JP5016647B2 - 無線品質評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線品質を評価する技術に関し、より詳しくは、フェージング環境における無線品質を評価する技術に関する。
一般に、無線通信機器のアンテナ特性の評価は、電波暗室における放射指向性測定により行われ、アンテナの放射効率や利得などがその性能指標として広く用いられている。しかしながら、アンテナを含む通信機器の総合的な無線性能は、通信機器自身から発せられる干渉の影響も考慮した総合無線性能として評価される必要があり、その一つの手段として、例えば非特許文献1に記載の反響チェンバ(reverberation chamber)を用いる方法がある(非特許文献1参照)。
また、フェージング環境における携帯無線機器等のアンテナの性能を測定するための従来技術として、特許文献1に記載されたアンテナ測定装置が知られている。特許文献1に記載されたアンテナ測定装置は、電磁波を反射する反射壁に囲まれており、その内部には電磁界を攪拌する攪拌器が備わっている。測定対象の被測定機器は、アンテナ測定装置の内部に配置される。反射壁にはアンテナ(以下、壁アンテナと呼称する。)が設けられており、対向装置が、その壁アンテナを介して被測定機器と無線通信を行う。このアンテナ測定装置により、擬似フェージング環境が構築され、フェージング環境を考慮したアンテナの性能の測定が行われる。
特表2003−529983号公報
少なくとも二つ以上の受信用アンテナを構成要素として持ち、MIMO(Multi Input Multi Output)機能を有する無線機器(被評価機器)の総合無線性能評価を行う場合、被評価機器の周辺に3次元一様分布レイリーフェージング環境を生成することが可能な反響チェンバを用いることで、高速かつ再現性の高い性能評価が実現できると考えられる。その構成例を図16に示す。図16に示すとおり、この無線品質評価システムは簡易な測定システム構成を持つ。
ところが、反響チェンバの構成は、本来、偏波切替を目的としており、一つの入力信号に対して複数の壁アンテナを切替えることで測定精度を高めている。従って、MIMOのように入力送信信号が複数に分割(例えばシリアルパラレル変換[S/P変換])される場合、同一の壁アンテナに複数の信号を同時に入力することはできないから、図16に示す構成では、S/P変換で得られた信号を各壁アンテナに固定的に入力させることとなり、その結果、壁アンテナの切り替えに対する制約が生じ、精度良く評価できないという問題が生じる。
そこで本発明の目的は、MIMOのように入力送信信号が複数に分割される場合でも、精度良く無線品質を評価することができる無線品質評価技術を提供することである。
発明の無線品質評価方法は、Nを予め定められた2以上の整数、Mを予め定められた2以上の整数、M≧Nとして、測定条件に基づく入力送信信号を分割して得られるN個の信号(サブストリーム)を生成する対向手段と、それぞれが各サブストリームの何れでも放射可能なM個のアンテナと、各当該アンテナから放射される電磁波を反射する壁部と、当該電磁波を攪拌する攪拌器とを備える箱体と、M個のアンテナのうち異なるN個のアンテナに、対向手段から出力されたN個のサブストリームを供給するN極M投スイッチと、少なくとも攪拌器と対向手段とN極M投スイッチとを制御する制御手段とを含む無線品質評価システムによる、箱体内部に収容される無線機器の無線品質を評価する無線品質評価方法であって、制御手段が、測定条件を定める測定条件設定ステップと、対向手段が、N個のサブストリームを生成するサブストリーム生成ステップと、制御手段が、N個のサブストリームの供給先となるM個のアンテナのうちのN個のアンテナにN個のサブストリームのそれぞれが少なくとも1回供給される組み合わせに従ってN極M投スイッチを切替制御するスイッチ制御ステップと、この組み合わせ毎に、無線機器が、N個のアンテナから放射された電磁波を受信して、受信信号品質情報を生成する受信信号品質情報生成ステップと、制御手段が、攪拌器が停止していないときの受信信号品質情報を取得する取得ステップとを有し、測定条件は各サブストリームの電力についての条件を含み、受信信号品質情報は無線機器が受信した電磁波の電力を含み、無線機器が受信可能な電磁波の電力の上限値及び下限値が予め定められており、制御手段が、対向手段が或る電力を持つ各サブストリームを出力する場合の、無線機器が受信した電磁波の電力の最大値及び最小値を求めるステップと、制御手段が、各サブストリームの電力に対して上限値を加算し最大値を減算した値を各サブストリームの電力の範囲の上限値とし、各サブストリームの電力に対して下限値を加算し最小値を減算した値を各サブストリームの電力の範囲の下限値とするステップとを含み、測定条件設定ステップでは、各サブストリームの電力についての条件として、範囲内の電力を定めることを特徴とする。
あるいは、Nを予め定められた2以上の整数、Mを予め定められた2以上の整数、M≧Nとして、測定条件に基づく入力送信信号を分割して得られるN個の信号(サブストリーム)を生成する対向手段と、それぞれが各サブストリームの何れでも放射可能なM個のアンテナと、各当該アンテナから放射される電磁波を反射する壁部と、当該電磁波を攪拌する攪拌器とを備える箱体と、M個のアンテナのうち異なるN個のアンテナに、対向手段から出力されたN個のサブストリームを供給するN極M投スイッチと、少なくとも攪拌器と対向手段とN極M投スイッチとを制御する制御手段とを含む無線品質評価システムによる、箱体内部に収容される無線機器の無線品質を評価する無線品質評価方法であって、制御手段が、測定条件を定める測定条件設定ステップと、対向手段が、N個のサブストリームを生成するサブストリーム生成ステップと、制御手段が、N個のサブストリームの供給先となるM個のアンテナのうちのN個のアンテナにN個のサブストリームのそれぞれが少なくとも1回供給される組み合わせに従ってN極M投スイッチを切替制御するスイッチ制御ステップと、この組み合わせ毎に、無線機器が、N個のアンテナから放射された電磁波を受信して、受信信号品質情報を生成する受信信号品質情報生成ステップと、制御手段が、攪拌器が停止していないときの受信信号品質情報を取得する取得ステップとを有し、iを正整数として、制御手段が、攪拌器が停止している状態で、各サブストリームの電力がP である場合の受信信号品質情報Q 、及び、各サブストリームの電力がP i+1 (P i+1 <P )である場合の受信信号品質情報Q i+1 を取得するステップと、制御手段が、受信信号品質情報Q と受信信号品質情報Q i+1 との差の絶対値と所定の閾値とを比較することにより、受信信号品質情報Q と受信信号品質情報Q i+1 とに変化があるか否かを判断するステップと、制御手段が、受信信号品質情報Q と受信信号品質情報Q i+1 とに変化がないと判断された場合に、各サブストリームの電力の範囲から電力P を除くステップとを更に含み、測定条件設定ステップでは、各サブストリームの電力についての条件として、電力P i+1 と電力P との差分の絶対値よりも狭い間隔で、範囲内の電力を定めることを特徴とする。
