JP5027079B2 - 板状装飾材の施工方法 - Google Patents

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本発明は、水性樹脂をバインダーとした接着剤、および板状装飾材を、接着剤を介して基材に貼り付ける施工方法に関するものである。
従来、基材へのタイル、シート建材等の板状装飾材施工方法としては、基材に墨出し線(基準線)を引き、これらの線をガイドとして装飾材の貼り付け位置を決める方法、また、目地テープやマスキング材を使用し、貼り付け位置を決める方法(例えば、特許文献1、2参照)が提案されている。
しかしながら、基材に墨出し線を引き、装飾材を施工する際に隠蔽力の高い接着剤を使用した場合、墨出し線が覆われ確認し難くなるおそれがある。また、隠蔽性の低い接着剤を使用した場合、仕上り時に目地部等で墨出し線が透けて見えるおそれがあり、別途目地部に目地材を充填する等の処理が必要となる。また、目地テープやマスキング材等を使用し装飾材を施工する場合、基準線を引き、さらに目地テープやマスキング材を貼り付ける必要があり、作業が煩雑になるおそれがある。
特開昭62−133245 特開2005―307590
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものであり、板状装飾材の施工において、接着剤硬化前(施工時)に墨出し線が見やすく、貼り付け位置の決定が容易となる接着剤を使用し、目地部等を簡単に設けることができる施工方法を得ることを目的とするものである。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行なった結果、水性樹脂(A)と粉体成分(B)を含み、顔料容積濃度が30%以上であり、前記粉体成分(B)に少なくとも吸油量が100g/100g以上の多孔質粉体(B−1)を含み、硬化前後を比較した場合、硬化後に隠蔽性が向上する接着剤を使用する板状装飾材の施工方法に想到し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明の板状装飾材の施工方法は、下記の特徴を有するものである。
1.基材に板状装飾材を固定する施工方法であって、
基材表面に墨出しする第1工程、
水性樹脂(A)と粉体成分(B)を含み、顔料容積濃度が30%以上であり、前記粉体成分(B)に少なくとも吸油量が100g/100g以上の多孔質粉体(B−1)を含み、硬化前後を比較した場合、硬化後に隠蔽性が向上する接着剤を塗付する第2工程、
次いで、該接着剤が板状装飾材の間で露出するように板状装飾材を所定の間隔で貼り付ける第3工程、
接着剤を硬化させる第4工程、
を含む板状装飾材の施工方法。
2.上記接着剤として、前記粉体成分(B)のうち、少なくとも2重量%以上が前記多孔質粉体(B−1)である接着剤を使用することを特徴とする、請求項1記載の板状装飾材の施工方法。
3.上記接着剤として、前記粉体成分(B)のうち、屈折率1.8〜3.0、平均粒径0.1μm以上1μm以下の粉体成分(B−2)が5重量%以下である接着剤を使用することを特徴とする、請求項1または請求項2記載の板状装飾材の施工方法。
本発明の板状装飾材の施工方法では、粉体成分として特定の多孔質粉体を含むことにより、接着剤硬化前(施工時)には隠蔽性が低く、接着剤硬化後(仕上り時)には隠蔽性が高くなる接着剤を使用する。具体的には、接着剤硬化前は多孔質粉体の細孔内は水等で満たされるため、光の乱反射を生じ難く、接着剤の隠蔽性は低下する。一方、接着剤硬化後は、多孔質粉体の細孔内で光が乱反射し、接着剤の隠蔽性を向上させることができる。これによって、接着剤硬化前(施工時)に、墨出し線が確認し易く、また接着剤硬化後(仕上り時)には墨出し線が隠蔽されるため、接着剤が露出するように基材へ板状装飾材を施工する場合、目地部等を容易に形成することが可能となる。さらに、本発明では、優れた接着性、可とう性、変位追従性を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本発明に使用する接着剤(以下「本発明接着剤」という)について詳細を説明する。
