JP5055824B2 - 電池 - Google Patents

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Description

この発明は、円筒形リチウムイオン二次電池に適用される電池に関する。
近年、携帯電話、ノートブック型パソコンなどをはじめとする電子機器のコードレス化、ポータブル化が進み、薄型、小型、軽量の携帯電子機器が次々と開発されている。また、機器や機能の多様化によって電力使用量が増加しており、それら電子機器のエネルギー源である電池の高容量化・軽量化に対する要求が高まっている。
そこで、この要求に応える二次電池として、リチウムイオンのドープ・脱ドープを利用したリチウムイオン二次電池(以下、リチウムイオン電池と適宜称する)が提案されている。
リチウムイオン電池は例えば、LiCoO2 やLiNiO2 等のリチウム複合酸化物を用いた正極活物質層が正極集電体上に形成された正極と、リチウムをドープ・脱ドープ可能な例えばグラファイトや難黒鉛化性炭素材料等の炭素系材料を用いた負極活物質層が負極集電体上に形成された負極とを有している。この正極および負極はセパレータを介して積層され、屈曲または巻回されて電池素子とされる。この電池素子は、リチウム塩を非プロトン性有機溶媒に溶解させてなる非水電解液とともに、例えば金属缶やラミネートフィルムに収容されて電池が構成されている。
リチウムイオン電池は、通常の使用条件下において十分な安全性を確保する電池設計がなされている。例えば、電池内部の温度上昇時に電流を制限する熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient:PTC素子)や、内部電圧上昇時に電池内部で電気的接続を切断する安全弁などが設けられている。
また、リチウムイオン電池は、過充電や過放電に弱いことから、電池セルと、保護回路とが一体化された電池パックの構成とされるのが普通である。保護回路の機能は、過充電保護、過放電保護および過電流保護の3つの機能がある。簡単にこれらの保護機能について説明する。
過充電保護機能について説明する。リチウムイオン電池を充電していくと、満充電を過ぎても電池電圧が上昇を続ける。この過充電状態になると危険な状態となる可能性が生じる。したがって、充電は、定電流定電圧で行い、充電制御電圧が電池の定格(例えば4.2V)以下が行う必要がある。しかしながら、充電器の故障や、異機種用充電器の使用によって、過充電の危険性がある。過充電され、電池電圧がある電圧値以上になった場合、保護回路が充電制御FET(Field Effect Transistor )をオフし、充電電流を遮断する。この機能が過充電保護機能である。
過放電保護機能について説明する。定格放電終止電圧以下まで放電し、電池電圧が例えば2V〜1.5V以下の過放電状態になった場合は、電池が故障する場合がある。放電され、電池電圧がある電圧値以下になった場合、保護回路は、放電制御FETをオフし、放電電流を遮断する。この機能が過放電機能である。
過電流保護機能について説明する。電池の+−端子間が短絡された場合には、大電流がながれてしまい、異常発熱する危険性がある。放電電流がある電流値以上流れた場合には、保護回路は、放電制御FETをオフし、放電電流を遮断する。この機能が過電流保護機能である。放電電流を遮断する点において、過放電保護機能と過電流保護機能とが同様の機能といえる。
上述した保護回路を構成する場合、スイッチング素子としてFETが使用される。FETとしては、図4Aに示すNチャンネルFETQNと図4Bに示すPチャンネルFETQPとが存在する。NチャンネルFETQNは、ゲートGおよびソースS間の電圧VGSが正の
しきい値以上で場合に、FETがオンし、ドレインDおよびソースS間をドレイン電流IDが流れる。 PチャンネルFETQPは、ゲートGおよびソースS間の電圧VGSが負のし
きい値以下で場合に、FETがオンし、ドレインDおよびソースS間をドレイン電流ID
が流れる。FETのドレインおよびソース間には、オン時に流れるドレイン電流IDと逆
方向が順方向の寄生ダイオードdが存在する。
リチウムイオン電池BTに対する過充電保護回路をFETを使用して構成する場合について説明する。NチャンネルFETQNを使用すると、図4Cに示すように、電池BTの
