JP5027894B2 - ガスタンク - Google Patents

ガスタンク Download PDF

Info

Publication number
JP5027894B2
JP5027894B2 JP2010013440A JP2010013440A JP5027894B2 JP 5027894 B2 JP5027894 B2 JP 5027894B2 JP 2010013440 A JP2010013440 A JP 2010013440A JP 2010013440 A JP2010013440 A JP 2010013440A JP 5027894 B2 JP5027894 B2 JP 5027894B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
pressure
gas
tank
tank body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010013440A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011149545A (ja
Inventor
圭 判田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010013440A priority Critical patent/JP5027894B2/ja
Priority to EP20110152083 priority patent/EP2361797B1/en
Priority to US13/013,411 priority patent/US8636165B2/en
Publication of JP2011149545A publication Critical patent/JP2011149545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5027894B2 publication Critical patent/JP5027894B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K15/00Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
    • B60K15/03Fuel tanks
    • B60K15/03006Gas tanks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/1842Ambient condition change responsive
    • Y10T137/1939Atmospheric
    • Y10T137/1963Temperature

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

本発明は、ガスタンクに関する。
近年、燃料電池を搭載し、その電力で走行する燃料電池車の開発が進められている。このような燃料電池車には、燃料電池の他、燃料電池に水素(燃料ガス)を供給する水素タンク(ガスタンク)、空気を供給するコンプレッサ、燃料電池を経由するように冷媒を循環させる冷媒ポンプ、直流電力を交流電力に変換するPDU(Power Drive Unit)、走行用のモータ、モータの駆動力を駆動輪に伝達するドライブトレイン等も搭載される。
ここで、コンプレッサ、冷媒ポンプ、PDU、ドライブトレイン等の外部機器は、その作動に伴って発熱する。
また、水素タンクには水素が高圧で充填され、さらに、水素タンクから燃料電池に供給される水素が通流する水素供給流路には、複数の減圧弁(レギュレータ)が設けられる。そして、アクセル開度等に基づいて算出された発電要求量に従って水素の目標圧力を設定し、そして、前記減圧弁の二次側圧力が算出された目標圧力となるように、前記減圧弁を制御している。
このような水素タンクに充填される水素(ガス)とは異なるが、液体燃料(ガソリン)が貯溜される燃料タンクにて入熱により燃料蒸気が発生し、燃料消費等に影響が及ぶのを抑えるために、放熱構造を取り入れた燃料タンクの構造について提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−130271号公報
しかしながら、燃料電池車は、真夏の高温環境下で走行したり、また、前記したようにコンプレッサ等の外部機器の発熱によって、水素タンクに熱が入力されると、水素が膨張し、水素タンク内の圧力が上昇してしまう。
このように、水素タンクにおける水素の圧力が上昇してしまうと、前記した減圧弁の一次側圧力も上昇することになり、前記目標圧力よりも高い圧力で、水素が燃料電池に供給される虞がある。そして、このように高い圧力で水素が供給されると、水素が燃料電池で良好に消費されないばかりか、燃料電池の劣化に繋がる虞がある。
ここで、制御範囲が広いワイドレンジの減圧弁を搭載する方法も考えられるが、このようなワイドレンジの減圧弁は非常に高価であるため、コストを要してしまう。
そこで、本発明は、内部に充填されるガスの圧力が上昇しにくいガスタンクを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、ガスが充填されるタンク本体と、前記タンク本体の外表面に設けられた断熱層と、前記タンク本体の一端側に設けられ、前記タンク本体のガスを放出することで、前記タンク本体の圧力を低下させる減圧手段と、内部に封入された熱膨張性の物質を有すると共に、前記減圧手段から前記タンク本体の他端側に向かって延び、温度上昇を検出する温度上昇検出手段と、を備え、前記物質は、加熱されると熱膨張し、前記温度上昇検出手段の検出信号は、前記物質の熱膨張に伴って上昇する圧力信号であり、前記減圧手段は、前記温度上昇検出手段と熱的に接続されており、前記温度上昇検出手段からの圧力信号から前記タンク本体のガスを放出するための推力を得て作動して前記タンク本体のガスを放出し、前記タンク本体の圧力を低下させることを特徴とするガスタンクである。
このようなガスタンクによれば、タンク本体の外表面に断熱層が設けられているので、ガスタンクの周囲に配置される外部機器(コンプレッサ等)の熱は、断熱層で断熱される。よって、タンク本体に充填されたガスの温度は上昇しにくくなり、ゆえに、ガスの圧力も上昇しにくくなる。
また、外部機器の熱が断熱層で完全に断熱されず、熱の一部がタンク本体及び内部に充填されたガスに伝導したとしても、この熱は、タンク本体の一端側から他端側に向かって延びる温度上昇検出手段で検出され、温度上昇検出手段は、熱、つまり、温度上昇を検出したことに伴う検出信号を、熱的に接続した減圧手段に、出力する。
そして、減圧手段が、温度上昇検出手段からの検出信号に基づいて作動してタンク本体のガスを放出し、タンク本体の圧力を低下させる。よって、タンク本体に充填されたガスの圧力が上昇しにくくなる。
このようにして、外部機器の熱が、断熱層で断熱され、そして、熱の一部が断熱されなかったとしても、つまり、伝導したとしても、温度上昇検出手段で検出され、そして、減圧手段が作動するので、タンク本体内の圧力は上昇しにくくなる。
したがって、ガスタンクからのガスの圧力を制御するレギュレータは、ワイドレンジである必要はなく、レギュレータを含みガスの供給を受けるシステム(後記する実施形態では燃料電池システム)を簡便かつ安価で構成できる。
また、前記レギュレータ等の一次側圧力が上昇しにくいので、前記レギュレータによって、ガスの圧力を適切に制御した後、ガスを必要とするガス需要機器(後記する実施形態では燃料電池)に、供給できる。
