JP5029578B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるとともに、内部に膨張用ガスを流入させて、窓の上縁側から、下方に向かって突出し、窓の車内側を覆うように膨張を完了させる構成のエアバッグを、備える構成の頭部保護エアバッグ装置に関する。
従来、頭部保護エアバッグ装置では、車両のロールオーバー時にも、膨張を完了させたエアバッグにより乗員を的確に保護することを考慮して、膨張完了時のエアバッグの下縁側に、前後方向に略沿ってテンションを発生させる構成のものがあった。従来、頭部保護エアバッグ装置としては、膨張完了時のエアバッグの後縁側に、先端(後端)を窓の上縁側に連結させるテンションベルトを配置させた構成のものがあった。この従来の頭部保護エアバッグ装置のテンションベルトでは、後端側を窓の上縁側に連結させた本体部の前端側から、上側部位と下側部位との二又に分岐させるようにして、各上側部位と下側部位との端部側を、それぞれ、膨張完了時のエアバッグの後縁側における上端付近と下端付近とに連結させる構成とされていた。すなわち、従来の頭部保護エアバッグ装置では、膨張完了時のエアバッグにおける後下端側から延びるテンションベルトの先端側を、エアバッグの後方に位置する窓の上縁側に連結させており、このテンションベルトによって、膨張完了時のエアバッグの下端側を後方側へ牽引することにより、膨張完了時のエアバッグの下縁側に、前後方向に略沿ったテンションを発生させていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−52909公報
この従来の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグは、車両の前席の側方に配置される窓の車内側のみを覆う構成であり、テンションベルトの先端は、後席の側方に配置される窓の上縁側に連結されている。この従来の頭部保護エアバッグ装置を、前席及び後席の側方に配置される窓の車内側を覆うような構成のエアバッグに適用する場合、後席の側方を前後に広く保護することを考慮すれば、テンションベルトは、後席側の窓の後方に配置されるリヤピラー部の部位に先端側を連結されることとなる。膨張完了時のエアバッグの下縁側に大きなテンションを発生させることを考慮すれば、テンションベルトは、エアバッグの膨張完了時に、前後方向に略沿わせるように配置させることが好ましい。しかしながら、リヤピラー部が、窓の後縁側において窓の上縁側から下方に延びるように配設されている場合、テンションベルトは、リヤピラー部に沿って収納されることから、エアバッグの折畳収納時におけるエアバッグの後端からボディ側部材におけるテンションベルトの連結部位までの距離は、膨張完了時のエアバッグにおける後端と、ボディ側部材のテンションベルトの連結部位と、を結ぶ直線距離と比較して、長くなる。そのため、テンションベルトを、膨張完了時のエアバッグにおけるエアバッグの後端と、ボディ側部材のテンションベルトの連結部位と、を結ぶ直線距離より長くすることが必要となって、エアバッグの膨張完了時に、テンションベルトによって、下縁側に大きなテンションを発生させがたく、膨張完了時のエアバッグの下縁側に大きなテンションを発生させる点に課題が生じていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、テンションベルトを、窓の上縁側から下方に延びるように配設されるピラー部の部位に収納させる構成であっても、エアバッグの膨張完了時に、下縁側に前後方向に略沿って大きなテンションを発生させることが可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるとともに、内部に膨張用ガスを流入させて、窓の上縁側から、下方に向かって突出し、窓の車内側を覆うように膨張を完了させる構成のエアバッグを、備える構成とされて、
エアバッグが、
膨張完了時の上縁側を、窓の上縁側におけるボディ側部材に連結されて、膨張完了時に窓の車内側を覆うバッグ本体と、
バッグ本体の膨張完了時における前後方向の少なくとも一方の縁部側に配置されるとともに、バッグ本体の膨張完了時において、バッグ本体から延びて、先端側を、窓の前後方向の縁部側に配置されるボディ側部材に連結させるテンションベルトと、
を備える構成とされて、
テンションベルトが、エアバッグの折畳収納時に、窓の前後方向の縁部側において窓の上縁側から下方に延びるピラー部の領域に、収納される構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
テンションベルトが、膨張完了時のバッグ本体の上下方向の中間部位となる位置から延びるように形成されて、先端側を車両のボディ側部材に連結されるとともに、バッグ本体の膨張完了時に、前後方向に略沿って配設され、
バッグ本体において、テンションベルト側となる前後方向の少なくとも一方側の縁部側における上縁側から車内側に向かって延びる補助ベルトが、配設され、
補助ベルトが、元部側をバッグ本体の上縁側に連結させ、少なくともテンションベルトの下方側を経て、先端側を車内側に位置するルーフ側のボディ側部材に連結させて構成されるとともに、バッグ本体の膨張完了時に、テンションベルトと当接して、テンションベルトにおけるバッグ本体との連結部位付近を上方に牽引可能に、構成されていることを特徴とする。