上記組み合わせは、各サブストリームが、各アンテナに少なくとも1回供給される組み合わせであれば足りる。
本発明に拠れば、N極M投スイッチを含む構成であるから、サブストリームを供給するアンテナ(壁アンテナ)の切り替えが可能となり、高精度な無線品質の評価が可能である。
無線品質評価システムの構成例を示す図。 (a)はアンテナ間性能を評価するための構成を例示する図。(b)はアンテナ相関を評価するための構成を例示する図。 制御装置の機能ブロック図。 無線品質評価方法のフローチャート。 攪拌器と回転台の停止期間を説明するための図。 M個の壁アンテナとN個のサブストリームとの組み合わせと、この組み合わせに従ってスイッチを切り替えることを説明するための図。 M個の壁アンテナとN個のサブストリームとの組み合わせと、この組み合わせに従ってスイッチを切り替えることを説明するための図。 適切なサンプル数を説明するための図。 ステップTの例のフローチャート。 ステップAの例のフローチャート。 対向装置に定める所望信号の電力の範囲の上限値と下限値を説明するための図。 対向装置に定める所望信号の電力の範囲から省略する区間を説明するための図。 ステップBの例のフローチャート。 基準アンテナを用いた無線品質評価システムの構成例を示す図。 サブストリームを供給するアンテナを切り替えた場合と切り替えなかった場合における被測定アンテナの受信電力の偏波特性を示す図。 従来的な技術思想に基づいて想到される無線品質評価システムの構成例を示す図。
[無線品質評価システム]
図1を参照して、この発明による無線品質評価システム100の実施形態を説明する。
無線品質評価システム100は、箱体1、対向装置3、制御装置5を含む。
箱体1は、無線通信機器である被測定機器2をその内部に収容可能であり、その内部空間を外部と隔離する壁部1aと、壁部1aに固定設置されたM個の壁アンテナ1b,1c,1dと、壁アンテナ1b,1c,1dから放射された電磁波を攪拌する攪拌器1e,1fと、回転台1gを備えている。Mは予め定められた2以上の整数である(この実施形態ではM=3の場合を例示している。)。箱体1は、いわゆる反響チェンバであり、その内部に、三次元一様分布レイリーフェージング環境等の実際のフェージング環境に類似する所望のフェージング環境を構築する。
壁部1aは、側壁に限らず天井及び床も含む。壁部1aの内側表面は、金属箔又は金属板が貼り付けられており、箱体1内部の電磁波を反射することができる。壁部1aの一部は、例えば携帯電話とされる被測定機器2を出し入れするためのドアである。このドアを閉めた状態では、箱体1の内部空間は箱体1の外部から隔離され、箱体1の内部空間に構築されたフェージング環境が外部からの影響を受けないようになっている。箱体1は、この実施形態では全体として直方体の形状をしているが、他の形状でもよい。
箱体1では、M個の壁アンテナ1b,1c,1dが、それぞれ箱体1の天井及び2つの側壁の上方に設けられている。壁アンテナ1b,1c,1dはそれぞれ、供給された電気信号に対応する電磁波を箱体1の内部に放射する。また、必要に応じて被測定機器2が放射した電磁波を受信する。
攪拌器1eは、攪拌器1eに取り付けられた反射板1e1を水平方向に往復させる装置であり、攪拌器1fは攪拌器1eに取り付けられた反射板1f1を鉛直方向に往復移動させる装置である。反射板1e1,1f1は、電磁波を反射するため、反射板1e1,1f1が動くことで、箱体1の内部の電磁界が撹乱される。なお、攪拌器の個数や、反射板を移動させる方向に限定はない。
回転台1gは、回転台1gに載せられた物体を回転台1gの回転軸周りに回転させる。この回転台1gの上に、被測定機器2が置かれる。回転台1gは、回転台1gに載せられた被測定機器2に接続されているコードが絡まるのを防止するために右回転と左回転とを交互に繰り返す動きができる。例えば、360度の右回転と360度の左回転とを交互に繰り返すことができる。
被測定機器2は、無線品質評価の対象となる無線通信機器であり、例えば携帯電話である。被測定機器2は、受信した無線信号の品質についての情報である受信信号品質情報を生成する受信信号品質情報生成部(図示せず)を備える。
受信信号品質情報は、具体的には、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)、受信電力(RSCP:Received Signal Code Power)、信号対雑音電力比(SNR:Signal to Noise Ratio、Ec/Noとも表記する)、信号対干渉電力比(SIR:Signal to Interference Signal)、信号対干渉雑音電力比(SINR:Signal to Interference and Noise Ratio)、搬送波対雑音電力比(CNR:Carrier to Noise Ratio)、搬送波対干渉電力比(CIR:Carrier to Interference Ratio)、搬送波対干渉雑音電力比(CINR:Carrier to Interference and Noise Ratio)、チャネル品質(CQI:Channel Quality Indicator)、被測定機器2が2以上のアンテナを備える場合には各アンテナが受信した信号についての相関係数等の受信信号に関する情報などである。
受信信号品質情報として、セルラ通信で用いられる制御用信号(いわゆるメジャメントレポート)を用いてもよい。この制御用信号は、受信電力RSCP、信号対雑音電力比Ec/Noを少なくとも含む。被測定機器2が実際に使用される環境では、基地局の送信出力の制御又はハンドオーバー等のために被測定機器2は定期的に制御用信号を基地局に送っている。被測定機器2が実際に使用される環境で用いられる制御用信号を受信信号品質情報として用いることにより、被測定機器2が実際に使用される環境を考慮した測定が可能となる。
