JP5050982B2 - 流体噴射装置および手術用メス - Google Patents

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Description

本発明は、流体室の容積をダイアフラムにより急激に縮小し、流体をパルス状に噴射する流体噴射装置に関する。
高速で噴射される流体による手術は、血管等の脈管構造を保存しながら臓器実質を切開することが可能であり、さらに、切開部以外の生体組織に与える付随的損傷が軽微であることから患者負担が小さく、また、出血が少ないため出血が術野の視界を妨げないことから迅速な手術が可能であり、特に微小血管からの出血に難渋する肝切除等に臨床応用されている。
高速で噴射される流体による手術装置として、流体室の容積をダイアフラムにより急激に縮小し、出口流路管の先端方向に設けられる流体噴射開口部から流体をパルス状に噴射する流体噴射装置がある(例えば、特許文献1参照)。このような流体噴射装置の流体室(ポンプ室)は、ダイアフラムとポンプ室体と出口流路固定部と入口流路体とで囲まれた空間によって形成されている。
特開2005−152127号公報
流体室の容積をダイアフラムによって縮小する構造では、流体室内部に外部から気泡が進入した場合や、流体内部のガスが気泡として流体室内部に発生した場合、流体室の容積を縮小しても、気泡の影響で流体室の圧力が十分に上昇せず流体のパルスが弱くなってしまうことが考えられる。
特許文献1による構造によれば、流体室はダイアフラムとポンプ室体と出口流路固定部と入口流路体の複数の部材で形成された空間によって形成されている。従って、これらの部材の結合部には微小隙間や角状の隅部ができる。流体が液体の場合には、これら微小隙間や隅部に侵入あるいは発生した気体が滞留しやすいことが予想される。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る流体噴射装置は、固定面と、前記固定面に対向するダイアフラムと、前記固定面と前記ダイアフラムとを連続する側壁とで囲まれた空間からなる流体室と、前記流体室に連通する入口流路管と出口流路管と、が一体で成形される流体室体と、前記ダイアフラムに密接されるアクチュエータと、前記流体室体を保持する蓋体と、を有する流体噴射部が備えられ、前記固定面と前記側壁と前記ダイアフラムそれぞれの接続部の内面が滑らかに丸められて成形され、前記流体室の容積を前記ダイアフラムにより急激に縮小し、前記出口流路管の先端方向に設けられるノズル開口部から流体をパルス状に噴射することを特徴とする。
本適用例によれば、内部に流体(液体)が流動する流体室体を、流体室と入口流路管と出口流路管とを一体で成形し、しかも流体室内部を滑らかに丸めていることから、従来技術のような複数の部材の結合による微小隙間や角状の隅部が形成されない。従って、これら微小隙間や角状の隅部に気泡が滞留することがなく、たとえ液体中に気体が存在しても出口流路管から液体と共に排出することができる。このことから、流体室内の気泡による影響を受けずに容積縮小による流体室の圧力上昇が設定どおり行われ、安定した高速の微小液滴の噴射を行うことができる。
また、微小隙間や角状の隅部が存在しないことから、流体室内において流動する流路抵抗を減少することができ、流路抵抗による圧力損失を低減することができる。
[適用例2]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記出口流路管が前記固定面に突設されると共に、前記流体室が回転体形状であって、前記出口流路管が前記回転体形状の回転軸近傍に設けられ、前記固定面または前記ダイアフラムの内面に、前記回転体形状の回転軸を中心とする流体の旋回流を発生する旋回流発生部が設けられていることが好ましい。
ここで、旋回流発生部としては、例えば、固定面またはダイアフラムの内面に形成される溝や突起を採用することができる。
このように、旋回流発生部により流体室内の流体に旋回流を発生させることで、流体を遠心力により流体室の外周方向(側壁方向)に押しやり、旋回流の中心部、つまり、回転体形状の回転軸近傍には流体に含まれる比重の小さい気泡が集中し、回転体形状の回転軸近傍に設けられる出口流路管から気泡を排除することができる。このことから、流体室内に気泡が存在することによる圧力振幅の低下を防止することができ、流体室内の気泡による容積縮小への影響を排除し、安定した微小液滴の高速噴射を行うことができる。
[適用例3]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記入口流路管が、前記固定面に前記出口流路管と併設されていることが好ましい。
