JP5049660B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のステアリング部等に設置され、衝撃入力時に膨張展開して乗員を保護する車両のエアバッグ装置に関するものである。
車両の衝突時等にインフレータから供給される高圧のガスでエアバッグ本体を展開するエアバッグ装置には、エアバッグ本体の内圧が過剰に上昇するのを防止するためにベントホールを設け、このベントホールをエアバッグ本体の展開途中で開放するものがある。
また、エアバッグ装置には、エアバッグ本体の膨張挙動と内圧を制御するために、展開途中で破断する破断接合部をエアバッグ本体に予め設けておき、インフレータの作動時に破断接合部が順を追って破断することによりエアバッグ本体の容積を徐々に拡大させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のエアバッグ装置は、渦巻き状に湾曲する複数の破断接合部を、エアバッグ本体の周縁部に回転対称に、かつ隣接するもの同士が円周方向で一部オーバーラップするように配置し、ベントホールを閉塞する帯状のベントホールカバーを、破断接合部の一部によってエアバッグ本体に係止させるようになっている。なお、このエアバッグ装置の場合、インフレータに接続されるガス吸入口はエアバッグ本体の中心部に配置され、インフレータが作動すると、エアバッグ本体が中心部から径方向外側に向かって膨張範囲を拡大し、その間に破断接合部を径方向内側の始端部から外側の終端部に向かって連続的に破断させる。また、ベントホールカバーは、破断接合部の始端部と終端部の途中に係止されており、エアバッグ本体の膨張が径方向外側に拡大する途中で係止が外れ、それによってベントホールを開放する。
したがって、このエアバッグ装置においては、インフレータの作動時に、破断接合部が順次破断することによってエアバッグ本体の膨張挙動と内圧を適正に制御することができるとともに、破断接合部が破断する途中でベントホールカバーの係止を解除することにより、適正タイミングでガス圧の上昇を規制することができる。
特開2006−224748号公報
しかし、この従来のエアバッグ装置の場合、インフレータの作動時に、破断接合部が径方向内側から外側に向かって破断する途中でベントホールカバーの係止が解除されるものであるため、破断接合部の破断がベントホールカバーの係止部に達する前に何らかの原因で停止してしまうと、ベントホールが所期のタイミングで開放できなくなることが懸念される。
そこで、この発明は、一の破断接合部の破断が何らかの原因で停止した場合にも、ベントホールを所期のタイミングで開放できるようにして、エアバッグ本体の膨張挙動と内圧を常時安定的に制御できるエアバッグ装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、中心部側から内部に高圧ガスが供給されて膨張展開するエアバッグ本体(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグ本体32)と、そのエアバッグ本体の内部のガスを外部に排出するベントホール(例えば、後述の実施形態におけるベントホール37b)と、前記エアバッグ本体の対向する基布(例えば、後述の実施形態における第1基布36および第2基布37)同士を接合する破断容易な複数の破断接合部(例えば、後述の実施形態における破断接合部39A,39B,39C)と、前記破断接合部によってエアバッグ本体に係止されるベントホールカバー(例えば、後述の実施形態におけるベントホールカバー50)と、を備えるエアバッグ装置において、全ての前記破断接合部が、径方向内側に配置される始端部(例えば、後述の実施形態における始端部25)から径方向外側に配置される終端部(例えば、後述の実施形態における終端部26)に向けて渦巻き状に設けられるとともに、前記基布の中心に対してほぼ回転対称に、かつ隣接するもの同士が円周方向で一部オーバーラップするように配置され、前記エアバッグ本体の破断接合部の終端部よりも径方向外側に外周膨張領域(例えば、後述の実施形態における外周膨張領域54)を設け、前記破断接合部によるベントホールカバーの全ての係止部(例えば、後述の実施形態における係止部52,53)を、隣接する破断接合部の終端部同士の略中間位置に配置し、前記複数の破断接合部を、一の破断接合部の始端部位置と他の破断接合部の終端部位置が円周方向で略一致するように配置し、略円形状の2枚の基布の外周縁部を接合して外周接合部(例えば、後述の実施形態における外周接合部38)を形成し、この外周接合部を形成したその2枚の基布を表裏反転させて前記エアバッグ本体を構成し、このエアバッグ本体に、終端部が前記外周接合部から径方向内側に離間して位置されるように前記複数の破断接合部を形成し、エアバッグ本体内の前記外周接合部と破断接合部の間に形成される環状空間を前記外周膨張領域としたことを特徴とする。