負極側の電源ラインを過充電検出時に切断する構成となる。すなわち、電池BTの負極とFETQNのドレインDが接続され、FETQNのソースSが負側出力端子と接続される。FETQNのゲートGに対して制御回路(IC(Integrated Circuit)の構成)ICNの充電制御信号が供給される。
制御回路ICNによってFETQNのオン/オフが制御され、過充電保護がなされる。電池電圧が設定電圧範囲内の通常状態であれば、充電制御信号(VGS)が正のしきい値以上とされ、FETQNがオン状態とされ、電池BTが図示しない充電器からの充電電流ICH
によって充電される。設定電圧範囲より電池電圧が高いと、充電制御信号が正のしきい値より小となり、FETQNがオフとされ、充電が禁止される。負荷への放電は、ダイオー
ドdを介して行われる。
PチャンネルFETQPを使用する場合には、図4Dに示すように、電池BTの正極側
の電源ラインを過充電検出時に切断する構成となる。すなわち、FETQPが2次電池B
Tの正極側に配置される。電池BTの正極とFETQPのソースSが接続され、FETQPのドレインDが正極出力端子と接続される。FETQPのゲートGに対して制御回路(I
Cの構成)ICPの充電制御信号が供給される。
電池電圧が設定電圧範囲内の通常状態であれば、充電制御信号(VGS)が負のしきい値以下とされ、FETQPがオン状態とされ、電池BTが図示しない充電器からの充電電流
CHによって充電される。設定電圧範囲より電池電圧が高いと、充電制御信号が負のしきい値より大きくなり、FETQPがオフとされ、充電が禁止される。負荷への放電は、ダ
イオードdを介して行われる。
下記の特許文献1に、1次電池の過放電保護回路を構成するFETとPTC素子とをケーシング材料内に備えることが記載されている。
特表2002−525806号公報
図5を参照してこの発明を適用できる従来の円筒形リチウムイオン電池の一例について説明する。発電要素10が円筒状の電池容器20の内部に収納されている。
発電要素10は、帯状の正極11と負極12とがセパレータ13を介してセンターピン15を中心として巻回され、セパレータ13に液状の電解質である電解液が含浸されたものである。正極11は、例えばアルミニウム箔等からなる正極集電体11aの両面(または片面)に正極活物質としてリチウム(Li)をドープおよび脱ドープが可能な正極材料を含む正極合剤層11bが設けられた構造を有している。正極集電体11aには、アルミニウム等からなる正極リード14が取り付けられ、発電要素10の外部に導出されている。
負極12は、例えば銅箔からなる負極集電体12aの両面(または片面)に負極活物質としてリチウムをドープおよび脱ドープが可能な負極材料を含む負極合剤層12bが設けられた構造を有している。負極集電体12aには、銅からなる負極リード16が取り付けられ、発電要素10の外部に導出されている。
セパレータ13は、例えば合成樹脂製あるいはセラミック製の多孔質膜から構成されている。電解液は、例えば有機溶剤等の溶媒と、この溶媒に溶解された電解質塩であるリチウム塩とを含んでいる。発電要素10の巻回周面には、一対の絶縁板31,32が配置されている。
電池容器20は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)あるいはステンレス鋼から構成され、一端面(負極)側が閉塞され、他端面(正極)側が開放されている。電池容器20は、負極と接続されており、負極端子として機能するようになされている。また、電池容器20の開放端面部には、安全機構40と電池蓋50とがガスケット60を介してかしめられることによって取り付けられており、電池容器20の内部が密閉されている。
安全機構40の一例を半部の斜視図である図6を参照して説明する。アルミニウム等からなる金属材料からなる安全弁41と、アルミニウム等の金属材料からなる支持ホルダ42とが絶縁ホルダ43を介して嵌合されている。安全弁41は、底部の中心に発電要素10側に突出した突出部41aを有しており、突出部41aが支持ホルダ42の底部の中心に形成された開口42aに挿入される。安全弁41の外周には、PTC素子44を介在させて電池蓋50との電気的接続を確保するためのフランジ部41bが設けられ、支持ホルダ42には、側壁に複数の通気孔としての開口42bが形成されている。安全弁41の突出部41aに対して正極リード14が溶接されている。
