JP5037109B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンに係り、特に上送り足、押え足及び送り歯によって布を送るミシンに関する。
従来、ミシンにおいては、上送り足、押え足及び送り歯によって布を送りながら縫製を行うミシンが知られている(例えば特許文献1参照)。図16は布を送る際の上送り足、押え足及び送り歯の動作を表す説明図である。この図16(a)に示すように、ミシン針101が下降して布102,103を突き刺すと、これと同時に上送り足104が下降するようになっている。このとき、上送り足104と、略楕円揺動して上昇してきた送り歯105とによって布102,103が挟持される。
次に、図16(b)に示すように、上送り足104が布102,103を押えた際には、予め布102,103を押えていた押え足106が上昇しはじめ、布102,103から離れだす。このとき、ミシン針101、上送り足104及び送り歯105は、布102,103を突き刺し、挟んだ状態で図における左方向に揺動する。これにより、布102,103は左方向に送られることになる。このとき、押え足106は、布102,103から離れながら上送り足104とは逆方向、つまり図における右方向に相対的に移動する。
そして、図16(c)に示すように、上送り足104と送り歯105との協働による布102,103の送り運動が終了すると、ミシン針101が上昇して布102,103から抜け始める。このとき、押え足106が下降してきて、布102,103を押える。
その後、図16(d)に示すように、押え足106が布102,103を押えると同時に、上送り足104及び送り歯105が布102,103から離れ始める。その後、ミシン針101、上送り足104及び送り歯105は、布102,103からはなれながら揺動し図16(a)に示す初期位置に戻る。これらの動作を繰り返すことで布を送るようになっている。
ここで、上送り足、押え足及び送り歯による布送りのピッチは、それぞれの揺動振り幅を調整することで変更できるようになっている。例えば上送り足、押え足及び送り歯のそれぞれには、これらを揺動駆動させるための動力伝達機構が連結されているが、揺動振り幅を調節する場合には、各動力伝達機構における構成部材の駆動範囲を調節するようになっている。この駆動範囲の調整には、例えばエアシリンダにより2段階の調節を可能とする方式や、手動により多段階の調節を可能とする方式等が用いられている。
特開平7−136363号公報
ところで、縫い目の均一化を図るために、送りピッチを縫い目のピッチ変動や送り速度変動に対応して調節することが望まれているが、例えば従来のエアシリンダによる2段階の調節が可能な方式であると、細かい調節が不可能であるために前述の要望を実現できず、手動による他段階の調節が可能な方式であると、手動での細かい調整が必要であり調節作業が煩雑となっていた。
本発明の課題は、縫い目ピッチや送り速度に適した送りピッチに自動で調節できるようにすることで、調節作業の効率化及び縫い目の均一化を図ることである。
請求項1記載の発明は、
ミシンアーム内に回動自在に支持された上軸と、
前記上軸を回動させるための主モータと、
前記主モータの回転速度を検出するエンコーダと、
前記ミシンアーム内で前記上軸に平行に配置されて、回動自在に支持された針棒揺動軸と、
前記針棒揺動軸に連結されて、縫製方向に揺動自在に支持された針棒揺動台と、
前記針棒揺動台に上下動自在に支持され、前記上軸に連動して上下動する針棒と、
前記針棒揺動台に上下動自在に支持され、前記針棒に同期するように前記針棒揺動軸に連動して上下動する上送り足と、
ミシンベッド内に回動自在に支持された上下送り軸と、
前記ミシンベッド内に前記上下送り軸と平行に配置されて、回動自在に支持された水平送り軸と、
一端部が前記上下送り軸に連結されるとともに他端部が前記水平送り軸に連結されて、前記上下送り軸による上下動及び前記水平送り軸による水平運動によって前記縫製方向に対する送り運動を行う送り歯とを備え、前記送り歯及び前記上送り足によって布を送りながら縫製を行うミシンにおいて、
前記ミシンベッド内で前記水平送り軸に平行に配置され、前記水平送り軸の水平運動による送りピッチを回動することで調節する送り調節体軸と、
前記送りピッチを調節させるため、前記送り調節体軸を回動させる調節用モータと、
前記水平送り軸に連結されて、前記水平運動による前記送りピッチの調節量を前記針棒揺動台に伝達するリンク部材と、
前記送りピッチが入力される操作パネルと、
前記回転速度に対応した前記送りピッチの調節データを記憶する記憶部と、
前記操作パネルに入力された前記送りピッチとなるように、前記エンコーダにより検出された前記回転速度に対応する前記送りピッチを前記調節データから選択して、前記調節用モータを制御する制御部とを備え
前記操作パネルには、縫製途中に以降の縫製経路がコーナーとなるコーナー進入指示及び前記コーナーの曲率半径が入力され、
前記記憶部は、前記コーナーの曲率半径に対応する前記送りピッチの補正比率データを記憶し、
