JP5028822B2 - パワーモジュールの冷却装置 - Google Patents

パワーモジュールの冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5028822B2
JP5028822B2 JP2006050021A JP2006050021A JP5028822B2 JP 5028822 B2 JP5028822 B2 JP 5028822B2 JP 2006050021 A JP2006050021 A JP 2006050021A JP 2006050021 A JP2006050021 A JP 2006050021A JP 5028822 B2 JP5028822 B2 JP 5028822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power module
heat sink
cooling device
heat
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006050021A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007043064A (ja
Inventor
神田  淳
俊二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2006050021A priority Critical patent/JP5028822B2/ja
Publication of JP2007043064A publication Critical patent/JP2007043064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5028822B2 publication Critical patent/JP5028822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

この発明は、ベース板上に半導体パワーチップを複数個搭載してなるパワーモジュールをヒートシンク上に固着することにより、パワーモジュールが発する熱をヒートシンクが吸収して外部に放熱するパワーモジュールの冷却装置に関する。
図8,9は、下記特許文献1,2の構成を含む一般的なパワーモジュールの冷却装置の模式的概念構成図を示し、図8はこの上部の平面図,図9はその側面図である。
すなわち図8の平面図において、11は半導体パワーチップ11a〜11hそれぞれを搭載したベース板、12は半導体パワーチップ11a〜11hと同様配置で半導体パワーチップ12a〜12hそれぞれを搭載したベース板、13は半導体パワーチップ11a〜11hと同様配置で半導体パワーチップ13a〜13hをそれぞれ搭載したベース板、14はアルミニウムなどを素材にしたヒートシンクを示し、この図において、ベース板11と半導体パワーチップ11a〜11hとでパワーモジュールを形成し、同様に、ベース板12と半導体パワーチップ12a〜12hとでパワーモジュールを、ベース板13と半導体パワーチップ13a〜13hとでパワーモジュールをそれぞれ形成している。
また、図9の側面図において、14aはヒートシンク14のフィン部、15〜17は伝熱管としての丸棒形のヒートパイプをそれぞれ示し、これらのヒートパイプ15〜17はベース板11〜13とヒートシンク14とが接するヒートシンク14の面側に設けられた溝に埋め込まれている。
図10は、従来のパワーモジュールの冷却装置における図9の部分詳細構成図を示し、ヒートパイプ15をヒートシンク14に埋め込むための前記溝が半導体パワーチップ11aなどのほぼ真下に位置し、また、ヒートパイプ15が埋め込まれた前記溝とベース板11〜13それぞれとの隙間には熱伝導性のグリース18が充填されている。
また、図11は従来のパワーモジュールの冷却装置における図10とは異なった部位の部分詳細構成図を示し、ヒートパイプ16をヒートシンク14に埋め込むための前記溝が半導体パワーチップ11bなどと半導体パワーチップ11cなどとのほぼ中間に位置し、さらに、ヒートパイプ16が埋め込まれた前記溝とベース板11〜13それぞれとの隙間には熱伝導性のグリース19が充填されている。
実開平5−36897号公報。 特開2004−96074号公報。 特開2003−48533号公報。
図8,9に示した従来のパワーモジュールの冷却装置では、ヒートシンク14のフィン部14aの長手方向に沿ってヒートシンク14のベース板11〜13側に埋め込まれたヒートパイプ15〜17により、ヒートシンク14の長手方向に沿い放熱効果を均一化する方式が採用されている。
しかしながら、図10に示した如く、半導体パワーチップ11a,11eなどのほぼ真下に設けられたヒートパイプ15の溝により、半導体パワーチップ11b,11fなどの温度上昇値に比して、半導体パワーチップ11a,11eなどの温度上昇値が大きくなるという難点があり、これらの温度上昇値の差をより小さくするために、ヒートパイプ15が埋め込まれた前記溝とベース板11〜13との隙間には熱伝導性のグリース18を充填している。