安全機構40では、内部短絡あるいは外部などの加熱等によって電池の内圧が上昇して所定値に達すると、支持ホルダ42の開口42bを通じて上昇した内圧が安全弁41に伝えられる。安全弁41は、その内圧により電池蓋50側に変形する。その結果、電池内圧が緩和されると共に、安全弁41と正極リード14との電気的接続が遮断され、電池蓋50と発電要素10との電気的接続が断たれる。
電池蓋50は、電池の正極端子として機能し、例えば電池容器20と同様にニッケルめっきがされたステンレス鋼により構成され、周囲にフランジ部51を有し、上部に複数の切欠きを有する。電池蓋50のフランジ部51は、安全弁41のフランジ部41bとPTC素子44を介して電気的に接続されている。PTC素子44は、温度が上昇すると抵抗値が増大し、大電流による異常な発熱を防止する。
上述した2次電池は、例えば以下のように製造される。
まず、リチウムをドープおよび脱ドープ可能な正極材料と導電剤と結着剤とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤を混合溶媒に分散させて正極合剤スラリーとする。次に、正極合剤スラリーを正極集電体11aに塗布して乾燥させた後圧縮成型して正極合剤層11bを形成し、正極11を作製する。その後、正極集電体11aに超音波溶接あるいはスポット溶接等により正極リード14を接続する。
また、リチウムをドープおよび脱ドープ可能な負極材料と結着剤とを混合して負極合剤を調製し、この負極合剤を混合溶媒に分散させて負極合剤スラリーとする。次に、負極合剤スラリーを負極集電体12aに塗布して乾燥させた後圧縮成型して負極合剤層12bを形成し、負極12を作製する。その後、負極集電体1aに超音波溶接あるいはスポット溶接等により負極リード16を接続する。
そして、正極11と負極12とをセパレータ13を介して多数回巻回し、巻回電極体を作製する。その後、巻回電極体を一対の絶縁板31,32で挟み、電池容器20の内部に収納し、正極リード14を安全機構40の安全弁41に溶接すると共に、負極リード16を電池容器20に溶接する。
また、溶媒に電解質塩を溶解させて電解液を調製する。その後、電解液を電池容器20の内部に注入し、セパレータ13に含浸させる。続いて、電池容器20の開放部に安全機構40および電池蓋50をガスケット60を介してかしめることによって固定する。このようにしてリチウムイオン電池が完成する。なお、上述した説明では省略したが、実際には、電池蓋50に対して樹脂製のリングワッシャが装着され、そして、電池全体が樹脂チューブで被覆される。
従来のリチウムイオン電池では、保護回路を電池セルの外部に設けるために、乾電池のように単体で使用することができず、電池セルと保護回路を樹脂ケース等でパッケージングしなければならず、形状が大きくなったり、コストが上昇する問題があった。
さらに、リチウムイオン電池セルを複数個直列に接続した時には、保護回路のFETとして直列接続した電池の電圧に耐えうる素子を使用することが必要とされ、パックとして構成される電池セルの直列数に限界があった。また、リチウムイオン電池セルを複数個並列に接続した時には、一つの電池セルが短絡した場合に他の電池セルから流れ込む電流が生じることを考慮して安全性を確保する必要があるために、並列接続数にも限界があった。また、複数セルで構成された電池パックの保護回路を設計する場合には、電池パック全体のエネルギーを考慮した保護素子を選定する必要があり、かなり大きな素子が使用され、保護素子の配置のためのスペースが大きくなる問題があった。リチウムイオン電池を使用する利点は、軽量であることにあるが、上述したように、電池パックとして構成するために、樹脂ケース、保護回路、電池セルと保護回路間の接続リード等によって、その利点が充分発揮されない問題があった。例えば電池セルから外部に接続リードを導出する際には、内部の気密性を維持する必要があった。
上述した特許文献1には、過放電対策のために、FET素子と過電流保護用素子とを円筒形電池の正極側または負極側の空間内に配置することが記載されている。しかしながら、既存の円筒形リチウムイオン電池の負極側の空きスペースは狭く、FET素子および保護回路の制御用ICの両方を負極側に収納するためには、負極側の空きスペースを広くすることが必要となる。また、既存の電池では、正極側が電池容器の上部から外部へ導出される構成のために、負極側にFET素子を収納した場合には、正極側(上部)からFET素子(下部)への接続のためのリード、タブ等が必要とされる問題が生じる。充電・放電電流を流すために、リード、タブ等は、比較的大きなものとなる問題があった。
