JP5045460B2 - 流体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体吐出装置に関する。特に、流体を媒体に吐出するためのノズルと、該媒体を保持するための保持領域を周面に備え、該周面を前記ノズルに対向させながら回転する回転体と、を有する流体吐出装置に関する。
流体を媒体に吐出するためのノズルと、該媒体を保持するための保持領域を周面に備え、該周面を前記ノズルに対向させながら回転する回転体と、を有する流体吐出装置は既に知られている(例えば、特許文献1参照)。このような流体吐出装置では、ノズルから吐出された流体が前記回転体の保持領域に保持された媒体に付着した後に該媒体に定着するようになる。
特開2007−130790号公報
ところで、ノズルから吐出される流体の中には、媒体に付着されない流体がある。当該流体としては、例えば、ノズルの目詰まりを防止するために該ノズルから強制的に吐出される流体(すなわち、フラッシングのために吐出される流体)や、ノズルから吐出された後に流体吐出装置内において浮遊する流体がある。このような流体を放置すると、当該流体により流体吐出装置内が汚染されてしまう。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、媒体に付着されない流体により流体吐出装置内が汚染されるのを防止することである。
上記の課題を解決するために、主たる発明は、流体を媒体に吐出するためのノズルと、該媒体を保持するための保持領域と、開口が形成された非保持領域とを周面に備え、該周面を前記ノズルに対向させながら回転する回転体と、媒体に付着されない流体を回収するための回収機構であって、該流体を前記開口から前記回転体内に吸引するための吸引部と、前記回転体内に吸引された前記流体を収容する収容部と、を備える回収機構と、を有し、流体は紫外線硬化型インクであり、媒体に付着した紫外線硬化型インクに紫外線を照射するための照射面、を備える照射部、を有し、前記回転体は、前記周面を前記照射面に対向させながら回転し、前記回収機構は、前記照射面と前記回転体の前記周面との間において浮遊する紫外線硬化型インク、を回収するために、前記吸引部により前記紫外線硬化型インクを前記開口から前記回転体内に吸引し、該回転体内に吸引された前記紫外線硬化型インクを前記収容部に収容し、前記照射面は、前記回転体の回転方向において、前記ノズルよりも下流側に位置しており、前記回収機構が前記吸引部により、前記照射面と前記回転体の前記周面との間において浮遊する紫外線硬化型インク、を吸引するときに、前記照射面の前記回転方向における上流側の端及び下流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入し、前記照射面の前記回転方向における下流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入する際の流入抵抗が、前記照射面の前記回転方向における上流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入する際の流入抵抗より小さいことを特徴とする流体吐出装置である。また、流体を媒体に吐出するためのノズルと、該媒体を保持するための保持領域と、開口が形成された非保持領域とを周面に備え、該周面を前記ノズルに対向させながら回転する回転体と、媒体に付着されない流体を回収するための回収機構であって、該流体を前記開口から前記回転体内に吸引するための吸引部と、前記回転体内に吸引された前記流体を収容する収容部と、を備える回収機構と、を有し、前記回収機構は、前記回転体内に形成され、かつ、該回転体の回転により回転する、前記開口から吸引された流体の通路、を有し、前記通路は、前記回転体の中心から前記開口に向かう方向と交差する方向に形成された部分、を有し、前記回転体の回転軸方向から見て、渦巻状に屈曲していることを特徴とする流体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
先ず、流体を媒体に吐出するためのノズルと、該媒体を保持するための保持領域と、開口が形成された非保持領域とを周面に備え、該周面を前記ノズルに対向させながら回転する回転体と、媒体に付着されない流体を回収するための回収機構であって、該流体を前記開口から前記回転体内に吸引するための吸引部と、前記回転体内に吸引された前記流体を収容する収容部と、を備える回収機構と、を有する流体吐出装置。
かかる流体吐出装置であれば、媒体に付着されない流体を放置せずに前記回収機構により回収するため、前記流体により流体吐出装置内が汚染されるのを防止することが可能になる。
また、上記の流体吐出装置において、前記回収機構は、フラッシングのために前記ノズルから前記開口に向けて吐出される流体、を回収するために、前記吸引部により前記流体を前記開口から前記回転体内に吸引し、該回転体内に吸引された前記流体を前記収容部に収容することとしてもよい。
かかる流体吐出装置であれば、媒体に吐出されない流体としての、フラッシングのために吐出される流体を回収して、該流体により流体吐出装置内が汚染されるのを防止することが可能になる。
また、上記の流体吐出装置において、流体は紫外線硬化型インクであり、媒体に付着した紫外線硬化型インクに紫外線を照射するための照射面、を備える照射部、を有し、前記回転体は、前記周面を前記照射面に対向させながら回転し、前記回収機構は、前記照射面と前記回転体の前記周面との間において浮遊する紫外線硬化型インク、を回収するために、前記吸引部により前記紫外線硬化型インクを前記開口から前記回転体内に吸引し、該回転体内に吸引された前記紫外線硬化型インクを前記収容部に収容することとしてもよい。
