JP5024379B2 - 無線通信システムにおける端末間通信制御方法並びに無線基地局及び無線端末 - Google Patents

無線通信システムにおける端末間通信制御方法並びに無線基地局及び無線端末 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムにおける端末間通信制御方法並びに無線基地局及び無線端末に関する。本発明は、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)における通信に用いると好適である。
近年、交通事故の削減を目指し、ITSの開発が進められている。ITSとして、信号機に無線基地局(路側機)を備え、交差点の信号機情報(赤か青か等)や右折車の有無の情報等を、数メートル先の進入車両に搭載された無線端末(以下、車載機ないし移動局ともいう)に送信する路車間通信の形態がある(例えば、後記特許文献1〜3参照)。また、近距離に位置する車載機同士で通信を行なって互いの進行方向や走行速度等の車両情報を通知し合う車車間通信の形態もある。
ITSの先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)の一つの形態として提供される、車車間通信においては、車両に搭載された無線端末(以下、車載機ともいう)が、近隣の車載機と通信して、互いに自車両の位置や速度などの情報(以下、「端末間情報」あるいは「車両情報」ともいう)を車両間で交換することにより、事前に事故の発生の可能性を予見し、未然に防ぐような応用が考えられている。
このような車車間通信には、例えば、スロットアロハ(Slotted Aloha)方式やCSMA/CA方式のように、車載機が自律的に無線リソースを確保して、車車間通信を実現する方式がある。
特開2000−358265号公報 特開2003−304188号公報 特開2003−224505号公報
しかしながら、車載機が無線リソースを自律的に確保する方式、例えば、スロットアロハ方式では、複数の車両が同時に同一の無線リソースを確保することによる電波干渉が発生し、他車載機において車両情報を正常に受信できない現象が生じる。また、CSMA/CA方式においても、互いに相手の電波が届かないこと、及び、相手の電波検出から送信までの遅延によって生じる、複数端末間での同時送信により、電波干渉が発生して同様の現象が生じる。
さらに、スロットアロハ方式では、誰も選択しない無線リソースの存在、CSMA/CA方式では、キャリアセンスのバックオフなどにより、車載機間での送信に空きが生じる現象により、無線リソースが有効に利用できない。
従来技術において、使用可能な無線リソースに対して、相対的に車両が少なく道路が空いている場合には問題ないが、混雑している環境では、複数の車載機が同一の無線リソースで送信を行なって、干渉が多発することにより、通信品質が悪くなるとともに、無線リソースに無駄が生じる。
これを回避する手段として、無線基地局(路側機)が車載機に無線リソースを割り当てる方式が考えられるが、無線基地局(以下、単に「基地局」ともいう)が制御するエリアに対して、車載機の通信範囲が小さい場合には、リソースの有効利用の観点から、エリア内の複数の車両に対して、同一の無線リソースを割り当てざるを得ない。
この場合に、各瞬間での車両の位置に応じて、干渉を起こさない車両に対して、同一の無線リソースを割り当てることができればよいが、その計算のための基地局の処理負荷、及び、端末が位置情報を絶えず基地局に伝達する必要があり、そのために要する無線リソースが膨大となるおそれがあり現実的でない。
従って、近隣の複数の車載機が同一の無線リソースを用いることによって干渉が発生することを避けることは現実的には極めて困難である。しかし、基地局が同一の無線リソースを定常的に同じ車載機に割り当てた場合、それらの車載機が近隣にある状態では、常に干渉をおこし、それらの転送する情報は、連続的に周囲の車載機に到達しない現象が起こる。
また、送信中の車載機は、自己の送信する電波の回り込みにより、同じ瞬間には受信できず、また、ある瞬間に情報を送信する車載機は、送信から受信(もしくは受信から送信)の切り替えに時間がかかるために、直後(もしくは直前)の瞬間には受信できない。つまり、無線リソース間の時間関係によっては、互いに通信ができない状況が存在する。
なお、前記特許文献1〜3の技術は、いずれも、路車間通信に関する技術であるから、車車間通信における上述のような課題の存在、当該課題を解決する手段に関して、開示も示唆もない。
本発明は、前記課題に鑑み創案されたもので、その目的の一つは、無線端末間の通信の電波干渉の発生を抑制することにある。
また、無線端末間のリソースの利用効率の向上を図ることも本発明の目的の一つである。
さらには、無線基地局と無線端末との間のリソースの有効利用を図ることも本発明の目的の一つである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
(1)第1の案として、例えば、無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおいて、前記無線基地局は、前記無線端末が前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定される複数のパターンを保有し、前記使用リソース番号と前記シフト量とを前記無線端末に割り当て、前記無線端末は、前記無線基地局から割り当てられた使用リソース番号とシフト量とに基づいて現時間帯での使用リソース番号を求め、当該使用リソース番号のリソースを使用して前記端末間通信を行なう、無線通信システムにおける端末間通信制御方法を用いることができる
(2)また、第2の案として、例えば、無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、前記無線端末が前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定される複数のパターンを保持するリソース使用パターンメモリと、前記使用リソース番号と前記シフト量とを前記無線端末に割り当てるリソース使用パターン割当制御手段とをそなえた、無線通信システムにおける無線基地局を用いることができる。
(3)さらに、第3の案として、例えば、無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線端末であって、前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す複数のパターンのいずれかの割当を前記無線基地局から受けるリソース使用パターン割当受付手段と、前記リソース使用パターン割当受付手段で受け付けられた前記パターンに従って前記リソースを使用して前記端末間通信を行なう端末間通信制御手段とをそなえ、前記パターンは、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定され、前記リソース使用パターン割当受付手段は、前記無線基地局から割り当てられた使用リソース番号とシフト量とに基づいて現時間帯での使用リソース番号を求める使用リソース決定部をそなえ、前記端末間通信制御手段は、前記使用リソース決定部で求められた使用リソース番号のリソースを使用して前記端末間通信を行なう、無線通信システムにおける無線端末を用いることができる。
前記本発明によれば、少なくとも以下に示すいずれかの効果ないし利点が得られる。
(1)無線基地局が、無線端末の端末間通信のリソース使用タイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す複数のパターンのいずれかを無線端末に割り当てるので、各無線端末が自律的にリソースを獲得する場合に比して、各時間帯での個々の無線端末のリソース使用タイミングを分散化(均等化)することができ、リソースの利用効率が向上する。
(2)また、或る時間帯において複数の無線端末が同一タイミングでリソースを使用したとしても、次の時間帯ではリソース使用タイミングがずれることになるので、複数の無線端末による使用リソースの競合が連続的に発生して、端末間通信が長時間にわたって不能な状態になることを回避することができる。
(3)さらに、前記パターンの割り当ては、無線端末に対して少なくとも1度行なえば、無線端末が自律的に使用リソースを決定することができるので、無線基地局と無線端末との間のリソースの利用効率を向上することができる。