被測定機器2は、単一のアンテナを備えていてもよいし、2以上のアンテナ(すなわちマルチアンテナ)を備えていてもよい。被測定機器2が単一のアンテナを持つ場合、被測定機器2と対向装置3との間にMISO(Multi Input Single Output)が構成され、被測定機器2が複数のアンテナを持つ場合、被測定機器2と対向装置3との間にMIMOが構成される。2以上のアンテナを備える場合には、図2(a)に例示するように、一方のアンテナに可変減衰器22を設けてもよい。可変減衰器22の減衰量を変化させることによりアンテナ間に性能の差がある状態を模擬することができ、アンテナ間の性能を考慮した測定が可能となる。また、図2(b)に例示するように、各アンテナに可変減衰器221,222を設けて、かつ、互いにアンテナを可変減衰器222,223が設けられた線路で結んでもよい。可変減衰器221,222,223,224の減衰量を変化させることにより、所望のアンテナ相関を実現することができる。したがって、アンテナ相関を考慮した測定が可能となる。
対向装置3は、例えば被測定機器2と通信可能な擬似基地局装置である。対向装置3は、スイッチ(高周波スイッチ)4を介して壁アンテナ1b,1c,1dに電気的に接続されている。スイッチ4は、NPMP(N極M投;N Pole M Throw)スイッチである。Nは予め定められた2以上の整数である。Nは、MIMO機能において、対向装置3の送信アンテナ数(つまり、入力送信信号をシリアルパラレル変換して得られたサブストリームの数)に相当する。ただし、同一の壁アンテナにS/P変換で得られた複数の信号(サブストリーム)を同時に入力することができないから、M≧Nとする。スイッチ4の一方側のM個の端子は壁アンテナ1b,1c,1dに接続され、他方側のN個の端子は対向装置3に接続される。この実施形態ではN=2の場合を例示している。
S/P変換で得られたN個の信号を出力する壁アンテナ1b,1c,1dのスイッチ4による切り替えが、仕様や位置等が異なる様々なアンテナ条件の下での、被測定機器2の総合無線性能あるいはアンテナ性能の測定を可能にする。ただし、測定中にスイッチ4を切り替えて使用する壁アンテナを変えると、アンテナ条件が変わってしまう。したがって、同一のアンテナ条件の下で測定を行いたい場合には、スイッチ4を切り替えないようにすることが好ましい。
対向装置3は、所定の測定条件に基づく電気信号(入力送信信号)がシリアルパラレル変換されて得られるN個の信号(サブストリーム)を生成する。このN個のサブストリームは、スイッチ4により選択された壁アンテナに供給され、箱体1の内部空間に電磁波が放射される。
被測定機器2は、箱体1の内部空間に放射されたN個のサブストリームを受信し、MIMO機能あるいはMISO機能により入力送信信号を復元する。被測定機器2の受信信号品質情報生成部は、復元した入力送信信号から受信信号品質情報を生成する。
対向装置3は、受信信号品質情報を無線通信により被測定機器2から取得する。すなわち、被測定機器2は受信信号品質情報を電磁波に乗せて自身のアンテナから放射し、対向装置3は壁アンテナ1b,1c,1dの中のスイッチ4により選択された壁アンテナを介して受信信号品質情報を受信する。もちろん、被測定機器2と対向装置3とがケーブルで接続されている場合には、対向装置3は、そのケーブルを通じた有線通信により被測定機器2から受信信号品質情報を取得してもよい。
制御装置5は、その制御信号により、対向装置3に対して測定条件を設定し、その測定条件に対応する、対向装置3が受信した受信信号品質情報についての情報処理を行う。測定条件とは、例えば入力送信信号の電力と干渉信号の電力との少なくとも一方を含む。また、制御装置5は、その制御信号により、対向装置3、箱体1の攪拌器1e,1f及び回転台1gの各動作の制御、並びにスイッチ4の切り替え制御を行う。
制御装置5は、図3に例示するように、測定条件設定手段51、受信信号品質情報取得手段52、記憶手段53、平均化手段54、終了判定手段55、停止判断手段56、破棄手段57、最大値最小値取得手段58、第一電力範囲設定手段59、変化判断手段510、第二電力範囲設定手段511およびスイッチ切替手段512を備える。制御装置5の各手段の詳細は無線品質評価方法の説明の中で説明する。
制御装置5及びその各手段は、例えばパーソナルコンピュータに無線品質評価プログラムを実行させることにより実現することができる。もちろん、制御装置5の手段の全部又は一部をハードウェアで実現してもよい。
[無線品質評価方法]
以下、図4を参照して、無線品質評価方法の実施形態について説明する。
まず、制御装置5の測定条件設定手段51が、受信信号品質情報を取得していない測定条件を対向装置3に対して設定する(ステップS1)。
対向装置3は、設定された測定条件に基づく電気信号(入力送信信号)をシリアルパラレル変換してN個の信号(サブストリーム)を生成する(ステップS2)。
制御装置5のスイッチ切替手段512は、M個の壁アンテナとS/P変換で得られたN個の信号(サブストリーム)との必要な組み合わせのそれぞれについて受信信号品質情報を取得していない場合、未設定の組み合わせとなるようにスイッチ4を切り替える(ステップS2a)。スイッチ4の切替えは、図5に示す攪拌器1e,1fと回転台1gが共に停止するタイミングにおいて実行される。攪拌器1e,1fの反射板1e1,1f1は、箱体1の側壁を水平方向又は鉛直方向に往復移動しており、折り返し時にわずかではあるが停止する時間があり得る。また、回転台1gも右回転と左回転とを交互に繰り返しており、回転方向を逆にする時にわずかではあるが停止する時間があり得る。箱体1に攪拌器1e,1fと回転台1gのいずれか一方が備わっていない場合には、スイッチ4の切替えは、その存在する一方が停止するタイミングにおいて実行される。
M個の壁アンテナとS/P変換で得られたN個の信号との必要な組み合わせは、最大でもN×M通りである。図6にN=2かつM=3の場合の壁アンテナ切替え用スイッチ4の切替チャートを例示する。図示のとおり6通りの組み合わせがあり、制御装置5は、一つの測定条件につき(a)→(b)→(c)→(d)→(e)→(f)の順番でそれぞれの受信信号品質情報を取得する。
