JP5040944B2 - 光変調器 - Google Patents

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Description

本発明は、光変調器に関し、特に、マッハツェンダー型光導波路を有するマッハツェンダー型光変調部(以下、「MZ型光変調部」という。)を2つ備え、メイン・マッハツェンダー型光導波路の各分岐導波路に各MZ型光変調部を組み込んだ光変調器に関する。さらに、このような光変調器に印加されるDCバイアスのバイアス制御に関する。
通信トラフィックの増大に伴い、高速・大容量化が求められる次世代長距離大容量光通信システムでは、多値変復調符号化技術の導入が検討されている。その代表的なものの一つに差動四相位相偏移変調(DQPSK変調,Differential Quadrature Phase Shift keying)方式がある。この方式は、従来の2値強度変調(OOK)方式と比べ、信号帯域が狭く、周波数利用効率の向上や伝送距離の拡大が実現できるほか、高感度化も期待できるため、次世代の40Gb/sシステムや100Gb/sシステムに適用が期待される次世代のキー・テクノロジーである。
まず、四相位相偏移変調(QPSK変調,Quadrature Phase Shift keying)方式は、2ビットのデータから構成される各シンボル「00」,「01」,「11」及び「10」に対して、「θ」,「θ+π/2」,「θ+π」及び「θ+3π/2」が割り当てられる。その原理は、まず、I(In-phase)アームのMZ変調部で「θ」,「θ+π」を生成し、Q(Quadrature)アームのMZ変調部では、同様の位相変調を行った後に90度の位相シフトを与え、「θ+π/2」,「θ+3π/2」を生成するものである。ここで、「θ」は任意の位相である。そして、受信器は、受信信号の位相を検出することにより、送信データを再生する。
QPSK変調方式を比較的容易に実現する手段として、DQPSK変調方式があり、DQPSK変調では、先に送信したシンボルの値と次に送信するシンボルの値との間の搬送波の位相変化量(「0」,「π/2」,「π」及び「3π/2」)が送信情報の2ビットに対応付けられる。したがって、受信器は、隣接する2つのシンボル間の位相差を検出することにより、送信データを再生することができる。
DQPSK変調方式を利用する光送信器の一例としては、図1に示すように、1つのマッハツェンダー型光導波路1(以下、「メイン・マッハツェンダー型光導波路」という。)の2つの分岐導波路12,13に、マッハツェンダー型光導波路を有するマッハツェンダー型光変調部(以下、「MZ型光変調部」という。)2,3を組み込み、少なくとも一方の分岐導波路には、90度の位相シフトを行う光位相調整部4がMZ型光変調部に直列に配置されている。なお、符号10は入力用導波路、符号11は分岐部、符号14は合波部、符号15は出力用導波路を示す。
例えば、2つのMZ型光変調部2,3には、同じ変調信号が変調信号駆動手段5により印加され、MZ型光変調部2でIアームに相当する変調を行い、MZ型光変調部3及び光位相調整部4により、Qアームに相当する変調が行われる。
MZ型光変調部を構成する光導波路やメイン・マッハツェンダー型光導波路では、長時間の電界印加や温度変化などにより、光導波路を構成する基板内に分極現象が発生し、光変調部の変調曲線がシフトするなどのドリフト現象が生じる。
MZ型光変調部2,3や光位相調整部4には、直流バイアス印加手段21,31,41により、所定の直流バイアス(DCバイアス)が印加されているが、ドリフト現象により、このDCバイアスの値を最適な状態に制御することが必要となる。例えば、DQPSK変調方式では、MZ型光変調部2,3において、位相がπシフトするいわゆるVπを最適バイアスとして変調を行う必要がある。また、光位相調整部4では、90度の位相シフト量になるように最適なバイアス制御が必要になる。
特許文献1又は2に示すように、DQPSK変調方式を用いた光変調器を始め、各種の光変調器において、DCバイアスを最適値に維持する方法として、低周波信号を重畳する方式が採用されている。さらに、特許文献3には、複数の光変調部を有する場合には、異なる周波数の低周波信号を利用することが開示されている。
図1に示す光変調器では、低周波信号発生手段22から周波数f1の低周波信号が直流バイアス印加手段21のDCバイアスに重畳され、MZ型光変調部2に印加されている。メイン・マッハツェンダー型光導波路1の出力用導波路15から出力される信号光の一部を、光カプラーなどの分岐手段16を用いて取り出し、受光素子などの光・電気変換手段(受光検知手段)6で信号光に対応する電気信号に変換する。そして、電気信号中の周波数f1に対応する成分のみをフィルター25で抽出し、直流バイアス制御手段24に入力される。
