JP5019856B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、道路状況に応じてサイドサポート部を制御する車両用シート装置に関する。
従来、特許文献1に記載された車両用シート装置が知られている。この車両用シート装置は、横加速度が連続して発生した場合、連続カーブ(つづら折り)を走行中であると判断してサイドサポート部をサポート位置に保持している。この車両用シート装置によれば、電子地図データによらなくても連続カーブにおいてサイドサポート部をサポート位置に保持することができ、サポート動作のビジー感を低減することができる。
しかしながら、この車両用シート装置では、横加速度が連続して発生した場合に連続カーブであると判断しているため、その後に直線道路が続く場合には判断を誤ってしまい、乗員に圧迫感を与えてしまう場合がある。
これに対し、特許文献2に記載されたサスペンション制御装置においては、電子地図データにより連続カーブを判断し、第1カーブと第2カーブとの間の直線部では、第1カーブにおける最大制御量でサスペンションを制御している。このサスペンション制御装置によれば、電子地図データにより連続カーブを判断しているため、その後に直線道路が続く場合にも判断を誤ることがない。そのため、このサスペンション制御装置と同様の方法でサイドサポート部を制御すれば、より確実にサイドサポート部のサポート動作を可能にすることができる。
特許第2750943号公報 特開平2005−88834号公報
しかし、上記特許文献2に記載されたサスペンション制御装置と同様の方法のみでサイドサポート部を制御したのでは、GPSセンサの受信状態が悪い地域や並走路がある場所を走行する場合には、十分な制御を行うことができない。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、連続カーブ走行中において、サイドサポート部のサポート動作を安定してすることのできる車両用シート装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る車両用シート装置の特徴は、道路状況に応じてサイドサポート部を制御する車両用シート装置において、電子地図データに基づいて前記サイドサポート部を保持制御するナビ協調制御手段と、前記ナビ協調制御手段と並行して実行され車両運動情報に基づいて前記サイドサポート部を保持制御する自律制御手段と、カーナビゲーションシステムからのセンサ出力の異常を検知するセンサ異常検知手段と、前記カーナビゲーションシステムからのマップマッチングの異常を検知するマップマッチング異常検知手段と、前記ナビ協調制御手段による前記保持制御および前記自律制御手段による前記保持制御のいずれを採用するかを決定する保持制御管理手段と、を備え、前記保持制御管理手段は、前記ナビ協調制御手段による前記保持制御を採用中において、前記センサ異常検知手段又は前記マップマッチング異常検知手段により異常が検知された場合には、前記ナビ協調制御手段による前記保持制御から前記自律制御手段による前記保持制御に切り替え、前記自律制御手段による前記保持制御を採用中において、前記センサ異常検知手段又は前記マップマッチング異常検知手段により異常が検知されなくなった場合には、前記自律制御手段による前記保持制御から前記ナビ協調制御手段による前記保持制御に切り替えることである。

請求項2に係る車両用シート装置の特徴は、請求項1において、前記ナビ協調制御手段から前記自律制御手段に切り替える場合、前記自律制御手段による前記サイドサポート部のサポート量は、前記ナビ協調制御手段による前記サイドサポート部のサポート量以上であることである。
請求項3に係る車両用シート装置の特徴は、請求項2において、前記自律制御手段から前記ナビ協調制御手段に切り替える場合、前記ナビ協調制御手段による前記サイドサポート部のサポート量は、前記自律制御手段による前記サイドサポート部のサポート量以上であることである。
請求項1に係る車両用シート装置においては、ナビ協調制御手段採用中において、センサ異常検知手段又はマップマッチング異常検知手段により異常が検知された場合には、ナビ協調制御手段から自律制御手段に切り替える。また、自律制御手段採用中において、センサ異常検知手段又は前記マップマッチング異常検知手段により異常が検知されなくなった場合には、自律制御手段からナビ協調制御手段に切り替える。したがって、この車両用シート装置によれば、車両の走行状況に合わせてナビ協調制御手段又は自律制御手段を採用することができ、連続カーブ走行中において、サイドサポート部のサポート動作を安定してすることができる。
請求項2に係る車両用シート装置においては、ナビ協調制御手段から自律制御手段に切り替える場合、自律制御手段によるサイドサポート部のサポート量がナビ協調制御手段によるサイドサポート部のサポート量以上であるため、乗員に不自然な感覚を与えることなく、サイドサポート部の保持制御をすることができる。
請求項3に係る車両用シート装置においては、自律制御手段からナビ協調制御手段に切り替える場合、ナビ協調制御手段によるサイドサポート部のサポート量が自律制御手段によるサイドサポート部のサポート量以上であるため、乗員に不自然な感覚を与えることなく、サイドサポート部の保持制御をすることができる。