(4)また、無線端末が自律的に端末間通信の使用リソースの競合を検出して、無線基地局に対してリソースの再割当(変更)を要求することができるので、複数の無線端末による使用リソースの競合が連続的に発生して、端末間通信が長時間にわたって不能な状態になることを回避することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの一例としてのITSの基本構成及び動作概念を模式的に示す図である。 図1に示すITSにおける車車間通信に用いる無線リソースを時分割した様子を示す図である。 図1に示すITSの車車間通信用のリソース使用パターンの割当例を説明する模式図である。 図3に示すリソース使用パターンの時間変化を説明する模式図である。 図1に示すITSにおける路側機(BS)の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示すITSにおける車載機(MS)の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示すITSの通信シーケンスを説明するシーケンス図である。 図1及び図5に示すBSでのリソース使用パターン割当処理を説明するフローチャートである。 図1及び図5に示すBSでのリソース使用パターン解放処理を説明するフローチャートである。 図3及び図4に示すリソース使用パターン割当によるMS間の通信衝突回避の様子を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信システムの一例としてのITSの基本構成及び動作概念を模式的に示す図である。 図11に示すITSの動作概要を説明する模式図である。 図11に示すITSにおける路側機(BS)の構成を示す機能ブロック図である。 図11に示すITSにおける車載機(MS)の構成を示す機能ブロック図である。 図11に示すITSの通信シーケンスを説明するシーケンス図である。 図11及び図13に示すBSでのリソース割当処理を説明するフローチャートである。 図11及び図13に示すBSでのリソース解放処理を説明するフローチャートである。 図11に示すITSでのリソース変更(再割当)処理を説明するシーケンス図である。 図11及び図13に示すBSでのリソース変更処理を説明するフローチャートである。 図11及び図13に示すBSでの周期制御メッセージ送信処理を説明するフローチャートである。 図11及び図14に示すMSでの周期制御メッセージ受信処理を説明するフローチャートである。 図11に示すITSでの通信対象領域及び通信非対象領域を説明する模式図である。 図11に示すITSにおいてリソース変更要求のタイミングを制御する場合の動作を説明するシーケンス図である。 図23に示すMSでの端末間情報受信処理を説明するフローチャートである。 図23に示すMSでの端末間情報送信処理を説明するフローチャートである。 図23に示すMSでのリソース変更要求処理を説明するフローチャートである。 図23に示すMSでのリソース変更処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1,1A 無線基地局(路側機(BS:Base Station))
11 リソース使用パターン管理データベース(DB)
11A リソース管理データベース(DB)
111 エリア内端末管理テーブル
112 割当端末数管理テーブル
12 リソース使用パターン管理部
12A リソース管理部
121 エリア内端末数メモリ
13,13A 制御メッセージ生成/解釈部
14,14A 無線通信制御部
15,15A アンテナ
16A リソース変更抑止部
2(2−1,2−2,2−3),2A(2A−1,2A−2,2A−3) 無線端末(車載機(MS:Mobile Station))
21,21A,28,28A アンテナ
22,22A 基地局間無線通信制御部
23,23A 基地局間メッセージ制御部
24A 端末間メッセージ処理部
241 メモリ
25,25A リソース状態管理部
251 リソース状態管理テーブル
26A フォーマット合成部
27,27A 端末間無線通信制御部
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも本発明の要旨の理解を助けるための例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、各実施形態の変形(実施例を組み合わせる等)を行なうこともできる。
〔1〕第1実施形態
図1は本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの一例としてのITSの基本構成及び動作概念を模式的に示す図である。この図1に示すITSは、少なくとも1台の無線基地局(BS)1と、このBS1が提供する通信エリア(以下、BSエリアともいう)内において当該BS1と通信しうる少なくとも1台の無線端末(MS)2とをそなえて構成され、BS1は例えば道路上の信号機等に路側機として設置され、MS2は例えば車両に車載機として設置される。
そして、当該ITSにおいて、MS2は、BSエリア外では予め定められた車車間通信用の無線リソース(時間、周波数、又はコード等)を自律的に選択(確保)して、他のMS2との車車間通信(アドホック通信)を行ない、BSエリア内ではBS1から割り当てられた無線リソースにてBS1及び他のMS2との車車間通信を行なうことができるようになっている。
つまり、BS1は、MS2との間の通信(路車間通信)及びMS2同士の通信(車車間通信)の無線リソースを集中的に管理して、MS2に対する当該無線リソースの割当及び解放処理を行なう機能を具備している。これに加えて、本例のBS1は、特定の時間帯毎にMS2が無線リソースを使用するタイミング(順序)に関するパターン(以下、無線リソース使用パターンともいう)と、そのパターンを割り当てたMS2の情報及び割当状況に関する情報(閉塞情報)とを記憶しておく。
ここで、前記無線リソース使用パターンは、複数のMS2が時間帯毎に連続的に同じ無線リソースを使用せず、かつ、個々の無線リソース対して、時間帯毎に割り当てるMS数が均等となるような無線リソースの使用パターンの組み合わせとして定義される。
したがって、BS1が、当該無線リソース使用パターンのいずれかをBSエリア内のMS2に割り当てることで、MS2は、割り当てられた無線リソース使用パターンに従って無線リソースを選択して近隣の他MS2との通信(車両情報の同報)を行なうから、複数のMS2が連続的に同じ無線リソースを競合して使用し続けてしまって通信の衝突(電波干渉)が連続的に発生することを抑制することが可能となる。
例えば図2に示すように、無線リソースとして予め決められた時間帯(例えば、車車間通信の最短送信周期)を、車車間通信のパケット長に応じて決まる時間で区切られたタイムスロット(TS)(以下、位相と表現することもある)に分割し、それぞれ先頭から順に番号付けるものとする。
そして、例えば図3に示すように、前記送信周期の初期TS(初期無線リソース番号)と、時間帯毎のTS単位の異なるシフト量との組み合わせにより前記無線リソース使用パターンを規定することで、任意のパターン間では、連続した時間帯において同じ無線リソースを割り当てることがない。また、それぞれのパターンに対して、シフト量の小さいものを優先として、割当の優先順位(図3中に丸付き数字1〜20で示す割当順序)を規定しておく。ただし、図3では、初期TS番号が0〜4であるものとし、それぞれ連続する4つの時間帯のみに着目している。
これにより、例えば図4に示すように、時間帯の経過とともに、時間帯毎の初期TSの割当順序をそれぞれの時間帯での前記シフト量ずつシフト(図4ではTS番号が増加する紙面右方向へシフト)させて、初期TSの割当順序を時間帯毎に変化させることができる。なお、図4では、図3に示す4つの時間帯のうち3つの時間帯についてのみ図示している。
即ち、図4の(1)に示す状態を初期位相状態とすると、次の時間帯では、図4の(2)に示すように、下から1番目の行についてのシフト量は0であるから、時間経過に関わらず初期TSの割当順序は変化せず、下から2番目の行についてのシフト量は1であるから、当該行(時間帯)での初期TSの割当順序は1TS分だけTS番号が増加する方向(大きいTS番号のTSの割当の優先順位が高くなる方向)へ前の時間帯からシフトし、下から3番目の行についてのシフト量は2であるから、当該行での初期TSの割当順序は2TS分だけTS番号が増加する方向へ前の時間帯からシフトする。
以降、同様にして、図4の(3),(4),(5)に示すごとく、下から1番目の行についての初期TSの割当順序はシフト量が0であるため変化しないが、下から2番目の行についての初期TSの割当順序は1TS分だけ、下から3番目の行についての初期TSの割当順序は2TS分だけ、それぞれ時間帯の経過とともにTS番号が増加する方向へ順次シフトしてゆく。なお、図4では、時間帯毎のTS数が5であることを前提としているため、5回のシフト(5つ分の時間帯の経過)により初期状態に戻る。
(BS構成)
以上のような無線リソース割当を実現するために、本例のBS1は、例えば図5に示すように構成される。
即ち、BS1は、リソース使用パターン管理データベース(メモリ)11と、リソース使用パターン管理部12と、制御メッセージ生成/解釈部13と、無線通信制御部14と、アンテナ15とをそなえて構成される。
ここで、リソース使用パターン管理データベース11(以下、単に「管理DB11」と表記することもある)は、図3及び図4により説明した、初期TS(初期無線リソース番号)と時間帯毎のTS単位の異なるシフト量との組み合わせにより定義される無線リソース使用パターン(以下、単に「パターン」とも称する)を保持するもので、図5中では、各時間帯の初期TS毎に、MS2を識別する情報(端末IDなどの端末情報)と、当該初期TSの使用/未使用(割当済みか否か)を示す閉塞情報との組(割当情報)が保持されることにより、どの初期TS(つまりは無線リソース使用パターン)をどのMS2に割り当てたかを管理できるようになっている。なお、当該管理DB11は、RAM等の所要のメモリ(リソース使用パターンメモリ)により実現することができる。
リソース使用パターン管理部(リソース使用パターン割当制御手段)12は、前記管理DB11の情報に基づいて、MS2に対する無線リソース(使用パターン)の割当及び解放を実施する機能を具備するもので、例えば、MS2がBS1のエリアに進入してきた場合に、当該SM2に対して、管理DB11における前記パターンのいずれかを割り当てるようになっている。