直流バイアス制御手段24では、直流バイアス印加手段21を制御し、DCバイアス値を変化させると共に、光・電気変換手段6からフィルター25を経て入力される電気信号の変化状態から最適なDCバイアス値を決定するよう制御を行う。
MZ型光変調部3や光位相調整部4に対するDCバイアス制御についても、低周波信号発生手段32,42、直流バイアス印加手段31,41、直流バイアス制御手段34,44、フィルター35,45などを用いて、同様に制御される。なお、MZ型光変調部3に関しては周波数f2の低周波信号が、光位相調整部4に関しては周波数f3の低周波信号が利用され、これらの周波数f2、f3は上記周波数f1と異なる周波数が利用される。例えば、図2に示すように、周波数f1として3kHz、周波数f2として7kHz、周波数f3として10kHzが利用される。
DQPSK変調方式のIアーム制御、Qアーム制御、90度位相シフト部などのように、直流バイアスを調整する箇所が複数存在する場合には、各々異なる低周波発振器が必要となる上、それらの3種類の制御の手順が複雑化し、ハード規模も大きくなるという問題がある。また、特許文献2では、時分割で制御を行う旨が記載されているが、収束が遅くなり、ファームウェアを必要とし、ハード規模が大きくなるという欠点があった。
特許3723358号公報 特開2007−43638号公報 特開2004−318052号公報
本発明が解決しようとする課題は、上述したような問題を解決し、DQPSK変調器などの、複数のMZ型光変調部など、直流バイアスを調整する箇所が複数存在する光変調器に対して、ハード規模が小さくできるバイアス制御回路を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、マッハツェンダー(MZ)型光導波路を有するMZ型光変調部を2つ備え、メイン・マッハツェンダー型光導波路の各分岐導波路に各MZ型光変調部を組み込んだ光変調器において、各MZ型光変調部にDCバイアスを印加するDCバイアス印加手段と、各DCバイアスに低周波信号を重畳する低周波信号重畳手段と、該光変調器からの出力光又は放射光の一部を受光検知する受光検知手段と、該受光検知手段の出力に基づき該DCバイアス印加手段の各々を制御するバイアス制御手段とを備え、各MZ型光変調部に印加されるDCバイアスに重畳する低周波信号は、同一周波数かつ位相差が90度となる三角波であることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、請求項1に記載の光変調器において、該バイアス制御手段は、該受光検知手段から出力される電気信号を、該三角波の規定周波数の偶数次数に対応するフィルタを透過させ、該透過した電気信号に基づき制御することを特徴とする。
請求項3に係る発明では、請求項1又は2に記載の光変調器において、光位相調整部が該分岐導波路の一方に組み込まれており、該光位相調整部には正弦波を重畳したDCバイアスが印加されることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、請求項1又は2に記載の光変調器において、光位相調整部が該分岐導波路の各々に組み込まれており、各光位相調整部には、該MZ型光変調部に係る三角波と異なる周波数かつ位相差が90度となる三角波が重畳されたDCバイアスが印加されることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、請求項1乃至4のいずれかに記載の光変調器において、該光変調器は、DQPSK変調を行う光送信器であり、各分岐導波路は、IアームとQアームの各々の機能を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明により、マッハツェンダー(MZ)型光導波路を有するMZ型光変調部を2つ備え、メイン・マッハツェンダー型光導波路の各分岐導波路に各MZ型光変調部を組み込んだ光変調器において、各MZ型光変調部にDCバイアスを印加するDCバイアス印加手段と、各DCバイアスに低周波信号を重畳する低周波信号重畳手段と、該光変調器からの出力光又は放射光の一部を受光検知する受光検知手段と、該受光検知手段の出力に基づき該DCバイアス印加手段の各々を制御するバイアス制御手段とを備え、各MZ型光変調部に印加されるDCバイアスに重畳する低周波信号は、同一周波数かつ位相差が90度となる三角波であるため、単一の周波数で2つのMZ型光変調部に係るDCバイアスを制御でき、バイアス制御回路のハード規模が小さくできる光変調器を提供することが可能となる。
請求項2に係る発明により、バイアス制御手段は、受光検知手段から出力される電気信号を、三角波の規定周波数の偶数次数に対応するフィルタを透過させ、該透過した電気信号に基づき制御するため、受光検知手段の出力信号の形状をより正確に識別でき、例えば、いずれのMZ型光変調部のDCバイアスが劣化しているかまでも判断し、DCバイアス制御することが可能となる。ここで透過するフィルタの帯域は、三角波の規定周波数の偶数次数の周波数を考慮した設定値とする。