本発明に係る車両用シート装置を具体化した実施形態を図面に基づいて以下に説明する。図1に示すように、この車両用シート装置は、シートスライド装置10とシート13とを備えている。シートスライド装置10は、フロア90に固定され車両の前後方向に延在する一対のロアレール11と、ロアレール11に対し移動可能に支持されるアッパレール12等で構成されている。シート13は、乗員が着座するシートクッション14と、乗員の背中を支持するシートバック15とを有している。シートバック15の右側及び左側には、乗員の上体をサイドから押圧して姿勢を安定させる右サイドサポート部16及び左サイドサポート部17が設けられている。また、シートフレーム18の右側及び左側には、減速機構を備える右サイドサポートモータ26及び左サイドサポートモータ27が設けられ、両サイドサポートモータ26、27により右サポートフレーム16a及び左サポートフレーム17aが揺動可能にされている。両サイドサポートモータ26、27を駆動することにより両サポートフレーム16a、17aが揺動され、これにより図2に示すように、両サイドサポート部16、17が開閉されるようになっている。右サイドサポート部16及び左サイドサポート部17が「サイドサポート部」である。
図3は、この車両用シート装置の電気的接続図である。サイドサポートECU20には、車速センサ22、横加速度センサ23及び舵角センサ24が接続され、各センサ22、23、24が検出した検出信号が入力される。また、サイドサポートECU20には、カーナビゲーションシステム21が接続され、カーナビゲーションシステム21から車両の位置、進行方向、電子地図データ、GPSセンサ出力等の異常を知らせるセンサ異常信号、マップマッチングの異常を知らせるマップマッチング異常信号等が逐次入力される。この電子地図データには、所定距離だけ進行方向前方の位置についてのカーブ半径の情報が含まれる。さらに、サイドサポートECU20には、右サイドサポートモータ26、左サイドサポートモータ27、右ロータリーエンコーダ28及び左ロータリーエンコーダ29が接続されている。サイドサポートECU20は右サイドサポートモータ26及び左サイドサポートモータ27に駆動信号を出力するとともに、両サイドサポートモータ26、27に設けられた右ロータリーエンコーダ28及び左ロータリーエンコーダ29からフィードバック用の位置信号を入力する。
図4は、以上の構成をした車両用シート装置のサイドサポート部を保持制御するプログラム構成である。この車両用シート装置の両サイドサポート部16、17の保持制御は、サイドサポートECU20のROMに記憶されている保持制御管理プログラムとナビ協調制御プログラムと自律制御プログラムとにより行われる。保持制御管理プログラムは、ナビ協調制御プログラム及び自律制御プログラムの管理を行う。具体的には、ナビ協調制御プログラムと自律制御プログラムとが並行して実行されており、保持制御管理プログラムは、カーナビゲーションシステム21の状況に応じて、ナビ協調制御プログラムによるナビ協調制御又は自律制御プログラムによる自律制御のいずれを採用するかを決定する。ここで、ナビ協調制御プログラムは、ナビゲーションシステム21からの電子地図データに基づいて両サイドサポート部16、17の保持の必要性の有無を判断するとともに、その必要があると判断された場合には両サイドサポート部16、17を保持制御するものである。また、自律制御プログラムは、車両運動情報に基づいて両サイドサポート部16、17の保持の必要性の有無を判断するとともに、その必要があると判断された場合には両サイドサポート部16、17を保持制御するものである。この車両運動情報とは、車速センサ22からの車速、横加速度センサ23からの横加速度、舵角センサ24からの操舵角等をいう。なお、「保持制御」とは、カーブとカーブの間の直線部において、両サイドサポート部16、17をサポート位置に保持する制御をいう。
図5は、保持制御管理プログラムのフローチャートである。この保持制御管理プログラムは、ソフトウェアタイマ割り込みを利用して所定時間ごとに繰り返し実行される。この保持制御管理プログラムが実行されると、まず、ステップS50において、サイドサポートECU20は、ナビゲーションシステム21からナビ情報を取得する。このナビ情報には、GPSセンサ出力等のセンサ異常信号及びマップマッチング異常信号が含まれる。ステップS51においては、サイドサポートECU20は、現在、ナビ協調制御又は自律協調制御のいずれが採用されているかを調べる。ナビ協調制御が採用されている場合、ステップS52が実行される。また、自律制御が採用されている場合、ステップS55が実行される。
ステップS52においては、サイドサポートECU20は、ナビゲーションシステム21からの情報が信頼できるか否かを調べる。ナビゲーションシステム21からのセンサ出力及びマップマッチングの少なくとも一方が異常である場合(NO)、ナビゲーションシステム21からの情報が信頼できないと判断して、ステップS53が実行される。また、センサ出力及びマップマッチングの両方が正常である場合(YES)、ナビゲーションシステム21からの情報が信頼できると判断して、保持制御管理プログラムが終了される。そして、この場合、両サイドサポート部16、17は引き続きナビ協調制御により保持制御される。なお、ステップS52が後述するステップS55とともに「センサ異常検知手段」及び「マップマッチング異常検知手段」である。