かかる流体吐出装置であれば、媒体に付着されない流体としての、前記照射面と前記回転体の前記周面との間において浮遊する紫外線硬化型インク、を回収して、該紫外線硬化型インクにより前記照射面が汚染されるのを防止することが可能になる。これにより、前記照射部が媒体に付着した紫外線硬化型インクに紫外線を適切に照射することが可能になる。
また、上記の流体吐出装置において、前記照射面は、前記回転体の回転方向において、前記ノズルよりも下流側に位置しており、前記回収機構が前記吸引部により、前記照射面と前記回転体の前記周面との間において浮遊する紫外線硬化型インク、を吸引するときに、前記照射面の前記回転方向における上流側の端及び下流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入し、前記照射面の前記回転方向における下流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入する際の流入抵抗が、前記照射面の前記回転方向における上流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入する際の流入抵抗より小さいこととしてもよい。
かかる流体吐出装置であれば、前記吸引部により、前記照射面と前記回転体の前記周面との間において浮遊する紫外線硬化型インク、が吸引される間、前記照射面の前記回転方向における上流側及び下流側の端のうち、ノズルにより近い上流側の端からの空気の流入が抑制される。これにより、ノズル付近において浮遊する紫外線硬化型インクが前記吸引部の吸引により前記照射面と前記回転体の周面との間に進入するのを抑制することが可能になる。
また、上記の流体吐出装置において、前記回収機構は、前記回転体内に形成され、かつ、該回転体の回転により回転する、前記開口から吸引された流体の通路、を有し、前記通路は、前記回転体の中心から前記開口に向かう方向と交差する方向に形成された部分、を有することとしてもよい。
かかる流体吐出装置であれば、前記開口から吸引された流体が前記通路内を移動する際に前記回転体の回転により該流体に作用する遠心力、によって該流体が前記開口から前記回転体の外側に飛び出すのを防止することが可能になる。
また、上記の流体吐出装置において、前記通路は、前記回転体の回転軸方向から見て、渦巻状に屈曲していることとしてもよい。
かかる流体吐出装置であれば、上述した、前記開口から吸引された流体が遠心力により該開口から前記回転体の外側に飛び出すことを防止する効果、がより効果的に発揮される。
===本発明に係る流体吐出装置について===
以下、本発明に係る流体吐出装置の一例として、インクジェットプリンタ(以下、プリンタ10と言う)を例に挙げて説明する。
<<プリンタ10の構成例>>
先ず、図1及び図2を参照しながら、プリンタ10の構成例について説明する。
図1は、プリンタ10の構造を模式的に示す斜視図である。なお、図1には、プリンタ10の上下方向と、ヘッド31の移動方向(走査方向)が矢印にて示されている。図2は、回転ドラム20及びその周辺機器の構造を示す断面図である。図2は、その法線方向が回転ドラム20の回転軸21の軸方向と一致する断面を示している。
本実施形態のプリンタ10は、不図示のホストコンピュータから印刷データを受信すると、該印刷データに基づき、媒体の一例としての紙に、流体の一例としての紫外線硬化型インク(以下、UVインク)を吐出して該紙に画像を印刷する装置である。UVインクは、ビヒクル、光重合開始剤及び顔料の混合物に、消泡剤等の補助剤を添加して調合されたインクである。
プリンタ10は、図1に示すように、回転体としての回転ドラム20と、ヘッド部30と、照射部としてのUV照射部40とを有する。
回転ドラム20は、その周面22に紙を保持した状態で、回転軸21を中心に回転する回転体である。回転軸21は、図1に示すように、対面して直立した一対のフレーム12によって回転可能に支持されており、不図示の駆動モータからの駆動力が伝達されると回転する。これにより、回転ドラム20が回転軸21を中心にして、図1中、矢印にて示す方向(図1中、記号Rにて示す方向)に一定の角速度にて回転する。
本実施形態では、図2に示すように、回転ドラム20の周面22に、紙を保持するための保持領域22aと、紙を保持しない非保持領域22bと、が備えられている。また、非保持領域22bには、回転ドラム20の軸方向における長さよりも一回り小さい幅、を有する略矩形状の開口23が形成されている。
ヘッド部30は、回転ドラム20の周面22(より正確には保持領域22a)に保持された紙にUVインクを吐出するためのものである。このヘッド部30は、図2に示すように、ヘッド31と、該ヘッド31を搭載するヘッドキャリッジ32と、を有する。
ヘッド31は、回転ドラム20の周面22と対向し、ノズルが形成されたノズル面31aを有する。換言すると、回転ドラム20は、その周面22をノズルに対向させながら回転する。ノズルは、回転ドラム20の周面22に保持された紙にUVインクを吐出するためのノズルである。ヘッドキャリッジ32は、回転ドラム20の回転軸21に沿うガイド軸51、52に支持されており、ガイド軸51、52に沿って往復移動する。このため、ヘッド31は、ヘッドキャリッジ32の移動により、ガイド軸51、52の軸方向に沿って往復移動可能となる。なお、図2に示すように、ヘッドキャリッジ32には、UVインクを収容するインクカートリッジ33が着脱可能に取り付けられている。