請求項3に係る発明により、光位相調整部がメイン・マッハツェンダー型光導波路の分岐導波路の一方に組み込まれており、該光位相調整部には正弦波を重畳したDCバイアスが印加されるため、2つのMZ型光変調部のバイアス変動については、三角波を用いて検出し、光位相調整部のバイアス変動については、正弦波を用いて検出することが可能であるため、各々のDCバイアスを最適に制御することができる。
請求項4に係る発明により、光位相調整部がメイン・マッハツェンダー型光導波路の分岐導波路の各々に組み込まれており、各光位相調整部には、MZ型光変調部に係る三角波と異なる周波数かつ位相差が90度となる三角波が重畳されたDCバイアスが印加されるため、2つのMZ型光変調部のバイアス変動については、MZ型光変調部に係る三角波を用いて検出し、2つの光位相調整部のバイアス変動については、光位相調整部に係る異なる周波数の三角波を用いて検出することが可能であるため、各々のDCバイアスを最適に制御することができる。
請求項5に係る発明により、光変調器は、DQPSK変調を行う光送信器であり、メイン・マッハツェンダー型光導波路の各分岐導波路は、IアームとQアームの各々の機能を有するため、DQPSK変調方式に利用される光変調器においても、バイアス制御回路のハード規模が小さくできる光変調器を提供することが可能となる。
光変調器における従来のバイアス制御回路の構成を説明する図である。 図1の光変調器のバイアス制御回路に利用される低周波信号の一例を示す図である。 本発明の光変調器におけるバイアス制御回路の一例を示す図である。 本発明の光変調器に係るバイアス制御の原理について説明する図(その1)である。 本発明の光変調器に係るバイアス制御の原理について説明する図(その2)である。 本発明の光変調器に係るバイアス制御の原理について説明する図(その3)である。 図3の光変調器のバイアス制御回路に利用される低周波信号の例を示す図である。 本発明の光変調器に係るバイアス制御回路の計算モデルを示す図である。 図8に示す計算モデルを利用した計算結果を示すグラフである。 図9のグラフをt/T=0.625の値で規格化したグラフである。 台形波形と三角波との関係を示す図である。 本発明の光変調器に係るバイアス制御回路における変動要因を説明する図である。 正弦波の変動に対するサンプリングの様子を示す図である。 DCバイアス制御における収束状態をI/Q平面での軌跡で示した図である。 光変調器のバイアス特性と図14の各領域(D,E)との関係を示す図である。 本発明の光変調器に係るバイアス制御回路に用いられる制御フローの一例を示す図である。 図16の制御フローで制御した場合のバイアス点の軌跡を示す図である。 図10に示すグラフをフーリエ変換する際に利用される波形の例を示す図である。 本発明の光変調器におけるバイアス制御回路の他の例を示す図である。 本発明の光変調器において、メイン・マッハツェンダー型光導波路の2つの分岐導波路に光位相調整部を設けた場合のバイアス制御の原理について説明する図(その1)である。 本発明の光変調器において、メイン・マッハツェンダー型光導波路の2つの分岐導波路に光位相調整部を設けた場合のバイアス制御の原理について説明する図(その2)である。 図19の光変調器のバイアス制御回路に利用される低周波信号の例を示す図である。
以下、本発明に係る光変調器を好適例を用いて詳細に説明する。
本発明は、図3に示すように、マッハツェンダー(MZ)型光導波路を有するMZ型光変調部(2,3)を2つ備え、メイン・マッハツェンダー型光導波路(1)の各分岐導波路(12,13)に各MZ型光変調部を組み込んだ光変調器において、各MZ型光変調部にDCバイアスを印加するDCバイアス印加手段(121,131)と、各DCバイアスに低周波信号を重畳する低周波信号重畳手段(122,123,132,133)と、該光変調器からの出力光又は放射光の一部を受光検知する受光検知手段(6)と、該受光検知手段の出力に基づき該DCバイアス印加手段の各々を制御するバイアス制御手段(124,134)とを備え、各MZ型光変調部に印加されるDCバイアスに重畳する低周波信号は、同一周波数かつ位相差が90度となる三角波(f1,f1+π/2)であることを特徴とする。
図3は、DQPSK変調方式の光送信器に利用される光変調器を例示しているが、本発明は、これに限らず、例えば、各分岐導波路(12,13)にMZ型光変調部(2,3)のみを設ける場合や、用途もSSB(Single Side band)変調器など種々の光変調器に適用することが可能である。また、図1の従来例と同様の符号を使用しているものは、同じ機能部品を意味する。以下では、DQPSK変調方式の光変調器を中心に説明する。例えば、2つのMZ型光変調部2,3には、同じ変調信号が変調信号駆動手段5により印加され、MZ型光変調部2でIアームに相当する変調を行い、MZ型光変調部3及び90度位相シフトを行う光位相調整部4により、Qアームに相当する変調が行われる。