ステップS53においては、ナビ協調制御による両サイドサポート部16、17のサポート量が自律制御による両サイドサポート部16、17のサポート量より大きいか否かを調べる。ナビ協調制御によるサポート量が自律制御によるサポート量より大きい場合(YES)、保持制御管理プログラムが終了される。そして、この場合、両サイドサポート部16、17は引き続きナビ協調制御により保持制御される。また、自律制御によるサポート量がナビ協調制御によるサポート量以上である場合(NO)、ステップS54が実行される。
ステップS54においては、両サイドサポート部16、17の制御がナビ協調制御から自律制御に切替えられた後、保持制御管理プログラムが終了される。
ステップS55においては、サイドサポートECU20は、ナビゲーションシステム21からの情報が信頼できるか否かを調べる。ナビゲーションシステム21からのセンサ出力及びマップマッチングの両方が正常である場合(YES)、ナビゲーションシステム21からの情報が信頼できると判断して、ステップS56が実行される。また、センサ出力及びマップマッチングの少なくとも一方が異常である場合(NO)、ナビゲーションシステム21からの情報が信頼できないと判断して、保持制御管理プログラムが終了される。そして、この場合、両サイドサポート部16、17は引き続き自律制御により保持制御される。なお、ステップS55が前述したステップS52とともに「センサ異常検知手段」及び「マップマッチング異常検知手段」である。
ステップS56においては、自律制御による両サイドサポート部16、17のサポート量がナビ協調制御による両サイドサポート部16、17のサポート量より大きいか否かを調べる。自律制御によるサポート量がナビ協調制御によるサポート量より大きい場合(YES)、保持制御管理プログラムが終了される。そして、この場合、両サイドサポート部16、17は引き続き自律制御により保持制御される。また、ナビ協調制御によるサポート量が自律制御によるサポート量以上である場合(NO)、ステップS57が実行される。
ステップS57においては、両サイドサポート部16、17の制御が自律制御からナビ協調制御に切替えられた後、保持制御管理プログラムが終了される。
次に、ナビ協調制御プログラムについて説明する。車両が図6に示す道路を矢印で示す車両進行方向に走行しているものとする。図6において、C31を「第1カーブ」といい、C32を「第2カーブ」という。すなわち、車両進行方向に対して、距離の短い順に第1カーブC31、第2カーブC32という。また、P32を第1カーブC31の開始点、P33を第1カーブC31の最小半径位置、P34を第1カーブC31の終了点、P35を第2カーブC32の開始点、P36を第2カーブC32の最小半径位置、P37を第2カーブC32の終了点という。さらに、第1カーブC31の終了点P34から第2カーブC32の開始点P35までを直線部L1といい、P31を第1カーブC31の開始点P32より2秒前の制御開始点という。なお、車両は、制御開始点P31より手前の位置を走行しているものとする。
この車両の両サイドサポート部16、17の保持制御を図7に示すナビ協調制御プログラムのフローチャートにより説明する。このナビ協調制御プログラムは、前述の保持制御管理プログラムにより管理されており、保持制御管理プログラムにより採用されている間、所定時間ごとに繰り返し実行される。
このナビ協調制御プログラムが実行されると、まず、ステップS60において、サイドサポートECU20は、第1カーブC31、第2カーブC32及び直線部L21等のデータを取得する。具体的には、サイドサポートECU20は、カーナビゲーションシステム21から所定距離だけ進行方向前方の位置についてのカーブ半径等の情報を逐次入力している。そのため、車両が第2カーブC32の終了点P37の所定距離だけ手前まで走行すると、サイドサポートECU20は第2カーブC32の終了点P37までのカーブ半径等の情報を得ることができる。サイドサポートECU20は、この情報から、制御開始点P31、第1カーブC31の開始点P32、最小半径位置P33、カーブ半径、終了点P34、第2カーブC32の開始点P35、最小半径位置P36、カーブ半径、終了点P37及び直線部L21の直線距離lを演算して求める。
ステップS61においては、図8に示すように、サイドサポートECU20は、車両が制御開始点P31に達してから両サイドサポート部16、17の制御を開始する。制御開始点P31は、第1カーブC31の開始点P32より2秒前の位置である。また、両サイドサポート部16、17の制御は、サイドサポートECU20から両サイドサポートモータ26、27に駆動信号が出力され、両ロータリーエンコーダ28、29からフィードバック用の位置信号を入力して行われる。このように、サイドサポートECU20が制御開始点P31から両サイドサポート部16、17の制御を開始することにより、第1カーブC31の開始点P32からいきなり両サイドサポート部16、17が制御されるのを防止することができ、乗員が安心感を得ることができる。なお、両サイドサポート部16、17のサポート量は、図8に示すように、0〜5の6段階としている。