M個の壁アンテナとS/P変換で得られたN個の信号との組み合わせとして最大でもN×M通りが考えられるが、各信号に対するフェージング環境の生成という観点から、各信号につきM個の壁アンテナを最低限1回使用すれば足りる。従って、M個の壁アンテナとS/P変換で得られたN個の信号との組み合わせはM通りで十分であり、受信信号品質情報を取得するための最大組み合わせ数を1/Nにすることが可能となる。つまり、試験時間を1/Nに短縮することができる。図7に、N=2かつM=3の場合において、切替え回数を削減した場合の壁アンテナ切替え用スイッチ4の切替えチャートを例示する。図7に示すとおり、3通りの組合せで各信号が異なる3個の壁アンテナ全てに入力され、試験時間が半分に短縮されることが理解できる。なお、M通りの組み合わせは、M個の壁アンテナをANT0,ANT1,・・・,ANTM-1とラベリングした場合、順列(ANT0,ANT1,・・・,ANTM-1)の巡回置換(ANTφ(0),ANTφ(1),・・・,ANTφ(M-1))[ただし、i,j=0,1,…,M-1について、φ(i)は0,1,…,M-1のいずれかであり、j=i+1についてφ(j)=φ(i)+1 mod Mである。]で得られる。この場合、N個の信号Signal 1,Signal 2,・・・,Signal Nは、ANTφ(0),ANTφ(1),・・・,ANTφ(N-1)に供給される。
N個の信号(サブストリーム)は、壁アンテナ1b,1c,1dのうちスイッチ4により選択された壁アンテナに供給され、箱体1の内部空間に電磁波が放射される(ステップS3)。電磁波は、箱体1の壁部1aで反射され、また、攪拌器1e,1fにより攪拌され、フェージング変動することになる。すなわち、反射及び攪拌により、電磁波は被測定機器2に時間差をもって到着し、位相がずれた電磁波が干渉し合い、被測定機器2に到着する電磁波の電力は時間変動する。
被測定機器2の受信信号品質情報生成部は、電磁波を受信して、定められた測定条件に対応する受信信号品質情報を生成する(ステップS4)。必要に応じて、測定条件に対応する複数の受信信号品質情報が生成される。被測定機器2は、その送信アンテナを介して、受信信号品質情報を対向装置3に送信する。
制御装置5の受信信号品質情報取得手段52は、対向装置3から転送された受信信号品質情報を取得する(ステップS5)。取得された受信信号品質情報は、制御装置5の記憶手段53に記憶される。
制御装置5のスイッチ切替手段512は、未設定の上記組み合わせが存在するか否かを判定して、それが存在すればステップS2aの処理に戻る(ステップS5a)。未設定の上記組み合わせが存在しなければステップS6aの処理が行われる。
測定条件に対応する複数の受信信号品質情報が生成されている場合には、制御装置5の平均化手段54は、当該測定条件に対応する複数の受信信号品質情報を記憶手段53から読み込んで、これらの受信信号品質情報の平均値を求める(ステップS6)。
制御装置5の終了判定手段55は、すべての測定条件に対応する受信信号品質情報を取得したか否かを判断する(ステップS7)。すべての測定条件に対応する受信信号品質情報が取得されていると判断した場合には、終了判定手段55は無線品質評価処理を終了する。すべての測定条件に対応する受信信号品質情報を取得していないと判断した場合には、言い換えればまだ受信信号品質情報を取得していない測定条件が存在する場合には、終了判定手段55は、ステップS1に戻る処理を行う。ステップS1において、測定条件設定手段51は、まだ受信信号品質情報を取得していない測定条件を対向装置3に設定する。例えば、測定条件として、先に設定した測定条件を所定の変化幅だけ変化させたものを設定する。所定の変化幅は、無線品質評価方法及びシステムに求められる性能及び使用などに応じて適宜定められる。このステップS7の処理により、すべての測定条件に対応する受信信号品質情報を取得したと判定されるまでステップS1からステップS5(又は、ステップS1からステップS6)の処理を繰り返すことになる。
被測定機器2が使用される実際の信号伝搬環境では、所望信号の電力及び干渉信号の電力等の条件が広い範囲で変動する。このため、被測定機器2の無線品質を評価するためには、想定される広い範囲内の様々な測定条件の下で繰り返し測定を行うことが好ましい。
[適切なサンプル数]
被測定機器2は、同一の測定条件に対応する複数の受信信号品質情報を生成してもよい。被測定機器2が生成する、同一の測定条件に対応する受信信号品質情報の数、又は、平均化手段54が平均値を求める対象となる受信信号品質情報の数を「サンプル数」と呼ぶ。
サンプル数が多いほど、制御装置5の平均化手段54により求まる測定結果の信頼性が高まるが、試験時間が長くなる。一方、サンプル数が少ないほど、制御装置5の平均化手段54により求まる測定結果の信頼性は低くなるが、試験時間は短くなる。
ここでは必要な信頼性を達成するために必要なサンプル数を考える。具体的には、サンプル数が350である場合の平均値を基準とした測定誤差を±1%とするために必要なサンプル数を考える。実験の結果、例えば図8に示すように、サンプル数が50を超えると、受信電力RSCP、信号対雑音電力比Ec/No、チャネル品質CQIのそれぞれの平均値についての測定誤差は±1%以内となり、実用上問題がないと言える程度に信頼性の高い測定結果を得ることができることがわかった。したがって、サンプル数を50以上とすることが望ましい。
[攪拌器の停止を考慮した測定]
攪拌器1e,1fの反射板1e1,1f1は、箱体1の側壁を水平方向又は鉛直方向に往復移動しており、折り返し時にわずかではあるが停止する時間があり得る。また、回転台1gも右回転と左回転とを交互に繰り返しており、回転方向を逆にする時にわずかではあるが停止する時間があり得る。攪拌器1e,1fと回転台1gが共に停止していると、所望の3次元一様分布レイリーフェージング環境が生成されないため、所望のレイリーフェージング環境の下での測定を行うことができない可能性がある。また、この停止時間に取得した受信信号品質情報を用いて、平均化手段54が受信信号品質情報の平均値を求めてしまうと、測定精度が低下してしまう。サンプル数を増加させれば測定精度は向上するが、試験時間が長くなるというデメリットがある。
そこで、攪拌器1e,1f及び回転台1gの停止時に取得した受信信号品質情報を破棄するために、図3に例示するように制御装置5に停止判断手段56及び破棄手段57を設けてもよい。
