JP5056293B2 - 元止め式温水器システム - Google Patents

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Description

本発明は、元止め式温水器システムに関するものである。
従来、特許文献1に記載されているように、貯湯槽の上流側に流路開閉手段を有する元止め式温水器と、元止め式温水器の吐水口と水栓とを接続する吐水用配管の中途に設けられたチーズ継手と、一端がチーズ継手から分岐した連結管に接続されると共に、他端が排水管に接続された排水ホッパーと、を備えた構成とし、チーズ継手が、吐水用配管を流れる水の流速が遅い場合に連結管へ導水し、流速が速い場合に連結管に水を流出させることなく水栓側の流路へ導水するとともに、水栓からの吐水停止時には前記チーズ継手と水栓との間の配管内残水を前記チーズ継手から排水ホッパーへ排出するようにした元止め式温水器システムが提案されている。
特許第3838066号公報
ところで、吐水用配管のチーズ継手よりも上流側(貯湯槽とチーズ継手間)には、貯湯タンクから出た湯が滞留しているが、例えば、夜間などの不使用時には、滞留している湯の温度が低下する。この場合には、滞留した湯中で雑菌が繁殖する恐れがあり、これを防ぐために、給水源からの水を、貯湯槽の上流側に備えた流路開閉手段の開閉動作によって吐水用配管内に定期的に流し、滞留した湯を外部に排出する、いわゆる水の入替えを行う必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載された元止め式温水器システムでは、水の入替え時に、給水源の給水圧によって加圧された流速の速い水がチーズ継手の上流側の吐水用配管内に流れると、チーズ継手を介して水栓側の流路へ導水されることとなる。このため、水の入替え用の水が水栓から吐水されることとなり、意図しない吐水によって使用者に不快感を与えてしまうと共に、水栓の止水不良が発生したとの誤解を生じさせる恐れがあった。しかも、水栓から水の入替え用の水が吐水されることは、見栄えの面からも好ましくない。
そこで、本発明は、元止め式温水器の吐水口と水栓との間の吐水用配管途中にチーズ継手を備え、水の入替え用の水が水栓から吐水されることを防止した元止め式温水器システムを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、貯湯槽の上流側に流路開閉手段を有する元止め式温水器と、前記元止め式温水器の吐水口と水栓とを接続する吐水用配管の中途に設けられたチーズ継手と、一端が前記チーズ継手から分岐した連結管に接続されると共に、他端が排水管に接続された排水ホッパーと、を備え、前記チーズ継手が、前記吐水用配管を流れる水の流速が遅い場合に前記連結管へ導水し、流速が速い場合に前記連結管に水を流出させることなく前記水栓側の流路へ導水するように構成した元止め式温水器システムにおいて、前記流路開閉手段は、前記吐水用配管を流れる水の流速を、前記チーズ継手を介して前記水栓側の流路へ導水する通常流速と、前記チーズ継手を介して前記連結管へ導水する、前記通常流速より遅い水入替流速とに切替可能としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記流路開閉手段は、電磁開閉弁とオリフィスとを並列に設けた流路切替手段と、その下流側に直列に接続した電磁開閉弁とから構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、貯湯槽の上流側に流路開閉手段を有する元止め式温水器と、元止め式温水器の吐水口と水栓とを接続する吐水用配管の中途に設けられたチーズ継手と、一端がチーズ継手から分岐した連結管に接続されると共に、他端が排水管に接続された排水ホッパーと、を備え、チーズ継手が、吐水用配管を流れる水の流速が遅い場合に連結管へ導水し、流速が速い場合に連結管に水を流出させることなく水栓側の流路へ導水するように構成した元止め式温水器システムにおいて、流路開閉手段は、吐水用配管を流れる水の流速を、チーズ継手を介して水栓側の流路へ導水する通常流速と、チーズ継手を介して連結管へ導水する、通常流速より遅い水入替流速とに切替可能としたので、水の入替え時には、流路開閉手段の開閉動作によりチーズ継手よりも上流側の吐水用配管に通常流速より遅い水入替流速の水を流し、チーズ継手を介して連結管へ導水することによって、水の入替え用の水が水栓から吐水されることを防止することができ、その結果、水栓からの意図しない吐水によって使用者に不快感を与えたり、水栓の止水不良が発生したとの誤解を生じさせたりすることがなく、また、見栄えも向上することができる。
