JP5036748B2 - 燃料集合体の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料集合体の検査方法に係り、特に、沸騰水型原子炉に用いられる水ロッドを含む燃料集合体の燃料棒相互間の間隔の寸法の測定に適用するのに好適な燃料集合体の検査方法関する。
UOを含む新燃料集合体の製造後においては、検査員の手作業により試験用治具などを用いて、その燃料集合体の燃料棒相互間の間隔が設定寸法以上になっているか判定する検査を行っている。
しかしながら、核燃料物質としてMOX(混合酸化物)燃料物質を用いて製造されたMOX燃料集合体では、新燃料集合体といえども、MOX燃料物質から発せられる放射線によって作業員が被爆することが考えられる。MOX燃料集合体製造後の燃料棒間隔の検査における作業員の被爆低減及び負担低減のために、燃料集合体検査装置が提案されている(例えば、特開2000−9880号公報及び特開平11−337679号公報参照)。
特開2000−9880号公報及び特開平11−337679号公報に記載された燃料集合体検査装置は、燃料棒間隔を測定する際に、燃料集合体背面より照明をあて、燃料棒の間を透過した光を燃料集合体前面に設置された撮像装置に入射している。この撮像装置は、入射した光に基づいて画像処理を行って燃料棒の間隔を示す画像情報を作成する。得られた画像情報を用いて最小の燃料棒間隔の寸法を測定し、燃料棒間隔が規定寸法以上にあるか否かが判定される。
特開2000−9880号公報に記載された燃料集合体検査装置は、水ロッドの前面に配置された燃料棒の間隔を測定するために、燃料集合体の前面にも照明装置を配置している。この照明装置から照射した光を水ロッドで反射させ、その反射光を撮像装置に入射させて得られた画像情報を用いて最小の燃料棒間隔の寸法を測定する。
燃料集合体の燃料棒相互間に形成された間隔の寸法を測定する際に、レーザー光源から燃料棒に向って斜めにレーザー光を照射することが、特開平5−34490号公報及び特開平7−72285号公報に記載されている。これらの燃料棒間隔の寸法測定方法では、燃料棒からの反射光をカメラで撮像することによって、配置された燃料棒を把握し、燃料棒の間隔を測定している。
特開2000−9880号公報 特開平11−337679号公報 特開平5−34490号公報 特開平7−72285号公報
特開2000−9880号公報に記載された燃料集合体検査装置では、太径水ロッドを有する燃料集合体において、太径水ロッドの前面に位置する燃料棒の間隔の寸法、及び太径水ロッドによって遮られない燃料棒配列の間隔の寸法をそれぞれ測定する場合に備えて、異なる照明装置を有している。すなわち、透過光用の照明装置及び反射光用の照明装置が設置されている。
特開平5−34490号公報及び特開平7−72285号公報に記載されたように、直進性の高いレーザー光を、曲面を形成する燃料棒に照射した場合には、燃料棒の外面での反射光が分散してしまう。このため、レーザー光の反射光は均一性を保てず、またエッジ付近の反射光をカメラで捉えることが困難である。レーザー光は直進性が高く、曲面を形成している燃料棒の外面で反射したレーザー光は、カメラ側には反射して来ない。したがって、燃料棒の間隔の寸法を精度良く測定することができない。
本発明の目的は、燃料集合体検査装置の構造を簡素化することができ、且つ燃料棒相互間の間隔寸法の測定精度をさらに向上させるこができる燃料集合体の検査方法を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、照明装置で生じた、拡散性を有するライン状の光を、燃料集合体の一側面側から、燃料棒のそれぞれに対して、下方に向って斜めに照射し、各燃料棒から反射される光を撮像装置によって撮影し、撮像装置によって撮影されたそれぞれの燃料棒の映像情報に基づいて燃料棒相互間の最小間隔寸法を求め
燃料集合体の、その一側面とは180°反対側の他の側面から、他の照明装置で生じた、拡散性を有するライン状の光を他の側面側に存在する他の燃料棒のそれぞれに対して、下方に向って斜めに照射し、各他の燃料棒から反射される光を、他の撮像装置によって撮影し、他の撮像装置によって撮影されたそれぞれの他の燃料棒の映像情報に基づいて他の燃料棒相互間の間隔の寸法を求め、
燃料棒の撮影時において、燃料集合体に設けられた2つの燃料スペーサを、ライン状の光の照射方向と直交する方向に位置する一対の押付け部材によって挟んでいることにある。