より詳細には、このリソース使用パターン管理部12は、例えば、閉塞情報が未使用を示す使用パターン(初期TS)のうち、一番優先順位の高いパターンを割り当て、そのMS2の情報(端末情報)を管理DB11にて記憶するとともに閉塞情報を「割当済」とし、MS2が基地局エリアから離脱する場合には、離脱MS2に対して割り当てられているパターンの割当情報を開放するように動作する。なお、この場合に基地局エリア内のMS2に、解放したパターンよりも優先順位の低いパターンが割り当てられているMS2が存在する場合には、そのMS2に対して、解放したパターンを割り当て直すようにしてもよい。
制御メッセージ生成/解釈部13は、MS2宛の下り制御メッセージ(パターンの割当情報を通知する無線リソース割当メッセージ、当該割当の解放を通知するメッセージなど)を生成する機能と、MS2からの上り制御メッセージ(無線リソースの割り当て、あるいは、解放を要求するメッセージなど)の内容を解釈する機能とを具備するものである。
無線通信制御部14は、アンテナ15を経由してMS2から受信した信号の受信処理、及び、アンテナ15から送信すべきMS2宛の信号の送信処理を実施する送受信機能を少なくとも具備するものである。前記受信処理には、アンテナ15で受信された信号の低雑音増幅、周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換、復調、復号などの処理が含まれ、前記送信処理には、送信情報の符号化、変調、DA変換、周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅などの処理が含まれる。
また、前記送信処理には、MS2がBSエリア内に位置すること、現在の時間帯、時間帯の境界、及び、各リソース(タイムスロット)位置のそれぞれをMS2が認識できるように、周期的に同期信号及び必要な情報を送信(ブロードキャストでよい)する処理も含まれる。
さらに、MS2のBSエリア離脱時に、受信電波強度弱、もしくは、移動体端末の異常終了などによる通信不可状態が起こりうるため、前記送信処理及び受信処理には、当該MS2から無線リソース解放要求が送信される保証はないから、周期的にBS1からMS2に対するライフチェック(keep Alive)を行なう処理が含まれることが好ましい。
(MS構成)
一方、本例におけるMS2は、例えば図6に示すように、アンテナ21,28と、基地局間無線通信制御部22と、基地局間メッセージ制御部23と、リソース状態管理部25と、端末間無線通信制御部27とをそなえて構成される。
ここで、アンテナ21は、BS1との間の通信に用いられるアンテナであり、アンテナ28は、他MS2との通信に用いられるアンテナである。これらのアンテナ21,28は共用化されていてもよい。
基地局間通信制御部22は、BS1との無線通信を制御するもので、アンテナ21で受信したBS1からの信号の受信処理、及び、アンテナ21から送信すべきBS1宛の信号の送信処理を実施する送受信機能を少なくとも具備するものである。前記受信処理には、アンテナ21で受信された信号の低雑音増幅、周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換、復調、復号などの処理が含まれ、前記送信処理には、送信情報の符号化、変調、DA変換、周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅などの処理が含まれる。
基地局間メッセージ制御部23は、BS1へ送信する上り制御メッセージ(無線リソース割当/解放要求メッセージなど)の生成、BS1から受信した下り制御メッセージ(無線リソース割当メッセージ、無線リソース解放通知メッセージなど)の解釈などを行なう機能を少なくとも具備するものである。
リソース状態管理部25は、BS1から割り当てられた、BS1との間の通信(路車間通信)のための無線リソース及び他MS2との間の通信(車車間通信)のための無線リソースを管理して、当該割り当てに従って路車間通信及び車車間通信をそれぞれ実施する機能を少なくとも具備するもので、本例では、BS1から前記パターンのいずれかの割当を受け付けるリソース使用パターン割当受付手段としての機能を果たす。
ただし、本例では、前記パターンそのものを受信するのではなく、BS1から通知される無線リソース割当情報(リソース番号,シフト量及びリソース数)に基づいて、前記時間帯(送信周期)毎に、使用すべき無線リソース(リソース番号)を所定の計算により算出(決定)できるようになっている。即ち、リソース状態管理部25は、BS1から割り当てられたリソース番号とシフト量とに基づいて現時間帯(送信周期)での使用リソース番号を求める使用リソース決定部としての機能も具備している。なお、その詳細については後述する。
端末間無線通信制御部27は、前記リソース状態管理部25で算出されたリソース番号(TS番号)の無線リソースを使用して他MS2との通信(車両情報の送信)を行なうよう車車間通信を制御するもので、アンテナ28で受信した他MS2からの信号の受信処理、及び、アンテナ28から送信すべき他MS2宛の信号の送信処理を実施する送受信機能を少なくとも具備している。
ここで、前記受信処理には、アンテナ28で受信された信号の低雑音増幅、周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換、復調、復号などの処理が含まれ、前記送信処理には、送信情報の符号化、変調、DA変換、周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅などの処理が含まれる。
(動作説明)
以下、上述のごとく構成されたITSの動作について、図7〜図10を併用して詳述する。なお、図7はBS1とMS2との間の通信シーケンスを説明するシーケンス図、図8はBS1でのリソース使用パターン割当処理を説明するフローチャート、図9はBS1でのリソース使用パターン解放処理を説明するフローチャート、図10は前記パターン割当によるMS2間の通信衝突回避の様子を示す模式図である。
まず、図7に示すように、MS2が、BSエリアに進入し(あるいは、BSエリアに位置するMS2の電源投入により)BS1からの信号を受信できるようになると、当該MS2は、BS1に対して無線リソースの割り当てを要求する(ステップS1)。当該要求には、端末ID等の端末情報が含まれる。
BS1は、前記割当要求を受信すると、リソース使用パターン管理部12によって、リソース使用パターン割当処理を実行する(ステップS2)。
即ち、図8に示すように、前記割当要求が、BS1のアンテナ15及び無線通信制御部14を介して制御メッセージ生成/解釈部13にて受信されると(ステップS2−1)、制御メッセージ生成/解釈部13は、受信した割当要求に含まれる端末情報(端末ID)を抽出してリソース使用パターン管理部12に通知する(ステップS2−2)。
すると、リソース使用パターン管理部12(以下、単に「管理部12」ともいう)は、前記管理DB11において閉塞情報が「使用中」で端末情報が前記抽出された端末IDと一致するエントリが存在するか(つまり、過去に無線リソースの割当を行なったMS2からの割当要求か)否かを検索してチェックする(ステップS2−3,S2−4)。
その結果、該当エントリがあれば(ステップS2−4のYルート)、管理部12は、当該エントリの閉塞情報を「使用中」に設定するとともに、初期無線リソース(初期TS)とシフト量とを管理DB11から抽出する(ステップS2−5)。
一方、該当エントリが無ければ(ステップS2−4のNルート)、つまり、初めて無線リソース割当を行なうMS2からの割当要求であれば、管理部12は、管理DB11において閉塞情報が「未使用」であるエントリを優先度の高い順に検索し(ステップS2−6)、「未使用」のエントリが存在するか否かをチェックする(ステップS2−7)。
その結果、「未使用」のエントリが存在すれば(ステップS2−7のYルート)、管理部12は、当該エントリの閉塞情報を「使用中」に設定するとともに、初期無線リソース(初期TS)とシフト量とを管理DB11から抽出する(ステップS2−8)。なお、「未使用」のエントリが無ければ(ステップS2−7のNルート)、管理部12は、処理を終了するか、制御メッセージ生成/解釈部13にエラー通知のための制御メッセージを生成させて、無線通信制御部14により割当要求元のMS2に送信させる(ステップS2−12)。
その後、管理部12は、前記のステップS2−5又はS2−8で抽出した初期TSとシフト量とに基づいて、割り当てるべきリソース番号(TS番号)を算出する(ステップS2−9)。より詳細には、例えば、「リソース番号=〔初期無線リソース+(現在の時間帯−初期位相状態の時間帯)×シフト量〕mod(時間帯あたりのリソース数)」により算出することができる。なお、z=x mod yは、zがxをyで割った剰余であることを表す(以降において同じ)。
そして、管理部12は、算出したリソース番号と、前記シフト量と、前記リソース数とを制御メッセージ生成/解釈部13に通知し、当該通知を受けた制御メッセージ生成/解釈部13は、通知された各情報を含む、前記割当要求元のMS2宛の制御メッセージ(無線リソース割当メッセージ)を生成し(ステップS2−10)、無線通信制御部14に転送する。無線通信制御部14は、当該無線リソース割当メッセージをアンテナ15から送信する(ステップS2−11、図7のステップS3)。
前記割当要求元のMS2(リソース状態管理部25)は、図7に示すように、BS1から前記無線リソース割当メッセージを受信すると、当該メッセージに含まれる、リソース番号,シフト量及びリソース数の各情報に基づいて、今回使用すべき無線リソース(リソース番号)を、次式(1)又は(2)により算出(決定)する(ステップS4,S6)。