請求項2に記載の発明によれば、流路開閉手段は、電磁開閉弁とオリフィスとを並列に設けた流路切替手段と、その下流側に直列に接続した電磁開閉弁とから構成したので、水の入替え時には、流路切替手段における電磁開閉弁を閉止し、給水源からの水をオリフィスへ導水することでオリフィス通過後の水の流量を減少させると共に、その下流側に直列に接続した電磁開閉弁を開放して、チーズ継手の上流側の配管に通常流速より遅い水入替流速の水を流し、チーズ継手を介して連結管へ導水することによって、水の入替え用の水が水栓から吐水されることを防止することができ、その結果、水栓からの意図しない吐水によって使用者に不快感を与えたり、水栓の止水不良が発生したとの誤解を生じさせたりすることがなく、また、見栄えも向上することができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る元止め式温水器システムAの全体構成を示す模式的な説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係る元止め式温水器システムAは、手洗い器Bの斜め下方に設置された元止め式温水器である電気温水器10と、手洗い器Bの上面に立設された水栓20と、電気温水器10の吐水口10aと水栓20との間を接続する吐水用配管12の途中に配設されたチーズ継手30と、一端がチーズ継手30から分岐した連結管32に接続されると共に、他端が排水管42に接続された排水ホッパー40と、により構成されている。なお、排水管42は、手洗い器Bのボウル部B2の底部に連通連結され、水栓20からボウル部B2に吐水される水を外部に向けて排水する配管である。
電気温水器10と給水源WSとは、給水管50を介して連通連結されている。また、水栓20と電気温水器10とは、吐水用配管12を介して連通連結されており、この吐水用配管12は、チーズ継手30よりも上流側(電気温水器10側)の上流側吐水用配管12aと、チーズ継手30よりも下流側(水栓20側)の下流側吐水用配管12bと、により構成されている。
水栓20は、手感知センサSを備えた自動水栓であり、この手感知センサSにより使用者の手を感知すると、電気温水器10に内蔵された後述する制御部Cの給水制御に従って自動的に電気温水器10から供給される適温の湯水等を、吐水口22より手洗い器Bのボウル部B2に吐出するようになっている。また、この水栓20は、所定の箇所に図示しない湯水切替スイッチを備えており、この湯水切替スイッチの切替操作により吐水口22から湯又は水を選択的に吐水するようになっている。なお、本実施形態では、水栓20は、自動水栓として構成したが、この構成に限らず、湯用ボタン、水用ボタンを備え、いずれかのボタンを押圧操作することによって、吐水口22から湯又は水を選択的に吐水するように構成しても良い。
電気温水器10は、略矩形箱状に形成したケーシング11と、ケーシング11の内部に収納配設した貯湯槽16と、貯湯槽16の内部下側に配設された電気ヒータHと、貯湯槽16の下部壁から伸延し給水管50と連通連結したケーシング内給水管52と、貯湯槽16の上部壁から伸延し吐水用配管12と連通連結したケーシング内吐水用配管14と、貯湯槽16の上流側であるケーシング内給水管52の中途に配設された本発明の要部に係る後述の流路開閉手段60と、電気温水器10全体の動作を制御する制御部Cと、を備えている。ケーシング内吐水用配管14は、後述する湯水混合弁14aよりも上流側(貯湯槽16側)のケーシング内上流側吐水用配管14bと、湯水混合弁14aよりも下流側(吐水口10a側)のケーシング内下流側吐水用配管14cと、により構成されている。そして、給水管50とケーシング内給水管52とは、給水口50aを介して連通連結されて一次側流路54を構成しており、吐水用配管12とケーシング内吐水用配管14とは、吐水口10aを介して連通連結されて二次側流路56を構成している。なお、排水弁52aは、ケーシング内給水管52の中途に接続されており、電気温水器10を長期間不使用とする場合に、貯湯槽16内の湯を外部に排水するために開放される手動弁である。
貯湯槽16は、通常使用される湯量を十分に貯えることのできる容積を有するように形成されており、その内部に貯えた温水を水栓20に供給するものである。
電気ヒータHは、ケーシング11の外側面に設けた図示しない電源スイッチに接続されている。そして、電気ヒータHは、電源スイッチの投入により通電されて発熱し、貯湯槽16内の湯が一定温度になると通電が中断され、湯が一定温度以下になると再度通電されるような電気的構成となっている。すなわち、貯湯槽16の内部に図示しない温度センサを設け、同温度センサをケーシング11内に配設した制御部Cに接続し、同温度センサによる貯湯槽16内の湯温の検出信号に基づいて制御部Cにより電気ヒータHの通電、遮断を制御している。
また、ケーシング内給水管52における流路開閉手段60よりも下流側には、分岐部58aが設けられ、この分岐部58aからバイパス管58が分岐伸延され、同バイパス管58の先端が二次側流路56、すなわち、ケーシング内吐水用配管14に連通連結されている。バイパス管58とケーシング内吐水用配管14との連結部には、貯湯槽16内からケーシング内吐水用配管14に供給される高温の湯と、ケーシング内給水管52からバイパス管58に供給される水とが混合される湯水混合弁14aが設けられている。