また、図11に示した如く、半導体パワーチップ11b,11fなどと、半導体パワーチップ11c,11gなどとのほぼ中間位置に設けられたヒートパイプ16の溝は、これらの半導体パワーチップ間の温度上昇値にはわずかの差しか生じないが、この温度上昇値をより小さくするためのヒートパイプ16が埋め込まれた前記溝とベース板11〜13との隙間の充填された熱伝導性のグリース19は、上述のグリース18と同様に、例えばアルミニウなどを素材としたヒートシンク14に比してその熱伝導率が小さく、前記放熱効果を阻害する要因となっている。
この発明の目的は、前記半導体パワーチップ間の温度上昇値の差をより小さくしつつ、上記放熱効果を改善できるパワーモジュールの冷却装置を提供することにある。
この第1の発明は、ベース板上に半導体パワーチップを複数個搭載してなるパワーモジュールをヒートシンク上に固着することにより、パワーモジュールが発する熱をヒートシンクが吸収して外部に放熱するパワーモジュールの冷却装置において、
前記パワーモジュールとヒートシンクとが接する側のヒートシンク面内に溝を設け、この溝に丸棒形の伝熱管を埋設するとともに、前記ベース板上の半導体パワーチップであって前記溝が延在する方向に並置されている複数個の半導体パワーチップそれぞれの搭載位置の中心を結ぶ中心線と、前記パワーモジュールとヒートシンクとが接する範囲にある前記ヒートシンク上の溝の設置位置の中心線とを、前記溝の延在する方向において互いに異なる位置に配置したことを特徴とする。
第2の発明は前記第1の発明のパワーモジュールの冷却装置において、前記ベース板上の何れかの半導体パワーチップの搭載位置と、前記ヒートシンク上の溝の設置位置との重なり幅を、前記パワーチップの幅の1/2未満にしてなることを特徴とする。
第3の発明は前記第1の発明のパワーモジュールの冷却装置において、前記ヒートシンク上の何れかの溝の設置位置の両側に前記ベース板上の半導体パワーチップが搭載されるときには、前記溝の設置位置に対向した2個の前記パワーチップそれぞれの該溝との重なり幅の和を前記パワーチップの幅の1/2未満にしてなることを特徴とする。
第4の発明は前記第の発明のパワーモジュールの冷却装置において、前記パワーモジュールと前記ヒートシンクとの間に熱伝導板を挿設したことを特徴とする。
の発明は前記第1〜第3の発明のパワーモジュールの冷却装置において、前記ヒートシンク面内に設けられた溝が前記ヒートシンクの内部に設けられた貫通穴であることを特徴とする。
の発明は前記第1〜第の発明のパワーモジュールの冷却装置において、車両走行時の走行風を利用して前記ヒートシンクが吸収した熱を放熱させるために、前記車両の下部から前記ヒートシンクのフィン部が露出するように配置したことを特徴とする。
この発明にパワーモジュールの冷却装置によれば、前記パワーモジュールとヒートシンクとが接するヒートシンク面内に設けた溝にヒートパイプなどの伝熱管を埋設し、前記パワーモジュールを形成するベース板上の半導体パワーチップであって前記溝が延在する方向に並置されている複数個の半導体パワーチップそれぞれの搭載位置の中心を結ぶ中心線と、前記ヒートシンク上の溝の設置位置の中心線とが、前記溝の延在する方向において互いに異なるように配置することにより前記半導体パワーチップ間の温度上昇値の差をより小さくすることができる。さらに、上述の構成に加えて前記熱伝導板やヒートシンクの内部に設置したヒートパイプによっても、前記半導体パワーチップ間の温度上昇値の差をより小さくすることができる。
図1,2は、この発明の第1の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の模式的概念構成図を示し、図1はこの上部の平面図,図2はその側面図である。これらの図において、図8,9に示した従来例構成と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図1,2に示した構成図では、ヒートシンク21におけるヒートパイプ15,ヒートパイプ17それぞれの埋設位置が図8,9に示した構成図におけるヒートシンク14での埋設位置とは大きく異なり、全ての半導体パワーチップに重ならないようにヒートパイプの溝が設けられており、図のとおり半導体パワーチップ11a,11eなどの搭載位置から外れた位置(図1,2の例では重ならない位置)にヒートパイプ15の溝が設けられ、同様に、半導体パワーチップ11d,11hなどの搭載位置から外れた位置にヒートパイプ17の溝が設けられている。
その結果、図1,2に示したパワーモジュールの冷却装置の構成では、半導体パワーチップ11a〜11hなどの温度上昇値それぞれの差をより小さくすることができるとともに、後述の図3〜7に示すこの発明の第1〜第4の実施例構成のようにパワーモジュールの冷却装置を形成することにより、これらの温度上昇値もより小さくすることができる。
図3は、この発明の第1の実施例を示す構成図であり、図1,2に示したパワーモジュールの冷却装置における部分詳細構成図を示している。