このようなガスタンクによれば、外部機器からガスタンクに熱が入力され、タンク本体の温度が上昇するような場合、温度検出上昇手段及びその内部の物質の温度が上昇する。そうすると、温度検出上昇手段に封入された物質が熱膨張し、温度検出上昇手段の内部の圧力が上昇し、温度上昇が検出される。つまり、外部機器からの熱によりタンク本体のいずれかの部分が加熱されていることが検出される。
そして、物質が温度上昇し、圧力が上昇したことは、温度上昇検出手段を圧力信号(検出信号)として伝達し、温度上昇検出手段から減圧手段に出力される。
そうすると、減圧手段は、温度上昇検出手段から入力された圧力信号(温度上昇検出手段の内部圧力の上昇に伴い上昇する信号圧)によって作動し、タンク本体のガスを放出し、タンク本体の圧力を低下させる。
すなわち、温度検出上昇手段が局所的に加熱されたとしても、その内部の物質の温度が上昇すると、前記物質が熱膨張し、温度検出上昇手段の内部の圧力が上昇する。ここで、温度等と比較して、圧力は速やかに伝播するので、物質を密閉する温度上昇検出手段内の圧力は一様に速やかに上昇する。
そうすると、温度検出上昇手段から減圧手段に入力される信号圧も速やかに上昇し、減圧手段は、上昇した信号圧を利用して、タンク本体のガスを放出し、タンク本体の圧力を低下させることができる。
このようなガスタンクによれば、封入された物質は、加熱されると相変化を伴って熱膨張し、温度上昇検出手段の内部の圧力が上昇する。これに対応して、温度上昇検出手段から減圧手段に入力される検出信号(信号圧)も上昇する。そして、減圧手段は、このように上昇する検出信号(信号圧)から推力を得て、タンク本体のガスを速やかに放出できる。
また、前記ガスタンクにおいて、前記温度上昇検出手段は、管状に形成されると共に、その一端は前記減圧手段に接続されており、当該一端には、前記温度上昇検出手段の内部が所定圧力以上となった場合に開放動作して前記物質による圧力を前記減圧手段に伝達させる開放部が形成されていることが好ましい。
このようなガスタンクによれば、管状に形成された温度上昇検出手段の内部が所定圧力以上となった場合、開放部が開放動作する。そして、前記物質による圧力(温度上昇検出手段の内部の圧力)が、検出信号(信号圧)として、温度上昇検出手段の一端から減圧手段に伝達(入力)される。
また、前記ガスタンクにおいて、前記物質は、沸騰することにより熱膨張することが好ましい。
このようなガスタンクによれば、封入された物質が沸騰すると熱膨張し、温度上昇検出手段の内部の圧力を速やかに上昇させることができる。
また、前記ガスタンクにおいて、前記物質は常温(25℃)で液体であることが好ましい。
このようなガスタンクによれば、温度上昇検出手段を容易に構成できる。
また、前記ガスタンクにおいて、前記物質は常温(25℃)で固体であることが好ましい。
このようなガスタンクによれば、温度上昇検出手段の姿勢による影響を、さらに受けにくくなる。
また、前記ガスタンクにおいて、前記減圧手段に設けられ、所定温度以上となった場合に溶融することで、前記減圧手段に前記タンク本体のガスを放出させる溶融可能体を備え、前記温度上昇検出手段の前記減圧手段から近い部分には、熱に対する感度が低くなる低感度処理が施されており、前記温度上昇検出手段の前記減圧手段から遠い部分には、熱に対する感度が高くなる高感度処理が施されていることが好ましい。
このようなガスタンクによれば、減圧手段から遠い箇所で、外部機器の熱が入力した場合、温度上昇検出手段の減圧手段から遠い部分には、熱に対する感度が高くなる高感度処理が施されているので、遠い箇所で発生した外部機器からの熱を、温度上昇検出手段で速やかに検出できる。
一方、減圧手段から近い箇所で、外部機器からの熱が入力した場合、その熱が、減圧手段に設けられた溶融可能体に伝熱し、所定温度以上となった場合に溶融可能体が溶融し、減圧手段がタンク本体のガスを放出させる。つまり、温度上昇検出手段の減圧手段から近い部分には、熱に対する感度が低くなる低感度処理が施されているので、温度上昇検出手段による熱の検出よりも、減圧手段に設けられた溶融可能体が溶融するか否かに基づく、ガスの放出を優先させることができる。
また、前記ガスタンクにおいて、前記断熱層は、前記タンク本体の外表面に熱発泡性断熱塗料が塗布されることで形成され、温度上昇すると発泡し断熱層となる層であることが好ましい。
このようなガスタンクは、熱発泡性断熱塗料を塗布するだけで、断熱層を容易に構成できる。
また、前記ガスタンクにおいて、前記断熱層は、前記タンク本体の外表面に固定された断熱部材を備えることが好ましい。
このようなガスタンクは、断熱部材をタンク本体の外表面に固定することにより、断熱層を容易に構成できる。
また、前記ガスタンクにおいて、前記タンク本体は、車両に搭載されており、前記減圧手段は、車幅方向において、前記タンク本体の左側又は右側に配置されていることを特徴とする。
このようなガスタンクによれば、減圧手段が、車幅方向において、タンク本体の左側又は右側に配置されているので、衝突等によって車両が前後方向において圧縮されたとしても、減圧手段を保護し、ガス圧力が上昇しにくいガスタンクを維持できる。
本発明によれば、内部に充填されるガスの圧力が上昇しにくいガスタンクを提供することができる。
第1参考形態に係る燃料電池車の側面図である。 第1参考形態に係る水素タンクの側断面図であり、通常時(通常状態)を示す。 第1参考形態に係る水素タンクの側断面図であり、高温時(熱が入力した状態)を示す。 第1参考形態に係る水素タンクの要部の側断面図であり、リリーフ弁の閉弁状態(通常時)を示す。 第1参考形態に係る水素タンクの要部の側断面図であり、リリーフ弁の開弁状態(高温時)を示す。 第1参考形態に係る水素タンクの一効果を示すグラフである。 第2参考形態に係る水素タンクの側断面図である。 3参考形態に係る水素タンクの側断面図である。 3参考形態に係る水素タンクの側断面図であって、その左側(一端側)の拡大図である。 3参考形態に係る水素タンクの側断面図であって、その右側(他端側)の拡大図である。 実施形態に係る水素タンクの側面図である。 実施形態に係る水素タンクの左側の側断面図であり、リリーフ弁の閉弁状態(通常時)を示す。 実施形態に係る水素タンクの左側の側断面図であり、リリーフ弁の開弁状態(高温時)を示す。 実施形態に係る感熱管に施す低感度処理、高感度処理の一例である。 変形例に係る水素タンクの側面図である。 変形例に係る水素タンクの要部の側断面図であり、リリーフ弁の閉弁状態(高温時)を示す。
≪第1参考形態≫
以下、本発明の第1参考形態について、図1〜図6を参照して説明する。
≪燃料電池車の構成≫
参考形態に係る燃料電池車100(車両、移動体)は、燃料電池スタック110(燃料電池)と、水素タンク1(ガスタンク)と、減圧弁121と、コンプレッサ131と、希釈器132と、を備えている。
なお、燃料電池車100の具体的種類には、例えば、四輪車、三輪車、二輪車、一輪車、列車等がある。
燃料電池スタック110は、固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)であり、MEA(Membrane Electrode Assembly、膜電極接合体)をセパレータ(図示しない)で挟持してなる単セルが複数積層されて構成されている。MEAは、電解質膜(固体高分子膜)と、これを挟持するカソード及びアノードとを備えている。各セパレータには、溝や貫通孔からなるアノード流路111(燃料ガス流路)及びカソード流路112(酸化剤ガス流路)が形成されている。
水素タンク1は、アノード流路111に供給される水素(燃料ガス)が充填されるタンクである。そして、水素タンク1は、配管121a、減圧弁121(レギュレータ)、配管121bを介して、アノード流路111の入口に接続されており、水素タンク1の水素が、配管121a等を通って、アノード流路111に供給されるようになっている。