UV照射部40は、紙に付着したUVインクに紫外線を照射するためのものである。このUV照射部40は、回転ドラム20の回転方向においてヘッド部30よりも下流側に位置する。また、UV照射部40は、回転ドラム20の回転方向に並んだ整列された複数のランプユニット41と、当該複数のランプユニット41を搭載する照射部キャリッジ42と、を有する。
複数のランプユニット41の各々は、回転ドラム20の周面22と対向する対向面を備え、不図示の光源から発せられる紫外線を該対向面から回転ドラム20の周面22に向けて照射する。複数のランプユニット41の各々が有する対向面は前記回転ドラム20の回転方向に並んで列を成している。このように前記回転方向に並ぶ複数の対向面が、UV照射部40が紫外線を照射するために備える照射面40a、を形成している。そして、回転ドラム20は、その周面22を前記照射面40aに対向させながら回転する。照射部キャリッジ42は、回転ドラム20の回転軸21に沿うガイド軸53、54に支持されており、ガイド軸53、54に沿って移動する。このため、複数のランプユニット41は、照射部キャリッジ42の移動により、ガイド軸53、54の軸方向に沿って移動する。
また、前述したように、UV照射部40が回転ドラム20の回転方向においてヘッド部30よりも下流側に位置しているため、前記照射面40aはノズルよりも下流側に位置していることになる。また、本実施形態では、照射面40aから回転ドラム20の周面22までの距離が、該回転ドラム20の回転方向において上流側から下流側に向かうにつれて、次第に長くなっている。つまり、前記回転方向における照射面40aの上流側端部から前記周面22までの距離(図2において、記号laにて示す)よりも、照射面40aの下流側端部から前記周面22までの距離(図2において、記号lbにて示す)が長くなっている。
<<ノズルについて>>
次に、図3及び図4を参照しながら、ヘッド31のノズル面31aに形成されたノズルについて説明する。図3は、ヘッド部30の斜視図である。図4は、ノズル面31aを示した図であり、ヘッド部30を、図3中、矢印にて示す方向から見た図である。なお、図3及び図4には、ヘッド31の走査方向が示されている。
本実施形態のヘッド部30には、図3に示すように、複数のヘッド31(本実施形態では、5つのヘッド31)が、走査方向に並んだ状態で備えられている。これらのヘッド31の各々は、互いに種類が異なるUVインクを吐出する。具体的に説明すると、ブラック色のUVインクを吐出するヘッド31と、シアン色のUVインクを吐出するヘッド31と、マゼンタ色のUVインクを吐出するヘッド31と、イエロー色のUVインクを吐出するヘッド31と、ホワイト色のUVインクを吐出するヘッド31と、が備えられている。
ヘッド31のノズル面31aには、図4に示すように、走査方向に沿って一定の間隔で整列した複数のノズルが形成されている。各ノズルには、インクチャンバー及びピエゾ素子(インクチャンバー及びピエゾ素子ともに不図示)が設けられており、ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバーが伸縮・膨張することにより、ノズルからUVインクが滴状に吐出される。
<<UV照射部40について>>
次に、図5を参照しながら、UV照射部40について説明する。図5は、UV照射部40の斜視図である。なお、図5には、矢印にて、ヘッド31の走査方向に相当する方向(図5中、単に走査方向と示す)が示されている。
本実施形態のUV照射部40には、回転ドラム20の回転方向に沿って整列された複数のランプユニット41(以下、ランプユニット列とも言う)が、ヘッド31の数に対応して複数備えられている。すなわち、本実施形態では、ブラック色のUVインク用のランプユニット列と、シアン色のUVインク用のランプユニット列と、マゼンタ色のUVインク用のランプユニット列と、イエロー色のUVインク用のランプユニット列と、ホワイト色のUVインク用のランプユニット列が備えられている。これらのランプユニット列は、図5に示すように、共通のホルダー43に装着され、ヘッド31の走査方向に相当する方向に沿って並んでいる。したがって、インクの種類に対応した照射面40aが走査方向に複数並ぶことになる。
以上のように、ランプユニット列がUVインクの種類毎に備えられているため、ランプユニット41から照射される紫外線の波長及び照射強度を、対応するUVインクの種類毎に設定することが可能である。なお、ランプユニット41が備える光源としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等が使用可能である。
また、本実施形態では、各照射面40aの走査方向における幅が、各ヘッド31のノズル面31aの走査方向における幅よりも長くなっている。
<<制御ユニット100の構成>>
次に、図6を参照しながら、制御ユニット100の構成について説明する。図6は、プリンタ10の制御ユニット100を示すブロック図である。
制御ユニット100のメインコントローラ101は、図6に示すように、ホストコンピュータと接続するためのインターフェイス102(図6中、I/Fと表記)と、ホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ103と、を備えている。