本発明接着剤は、水性樹脂(A)と粉体成分(B)を含んでなる接着剤である。
水性樹脂(A)(以下「(A)成分」という。)としては、従来の水性接着剤等に用いられているものであれば特に限定されないが、水溶性樹脂および水分散性樹脂(樹脂エマルション)等、あるいはこれらを複合化したもの等を使用することができる。
(A)成分としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アクリル・スチレン樹脂、アクリル・酢酸ビニル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂、アクリル・シリコン樹脂、シリコン変性アクリル樹脂、エチレン・酢酸ビニル・バーサチック酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル樹脂等の水溶性及び/または水分散性樹脂が挙げられる。特に本発明接着剤は、水分散性樹脂(樹脂エマルション)を用いることが好ましい。
粉体成分(B)(以下「(B)成分」という。)としては、例えば、カオリン、クレー、ろう石、ベントナイト、タルク、マールライト、ベーマイト、ケイ酸カルシウム、アロフェン、珪藻土、珪質頁岩、セピオライト、アタバルジャイト、モンモリロナイト、ゾノライト、イモゴライト、石英粉、シリカ、ゼオライト、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等の無機質粉体、または、パルプ粉、合成繊維粉、アミノ樹脂、ポリエチレン、シリコーン樹脂、ポリメタクリル酸メチル等の有機質粉体、カーボンブラックなどの黒色顔料、酸化チタンなどの白色顔料、黄色、橙色、赤色、紫色、青色などの無機又は有機顔料等が使用できる。これらの粉体成分は、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
上記粉体成分(B)の使用量は、顔料容積濃度(以下、「PVC」とする。)が30%以上(好ましくは30%以上90%以下、さらに好ましくは40%以上80%以下)である。PVCを上記範囲とすることにより、接着剤硬化後(仕上り時)の隠蔽性、可とう性、基材への追従性に優れる。また、乾燥による肉痩せが生じにくくなる。このため、基材表面に傷や凹凸が存在する場合であっても、予め処理することなく板状装飾材を均一に貼り付けることができる。
なお、本発明における顔料容積濃度は、乾燥接着剤中に含まれる粉体成分(B)の容積百分率であり、下記式によって算出される値である。
<式>顔料容積濃度(%)=[(bw/bρ)/{(aw/aρ)+(bw/bρ)}]×100
(式中、awは(A)成分固形分の混合重量、aρは(A)成分固形分の比重、bwは(B)成分の混合重量、bρは(B)成分の比重を示す。)
本発明では、上記粉体成分(B)に多孔質粉体(B−1)を含む。この多孔質粉体(B−1)(以下「(B−1)成分」という。)としては、マールライト、ベーマイト、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、アロフェン、珪藻土、珪質頁岩、セピオライト、アタパルジャイト、モンモリロナイト、ゾノライト、イモゴライト、多孔質合成樹脂粒等が挙げられ、本発明では、特に、マールライト、シリカゲル、珪藻土が好ましい。このような(B−1)成分は、接着剤硬化前(施工時)には細孔が水等で満たされるため光の乱反射が生じ難く、接着剤の隠蔽性は低下し、接着剤硬化後(仕上り時)には、細孔内の界面で光の乱反射を生じ、接着剤の隠蔽性が向上する。これらは、(B−1)成分の粒子径、吸油量等によって効果が異なる場合もある。
本発明では、(B−1)成分の吸油量は100g/100g以上(好ましくは110g/100g以上230g/100g以下、さらに好ましくは110g/100g以上200g/100g以下)であることが望ましい。吸油量を上記範囲とすることにより、接着剤硬化前(施工時)における接着剤の隠蔽性低下効果及び、接着剤硬化後(仕上り時)における墨出し線の隠蔽性の向上効果を発揮することができ、また接着剤硬化後(仕上り時)の可とう性、基材への追従性に優れる。