すなわち、配管121aと配管121bとで水素供給流路(燃料ガス供給流路)が構成されており、この水素供給流路に減圧弁121が設けられている。また、水素供給流路には、図示しないECU(Electronic Control Unit、電子制御装置)によって開閉制御される常閉型の遮断弁も設けられている。なお、減圧弁及び遮断弁は、例えば、下流に向かって、一次遮断弁、一次減圧弁、二次遮断弁、二次減圧弁のように複数で設けられる。
減圧弁121は、例えば、本願出願人による特開2004−185831号公報に記載されるように、配管121cから入力されるパイロット圧に基づいて、アノード流路111における水素の圧力と、カソード流路112における空気の圧力とがバランスするように、水素の圧力を下げる一次減圧弁である。なお、配管121cの上流端は、カソード流路112に向かう空気が通流する配管131aに接続されている。
アノード流路111の出口は、配管121dを介して、希釈器132に接続されている。そして、アノード流路111から排出されたアノードオフガスは、配管121dを通って、希釈器132に排出されるようになっている。
コンプレッサ131は、配管131aを介して、カソード流路112の入口に接続されており、ECUからの指令に従って作動すると、酸素を含む空気を取り込んで圧縮し、これをカソード流路112に圧送するようになっている。なお、コンプレッサ131は、燃料電池スタック110や高圧バッテリ(図示しない)を電源としている。
また、コンプレッサ131は作動すると作動熱を発生する熱源であり、本参考形態では、この作動熱の一部が水素タンク1に伝達する場合を例示する。すなわち、コンプレッサ131は、水素タンク1からみて、発熱する外部機器である。なお、このように発熱する外部機器は、コンプレッサ131の他、ECU、冷媒ポンプ、高圧バッテリ、PDU、ドライブトレイン等、種々挙げられる。
カソード流路112の出口は、配管132aを介して、希釈器132に接続されている。そして、カソード流路112から排出されたカソードオフガスは、配管132aを通って希釈器132に排出されるようになっている。
なお、配管132aには、ECUによって開度が制御される常開型の背圧弁(図示しない)が設けられている。すなわち、ECUは、アクセル開度に基づいて、発電要求量、目標空気圧力、目標水素圧力を算出し、目標空気圧力となるように、背圧弁の開度及びコンプレッサ131の回転速度を制御するようになっている。
希釈器132は、配管121dからのアノードオフガス中の水素を、配管132aからのカソードオフガスで希釈し、水素濃度を低減させるものであり、その内部に希釈空間を有している。そして、希釈後のガスは、配管132bを通って車外に排出されるようになっている。
≪水素タンクの構成≫
次に、水素タンク1の具体的構造について、図2〜図5を参照して説明する。
図2〜図5に示すように、水素タンク1は、略円柱状の外形を有しており、燃料電池車100に対して横置きで搭載され、その軸方向は車幅方向(左右方向)である。
水素タンク1は、タンク本体10と、タンク本体10の外表面13の全体に設けられた熱発泡性断熱層21と、タンク本体10の左端側(一端側)に設けられたリリーフ弁30(減圧手段)と、リリーフ弁30に内蔵された金属体40(溶融可能体)と、を備えている。
なお、水素タンク1は、例えば、図示しない金属製のベルトを介して、燃料電池車100のフレーム(車体)に固定されている。
<タンク本体>
タンク本体10は、その外形が略円柱状を呈しており、図2、図3に示すように、ライナー11と、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)等から形成され、ライナー11の外周面を覆う補強層12と、を備え、二重構造となっている。
ライナー11は、タンク本体10の左端側(一端側)に設けられたリリーフ弁30から、タンク本体10の右端側(他端側)に向かって延びている。
また、ライナー11は、アルミニウム合金等から形成されており、熱伝導性を有している。これにより、ライナー11は、水素タンク1の温度上昇を検出する温度上昇検出手段として機能しており、温度上昇に係る検出信号は、ライナー11内を伝導する熱信号となっている。すなわち、水素タンク1は、骨格となるライナー11自体で入力される熱を検出し、温度上昇検出手段として別部品を備えないので、部品点数が少なくなって、簡便な構造となり、軽量化される。
ただし、ライナー11の材質はアルミニウム合金に限定されず、その他に例えば、銅合金、熱伝導性が高められた樹脂(金属チップが分散した樹脂等)であってもよい。
なお、ライナー11の内部は、水素が充填・貯留されるタンク室11aとなっている。また、ライナー11の左側部分には、リリーフ弁30のバルブボディ31が螺合されるネック部11bが形成されている。
補強層12は、例えば、熱硬化性樹脂が含浸された長い炭素繊維を、ライナー11に所定に巻回した後、前記熱硬化性樹脂を硬化させることで得られる。
ただし、タンク本体10の具体的構造は、このようにライナー11と補強層12との二重構造に限定されず、例えば、合成樹脂製または金属製のライナーのみから構成された一重構造のものでもよい。
<熱発泡性断熱層>
熱発泡性断熱層21は、例えばポリ燐酸アンモニウム等の発泡剤を成分とする層であり、外部から加熱され温度上昇し、発泡温度に到達するとガスを発生することで発泡し、内部に多数の気泡が形成された断熱層21A(発泡層)を形成する層である(図5参照)。このような熱発泡性断熱層21は、例えばポリ燐酸アンモニウム等の発泡剤を成分とする公知の熱発泡性断熱塗料を、タンク本体10(補強層12)の外表面13全体に塗布することで容易に形成される。
熱発泡性断熱層21が発泡する発泡温度は、温度上昇することでガスを発生させる発泡剤を変更することで、適宜に設計変更される。すなわち、熱発泡性断熱層21の発泡温度は、発熱するコンプレッサ131等の外部機器の温度に対応して、適宜に設計変更される。
また、熱発泡性断熱層21は、一層構造に限定されず、発泡温度が異なる多層構造としてもよい。さらに、熱発泡性断熱層21とタンク本体10との間に下塗り層を介在させてもよいし、熱発泡性断熱層21の上に上塗り層を形成してもよい。
<リリーフ弁、金属体>
リリーフ弁30は、タンク本体10の左側に設けられた常閉型の弁であって、開弁することで、タンク本体10内の水素を外部に放出し、タンク本体10内の圧力を低下させるものである。これにより、前後からの衝突によって、燃料電池車100が前後方向において圧縮したとしても、リリーフ弁30は圧縮されず、保護されるようになっている。
リリーフ弁30は、ネック部11bに螺設されたバルブボディ31と、バルブボディ31内を進退する弁体32(ピストン)と、弁体32を閉弁方向(右方向)に付勢する圧縮コイルばね33と、圧縮コイルばね33がバルブボディ31内に装填された状態を保持するキャップ34と、を備えている。よって、バルブボディ31と、ネック部11b(ライナー11)とは熱的に接続されている。
なお、バルブボディ31には、ECUによって開閉制御され、燃料電池スタック110への水素供給時等に開弁される図示しない常閉型の遮断弁(インタンク電磁弁)が設けられている。
バルブボディ31は、閉弁時に弁体32が当接する弁座部31aを有すると共に、その内部には、開弁時に水素の放出通路となる第1ポート31b及び第2ポート31cが形成されている。なお、弁座部31aには、閉弁時におけるシール性を高めるためのOリング36aが設けられている。
弁体32は、一体成形された左側(一端側)の大径部32aと、大径部32aから右側(他端側)に延出した小径部32bとを備えている。小径部32bは、通常時(閉弁時)において、バルブボディ31の弁座部31a(Oリング36a)に当接し、第1ポート31bと第2ポート31cとを遮断するようになっており、これにより、リリーフ弁30が閉弁するようになっている。通常時とは、タンク本体10内が定格圧力以下であって、前記した金属体40が溶融していない状態である。