サブコントローラ104は、図6に示すように、プリンタ装置本体の各部(回転ドラム20、ヘッド部30、UV照射部40など)と電気的に接続されている。そして、当該各部が備えるセンサからの信号を受信することによって、当該各部の状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて当該各部を制御する。
<<プリンタの動作>>
次に、以上のように構成されたプリンタ10により紙に画像を印刷する動作例(印刷動作)について説明する。
先ず、ホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス102を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づいて、サブコントローラ104がプリンタ装置本体の各部を制御する。これにより、回転ドラム20が回転し、UV照射部40が紫外線を照射する。
一方、給紙部60から供給された紙が、回転ドラム20まで搬送され、該紙の紙幅方向が回転ドラム20の回転軸21に沿うように該回転ドラム20に巻きつけられる。そして、紙は、回転ドラム20の周面22の保持領域22aに設けられた保持機構(不図示)により、該保持領域22a上に保持される。
紙が回転ドラム20の周面22に保持されて該回転ドラム20とともに回転するようになると、各ヘッド31のノズルからUVインクが吐出される。そして、紙の、ヘッド31のノズル面31aに対向する位置に至る部分に、UVインクが着弾する。このとき、紙が回転しているため、紙のヘッド31のノズル面31aに対向する位置に至る部分は、紙幅方向と交差する方向において変化する。この結果、紙には、紙幅方向と交差する方向に沿ったドットラインが形成される。
また、紙の回転により、紙のUVインクが付着した部分がUV照射部40の照射面40aに対向する位置に移動すると、該UVインクに紫外線が照射される。これにより、ノズルから吐出されたUVインクが紙に付着すると、該UVインクに即座に紫外線が照射され、該UVインクは硬化するようになる。この結果、紙に形成されたドットラインが紙に定着する。
なお、ランプユニット41(より正確には、ランプユニット列)がUVインクの種類毎に備えられているため、紙に付着したUVインクは、その種類に対応したランプユニット41からの紫外線を受けることとなる。
また、本実施形態では、回転ドラム20の回転方向において複数のランプユニット41が配置されているため(換言すると、照射面40aが前記回転方向において一定の長さを有するため)、紙のUVインクが付着した部分が照射面40aに対向する時間を十分に確保することが可能である。このため、紙に付着したUVインクに十分に紫外線を照射することが可能である。
紙が更に回転して、紙の、既にUVインクが付着した部分が、再びノズルと対向する位置に至ると、各ヘッド31が走査方向に移動する。その後、上記と同様の動作が実行される。この結果、既に紙に硬化して付着しているUVインクに、該UVインクとは異なる色のUVインクを重ねて付着することとなる。したがって、未硬化のUVインクに他の色のUVインクが混ざり合うことが防止される。
また、各ヘッド31が走査方向に移動することに伴い、各ランプユニット41も走査方向に移動する。これにより、各ヘッド31が移動した後にも、各ランプユニット41が、当該各ランプユニット41に対応した種類のUVインクに紫外線を照射するようになる。なお、照射面40aの幅が、各ヘッド31のノズル面31aの幅よりも長いため、ヘッド31及びランプユニット41が移動するタイミングが多少ずれた場合であっても、紙に付着したUVインクに十分に紫外線を照射することが可能である。
以上のような動作が繰り返し実行される結果、紙の画像印刷領域全域に亘って各色のドットラインが定着する。これにより、最終的に紙に画像が印刷される。そして、画像が印刷された紙は、回転ドラム20から剥離されて、排紙部62に搬送される。
===紙に付着されないUVインクの回収について===
各ヘッド31のノズルから吐出されたUVインクの中には、回転ドラム20上の紙に付着されないUVインクが存在する。このような紙に付着されないUVインクを放置しておくと、該UVインクによりプリンタ10内が汚染されてしまう。
より具体的に説明すると、『発明が解決しようとする課題』の項で説明したように、フラッシングのためにノズルから吐出されるUVインク(以下、廃インクとも言う)や、ノズルから吐出された後にミスト状になってプリンタ10内において浮遊するUVインク(以下、インクミストとも言う)が、紙に付着されないUVインクに該当する。このようなUVインクが放置されたままでは、該UVインクによりプリンタ10内が汚染されてしまう。
特に、本実施形態のプリンタ10には、紙に付着したUVインクを紙に定着させるために、該UVインクに紫外線を照射する照射面40aを備えたUV照射部40が設けられている。そして、紙に付着されないUVインク(例えば、インクミスト)が前記照射面40aに付着すると、該UVインクが硬化して前記照射面40a上に堆積して該照射面40aを汚す虞がある。前記照射面40aがUVインクにより汚染されると、UV照射部40は、紙に付着したUVインクに対して、紫外線を適切に照射することが困難になる。この結果、紙においてUVインクの定着斑が生じてしまい、最終的に、紙に形成される画像の品質が劣化してしまう場合もある。
これに対し、本実施形態では、紙に付着されないUVインクを回収するための回収機構200が備えられている。これにより、紙に付着されないUVインクによるプリンタ10内の汚染が防止されている。以下、当該回収機構200について説明する。
<<回収機構200の構成について>>