停止判断手段56は、攪拌器1e,1f及び回転台1gが停止しているか否かを判断する(ステップT1、図9)。攪拌器1e,1f及び回転台1gが停止しているかどうかについての情報(判定結果)は、破棄手段57に送られる。攪拌器1e,1f及び回転台1gが停止しているかどうかは、例えば受信信号品質情報に変化がないかどうかで判断することができる。具体的には、時刻iの受信信号品質情報Qと時刻i+1の受信信号品質情報Qi+1とを比較して図5に例示するようにQ=Qi+1であれば、時刻iから攪拌器1e,1f及び回転台1gは停止していたと判断することができる。
また、攪拌器1e,1f及び回転台1gが停止しているという判定結果が続いた後に、時刻j(j>i)の受信信号品質情報Qと時刻j+1の受信信号品質情報Qj+1とを比較して図5に例示するようにQ≠Qj+1であれば、時刻j+1において少なくとも攪拌器1e,1fと回転台1gのいずれかは停止していないと判断することができる。
なお、Q=Qi+1であるか否かではなく、|Q−Qi+1|が所定の閾値以内であるかどうかに基づいて、攪拌器1e,1f及び回転台1gが停止しているか否かを判断してもよい。この所定の閾値は無線品質評価方法及びシステムに求められる性能、仕様に基づいて適宜設定される。
ステップT1において攪拌器1e,1f及び回転台1gが停止していると判断された場合には、破棄手段57は、その停止期間における受信信号品質情報を破棄する(ステップT2)。具体的には、破棄手段57は、制御装置5の記憶手段53からその停止時間における受信信号品質情報を消去する。または、破棄手段57が停止期間中の受信信号品質情報であることを表す付加情報を停止期間中の受信信号品質情報を付加し、平均化手段54が付加情報が付加された停止期間中の受信信号品質情報を用いないで平均値を求めてもよい。図5では時刻iから時刻jまでを停止時間としているが、k,kを0を含む0に近い整数(例えば、k,kのそれぞれは−1,0,+1の何れか)として、時刻i+kから時刻j+kまでを停止期間と定義してもよい。
受信信号品質情報を取得する度ごとに上述のように停止期間における受信信号品質情報の破棄を行ってもよいし、受信信号品質情報が複数たまってから停止期間における受信信号品質情報の破棄を行ってもよいし、平均化手段54が平均値を求める直前に受信品質情報の破棄を行ってもよい。
このように攪拌器1e,1fと回転台1gの停止期間における受信信号品質情報を破棄することにより、所望のレイリーフェージング環境の下での受信信号品質情報のみを取得すること、及び、所望のレイリーフェージング環境の下での受信信号品質情報のみを用いて平均値を求めることができるため、測定精度が向上する。
[所望信号の電力の範囲の設定1]
ここでは、測定条件は所望信号の電力についての条件を含むとする。対向装置3が測定条件設定手段51により定められた測定条件に基づいて所望信号を含む電気信号(入力送信信号)を生成した際にその所望信号の電力が高すぎると被測定機器2が受信する電磁波の電力が被測定機器2が受信可能な電磁波の電力の上限値を上回る可能性があり、逆に所望電力の電力が低すぎると被測定機器2が受信する電磁波の電力が被測定機器2が受信可能な電磁波の電力の下限値を下回る可能性がある。この場合、被測定機器2が電磁波を正常に受信することができなくなり、測定を高精度に行うことができない可能性がある。したがって、被測定機器2が受信する電磁波の電力が被測定機器2が受信可能な電磁波の電力の上限値と下限値との範囲内に収まるように、所望信号の電力を設定する必要がある。
このために、測定を行う前に事前学習を行い、対向装置3に定める所望信号の電力の範囲を予め定めておき、測定を行う際にはその範囲内で対向装置3に所望信号の電力を定めるようにしてもよい。
以下、図10を参照して説明する。測定条件は所望信号の電力についての条件を含み、受信信号品質情報は被測定機器2が受信した電磁波の電力を含むとして、事前学習としてステップS1からステップS5とそれぞれ同様の処理を行なうステップA1〜A5、及び、ステップA6,A7を行うことにより、対向装置3がある電力の所望信号を出力した場合の、被測定機器2が受信した電磁波の電力の最大値及び最小値を求める。
具体的には、制御装置5の測定条件設定手段51は、所望信号の電力として或る電力を対向装置3に設定する(ステップA1)。ここで設定する所望信号の電力は、被測定機器2が受信可能な範囲に含まれると予想される電力であることが望ましいが、この限りではない。対向装置3は、その電力の所望信号がS/P変換されて得られる信号(サブストリーム)を生成し出力する(ステップA2)。箱体1のアンテナ1b,1c,1dのうちスイッチ4により選択されたアンテナはそれぞれ、S/P変換で得られる各信号(サブストリーム)に対応する電磁波を箱体1の内部に放射する(ステップA3)。被測定機器2は、電磁波を受信して、受信信号品質情報として受信した電磁波の電力についての情報を生成する(ステップA4)。受信した電磁波の電力についての情報は対向装置3に送られる。制御装置5の受信信号品質情報取得手段52は、対向装置3から送られた、被測定機器2が受信した電磁波の電力についての情報を取得する(ステップA5)。
箱体1の内部の電磁波はフェージング変動するため、被測定機器2が受信する電磁波の電力は時間変動する。制御装置5の最大値最小値取得手段58は、被測定機器2が受信した電磁波の電力の最大値と最小値を求める(ステップA6)。
第一電力範囲設定手段59は、ステップA2で対向装置3が出力する所望信号の電力、上記最大値及び上記最小値、及び、被測定装置2が受信可能な電磁波の電力の上限値及び下限値を用いて、対向装置3に定める所望信号の電力の範囲を定める(ステップA7)。
ここでは、図11に例示するように、対向装置3が出力する所望信号の電力が増加すると被測定装置2が受信する電磁波の電力はその増加分とほぼ同じ量だけ増加するという性質、及び、対向装置3が出力する所望信号の電力が変わっても被測定装置2が受信する電磁波の電力の最大値と最小値の差はほぼ同じであるという性質を利用する。すなわち、図11の線分L1と線分L2の傾きはほぼ1であるという性質を利用する。
