JP5021277B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工装置に係り、さらに詳しくは、レーザビームの焦点距離を制御可能なレーザ加工装置の改良に関する。
文字などを印字し、或いは、バーコードなどをマーキングする加工装置として、レーザ加工装置が知られている。レーザ加工装置は、加工対象物(ワーク)の表面に対してレーザビームを照射するとともに、レーザビームを走査させることにより、印字やマーキングなどの加工を行う。この様なレーザ加工装置では、レーザビームを反射させる2つのミラーをそれぞれ回転させることにより、レーザビームを2次元走査させている。
最近では、2次元走査による平面上での加工だけでなく、レーザビームの焦点距離を制御して3次元状の加工を可能としたレーザ加工装置も開発されている。具体的には、ビーム径を拡大させるビームエキスパンダを調整することにより、レーザビームの焦点距離を変化させている。
図16は、従来のレーザ加工装置100の構成の一例を示した図である。このレーザ加工装置100は、レーザ発振器110、ビームエキスパンダ120、2次元走査用のミラー対130及び集光レンズ140により構成される。レーザ発振器110は、レーザビームを生成する装置であり、所定の断面形状からなるレーザビームA10を所定方向に射出する。ビームエキスパンダ120は、レーザビームA10のビーム径を拡大させるビーム拡大器であり、第1のレンズ121と、第1のレンズ121に光軸を一致させて配置される第2のレンズ122からなる。第1のレンズ121は、レーザビームA10の入射側に配置されている。第2のレンズ122は、この第1のレンズ121を透過した光を光軸に近づく方へ屈折させる光学レンズであり、レーザビームA10に比べてビーム径の拡大したレーザビームA20が出射される。
ミラー対130は、第2のレンズ122を透過したレーザビームA20を反射させる2つのミラー131及び132からなる、いわゆるガルバノミラーである。各ミラー131,132は、互いに異なる回転軸の回りに回転可能に保持され、回転軸の回りに所定量回転することにより、反射角が所定量変化してレーザビームA20が走査される。集光レンズ140は、2次元走査用ミラー対130により反射されたレーザビームA20を集光させる光学レンズである。この例では、集光レンズ140を透過したレーザビームが集光レンズ140の光軸位置に走査され、ワークB10上にレーザスポットB20が形成されている。
上記ビームエキスパンダ120における第1のレンズ121及び第2のレンズ122間の距離を変化させることにより、集光レンズ140に入射されるレーザビームA20を構成する光の入射角度が変化する。この入射角度の変化により、集光レンズ140を透過するレーザビームの焦点距離が変化することとなる。また、各ミラー131及び132を回転させることにより、ワークB10上でレーザスポットB20を2次元方向に走査させることができる。
上記レーザスポットB20は、点ではなく有限の大きさであることから、文字などを印字する場合に、印字時の線幅を小さくするには、レーザスポットB20のサイズをより小さくする必要がある。一般に、レーザスポットのサイズは、レーザビームの焦点距離が長くなるほど、より大きくなる傾向にあることが知られている。レーザビームの焦点距離を短くしてレーザスポットを狭小化する方法として、集光レンズ140に屈折率の高いレンズを使用し、或いは、屈折面の曲率の大きなレンズを使用することが考えられるが、コスト面や技術面で限界がある。
そこで、ビームエキスパンダ120を用いてビーム径を拡大させるとともに、集光レンズ140に入射されるレーザビームA20を構成する光の入射角度をより大きくすることにより、レーザビームA20の焦点距離をより短くすることが従来から行われていた。この様な従来のレーザ加工装置100では、2次元走査用の各ミラー131及び132よりもワークB10側に集光レンズ140が配置されることから、集光レンズ140の球面収差の影響により、レーザスポットB20が集光レンズ140の光軸位置から離れれば離れるほど、スポットの形状が大きく歪み印字品質が低下してしまうという問題があった。