また、前記した金属体40は、圧縮コイルばね33とキャップ34との間に介設されており、この金属体40は、所定温度以上に昇温した場合に溶融する低融点金属(スズやインジウムの合金等)から形成されている。
そして、コンプレッサ131等の熱によってリリーフ弁30の近傍が高熱になると、この熱がキャップ34に形成された熱伝播通路34aを介して金属体40に伝播し、金属体40が溶融すると、溶融したものが熱伝播通路34aを通って外部に流出し、金属体40が存在していた箇所にスペースが形成されるようになっている。
また、ライナー11及びバルブボディ31を伝導してきた熱によっても(図3参照)、金属体40は加熱され、溶融するようになっている(図5参照)。
このようにスペースが形成されると、タンク本体10内の高圧水素によって、弁体32が左にスライド、つまり、弁体32が弁座部31aから離間すると同時に、第1ポート31bと第2ポート31cとが連通し、タンク本体10内の水素が、第1ポート31b、第2ポート31cを通って、外部に放出され、圧力が低下するようになっている。
なお、キャップ34の熱伝播通路34aには、フィルタ35が設けられており、外部の熱がフィルタ35を介して金属体40に伝播可能であると共に、金属体40の溶融したものがフィルタ35を介して外部に流出可能となっている。このようなフィルタ35は、発泡金属や、焼結によって得られる多孔質金属体から形成される。
≪水素タンクの作用効果≫
このような水素タンク1によれば、次の作用効果を得る。
コンプレッサ131の熱によって、熱発泡性断熱層21の温度が所定の発泡温度に上昇すると、熱発泡性断熱層21は発泡し、断熱層21Aとなる(図5参照)。そうすると、コンプレッサ131の熱は、断熱層21Aで断熱される。よって、タンク本体10に充填された水素の温度は上昇しにくくなり、ゆえに、水素の圧力も上昇しにくくなる。
また、コンプレッサ131の熱が断熱層21Aで完全に断熱されず、熱の一部がタンク本体10に伝導したとしても、熱伝導性を有するライナー11で検出され、リリーフ弁30に向かって伝播し、金属体40を加熱する(図3、図5参照)。なお、熱の一部は、充填されている水素を伝播し、リリーフ弁30にも伝導する。
そして、金属体40の温度が上昇し、金属体40が溶融すると、リリーフ弁30が開き、タンク本体10内の水素が外部に放出され、水素タンク1の圧力が低下する(図6参照)。
このようにして、水素タンク1内の水素の圧力が上昇しにくくなるので、図1に示す減圧弁121の一次側圧力が、コンプレッサ131の作動熱等の影響を受けて上昇することはない。
よって、制御範囲が広範囲であるワイドレンジの減圧弁121を備える必要はなく、燃料電池車100を低コストで製造可能となる。そして、減圧弁121は、水素を適切な圧力に減圧・調整することができ、水素が適切な圧力でアノード流路111に供給され、想定外な高圧での水素供給による燃料電池スタック110の劣化も未然に防止される。また、水素が燃料電池スタック110をそのまま通り抜けることも低減され、燃料電池スタック110の燃費、つまり、水素の消費効率は高まる。
以上、本発明の第1参考形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、後記する実施形態と適宜組み合わせたり、次のように変更できる。
前記した第1参考形態では、水素タンク1が移動体に搭載された構成を例示したが、その他に例えば、据え置き型の水素タンク1でもよい。
前記した第1参考形態では、ガスタンクが燃料電池スタック110に水素を供給する水素タンクである構成を例示したが、その他に例えば、CNG(Compressed Natural Gas)エンジンに天然ガスを供給する天然ガスタンクでもよい。
前記した第1参考形態では、タンク本体10に可燃性の水素が充填される構成を例示したが、可燃性のガスに限定されず、例えば、酸素、窒素、アルゴン等が充填される構成でもよい。
≪第2参考形態≫
次に、本発明の第2参考形態について、図7を参照して説明する。なお、第1参考形態と異なる部分のみを説明する。
第2参考形態に係る水素タンク2は、熱発泡性断熱層21に代えて、タンク本体10の外表面13に固定され、最初から断熱性を有し、断熱層を構成する断熱部材22(カバー)を備えている。すなわち、熱発泡性断熱層21を形成するために熱発泡性断熱塗料を塗布する必要はなく、水素タンク2は容易に構成される。また、断熱部材22は、所定の厚さであるので、水素タンク2は変形しにくくなる。
断熱部材22は、例えば、上下に2分割、つまり、上ハーフ及び下ハーフで構成され、そして、接着剤によって接着固定されたり、ボルト等によって締結固定される。その他、断熱部材22に爪を形成し、この爪によって、断熱部材22をタンク本体10にスナップフィット結合させる構成でもよい。
≪第3参考形態≫
次に、本発明の第3参考形態について、図8〜図10を参照して説明する。なお、第1参考形態と異なる部分のみを説明する。
3参考形態に係る水素タンク3は、第1参考形態に係る水素タンク1の構成に加えて、タンク室11aに配置された棒状のヒートパイプ51(温度上昇検出手段)を備えている。
ヒートパイプ51の左端は、バルブボディ31に螺入され固定されている(図9参照)。つまり、ヒートパイプ51は、リリーフ弁30と熱的に接続されている。
そして、ヒートパイプ51は、タンク室11a内を、タンク本体10の左端側に設けられたリリーフ弁30から、タンク本体10の右端側に向かって延びている(図10参照)。また、ヒートパイプ51の表面には、左端部及び右端部を除いて、断熱部材52が設けられている。
これにより、水素タンク3の右側から熱がタンク室11aに入力されると、この熱はヒートパイプ51の右端部で検出される。そして、この検出された熱は、ヒートパイプ51内を熱信号として、リリーフ弁30に向かって伝熱し、リリーフ弁30の金属体40を加熱する。
この場合において、ヒートパイプ51の表面に断熱部材52が設けられているので、ヒートパイプ51内の伝導する熱が、ヒートパイプ51の途中で、タンク室11aに充填された水素に放熱されにくく、リリーフ弁30に速やかに伝導する。これにより、リリーフ弁30が遅れずに作動できる。
≪第実施形態≫
次に、本発明の第実施形態について、図11〜図14を参照して説明する。なお、第1参考形態と異なる部分のみを説明する。
実施形態に係る水素タンク4は、第1参考形態に係る水素タンク1の構成に加えて、内部に水W(物質)が封入された管状の感熱管60(温度上昇検出手段)と、を備えている。
図12、図13に示すように、バルブボディ31の内部には、感熱管60から信号圧としての水W(蒸気及び液体、以下蒸気等という)が流入する蒸気室31dが形成されている。
そして、蒸気室31dに蒸気等が流入すると、この蒸気等が、弁体32の大径部32aを左方向に押圧し、これにより弁体32が左にスライドして弁座部31aから離間するようになっている。そうすると、第1ポート31bと第2ポート31cとが連通して、リリーフ弁30が開弁し、タンク本体10内の水素が、第1ポート31b、第2ポート31cを通って、外部に放出され、タンク本体10内の圧力が低下するようになっている。
すなわち、リリーフ弁30は、蒸気室31dに信号圧として入力される蒸気等の圧力から、水素を放出するため弁体32を左方向(開方向)に押圧する押圧力(推力)を得ている。
なお、蒸気室31dに流入した蒸気等が外部に漏れたり、放出される水素に混入しないように、大径部32a、小径部32bとバルブボディ31との間に、Oリング36b、Oリング36cが取り付けられている。