図3の光変調器では、低周波信号発生手段122(132)から発生される周波数f1の三角波(周波数f1で位相が90度異なる三角波)が、直流バイアス印加手段121(131)が供給するDCバイアスに、重畳手段123(133)で重畳され、MZ型光変調部2(3)に印加される。メイン・マッハツェンダー型光導波路1の出力用導波路15から出力される信号光の一部を、光カプラーなどの分岐手段16を用いて取り出し、受光素子などの受光検知手段(光・電気変換手段)6で信号光に対応する電気信号に変換する。そして、電気信号中の周波数f1に対応する成分のみをフィルター125で抽出し、直流バイアス制御手段124(134)に入力する。受光検知手段6は、信号光の一部を検出するだけでなく、必要に応じ、合波部14から放出される放射光を検知することも可能である。
直流バイアス制御手段124(134)では、受光検知手段6からフィルター125(周波数f1及びその偶数次数の信号を透過させるフィルター)を経て入力される電気信号に基づき、最適なDCバイアスとなるように、直流バイアス印加手段121(131)を制御する。図3では、直流バイアス制御手段を各MZ型光変調部に対応して設けているが、1つの制御手段に統合することも可能である。
Qアームで90度位相シフトを行う光位相調整部4に対しては、従来のバイアス制御回路と同様に、低周波信号発生手段142から正弦波の低周波(周波数f2で三角波の周波数と異なるよう設定する)を、直流バイアス印加手段141からのDCバイアスに、重畳手段143により重畳し、光位相調整部4に印加する。そして、信号光の一部を受光検知手段6で検知し電気信号を出力する。該電気信号は、周波数f2の透過フィルター145を経て、直流バイアス制御手段144に入力される。直流バイアス制御手段144は、入力される電気信号に基づき、最適なDCバイアスとなるように直流バイアス印加手段141を制御する。
以下では、直流バイアス制御手段124(134)で行われる、低周波信号に三角波を用いてDCバイアス状態を識別する方法について説明する。
本発明の光変調器の特徴は、図3に示すように、Iアーム、Qアームを構成する各MZ型光変調部に対し、お互いに同期して90度位相が異なる三角波をDCバイアスに重畳して印加している。このことにより、図4〜6に示すように、Iアームに印加される低周波信号による光強度変化を横軸に、Qアームに印加される低周波信号による光強度変化を縦軸にとると、重畳信号の軌跡がダイヤモンド型Aとなる。光強度はベクトルBの長さの二乗に比例している。
また、図4(a)のようにIアームとQアームに正常なバイアスが設定されている場合には、光強度を示すベクトルBは、Aで示すダイヤモンド型の軌跡を描く。この際の光強度変化とIアームに重畳される三角波との関係を図4(b)に示す。光強度変化は、図4(b)のグラフ(1)に示すような時間応答波形(光変調器から出力される光強度Eの時間変化)となり、波形の上辺が時間軸にほぼ平行な台形波形(なお、図4(b)のグラフ(1)では台形波形の両肩の盛り上がりが強調されている。参考までに、後述する図10に理論状の波形を図示している。)を描く。
図4(b)のグラフ(2)は、図3に示すIアームに印加されるDCバイアス強度Fの時間変化、特に、重畳される低周波信号(三角波)部分に対応した波形を示している。
図5(a)や図6(a)のように、IアームとQアームに印加されるDCバイアスが不均衡になると、IアームとQアームに重畳される三角波によるダイヤモンド型の軌跡Aは、図4(a)に示す正常な位置より外れることとなる。そして、光強度変化の様子を見ると、台形波形がくずれ、例えば、図5(b)のように右肩下がり(左肩上がり)や、図6(b)のように右肩上がりの非対称な台形波形(なお、図5(b)及び図6(b)のグラフ(1)では台形波形が直線状で表現されているが、図10に理論状の波形を図示するように、実際は台形の両肩が若干盛り上がる波形となる。)となる。しかも、いずれ側の肩が上がっているかにより、Iアーム又はQアームのいずれのバイアスのずれであるのかが識別できる。これは、時間軸で見たものであるが、後述するように周波数軸(位相)でも識別可能である。
ただし、図5(a)及び図6(a)は、DCバイアスが不均衡となる様子を分かり易く説明するため、DCバイアスが規定値より大きくなる場合を例示している。このためIアームのDCバイアスが大きくなった場合は、右肩下がり(左肩上がり)となったが、後述するように、DCバイアスを規定値より大きくならないように制御する場合には、IアームのDCバイアスが不均衡となる状態とは、DCバイアスが規定値より小さくなる場合と意味し、その際の光強度変化は、図5(b)とは逆の右肩上がり(図6(b)と同様の形状)となる。Qアームについても同様である。
