JP5037047B2 - 切断装置用送りクランプ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、被切断物となるワークを複数箇所にて機械的に切断するに際して、該ワークを順次切断位置まで送るために保持する切断装置用クランプ装置に関し、特に軸方向の位置によって断面形状が変化するワークを保持するのに適した切断装置用送りクランプ装置に関する。
例えば、長尺な丸棒を適宜長さに機械的に切断する場合、回転する丸鋸を該丸棒に対して進退させ、前進時に鋸刃で切断し、後退させて該丸棒をその軸方向に移動させて次の切断位置が丸鋸の移動域内に位置決めされ、連続切断加工を行う。切断する際には、被切断物であるワークが不用意に動かないようクランプ装置により、該ワークが保持され、固定される。
図9及び図10は、ワークWとして中実な丸棒を切断するスウィングアーム式丸鋸切断機1の概略の構造を説明するもので、図9は平面図を、図10は正面図を示している。ワークWの切断は、回転する丸鋸2を図10上実線で示す初期位置から想像線で示す切断完了位置まで揺動させることにより、ワークWに対して進退させて行う。切断加工時にワークWが丸鋸基準位置Sから不用意に動いては不都合であるから、ワークWは水平方向及び垂直方向に進退する油圧シリンダに直結させた主クランプ手段3、4によって確実に保持され、圧締されて固定されるようにしてある。なお、送り用クランプ手段5は、ワークWの定寸送り動作のために図9上矢標Pで示す方向に往復移動可能としてあり、ワークWを圧締した状態で丸鋸基準位置Sの方向に移動して、ワークWを切断位置まで送り、開放した状態で丸鋸基準位置Sとは逆方向に移動した後再度ワークWを圧締する。またクランプ手段4は切断時にワークWを圧締する。
丸棒や形鋼のように断面形状がいずれの位置も等しい一様のものであれば、前記クランプ手段3、4、5でワークWを圧締することは容易である。しかし、断面形状が一様でないワークWでは、このクランプ手段3、4、5でいずれの位置においても確実に圧締させることは困難である。
ところで、断面形状が一様でないワークとして、旧日本軍が遺棄した遺棄化学砲弾がある。我が国は、化学兵器禁止条約に基づいてこの遺棄化学砲弾を無害化・廃棄処理する義務を負っている。化学砲弾の無害化・廃棄処理は燃焼炉で高温加熱熱分解させることによるが、効率的に熱分解処理するには、内包される化学剤を熱分解させるのに適した大きさに化学砲弾を切断する必要がある。この遺棄化学砲弾には未だ充填されたままの炸薬が暴発するおそれがあることから、機械的切断を行えないとされていたが、近年では充填された炸薬を確実に除去することが技術的に可能となり、機械的な切断処理が見直され、切断機による切断処理加工の採用が推進されるに至った。この遺棄化学砲弾を機械的に切断処理する場合には、断面形状が一様でないため、確実に圧締することが困難となるおそれがある。特に、化学砲弾であるため外殻が焼き入れ処理されて高い硬度となっているから、超硬丸鋸を用いて切断する必要があり、ワークの圧締が不十分であると切断時の力によって位置がずれてしまうおそれがある。切断時に砲弾の位置がずれてしまうと、鋸刃が歪んだり、刃金または超硬チップが激しく摩耗したり、欠損したりして、寿命を短くしてしまうおそれがある。さらに、遺棄化学砲弾は大部分が埋設坑から掘削回収されるものであるため、赤錆の発生等による劣化や変形が予想されことから、この種の遺棄化学砲弾を確実に圧締してクランプできるように、本出願人は、特許文献1に記載された切断装置用クランプ装置を先に提案している。
この切断装置用クランプ装置は、丸鋸切断機の鋸刃による切断位置に、ほぼ断面円形の被切断物を保持させる切断装置用クランプ装置において、前記被切断物を載置させる架台と、前記架台の載置面に対して、適宜角度で交差する保持面を有する受け台板と、前記架台に載置された被切断物に対して進退自在で、前進時に該被切断物を架台及び前記受け台板に押圧する押圧部を備えた移動圧締手段とを備えている構造としたものである。
特願2004−052599
上述した特許文献1に開示された切断装置用クランプ装置によって、被切断物を移動圧締手段により2箇所に押圧して3方向から圧締することができるから、安定して固定させることができ、軸方向の位置により断面形状が異なる化学砲弾であっても確実に固定させることができることとなった。他方、遺棄化学砲弾の熱分解処理の効率化のためには適宜な大きさに切断する必要があるが、そのためには化学砲弾を切断位置に順次位置付かせるよう移動させる必要がある。このための移動機構としては、従来の切断装置に備えているものと同様な機構を利用することができるが、長尺の断面形状が均一でない化学砲弾をクランプした状態で移動させるためのクランプ装置については、弾頭を保持するために次のような問題がある。