感熱管60は、タンク本体10及びその近傍の温度を検出すると共に、検出した温度を信号圧(圧力信号)に変換して、リリーフ弁30に出力するものであり、タンク本体10を車幅方向において約1回半にて巻回している(図11参照)。すなわち、感熱管60は、タンク本体10の外周面に沿うようにタンク本体10に設けられると共に、タンク本体10の被巻回部分(いずれかの部分)及びその近傍の熱を検出するようになっている。
このような感熱管60は、ステンレス合金等の耐腐食性を有する金属によって管状に形成されており、その内部に水W(物質)が封入された簡易かつ製造容易な構成である。すなわち、感熱管60内は、水Wで満たされている。
水Wは、常温(25℃)・常圧(1気圧)で液体であると共に、昇温すると沸騰(気化)して気体となり、その体積が大きく熱膨張し、感熱管60内の圧力が速やかに昇圧するようになっている。しかも、水Wは、本実施形態において、リリーフ弁30を開弁すべき目標開弁温度において分解しないものである。
すなわち、コンプレッサ131の熱によって感熱管60及びタンク本体10が局所的に加熱されると、封入された水W(液体)が昇温、沸騰することで蒸気(気体)に相変化し、体積膨張(熱膨張)することで、感熱管60の内部の圧力が一様に上昇し、後記するノッチ62が形成された部分にも高速で伝播するようになっている。これに対し、温度は圧力よりも伝播しにくく、温度差が生じやすい。
感熱管60の一端61は、リリーフ弁30のバルブボディ31に形成された蒸気室31dに接続されている。つまり、感熱管60はリリーフ弁30と熱的に接続されている。なお、感熱管60の一端61とバルブボディ31との間には、蒸気等が漏れないようにOリング36dが設けられている。
また、感熱管60の一端61には、感熱管60が加熱されることで水Wが沸騰し、感熱管60内が所定圧力以上となった場合に裂けるノッチ62(切欠部、開放部)が形成されており、感熱管60の厚さはノッチ62が形成された部分において薄くなっている。すなわち、感熱管60内の圧力が所定圧力以上となった場合に開放動作して、水W(物質)による圧力を、リリーフ弁30(減圧手段)に伝達させる開放部の一例として、ノッチ62が設けられている。
ただし、開放部はノッチ62に限定されず、その他に例えば、感熱管60に形成された開放孔を閉じる小型の栓を備えて構成され、所定圧力以上となった場合、この栓が前記開放孔から脱離することにより開放動作する構成でもよい。また、開放部が、感熱管60に設けられた小型のリリーフ弁である構成でもよい。
そして、感熱管60内が所定圧力以上となった場合、ノッチ62が裂け、つまり、開放動作し、感熱管60内の蒸気及び水W(液体)が、蒸気室31dに流入することで、感熱管60内の圧力が信号圧としてリリーフ弁30に入力されるようになっている。次いで、蒸気室31dに流入した所定圧力以上の蒸気等が、圧縮コイルばね33に抗して、弁体32の大径部32aを左に押圧し、リリーフ弁30を開弁するようになっている。
ここで、蒸気室31dに流入した蒸気等が弁体32を開弁方向(左方向)に押圧する力f1(図13参照)は、流入時における蒸気等の圧力と、蒸気等によって開弁方向に押圧される大径部32aの作動面積S1との積で与えられる。すなわち、例えば、小径部32bを変更せずに、大径部32aを径方向に大きくすれば、作動面積S1が大きくなるので、蒸気等の圧力が低くても開弁するように容易に設計変更可能である。
なお、タンク本体10内の水素が弁体32を開弁方向に押圧する力f2(図12参照)と、前記した蒸気等による力f1との和が、圧縮コイルばね33のばね力f3よりも大きくなった場合(f1+f2>f3)、弁体32が左方向にスライドし、弁座部31aから離間する。
一方、感熱管60の他端は、図11に示すように、タンク本体10の外表面13(図12参照)の後側部分に沿って右端側(他端側)に延びた後、外表面13の前側部分に沿って左端側に延び、さらに、外表面13の後側部分に沿って右端側に延びている。水素タンク4の右側から熱が入力されたとしても、その熱が感熱管60で速やかに検出されるようになっている。
また、車幅方向において、感熱管60のリリーフ弁30から遠い右側部分63、63には、熱に対しての感度を高めるためのフィン64、64がそれぞれ設けられており、熱に対しての高感度処理が施されている。
これにより、リリーフ弁30から遠い燃料電池車100の右側部分に熱が入力されたとしても、その熱はフィン64を介して感熱管60に速やかに伝熱し、感熱管60は前記高熱源の熱を速やかに検出するようになっている。
一方、車幅方向において、感熱管60のリリーフ弁30から近い左側部分65には、熱に対しての感度を低下させるための断熱性を有する発泡断熱体66(スポンジ)が設けられており、熱に対しての低感度処理が施されている。
これにより、リリーフ弁30から近い左側部分に熱が入力された場合、感熱管60はその熱を検出しにくく、内部の圧力が上昇しにくくなるが、リリーフ弁30に設けられた金属体40に伝熱し、金属体40が溶融するとリリーフ弁30が開弁するようになっている。すなわち、感熱管60からリリーフ弁30に入力される信号圧によるリリーフ弁30の開弁よりも、金属体40が溶融したか否かに基づく開弁が優先されるようになっている。
ただし、感熱管60の高感度処理、低感度処理の具体的手法は、フィン64、発泡断熱体66に限定されず、図14に示すように、例えば、感熱管60を黒色の塗料で塗布し、黒色の塗布層67を形成することにより、高感度処理を施してもよい。
≪水素タンクの作用効果≫
このような水素タンク4によれば次の作用効果を得る。
例えば、水素タンク4の右側から熱が入力した場合、その熱がフィン64を介して感熱管60及びその内部に封入された水W(液体)に伝熱する。そして、水Wが昇温し、100℃になると沸騰する。つまり、水Wは熱膨張し、感熱管60内の圧力が上昇する。感熱管60内の圧力が、所定圧力になると、ノッチ62が裂け、蒸気(気体)及び水W(液体)が、蒸気室31dに流入し、感熱管60からリリーフ弁30に信号圧が入力される。
蒸気室31dに流入した蒸気等が、弁体32を開弁方向に押圧し、リリーフ弁30が開弁する。そうすると、タンク本体10の水素が外部に放出され、タンク本体10内の圧力が低下する。
以上、本発明の第実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば次のように変更することができる。
前記した第実施形態では、感熱管60内に、常温・常圧(標準状態、25℃、1気圧)で、液体である水Wが封入された構成を例示したが、これに限定されることはない。
具体的には、リリーフ弁30を開弁すべき目標開弁温度付近において、沸騰又は昇華することで、感熱管60内の圧力を所定圧力に昇圧可能な物質であって、前記目標開弁温度において分解しない物質であればよい。つまり、目標開弁温度付近における物質の相変化は、液体から気体だけでなく、固体から気体でもよい。
例えば、炭化水素類、アルコール類、エーテル類、フロン類、油、アンモニアや、これらの混合物が封入された構成でもよい。
また、常温・常圧で固体のワックス等が封入された構成でもよい。このように固体が封入された構成によれば、感熱管60(燃料電池車100)の姿勢による影響をさらに受けにくくできる。
さらに、1度のみの開放動作に限るのであれば、前記目標開弁温度で分解するものの、感熱管60内を昇圧可能な物質も使用可能である。
前記した第実施形態では、感熱管60か流入した蒸気等が弁体32を開弁方向に押圧することでリリーフ弁30が開く構成としたが、その他に例えば、流入した蒸気等がリリーフ弁を構成する薄肉部を破り、外部に連通する放出孔を形成することで、水素が外部に放出される構成でもよい。
前記した第実施形態では、リリーフ弁30の蒸気室31dに1本の感熱管60が接続された構成を例示したが、図15に示すように、2本の感熱管60、60が接続された構成でもよい。
前記した第実施形態では、リリーフ弁30に所定温度で溶融する金属体40が設けられた構成を例示したが、図16に示すように、金属体40が設けられていない構成でもよい。