本発明の頭部保護エアバッグ装置では、バッグ本体のテンションベルト側に、元部側をバッグ本体の上縁側に連結させ、少なくともテンションベルトの下方側を経て、先端側を車内側に位置するルーフ側のボディ側部材に連結させて構成される補助ベルトが、形成され、この補助ベルトが、バッグ本体の膨張完了時に、テンションベルトと当接して、テンションベルトにおけるバッグ本体との連結部位付近を上方に牽引することとなる。そのため、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、テンションベルトが、エアバッグの折畳収納時に、窓の前後方向の縁部側において窓の上縁側から下方に延びるピラー部の領域に、収納される構成であっても、テンションベルトが、補助ベルトにより引き上げられて、実質的な前後方向の長さ寸法を縮められることとなって、テンションベルトによりバッグ本体との連結部位付近を、前後方向の一方側に牽引することができることから、膨張完了時のバッグ本体の下縁側に、前後方向に略沿うような大きなテンションを発生させることができる。
したがって、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、テンションベルトを、窓の上縁側から下方に延びるように配設されるピラー部の部位に収納させる構成であっても、エアバッグの膨張完了時に、下縁側に前後方向に略沿って大きなテンションを発生させることができる。
また、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、補助ベルトは、膨張を完了させたバッグ本体の上下方向の中間部位となる位置から延びるように形成されるテンションベルトに当接される構成であることから、エアバッグの折畳収納状態においては、元部と先端との間の中間部位を、たるませた状態で、折り畳まれたバッグ本体の下方に配置させるようにして、元部側をバッグ本体の上縁側に連結され、先端側を車内側に位置するルーフ側のボディ側部材に連結されることとなる。そのため、折り畳まれたエアバッグを、ボディ側部材に連結させる際に、補助ベルトを、支障なくボディ側部材に連結させることができる。さらに、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、テンションベルトが、膨張を完了させたバッグ本体の上下方向の中間部位付近となる位置から延びるように形成されていることから、バッグ本体の膨張完了時に、テンションベルトの先端側の部位と、テンションベルトと前後方向で対向して配置されるバッグ本体の前端側若しくは後端側に配設されるボディ側部材への取付点と、を結ぶように発生するテンションラインを、バッグ本体の下縁近傍となる位置で前後方向に略沿って発生させることができ、かつ、膨張完了時のバッグ本体において、補助ベルトが、バッグ本体の上下方向の中間部位から延びるテンションベルトを上方に引き上げることから、テンションベルト側の保護エリアを上下に広く確保することができる。
さらに、本発明の頭部保護エアバッグ装置において、補助ベルトの元部側を、バッグ本体の上縁を窓の上縁側におけるボディ側部材に取り付ける取付部とともに、共締めさせる構成とすれば、補助ベルトの元部側を、別途バッグ本体の上縁側に連結させなくともよく、製造工数及びコストを低減させることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、テンションベルト及び補助ベルトを、バッグ本体の後縁側に配設させ、
補助ベルトを、バッグ本体の膨張完了時に、バッグ本体における膨張部位の後縁から後方に離れた領域で、テンションベルトに当接させる構成とすることが好ましい。
頭部保護エアバッグ装置を上記構成とすれば、バッグ本体の膨張完了時において、テンションベルトを上方に牽引している補助ベルトが、バッグ本体における膨張部位の後縁を、前方に向かって押圧することを防止できて、バッグ本体の膨張完了時の保護エリアを、狭めることなく、前後に広く確保することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、図1,2に示すように、車両Vの車内側における窓(サイドウィンド)SW1,SW2の上縁側から、窓SW2の後方側において窓SW2に対して略直交するように配置されるリヤウィンドRWの上縁側にかけて、配置されるもので、エアバッグ20と、インフレーター14と、取付ブラケット11,15と、エアバッグカバー9と、を備えて構成されている。なお、図2では、インフレーター14は省略されている。
エアバッグカバー9は、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4と、リヤピラー部RPに配置されるリヤピラーガーニッシュ5と、ルーフサイドレール部RS及びリヤルーフレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング6と、のそれぞれの下縁4a,5a,6a,6b側から、構成されている(図1,3,4参照)。フロントピラーガーニッシュ4,リヤピラーガーニッシュ5は、それぞれ合成樹脂製として、フロントピラー部FP及びリヤピラー部RPにおいて、それぞれ、ボディ1側のインナパネル2における車内側に、取付固定されている。ルーフヘッドライニング6は、合成樹脂製として、ルーフサイドレール部RSからリヤルーフレール部RRにかけての領域を含めた車両Vのルーフ部R(図2参照)の車内側を全域にわたって覆うもので、ボディ1側のインナパネル2における車内側に、取付固定されている。なお、ルーフサイドレール部RSは、ルーフ部Rにおいて、窓(サイドウィンド)SW1,SW2の上方の領域であり、リヤルーフレール部RRは、ルーフ部RにおけるリヤウィンドRWの上方の領域である。また、フロントピラー部FPは、窓SW1の前縁側において、窓SW1の上縁側から下方に延びるように、構成されており、リヤピラー部RPは、窓SW2の後縁側において、窓SW2の上縁側から下方に延びるように、構成されている。詳細には、実施形態の場合、フロントピラー部FP及びリヤピラー部RPは、それぞれ、水平方向に対して傾斜するように、構成されている。