図11に遺棄化学砲弾の主な形式を示してあり、(a)に75mmあか弾6、(b)に90mmあか弾7、(c)に105mmあか弾8、(d)に150mmあか弾9をそれぞれ示してある。これら各砲弾の弾頭は炸薬を除去するために前処理工程で取り外されているが、弾頭の形状が異なることにより、弾頭が取り付けられていた接合部6a、7a、8a、9aもそれぞれ異なっている。化学砲弾を移動させるためのクランプ装置は、これら接合部6a、7a、8a、9aを保持させると共に、接合部6a、7a、8a、9a側の端面にクランプ装置の一部を押圧して化学砲弾を押動させることが必要となる。また、化学砲弾の切断処理は、砲弾に化学剤が残留しているおそれがあるため極力人手を介さずに自動化することが要望されているが、形式の異なる化学砲弾を簡便にクランプすることが必要となる。しかも、埋設量が相当量であるため、無害化・廃棄処理のための時間の短縮が要望され、切断処理に要する時間の短縮化が必要となり、砲弾のクランプに要する時間を短くすることが望ましい。さらに、遺棄化学砲弾は埋設されてから60年以上も経過しているため、腐食による劣化や変形が甚だしい。前述したように、弾頭は炸薬を抜き取る際にウォータージェットにより除去されるが、その際に変形部分も削除することになるが、全ての砲弾を一様の形状とすることはできず、クランプ装置ではこれら変形した砲弾も保持させる必要がある。すなわち、砲弾自体に数種類の形式があり、かつ、それぞれに変形が生じているため、クランプ装置はこれらに対応できるものでなければならない。
そこで、この発明は、特に化学砲弾のように断面形状が軸方向の位置で異なるワークを保持して、移動させるのに適すると共に、種々の断面形状にも迅速に対応して確実に保持することができるようにした切断装置用送りクランプ装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る切断装置用送りクランプ装置は、丸鋸切断機の鋸刃による切断位置で被切断物を保持して固定する主クランプ手段を備え、被切断物をその軸方向に順次移動させながら前記切断位置で被切断物を切断する切断装置の、移動機構に連繋して前記被切断物を保持して移動させる切断装置用送りクランプ装置において、前記被切断物をその軸直角方向で受ける受けバイスと、前記受けバイスを着脱自在に固定する受けバイス用台座と、前記受けバイスに前記被切断物を押圧する押圧バイスと、前記押圧バイスを着脱自在に固定する押圧バイス用台座と、前記受けバイスまたは押圧バイスのいずれか一方または双方に設けられて、被切断物の端面に当接可能な当接部と、前記押圧バイス用台座を被切断物の軸直角方向に進退自在に支持して、前進時に被切断物を前記受けバイスに押圧するバイス押圧手段と、前記受けバイス用台座と押圧バイス用台座とバイス押圧手段とを支持して、前記移動機構により被切断物の軸方向に移動可能な架台部とからなり、前記受けバイスと押圧バイスとにより被切断物の端部を挟持すると共に、被切断物の端面に前記当接部が当接して受けバイスと押圧バイスとの被切断物に対する位置決めを行い、前記移動機構により被切断物を軸方向に移動させることを特徴としている。
被切断物であるワークの端部を前記受けバイスに当接させることができる位置に設定し、前記バイス押圧手段により前記押圧バイスを前進させると、この押圧バイスと前記受けバイスとによりワークの端部が保持されることになる。そして、前記移動機構により移動させると、ワークはその軸方向に移動され、このワークの所望の切断箇所を切断位置に位置させることができる。次いで、前記主クランプ手段によりワークを圧締し、前記鋸刃を作動させてワークを切断する。当該部分が切断されたならば、主クランプ手段による圧締状態を解除してワークを開放する。次いで、前記移動機構を作動させてワークを軸方向に移動させて次の切断箇所を切断位置に位置させ、再度主クランプ手段で圧締して切断処理を行う。
また、請求項2の発明に係る切断装置用送りクランプ装置は、前記受けバイス用台座に被切断物の中間位置の胴部を受ける胴受け用バイスを設け、前記押圧バイス用台座の一部であって前記胴受け用バイスと対向する位置に、胴押圧用バイスを設け、これら胴受け用バイスと胴押圧用バイスとで、被切断物の胴部を挟持することを特徴としている。