照明装置で生じたライン状の光を、燃料集合体の一側面側から、燃料棒のそれぞれに対して、下方に向って斜めに照射しているので、撮像装置によって撮影した各燃料棒の映像情報に基づいて、撮像装置から複数列の各燃料棒の画像を識別することができる。このため、燃料棒相互間の間隔の寸法を精度良く測定することができる。
また、燃料集合体の一側面側から、1つの照明装置で生じたライン状の光を斜めに照射することによって、水ロッドの前面に位置して水ロッドによって遮られる燃料棒相互間の第1隙間、及び水ロッドによって遮られない燃料棒相互間の第2隙間のそれぞれの寸法を測定することができる。このため、本実施例は、第1隙間及び第2隙間のそれぞれの寸法を測定する際に、別々の照明装置を用いる必要がないので、燃料集合体検査装置の構造を簡素化することができる。
本発明によれば、燃料集合体検査装置の構造を簡素化することができ、且つ燃料棒相互間の間隔の寸法の測定精度をさらに向上させるこができる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の燃料集合体の検査方法に用いられる燃料集合体検査装置の構成図である。 図1のII−II断面図である。 図1に示す移動装置の構成図である。 実施例1で燃料集合体の検査を実施している状態を示す説明図である。 実施例1で得られた隣り合う燃料棒の画像情報の表示例を示す説明図である。 本発明の他の実施例である実施例2の燃料集合体の検査方法に用いられる燃料集合体検査装置の構成図である。 図6のVII−VII断面図である。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1の燃料集合体の検査方法を、以下に説明する。まず、本実施例の燃料集合体の検査方法に用いる燃料集合体検査装置を、図1、図2および図3に基づいて説明する。
この燃料集合体検査装置1は、昇降装置5、移動装置9、撮像装置(カメラ)10及び照明装置11を備えている。一対のガイドレール4を設けたマスト3が、基台2に垂直に取り付けられる。ガイドレール4は上下方向に伸びている。燃料集合体受け部材15が、マスト3から離れた位置で基台2の上面に設けられる。昇降装置5がマスト3に上下方向(Z方向)に移動可能に取り付けられる。昇降装置5はマスト3に設けられたガイドレール4に沿って上下動する。一対のガイドレール8が上面に設けられたレール保持部材7が、昇降装置5の上面に設置される。ガイドレール8は、水平方向に配置されてガイドレール4と直交する方向(Y方向)に伸びている。
移動装置9がレール保持部材7の上面に設置される。移動装置9は、図3に示すように、モータ17及びネジ棒20を有する。モータ17がレール保持部材7に設置され、ネジ棒20も両端部を保持する軸受け(例えば、ベアリング)21A,21Bによってレール保持部材7に取り付けられる。モータ17の回転軸に取り付けられた歯車18が、ネジ棒20に取り付けられた歯車19に噛み合っている。移動体16がガイドレール8上に移動可能に設置される。撮像装置10及びライン状の光(例えば、ハロゲン光及びLEDなど)を発生する照明装置11が移動体16に設けられる。照明装置11は、ライン状の光を斜め下向き照射するように移動体16に傾けて取り付けられる。撮像装置10は画像処理装置23に接続され、画像処理装置23は表示装置21に接続される(図4参照)。
燃料集合体把持装置6が、燃料集合体検査装置1に設けられている。この燃料集合体把持装置6は、一対の支持部材12A,12B、シリンダ装置13A,13B及び押付け板(押付け部材)14A,14Bを有している。押付け板14A,14Bは上下方向に伸びている。一対の支持部材12A,12Bは、ガイドレール8が伸びる方向(Y方向)において互いに離れた状態で昇降装置5に取り付けられている。これらの支持部材はマスト3から遠ざかるように伸びている。シリンダ装置13Aは支持部材12Aの上面に設置される。押付け板14Aは、シリンダ装置13Aに設けられたピストンロッド22Aに取り付けられる。シリンダ装置13Bは支持部材12Bの上面に設置される。押付け板14Bは、シリンダ装置13Bに設けられたピストンロッド22Bに取り付けられる。
燃料集合体検査装置1によって検査されるMOX燃料集合体26は、下部タイプレート(図示せず)、上部タイプレート(図示せず)、8行8列に配置された複数の燃料棒27、水ロッド28及び燃料スペーサ29を有する(図2参照)。下部タイプレートはこれらの燃料棒27の下端部を支持し、上部タイプレートはこれらの燃料棒27の上端部を支持する。水ロッド28は燃料棒27間に配置され、水ロッド28の下端部及び上端部も下部タイプレート及び上部タイプレートによって支持される。水ロッド28の横断面積は、4本の燃料棒27が配置できる領域を占有できる大きさである。燃料集合体26の軸方向に配置された複数の燃料スペーサ29は、それらの燃料棒27を束ね、燃料棒27の相互間に形成された間隔の寸法を設定寸法に保持する。