前記した第実施形態では、水素が充填されたタンク本体10に取り付けられたリリーフ弁30に、感熱管60が接続された構成を例示したが、その他に例えば、高圧ガスが通流する高圧ガス管に取り付けられたリリーフ弁に感熱管60が接続された構成でもよい。
1、2、3、4 水素タンク(ガスタンク)
10 タンク本体
11 ライナー(構成部材、温度上昇検出手段)
21 熱発泡性断熱層
21A 断熱層
22 断熱部材(断熱層)
30 リリーフ弁(減圧手段)
40 金属体(溶融可能体)
51 ヒートパイプ(温度上昇検出手段)
60 感熱管(温度上昇検出手段)
62 ノッチ(開放部)
64 フィン(高感度処理)
66 発泡断熱体(低感度処理)
100 燃料電池車(移動体)
110 燃料電池スタック(燃料電池)
W 水(物質)

Claims (9)

  1. ガスが充填されるタンク本体と、
    前記タンク本体の外表面に設けられた断熱層と、
    前記タンク本体の一端側に設けられ、前記タンク本体のガスを放出することで、前記タンク本体の圧力を低下させる減圧手段と、
    内部に封入された熱膨張性の物質を有すると共に、前記減圧手段から前記タンク本体の他端側に向かって延び、温度上昇を検出する温度上昇検出手段と、
    を備え、
    前記物質は、加熱されると熱膨張し、
    前記温度上昇検出手段の検出信号は、前記物質の熱膨張に伴って上昇する圧力信号であり、
    前記減圧手段は、前記温度上昇検出手段と熱的に接続されており、前記温度上昇検出手段からの圧力信号から前記タンク本体のガスを放出するための推力を得て作動して前記タンク本体のガスを放出し、前記タンク本体の圧力を低下させる
    ことを特徴とするガスタンク。
  2. 前記温度上昇検出手段は、管状に形成されると共に、その一端は前記減圧手段に接続されており、
    当該一端には、前記温度上昇検出手段の内部が所定圧力以上となった場合に開放動作して前記物質による圧力を前記減圧手段に伝達させる開放部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスタンク。
  3. 前記物質は、沸騰することにより熱膨張する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスタンク。
  4. 前記物質は常温で液体である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガスタンク。
  5. 前記物質は常温で固体である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガスタンク。
  6. 前記減圧手段に設けられ、所定温度以上となった場合に溶融することで、前記減圧手段に前記タンク本体のガスを放出させる溶融可能体を備え、
    前記温度上昇検出手段の前記減圧手段から近い部分には、熱に対する感度が低くなる低感度処理が施されており、
    前記温度上昇検出手段の前記減圧手段から遠い部分には、熱に対する感度が高くなる高感度処理が施されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のガスタンク。
  7. 前記断熱層は、前記タンク本体の外表面に熱発泡性断熱塗料が塗布されることで形成され、温度上昇すると発泡し断熱層となる層である
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のガスタンク。
  8. 前記断熱層は、前記タンク本体の外表面に固定された断熱部材を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のガスタンク。
  9. 前記タンク本体は、車両に搭載されており、
    前記減圧手段は、車幅方向において、前記タンク本体の左側又は右側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のガスタンク。
JP2010013440A 2010-01-25 2010-01-25 ガスタンク Expired - Fee Related JP5027894B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010013440A JP5027894B2 (ja) 2010-01-25 2010-01-25 ガスタンク
EP20110152083 EP2361797B1 (en) 2010-01-25 2011-01-25 Gas tank
US13/013,411 US8636165B2 (en) 2010-01-25 2011-01-25 Insulated gas tank with pressure reduction device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010013440A JP5027894B2 (ja) 2010-01-25 2010-01-25 ガスタンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011149545A JP2011149545A (ja) 2011-08-04
JP5027894B2 true JP5027894B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=43743448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010013440A Expired - Fee Related JP5027894B2 (ja) 2010-01-25 2010-01-25 ガスタンク

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8636165B2 (ja)
EP (1) EP2361797B1 (ja)
JP (1) JP5027894B2 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011114725A1 (de) * 2011-10-01 2013-04-04 Daimler Ag Druckgasbehälter mit einer Ventileinrichtung
DE102011114722A1 (de) * 2011-10-01 2013-04-04 Daimler Ag Druckgasbehälter mit einem Ventil
DE102011114723A1 (de) * 2011-10-01 2013-04-04 Daimler Ag Vorrichtung zum Speichern von Gas unter hohem Druck
JP2014020440A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Jfe Container Co Ltd 水素貯蔵用容器
JP5904081B2 (ja) * 2012-10-05 2016-04-13 トヨタ自動車株式会社 圧力容器およびその生産方法
US9993758B2 (en) * 2013-08-05 2018-06-12 John J. Paoluccio Closed antioxidant fluid system and method for promoting antioxidant properties thereof
DE102014003586A1 (de) 2014-03-11 2015-09-17 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Kraftstofftank, Kraftfahrzeug