(1)今回のリソース番号=〔前回送信時のリソース番号+(今回の時間帯−前回送信時の時間帯)×シフト量〕 mod リソース数
(2)今回のリソース番号=〔割当要求受信時のリソース番号+(今回の時間帯−割当要求受信時の時間帯)×シフト量〕 mod リソース数
なお、BS1から前記時間帯の境界を示す信号を受信できる場合は、次式(3)により今時間帯のリソース番号を算出することもできる。
(3)今時間帯のリソース番号=(前時間帯のリソース番号+シフト量) mod リソース数
そして、MS2は、算出したリソース番号のTSを使用して他MS2との通信(車両情報の送信)を行なう(ステップS5,S7)。ここで、各MS2が算出するリソース番号は、BS1側からみれば、既述のとおり使用TSの衝突(競合)が連続的に発生しないように、使用TSが時間帯(送信周期)毎に変化(シフト)するようなパターンをMS2毎に変えて割り当てたものに相当するから、使用TSの衝突が連続的に発生することを回避することが可能となる。
例えば図10に示すように、前記割当処理によりMS2−1に割り当てられたシフト量が0で、MS2−2に割り当てられたシフト量が1であったと仮定すると、MS2−1は、同じ無線リソース(TS)を使用し続け、MS2−2は、使用する無線リソース(TS)を一定時間(送信周期)毎に1TSずつシフトしてゆくことになる。
したがって、ある時点(送信周期)(2)で、MS2−1とMS2−2とが同じ無線リソースを使用して互いの車両情報が相手に届かず、周囲のMS2−3にも干渉により車両情報が届かない状況が発生したとしても、次の時点(送信周期)(3)では、各MS2−1,2−2は異なる無線リソースを用いることになるから、互いの車両情報が相手に届き、周囲のMS2−3にも届くことになる。つまり、連続的に車両情報が届かない状態を回避することが可能となる。
さて次に、上述のごとく無線リソースを割り当てられたMS2がBSエリアを離脱する場合、MS2は、BS1宛の無線リソース解放要求メッセージを基地局間メッセージ制御部23により生成してBS1へ送信する(図7のステップS8)。この無線リソース解放要求メッセージをBS1が受信すると、BS1は、リソース使用パターンの解放処理を実施する(図7のステップS9)。
即ち、例えば図9に示すように、前記解放要求メッセージが、BS1のアンテナ15及び無線通信制御部14を介して制御メッセージ生成/解釈部13にて受信されると(ステップS9−1)、制御メッセージ生成/解釈部13は、受信した解放要求に含まれる端末情報(端末ID)を抽出して管理部12に通知する(ステップS9−2)。
すると、管理部12は、管理DB11において端末情報が前記抽出された端末IDと一致するエントリが存在するか否かを検索し(ステップS9−3,S9−4)、存在すれば(ステップS9−4のYルート)、そのエントリの閉塞情報を「未使用」に設定した上で(ステップS9−5)、制御メッセージ生成/解釈部13に制御メッセージ(無線リソース解放通知メッセージ)の生成を依頼する。
なお、管理DB11において端末情報が前記抽出された端末IDと一致するエントリが存在しない場合(ステップS9−4のNルート)、管理部12は、管理DB11の更新は行なわずに、制御メッセージ生成/解釈部13に制御メッセージ(無線リソース解放通知メッセージ)の生成を依頼する。
そして、前記依頼を受けた制御メッセージ生成/解釈部13は、前記解放要求メッセージの送信元のMS2宛の無線リソース解放通知メッセージを生成して当該MS2へ送信し、無線リソースの解放完了の旨を通知する(ステップS9−6、図7のステップS10)。
以上のように、本実施形態によれば、BS1が、予めMS2が車車間通信の無線リソースを使用するタイミング(周期)に関する複数のリソース使用パターンを保有しておき、当該パターンのいずれかをBSエリア内のMS2に割り当てるので、各MS2が自律的にリソースを獲得する場合に比して、各時間帯での個々の無線リソースの使用状況を均等化することが容易に可能となり、無線リソースの利用効率が向上する。
ここで、前記パターンは、連続する時間帯間で異なる時間変化を示すパターンに設定されている、換言すれば、同じ無線リソースもしくは同時送受信となるような無線リソースの使用パターンを排除するようなパターン設定がなされているから、MS2間で連続的な干渉の発生、および、同時送受信による長時間の連続通信不能状態を回避することが可能となる。
特に、前記パターン設定を、初期リソース(TS)番号と時間帯毎に異なるリソース(TS)番号のシフト量とに基づいて行なうことで、時間経過とともに使用TSのパターンが異なる変化を示すので、複数MS2が同一無線リソースを使用し続けて通信の衝突が連続的に発生することを簡易な制御でかつ確実に回避することが可能となる。
また、MS2は、前記の初期リソース番号及びシフト量を基に、自律的に、使用すべきリソースを求めることができるので、BS1は、MS2に対して、前記の初期リソース番号及びシフト量を、例えばBSエリアへの進入の際に1度だけ通知(割当)すれば足りる。したがって、BS1とMS2との間の無線リソースの利用効率も向上する。もっとも、路車間通信リソースに余裕がある場合においては、より多くの情報をMS2に送信するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、無線リソースとして、時分割したタイムスロットを対応付けたが、周波数分割、符号分割、あるいは周波数方向と時間方向の両方で分割して、個々に異なるリソース番号を割り当ててもよい。
また、上述した実施形態では、リソース番号(論理的な番号)とタイムスロット位置(物理的なリソース)とを固定的に割り当てているが、連続した時間帯間で時間的に隣接しないように、時間帯毎にタイムスロット位置と無線リソース番号との対応関係を変更してもよい。
〔2〕第2実施形態
図11は本発明の第2実施形態に係る無線通信システムの一例としてのITSの基本構成及び動作概念を模式的に示す図である。この図11に示すITSは、少なくとも1台の無線基地局(BS)1Aと、このBS1Aが提供する通信エリア(BSエリア)内において当該BS1Aと通信しうる少なくとも1台の無線端末(MS)2Aとをそなえて構成され、本例においても、BS1Aは例えば道路上の信号機等に路側機として設置され、MS2Aは例えば車両に車載機として設置される。
そして、本例のITSでは、例えば図12に模式的に示すように、MS2A(2A−3)での受信において、無線リソース毎の干渉を検出した場合(1)に、当該MS2A−3が車車間通信を利用して、干渉した無線リソースをMS2A−1,2A−2に通知することにより(2)、一方のMS2A−1が、使用中の無線リソースが他MS2A−2と干渉を起こしていることを検知し、それをトリガとして、BS1Aに対して無線リソースの再割当を要求して(3)、BS1Aに無線リソースを割り当て直してもらう(4)。
このような動作を実現すべく、本例のBS1Aは例えば図13に示すように構成され、MS2Aは例えば図14に示すように構成される。
(BS構成)
即ち、BS1Aは、リソース管理データベース(DB)11Aと、リソース管理部12Aと、制御メッセージ生成・解釈部13Aと、無線通信制御部14Aと、アンテナ15と、リソース変更抑止部16Aとをそなえて構成される。
ここで、リソース管理DB(メモリ)11Aは、図2と同様に分割された無線リソース(TS)毎に、BSエリア内で無線リソースを割り当てたMS2Aについての情報〔端末ID等の端末情報及び台数(MS数)〕を記憶して管理するものである。本例では、図13中に示すように、端末情報(端末ID)と使用(割当)リソース番号とを対応付けたデータ(エリア内端末管理テーブル111)と、無線リソース番号とBSエリア内のMS数とを対応付けたデータ(割当端末数管理テーブル112)とを記憶することにより、エリア端末管理と割当端末数管理とを行なえるようになっている。
リソース管理部12Aは、当該リソース管理DB11A(以下、単に「管理DB11A」とも表記する)と協働して、BSエリア内のMS2との間の路車間通信及びBSエリア内のMS2同士の車車間通信の各無線リソースを管理し、路車間通信及び車車間通信の各無線リソースの割当及び解放処理を実施する機能と、MS2Aから無線リソースの再割当要求が無線通信制御部14Aを通じて受信された場合に、無線リソースの再割当(変更)を行なう機能(リソース再割当制御手段)とを少なくとも具備するものである。なお、当該リソース管理部12Aは、無線リソース割当を行なったBSエリア内のMS数をエリア内端末数メモリ121にて管理し、前記MS数が所定の閾値を超えない限りにおいて、前記再割当を実施する。
リソース変更抑止部16Aは、リソース管理部12Aによって管理されている前記BSエリア内MS数が所定の閾値(S)以上で、空きリソースが無いか少ないためにリソース変更(再割当)ができない状態(リソース変更を実施するとかえって車車間通信の衝突数が増加して車車間通信環境が悪化するおそれがあるような状態)でのMS2Aからの無駄なリソース変更要求の送信を抑止する機能を具備するものである。
制御メッセージ生成/解釈部13Aは、BSエリア内のMS2A宛の下り制御メッセージ(無線リソース割当メッセージ、無線リソース変更通知メッセージ、無線リソース解放通知メッセージなど)を生成するとともに、BSエリア内のMS2Aからの上り制御メッセージ(無線リソース割当要求メッセージ、無線リソース変更要求メッセージ、無線リソース解放要求メッセージなど)の内容を解釈する機能を少なくとも具備するものである。