先ず、既出の図2と、図7とを参照しながら、回収機構200の構成について説明する。図7は、本実施形態の回収機構200を示す概念図である。図7には、矢印にて前記回転ドラム20の中心軸方向(すなわち、回転軸21の軸方向であり、図7中、単に軸方向と示す)が示されている。
本実施形態の回収機構200は、回転ドラム20の周面22のうちの非保持領域22bに形成された開口23から、紙に付着されないUVインクを回転ドラム20内に吸引し、吸引された前記UVインクを所定の回収先に回収するためのものである。
回収機構200は、図7に示すように、吸引部としての吸引ポンプ210と、回収タンク220とを備えている。
吸引ポンプ210は、紙に付着されないUVインクを前記開口23から回転ドラム20内に吸引するためのものである。そして、吸引ポンプ210は、前記UVインクを前記開口23から吸引するために、該開口23周辺の空気を該開口23から回転ドラム20内に吸気する。回収タンク220は、吸引ポンプ210により回転ドラム20内に吸引されたUVインクの回収先であり、本実施形態では密閉型のタンクである。
回収タンク220は、図7に示すように、回転ドラム20の外側に位置している。そして、本実施形態では、吸引ポンプ210により前記開口23から吸引されたUVインクは、前記回収タンク220に回収される前に、回転ドラム20内に一時的に貯められる。このため、回転ドラム20内には、前記UVインクを貯めておくための空間が、該回転ドラム20の回転軸21内に設けられている。
具体的に説明すると、本実施形態では、回転軸21が中空状になっており、前記開口23から吸引されたUVインクが該回転軸21内に一時的に貯められる。すなわち、前記開口23から吸引されたUVインクは、後述のダクト230内を通り、前記回転軸21内に進入する。なお、回転軸21の周面のうち、前記ダクト230に接続した領域には、該ダクト230内を通ってきたUVインクを回転軸21内に導き入れるための導入孔21aが形成されている。
また、図7に示すように、回転軸21の内部は、該回転軸21の軸方向一端部に取り付けられた連絡管232によって、回収タンク220と連通している。一方、前記吸引ポンプ210は、接続管234により回収タンク220内の気相領域に接続されている。さらに、回転軸21内の気相領域はダクト230により回転ドラム20の外側と連通している。したがって、吸引ポンプ210が吸引を行うと、回収タンク220内の気相領域と回転ドラム20の回転軸21内の気相領域とが減圧される結果、前記開口23から回転ドラム20内に、紙に付着されずに前記開口23周辺に存在するUVインクが、前記開口23周辺の空気とともに吸引される。そして、回転ドラム20内に吸引されたUVインクは、回転軸21内部に進入した後、前記連絡管232を経由して回収タンク220に到達するようになる。
以上のように、本実施形態では、吸引ポンプ210により回転ドラム20内に吸引されたUVインクは、回転ドラム20の回転軸21の内部及び回収タンク220に収容されることになる。すなわち、前記回転軸21内と回収タンク220とが、回転ドラム20内に吸引されたUVインクの収容部を形成している。
さらに、回収機構200は、前記開口23から吸引されたUVインクの通路としてのダクト230を有している。このダクト230は、図2に示すように、回転ドラム20内に形成され、該回転ドラム20とともに回転する。より正確には、前記ダクト230を形成する部材が回転ドラム20内に取り付けられており、当該部材は該回転ドラム20の回転により回転する。
前記ダクト230は、前記開口23から前記回転軸21の周面(より正確には、当該周面のうち、前記導入孔21aが形成された領域)まで至っている。また、本実施形態のダクト230は、図2に示すように、回転軸21の軸方向から見て、渦巻き状に屈曲している。
以上のような構成の回収機構200は、回収機構駆動制御回路を介してサブコントローラ104により制御される(図6参照)。より具体的に説明すると、サブコントローラ104は、吸引ポンプ210を制御することにより、紙に付着されないUVインクを回収機構200に回収させる。なお、本実施形態では、吸引ポンプ210は、回転ドラム20の回転期間中、常時作動している。
<<回収機構200によるUVインクの回収動作について>>
次に、上記の回収機構200により紙に付着されないUVインクを回収する動作について、図8A乃至図8Dを参照しながら説明する。図8A乃至図8Dは、紙に付着されないUVインクの回収動作について説明するための図である。なお、当該回収動作は、図8A、図8B、図8C、図8Dの順に進行する。
本実施形態において、紙に付着されないUVインクの回収動作は、回転ドラム20が回転する間に行われるため、前述した印刷動作中にも実行可能である。
ところで、回収機構200により回収される紙に付着されないUVインクとしては、前述したように、フラッシングのためにヘッド31のノズルから吐出された廃インクと、プリンタ10内において浮遊するインクミストがある。以下の説明では、先ず、廃インクを回収する動作から説明する。
前記回収機構200の吸引ポンプ210は、前述したように、回転ドラム20の回転期間中、常時作動している。このため、回転ドラム20の回転により、ヘッド31のノズルが、前記回転ドラム20の周面22の非保持領域22bに形成された開口23に臨んだ際、フラッシングのために該ノズルから前記開口23に向けてUVインクが吐出されると、該UVインクは、図8Aに示すように、前記開口23周辺の空気とともに、該開口23から回転ドラム20内に吸引される。