このような構成によれば、固定面は側壁に対して広い面積を有していることから、入口流路管及び出口流路管の配置や、互いの寸法(特に直径)の自由度が大きくなる効果がある。
[適用例4]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記入口流路管が、前記側壁に突設されていることが好ましい。
このような構成によれば、出口流路管を固定面に、入口流路管を側壁に形成するため、出口流路管と入口流路管とは互いに異なる方向に向く。詳しくは後述するが、入口流路管には流体を供給する接続チューブが接続される。従って、接続チューブを接続しやすいという効果がある。
[適用例5]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記出口流路管が前記固定面に設けられると共に、前記流体室が回転体形状であって、前記出口流路管が前記回転体形状の回転軸近傍に設けられ、前記入口流路管が前記側壁の内周面に沿って連通されていることが好ましい。
このような構成によれば、入口流路管から供給する流体は、流体室の側壁内面に沿って旋回する。従って、上述した旋回流発生部を設ける構造と同様に回転体形状の回転軸近傍に流体に含まれる気泡が集中し、回転体形状の回転軸の近傍に設けられる出口流路管から気泡を排除することができる。
[適用例6]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記蓋体が、前記固定面を保持する上ケースと、前記ダイアフラムの周縁部を保持する下ケースとからなり、前記上ケースまたは前記下ケースに、前記入口流路管と前記出口流路管それぞれの側面外周を覆う突起部が設けられていることが好ましい。
本適用例の流体室体は、固定面とダイアフラムと固定面とダイアフラムとを連続する側壁とからなる流体室と、入口流路管と出口流路管とが一体で成形されている。従って、流体室体を形成している各隔壁は、ダイアフラムとほぼ同じ厚さになり、流体室から突設される入口流路管と出口流路管は、使用時の構造的強度が十分とはいえない。そこで、入口流路管と出口流路管それぞれの側面外周を覆う突起部を蓋体に設けることにより、入口流路管と出口流路管とを補強することができる。
[適用例7]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記上ケースが、前記固定面と前記側壁の外周面に形成される前記ダイアフラムよりも厚い金属層により形成されていることが好ましい。
上述したように、固定面と側壁とダイアフラムとはほぼ同じ厚さになる。このような場合、固定面及び側壁も薄板状の隔壁となるため、ダイアフラムを駆動した際に固定面及び側壁も変形し、流体室内部の圧力上昇を妨げることがある。そこで、固定面と側壁の外周面に金属層を形成することで、固定面と側壁の構造的強度を増し、固定面及び側壁の変形を抑制し圧力損失を防止することができる。
[適用例8]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記金属層が、前記固定面と前記側壁の外周面と前記ダイアフラムの周縁部にわたって形成されていることが望ましい。
このような構成によれば、アクチュエータによるダイアフラムの変形範囲を金属層により規制することから、流体室内が高圧になったときのダイアフラムの不要変形を抑制し、圧力の低下を防止することができる。
[適用例9]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記出口流路管の先端部にノズル開口部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、前述した従来技術のように、出口流路管に別体のノズルを装着してノズル開口部を形成する必要がなく、構造を簡素化できる。また、流体室からノズル開口部に至るまでの流路における流体抵抗を低減することができる。
[適用例10]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記出口流路管の外周側面を覆う補強管がさらに設けられていることが望ましい。
手術部位によっては、流体室とノズル開口部までの距離が100mmを越す場合がある。その際、出口流路管を流体室と一体で形成する場合、出口流路管は長い細管となるため構造的強度が不足することがある。そこで、補強管を設けることにより出口流路管を補強することができる。
[適用例11]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記入口流路管と前記出口流路管のそれぞれが、前記側壁の前記流体室を挟んで相対する位置に設けられていることが好ましい。
上記適用例の流体室(流体室体)は、固定面を上面、ダイアフラムを底面とする扁平な容器状の部材である。従って、側壁に入口流路と出口流路とを互いに相対する位置に設けることにより、厚さ方向に突出部のない薄型の流体室体を実現できる。