上記の構成により、流路開閉手段60を通過した水は、2方向に分岐することになり、一方は貯湯槽16へと流入し、他方はバイパス管58を通過して湯水混合弁14aに至るようになっている。
そして、貯湯槽16へ流入した水量の分だけ貯湯槽16内の湯が押し上げられてケーシング内吐水用配管14に流出し、湯水混合弁14aにてバイパス管58からの水と混合されて適温の温水となり、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へと至るようになっている。例えば、貯湯槽16から押し上げられた湯の温度が約80℃であり、バイパス管58を流れる水の温度が約20℃である場合には、湯水混合弁14a内にて両者が混合されると、約36℃の適温の温水となる。
チーズ継手30は、吐水用配管12の中途であって自動水栓20の吐水口22よりも低くなる位置に配設されている。そして、吐水用配管12のうちチーズ継手30よりも下流側の流路、すなわち、下流側吐水用配管12bは、チーズ継手30から水栓20に向って上方に延在し自動水栓20の吐水口22と連通連結されている。なお、チーズ継手30は、上流側吐水用配管12aを介さずに、電気温水器10の吐水口10aに直接連結しても良い。
また、チーズ継手30からは連結管32が下方に分岐し、連結管32は、下方に伸延して、チーズ継手30よりも低い位置に配設された排水ホッパー40の一端に接続されている。そして、排水ホッパー40の他端は、排水管42に接続されている。すなわち、自動水栓20、チーズ継手30、及び排水ホッパー40は、上方から下方に向けてこの順番に高低差を持って配設されていることになる。
このチーズ継手30は、その内部を流れる温水又は水の流速に応じて水の流路を可変する構造となっている。すなわち、チーズ継手30は、吐水用配管12を流れる水の流速が遅い場合に連結管32へ導水し、流速が速い場合に連結管32に水を流出させることなく水栓20側の流路である下流側吐水用配管12bへ導水するように構成されている。
より具体的には、チーズ継手30の内部流路には、吐水用配管12の延在方向における両端面から中心に向って漸次縮径した縮流部30aが形成されており、この縮流部30aには、連結管32が下方から連通連結されている。
そして、電気温水器10からの膨張水のように吐水用配管12を流れる水の流速が相対的に遅い場合には、流速の遅い水がチーズ継手30内の縮流部30aへ至ると、重力の作用を受けて縮流部30aから連結管32へと流下し、排水ホッパー40を経由して排水管42へと排出される。
一方、通常の吐水時のように吐水用配管12を流れる水の流速が相対的に速い場合には、流速の速い水は、チーズ継手30内の縮流部30aへ至ったとしても、縮流部30aを一気に通過することになり、このため、チーズ継手30内を負圧とするいわゆるエジェクタ効果を発生させる。このエジェクタ効果により、縮流部30aを通過する水は、連結管32へと流下することなく、下流側吐水用配管12bへと導水され、最終的に自動水栓20の吐水口22から吐水される。
これにより、電気温水器10の貯湯槽16で膨張水が発生した場合には、この膨張水を自動水栓20の吐水口22よりも低い位置に設けたチーズ継手30から、連結管32及び排水ホッパー40を通じて排水管42へと逃がすことができる。このため、膨張水が自動水栓20から滴下することがなく、使用者に不快感を与えたり、自動水栓20の止水不良が発生したとの誤解を生じさせたりすることがなく、また見栄えも向上する。
特に、本実施形態では、チーズ継手30と排水ホッパー40とが自動水栓20の吐水口22より低い位置に設けられると共に、自動水栓20とチーズ継手30とが下流側吐水用配管12bにより上下に連通連結されている。すなわち、自動水栓20、下流側吐水用配管12b、チーズ継手30、及び排水ホッパー40は、上方から下方に向けてこの順番に高低差を持った状態で配設されている。下流側吐水用配管12b内の温水は、高低差に基づく重力の作用を受けてチーズ継手30を介して連結管32へ流れ込み、排水ホッパー40を通過して排水管42へと排水される。このため、チーズ継手30よりも下流側である下流側吐水用配管12bの内部を空の状態とすることができる。
ところが、チーズ継手30よりも上流側である上流側吐水用配管12aやケーシング内吐水用配管14の内部に残った温水や膨張水は、通常、上流側吐水用配管12aやケーシング内吐水用配管14にほとんど高低差がないために、重力の作用を受け難く、チーズ継手30へ至り連結管32を介して排水管42へ排水されるまでに比較的に長時間滞留する。
このため、例えば、夜間などの不使用時には、上流側吐水用配管12aやケーシング内吐水用配管14の内部に滞留した膨張水等(以下、滞留水という。)の温度が低下してしまい、滞留水内で雑菌が繁殖する恐れがある。また、後述の出水用バイパス流路70の出水電磁弁72の下流側に位置する部分、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14a内の滞留水についても自動水栓20の吐水口22を介して大気開放状態であり、温度の低下により雑菌が繁殖する恐れがある。