燃料集合体検査装置1を用いた本実施例の燃料集合体の検査方法を、以下に具体的に説明する。この検査方法は、製造後のMOX燃料集合体26に適用される。撮像装置10が燃料棒27相互間に形成された間隔の寸法を検査する位置に到達するまで、昇降装置5をガイドレール3に沿って上昇させる。撮像装置10が所定の高さに到達したとき、昇降装置5の上昇を停止する。検査対象のMOX燃料集合体26が基台2に垂直に置かれている。このMOX燃料集合体26は、燃料集合体把持装置6で把持される。すなわち、シリンダ装置13A,13Bを操作して押付け板14A,14Bを、基台2上に置かれたMOX燃料集合体26の両側面、すなわち、軸方向に配置された2つの燃料スペーサ29の両側面に接触させる。MOX燃料集合体26は押付け板14A,14Bによって挟まれて把持される。MOX燃料集合体26の歪が、押付け板14A,14BでMOX燃料集合体26を挟むことによって矯正される。
撮像装置10及び照明装置11が、MOX燃料集合体26の一側面の最も端の位置に位置決めされる。この位置決めは移動装置9によって行われる。モータ17が駆動される。モータ17の回転力は、歯車18,19を介してネジ棒20に伝えられ、ネジ棒20が回転する。ネジ棒20に形成されたネジと噛み合っている移動体16が、ネジ棒20の回転によってY方向に移動する。この移動体16の移動によって、撮像装置10及び照明装置11が上記した最も端の位置に位置決めされる。
上記の位置決めが終了した後、照明装置11で生じたライン状の光がMOX燃料集合体26に照射される。照明装置11が上記したように傾いているので、照明装置11から放出されたライン状の光が、上方から下方に向って斜めに、MOX燃料集合体26の各燃料棒27に当てられる。ライン状の光の照射によって各燃料棒27から反射される光が、撮像装置10によって撮影される。撮像機器10で各燃料棒27からの反射光を撮影した時に、各列の燃料棒27、すなわち、撮像装置10から、一列目の燃料棒27A、二列目の燃料棒27B、三列目の燃料棒27C及び四列目の燃料棒27Dの各反射光が重ならないような角度で、照明装置11が傾いて設置され、その角度で斜めにライン状の光が照射される。
なお、MOX燃料集合体26の燃料棒配列において、撮像装置10が移動する方向、すなわち、Y方向に平行な燃料棒配列を、便宜的に、列と言い、撮像装置10の移動方向と直交する方向、すなわち、X方向に平行な燃料棒配列を、便宜的に、行と言う。照明装置11から放出されたライン状の光は、複数行の燃料棒27に照射される。
斜めに照射されたライン状の光が燃料棒27の曲面及びエッジで反射して、撮像装置11に入射される。ライン状の光が照射されているときに撮像装置11で撮影された各燃料棒27の映像が、画像処理装置23に入力される。画像処理装置23は、撮影された各燃料棒27の映像情報を用いて画像処理を行う。この画像処理によって得られた各燃料棒27の画像情報が、画像処理装置23から表示装置21に出力され、表示装置21に表示される(図5参照)。表示装置21に表示された画像は、図5に示すように、燃料棒27の部分が白くなり、燃料棒27の相互間の隙間、及び燃料棒27の、ライン状の光が当たっていない部分が黒くなる。
表示装置21の画面23の横方向における中央の位置をCとする(図5参照)。画面23において中央の位置Cから左側の領域で、画面23に表示された燃料棒の画像で位置Cに最も近い部分を、左側のエッジ部X1とする。画面23において中央の位置Cから右側の領域で、画面23に表示された燃料棒の画像で位置Cに最も近い部分を、右側のエッジ部X2とする。エッジ部X1とエッジ部X2の幅が、撮像装置10から四列目までに配置された各燃料棒27の配列における、燃料棒最小間隔寸法となる。
エッジ部X1及びX2は、画面23に表示された画像において、位置Cに最も近い位置で輝度が0になる位置である。燃料棒27相互間に形成された間隔に対する画像の輝度は、0である。表示された画像で白くなっている部分(燃料棒27の部分)の輝度は0よりも大きくなっている。隣り合う燃料棒27の相互間に形成された間隔の寸法は、予め測定しておいた一画素分の寸法を用いて算出する。すなわち、その間隔の寸法は、エッジ部X1とエッジ部X2の間の画素数(X2−X1)に上記の一画素分の寸法を掛けることによって算出される。得られた寸法が、撮像装置10で撮影した位置(MOX燃料集合体26の一側面の最も端の位置)での燃料棒27相互間の燃料棒最小間隔寸法となる。