前記制御部は、前記操作パネルに前記コーナー進入指示が入力されると、前記コーナーの曲率半径に対応する前記補正比率データを基に、前記送りピッチを補正して、前記調節用モータを制御することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンにおいて、
前記制御部は、前記調節データにおける前記送りピッチの補正値が前記操作パネルに入力されると、当該調節データにおける前記送りピッチを前記補正値に書き換えることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のミシンにおいて、
前記調節データは、前記回転速度とともに縫い目ピッチにも対応して設定されており、
前記制御部は、前記エンコーダにより検出された前記回転速度及び前記操作パネルに入力された縫い目ピッチに対応する前記送りピッチを前記調節データから選択して、前記調節用モータを制御することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のミシンにおいて、
前記操作パネルには、縫い目ピッチ及び当該縫い目ピッチで縫製する針数が少なくとも1組以上、入力可能であり、
前記制御部は、前記操作パネルに入力された前記針数毎に、入力された前記縫い目ピッチとなるように、前記針数毎の前記縫い目ピッチに対応する前記送りピッチを前記調節データから選択して、前記調節用モータを制御することを特徴としている。
本発明によれば、操作パネルに入力された送りピッチとなるように、調節用モータが制御されて送り調節体軸により送りピッチが調節されるので、ユーザーが縫い目ピッチや送り速度に適した送りピッチを操作パネルに入力すれば、自動で送りピッチを調節することができる。これにより、調節作業の効率化及び縫い目の均一化を実現することが可能となる。
また、主モータの回転速度、すなわち送り速度に対応した送りピッチが調節データから選択されて調節用モータが制御されるので、縫製中の送り速度に基づいて送りピッチが調節されることになる。これにより、送り速度の変動に対応した送りピッチの調節を自動化することができる。
ここで、直線縫いからコーナー縫いに切り替わった場合、作業者は布を送り方向に対して傾けながら縫製を行う。この縫製時においては、上送り足と押さえ足とが同期して布を送っている場合であると(図16(a)、(b)、(c)参照)、布が上送り足と押さえ足とによって押さえつけられているために、布を傾けるのは困難である。作業者が布を傾けることができるのは、上送り足と押さえ足の受け渡しの瞬間(図16(d)参照)である。このときに、作業者が布を傾けると一般的に布は片方が伸ばされ、もう一方が縮められる。ところが、一般的な布の伸縮性は弱く、伸びにくいため、縮められた部分は波打った状態で押さえ足に押さえられる。このような動作を繰り返してコーナー縫いが行われるために、直線縫いよりもピッチが小さくなってしまうという問題があった。しかしながら、請求項1記載の発明にように、操作パネルにコーナー進入指示が入力されると、コーナーの曲率半径に対応する補正比率データを基に、送りピッチが補正されるので、コーナー縫いであっても、直線縫いと同じピッチで縫製することが可能となり、縫い目を均一化することができる。
請求項2記載の発明によれば、調節データにおける送りピッチの補正値が操作パネルに入力されると、当該調節データにおける送りピッチが補正値に補正することができる。例えば、設定された縫い目ピッチと、実際の縫い目ピッチとがミシンの個体差等により異なっていたとしても、前述の補正を行うことでこれらを一致させることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、主モータの回転速度及び縫い目ピッチに対応する送りピッチが調節データから選択されて前記調節用モータが制御されるので、縫製中の送り速度及び縫い目ピッチに基づいて送りピッチが調節されることになる。これにより、送り速度及び縫い目ピッチの変動に対応した送りピッチの調節を自動化することができる。
請求項4記載の発明によれば、操作パネルに入力された針数毎に、入力された縫い目ピッチとなるように、針数毎の縫い目ピッチに対応する送りピッチが調節データから選択されて、調節用モータが制御されるので、予め操作パネルに縫製工程が入力されていた場合であっても、その縫い目ピッチに対応した送りピッチの調節が可能となる。
以下、本実施形態に係るミシンについて図を参照に説明する。図1は、本実施形態のミシンの概略構成を表す斜視図である。この図1に示すように、ミシン1には、ミシンフレーム2と、ミシンフレーム2が載置されるミシンテーブル3と、ミシンフレーム2に内蔵された本発明の調節用モータとしての第1モータ4と、第1モータ4を駆動させるための第1モータ駆動回路5と、第1モータ駆動回路5を制御する制御部6と、ミシンテーブル3上に配置されて制御部6に対する各種指示が入力される操作パネル7とが設けられている。
まず、ミシンフレーム2におけるミシンアーム8側の構成について説明する。図2は、ミシン1の機構線図である。この図2に示すように、ミシンフレーム2におけるミシンアーム8の内部には、回動自在に支持された上軸9と、上軸9に対して平行に配置されて回動自在に支持された針棒揺動軸10と、針棒揺動軸10に連結されて縫製方向に揺動自在に支持された針棒揺動台11とが設けられている。上軸9及び針棒揺動軸10は縫製方向に対して直行する方向に延在している。また、上軸9には、本発明の主モータとしての第2モータ60(図10参照)が接続されていて、この第2モータ60によって上軸9が回動するようになっている。