前記受けバイスと押圧バイスとの他にワークの胴部を挟持させるようにしたものである。特にワークが長尺となって、切断位置と前記受けバイス及び押圧バイスとの距離が大きくなる場合には、これらの間位置においてもワークを保持することにより、より安定した状態で切断処理を行える。
また、請求項3の発明に係る切断装置用送りクランプ装置は、前記受けバイスと押圧バイスの一方または双方を、それぞれ受けバイス用台座と押圧バイス用台座との間に弾性手段を介在させて支持させ、この弾性手段の蓄勢力により受けバイスと押圧バイスとがそれぞれ被切断物を押圧する方向に付勢されることを特徴としている。
切断時には主クランプ手段によってワークが確実に保持されているから、受けバイスと押圧バイストによる保持状態は、ワークを移動させることに支障がない程度であればよい。他方、ワークが遺棄化学砲弾である場合には腐食等によって変形しているため、これら受けバイスと押圧バイスとに自由度があることで、遺棄化学砲弾の保持を確実に行うことができる。この自由度を確保するために、受けバイスまたは押圧バイスの一方または双方に弾性手段を介在させたものである。
また、請求項4の発明に係る切断装置用送りクランプ装置は、前記受けバイス用台座と押圧バイス用台座とを、前記架台部に着脱自在に取付可能としてあることを特徴としている。
ワークの大きさに拘わらず、確実に保持できるようにしたものである。特に、遺棄化学砲弾では種々の形式があり、小型のものと大型のものとを同じ受けバイスと押圧バイスで対応させることが難しい。このため、遺棄化学砲弾の形式に応じて受けバイスと押圧バイスを交換する場合が生じる。このとき、受けバイス用台座と押圧バイス用台座も交換できるようにして、保持すべきワークに適した受けバイスと押圧バイスとを確実に支持し、これら受けバイスと押圧バイスとで確実にワークを保持できるようにしたものである。
また、請求項5の発明に係る切断装置用送りクランプ装置は、前記被切断物が遺棄化学砲弾であることを特徴としている。
受けバイスと押圧バイスとを交換可能としてあるから、ワークの外形が異なる場合でも、これらを交換することにより同じ切断装置で切断処理を行える。このため、変形や劣化が予想される遺棄化学砲弾の切断処理に用いることとしたものである。
この発明に係る切断装置用送りクランプ装置によれば、ワークの端部を受けバイスと押圧バイスで保持させるようにし、当接部を端面に当接させるようにしたから、受けバイスと押圧バイスとの位置決めが容易となる。また、ワークを切断位置まで送るために移動させる場合には当接部が端面を押動する状態となって、確実に移動させることができる。また、受けバイスと押圧バイスとを着脱自在としたから、ワークの形状は大きさに応じたものに交換することができ、切断機による切断可能なワークの大きさ等の範囲を広くすることができる。
また、請求項2の発明に係る切断装置用送りクランプ装置によれば、ワークの端部と切断位置とが離隔した状態にある場合でも、ワークの中間位置を保持させることができるから、ワークを安定して保持させることができる。したがって、安定して移動させ、切断箇所を切断位置に確実に位置させることができる。
また、請求項3の発明に係る切断装置用送りクランプ装置によれば、受けバイスまたは押圧バイスが弾性手段により押圧されてワークを挟持するから、ワークの外形が基準のものから多少異なるものであっても確実に保持させることができる。したがって、ワークに変形が生じている場合でも押圧バイス等を交換することなく保持させることができ、切断処理の円滑化を損なうことがない。
また、請求項4の発明に係る切断装置用送りクランプ装置によれば、受けバイスと押圧バイスをワークの大きさに応じて変更する場合に、これら受けバイスや押圧バイスの大きさにも応じた受けバイス用台座と押圧バイス用台座に交換することができるから、切断可能なワークの形状や大きさ等の範囲を広くすることができる。
また、請求項5の発明に係る切断装置用送りクランプ装置によれば、種々の形式が存すると共に、腐食等によって劣化したり変形したりしている遺棄化学砲弾の切断作業に適した切断装置とすることができ、遺棄化学砲弾の処理の円滑化を図ることができる。
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係る切断装置用送りクランプ装置を具体的に説明する。
