JP5023834B2 - 半導体結晶の成長方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体結晶の成長方法および半導体結晶基板に関し、たとえばHVPE法により単結晶の膜を成長させる半導体結晶の成長方法および半導体結晶基板に関する。
発光素子、電子素子、および半導体センサなどの半導体デバイスを形成するための材料としての半導体結晶を成長させるために、従来から、たとえば昇華法、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy:ハイドライド気相成長)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシ)法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相堆積)法などの気相成長法が提案されている。
このような半導体結晶の成長方法として、たとえば特開2005−200250号公報(特許文献1)には、単結晶窒化物半導体基板を種基板として用い、気相成長によって厚さが5mm以上の窒化物半導体結晶を成長させる方法が開示されている。特許文献1では、高品質な窒化物半導体結晶を成長させることを目的として、図11に示すように、成長中の半導体結晶220の成長面外周および側面を所定距離をおいて周囲からカバー216で覆い、成長面外周および側面への多結晶の付着を防止しながら窒化物単結晶を成長させている。カバー216はグラファイト製である。
特開2005−200250号公報
しかしながら、上記特許文献1の半導体結晶の成長方法では、種基板209とカバー216との隙間から原料ガスが流れて種基板209の側面に多結晶222が付着してしまう。成長させる半導体結晶220において多結晶222は単結晶221よりも速い成長速度で成長するので、種基板209の側面からカバー216を覆うように多結晶222が成長してしまうという問題がある。成長させた半導体結晶220に多結晶222が付着していると、多結晶222を取り除く工程が必要となる。すなわち、半導体結晶の製造過程において工程数が増加する。また、種基板209の中央上に形成された単結晶の半導体結晶と種基板209の側面から中央に向けて形成された多結晶の半導体結晶とが存在するので、多結晶222を取り除く工程が複雑である。さらに、半導体結晶220の異常成長により歪みが生じて、半導体結晶220にクラックが発生してしまう。
したがって本発明の目的は、種基板に多結晶の半導体結晶が付着することを抑制する半導体結晶の成長方法および半導体結晶基板を提供することである。
本発明の半導体結晶の成長方法は、気相成長法により半導体結晶を成長させる方法であって、以下の工程を備える。種基板が準備される。そして、半導体結晶と同じ組成の結晶からなる枠状部が種基板の側面を囲むように配置されて、種基板上に気相成長法により半導体結晶が成長される。成長させる工程では、種基板の側面と枠状部との最も長い距離が5mm以下になるように枠状部を配置し、半導体結晶としてAl x In y Ga (1-x-y) N(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を成長させる。本発明の半導体結晶の他の成長方法は、気相成長法により半導体結晶を成長させる方法であって、以下の工程を備える。種基板が準備される。そして、半導体結晶と同じ組成の結晶からなる枠状部が種基板の側面を囲むように配置されて、種基板上に気相成長法により半導体結晶が成長される。成長させる工程では、種基板の側面と枠状部との最も長い距離が5mm以下になるように枠状部を配置し、ハイドライド気相成長法により半導体結晶を成長させる。
本発明者は、種基板上に多結晶が成長することを抑制できる方法を鋭意研究した結果、成長させる半導体結晶と同じ組成の結晶からなる枠状部を種基板の側面を囲むように配置することによって、枠状部において種基板と対向する側と反対側に多結晶を成長させて、種基板上に多結晶が成長することを防止できることを見出した。よって、本発明によれば、種基板に多結晶の半導体結晶が付着することを抑制できる。また、種基板の側面と枠状部との最も長い距離が5mm以下になるように枠状部を配置することにより、枠状部において種基板と対向する側と反対側に多結晶を成長させやすい。そのため、種基板上に多結晶の半導体結晶が付着することを効果的に抑制できる。また、単結晶の非常に有用な半導体結晶であるAl x In y Ga (1-x-y) N(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を成長させることができる。あるいは、ハイドライド気相成長法により半導体結晶を成長させるため、高品質な半導体結晶を成長させることができる。