図3は針棒揺動台11周辺の概略構成を表す側面図である。この図3に示すように、針棒揺動台11の上端部には、針棒揺動台11が回動するように針棒揺動軸10が連結されている。針棒揺動台11の下端部には、縫い針12を保持する針棒13及び布を送るための上送り足14が支持されている。これにより、針棒揺動軸10の回動に伴って針棒揺動台11が縫製方向に揺動すると、針棒13及び上送り足14が縫製方向に揺動することになる。ここで、針棒13は、上軸9に取り付けられた偏心カム15にリンク部材16を介して連結されており、上軸9の回動に連動して上下動することになる。
一方、上送り足14の上端部には、リンク部材17を介して三角リンク部材18が連結されている。また、三角リンク部材18におけるリンク部材17の連結位置18aの後方の連結位置18b(図3における左側)には、リンク部材19を介して押さえ足20が連結されている。押さえ足20は、縫製方向の移動を規制されており、上下動のみするように支持されている。
そして、三角リンク部材18の上部連結位置18cには、リンク部材21を介して伝達リンク22が連結されている。伝達リンク22のリンク部材21が連結されていない側の端部には、上軸9に連動する揺動軸23の一端部が連結されている。図4は、揺動軸23に連結される部品の分解図である。この図4に示すように揺動軸23の他端部には、揺動軸23とともに回動する回動連結部24が連結されている。この回動連結部24には、上軸9に連結されたクランクロッド25がリンク部材26を介して連結されている。これにより上軸9の回動が、クランクロッド25、リンク部材26及び回動連結部24を介して揺動軸23に伝達し、当該揺動軸23を回動させるようになっている。
上軸9に連動して揺動軸23が往復回動すると、伝達リンク22及びリンク部材21を介して、三角リンク部材18の上部連結位置18cが縫製方向に揺動することになる。三角リンク部材18の上部連結位置18cが図3における右方に揺動した場合、三角リンク部材18自体が時計回りに回動して上送り足14が下降する。下降により上送り足14が針板Hに接すると、上送り足14の下降が規制されることとなって、三角リンク部材18は連結位置18aを中心にして時計回りに回動する。これにより、三角リンク部材18の連結位置18bが上昇することになり、押さえ足20が上昇する。
他方、三角リンク部材18の上部連結位置18cが図3における左方に揺動した場合、三角リンク部材18自体が反時計回りに回動して押さえ足20が下降する。下降により押さえ足20が針板Hに接すると、押さえ足20の下降が規制されることとなって、三角リンク部材18は連結位置18bを中心にして反時計回りに回動する。これにより、三角リンク部材18の連結位置18aが上昇することになり、上送り足14が上昇する。
なお、上送り足14の上下動時においても針棒揺動台11が揺動しているので、上送り足14は上下動しながら縫製方向に揺動することになる。
図4に示すようにクランクロッド25には、リンク部材26と同軸となるように挟持する一対の挟持部材27が連結されていて、この挟持部材27には当該挟持部材27を介してクランクロッド25の初期位置を調節する調節ブロック28が連結されている。調節ブロック28は、上軸9と平行で回動自在な調節軸29の一端部に固定されていて、当該調節軸29の回動によってその傾斜角度が変動するようになっている。調節軸29には、回転角度調節用の突起部30が固定されている。突起部30の突起31には、回動自在な勾玉状の回転板32が当接している。回転板32の回転軸から外周までの距離は各個所で異なっているために、回転板32の回転に伴って突起31は前後することになる。この突起31の前後運動によって突起部30が回動し、調節軸29を回動させるようになっている。回転板32には、手動式のダイヤル33が連結されていて、このダイヤル33を回転させることで回転板32が回転するようになっている。
さらに、図2に示すように調整軸29には腕29aの一端側が固着されている。この腕29aの他端側は、シリンダ51のロッドに当接可能な位置に配置されている。そして、シリンダ51が下降しているとき、調節軸29の固着された突起31は、ダイヤル33に連結された回転板32に当接し、シリンダ51のロッドと腕29には所定量の隙間が確保されている。シリンダ51が上昇すると、腕29aに当接して、調節軸29を時計方向に回転させ、突起31は回転板32から所定量離間する。
図5に基づき、シリンダ51が上昇した場合の上下量又は上昇位置の変化について説明する。
シリンダ51が上昇すると、調節軸29が時計方向に回転し、調節ブロック28を時計方向に回転させる。調節ブロック28が時計方向に回転すると、狭持部材27とクランクロッド25の連結点がP1からP2に移動する。
クランクロッド25の往復動に伴い、揺動軸23がより回動し、揺動角が大きくなって(A<B)、上送り足14と押さえ足20の上下量が上昇し、その上昇位置も上昇する。