なお、吸油量は、JIS K 5101−13−1(精製あまに油法)に準じて測定した値である。
また、本発明では、(B−1)成分の粒子径は1〜50μm程度であることが好ましい。このような範囲である場合、本発明の効果が得られやすい。
さらに、(B)成分のうち、(B−1)成分を2重量%以上(好ましくは5重量%以上、さらに好ましくは10重量%以上70重量%以下)含むことが好ましい。接着剤のPVCにもよるが、上記範囲とすることにより、接着剤硬化後(仕上り時)に隠蔽性、可とう性、基材への追従性に優れる。
また、(B−1)成分を含むことにより、優れた乾燥性、接着力を発揮することができる。さらに、乾燥による肉痩せが生じにくくなる。このため、基材表面に傷や凹凸が存在する場合であっても、予め処理することなく板状装飾材を均一に貼り付けることができる。さらに、板状装飾材の間で接着剤が露出するように基材へ板状装飾材を施工して目地部を設けた場合、目地部の肉痩せを抑制することができ目地部の仕上りも良好となる。
また、上記粉体成分(B)成分として、例えば、酸化チタンや酸化亜鉛のような隠蔽性の高い粉体成分(B−2)(以下「(B−2)成分」という。)を適宜混合してもよい。この場合、接着剤の塗付厚にもよるが上記粉体成分(B)成分のうち、(B−2)成分の比率は5重量%以下(好ましくは3重量%以下)とすることが好ましい。(B−2)成分を用いることにより、接着剤硬化後(仕上り時)の隠蔽性をより向上させることができる。一方、5重量%より多い場合、接着剤硬化前(施工時)に接着剤の隠蔽性が高くなりすぎるおそれがある。このような隠蔽性の高い粉体は、粉体の屈折率が1.8〜3.0で、平均粒径が0.1μm以上1μm以下である。
本発明接着剤には、上述の成分の他に必要に応じ、例えば、繊維、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、吸着剤、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒等が含まれていてもよい。本発明の接着剤には、このような成分を常法で均一に混合して得ることができる。
本発明接着剤において、硬化前後の隠蔽性の比較は、以下の方法により評価することができる。
隠蔽率試験紙の上に、作製した接着剤を塗付厚0.5mmで塗付し、温度23℃・相対湿度50%下で、120分間乾燥、硬化させた試験体(I)を作製する。次いで、同様の手順で接着剤を塗付し、塗付直後(硬化前、試験体(II))の隠蔽性を試験体(I)と目視で比較する。本発明では、目視で試験体(I)の隠蔽性が試験体(II)の隠蔽性よりも相対的に高い場合を隠蔽性が向上したと評価する。
さらに、接着剤硬化前(試験体(II))の隠蔽率は、以下の方法により数値化することもできる。予め、硬化後の隠蔽率が異なる試験体を複数準備し、スケールとする。前記スケールと試験体(II)の隠蔽性を比較し、近似値で表す。
本発明接着剤の仕上り時(接着剤硬化後)の隠蔽率は、60%以上(好ましくは70%以上)であることが好ましい。隠蔽率が60%より小さい場合、基材へ目地部を設けて板状装飾材を固定化した場合、目地部で墨出し線が透けて見えるおそれがある。
なお、隠蔽率は、隠蔽率試験紙の上に、作製した接着剤を塗付厚が0.5mmとなるように塗付し、接着剤硬化後における黒地上塗膜と白地上塗膜の視感反射率を色彩色差計「CR−300」(ミノルタ株式会社製)を用いて測定し算出した値である。
本発明は、主として建築物の内外装基材に板状装飾材を固定する施工方法である。例えば、以下の工程を含む施工方法によれば、板状装飾材を所望の施工位置に容易に接着することができ、本発明接着剤の効果発現の点でも好適である。
(1)第1工程:基材表面に墨出しする(基準線を引く)。
(2)第2工程:墨出しされた基材表面に接着剤を塗付する。