[適用例12]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記蓋体が、流体の流動方向に垂直方向の断面形状が略円形であることが好ましい。
上述した流体室体は、入口流路管と流体室と出口流路管を略直線状に配設できる。従って、蓋体の断面形状を略円形にすることで円柱形状の流体噴射部を構成することができることから、カテーテルのような細管の先端に流体噴射部を設けることができる。
[適用例13]上記適用例に係る流体噴射装置において、前記アクチュエータが、薄膜型圧電素子であることが好ましい。
このようにすれば、流体噴射部を一層細くすることができ、血管等の脈管構造内部に挿通することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は実施形態1に係る流体噴射装置を示し、図5、図6は実施形態2、図7は実施形態3、図8,9は実施形態4、図10は実施形態5、図11は実施形態6に係る流体噴射装置を示している。
なお、以下の説明で参照する図は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
また、本発明による流体噴射装置は、インク等を用いた描画、細密な物体及び構造物の洗浄、手術用メス等様々に採用可能であるが、以下に説明する実施の形態では、生体組織を切開または切除すること、または血管内に挿入し血栓等を除去する目的で用いるカテーテルの先端に設置することに適した流体噴射装置に好適な流体噴射装置を例示して説明する。従って、以下の実施形態にて用いる流体は、水または生理食塩水であり、以降、これらを液体として表し説明する。
(実施形態1)
まず、流体噴射装置の全体構成について説明する。
図1は、実施形態1に係る流体噴射装置の概略構成の一例を示す説明図である。図1において、流体噴射装置1は、基本構成として、液体を収容しその液体を供給する流体供給部としての輸液バッグを含む制御部100と、液体を脈動に変化させる流体噴射部10と、制御部100と流体噴射部10とを連通する接続チューブ15と、を備えて構成されている。流体噴射部10には、細いパイプ状の接続流路管70が接続され、接続流路管70の先端部には流路が縮小されたノズル開口部81を有するノズル80が挿着されている。流体噴射部10は液体を脈動に変化させて、接続流路管70、ノズル80を介してノズル開口部81から液滴としてパルス状に高速噴射させる。
制御部100には、図示しない駆動波形生成回路部と駆動制御回路部とが備えられると共に、術部の硬度等の条件に対応して駆動波形を調整する調整装置が備えられている。
続いて、この流体噴射装置1における液体の流動を簡単に説明する。輸液バッグに収容された液体は、接続チューブ15を介して一定の圧力で流体噴射部10に供給する。なお、制御部100には、液体を一定の圧力で供給するポンプ等の圧力発生部(図示せず)を備えている。流体噴射部10には流体室51(図2、参照)と、この流体室51の容積変更手段を備えており、容積変更手段により脈動を発生させて、接続流路管70、ノズル80を通してノズル開口部81から液体を高速でパルス状に噴射する。
なお、圧力発生部としてはポンプに限らず、輸液バッグをスタンド等によって流体噴射部10よりも高い位置に保持するようにしてもよい。従って、ポンプは不要となり、構成を簡素化することができる他、消毒等が容易になる利点がある。
圧力発生部の液体供給圧力は概ね3気圧以下、望ましくは0.3気圧(0.03MPa)以下に設定する。また、輸液バッグを用いる場合には、流体噴射部10と輸液バッグの液上面との高度差が圧力となる。輸液バックを用いるときには0.1〜0.15気圧(0.01〜0.15MPa)程度になるように高度差を設定することが望ましい。
なお、この流体噴射装置1を用いて手術をする際には、術者が把持する部位は流体噴射部10である。従って、流体噴射部10までの接続チューブ15はできるだけ柔軟であることが好ましい。そのためには、接続チューブ15は柔軟で薄いチューブとし、液体を流体噴射部10に送液可能な範囲で低圧にすることが好ましい。
また、特に、脳手術のときのように、機器の故障が重大な事故を引き起こす恐れがある場合には、接続チューブ15の切断等において高圧な流体が噴出することは避けなければならず、このことからも低圧にしておくことが要求される。
次に、本実施形態による流体噴射部の構造について説明する。
図2は、本実施形態に係る流体噴射部の概略構造を示す断面図である。図2において、流体噴射部10には、液体の脈動を発生する脈動発生手段としての流体室51とアクチュエータとしての圧電素子40とを含む流体室体50と、流体室体50を保持する蓋体としての上ケース20と下ケース30とが備えられている。