上記半導体結晶の成長方法において好ましくは、成長させる工程では、種基板の厚み以下の枠状部を配置する。これにより、枠状部において種基板と対向する側と反対側に多結晶を成長させやすい。そのため、種基板上に多結晶の半導体結晶が付着することを効果的に抑制できる。
本発明の半導体結晶は、上記いずれかに記載の半導体結晶の成長方法により得られる半導体結晶基板であって、種基板と、種基板上に形成された半導体結晶とを備えている。
本発明の半導体結晶によれば、上記半導体結晶の成長方法により得られるので、単結晶の半導体結晶を備えた半導体結晶基板が得られる。
本発明の半導体結晶の成長方法および半導体結晶によれば、成長させる半導体結晶と同じ組成の結晶からなる枠状部を種基板の側面を囲むように配置して、半導体結晶を成長させるので、種基板に多結晶の半導体結晶が付着することを抑制できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には、同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
本発明の一実施の形態における半導体結晶の成長方法を説明する。図1は、本発明の一実施の形態における半導体結晶の成長方法に用いる結晶成長装置を示す概略図である。まず、図1を参照して、本実施の形態における半導体結晶の成長方法に用いる結晶成長装置100について説明する。図1に示すように、結晶成長装置100は、結晶成長容器110と、第1ガス導入管111と、第2ガス導入管112と、ソースボート113と、ヒータ114と、排気管115と、サセプタ116と、局所加熱機構(図示せず)とを備えている。結晶成長装置100は、たとえば縦型反応炉としている。
結晶成長容器110は、内部に種基板11を収容保持して、その種基板11上に半導体結晶を成長させるための容器である。第1ガスおよび第2ガス導入管111、およびソースボート113には、成長させる半導体結晶を構成する元素を含む原料が供給される。第1ガスおよび第2ガス導入管111,112の各々は、第1および第2ガスG1,G2の各々を結晶成長容器110の外部から内部へ導入するために結晶成長容器110に設けられている。ソースボート113は、金属原料を収容保持し、第2ガス導入管112の下方に配置されている。ソースボート113において、第2ガス導入管112から供給される第2ガスG2と金属原料とを反応させて反応ガスG3を生成し、反応ガスG3と第1ガスG1とを種基板11の表面に供給する。ヒータ114は、結晶成長容器110の内部をたとえば700℃以上1500℃以下に加熱する能力を有し、結晶成長容器110の外部に配置されている。排気管115は、反応後のガスを結晶成長容器110の外部に排出するために、結晶成長容器110に設けられている。
サセプタ116は、種基板11を保持して、結晶成長容器110内において種基板11を保持する面が結晶成長容器110の内部の第1ガスおよび第2ガス導入管111,112の下方に配置されている。サセプタ116は、結晶成長容器110の内部で横置きに配置されている。また、局所加熱機構は、種基板11の抵抗加熱ヒータなど加熱用の部材であり、たとえばサセプタ116に埋め込まれている。
続いて、図2〜図10を参照して、本発明の一実施の形態における半導体結晶の成長方法を説明する。本実施の形態における半導体結晶の成長方法は、気相成長法により半導体結晶を成長させる方法である。図2は、本発明の実施の形態における半導体結晶の成長方法を示すフローチャートである。図3は、成長させる工程後の状態を示す概略断面図である。図4は枠状部を示す上面図であり、図5は枠状部の一部である枠体を示す上面図である。図6および図8は、本発明の実施の形態における別の枠状部を示す上面図であり、図9は断面図である。図7は、別の枠体を示す上面図である。図10は、半導体結晶基板を示す概略断面図である。
まず、図1および図2に示すように、種基板11を準備する工程(S10)を実施する。準備する工程(S10)では、たとえば図1に示すサセプタ116に、種基板11を保持させる。
準備する工程(S10)では、シリコン、サファイヤ、炭化シリコン、窒化ガリウム、および窒化アルミニウムよりなる群から選ばれる1種以上の材質からなる種基板11を準備することが好ましい。これらの材質を用いると、後述する成長させる工程(S20)でAlxInyGa(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)からなる半導体結晶を容易に成長させることができる。
なお、この工程(S10)で準備する種基板11の形状は特に限定されず、円形であっても矩形であってもよい。