ここで、フラッシングとは、ノズル近傍にあり、溶媒の蒸発によって粘度が上昇したUVインクを強制的に前記ノズルから吐出する動作である。そして、フラッシングは、回転ドラム20の周面22の保持領域22a、及び、該保持領域22aに保持された紙、にUVインクが付着しないように実施される。かかる理由により、フラッシングは、ヘッド31のノズルが前記開口23に臨んだ際に行われる。なお、本実施形態では、ヘッド31のノズルの中にUVインクを長時間吐出していないノズルがある場合にフラッシングが実施される。但し、これに限定されず、定期的にフラッシングが実施されることとしてもよい。
フラッシングのために前記ノズルから前記開口23に向けて吐出されたUVインク、すなわち、廃インクは、該開口23を通過した後、回転ドラム20内に形成されたダクト230を通って回転軸21内に進入する。そして、廃インクは、回転軸21内に一時的に貯められた後、該回転軸21内と連通した回収タンク220に収容される。
以上のように、ヘッド31のノズルが前記開口23に臨んだ際にフラッシングによって廃インクが発生すると、前記回収機構200が、該廃インクを回収するために、前記吸引ポンプ210により該廃インクを回転ドラム20内に吸引し、該回転ドラム20内に吸引された前記廃インクを回転軸21内及び回収タンク220内に収容する。
一方、廃インクがダクト230を通過している間、回転ドラム20は回転し続けているため、前記ダクト230の内壁に付着した廃インクには遠心力Fが作用する(図8A参照)。このため、前記廃インクは遠心力Fが作用する方向に飛翔する場合がある。かかる場合、廃インクの飛翔方向(すなわち、遠心力Fが作用する方向)における前方に前記開口23があると、回転ドラム20に吸引された前記廃インクが、該開口23から再び回転ドラム20の外側に飛び出してしまう虞がある。
これに対して、本実施形態では、前記ダクト230の開口23側の端部が、回転ドラム20の中心(回転中心)から前記開口23に向かう方向(図8Aにて、破線の矢印にて示す方向)と交差する方向に形成されている。つまり、本実施形態のダクト230は、回転ドラム20の中心から前記開口23に向かう方向と交差する方向に形成された部分、を有している。このため、廃インクが前記ダクト230内を通過している際に遠心力Fが該廃インクに作用して、該廃インクが遠心力Fの作用方向に飛翔する場合、その飛翔方向における前方に前記開口23はなく、前記ダクト230の内壁が存在する。したがって、廃インクが遠心力Fによって飛翔したとしても、該廃インクは前記内壁に衝突することになり、前記開口23まで到達し難くなっている。この結果、本実施形態では、廃インクが前記開口23から回転ドラム20の外側に飛び出してしまうことが防止される。
また、本実施形態では、前述したように、前記ダクト230が、回転ドラム20の回転軸21の軸方向から見て渦巻状に屈曲している。つまり、ダクト230各部の形成方向は、回転ドラム20の径方向に対して交差しており、当該各部において廃インクに遠心力Fが作用して該廃インクが飛翔したとしても、該廃インクは直ちにダクト230の内壁に衝突するようになる。したがって、前記廃インクが前記開口23から回転ドラム20の外側に飛び出してしまうのを、より効果的に防止することが可能である。
その後、回転ドラム20の更なる回転により、UV照射部40の照射面40aが前記開口23に対向するようになると、図8Bに示すように、該照射面40aと回転ドラム20の周面22との間において浮遊するインクミストが、前記開口23付近の空気とともに該開口23から吸引されるようになる。インクミストとは、本来、紙に着弾させるためにノズルから吐出されたUVインクの一部、あるいは、フラッシングのためにノズルから吐出されたUVインクの一部、がミスト状に飛散したものである。インクミストはプリンタ10内において浮遊し、その一部は、図8Aや図8Bに示すように、回転ドラム20の回転方向においてノズルよりも下流側に位置するUV照射部40の照射面40aと、回転ドラム20の周面22との間に入り込む。
そして、UV照射部40の照射面40aが前記開口23に対向する期間中にも吸引ポンプ210が作動しているため、当該期間において回収機構200は、前記照射面40aと回転ドラム20の周面22との間に浮遊するインクミスト、を回収することになる。すなわち、前記回収機構200は、前記吸引ポンプ210により前記インクミストを前記開口23から回転ドラム20内に吸引し、該回転ドラム20内に吸引された前記インクミストを回転軸21内及び回収タンク220に収容する。
これにより、照射面40aにインクミストが付着して該照射面40aが汚染されてしまうのを防止することが可能になるため、UV照射部40は前記照射面40aから適切に紫外線を照射することが可能になる。この結果、紙に付着したUVインク(すなわち、画像を印刷するために吐出されて紙に付着したUVインク)が適切に紫外線を受けるようになる。したがって、前述した、インクミストが前記照射面40aを汚染することにより生じる、紙上でのUVインクの定着斑が防止されることになる。
前記照射面40aと回転ドラム20の周面22との間に浮遊するインクミストの回収は、図8B及び図8Cに示すように、回転ドラム20の回転に伴って、該回転ドラム20の回転方向における前記照射面40aの上流側端部が前記開口23に対向し始めてから、該照射面40aの下流側端部が前記開口23に対向し終わるまでの間、継続して行われる。なお、インクミストの回収が行われている間、インクミストとともに、前記開口23付近の空気が回転ドラム20内に吸気される。この結果、回収機構200が吸引ポンプ210により、前記照射面40aと回転ドラム20の周面22との間において浮遊するインクミスト、を吸引するとき、該照射面40aの前記回転方向における上流側及び下流側の端から、該照射面40aと回転ドラム20の周面22との間に空気が前記開口23に向かうように流入するようになる。