流体室体50は、固定面52と、固定面52に対向するダイアフラム57と、固定面52とダイアフラム57とを連続する側壁59によって囲まれて形成される空間からなる流体室51と、流体室51に連通する入口流路管55と出口流路管53と、が同一材料で一体成形されている。従って、流体室体50は扁平な容器形状とみなすことができる。入口流路管55と出口流路管53とは固定面52に対して垂直に併設される。また、入口流路管55は入口流路56を有し、出口流路管53は出口流路54を有して、それぞれが、流体室51内に連通している。
固定面52と、側壁59と、ダイアフラム57と、入口流路管55と、出口流路管53とは一体で形成されており、しかもそれぞれの接続部との内面が滑らかに丸められている。その結果、従来技術のような複数の部材の結合による微小隙間や角状の隅部が存在しない。
流体室体50は、上ケース20に穿設される凹部23内に装着され、その際、凹部23内において、固定面52と側壁59とが接着剤等で上ケース20に密着固定される。上ケース20には、管状の突起部21,22が設けられ、突起部21,22それぞれに出口流路管53と入口流路管55が挿着される。出口流路管53及び入口流路管55とはダイアフラム57とほぼ同じ厚さのため構造的強度が小さく、突起部21,22で補強している。
突起部21には接続流路管70が挿着され、接続流路管70に開設される接続流路71が出口流路54と連通している。また接続流路管70の先端部にはノズル80が嵌着され、ノズル80の先端部には直径が出口流路54に比べ縮小されたノズル開口部81が設けられている。また、突起部22には接続チューブ15が嵌着され、液体流動部16が入口流路56に連通されている。
一方、流体室体50のダイアフラム57側には、圧電素子40を収容する貫通孔を有する下ケース30が設けられ、上ケース20と下ケース30とはそれぞれの対向する周縁面にて接着または螺合固定等の結合手段で密着固定される。この際、下ケース30の周縁面の一部はダイアフラム57の周縁面まで及び、ダイアフラム57の周縁面に接着等の固着手段で固着される。下ケース30とダイアフラム57との固着範囲は、ダイアフラム57が必要な変位をするための範囲を残した範囲である。
そして、ダイアフラム57の中央部には上板41を介してアクチュエータとしての圧電素子40が密接されており、圧電素子40の尾部側は下板39に固着されている。下板39は下ケース30に固着されている。従って、下板39と圧電素子40と上板41とダイアフラム57とは互い密接されている。なお、圧電素子40は、本実施形態では積層型圧電素子を例示している。また、固定面52の流体室内面52aには旋回流発生部58が形成されている。
続いて、旋回流発生部の1例を図面を参照して説明する。
図3は、図2のA−A切断面を示す断面図である。図3において、旋回流発生部58は、流体室内面52aの表面に設けられる平面方向に湾曲した突起部58a,58b,58cによって構成されている。突起部58a〜58cは、同一方向に湾曲されると共に、出口流路54と入口流路56の間に配設される。また、図3に示すように、流体室51は回転体形状であって、出口流路管53が回転体形状の回転軸J近傍に設けられている。
なお、旋回流発生部58を構成する突起部58a〜58cは、ダイアフラム57の内面57a(図2、参照)に設けてもよい。また、突起部に対して湾曲した溝としてもよい。さらに、突起部の数は3本よりも適宜増やしても減らしてもよい。
次に、流体室体50の製造方法の1例を図面を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る流体室体の製造方法の1例を示す断面図であり、(a)は流体室体母型の成形方法、(b)は流体室体の成形方法を表している。まず、図4(a)に示すように、金型を用いて流体室体母型160を成形する。流体室体母型160は、上型112と下型111を用いて樹脂成形法(射出成形法)により成形する。流体室体母型160の外形形状は、流体室51に相当する部分と、入口流路56及び出口流路54に相当する部分からなる。従って、流体室体母型160の外形形状は流体室体50の内面形状を有する。
なお、流体室体母型160において、入口流路56及び出口流路54に相当する部分は、細長い形状をしているため、上型112には抜きテーパが形成される。従って、入口流路56及び出口流路54それぞれの流体室51側の断面積は、先端側断面積よりも抜きテーパ分だけ大きくなる。
細管内における液体の流動方向において、液体が流入する側よりも流出する側の流路の断面積を小さくする場合拡散効果により液体を流入しやすくし、逆方向の液体流動においてはノズル効果により流体を流動しにくくする。従って、入口流路56では、拡散効果により流体室51への流動を促し、ノズル効果により流体室51からの流動(つまり、逆流)を抑制することができる。
一方、出口流路54では、流体室51の容積が縮小状態から復帰して内部圧力が低下したときには、拡散効果により出口流路54内に存在する液体を流体室51内に引き戻しやすくなり、駆動信号出力の間において、不要な液滴吐出を抑制することができる。
続いて、図4(b)に示すように、流体室体母型160の表面全体に無電解Niメッキを施す。このメッキ層の厚さは、ダイアフラム57の厚さを基準とする。このようにして、Niからなる流体室体50の原形が形成される。この際、メッキ層は流体室体母型160の全表面に形成されるため、入口流路56及び出口流路54に相当する部分の先端部にも形成される。そこで、切断面Cに沿って切断することで、先端部には樹脂部分が露出される。
なお、流体室体50の形成方法としては、無電解Niメッキの他に、流体室体母型160の表面にスパッタリング法を用いて形成することができる。スパッタリング法では、金属層としてNi以外にチタン等広範囲の材料を採用することができる。また、メッキ法を用いる場合でもダイアフラムとしての機能を満足する他の材料を用いてもよい。
次に、溶剤を用いて流体室体母型160を溶解して除去し、内部を洗浄して流体室体50(図2、参照)のみを残す。このようにして流体室体50を成形する。なお、流体室体50成形後、熱処理(硬化処理)を行い、特に、ダイアフラムとしての適切な硬度、弾性を有するよう調整することが望ましい。
続いて、流体噴射部10の動作について図2を参照して説明する。
圧力発生部によって入口流路56には、常に一定圧力の液圧で液体が供給されている。その結果、圧電素子40が動作を行わない場合、圧力発生部の吐出力と入口流路側全体の流体抵抗値の差によって液体は流体室51内に流動する。
ここで、圧電素子40に駆動信号が入力され、急激に圧電素子40が伸張したとすると、流体室51内の圧力は、入口流路側のイナータンスL1及び出口流路側のイナータンスL2が十分な大きさを有していれば急速に上昇して数十気圧に達する。
この圧力は、入口流路56に加えられていた圧力発生部による圧力よりはるかに大きいため、入口流路56から流体室51内への液体の流入はその圧力によって減少し、出口流路54からの流出は増加する。
しかし、入口流路側のイナータンスL1は、出口流路側のイナータンスL2よりも大きいため、入口流路56から液体が流体室51へ流入する流量の減少量よりも、出口流路54から吐出される液体の増加量のほうが大きいため、接続流路71にパルス状の液体吐出、つまり、脈動流が発生する。この吐出の際の圧力変動が、接続流路管70内を伝播して、先端のノズル開口部81から液体が噴射される。
ここで、ノズル開口部81の直径は、出口流路54の直径よりも縮小されているので、液体は、さらに高圧、高速のパルス状の液滴として噴射される。
一方、流体室51内は、入口流路56からの液体流入量の減少と出口流路54からの液体流出の増加との相互作用で、圧力上昇直後に圧力低下あるいは真空状態となる。その結果、圧力発生部の圧力と、流体室51内の圧力の双方によって一定時間経過後、入口流路56の液体は、圧電素子40の動作前と同様な速度で流体室51内に向かう流れに復帰する。
入口流路56内の液体の流動が復帰した後、圧電素子40の伸張があれば、ノズル開口部81からのパルス状の液滴を継続して噴射することができる。
続いて、流体室51内の気泡の排除動作について図3を参照して説明する。本実施形態では、流体室51の内面には、構成部材の結合部が存在せず、しかも滑らかに丸められていることから部材結合部の微小隙間や角状の隅部に微小気泡が滞留することはほとんどないと考えられるが、液体中には気体が含有されていることが考えられる。
上述した流体噴射部10の動作において、流体室51が、回転体形状を有し旋回流発生部58としての突起部58a〜58cを備えていることから、入口流路56から一定の圧力で流入される液体は、突起部58a〜58cにより回転軸Jを中心とする時計回り方向の旋回流が発生する。液体は、この旋回流によって発生する遠心力により側壁に沿うように旋回される。この際、流入あるいは流体中から発生した気泡は回転体形状の回転軸J近傍に集合する。そして、出口流路54が回転軸J近傍に開設されていることから気泡は速やかに出口流路54から外部に排出される。
従って、本実施形態によれば、流体室体50は、流体室51と入口流路管55と出口流路管53とを一体で成形し、しかも流体室51内部を滑らかに丸めていることから、従来技術のような複数の部材の結合による微小隙間や角状の隅部が形成されない。よって、これら微小隙間や角状の隅部に気泡が滞留することがなく、たとえ液体中に気泡が存在しても出口流路54から液体と共に排出することができる。このことから、流体室51内の気泡の影響を受けずに容積縮小が設定どおり行われ、安定した高速の微小液滴の噴射を行うことができる。
また、微小隙間や角状の隅部が存在しないことから、流体室51内において流動する液体の流体抵抗を減少することができ、流路抵抗による圧力損失を低減することができる。
また、流体室51内に旋回流発生部58(突起部58a〜58c)により流体室51内において旋回流を発生させることで、液体を遠心力により流体室51の外周方向(側壁59方向)に押しやり、旋回流の中心部、つまり、回転体形状の回転軸Jの近傍に気泡が集中し、回転軸J近傍に設けられる出口流路54から気泡を液体と共に排除することができる。このことから、流体室51内に気泡が存在することによる圧力振幅の低下を防止することができ、安定した微小液滴の高速噴射を行うことができる。
また、入口流路管55と出口流路管53とが、固定面52に併設されている。このような構成にすれば、固定面52は側壁59に対して広い面積を有していることから、入口流路管55及び出口流路管53のレイアウトや、互いの寸法(特に直径)の自由度が大きくなるという効果がある。
また、入口流路管55及び出口流路管53を形成している各隔壁は、ダイアフラム57とほぼ同じ厚さになり、流体室51から突設される入口流路管55と出口流路管53は、使用時において構造的強度が十分とはいえない。そこで、上ケース20に入口流路管55と出口流路管53それぞれの側面外周を覆う突起部21,22を設けることにより、入口流路管55と出口流路管53とを補強することができる。
(実施形態2)
続いて、実施形態2に係る流体噴射装置について図面を参照して説明する。実施形態2は、入口流路管を流体室の側壁に設けたことを特徴とする。従って、前述した実施形態1(図1、参照)との相違個所を中心に説明し、同じ機能部位には同じ符号を附している。
図5は、実施形態2に係る流体噴射部の概略構造を示す断面図、図6は図5のA−A切断面を示す断面図である。図5、図6において、流体室体50は、出口流路管53が、固定面52に対して垂直に突設され、入口流路管55は流体室体50(流体室51)の側壁59に突設されて構成されている。出口流路管53は出口流路54、入口流路管55は入口流路56を有してそれぞれが流体室51に連通している。
入口流路管55は、上ケース20及び下ケース30からなる蓋体に突設され、先端部には接続チューブ15が嵌着されている。入口流路56は、液体の流動方向に対して垂直な断面積が流体室51の断面積よりも縮小された円形をしている。そして、流体室体50は、上ケース20と下ケース30とによって保持されている。
図6に示すように、流体室51は回転体形状であって、入口流路管55が回転体形状の回転軸J方向に向かって連通されていることから、液体は入口流路56から回転軸J方向に流入される。ここで、流体室51の固定面52の流体室内面52aには、平面方向に湾曲した突起部58a,58b,58cによって構成される旋回流発生部58(図5も参照)が設けられている。従って、入口流路56から一定の圧力で流入される液体は、旋回流発生部58により回転体形状の回転軸Jを中心とする時計回り方向に遠心力により側壁に沿うように旋回される。この際、気泡は回転軸J近傍に集合する。出口流路54が回転軸J近傍に連通されていることから気泡は速やかに出口流路54から外部に排出される。
従って、このような構成によれば、出口流路管53を流体室51の固定面52に、入口流路管55を側壁59に形成するため、出口流路管53と入口流路管55とは互いに異なる方向(略垂直方向)に向く。入口流路管55には液体を供給する接続チューブ15を接続する。従って、接続チューブ15を接続しやすく、また、接続チューブ15を実施形態1(図2、参照)のように接続部近傍で他方向に曲げる必要がなくなる。
なお、上ケース20及び下ケース30それぞれに、実施形態1に記載した入口流路管55の周囲を覆う突起部を設けて管状の補強部とし、この補強部に接続チューブ15を嵌着する構造とすればなお好適である。
また、本実施形態の流体室体50は、前述した実施形態1(図4、参照)と同様な製造方法で成形することができる。
(実施形態3)
続いて、実施形態3に係る流体噴射装置について図面を参照して説明する。実施形態3は、入口流路を流体室に対して側壁の内周面に沿って連通していることに特徴を有する。従って、前述した実施形態2(図5,6、参照)に対する相違個所を中心に説明する。
図7は、実施形態3に係る流体噴射部の概略構造を示す平面図であって、図5のA−A切断面に相当する平面図である。図7において、入口流路管55は、入口流路56が流体室51の側壁59の内周面に沿って連通するように突設されている。
流体室51は回転体形状であって、出口流路管53は、回転体形状の回転軸J近傍に固定面52に対して垂直に突設されている。