ステップS62においては、サイドサポートECU20は、第1カーブC31における横加速度値を取得する。この横加速度値は、車両が第1カーブC31走行中における横加速度センサ23の出力値である。ステップS63においては、横加速度値から第1カーブC31における両サイドサポート部16、17のサポート量であるカーブサポート量が演算される。ただし、第1カーブC31の開始点P32から最小半径位置P33までのサポート量は、横加速度値のみにより決定される。それに対し、最小半径位置P33から第1カーブC31の終了点P34までのサポート量は、横加速度値と後述する直線部サポート量CLとにより決定される。すなわち、最小半径位置P33から第1カーブC31の終了点P34までのサポート量は、横加速度値を考慮しつつ、直線部サポート量CLより小さくならないように決定される。
ステップS64においては、図8に示すように、第1カーブC31の開始点P32から第1カーブC31の終了点P34まで、演算されたカーブサポート量に基づいて両サイドサポート部16、17が制御される。両サイドサポート部16、17の制御は、サイドサポートECU20から両サイドサポートモータ26、27に駆動信号が出力され、両ロータリーエンコーダ28、29からフィードバック用の位置信号を入力して行われる。
ステップS65においては、車両が第1カーブC31の開始点P32から最小半径位置P33に走行するまで、直線部L21の直線部サポート量CLが演算される。具体的には、ステップS65が実行される毎に、その際のカーブサポート量から新たな直線部サポート量CLが演算され、すでに記憶されている直線部サポート量CLと新たな直線部サポート量CLとを比較し、大きいほうの演算値を直線部サポート量CLとする。こうして、車両が最小半径位置P33に走行するまでには、最大カーブサポート量CCMに対する演算値が直線部サポート量CLとして決定される。そのため、最小半径位置P33における横加速度値に対する演算値が直線部サポート量CLとなるとは限らない。
直線部サポート量CLは、カーブサポート量と表1に示すサポート率αとを乗じることにより得ることができる。ただし、結果は四捨五入により整数として求められる。
Figure 0005019856
図8は直線部L21の直線距離が50m〜150mの場合であり、サポート率αは0.5である。また、最大カーブサポート量CCMは5である。そのため、直線部サポート量CLは、5×0.5により求められる。ただし、結果は四捨五入により整数として求められるため、直線部サポート量CLは3となる。したがって、後述するステップS67において、車両が直線部L21を走行中、両サイドサポート部16、17は直線部サポート量CL=3で保持される。
また、図9は直線部L21の直線距離が50m以下の場合であり、サポート率αは1である。また、最大カーブサポート量CCMは5である。そのため、直線部サポート量CLは5である(5×1)。したがって、後述するステップS67において、車両が直線部L21を走行中、両サイドサポート部16、17は直線部サポート量CL=5で保持される。
さらに、図10は直線部L21の直線距離が150m以上の場合であり、サポート率αは0ある。また、最大カーブサポート量CCMは5であり、直線部サポート量CLは0である(5×0)。したがって、後述するステップS67において、車両が直線部L21を走行中、両サイドサポート部16、17は直線部サポート量CL=0で保持される。
ステップS66においては、サイドサポートECU20は、第1カーブC31が終了したか否かをチェックする。車両が第1カーブC31の終了点P34まで走行している場合(YES)、第1カーブC31が終了したと判断してステップS67に進む。それに対し、車両が第1カーブC31の終了点P34まで走行していない場合(NO)、第1カーブC31が終了していない判断してステップS62に戻る。
ステップS67においては、車両は直線部L21を走行中であり、すでに演算されている直線部サポート量CLにより、両サイドサポート部16、17が保持制御され、ナビ協調制御プログラムの実行が終了する。なお、ステップS60〜S67が「ナビ協調制御手段」である。
次に、自律制御プログラムについて説明する。図11は自律制御プログラムによる制御状態の遷移図である。制御状態は、無効状態ST1と待機状態ST2と実行状態ST3との3つの状態がある。無効状態ST1は連続カーブでないと判定する制御状態であり、待機状態ST2は連続カーブの可能性があると判定する制御状態であり、実行状態ST3は連続カーブであると判定する制御状態である。また、無効状態ST1と待機状態ST2との間及び待機状態ST2と実行状態ST3との間においてのみ相互に遷移可能である。すなわち、無効状態ST1と実行状態ST3とは直接遷移することはできず、必ず待機状態ST2を介して遷移することになる。
車両が図12に示す道路を矢印で示す車両進行方向に走行しているものとする。図12において、カーブC1、C2の開始点がP1、P3、終了点がP2、P4であり、カーブC1、C2以外の部分は直線部分とする。現在、車両がカーブC2を走行中であるとすると、カーブC1を「過去カーブ」といい、終了点P2を「過去カーブの終了点」という。また、カーブC2を「現在カーブ」といい、開始点P3を「現在カーブの開始点」という。さらに、過去カーブC1の終了点P2から現在カーブC2の開始点P3までの距離を「カーブ間距離」という。それに対し、現在、車両が直線部分の位置P5を走行中であるとすると、位置P5を車両の「現在位置」という。また、カーブC2を「過去カーブ」といい、終了点P4を「過去カーブの終了点」という。さらに、過去カーブC2の終了点P4から車両の現在位置P5までの距離、又は直線部分における待機状態ST2の開始点から車両の現在位置P5までの距離を「直線走行距離」という。