具体的には、(対向装置3に定める所望信号の電力の上限値)=(ステップA2で対向装置3が出力する所望信号の電力+被測定装置2が受信可能な電磁波の電力の上限値−被測定機器2が受信した電磁波の電力の最大値)とする。また、(対向装置3に定める所望信号の電力の下限値)=(ステップA2で対向装置3が出力する所望信号の電力+被測定装置2が受信可能な電磁波の電力の下限値−被測定装置2が受信した電磁波の電力の最小値)とする。
制御装置5の測定条件設定手段51はステップS1において、上記対向装置3が生成する所望信号の電力についての測定条件として、上記上限値と上記下限値との範囲内の電力を対向装置3に設定する。
このようにして、対向装置3に設定する所望信号の電力の上限値及び下限値を求めることにより、測定時の電解強度超過又は不足による通信切断等を防止して、測定効率を向上することができる。
[所望信号の電力の範囲の設定2]
ここでは、測定条件は所望信号の電力についての条件を含むとする。対向装置3が生成する所望信号の電力が高いほど、被測定機器2が生成する受信信号品質情報(例えば、被測定機器2が受信した電磁波の電力)は高くなる。しかし、所望信号の電力がある一定値よりも高くなると、受信信号品質情報が変化しなくなる受信信号品質情報が存在する。例えば、所望信号の電力が高いほど、信号対雑音電力比SNR及びチャネル品質CQIは高くなるが、所望信号の電力がある一定値よりも高くなると信号対雑音電力比SNR及びチャネル品質CQIはほぼ一定となる。ここでは、この受信信号品質情報が変化しない領域R(図12)に対する測定を省略することにより、効率良く測定を行うことを考える。
以下、図13を参照して説明をする。まず、箱体1の攪拌器1e,1f及び回転台1gが共に停止している状態で、ステップS1〜S5と同様の処理を行うステップB1〜B5,B6〜B10の処理を行うことにより、対向装置3が生成する所望信号の電力がPである場合の受信信号品質情報Q、及び、対向装置3が生成する所望信号の電力がPi+1(Pi+1<P)である場合の受信信号品質情報Qi+1を取得する。
具体的には、まず、制御装置5は箱体1の攪拌器1e,1f及び回転台1g停止させる。i=1として、制御装置の測定条件設定手段51は、所望信号の電力としてPを対向装置3に設定する(ステップB1)。電力Pは、電力をPとした場合に生成される受信信号品質情報が、受信信号品質情報が一定となる領域R(図12)に含まれるような電力であることが望ましいが、この限りではない。対向装置3は、電力がPである所望信号(入力送信信号)をS/P変換して得られる信号(サブストリーム)を生成し出力する(ステップB2)。箱体1のアンテナ1b,1c,1dのうちスイッチ4により選択されたアンテナは、S/P変換で得られた各信号(サブストリーム)に対応する電磁波を箱体1の内部に放射する(ステップB3)。被測定機器2は、電磁波を受信して、受信信号品質情報Qを生成する(ステップB4)。受信信号品質情報Qは、対向装置3に送られる。制御装置5の受信信号品質情報取得手段52は、対向装置3から送られた、被測定機器2が作成した受信信号品質情報Qを取得する(ステップB5)。
次に、制御装置の測定条件設定手段51は、所望信号の電力としてPi+1を対向装置3に設定する(ステップB6)。電力Pi+1は、電力Pよりも小さい電力である。ステップS1〜S7による実際の測定ではある一定の幅で所望信号の電力を変化させるが、その変化幅よりも電力Pi+1と電力Pとの差は大きいことが望ましい。この事前測定は受信信号品質情報に変化があるかどうかの検出を目的としており、ステップS1〜S7で行う実際の測定と比較して、所望信号の電力の変化幅を細かく設定する必要はないためである。この事前測定において、所望信号の電力の変化幅(=|P−Pi+1|)を広くすることにより、事前測定の測定時間を短くすることができる。
対向装置3は、電力がPi+1である所望信号(入力送信信号)をS/P変換して得られる信号を生成し出力する(ステップB7)。箱体1のアンテナ1b,1c,1dのうちスイッチ4により選択されたアンテナは、S/P変換で得られた各信号に対応する電磁波を箱体1の内部に放射する(ステップB8)。被測定機器2は、電磁波を受信して、受信信号品質情報Qi+1を生成する(ステップB9)。受信信号品質情報Qi+1は、対向装置3に送られる。制御装置5の受信信号品質情報取得手段52は、対向装置3から送られた、被測定機器2が作成した受信信号品質情報Qi+1を取得する(ステップB10)。
制御装置5の変化判断手段510は、受信信号品質情報Qと受信信号品質情報Qi+1との差の絶対値と所定の閾値とを比較することにより、受信信号品質情報Qと受信信号品質情報Qi+1とに変化があるか否かを判断する(ステップB11)。例えば、受信信号品質情報Qと受信信号品質情報Qi+1との差の絶対値が所定の閾値以下であれば、受信信号品質情報Qと受信信号品質情報Qi+1とに変化がないと判断することができる。また、受信信号品質情報Qと受信信号品質情報Qi+1との差の絶対値が所定の閾値以上であれば、受信信号品質情報Qと受信信号品質情報Qi+1とに変化があると判断することができる。所定の閾値は、無線品質評価方法及びシステムに求められる性能、仕様等に基づいて適宜設定される。
制御装置5の第二電力範囲設定手段511は、受信信号品質情報Qと受信信号品質情報Qi+1とに変化がないと判断された場合には、対向装置3に設定する所望信号の電力の範囲から電力Pを除く(ステップB12)。その後、iを1だけインクリメントして、すなわちi=i+1として(ステップB13)、ステップB1に戻る。その際、既に電力P(iを1だけインクリメントする前の表記では電力Pi+1)に対応する受信信号品質情報Qを取得しているため、ステップB1〜B5を省略して、ステップB1〜B10を行うことにより電力Pi+1(iを1だけインクリメントする前の表記では電力Pi+2)に対応する受信信号品質情報Qi+1(iを1だけインクリメントする前の表記では受信信号品質情報Qi+2)のみを取得してもよい。
受信信号品質情報Qと受信信号品質情報Qi+1とに変化があると判断された場合には、この事前測定の処理を終えて、ステップS1の処理を行う。
制御装置5の測定条件設定手段51は、ステップS1において対向装置3が生成する所望信号(入力送信信号)の電力についての条件として、上述の如く定められた対向装置3に設定する所望信号の電力の範囲内の電力を対向装置3に定める。測定条件設定手段51は、電力Pi+1と電力Pとの差分の絶対値よりも狭い間隔で、上述の如く定められた対向装置3に定める所望信号の電力の範囲内の電力を対向装置3に設定することが望ましい。