無線通信制御部14Aは、BSエリア内のMS2との通信を制御するもので、アンテナ15Aを経由してMS2Aから受信した信号の受信処理、及び、アンテナ15Aから送信すべきMS2A宛の信号の送信処理を実施する送受信機能を少なくとも具備するものである。
本例においても、前記受信処理には、アンテナ15Aで受信された信号の低雑音増幅、周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換、復調、復号などの処理が含まれ、前記送信処理には、送信情報の符号化、変調、DA変換、周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅などの処理が含まれる。また、当該無線通信制御部14Aによる送受信処理には、第1実施形態と同様に、周期的に同期信号及び必要な情報を送信(ブロードキャストでよい)する処理や、周期的なライフチェック(keep Alive)のための信号の送受信を行なう処理も含まれる。
(MS構成)
一方、図14に示すMS2Aは、例えば、アンテナ21A,28Aと、基地局間無線通信制御部22Aと、基地局間メッセージ制御部23Aと、端末間メッセージ処理部24Aと、リソース状態管理部25Aと、フォーマット合成部26Aと、端末間無線通信制御部27Aとをそなえて構成される。
ここで、アンテナ21Aは、BS1Aとの間の通信に用いられるアンテナであり、アンテナ28Aは、他MS2Aとの通信に用いられるアンテナである。本例においても、これらのアンテナ21A,28Aは共用化されていてもよい。
基地局間通信制御部22Aは、BS1Aとの無線通信を制御するもので、アンテナ21Aで受信したBS1Aからの信号の受信処理、及び、アンテナ21Aから送信すべきBS1A宛の信号の送信処理を実施する送受信機能を少なくとも具備するものである。
本例においても、前記受信処理には、アンテナ21Aで受信された信号の低雑音増幅、周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換、復調、復号などの処理が含まれ、前記送信処理には、送信情報の符号化、変調、DA変換、周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅などの処理が含まれる。
基地局間メッセージ制御部23Aは、BS1Aへ送信する上り制御メッセージ(無線リソース割当/解放要求メッセージ、無線リソース変更要求メッセージなど)の生成、BS1Aから受信した下り制御メッセージ(無線リソース割当/解放通知メッセージ、無線リソース変更通知メッセージなど)の解釈を行なう機能を少なくとも具備するものである。
リソース状態管理部25Aは、BS1Aから割り当てられた、BS1Aとの間の通信(路車間通信)のための無線リソース及び他MS2Aとの間の通信(車車間通信)のための無線リソースを管理して、当該割り当てに従って路車間通信及び車車間通信をそれぞれ実施する機能を少なくとも具備するもので、本例では、次のような機能も具備している。
(a)自MS2Aの車両情報を送信するのに使用する無線リソース(TS)以外の各TSの受信状態(未受信/良好/不良)をリソース状態管理テーブル251により管理する機能
(b)当該テーブル251に基づいて、周囲の複数のMS2Aが同一無線リソースを使用しているか否か(競合の有無)を判定(検出)する機能(リソース競合検出手段)
(c)その判定結果に基づいてTS毎の干渉の有無を表す干渉情報(受信状態情報)を作成する機能
なお、前記各TSの受信状態は、例えば端末間無線通信制御部27Aにおいて、信号の受信電波強度及びノイズ状態を検出し、その検出結果に基づいて識別することができる。
端末間メッセージ処理部24Aは、他MS2Aとの間の車車間通信におけるメッセージ(車両情報)の送受信処理を行なう機能を少なくとも具備するもので、本例では、次のような機能も具備している。
(a)他MS2Aから受信した車両情報(当該MS2Aの位置、速度情報など)から、自己の車両情報を送信すべき(つまり通信対象の)他MS2Aを判別し、そのMS2Aの自己の使用TSに関する干渉情報をリソース状態管理部25A(リソース状態管理テーブル251)から集計し、車車間通信対象のMS数を母数とする、前記自己の使用TSの受信状態が不良であることを示す他MS2Aからの通知の受信数の割合をメモリ241にて管理する機能
(b)他MS2Aから受信した情報に自MS2Aの使用リソースに干渉が発生していることを通知する情報が付与されている場合、あるいは、前記割合が所定の閾値を超える場合に、BS1Aに対してTSの再割当(変更)を要求する(基地局間メッセージ制御部23Aに無線リソース変更要求メッセージの生成、送信を依頼する)機能(リソース再割当要求手段)
フォーマット合成部26Aは、リソース状態管理部25Aで作成された個々のTSの干渉情報を他MS2A宛の送信情報(車両情報)に付与して送信するために、端末間メッセージ処理部24Aからの車両情報とリソース状態管理部25Aからの前記干渉情報とを所定フォーマットの送信信号として合成する機能を具備するものである。
端末間無線通信制御部27Aは、BS1Aから割り当てられリソース状態管理部25Aで管理されているリソース番号(TS番号)の無線リソースを使用して他MS2Aとの通信(車両情報の送信)を行なうよう車車間通信を制御するもので、アンテナ28Aで受信した他MS2Aからの信号の受信処理、及び、アンテナ28Aから送信すべき他MS2A宛の信号の送信処理を実施する送受信機能を少なくとも具備している。
ここで、前記受信処理には、アンテナ28Aで受信された信号の低雑音増幅、周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換、復調、復号などの処理が含まれ、前記送信処理には、送信情報の符号化、変調、DA変換、周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅などの処理が含まれる。
(動作説明)
以下、上述のごとく構成された本実施形態のITSの動作について詳述する。
まず、図15に示すように、MS2Aが、BSエリアに進入し(あるいは、BSエリアに位置するMS2Aの電源投入により)BS1Aからの信号を受信できるようになると、当該MS2Aは、BS1Aに対して無線リソースの割り当てを要求する(ステップS11)。当該要求には、端末ID等の端末情報が含まれる。
BS1Aは、前記割当要求を受信すると、リソース管理部12Aによって、リソース割当処理を実行する(ステップS12)。
即ち、図16に示すように、前記割当要求が、BS1Aのアンテナ15A及び無線通信制御部14Aを介して制御メッセージ生成/解釈部13Aにて受信されると(ステップS12−1)、制御メッセージ生成/解釈部13Aは、受信した割当要求に含まれる端末情報(端末ID)を抽出してリソース管理部12Aに通知する(ステップS12−2)。
リソース管理部12Aは、リソース管理DB11Aの前記エリア内端末管理テーブル111において端末情報が前記抽出された端末IDと一致するエントリが存在するか(つまり、過去に無線リソース割当を行なったMS2Aからの割当要求か)否かをチェックする(ステップS12−3,S12−4)。
その結果、一致するエントリが無ければ(ステップS12−4のNルート)、リソース管理部12Aは、リソース管理DB11の割当端末数管理テーブル112において割当端末数が最小のエントリを選択し(ステップS12−6)、選択したエントリの割当端末数を1加算するとともに、選択したエントリのリソース番号を割り当てる無線リソースのリソース番号として決定する(ステップS12−7)。
そして、リソース管理部12Aは、エリア内端末管理テーブル111に、端末IDと使用リソース番号とを登録(記録)し(ステップS12−8)、エリア内端末数メモリ121におけるエリア内端末数を1加算する(ステップS12−9)。
その後、リソース管理部12Aは、前記ステップS12−7で決定したリソース番号を制御メッセージ生成/解釈部13Aに通知し、制御メッセージ生成/解釈部13Aは、当該リソース番号を含む制御メッセージ(無線リソース割当メッセージ)を生成し(ステップS12−10)、無線通信制御部14Aを介してアンテナ15Aから割当要求元のMS2Aへ送信する(ステップS12−11,図15のステップS13)。
なお、前記ステップS12−4において、一致するエントリが存在する場合(ステップS12−4のYルート)、リソース管理部12Aは、当該エントリの使用リソース番号を割り当てる無線リソースのリソース番号として決定し(ステップS12−5)、当該リソース番号が無線リソース割当メッセージにより割当要求元のMS2Aに通知する(ステップS12−10,S12−11)。
BSエリア内の各MS2Aは、以上のようにしてBS1Aから割り当てられた無線リソースを使用して他MS2Aとの車車間通信を実施する。即ち、各MS2Aは、BSエリア内において、BS1から割り当てられたTSを使用して自MS2Aの位置や速度情報などの車両情報を近隣の他MS2Aに送信(同報)する。また、自MS2Aに割り当てられたTS以外のTSにおいて、他MS2Aからの車両情報を受信する。
ここで、各MS2Aは、リソース状態管理部25Aによって、各TSにおける他MS2Aからの情報受信状態を監視して、近隣の複数のMS2Aが同一TSを用いているかどうか判断し、TS毎の干渉情報(リソース状態管理テーブル251)を作成する。