通常、2次元走査用のミラーには、上述したように互いに異なる回転軸の回りに回転させる2つのミラーが用いられる。この様な2つのミラーを同じ位置に配置することは困難であることから、これらのミラーの少なくとも一方は、集光レンズ140の入射ひとみから離れた位置に配置される。このため、各ミラーにより反射されたレーザビームが集光レンズ140に入射する際の入射角度が大きくなると、球面収差の影響により、ビームの外側、すなわち、入射ひとみから遠い側と、近い側とで、集光位置にずれが生じることとなる。つまり、集光レンズ140の光軸から離れたワークB10上の位置に印字させようとすると、入射ひとみから遠い側と近い側との間で生じる集光位置のずれにより、光軸付近に印字させる場合に比べて、形状が大きく歪んだレーザスポットB20が形成されてしまうこととなる。レーザスポットB20の形状に歪みが生じると、1本の線が二重に印字され、或いは、線幅が太くなり、印字品質が低下する。ここで、複数の光学レンズを組み合わせることにより球面収差を小さくしたものを集光レンズ140として使用し、スポット形状の歪みを抑制させることも考えられるが、この場合、製造コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、製造コストを増大させることなく、印字品質を向上させたレーザ加工装置を提供することを目的とする。特に、集光レンズの光軸から離れた位置にレーザスポットを形成させる場合であっても、スポットの形状に歪みが生じるのを抑制させたレーザ加工装置を提供することを目的とする。
第1の本発明によるレーザ加工装置は、所定の断面形状からなるレーザビームを生成するレーザ発振器と、上記レーザビームを拡散性に屈折させる第1のレンズと、上記第1のレンズを透過したレーザビームを収束性に屈折させる第2のレンズと、上記第2のレンズを透過したレーザビームを反射させるミラーと、上記ミラーにより反射されたレーザビームを集光させる集光レンズと、上記ミラーを回転させて上記レーザビームを2次元走査させる2次元走査手段と、上記第1のレンズ及び上記第2のレンズ間の距離を変化させて上記レーザビームの焦点距離を制御する焦点距離制御手段と、上記第1のレンズ及び上記ミラー間に配置され、上記レーザビームの周縁部を遮断してビーム径を減少させるビーム絞りと、上記第1のレンズ及び上記第2のレンズを保持するホルダーと、上記レーザ発振器が配置された筐体に上記ホルダーを取り付け、レーザ発振器及びホルダーの光軸が一致するように当該ホルダーを位置決めする光軸調整手段とを備え、上記ビーム絞りが上記ホルダーに取り付けられ、上記光軸調整手段によりビーム絞り及びホルダーが一体的に位置決めされるように構成される。
このレーザ加工装置では、レーザビームを拡散性に屈折させる第1のレンズと、この第1のレンズを透過したレーザビームを収束性に屈折させる第2のレンズとからビームエキスパンダが構成される。このビームエキスパンダにより、レーザ発振器において生成されたレーザビームのビーム径が拡大される。そして、これらのレンズを透過したレーザビームを反射させるミラーを回転させることにより、レーザビームが2次元走査される。その際、レーザビームの周縁部を遮断してビーム径を減少させるビーム絞りが第1のレンズと、ミラーとの間に配置され、このビーム絞りによってレーザビームの通過可能なエリアが狭められる。この様な構成により、集光レンズを透過するレーザビームがビーム絞りによって絞り込まれるので、集光レンズの光軸から離れた位置にレーザスポットを形成させる場合であっても、スポットの形状に歪みが生じるのを抑制させることができる。
また、第1のレンズ及び第2のレンズを保持するホルダーが、レーザ発振器及びホルダーの光軸が一致するように位置決めされ、筐体に取り付けられる。その際、ビーム絞りが、ホルダーに取り付けられ、一体的に位置決めされるので、レーザビームの光軸合わせを容易化することができる。
第2の本発明によるレーザ加工装置は、上記構成に加え、上記ビーム絞りが、第1のレンズ及び第2のレンズ間の中央よりもミラー側に配置されているように構成される。この様な構成によれば、第1のレンズ及び第2のレンズ間の中央よりも第1のレンズ側に配置するのに比べて、ビーム径のより大きなレーザビームの周縁部をビーム絞りに遮断させればよいことから、ビーム絞りに対して要求される加工精度を低減することができる。
第3の本発明によるレーザ加工装置は、上記構成に加え、上記ビーム絞りが、第2のレンズよりもミラー側に配置されているように構成される。
本発明によるレーザ加工装置によれば、集光レンズを透過するレーザビームがビーム絞りにより絞り込まれるので、集光レンズの光軸から離れた位置にレーザスポットを形成させる場合であっても、スポットの形状に歪みが生じるのを抑制させることができる。従って、複数の光学レンズを組み合わせて集光レンズの球面収差を小さくするのに比べて、製造コストを増大させることなく、印字品質を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態によるレーザ加工装置1の概略構成の一例を示した斜視図である。このレーザ加工装置1は、ワークWにレーザビームLを照射することによって表面加工を行う装置であり、レーザ制御部2、光ファイバーケーブル3及びレーザ出力部4からなる。なお、レーザ加工装置1を用いて行われる表面加工には、文字などの印字、バーコードなどのマーキング、塗装などを剥離する剥離加工、溝彫り加工、貫通孔を形成する穴あけ加工、フィルムなどの切断加工が含まれるものとする。