さらに、上記特許文献1には、FET素子およびPTC素子を使用する例が記載されているにすぎず、保護回路を構成する制御回路をどのように配置するかについては、何ら記載されておらず、制御回路の接地のための方法についての開示がない。
したがって、この発明の目的は、電池セルから正負のリードを導出して外部の保護回路に接続することを不要とし、また、保護回路のFET素子および制御回路を既存の電池に存在するスペースに設けることを可能とした電池を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、一端面が閉塞された円筒形であって、発電要素が収納され、発電要素の負極側と接続された金属材料からなる容器と、
容器の他端面側に配され、容器の他端面を閉塞する安全弁装置と、
複数の脚部によって安全弁装置の上部に位置するように設けられた金属材料からなる電池蓋とを備え、
安全弁装置は、電池内圧の上昇により変形を生じる金属材料からなる板状の安全弁と、安全弁の変形によって、発電要素の正極側と電池蓋との間の電気的接続を遮断する遮断部とを有し、
中心に開口が形成されたプリント配線基板が安全弁と電池蓋との間に介在され、
プリント配線基板上に、安全弁と電池蓋との間の電流路をスイッチングするPチャンネルFETと、
PチャンネルFETを制御すると共に、接地側が容器と接続された制御回路からなる保護回路が設けられ
電池蓋の脚部間の開口部の位置にPチャンネルFETおよび制御回路がプリント配線基板の上面に取り付けられた電池である。
この発明によれば、電池単体が保護回路を含んでいるために、複数の電池の直列接続または並列接続が容易となり、また、電池の外部にリードを引き出して保護回路を接続することが不要となる。この発明では、PチャンネルFETを使用して正側のラインをオン/オフするので、正側の安全装置の上側のスペースに保護回路を配することができ、また、接続のために長いリードを設けることを不要とできる。さらに、制御回路の接地端子を電池容器の一部を延長したタブに接続することによって、配線パターンの簡略化を達成でき、部品点数の増大を防止することができる。また、PTC素子の代わりにプリント配線基板を配置することによって、既存の電池の構成に加える変更が殆どない利点がある。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の一実施の形態の主要部の断面図であり、図2が主要部の平面図である。図2に示す破線の位置の断面図が図1である。これらの図では、発電要素等については、図5を参照して説明した従来の円筒形リチウムイオン電池と同様であるため、正極側の部分のみが示されている。
安全装置は、アルミニウム等の金属材料からなるディスク112、アルミニウム等の金属材料からなる板状の安全弁114等から構成されている。安全弁114は、開裂弁としての機能を有するように、肉薄部を有している。正極集電体に取り付けられた正極リード111がディスク112と溶接される。ディスク112は、その中心部に遮断部としての突出部113が形成されている。また、ディスク112には、通気用の複数の開口が形成されている。突出部113が上部の安全弁114と接触または溶接されている。なお、図示を省略したリング状の絶縁体であるディスクホルダによって、突出部113以外では、ディスク112と安全弁114とが絶縁される。また、安全装置は、図1に示す構成に限らず、図6に示される従来の構成であっても良く、また、他の既知の構成であっても良い。
安全弁114と電池蓋116との間には、従来では、PTC素子が配置されていたが、この発明の一実施の形態では、プリント配線基板115が配置される。したがって、プリント配線基板115の厚みは、PTC素子とほぼ等しいことが好ましい。プリント配線基板115は、中央に開口を有するリング状のもので、両面に配線パターンが形成可能なものである。
プリント配線基板115の下側の面には、安全弁114と電気的に接続可能なパターンが形成されている。このパターンには、比較的大きな電流が流れるので、安全弁114とある程度大きな面積でもって面接触するものが好ましい。例えばリング状の導電パターンが形成される。この導電パターンとプリント配線基板115の上側の面に形成された導電パターンの所定の位置とがスルーホール等を介して電気的に接続されている。