すなわち、図3に示した如く、半導体パワーチップ11b,11fなどと、半導体パワーチップ11c,11gなどとのほぼ中間位置に設けられたヒートパイプ16の溝とベース板11〜13との隙間には、例えば、ヒートシンク21と同一素材の熱拡散板31が挿入され、この熱拡散板31を図4に示すように形成することにより、ベース板11〜13からのヒートパイプ16への直接の熱伝導を改善することができ、また、前記溝に段差を持たせたことによりベース板11〜13から熱拡散板31を経由してヒートシンク21に放熱する経路ができ、その結果、これらの半導体パワーチップでの温度上昇値をより小さくなり、従って、その温度差もより少なくすることができる。なお、熱拡散板31と、ヒートパイプ16およびベース板11〜13との間の僅かな隙間には熱伝導性のグリースを充填することが望ましい。
図4は図3に示した熱拡散板の詳細構成図を示し、この図のように、熱拡散板31のベース板11〜13側に凸状の僅かな湾曲を、また、熱拡散板31のヒートハイプ16側に凹状の僅かな湾曲をそれぞれ持たせることに持たせることにより、ベース板11〜13と熱拡散板31との接触部および熱拡散板31とヒートパイプ16との接触部それぞれの熱抵抗をより低減することができる。
図5は、この発明の第2の実施例を示す構成図であり、図1,2に示したパワーモジュールの冷却装置における図3とは異なった部位での部分詳細構成図を示している。
すなわち、図5に示した如く、半導体パワーチップ11a,11eなどの搭載位置に対して外れた位置にヒートパイプ15の溝を設け、また、ベース板11〜13との隙間には、図3に示した熱拡散板31と同一素材,形状の熱拡散板32を挿入することにより、ベース板11〜13からのヒートパイプ15への直接の熱伝導を改善できるともに、半導体パワーチップ11a,11eなどと、半導体パワーチップ11a,11fなどとの温度上昇値の差をより少なくすることができる。なお、図3と同様に、熱拡散板32と、ヒートパイプ15およびベース板11〜13との間の僅かな隙間には熱伝導性のグリースを充填することが望ましい。また、ヒートパイプ17に対しても、図5に示した構成を用いることができる。
図6は、この発明の第3の実施例を示す構成図であり、図1,2に示したパワーモジュールの冷却装置における部分詳細構成図を示している。
すなわち、図6に示した如く、半導体パワーチップ11b,11fなどと、半導体パワーチップ11c,11gなどとのほぼ中間位置に設けられたヒートパイプ16の溝とベース板11〜13との隙間には、例えば、ヒートシンク21と同一素材の熱拡散板33が挿入される。この熱拡散板33の断面形状は、ヒートパイプ16と接する側にはヒートパイプ16の外周とほぼ同一形状の湾曲を持たせるとともにベース板11と接する側は平らとすることにより、熱拡散板33からヒートパイプ16への熱伝導をより改善することができ、また、前記溝に段差を持たせたことによりベース板11〜13から熱拡散板33を経由してヒートシンク21に放熱する経路ができ、その結果、これらの半導体パワーチップでの温度上昇値を小さくしつつ、その差を少なくすることができる。なお、熱拡散板33と、ヒートパイプ16およびベース板11〜13との間の僅かな隙間には熱伝導性のグリースを充填することが望ましい。また、ヒートパイプ15,17に対しても、図6に示した構成を用いることができる。
図7は、この発明の第4の実施例を示す構成図であり、図1,2に示したパワーモジュールの冷却装置における部分詳細構成図を示している。
すなわち、図7に示した如く、半導体パワーチップ11b,11fなどと、半導体パワーチップ11c,11gなどとのほぼ中間位置に設けられたヒートパイプ16の溝とベース板11〜13との隙間には、例えばヒートシンク21と同一素材、且つ2分割されたそれぞれの断面形状が略三角形状の勝手違いの熱拡散板34,35それぞれを挿入することにより、熱拡散板34,35からヒートパイプ16への熱伝導をより改善することができ、また、前記溝に段差を持たせたことによりベース板11〜13から熱拡散板34,35を経由してヒートシンク21に放熱する経路ができ、その結果、これらの半導体パワーチップでの温度上昇値を小さくしつつ、その差を少なくすることができる。
さらに、図7に示したような構成にすることにより、ベース板15〜17と熱拡散板34,35および熱拡散板34,35とヒートパイプ16との接触を確実なものとすると同時に、ヒートパイプ16に無理な力が加わらないようにするこができる。なお、熱拡散板34,35と、ヒートパイプ16およびベース板11〜13との間の僅かな隙間には熱伝導性のグリースを充填することが望ましい。また、ヒートパイプ15,17に対しても、図7に示した構成を用いることができる。
図12は、この発明の第2の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の模式的概念構成図を示し、図12(a)はこの上部の部分平面図,図12(b)はその部分側面図である。