そして、シリンダ51を下降させると、上送り足14と押さえ足20の上下量は、ダイヤル33の設定した上下量となる。なお、上下量調節機構は、ダイヤル33、回転板32、シリンダ51、調節軸29、調節ブロック28、狭持部材27、クランクロッド25等から構成されている。また、ダイヤル33による調節ブロック28の傾斜角度の調節は、シリンダ51による調節量よりも小さい範囲で多段階に調節できるようになっている。すなわち、ダイヤル33が本発明における調節体である。なお、調節体においてはダイヤル33に限られるものではなく、例えばレバー状のものであってもかまわない。
次に、ミシンフレーム2におけるミシンベッド50側の構成について説明する。図2に示すように、ミシンフレーム2のミシンベッド50の内部には、プーリ34,35及びベルト36を介して上軸9と連動する下軸37と、下軸37に平行に配置されて回動自在に支持された上下送り軸38及び水平送り軸39とが設けられている。
図6は、下軸37に連結される部品の分解図である。図6に示すように、上下送り軸38の一端部には、側方に延出した第1水平延出リンク45が設けられていて、この第1水平延出リンク45には、下軸37に連結されたクランクロッド46が連結されている。下軸37が回動すると、クランクロッド46の先端部46aが前後方向(Y方向)に円弧運動するので、その動作が第1水平延出リンク45を介して上下送り軸38に伝達し、当該上下送り軸38が回動することになる。
上下送り軸38の他端部には、側方に延出した第2水平延出リンク40が固定されている。この第2水平延出リンク40にはリンク部材41を介して支持部材42の一端部が連結されている。上下送り軸38が往復回動すると第2水平延出リンク40の延出部40aが上下方向に円弧運動するので、その動作がリンク部材41によって伝達されて支持部材42の一端部が上下動するようになっている。これにより、上下送り軸38の回動運動が上下運動に変換されることになる。
一方、水平送り軸39の一端部には、上方に延出した第1垂直延出リンク47が固定されている。この第1垂直延出リンク47には、略への字状のリンク体48の一端部が回動自在に取り付けられている。このリンク体48の略中央部には、下軸37に連結されたクランクロッド49の先端部が連結されている。そして、リンク体48の他端部には、送り調節体軸52が連結されている。
送り調節体軸52には、リンク体48が配設される隙間53が設けられていて、その隙間53を形成する一対の内面54には湾曲した溝55が形成されている。図7は、送り調節体軸52の内面を表す説明図である。この図7に示すように、溝55内には角コマ81が両端に取り付けられた軸ピン81が配置されている。軸ピン81はリンク体48の他端部を軸支している。ここで、送り調節体軸52が回動すると溝55も回動することになるので、リンク体48の他端部の水平方向における移動量を調節することができる。具体的には、溝55が水平に近ければ水平方向における移動量は大きくなり、逆に垂直に近ければ水平方向における移動量は小さくなる。
図8は、リンク体48、クランクロッド49及び第1垂直延出リンク47の位置関係を表す説明図であるが、クランクロッド49が上下動すると、リンク体48の他端部は溝55の傾きに応じた範囲で水平移動し、その水平移動はリンク体48の一端部から第1垂直延出リンク47を介して水平送り軸39に伝達されて、水平送り軸39が回動することになる。上記したように溝55の傾きによってリンク体48の他端部の移動量は変化するので、送り調節体軸52を回動させて溝55の傾きを調節すれば、リンク体48の移動量及び水平送り軸39の回動量を調節することができる。
水平送り軸39の他端部には、上方に延出した第2垂直延出リンク43が固定されている。この第2垂直延出リンク43には、支持部材42の他端部が連結されている。水平送り軸39が往復回動すると第2垂直延出リンク43の延出部43aが水平方向に円弧運動するので、その動作が支持部材42に伝達し、当該支持部材42の他端部が水平運動するようになっている。これにより、このように、支持部材42は上下送り軸38及び水平送り軸39によって上下動しながら縫製方向に対して揺動することになる。ここで、水平送り軸39の回動運動が水平運動に変換されることになる。水平送り軸39の回動量は、送り調節体軸52によって調節できるために、支持部材42及び送り歯44の水平移動量、つまり布の送りピッチを調節できるようになる。
図9は、送り調節体軸及び第1モータとの関係を表す分解斜視図である。この図9に示すように、送り調節体軸52には、3つのリンク部材56、57,58を介して、第1モータ4に連結されている。つまり、第1モータ4が送り調節体軸52を回動させると、送りピッチが調節されるようになっている。
支持部材42には、上送り足14とともに布を送る送り歯44が固定されている。縫製時においては、上送り足14と送り歯44とで布を挟みながら揺動することで布送りが可能となるので、支持部材42の揺動及び上送り足14の揺動は、布を挟んだ状態で縫製方向に進行するように設定されている。