レーザ出力部4は、ワークWに対してレーザビームLを照射するとともに、レーザビームLを3次元スキャンさせることができるレーザ照射装置である。このレーザ出力部4は、例えば、横長の筐体からなり、筐体先端部から下方に向けてレーザビームLが射出される。
レーザ制御部2は、レーザ出力部4の動作を制御する制御装置であり、レーザビームLを3次元スキャンさせるためのスキャン制御や、励起光の生成を行っている。この励起光の強度を調整することにより、レーザ出力部4から射出されるレーザビームLの強度(レーザパワー)を制御することができる。
励起光は、光ファイバーケーブル3を介してレーザ出力部4へ供給され、レーザ出力部4内のレーザ発振器へ入力される。光ファイバーケーブル3は、励起光の光源及びレーザ発振器を光学的に結合している励起光の伝送路である。
(レーザ出力部4)
図2は、図1のレーザ加工装置1におけるレーザ出力部4内の構成例を示した斜視図である。このレーザ出力部4は、レーザ発振器11、シャッタ12、ビームコンバイナ13、ビームエキスパンダ14、ビーム絞り15、走査用ミラー16,17、集光レンズ18及びガイド用光源19により構成される。
レーザ発振器11は、レーザ制御部2からの励起光を用いて、照射用のレーザビームLを生成するレーザ発振装置であり、所定の断面形状からなるレーザビームLを所定方向に射出する。このレーザ発振器11から射出されたレーザビームLは、シャッタ12、ビームコンバイナ13、ビームエキスパンダ14、ビーム絞り15、走査用ミラー16及び17を順に経由した後、集光レンズ18によってワークW上に集光される。
シャッタ12は、レーザビームLの遮断機である。ビームコンバイナ13は、レーザ発振器11から入射するレーザビームLを透過させ、ガイド用光源19から入射するガイド光を全反射させるためのハーフミラーである。
ビームエキスパンダ14は、レーザビームLのビーム径を拡大させるビーム拡大器であり、レーザビームLの光軸(主軸)上に2枚の光学レンズ、すなわち、入射レンズ14a及び出射レンズ14bを配置して構成される。このビームエキスパンダ14は、レーザ発振器11が配置されたフレーム4aに、入射レンズ14a及び出射レンズ14bを保持するホルダーを介して取り付けられている。
入射レンズ14aは、レーザビームLを拡散性に屈折させる光学レンズであり、その光軸をレーザビームLの光軸に一致させて配置されている。ここで、光を拡散性に屈折させるとは、入射した全ての光をレンズの光軸とは反対側、すなわち、光軸から遠ざかる方へ屈折させることであり、光路長に応じて径の拡大するビームが得られる。この様な入射レンズ14aには、例えば、レーザビームLの入射面が平面であり、出射面が凹面であるレンズが用いられる。
出射レンズ14bは、入射レンズ14aを透過したレーザビームLを収束性に屈折させる光学レンズであり、その光軸を入射レンズ14aの光軸に一致させて配置されている。ここで、光を収束性に屈折させるとは、入射した全ての光をレンズの光軸側、すなわち、光軸に近づく方へ屈折させることである。この様な出射レンズ14bには、例えば、入射面が平面であり、出射面が凸面であるレンズが用いられる。
ここでは、出射レンズ14bに比べてレンズ径の小さな入射レンズ14aが、光軸方向E1−F1に摺動可能に保持されるものとする。つまり、出射レンズ14bが、光軸上に固定されているのに対し、入射レンズ14aは、摺動可能に保持されているので、入射レンズ14aを光軸方向に移動させることによって、入射レンズ14a及び出射レンズ14b間の距離を変化させることができる。また、出射レンズ14bを透過したレーザビームLは、光路長に応じてビーム径の縮小する収束性のビーム(光線束)からなるものとする。
レーザ発振器11から入射されるレーザビームLは、光路長にかかわらずビーム径が一定の平行光であるが、入射レンズ14aを通過することによって、光路長に応じてビーム径が変化する非平行光となる。ここでは、入射レンズ14aがレーザビームLを拡散性に屈折させているので、光路長が長くなれば、ビーム径が拡大していく。
入射レンズ14a及び出射レンズ14b間の距離を変化させると、出射レンズ14bに入射する光の入射角度が変化し、集光レンズ18に入射する光の入射角度も変化するので、レーザビームLの焦点を集光レンズ18の光軸方向E2−F2に移動させることができる。従って、集光レンズ18の光軸方向をZ軸方向とすれば、ビームエキスパンダ14は、レーザビームLの焦点をZ軸方向に走査するZ軸スキャナとなる。
なお、ここでは、出射レンズ14bを固定し、入射レンズ14aを移動可能にするビームエキスパンダ14について説明したが、ビームエキスパンダ14は、レンズ14a,14b間の距離が調整可能であればよい。従って、入射レンズ14aを固定して、出射レンズ14bを移動可能としても良いし、入射レンズ14a、出射レンズ14bを共に移動可能とすることもできる。