図1〜図4は被切断物として前記105mmあか弾8がワークWとされ、このワークWを切断する場合の実施形態を示しており、図1は平面図、図2と図3はそれぞれ、図1におけるA−A矢視図、B−B矢視図であり、図4は斜視図である。丸鋸基準位置Sを挟んだ位置には前記主クランプ手段3、4を構成する受け用主バイス3aと押圧用主バイス4aとが配されており、押圧用主バイス4が図示しないピストン−シリンダ装置により、矢標Qで示すワークW3の軸直角方向に進退可能とされている。ワークWである105mmあか弾8の弾頭が接合されていた接合部8aを臨んで、受けバイス11と押圧バイス12とが配されている。
この切断機には、図示しない移動機構によりガイドロッド10aに案内されてワークWの軸方向に移動可能な架台部10が設けられている。この架台部10に受けバイス用台座13が着脱自在に取り付けられており、この受けバイス用台座13の一端部に受けバイス支持部材14が着脱自在に取り付けられている。この受けバイス支持部材14に弾性手段としてバネ板15の一端部が固定され、このバネ板15の他端部に前記受けバイス11が固定されている。また、架台部10には押圧バイス用台座16が着脱自在で、この架台部10に対して前記矢標Q方向、すなわちワークWの軸直角方向に摺動可能に設けられており、この摺動によってワークWに対して進退するようにしてある。前記押圧バイス用台座16の一端部に、押圧バイス支持部材17が着脱自在に取り付けられている。押圧バイス支持部材17には弾性手段としてのバネ板18の一端部が固定されており、このバネ板18の他端部に前記押圧バイス12が固定されている。この着脱自在とする構造としては、例えば、図4に示すように、固定ボルト14a、17aや差し込みロッド36によるものとしてあれば、着脱が容易で、迅速に行えるので好ましい。前記押圧バイス用台座16は図示しないピストン−シリンダ装置が連繋されており、この作動によって前記摺動動作を行うようにしてある。なお、前記受けバイス11と押圧バイス12とは、図1及び図2に示すように、対向した位置に位置するように配されている。受けバイス11の端部であって、ワークWの端部側となる側には、ワークWの端面を臨む状態に当接部11aが設けられている。
前記受けバイス用台座13の、前記受けバイス支持部材14が取り付けられた端部と反対側の端部には胴受け用バイス(図示せず)が、前記押圧バイス用台座16の、前記押圧バイス支持部材17が取り付けられた端部と反対側の端部には胴押圧用バイス20が、それぞれ固定されている。なお、これら胴受け用バイスと胴押圧用バイス20は必要に応じて設けるもので構わない。これら、受けバイス用台座13または胴受け用バイスと胴押圧用バイス20とは、図1及び図3に示すように、対向した位置に設けられている。
また、切断されたワークWを切断機から排出させる蹴り出し板41とピストン−シリンダ機構42とからなる蹴り出し装置40が備えられている。すなわち、ピストン−シリンダ機構42の作動によって蹴り出し板41がワークWの軸方向に進退し、前進することによりワークWを切断機から押し出して排出するようにしたものである。
以上により構成されたワークWが105mmあか弾8とされた場合の実施形態についての作用を、以下に説明する。
105mmあか弾8をワークWとして切断装置の前記受けバイス11が臨んでいる所定位置に搬入し、接合部8a側の端面を当接部11aに臨ませて設置する。図示しないピストン−シリンダ装置を作動させて前記押圧バイス12を前進させると、この押圧バイス12と受けバイス11とにより105mmあか弾8の接合部8aが挟持される。また、受けバイス用台座13または前記図示しない胴受け用バイスと胴押圧用バイス20とによりワークWの胴部の適宜位置が挟持される。このとき、受けバイス11と押圧バイス12とがそれぞれバネ板15、18により支持されているから、このバネ板15、18の撓みによりワークWを受けバイス11と押圧バイス12、受けバイス用台座13または胴受け用バイス、胴押圧用バイス20とにより確実に保持させることができる。そして、図示しない移動機構を作動させて架台部10をガイドロッド10aに案内させて移動させると、受けバイス用台座13と押圧バイス用台座16が移動し、これらに連繋させてある受けバイス11や押圧バイス12等が移動するから、これらに保持されているワークWが軸方向に移動することになる。