そこで、本実施形態に係る元止め式温水器システムAでは、流路開閉手段60の開閉動作に基づいて、給水源WSから供給される水を自動水栓20の吐水口22から流出する通常の吐水を行う他、給水源WSから供給される水を、二次側流路56のうちチーズ継手30よりも上流側の流路に所定量を定期的に流し、チーズ継手30を介して滞留水と共に外部に排出する、いわゆる水の入替えを行うようになっている。この水の入替えによって、二次側流路56のうちチーズ継手30よりも上流側の滞留水(上流側吐水用配管12aやケーシング内吐水用配管14の内部、出水用バイパス流路70の出水電磁弁72の下流側に位置する部分、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14a内に滞留した滞留水)を入れ替え、雑菌が繁殖することを防ぐことができる。なお、水の入替えは、二次側流路56のうちチーズ継手30よりも上流側の滞留水(上流側吐水用配管12aやケーシング内吐水用配管14の内部、出水用バイパス流路70の出水電磁弁72の下流側に位置する部分、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14a内に滞留した滞留水)をチーズ継手30を介して外部に排出できる所定量を、通常、1日に1回予め設定した時刻、例えば、使用者がほとんどいない夜間等に行うこととしてもよいが、この水の入替えを行うタイミング、頻度及び入れ替える所定量は適宜、自由に決めてもよい。その所定量を決めるのにおいて、ケーシング内給水管52におけるバイパス管58との分岐部58aと貯湯槽16との間の滞留水をチーズ継手30を介して外部に排出されるように考慮する必要は無い。なぜならば、この分岐部58aと貯湯槽16との間の滞留水は、貯湯槽16内にて高温で加熱されるので入替えの必要はないためである。
次に、本発明の元止め式温水器システムAに使用される流路開閉手段60の具体的な構成について説明する。
この流路開閉手段60は、ケーシング内給水管52の中途であってバイパス管58との分岐部58aの上流側(給水源WS側)に設けられており、吐水用配管12を流れる水の流速を、チーズ継手30を介して水栓20側の流路である下流側吐水用配管12bへ導水する通常流速と、チーズ継手30を介して連結管32へ導水する、通常流速より遅い水入替流速とに切替可能とした構成となっている。
具体的には、流路開閉手段60は、給水源WS側の電磁開閉弁である給水電磁弁62とオリフィス64とを並列に設けた流路切替手段66と、流路切替手段66の下流側(貯湯槽16側)に接続した出湯電磁弁68と、流路切替手段66と出湯電磁弁68との間から分岐してその先端が二次側流路56、すなわち、ケーシング内吐水用配管14における湯水混合弁14aの下流側に連通連結された出水用バイパス流路70と、出水用バイパス流路70の中途に配設された出水電磁弁72と、を備えている。出湯電磁弁68と出水電磁弁72とは、流路切替手段66の下流側に直列に接続した電磁開閉弁に相当する。
流路切替手段66は、給水電磁弁62の開閉動作に基づいて、給水源WSから供給される水の流路を、給水電磁弁62を通過し出湯電磁弁68へ至る流路と、オリフィス64を通過し出水用バイパス流路70に至る流路とに選択的に切替可能に構成している。
すなわち、給水電磁弁62は、制御部Cに接続されており、自動水栓20の手感知センサSによる検出信号に基づいて開弁し通水を開始できるようにしている。これにより、給水電磁弁62が開弁すると、給水電磁弁62を通過した水は2方向に分岐し、一方は下流側の出湯電磁弁68に至り、他方は出水用バイパス流路70を通過して出水電磁弁72に至る。一方、給水電磁弁62が閉弁すると、給水源WSから供給される水は、給水電磁弁62を通過することなく、オリフィス64を通過する。
オリフィス64は、内部に狭窄状の流路を形成しており、オリフィス64を通過する水は、オリフィス64の内部の狭窄状の流路によって、流速が増大し、この流速の増大に比例して静圧が低下し、結果として、下流側の流量が低下するようになっている。
出湯電磁弁68は、制御部Cに接続されており、自動水栓20の湯水切替スイッチにおいて「湯」が選択されている場合には、自動水栓20の手感知センサSによる検出信号に基づいて開弁し通水を開始できるようにしている。
出水電磁弁72は、制御部Cに接続されており、自動水栓20の湯水切替スイッチにおいて「水」が選択されている場合には、自動水栓20の手感知センサSによる検出信号に基づいて開弁し通水を開始できるようにしている。
また、出水電磁弁72及び出湯電磁弁68は、自動水栓20の手感知センサSによる検出信号に基づいて開弁する他に、制御部Cにおいて上記した水の入替えのために予め設定された時刻に開弁し通水を開始できるようにしている。