そして、本実施形態では、前述したように、照射面40aの上流側端部から回転ドラム20の周面22までの距離laよりも、該照射面40aの下流側端部から前記周面22までの距離lbが長くなっているため、図8B及び図8Cに示すように、前記下流側端から空気がより流入し易くなっている。つまり、前記照射面40aの下流側端から該照射面40aと回転ドラム20の周面22との間に空気が流入する際の流入抵抗が、前記照射面40aの上流側端から該照射面40aと前記周面22との間に空気が流入する際の該流入抵抗よりも小さくなっている。
ここで、流入抵抗とは、空気の流れ難さ(換言すると、空気が流れる際の圧力損失)であり、該流入抵抗が小さいほど、より多くの空気が流れることになる。また、流入抵抗は、前記照射面40aと前記周面22との間の距離が長いほど(換言すると、前記照射面40aと前記周面22との間に空気を流入させるための流入口が広いほど)、小さくなる。
つまり、本実施形態では、前記照射面40aの前記回転方向における下流側端からは、より多くの空気が該照射面40aと回転ドラム20の周面22との間に流入することになる。反対に、前記照射面40aの前記回転方向における上流側端、すなわち、ノズルにより近い端からの空気の流入は抑制される。このため、吸引ポンプ210が、前記照射面40aと前記周面22との間において浮遊するインクミスト、を吸引する間にノズルからインクが吐出されて該ノズル付近に新たにインクミストが発生する場合(図8C参照)、当該ノズル付近のインクミストが前記吸引ポンプ210の吸引によって前記照射面40aと前記周面22との間に引き込まれてしまうのを抑制することが可能である。
このように、ノズル付近のインクミストが前記吸引ポンプ210の吸引により前記照射面40aと回転ドラム20の周面22との間に進入するのを抑制する目的は、前記インクミストが前記照射面40aと前記周面22との間に進入して該照射面40aに付着して該照射面40aを汚染するのを防止するためである。すなわち、UVインクによる照射面40aの汚染は、前述した理由により、特に回避する必要がある。
故に、吸引ポンプ210が、前記照射面40aと前記周面22との間において浮遊するインクミスト、を吸引する間にノズル付近に新たにインクミストが発生した場合、新たに発生したインクミストが吸引ポンプの吸引によって前記照射面40aと前記周面22との間に進入するのを抑制し、該インクミストを前記ノズル付近に留めておくことにしている。なお、ノズル付近にて浮遊するインクミストについては、回転ドラム20の回転により前記ノズルが再び開口23に対向する際に、吸引ポンプ210により前記開口23から回転ドラム20内に吸引されて回収されるようになる。
また、開口23から吸引されたインクミストがダクト230を通過する際、回転ドラム20の回転により該インクミストに遠心力Fが作用することになるが、上述したように、当該遠心力Fの作用方向に該インクミストが飛翔した場合であっても、該インクミストが前記開口23から回転ドラム20の外側に飛び出してしまうことが防止される。
その後、回転ドラム20の更なる回転により、照射面40aの下流側端部が前記開口23に対向し終えてからも吸引ポンプ210が作動し続ける。このため、前記照射面40aの下流側端部が前記開口23に対向し終えた後においても、回収機構200は、図8Dに示すように、インクミストの吸引を継続して該インクミストを回収し続ける。
以上の一連の回収動作が繰り返し行われる結果、紙に付着されないUVインクは適切に回収されるようになる。この結果、前記UVインクによりプリンタ10内が汚染されるのを適切に防止することが可能になる。
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき、主として、流体吐出装置の一例であるプリンタについて説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
また、上記の実施形態では、流体の一例であるUVインクを吐出する流体吐出装置について説明したが、これに限られるものではない。UVインク以外の他の液体(UVインク以外のインク、インク以外の液体、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)、液体以外の流体(流体として流して吐出できる固体を含む)を吐出する装置に具体化することも可能である。
例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料が分散または溶解した状態で含まれた液体を吐出する流体吐出装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する流体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を吐出する流体吐出装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する流体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する流体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する流体吐出装置、ジェルを吐出する流体吐出装置、トナーなどの粉体を例とする固体を吐出する粉体吐出式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体吐出装置に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、回転ドラム20内に形成されたダクト230が、前記回転ドラム20の回転軸21の軸方向から見て、渦巻状に形成されていることとした。