このようにして、受信信号品質情報が変化しない領域に対する測定を省略することにより、効率良く測定を行うことができる。
[基準アンテナ]
図14に例示するように、被測定機器2に代えて被測定機器2の位置に配置させた基準アンテナ6を被測定機器2の受信アンテナとして用いてもよい。基準アンテナ6として、最も基本的なアンテナである半波長ダイポールアンテナ、スリーブアンテナ等の任意のMIMO(またはMISO)アンテナを用いることができる。基準アンテナ6と被測定機器2は接続ケーブル7で接続され、被測定機器2は自身が有する受信アンテナに代えて基準アンテナ6を受信アンテナとして用いる。
基準アンテナ6の利得及び接続ケーブル7の損失を予め測定しておく。この基準アンテナ6に対する無線品質評価システムを用いて得られた測定結果から、基準アンテナ6の利得及び接続ケーブル7の損失を補正することにより、被測定機器2の、被測定機器2自身が有するアンテナを除く無線性能を測定することができる。
また、基準アンテナ6に対する無線品質評価システムを用いて得られた測定結果と、被測定機器2に対する無線品質評価システムを用いて得られた測定結果とを比較してもよい。両測定結果の差異は、受信アンテナとして基準アンテナ6を用いたか、被測定機器2自身が有する受信アンテナを用いたかに起因する。したがって、両測定結果を比較することにより、基準アンテナ6と被測定機器2自身が有する受信アンテナとの性能の差を抽出することができる。これにより、被測定機器2自身が有する受信アンテナについて独立した性能の測定が可能となる。
また、被測定機器2に代えて基準アンテナ6を用いることにより、被測定機器2から生じるノイズの影響を無くした状態で測定をすることが可能となる。
[適応変調手段]
対向装置3が適応変調手段(図示せず)を備えていてもよい。適応変調手段は、対向装置3から被測定機器2までの信号伝搬環境、すなわち対向装置3が受け取った受信信号品質情報に応じて最適な変調方式及び符号化率を選択する。この場合、被測定機器2は、対向装置3の適応変調手段に対応する適応復調手段を備える必要がある。これにより、いわゆる適応変復調機能を有する実際の対向装置3及び被測定機器2が生み出す通信状態をより忠実に模擬することができる。より現実に近い状況での被測定機器2及びその受信アンテナの性能を測定することができる。
例えば、適応変調手段は、被測定機器2から取得した受信信号品質情報が良好な品質を表す場合には多値数の大きい変調方式を用い、さらに符号化率を高い値に設定し、同情報が良好でない品質を表す場合には多値数の小さい変調方式を用い、さらに符号化率を低い値に設定する。なお、受信信号品質情報の良悪を判断するために、対向装置3又は被測定機器2が、対向装置3から被測定機器2に至るまでの経路における通信速度を測定する通信速度測定手段(図示せず)を備えていてもよい。
[その他の変形例]
被測定機器2は、互いに異なる複数の種類の受信信号品質情報を生成してもよい。例えば、被測定機器2は、同一の受信信号に対して、受信信号RSCP、雑音対信号電力比Ec/No及びチャネル品質CQIを生成してもよい。受信信号RSCP、雑音対信号電力比Ec/No及びチャネル品質CQIのそれぞれが複数生成される場合には、制御装置5の平均化手段54は、受信信号RSCP、雑音対信号電力比Ec/No及びチャネル品質CQIのそれぞれについての平均値を求める。
上記の例では、複数の測定条件を前提としてステップS7の処理を行うが、測定条件が一種類しかない場合には、ステップS7の処理は不要である。
上記の例では、制御装置5が、測定条件設定手段51、受信信号品質情報取得手段52、記憶手段53、平均化手段54、終了判定手段55、停止判断手段56、破棄手段57、最大値最小値取得手段58、第一電力範囲設定手段59、変化判断手段510、第二電力範囲設定手段511およびスイッチ切替手段512を備えるとしたが、これらの手段の少なくとも1つが対向装置3及び又は箱体1に備えられていてもよい。
上記の例では、受信信号品質情報の平均値計算(ステップS6)はすべての測定条件に対応する受信信号品質情報を取得したかどうかの判断(ステップS7)の前に行っているが、ステップS7の後に受信信号品質情報の平均値の計算を行ってもよい。
スイッチ4は、対向装置3の構成要素であってもよい。
実施形態では、対向装置3と制御装置5を区別しているが、機能的観点から区別したに過ぎず、対向装置3と制御装置5が単一の装置として構成される実施形態を排除する趣旨ではない。対向装置3と制御装置5の各機能を単一の装置に実装してもよい。
また、実施形態では壁アンテナが壁部1aに固定されているが、壁アンテナが壁面に沿って可動な構成(例えば、壁部1aに軌道を固定設置し、箱体1に設けられた駆動手段が壁アンテナを軌道に沿って動かす構成である。)を採用してもよい。この場合、壁アンテナのうち一部を可動壁アンテナとしてもよい。また、可動壁アンテナを設けた場合は、上記停止期間は、可動手段(攪拌器と回転台と可動壁アンテナ)が全て静止した状態の期間を意味する。
以上の実施形態の他、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
図15に被測定機器2の受信アンテナにおける受信電力の偏波特性の測定結果を示す。壁アンテナの切替を行わず、或る一つの壁アンテナのみを使用した場合、「Wall Antenna 1」「Wall Antenna 2」「Wall Antenna 3」それぞれで指示するように、特に低周波数帯域において偏波面における受信電力に差が生じている事が確認でき、これが測定精度の低下に繋がる。一方、箱体1(反響チェンバ)内部に3次元一様分布レイリーフェージング環境を生成するために全ての壁アンテナを切替えて使用する場合の本発明の実施形態によると、「Wall Antenna Switching」で指示するように、各偏波面における受信電力が等しい事が確認できる。従って、本発明によると、各信号に対して壁アンテナの切り替えが可能となり反響チャンバを用いたMIMOアンテナの高精度な測定が可能となる。

Claims (4)

  1. Nを予め定められた2以上の整数、Mを予め定められた2以上の整数、M≧Nとして、
    測定条件に基づく入力送信信号を分割して得られるN個の信号(以下、サブストリームという。)を生成する対向手段と、