かかる構成により、自動水栓20の湯水切替スイッチにおいて「湯」が選択されている場合には、自動水栓20の手感知センサSが使用者の手を感知すると、所定の検知信号が制御部Cに送信され、制御部Cは、給水電磁弁62及び出湯電磁弁68をほぼ同時に開弁する。給水電磁弁62及び出湯電磁弁68が開弁されることにより、給水源WSから供給される水は、給水電磁弁62及び出湯電磁弁68を通過し、ケーシング内給水管52におけるバイパス管58との分岐部58aにて2方向に分岐することになり、一方は貯湯槽16へと流入し、他方はバイパス管58を通過して湯水混合弁14aに至る。
そして、貯湯槽16へ流入した水量の分だけ貯湯槽16内の湯が押し上げられてケーシング内上流側吐水用配管14bに流出し、湯水混合弁14aにてバイパス管58からの水と混合されて適温の温水となり、ケーシング内下流側吐水用配管14c、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へ至る。このとき、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へ至る温水は、給水源WSの給水圧によって加圧された水勢と略同一の水勢を維持している。このため、上流側吐水用配管12aを流れる温水の流速は相対的に速い流速、すなわち、通常流速となっている。上流側吐水用配管12aを流れる温水の流速が通常流速である場合には、チーズ継手30は、下流側吐水用配管12bへ導水することとなり、最終的に自動水栓20の吐水口22から温水が吐水される。
また、自動水栓20の湯水切替スイッチにおいて「水」が選択されている場合には、自動水栓20の手感知センサSが使用者の手を感知すると、所定の検知信号が制御部Cに送信され、制御部Cは、給水電磁弁62及び出水電磁弁72をほぼ同時に開弁する。給水電磁弁62及び出水電磁弁72が開弁されることにより、給水源WSから供給される水は、給水電磁弁62及び出水電磁弁72を通過し、出水用バイパス流路70を通過してケーシング内吐水用配管14における湯水混合弁14aの下流側(ケーシング内下流側吐水用配管14c)に至り、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へ至る。このとき、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へ至る水は、給水源WSの給水圧によって加圧された水勢と略同一の水勢を維持している。このため、上流側吐水用配管12aを流れる水の流速は相対的に速い流速、すなわち、通常流速となっている。上流側吐水用配管12aを流れる水の流速が通常流速である場合には、チーズ継手30は、下流側吐水用配管12bへ導水することとなり、最終的に自動水栓20の吐水口22から水が吐水される。
使用者の手洗いが終了し、自動水栓20の手感知センサSが使用者の手を感知せず、所定の検知信号が制御部Cに送信されなくなると、制御部Cは、給水電磁弁62及び出湯電磁弁68、又は、給水電磁弁62及び出水電磁弁72を閉弁し、自動水栓20の吐水口22からの吐水が停止される。吐水が停止されると、下流側吐水用配管12b内の温水又は水は、高低差に基づく重力の作用を受けてチーズ継手30を介して連結管32へ流れ込み、排水ホッパー40を通過して排水管42へと排水される。このため、下流側吐水用配管12bの内部を空の状態とすることができる。しかしながら、チーズ継手30よりも上流側である上流側吐水用配管12aやケーシング内吐水用配管14の内部には、滞留水が残存している。このため、例えば、夜間などの不使用時には、この滞留水の温度が低下してしまい、滞留水内で雑菌が繁殖する恐れがある。また、出水用バイパス流路70の出水電磁弁72の下流側に位置する部分、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14a内の滞留水についても自動水栓20の吐水口22を介して大気開放状態であり、温度の低下により雑菌が繁殖する恐れがある。
これに対し、水の入替え時には、制御部Cは、例えば、夜間等の予め設定された時刻に出水電磁弁72及び出湯電磁弁68を開弁する。出水電磁弁72が開弁されると、給水源WSから供給される水は、オリフィス64を通過して出水用バイパス流路70を経由してケーシング内吐水用配管14における湯水混合弁14aの下流側へと至り、また、出湯電磁弁68が開弁されると、給水源WSから供給される水は、出湯電磁弁68を通過し、ケーシング内給水管52におけるバイパス管58との分岐部58aにて2方向に分岐することになり、一方は貯湯槽16へと流入し、他方はバイパス管58を通過して湯水混合弁14aに至り、さらにその下流側である上流側吐水用配管12aへと至り、上流側吐水用配管12aの内部に残存した滞留水を下流側へ押し出しつつ最終的にチーズ継手30へ至る。このとき、給水源WSから供給される水は、オリフィス64を通過することによって流量が低下するので、上流側吐水用配管12aへ至るまでに水勢が減退する。したがって、上流側吐水用配管12aへ至った水の流速は相対的に遅い流速、すなわち、前記した通常流速よりも遅い水入替流速となっている。上流側吐水用配管12aを流れる水の流速が水入替流速である場合には、チーズ継手30は、連結管32へ導水することとなり、連結管32へ導水された水は、連結管32を流下し、排水ホッパー40を経由して排水管42へと排出される。これにより、上流側吐水用配管12a、ケーシング内吐水用配管14、出水用バイパス流路70の出水電磁弁72の下流側に位置する部分、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14aの内部に残存していた滞留水を排水管42へと排出することができる。