図7は、図3の光変調器に利用される低周波信号の一例を示したものであり、MZ型光変調部に印加される三角波の周波数f1は、5kHzが利用され、光位相調整部に印加される正弦波の周波数f2は、3kHzが例示されている。三角波の重畳において、周波数軸で識別するには、偶数次数の周波数、特に2倍波(2*f1)をモニタすることで、偶数次数の中で最大の信号振幅が得られるので、都合がよい。
次に、ダイヤモンド軌跡を描く場合の応答波形について、図8に示す計算モデルを利用して理論的に検証する。座標点(Ex,Ey)を取り囲むダイヤモンド軌跡を、X−Y座標系の関数f(x)、f(y)で表現すると、以下の[数1]に示す数式のようになる。ただし、Aは三角波の振幅値であり、Tは三角波の周期、tは経過時間を示す。
Figure 0005040944
座標P=(f(x),f(y))の振幅(受光検知手段が検知する周波数f1の光強度に相当)は、以下の[数2]に示す数式により求められる。
Figure 0005040944
時間tが0〜1.25Tまでの区間で、上記[数2]の数式の値を求めると、以下の[数3]の数式のようになる。
Figure 0005040944
ここで、(A,Ex,Ey)=(0.01,1.0,1.0)のDCバイアスが正常な場合、(A,Ex,Ey)=(0.01,0.99,1.0)、(0.01,0.97,1.0)、(0.01,0.95,1.0)のようにX軸側(Iアームに相当)のDCバイアスのみが劣化した場合について、上記[数3]の数式を計算した結果を、図9に示す。
図9を見ると、座標点(Ex,Ey)が変化するため、振幅値のレベルがケース毎に異なる、所謂、オフセットが発生しているが、応答波形は、ほぼ台形波形となっていることが容易に理解される。ここで、各波形の違いをより明確にするため、図10のように、オフセットを引き算して、重ね書きを行った。つまり、規格化時間t/T=0.625で全てのグラフの振幅値が一致するよう調整した。図10を見ると、X軸側のDCバイアスが劣化するに従い、グラフの傾斜が大きくなることが容易に理解される。しかも、この傾斜は、規格化時間t/Tが0.5から0.75の範囲(上記[数3]の条件(3)の範囲)で生じている。
図10の結果から、Iアーム側のMZ型光変調部のDCバイアスが劣化した場合(Exの減少に相当する場合を意味し、これはIアームのMZ型光変調部からの出力光のレベルが規定値より低くなることを意味する。)には、右肩上がりの非対称な台形波形となることが容易に理解される。他方、Qアーム側のMZ型光変調部のDCバイアスが劣化した場合(Eyの減少に相当する場合を意味し、これはQアームのMZ型光変調部からの出力光のレベルが規定値より低くなることを意味する。)には、右肩下がり(左肩上がり)の非対称な台形波形となる。ただし、ExとEyの値が共に1以上となることが無いよう(DCバイアスが規定値内に収まるように)制御することが好ましい。
図10のように、I及びQアームに重畳される三角波により台形型の応答波形が形成される様子と三角波との関係を図11に示す。台形波形の上辺は、Iアームに重畳される三角波の頂点(パルス幅規格化時間の0.5)とQアームに重畳される三角波の頂点(同時間の0.75)との間に形成される。そして、IアームのDCバイアスが劣化し、規定値より低くなっている場合には、符号Cに示すように上辺の傾きが右肩上がりとなり、Iアーム側を補正すべきと判断される。
他方、QアームのDCバイアスが劣化し、規定値より低くなっている場合には、符号Cに示すように上辺の傾きが右肩下がりとなり、Qアーム側を補正すべきと判断される。
したがって、台形型の応答波形をサンプリングする方法については、図11に示すように、パルス幅規格化時間における0.5と0.75時点の振幅(光強度値)をモニタすることで、Iアームの劣化およびQアームの劣化の識別が可能である。しかも、このサンプリング時間は、重畳する2つの三角波の丁度頂点に達する時刻であるため、三角波と同期させてモニタする手段も有効である。なお、パルス幅規格化時間の0〜0.25(1.0〜1.25)は、台形波形の底辺に相当する期間であるが、この期間においても、上述した上辺と同様に辺の傾きを生じる(図5(b)又は図6(b)参照)。ただし、傾きの方向は上辺と逆の関係であり、サンプリング時間は、重畳する2つの三角波の底点で行うこととなる。