MOX燃料集合体26の一側面の最も端の位置での燃料棒隙間寸法の測定が終了した後、移動体16が移動装置9によってY方向に移動される。この移動体16の移動は、撮像装置10及び照明装置11を、MOX燃料集合体26の一側面の中央部に向って移動させることによって行われる。MOX燃料集合体26の一側面の、Y方向での異なる位置で、照明装置11から斜めにライン状の光を各燃料棒27に照射する。撮像装置10は、各燃料棒27からの反射光を入射し、各燃料棒27を撮影する。上記したように、画像処理装置23で入力した映像情報に対する画像処理が行われ、得られた画像情報が表示装置21に表示される。撮像装置10が撮影をした位置での燃料棒最小間隔寸法が求められる。このように、MOX燃料集合体26の軸方向のある位置において、MOX燃料集合体26の一側面で、燃料棒配列の1つの端から他の端に掛けて燃料棒最小間隔寸法の測定が順次行われる。
軸方向のその位置での燃料棒最小間隔寸法の測定が終了した後、MOX燃料集合体26の軸方向の他の位置まで昇降装置5を上昇させる。そして、軸方向の他の位置において、MOX燃料集合体26の一側面での燃料棒最小間隔寸法の測定を実施する。MOX燃料集合体26の一側面での燃料棒最小隙間寸法の測定が終了すると、必要に応じて、基台15上でMOX燃料集合体26を90°回転させ、他の側面における燃料棒最小間隔寸法の測定を同様に実施する。
本実施例は、ライン状の光を発生する照明装置11を用いてこのライン状の光を、間隔の寸法を測定する各燃料棒に対して斜めに照射しているので、撮像装置10に面している一列目の燃料棒27、この燃料棒27の隣りの二列目の燃料棒27、さらに、三列目の燃料棒27及び四列目の燃料棒27のそれぞれ位置を、各列のそれぞれの燃料棒27を撮像装置10で撮影することによって識別することができる。これは、(1)各列の燃料棒27に斜めに照射されたライン状の光の、各列の燃料棒27からの反射光に基づいて撮像装置10で撮影された各列の燃料棒27の映像を分離することができること、(2)拡散性の高いライン状の光を照射することによって、各列の曲面を有する燃料棒27からの反射光を撮像装置10で均一に捉えることができること、及び(3)ライン状の光を斜めに照射することによって、各列の燃料棒27のエッジ周辺の反射光を効率良く撮像装置10に入射することができることに起因している。
このため、本実施例は、MOX燃料集合体26の燃料棒最小間隔寸法を精度良く測定することができる。
ライン状の光を斜めに照射する照射装置11を設けているので、燃料集合体検査装置1の構造を簡素化することができる。そのような照射装置11を設けることによって、この照明装置11から照射されるライン状の光を用いて、水ロッド28の前面に位置して水ロッド28によって遮られる複数行の燃料棒配列での燃料棒相互間に形成された間隔(図2に示すA部の燃料棒配列における燃料棒相互間に形成された間隔)、及び水ロッド28によって遮られない複数行の燃料棒配列での燃料棒相互間に形成された間隔(図2に示すB部の燃料棒配列における燃料棒相互間に形成された間隔)のそれぞれの寸法を測定することができる。このように、本実施例は、A部及びB部のそれぞれの燃料棒配列における燃料棒相互間に形成された間隔の寸法を測定する際に、別々の照明装置を用いる必要がないので、燃料集合体検査装置1の構造を簡素化することができる。
本実施例では、撮像装置10で各燃料棒27を撮影する際に、軸方向に配置された2つの燃料スペーサ29の、180°反対側に位置する両側面を押付け板14A,14Bで挟んでいるので、MOX燃料集合体26のゆがみを矯正することができる。このため、燃料棒27相互間に形成された間隔の寸法を精度良く求めることができる。
本発明の他の実施例である実施例2の燃料集合体の検査方法を、以下に説明する。まず、本実施例の燃料集合体の検査方法に用いる燃料集合体検査装置を、図6に基づいて説明する。本実施例で用いる燃料集合体検査装置1Aは、実施例1で用いた燃料集合体検査装置1にレール保持部材7A、移動装置9A、撮像装置(カメラ)10A及び照明装置11Aを付加した構成を有する。レール保持部材7Aが、レール保持部材7から離れた位置で支持部材12A,12Bに取り付けられる。一対のレール8Aが、レール8と平行になるように、レール保持部材7Aの上面に設置される。移動装置9と同じ構成を有している移動装置9Aもレール保持部材7Aの上面に設置される。移動体16Aが、レール8Aに移動可能に設置され、移動装置9Aのネジ棒20と噛み合っている。撮像装置10A及び照明装置11Aが移動体16Aに設けられる。照明装置11Aは、照明装置11と同様に上方から下方に向って斜めにライン状の光を照射するように、傾いている。