そして、出水電磁弁72及び出湯電磁弁68の開弁から所定量が排出されると、制御部Cは、出水電磁弁72及び出湯電磁弁68を閉弁し、水の入替えを終了する。所定量は、あらかじめ設定した時間経過での判断、もしくは内蔵した流量計で測定してもよい。
このように、水の入替え時には、流路開閉手段60の開閉動作により上流側吐水用配管12a及びケーシング内吐水用配管14に通常流速より遅い水入替流速の水を流し、チーズ継手30を介して連結管32へ導水することによって、上流側吐水用配管12aやケーシング内吐水用配管14の内部、出水用バイパス流路70の出水電磁弁72の下流側に位置する部分、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14a内に残存した滞留水を排水管42へと排出することができる。このため、滞留水中で雑菌が繁殖することを防止することができる。
しかも、水の入替え時には、オリフィス64の通水に伴う流量低下によって、上流側吐水用配管12a及びケーシング内吐水用配管14を流れる水の流速が、通常流速より遅い水入替流速となっているので、チーズ継手30を介して水栓20側の流路へ導水されることがなく、水の入替え用の水が水栓20から吐水されることを防止することができる。この結果、水栓20からの意図しない吐水によって使用者に不快感を与えたり、水栓20の止水不良が発生したとの誤解を生じさせたりすることがなく、また、見栄えも向上する効果を得ることができる。
なお、以上説明した流路開閉手段60は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記の流路開閉手段60が備えた流路切替手段66は、給水電磁弁62とオリフィス64とを並列に別個に設ける構成としたが、これに代えて、給水電磁弁62とオリフィス64とを1ユニット化した流量調整弁としても良い。これにより、前述したものと同じように水の入替え用の水が水栓20から吐水されることを防止する効果を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の元止め式温水器システムの他の実施形態について、図2を用いて説明する。第2実施形態に係る元止め式温水器システムA1は、流路切替手段66の代わりに逆止弁82を設け、下流側吐水用配管12bの中途に吐水流路開閉手段である吐水流路開閉電磁弁84を設けた点が、上記した第1実施形態に係る元止め式温水器システムAと異なる。その他の構成は、第1実施形態に係る元止め式温水器システムAと同様であるので説明を省略する。
図2は、本発明の第2実施形態に係る元止め式温水器システムA1の全体構成を示す模式的な説明図である。なお、同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付した。
図2に示すように、第2実施形態に係る元止め式温水器システムA1においては、流路開閉手段60は、逆止弁82と、逆止弁82の下流側(貯湯槽16側)に接続した出湯電磁弁68と、逆止弁82と出湯電磁弁68との間から分岐してその先端が二次側流路56、すなわち、ケーシング内吐水用配管14における湯水混合弁14aの下流側に連通連結された出水用バイパス流路70と、出水用バイパス流路70の中途に配設された出水電磁弁72と、を備えている。逆止弁82は、ケーシング内給水管52を流れる水が給水源WS側へ逆流することを防止している。
また、吐水用配管12のうちチーズ継手30よりも下流側である下流側吐水用配管12bの中途には、吐水流路開閉電磁弁84が設けられている。この吐水流路開閉電磁弁84は、制御部Cに接続されており、制御部Cにおいて予め設定された時刻に閉弁し通水を停止できるようにしている。すなわち、吐水流路開閉電磁弁84は、非通電時に開弁しているノーマルオープン型の電磁開閉弁であり、制御部Cによって水の入替え時に閉止(閉弁)されるように制御されている。
かかる構成により、自動水栓20の湯水切替スイッチにおいて「湯」が選択されている場合には、自動水栓20の手感知センサSが使用者の手を感知すると、所定の検知信号が制御部Cに送信され、制御部Cは、出湯電磁弁68を開弁する。出湯電磁弁68が開弁されることにより、給水源WSから供給される水は、出湯電磁弁68を通過し、ケーシング内給水管52におけるバイパス管58との分岐部58aにて2方向に分岐することになり、一方は貯湯槽16へと流入し、他方はバイパス管58を通過して湯水混合弁14aに至る。