そして、各MS2Aは、端末間メッセージ処理部24Aとリソース状態管理部25Aとフォーマット合成部26Aの各機能によって、自車両情報を送信する際に、TS毎の干渉情報を当該車両情報に付与して、他MS2Aに送信(同報)する(ステップS14〜S16,S17〜S19)。
これにより、各MS2Aは、TS毎の衝突(干渉)の発生状況を認識することが可能となり、図18及び図19を用いて後述するように、BS1Aに対して必要に応じて無線リソース(TS)の再割当(割変更)を要求して、車車間通信の連続的な衝突発生を回避することが可能となる。
さて次に、上述のごとく無線リソースを割り当てられたMS2AがBSエリアを離脱する場合、MS2Aは、BS1A宛の無線リソース解放要求メッセージを基地局間メッセージ制御部23Aにより生成してBS1Aへ送信する(図15のステップS20)。この無線リソース解放要求メッセージをBS1Aが受信すると、BS1Aは、リソース解放処理を実施する(図15のステップS21)。
即ち、例えば図17に示すように、前記解放要求メッセージが、BS1Aのアンテナ15A及び無線通信制御部14Aを介して制御メッセージ生成/解釈部13Aにて受信されると(ステップS21−1)、制御メッセージ生成/解釈部13Aは、受信した解放要求に含まれる端末情報(端末ID)を抽出してリソース管理部12Aに通知する(ステップS21−2)。
すると、リソース管理部12Aは、リソース管理DB11Aのエリア内端末管理テーブル111において端末情報が前記抽出された端末IDと一致するエントリが存在するか否かを検索し(ステップS21−3,S21−4)、存在すれば(ステップS21−4のYルート)、そのエントリの使用リソース番号を解放すべきリソース番号として決定する(ステップS21−5)。
そして、リソース管理部12Aは、割当端末数管理テーブル112における前記決定したリソース番号に対応する割当端末数を1減算するとともに(ステップS21−6)、エリア内端末数メモリ121におけるエリア内端末数を1減算する(ステップS21−7)。また、制御メッセージ生成/解釈部13Aに、制御メッセージ(無線リソース解放通知メッセージ)の生成を依頼する。
なお、リソース管理DB11Aのエリア内端末管理テーブル111において端末情報が前記抽出された端末IDと一致するエントリが存在しない場合(ステップS21−4のNルート)、リソース管理部12Aは、リソース管理DB11A(テーブル111,112)及びエリア内端末数メモリ121の更新は行なわずに、制御メッセージ生成/解釈部13Aに制御メッセージ(無線リソース解放通知メッセージ)の生成を依頼する。
そして、前記依頼を受けた制御メッセージ生成/解釈部14Aは、解放要求元のMS2A宛の無線リソース解放通知メッセージを生成して当該MS2Aへ送信し、無線リソースの解放完了の旨を通知する(ステップS21−8、図15のステップS22)。
なお、リソース管理部12Aは、前記リソース解放処理に伴う割当端末数管理テーブル112の更新の結果、リソース毎のエリア内端末数に不均衡が生じる場合には、当該不均衡が解消されるように、リソースの再割当を行なってもよい。
(無線リソース再割当(変更)処理)
次に、前記干渉情報を基にMS2Aが自律的に車車間通信の衝突発生を検出してBS1Aに無線リソースの再割当(変更)を要求する場合の処理について、図18及び図19を参照しながら詳述する。ただし、ここでは、3台のMS2A(2A−1,2A−2,2A−3)に着目して説明を行なう。
図18に示すように、BSエリア内のMS2A−1とMS2A−2とが或る時間において同一無線リソース(TS)x(xはリソース番号を表す)を使用して送信を行なったとする(ステップS31)。この場合、近隣の他のMS2A−3が、各TSの受信状態から無線リソースxの干渉の発生をリソース状態管理部25Aにて検出することができる(ステップS32)。
MS2A−3は、干渉の発生を検出すると、端末間メッセージ処理部24Aにより、前記干渉情報を自MS2A−3が送信(同報)する車両情報に付与することで周囲のMS2A−1,2A−2に同報する(ステップS33,S34)。
MS2A−1,2A−2は、それぞれ、端末間メッセージ処理部24Aにて、前記車両情報とともに前記干渉情報を受信することにより、使用TSに衝突が発生して送信情報(車両情報)が干渉していることを認識すると、基地局間メッセージ制御部23Aにより、リソース変更要求(無線リソース再割当要求メッセージ)を生成してBS1Aに送信する(ステップS35,S36,S37,S38)。なお、当該メッセージには、端末ID等の端末情報が付与される。
BS1Aは、前記リソース変更要求を受信すると、リソース変更処理を実施する(ステップS39)。即ち、BS1Aは、図19に示すように、前記リソース変更要求を受信すると(ステップS39−1)、リソース管理部12Aにより、エリア内端末数メモリ121を参照して、BSエリア内で無線リソース割当済みのMS数が所定の閾値S以上か否かをチェックする(ステップS39−2)。
その結果、BSエリア内で無線リソース割当済みのMS数が前記閾値S未満であれば(ステップS39−2のNルート)、リソース管理部12Aは、前記リソース変更要求に付与されている端末情報(端末ID)を抽出し(ステップS39−3)、当該端末IDと一致するエントリがリソース管理DB11のエリア内端末管理テーブル111に存在するか否か検索する(ステップS39−4,S39−5)。
一致するエントリが存在すれば(ステップS39−5のYルート)、リソース管理部12Aは、そのエントリの「使用リソース番号」を「旧リソース番号」とする(ステップS39−6)とともに、割当端末数管理テーブル112において、割当端末数(エリア内端末数)が最小のエントリのリソース番号を「新リソース番号」とし(ステップS39−7)、「旧リソース番号」の「割当端末数」を1減算するとともに、「新リソース番号」の「割当端末数」を1加算する(ステップS39−8)。
そして、リソース管理部12Aは、「新リソース番号」を制御メッセージ生成/解釈部13Aに通知し、制御メッセージ生成/解釈部13Aは、当該「新リソース番号」を含む変更リソース通知メッセージを生成して(ステップS39−9)、リソース変更要求元のMS2A−1(あるいはMS2A−2)に送信する(ステップS39−10、図18のステップS40)。
なお、前記のステップS39−2においてBSエリア内で無線リソースの割当を行なったMS数が前記閾値S以上であった場合(ステップS39−2のYルート)、および、前記のステップS39−5において受信メッセージの端末IDと一致するエントリがエリア内端末管理テーブル111に存在しない場合(ステップS39−5のNルート)のいずれの場合も、リソース管理部12Aは、処理を終了する(リソース変更要求は受け付けられない)。この際、リソース変更要求の拒否通知をリソース変更要求元に送信してもよい。
以上のようにして、リソース変更要求を受けたBS1Aは、BSエリア内のMS数が一定数S以下の場合に、割当MS数が最も少ないリソース(TS)を、リソース変更要求を発したMS2Aのいずれかに必要に応じてリソースの再割当を行ない、リソース毎の割当MS数の更新を行なう。
さて次に、図18に示すように、前記変更リソース通知メッセージを受信したMS2A−1は、当該メッセージにより指定された「新リソース番号」の無線リソースを使用して以後の車車間通信を実施する(ステップS40,S41,S42)。これにより、MS2A−1とMS2A−2とで使用無線リソースが異なることになるから、前記衝突は解消される(ステップS43)。以降、各MS2Aは、無線リソース(TS)毎の受信状態情報(干渉情報)を自MS2Aの送信情報(車両情報)に付与して周囲のMS2Aに通知し合うことで、TSの干渉発生の有無を検出可能としつつ車車間通信を実施する(ステップS44,S45)。
ところで、BS1Aにおいて、BSエリア内で無線リソース割当済みのMS数(エリア内端末数メモリ121におけるエリア内端末数)が前記閾値S以上の場合、BS1Aは、リソース変更抑止部16Aの機能によって、MS2Aからのリソース変更要求(制御メッセージ)の送信を抑止する制御を行なう。これは、既述のとおり、空きリソースが無いか少ないためにリソース変更ができない状態(リソース変更を実施するとかえって車車間通信の衝突数が増加して車車間通信環境が悪化するおそれがあるような状態)でのMS2Aからの無駄なリソース変更要求の送信を抑止するためである。
即ち、例えば図20に示すように、リソース変更抑止部16Aは、周期制御メッセージ送信タイマ(図示省略)が満了すると(ステップS51)、リソース管理部12Aからエリア内端末数メモリ121のエリア内端末数を通知してもらい、当該エリア内端末数が前記閾値S以上か否かをチェックする(ステップS52)。
その結果、エリア内端末数が前記閾値S以上であれば(ステップS52のYルート)、リソース変更抑止部16Aは、制御メッセージ(リソース変更要求メッセージ)の抑止状態を「抑止中」に設定し(ステップS53)、エリア内端末数が前記閾値S未満であれば(ステップS52のNルート)、制御メッセージの抑止状態を「通常状態」に設定する(ステップS54)。
そして、リソース変更抑止部16Aは、前記抑止状態(「抑止中」又は「通常状態」)を制御メッセージ生成/解釈部13Aに通知し、制御メッセージ生成/解釈部13Aは、通知された抑止状態をBSエリア内のMS2Aに通知(同報)するための制御メッセージ(周期制御メッセージ)を生成してBSエリアに送信する(ステップS55)。当該送信により前記周期制御メッセージ送信タイマがリスタートし(ステップS56)、以降、その満了毎に上述した処理が繰り返される。