次に、図1〜図10に示すように、半導体結晶と同じ組成の結晶からなる枠状部21を種基板11の側面を囲むように配置して、種基板11上に気相成長法により半導体結晶を成長させる工程(S20)を実施する。成長させる工程(S20)を実施すると、図3に示すように、種基板11上に単結晶の半導体結晶12が成長し、枠状部21上に単結晶の半導体結晶22が成長し、枠状部21における種基板と対向する側(種基板11の側面を囲っている側)と反対側の側面から多結晶の半導体結晶23が成長する。
成長させる工程(S20)では、枠状部21は、成長させる半導体結晶12と同じ組成の結晶からなる。たとえば成長させる半導体結晶12がGaN(窒化ガリウム)である場合には、枠状部21はGaNからなる。また、枠状部21と、種基板11と、成長させる半導体結晶12とは、同じ組成の結晶からなることがより好ましい。
図4に示すように、枠状部21は、種基板11の側面を囲むように配置している。枠状部21は、たとえばGaN基板から図5に示す枠体21aを複数加工して、種基板11の側面を囲むように複数の枠体21aからなる枠状部21を配置する。本実施の形態では枠体21aが6本形成され、上面から見た時の形状が六角形になるように種基板11の外周側を囲むように6本の枠体21aが配置されている。
なお、枠状部21は、図6に示すように、円形状の種基板11の側面を囲むように配置してもよい。また、図7に示す枠体21bを複数用いて、図8に示すように矩形状の種基板11の側面を囲むように配置してもよい。
また、図4に示すように、種基板11の側面と枠状部21との最も長い距離Lが5mm以下になるように枠状部21を配置することが好ましい。距離Lが5mm以下であると、種基板11の側面に多結晶が付着しない。本発明では、距離Lは0mmである場合を含む。距離Lが0mmである場合、つまり種基板11と枠状部21とが接触している場合、これらは同じ組成の結晶であるため、種基板11上に大きな歪みを発生させることなく厚く半導体結晶を成長させることができる。
また、図1に示すように、枠状部21の高さHは、種基板11の厚みD以下であることが好ましい。これにより、種基板11上に半導体結晶12を成長させるときに枠状部21が障害にならないため、表面積が大きな半導体結晶12を成長できる。
また、図9に示すように、枠状部21は、種基板11を保持するための爪部21cが設けられていてもよいが、種基板11上に表面積の大きな単結晶の半導体結晶12を成長させる観点から、図1に示すように枠状部21に爪部21cは設けられていないことが好ましい。
また、図4および図5に示すように、枠状部21の幅Wは、0.05mm以上であることが好ましい。0.05mm以上であると、厚みの大きい半導体結晶12を容易に成長できる。なお、枠状部21の幅Wの上限は、たとえば10mm以下である。
また、成長させる工程(S20)では、半導体結晶12としてAlxInyGa(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を成長させることが好ましい。すなわち、枠状部21はAlxInyGa(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)であることが好ましい。
また、厚みが1mm以上になるように半導体結晶12を成長させることが好ましい。厚みが1mm以上であれば半導体結晶12を分割することによって、複数の単結晶の半導体結晶が同時に得られる。半導体結晶12は単結晶からなるので、半導体結晶12を容易に分割することができる。なお、切断とは、電着ダイヤモンドホイールの外周刃を持つスライサーなどで機械的に半導体結晶12を分割することをいう。へき開とは、結晶格子面に沿って半導体結晶12を分割することをいう。
また、成長させる工程(S30)において半導体結晶を成長させる方法は、昇華法、ハイドライド気相成長法、MBE法、またはMOCVD法などの気相成長法であれば特に限定されないが、ハイドライド気相成長法により半導体結晶12を成長させることが好ましい。ハイドライド気相成長法は成長速度が速いため、効率良く半導体結晶を成長させることができる。
ハイドライド気相成長法は、たとえば以下のようにして行なわれる。図1に示すように、まずソースボート113に原料を供給する。そして、ソースボート113を加熱する。そして、第2ガス導入管112から供給される第2ガスG2と、ソースボート113の原料とを反応させて反応ガスG3を生成する。そして、第1ガス導入管111から供給される第1ガスG1と、反応ガスG3とを種基板11の表面に当たるように流して(供給して)反応させる。なお、種基板11に供給されるガスの流れは、常に一定となるように制御することが好ましい。また、ヒータ114を用いて、結晶成長装置100の内部を半導体結晶12が適切な速度で成長する温度(たとえば700℃以上1500℃以下)で加熱する。また、排気管115で、反応後のガスを外部に排出する。