そして、貯湯槽16へ流入した水量の分だけ貯湯槽16内の湯が押し上げられてケーシング内吐水用配管14に流出し、湯水混合弁14aにてバイパス管58からの水と混合されて適温の温水となり、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へ至る。このとき、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へ至る温水は、給水源WSの給水圧によって加圧された水勢と略同一の水勢を維持している。このため、上流側吐水用配管12aを流れる温水の流速は相対的に速い流速、すなわち、通常流速となっている。上流側吐水用配管12aを流れる温水の流速が通常流速である場合には、チーズ継手30は、下流側吐水用配管12bへ導水する。このとき、吐水流路開閉電磁弁84は開弁されているので下流側吐水用配管12bの内部における温水の流れを遮断することがなく、吐水流路開閉電磁弁84を通過した温水は、最終的に自動水栓20の吐水口22から吐水される。
また、自動水栓20の湯水切替スイッチにおいて「水」が選択されている場合には、自動水栓20の手感知センサSが使用者の手を感知すると、所定の検知信号が制御部Cに送信され、制御部Cは、出水電磁弁72を開弁する。出水電磁弁72が開弁されることにより、給水源WSから供給される水は、出水電磁弁72を通過し、出水用バイパス流路70を通過してケーシング内吐水用配管14における湯水混合弁14aの下流側(ケーシング内上流側吐水用配管14b)に至り、ケーシング内下流側吐水用配管14cを通過し、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へ至る。このとき、上流側吐水用配管12aを通過してチーズ継手30へ至る水は、給水源WSの給水圧によって加圧された水勢と略同一の水勢を維持している。このため、上流側吐水用配管12aを流れる水の流速は相対的に速い流速、すなわち、通常流速となっている。上流側吐水用配管12aを流れる水の流速が通常流速である場合には、チーズ継手30は、下流側吐水用配管12bへ導水することとなり、最終的に自動水栓20の吐水口22から水が吐水される。
使用者の手洗いが終了し、自動水栓20の手感知センサSが使用者の手を感知せず、所定の検知信号が制御部Cに送信されなくなると、制御部Cは、出湯電磁弁68又は出水電磁弁72を閉弁し、自動水栓20の吐水口22からの吐水が停止される。吐水が停止されると、下流側吐水用配管12b内の温水は、高低差に基づく重力の作用を受けてチーズ継手30を介して連結管32へ流れ込み、排水ホッパー40を通過して排水管42へと排水される。このため、下流側吐水用配管12bの内部を空の状態とすることができる。しかしながら、上流側吐水用配管12aやケーシング内吐水用配管14の内部には、滞留水が残存している。
これに対し、水の入替え時には、制御部Cは、例えば、夜間等の予め設定された時刻に出水電磁弁72及び出湯電磁弁68を開弁すると共に、吐水流路開閉電磁弁84を閉弁する。出水電磁弁72が開弁されることにより、給水源WSから供給される水は、出水用バイパス流路70を経由してケーシング内吐水用配管14における湯水混合弁14aの下流側へと至り、また、出湯電磁弁68が開弁されることにより、給水源WSから供給される水は、出湯電磁弁68を通過し、ケーシング内給水管52におけるバイパス管58との分岐部58aにて2方向に分岐することになり、一方は貯湯槽16へと流入し、他方はバイパス管58を通過して湯水混合弁14aに至り、さらにその下流側である上流側吐水用配管12aへと至り、上流側吐水用配管12aの内部に残存した滞留水を下流側へ押し出しつつ最終的にチーズ継手30へ至る。このとき、給水源WSから供給される水は、逆止弁82を通過しても流量が低下することがなく、上流側吐水用配管12aへ至っても、水勢がそれほど減退しない。したがって、上流側吐水用配管12aへ至った水の流速は相対的に速い流速、すなわち、通常流速となっている。上流側吐水用配管12aを流れる水の流速が通常流速である場合には、チーズ継手30は、下流側吐水用配管12bへ導水することとなる。
しかしながら、下流側吐水用配管12bへ導水されても、吐水流路開閉電磁弁84が閉弁されているため、下流側吐水用配管12bの中途で水の流れが遮断され、自動水栓20の吐水口22から吐水されることがない。このため、下流側吐水用配管12b内に水が滞留することとなり、下流側吐水用配管12bよりも上流側に配設されているチーズ継手30や上流側吐水用配管12a内でも水が滞留することとなる。したがって、上流側吐水用配管12aへ至った水の流速は相対的に遅い流速、すなわち、通常流速よりも遅い水入替流速となっている。上流側吐水用配管12aを流れる水の流速が水入替流速である場合には、チーズ継手30は、連結管32へ導水することとなり、連結管32へ導水された水は、連結管32を流下し、排水ホッパー40を経由して排水管42へと排出される。これにより、上流側吐水用配管12a、ケーシング内吐水用配管14、出水用バイパス流路70の出水電磁弁72の下流側に位置する部分、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14aの内部に残存していた滞留水を排水管42へと排出することができる。