ビーム絞り15は、レーザビームLを制限するための開口絞り(aperture:アパチャ)であり、レーザビームLの周縁部を遮断してビーム径を減少させる。このビーム絞り15により、レーザビームLの通過可能なエリアが狭められ、集光レンズ18に入射するレーザビームLが絞り込まれる。ここでは、この様なビーム絞り15が出射レンズ14bよりも走査用ミラー16側に配置されるものとする。
走査用ミラー16及び17は、出射レンズ14bを透過したレーザビームLを反射させ、レーザビームLをその光軸に垂直な面内で移動させる2次元スキャナである。走査用ミラー16は、出射レンズ14bの光軸に垂直な回転軸を有するガルバノミラーであり、この回転軸の回りに所定量回転させることにより、レーザビームLがX軸方向A2−B2に走査される。ここでいう回転とは、ミラーの揺動運動、すなわち、所定の角度範囲内で行われる往復運動のことである。
走査用ミラー17は、出射レンズ14bの光軸に平行な回転軸を有するガルバノミラーであり、この回転軸の回りに所定量回転させることにより、レーザビームLがY軸方向C2−D2に走査される。ここでは、走査用ミラー16の回転方向をA1−B1とし、走査用ミラー17の回転方向をC1−D1としている。
集光レンズ18は、走査用ミラー16,17により反射されたレーザビームLを集光させる光学レンズである。ここでは、集光レンズ18として、fθレンズが用いられるものとする。fθレンズは、像高がレーザビームLの入射角度に比例するように、設計された光学レンズである。この様なfθレンズとして、例えば、レーザビームLの入射面が凹面であり、出射面が入射面よりも大きな曲率の凸面であるレンズが用いられる。
走査用ミラー16及び17をそれぞれ所定の範囲内で回転させることにより、集光レンズ18の光軸に垂直な面上の走査エリアW1内でレーザビームLを走査させることができる。具体的には、例えば、50mm×50mmの矩形エリアを走査させることができる。また、入射レンズ14aを所定の範囲内で移動させることにより、所定範囲内でレーザビームLの焦点を光軸方向に移動させることができる。
つまり、走査用ミラー16及び17の回転量を変化させることにより、レーザビームLが2次元走査され、回転量を調整することにより2次元走査を制御することができる。また、ビームエキスパンダ14におけるレンズ間の距離を変化させることにより、レーザビームLの焦点が光軸方向に移動し、レンズ間の距離を調整することによりレーザビームLの焦点距離を制御することができる。
ガイド用光源19は、可視光からなるガイド光を生成する光源装置であり、例えば、赤色レーザダイダイオードが用いられる。ガイド用光源19から出射されたガイド光は、レーザビームLの光路上のビームコンバイナ13で反射され、レーザビームLの光路に入る。レーザビームLの光路に入ったガイド光は、ビームエキスパンダ14、ビーム絞り15、走査用ミラー16,17及び集光レンズ18を経てワークWへ照射される。この様なガイド光は、レーザビームLの照射位置と同じ位置に照射されるので、レーザビームLの照射前にガイド光を照射し、レーザビームLの照射時と同様のXY走査を行うことによって、レーザビームLの照射位置を事前に目視確認することができる。
(レーザ発振器11)
図3は、図2のレーザ出力部4におけるレーザ発振器11の一構成例を示した図である。このレーザ発振器11は、励起光をレーザ媒体23に照射し、その誘導放出光を共振器内で増幅して、単一波長からなるレーザビームL1を生成するレーザ発振装置である。光ファイバーケーブル3を介して、レーザ制御部2から入力された励起光は、入射レンズ21によってレーザ媒体23内に集光され、レーザ媒体23から誘導放射光が放出される。この誘導放射光は、対向配置された入力ミラー22及び出力ミラー26で反射され、レーザ媒体23に再び入射される。
入力ミラー22は、入射レンズ21側からの入射光を透過させ、レーザ媒体23側からの入射光を全反射させるハーフミラーである。出力ミラー26は、レーザビームの大部分を反射させるとともに、一部を透過させる半透過ミラーであり、出力ミラー26の透過光は、ビームエキスパンダ14へ入射される。対向配置された入力ミラー22及び出力ミラー26は、レーザビームを往復させる共振器光軸27を形成しており、この共振器光軸27上にレーザ媒体23、Qスイッチ24及びアパチャ25が順に配置されている。
Qスイッチ24は、レーザビームを回折させる音響光学素子(AOM:Acoustic Optical Modulator)であり、アパチャ25は、共振器光軸27から外れたレーザビームを遮断するための絞りであり、Qスイッチ24及びアパチャ25を用いて、レーザ発振を停止させることができる。すなわち、レーザビームの光軸が共振器光軸27外となるように、Qスイッチ24がレーザビームを回折させれば、アパチャ25によってレーザビームが遮断され、レーザ発振が停止する。