これにより、エアバッグ本体の中心部側から高圧ガスが供給されると、破断接合部が始端部側から終端部側に向かって順次破断し、エアバッグ本体の膨張領域が中心部側から径方向外側に向かって次第に拡大する。そして、破断接合部が始端部側から終端部側に向かって破断していくと、その破断途中でベントホールカバーの係止が外れ、それによってベントホールが開放され、エアバッグ本体内のガスが外部に排出されるようになる。また、ベントホールカバーを係止する一の破断接合部の破断が、始端部から終端部に向かう途中においてベントホールカバーの係止部に達する前で停止した場合には、隣接する破断接合部が終端部側に向かって所定長さ破断した後に、高圧ガスがエアバッグ本体の径方向外側の外周膨張領域に急激に導入されるようになる。こうして、高圧ガスが外周膨張領域に急激に導入されると、破断を停止した上記の破断接合部が終端部側から逆にベントホールカバーの係止部方向に向かって破断するようになる。ここで、一つの破断接合部が破断を停止した後に、外周膨張領域に高圧ガスを導入し得る位置まで隣接する破断接合部が破断する長さと、破断を停止した破断接合部の終端部からベントホールカバーの係止部までの長さの和は、破断接合部の破断停止位置からベントホールカバーの係止部までの長さと等しくなる。したがって、ベントホールカバーは、破断停止が起こらなかった場合とほぼ同じタイミングで係止を解除され、ベントホールを開放することになる。
請求項1に記載の発明によれば、エアバッグ本体の破断接合部の終端部よりも径方向外側に外周膨張領域を設け、破断接合部によるベントホールカバーの係止部を、当該破断接合部の終端部と隣接する破断接合部の終端部との略中間位置に配置したため、当該破断接合部の始端部側からの破断が何らかの原因で停止した場合にも、その後に破断接合部を終端部側から破断させて、破断が停止しない場合とほぼ同じタイミングでベントホールカバーの係止を解除し、ベントホールを所期のタイミングで確実に開放することができる。したがって、この発明によれば、エアバッグ本体の膨張挙動と内圧を常に安定して制御することができる。
また、複数の破断接合部を、一の破断接合部の始端部位置と他の破断接合部の終端部位置が円周方向で略一致するように配置したことから、製造時における破断接合部の設置位置の管理が容易になるという利点がある。
また、略円形状の2枚の基布の外周縁部を接合し、その2枚の基布を表裏反転させてエアバッグ本体を構成するとともに、そのエアバッグ本体に複数の破断接合部を形成して、エアバッグ本体内の外周接合部と破断接合部の間に形成される環状空間によって外周膨張領域を構成するようにしたため、製造の容易な簡単な構造でありながら、始端部側からの破断接合部の破断が停止した際に破断接合部を終端部側から確実に破断させることができる。
以下、この発明の一参考形態を図1〜図13に基づいて説明する。なお、以下で説明する参考形態および実施形態のエアバッグ装置は、車両の運転者用にステアリング部内に格納されたエアバッグ装置の態様であるが、以下の説明において「前」「後」は、車体における前後を意味するものとする。
図1に示すように、運転席のシート11の前方に配置されたステアリングホイール12の内部に、本発明にかかるエアバッグ装置13が収納されている。エアバッグ装置13は、衝撃入力時に高圧ガスを発生する図示しないインフレータと、このインフレータで発生する高圧ガスの供給を受けて膨張展開するエアバッグ本体32と、を備えて成り、通常時には、エアバッグ本体32が折り畳まれた状態においてステアリングホイール12の中心側のカバー内に収容されている。