    それぞれが各上記サブストリームの何れでも放射可能なM個のアンテナと、各当該アンテナから放射される電磁波を反射する壁部と、当該電磁波を攪拌する攪拌器とを備える箱体と、
    M個の上記アンテナのうち異なるN個のアンテナに、上記対向手段から出力されたN個の上記サブストリームを供給するN極M投スイッチと、
    少なくとも上記攪拌器と上記対向手段と上記N極M投スイッチとを制御する制御手段とを含む無線品質評価システムによる、上記箱体内部に収容される無線機器の無線品質を評価する無線品質評価方法であって、
    上記制御手段が、上記測定条件を定める測定条件設定ステップと、
    上記対向手段が、N個の上記サブストリームを生成するサブストリーム生成ステップと、
    上記制御手段が、N個の上記サブストリームの供給先となるM個の上記アンテナのうちのN個のアンテナにN個の上記サブストリームのそれぞれが少なくとも1回供給される組み合わせに従って上記N極M投スイッチを切替制御するスイッチ制御ステップと、
    上記組み合わせ毎に、上記無線機器が、N個の上記アンテナから放射された電磁波を受信して、受信信号品質情報を生成する受信信号品質情報生成ステップと、
    上記制御手段が、上記攪拌器が停止していないときの上記受信信号品質情報を取得する取得ステップと
    を有し、
    上記測定条件は各上記サブストリームの電力についての条件を含み、上記受信信号品質情報は上記無線機器が受信した電磁波の電力を含み、上記無線機器が受信可能な電磁波の電力の上限値及び下限値が予め定められており、
    上記制御手段が、上記対向手段が或る電力を持つ各上記サブストリームを出力する場合の、上記無線機器が受信した電磁波の電力の最大値及び最小値を求めるステップと、
    上記制御手段が、各上記サブストリームの電力に対して上記上限値を加算し上記最大値を減算した値を各上記サブストリームの電力の範囲の上限値とし、各上記サブストリームの電力に対して上記下限値を加算し上記最小値を減算した値を各上記サブストリームの電力の範囲の下限値とするステップとを含み、
    上記測定条件設定ステップでは、各上記サブストリームの電力についての条件として、上記範囲内の電力を定める
    ことを特徴とする無線品質評価方法。
  2. Nを予め定められた2以上の整数、Mを予め定められた2以上の整数、M≧Nとして、
    測定条件に基づく入力送信信号を分割して得られるN個の信号(以下、サブストリームという。)を生成する対向手段と、
    それぞれが各上記サブストリームの何れでも放射可能なM個のアンテナと、各当該アンテナから放射される電磁波を反射する壁部と、当該電磁波を攪拌する攪拌器とを備える箱体と、
    M個の上記アンテナのうち異なるN個のアンテナに、上記対向手段から出力されたN個の上記サブストリームを供給するN極M投スイッチと、
    少なくとも上記攪拌器と上記対向手段と上記N極M投スイッチとを制御する制御手段とを含む無線品質評価システムによる、上記箱体内部に収容される無線機器の無線品質を評価する無線品質評価方法であって、
    上記制御手段が、上記測定条件を定める測定条件設定ステップと、
    上記対向手段が、N個の上記サブストリームを生成するサブストリーム生成ステップと、
    上記制御手段が、N個の上記サブストリームの供給先となるM個の上記アンテナのうちのN個のアンテナにN個の上記サブストリームのそれぞれが少なくとも1回供給される組み合わせに従って上記N極M投スイッチを切替制御するスイッチ制御ステップと、
    上記組み合わせ毎に、上記無線機器が、N個の上記アンテナから放射された電磁波を受信して、受信信号品質情報を生成する受信信号品質情報生成ステップと、
    上記制御手段が、上記攪拌器が停止していないときの上記受信信号品質情報を取得する取得ステップと
    を有し、
    上記測定条件は各上記サブストリームの電力についての条件を含み、iを正整数として、
    上記制御手段が、上記攪拌器が停止している状態で、各上記サブストリームの電力がP である場合の受信信号品質情報Q 、及び、各上記サブストリームの電力がP i+1 (P i+1 <P )である場合の受信信号品質情報Q i+1 を取得するステップと、
    上記制御手段が、上記受信信号品質情報Q と上記受信信号品質情報Q i+1 との差の絶対値と所定の閾値とを比較することにより、上記受信信号品質情報Q と上記受信信号品質情報Q i+1 とに変化があるか否かを判断するステップと、
    上記制御手段が、上記受信信号品質情報Q と上記受信信号品質情報Q i+1 とに変化がないと判断された場合に、各上記サブストリームの電力の範囲から電力P を除くステップとを更に含み、
    上記測定条件設定ステップでは、各上記サブストリームの電力についての条件として、上記電力P i+1 と上記電力P との差分の絶対値よりも狭い間隔で、上記範囲内の電力を定める
    ことを特徴とする無線品質評価方法。
  3. 請求項に記載の無線品質評価方法において、
    記受信信号品質情報は上記無線機器が受信した電磁波の電力を含み、上記無線機器が受信可能な電磁波の電力の上限値及び下限値が予め定められており、
    上記制御手段が、上記対向手段が或る電力を持つ各上記サブストリームを出力する場合の、上記無線機器が受信した電磁波の電力の最大値及び最小値を求めるステップと、
    上記制御手段が、各上記サブストリームの電力に対して上記上限値を加算し上記最大値を減算した値を各上記サブストリームの電力の範囲の上限値とし、各上記サブストリームの電力に対して上記下限値を加算し上記最小値を減算した値を各上記サブストリームの電力の範囲の下限値とするステップとを含み、
    上記測定条件設定ステップでは、各上記サブストリームの電力についての条件として、上記範囲内の電力を定める
    ことを特徴とする無線品質評価方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線品質評価方法において、
    上記受信信号品質情報生成ステップでは、同一の上記測定条件の下で、複数の受信信号品質情報が生成され、
    上記制御手段が、複数の上記受信信号品質情報の平均値を求めるステップを更に含む
    ことを特徴とする無線品質評価方法。
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