レーザ媒体23には、例えば、Nd:YVO4(ネオジウムイオンをドープしたイットリューム・バナジウム酸塩)を用いることができる。この場合、Nd:YVO4の吸収スペクトルの中心波長である809nmの波長を有する励起光が用いられる。また、レーザ発振器11は、固体レーザに限られず、CO2やヘリウム−ネオン、アルゴン、窒素等の気体をレーザ媒質として用いる気体レーザを利用することもできる。
ここでは、この様なレーザ発振器11により、所定の断面形状、例えば、円形形状からなるレーザビームL1が生成されるものとする。
(ビームエキスパンダ)
図4は、図2のレーザ出力部4におけるビームエキスパンダ14の一構成例を示した図であり、断面の様子が模式的に示されている。このビームエキスパンダ14は、ホルダー31と、ホルダー31をフレーム4aに係止するための係止ネジ32と、出射レンズ14bが配置される鏡筒33と、入射レンズ14aに取り付けられるレンズ枠34からなる。フレーム4aは、レーザ加工装置1の筐体の一部である。鏡筒33は、出射レンズ14bを保持し、所定の光路長を得るための筒体である。鏡筒33は、出射側端部の厚みが大きくなっており、この肉厚部に出射レンズ14bが配置されている。鏡筒33は、中心軸をレーザビームL1の光軸35に一致させて配置されている。
ホルダー31は、鏡筒33を介して出射レンズ14bを保持するとともに、レンズ枠34を介して入射レンズ14aを摺動可能に保持するレンズ保持手段である。入射レンズ14a及びレンズ枠34は、ボイスコイルモータなどの駆動手段によって駆動される可動部であり、この可動部を光軸35方向に移動させることにより、焦点距離の調整が行われる。
ビーム絞り15は、鏡筒33の出射側端面に配置されている。このビーム絞り15は、中央部に円形状の開口が設けられた円板からなり、開口面を光軸35に直交させて配置されている。ビーム絞り15は、例えば、鏡筒33内にねじ込むことにより、鏡筒33に固定されている。
鏡筒33を介してビーム絞り15が取り付けられているホルダー31は、係止ネジ32を用いてフレーム4aに取り付けられる。その際、ホルダー31の光軸がレーザ発振器11の光軸に一致するように位置決めされ、ホルダー31がフレーム4a上に取り付けられる。つまり、係止ネジ32は、フレーム4aにホルダー31を取り付け、レーザ発振器11及びホルダー31の光軸が一致するように、当該ホルダー31を位置決めする光軸調整手段となっている。このとき、ビーム絞り15は、この光軸調整手段によりホルダー31と一体的に位置決めされる。
具体的には、ホルダー31の固定位置をフレーム4a上でずらすことにより、水平方向の光軸調整が行われ、スペーサーをホルダー31及びフレーム4a間に挿入することにより、垂直な方向の光軸調整が行われる。または、上記スペーサーに代えて、一般的なアオリ調整機構を採用しても良い。
(ビーム絞り15)
図5(a)及び(b)は、図2のレーザ出力部4におけるビーム絞り15の一構成例を示した図であり、図5(a)には、レーザビームL1の入射方向から見た図が示され、図5(b)には、レーザビームL1の光軸を含む断面が示されている。このビーム絞り15は、周縁部15aの厚みを中央部に比べて大きくした円板状の部材からなる。そして、厚みの薄い中央部には、レーザビームL1を通過させるための円形の開口15bが設けられている。
開口15bのサイズは、レーザビームL1のビーム径に基づいて定められる。ここでは、出射レンズ14bの透過直後のビーム径に応じて定められるものとする。具体的には、出射レンズ14bの透過直後のビーム径が、例えば、直径17mmである場合、開口15bのサイズは、直径15〜16mm程度に定められる。この様なビーム絞り15により、入射光の5%〜15%を遮断し、従って、入射光の85%〜95%を透過させることができる。
この様なビーム絞り15により、レーザビームL1の周縁部は、全周にわたって遮断されることとなる。
(Z軸スキャン動作)
図6及び図7は、ビームエキスパンダ14を用いたZ軸方向のスキャン動作に関する説明図であり、ビームエキスパンダ14を含む走査系が示され、集光レンズ18は省略されている。図中の16aは、走査用ミラー16を回転軸の回りに回転させるための駆動用モーターであり、17aは、走査用ミラー17を回転させるための駆動用モーターである。
ここでは、ビームエキスパンダ14内の入射レンズ14a及び出射レンズ14b間の距離が短くなれば、集光レンズ18に入射する光の拡がり角が大きくなり、レーザビームL2の焦点距離が長くなる場合について説明する。