DE102014205712A1 (de) * 2014-03-27 2015-10-01 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft System zur Speicherung eines unter Druck stehenden Gases sowie Verfahren zum Entleeren eines Speicherbehälters für ein unter Druck stehendes Gas
JP6318788B2 (ja) * 2014-04-07 2018-05-09 トヨタ自動車株式会社 タンク開弁装置
US10328790B2 (en) 2014-06-18 2019-06-25 Volvo Truck Corporation Safety arrangement for a vehicle tank
EP3175167A4 (en) * 2014-07-31 2018-05-16 Lightsail Energy, Inc. Compressed gas storage unit and fill methods
DE102014217515B4 (de) * 2014-09-02 2022-03-24 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Vorrichtung zum Schutz eines Hochdruckgasbehälters eines Kraftfahrzeugs
KR20190010744A (ko) * 2015-03-17 2019-01-30 닛산 지도우샤 가부시키가이샤 고압 가스 용기 및 고압 가스 용기의 제조 방법
DE102015222252A1 (de) * 2015-11-11 2017-05-11 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Sicherheitsventil für einen Druckbehälter mit einer Auslöseleitung
JP6439986B2 (ja) * 2016-02-22 2018-12-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池車
DE102016213091A1 (de) * 2016-07-18 2018-01-18 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Druckbehältersystem mit durch einen verformbaren Behälter auslösbare Ferndruckentlastungseinrichtung
JP6569648B2 (ja) 2016-11-16 2019-09-04 トヨタ自動車株式会社 高圧ガスタンクおよび移動体
DE102017221073A1 (de) * 2017-11-24 2019-05-29 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Sicherheitsventil für einen Druckbehälter mit einer Auslöseleitung sowie Druckbehältersystem
DE102017221310A1 (de) 2017-11-28 2019-05-29 Robert Bosch Gmbh Wischarmsprühvorrichtung
DE102018205190A1 (de) 2018-04-06 2019-10-10 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Kraftfahrzeug mit einer thermisch aktivierbaren Druckentlastungseinrichtung sowie Verfahren zur Druckentlastung
DE102018209047A1 (de) * 2018-06-07 2019-12-12 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur Temperaturdruckentlastung eines Brennstofftanks
DE102018209057A1 (de) * 2018-06-07 2019-12-12 Robert Bosch Gmbh Tankvorrichtung zur Temperaturdruckentlastung eines Brennstoffzellentanks
CN108819706A (zh) * 2018-07-19 2018-11-16 安徽兆鑫集团汽车有限公司 一种安全性的渣土车油箱支架
DE102018212137A1 (de) * 2018-07-20 2020-01-23 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Tankanordnung
JP7302164B2 (ja) * 2018-11-27 2023-07-04 トヨタ自動車株式会社 高圧タンク
JP7219604B2 (ja) * 2018-12-17 2023-02-08 本田技研工業株式会社 高圧タンク装置及び流体排出方法
DE102019210514A1 (de) 2019-07-17 2021-01-21 Robert Bosch Gmbh Tankvorrichtung zur Speicherung eines gasförmigen Mediums und Verfahren zur Herstellung einer Tankvorrichtung
DE102020104207A1 (de) 2020-02-18 2021-08-19 Otto Egelhof Gmbh & Co. Kg Sicherheitsventil
DE102020207261A1 (de) 2020-06-10 2021-12-16 Argo Gmbh Thermische Druckentlastungsvorrichtung (TPRD), Gasdruckspeicher und Gasdruckspeichersystem mit TPRD und Verfahren zur thermischen Überdruckabsicherung
JP7347360B2 (ja) * 2020-07-31 2023-09-20 トヨタ自動車株式会社 タンク及びタンクの製造方法
US12005773B2 (en) * 2021-07-28 2024-06-11 Ford Global Technologies, Llc Vehicle tank mounting assembly
KR102563105B1 (ko) * 2021-08-25 2023-08-03 영도산업 주식회사 고압용기용 압력해제장치
WO2023046381A1 (de) * 2021-09-21 2023-03-30 Siemens Mobility GmbH Tank für brennbare flüssigkeiten und gase
DE102022205934A1 (de) * 2022-06-10 2023-12-21 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Brenngastank sowie Brenngastanksystem

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3830326A (en) * 1972-12-13 1974-08-20 R Hartung Gas turbine automotive machine