入口流路56から一定の圧力で流入される液体は、流体室51の内部において、側壁59の内周面に沿って流動し、図7に示す構成では反時計回り方向に旋回する。この際、液体に含まれる気泡は回転軸J近傍に集合し、出口流路54が回転軸J近傍に開設されていることから気泡は速やかに出口流路54から外部に排出される。
なお、上ケース20及び下ケース30それぞれに、入口流路管55の周囲を覆う突起部を設けて管状の補強部とし、この補強部に接続チューブ15を嵌着する構造とすればなお好適である。
また、本実施形態の流体室体50は、前述した実施形態1(図4、参照)と同様な製造方法で成形することができる。
このような構成によれば、入口流路56から流入する液体は、流体室51の側壁59内周に沿って旋回する。従って、前述した突起部58a〜58cからなる旋回流発生部58を設ける構造よりも簡素な構造であっても、回転軸J近傍に液体に含まれる気泡が集中し、回転軸Jの近傍に設けられる出口流路54から排除することができる。
(実施形態4)
続いて、実施形態4に係る流体噴射装置について図面を参照して説明する。実施形態4は、前述した実施形態1〜実施形態3に対して、流体室体と上ケースの間の構成が異なることを特徴としている。従って、実施形態1〜実施形態3に対して相違個所を中心に説明し、同じ機能部位には同じ符号を附している。
図8は、本実施形態に係る流体噴射部の概略構造を示す断面図、図9は流体室体と上ケースの関係及び製造方法を示す断面図である。なお、図8,9は、前述した実施形態1(図2、参照)の基本構造を採用した場合を例示している。図8,9において、上ケース20は、ダイアフラム57よりも厚い金属層により流体室体50の固定面52と側壁59の外周面に形成されている。この金属層は無電解Niメッキ等で流体室体50の側壁59から固定面52、入口流路管55及び出口流路管53の側面全周に沿って密着形成され、図8に示すような上ケース20の形状をなす。
より具体的には、図9に示すように、実施形態1(図4、参照)で説明した流体室体50の製造方法の過程で(流体室体50の内部に流体室体母型160が充填されている状態)、さらに金属メッキ層が形成される。従って、金属層は流体室体50の所定表面にほぼ均一の厚さで被覆されて上ケース20が形成される。そして、入口流路管55の切断面(二点鎖線Bで図示)に沿って切断して流体室体母型160の一部を露出させる。
なお、出口流路管53においては、切削加工により先端方向から斜面Dを形成し流体室体母型160の一部を露出させる。その後、溶剤を用いて流体室体母型160を溶解除去し、内部を洗浄して流体室体50と上ケース20とが一体化された状態が形成される。このようにすることで、図8に示すように流体室体50に接続流路管70が接続された状態で、出口流路管53と接続流路管70の側面隔壁とは、斜面Dによりなだらかに連続される。
なお、上ケース20を形成する金属層は、ダイアフラム57の周縁部まで延在することができる。つまり、ダイアフラム57として適切な変位範囲以外の周縁部に金属層25を側面部から延在して形成する。金属層25は、ダイアフラム57の所定範囲にマスキングして形成すればよい。
前述したように流体室体50を形成する場合、流体室体50は、固定面52と側壁59とダイアフラム57とはほぼ同じ厚さになる。このような構成では、固定面52及び側壁59も薄板状の隔壁となるため、ダイアフラム57を駆動した際に固定面52及び側壁59も変形し、流体室が変形し圧力振幅が減少することがある。そこで、固定面52と側壁59の外周面に沿って金属層を形成することで、固定面52と側壁59の構造的強度を増し、固定面52及び側壁59の変形を抑制しキャビテーションの発生を防止することができる。
また、金属層25を固定面52と側壁59の外周面とダイアフラム57の周縁部にわたって形成することにより、圧電素子40によるダイアフラム57の変位範囲を金属層25により規制することから、流体室51の容積変化量を一定に維持することができる。
また、流体室体50に接続流路管70が接続された状態で、出口流路管53と接続流路管70の側面隔壁とを斜面Dによりなだらかに連続することにより、ノズル80と出口流路管53との間において、急拡大による圧力損失を抑制することができる。
なお、上ケース20の形成方法としては、流体室体50の外形形状を樹脂等で母型として成形して、母型表面に無電解Niメッキやスパッタリング等の手段で金属層を形成し、母型を溶解して形成することが可能である。このような形成方法によれば、上ケース20と流体室体50の対向する表面は密接する。従って、上ケース20と流体室体50とを接着剤等で固着すれば、上述した上ケース20と流体室体50とを一体形成した構成と同様な効果を得ることができる。
(実施形態5)