図2に示すように、円形のエアバッグ本体32は後側(乗員に対向する側)の第1基布36と、その前面に重合される第2基布37とを備え、第1基布36と第2基布37はその外周部を外周接合部38で一体に縫合されている。また、外周接合部38で相互に縫合された第1基布36と第2基布37は、外周接合部38の径方向内側位置において、渦巻き状の複数の破断接合部39A,39B,39Cによってさらに縫合されている。この参考形態では渦巻き状の破断接合部39A,39B,39Cを3個としているが、4個以上であってもよい。なお、外周接合部38はエアバッグ本体32の膨張時に破断しないように太めの糸で強固に縫製されているが、その内側の3つの破断接合部39A,39B,39Cはエアバッグ本体32の膨張時に容易に破断し得るように細目の糸で脆弱に縫製されている。破断接合部39A,39B,39Cについては後に詳述する。
また、第2基布37には、インフレータに接続される円形のインフレータ開口37aと、エアバッグ本体32の膨張時に内部のガスの一部を逃がすための円形のベントホール37bとが形成されている。インフレータ開口37aは第2基布37の中心位置に配置され、ベントホール37bは第2基布37の中心から偏心した位置に配置されている。インフレータ31で発生する高圧ガスは第2基布37の中央のインフレータ開口37aからエアバッグ本体32の内部に供給される。
エアバッグ本体32の内部には、膨張時に内部のガス圧を制御するベントホールカバー50が設けられている。図2及び図3に示すように、ベントホールカバー50は帯状のシート材によって形成され、長手方向の中央が最も幅が広く、両端に向かうにつれて幅が狭くなるように形成されている。ベントホールカバー50の長手方向の中央領域は、ベントホール37bを閉塞する閉塞部51とされ、長手方向の両端部は、破断接合部39A,39Bによって第1,第2基布36,37に縫合される係止部52,53とされている。ベントホールカバー50は、係止部52,53でエアバッグ本体32に係止されている間は中央領域でベントホール37bをほぼ閉塞しており、係止部52,53の係止が外れると、ベントホール37bを大きく開放する。
ここで、第1基布36と第2基布37を縫合する破断接合部39A,39B,39Cは、図3に示すように、両基布36,37の径方向内側に配置される始端部25から径方向外側に配置される終端部26に向けて渦巻き状に湾曲して設けられ、両基布36,37の周縁部に、両基布36,37の中心に対してほぼ回転対称に、かつ隣接するもの同士が円周方向で一部オーバーラップするように配置されている。具体的には、3つの破断接合部39A,39B,39Cは、渦巻きの長さが円周のほぼ3分の2の角度範囲の長さになるように、同サイズ・同形状に形成され、円形状の基布36,37の中心部を中心とする円周上に均等に配置されるとともに、隣接するもの同士が円周の3分の1強の角度範囲に亙ってオーバーラップするようになっている。したがって、3つの破断接合部39A,39B,39Cのなす湾曲は、円周上の殆どの角度範囲において内外2重に重なって配置されているが、各破断接合部39A,39B,39Cの始端部25と終端部26の近傍に対応する角度範囲においては3重に重なって配置されている。
各破断接合部39A,39B,39Cの径方向内側の始端部25はエアバッグ本体32の中心部を指向しており、エアバッグ本体32の展開時に始端部25に応力を集中させて破断接合部39の破断開始を促進している。
また、各破断接合部39A,39B,39Cの径方向外側の終端部26は、エアバッグ本体32の外周接合部38から径方向内側に離間した位置に配置され、エアバッグ本体32内の外周縁部には、破断接合部39A,39B,39Cと外周接合部38に挟まれた環状空間54が確保されている。この環状空間54は、内部に高圧ガスが導入されたときに容積が厚み方向に大きく拡張される外周膨張領域とされている。以下、環状空間54については、「外周膨張領域54」と呼ぶものとする。
なお、外周膨張領域54は、高圧ガスが導入されたときに厚み方向に容積が大きく拡張される部分ではあるが、高圧ガスが供給されるインフレータ開口37a部分とは破断接合部39A,39B,39Cの隣接する二つに挟まれた幅の狭い通路55(図3参照。)を通して導通しているため、破断接合部39A,39B,39Cの破断が進行して通路55が大きく開かれた後でなければ、高圧ガスが急激に流入することはない。