この車両の両サイドサポート部16、17の保持制御を図13に示す自律制御プログラムのフローチャートにより説明する。この自律制御プログラムは、前述の保持制御管理プログラムにより管理されており、保持制御管理プログラムにより採用されている間、所定時間ごとに繰り返し実行される。
この自律制御プログラムが実行されると、まず、ステップS1において、サイドサポートECU20は、現在、車両がカーブC2を走行中であるか否かを調べる。ここで、カーブC2の開始点P3は、横加速度センサ23により検出される横加速度により判断される。ただし、横加速度センサ23の代わりに舵角センサ24と車速センサ22とを用い、舵角及び車速とから横加速度を求め、この横加速度によりカーブC2の開始点P3を判断してもよい。現在、車両がカーブC2を走行中である場合(YES)、ステップS2が実行され、車両がカーブC2を走行中でない場合(NO)、ステップS3が実行される。ステップS2又はステップS3の実行が終了されると、自律制御プログラムの実行が終了される。
ステップS2においては、図14に示すカーブ走行プログラムが実行される。この場合、カーブC1が「過去カーブ」となり、終了点P2が「過去カーブの終了点」となる。また、カーブC2が「現在カーブ」となり、開始点P3が「現在カーブの開始点」となる。さらに、過去カーブC1の終了点P2から現在カーブC2の開始点P3までの距離が「カーブ間距離」となる。カーブ走行プログラムが実行されると、ステップS20において、サイドサポートECU20は、過去カーブC1の終了点P2と現在カーブC2の開始点P3との間のカーブ間距離を演算する。ただし、このカーブ間距離は、車速センサ22から入力される車速と走行時間とから求められる。以下、距離は、車速センサ22から入力される車速と走行時間とから求められる。ここで、ステップS20が「カーブ間距離演算手段」である。
ステップS21においては、サイドサポートECU20は現在の制御状態を調べる。現在の制御状態が無効状態ST1である場合、ステップS22が実行される。また、現在の制御状態が待機状態ST2である場合、ステップS24が実行される。さらに、現在の制御状態が実行状態ST3である場合、ステップS27が実行される
ステップS22においては、サイドサポートECU20は、ステップS20で演算されたカーブ間距離について第1基準距離以下であることが連続して第1基準回数検知されたか否かを調べる。第1基準距離以下であることが連続して第1基準回数検知された場合(YES)、ステップS23が実行される。また、第1基準距離以下であることが連続して第1基準回数検知されない場合(NO)、カーブ走行プログラムが終了される。
ステップS23においては、サイドサポートECU20は、制御状態を待機状態ST2とし、カーブ走行プログラムを終了する。このような場合に該当するのは、現在カーブC2走行前は無効状態ST1にあり、車両が第1基準距離以下のカーブ間距離で結ばれた連続カーブを第1基準回数だけ走行した後、現在カーブC2を走行している場合である。
ステップS24においては、サイドサポートECU20は、ステップS20で演算されたカーブ間距離について第2基準距離以下であることが連続して第2基準回数検知されたか否かを調べる。第2基準距離以下であることが連続して第2基準回数検知された場合(YES)、ステップS27が実行される。このような場合に該当するのは、現在カーブC2走行前は待機状態ST2にあり、車両が第2基準距離以下のカーブ間距離で結ばれた連続カーブを第2基準回数だけ走行した後、現在カーブC2を走行している場合である。また、第2基準距離以下であることが連続して第2基準回数検知されない場合(NO)、ステップS25が実行される。なお、第2基準距離は第1基準距離より大きく設定されている。そのため、無効状態ST1から待機状態ST2に遷移するよりも、待機状態ST2から実行状態ST3に遷移し易く、連続カーブをより確実に検知することができる。
ステップS25においては、サイドサポートECU20は、待機状態ST2の開始点から現在カーブC2の開始点P3までの直線走行距離を演算する。ステップS26においては、サイドサポートECU20は、この直線走行距離が第3基準距離以下であるか否かを調べる。直線走行距離が第3基準距離以下である場合(YES)、ステップS27が実行される。このような場合に該当するのは、現在カーブC2走行前の直線部分で待機状態ST2となり、車両が第3基準距離以下の直線走行距離を走行した後、現在カーブC2を走行している場合である。また、直線走行距離が第3基準距離より大きい場合(NO)、カーブ走行プログラムが終了される。