基台15上に置かれた検査対象のMOX燃料集合体26は、レール保持部材7とレール保持部材7Aの間に配置される。このMOX燃料集合体26は、燃料集合体把持装置6で把持される。照明装置11から斜め下方に照射したライン状の光の各燃料棒27からの反射光を撮像装置10によって撮影し、この映像に基づいて燃料棒最小隙間寸法を測定することが、実施例1と同様に行われる。
照明装置11Aは、MOX燃料集合体26の、撮像装置10で撮影される一側面(側面I)とは180°反対側の他の側面(側面II)に、ライン状の光を照射する(図7参照)。このライン状の光は、他の側面側の各燃料棒27に対して、下方に向って斜めに照射される。撮像装置10Aは、他の側面側の各燃料棒27からの反射光を入射し、これらの燃料棒27を撮影する。撮像装置10Aで撮影した映像情報は、撮像装置10で撮影した映像情報と同様に、画像処理装置23に入力される。本実施例において、画像処理装置23は、撮像装置10で撮影した側面I側の各燃料棒27の映像情報に基づいてこれらの燃料棒の第1画像情報を生成し、撮像装置10Aで撮影した側面II側の各燃料棒27の映像情報に基づいてこれらの燃料棒の第2画像情報を生成する。第1及び第2画像情報は、表示装置21に表示される。
本実施例は、撮像装置10及び照明装置11を用いて、側面Iにおいて、A部及びB部のそれぞれの燃料棒配列における燃料棒相互間の隙間を測定することができると共に、撮像装置10A及び照明装置11Aを用いて、側面IIにおいて、A部及びB部のそれぞれの燃料棒配列における燃料棒相互間の隙間を測定することができる。
本実施例も、実施例1で生じる効果、すなわち、燃料集合体検査装置の構造の簡素化、及び燃料棒の間隔の測定精度のさらなる向上を得ることができる。さらに、本実施例は、下方に向って斜めにライン状の光を、側面I及びIIに照明装置11,11Aによって同時に照射することができるので、両側面に配置された各燃料棒27を撮像装置10,10Aを用いて同時に撮影することができる。このため、MOX燃料集合体26の燃料棒相互間の間隔の計測を短時間で終了することができる。
実施例1及び2は、MOX燃料集合体26ではなく、ウランを含んでプルトニウムを含まない燃料集合体の燃料棒間隔の測定にも適用することができる。
本発明は、原子炉に装荷される燃料集合体の燃料棒相互間の間隔の測定に適用することができる。
1,1A…燃料集合体検査装置、3…マスト、5…昇降装置、6…燃料集合体把持装置、9,9A…移動装置、10,10A…撮像装置、11,11A…照明装置、12A,12B…支持部材、13A,13B…シリンダ装置、14A,14B…押付け板、16…移動体、17…モータ、20…ネジ棒、26…MOX燃料集合体、27…燃料棒、28…水ロッド、29…燃料スペーサ。

Claims (1)

  1. 燃料棒、及び前記燃料棒の外径よりも外径が大きな水ロッドを含む燃料集合体の前記燃料棒相互間の間隔の寸法を求める燃料集合体の検査方法において、
    照明装置で生じた、拡散性を有するライン状の光を、前記燃料集合体の一側面側から、前記一側面側に存在する前記燃料棒のそれぞれに対して、下方に向って斜めに照射し、各前記燃料棒から反射される光を撮像装置によって撮影し、前記撮像装置によって撮影されたそれぞれの前記燃料棒の映像情報に基づいて燃料棒相互間の間隔の寸法を求め
    前記燃料集合体の、前記一側面とは180°反対側の他の側面から、他の照明装置で生じた、拡散性を有するライン状の光を前記他の側面側に存在する他の前記燃料棒のそれぞれに対して、下方に向って斜めに照射し、各前記他の燃料棒から反射される光を、他の撮像装置によって撮影し、前記他の撮像装置によって撮影されたそれぞれの前記他の燃料棒の映像情報に基づいて他の燃料棒相互間の間隔の寸法を求め、
    前記燃料棒の撮影時において、前記燃料集合体に設けられた2つの燃料スペーサを、前記ライン状の光の照射方向と直交する方向に位置する一対の押付け部材によって挟んでいることを特徴とする燃料集合体の検査方法。
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