ところで、エアバッグ本体32は、前述のように第1基布36と第2基布37とから形成されているが、詳細には、図6に示すように、第1基36布と第2基布37が重合されて、両者の外周縁部が縫合されることによって最初に外周接合部38が形成され、その後に、図7,図8に示すように基布36,37の表裏が裏返される。そして、こうして形成されたエアバッグ本体32は、内部にベントホールカバー50が配置された後に3箇所に渦巻き状の縫合が行われ、それによって破断接合部39A,39B,39Cが形成されるとともに、ベントホールカバー50の両端の係止部52,53が基布36,37に縫合される。このとき、各破断接合部39A,39B,39Cの終端部26は外周接合部38よりも径方向内側位置に設定され、その結果、エアバッグ本体32の内部には、図3,図5に示すような環状の外周膨張領域54が形成される。
この参考形態の場合、外周膨張領域54は、図4,図5に示すように第1基布36と第2基布37の外周側の端縁が内向きに折り込まれ、その折り込まれた部分が外周接合部38で縫合されるかたちで構成されていることから、エアバッグ本体32の中心側領域に比較して厚み方向の拡大代が大きくなっている。したがって、前述のようにインフレータ開口37aからエアバッグ本体32内に高圧ガスが供給され、破断接合部39A,39B,39Cの破断の進行に伴って通路55が大きく開かれると、外周膨張領域54を中心としたエアバッグ本体32の膨張展開が開始される。
また、ベントホールカバー50の両端の係止部52,53は、前述のように第1,第2基布36,37に破断接合部39A,39Bによって係止されているが、この両係止部52,53は、図3に示すように、隣接する破断接合部39C,39Aの終端部26,26の略中間位置と、破綻接合部39A,39Bの終端部26,26の略中間位置に夫々配置されている。
このように構成されたエアバッグ装置13では、車両衝突時等に所定以上の加速度等が検出されると図示しないインフレータが点火し、折り畳まれたエアバッグ本体32が、インフレータで発生する高圧ガスを受けて膨張を開始する。こうしてエアバッグ本体32が膨張すると、エアバッグ本体32の膨張圧力を受けてステアリングホイール12の前面のカバーが破断し、そこに形成された開口を通してエアバッグ本体32が車室内に向けて膨張展開する。
こうして、エアバッグ本体32が膨張展開するときには、エアバッグ本体32を構成する第1,第2基布36,37が3つの渦巻き状の破断接合部39A,39B,39Cで相互に接合されていることから、エアバッグ本体32は、一気に膨張せずに中心部側を膨張させた後に、破断接合部39A,39B,39Cの始端部25から終端部26に向かう破断の進行とともに徐々に膨張領域を拡大する。これにより、エアバッグ本体32は、所期の膨張挙動をもって容積を増加させ、最終的に前後方向に略偏平な形状に展開して最大限の拘束力を発揮する。
また、エアバッグ本体32の膨張展開の初期には、ベントホールカバー50の係止部52,53が破断接合部39A,39B,39Cによって第1,第2基布36,37に係止されたままであるため、ベントホール37bは、図9に示すようにベントホールカバー50の閉塞部51によって塞がれており、エアバッグ本体32からのガスの漏洩が阻止されている。このため、このときエアバッグ本体32の内圧が速やかに立ち上がり、エアバッグ本体32の膨張展開が速やかに行われる。
そして、エアバッグ本体32の膨張展開とともに破断接合部39A,39B,39Cの破断位置が終端部26に近い設定位置まで達すると、破断接合部39A,39Bの破断によってベントホールカバー50の係止部52,53の支持が解除され、その結果、図10に示すようにベントホールカバー50の閉塞部51がベントホール37bの外部に押し出され、ベントホールカバー50によるベントホール37bの閉塞が解除される。これにより、エアバッグ本体32内の余剰のガスがベントホール37bを通して排出され、エアバッグ本体32の内圧の過剰な上昇が防止される。したがって、この後、ベントホール37bからのガス圧の排出と、破断接合部39A,39B,39Cの破断のさらなる進行により、エアバッグ本体32の展開挙動も所望通りに制御される。
ところで、エアバッグ本体32の膨張展開時に、始端部25側から開始される破断接合部39A,39Bの破断がベントホールカバー50の係止部52,53に達する前に何らかの原因によって停止した場合には、次のようにしてベントホールカバー50の係止が解除される。