インフレーター14は、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するもので、図1に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、先端側(実施形態の場合、前端側)に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口を、配設させている。インフレーター14は、ガス吐出口付近を含めた前端側を、エアバッグ20におけるバッグ本体21の後述するガス流入口部24に挿入させ、ガス流入口部24の後端24a側に外装されるクランプ17を利用して、エアバッグ20に対して連結されている。また、インフレーター14は、インフレーター14を保持する取付ブラケット15と、取付ブラケット15をボディ1側のインナパネル2に固定するためのボルト16と、を利用して、インナパネル2における窓SW2の上方となる位置に、取り付けられている。
エアバッグ20において、バッグ本体21の後述する取付部29、連結布部35に設けられた取付部36、テンションベルト38の先端38b側に設けられた取付部39、及び、補助ベルト41の先端41b側に設けられた取付部43、を、ボディ1側のインナパネル2(ボディ側部材)に取り付ける取付ブラケット11は、2枚の板金製のプレートから構成されるもので、図3,4に示すように、エアバッグ20の各取付部29,36,39,43を間に挟むようにして、各取付部29,36,39,43に取り付けられ、ボルト12を利用して、インナパネル2に取り付けられている。
エアバッグ20は、図1の二点鎖線及び図7に示すように、インフレーター14からの膨張用ガスGを流入させて、折り畳み状態から展開して、窓SW1,SW2や、センターピラー部CPの車内側に配置されるセンターピラーガーニッシュ7の車内側を覆うように、膨張を完了させる構成とされている。実施形態の場合、エアバッグ20は、図5,6に示すように、膨張完了時に窓SW1,SW2の車内側を覆うバッグ本体21と、バッグ本体21の膨張完了時における後縁21c側に配置されるテンションベルト38及び補助ベルト41と、を備えて構成されている。
また、実施形態の場合、エアバッグ20は、図1,2,5に示すように、折り畳まれたバッグ本体21を、窓SW1,SW2の上縁側において、フロントピラー部FPの上方の領域から、ルーフサイドレール部RSの下縁側を経て、リヤピラー部RPとの境界部位までの範囲に、収納させ、後述する連結布部35を、フロントピラー部FPの下縁側に収納させ、テンションベルト38を、リヤピラー部RPの下縁側に収納させ、補助ベルト41を、リヤウィンドRWの上縁側において、リヤルーフレール部RRの下縁側における窓SW2側から左右方向の中央付近にかけての範囲に、収納させている。
バッグ本体21は、膨張完了時の上縁21a側を、窓SW1,SW2の上縁側におけるボディ側部材としてのインナパネル2に連結され、下縁21b側を上縁21a側に接近させるように折り畳まれて、窓SW1,SW2の上縁側に収納されている。バッグ本体21は、ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されるもので、車内側壁部22aと車外側壁部22bとの間に膨張用ガスGを流入させて膨張する膨張部22と、車内側壁部22aと車外側壁部22bとを結合させるように構成されて内部に膨張用ガスを流入させない非膨張部27と、を有しており、膨張完了時の外形形状を、窓SW1,SW2及びセンターピラーガーニッシュ7の車内側を覆い可能な略長方形板状として、構成されている。
膨張部22は、実施形態の場合、ガス供給路部23、ガス流入口部24、及び、保護膨張部25から、構成されている。
ガス供給路部23は、図5,6に示すように、バッグ本体21の上縁21a側で、車両Vの前後方向に沿うように、バッグ本体21の前後の略全域にわたって配設されており、インフレーター14から吐出される膨張用ガスGを、ガス供給路部23の下方に配置される保護膨張部25に案内する構成である。実施形態の場合、ガス供給路部23と保護膨張部25とは、厚さ規制部30と、後述する区画部31,32において前後方向に略沿うように配置される横棒部31a,32aと、により、区画されている。ガス供給路部23における前後の中央から若干前方側にずれた位置には、インフレーター14と接続されるガス流入口部24が、ガス供給路部23と連通されて、ガス供給路部23から上方に突出するように、配設されている。ガス流入口部24は、実施形態の場合、後端24a側を開口させて構成されるもので、後端24a側の開口からインフレーター14を挿入させ、インフレーター14に外装された状態で、クランプ17を利用して、インフレーター14に連結されることとなる。
保護膨張部25は、ガス供給路部23の下方において、実施形態の場合、バッグ本体21の前後の略全域にわたって配設されるもので、その領域内を、後述する区画部31,32,33により区画されて、前後方向に沿って並設される6個のセル25a,25b,25c,25d,25e,25fから、構成されている。これらの各セル25a,25b,25c,25d,25e,25fは、平らに展開した状態から、車内側壁部22aと車外側壁部22bとを離すように内部に膨張用ガスGを流入させた際に、前後方向の幅寸法を縮めるように膨張することとなる。そのため、実施形態のエアバッグ20では、バッグ本体21は、保護膨張部25の配設される下縁21b側の前後方向に沿った幅寸法を、前後方向に沿って大きく縮めるようにして、膨張を完了させることとなる。