電池容器120は、発電要素の負極集電体と接続されており、負極端子として機能する。また、電池容器120の開放部では、安全弁114、プリント配線基板115および電池蓋116のフランジ部がガスケット121を介してかしめられており、電池容器120が密閉されている。
電池蓋116は、平坦なフランジ部から中央の平坦な端子面に向かって立ち上がる3本の脚部117a,117bおよび117cとを一体に有している。これらの脚部117a,117bおよび117cは、ほぼ120°の角間隔で位置し、互いの脚部の間に開口が形成されている。図示しないが、電池蓋116の上には、樹脂製のリングワッシャが嵌合され、さらに、電池全体が樹脂チューブで被覆される。
安全装置は、従来の電池が備えるものと同様に動作する。すなわち、電池容器120内でガスが発生して内圧が増加した場合に、ディスク112の開口を通じて安全弁114が上側に押し上げられて、内圧を緩和すると共に、突出部113と安全弁114の溶接部が剥離して発電要素の正極側と電池蓋116との間の電気的接続が遮断される。さらに、内圧が増大すると、安全弁114自体がその肉薄部で破壊され、プリント配線基板115の中央の開口118と電池蓋116の脚部間の開口を通じて外部にガスを放出するようになされる。
プリント配線基板115上には、リチウムイオン電池の保護回路が構成されている。すなわち、発電要素の正極側(安全弁114)と電池の正極出力端子(電池蓋116)との間の電流路をオン/オフする、スイッチング素子としてのPチャンネル形FET素子131と、FET素子131のゲートに対して制御信号を供給する制御回路IC132と、上述した電流路と直列に挿入されたヒューズ133と、その他の回路素子からなる保護回路がプリント配線基板115上にマウントされている。プリント配線基板115上にマウントされる回路部品の中で、比較的サイズが大きい部品である、FET素子131および制御回路IC132は、部品の上部が電池蓋116と当たることがないように、電池蓋116の脚部同士の間の開口の下側に位置するようになされる(図2参照)。
ヒューズ133は、所定値以上の電流が流れると溶断し、または所定値以上の温度まで上昇する溶断するものである。ヒューズ133の一端がFET素子131接続され、その他端が導電パターンを介して電池蓋116のフランジ部と接続(例えば溶接)されている。FET素子131およびヒューズ133を含む導電パターンは、充電電流および放電電流を流すのに必要なサイズ(幅または体積)とされている。
プリント配線基板115上に取り付けられた主要な回路部品としてのFET素子131およびヒューズ133の付近をシールするコーティング材(一点鎖線で示す)134と、制御回路IC132の付近をシールするコーティング材(一点鎖線で示す)135とが設けられる。なお、プリント配線基板115の全体をコーティングしても良い。
制御回路IC132の接地側端子と接続された導電パターンに対して、電池容器120の一部が突出されて形成されたタブ120aが溶接等によって接続される。制御回路IC132を流れる電流は、充電電流、または放電電流に比して小さいので、タブ120aが小さいものであっても良い。
図3は、この発明の一実施の形態の保護回路の回路構成を示す。電池(発電要素)BTの正極がPチャンネルFETQP1のソースと接続され、FETQP1のドレインとPチャンネルFETQP2のドレインとが接続され、FETQP2のソースがヒューズ133を介して正側出力端子(電池蓋116)と接続される。FETQP1が充電制御用のFETで
あり、そのゲートに対して制御回路IC132から充電制御信号S1が抵抗を介して供給される。FETQP2が放電制御用のFETであり、そのゲートに対して制御回路IC1
32から放電制御信号S2が抵抗を介して供給される。各FETのドレイン・ソース間には、寄生ダイオードdが存在している。
制御回路IC132の電源端子が電池BTの正極側とFETQP2のソースとそれぞれ
接続されると共に、その接地端子(GND)が電池BTの負極側と接続される。この接続は、上述したように、電池容器120と一体のタブ120aを介してなされる。
上述した保護回路は、電池BTの電圧が過充電検出電圧になったときや、電池BTの電圧が過放電検出電圧以下になったとき、制御回路IC132がFETのゲートに制御信号を送ることにより、過充電、過放電を防止する。ここで、リチウムイオン電池の場合、過充電検出電圧が例えば4.2V±0.5Vと定められ、過放電検出電圧が2.4V±0.1Vと定められる。