ワークWの切断箇所が丸鋸基準位置Sに位置したならば移動機構を停止し、図示しないピストン−シリンダ装置を作動させて前記主クランプ手段4を前進させる。これにより、主クランプ手段4の前記押圧用主バイス4aがワークWを受け用主バイス3aに押圧して、ワークWがこれら受け用主バイス3aと押圧用主バイス4aとにより挟持されて、圧締された状態となる。この状態で、丸鋸2を作動させるとワークWが切断される。次いで、図示しないピストン−シリンダ装置を作動させて主クランプ手段4を後退させると、受け用主バイス3aと押圧用主バイス4aとによる挟持状態が解除されて、ワークWを移動させることができる状態となる。そして、図示しない移動機構を作動させて架台部10を移動させるとワークWが軸方向に移動し、次に切断すべき切断箇所を丸鋸基準位置Sに位置させることができる。また、先に切断された部分はこのワークWの移動によって押動されて丸鋸基準位置Sから排除されるから、例えば切断装置から落下させて次工程へ送られるようにする。再び前記主クランプ手段4を前進させてワークWを圧締し、丸鋸2により切断する。切断後に主クランプ手段4を後退させて、ワークWを移動させる。このように、ワークWの移動と切断とを繰り返して行うことにより、ワークWを熱分解処理に適した大きさに切断できる。そして、ワークWが所望の大きさに切断されたならば、図示しないピストン−シリンダ装置を作動させて押圧バイス用台座16を後退させて、ワークWの端部から押圧バイス12を離脱させると、ワークWが解放される。この状態で、前記蹴り出し装置40のピストン−シリンダ機構42を作動させて蹴り出し板41を前進させれば、ワークWの前記端部が切断機から排出される。次いで、移動機構を作動させて、架台部10を移動させ、受けバイス11と押圧バイス12とが次に処理すべきワークWを挟持できる位置に位置付かせる。
以上に説明した105mmあか弾8は、前記90mmあか弾7や75mmあか弾6よりも外径が大きく、また長尺であるため、前記受けバイス11や押圧バイス12のみではワークWを保持させることができず、受けバイス用台座13または図示しない胴受け用バイス及び胴押圧用バイス20と受けバイス11及び押圧バイス12との間の距離を大きくすることで、長尺なワークWも安定して保持させることができようにしてあり、これにより安定して移動させることができるようになる。
他方、ワークWの長さや重量によっては、受けバイス11と押圧用バイス12を備えない構造としても構わない。図5〜図8は前記90mmあか弾7をワークWとして切断する場合の実施形態を示しており、図5は平面図、図6と図7はそれぞれ、図5におけるC−C矢視図、D−D矢視図であり、図8は斜視図である。なお、図1〜図4に示す実施形態と同一の部位については同一の符号を付してある。90mmあか弾7を切断する場合のように、これらのバイス11、12を備えない構造では、図5に示すように、前記バネ板15、18とバイス支持部材14、17を介在させることなく、受けバイス用台座13に受けバイス31を、押圧バイス用台座16に押圧バイス33をそれぞれ着脱自在に取り付けた構造とすることもできる。なお、この構造とする場合には、押圧バイス用台座16を進退させるための図示しないピストン−シリンダ機構の緩衝作用を利用して、ワークWの劣化や変形に対応できるようにする。また、前記受けバイス31の端部であって、ワークWの端部側となる側には、ワークWの端面を臨む状態に当接部31aが設けられている。すなわち、受けバイス31を受けバイス用台座13に、押圧バイス33を押圧バイス用台座16にそれぞれ取り付けたものである。この場合、図6及び図7に示すように、受けバイス31は図示しない胴受け用バイスが取り付けられる位置に、押圧バイス33は胴押圧用バイス20が取り付けられる位置に、それぞれ取り付けることにより、短尺のワークWをこれらバイス31、33により保持する位置が丸鋸基準位置Sと接近することになって好ましい。また、図8に示すように、これらバイス31、33をヒンジピン35や差し込みロッド36により取り付けられるようにしてあれば、着脱が容易で、迅速に行えるので望ましい。また、切断されたワークWを切断機から排出させる蹴り出し板41とピストン−シリンダ機構42とからなる蹴り出し装置40が備えてある。すなわち、ピストン−シリンダ機構42の作動によって蹴り出し板41がワークWの軸方向に進退し、前進することによりワークWを切断機から押し出して排出するようにしたものである。
この発明に係る切断装置用送りクランプ装置によれば、ワークの形状が腐食等によって多少変形している場合でも確実に保持できると共に、ワークの外形寸法が異なる場合でも受けバイスと押圧バイスとを交換することにより容易に対応でき、しかも、これらバイスの交換を迅速に行えるようにしたから、特に遺棄化学砲弾の切断処理を行う場合に最適な切断装置用送りクランプ装置となり、遺棄化学砲弾の迅速な無害化・廃棄処理に寄与することができる。