すなわち図12に示した構成では、ヒートシンク22の溝に埋設されたヒートパイプ23は、パワーモジュールのベース板26での半導体パワーチップCp1A,1BとCp2A,2Bとのほぼ中間位置に、前記双方のチップの搭載位置には重ならないように配置され、また、ヒートシンク22の溝に埋設されたヒートパイプ24,25それぞれは、パワーモジュールのベース板26での半導体パワーチップCp4A,4Bや、Cp6A,6Bの搭載位置に重なっているが、その重なり幅をそれぞれの半導体パワーチップの幅の1/2未満にしている。なお、ヒートパイプ23〜25それぞれとベース板26との間の隙間には熱伝導性のグリースを充填している。
図13は、パワーモジュールの冷却装置の実験モデルを用いた解析により得られた温度上昇値の特性グラフであり、その実線グラフは上述の図12に示したパワーモジュールの冷却装置の構成での値であり、また、破線グラフはヒートパイプ23が半導体パワーチップCp1A,1BおよびCp2A,2Bの搭載位置に重ならない中間位置、ヒートパイプ24が半導体パワーチップCp3A,3BおよびCp4A,4Bの搭載位置に重ならない中間位置、ヒートパイプ25が半導体パワーチップCp5A,5Bの搭載位置にほぼ一致する位置にそれぞれ配置されたときの値である
すなわち、図13に示した実線グラフの特性から明らかなように、破線グラフにおける半導体パワーチップCp5A,5Bの温度上昇値が62.4Kと他のチップに比して極端に高くなっており、これを解消して各チップ間の温度上昇値を均一化するためにも、半導体パワーチップとヒートパイプとの重なり幅を最大1/2チップ幅に抑える必要があり、実線グラフで示した図12に示したパワーモジュールの冷却装置の構成では半導体パワーチップCp1A,Cp1B〜Cp6A,Cp6Bの温度上昇値それぞれの差がより小さくなっている。なお、図12に示した構成図においても、図3〜図7に示した熱拡散板31〜35の何れかを挿入することにより、熱伝導性を改善することができる。
図14は、この発明の第3の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の模式的概念構成図としての部分側面図である。
すなわち図14に示した構成は、一つの溝に対して2個の半導体パワーチップが重なる例を示したものであり、ヒートシンク27におけるヒートパイプ28,29それぞれの埋設位置が、図示の如く、パワーモジュールのベース板30での半導体パワーチップCp2,Cp3およびCp5,Cp6の搭載位置に重なっているが、半導体パワーチップCp2,Cp3それぞれの幅をaとし、Cp2での重なり幅をbとし、Cp3での重なり幅をcとすると、a/2>b+cの関係を持たせた配置にしている。同様に、半導体パワーチップCp5,Cp6それぞれの幅をkとし、Cp5での重なり幅をmとし、Cp6での重なり幅をnとすると、k/2>m+nの関係を持たせた配置にしている。なお、ヒートパイプ28,29とベース板30との間の隙間には熱伝導性のグリースを充填している。また、図14に示した構成図においても、図3〜図7に示した熱拡散板31〜35の何れかを挿入することにより、熱伝導性を改善することができる。
図15は、この発明の第4の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の模式的概念構成図としての部分側面図である。
すなわち、図15に示した構成が上述の図14に示した構成と異なる点は、ヒートシンク27とベース板30との間に銅板などの熱伝導板37を挿設していることである。
図16は、パワーモジュールの冷却装置の実験モデルを用いた解析により得られた温度上昇値の特性グラフであり、その実線グラフは上述の図15に示したパワーモジュールの冷却装置の構成での値であり、また、破線グラフは上述の図14に示したパワーモジュールの冷却装置の構成での値である。
すなわち、図16に示した実線グラフの特性から明らかなように、図15に示したパワーモジュールの冷却装置の構成では半導体パワーチップCp1〜Cp6それぞれの温度上昇値の差を、図14に示したパワーモジュールの冷却装置の構成に比して、より小さくすることができる。なお、図15に示した構成図においても、図3〜図7に示した熱拡散板31〜35の何れかを挿入することにより、熱伝導性を改善することができる。
なお、先述の図13に示した特性グラフと上述の図16に示した特性グラフと温度上昇値が異なるのは、図13の構成では半導体パワーチップがIGBTであるのに対して、図14,図15の構成では半導体パワーチップが比較的温度上昇値の大きいダイオードチップであることやヒートパイプの本数の差に起因している。
図17は、この発明の第5の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の模式的概念構成図としての部分側面図である。
すなわち、図17に示した構成が上述の図14に示した構成と異なる点は、ヒートシンク27に代えて、貫通穴を有するヒートシンク27aとし、この貫通穴にヒートパイプ28,29を挿設していることであり、このような構成にすることにより、上述の図15に示した構成と同様の効果を得ることができる。このとき、温度上昇値を小さくするために、前記貫通穴とヒートパイプとの隙間に熱伝導性のグリースや半田を充填する、または、ヒートパイプを拡管して貫通穴に密着させることなどが行われる。