信号光の光強度変化に影響を与える要素として、MZ型光変調部のバイアス変動だけでなく、光位相調整部のバイアス変動があるが、図12に示すように、Iアーム又はQアームのMZ型光変調部のバイアス変動は、座標点(黒丸で示した点)がX軸又はY軸のいずれかに沿って変化するが、光位相調整部のバイアス変動は、原点と座標点と距離を半径とする円周に沿って変化する。光位相調整部のバイアスに重畳する信号として三角波を利用する場合には、例えば、図22に示すように、MZ型光変調部のバイアスに重畳される三角波の周波数f1(30kHz)近辺のIアーム及びQアームに干渉しない帯域を用いる。このほか、光位相調整部のDCバイアス制御には、低周波数の正弦波を利用することも有効であり、DCバイアスに重畳されて利用される。このような正弦波を用いるサンプリング方法においては、図13に示すように、最大値と最小値を逐次サンプリングで求め、それらの差分により、正弦波の振幅を求めることになる。
本発明のように、三角波を利用して、光強度変化の傾きにより、IアームやQアームのように、制御すべき光変調部を特定するためには、光強度をモニタすることにより、より正確なDCバイアス制御が可能となる。
光強度のパラメータを考慮した制御を行う場合には、図14に示すI/Q平面におけるD領域に、初期バイアス点αがある場合、Iアーム、Qアームを独立に制御すると、図中の軌跡aのように、最適バイアス点に向かう。しかしながら、光強度の絶対値を考慮しない制御を行うと、IアームとQアームの振幅が最大となる最適バイアス点ではなく、図中の軌跡bのように、単にIアームとQアームの大きさが等しい任意の点に向かう制御となる。
さらに、E領域に初期バイアス点βがあると、図中の軌跡c又は軌跡dのような経緯をたどり、IアームとQアームの大きさが等しい点に向かう制御となる。これは、図15に示す、光変調器のバイアス特性に起因しており、Vπ/2電圧が、図14のD領域とE領域を分ける電圧となっている。
一例として、本方式を利用したDCバイアス制御のフローチャートを、図16に示す。まず、図16のステップ(1)では、台形波形の上辺の傾き(V_balance)を、上述したパルス幅規格化時間0.5時点の振幅(V(t=0.50))と同時間0.75時点の振幅(V(t=0.75))をサンプリングデータから抽出し、両者を比較して判定する。図11のように、右肩上がりの台形波形であればIアーム劣化と判定し、右肩下がりの台形波形であればQアーム劣化と判定する。
次に、Iアームの劣化と判定された場合には、ステップ(2)により、Iアームのバイアス電圧をΔV(予め設定された所定電圧値)だけ増加させる。そして、ステップ(3)で、所定電圧ΔVだけバイアス電圧を変化させる前のサンプリングデータの傾きを(V_balance_n)とすると、所定電圧ΔVだけバイアス電圧を変化させた後のサンプリングデータ(V_balance_n+1)を比較する。その結果、ΔVの変化により光強度値が増加している場合には、ステップ(2)に戻り、再度所定電圧ΔVだけ増加し、サンプリングデータ(V_balance_n)と(V_balance_n+1)の変化状態をステップ(3)で判断する。
これを繰り返して、Iアームのバイアス電圧を変化させて、光強度値がこれ以上増加しない状態、つまり、Iアームのバイアス電圧の変化による光強度値の最大値に達した際には、ステップ(3)の判定が「No」となり、ステップ(4)に移動する。
ステップ(4)では、Qアームのバイアス電圧を所定電圧ΔVだけ増加させる。そして、ステップ(5)で、Iアームのステップ(3)と同様に、所定電圧ΔVだけバイアス電圧を変化させる前のサンプリングデータ(V_balance_n)と、所定電圧ΔVだけバイアス電圧を変化させた後のサンプリングデータ(V_balance_n+1)とを比較する。その結果、ΔVの変化によりV_balanceが減少している場合には、さらにバイアス電圧を増加させるため、ステップ(4)に戻り、再度、所定電圧ΔVだけ増加し、同様にV_balanceのサンプリングデータの変化状態をステップ(5)で判断する。
これを繰り返して、Qアームのバイアス電圧を変化させて、V_balance(t=0.75)のサンプリングデータ値がこれ以上増加しない状態、つまり、Qアームのバイアス電圧の変化による(V_balance_n+1)=(V_balance_n)の値に達した際には、ステップ(5)の判定が「No」となる。
このDCバイアス制御の様子をI/Q平面図で示すと、図17の初期バイアス点δが、上述したステップ(2)及び(3)で、Iアーム軸と平行な方向に移動し、その後、ステップ(4)及び(5)で、Qアーム軸と平行な方向に移動し、最終的に最適バイアス点εに到達する。
次に、図16のステップ(1)でQアーム劣化と判定された場合には、ステップ(6)及び(7)を繰り返して、Qアームのバイアス電圧を最大のV_balanceの最大の傾き(負値)となるよう設定する。そして、ステップ(7)で(V_balance_n+1)=(V_balance_n)に達すると、「No」と判定にて、ステップ(8)及び(9)のフローへ移り、Iアームのバイアス電圧の調整を行う。そして、Iアームのバイアス電圧の変化による(V_balance_n+1)=(V_balance_n)に達した際には、ステップ(9)の判定が「No」となり、DCバイアス制御は終了する。その結果、図17のI/Q平面図に示すように、初期バイアス点γは、図示した矢印に沿って移動し、最終的に最適バイアス点εに到達する。