非膨張部27は、実施形態の場合、周縁部28、取付部29、厚さ規制部30、及び、区画部31,32,33から、構成されている。
周縁部28は、バッグ本体21における膨張部22の周囲を、全周にわたって囲むように、形成されている。取付部29は、バッグ本体21の上縁21a側に配置される周縁部28の部位から、上方に延びるように形成されるもので、前後方向に沿って複数箇所(実施形態の場合、4箇所)に形成されている。この取付部29は、バッグ本体21の上縁21a側を、車両Vのボディ1側に連結されて、エアバッグ20をボディ1側に連結させる部位であり、それぞれ、取付ブラケット11をボディ1側のインナパネル2に固定させるためのボルト12を挿通可能な挿通孔29aを、備えている。そして、各取付部29は、取付ブラケット11とボルト12とを利用して、ボディ側部材であるインナパネル2に取付固定されることとなる。
厚さ規制部30は、保護膨張部25の前端近傍となるセル25aの領域内において、保護膨張部25とガス供給路部23とを部分的に区画するよう配置されるもので、外形形状を、長軸を前後方向に略沿わせた略楕円形状とされている。区画部31は、保護膨張部25における前後方向の略中央となる位置に配置されて、ガス供給路部23と保護膨張部25とを区画するように前後方向に沿って配置される横棒部31aと、横棒部31aの前端から斜め前下方に延びてセル25a,25b間を区画する縦棒部31bと、横棒部31aの後端から斜め後下方に延びてセル25d,25e間を区画する縦棒部31cと、横棒部31aの前後の中央付近から下方に延びてセル25c,25d間を区画する縦棒部31dと、を備えている。区画部32は、保護膨張部25の後端側に配置されるもので、周縁部28におけるバッグ本体21の後縁側の部位から前後方向に沿うように延びてガス供給路部23と保護膨張部25とを区画する横棒部32aと、横棒部32aの前端から斜め後下方に延びてセル25e,25f間を区画する縦棒部32bと、を備えている。区画部33は、周縁部28におけるバッグ本体21の下縁21b側の部位から上方に延びるように形成されるもので、区画部31における縦棒部31b,31d間において、セル25b,25c間を区画するように、配置されている。
また、実施形態のエアバッグ20では、バッグ本体21の前縁側に、略三角板形状の連結布部35が、配設されている。連結布部35は、バッグ本体21と別体として、可撓性を有した布材から構成されるもので、バッグ本体21の前縁側に、縫合糸を用いて縫着されている。実施形態の場合、連結布部35は、バッグ本体21との連結部位付近の上縁側と、先端(前端)側と、に、インナパネル2に取り付けられる取付部36を、備えている。取付部36は、バッグ本体21における取付部29と同様に、取付ブラケット11とボルト12とを利用して、インナパネル2に取付固定されるもので、それぞれ、ボルト12を挿通可能な挿通孔36aを、備えている。この連結布部35は、取付部36を、窓SW1の前方に配置されるフロントピラー部FPの下縁側におけるインナパネル2に取り付けられるもので、エアバッグ20の折畳収納時に、フロントピラー部FPの下縁側の領域に折り畳まれて収納されている。
テンションベルト38は、バッグ本体21と別体とした帯状の布材から構成されるもので、元部38a(前端)側を、バッグ本体21における上下の略中央であって、周縁部28の後縁側の部位に縫着させ、バッグ本体21の後縁側から前後方向に略沿って後方へ延びるように、形成されている。テンションベルト38の先端38b(後端)側には、ボディ側部材としてのインナパネル2に取り付けられる取付部39が、形成されている。取付部39は、バッグ本体21における取付部29と同様に、取付ブラケット11とボルト12とを利用して、インナパネル2に取付固定されるもので、ボルト12を挿通可能な挿通孔39aを備えている。この取付部39は、バッグ本体21の膨張完了時に、テンションベルト38を前後方向に略沿わせて配置可能に、バッグ本体21との縫着部位の後方であって、インナパネル2における窓SW2の後縁側に配置されるリヤピラー部RPの上下の略中央となる位置に、取付固定されている。詳細には、テンションベルト38は、補助ベルト41を配置させない状態でのエアバッグ20の膨張完了時に、窓SW1,SW2の下縁から構成される前後方向に沿うようなベルトラインBLに略平行となるように、配置されることとなる(図9参照)。
また、テンションベルト38は、長さ寸法L1(図6参照)を、車両Vのインナパネル2における取付部29Bを取り付ける部位から、先端38b側の取付部39を取り付ける部位までの距離H1(換言すれば、エアバッグ20の折畳収納時に、テンションベルト38が収納される部位の距離)(図8の二点鎖線参照)と略同一として、構成されている。そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mを搭載する車両Vでは、テンションベルト38を収納するリヤピラー部RPが、下端側を後方に位置させるように、水平方向に対して傾斜していることから、このテンションベルト38の長さ寸法L1は、単に平らに展開した状態のエアバッグ20を、窓SW1の上縁側に取り付けた際の、バッグ本体21の後縁21cとインナパネル2における取付部39を取り付ける部位とを結ぶ直線距離LD1(図9の二点鎖線参照)よりも大きくなる。しかしながら、実施形態では、バッグ本体21の保護膨張部25が、前後に分割された6個のセル25a,25b,25c,25d,25e,25fから構成されており、バッグ本体21が、保護膨張部25の配設される下縁21b側の前後方向に沿った幅寸法を、前後方向に沿って大きく縮めるようにして、膨張を完了させる構成であることから、テンションベルト38は、エアバッグ20の膨張完了時には、バッグ本体21の後縁21cと取付部39との間で、前後方向に略沿ったテンションT1を発生させるように、張った状態で、配設されることとなる。