この発明に係る切断装置用送りクランプ装置で、被切断物として遺棄化学砲弾の105mmあか弾を切断する場合に適した構造の概略を示す平面図である。 図1におけるA−A矢視図である。 図1におけるB−B矢視図である。 図1に示す送りクランプ装置の概略斜視図である。 この発明に係る切断装置用送りクランプ装置で、被切断物として遺棄化学砲弾の90mmあか弾を切断する場合に適した構造の概略を示す平面図である。 図5におけるC−C矢視図である。 図5におけるD−D矢視図である。 この発明に係る切断装置用送りクランプ装置で、被切断物として遺棄化学砲弾の90mmあか弾を切断する場合に適した構造の概略を示す斜視図である。 この発明に係る切断装置を用いるの切断機の一例として、スウィングアーム式丸鋸切断機の概略構造を示す一部省略平面図である。 図9に示すスウィングアーム式丸鋸切断機の一省略正面図である。 この発明に係る送りクランプ装置を備えた切断装置により切断するのに適したワークとして、遺棄化学砲弾の形式を説明する図である。
符号の説明
W ワーク
S 丸鋸基準位置
1 丸鋸切断機
2 丸鋸
3 主クランプ手段
4 主クランプ手段
5 送り用クランプ手段
6 75mmあか弾
6a 接合部
6b あか剤
7 90mmあか弾
7a 接合部
7b あか剤
8 105mmあか弾
8a 接合部
8b あか剤
9 150mmあか弾
9a 接合部
9b あか剤
10 架台部
10a ガイドロッド
11 受けバイス
11a 当接部
12 押圧バイス
13 受けバイス用台座
14 受けバイス支持部材
15 バネ板(弾性手段)
16 押圧バイス用台座
17 押圧バイス支持部材
18 バネ板(弾性手段)
20 胴押圧用バイス
31 受けバイス
33 押圧バイス

Claims (5)

  1. 丸鋸切断機の鋸刃による切断位置で被切断物を保持して固定する主クランプ手段を備え、被切断物をその軸方向に順次移動させながら前記切断位置で被切断物を切断する切断装置の、移動機構に連繋して前記被切断物を保持して移動させる切断装置用送りクランプ装置において、
    前記被切断物をその軸直角方向で受ける受けバイスと、
    前記受けバイスを着脱自在に固定する受けバイス用台座と、
    前記受けバイスに前記被切断物を押圧する押圧バイスと、
    前記押圧バイスを着脱自在に固定する押圧バイス用台座と、
    前記受けバイスまたは押圧バイスのいずれか一方または双方に設けられて、被切断物の端面に当接可能な当接部と、
    前記押圧バイス用台座を被切断物の軸直角方向に進退自在に支持して、前進時に被切断物を前記受けバイスに押圧するバイス押圧手段と、
    前記受けバイス用台座と押圧バイス用台座とバイス押圧手段とを支持して、前記移動機構により被切断物の軸方向に移動可能な架台部とからなり、
    前記受けバイスと押圧バイスとにより被切断物の端部を挟持すると共に、被切断物の端面に前記当接部が当接して受けバイスと押圧バイスとの被切断物に対する位置決めを行い、前記移動機構により被切断物を軸方向に移動させることを特徴とする切断装置用送りクランプ装置。
  2. 前記受けバイス用台座に被切断物の中間位置の胴部を受ける胴受け用バイスを設け、
    前記押圧バイス用台座の一部であって前記胴受け用バイスと対向する位置に、胴押圧用バイスを設け、
    これら胴受け用バイスと胴押圧用バイスとで、被切断物の胴部を挟持することを特徴とする請求項1に記載の切断装置用送りクランプ装置。
  3. 前記受けバイスと押圧バイスの一方または双方を、それぞれ受けバイス用台座と押圧バイス用台座との間に弾性手段を介在させて支持させ、この弾性手段の蓄勢力により受けバイスと押圧バイスとがそれぞれ被切断物を押圧する方向に付勢されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の切断装置用送りクランプ装置。
  4. 前記受けバイス用台座と押圧バイス用台座とを、前記架台部に着脱自在に取付可能としてあることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の切断装置用送りクランプ装置。
  5. 前記被切断物が遺棄化学砲弾であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の切断装置用送りクランプ装置。
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