なお、成長させる工程(S20)では、第1ガスG1の流量、第2ガスG2の流量、原料の種類、または原料の量などを調整することにより、半導体結晶12の厚みや半導体結晶12の材質などを適宜変更できる。
次に、図2および図10に示すように、成長させる工程(S20)後に、種基板11と、種基板11上に形成された半導体結晶12とを備えた半導体結晶基板10を加工する後処理工程(S30)を実施する。後処理工程(S30)では、図3に示す枠状部21の側面に成長した多結晶の半導体結晶23を除去する。本実施の形態では、枠状部21上および側面に付着した半導体結晶22,23を除去することにより、種基板11と種基板11上の単結晶の半導体結晶12とを備える半導体結晶基板10を製造している。
後処理工程(S30)で半導体結晶基板10に加工する方法は、任意の方法を採用でき、たとえば切断または研削などにより加工することができる。なお、研削とは、ダイヤモンド砥石を持つ研削設備などで多結晶の半導体結晶23などを機械的に削り取ることをいう。
また、後処理工程(S30)では、半導体結晶基板10の表面を研磨する工程などをさらに実施してもよい。研磨する方法については特に限定されず、任意の方法を採用できる。
以上説明したように、本発明の実施の形態における半導体結晶の成長方法によれば、半導体結晶12と同じ組成の結晶からなる枠状部21を種基板11の側面を囲むように配置して、種基板11上に気相成長法により半導体結晶12を成長させる工程(S20)を備えている。これにより、枠状部21において種基板11と対向する側と反対側に多結晶の半導体結晶23を成長させることによって、種基板11に多結晶の半導体結晶が付着することを抑制できる。そのため、種基板11上に単結晶の半導体結晶12を成長させることができる。よって、種基板11と、種基板11上に形成された単結晶の半導体結晶12とを備える半導体結晶基板10が得られる。
また、種基板11に多結晶の半導体結晶23が付着しないので、半導体結晶基板10を得るために多結晶の半導体結晶を取り除くための工程を行なわなくてもよい、または、枠状部21を除去することで容易に加工を行なうことができる。
さらに、種基板11上には単結晶の半導体結晶12が成長し、多結晶の半導体結晶23が成長しない。そのため、半導体結晶12中に歪みが生じないので、半導体結晶が異常成長しない。よって、種基板11上に成長させる半導体結晶12に発生するクラックを抑制できる。
[実施例]
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、実施の形態における半導体結晶の成長方法にしたがって、図1に示す結晶成長装置100を用いて、HVPE法により半導体結晶を成長させた。
まず、種基板を準備する工程(S10)では、図4に示す直径Rが50mmで、厚みDが300μmのGaNからなる種基板11を準備した。
次に、半導体結晶12と同じ組成の結晶からなる枠状部21を種基板11の側面を囲むように配置して、種基板11上に気相成長法により半導体結晶12を成長させる工程(S20)を実施した。具体的には、まず、種基板11をサセプタ116上に配置した。また、図5に示すxが2mmで、yが30mmで、zが32mmで、高さHが300μmのGaNからなる枠体21aを6枚準備した。続いて、図4に示すように、種基板11の側面を囲むように配置した。この時、種基板11の側面と枠状部との最も長い距離Lを5mmとした。
また、第1ガスG1としてNH3(アンモニア)ガスを、第2ガスG2としてHCl(塩化水素)ガスを準備した。その後、ソースボート113にGa(ガリウム)を供給して、ソースボート113を加熱した。そして、第2ガス導入管112から供給されるHClガスとソースボート113のGaとを下記の式(1)のように反応させて、反応ガスG3としてGaCl(塩化ガリウム)ガスを生成した。
Ga+HCl=GaCl+1/2H2・・・・・式(1)
そして、第1ガス導入管111から供給されるNH3ガスと、GaClガスとを種基板11の半導体結晶を成長させる表面に当たるように流して、その表面上で下記の式(2)のように反応させて、種基板11上に、厚さが5mmのGaN結晶を成長させた。
GaCl+NH3=GaN+HCl+H2・・・・・式(2)
なお、HClガスおよびNH3ガスの分圧を調整し、種基板11上の結晶の成長速度が20μm/hrになるようにした。
(比較例1)
比較例1の半導体結晶の製造方法は、基本的には実施例1と同様であるが、成長させる工程(S20)において枠状部21を配置せずに半導体結晶を成長させた点においてのみ異なる。