すなわち、一方の破断接合部39Aを例に説明すれば、今、図11に示すようにエアバッグ本体32の膨張展開が開始されて、破断接合部39Aの破断がある位置Sで何らかの原因によって停止したとすると(図11中の矢印参照。)、それ以後は残余の破断接合部39B,39Cだけが破断を継続するようになる。これにより、図12に示すように破断接合部39Aに隣接する破断接合部39Bの破断が設定長さL1だけ進行して、その破断部が破断接合部39Aの終端部26の前面位置に達した後に、破断接合部39A,39B間の通路55の面積が急激に拡大する。これにより、エアバッグ本体32内の外周膨張領域54のガス圧が急増し、図13に示すように、外周膨張領域54が容積を拡大して破断接合部39Aを終端部36側から逆に破断させるようになる。なお、図12,図13中、破断接合部39A,39Bの破断を完了した位置には、鎖線による囲みを記載している。
したがって、このエアバッグ装置の場合、ベントホールカバー50は破断接合部39Aの終端部26側からの破断によって係止部52の支持を解除され、ベントホール37bを確実に開放するようになる。なお、ここでは説明が重複するために詳細な説明は省略するが、破断接合部39Bの始端部25側からの破断が途中で停止した場合にも、同様にしてベントホールカバー50の係止部53の支持が解除される。
また、このエアバッグ装置13の場合、一の破断接合部39Aまたは39Bの始端部25側からの破断がある位置Sで停止した後、前述のように終端部26側からの破断によってベントホールカバー50の係止部52または53の支持が解除されまでの時間は、破断接合部39Aまたは39Bがある位置Sから終端部方向に向かってそのまま破断したときの時間とほぼ同じに時間となる。
以下、このことを一方の破断接合部39Aを例にして説明する。
すなわち、このエアバッグ装置13の場合、ベントホールカバー50の端部の係止部52が破断接合部39C,39Aの終端部26,26の中間位置に配置されているため、破断接合部39Aの破断がある位置Sで停止した後に、図12に示すように隣接する破断接合部39Bが破断接合部39Aの終端部26の前面に達するまでの長さL1と、ある位置Sからの破断がそのまま継続して隣接する破断接合部39Cの終端部26に対応する位置に達するまでの長さL1(図14参照。)は等しく、しかも、図13に示すように破断接合部39Aの終端部26から逆向きに破断を開始してベントホールカバー50の係止部52に達するまでの距離L2と、破断接合部39Aのうちの隣接する破断接合部39Cの終端部26に対応する位置からベントホールカバー50の係止部52までの距離L2も等しい。したがって、破断接合部39A上のある位置Sからベントホールカバー50の係止部52までの距離L3が距離L1と距離L2の和に等しくなる(L3=L1+L2)ため、破断接合部39Aの破断がある位置Sで停止した後に終端部26側から破断して係止部52の支持が解除されるまでの時間と、ある位置Sに達した後、そのまま破断接合部39Aの破断が継続されて係止部52の支持が解除されるまでの時間はほぼ等しくなる。
したがって、このエアバッグ装置13においては、破断接合部39Aの破断が何らかの原因で停止した場合にも、破断停止が起こらなかった場合とほぼ同じタイミングでベントホール37bを開放することができる。
また、このエアバッグ装置13においては、第1基布36と第2基布37の外周縁部を重合状態で縫合して外周接合部38を形成した後に表裏を反転してエアバッグ本体32を形成し、こうして形成したエアバッグ本体32に、終端部26が外周接合部38から離間するように破断接合部39A,39B,39Cを形成することによって、エアバッグ本体32の外周縁部に環状の外周膨張領域54を形成しているため、製造の容易な簡単な構造でありながら、破断接合部39A,39Bの始端部25側からの破断が停止したときに終端部26側からの確実な破断を得ることができる。
図14は、この発明の他の実施形態を示すものであり、上述した参考形態の図3に対応する図面である。なお、図14において、上述した参考形態と同一部分には同一符号を付してある。
この実施形態のエアバッグ装置は、基本的な構成は上記の参考形態とほぼ同様であるが、エアバッグ本体32に形成される破断接合部139A,139B,139Cの始端部25の位置が、円周方向において、他の破断接合部139A,139B,139Cの終端部26の位置と略一致するように設定されている点が異なっている。具体的には、破断接合部139Aの始端部25の位置は破断接合部139Bの終端部26の位置と略一致し、破断接合部139Bの始端部25の位置は破断接合部139Cの終端部26の位置と略一致し、破断接合部139Cの始端部25の位置は破断接合部139Aの終端部26の位置と略一致するように設定されている。