図6に示したレンズ間距離Rd1は、図7のレンズ間距離Rd2よりも短い。このため、ビームエキスパンダ14から出射されて集光レンズ18に入射する光の入射角度は、図6の方が小さく、図6の焦点距離Ld1は、図7の焦点距離Ld2よりも長くなっている。つまり、レンズ間距離Rd1,Rd2を短くすることによって、レーザ出力部4からワークWまでの距離であるワーキングディスタンスを長くすることができる。
逆に、レンズ間距離を長くすれば、集光レンズ18に入射する光の入射角度が大きくなり、レーザビームL2の焦点距離が短くなって、ワーキングディスタンスを短くすることができる。ここでは、例えば、92mm±4mmの範囲でワーキングディスタンスを調整することができるものとする。
(XY軸スキャン動作)
図8及び図9は、走査用ミラー16及び17を用いたXY軸方向のスキャン動作に関する説明図であり、ビームエキスパンダ14、ビーム絞り15、走査用ミラー16,17及び集光レンズ18を含む走査系が示されている。ここでは、集光レンズ18の光軸から離れた位置を走査させる際に、レーザビームL2がワークW上に集光するように、ビームエキスパンダ14におけるレンズ間距離を短くしてレーザビームL2の焦点距離が調整される場合について説明する。
図8には、集光レンズ18を透過したレーザビームL2が光軸位置に走査され、ワークW上にレーザスポットL3が形成されている様子が示されている。レーザ発振器11において射出されたレーザビームL1は、ビームエキスパンダ14に入射され、入射レンズ14a及び出射レンズ14b間の距離に応じてビーム径が拡大され、出射される。ビームエキスパンダ14から出射されたレーザビームL2は、その一部分がビーム絞り15により遮断される。
ビーム絞り15を通過したレーザビームL2は、走査用ミラー16,17により反射され、集光レンズ18に入射する。集光レンズ18を透過したレーザビームL2は、集光され、ワークW上にレーザスポットL3を形成する。
図9には、集光レンズ18を透過したレーザビームL2が光軸から離れた位置(光軸からの距離d2)に走査され、ワークW上にレーザスポットL4が形成されている様子が示されている。図9のレンズ間距離は、図8のレンズ間距離よりも短い。このため、ビームエキスパンダ14から出射されて集光レンズ18に入射する光の入射角度は、図9の方が小さく、図9の焦点距離は、図8の焦点距離よりも長くなっている。
この様に、集光レンズ18の光軸から離れた位置を走査させる際には、レーザビームL2がワークW上に正しく集光するように、ビームエキスパンダ14によってレーザビームL2の焦点距離が調整される。その際、集光レンズ18に入射されるレーザビームL2が、ビーム絞り15によって一部分遮断され、集光レンズ18を透過するレーザビームL2が絞り込まれる。このため、集光レンズ18の光軸から離れた位置にレーザスポットL4を形成させる場合であっても、スポット形状に歪みが生じるのを抑制させることができる。
(レーザビームL2の焦点距離)
図10は、ビームエキスパンダ14による焦点距離の調整動作に関する説明図であり、異なる入射角度で集光レンズ18に入射する2つのレーザビームL21及びL22の様子が示されている。この例では、集光レンズ18の光軸方向18aから各レーザビームL21,L22が入射するとともに、レーザビームL22が、レーザビームL21に比べて、光軸18aからの距離に応じた入射角度の小さなビーム(光線束)である場合が示されている。
一般に、集光レンズに入射させるビームを構成する各光線の入射角度を大きくすれば、ビームの焦点距離を短くすることができる。逆に、各光線の入射角度を小さくすることにより、焦点距離は長くなる。従って、レーザビームL22は、レーザビームL21よりも遠い位置に集光されることとなる。つまり、レーザビームL22における光軸18a上の焦点S2は、レーザビームL21の焦点S1よりも遠い位置に形成される。Z軸スキャンでは、この様な原理を利用してレーザビームLの焦点距離の調整が行われる。
(集光レンズ18の球面収差)
図11は、走査用ミラー16及び17による2次元走査時の動作に関する説明図であり、入射ひとみ18bから離れた位置に配置されたミラーにより大きな入射角度で集光レンズ18に入射されるレーザビームLの様子が示されている。各走査用ミラー16及び17は、互いに異なる回転軸の回りに回転させる必要があることから、両者を同じ位置に配置するのは不可能である。つまり、走査用ミラー16又は17のいずれか一方は、少なくとも集光レンズ18の入射ひとみ18bから離れた位置に配置されることとなる。
ここでは、入射ひとみ18bが、集光レンズ18の屈折面(球面)の曲率中心であるものとする。
この様なミラーにより反射されたレーザビームLが集光レンズ18に入射する際、ビームの入射角度が大きくなると、球面収差の影響により、ビームの外側、すなわち、入射ひとみ18bから遠い側と、内側とで、集光位置にずれAが生じることとなる。つまり、集光レンズ18の光軸18aから離れた位置に印字させようとすると、ビームの外側の焦点位置S12と、内側の焦点位置S11とのずれAにより、光軸18a位置付近に印字させる場合に比べて、形状が大きく歪んだレーザスポットが形成されることとなる。