一方、MS2A(基地局間メッセージ制御部23A)は、例えば図21に示すように、前記周期制御メッセージを受信すると(ステップS111)、当該メッセージに設定されている抑止状態が「通常状態」か「抑止中」かをチェックし(ステップS112)、「通常状態」であれば(ステップS112のNルート)、リソース変更要求が送信可能な状態となり(ステップS113)、「抑止中」であれば(ステップS112のYルート)、リソース変更要求が送信不能の状態となる(ステップS114)。なお、当該抑止状態は、MS2Aの例えば基地局間メッセージ制御部23Aの図示しないメモリ等にて管理される。
換言すれば、本例のBS1Aは、周期的に無線リソースの割当状況(エリア内端末数)を確認し、その割当状況に応じてMS2Aからの制御メッセージ(リソース変更要求)の送信の可否を制御することができるのである。
ところで、図18により前述した例においては、MS2Aが他のMS2Aからの干渉情報の受信(干渉発生通知)を契機としてBS1に対してリソース変更要求を行なっているが、当該BS1Aに対するリソース変更要求の送信タイミングは適宜に変更(制御)してもよい。
例えば、MS2Aが車車間通信(送信)に使用した無線リソースについての干渉発生の通知を他MS2Aから受けた回数や車車間通信対象のMS数を母数とする前記回数の割合に応じてリソース変更要求の送信を制御することもできる。
このような制御を行なえば、BS1Aに対して無駄なリソース変更要求がなされることを抑制することができるので、路車間通信及び車車間通信の各リソースの利用効率を向上することが可能となる。
なお、「車車間通信対象のMS」とは、例えば図22に模式的に示すように、交差点において右折待ちのMS2Aに着目すると、当該交差点内で衝突の可能性があるエリアに位置する他MS2Aや、追突の可能性があるエリアに位置する他MS2Aを意味する。
以下、このようなMS2でのリソース変更要求の送信タイミング制御について詳述する。
まず、図23に示すように、BSエリア内の或るMS2A(以下、着目MS2Aと称する)は、端末間メッセージ処理部24Aにより、BS1Aから割り当てられたリソース(TS)x(xはリソース番号を表す)を使用して端末間情報(車両情報)を送信する(ステップS61)。
より詳細には、着目MS2Aは、例えば図25に示すように、BS1Aから割り当てられたリソース(TS)のタイミング(送信周期)になると、端末間メッセージ処理部24Aによる端末間情報送信処理を起動し(ステップS101)、送信情報(車両情報)を生成する(ステップS102)。
当該送信情報は、フォーマット合成部26Aに転送され、フォーマット合成部26Aにて、リソース状態管理テーブル251における各リソースの受信状態情報が付与される(ステップS103)。その際、リソース状態管理部25Aは、リソース状態管理テーブル251の内容を全てリセット(未受信に設定)し(ステップS104)、端末間メッセージ処理部24Aは、メモリ241の情報(母数m,リソースxについての受信状態不良通知数r)をリセット(m=0、r=0)する(ステップS105)。
そして、フォーマット合成部26Aにて、前記受信状態情報を付与された送信情報は、端末間無線通信制御部27Aを通じてアンテナ28Aから周囲の他MS2Aに向けて送信される(ステップS106)。
一方、着目MS2Aは、図23に示すように、周囲の他MS2Aから前記干渉情報(受信状態情報)を当該他MS2Aの端末間情報とともに受信する(ステップS62,S64,S65,S67,S68)。なお、着目MS2A(端末間メッセージ処理部24A)は、前記端末間情報の送信毎に、メモリ241の情報(母数m,リソースxについての受信状態不良通知数r)をリセットする。
ここで、車車間通信非対象の他MS2Aからの干渉情報も受信される(ステップS64,S67)が、着目MS2A(端末間メッセージ処理部24A)は、車車間通信対象(以下、単に「通信対象」ともいう)の他MS2Aの端末間情報を受信した時にだけ、前記メモリ241の情報(m,y)を更新する。
即ち、端末間メッセージ処理部24Aは、通信対象の他MS2Aからの端末間情報(受信状態情報)を受信する毎に前記母数mを1加算し、さらに、当該受信状態情報が「不良」を示す情報である毎に前記受信状態不良通知数(以下、単に「不良通知数」ともいう)yを1加算する。なお、非通信対象の他MS2Aからの受信状態情報が受信された場合、前記母数mは更新されず、前記受信状態情報が「良好」を示す情報である場合、前記不良通知数yは更新されない。
そして、端末間メッセージ処理部24Aは、上述のごとく通信対象の他MS2Aからの受信状態情報を受信する毎にメモリ241の情報更新を行なった後、当該メモリ241の情報に基づいて、BS1Aに対するリソース変更要求を行なうか否かを判定する(ステップS63,S66,S69)。
より詳細な着目MS2Aの動作を、図24に示すフローチャートを用いて説明すると、着目MS2Aは、まず、端末間電波を受信すると(ステップS81)、端末間無線通信制御部27Aにて、その受信電波により受信した端末間情報を正常に受信できたか(正しく復調、復号できたか)をチェックする(ステップS82)。
正常に受信できていれば(ステップS82のYルート)、リソース状態管理部25Aにて、リソース状態管理テーブル251における対応するリソース番号(受信TSのTS番号)の状態を「良好」に設定し(ステップS83)、正常に受信できていなければ(ステップS82のNルート)、対応するリソース番号の状態を「不良」に設定する(ステップS84)。
そして、端末間情報を正常に受信できた場合、着目MS2Aは、さらに、端末間メッセージ処理部24Aにて、当該受信端末間情報が通信対象の他MS2Aからの情報であるか否かをチェックする(ステップS85)。
その結果、通信対象の他MS2Aからの情報であれば(ステップS85のYルート)、端末間メッセージ処理部24Aは、メモリ241の前記母数を1加算(増加)し(ステップS86)、さらに、受信状態情報が「不良」を示す情報か否かをチェックし(ステップS87)、「不良」を示す情報であれば(ステップS87のYルート)、メモリ241の前記不良通知数yを1加算する(ステップS88)。
次いで、端末間メッセージ処理部24Aは、メモリ241における前記母数mがその採り得る値の最小値以上で、不良通知数y/母数mの値が所定の閾値(変更要求確率下限値)α以上か否かを判定し(ステップS89)、当該条件を満足すれば(ステップS89のYルート)、リソース変更要求処理を起動し(ステップS90)、基地局間メッセージ制御部23Aにリソース変更要求メッセージの生成を依頼する。
基地局間メッセージ制御部23Aは、図26に示すように、現在の前記抑止状態(「通常状態」又は「抑止中」)を確認した上で(ステップS121)、「通常状態」である場合に限り、リソース変更要求メッセージを生成してBS1Aへ当該メッセージを送信する(ステップS121のNルートからステップS122,S123、図23のステップS71)。
BS1Aでは、前記リソース変更要求を受信すると、図19により前述したとおりの処理(ステップS39−1〜S39−10)リソース変更処理を実施し(図23のステップS72)、リソース変更が完了すれば、変更リソース通知メッセージにより変更後のリソース番号をリソース変更要求元の着目MS2Aに送信する(図23のステップS73)。
着目MS2Aは、図27に示すように、当該変更リソース通知メッセージを受信すると(ステップS131)、端末間メッセージ処理部24Aにて、車車間通信(送信)に用いるリソース番号を通知されたリソース番号に設定し(ステップS132、図23のステップS74)、当該リソース番号の無線リソース(TS)にて車車間通信を実施する(図24のステップS91)。
以上のように、本実施形態によれば、各MS2Aが、他MS2Aからの車車間通信の受信情報(位置や速度などの車両情報)を基に、自己の車両情報を送信すべき(通信対象の)他MS2Aを判別して、当該MS2Aに対する送信を行なうのに用いるリソース(TS)に関する干渉情報を集計し、干渉を示す情報がある一定の割合を超える場合に、BS1Aに対してリソースの変更(再割当)を要求し、BS1Aは、当該要求により割当リソースの変更(再割当)行なうので、車車間通信の衝突が連続して発生することを回避することができる。
なお、上述した第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、車車間通信の無線リソースとして、時分割タイムスロット以外に、周波数分割、符号分割、あるいは周波数方向と時間方向の両方で分割したリソースを割り当ててもよい。また、連続した時間帯間で時間的に隣接しないように、時間帯毎にタイムスロット位置と無線リソース番号との対応関係を変更してもよい。つまり、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて実施することも可能である。
以上の各実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
〔3〕付記
(付記1)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおいて、
前記無線基地局は、
前記無線端末が前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す複数のパターンを保有し、
前記パターンのいずれかを前記無線端末のいずれかに割り当て、
前記無線端末は、