ステップS27においては、サイドサポートECU20は、制御状態を実行状態ST3とする。そして、両サイドサポートモータ26、27により両サイドサポート部16、17がカーブとカーブの間の直線部においてサポート位置に保持される。以下、「サポート位置に保持」とは、「カーブとカーブの間の直線部においてサポート位置に保持」を意味する。ただし、両サイドサポート部16、17は、実行状態ST3における最大サポート位置に保持される。すなわち、両サイドサポート部16、17は、図示しないプログラムにより、横加速度センサ23から入力される横加速度に応じて開閉制御されている。そして、このカーブ走行プログラム及び後述する直線走行プログラムにおいて、制御状態が実行状態ST3とされると、両サイドサポート部16、17はサポート量が大きくなる方向にのみ作動される。その結果、両サイドサポート部16、17は実行状態ST3の間の最大サポート位置に保持されことになる。ステップS27の実行後、カーブ走行プログラムが終了される。なお、このカーブ走行プログラム及び後述する直線走行プログラムにおいて、制御状態が無効状態ST1又は待機状態ST2の場合は、両サイドサポート部16、17がサポート位置に保持されることはなく、図示しないプログラムにより、横加速度センサ23から入力される横加速度に応じて開閉制御されている。
図13のステップS3においては、図15に示す直線走行プログラムが実行される。この場合、位置P5が車両の「現在位置」となる。また、カーブC2が「過去カーブ」となり、終了点P4が「過去カーブの終了点」となる。さらに、過去カーブC2の終了点P4から車両の現在位置P5までの距離、又は直線部分における待機状態ST2の開始点から車両の現在位置P5までの距離が「直線走行距離」となる。直線走行プログラムが実行されると、ステップS30において、サイドサポートECU20は現在の制御状態を調べる。現在の制御状態が無効状態ST1である場合、直線走行プログラムが終了される。また、現在の制御状態が待機状態ST2である場合、ステップS31が実行される。さらに、現在の制御状態が実行状態ST3である場合、ステップS36が実行される。
ステップS31においては、サイドサポートECU20は、待機状態ST2に遷移した過去カーブC2の終了点P4から車両の現在位置P5までの直線走行距離を演算する。ステップS32においては、サイドサポートECU20は、この直線走行距離が第2基準距離より大きいか否かを調べる。直線走行距離が第2基準距離より大きい場合(YES)、ステップS35が実行される。このような場合に該当するのは、過去カーブC2では待機状態ST2であり、かつ過去カーブC2の終了点P4から車両の現在位置P5までの直線走行距離が第2基準距離より大きい場合である。また、走行距離が第2基準距離以下である場合(NO)、ステップS33が実行される。
ステップS33においては、サイドサポートECU20は、待機状態ST2の開始点から車両の現在位置P5までの直線走行距離を演算する。ステップS34においては、サイドサポートECU20は、この直線走行距離が第3基準距離より大きいか否かを調べる。直線走行距離が第3基準距離より大きい場合(YES)、ステップS35が実行される。このような場合に該当するのは、直線部分で待機状態ST2となり、待機状態ST2の開始点から車両の現在位置P5までの直線走行距離が第3基準距離より大きい場合である。また、走行距離が第3基準距離以下である場合(NO)、直線走行プログラムが終了される。
ステップS35においては、サイドサポートECU20は、制御状態を無効状態ST1とし、直線走行プログラムを終了する。
ステップS36においては、サイドサポートECU20は、実行状態ST3に遷移した過去カーブC2の終了点P4から車両の現在位置P5までの直線走行距離を演算する。ステップS37においては、サイドサポートECU20は、この直線走行距離が第4基準距離より大きいか否かを調べる。直線走行距離が第4基準距離より大きい場合(YES)、ステップS38が実行される。このような場合に該当するのは、過去カーブC2では実行状態ST2であり、かつ過去カーブC2の終了点P4から車両の現在位置P5までの直線走行距離が第4基準距離より大きい場合である。また、走行距離が第4基準距離以下である場合(NO)、直線走行プログラムが終了される。この場合は、制御状態が実行状態ST3に維持され、両サイドサポート部16、17はサポート位置に保持される。
ステップS38においては、サイドサポートECU20は、制御状態を待機状態ST2とし、両サイドサポート部16、17のサポート位置への保持を解除して、直線走行プログラムを終了する。なお、ステップS1〜S3、S20〜S27、S30〜S38が「自律制御手段」である。
次に、図16(A)、(B)、(C)により、この自律制御プログラムの適用例を説明する。図16(A)は、車両の走行距離と横加速度との関係を示すグラフG1である。図16(B)は、車両の走行距離と制御状態との関係を示すグラフG2、G3である。図16(C)は、車両の走行距離とサポート量との関係を示すグラフG4である。ただし、サポート量は、0〜4の5段階とされている。図16(A)、(B)、(C)において、C10〜C14はカーブであり、P10、P12、P14、P17、P19はカーブC10〜C14の各開始点、P11、P13、P15、P18、P20はカーブC10〜C14の各終了点である。なお、車両が走行し始める位置をP0とし、車両が位置P0にあるとき、制御状態は無効状態ST1であるとする。また、第1、2基準回数は、すべて1とし、第1基準距離を150m、第2基準距離を180m、第3基準距離を150m、第4基準距離を150mとする。さらに、終了点P11と開始点P12との間を直線部L10、終了点P13と開始点P14との間を直線部L11、終了点P15と位置P16との間を直線部L12、位置P16と開始点P17との間を直線部L13、終了点P18と開始点P19との間を直線部L14、終了点P20と位置P21との間を直線部L15、位置P21と位置P22との間を直線部L16とする。そして、直線部L10の距離を120m、直線部L11の距離を160m、直線部L12の距離を170m、直線部L13の距離を130m、直線部L14の距離を130m、直線部L15の距離を150m、直線部L16の距離を150m、とする。