なお、図17に示した構成の場合にも、図12や図13に示した構成のように、半導体パワーチップとヒートパイプとの重なり幅を半導体パワーチップ幅の1/2未満とすることにより、半導体パワーチップ間の温度上昇値の差をより小さくすることが可能となる。
図18は、この種のパワーモジュールの冷却装置が使用される鉄道車両用電力変換装置の回路構成図であり、主変圧器(MTr)の二次巻線から得られる単相交流電圧を3レベルコンバータ(Converter)により直流電圧に変換し、この直流電圧を3レベルインバータ(Inverter)により所望の周波数,振幅の三相交流電圧に変換し、この三相交流電圧により電動機(IM)を可変速駆動する回路構成である。
また図19は、上述の鉄道車両用電力変換装置が搭載される鉄道車両の模式的断面構成図であり、Converter,Inverterをパワーユニットとし、車両走行時の走行風を利用して前記パワーユニットのヒートシンク(冷却体)が吸収した熱を放熱させるために、前記車両の下部からヒートシンクのフィン部(冷却フィン)が露出するように配置している。
図20は、この発明の第6の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の模式的概念構成図であり、上述の図18,図19に示したConverterの一部を形成する半導体パワーモジュール41〜46、ヒートシンク50、ヒートパイプ51〜53などから構成されている。このとき、ヒートパイプ50のフィン部50aは走行風に沿うように設置されている。
図21は、図20に示した構成において、走行風の入口の空気温度と発熱している半導体パワーモジュール41〜46それぞれの表面温度との差(実測値)を示す特性グラフであり、実線グラフはヒートパイプ51〜53を設置したときの値を示し、破線グラフはヒートパイプ51〜53を省略したときの値を示している。
すなわち、ヒートパイプ51〜53を設けたことにより、図21に示した実線グラフと破線グラフとから明らかなように、半導体パワーモジュール41〜46それぞれの温度差の違いがより小さくすることができ、また、実線グラフから明らかなように、風上と風下での半導体パワーモジュール間の値の違いもより小さくすることができる。
なお、図20に示した構成ではヒートパイプをパワーモジュール各列に対して3本ずつ設けた場合について示しているが、ヒートパイプの本数は適宜決定されるものである。
この発明の第1の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の平面図 図1の側面図 この発明の第1の実施例を示す図2の部分詳細構成図 図3の部分詳細構成図 この発明の第2の実施例を示す図2の部分詳細構成図 この発明の第3の実施例を示す図2の部分詳細構成図 この発明の第4の実施例を示す図2の部分詳細構成図 一般的なパワーモジュールの冷却装置の平面図 図8の側面図 従来例を示す図9の部分詳細図 従来例を示す図9の部分詳細図 この発明の第2の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の構成図 図12の動作を説明する特性グラフ この発明の第3の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の断面図 この発明の第4の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の断面図 図14,図15の動作を説明する特性グラフ この発明の第5の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の断面図 鉄道車両用電力変換装置の回路構成図 鉄道車両の模式的断面構成図 この発明の第6の実施の形態を示すパワーモジュールの冷却装置の構成図 図20の動作を説明する特性グラフ
11〜13…ベース板、14…ヒートシンク、15〜17…ヒートパイプ、18,19…グリース、21,22…ヒートシンク、23〜25…ヒートパイプ、26…ベース板、27…ヒートシンク、28,29…ヒートパイプ、30…ベース板、31〜35…熱拡散板、37…熱伝導板、41〜46…パワーモジュール、50…ヒートシンク、51〜53…ヒートパイプ。

Claims (6)

  1. ベース板上に半導体パワーチップを複数個搭載してなるパワーモジュールをヒートシンク上に固着することにより、パワーモジュールが発する熱をヒートシンクが吸収して外部に放熱するパワーモジュールの冷却装置において、
    前記パワーモジュールとヒートシンクとが接する側のヒートシンク面内に溝を設け、この溝に丸棒形の伝熱管を埋設するとともに、前記ベース板上の半導体パワーチップであって前記溝が延在する方向に並置されている複数個の半導体パワーチップそれぞれの搭載位置の中心を結ぶ中心線と、前記パワーモジュールとヒートシンクとが接する範囲にある前記ヒートシンク上の溝の設置位置の中心線とを、前記溝の延在する方向において互いに異なる位置に配置したことを特徴とするパワーモジュールの冷却装置。