(評価方法)
実施例1および比較例1の成長させる工程(S20)後に、微分干渉顕微鏡により、多結晶の半導体結晶が存在しているかを確認した。また、成長させる工程(S20)後に成長した結晶にクラックが生じているかを目視で観察した。
(評価結果)
実施例1の半導体結晶の成長方法では、種基板11の表面および側面には多結晶の半導体結晶が付着せず、単結晶の半導体結晶が成長した。また、枠状部21において種基板11と対向する側には結晶が成長せず、枠状部21上に単結晶の半導体結晶が成長し、さらに枠状部21において種基板11と対向する側と反対側の面に厚さが5mmの多結晶の半導体結晶が成長した。また、種基板11上に成長した半導体結晶にはクラックは発生しなかった。
一方、比較例1の半導体結晶の成長方法では、種基板の外周に多結晶が大量に付着した。また、種基板上に成長した半導体結晶にはクラックが発生した。
以上より、本実施例によれば、半導体結晶と同じ組成の結晶からなる枠状部21を種基板11の側面を囲むように配置して、種基板11上に気相成長法により半導体結晶を成長させると、種基板に多結晶の半導体結晶が付着することを抑制できることが確認できた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の半導体結晶の成長方法により得られるAlxInyGa(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)などの半導体結晶は単結晶であるため、たとえば発光ダイオード、レーザダイオードなどの発光素子、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMTなどの電子素子、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視−紫外光検出器などの半導体センサ、SAWデバイスなどに好適に用いることができる。
本発明の実施の形態における半導体結晶の成長方法に用いる結晶成長装置を示す概略図である。 本発明の実施の形態における半導体結晶の成長方法を示すフローチャートである。 成長させる工程後の状態を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態における枠状部を示す上面図である。 枠状部の一部である枠体を示す上面図である。 本発明の実施の形態における別の枠状部を示す上面図である。 本発明の実施の形態における別の枠体を示す上面図である。 本発明の実施の形態におけるさらに別の枠状部を示す上面図である。 本発明の実施の形態におけるさらに別の枠状部を示す断面図である。 本発明の実施の形態における半導体結晶基板を示す概略断面図である。 特許文献1の半導体結晶を製造する方法を示す模式図である。
符号の説明
10 半導体結晶基板、11 種基板、12,22,23 半導体結晶、21 枠状部、21a,21b 枠体、21c 爪部、100 結晶成長装置、110 結晶成長容器、111 第1ガス導入管、112 第2ガス導入管、113 ソースボート、114 ヒータ、115 排気管、116 サセプタ、G1 第1ガス、G2 第2ガス、G3 反応ガス、L 距離、H 高さ、R 直径、W 幅。

Claims (3)

  1. 気相成長法により半導体結晶を成長させる方法であって、
    種基板を準備する工程と、
    前記半導体結晶と同じ組成の結晶からなる枠状部を前記種基板の側面を囲むように配置して、前記種基板上に気相成長法により前記半導体結晶を成長させる工程とを備え、
    前記成長させる工程では、前記種基板の前記側面と前記枠状部との最も長い距離が5mm以下になるように前記枠状部を配置し、前記半導体結晶としてAlInGa(1−x−y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)を成長させる、半導体結晶の成長方法。
  2. 気相成長法により半導体結晶を成長させる方法であって、
    種基板を準備する工程と、
    前記半導体結晶と同じ組成の結晶からなる枠状部を前記種基板の側面を囲むように配置して、前記種基板上に気相成長法により前記半導体結晶を成長させる工程とを備え、
    前記成長させる工程では、前記種基板の前記側面と前記枠状部との最も長い距離が5mm以下になるように前記枠状部を配置し、ハイドライド気相成長法により前記半導体結晶を成長させる、半導体結晶の成長方法。
  3. 前記成長させる工程では、前記種基板の厚み以下の前記枠状部を配置する、請求項1または2に記載の半導体結晶の成長方法。
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