(3)第3工程:板状装飾材を、前記接着剤が板状装飾材の間で露出するように所定の間隔を設け貼り付ける。
(4)第4工程:接着剤を硬化させる。
本発明は、具体的には、住宅、マンション、学校、病院、店舗、事務所、工場、倉庫、食堂等における壁、間仕切り、扉、天井等の仕上げに適用できる。また、適用可能な基材としては、例えば、石膏ボード、合板、コンクリート、モルタル、磁器タイル、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、ALC板、サイディング板、押出成形板、鋼板、プラスチック板等が挙げられる。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、パテ、フィラー等)が施されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、既に壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。
また、墨出しは公知の方法によって行えばよい。墨出しを行う場合、各々の板状装飾材を貼着する位置は、板状装飾材のサイズ等により適宜決定すればよい。接着剤の塗付前に墨出しによって基材に線を引いておくことで、安定した施工を行うことができる。
上記(2)において接着剤を塗付する際の塗付厚は、通常0.2〜1.0mm程度であればよい。また、接着剤を塗付する際には、例えば、ローラー、鏝、へら等の手段を用いた方法を採用することができる。本発明では、鏝を用いた方法を採用することが好ましい。ここで、接着剤の粘度を30〜200Pa・s(好ましくは50〜150Pa・s)程度に設定しておけば、良好な作業性が得られる。なお、ここに言う粘度は、BH型粘度計による20rpmにおける粘度であり、測定温度は23℃である。
上記(3)において、板状装飾材としては、特に限定されず、各種の板状装飾材を使用することができる。例えば、合成樹脂及び有色粉粒体を含む組成物を硬化成形したもの、あるいはこれら成形物に、織布、不織布、ガラスクロス、合成紙等を埋め込んだもの等が挙げられる。板状装飾材としては、大理石調、砂岩調、木目調、木肌調、メタリック調、エンボス加工調等の各種表面模様を有するものも使用できる。板状装飾材の形状は、通常方形であるが、これ以外の形状であってもよい。板状装飾材の1辺のサイズは概ね50〜3000mm程度、厚みは概ね1〜10mm程度である。
また、板状装飾材を貼り付ける際、接着剤がはみ出さないように、隣接する板状建材どうしを突き合わせて貼りつけることもできるが、本発明の接着剤の効果を発現する場合、板状装飾材間に目地を設けることが好ましい。板状装飾材を貼り付ける際の間隔は特には限定されないが、0.5mm〜30mm程度であればよい。このような場合、接着剤を板状装飾材の間で露出させることができ、容易に目地部を形成することができる。また、目地部の接着剤をへら等で平滑処理しても良い。
上記(4)において接着剤を硬化させる際の雰囲気温度は、適宜設定することができるが、通常は常温でよい。
以下に試験例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
接着剤の製造においては、以下に示す原料を使用した。
・水性樹脂(A):アクリルスチレンエマルション
(固形分50重量%、比重 1.0)
・(B−1)成分:表1参照
・(B−2)成分:酸化チタン
(粒子径0.4μm、比重4.2、吸油量22g/100g、屈折率2.58)
・(B−3)成分:重質炭酸カルシウム
(粒子径50μm、比重2.7、吸油量15g/100g、屈折率1.55)
Figure 0005027079
本発明において、多孔質粉体(B−1)の比重は、シリカゲル2.2、珪藻土2.0、マールライト2.3、ゼオライト2.1、ベーマイト2.0とする。
(接着剤ベース組成物の製造)
水性樹脂(A)200重量部(固形分100重量部)、分散剤30重量部、増粘剤85重量部、消泡剤4重量部、及び水220重量部を均一に攪拌・混合することにより、接着剤ベース組成物を製造した。