続いて、実施形態5に係る流体噴射部について図面を参照して説明する。実施形態5は、前述した実施形態1〜実施形態4に係る流体噴射部10が、出口流路管53の先端部にノズル80を有する接続流路管70を接続していることに対し、出口流路管53の先端部にノズル80を一体で形成していることに特徴を有する。実施形態1(図2、参照)を基本構成として例示し、相違点を中心に説明する。なお、同じ機能部位には同じ符号を附している。
図10は、実施形態5に係る流体噴射部の概略構造を示す断面図である。図10において、出口流路管53は、流体室体50の固定面52から垂直方向に流体室体50の突起部21よりさらに突出延在されている。
そして、先端部は液体の流動方向に対して垂直な断面積が出口流路54より縮小されたノズル開口部81を有するノズル80が形成されている。
また、出口流路管53の外周側面を覆う補強管90がさらに設けられている。補強管90は、先端部がノズル80近傍を支持し、根元側においては突起部21に嵌着されている。
従って、本実施形態による構成では、出口流路管53を長く延在させ、先端部にノズル80(ノズル開口部81)を形成することにより、出口流路管53に接続流路管70及びノズル80を装着してノズル開口部81を形成する必要がなく、構造を簡素化できる。また、流体室51からノズル開口部81に至るまでの流路における流体抵抗を低減することができる。
また、流体噴射装置を手術具として用いる場合、手術部位によっては、流体室51とノズル開口部81までの距離が100mmを越す場合がある。その際、出口流路管53は長い細管となるため構造的強度が不足することがある。そこで、補強管90を設けることにより出口流路管53を補強することができる。
(実施形態6)
実施形態1に係る流体噴射装置の概略構成の一例を示す説明図。 実施形態1に係る流体噴射部の概略構造を示す断面図。 図2のA−A切断面を示す断面図。 実施形態1に係る流体室体の製造方法の1例を示す断面図を示し、(a)は流体室体母型の成形方法、(b)は流体室体の成形方法を表す断面図。 実施形態2に係る流体噴射部の概略構造を示す断面図。 図5のA−A切断面を示す断面図。 実施形態3に係る流体噴射部の概略構造を示す平面図。 実施形態4に係る流体噴射部の概略構造を示す断面図。 実施形態4に係る流体室体と上ケースの関係及び製造方法を示す断面図。 実施形態5に係る流体噴射部の概略構造を示す断面図。
符号の説明
10…流体噴射部、20…上ケース、30…下ケース、40…アクチュエータとしての圧電素子、50…流体室体、51…流体室、52…固定面、53…出口流路管、55…入口流路管、57…ダイアフラム、59…側壁、81…ノズル開口部。

Claims (5)

  1. 固定面と、前記固定面に対向するダイアフラムと、前記固定面と前記ダイアフラムとを連続する側壁とで囲まれた空間からなる流体室と、前記流体室に連通する入口流路管と出口流路管と、が一体で成形される流体室体と、
    前記ダイアフラムに密接されるアクチュエータと、
    前記流体室体を保持する蓋体と、を有する流体噴射部が備えられ、
    前記出口流路管が前記固定面に突設されると共に、前記流体室が回転体形状であって、前記出口流路管が前記回転体形状の回転軸近傍に設けられ、
    前記固定面または前記ダイアフラムの内面に、前記回転体形状の回転軸を中心とする流体の旋回流を発生する旋回流発生部が設けられ、
    前記固定面と前記側壁と前記ダイアフラムそれぞれの接続部の内面が滑らかに丸められて成形され、
    前記流体室の容積を前記ダイアフラムにより急激に縮小し、前記出口流路管の先端方向に設けられるノズル開口部から流体をパルス状に噴射することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 請求項1記載の流体噴射装置において、
    前記入口流路管が、前記固定面に前記出口流路管と併設されていることを特徴とする流体噴射装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の流体噴射装置において、
    前記入口流路管が、前記側壁に突設されていることを特徴とする流体噴射装置。
  4. 請求項3に記載の流体噴射装置において、
    前記出口流路管が前記固定面に設けられると共に、前記流体室が回転体形状であって、前記出口流路管が前記回転体形状の回転軸近傍に設けられ、
    前記入口流路管が前記側壁の内周面に沿って連通されていることを特徴とする流体噴射装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の流体噴射装置を用いた手術用メス。
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