車両が位置P0から走行し、カーブC10を走行中においては、カーブ間距離が存在せず、制御状態を無効状態ST1としている。ただし、グラフG4で示すように、車両の走行中、両サイドサポート部16、17は、図示しないプログラムにより、横加速度センサ23から入力される横加速度に応じて開閉制御されている。車両がカーブC11を走行中においては、ステップS22において直線部L10の距離であるカーブ間距離(120m)≦第1基準距離(150m)と判断され、ステップS23において制御状態が待機状態ST2にされる。
車両がカーブC12を走行中においては、ステップS24において直線部L11の距離であるカーブ間距離(160m)≦第2基準距離(180m)と判断され、ステップS27において制御状態が実行状態ST3にされる。そして、グラフG4で示すように、直線部L12において、両サイドサポート部16、17がサポート位置に保持される。このように、第2基準距離180mが第1基準距離150mより大きいため、無効状態ST1から待機状態ST2に遷移するよりも、待機状態ST2から実行状態ST3に遷移し易く、連続カーブをより確実に検知することができる。
車両が位置P16に達すると、ステップS37において実行状態ST3の過去カーブC12の終了点P15から車両の現在位置P16までの直線部L12の距離である直線走行距離(170m)>第4基準距離(150m)と判断され、ステップS38において制御状態が待機状態ST2にされる。そして、グラフG4で示すように、両サイドサポート部16、17のサポート位置への保持が解除される。
車両がカーブC13を走行中においては、ステップS26において待機状態ST2の開始点P16からカーブC13の開始点P17までの直線部L13の距離である直線走行距離(130m)≦第3基準距離(150m)と判断され、ステップS27において制御状態が実行状態ST3にされる。そして、直線部L14において、グラフG4で示すように、両サイドサポート部16、17がサポート位置に保持される。なお、点線で示すグラフG3は、制御状態が無効状態ST1と実行状態ST3とからなり、待機状態ST2を有しない場合の制御状態を示している。ただし、この場合、連続してカーブが2回検出されると、無効状態ST1から実行状態ST3に遷移するものとする。グラフG3で示されるように、待機状態ST2を有しない場合、カーブC14の開始点P19まで実行状態ST3に遷移しないため、直線部L14においては両サイドサポート部16、17がサポート位置に保持されない。これに対し、この実施形態1の車両用シート装置では、無効状態ST1と待機状態ST3と実行状態ST2との3つの制御状態が設けられており、連続カーブ中に長い直線部L12、L13が単独で存在する場合、長い直線部L12において一旦、待機状態ST2になっても、次のカーブC13の開始点P17では実行状態ST3に復活する。そのため、グラフG4で示すように、直線部L14において、両サイドサポート部16、17のサポート位置への保持が迅速に行われる。
車両がカーブC14を走行中においては、ステップS21及びステップS27が実行され、制御状態が実行状態ST3に維持される。そして、グラフG4で示すように、直線部L15において、両サイドサポート部16、17がサポート位置に保持される。車両が位置P21を通過すると、実行状態ST3の過去カーブC14の終了点P20から位置P21までの直線部L15の距離である直線走行距離(150m)より大きい直線走行距離となり、ステップS37において第4基準距離(150m)より大きいと判断され、ステップS38において制御状態が待機状態ST2にされる。そして、グラフG4で示すように、両サイドサポート部16、17のサポート位置への保持が解除される。
車両が位置P22を通過すると、待機状態ST2の開始点P21から位置P22までの直線部L16の距離である直線走行距離(150m)より大きい直線走行距離となり、ステップS34において第3基準距離(150m)より大きいと判断され、ステップS35において制御状態が無効状態ST1にされる。
実施形態に係る車両用シート装置においては、通常時においてはナビ協調制御プログラム(ステップS60〜S67)により両サイドサポート部16、17が保持制御される。また、ナビ協調制御プログラム採用中において、ステップS52により、異常が検知された場合には、ナビ協調制御プログラムから自律制御プログラム(ステップS1〜S3、S20〜S27、S30〜S38)に切り替える。また、自律制御プログラム採用中において、ステップS55により異常が検知されなくなった場合には、自律制御プログラムからナビ協調制御プログラムに切り替える。したがって、この車両用シート装置によれば、車両の走行状況に合わせてナビ協調制御プログラム又は自律制御プログラムを採用することができ、連続カーブ走行中において、両サイドサポート部16、17のサポート動作を安定してすることができる。