そして、図2に示すように、水平送り軸39と針棒揺動軸10とは、リンク部材59を介して連結されているので、送り調節体軸52によって調節された水平送り軸39の回動量が針棒揺動軸10にも反映されることになる。つまり、送り調節体軸52を回動させると、水平送り軸39の回動量が調節されて送り歯44側の送りピッチが調節されるとともに、針棒揺動軸10の回動量も調節されて上送り足14側の送りピッチも調節されるようになっている。これにより、正確な送りピッチの制御が可能となっている。
図10は、本実施形態のミシン1の主制御構成を表すブロック図である。この図10に示すように制御部6には、エンコーダ61により第1モータ4の回転速度が入力されるとともに第1モータ4を駆動させる第1モータ駆動回路5と、エンコーダ62により第2モータ60の回転速度が入力されるとともに第2モータ60を駆動させる第2モータ駆動回路63と、糸を切るための糸切機構65と、操作パネル7とが電気的に接続されている。
制御部6には、CPU70、ROM71、RAM72、EEPROM73が備わっていて、操作パネル7に入力された指示に基づくROM71中の制御プログラムをCPU70がRAM71に展開して、位置センサ64、エンコーダ61,62の検出結果に対応させて、第1モータ駆動回路5及び第2モータ駆動回路63を制御するようになっている。
操作パネル7には、縫製開始指示や、中断指示、糸切指示、送りピッチ、第2モータ60の回転速度を調整するための回転速度調整指示などが入力されるようになっている。
操作パネル7に送りピッチが入力されると、制御部6のCPU70は、当該送りピッチとなるように第1モータ4を制御して送り調節体軸52を回動させて送りピッチを調節するようになっている。
さらに、操作パネル7に回転速度調整指示が入力されると、制御部6のCPU70は、第2モータ駆動回路63を制御して第2モータ60の回転速度を変更させる。この際、CPU70には、エンコーダ62の検出結果が入力されているので、CPU70が実際の第2モータ60の回転速度を認識することになる。
また、操作パネル7には、縫い目ピッチ及び当該縫い目ピッチで縫製する針数が少なくとも一組以上入力可能であって、これにより縫製プログラムが作成される。図11は縫製プログラムの一例である。この縫製プログラムPでは、縫い目ピッチ10mmで2針縫って(縫い1,2)、縫い目ピッチ1mmで5針縫って(縫い3〜7)、縫い目ピッチ−10mmで3針縫って(縫い8〜10)、縫い目ピッチ15mmで5針縫って(縫い11〜15)、縫い目ピッチ−5mmで3針縫った(縫い16〜18)後に、糸切りが施されて終了となっている。このように操作パネル7で作成された縫製プログラムはEEPROM73に記憶される。EEPROM73内の縫製プログラムは、縫製前にユーザーによって操作パネル7から選択されて、CPU70によって実行されることになる。
ROM71は本発明に係る記憶部であり、このROM71には、図12に示すような第2モータ60の回転速度と各縫い目ピッチに対応した送りピッチが設定される送りピッチテーブルT(調節データ)が記憶されている。これは、操作パネル7から入力された縫い目ピッチ及びエンコーダ62で検出された第2モータ60の回転速度を基にすることで、これらに適した送りピッチが選択されるようになっている。例えば、縫い目ピッチが10mmで回転速度が300rpmである場合には、送りピッチテーブルT中のD6欄に記憶されている送りピッチが選択されることになる。なお、送りピッチテーブルT中の負の縫い目ピッチにおいては、逆送り縫いでの縫い目ピッチを表している。
なお、上記のように操作パネル7からは、送りピッチと縫い目ピッチとが入力可能である。入力された送りピッチは、実際に調節用モータとしての第1モータを直接制御する数値である。また、入力された縫い目ピッチは、作業者が希望する、布に最終的に形成される縫い目のピッチである。
そして、下記に詳細に説明するが、縫製速度が高速になると、縫い目ピッチは広がる傾向にある。入力された所定の縫い目ピッチを布に形成するために、縫製速度が高速になると送りピッチを小さくするように制御して、所定の縫い目ピッチを布に形成する。
次に、本実施形態のミシン1の作用について説明する。
まず通常の縫製時における作用について図13のフローチャートを参照にして説明する。操作パネル7で縫い目ピッチが入力されると、CPU70は制御プログラムを実行する。ステップS1では、CPU70は入力された縫い目ピッチと、予め設定されている送り速度(回転速度)に対応する送りピッチを送りピッチテーブルTから選択する。
ステップS2では、CPU70は、選択した送りピッチとなるように送り調節体軸52を回動させるため、第1モータ駆動回路5を制御して第1モータ4を駆動させる。
ステップS3では、CPU70は操作パネル7に縫製開始指示が入力されたか否かを判断していて、入力されていない場合にはその状態のままで待機し、入力された場合にはステップS4に移行する。
ステップS4では、CPU70は第1モータ駆動回路5及び第2モータ駆動回路63を制御することで第1モータ4及び第2モータ60を駆動させて、布送りとともに縫製を実行する。
ステップS5では、CPU70は操作パネル7に糸切り指示が入力されたか否かを判断し、入力された場合にはステップS6に移行し、入力されていない場合にはステップS7に移行する。