焦点位置のずれAは、ミラーが入射ひとみ18bの位置から離れれば離れるほど、或いは、集光レンズ18に対するレーザビームLの入射角度が大きくなればなるほど、大きくなると考えられる。本実施の形態では、各走査用ミラー16及び17によるずれAを均一化させるという観点から、ミラー間の中央に入射ひとみ18bが位置するように、各走査用ミラー16,17が位置決めされている。また、集光レンズ18に入射するレーザビームLの周縁部をビーム絞り15によって遮断し、集光レンズ18を透過するレーザビームLを絞り込むことにより、集光レンズ18の光軸18aから離れた位置にレーザスポットを形成させる場合であっても、スポット形状に歪みが生じるのを抑制させている。
(レーザビームLの強度分布)
図12は、レーザ発振器11から射出されるレーザビームLの強度分布を示した図であり、光軸からのずれに応じて変化するレーザビームLの強度が示されている。一般に、レーザ発振器11により生成されるレーザビームLは、強度分布がガウス型の分布となることが知られている。すなわち、レーザビームLの強度は、光軸上で最大(最大値a1)となり、光軸から遠ざかるのに従って、単調に減少する。
本実施の形態では、この様な強度分布を示すレーザビームLに対して、ビーム絞り15によりその周縁部を遮断して集光レンズ18を透過するレーザビームから除去させている。つまり、ビーム絞り15における開口1baのサイズに応じて、光軸からのずれがb以上(強度がa2以下)であるレーザビームLの周縁領域Bが除去される。これにより、強度が高くエネルギーの集中している光軸付近を通過させ、強度が低くエネルギーの小さな周縁領域Bが除去されるので、レーザビームLを効果的に制限することができる。
(スポット形状)
図13及び図14は、レーザ加工装置1により形成されたレーザスポットを従来例と比較して示した図であり、集光レンズ18の光軸から離れた位置に走査させた場合のスポット形状が示されている。図13の(a)〜(g)には、本実施の形態によるレーザ加工装置1を用いて形成させたワーキングディスタンスの異なる複数のレーザスポットが示されている。図14の(a)〜(g)には、従来のレーザ加工装置を用いて形成させたレーザスポットが示されている。これらの例では、(a)から順に、ワーキングディスタンスが長くなっており、(d)が焦点位置となっている。
本実施の形態では、ビーム絞り15によりレーザビームLの周縁部が遮断され、集光レンズ18を透過するレーザビームから除去されるので、ワーキングディスタンスが変化しても、ワークW上に形成されるレーザスポットのサイズ及び形状は殆ど変化せず、スポット形状が均一化されている。また、集光レンズ18の光軸から離れた位置にレーザスポットを形成させる場合であっても、スポットのサイズ及び形状が殆ど変化しないので、走査エリアを拡大させることができる。
これに対し、従来のレーザ加工装置では、焦点位置におけるレーザスポットの形状に歪が生じているとともに、ワーキングディスタンスの変化によって像にボケが生じ、スポットのサイズ及び形状が著しく変化している。
図15(a)及び(b)は、レーザ加工装置1により得られた印字パターンを従来例と比較して示した図であり、集光レンズ18の光軸から離れた位置に走査させた場合の印字例が示されている。図15(a)には、本実施の形態によるレーザ加工装置1を用いて形成させた印字パターンの一部分が示されている。図15(b)には、従来のレーザ加工装置を用いて形成させた印字パターンが示されている。この例では、走査エリアの左下方に形成された印字パターンが示されている。
本実施の形態では、ビーム絞り15によりレーザビームLの周縁部が遮断され、集光レンズ18を透過するレーザビームから除去されるので、光軸から離れた位置に走査させた場合であっても、ワークW上に形成されるレーザスポットのサイズ及び形状は殆ど変化せず、印字パターンが正しく形成されている。
これに対し、従来のレーザ加工装置では、レーザスポットの形状に歪が生じることにより、1本の線が二重に印字され、印字パターンに影が生じている。
本実施の形態によれば、集光レンズ18を透過するレーザビームL2がビーム絞り15によってレーザビームL2の周辺部が遮断されるので、集光レンズ18の光軸から離れた位置にレーザスポットを形成させる場合であっても、スポットの形状に歪みが生じるのを抑制させることができる。
なお、本実施の形態では、ビーム絞り15がビームエキスパンダ14の出射レンズ14bと、走査用ミラー16,17との間に配置される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、入射レンズ14aよりも走査用ミラー16,17側であれば、他の位置に配置させても良い。特に、ビーム絞り15に対して要求される加工精度が低減するという観点から、入射レンズ14a及び出射レンズ14b間の中央よりも走査用ミラー側であれば、ビーム絞り15を入射レンズ14a及び出射レンズ14b間に配置させても良い。