図16で例示したDCバイアス制御のフローにおいての最適バイアス点は、Iアーム又はQアームの各アームにおけるバイアス変化を、STEP2からSTEP5までのV_balanceのサンプリングデータを比較した結果(STEP6からSTEP9までの制御も同様)より、台形波形の上辺の傾きを常に平行に保つような逐次制御を行う。
以上、説明したように、受光検知手段からの出力信号を時間軸で見た場合に、台形波形の変化からDCバイアスの変化を識別できるが、さらに、三角波の重畳による応答波形(光強度変化)が、予め、トップが傾いた台形波形であることが分かっているため、周波数領域(周波数軸)での解析も可能である。
周波数軸での解析を行うため、図18(a)に示す台形波形のフーリエ変換と、図18(b)に示す方形波でトップが傾いた波形のフーリエ変換を行った。
台形波形のフーリエ変換を、以下の[数4]に示す。なお、Tは台形波形の周期、Trは台形波形の立ち上がり又は立ち下がりの時間幅を示す。
Figure 0005040944
上記[数4]に示す数式から、台形波形は、sinc関数を周波数成分の大きさとする1,3,5・・・の高調波成分になるが、台形の立ち上がり部分が、同じく、sinc関数として付加され、高次成分の大きさが低減することがわかる。フーリエ変換後に得られるパラメータは、周波数のスペクトル強度であり、通常(正常)制御時は、周波数の1次,3次の奇数次が高いレベルになって現れる。逆に2次,4次などの偶数次が現れると波形劣化の現象になって現れるため、周波数のスペクトル強度をモニタすることにより、波形劣化を判別することが可能となる。
次に、方形波でトップが傾いた波形のフーリエ変換を用いた場合について、説明する。この波形の場合、奇関数とも偶関数とも言えないので、フーリエ級数展開は、かなり煩雑になるため、図18(b)に示すように、方形波でトップが傾いた波形のフーリエ変換を用いる。このフーリエ変換を行った数式を以下の[数5]に示す。ただし、Tは方形波の周期、τは方形波のパルス幅を示す。
Figure 0005040944
上記[数5]に示した数式により、f(t)の第3項に出現するT×aの値を利用して、方形波の周波数成分に埋もれずに傾き成分であるaが検出できる。しかも、aの符号により、上記T×a成分が反転するため、符号識別も可能である。また、奇数次又は偶数次の周波数のスペクトル強度をモニタすることにより、周波数軸での識別と制御が可能なことがわかる。
次に、図19に示すように、DQPSK変調方式の光変調器における90度位相シフト部を、メイン・マッハツェンダー型光導波路の2つの分岐導波路(12,13)の各々に設けられた光位相調整部(7,4)で構成する場合について、説明する。
図19のMZ型光変調部に係るバイアス制御回路は、図3の光変調器と同様であり、説明は省略する。図19の光変調器の特徴は、90度位相シフト部を2つの光位相調整部(4,7)で構成することであり、かつ、該光位相調整部に印加されるDCバイアスの制御に、MZ型光変調部と同様に三角波の低周波信号を用いた点にある。
各光位相調整部(4,7)は45度位相シフトを行い、両者が相俟って、90度の位相シフトが実現されるよう構成されている。光位相調整部のDCバイアス制御の方法は、低周波信号発生手段142(172)から発生される周波数f2の三角波(周波数f2で位相が90度異なる三角波)が、直流バイアス印加手段141(171)が供給するDCバイアスに、重畳手段143(173)で重畳され、光位相調整部4(7)に印加される。ただし、周波数f2は、MZ型光変調部で利用される周波数f1とは異なる周波数である。
メイン・マッハツェンダー型光導波路1の出力用導波路15から出力される信号光の一部を、光カプラーなどの分岐手段16を用いて取り出し、受光素子などの受光検知手段6で信号光に対応する電気信号に変換する。そして、電気信号中の周波数f2に対応する成分のみをフィルター145で抽出し、直流バイアス制御手段144(174)に入力する。
直流バイアス制御手段144(174)では、受光検知手段6からフィルター145(周波数f2及びその偶数次数の信号を透過させるフィルター)を経て入力される電気信号に基づき、最適なDCバイアスとなるように、直流バイアス印加手段141(171)を制御する。図19では、直流バイアス制御手段を各MZ型光変調部や各光位相調整部に対応して設けているが、1つの制御手段に統合することも可能である。