補助ベルト41は、バッグ本体21において、テンションベルト38側となる後縁21c側に配設されるもので、可撓性を有した帯状の布材から構成されて、バッグ本体21の上縁21aから車内側Iに向かって延びるように、配設されている(図3参照)。補助ベルト41は、車両搭載時において、バッグ本体21の車外側Oに配置させた元部41a側を、バッグ本体21の上縁21a側に連結させ、少なくともテンションベルト38の下方側を経て(図7,8参照)、先端41b側を車内側Iに位置するリヤルーフレール部RRの部位におけるボディ側部材としてのインナパネル2に、連結されて構成されている。具体的には、補助ベルト41は、元部41a側を、共締め部42として、バッグ本体21の後端側に配置される取付部29Bに縫着されており、この取付部29Bとともに、取付ブラケット11とボルト12とを利用して、インナパネル2に共締めされている。共締め部42には、ボルト12を挿通可能な挿通孔42aが、形成されている。補助ベルト41の先端41b側には、ボディ側部材としてのインナパネル2に取り付けられる取付部43が、形成されている。取付部43は、バッグ本体21における取付部29と同様に、取付ブラケット11とボルト12とを利用して、インナパネル2に取付固定されるもので、ボルト12を挿通可能な挿通孔43aを備えている。また、実施形態の場合、補助ベルト41の取付部43は、リヤルーフレール部RRにおける左右の略中央(車両Vの左右の略中央)となる部位に、取り付けられている(図3参照)。この補助ベルト41は、バッグ本体21の膨張完了時に、中間部位を、テンションベルト38におけるバッグ本体21との連結部位付近(バッグ本体21との境界部位38c)と当接させ、この当接部位41cと共締め部42との間、当接部位41cと取付部43との間、に、それぞれ、テンションを発生させるように、テンションベルト38との当接部位41cの部位で曲げられた状態で、配置されることとなる(図7,8参照)。
そして、実施形態の場合、補助ベルト41は、長さ寸法L2(共締め部42の挿通孔42aから取付部43の挿通孔43aまでの距離)を、バッグ本体21の膨張完了時に、テンションベルト38におけるバッグ本体21との連結部位付近(バッグ本体21との境界部位38c付近)と当接して、この境界部位38c付近を上方に牽引することにより、テンションベルト38に、前後方向に略沿ったテンションT1を発生させ、膨張完了時のバッグ本体21の下縁21b側に、前後方向に略沿ったテンションT4を発生可能な寸法に、設定されている。換言すれば、補助ベルト41の長さ寸法L2は、補助ベルト41を配設させない状態で膨張を完了させたバッグ本体21においての、取付部29Bからテンションベルト38におけるバッグ本体21との境界部位38cまでの直線距離LD2と、境界部位38cからリヤルーフレール部RRにおける左右の中央部位(インナパネル2における取付部43が固定される部位)までの直線距離LD3と、の和より小さく設定されている(図9参照)。なお、図9は、実施形態のエアバッグ20との比較のためのものであり、補助ベルト41を配設させない構成のバッグ本体21の膨張完了状態を示す図である。
また、この補助ベルト41の取付部43は、左右方向側から見た状態で、上下の位置及び前後の位置を、共締め部42と略一致した位置に、配設されるもので、図3に示すように、折り畳まれたバッグ本体21の下方側を経て、先端41b側をリヤルーフレール部RRの部位のインナパネル2に、連結されている。すなわち、補助ベルト41は、バッグ本体21の折畳収納時においても、バッグ本体21の膨張完了時においても、左右方向に略沿うように、配設されることとなる。そして、実施形態では、補助ベルト41の共締め部42を取り付けるバッグ本体21の取付部29Bは、バッグ本体21の後縁21cより若干前方となる位置に、形成されている(図5参照)。すなわち、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、補助ベルト41は、折り畳まれたバッグ本体21の後縁21cより若干前方となる位置において、折り畳まれたバッグ本体21の下方を跨ぐように、配置されることとなる。しかしながら、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、既述したごとく、バッグ本体21が、保護膨張部25の配設される下縁21b側の前後方向に沿った幅寸法を、前後方向に沿って大きく縮めるようにして、膨張を完了させることから、バッグ本体21の膨張完了時には、補助ベルト41は、図8に示すように、バッグ本体21における膨張部位の後縁(保護膨張部25におけるセル25fの後縁)から後方に離れた領域となるバッグ本体21との境界部位38cで、テンションベルト38に当接することとなる。