電池電圧が過充電検出電圧となったときは、制御回路IC132からの充電制御信号S1によって充電制御FETQP1がオフされ、充電電流が流れないように制御される。な
お、充電制御FETQP1のオフ後は、寄生ダイオードd1および放電制御FETQP2を介することによって放電のみが可能となる。
また、電池電圧が過放電検出電圧となったときは、制御回路IC132からの放電制御信号S2によって放電制御FETQP2がオフされ、放電電流が流れないように制御され
る。なお、放電制御FETQP2のオフ後は、寄生ダイオードd2および充電制御FET
P1を介することによって充電のみが可能となる。さらに、電池の+−端子間が短絡さ
れたような場合には、大電流が流れてしまい、異常発熱する危険性がある。放電電流がある電流値以上流れた場合には、保護回路は、放電制御FETQP2をオフし、放電電流を
遮断する。さらに、FETQP1またはQP2が破壊されたりして大電流がながれるような異常が発生した時には、ヒューズ133が溶断して安全を確保するようになされる。
上述したように、この発明の一実施の形態では、電池単体が保護回路を含んでいるために、複数の電池の直列接続または並列接続が容易となり、また、電池の外部にリードを引き出して保護回路を接続することが不要となる。PチャンネルFETを使用して正側のラインをオン/オフするので、正側の安全装置の上側のスペースに保護回路を配することができ、また、接続のために長いリードを設けることを不要とできる。さらに、制御回路の接地端子を電池容器の一部を延長したタブに接続することによって、配線パターンの簡略化を達成でき、部品点数の増大を防止することができる。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば電池の耐圧が充分高い場合には、過充電保護機能を省略しても良い。また、ヒューズの代わりにPTC素子を使用しても良い。
この発明の一実施の形態の主要部の断面図である。 この発明の一実施の形態の主要部の平面図である。 この発明の一実施形態の保護回路の構成を示す接続図である。 保護回路を構成するFETの説明に用いる接続図である。 この発明を適用できる従来の円筒形リチウムイオン電池の一例の断面図である。 従来の円筒形リチウムイオン電池における安全装置の構成部品の斜視図である。
符号の説明
111・・・正極リード
112・・・ディスク
113・・・突出部
114・・・安全弁
115・・・プリント配線基板
116・・・電池蓋
117a、117b,117c・・・脚部
120・・・電池容器
120a・・・タブ
131・・・FET素子
132・・・制御回路IC
133・・・ヒューズ
P1・・・充電制御用PチャンネルFET
P2・・・放電制御用PチャンネルFET

Claims (3)

  1. 一端面が閉塞された円筒形であって、発電要素が収納され、上記発電要素の負極側と接続された金属材料からなる容器と、
    上記容器の他端面側に配され、上記容器の他端面を閉塞する安全弁装置と、
    複数の脚部によって上記安全弁装置の上部に位置するように設けられた金属材料からなる電池蓋とを備え、
    上記安全弁装置は、電池内圧の上昇により変形を生じる金属材料からなる板状の安全弁と、上記安全弁の変形によって、上記発電要素の正極側と上記電池蓋との間の電気的接続を遮断する遮断部とを有し、
    中心に開口が形成されたプリント配線基板が上記安全弁と上記電池蓋との間に介在され、
    上記プリント配線基板上に、上記安全弁と上記電池蓋との間の電流路をスイッチングするPチャンネルFETと、
    上記PチャンネルFETを制御すると共に、接地側が上記容器と接続された制御回路からなる保護回路が設けられ
    上記電池蓋の上記脚部間の開口部の位置に上記PチャンネルFETおよび上記制御回路が上記プリント配線基板の上面に取り付けられた電池。
  2. 上記容器の上部エッジの一部が上記制御回路の接地側まで延長された請求項1記載の電池。
  3. 上記電流路に対して、所定の電流または所定の温度にて溶断するヒューズが直列に挿入される請求項1記載の電池。
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