ステップS6では、CPU70は第1モータ駆動回路5及び第2モータ駆動回路63を制御することで第1モータ4及び第2モータ60を停止した後に、糸切機構65を制御して糸切りを実行し、その後制御プログラムを終了する。
ステップS7では、CPU70は操作パネル7に回転角度調整指示が入力されたか否かを判断し、入力されていない場合にはステップS5に移行し、入力された場合にはステップS8に移行する。
ステップS8では、CPU70は予め入力されていた縫い目ピッチと調節後の回転速度とに対応する送りピッチを送りピッチテーブルTから選択し、ステップS9に移行する。
ステップS9では、選択した送りピッチとなるように送り調節体軸52を回動させるため、第1モータ駆動回路5を制御して第1モータ4を駆動させてステップS5に移行する。これにより、縫製の途中で回転速度が変更されたとしても送りピッチが調節されるので縫い目ピッチを均一にすることができる。
次に、縫製プログラムに基づく縫製時における作用について図14のフローチャートを参照にして説明する。
操作パネル7でEEPROM73中の縫製プログラムPが選択されると、CPU70は選択された縫製プログラムに基づいて縫製制御を実行する。ステップS11では、CPU70は次データが終了データか否かを判断していて、終了データの場合には終了し、終了データでない場合にはステップS12に移行する。
ステップS12では、CPU70は次データが糸切りであるか否かを判断し、糸切りである場合にはステップS13に移行して、糸切りでない場合にはステップS14に移行する。
ステップS13では、CPU70は第1モータ駆動回路5及び第2モータ駆動回路63を制御することで第1モータ4及び第2モータ60を停止した後に、糸切機構65を制御して糸切りを実行し、ステップS14に移行する。
ステップS14では、CPU70は次データが縫いデータであるか否かを判断し、縫いデータでない場合にはステップS11に移行して、縫いデータである場合にはステップS15に移行する。
ステップS15では、CPU70は当該縫いデータの縫い目ピッチを認識するとともに、エンコーダ62の検出結果を基に第2モータ60の回転速度を認識する。
ステップS16では、CPU70はステップS15で認識した縫い目ピッチ及び回転速度に対応した送りピッチを送りピッチテーブルTから選択する。
ステップS17では、選択した送りピッチとなるように送り調節体軸52を回動させるため、第1モータ駆動回路5を制御して第1モータ4を駆動させる。
ステップS18では、CPU70は第1モータ駆動回路5及び第2モータ駆動回路63を制御することで第1モータ4及び第2モータ60を駆動させて、布送りとともに縫製を実行する。
ステップS19ではCPU70は、次の縫製データを読み出して、ステップS11に移行する。
なお、このプログラムにおいても縫製途中で第2モータ60の回転速度が変更されてもよい。回転速度が変化したとしてもCPU70が各縫いデータ毎に回転速度を認識しているので、その都度最適な送りピッチが選択されることになる。
以上のように本実施形態のミシン1によれば、操作パネル7に入力された送りピッチとなるように、第1モータ4が制御されて送り調節体軸52により送りピッチが調節されるので、ユーザーが縫い目ピッチや送り速度に適した送りピッチを操作パネル7に入力すれば、自動で送りピッチを調節することができる。これにより、調節作業の効率化及び縫い目の均一化を実現することが可能となる。
また、第2モータ60の回転速度、すなわち送り速度に対応した送りピッチが送りピッチテーブルTから選択されて第1モータ4が制御されるので、縫製中の送り速度に基づいて送りピッチが調節されることになる。これにより、送り速度の変動に対応した送りピッチの調節を自動化することができる。例えば直線部分と湾曲部分とでは湾曲部分のほうが送り速度が遅くなるが、こういう場合においても送りピッチが調節されるために縫い目を均一にすることができる。
さらに、第2モータ60の回転速度及び縫い目ピッチに対応する送りピッチが送りピッチテーブルTから選択されて第1モータ4が制御されるので、縫製中の送り速度及び縫い目ピッチに基づいて送りピッチが調節されることになる。これにより、送り速度及び縫い目ピッチの変動に対応した送りピッチの調節を自動化することができる。
そして、プログラム縫製時においては、操作パネル7に入力された針数毎に、入力された縫い目ピッチとなるように、針数毎の縫い目ピッチに対応する送りピッチが調節データから選択されて、第1モータ4が制御されるので、予め操作パネル7に縫製プログラムが入力されていた場合であっても、その縫い目ピッチに対応した送りピッチの調節が可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、本実施形態で例示した送りピッチテーブルTを、操作パネル7に入力された補正値に書き換えられるようにしてもよい。これにより、出荷前にあってはミシン1の個体差に応じた送りピッチに補正して書き換えることができ、出荷後においてもユーザーの要望にあった送りピッチに補正して書き換えることも可能となる。
また、コーナー縫いの際に送りピッチを補正するようにしてもよい。具体的には、操作パネル7には、縫製途中に以降の縫製経路がコーナーとなるコーナー進入指示、コーナー侵入後、再度縫製経路が直進となる直線復帰指示及びコーナーの曲率半径等が入力されるようになっている。