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について、説明する。まず、バッグ本体21に、連結布部35とテンションベルト38と補助ベルト41とを縫着させて、エアバッグ20を製造しておく。その後、バッグ本体21を、下縁21b側を上縁21a側に接近させるように、前後方向に沿った折目を付けて、連結布部35とともに、折り畳む。具体的には、バッグ本体21は、図7に示すように、ガス供給路部23の部位を蛇腹折りされ、ガス供給路部23より下方に位置する保護膨張部25の部位を、下縁21b側を車外側に巻くようなロール折りにより折り畳まれている。バッグ本体21の折り畳み完了後には、破断可能な図示しない折り崩れ防止用のラッピング材により、折り畳まれたバッグ本体21の所定箇所をくるんでおく。次いで、各取付部29(29B),36,39に、取付ブラケット11を取り付ける。このとき、補助ベルト41の共締め部42が、取付部29Bとともに取付ブラケット11に挟持されることとなる。その後、クランプ17を利用しつつ、ガス流入口部24にインフレーター14を接続させる。そして、インフレーター14の周囲に、取付ブラケット15を取り付け、エアバッグ組付体を形成しておく。
その後、取付ブラケット11,15を、インナパネル2の所定位置に配置させて、ボルト12,16を利用して取付固定し、エアバッグ組付体をボディ1に取り付ける。次いで、インフレーター14に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4と、リヤピラーガーニッシュ5と、ルーフヘッドライニング6と、を、ボディ1側のインナパネル2に取り付け、さらに、センターピラーガーニッシュ7をボディ1側のインナパネル2に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター14が作動されれば、インフレーター14からの膨張用ガスGが、図5に示すように、エアバッグ20におけるバッグ本体21内に流入し、バッグ本体21が、図示しないラッピング材を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4,リヤピラーガーニッシュ5,ルーフヘッドライニング6の下縁4a,5a,6a,6bにより構成されるエアバッグカバー9を押し開いて下方へ突出しつつ、図1の二点鎖線及び図7に示すように、窓SW1,SW2及びセンターピラー部CPの車内側を覆うように、大きく膨張することとなる。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、バッグ本体21のテンションベルト38側に、元部41a側をバッグ本体21の上縁21a側に連結させ、少なくともテンションベルト38の下方側となる折り畳まれたバッグ本体21の下方側を経て、先端41b側を車内側Iに位置するリヤルーフレール部RRに配置されるインナパネル2に連結させて構成される補助ベルト41が、形成され、この補助ベルト41が、バッグ本体21の膨張完了時に、テンションベルト38におけるバッグ本体21との連結部位(バッグ本体21との境界部位38c)付近と当接して、この境界部位38c付近を上方に牽引することにより、テンションベルト38に、前後方向に略沿ったテンションT1を発生させることとなる(図8参照)。そのため、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、テンションベルト38が、エアバッグ20の折畳収納時に、窓SW2の後縁において窓SW2の上縁側から下方に延びるリヤピラー部RPの領域に、収納される構成であっても、テンションベルト38が、補助ベルト41により引き上げられて、実質的な前後方向の長さ寸法を縮められることとなって、テンションベルト38によりバッグ本体21との連結部位付近を、後方側に牽引することができることができる。詳細に説明すれば、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、バッグ本体21の膨張完了時に、保護膨張部25を構成する各セル25a,25b,25c,25d,25e,25fの収縮により、テンションベルト38に、前後方向に略沿ったテンションT2が発生すると同時に、このテンションT2に加えて、補助ベルト41により引き上げられて後上方へ向かうようなテンションT3も発生することとなる(図8参照)。そのため、テンションベルト38には、これらのテンションT2,T3の合力である前後方向に略沿った大きなテンションT1が発生することとなって、膨張完了時のバッグ本体21の下縁21b側に、前後方向に略沿うような大きなテンションT4を発生させることができる(図8参照)。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、補助ベルトを備えないタイプの同一形状のエアバッグと比較して、バッグ本体の下縁側に、略5倍のテンションを発生させることができる。実施形態のエアバッグ20では、バッグ本体21の膨張完了時に、連結布部35の前端側に配置される取付部36Fと、テンションベルト38の後端側に形成される取付部39と、を結ぶようにテンションラインTLが発生することとなり(図7参照)、バッグ本体21の下縁21b側に発生するテンションT4は、このテンションラインTLに略沿って作用することとなる。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、テンションベルト38を、窓SW2の上縁側から下方に延びるように配設されるリヤピラー部RPの部位に収納させる構成であっても、エアバッグ20の膨張完了時に、下縁21b側に前後方向に略沿って大きなテンションT2を発生させることができる。