このエアバッグ装置は、破断接合部の始端部25と終端部26の位置以外は上記の参考形態と同様であるため、上記の参考形態とほぼ同様の作用と効果を得ることができるが、一の破断接合部139A,139B,139Cの始端部25の位置が、円周方向において、他の破断接合部139A,139B,139Cの終端部26の位置と略一致するように設定されているため、製造時における破断接合部139A,139B,139Cの設置位置の管理が容易になる。具体的には、例えば、エアバッグ本体32上に破断接合部139A,139B,139Cを順次縫製していく場合に、周方向の位置決めを同時に行うことができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の参考形態および実施形態においては、破断接合部39A,39B,39Cや139A,139B,139Cを縫製によって形成したが、破断接合部39A,39B,39Cや139A,139B,139Cは織り合わせや接着などによって構成するようにしても良い。また、上記の参考形態および実施形態の場合、破断接合部39A,39B,39Cや139A,139B,139Cは、渦巻き状に湾曲して形成されているが、渦巻きをなす屈曲形状や、エアバッグ本体32の中心部を中心とする法線に対して傾斜する直線形状であっても良い。
さらに、上記の参考形態および実施形態では、ステアリング部内に格納されたエアバッグ装置の態様で説明したが、この発明はステアリング部内に格納するもの以外のエアバッグ装置にも適用可能である。
この発明の一参考形態を示すエアバッグ装置を備えた車輌の車室内を示す斜視図。 参考形態を示すエアバッグ装置の分解斜視図。 参考形態におけるエアバッグ本体の背面図。 参考形態を示す図3のB−B断面に対応する断面図。 参考形態を示す図3のC−C断面に対応する断面図。 参考形態を示すエアバッグ本体の製造工程を示す背面図。 参考形態を示すエアバッグ本体の製造工程を示す背面図。 参考形態を示す図7のD−D断面に対応する断面図。 参考形態を示すエアバッグ装置の膨張初期の断面図。 参考形態を示すエアバッグ装置の膨張後期の断面図。 参考形態のエアバッグ本体の膨張工程を示す背面図。 参考形態のエアバッグ本体の膨張工程を示す背面図。 参考形態のエアバッグ本体の膨張工程を示す背面図。 この発明の他の実施形態を示すエアバッグ本体の背面図。
符号の説明
25…始端部
26…終端部
32…エアバッグ本体
36…第1基布(基布)
37…第2基布(基布)
37b…ベントホール
38…外周接合部
39A,39B,39C,139A,139B,139C…破断接合部
50…ベントホールカバー
52,53…係止部
54…外周膨張領域

Claims (1)

  1. 中心部側から内部に高圧ガスが供給されて膨張展開するエアバッグ本体と、
    そのエアバッグ本体の内部のガスを外部に排出するベントホールと、
    前記エアバッグ本体の対向する基布同士を接合する破断容易な複数の破断接合部と、
    前記破断接合部によってエアバッグ本体に係止されるベントホールカバーと、を備えるエアバッグ装置において、
    全ての前記破断接合部が、径方向内側に配置される始端部から径方向外側に配置される終端部に向けて渦巻き状に設けられるとともに、前記基布の中心に対してほぼ回転対称に、かつ隣接するもの同士が円周方向で一部オーバーラップするように配置され、
    前記エアバッグ本体の破断接合部の終端部よりも径方向外側に外周膨張領域を設け、
    前記破断接合部によるベントホールカバーの全ての係止部を、隣接する破断接合部の終端部同士の略中間位置に配置し、
    前記複数の破断接合部を、一の破断接合部の始端部位置と他の破断接合部の終端部位置が円周方向で略一致するように配置し、
    略円形状の2枚の基布の外周縁部を接合して外周接合部を形成し、
    この外周接合部を形成したその2枚の基布を表裏反転させて前記エアバッグ本体を構成し、
    このエアバッグ本体に、終端部が前記外周接合部から径方向内側に離間して位置されるように前記複数の破断接合部を形成し、エアバッグ本体内の前記外周接合部と破断接合部の間に形成される環状空間を前記外周膨張領域としたことを特徴とするエアバッグ装置。
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