そして、ROM71には、コーナーの曲率半径に対応する送りピッチの補正比率データが記憶されている。補正比率データは、例えば表1にあるようにコーナーの曲率半径が小さくなると、補正比率が大きくなるように各曲率半径毎に設定されている。
Figure 0005037109
なお、補正比率データは、シミュレーションや実験等によって布の種類毎に最適なデータが予め設定されている。
そして、制御部6は、操作パネル7にコーナー進入指示が入力されると、コーナーの曲率半径に対応する補正比率データを基に、送りピッチを補正して、第1モータ4を制御するようになっている。具体的には、予め決定している送りピッチに対して、コーナーの曲率半径に対応した補正比率データを積算することで、送りピッチを補正する。
また、制御部6は、コーナー進入指示の入力後、操作パネル7に直進復帰指示が入力されると、補正比率データに基づく送りピッチの補正をリセットして、第1モータ4を制御するようになっている。
次に、図15のフローチャートを参照にコーナー進入による送りピッチの補正処理について説明する。操作パネル7で縫い目ピッチが入力されると、CPU70は制御プログラムを実行する。ステップS21では、CPU70は入力された縫い目ピッチと、予め設定されている送り速度(回転速度)に対応する送りピッチを送りピッチテーブルTから選択する。
ステップS22では、CPU70は、選択した送りピッチとなるように送り調節体軸52を回動させるため、第1モータ駆動回路5を制御して第1モータ4を駆動させる。
ステップS23では、CPU70は操作パネル7に縫製開始指示が入力されたか否かを判断していて、入力されていない場合にはその状態のままで待機し、入力された場合にはステップS24に移行する。
ステップS24では、CPU70は第1モータ駆動回路5及び第2モータ駆動回路63を制御することで第1モータ4及び第2モータ60を駆動させて、布送りとともに縫製を実行する。
ステップS25では、CPU70は操作パネル7に糸切り指示が入力されたか否かを判断し、入力された場合にはステップS26に移行し、入力されていない場合にはステップS27に移行する。
ステップS26では、CPU70は第1モータ駆動回路5及び第2モータ駆動回路63を制御することで第1モータ4及び第2モータ60を停止した後に、糸切機構65を制御して糸切りを実行し、その後制御プログラムを終了する。
ステップS27では、CPU70は操作パネル7にコーナー進入指示が入力されたか否かを判断し、入力された場合にはステップS28に移行し、入力されていない場合にはステップS33に移行する。
ステップS28では、CPU70は操作パネル7にコーナーの曲率半径が入力されたか否かを判断し、入力された場合にはステップS29に移行し、入力されていない場合にはその状態で待機する。
ステップS29では、CPU70は入力された曲率半径に対応する補正比率データを選択し、ステップS30に移行する。
ステップS30では、CPU70は選択した補正比率データを、予め決定している送りピッチに対して積算することで送りピッチを補正し、ステップS31に移行する。
ステップS31では、補正された送りピッチとなるように送り調節体軸52を回動させるため、第1モータ駆動回路5を制御して第1モータ4を駆動させてステップS32に移行する。これにより、縫製の途中でコーナーに進入しても送りピッチが調節されるので縫い目ピッチを均一にすることができる。
ステップS32では、CPU70は操作パネル7に直進復帰指示が入力されたか否かを判断し、入力された場合にはステップS33に移行し、入力されていない場合にはステップS35に移行する。
ステップS33では、CPU70は補正比率データに基づく送りピッチの補正をリセットしステップS34に移行する。
ステップS34では、リセットされた送りピッチとなるように送り調節体軸52を回動させるため、第1モータ駆動回路5を制御して第1モータ4を駆動させてステップS35に移行する。
ステップS35では、CPU70は操作パネル7に回転角度調整指示が入力されたか否かを判断し、入力されていない場合にはステップS25に移行し、入力された場合にはステップS36に移行する。
ステップS36では、CPU70は予め入力されていた縫い目ピッチと調節後の回転速度とに対応する送りピッチを送りピッチテーブルTから選択し、ステップS37に移行する。
ステップS37では、選択した送りピッチとなるように送り調節体軸52を回動させるため、第1モータ駆動回路5を制御して第1モータ4を駆動させてステップS25に移行する。これにより、縫製の途中で回転速度が変更されたとしても送りピッチが調節されるので縫い目ピッチを均一にすることができる。
このように、操作パネル7にコーナー進入指示が入力されると、コーナーの曲率半径に対応する補正比率データを基に、送りピッチが補正されるので、コーナー縫いであっても、直線縫いと同じピッチで縫製することが可能となり、縫い目を均一化することができる。
なお、コーナーの曲率半径の入力は、縫製中であっても縫製前であっても構わない。