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、補助ベルト41は、膨張を完了させたバッグ本体21の上下方向の中間部位となる位置から延びるように形成されるテンションベルト38に当接される構成であることから、エアバッグ20の折畳収納状態においては、元部41aと先端41bとの間の中間部位を、たるませた状態で、折り畳まれたバッグ本体21の下方に配置させるようにして、元部41a側をバッグ本体21の上縁21a側に連結され、先端41b側を車内側に位置するルーフ側となるリヤルーフレール部RRに配置されるインナパネル2に連結されることとなる(図3参照)。そのため、折り畳まれたエアバッグ20を、インナパネル2に連結させる際に、補助ベルト41を、支障なくインナパネル2に連結させることができる。さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、テンションベルト38が、膨張を完了させたバッグ本体21の上下方向の中央付近となる位置から延びるように形成されていることから、バッグ本体21の膨張完了時に、取付部36Fと、テンションベルト38の後端側に形成される取付部39と、を結ぶように発生するテンションラインTL(図7参照)を、バッグ本体21の下縁21b近傍となる位置で前後方向に略沿って発生させることができ、かつ、膨張完了時のバッグ本体21において、補助ベルト41が、バッグ本体21の上下方向の中央付近の部位から延びるテンションベルト38を上方に引き上げることから、テンションベルト38側となる後縁21c側の領域の保護エリアを上下に広く確保することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、テンションベルトを、膨張完了時のバッグ本体の上下の中央より上方側となる位置や、膨張完了時のバッグ本体の下縁側となる位置から、延びるように形成してもよい。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、補助ベルト41の元部41a側を、共締め部42として、バッグ本体21の上縁21aを窓SW2の上縁側におけるインナパネル2に取り付ける取付部29Bとともに、共締めさせる構成としていることから、補助ベルトの元部側を、別途バッグ本体の上縁側に連結させなくともよく、製造工数及びコストを低減させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、補助ベルトの元部側を、取付部と共締めさせない構成として、バッグ本体の上縁側に、縫合や接着等により、別途連結させる構成としてもよい。
さらにまた、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、テンションベルト38及び補助ベルト41を、バッグ本体21の後縁21c側に配設させており、補助ベルト41が、バッグ本体21の膨張完了時に、バッグ本体21における膨張部位の後縁(保護膨張部25におけるセル25fの後縁)から後方に離れた領域で、テンションベルト38に当接されることとなる。そのため、バッグ本体21の膨張完了時において、テンションベルト38を上方に牽引している補助ベルト41が、バッグ本体21の保護膨張部25におけるセル25fの後縁を、前方に向かって押圧することを防止できて、バッグ本体21の膨張完了時の保護エリアを、狭めることなく、前後に広く確保することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、補助ベルトを、バッグ本体の膨張完了時に、膨張部位の後縁に接触するような位置に、配置させる構成としてもよい。
なお、実施形態では、補助ベルト41は、折り畳まれたバッグ本体21の下方側を経て、先端41b側の取付部43を、元部41a側の共締め部42の左側であって、リヤルーフレール部RRにおける左右の略中央となる部位に、取り付けている構成であるが、補助ベルトの元部側や先端側の取付位置は、これに限られるものではなく、バッグ本体の膨張完了時に、テンションベルトを上方に牽引することにより、テンションベルトに、前後方向に略沿ったテンションを発生可能な構成であれば、取付位置は特に限定されるものではない。また、補助ベルトは、バッグ本体の下方側を経なくとも、少なくとも、テンションベルトの下方側を経るように配置されればよい。そのため、例えば、補助ベルトを、バッグ本体の後方に位置するテンションベルトの下方側を経て、先端側を補助ベルトの元部側より後方となる位置でボディ側部材に取り付ける構成として、補助ベルトが、左右方向に対して傾斜させるように配置される構成としてもよい。逆に、補助ベルトは、バッグ本体の公報に位置するテンションベルトの下方側を経て、先端側を、補助ベルトの元部側より前方となる位置で、ボディ側部材に取り付ける構成としてもよい。また、補助ベルトの先端側の取付位置は、車両の左右方向の中央より右側(装置側)あるいは、左側(装置から離れた側)の任意の位置に、設けることができる。