そして、出水電磁弁72及び出湯電磁弁68の開弁及び吐水流路開閉電磁弁84の閉弁から所定量が排出されると、制御部Cは、出水電磁弁72及び出湯電磁弁68を閉弁すると共に、吐水流路開閉電磁弁84を開弁し、水の入替えを終了する。所定量は、あらかじめ設定した時間経過での判断、もしくは内蔵した流量計で測定してもよい。
このように、水の入替え時には、流路開閉手段60の開閉動作によりチーズ継手30よりも上流側の上流側吐水用配管12a及びケーシング内吐水用配管14に通常の流速の水を流し、チーズ継手30を介して水栓20側の流路に導水しても、吐水流路開閉電磁弁84を閉弁することによって、吐水用配管12、ケーシング内吐水用配管14、出水用バイパス流路70の出水電磁弁72の下流側に位置する部分、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14aの内部に残存した滞留水を排水管42へと排出することができる。このため、滞留水中で雑菌が繁殖することを防止することができる。
しかも、水の入替え時には、下流側吐水用配管12bの中途に設けられた吐水流路開閉電磁弁84を閉弁するので、下流側吐水用配管12bの内部における水の流れが遮断されることになり、水の入替え用の水が水栓20から吐水されることを防止することができる。この結果、水栓20からの意図しない吐水によって使用者に不快感を与えたり、水栓20の止水不良が発生したとの誤解を生じさせたりすることがなく、また、見栄えも向上する効果を得ることができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上記した第1及び第2実施形態において、図3に示すように、出水用バイパス流路70及び出水電磁弁72を設けない構成とすることもできる。なお、図3には、説明を簡単するために、第1実施形態に係る元止め式温水器システムにおいて、出水用バイパス流路70及び出水電磁弁72を設けない構成のみを示している。
この場合、水栓20は、湯水切替スイッチが設けられず、電気温水器10から供給される適温の温水を、吐水口22より手洗い器Bのボウル部B2に吐出するように構成される。
かかる構成のもとで、水の入替え時には、制御部Cは、出湯電磁弁68を開弁する。これにより、給水源WSから供給される水は、オリフィス64及び出湯電磁弁68を通過し、上記した通り、分岐部58aで分岐して、湯水混合弁14aにてバイパス管58からの水と貯湯槽16内の湯とが混合され適温の温水となった後、チーズ継手30へ至り、連結管32を流下し、排水ホッパー40を経由して排水管42へと排出される。すなわち、上述したものと結果的には同じように、吐水用配管12、ケーシング内吐水用配管14、出湯電磁弁68の下流側に位置するケーシング内給水管52及びバイパス管58及び湯水混合弁14aの内部に残存した滞留水を排水管42へと排出し、水の入替えを行うことができ、同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係る元止め式温水器システムの全体構成を示す模式的な説明図である。 本発明の第2実施形態に係る元止め式温水器システムの全体構成を示す模式的な説明図である。 本発明の実施形態に係る元止め式温水器システムの変形例を示す模式的な説明図である。
符号の説明
10 元止め式温水器(電気温水器)
10a 吐水口
12 吐水用配管
12b 水栓側の流路(下流側吐水用配管)
16 貯湯槽
20 水栓
30 チーズ継手
32 連結管
40 排水ホッパー
42 排水管
60 流路開閉手段
62 電磁開閉弁(給水電磁弁)
64 オリフィス
66 流路切替手段
68 電磁開閉弁(出湯電磁弁)
84 吐水流路開閉手段(吐水流路開閉電磁弁)
A 元止め式温水器システム
A1 元止め式温水器システム

Claims (2)

  1. 貯湯槽の上流側に流路開閉手段を有する元止め式温水器と、
    前記元止め式温水器の吐水口と水栓とを接続する吐水用配管の中途に設けられたチーズ継手と、
    一端が前記チーズ継手から分岐した連結管に接続されると共に、他端が排水管に接続された排水ホッパーと、を備え、前記チーズ継手が、前記吐水用配管を流れる水の流速が遅い場合に前記連結管へ導水し、流速が速い場合に前記連結管に水を流出させることなく前記水栓側の流路へ導水するように構成した元止め式温水器システムにおいて、
    前記流路開閉手段は、前記吐水用配管を流れる水の流速を、前記チーズ継手を介して前記水栓側の流路へ導水する通常流速と、前記チーズ継手を介して前記連結管へ導水する、前記通常流速より遅い水入替流速とに切替可能としたことを特徴とする元止め式温水器システム。
  2. 前記流路開閉手段は、電磁開閉弁とオリフィスとを並列に設けた流路切替手段と、前記流路切替手段の下流側に直列に接続した電磁開閉弁とから構成したことを特徴とする請求項1に記載の元止め式温水器システム。
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