IアームとQアームの双方に45度シフト部となる光位相調整部を設け、各光位相調整部に三角波を重畳したDCバイアスを印加した場合には、図20及び21に示すように、MZ型光変調部の場合と同様に、ダイヤモンド軌跡Aが得られる。そして、その応答波形も台形波形となる。図20(a)及び(c)は、Iアームに印加される低周波信号に対応した光強度変化を横軸に、Qアームに印加される低周波信号に対応した光強度変化を縦軸にとると、重畳信号の軌跡がダイヤモンド型Aとなる様子を示したものである。
また、図20(a)のようにIアームとQアームに正常なバイアスが設定されている場合には、図20(b)に示すように、時間応答波形(縦軸は、光変調器から出力される光強度の時間変化を示し、横軸は時間軸を示す。)は上辺が時間軸に略平行な台形波形(実際は、台形の両肩が若干盛り上がる波形となる。)となる。しかし、図21(a)のように、位相シフト差が90度から変化すると、図21(b)のように、応答波形は非対称の台形波形となり、MZ型光変調部のDCバイアス制御と同様に、時間軸での識別・制御と、周波数軸での識別・制御が可能になる。特に、位相変調部に印加する低周波信号の周波数をMZ型光変調部に印加する低周波信号の約10倍に設定し、2つの異なる低周波信号が互いに干渉しない周波数とすることが好ましい。具体的には、MZ型光変調部のモニタ周波数は10KHz以下の周波数とし、位相変調部は100KHz以下の周波数とし、高次の周波数をモニタする際に影響を受けないエリアに設定する。
図22は、図19の光変調器に利用される低周波信号の一例を示したものであり、MZ型光変調部に印加される三角波の周波数f1は、30kHzが利用され、光位相調整部に印加される三角波の周波数f2は、3kHzが例示されている。三角波の重畳において、周波数軸で識別するには、IアームやQアームのMZ型光変調部のバイアス制御用には、30KHzの三角波を用い、2倍周波数の60KHzをモニタし制御を行う。また、光位相調整部(90度シフト)のバイアス制御用には、3KHzの三角波を用い、2倍周波数の6KHzをモニタし制御を行う。
以上説明したように、本発明によれば、DQPSK変調器などの、複数のMZ型光変調部など、直流バイアスを調整する箇所が複数存在する光変調器に対して、ハード規模が小さくできるバイアス制御回路を提供することが可能となる。
1 メイン・マッハツェンダー型光導波路
2,3 MZ型光変調部
4,7 光位相調整部
5 変調信号駆動手段
6 受光検知手段(光・電気変換手段)
10 入力用導波路
11 分岐部
12,13 分岐導波路
14 合波部
15 出力用導波路
16 分岐手段
21,31,41,121,131,141,171 直流バイアス印加手段
22,32,42,142 正弦波の低周波信号発生手段
23,33,43,123,133,143,173 重畳手段
24,34,44,124,134,144,174 直流バイアス制御手段
25,35,45,125,145 特定周波数の電気信号を通過させるフィルター
122,132,142,172 三角波の低周波信号発生手段

Claims (5)

  1. マッハツェンダー(MZ)型光導波路を有するMZ型光変調部を2つ備え、メイン・マッハツェンダー型光導波路の各分岐導波路に各MZ型光変調部を組み込んだ光変調器において、
    各MZ型光変調部にDCバイアスを印加するDCバイアス印加手段と、
    各DCバイアスに低周波信号を重畳する低周波信号重畳手段と、
    該光変調器からの出力光又は放射光の一部を受光検知する受光検知手段と、
    該受光検知手段の出力に基づき該DCバイアス印加手段の各々を制御するバイアス制御手段とを備え、
    各MZ型光変調部に印加されるDCバイアスに重畳する低周波信号は、同一周波数かつ位相差が90度となる三角波であることを特徴とする光変調器。
  2. 請求項1に記載の光変調器において、該バイアス制御手段は、該受光検知手段から出力される電気信号を、該三角波の規定周波数の偶数次数に対応するフィルタを透過させ、該透過した電気信号に基づき制御することを特徴とする光変調器。
  3. 請求項1又は2に記載の光変調器において、光位相調整部が該分岐導波路の一方に組み込まれており、該光位相調整部には正弦波を重畳したDCバイアスが印加されることを特徴とする光変調器。
  4. 請求項1又は2に記載の光変調器において、光位相調整部が該分岐導波路の各々に組み込まれており、各光位相調整部には、該MZ型光変調部に係る三角波と異なる周波数かつ位相差が90度となる三角波が重畳されたDCバイアスが印加されることを特徴とする光変調器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の光変調器において、該光変調器は、DQPSK変調を行う光送信器であり、各分岐導波路は、IアームとQアームの各々の機能を有することを特徴とする光変調器。
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