実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20の膨張完了時に、補助ベルト41にも、補助ベルト41に沿って張力が発生することとなり、この張力は、補助ベルト41におけるテンションベルト38との当接部位から先端41b側の取付部43に向かうように生じることとなる。換言すれば、補助ベルト41が、テンションベルト38との当接部位において、バッグ本体21を、補助ベルト41の長さ方向に沿って牽引するような態様となる。そのため、補助ベルト41の先端41b側のインナパネル2への取付部位が、装置側(窓SW1,SW2側)に近い場合には、補助ベルト41に作用する張力は、バッグ本体21を、テンションベルト38との当接部位において、上方へ引き上げるような態様となり、逆に、補助ベルト41の先端41b側のインナパネル2への取付部位が、装置側(窓SW1,SW2側)から遠い場合には、補助ベルト41に作用する張力は、バッグ本体21を、テンションベルト38の当接部位において、車内側に牽引するような態様となる。ロールオーバー時にも乗員を的確に保護することを考慮すれば、バッグ本体を車内側に向かって牽引することが望ましいことから、実施形態では、装置側(窓SW1,SW2側)から遠い車両の左右方向の略中央となる位置に、補助ベルト41の先端41b側を取り付けている。
また、実施形態では、テンションベルト38及び補助ベルト41は、バッグ本体21の後縁21c側に配設されているが、テンションベルト及び補助ベルトの配置位置はこれに限られるものではなく、バッグ本体の前縁側、あるいは、バッグ本体の前後両縁側に配設させる構成としてもよい。
本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態を示す車両を後方側から見た部分拡大斜視図である。 図1におけるIII−III部位の概略断面図である。 図1におけるIV−IV部位の概略断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置に使用されるエアバッグを平らに展開した状態の正面図である。 図5のエアバッグを構成する部材を平らに展開した状態を示す正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す車内側から見た概略斜視図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す車内側から見た部分拡大正面である。 本発明の頭部保護エアバッグ装置の比較例であり、補助ベルトを備えない構成のエアバッグが、膨張を完了させた状態を示す車内側から見た概略斜視図である。
符号の説明
1…ボディ、
2…インナパネル、
4…フロントピラーガーニッシュ、
5…リヤピラーガーニッシュ、
6…ルーフヘッドライニング、
9…エアバッグカバー、
14…インフレーター、
20…エアバッグ、
21…バッグ本体、
22…膨張部、
29,29B…取付部、
38…テンションベルト、
39…取付部、
41…補助ベルト、
42…共締め部、
43…取付部、
FP…フロントピラー部、
RP…リヤピラー部、
RR…リヤルーフレール部、
RS…ルーフサイドレール部、
RW…リヤウィンド、
SW1,SW2…窓(サイドウィンド)、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (3)

  1. 車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるとともに、内部に膨張用ガスを流入させて、前記窓の上縁側から、下方に向かって突出し、前記窓の車内側を覆うように膨張を完了させる構成のエアバッグを、備える構成とされて、
    該エアバッグが、
    膨張完了時の上縁側を、前記窓の上縁側におけるボディ側部材に連結されて、膨張完了時に前記窓の車内側を覆うバッグ本体と、
    該バッグ本体の膨張完了時における前後方向の少なくとも一方の縁部側に配置されるとともに、前記バッグ本体の膨張完了時において、前記バッグ本体から延びて、先端側を、前記窓の前後方向の縁部側に配置されるボディ側部材に連結させるテンションベルトと、
    を備える構成とされて、
    前記テンションベルトが、前記エアバッグの折畳収納時に、前記窓の前後方向の縁部側において前記窓の上縁側から下方に延びるピラー部の領域に、収納される構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記テンションベルトが、膨張完了時の前記バッグ本体の上下方向の中間部位となる位置から延びるように形成されて、先端側を前記車両のボディ側部材に連結されるとともに、前記バッグ本体の膨張完了時に、前後方向に略沿って配設され、
    前記バッグ本体において、前記テンションベルト側となる前後方向の少なくとも一方側の縁部側における上縁側から車内側に向かって延びる補助ベルトが、配設され、
    該補助ベルトが、元部側を前記バッグ本体の上縁側に連結させ、少なくとも前記テンションベルトの下方側を経て、先端側を車内側に位置するルーフ側のボディ側部材に連結させて構成されるとともに、前記バッグ本体の膨張完了時に、前記テンションベルトと当接して、前記テンションベルトにおける前記バッグ本体との連結部位付近を上方に牽引可能に、構成されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記補助ベルトが、元部側を、前記バッグ本体の上縁を前記窓の上縁側におけるボディ側部材に取り付ける取付部とともに、共締めされていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記テンションベルト及び前記補助ベルトが、前記バッグ本体の後縁側に配設され、
    前記補助ベルトが、前記バッグ本体の膨張完了時に、前記バッグ本体における膨張部位の後縁から後方に離れた領域で、前記テンションベルトに当接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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