これにより、回転ドラム20の回転によってダクト230内のUVインクに作用する遠心力F、により該UVインクが前記開口23から回転ドラム20の外側に飛び出してしまうのを効果的に防止することが可能であるが、ダクト230の形状は上記実施形態に限定されるものではない。少なくとも、回転ドラム20の中心から開口23に向かう方向と交差する方向、に形成された部分を有するダクト(望ましくは、当該部分を開口23側の端部に有するダクト)であれば、該ダクト内のUVインクが回転ドラム20の外側に飛び出してしまうのを抑制することが可能である。したがって、例えば、図9に示すように、前記軸方向から見て折線状に屈曲したダクト240であってもよい。図9は、変形例に係るダクト240を示した図である。
プリンタ10の構造を模式的に示す斜視図である。 回転ドラム20と周辺機器の構造を示す断面図である。 ヘッド部30の斜視図である。 ノズル面31aを示した図である。 UV照射部40の斜視図である。 プリンタ10の制御ユニット100を示すブロック図である。 本実施形態の回収機構200を示す概念図である。 紙に付着されないUVインクの回収動作について説明する第一図である。 紙に付着されないUVインクの回収動作について説明する第二図である。 紙に付着されないUVインクの回収動作について説明する第三図である。 紙に付着されないUVインクの回収動作について説明する第四図である。 変形例に係るダクト240を示した図である。
符号の説明
10 プリンタ、12 フレーム、
20 回転ドラム、21 回転軸、21a 導入孔、22 周面
22a 保持領域、22b 非保持領域、23 開口、
30 ヘッド部、31 ヘッド、31a ノズル面、
32 ヘッドキャリッジ、33 インクカートリッジ、
40 UV照射部、41 ランプユニット、42 照射部キャリッジ、43 ホルダー、
51、52、53、54 ガイド軸、60 給紙部、62 排紙部、
100 制御ユニット、101 メインコントローラ、
102 インターフェイス、103 画像メモリ、104 サブコントローラ、
200 回収機構、210 吸引ポンプ、220 回収タンク、
230 ダクト、232 連絡管、234 接続管、240 ダクト

Claims (2)

  1. 流体を媒体に吐出するためのノズルと、
    該媒体を保持するための保持領域と、開口が形成された非保持領域とを周面に備え、該周面を前記ノズルに対向させながら回転する回転体と、
    媒体に付着されない流体を回収するための回収機構であって、
    該流体を前記開口から前記回転体内に吸引するための吸引部と、
    前記回転体内に吸引された前記流体を収容する収容部と、を備える回収機構と、
    を有し、
    流体は紫外線硬化型インクであり、
    媒体に付着した紫外線硬化型インクに紫外線を照射するための照射面、を備える照射部、を有し、
    前記回転体は、前記周面を前記照射面に対向させながら回転し、
    前記回収機構は、
    前記照射面と前記回転体の前記周面との間において浮遊する紫外線硬化型インク、
    を回収するために、前記吸引部により前記紫外線硬化型インクを前記開口から前記回転体内に吸引し、該回転体内に吸引された前記紫外線硬化型インクを前記収容部に収容し、
    前記照射面は、前記回転体の回転方向において、前記ノズルよりも下流側に位置しており、
    前記回収機構が前記吸引部により、前記照射面と前記回転体の前記周面との間において浮遊する紫外線硬化型インク、を吸引するときに、前記照射面の前記回転方向における上流側の端及び下流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入し、
    前記照射面の前記回転方向における下流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入する際の流入抵抗が、前記照射面の前記回転方向における上流側の端から前記照射面と前記回転体の前記周面との間に空気が流入する際の流入抵抗より小さいことを特徴とする流体吐出装置。
  2. 流体を媒体に吐出するためのノズルと、
    該媒体を保持するための保持領域と、開口が形成された非保持領域とを周面に備え、該周面を前記ノズルに対向させながら回転する回転体と、
    媒体に付着されない流体を回収するための回収機構であって、
    該流体を前記開口から前記回転体内に吸引するための吸引部と、
    前記回転体内に吸引された前記流体を収容する収容部と、を備える回収機構と、
    を有し、
    前記回収機構は、
    前記回転体内に形成され、かつ、該回転体の回転により回転する、前記開口から吸引された流体の通路、
    を有し、
    前記通路は、前記回転体の中心から前記開口に向かう方向と交差する方向に形成された部分、を有し、前記回転体の回転軸方向から見て、渦巻状に屈曲していることを特徴とする流体吐出装置。
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