前記無線基地局から割り当てられた前記パターンに従って前記リソースを使用して前記端末間通信を行なうことを特徴とする、無線通信システムにおける端末間通信制御方法。
(付記2)
前記パターンは、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定され、
前記無線基地局は、
前記使用リソース番号と前記シフト量とを前記無線端末に割り当て、
前記無線端末は、
前記無線基地局から割り当てられた使用リソース番号とシフト量とに基づいて現時間帯での使用リソース番号を求め、
当該使用リソース番号のリソースを使用して前記端末間通信を行なうことを特徴とする、付記1記載の無線通信システムにおける端末間通信制御方法。
(付記3)
前記無線基地局は、
前記シフト量が小さい方から順に前記使用リソース番号と前記シフト量との割り当てを行なうことを特徴とする、付記2記載の無線通信システムにおける端末間通信制御方法。
(付記4)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおいて、
前記無線端末は、
他の無線端末が送信した信号の受信状態に基づいて複数の他の無線端末間での前記リソースの競合を検出し、
前記競合の検出を前記複数の他の無線端末のいずれかに通知し、
前記通知を受けた無線端末は、
前記無線基地局に対して、前記リソースの再割当を要求し、
前記無線基地局は、
前記要求を受けることにより、前記複数の他の無線端末のいずれかに対して前記リソースの再割当を行なうことを特徴とする、無線通信システムにおける端末間通信制御方法。
(付記5)
前記通知を受けた無線端末は、
前記通知の受信数に応じて前記無線基地局に対する前記再割当の要求タイミングを制御することを特徴とする、付記4記載の無線通信システムにおける端末間通信制御方法。
(付記6)
前記無線基地局は、
前記要求を受けた時点で、前記リソースの割当済みの無線端末数が所定数以上であると、前記再割当を行なわないことを特徴とする、付記4又は5に記載の無線通信システムにける端末間通信制御方法。
(付記7)
前記無線基地局は、
前記要求を受けた時点で、前記リソースの割当済みの無線端末数が所定数以上であると、前記通知を受けた無線端末に対して前記再割当の要求を禁止することを特徴とする、付記4〜6のいずれか1項に記載の無線通信システムにおける端末間通信制御方法。
(付記8)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
前記無線端末が前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す複数のパターンを保持するリソース使用パターンメモリと、
前記パターンのいずれかを前記無線端末のいずれかに割り当てるリソース使用パターン割当制御手段と、
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。
(付記9)
前記パターンは、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定され、
前記リソース使用パターン割当制御手段は、
前記使用リソース番号と前記シフト量とを前記無線端末に割り当てる、
ことを特徴とする、付記8記載の無線通信システムにおける無線基地局。
(付記10)
前記リソース使用パターン割当制御手段は、
前記シフト量が小さい方から順に前記使用リソース番号と前記シフト量との割り当てを行なうことを特徴とする、付記9記載の無線通信システムにおける無線基地局。
(付記11)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線端末であって、
前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す複数のパターンのいずれかの割当を前記無線基地局から受けるリソース使用パターン割当受付手段と、
前記リソース使用パターン割当受付手段で受け付けられた前記パターンに従って前記リソースを使用して前記端末間通信を行なう端末間通信制御手段と、
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線端末。
(付記12)
前記パターンは、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定され、
前記リソース使用パターン割当受付手段は、
前記無線基地局から割り当てられた使用リソース番号とシフト量とに基づいて現時間帯での使用リソース番号を求める使用リソース決定部をそなえ、
前記端末間通信制御手段は、
前記使用リソース決定部で求められた使用リソース番号のリソースを使用して前記端末間通信を行なう、
ことを特徴とする、付記11記載の無線通信システムにおける無線端末。
(付記13)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線端末であって、
他の無線端末が送信した信号の受信状態に基づいて複数の他の無線端末間での前記リソースの競合を検出するリソース競合検出手段と、
前記リソース競合検出手段による前記競合の検出を複数の他の無線端末のいずれかに通知する通知手段と、
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線端末。
(付記14)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線端末であって、
他の無線端末において自無線端末についての前記リソースの競合が検出された旨の通知を前記他の無線端末から受信する受信手段と、
前記受信手段にて前記通知が受信されると、前記無線基地局に対して前記リソースの再割当を要求するリソース再割当要求手段と、
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線端末。
(付記15)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
第1の無線端末において第2の無線端末についての前記リソースの競合が検出されことを前記第1の無線端末から通知された前記第2の無線端末が送信したリソース再割当要求を受信する受信手段と、
前記受信手段にて前記リソース再割当要求が受信されると、前記第2の無線端末に対して前記リソースの再割当を行なうリソース再割当制御手段と、
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。
以上詳述したように、本発明によれば、複数の無線端末による使用リソースの競合が連続的に発生して、端末間通信が長時間にわたって不能な状態になることを回避することができるので、無線通信技術分野に極めて有用と考えられる。

Claims (3)

  1. 無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおいて、
    前記無線基地局は、
    前記無線端末が前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定される複数のパターンを保有し、
    前記使用リソース番号と前記シフト量とを前記無線端末に割り当て、
    前記無線端末は、
    前記無線基地局から割り当てられた使用リソース番号とシフト量とに基づいて現時間帯での使用リソース番号を求め、当該使用リソース番号のリソースを使用して前記端末間通信を行なうことを特徴とする、無線通信システムにおける端末間通信制御方法
  2. 無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
    前記無線端末が前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定される複数のパターンを保持するリソース使用パターンメモリと、
    前記使用リソース番号と前記シフト量とを前記無線端末に割り当てるリソース使用パターン割当制御手段と、
    をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。
  3. 無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の無線端末と端末間通信を行なう複数の無線端末とをそなえた無線通信システムにおける前記無線端末であって、
    前記リソースを使用するタイミングに関するパターンであって、連続する時間帯間で異なる時間変化を示す複数のパターンのいずれかの割当を前記無線基地局から受けるリソース使用パターン割当受付手段と、
    前記リソース使用パターン割当受付手段で受け付けられた前記パターンに従って前記リソースを使用して前記端末間通信を行なう端末間通信制御手段と、
    をそなえ
    前記パターンは、初期の使用リソース番号と前記時間帯毎に異なる使用リソース番号についてのシフト量とで規定され、
    前記リソース使用パターン割当受付手段は、
    前記無線基地局から割り当てられた使用リソース番号とシフト量とに基づいて現時間帯での使用リソース番号を求める使用リソース決定部をそなえ、
    前記端末間通信制御手段は、
    前記使用リソース決定部で求められた使用リソース番号のリソースを使用して前記端末間通信を行なう、
    ことを特徴とする、無線通信システムにおける無線端末
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