  2. 請求項1に記載のパワーモジュールの冷却装置において、
    前記ベース板上の何れかの半導体パワーチップの搭載位置と、前記ヒートシンク上の溝の設置位置との重なり幅を、前記パワーチップの幅の1/2未満にしてなることを特徴とするパワーモジュールの冷却装置。
  3. 請求項1に記載のパワーモジュールの冷却装置において、
    前記ヒートシンク上の何れかの溝の設置位置の両側に前記ベース板上の半導体パワーチップが搭載されるときには、前記溝の設置位置に対向した2個の前記パワーチップそれぞれの該溝との重なり幅の和を前記パワーチップの幅の1/2未満にしてなることを特徴とするパワーモジュールの冷却装置。
  4. 請求項3に記載のパワーモジュールの冷却装置において、
    前記パワーモジュールと前記ヒートシンクとの間に熱伝導板を挿設したことを特徴とするパワーモジュールの冷却装置。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のパワーモジュールの冷却装置において、
    前記ヒートシンク面内に設けられた溝が前記ヒートシンクの内部に設けられた貫通穴であることを特徴とするパワーモジュールの冷却装置。
  6. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のパワーモジュールの冷却装置において、
    車両走行時の走行風を利用して前記ヒートシンクが吸収した熱を放熱させるために、前記車両の下部から前記ヒートシンクのフィン部が露出するように配置したことを特徴とするパワーモジュールの冷却装置。
JP2006050021A 2005-07-08 2006-02-27 パワーモジュールの冷却装置 Active JP5028822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006050021A JP5028822B2 (ja) 2005-07-08 2006-02-27 パワーモジュールの冷却装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005200225 2005-07-08
JP2005200225 2005-07-08
JP2006050021A JP5028822B2 (ja) 2005-07-08 2006-02-27 パワーモジュールの冷却装置

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011273955A Division JP5494637B2 (ja) 2005-07-08 2011-12-15 パワーモジュールの冷却装置
JP2011273956A Division JP5681092B2 (ja) 2005-07-08 2011-12-15 パワーモジュールの冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007043064A JP2007043064A (ja) 2007-02-15
JP5028822B2 true JP5028822B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=37800727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006050021A Active JP5028822B2 (ja) 2005-07-08 2006-02-27 パワーモジュールの冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5028822B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5681092B2 (ja) * 2005-07-08 2015-03-04 富士電機株式会社 パワーモジュールの冷却装置
JP2011112253A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Daikin Industries Ltd 冷凍装置
JP2012070525A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Toshiba Corp 車両用の電源装置
JP5634905B2 (ja) * 2011-02-08 2014-12-03 三洋電機株式会社 パワーコンディショナ
JP2012182159A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Fuji Electric Co Ltd ヒートシンク
JP5466676B2 (ja) * 2011-08-10 2014-04-09 奇▲こう▼科技股▲ふん▼有限公司 放熱ユニット構造
JP5409740B2 (ja) * 2011-09-28 2014-02-05 日本発條株式会社 放熱構造体、パワーモジュール、放熱構造体の製造方法およびパワーモジュールの製造方法