本発明の実施の形態によるレーザ加工装置1の概略構成の一例を示した斜視図である。 図1のレーザ加工装置1におけるレーザ出力部4内の構成例を示した斜視図である。 図2のレーザ出力部4におけるレーザ発振器11の一構成例を示した図である。 図2のレーザ出力部4におけるビームエキスパンダ14の一構成例を示した断面図であり、断面の様子が模式的に示されている。 図2のレーザ出力部4におけるビーム絞り15の一構成例を示した図である。 ビームエキスパンダ14を用いたZ軸方向のスキャン動作に関する説明図である。 ビームエキスパンダ14を用いたZ軸方向のスキャン動作に関する説明図である。 走査用ミラー16及び17を用いたXY軸方向のスキャン動作に関する説明図であり、ワークW上にレーザスポットL3が形成されている様子が示されている。 走査用ミラー16及び17を用いたXY軸方向のスキャン動作に関する説明図であり、ワークW上にレーザスポットL4が形成されている様子が示されている。 ビームエキスパンダ14による焦点距離の調整動作に関する説明図であり、集光レンズ18に入射する2つのレーザビームL21及びL22の様子が示されている。 走査用ミラー16及び17による2次元走査時の動作に関する説明図であり、大きな入射角度で集光レンズ18に入射されるレーザビームLの様子が示されている。 レーザ発振器11から射出されるレーザビームLの強度分布を示した図であり、光軸からのずれに応じて変化するレーザビームLの強度が示されている。 レーザ加工装置1により形成されたレーザスポットを従来例と比較して示した図であり、集光レンズ18の光軸から離れた位置に走査させた場合が示されている。 レーザ加工装置1により形成されたレーザスポットを従来例と比較して示した図であり、集光レンズ18の光軸から離れた位置に走査させた場合が示されている。 レーザ加工装置1により得られた印字パターンを従来例と比較して示した図であり、光軸から離れた位置に走査させた場合の印字例が示されている。 従来のレーザ加工装置100の構成の一例を示した図である。
符号の説明
1 レーザ加工装置
2 レーザ制御部
3 光ファイバーケーブル
4 レーザ出力部
11 レーザ発振器
12 シャッタ
13 ビームコンバイナ
14 ビームエキスパンダ
14a 入射レンズ
14b 出射レンズ
15 ビーム絞り
15a 絞り周縁部
15b 開口
16,17 走査用ミラー
16a,17a 駆動用モーター
18 集光レンズ
19 ガイド用光源
21 入射レンズ
22 入力ミラー
23 レーザ媒体
24 Qスイッチ
25 アパチャ
26 出力ミラー
31 ホルダー
32 係止ネジ
33 鏡筒
34 レンズ枠
L,L1,L2 レーザビーム
L3 レーザスポット
W ワーク
W1 走査エリア

Claims (3)

  1. 所定の断面形状からなるレーザビームを生成するレーザ発振器と、
    上記レーザビームを拡散性に屈折させる第1のレンズと、
    上記第1のレンズを透過したレーザビームを収束性に屈折させる第2のレンズと、
    上記第2のレンズを透過したレーザビームを反射させるミラーと、
    上記ミラーにより反射されたレーザビームを集光させる集光レンズと、
    上記ミラーを回転させて上記レーザビームを2次元走査させる2次元走査手段と、
    上記第1のレンズ及び上記第2のレンズ間の距離を変化させて上記レーザビームの焦点距離を制御する焦点距離制御手段と、
    上記第1のレンズ及び上記ミラー間に配置され、上記レーザビームの周縁部を遮断してビーム径を減少させるビーム絞りと
    上記第1のレンズ及び上記第2のレンズを保持するホルダーと、
    上記レーザ発振器が配置された筐体に上記ホルダーを取り付け、レーザ発振器及びホルダーの光軸が一致するように当該ホルダーを位置決めする光軸調整手段とを備え、
    上記ビーム絞りが上記ホルダーに取り付けられ、上記光軸調整手段によりビーム絞り及びホルダーが一体的に位置決めされることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 上記ビーム絞りが、第1のレンズ及び第2のレンズ間の中央よりもミラー側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 上記ビーム絞りが、第2のレンズよりもミラー側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
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