(試験例1〜23)
接着剤ベース組成物に、表2および表3に示す配合で粉体成分(B)添加し、接着剤1〜23を製造した。得られた接着剤1〜23につき以下の評価を実施した。
Figure 0005027079
Figure 0005027079
・評価1:隠蔽率試験紙の上に、作製した接着剤を塗付厚が0.5mmとなるように塗付、硬化させた試験体を用い、試験体における黒地上塗膜と白地上塗膜の視感反射率を色彩色差計「CR−300」(ミノルタ株式会社製)を用いて測定し隠蔽率を算出した。
・評価2: 基材上へ板状装飾材を施工する際の施工時と仕上り時(接着剤硬化前後)での、墨出し線の隠蔽性の向上を目視で評価した。評価基準は、接着剤硬化前と硬化後を比較し、隠蔽性が向上したものを◎、やや向上したものを○、変化ないものを△、低下したものを×とする4段階(◎>○>△>×)とした。
基材としては、1820mm×910mmの石膏ボードを用いた。また、板状装飾材としては、アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%)200重量部に着色骨材(白色:茶色:クリーム色=2:3:6)1000重量部と水及び増粘剤を混合して得られたペースト状物を、砂岩模様の型枠に流し込み、23℃下で24時間硬化後脱型して得られたもの(303mm×303mm×3mm)を使用した。
まず、基材に対し、墨出しを行い、鏝を使用して、接着剤を塗付厚が0.5mmとなるように全面に塗り付けた。次に、接着剤が板状装飾材の間で露出するように板状装飾材を10mmの目地を設けて貼り付け、接着剤を硬化させた。
・評価3:JIS A 6909「可とう性試験」に準じ、可とう性を評価した。亜鉛板に接着剤を塗付厚が0.5mmとなるように塗付し、接着剤硬化後、塗り付け面を外側にして90°折り曲げた後、表面のひび割れの有無を目視で評価した。評価基準は、ひび割れの無いものを○、ひび割れの有るものを×とする2段階(○>×)とした。
次いで、接着剤10及び接着剤21を用いて接着性評価を実施した。
・評価4:JIS A 5538「壁ボード用接着剤の引張接着強さ試験」に準じ、接着強さを評価した。
基材として、70mm×150mmの石膏ボードを用い、基材に接着剤を塗付し、評価2で使用した板状装飾材を貼り付け、23℃、50±10%RH下で3日間養生したものを試験体とした。上記の試験体に40mm×40mmの鋼製ジグを二液型エポキシ樹脂接着剤にて接着した。24時間後に鋼製ジグに沿って周囲を40mm×40mmの大きさに石膏ボードに達するまで切り傷を付け、下部引張用の鋼製ジグ及び鋼製当て板を用いて、試料面に鉛直方向にオートグラフにて引張力を加えて最大引張荷重を求めた。その結果、接着剤11は接着剤22の約2倍の接着強さを示した。

Claims (3)

  1. 基材に板状装飾材を固定する施工方法であって、
    基材表面に墨出しする第1工程、
    水性樹脂(A)と粉体成分(B)を含み、顔料容積濃度が30%以上であり、前記粉体成分(B)に少なくとも吸油量が100g/100g以上の多孔質粉体(B−1)を含み、硬化前後を比較した場合、硬化後に隠蔽性が向上する接着剤を塗付する第2工程、
    次いで、該接着剤が板状装飾材の間で露出するように板状装飾材を所定の間隔で貼り付ける第3工程、
    接着剤を硬化させる第4工程、
    を含む板状装飾材の施工方法。
  2. 上記接着剤として、前記粉体成分(B)のうち、少なくとも2重量%以上が前記多孔質粉体(B−1)である接着剤を使用することを特徴とする、請求項1記載の板状装飾材の施工方法。
  3. 上記接着剤として、前記粉体成分(B)のうち、屈折率1.8〜3.0、平均粒径0.1μm以上1μm以下の粉体成分(B−2)が5重量%以下である接着剤を使用することを特徴とする、請求項1または請求項2記載の板状装飾材の施工方法。
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