また、この車両用シート装置においては、ナビ協調制御プログラムから自律制御プログラムに切り替える場合、自律制御プログラムによる両サイドサポート部16、17のサポート量がナビ協調制御プログラムによる両サイドサポート部16、17のサポート量以上であるため、乗員に不自然な感覚を与えることなく、両サイドサポート部16、17の保持制御をすることができる。
さらに、この車両用シート装置においては、自律制御プログラムからナビ協調制御プログラムに切り替える場合、ナビ協調制御プログラムによる両サイドサポート部16、17のサポート量が自律制御プログラムによる両サイドサポート部16、17のサポート量以上であるため、乗員に不自然な感覚を与えることなく、両サイドサポート部16、17の保持制御をすることができる。
なお、実施形態の車両用シート装置においては、横加速度センサ23から横加速度を得ているが、舵角センサ24と車速センサ22とから横加速度を計算してもよい。
以上、本発明の車両用シート装置を実施形態に即して説明したが、本発明はこれらに制限されるものではなく、本発明の技術的思想に反しない限り、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態の車両用シート装置の斜視図。 実施形態の車両用シート装置の平面図。 実施形態の車両用シート装置の電気的接続図。 実施形態の車両用シート装置のプログラム構成。 実施形態の車両用シート装置に係り、保持制御管理プログラムのフローチャート。 実施形態の車両用シート装置に係り、ナビ協調制御における車両の進行する道路を示す図。 実施形態の車両用シート装置に係り、ナビ協調制御プログラムのフローチャート。 実施形態の車両用シート装置に係り、ナビ協調制御における直線部の直線距離が50m〜150mの場合のサイドサポート部のサポート量を示すグラフ。 実施形態の車両用シート装置に係り、ナビ協調制御における直線部の直線距離が50m以下の場合のサイドサポート部のサポート量を示すグラフ。 実施形態の車両用シート装置に係り、ナビ協調制御における直線部の直線距離が150m以上の場合のサイドサポート部のサポート量を示すグラフ。 実施形態の車両用シート装置に係り、自律制御における制御状態の遷移図。 実施形態の車両用シート装置に係り、自律制御における車両の進行する道路を示す図。 実施形態の車両用シート装置に係り、自律制御プログラムのフローチャート。 実施形態の車両用シート装置に係り、カーブ走行プログラムのフローチャート。 実施形態の車両用シート装置に係り、直線走行プログラムのフローチャート。 実施形態の車両用シート装置に係り、自律制御における横加速度、制御状態及びサポート量のグラフ。
符号の説明
16、17…サイドサポート部(16…右サイドサポート部、17…左サイドサポート部)、21…カーナビゲーションシステム、ナビ協調制御プログラム(S60〜S67)…ナビ協調制御手段、自律制御プログラム(S1〜S3、S20〜S27、S30〜S38)…自律制御手段、S52、S55…センサ異常検知手段、マップマッチング異常検知手段。

Claims (3)

  1. 道路状況に応じてサイドサポート部を制御する車両用シート装置において、
    電子地図データに基づいて前記サイドサポート部を保持制御するナビ協調制御手段と、
    前記ナビ協調制御手段と並行して実行され車両運動情報に基づいて前記サイドサポート部を保持制御する自律制御手段と、
    カーナビゲーションシステムからのセンサ出力の異常を検知するセンサ異常検知手段と、
    前記カーナビゲーションシステムからのマップマッチングの異常を検知するマップマッチング異常検知手段と、
    前記ナビ協調制御手段による前記保持制御および前記自律制御手段による前記保持制御のいずれを採用するかを決定する保持制御管理手段と、を備え、
    前記保持制御管理手段は、前記ナビ協調制御手段による前記保持制御を採用中において、前記センサ異常検知手段又は前記マップマッチング異常検知手段により異常が検知された場合には、前記ナビ協調制御手段による前記保持制御から前記自律制御手段による前記保持制御に切り替え、前記自律制御手段による前記保持制御を採用中において、前記センサ異常検知手段又は前記マップマッチング異常検知手段により異常が検知されなくなった場合には、前記自律制御手段による前記保持制御から前記ナビ協調制御手段による前記保持制御に切り替えることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 請求項1において、
    前記ナビ協調制御手段から前記自律制御手段に切り替える場合、前記自律制御手段による前記サイドサポート部のサポート量は、前記ナビ協調制御手段による前記サイドサポート部のサポート量以上であることを特徴とする車両用シート装置。
  3. 請求項2において、
    前記自律制御手段から前記ナビ協調制御手段に切り替える場合、前記ナビ協調制御手段による前記サイドサポート部のサポート量は、前記自律制御手段による前記サイドサポート部のサポート量以上であることを特徴とする車両用シート装置。
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