本実施形態のミシンの概略構成を表す斜視図である。 図1のミシンの機構線図である。 図1のミシンに備わる針棒揺動台周辺の概略構成を表す側面図である。 図1のミシンに備わる揺動軸に連結される部品の分解図である。 図1のミシンに備わる調節ブロックの傾斜角度変動を表す説明図である。 図1のミシンに備わる下軸に連結される部品の分解図である。 図1のミシンに備わる送り調節体軸の内面を表す説明図である。 図1のミシンに備わるリンク体、クランクロッド及び第1垂直延出リンクの位置関係を表す説明図である。 図7の送り調節体軸及び第1モータとの関係を表す分解斜視図である。 図1のミシンの主制御構成を表すブロック図である。 図1のミシンで実行される縫製プログラムの一例である。 本実施形態の調節データとしての送りピッチテーブルの一例を表す説明図である。 本実施形態のミシンで実行される制御プログラムのフローチャートである。 本実施形態のミシンで実行される制御プログラムのフローチャートである。 図13のフローチャートの変形例を表すフローチャートである。 従来のミシンで布を送る際の上送り足、押え足及び送り歯の動作を表す説明図である。
符号の説明
1 ミシン
2 ミシンフレーム
3 ミシンテーブル
4 第1モータ(調節用モータ)
5 第1モータ駆動回路
6 制御部
7 操作パネル
8 ミシンアーム
9 上軸
10 針棒揺動軸
11 針棒揺動台
12 縫い針
13 針棒
14 上送り足
15 偏心カム
20 押さえ足
24 回動連結部
37 下軸
38 上下送り軸
39 水平送り軸
44 送り歯
52 送り調節体軸
60 第2モータ(主モータ)
59 リンク部材
71 ROM(記憶部)
T ピッチテーブル(調節データ)

Claims (4)

  1. ミシンアーム内に回動自在に支持された上軸と、
    前記上軸を回動させるための主モータと、
    前記主モータの回転速度を検出するエンコーダと、
    前記ミシンアーム内で前記上軸に平行に配置されて、回動自在に支持された針棒揺動軸と、
    前記針棒揺動軸に連結されて、縫製方向に揺動自在に支持された針棒揺動台と、
    前記針棒揺動台に上下動自在に支持され、前記上軸に連動して上下動する針棒と、
    前記針棒揺動台に上下動自在に支持され、前記針棒に同期するように前記針棒揺動軸に連動して上下動する上送り足と、
    ミシンベッド内に回動自在に支持された上下送り軸と、
    前記ミシンベッド内に前記上下送り軸と平行に配置されて、回動自在に支持された水平送り軸と、
    一端部が前記上下送り軸に連結されるとともに他端部が前記水平送り軸に連結されて、前記上下送り軸による上下動及び前記水平送り軸による水平運動によって前記縫製方向に対する送り運動を行う送り歯とを備え、前記送り歯及び前記上送り足によって布を送りながら縫製を行うミシンにおいて、
    前記ミシンベッド内で前記水平送り軸に平行に配置され、前記水平送り軸の水平運動による送りピッチを回動することで調節する送り調節体軸と、
    前記送りピッチを調節させるため、前記送り調節体軸を回動させる調節用モータと、
    前記水平送り軸に連結されて、前記水平運動による前記送りピッチの調節量を前記針棒揺動台に伝達するリンク部材と、
    前記送りピッチが入力される操作パネルと、
    前記回転速度に対応した前記送りピッチの調節データを記憶する記憶部と、
    前記操作パネルに入力された前記送りピッチとなるように、前記エンコーダにより検出された前記回転速度に対応する前記送りピッチを前記調節データから選択して、前記調節用モータを制御する制御部とを備え
    前記操作パネルには、縫製途中に以降の縫製経路がコーナーとなるコーナー進入指示及び前記コーナーの曲率半径が入力され、
    前記記憶部は、前記コーナーの曲率半径に対応する前記送りピッチの補正比率データを記憶し、
    前記制御部は、前記操作パネルに前記コーナー進入指示が入力されると、前記コーナーの曲率半径に対応する前記補正比率データを基に、前記送りピッチを補正して、前記調節用モータを制御することを特徴とするミシン。
  2. 請求項1記載のミシンにおいて、
    前記制御部は、前記調節データにおける前記送りピッチの補正値が前記操作パネルに入力されると、当該調節データにおける前記送りピッチを前記補正値に書き換えることを特徴とするミシン。
  3. 請求項1又は2記載のミシンにおいて、
    前記調節データは、前記回転速度とともに縫い目ピッチにも対応して設定されており、
    前記制御部は、前記エンコーダにより検出された前記回転速度及び前記操作パネルに入力された縫い目ピッチに対応する前記送りピッチを前記調節データから選択して、前記調節用モータを制御することを特徴とするミシン。
  4. 請求項3記載のミシンにおいて、
    前記操作パネルには、縫い目ピッチ及び当該縫い目ピッチで縫製する針数が少なくとも1組以上、入力可能であり、
    前記制御部は、前記操作パネルに入力された前記針数毎に、入力された前記縫い目ピッチとなるように、前記針数毎の前記縫い目ピッチに対応する前記送りピッチを前記調節データから選択して、前記調節用モータを制御することを特徴とするミシン。
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