JPS58119695U (ja) * 1982-02-10 1983-08-15 川崎製鉄株式会社 高圧ガス制御用保圧器
US4934553A (en) * 1989-04-03 1990-06-19 Thetacorporation Above ground waste tank
JPH05235573A (ja) * 1992-02-24 1993-09-10 Fujitsu Ltd 電子機器の放熱構造
US5452738A (en) 1994-02-22 1995-09-26 Amcast Industrial Corporation Crashworthy solenoid actuated valve for CNG powered vehicle
JPH0953797A (ja) * 1995-08-18 1997-02-25 Tokico Ltd ガス供給装置
US5632297A (en) * 1995-09-26 1997-05-27 Amcast Industrial Corporation Piston-type thermally or pressure activated relief device
JP3455378B2 (ja) * 1996-10-08 2003-10-14 菊水化学工業株式会社 耐火塗料
JP4281198B2 (ja) 1999-04-26 2009-06-17 株式会社デンソー 圧力センサの組付け方法
JP3409757B2 (ja) * 1999-11-09 2003-05-26 トヨタ自動車株式会社 燃料タンク系
JP4088457B2 (ja) * 2002-02-26 2008-05-21 株式会社ネリキ 圧力容器用安全弁
US20030217770A1 (en) * 2002-05-24 2003-11-27 Schultz Jeffrey A. Combination thermal and pressure relief valve
US6708502B1 (en) * 2002-09-27 2004-03-23 The Regents Of The University Of California Lightweight cryogenic-compatible pressure vessels for vehicular fuel storage
JP4017969B2 (ja) 2002-11-29 2007-12-05 株式会社ケーヒン 燃料電池用レギュレータユニット
TWI224884B (en) * 2003-10-14 2004-12-01 Antig Tech Co Ltd Constant temperature control system and method thereof for fuel cell system
JP2005315294A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Toyota Motor Corp 高圧タンク
JP2006013134A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Mitsubishi Electric Corp 車載用制御装置および車体
JP4631648B2 (ja) 2005-10-18 2011-02-16 マツダ株式会社 車両用気体燃料タンク構造
JP2007179833A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2008074291A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Toyota Motor Corp 車両の配管構造
JP2008175496A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 膨張機一体型圧縮機およびそれを備えた冷凍サイクル装置
US7721750B2 (en) * 2007-10-18 2010-05-25 Gm Global Technology Operations, Inc. Modified heat pipe for activation of a pressure relief device
JP2009210026A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Ihi Corp 複合圧力容器

Also Published As

Publication number Publication date
EP2361797B1 (en) 2012-07-04
EP2361797A1 (en) 2011-08-31
JP2011149545A (ja) 2011-08-04
US20110180551A1 (en) 2011-07-28
US8636165B2 (en) 2014-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5027894B2 (ja) ガスタンク
JP5391281B2 (ja) ガスタンク
JP4941730B2 (ja) 燃料供給装置及び車両
CN103972530B (zh) 氢气存储***的传感器集成的玻璃球温度压力泄放装置设计
JP2011194952A (ja) タンク構造体
US8993137B2 (en) Emergency cooling device
JP5116807B2 (ja) 圧力容器
US7892688B2 (en) Fuel cell system running on high pressure gas and process for controlling the system
US10170784B2 (en) Regenerative fuel cell system
US20100112404A1 (en) Fuel cell system
JP5836913B2 (ja) 流体供給システム
JP3883125B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの停止方法
JP2003287195A (ja) 水素容器の燃料補給システムおよび方法
JP2013076433A (ja) タンク装置
EP3198674B1 (fr) Systeme de pile a combustible securisee
US20220341546A1 (en) Hydrogen storage system
JP2006228629A (ja) 燃料電池の冷却制御装置
JP6974433B2 (ja) 燃料電池装置を有するジェネレータユニット、この種のジェネレータユニットを有する車両、及びジェネレータ用の排気管装置
US20050042488A1 (en) Transportable solid oxide fuel cell generator
US20040197611A1 (en) Transportable fuel cell generator
JP2009168166A (ja) 高圧タンク用のバルブシステムおよび燃料電池システム
CN109643812A (zh) 具有燃料电池装置的发电机***、具有这种发电机***的载具和发电机***监视方法
JP5161430B2 (ja) 弁の加熱システム
JP5443262B2 (ja) 燃料ガス充填・供給システム
US20240006631A1 (en) Liquid hydrogen storage system

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5027894

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees