y≦9/10
X:中空円筒管2の外周部から応力ひずみ吸収構造4までの距離
Y:中空円筒管2の外周部からフランジ3外縁部までの距離
なお、図1および図2に示す構造体1のように、中空円筒管2の外周部から応力ひずみ吸収構造4までの距離が範囲を持っている場合、その中間値をXとする。
上記式を満たす部位に応力ひずみ吸収構造4を設ければ、熱応力およびこれによるひずみに対して、応力ひずみ吸収構造4が設けられた部位が十分な機械的強度を有している。また、熱応力およびこれによるひずみを応力ひずみ吸収構造4に十分集中させて吸収することができる。したがって、フランジ3の他の部位、特にフランジ3の内周側に、熱応力およびこれによるひずみが集中するおそれがない。
応力ひずみ吸収構造4が上記の関係を満たしている場合、熱応力およびこれによるひずみに対して、応力ひずみ吸収構造4が十分な引張強さを有している。
但し、フランジ3内周側と外周側との位置関係が上下逆転している。図3(c)および(d)の構造体は、それぞれ図3(a)および(b)の構造体と形状が類似している。但し、図3(c)および(d)の構造体では、フランジ3の肉厚が応力吸収ひずみ吸収構造4の途中で変化している。図3(e)および(f)の構造体は、図3(a)の構造体と形状が類似している。但し、図3(e)の構造体では、フランジ3の肉厚が応力ひずみ吸収構造4よりも内周側で変化している。また、図3(f)の構造体では、フランジ3の肉厚が応力ひずみ吸収構造4よりも外周側で変化している。図3(g)の構造体では、応力ひずみ吸収構造4をなすフランジ3の段差の断面形状がS字状である。図4および図5の構造体1は、図1および図2の構造体1と形状が類似している。但し、フランジ3内周側と外周側との位置関係が上下逆転している。
なお、応力ひずみ吸収構造が段付き形状をしたフランジの段差である場合、該段差の寸法は、図4および図5の構造体1を例にとると、以下の範囲であることが好ましい。
D1:20〜200mm、より好ましくは30〜150mm
D2:20〜100mm、より好ましくは30〜80mm
なお、D1はフランジと平行な段差の寸法を、D2はフランジと垂直な段差の寸法を意味する。
中空円筒体2
内径:50〜800mm、より好ましくは100〜600mm
長さ:200〜3000mm、より好ましくは400〜1500mm
肉厚:0.4〜5mm、より好ましくは0.8〜4mm
フランジ3
Y:100〜600mm、より好ましくは200〜400mm
肉厚:0.5〜8mm、より好ましくは1〜5mm
フランジ内周側:1100〜1500℃、好ましくは1200〜1500℃
フランジ外周側:30〜400℃、好ましくは40〜400℃、さらに好ましくは40〜200℃
よって、フランジ内周側とフランジ外周側との温度差が、約1100〜1450℃であることが、本発明の構造体の効果をより一層発揮できる点で好ましい。
したがって、本発明の構造体の好適な用途の一例を挙げると、ガラス製造装置の溶融ガラスの導管、より具体的には例えば、減圧脱泡装置の減圧脱泡槽、上昇管および下降管、ならびに、ガラス製造装置から不純物を除去するために設けられた流出管、およびガラス製造装置から成形用の型に溶融ガラスを流出させるための流出管等が挙げられる。
特に、本発明の構造体は、減圧脱泡装置の上昇管および/または下降管に用いられることが好ましい。上昇管や下降管は溶融ガラスを吸い込むまたは吸い出す構造をしており、減圧状態にある内部と外気との境目に位置するため、必然的にフランジに温度差が生じることにより、本発明の効果をより発揮できるからである。
このような金属材料としては、モリブデン、タングステン、ニッケル、パラジウム、銅、およびこれらの合金等が挙げられる。
なお、これらの金属材料で構成される部位は、白金または白金合金製のフランジ外端部と溶接、ボルト、ビス等の固定手段により接合されている。
また、ガラス製造装置において、本発明の構造体は、通電加熱される溶融ガラスの導管として用いられる。この場合、構造体のフランジは通電加熱用の電極として使用することができる。フランジの外周側は、外部電源と接続するため冷却されている。したがって、溶融ガラスの導管に接合されているフランジの内周側と、フランジの外周側との間には、非常に大きな温度差が生じている。溶融ガラスの製造装置の使用時において、フランジ内周側の温度は1100〜1500℃であり、フランジ外周側の温度は40〜200℃である。
本発明のガラス製造装置では、応力ひずみ吸収構造を有する本発明の構造体を用いることで、熱応力によってフランジにクラックが発生するおそれが解消されている。減圧脱泡装置の減圧ハウジングとの接合部に使用されるフランジでクラックが発生すると、減圧ハウジング内を所望の減圧状態に保持できなくなるため、溶融ガラス中の気泡を所望のレベルまで除去できなくなる。一方、導管を通電加熱するための電極として使用されるフランジでクラックが発生すると、導管を通電加熱できなくなるので溶融ガラスと導管との間に温度差が生じてガラスを製造することが困難になる。また、導管に通電加熱できなくなると、急激な温度変動が生じ、これによる熱応力によって新たなクラックが発生するおそれがある。本発明のガラス製造装置では、これらの問題が解消されている。
本発明の構造体は、ガラス製造用の減圧脱泡装置に好適に用いられる。減圧脱泡装置においては、中空円筒管の内部に高温の溶融ガラスを流す一方で、装置内を真空に保つ必要性から、フランジの端は冷却された箇所に接合しなければいけない。よって、減圧脱泡装置では、中空円筒管とフランジとで非常に大きい温度差を有するという特異な環境下で中空円筒管が使用されるからである。
(実施例)
本実施例では、図4および図5に示す白金−ロジウム合金(白金90質量%、ロジウム10質量%)製の構造体を作成した。なお、フランジ3は、中空円筒体2の外周部に溶接されている。フランジ3は円形のフランジであり、応力ひずみ吸収構造4はフランジと同心円をなすように形成されている。構造体1の各部の寸法は以下の通りである。
中空円筒体2
内径:405mm
長さ:650mm
肉厚:2.8mm
フランジ3
X:122.5mm
Y:217.5mm
(X/Y=0.563)
肉厚:1.6mm
D1:65mm
D2:40mm
なお、図4および図5に示す構造体1において、応力ひずみ吸収構造4は、その使用時の温度が白金−ロジウム合金の融点の45%となる部分に形成されている。
比較例として図6に示す白金製の構造体を作成した。図6に示す構造体1′において、フランジ3′は応力ひずみ吸収構造を持たない平らな円板状である。構造体1′の各部の寸法は以下の通りである。
中空円筒体2′
内径:405mm
長さ:650mm
肉厚:3.0mm
フランジ3′
Y:217.5mm
肉厚:3.0mm
比較例の構造体1′についても、実施例と同様の条件で加熱し、フランジ3′各部にかかる熱応力および該熱応力によってフランジ3′各部で発生するひずみを三次元弾塑性解析を行うことによって算出した。結果を図7〜図9に示した。
なお、比較例のフランジ3′では、内周側にクラックの発生が認められた。
なお、2005年3月8日に出願された日本特許出願2005−63835号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
Claims (18)
- 中空円筒体と、該中空円筒体の外周から放射状に延びるように配置されたフランジと、からなる、高温環境下で使用される白金または白金合金製の構造体であって、前記フランジには、応力ひずみ吸収構造が設けられており、前記応力ひずみ吸収構造は、前記構造体の使用時における温度が前記フランジを構成する材料の融点の1/2以下となる部位に設けられていることを特徴とする白金または白金合金製の構造体。
- 前記応力ひずみ吸収構造は、前記構造体の使用時における温度が前記フランジを構成する材料の融点の1/10以上となる部位に設けられている請求項1に記載の白金または白金合金製の構造体。
- 前記応力ひずみ吸収構造は、下記式を満たす部位に設けられている請求項1または2に記載の白金または白金合金製の構造体。
3/10≦X/Y≦9/10
X:中空円筒管の外周部から応力ひずみ吸収構造までの距離
Y:中空円筒管の外周部からフランジ外縁部までの距離 - 中空円筒体と、該中空円筒体の外周から放射状に延びるように配置されたフランジと、からなる、高温環境下で使用される白金または白金合金製の構造体であって、前記フランジには、応力ひずみ吸収構造が設けられており、前記応力ひずみ吸収構造は、下記式を満たす部位に設けられていることを特徴とする白金または白金合金製の構造体。
3/10≦X/Y≦9/10
X:中空円筒管の外周部から応力ひずみ吸収構造までの距離
Y:中空円筒管の外周部からフランジ外縁部までの距離 - 使用時において、前記応力ひずみ吸収構造にかかる熱応力は、前記フランジを構成する材料の引張強さの70%未満である請求項1ないし4のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体。
- 中空円筒体と、該中空円筒体の外周から放射状に延びるように配置されたフランジと、からなる、高温環境下で使用される白金または白金合金製の構造体であって、前記フランジには、応力ひずみ吸収構造が設けられており、使用時において、前記応力ひずみ吸収構造にかかる熱応力は、前記フランジを構成する材料の引張強さの70%未満であることを特徴とする白金または白金合金製の構造体。
- 前記応力ひずみ吸収構造は、フランジの段差が斜め方向に傾斜している構造である請求項1ないし6のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体。
- フランジと平行な前記段差の寸法が20〜200mmであり、フランジと垂直な前記段差の寸法が20〜100mmである請求項7に記載の白金または白金合金製の構造体。
- 前記構造体の使用時におけるフランジ内周側の温度が1100〜1500℃であり、外周側の温度が40〜400℃である請求項1ないし8のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体。
- 前記中空円筒体の内径が50〜800mmである請求項1ないし9のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体。
- 前記中空円筒体の長さが200〜3000mmである請求項1ないし10のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体。
- ガラス製造用の減圧脱泡装置に用いられる請求項1ないし11のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体。
- 前記フランジの外端部に、さらに白金または白金合金以外の金属で構成された部位が設けられている請求項1ないし12のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体。
- 溶融ガラスの導管として、請求項1ないし13のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体を用いたガラス製造装置。
- 溶融ガラスの導管として、請求項1ないし13のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体を用いた減圧脱泡装置。
- 前記フランジは、前記白金または白金合金製の構造体を通電加熱するための電極をなす請求項14に記載のガラス製造装置。
- 前記フランジは、前記白金または白金合金製の構造体を通電加熱するための電極をなす請求項15に記載の減圧脱泡装置。
- 減圧脱泡装置の上昇管および/または下降管として、請求項1ないし13のいずれかに記載の白金または白金合金製の構造体を用いた減圧脱泡装置。
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