EP3255665B1 (en) 2016-06-08 2022-01-12 AT & S Austria Technologie & Systemtechnik Aktiengesellschaft Electronic device with component carrier and method for producing it
EP3302006A1 (en) 2016-09-30 2018-04-04 AT & S Austria Technologie & Systemtechnik Aktiengesellschaft Component carrier comprising at least one heat pipe and method for producing said component carrier
DE102017111766A1 (de) * 2017-05-30 2018-12-06 Hanon Systems System zum Verbinden von elektrischen Anschlüssen

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04225790A (ja) * 1990-12-27 1992-08-14 Furukawa Electric Co Ltd:The ヒートパイプ式放熱器およびその製造方法
JP3268734B2 (ja) * 1996-11-15 2002-03-25 古河電気工業株式会社 ヒートパイプを用いた電子機器放熱ユニットの製造方法
JP2000216313A (ja) * 1999-01-21 2000-08-04 Mitsubishi Electric Corp 発熱体の冷却装置
JP2000269676A (ja) * 1999-03-15 2000-09-29 Tdk Corp 電子機器の放熱装置
JP4317610B2 (ja) * 1999-04-23 2009-08-19 株式会社日立コミュニケーションテクノロジー ヒートパイプ取り付け構造
JP3959248B2 (ja) * 2001-08-03 2007-08-15 東海旅客鉄道株式会社 高速鉄道車両用電力変換装置
JP2003243582A (ja) * 2002-02-21 2003-08-29 Hitachi Unisia Automotive Ltd 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007043064A (ja) 2007-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5028822B2 (ja) パワーモジュールの冷却装置
US9013877B2 (en) Power semiconductor device
US7190581B1 (en) Low thermal resistance power module assembly
US6661659B2 (en) Water cooled inverter
JP5581119B2 (ja) 冷却装置,電力変換装置,鉄道車両
JP6286543B2 (ja) パワーモジュール装置、電力変換装置およびパワーモジュール装置の製造方法
JP2008124430A (ja) パワー半導体モジュール
JP6741561B2 (ja) 鉄道車両の電力変換装置
JP6062516B1 (ja) ヒートシンク
US20200279789A1 (en) Heat sink for a power semiconductor module
JP2012070525A (ja) 車両用の電源装置
JP6286541B2 (ja) パワーモジュール装置及び電力変換装置
JP7133044B2 (ja) 自励振動ヒートパイプ冷却器
JP5070877B2 (ja) 半導体電力変換装置
JP2009033799A (ja) 3レベル電力変換装置の冷却構造
JP5494637B2 (ja) パワーモジュールの冷却装置
JP3726767B2 (ja) 半導体モジュール
JP6555177B2 (ja) 半導体モジュール
CN214254416U (zh) 功率模块及其散热底板
JP5022866B2 (ja) 鉄道車両用電力変換装置
JP2020171196A (ja) 鉄道車両の電力変換装置
JP5631100B2 (ja) 電子部品搭載基板の冷却構造
JP4202999B2 (ja) 車両用の電源装置
KR102676721B1 (ko) 전력변환 장치용 냉각 시스템
JP5098473B2 (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110311

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111215

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5028822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250